JP2004229468A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータであって、ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止する。
【解決手段】ステータコア6は、その貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bが嵌挿され、該センターピース5(円筒部5b)に対して支持(固定)される。円筒部5bの外周面にはステータコア6のこれ以上の挿入を規制する段差部5dが設けられ、該段差部5dに収容凹部が形成されるとともに、該収容凹部の径方向外側において段差部5dとステータコア6とが当接されて該収容凹部が閉塞される。
【選択図】 図1
【解決手段】ステータコア6は、その貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bが嵌挿され、該センターピース5(円筒部5b)に対して支持(固定)される。円筒部5bの外周面にはステータコア6のこれ以上の挿入を規制する段差部5dが設けられ、該段差部5dに収容凹部が形成されるとともに、該収容凹部の径方向外側において段差部5dとステータコア6とが当接されて該収容凹部が閉塞される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに係り、詳しくは、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入も含む)して支持するように構成したモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
支持部材に設けた円筒部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータは、例えば、特許文献1及び特許文献2にて開示されている。
【0003】
即ち、ステータコアは、その中心に貫通孔を有している。これに対し、支持部材(文献1ではモータ取付基板、文献2ではセンターピース)は、ステータコアの貫通孔に嵌挿(圧入)される円筒部を有している。この円筒部には、ステータコアのそれ以上の挿入を規制し、該コアの軸方向の位置決めを行う段差部が設けられている。そして、円筒部に対してステータコアが嵌挿(圧入)され、該コアが段差部に当接することで該円筒部(支持部材)に対して位置決め固定される。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−336941号公報
【特許文献2】
特開2000−308299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステータコアは金属板を積層して構成されるものであり、支持部材は合成樹脂にて形成されるものである場合、ステータコアに円筒部を嵌挿する際に、該ステータコアが円筒部の外周面に接触(摺接)すると、その外周面が削れて削りカスが発生する。そして、この削りカスがモータ内に拡散し、例えばモータの軸受部分に付着すると、その削りカスによって該軸受部分の作動が円滑でなくなり該軸受部分から異音が発生したり、該軸受部分が損傷して軸受部分の寿命が低下するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータであって、ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができるモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、貫通孔を有するステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、前記段差部及び前記ステータコアの前記段差部と対向する部位のいずれか一方に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記ステータコアとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことをその要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記支持部材は、合成樹脂よりなることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、合成樹脂よりなる前記支持部材の段差部に形成されていることをその要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、前記嵌挿部を囲むように環状に形成されるとともに、前記段差部と前記ステータコアとは、前記収容凹部を囲むように環状に当接することをその要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記嵌挿部の外側面には、前記段差部に向かって軸方向に延びる複数の凸条が形成され、前記ステータコアの貫通孔には、前記嵌挿部の各凸条間に突出して前記嵌挿部の嵌挿時に各凸条間の外側面に接触する複数の凸部が形成されるものであって、前記収容凹部は、前記各凸条間に位置するように設けられていることをその要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、前記嵌挿部の外側面と連続して設けられていることをその要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ステータコアには、巻回される巻線と絶縁するためのインシュレータが一体に備えられるものであり、前記インシュレータは、前記段差部が内嵌する嵌合筒部を有していることをその要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアは、その貫通孔に支持部材の嵌挿部が嵌挿され、該支持部材に対して支持される。嵌挿部の外側面にはステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられ、該段差部及びステータコアの該段差部と対向する部位のいずれか一方に収容凹部が形成されるとともに、該収容凹部の径方向外側において段差部とステータコアとが当接されて該収容凹部が閉塞される。即ち、ステータコアの貫通孔に支持部材の嵌挿部を嵌挿する際、該貫通孔と嵌挿部の外側面とが接触すると、剛性の低い部材側が削られて削りカスが発生する。この場合、削りカスが落下することを考慮し、その嵌挿の際に削りカスが収容凹部内に落下するようにステータコアと支持部材との位置関係を設定すれば、その削りカスは収容凹部内に収容される。又、この収容凹部の径方向外側においては段差部とステータコアとが当接することで収容凹部が閉塞されるので、収容凹部内に収容された削りカスがモータ内に拡散することが防止される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、支持部材は合成樹脂よりなるので、一般に金属材料で構成されるステータコアとの嵌挿時に、支持部材(嵌挿部)の削りカスが発生し易い。