JP5888212B2 - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の側部車体構造に関し、詳しくは、センターピラーの下端部が結合されるサイドシルの構造に関する。
車両の側部において前部シートと後部シートとの間に配置されるセンターピラーは、上端部がルーフサイドレールに結合され、下端部がサイドシルに結合されて、側面衝突時(側突時)の生存空間の確保という安全性の観点から重要な車体構造材である。センターピラーは側突時に入力される荷重によって車両幅方向の内方側、すなわち車室側へ進入する。このセンターピラーの車室側への進入量が小さいほど大きな生存空間が残される。
側突時のセンターピラーの車室側への進入を抑制する技術として、特許文献1には、サイドシルに長手方向に対して傾斜する補強部を設けて、サイドシルのねじり強度を向上させることが開示されている。また、特許文献2には、サイドシルの第1補強部材の下側角部に第2補強部材を設けて、サイドシルがねじり変形したときでもサイドシルが高い剛性を維持するようにすることが開示されている。サイドシルのねじり強度が大きくなると、サイドシルに下端部が結合されているセンターピラーの車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間が確保される。
特開2011−143762号公報(段落0010、0080) 特開2006−199132号公報(段落0008、0020)
しかし、特許文献1に記載の技術では、補強部としてのビードをサイドシルの各面に多数形成するので、サイドシルの構造が複雑化し、生産性が低下する。また、特許文献2に記載の技術では、サイドシルの剛性を高めるために補強部材を取り付けるので、サイドシルの重量が増加する。
そこで、本発明は、軽量かつ簡易な構造で、センターピラーの車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間が確保される車両の側部車体構造の提供を目的とする。
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、断面形状が略ハット形状に形成されて車両前後方向に延びるサイドシルアウタ部材及びサイドシルインナ部材を有するサイドシルと、前記サイドシルアウタ部材の外側面部に下端部が結合されて車両上下方向の上方側に延びるセンターピラーアウタ部材を有するセンターピラーとを備えた車両の側部車体構造であって、前記サイドシルアウタ部材は、前記外側面部の上縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びる第1上面部と、前記第1上面部の内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びると共に第1上面部よりも大きい傾斜角を持つ第2上面部と、前記第2上面部の内縁部から車両上下方向の上方側に延びる上フランジ部と、前記外側面部の下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる第1下面部と、前記第1下面部の内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びると共に第1下面部よりも大きい傾斜角を持つ第2下面部と、前記第2下面部の内縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部とを有し、前記第1上面部の幅方向の長さをU1とし、前記第2上面部の幅方向の長さをU2とし、U1/(U1+U2)を上面幅比αとした場合に、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、前記第1下面部の幅方向の長さをL1とし、前記第2下面部の幅方向の長さをL2とし、L1/(L1+L2)を下面幅比βとした場合に、下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されていることを特徴とする車両の側部車体構造である(請求項1)。
本発明によれば、前記構造のサイドシルアウタ部材を有するサイドシルにおいて、前記下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されることにより、サイドシルのねじり強度が大きくなる。そのため、側突時に、センターピラーの車室側への進入量が抑制されて、大きな生存空間が確保される。
加えて、本発明によれば、前記構造のサイドシルアウタ部材を有するサイドシルにおいて、前記上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定されることにより、サイドシルの上面が車両幅方向にある程度以上の力を受けたときには座屈する。そのため、側突時に、乗員により遠い位置にあるセンターピラーの下部が優先的に車室側へ進入し、乗員により近い位置にあるセンターピラーの上部の車室側への進入が抑制されて、より大きな生存空間が確保される。
しかも、サイドシルにビードを多数形成したり補強部材を取り付けたりしないので、サイドシルの構造の複雑化や重量増加が回避される。そのため、軽量かつ簡易な構造で、センターピラーの車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間が確保される車両の側部車体構造が提供される。
本発明において、好ましくは、前記下面幅比βが0.33以上0.55以下に設定されている(請求項2)。
