JP5893488B2 - 波消し部材の固定構造 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに貯留された燃料の揺動を抑制する波消し部材の固定構造に関する。
燃料タンクに貯留された燃料の揺動を抑制する部材として、燃料タンクの内部に固定される波消し部材が知られている。波消し部材を設けることにより、例えば、車両の停止時において燃料タンクの内面に燃料があたる際に発生する揺動音を小さくすることができる。従来、車両の軽量化、低コスト化に鑑みて、揺動音が小さい形状からなる燃料タンクによっては波消し部材を設けない場合もあった。
ところが、ハイブリッド自動車やアイドリングストップ機能を備えた自動車等、車両から発生する音を小さくすればするほど、前記した揺動音がかえって引き立ってしまうという問題がある。このような問題に鑑みて燃料タンクの内部に固定される波消し部材の需要が高まっている。
特許文献1には、燃料タンクの内部の上壁に、複数枚のプレート(波消し部材)と、燃料タンクの開口に固定されたスタッドとを備えた波消し部材の固定構造が開示されている。前記プレート側は、円筒状の差込部と、この差込部の内面において中心軸方向に向けて傾斜する係合片部とを有する。一方、スタッドは、頭部と、この頭部に立設する軸部と、この軸部の周囲に形成され前記係合片部に係合する弾性係止翼とを有する。スタッドの頭部と燃料タンクの開口周縁部とは溶着により固定されている。
特許第4716916公報
従来の構造では、燃料タンクにスタッドを溶着する際の加工公差や、スタッド及び差込部等の成形公差によっては、スタッドに対してプレートを組み付けることができなくなるという問題があった。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、加工公差や成形公差による組み付け不良の発生を防ぐことができる波消し部材の固定構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、燃料タンクに固定される波消し部材の固定構造であって、前記燃料タンク及び前記波消し部材のいずれか一方に形成された第一係合部と、他方に形成され前記第一係合部に係合する第一被係合部と、前記燃料タンク及び前記波消し部材のいずれか一方に形成された第二係合部と、他方に形成され前記第二係合部に係合する第二被係合部と、を有し、前記第二係合部は、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第二係合脚部を有し、前記第二被係合部は、前記第二係合脚部が挿入される第二孔部と、前記第二係合脚部がそれぞれ係合される第二固定爪部と、を有し、前記第二孔部は、前記第二係合脚部の幅寸法よりも大きい孔幅寸法に形成されており、前記第一係合部は、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第一係合脚部を有し、前記第一被係合部は、前記第一係合脚部が挿入される第一孔部と、前記第一係合脚部がそれぞれ係合される第一固定爪部と、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第一係合片部と、を有し、一対の前記第一係合片部は、一対の前記第一固定爪部と略直交する位置に配置されており、前記第一係合部と前記第一被係合部とを組み付ける際に、前記第一固定爪部によって前記第一係合脚部が互いに近接する方向に押し狭められた後、元の形状に復元することによって、前記第一係合脚部と前記第一固定爪部とが係合しつつ、前記第一係合片部が前記第一係合脚部によって互いに離間する方向に押し広げられた後、元の形状に復元することによって一対の前記第一係合脚部の間に前記第一係合片部が入り込むことを特徴とする。
かかる構成によれば、第二孔部は、第二係合脚部の幅寸法よりも大きい孔幅寸法になっているため、その大きく延設された空間で加工公差や成形公差を吸収することができる。これにより、組み付け不良を防ぐことができる。また、かかる構成によれば、一対の第一係合脚部の間に第一係合片部が入り込むため、係合後は一対の第一係合脚部同士が変形しにくくなり、第一係合脚部が第一固定爪部から離脱するのを防ぐことができる。
また、前記第一係合片部は、基部と、前記基部の先端に設けられ前記第一孔部の中央方向に張り出す張出部と、を有し、前記第一係合脚部は、前記第一係合部と前記第一被係合部とを組み付ける際に前記張出部に接触する接触面を有し、前記接触面は、前記第一係合脚部の先端に向かうにつれて前記張出部から離間する方向に傾斜していることが好ましい。
かかる構成によれば、第一係合片部の張出部と第一係合脚部の接触面とが摺動しやすくなるため、容易に組み付けることができる。
