JP2005153705A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】重量を増やさずに、強度を高め、衝突安全性を向上させる車体構造の提供。
【解決手段】フロントピラーインナ11と、前部がフロントピラーインナ11の下部と、後部がフロントピラーインナ11の上・下部と結合されるサイドアウタ16と、前部の下部がフロントピラーインナ11及びサイドアウタ16と結合され、後部の下・上部がフロントピラーインナ11及びサイドアウタ16と結合されるサイドシルリンホース14とを有する車体構造において、フロントピラーインナ11とサイドシルリンホース14との間に、断面が略コの字形状の補強部材13を配し、その底部をフロントピラーインナ11と、下側フランジをフロントピラーインナ11、サイドアウタ16及びサイドシルリンホース14に結合し、かつ、上側フランジの前部をサイドシルリンホース14に、後部をフロントピラーインナ11及びサイドシルリンホース14及びサイドアウタ16とに結合した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のサイドシルを含む車体構造に関する。
従来の自動車の車体構造を図6乃至図9に示す。
図6に従来の車体構造におけるフロントピラー下方の縦断面、図7に従来の車体構造におけるセンターピラー下方の近傍の縦断面、図8に従来の車体構造の側断面(図9に示す各部材を組み付けた状態における図9中に示すA−A線に沿った断面)、図9に従来の車体構造の説明図を示す。
これらの図に示すように、上記自動車の車体構造は、車体の内側に配設されるフロントピラーインナ51、及びフロントピラーインナ51の後方に位置するサイドシルインナ52と、フロントピラーインナ51及びフロントピラーインナ51の外側に配設される補強部材53と、補強部材53の外側に配設されるサイドシルリンホース54と、車体の外側に配設されるサイドアウタ56とからなる閉断面構造である。サイドシルインナ52の前側は、フロントピラーインナ51に接合する。図6、図8中に符号55として示す部材は、フロントピラー内部にリンホース部材として上下方向に延設されるフロントピラーリンホースである。
補強部材53は、車両の長手方向に延びる厚肉な平板部材からなっており、長手方向の両側からそれぞれサイドシルリンホース54の内面54a,54eに沿って延びるフランジ53a,53bを有する。補強部材53及びサイドシルリンホース54は、車体の強度を高めるための部材である。
サイドシルリンホース54は、図6に示すように、車体上下方向で車体の外側に凸となる断面略U字状に形成されており、この断面略U字の両側から外方に向かって延びるフランジ、つまり、下側では下方に延びる第1フランジ54bと、上側では上方に延びる第2フランジ54cとを有する。第1フランジ54bは、フロントピラーインナ51の下方に位置する下側フランジ51aと、サイドアウタ56の下方に位置する下側フランジ56aとに挟まれ、溶接で接合される。フロントピラー21の下方に位置する第2フランジ54cは、フロントピラーインナ51とサイドアウタ56との間の空間60に配設される。フロントピラーリンホース55は、フロントピラーの内部に上下方向に延設され、上方側がサイドアウタ56に略沿って設けられ、下方側がサイドシルリンホース54に結合されている。
サイドシルリンホース54は、図7に示すように、車体上下方向で車体の外側に凸となる断面略U字状に形成されており、この断面略U字の両側から外方に向かって延びるフランジ、つまり、下側では下方に延びる第1フランジ54bと、上側では上方に延びる第2フランジ54cとを有する。第1フランジ54bは、サイドシルインナ52の下側に位置する下側フランジ52aとサイドアウタ56の下側フランジ56aとに挟まれ、溶接で接合される。第2フランジ54cは、サイドシルインナ52の上側に位置する上側フランジ52bとサイドアウタ56の上側フランジ56bとに挟まれ、溶接で接合される。
また、図8に示す様に、サイドシルリンホース54の前側に位置する前側フランジ54dは、フロントピラーリンホース55の内面55eに接合し、溶接で固定される。補強部材53の前側に位置する前側フランジ53cは、フロントピラーリンホース55の内面55eに接合し、溶接で固定される。