この構成によれば、サイドシルのねじり強度がさらに大きくなる。この場合、第1下面部と第2下面部との間の折曲部は、第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも、車両幅方向の外方側に位置するようになる。
本発明において、好ましくは、前記サイドシルインナ部材は、前記サイドシルアウタ部材の上フランジ部に対応する上フランジ部と、前記上フランジ部の下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる上面部と、前記上面部の内縁部から車両上下方向の下方側に延びる内側面部と、前記内側面部の下縁部から車両幅方向の外方側かつ車両上下方向の下方側に延びる下面部と、前記下面部の外縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部とを有し、前記サイドシルインナ部材の上面部と内側面部との間の折曲部は、前記サイドシルアウタ部材の第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも、車両上下方向の下方側に設けられている(請求項3)。
この構成によれば、前記構造のサイドシルインナ部材を有するサイドシルにおいて、サイドシルインナ部材の上面部と内側面部との間の折曲部がサイドシルアウタ部材の第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも車両上下方向の下方側に設けられることにより、側突時に、サイドシルインナ部材の上面部の座屈が抑制される。そのため、サイドシルアウタ部材の外側面部に結合されているセンターピラーアウタ部材の下端部の車室側への進入量がさらに抑制され、ひいては、前記センターピラーアウタ部材を有するセンターピラーの車室側への進入量がさらに抑制されて、より一層大きな生存空間が確保される。
本発明において、好ましくは、サイドシルの長手方向において、前記サイドシルアウタ部材の外側面部に前記センターピラーアウタ部材の下端部が結合されている範囲で、前記上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、その他の範囲では、前記上面幅比αが0.33以上0.55以下に設定されている(請求項4)。
この構成によれば、サイドシルの長手方向において、センターピラーの下端部が結合されている範囲、換言すれば、センターピラーの上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義のある範囲では、センターピラーの上部の車室側への進入が抑制され、センターピラーの下端部が結合されていない範囲、換言すれば、センターピラーの上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義のない範囲では、サイドシルのねじり強度がさらに大きくなる。
本発明によれば、軽量かつ簡易な構造で、センターピラーの車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間が確保される車両の側部車体構造が提供される。
本発明の実施形態に係る車両の側部車体構造を示す概略左側面図である。 図1のII−II線矢視断面図である。 図2のうちのサイドシルアウタレインフォースメントの縦断面図である。 ルーフサイドレール、サイドシル、センターピラー、及び車室内で着座している乗員の位置関係を示す模式図である。 側突荷重によりセンターピラーが車室側へ進入した状態を示す模式図である。 サイドシルアウタレインフォースメントの下面幅比と最大ねじり強度比との関係を示すグラフである。 サイドシルアウタレインフォースメントの上面幅比と最大ねじり強度比及び最大局所強度比との関係を示すグラフである。 サイドシルアウタレインフォースメントの上面の最大局所強度比と生存空間との関係を示すグラフである。 サイドシルインナパネルの上面部と内側面部との間の折曲部がサイドシルアウタパネルの第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも車両上下方向の上方側に設けられている場合のサイドシルインナパネルの座屈の状態を示す、図2に類似の縦断面図であって、(a)は座屈前、(b)は座屈後を示している。 サイドシルインナパネルの上面部と内側面部との間の折曲部がサイドシルアウタパネルの第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも車両上下方向の下方側に設けられている場合のサイドシルインナパネルの座屈の状態を示す、図2に類似の縦断面図であって、(a)は座屈前、(b)は座屈後を示している。 前記側部車体構造においてセンターピラーの下端部とサイドシルとの結合部を示す斜視図である。 図11の前記結合部を含めたその周辺を示す斜視図である。
(1)全体構成
図1は、本実施形態に係る車両の側部車体構造を示す概略左側面図である。本実施形態では、車両の左側の側部車体構造を例にとり説明するが、車両の右側の側部車体構造もこれに準じて同様であるので、その説明は省略する。
図1において、符号11はルーフサイドレール、符号12はサイドシル、符号13はセンターピラー、符号14はフロントピラー、符号15はリアピラーを示す。
センターピラー13は、前部乗降用開口と後部乗降用開口との間に配置され、上端部がルーフサイドレール11の長手方向中央部に結合され、下端部がサイドシル12の長手方向中央部に結合されている。本実施形態において、本発明は、主としてサイドシル12に適用され、特に、サイドシル12の長手方向においてセンターピラー13の下端部が結合されている範囲に適用されている。