そのため、合成樹脂よりなる支持部材を用いる場合に特に効果大となる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、収容凹部は合成樹脂製よりなる支持部材の段差部に形成されるので、一般に金属材料で構成されるステータコア側に収容凹部を形成する場合と比べて、収容凹部を容易に形成することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、収容凹部は嵌挿部を囲むように環状に形成され、段差部とステータコアとは収容凹部を囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部内に削りカスが収容される。又、段差部とステータコアとが収容凹部を囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部を閉塞することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、嵌挿部の外側面には段差部に向かって軸方向に延びる複数の凸条が形成され、ステータコアの貫通孔には嵌挿部の各凸条間に突出して嵌挿部の嵌挿時に各凸条間の外側面に接触する複数の凸部が形成されている。このような場合、収容凹部は、各凸条間に位置するように設けられる。即ち、嵌挿時において嵌挿部の各凸条間の外側面とステータコアの凸部とが接触することにより生じる削りカスは各凸条間に落下するので、収容凹部を各凸条間に位置するように設ければ、その削りカスを効率よく該収容凹部内に収容することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、収容凹部は、嵌挿部の外側面と連続して設けられる。即ち、嵌挿部の外側面が削られた削りカスはその外側面の近傍位置に落下するので、収容凹部を嵌挿部の外側面と連続して設ければ、その削りカスをより効率よく該収容凹部内に収容することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、ステータコアには、巻回される巻線と絶縁するためのインシュレータが一体に備えられ、該インシュレータは、段差部が内嵌する嵌合筒部を有している。即ち、段差部の外側面とインシュレータの嵌合筒部の内側面とが密着するので、収容凹部内に収容されない削りカスが生じた場合であっても、その削りカスが嵌合筒部より外側に拡散することが防止され、モータ内に拡散することがより確実に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ1を示す。このブラシレスモータ1は、車両用空調装置の送風機用モータとして使用されるアウタロータ型のブラシレスモータである。ブラシレスモータ1のステータ2は、モータホルダ3の上面に複数のネジ4(図1では1個のみ図示)にて固定される。ステータ2は、支持部材としてのセンターピース5と、該センターピース5に固定されるステータコア6と、該ステータコア6に装着されるインシュレータ7と、該ステータコア6に該インシュレータ7を介して巻回される巻線8とを備えている。
【0021】
センターピース5は、合成樹脂よりなり、図3に示すように、前記モータホルダ3に固定するための略円盤状の基部5aと、該基部5aの略中央から垂直上方に延出される嵌挿部としての円筒部5bとを有している。基部5aには、その外周縁部の所定の3箇所に図1に示す前記ネジ4が螺入されるネジ孔5cが形成されている。このネジ孔5cに前記ネジ4が螺入されることにより、基部5a(センターピース5)が前記モータホルダ3に対して固定される。
【0022】
円筒部5bの軸方向両端部の内周面には、図1に示すように、それぞれ軸受9,10が圧入固定される。各軸受9,10は、後述する回転軸16を回転可能に支持するものである。又、図1及び図2に示すように、円筒部5bの基部5a側には、径方向外側に突出する段差部5dが形成されている。段差部5dは、円筒部5bを周回するように環状に形成されている。この段差部5dのステータコア6との対向面には、内側部分に円筒部5bを囲むように環状をなし円筒部5bの外側面としての外周面5hと連続するように収容凹部5eが形成され、外側部分はその収容凹部5eを囲むように環状にステータコア6と当接する当接部5fとなっている。尚、図2においては、図面が煩雑になるのを防止するためにステータコア6等を模式的に示してある。そして、このような円筒部5bにステータコア6が嵌挿(圧入)され、段差部5dの当接部5fにステータコア6が当接することで該コア6のそれ以上段差部5d側(基部5a側)への挿入が規制されて、該コア6が軸方向に位置決めされた状態で固定される。
【0023】
ステータコア6は、磁性金属板よりなるコア材6aを軸方向に複数枚積層して構成されている。ステータコア6は、その中心において軸方向に貫通する円形の貫通孔6bを有している。この貫通孔6bには、センターピース5の円筒部5bが嵌挿(圧入)される。又、ステータコア6は、放射状に延びる複数個のティース(図示略)を有している。
【0024】
ステータコア6には、巻回される巻線8と絶縁するためのインシュレータ7が装着される。インシュレータ7には、合成樹脂よりなり、巻線8がステータコア6に接触し得る部位を被覆すべく所定形状に形成されている。又、このインシュレータ7には、前記段差部5dが内嵌(圧入)される嵌合筒部7aが形成されている。
【0025】
そして、円筒部5bが上方に向くようにしてセンターピース5を配置した状態で、該円筒部5bに対してインシュレータ7及び巻線8が組み付けられたステータコア6が下方に向けて嵌挿(圧入)され、該コア6が段差部5dの当接部5fに当接することで該円筒部5bに対して位置決めされ固定される。この場合、ステータコア6の下端面6cと段差部5dの当接部5fとが収容凹部5eを囲むように環状に当接し、該収容凹部5eは閉塞される。又、この場合、インシュレータ7の嵌合筒部7a内に段差部5dが嵌合(圧入)され、該筒部7aの内周面7bと段差部5dの外周面5gとが該段差部5dの周方向全体に亘って密着するようになっている。
【0026】
ここで、ステータコア6の貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bを嵌挿(圧入)する際、該貫通孔6bと円筒部5bの外周面5hとが接触すると、合成樹脂製であるセンターピース5の円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス11が発生する。このとき、削りカス11は円筒部5bから切り離されて落下し、ステータコア6の下方に位置する段差部5dの収容凹部5e内に収容される。尚、円筒部5bと繋がったままの削りカス11は、ステータコア6の嵌挿(圧入)とともに収容凹部5e内に収容される。従って、段差部5dの収容凹部5eはステータコア6の下端面6cにて周方向全体が閉塞されるので、収容凹部5e内の削りカス11がモータ1内に拡散することが防止される。又、収容凹部5e内に収容されない削りカス11が生じた場合であっても、インシュレータ7の嵌合筒部7aの内周面7bと段差部5dの外周面5gとが周方向全体に亘り密着するので、その削りカス11もモータ1内に拡散することが防止される。
【0027】
前記ステータ2に対し、ロータ15は、回転軸16と、該回転軸16に固定されるヨーク17と、該ヨーク17に固定されるマグネット18とを備えている。回転軸16は、前記センターピース5の円筒部5b内に挿入され、該円筒部5b内に固定される軸受9,10にて所定部位が回転可能に支持される。回転軸16には、ヨーク17が回転軸16に圧入固定される。