本発明に係る波消し部材の固定構造によれば、加工公差や成形公差による組み付け不良の発生を防ぐことができる。
本実施形態に係る波消し部材の固定構造を示す模式断面図である。 本実施形態に係る第一係合部を示す図であって、(a)は前側、(b)は右側から見た図である。 本実施形態に係る第一係合部及び第二係合部の固定状態を示す図であって、前側から見た図である。 本実施形態に係る第一被係合部を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は一部透過斜視図である。 本実施形態に係る第二被係合部を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 本実施形態に係る第一係合部と第一被係合部との係合状態を段階ごとに示す模式断面図であって、(a)及び(b)は係合前、(c)及び(d)は係合直前、(e)及び(f)は係合後を示す。また、(a)、(c)、(e)は前側から見た図であり、(b)、(d)、(f)は右側から見た図である。 本実施形態に係る第二係合部と第二被係合部との係合状態を段階ごとに示す模式断面図であって、(a)は係合前、(b)は係合直前、(c)は係合後を示す。いずれも右側から見た図である。 本実施形態に係る第二係合部と第二被係合部の係合後の状態を示す模式平面図である。 第二係合部及び第二被係合部の変形例を示す図であって、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る波消し部材の固定構造Zは、燃料タンク1と、第一係合部10と、第二係合部20と、波消し部材30とで主に構成されている。波消し部材30は、燃料タンク1に貯留された燃料の揺動を抑制し、燃料タンク1の内面に燃料があたる際に発生する揺動音を防止するための部材である。説明における上下左右は、図1の矢印にしたがう。また、図1の紙面表側を前、裏側を後とする。
燃料タンク1は、図1に示すように、燃料を貯留する中空容器である。燃料タンク1は、本実施形態では、例えば、再生樹脂層、接着層及びEVOH(エチレン―ビニルアルコール共重合樹脂)層等複数の層を積層して構成されている。燃料タンク1の上部中央には第一開口部2が形成されている。また、第一開口部2を挟んで左側に第二開口部3が形成され、右側に第三開口部4が形成されている。第二開口部3及び第三開口部4は、第一開口部2の開口よりも小さくなっている。なお、本実施形態では、燃料タンク1を樹脂製としたが、金属製であってもよい。
第一係合部10は、第二開口部3に固定されたクリップ状の係合部材である。第一係合部10の材料は特に限定されないが、本実施形態では樹脂で形成されている。第一係合部10は、図2の(a)及び(b)に示すように、第一フランジ部11と、第一胴部12と、第一係合脚部13,13とで主に構成されている。
第一フランジ部11は、平面視円形状を呈し第二開口部3の開口周縁部に溶着されている。第一フランジ部11は、燃料タンク1の外部に露出する。第一フランジ部11は、本実施形態では溶着により固定したが、他の方法で固定してもよい。第一胴部12は、円柱状を呈し、第一フランジ部11に垂下して形成されている。
第一係合脚部13,13は、同形状の部位であって間をあけて配置されている。第一係合脚部13は、第一胴部12に垂下して形成されている。第一係合脚部13は、板状を呈する第一本体部13aと、第一本体部13aの先端に形成された第一かえし部13bと、第一本体部13aの先端の両側に形成された第一接触面13c,13c(図2の(b))とで構成されている。第一係合脚部13,13は、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能になっている。
第一かえし部13bは、第一本体部13aの先端から外側に突出している。つまり、一対の第一かえし部13b,13bは互いに離間する方向に突出している。また、第一かえし部13bは斜め上方に向けて延設されるとともに、先端に向けて先細りになっている。
第一接触面13cは、第一本体部13aの先端において、前後両側に形成されている。第一接触面13c,13cは、第一係合脚部13の先端に向かうにつれて互いに近接する方向に傾斜している。
図3に示すように、第一係合部10は、第一係合脚部13の面外方向が左右方向を向くように固定されている。
第二係合部20は、図3に示すように、第三開口部4に固定されたクリップ状の係合部材である。第二係合部20の材料は特に限定されないが、本実施形態では樹脂で形成されている。第二係合部20は、第一フランジ部21と、第二胴部22と、第二係合脚部23,23とで主に構成されている。第二係合脚部23は、第二本体部23aと、第二かえし部23bと、第二接触面23cとで構成されている。第二係合部20は、配置方向を除いて第一係合部10と構造が同じであるため、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、第二係合部20は、第二係合脚部23の面内方向が左右方向を向くように固定されている。