図2は、図1のII−II線矢視断面図、すなわち、本実施形態の特徴部分を示す縦断面図である。図3は、図2のうちのサイドシルアウタレインフォースメント21の縦断面図である。
サイドシル12は、車両前後方向に延びるサイドシルアウタレインフォースメント(サイドシルアウタ部材)21及びサイドシルインナパネル(サイドシルインナ部材)22を有する。各部材21,22は断面形状が略ハット形状に形成され、上フランジ部21a,22a同士及び下フランジ部21p,22f同士が接合されて、閉断面構造のサイドシル12が形成されている。
センターピラー13は、車両上下方向に延びるセンターピラーアウタパネル(センターピラーアウタ部材)31及びセンターピラーインナパネル(センターピラーインナ部材)32を有する。各部材31,32は前フランジ部(図示せず)同士及び後フランジ部(図示せず)同士が接合されて、閉断面構造のセンターピラー13が形成されている。
センターピラーアウタパネル31の下端部がサイドシルアウタレインフォースメント21の外側面部21gに接合され、センターピラーインナパネル32の下端部がサイドシルアウタレインフォースメント21とサイドシルインナパネル22との間に挟み込まれて接合されることにより、センターピラー13の下端部がサイドシル12に結合されている。
センターピラーアウタパネル31の外面及びサイドシル12の外面はサイドアウタパネル41で覆われている。サイドアウタパネル41は、図1、図11及び図12では図示が省略されている。
サイドシルインナパネル22の内側面部22dに、下から順に、フロアパネル42、第2クロスメンバ72及びシートブラケット43の各左側部が結合されている。第2クロスメンバ72はフロアパネル42の上面に配設され、シートブラケット43は第2クロスメンバ72の上面に配設されている。
図3に示すように、サイドシルアウタレインフォースメント21は、前記外側面部21gの上縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びる第1上面部21eと、第1上面部21eの内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びると共に第1上面部21eよりも大きい傾斜角を持つ第2上面部21cと、第2上面部21cの内縁部から車両上下方向の上方側に延びる上フランジ部21aとを有する。
また、サイドシルアウタレインフォースメント21は、前記外側面部21gの下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる第1下面部21jと、第1下面部21jの内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びると共に第1下面部21jよりも大きい傾斜角を持つ第2下面部21mと、第2下面部21mの内縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部21pとを有する。
なお、前記外側面部21gには、車両上下方向の略中央部において、車両前後方向に延びるビード21hが形成されている。
一方、図2に示すように、サイドシルインナパネル22は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上フランジ部21aに対応する上フランジ部22aと、上フランジ部22aの下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる上面部22bと、上面部22bの内縁部から車両上下方向の下方側に延びる内側面部22dと、内側面部22dの下縁部から車両幅方向の外方側かつ車両上下方向の下方側に延びる下面部22eと、下面部22eの外縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部22fとを有する。
図3に示すサイドシルアウタレインフォースメント21において、上フランジ部21aと第2上面部21cとの間の折曲部を第1折曲部21b、第2上面部21cと第1上面部21eとの間の折曲部を第2折曲部21d、第1上面部21eと外側面部21gとの間の折曲部を第3折曲部21f、外側面部21gと第1下面部21jとの間の折曲部を第4折曲部21i、第1下面部21jと第2下面部21mとの間の折曲部を第5折曲部21k、第2下面部21mと下フランジ部21pとの間の折曲部を第6折曲部21nとする。
そして、第2折曲部21dと第3折曲部21fとを結ぶ最短長さ、すなわち第1上面部21eの幅方向の長さをU1とし、第1折曲部21bと第2折曲部21dとを結ぶ最短長さ、すなわち第2上面部21cの幅方向の長さをU2とする。これらのU1及びU2を用いた比「U1/(U1+U2)」を上面幅比αとする。本実施形態では、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定されている。
また、第5折曲部21kと第4折曲部21iとを結ぶ最短長さ、すなわち第1下面部21jの幅方向の長さをL1とし、第6折曲部21nと第5折曲部21kとを結ぶ最短長さ、すなわち第2下面部21mの幅方向の長さをL2とする。これらのL1及びL2を用いた比「L1/(L1+L2)」を下面幅比βとする。本実施形態では、下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されている。
(2)特徴的構成
<i>
図4〜図8を参照して、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されている理由を説明する。