【0028】
ヨーク17は、前記ステータコア6を収容するように釣鐘形状をなしている。ヨーク17の内周面における前記ステータコア6の外周面と対向する部位には、複数のマグネット18が周方向に等間隔に固着されている。回転軸16のヨーク17から突出する先端部には、送風用のファン19が一体回転可能に装着される。回転軸16の前記円筒部5b(センターピース5)から下方に突出する下端部には、センサマグネット20が一体回転可能に装着される。
【0029】
前記モータホルダ3の下面には、モータ1の回転を制御するための制御回路が構成される制御回路基板21がネジ(図示略)にて固定される。制御回路基板21は、モータホルダ3に取着される下部ケース22により覆われ保護される。
【0030】
又、制御回路基板21には、制御回路を構成する部品の一つにホール素子23があり、該ホール素子23は前記センサマグネット20の近傍位置にホール素子23が実装されている。ホール素子23はセンサマグネット20の回転による磁界の変化を検出し、制御回路基板21はその検出に基づいてロータ15の回転位置を認識し、その位置に応じた励磁電流を前記巻線8に供給するようになっている。そして、この励磁電流によりステータ2に回転磁界が発生し、その回転磁界によりロータ15が回転してファン19が回転し、ファン19による送風動作が行われるようになっている。
【0031】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ステータコア6は、その貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bが嵌挿され、該センターピース5(円筒部5b)に対して支持(固定)される。円筒部5bの外周面5hにはステータコア6のこれ以上の挿入を規制する段差部5dが設けられ、該段差部5dに収容凹部5eが形成されるとともに、該収容凹部5eの径方向外側において段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとが当接されて該収容凹部5eが閉塞される。即ち、ステータコア6の貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bを嵌挿する際、該貫通孔6bと円筒部5bの外周面5hとが接触すると、合成樹脂であるセンターピース5の円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス11が発生する。この場合、削りカス11が落下することを考慮し、その嵌挿の際に削りカス11が収容凹部5e内に落下するようにステータコア6をセンターピース5の上から嵌挿するようにしている。そのため、その削りカス11は収容凹部5e内に収容される。又、この収容凹部5eの径方向外側においては段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとが当接することで収容凹部5eが閉塞されるので、収容凹部5e内に収容された削りカス11がモータ1内に拡散することを防止することができる。従って、削りカス11がモータ1内に拡散することにより生じる種々の問題の発生を抑えることができる。
【0032】
(2)削りカス11が収容凹部5e内に収容されることにより、その削りカス11が段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとの間に介在することが低減される。そのため、ステータコア6をより確実に段差部5dに当接することが可能となり、ステータコア6の軸方向の位置決めをより正確とすることができる。従って、モータ1の軸方向の寸法精度を改善することができる。
【0033】
(3)センターピース5は合成樹脂よりなるので、金属材料で構成されるステータコア6との嵌挿時に、センターピース5(円筒部5b)の削りカス11が発生し易い。そのため、合成樹脂よりなるセンターピース5を用いる本実施形態では特に効果大である。
【0034】
(4)収容凹部5eは合成樹脂製よりなるセンターピース5の段差部5dに形成されるので、金属材料で構成されるステータコア6側に収容凹部を形成する場合と比べて、収容凹部5eを容易に形成することができる。
【0035】
(5)収容凹部5eは円筒部5bを囲むように環状に形成され、段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとは収容凹部5eを囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部5e内に削りカス11を収容することができる。又、段差部5dとステータコア6とが収容凹部5eを囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部5eを閉塞することができる。
【0036】
(6)収容凹部5eは、円筒部5bの外周面5hと連続して設けられる。即ち、円筒部5bの外周面5hが削られた削りカス11はその外側面5hの近傍位置に落下するので、収容凹部5eを円筒部5bの外周面5hと連続して設ければ、その削りカス11をより効率よく該収容凹部5e内に収容することができる。
【0037】
(7)ステータコア6には、巻回される巻線8と絶縁するためのインシュレータ7が一体に備えられ、該インシュレータ7は、段差部5dが内嵌する嵌合筒部7aを有している。即ち、段差部5dの外周面5gとインシュレータ7の嵌合筒部7aの内周面7bとが密着するので、収容凹部5e内に収容されない削りカス11が生じた場合であっても、その削りカス11が嵌合筒部7aより外側に拡散することを防止でき、モータ1内に拡散することをより確実に防止することができる。
【0038】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、収容凹部5eをセンターピース5に形成したが、収容凹部を形成する部材はこれに限定されるものではない。例えば、図4のようにステータコア6側に形成してもよい。
【0039】
即ち、図4に示すように、段差部5dの収容凹部5eを省略し、ステータコア6の段差部5dと対向する部位に収容凹部6dを設ける。この収容凹部6dは、円筒部5bを囲むように環状に形成されている。又、この収容凹部6dは、例えば、下端から所定枚数(図4では2枚)のコア材6aの貫通孔6bを他のコア材6aの径より大きくすることで形成される。又、この場合、下端から所定枚数のコア材6aの貫通孔6bは、段差部5dの外周面5gの径よりも小さく形成される。即ち、収容凹部6dの径方向外側において段差部5dとステータコア6の下端面6cとが周方向全体に亘って当接し、収容凹部6dが閉塞される。
【0040】
そのため、上記実施形態と同様に、収容凹部6d内に収容された削りカス11がモータ1内に拡散することを防止することができる。又、削りカス11が収容凹部6d内に収容されることにより、ステータコア6をより確実に段差部5dに当接することが可能となり、ステータコア6の軸方向の位置決めをより正確とすることができる。又、収容凹部6dは円筒部5bを囲むように環状に形成され、段差部5dとステータコア6の下端面6cとは収容凹部6dを囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部6d内に削りカス11を収容することができる。又、段差部5dとステータコア6とが収容凹部6dを囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部6dを閉塞することができる。