本実施形態のように、第一係合部10及び第二係合部20の構造を同等にすることにより、製造コストを低減することができる。
波消し部材30は、図1に示すように、基板部31と、第一被係合部40と、第二被係合部50とで主に構成されている。波消し部材30の材料は特に限定されないが、本実施形態では樹脂で形成されている。基板部31は、板状を呈し、その面内方向が左右方向を向くように固定されている。
基板部31には、前後方向に貫通する複数の貫通孔32が形成されている。貫通孔32を設けることにより、貯留された燃料から基板部31が受ける抵抗を低減することができる。また、基板部31には、補強するための複数のリブ33が形成されている。なお、波消し部材30の形状は、前記した形状に限定されるものではない。
第一被係合部40は、基板部31の一端側(左端)に形成されており、第一係合部10と係合する部位である。第一被係合部40は、図4の(a)及び(b)に示すように、枠状本体部41と、第一孔部42と、第一固定爪部43,43と、第一係合片部44,44とで主に構成されている。
枠状本体部41は、平面視略八角形状を呈し枠状に形成されている。枠状本体部41の上側には、上方に向かうにつれて外側に傾斜するテーパー面41aが形成されている。テーパー面41aが形成されているため、第一係合部10を挿入しやすくなっている。
第一孔部42は、枠状本体部41の上下方向に貫通して形成されている。第一孔部42には、第一係合部10の第一係合脚部13,13が挿入される。第一固定爪部43,43は、枠状本体部41の左右両側において互いに対向するように一対設けられている。つまり、図4の(b)に示すように、一方の第一固定爪部43は、枠状本体部41の左側の内側面から第一孔部42の中央に向けて張り出している。他方の第一固定爪部43は、枠状本体部41の右側の内側面から第一孔部42の中央に向けて張り出している。第一固定爪部43,43は配置方向を除いてそれぞれ同じ形状からなる。第一固定爪部43は、枠状本体部41から離間するにつれて下方に向けて傾斜している。このように、第一固定爪部43を下方に傾斜させることにより、第一係合部10を挿入しやすくなっている。
第一係合片部44,44は、枠状本体部41の前後両側において互いに対向するように一対設けられている。一対の第一係合片部44と、一対の第一固定爪部43とは、互いに直交するように配置されている。
第一係合片部44,44はそれぞれ同じ形状からなる。第一係合片部44は、図4の(b)に示すように、基部44aと、張出部44bと、スリット44cとで構成されている。基部44aは、基端側が枠状本体部41に連続しており、先端側が自由端になっている。基部44aの左右両側には、スリット44cが形成されている。
張出部44bは、基部44aの先端に形成されており、第一孔部42の中央に向けて張り出している。張出部44bの幅(左右方向の長さ)は、第一係合脚部13,13間の距離と略同等になっている。張出部44bには、基部44aから離間するにつれて下方に傾斜する第一接触面44dが形成されている。
第二被係合部50は、図1に示すように、基板部31の他端側(右端)に形成されており、第二係合部20と係合する部位である。第二被係合部50は、図5の(a)及び(b)に示すように、枠状本体部51と、第二孔部52と、第二固定爪部53,53と、仕切り部54とで主に構成されている。
枠状本体部51は、平面視矩形を呈し枠状に形成されている。枠状本体部51の上側周縁には、上方に向かうにつれて外側に傾斜するテーパー面51aが形成されている。テーパー面51aが形成されているため、第二係合部20を挿入しやすくなっている。
第二孔部52は、枠状本体部51の上下方向に貫通して形成されている。図5の(b)に示すように、本実施形態では、第二孔部52を分け隔てる仕切り部54が形成されることにより、仕切り部54を挟んで2つの孔部52a,52aが並設されている。孔部52a,52aは、平面視長方形を呈しそれぞれ同じ形状になっている。孔部52a,52aには、第二係合部20の第二係合脚部23,23がそれぞれ挿入される。
孔部52aの前後方向の長さは、第二係合脚部23の第二本体部23a及び第二かえし部23b(図3参照)の前後方向の長さよりもわずかに大きくなっている。これにより、孔部52aに、第二係合脚部23の第二本体部23a及び第二かえし部23bが通るようになっている。また、孔部52aの左右方向の長さ(孔幅寸法)は、第二本体部23aの板幅よりも大きくなっている。