図4は、ルーフサイドレール11、サイドシル12、センターピラー13、及び車室内でシート(図示せず)に着座している乗員Xの位置関係を示す模式図(車両前方から見たもの)である。図示したように、ルーフサイドレール11は、サイドシル12よりも、車両幅方向の内方側に配置されているので、ルーフサイドレール11に上端部が結合され、サイドシル12に下端部が結合されているセンターピラー13は、その上部が下部よりも車両幅方向において乗員Xに近い位置にある。
いま、センターピラー13に側突荷重Fが車両幅方向の外方側から入力されてセンターピラー13が車室側へ進入する場合を考える。図5に示すように、センターピラー13の車室側への進入に伴い、ルーフサイドレール11及びサイドシル12がセンターピラー13に引っ張られてねじり変形を起こす。このとき、ルーフサイドレール11のねじり強度及びサイドシル12のねじり強度が大きいほど、センターピラー13の車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間が確保される。ここで、本実施形態では、生存空間とは、シート中心Yからセンターピラー13までの車両幅方向の距離Sをいう。
センターピラー13は、その上部が下部よりも車両幅方向において乗員Xに近い位置にあるので、同じ進入量でも、センターピラー13の上部が車室側へ進入したときは、センターピラー13の下部が車室側へ進入したときよりも、生存空間Sが小さくなる。側突時に、乗員Xにより近い位置にあるセンターピラー13の上部の車室側への進入を抑制して生存空間Sの減少を抑制するためには、センターピラー13の上部は高強度にして座屈しないようにしつつ、サイドシル12の上面は、強度が過度に大きくなく、車両幅方向にある程度以上の力を受けたときには座屈することがよい。サイドシル12の上面が座屈することによって、乗員Xにより遠い位置にあるセンターピラー13の下部が優先的に車室側へ進入し、乗員Xにより近い位置にあるセンターピラー13の上部の車室側への進入が抑制されるからである。その結果、前述したような生存空間Sの減少が抑制される。
したがって、サイドシル12は、全体としてねじり強度が大きいことに加えて、その上面は車両幅方向にある程度以上の力を受けたときには座屈することが、より大きな生存空間Sが確保されるという観点から好ましい。
図6は、サイドシルアウタレインフォースメント21の下面幅比βと最大ねじり強度比(◆印)との関係を示すグラフである。つまり、サイドシルアウタレインフォースメント21の下面幅比βが、サイドシル12全体のねじり強度にどのように寄与するかを示すグラフである。
ここで、本実施形態では、最大ねじり強度比とは、(ある下面幅比βのときに測定された最大ねじり強度/測定された全最大ねじり強度のうちの最大値)で算出される値をいう。また、最大ねじり強度とは、サイドシル12全体の最大ねじり強度(サイドシル12全体をねじり変形させた際に発生する荷重の最大値)をいう。例えば、下面幅比βが0.304のときに測定された最大ねじり強度がA、下面幅比βが0.468のときに測定された最大ねじり強度がBとすると、下面幅比βが0.468のときに測定された最大ねじり強度が測定された全最大ねじり強度のうちの最大値であるから、下面幅比βが0.304のときの最大ねじり強度比はA/Bで算出される値である。
図6から明らかなように、最大ねじり強度比は、下面幅比βが0に近づくほど(第5折曲部21kが第4折曲部21iに近づくほど)、また、下面幅比βが1に近づくほど(第5折曲部21kが第6折曲部21nに近づくほど)、小さくなる(つまり最大ねじり強度が小さくなる)。一方、最大ねじり強度比は、下面幅比βが0から離れるほど(第5折曲部21kが第4折曲部21iから離れるほど)、また、下面幅比βが1から離れるほど(第5折曲部21kが第6折曲部21nから離れるほど)、大きくなる(つまり最大ねじり強度が大きくなる)。
そして、図6によれば、下面幅比βが0.16以上0.82以下の範囲で、0.5以上の最大ねじり強度比が得られる。また、下面幅比βが0.33以上0.55以下の範囲で、0.94以上の最大ねじり強度比が得られる。特に、下面幅比βが0.468のときに最大ねじり強度の最大値が得られる。そのため、本実施形態では、サイドシルアウタレインフォースメント21の下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されている。これにより、サイドシル12全体のねじり強度が大きくなり、センターピラー13の車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間Sが確保される。
図7は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αと最大ねじり強度比(◆印)及び最大局所強度比(■印)との関係を示すグラフである。つまり、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αが、サイドシル12全体のねじり強度にどのように寄与するか、及び、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αが、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面(第1上面部21e及び第2上面部21c)の座屈にどのように寄与するかを示すグラフである。
ここで、本実施形態では、最大ねじり強度比については、図6に準じて同様であるので、詳しい説明は省略する。すなわち、結果として、上面幅比αが0.16以上0.82以下の範囲で、0.5以上の最大ねじり強度比が得られる。