【0041】
更に、段差部5dとステータコア6との両部材にそれぞれ収容凹部を形成するようにしても上記と同様の効果を得ることができる。又、インシュレータ7に収容凹部を形成しても同様である。
【0042】
○上記実施形態では、円筒部5bに周回するように段差部5dを環状に形成し、段差部5dの収容凹部5e及び当接部5fも環状に形成したが、段差部5d、収容凹部5e及び当接部5fは環状でなくてもよく、これらの形状を適宜変更してもよい。
【0043】
例えば、図5に示すように、円筒部5bの外周面5hには、段差部5dに向かって軸方向に延びる複数の凸条5iが形成されている。又、段差部5dには、円筒部5bの外周面5hと連続するように各凸条5i間においてそれぞれ収容凹部5jが形成されている。これに対し、ステータコア6の貫通孔6bには円筒部5bの各凸条5i間に突出して円筒部5bの嵌挿時に各凸条5i間の外周面5hに接触する複数の凸部6eが形成されている。そして、各凸条5i間に凸部6eが入り込むようにしてステータコア6が円筒部5bに嵌挿され、各凸部6eの先端が各凸条5i間の外周面5hに接触(圧接)することで、該ステータコア6が円筒部5bに対して固定される。このとき、各凸条5i間に凸部6eが入り込むことでステータコア6の周方向の移動が規制され、該ステータコア6は各凸条5iに沿って案内されて円筒部5bに嵌挿される。
【0044】
そして、ステータコア6の嵌挿時において、円筒部5bの各凸条5i間の外側面5hと該ステータコア6の凸部6eとが接触すると、合成樹脂よりなる円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス(図示略)が発生する。この場合、この削りカスは各凸条5i間の外側面5hの近傍位置に落下するので、収容凹部5jを各凸条5i間に位置するように設ければ、その削りカスを効率よく該収容凹部5j内に収容することができる。しかも、収容凹部5jを円筒部5bの外周面5hと連続して設けているので、その削りカスをより効率よく該収容凹部5j内に収容することができる。
【0045】
尚、凸条5i、凸部6e及び収容凹部5jの数や形状、配置位置はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、ステータコア6の貫通孔6bに円筒状の円筒部5bを嵌挿する構成であったが、嵌挿部の形状はこの形状に限定されるものではなく、円筒以外の形状としてもよい。例えば、円柱状であってもよい。又、ステータコア6の貫通孔6bの位置を中心以外で適宜変更してもよい。又、貫通孔6bを円形以外の形状に適宜変更してもよい。
【0046】
○上記実施形態では、センターピース5を合成樹脂にて形成したが、この材料に限定されるものではなく、例えば金属製であってもよい。
○上記実施形態では、ステータコア6を複数枚のコア材6aを積層して構成したが、金属粉体を圧縮成形してステータコアを構成するようにしてもよい。
【0047】
○上記実施形態では、インシュレータ7をステータコア6に装着して一体に備えるようにしたが、インシュレータをステータコアに一体に成形するようにしてもよい。
【0048】
○上記実施形態では、ブラシレスモータ1に実施したが、ブラシレスモータ以外のモータに実施してもよい。又、送風機用モータ以外の
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
【0049】
(イ) 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記貫通孔は、前記ステータコアの中心に形成されていることを特徴とするモータ。
【0050】
(ロ) 請求項1〜7,上記(イ)のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記貫通孔は、円形状をなしており、
前記嵌挿部は、円筒状又は円柱状をなしていることを特徴とするモータ。
【0051】
(ハ) 請求項1〜7,上記(イ),(ロ)のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記嵌挿部は、その内側面に回転軸を回転可能に支持するための軸受が固定される筒状をなしていることを特徴とするモータ。
【0052】
(ニ) 貫通孔を有するステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、
前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、
前記段差部及び前記ステータコアの前記段差部と対向する部位の少なくとも一方に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記ステータコアとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことを特徴とするモータ。
【0053】
(ホ) 貫通孔を有するとともに、一体に備えられるインシュレータを介して巻線が巻回されるステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、
前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、
前記インシュレータの前記段差部と対向する部位に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記インシュレータとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことを特徴とするモータ。
【0054】
このように上記(イ)〜(ホ)に記載の発明においても、ステータコアを支持部材の嵌挿部に嵌挿する際に該ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータであって、ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のモータの断面図。
【図2】モータの要部拡大断面図。
【図3】モータの要部分解斜視図。
【図4】別例のモータの要部拡大断面図。
【図5】別例のモータの要部分解斜視図。
【符号の説明】
5…支持部材としてのセンターピース、5b…嵌挿部としての円筒部、5d…段差部、5e…収容凹部、5h…外側面としての外周面、5i…凸条、5j…収容凹部、6…ステータコア、6b…貫通孔、6d…収容凹部、6e…凸部、7…インシュレータ、7a…嵌合筒部、8…巻線。
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータに係り、詳しくは、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入も含む)して支持するように構成したモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