第二固定爪部53,53は、枠状本体部51の前後両側において互いに対向するように一対設けられている。つまり、図5の(a)に示すように、一方の第二固定爪部53は、枠状本体部51の前側の内側面から第二孔部52の中央に向けて張り出している。他方の第二固定爪部53は、枠状本体部51の後側の内側面から第二孔部52の中央に向けて張り出している。第二固定爪部53,53はそれぞれ同じ形状からなる。第二固定爪部53は、枠状本体部51から離間するにつれて下方に向けて傾斜している。このように、第二固定爪部53を下方に傾斜させることにより、第二係合部20を挿入しやすくなっている。
仕切り部54は、枠状本体部51において、第二孔部52を分断するように形成された板状部である。仕切り部54は、第二固定爪部53,53の間において、左右方向に延設されている。仕切り部54の面外方向は前後方向に向くように配置されている。
次に、波消し部材の固定構造Zの組み付け方法について説明する。まず、燃料タンク1を成形した後、第二開口部3に第一係合部10を溶着し、第三開口部4に第二係合部20を溶着する。本実施形態では、燃料タンク1が完成した後に第一係合部10及び第二係合部20を固定するが、燃料タンク1の成形工程の途中で固定してもよい。
次に、第一開口部2から燃料タンク1の中空部に波消し部材30を挿入して、第一係合部10に第一被係合部40を係合させ、第二係合部20に第二被係合部50を係合させる。これらの組み付けは、両者の係合を同時に行ってもよいし、いずれか一方を係合した後、他方を係合してもよい。
まず、第一係合部10と第一被係合部40との係合状態について詳細に説明する。図6は、本実施形態に係る第一係合部と第一被係合部との係合状態を段階ごとに示す模式断面図であって、(a)及び(b)は係合前、(c)及び(d)は係合直前、(e)及び(f)は係合後を示す。また、(a)、(c)、(e)は前側から見た図であり、(b)、(d)、(f)は右側から見た図である。
図6の(a)及び(b)に示すように、第一係合部10直下に、第一被係合部40を位置させる。そして、第一係合部10に向けて第一被係合部40を移動させる。
図6の(c)に示すように、第一係合部10の第一係合脚部13,13は、第一被係合部40の第一固定爪部43,43に押され、互いに近接する方向に変形する。また、図6の(d)に示すように、第一係合片部44,44は、第一係合脚部13,13(図中は第一係合脚部13を一つのみ描画)に押され、互いに離間する方向に変形する。この際、第一係合脚部13の第一接触面13c,13cは、第一係合片部44の第一接触面44d,44dに沿って摺動する。
図6の(e)に示すように、第一係合脚部13,13が第一固定爪部43,43を完全に通過すると、弾性変形によって第一係合脚部13,13が元の形状に復元し、第一かえし部13b,13bが第一固定爪部43,43にそれぞれ係合する。
一方、図6の(e)及び(f)に示すように、弾性変形によって第一係合片部44,44が元の形状に復元し、第一係合脚部13,13の間に張出部44b,44bが入り込む。張出部44b,44bは、第一係合脚部13,13が元の形状に復元したことによって、第一係合脚部13,13同士の間が離間したため入り込めるようになっている。第一かえし部13bと第一固定爪部43とが係合した後は、張出部44b,44bの左側面及び右側面が、第一係合脚部13,13と接触するか、又は微細な隙間をあけて配置される。以上より、第一係合部10と第一被係合部40とが係合される。
次に、第二係合部20と第二被係合部50との係合状態について詳細に説明する。図7は、第二係合部と第二被係合部との係合状態を段階ごとに示す模式断面図であって、(a)は係合前、(b)は係合直前、(c)は係合後を示す。いずれも右側から見た図である。
まず、図7の(a)に示すように、第二係合部20の直下に、第二被係合部50を位置させる。そして、第二係合部20に向けて第二被係合部50を移動させる。
図7の(b)に示すように、第二係合部20の第二係合脚部23,23は、第二被係合部50の第二固定爪部53,53に押され、互いに近接する方向に変形する。
図7の(c)に示すように、第二係合脚部23,23が第二固定爪部53,53を完全に通過すると、弾性変形によって第二係合脚部23,23が元の形状に復元し、第二かえし部23b,23bが第二固定爪部53,53にそれぞれ係合する。第二係合脚部23,23の間に仕切り部54が配置される。以上より、第二係合部20と第二被係合部50とが係合され、燃料タンク1に波消し部材30が固定される。