一方、本実施形態では、最大局所強度比とは、(ある上面幅比αのときに測定された最大局所強度/生存空間Sが最大時の最大局所強度)で算出される値をいう。また、最大局所強度とは、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の座屈に対する最大強度(サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の座屈時の荷重の最大値)をいう。例えば、上面幅比αが0.653のときに測定された最大局所強度がC、生存空間Sが最大時の最大局所強度がDとすると、上面幅比αが0.653のときの最大局所強度比はC/Dで算出される値である。
図7から明らかなように、最大局所強度比は、上面幅比αが0.221のときに最小値が得られ、ここから上面幅比αが0に近づくほど(第2折曲部21dが第3折曲部21fに近づくほど)、また、上面幅比αが1に近づくほど(第2折曲部21dが第1折曲部21bに近づくほど)、大きくなる(つまり最大局所強度が大きくなる)。
図8は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の最大局所強度比と生存空間Sとの関係を示すグラフである。図8から明らかなように、生存空間Sは、最大局所強度比が1.0のときに最大値が得られ、ここから最大局所強度比が小さくなるほど(生存空間Sが最大時の最大局所強度より最大局所強度が小さくなるほど)、また、最大局所強度比が大きくなるほど(生存空間Sが最大時の最大局所強度より最大局所強度が大きくなるほど)、小さくなる。
そして、図8によれば、最大局所強度比が0.90以上1.18以下の範囲で、十分大きな生存空間Sが確保される(生存空間必要範囲)。これを図7に当てはめれば、上面幅比αが0.56以上0.82以下の範囲で、0.90以上1.18以下の最大局所強度比が得られる。特に、上面幅比αが0.653付近のときに最大局所強度比が1.0となる(つまり生存空間Sが最大時の最大局所強度が得られる)。
そのため、本実施形態では、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αが、サイドシル12全体のねじり強度の観点から設定される範囲(0.16以上0.82以下)と、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の座屈の観点から設定される範囲(0.56以上0.82以下)とが重複する範囲、すなわち0.56以上0.82以下に設定されている。これにより、サイドシル12全体のねじり強度が大きくなり、センターピラー13の車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間Sが確保されると共に、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面が車両幅方向にある程度以上の力を受けたときには座屈して、乗員Xにより遠い位置にあるセンターピラー13の下部が優先的に車室側へ進入し、乗員Xにより近い位置にあるセンターピラー13の上部の車室側への進入が抑制されて、より大きな生存空間Sが確保される。
なお、図8において、最大局所強度比(ひいては最大局所強度)が大きくなるほど生存空間Sが小さくなる理由は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の最大局所強度が大きくなるに従って、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面が座屈し難くなり、そのため、乗員Xにより近い位置にあるセンターピラー13の上部の車室側への進入の抑制が良好に実現されないからである。また、図8において、最大局所強度比(ひいては最大局所強度)が小さくなるほど生存空間Sが小さくなる理由は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の最大局所強度が小さくなるに従って、サイドシル12全体のねじり強度が小さくなり、センターピラー13の車室側への進入量が大きくなるからである。
<ii>
図2に示すサイドシルインナパネル22において、上面部22bと内側面部22dとの間の折曲部を第7折曲部22cとする。そして、本実施形態では、サイドシルインナパネル22の第7折曲部22cと、サイドシルアウタレインフォースメント21の第2折曲部21dとを比較した場合、第7折曲部22cは、第2折曲部21dよりも、車両上下方向の下方側に設けられている。その理由を図9及び図10を参照して説明する。
図9は、サイドシルインナパネル22の第7折曲部22cがサイドシルアウタレインフォースメント21の第2折曲部21dよりも車両上下方向の上方側に設けられている場合のサイドシルインナパネル22の座屈の状態を示す縦断面図であって、(a)は座屈前、(b)は座屈後を示している。図10は、サイドシルインナパネル22の第7折曲部22cがサイドシルアウタレインフォースメント21の第2折曲部21dよりも車両上下方向の下方側に設けられている場合のサイドシルインナパネル22の座屈の状態を示す縦断面図であって、(a)は座屈前、(b)は座屈後を示している。なお、ここでいう座屈とは、車両幅方向の力を受けたときの座屈である。
図9及び図10から分かるように、第7折曲部22cが第2折曲部21dよりも車両上下方向の上方側に設けられている場合は、下方側に設けられている場合よりも、サイドシルインナパネル22の上面部22bの座屈が大きくなる。そのため、サイドシル12に結合されているセンターピラー13の下端部の車室側への進入量が大きくなり、ひいては、センターピラー13そのものの車室側への進入量が大きくなる。そのため、第7折曲部22cが第2折曲部21dよりも車両上下方向の上方側に設けられている場合の生存空間Sは、第7折曲部22cが第2折曲部21dよりも車両上下方向の下方側に設けられている場合の生存空間Sよりも小さくなる。そのため、本実施形態では、第7折曲部22cは、第2折曲部21dよりも、車両上下方向の下方側に設けられている。これにより、センターピラー13の車室側への進入量がさらに抑制され、より一層大きな生存空間Sが確保される。