支持部材に設けた円筒部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータは、例えば、特許文献1及び特許文献2にて開示されている。
【0003】
即ち、ステータコアは、その中心に貫通孔を有している。これに対し、支持部材(文献1ではモータ取付基板、文献2ではセンターピース)は、ステータコアの貫通孔に嵌挿(圧入)される円筒部を有している。この円筒部には、ステータコアのそれ以上の挿入を規制し、該コアの軸方向の位置決めを行う段差部が設けられている。そして、円筒部に対してステータコアが嵌挿(圧入)され、該コアが段差部に当接することで該円筒部(支持部材)に対して位置決め固定される。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−336941号公報
【特許文献2】
特開2000−308299号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ステータコアは金属板を積層して構成されるものであり、支持部材は合成樹脂にて形成されるものである場合、ステータコアに円筒部を嵌挿する際に、該ステータコアが円筒部の外周面に接触(摺接)すると、その外周面が削れて削りカスが発生する。そして、この削りカスがモータ内に拡散し、例えばモータの軸受部分に付着すると、その削りカスによって該軸受部分の作動が円滑でなくなり該軸受部分から異音が発生したり、該軸受部分が損傷して軸受部分の寿命が低下するという問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータであって、ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができるモータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、貫通孔を有するステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、前記段差部及び前記ステータコアの前記段差部と対向する部位のいずれか一方に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記ステータコアとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことをその要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記支持部材は、合成樹脂よりなることをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、合成樹脂よりなる前記支持部材の段差部に形成されていることをその要旨とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、前記嵌挿部を囲むように環状に形成されるとともに、前記段差部と前記ステータコアとは、前記収容凹部を囲むように環状に当接することをその要旨とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記嵌挿部の外側面には、前記段差部に向かって軸方向に延びる複数の凸条が形成され、前記ステータコアの貫通孔には、前記嵌挿部の各凸条間に突出して前記嵌挿部の嵌挿時に各凸条間の外側面に接触する複数の凸部が形成されるものであって、前記収容凹部は、前記各凸条間に位置するように設けられていることをその要旨とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記収容凹部は、前記嵌挿部の外側面と連続して設けられていることをその要旨とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ステータコアには、巻回される巻線と絶縁するためのインシュレータが一体に備えられるものであり、前記インシュレータは、前記段差部が内嵌する嵌合筒部を有していることをその要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、ステータコアは、その貫通孔に支持部材の嵌挿部が嵌挿され、該支持部材に対して支持される。嵌挿部の外側面にはステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられ、該段差部及びステータコアの該段差部と対向する部位のいずれか一方に収容凹部が形成されるとともに、該収容凹部の径方向外側において段差部とステータコアとが当接されて該収容凹部が閉塞される。即ち、ステータコアの貫通孔に支持部材の嵌挿部を嵌挿する際、該貫通孔と嵌挿部の外側面とが接触すると、剛性の低い部材側が削られて削りカスが発生する。この場合、削りカスが落下することを考慮し、その嵌挿の際に削りカスが収容凹部内に落下するようにステータコアと支持部材との位置関係を設定すれば、その削りカスは収容凹部内に収容される。又、この収容凹部の径方向外側においては段差部とステータコアとが当接することで収容凹部が閉塞されるので、収容凹部内に収容された削りカスがモータ内に拡散することが防止される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、支持部材は合成樹脂よりなるので、一般に金属材料で構成されるステータコアとの嵌挿時に、支持部材(嵌挿部)の削りカスが発生し易い。そのため、合成樹脂よりなる支持部材を用いる場合に特に効果大となる。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、収容凹部は合成樹脂製よりなる支持部材の段差部に形成されるので、一般に金属材料で構成されるステータコア側に収容凹部を形成する場合と比べて、収容凹部を容易に形成することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、収容凹部は嵌挿部を囲むように環状に形成され、段差部とステータコアとは収容凹部を囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部内に削りカスが収容される。又、段差部とステータコアとが収容凹部を囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部を閉塞することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、嵌挿部の外側面には段差部に向かって軸方向に延びる複数の凸条が形成され、ステータコアの貫通孔には嵌挿部の各凸条間に突出して嵌挿部の嵌挿時に各凸条間の外側面に接触する複数の凸部が形成されている。このような場合、収容凹部は、各凸条間に位置するように設けられる。即ち、嵌挿時において嵌挿部の各凸条間の外側面とステータコアの凸部とが接触することにより生じる削りカスは各凸条間に落下するので、収容凹部を各凸条間に位置するように設ければ、その削りカスを効率よく該収容凹部内に収容することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、収容凹部は、嵌挿部の外側面と連続して設けられる。