図8は、本実施形態に係る第二係合部と第二被係合部の係合後の状態を示す模式平面図である。図8に示すように、本実施形態では、第二係合部20の第二係合脚部23,23の第二かえし部23b,23bは、仕切り部54を挟んで第二被係合部50の第二固定爪部53,53にそれぞれ係合する。また、第二本体部23a,23aと仕切り部54とは近接する位置において、互いに略平行に配置される。
ここで、孔部52a,52aには、第二係合脚部23の両側に、一対の第二係合脚部23が弾性変形する方向と直交する方向(本実施形態では左右方向)に吸収空間部Sa,Saがそれぞれ形成されている。図8では、吸収空間部Saを黒太点線で示している。吸収空間部Saは平面視矩形を呈する。吸収空間部Saは、孔部52aの左右方向の長さが、第二本体部23aの左右方向の長さよりも大きく延設されることにより形成された部位である。これにより、第二係合脚部23は、第二孔部52(孔部52a)内を左右方向に移動可能になっている。
本実施形態によれば、第二孔部52(孔部52a)に吸収空間部Saが形成されているため、加工公差や成形公差があったとしても、その公差を吸収することができるため、組み付け不良を防ぐことができる。
具体的には、例えば、第一係合部10と第一被係合部40とを先に係合させた場合、第一係合部10と第一被係合部40とは移動不能に係合されているため位置決めがなされるが、第二被係合部50に吸収空間部Saが形成されているため、第二係合部20と第二被係合部50を組み付ける際には吸収空間部Sa分だけ余裕をもって係合させることができる。
一方、例えば、第二係合部20と第二被係合部50とを先に係合させた場合、第二係合部20と第二被係合部50とは移動可能に係合されているため、第一係合部10と第一被係合部40とを組み付ける際には、吸収空間部Sa分だけ第一係合部10に対して第一被係合部40を移動させながら係合させることができる。
また、本実施形態によれば、第二かえし部23b,23bと第二固定爪部53,53とがそれぞれ係合するとともに、第二本体部23a,23aと仕切り部54とは近接する位置において略平行に配置される。仕切り部54が形成されているため、例えば、第二係合脚部23の上下方向軸回りにねじれが作用しても、仕切り部54が第二係合脚部23の変形を制限することができる。これにより、第二係合脚部23,23同士が近接する方向に変形しにくくなり、第二係合脚部23,23が第二固定爪部53,53から離脱するのを防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、第一係合脚部13,13の間に第一係合片部44,44が入り込むため、第一係合脚部13,13同士が近接する方向に変形しにくくなり、第一係合脚部13,13が第一固定爪部43,43から離脱するのを防ぐことができる。また、第一係合脚部13,13、第一固定爪部43,43及び第一係合片部44,44は、燃料に液没されて膨潤するため、より強固に係合し離脱しづらくなる。
また、第一係合部10と第一被係合部40及び第二係合部20と第二被係合部50とはいずれもクリップ状になっているため、ワンタッチで係合させることができ、組み付け性が高い。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨に反しない範囲において適宜設計変更が可能である。例えば、第一係合部10と第一被係合部40とは、互いに移動不能であれば、他の係合方法及び係合構造で係合させてもよい。また、例えば、第一係合部10には、第一係合脚部13を二つ設けているが、係合脚部は単一でもよいし三つ以上から構成してもよい。また、第一係合片部44は省略してもよい。
また、本実施形態では、第一係合部10及び第二係合部20を燃料タンク1に固定して、第一被係合部40及び第二被係合部50を波消し部材30に設けたが、第一被係合部40及び第二被係合部50を燃料タンク1に設け、第一係合部10及び第二係合部20を波消し部材30に設けてもよい。
また、本実施形態では、第二被係合部50を、左右方向(波消し部材30の延長方向と同一の方向)に移動可能に形成したが、第二孔部52及び仕切り部54の配置方向を変えるなどして他の方向に移動可能に形成してもよい。また、仕切り部54は省略してもよい。
図9は、第二係合部及び第二被係合部の変形例を示す図であって、(a)は模式断面図、(b)は模式平面図である。図9に示す第二係合部及び第二被係合部の変形例は、係合形態が前記した実施形態と相違する。
第二係合部120には、同形状からなる第二係合脚部123,123が形成されている。第二係合脚部123は、板状を呈する第二本体部123aと、第二本体部123aの先端側に形成された第二かえし部123bとを有する。第二かえし部123b,123bは互いに対向するように配置されている。