<iii>
図11は、センターピラー13の下端部とサイドシル12との結合部を示す斜視図である。本実施形態では、サイドシルアウタレインフォースメント21の第2折曲部21dの車両幅方向の位置は、サイドシル12の長手方向において、センターピラー13の下端部がサイドシル12に結合されている範囲(結合範囲という)では、センターピラー13の下端部がサイドシル12に結合されていない範囲(非結合範囲という)よりも、内方側にある。より具体的に、前記結合範囲では、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、前記非結合範囲では、上面幅比αが0.33以上0.55以下に設定されている。
その理由は、前記結合範囲では、センターピラー13がサイドシル12に結合されているのであるから、センターピラー13の上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義を持つので、図7及び図8で説明したように、サイドシル12全体のねじり強度の観点に加えて、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面の座屈の観点も考慮して、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定されている。一方、前記非結合範囲では、センターピラー13がサイドシル12に結合されていないのであるから、センターピラー13の上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義を持たないので、図6で説明したように、サイドシル12全体のねじり強度の観点のみを考慮して、サイドシルアウタレインフォースメント21の上面幅比αが0.33以上0.55以下(より好ましい範囲)に設定されている。
<iv>
図12は、センターピラー13の下端部とサイドシル12との結合部を含めたその周辺を示す斜視図である。ただし、図12では、サイドシル12は仮想線で示されている。
図12に示すように、サイドシル12の内側面に、車両前方から順に、車両幅方向に延びる第1クロスメンバ71、第2クロスメンバ72及び第3クロスメンバ73の各左側部が結合されている。第2クロスメンバ72の左側部は、サイドシル12の長手方向において、センターピラー13の下端部がサイドシル12に結合されている結合範囲内で結合されている。第1クロスメンバ71の左側部及び第3クロスメンバ73の左側部は、サイドシル12の長手方向において、センターピラー13の下端部がサイドシル12に結合されていない非結合範囲内で結合されている。
そして、第1クロスメンバ71の左側部の結合部位に対応する位置で、閉断面構造のサイドシル12の内部に、第1節部材51が収容され、第3クロスメンバ73の左側部の結合部位に対応する位置で、閉断面構造のサイドシル12の内部に、第3節部材53が収容されている。
第1節部材51及び第3節部材53は、それぞれ、サイドシル12内部の閉断面空間を略閉塞し得る形状を有している。両部材51,53は、車両幅方向の外方側及び内方側に設けられた接合フランジ部51f,53fや接合面部53a等を介してサイドシル12の内面にスポット溶接されている。図12において、「×」印はスポット溶接部位を示している。
(3)作用等
以上のように、本実施形態に係る車両の側部車体構造は、断面形状が略ハット形状に形成されて車両前後方向に延びるサイドシルアウタレインフォースメント21及びサイドシルインナパネル22を有するサイドシル12と、サイドシルアウタレインフォースメント21の外側面部21gに下端部が結合されて車両上下方向の上方側に延びるセンターピラーアウタパネル31を有するセンターピラー13とを備えたものであって、次のような特徴的構成を備えている。
すなわち、サイドシルアウタレインフォースメント21は、外側面部21gの上縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びる第1上面部21eと、第1上面部21eの内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びると共に第1上面部21eよりも大きい傾斜角を持つ第2上面部21cと、第2上面部21cの内縁部から車両上下方向の上方側に延びる上フランジ部21aと、外側面部21gの下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる第1下面部21jと、第1下面部21jの内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びると共に第1下面部21jよりも大きい傾斜角を持つ第2下面部21mと、第2下面部21mの内縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部21pとを有する。
そして、第1上面部21eの幅方向の長さをU1とし、第2上面部21cの幅方向の長さをU2とし、U1/(U1+U2)を上面幅比αとした場合に、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定されている(図7及び図8参照)。