即ち、嵌挿部の外側面が削られた削りカスはその外側面の近傍位置に落下するので、収容凹部を嵌挿部の外側面と連続して設ければ、その削りカスをより効率よく該収容凹部内に収容することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、ステータコアには、巻回される巻線と絶縁するためのインシュレータが一体に備えられ、該インシュレータは、段差部が内嵌する嵌合筒部を有している。即ち、段差部の外側面とインシュレータの嵌合筒部の内側面とが密着するので、収容凹部内に収容されない削りカスが生じた場合であっても、その削りカスが嵌合筒部より外側に拡散することが防止され、モータ内に拡散することがより確実に防止される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のブラシレスモータ1を示す。このブラシレスモータ1は、車両用空調装置の送風機用モータとして使用されるアウタロータ型のブラシレスモータである。ブラシレスモータ1のステータ2は、モータホルダ3の上面に複数のネジ4(図1では1個のみ図示)にて固定される。ステータ2は、支持部材としてのセンターピース5と、該センターピース5に固定されるステータコア6と、該ステータコア6に装着されるインシュレータ7と、該ステータコア6に該インシュレータ7を介して巻回される巻線8とを備えている。
【0021】
センターピース5は、合成樹脂よりなり、図3に示すように、前記モータホルダ3に固定するための略円盤状の基部5aと、該基部5aの略中央から垂直上方に延出される嵌挿部としての円筒部5bとを有している。基部5aには、その外周縁部の所定の3箇所に図1に示す前記ネジ4が螺入されるネジ孔5cが形成されている。このネジ孔5cに前記ネジ4が螺入されることにより、基部5a(センターピース5)が前記モータホルダ3に対して固定される。
【0022】
円筒部5bの軸方向両端部の内周面には、図1に示すように、それぞれ軸受9,10が圧入固定される。各軸受9,10は、後述する回転軸16を回転可能に支持するものである。又、図1及び図2に示すように、円筒部5bの基部5a側には、径方向外側に突出する段差部5dが形成されている。段差部5dは、円筒部5bを周回するように環状に形成されている。この段差部5dのステータコア6との対向面には、内側部分に円筒部5bを囲むように環状をなし円筒部5bの外側面としての外周面5hと連続するように収容凹部5eが形成され、外側部分はその収容凹部5eを囲むように環状にステータコア6と当接する当接部5fとなっている。尚、図2においては、図面が煩雑になるのを防止するためにステータコア6等を模式的に示してある。そして、このような円筒部5bにステータコア6が嵌挿(圧入)され、段差部5dの当接部5fにステータコア6が当接することで該コア6のそれ以上段差部5d側(基部5a側)への挿入が規制されて、該コア6が軸方向に位置決めされた状態で固定される。
【0023】
ステータコア6は、磁性金属板よりなるコア材6aを軸方向に複数枚積層して構成されている。ステータコア6は、その中心において軸方向に貫通する円形の貫通孔6bを有している。この貫通孔6bには、センターピース5の円筒部5bが嵌挿(圧入)される。又、ステータコア6は、放射状に延びる複数個のティース(図示略)を有している。
【0024】
ステータコア6には、巻回される巻線8と絶縁するためのインシュレータ7が装着される。インシュレータ7には、合成樹脂よりなり、巻線8がステータコア6に接触し得る部位を被覆すべく所定形状に形成されている。又、このインシュレータ7には、前記段差部5dが内嵌(圧入)される嵌合筒部7aが形成されている。
【0025】
そして、円筒部5bが上方に向くようにしてセンターピース5を配置した状態で、該円筒部5bに対してインシュレータ7及び巻線8が組み付けられたステータコア6が下方に向けて嵌挿(圧入)され、該コア6が段差部5dの当接部5fに当接することで該円筒部5bに対して位置決めされ固定される。この場合、ステータコア6の下端面6cと段差部5dの当接部5fとが収容凹部5eを囲むように環状に当接し、該収容凹部5eは閉塞される。又、この場合、インシュレータ7の嵌合筒部7a内に段差部5dが嵌合(圧入)され、該筒部7aの内周面7bと段差部5dの外周面5gとが該段差部5dの周方向全体に亘って密着するようになっている。
【0026】
ここで、ステータコア6の貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bを嵌挿(圧入)する際、該貫通孔6bと円筒部5bの外周面5hとが接触すると、合成樹脂製であるセンターピース5の円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス11が発生する。このとき、削りカス11は円筒部5bから切り離されて落下し、ステータコア6の下方に位置する段差部5dの収容凹部5e内に収容される。尚、円筒部5bと繋がったままの削りカス11は、ステータコア6の嵌挿(圧入)とともに収容凹部5e内に収容される。従って、段差部5dの収容凹部5eはステータコア6の下端面6cにて周方向全体が閉塞されるので、収容凹部5e内の削りカス11がモータ1内に拡散することが防止される。又、収容凹部5e内に収容されない削りカス11が生じた場合であっても、インシュレータ7の嵌合筒部7aの内周面7bと段差部5dの外周面5gとが周方向全体に亘り密着するので、その削りカス11もモータ1内に拡散することが防止される。
【0027】
前記ステータ2に対し、ロータ15は、回転軸16と、該回転軸16に固定されるヨーク17と、該ヨーク17に固定されるマグネット18とを備えている。回転軸16は、前記センターピース5の円筒部5b内に挿入され、該円筒部5b内に固定される軸受9,10にて所定部位が回転可能に支持される。回転軸16には、ヨーク17が回転軸16に圧入固定される。
【0028】
ヨーク17は、前記ステータコア6を収容するように釣鐘形状をなしている。ヨーク17の内周面における前記ステータコア6の外周面と対向する部位には、複数のマグネット18が周方向に等間隔に固着されている。回転軸16のヨーク17から突出する先端部には、送風用のファン19が一体回転可能に装着される。回転軸16の前記円筒部5b(センターピース5)から下方に突出する下端部には、センサマグネット20が一体回転可能に装着される。
【0029】
前記モータホルダ3の下面には、モータ1の回転を制御するための制御回路が構成される制御回路基板21がネジ(図示略)にて固定される。制御回路基板21は、モータホルダ3に取着される下部ケース22により覆われ保護される。
【0030】
又、制御回路基板21には、制御回路を構成する部品の一つにホール素子23があり、該ホール素子23は前記センサマグネット20の近傍位置にホール素子23が実装されている。ホール素子23はセンサマグネット20の回転による磁界の変化を検出し、制御回路基板21はその検出に基づいてロータ15の回転位置を認識し、その位置に応じた励磁電流を前記巻線8に供給するようになっている。そして、この励磁電流によりステータ2に回転磁界が発生し、その回転磁界によりロータ15が回転してファン19が回転し、ファン19による送風動作が行われるようになっている。
【0031】