フロントピラーリンホース55の前側フランジ55dは、フロントピラーインナ51の前側フランジ51b、サイドアウタ56の前側フランジ56dで挟まれ、溶接で固定される。
また、フロントピラーインナ51及びサイドシルインナ52と補強部材53との間には、第1バルクヘッド57と、第2バルクヘッド58とが配設される。第1バルクヘッド57は、厚肉な平板である。この平板の両端から延びるフランジ57aは、補強部材53に接して配設される。第2バルクヘッド58は、厚肉な平板から設けられて、車両前後方向の断面が略U字状に屈曲した形状であり、平板から延びるフランジ58c,58dが、補強部材53に接して配設される。よって、車体の側方からの衝撃を受けても、第1バルクヘッド57及び第2バルクヘッド58が補強部材53とフロントピラーインナ51及びサイドシルインナ52との間に配設されることで、フロントピラーインナ51及びサイドシルインナ52から反力を得て、車体内側への変形が抑制される。
特開平11−1183号公報
上記のような車体構造では、サイドシルリンホース54の第2フランジ54cは、フロントピラー下方よりも後側の位置では、サイドシルインナ52のフランジに接合し溶接で取り付けられるものの、フロントピラーの下方では、フロントピラーインナ51とサイドシルリンホース54の第2フランジ54cとが接合せず、空間60に配設されるため、車体側方から力を受けると、サイドシルリンホース54の第2フランジ54cが車体内側に向けて変形してしまう可能性があり、車体強度及び衝突安全性上効率の悪い構造となっている。また、オフセット衝突などの車体の前方からの衝撃を受けると、車体の前部のフロントサイドメンバなどで衝撃を吸収するものの、この衝撃により、フロントサイドメンバが変形するのに伴って前輪が後方へ変形し、前輪の後方に位置するサイドシルと当接すると、衝撃が前輪を介してサイドシルの補強部材53まで伝達され、これにより、サイドシルが口開き状、即ち、フロントピラーインナ51とサイドシルリンホース54とが離れてしまう可能性があり、車体強度上効率の悪い構造となっている。また、第1バルクヘッド57及び第2バルクヘッド58がフロントピラーインナ51、及びサイドシルインナ52と補強部材53との間に配設されるため、補強部材53とサイドシルリンホース54との間に空間61ができる。車体側方から衝突がなされると、この空間61は効果的な衝撃吸収を行わず変形してしまうため、この空間61の分だけ車体側方からの衝突安全性上効率の悪い構造となっている。
なお、サイドシルの構造における他の例として、上記特許文献1に記載されたサイドシルの結合構造の技術がある。この技術では、ピラーインナパネルの下部を、サイドシルを構成するシルインナパネルの中央付近まで延ばして、この下端部をシルインナパネルの内面に接するようにしたものである。この技術では、結合構造を工夫することにより、サイドシルの剛性が高められるものの、より一層車体の強度を高めるためにはピラー及びサイドシル並びにリンホース等を厚板化する必要があり、車体の重量が増えてしまうと共に製造コストがかかるという問題がある。
このようなことから、本発明は、車体の重量を増やさずに、車体の強度を高め、車体の衝突安全性を向上させる車体構造を提供することを目的としてなされたものである。
上述した課題を解決する第1の発明に係る車体構造は、車両の側部に前後方向に沿って配設されるサイドシルを成す部位の車体構造であって、ピラーの下方で当該ピラーと一体のインナ部材と、前部において前記インナ部材の下部と結合され、後部においては前記インナ部材の下部及び上部と結合されるアウタ部材と、前部においては下部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合され、後部においては下部及び上部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合されるリンホースメントと、断面形状が略コ字形状を成して延設され、底部が前記インナ部材の内壁面と結合される一方、前記底部から下方へ延出する下側の壁部が前記インナ部材、前記アウタ部材及び前記リンホースメントと結合され、かつ、前記底部から上方へ延出する上側の壁部が、前部においては前記リンホースメントに結合され、後部においては前記インナ部材、前記リンホースメント及び前記アウタ部材と結合される補強部材とを備えたことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る車体構造は、第1の発明において、前記インナ部材は、ピラー下部に一体のピラーインナ部と、同ピラーインナ部と一体のサイドシルインナ部とからなり、前記アウタ部材は、下部が前記ピラーインナ部及び前記サイドシルインナ部の下部と結合され、かつ、上部が前記サイドシルインナ部の上部と結合されるサイドアウタであることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る車体構造は、第1の発明において、前記インナ部材、前記補強部材、前記リンホースメント、前記アウタ部材が、車両の前後方向前端側において結合されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る車体構造は、第1の発明乃至第3の発明において、前記インナ部材と前記リンホースメントとの間に掛け渡されるようにバルクヘッド部材を少なくともひとつ設けたことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る車体構造は、第2の発明において、前記ピラーインナ部は、前記車体の上下方向に延びて車体側柱を成して下部が前後方向に屈曲して延びるフロントピラーインナであることを特徴とする。
第1の発明に係る車体構造によれば、車両の側部に前後方向に沿って配設されるサイドシルを成す部位の車体構造であって、ピラーの下方で当該ピラーと一体のインナ部材と、前部において前記インナ部材の下部と結合され、後部においては前記インナ部材の下部及び上部と結合されるアウタ部材と、前部においては下部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合され、後部においては下部及び上部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合されるリンホースメントと、断面形状が略コ字形状を成して延設され、底部が前記インナ部材の内壁面と結合される一方、前記底部から下方へ延出する下側の壁部が前記インナ部材、前記アウタ部材及び前記リンホースメントと結合され、かつ、前記底部から上方へ延出する上側の壁部が、前部においては前記リンホースメントに結合され、後部においては前記インナ部材、前記リンホースメント及び前記アウタ部材と結合される補強部材とを備えたことにより、車体の前方及び側方から衝撃を受けたときに、前記補強部材の底面及び下側の壁部並びに上側の壁部が車体内側への衝撃の反力受けとなるので、衝撃を効果的に受け止めることができて、車体の強度が向上する。
第2の発明に係る車体構造によれば、第1の発明において、前記インナ部材は、ピラー下部に一体のピラーインナ部と、同ピラーインナ部と一体のサイドシルインナ部とからなり、前記アウタ部材は、下部が前記ピラーインナ部及び前記サイドシルインナ部の下部と結合され、かつ、上部が前記サイドシルインナ部の上部と結合されるサイドアウタであることにより、車体の側方から衝撃を受けたとき、前記アウタ部材の下部では前記ピラーインナ部及び前記サイドシルインナ部の下部が車体内側への衝撃の反力受けとなり、上部では前記サイドシルインナ部の上部が反力受けとなるので、衝撃を効果的に受け止めることができて、車体の強度が一層向上する。
第3の発明に係る車体構造によれば、第1の発明において、前記インナ部材、前記補強部材、前記リンホースメント、前記アウタ部材が、車両の前後方向前端側において結合されることにより、車体の前方からの衝撃の入力に対して、前記インナ部材、前記補強部材、前記リンホースメント、前記アウタ部材の結合が車体への衝撃の反力受けとなり、前記インナ部材、前記補強部材、前記リンホースメント、前記アウタ部材が離れて口開き状になるのが抑制されるので、車体の強度並びに剛性が一層向上すると共に、衝突安全性も一層向上する。
第4の発明に係る車体構造によれば、第1の発明乃至第3の発明において、前記インナ部材と前記リンホースメントとの間に掛け渡されるようにバルクヘッド部材を少なくともひとつ設けたことにより、車体の側方からの衝撃の入力に対し、直接反力を取ることができるので、車体の強度が一層向上すると共に、衝突安全性も一層向上する。