さらに、第1下面部21jの幅方向の長さをL1とし、第2下面部21mの幅方向の長さをL2とし、L1/(L1+L2)を下面幅比βとした場合に、下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されている(図6参照)。
この構成によれば、前記構造のサイドシルアウタレインフォースメント21を有するサイドシル12において、前記下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されることにより、サイドシル12のねじり強度が大きくなる。そのため、側突時に、センターピラー13の車室側への進入量が抑制されて、大きな生存空間Sが確保される。
加えて、この構成によれば、前記構造のサイドシルアウタレインフォースメント21を有するサイドシル12において、前記上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定されることにより、サイドシル12の上面が車両幅方向にある程度以上の力を受けたときには座屈する。そのため、側突時に、乗員Xにより遠い位置にあるセンターピラー13の下部が優先的に車室側へ進入し、乗員Xにより近い位置にあるセンターピラー13の上部の車室側への進入がさらに抑制されて、より大きな生存空間Sが確保される。
しかも、サイドシル12にビードを多数形成したり補強部材を取り付けたりしないので、サイドシル12の構造の複雑化や重量増加が回避される。そのため、軽量かつ簡易な構造で、センターピラー13の車室側への進入量が抑制され、大きな生存空間Sが確保される車両の側部車体構造が提供される。
本実施形態において、前記下面幅比βを0.33以上0.55以下に設定することが好ましい(図6参照)。
この構成によれば、サイドシル12のねじり強度がさらに大きくなる。この場合、下面幅比βが0.33以上0.55以下であり、上面幅比αが0.56以上0.82以下であるから、第1下面部21jと第2下面部21mとの間の第5折曲部21kは、第1上面部21eと第2上面部21cとの間の第2折曲部21dよりも、車両幅方向の外方側に位置するようになる。
本実施形態において、サイドシルインナパネル22は、サイドシルアウタレインフォースメント21の上フランジ部21aに対応する上フランジ部22aと、上フランジ部22aの下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる上面部22bと、上面部22bの内縁部から車両上下方向の下方側に延びる内側面部22dと、内側面部22dの下縁部から車両幅方向の外方側かつ車両上下方向の下方側に延びる下面部22eと、下面部22eの外縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部22fとを有する。
そして、サイドシルインナパネル22の上面部22bと内側面部22dとの間の第7折曲部22cは、サイドシルアウタレインフォースメント21の第1上面部21eと第2上面部21cとの間の第2折曲部21dよりも、車両上下方向の下方側に設けられている(図10(a)参照)。
この構成によれば、前記構造のサイドシルインナパネル22を有するサイドシル12において、サイドシルインナパネル22の上面部22bと内側面部22dとの間の第7折曲部22cがサイドシルアウタレインフォースメント21の第1上面部21eと第2上面部21cとの間の第2折曲部21dよりも車両上下方向の下方側に設けられることにより、側突時に、サイドシルインナパネル22の上面部22bの座屈が抑制される(図10(b)参照)。そのため、サイドシルアウタレインフォースメント21の外側面部21gに結合されているセンターピラーアウタパネル31の下端部の車室側への進入量がさらに抑制され、ひいては、前記センターピラーアウタパネル31を有するセンターピラー13の車室側への進入量がさらに抑制されて、より一層大きな生存空間Sが確保される。
本実施形態において、サイドシル12の長手方向において、サイドシルアウタレインフォースメント21の外側面部21gにセンターピラーアウタパネル31の下端部が結合されている範囲(結合範囲)で、前記上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、その他の範囲(非結合範囲)では、前記上面幅比αが0.33以上0.55以下に設定されている(図11参照)。
この構成によれば、サイドシル12の長手方向において、センターピラー13の下端部が結合されている結合範囲、換言すれば、センターピラー13の上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義のある範囲では、センターピラー13の上部の車室側への進入が抑制され、センターピラー13の下端部が結合されていない非結合範囲、換言すれば、センターピラー13の上部の車室側への進入を抑制することが直接的な意義のない範囲では、サイドシル12のねじり強度がさらに大きくなる。
本実施形態において、サイドシルアウタレインフォースメント21の外側面部21gに、車両前後方向に延びるビード21hが形成されている(図3参照)。
この構成によれば、ビード21hとセンターピラーアウタパネル31とで閉断面が形成される(図2参照)。そのため、サイドシル12の外側面のねじり強度が向上し、サイドシル12の長手方向において、センターピラー13の下端部が結合されている結合範囲の強度が向上する。
本実施形態において、第1クロスメンバ71の側部の結合部位に対応する位置で、閉断面構造のサイドシル12の内部に、第1節部材51が収容され、第3クロスメンバ73の側部の結合部位に対応する位置で、閉断面構造のサイドシル12の内部に、第3節部材53が収容されている(図12参照)。