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)ステータコア6は、その貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bが嵌挿され、該センターピース5(円筒部5b)に対して支持(固定)される。円筒部5bの外周面5hにはステータコア6のこれ以上の挿入を規制する段差部5dが設けられ、該段差部5dに収容凹部5eが形成されるとともに、該収容凹部5eの径方向外側において段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとが当接されて該収容凹部5eが閉塞される。即ち、ステータコア6の貫通孔6bにセンターピース5の円筒部5bを嵌挿する際、該貫通孔6bと円筒部5bの外周面5hとが接触すると、合成樹脂であるセンターピース5の円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス11が発生する。この場合、削りカス11が落下することを考慮し、その嵌挿の際に削りカス11が収容凹部5e内に落下するようにステータコア6をセンターピース5の上から嵌挿するようにしている。そのため、その削りカス11は収容凹部5e内に収容される。又、この収容凹部5eの径方向外側においては段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとが当接することで収容凹部5eが閉塞されるので、収容凹部5e内に収容された削りカス11がモータ1内に拡散することを防止することができる。従って、削りカス11がモータ1内に拡散することにより生じる種々の問題の発生を抑えることができる。
【0032】
(2)削りカス11が収容凹部5e内に収容されることにより、その削りカス11が段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとの間に介在することが低減される。そのため、ステータコア6をより確実に段差部5dに当接することが可能となり、ステータコア6の軸方向の位置決めをより正確とすることができる。従って、モータ1の軸方向の寸法精度を改善することができる。
【0033】
(3)センターピース5は合成樹脂よりなるので、金属材料で構成されるステータコア6との嵌挿時に、センターピース5(円筒部5b)の削りカス11が発生し易い。そのため、合成樹脂よりなるセンターピース5を用いる本実施形態では特に効果大である。
【0034】
(4)収容凹部5eは合成樹脂製よりなるセンターピース5の段差部5dに形成されるので、金属材料で構成されるステータコア6側に収容凹部を形成する場合と比べて、収容凹部5eを容易に形成することができる。
【0035】
(5)収容凹部5eは円筒部5bを囲むように環状に形成され、段差部5dの当接部5fとステータコア6の下端面6cとは収容凹部5eを囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部5e内に削りカス11を収容することができる。又、段差部5dとステータコア6とが収容凹部5eを囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部5eを閉塞することができる。
【0036】
(6)収容凹部5eは、円筒部5bの外周面5hと連続して設けられる。即ち、円筒部5bの外周面5hが削られた削りカス11はその外側面5hの近傍位置に落下するので、収容凹部5eを円筒部5bの外周面5hと連続して設ければ、その削りカス11をより効率よく該収容凹部5e内に収容することができる。
【0037】
(7)ステータコア6には、巻回される巻線8と絶縁するためのインシュレータ7が一体に備えられ、該インシュレータ7は、段差部5dが内嵌する嵌合筒部7aを有している。即ち、段差部5dの外周面5gとインシュレータ7の嵌合筒部7aの内周面7bとが密着するので、収容凹部5e内に収容されない削りカス11が生じた場合であっても、その削りカス11が嵌合筒部7aより外側に拡散することを防止でき、モータ1内に拡散することをより確実に防止することができる。
【0038】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、収容凹部5eをセンターピース5に形成したが、収容凹部を形成する部材はこれに限定されるものではない。例えば、図4のようにステータコア6側に形成してもよい。
【0039】
即ち、図4に示すように、段差部5dの収容凹部5eを省略し、ステータコア6の段差部5dと対向する部位に収容凹部6dを設ける。この収容凹部6dは、円筒部5bを囲むように環状に形成されている。又、この収容凹部6dは、例えば、下端から所定枚数(図4では2枚)のコア材6aの貫通孔6bを他のコア材6aの径より大きくすることで形成される。又、この場合、下端から所定枚数のコア材6aの貫通孔6bは、段差部5dの外周面5gの径よりも小さく形成される。即ち、収容凹部6dの径方向外側において段差部5dとステータコア6の下端面6cとが周方向全体に亘って当接し、収容凹部6dが閉塞される。
【0040】
そのため、上記実施形態と同様に、収容凹部6d内に収容された削りカス11がモータ1内に拡散することを防止することができる。又、削りカス11が収容凹部6d内に収容されることにより、ステータコア6をより確実に段差部5dに当接することが可能となり、ステータコア6の軸方向の位置決めをより正確とすることができる。又、収容凹部6dは円筒部5bを囲むように環状に形成され、段差部5dとステータコア6の下端面6cとは収容凹部6dを囲むように環状に当接する。そのため、より確実に収容凹部6d内に削りカス11を収容することができる。又、段差部5dとステータコア6とが収容凹部6dを囲むように環状に当接するので、より確実に収容凹部6dを閉塞することができる。
【0041】
更に、段差部5dとステータコア6との両部材にそれぞれ収容凹部を形成するようにしても上記と同様の効果を得ることができる。又、インシュレータ7に収容凹部を形成しても同様である。
【0042】
○上記実施形態では、円筒部5bに周回するように段差部5dを環状に形成し、段差部5dの収容凹部5e及び当接部5fも環状に形成したが、段差部5d、収容凹部5e及び当接部5fは環状でなくてもよく、これらの形状を適宜変更してもよい。
【0043】
例えば、図5に示すように、円筒部5bの外周面5hには、段差部5dに向かって軸方向に延びる複数の凸条5iが形成されている。又、段差部5dには、円筒部5bの外周面5hと連続するように各凸条5i間においてそれぞれ収容凹部5jが形成されている。これに対し、ステータコア6の貫通孔6bには円筒部5bの各凸条5i間に突出して円筒部5bの嵌挿時に各凸条5i間の外周面5hに接触する複数の凸部6eが形成されている。そして、各凸条5i間に凸部6eが入り込むようにしてステータコア6が円筒部5bに嵌挿され、各凸部6eの先端が各凸条5i間の外周面5hに接触(圧接)することで、該ステータコア6が円筒部5bに対して固定される。このとき、各凸条5i間に凸部6eが入り込むことでステータコア6の周方向の移動が規制され、該ステータコア6は各凸条5iに沿って案内されて円筒部5bに嵌挿される。
【0044】