第二被係合部150は、枠状本体部151と、第二孔部152と、第二固定爪部153とで主に構成されている。第二孔部152は、第二固定爪部153によって孔部152a,152aに分け隔てられている。第二固定爪部153は、枠状本体部151の左右方向に延設された板状部である。第二固定爪部153は、枠状本体部151の面外方向が上下方向を向くように配置されている。
孔部152aの左右方向の幅は、第二本体部123aの板幅よりも大きくなっている。これにより、孔部152aのうち、第二本体部123aの両側には吸収空間部Sa,Saが形成されている。
第二係合部120と第二被係合部150とが係合する際は、第二本体部123a,123aが互いに離間する方向に変形した後、元の形状に復元することにより第二かえし部123b,123bが第二固定爪部153の前後端に係合される。また、第二本体部123a,123aと第二固定爪部153とは互いに近接する位置に略平行に配置される。第二固定爪部153は、第二かえし部123bを係合させる機能と、前記した実施形態の「仕切り部」の機能を併せ持つ部材である。
この変形例によっても、第二孔部152(孔部152a)に吸収空間部Saが形成されているため、加工公差や成形公差があったとしても、その公差を吸収することができるため、組み付け不良を防ぐことができる。
また、第二固定爪部(仕切り部)153が形成されているため、例えば、第二係合脚部123の上下軸回りにねじれが作用しても第二固定爪部153が第二係合脚部123の変形例を制限することができる。これにより、第二係合脚部123,123同士が離間する方向に変形しにくくなり、第二係合脚部123,123が第二固定爪部153から離脱するのを防ぐことができる。
1 燃料タンク
2 第一開口部
3 第二開口部
4 第三開口部
10 第一係合部
11 第一フランジ部
12 第一胴部
13 第一係合脚部
13a 第一本体部
13b 第一かえし部
13c 第一接触面
20 第二係合部
21 第二フランジ部
22 第二胴部
23 第二係合脚部
23a 第二本体部
23b 第二かえし部
23c 第二接触面
30 波消し部材
31 基板部
40 第二被係合部
41 枠状本体部
42 第一孔部
43 第一固定爪部
44 第一係合片部
44a 基部
44b 張出部
44c スリット
44d 第二接触面
50 第二被係合部
51 枠状本体部
52 第二孔部
52a 孔部
53 第二固定爪部
54 仕切り部
Sa 吸収空間部
Z 波消し部材の固定構造

Claims (2)

  1. 燃料タンクに固定される波消し部材の固定構造であって、
    前記燃料タンク及び前記波消し部材のいずれか一方に形成された第一係合部と、他方に形成され前記第一係合部に係合する第一被係合部と、
    前記燃料タンク及び前記波消し部材のいずれか一方に形成された第二係合部と、他方に形成され前記第二係合部に係合する第二被係合部と、を有し、
    前記第二係合部は、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第二係合脚部を有し、
    前記第二被係合部は、前記第二係合脚部が挿入される第二孔部と、前記第二係合脚部がそれぞれ係合される第二固定爪部と、を有し、
    前記第二孔部は、前記第二係合脚部の幅寸法よりも大きい孔幅寸法に形成されており、
    前記第一係合部は、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第一係合脚部を有し、
    前記第一被係合部は、前記第一係合脚部が挿入される第一孔部と、前記第一係合脚部がそれぞれ係合される第一固定爪部と、互いに離間又は近接する方向に弾性変形可能な一対の第一係合片部と、を有し、
    一対の前記第一係合片部は、一対の前記第一固定爪部と略直交する位置に配置されており、
    前記第一係合部と前記第一被係合部とを組み付ける際に、前記第一固定爪部によって前記第一係合脚部が互いに近接する方向に押し狭められた後、元の形状に復元することによって、前記第一係合脚部と前記第一固定爪部とが係合しつつ、
    前記第一係合片部が前記第一係合脚部によって互いに離間する方向に押し広げられた後、元の形状に復元することによって一対の前記第一係合脚部の間に前記第一係合片部が入り込むことを特徴とする波消し部材の固定構造。
  2. 前記第一係合片部は、基部と、前記基部の先端に設けられ前記第一孔部の中央方向に張り出す張出部と、を有し、
    前記第一係合脚部は、前記第一係合部と前記第一被係合部とを組み付ける際に前記張出部に接触する接触面を有し、
    前記接触面は、前記第一係合脚部の先端に向かうにつれて前記張出部から離間する方向に傾斜していることを特徴とする請求項に記載の波消し部材の固定構造。
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