この構成によれば、センターピラー13に入力された側突荷重Fがサイドシル12から第1節部材51及び第3節部材53を介して第1クロスメンバ71及び第3クロスメンバ73に良好に伝達される。また、センターピラー13に入力された側突荷重Fによってサイドシル12が潰れたりせず、サイドシル12の断面形状が維持される。
なお、前記実施形態では、サイドシルアウタレインフォースメント21のみに、第1上面部21e、第2上面部21c、第1下面部21j、及び第2下面部21mを設け、上面幅比α及び下面幅比βを設定したが、これに限らず、状況に応じて、サイドシルインナパネル22にも、第1上面部、第2上面部、第1下面部、及び第2下面部を設け、上面幅比及び下面幅比を設定してもよい。
11 ルーフサイドレール
12 サイドシル
13 センターピラー
21 サイドシルアウタレインフォースメント(サイドシルアウタ部材)
21a 上フランジ部
21b 第1折曲部
21c 第2上面部
21d 第2折曲部
21e 第1上面部
21f 第3折曲部
21g 外側面部
21h ビード
21i 第4折曲部
21j 第1下面部
21k 第5折曲部
21m 第2下面部
21n 第6折曲部
21p 下フランジ部
22 サイドシルインナパネル(サイドシルインナ部材)
22a 上フランジ部
22b 上面部
22c 第7折曲部
22d 内側面部
22e 下面部
22f 下フランジ部
31 センターピラーアウタパネル(センターピラーアウタ部材)
32 センターピラーインナパネル(センターピラーインナ部材)
51 第1節部材
51f 接合フランジ部
53 第3節部材
53a 接合面部
53f 接合フランジ部
71 第1クロスメンバ
72 第2クロスメンバ
73 第3クロスメンバ
L1 第1下面部の幅方向の長さ
L2 第2下面部の幅方向の長さ
U1 第1上面部の幅方向の長さ
U2 第2上面部の幅方向の長さ
X 乗員
α 上面幅比
β 下面幅比

Claims (4)

  1. 断面形状が略ハット形状に形成されて車両前後方向に延びるサイドシルアウタ部材及びサイドシルインナ部材を有するサイドシルと、前記サイドシルアウタ部材の外側面部に下端部が結合されて車両上下方向の上方側に延びるセンターピラーアウタ部材を有するセンターピラーとを備えた車両の側部車体構造であって、
    前記サイドシルアウタ部材は、前記外側面部の上縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びる第1上面部と、前記第1上面部の内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の上方側に延びると共に第1上面部よりも大きい傾斜角を持つ第2上面部と、前記第2上面部の内縁部から車両上下方向の上方側に延びる上フランジ部と、前記外側面部の下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる第1下面部と、前記第1下面部の内縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びると共に第1下面部よりも大きい傾斜角を持つ第2下面部と、前記第2下面部の内縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部とを有し、
    前記第1上面部の幅方向の長さをU1とし、前記第2上面部の幅方向の長さをU2とし、U1/(U1+U2)を上面幅比αとした場合に、上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、
    前記第1下面部の幅方向の長さをL1とし、前記第2下面部の幅方向の長さをL2とし、L1/(L1+L2)を下面幅比βとした場合に、下面幅比βが0.16以上0.82以下に設定されていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  2. 請求項1に記載の車両の側部車体構造において、
    前記下面幅比βが0.33以上0.55以下に設定されていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両の側部車体構造において、
    前記サイドシルインナ部材は、前記サイドシルアウタ部材の上フランジ部に対応する上フランジ部と、前記上フランジ部の下縁部から車両幅方向の内方側かつ車両上下方向の下方側に延びる上面部と、前記上面部の内縁部から車両上下方向の下方側に延びる内側面部と、前記内側面部の下縁部から車両幅方向の外方側かつ車両上下方向の下方側に延びる下面部と、前記下面部の外縁部から車両上下方向の下方側に延びる下フランジ部とを有し、
    前記サイドシルインナ部材の上面部と内側面部との間の折曲部は、前記サイドシルアウタ部材の第1上面部と第2上面部との間の折曲部よりも、車両上下方向の下方側に設けられていることを特徴とする車両の側部車体構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の側部車体構造において、
    サイドシルの長手方向において、
    前記サイドシルアウタ部材の外側面部に前記センターピラーアウタ部材の下端部が結合されている範囲で、前記上面幅比αが0.56以上0.82以下に設定され、
    その他の範囲では、前記上面幅比αが0.33以上0.55以下に設定されていることを特徴とする車両の側部車体構造。
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