そして、ステータコア6の嵌挿時において、円筒部5bの各凸条5i間の外側面5hと該ステータコア6の凸部6eとが接触すると、合成樹脂よりなる円筒部5bの外周面5hが削られて削りカス(図示略)が発生する。この場合、この削りカスは各凸条5i間の外側面5hの近傍位置に落下するので、収容凹部5jを各凸条5i間に位置するように設ければ、その削りカスを効率よく該収容凹部5j内に収容することができる。しかも、収容凹部5jを円筒部5bの外周面5hと連続して設けているので、その削りカスをより効率よく該収容凹部5j内に収容することができる。
【0045】
尚、凸条5i、凸部6e及び収容凹部5jの数や形状、配置位置はこれに限定されるものではなく、適宜変更してもよい。
○上記実施形態では、ステータコア6の貫通孔6bに円筒状の円筒部5bを嵌挿する構成であったが、嵌挿部の形状はこの形状に限定されるものではなく、円筒以外の形状としてもよい。例えば、円柱状であってもよい。又、ステータコア6の貫通孔6bの位置を中心以外で適宜変更してもよい。又、貫通孔6bを円形以外の形状に適宜変更してもよい。
【0046】
○上記実施形態では、センターピース5を合成樹脂にて形成したが、この材料に限定されるものではなく、例えば金属製であってもよい。
○上記実施形態では、ステータコア6を複数枚のコア材6aを積層して構成したが、金属粉体を圧縮成形してステータコアを構成するようにしてもよい。
【0047】
○上記実施形態では、インシュレータ7をステータコア6に装着して一体に備えるようにしたが、インシュレータをステータコアに一体に成形するようにしてもよい。
【0048】
○上記実施形態では、ブラシレスモータ1に実施したが、ブラシレスモータ以外のモータに実施してもよい。又、送風機用モータ以外の
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
【0049】
(イ) 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記貫通孔は、前記ステータコアの中心に形成されていることを特徴とするモータ。
【0050】
(ロ) 請求項1〜7,上記(イ)のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記貫通孔は、円形状をなしており、
前記嵌挿部は、円筒状又は円柱状をなしていることを特徴とするモータ。
【0051】
(ハ) 請求項1〜7,上記(イ),(ロ)のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記嵌挿部は、その内側面に回転軸を回転可能に支持するための軸受が固定される筒状をなしていることを特徴とするモータ。
【0052】
(ニ) 貫通孔を有するステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、
前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、
前記段差部及び前記ステータコアの前記段差部と対向する部位の少なくとも一方に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記ステータコアとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことを特徴とするモータ。
【0053】
(ホ) 貫通孔を有するとともに、一体に備えられるインシュレータを介して巻線が巻回されるステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、
前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、
前記インシュレータの前記段差部と対向する部位に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記インシュレータとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことを特徴とするモータ。
【0054】
このように上記(イ)〜(ホ)に記載の発明においても、ステータコアを支持部材の嵌挿部に嵌挿する際に該ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、支持部材に設けた嵌挿部にステータコアを嵌挿(圧入)して支持するように構成されるモータであって、ステータコアが嵌挿部の外側面に接触することで生じる削りカスの拡散を防止することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のモータの断面図。
【図2】モータの要部拡大断面図。
【図3】モータの要部分解斜視図。
【図4】別例のモータの要部拡大断面図。
【図5】別例のモータの要部分解斜視図。
【符号の説明】
5…支持部材としてのセンターピース、5b…嵌挿部としての円筒部、5d…段差部、5e…収容凹部、5h…外側面としての外周面、5i…凸条、5j…収容凹部、6…ステータコア、6b…貫通孔、6d…収容凹部、6e…凸部、7…インシュレータ、7a…嵌合筒部、8…巻線。
Claims (7)
- 貫通孔を有するステータコアと、該コアを支持すべく該貫通孔に嵌挿される嵌挿部を有する支持部材と、を備えてなるモータであって、
前記嵌挿部の外側面には、前記ステータコアのこれ以上の挿入を規制する段差部が設けられており、
前記段差部及び前記ステータコアの前記段差部と対向する部位のいずれか一方に収容凹部を形成するとともに、該収容凹部の径方向外側において前記段差部と前記ステータコアとを当接させて該収容凹部を閉塞するようにしたことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記支持部材は、合成樹脂よりなることを特徴とするモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記収容凹部は、合成樹脂よりなる前記支持部材の段差部に形成されていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記収容凹部は、前記嵌挿部を囲むように環状に形成されるとともに、
前記段差部と前記ステータコアとは、前記収容凹部を囲むように環状に当接することを特徴とするモータ。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記嵌挿部の外側面には、前記段差部に向かって軸方向に延びる複数の凸条が形成され、
前記ステータコアの貫通孔には、前記嵌挿部の各凸条間に突出して前記嵌挿部の嵌挿時に各凸条間の外側面に接触する複数の凸部が形成されるものであって、
前記収容凹部は、前記各凸条間に位置するように設けられていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記収容凹部は、前記嵌挿部の外側面と連続して設けられていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記ステータコアには、巻回される巻線と絶縁するためのインシュレータが一体に備えられるものであり、
前記インシュレータは、前記段差部が内嵌する嵌合筒部を有していることを特徴とするモータ。
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