第5の発明に係る車体構造によれば、第2の発明において、前記ピラーインナ部は、前記車体の上下方向に延びて車体側柱を成して下部が前後方向に屈曲して延びるフロントピラーインナであることにより、車体の前方からの衝撃を受けても、前記補強部材で車体の車幅方向のねじれが抑制され、前記フロントピラーインナの変形が抑制されるので、車体の強度並びに剛性がより一層向上すると共に、衝突安全性もより一層向上する。
以下に、本発明に係る車体構造を実施するための最良の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る車体構造の断面であり、図2におけるI−I矢視断面、図2に、本発明の一実施形態に係る車体構造を有する車体の側面、図3に、図2におけるIII−III矢視断面、図4に、図2におけるIV−IV矢視断面、図5に、本発明の一実施形態に係る車体構造の説明図を示す。
図2に示すように、本発明に係る車体構造は、車体の両側における前方で上下方向に延びるピラーであるフロントピラー21の下方と、中央で上下方向へ延びるセンターピラー22の下方との間に配設されるサイドシル24を含み、車体下方の側部を前後方向に配設される箇所の構造である。
図1及び図3並びに図4に示すように、車体構造は、車体の内側に配設されるフロントピラーインナ部であるフロントピラーインナ11と、フロントピラーインナ11の後方に位置するサイドシルインナ部であるサイドシルインナ12と、フロントピラーインナ11及びサイドシルインナ12の外側に配設される補強部材13と、補強部材13の外側に配設され、アウタ部材を補強するリンホースメントの一部であるサイドシルリンホース14と、車体の外側に配設され、アウタ部材であるサイドアウタ16とからなる閉断面構造である。
フロントピラーインナ11は、車体の上下方向に延びて車体側柱を成して下部が前後方向に屈曲して延び、車体前後方向の断面で略L字の形状である。フロントピラーインナ11の断面形状は、略U字に屈曲した形状であり、車体の内側に向けてU字の底面が突出するように配置される。フロントピラーインナ11における前後方向に延びる位置では、上側に位置するU字の側部から上方に延びる上側フランジ11aと、下側に位置するU字の側部から下方に延びる下側フランジ11bを有する。また、フロントピラーインナ11における上下方向に延びる位置では、前側に位置するU字の側部から前方に延びる前側フランジ11cと、後側に位置するU字の側部から後方に延びる後側フランジ11dとを有する。なお、上側フランジ11aの前側は、後側フランジ11dの下側に略連続するように設けられる。下側フランジ11bの前側は、前側フランジ11cの下側に略連続するように設けられる。
サイドシルインナ12は、車体の前後方向に延び、車体上下方向の断面が略U字に屈曲した形状であり、この略U字の底面が車体の内側に向けて突出するように配置される。サイドシルインナ12は、上側に位置するU字の側部から上方に延びる上側フランジ12aと、下側に位置するU字の側部から下方に延びる下側フランジ12bとを有する。なお、サイドシルインナ12の前側は、フロントピラーインナ11の後側11aと重ね合わされて設けられる。また、サイドシルインナ12と補強部材13とが接する位置には、複数の穴12cが設けられる。この穴12cからアーク溶接などの溶接20で、サイドシルインナ12に補強部材13が接合される。
補強部材13は、断面形状が略コ字形状を成して、車体前後方向に配設される。この補強部材13は、フロントピラーインナ11に沿って延びる第1接合面13aと、第1接合面13aの後方に連続し、サイドシルインナ12に沿って延びる第2接合面13bとからなる底面13fを有する。補強部材13の前端に、フロントピラーインナ11とサイドアウタ16との間に接合する前側フランジ13cが設けられる。補強部材13の底面13fから下方へ延出する下側の壁部に、フロントピラーインナ11とサイドアウタ16との間に接合する下側フランジ13dが設けられる。補強部材13の底面13fから上方へ延出する上側の壁部に、フロントピラーインナ11とサイドアウタ16との間に接合する上側フランジ13eが設けられる。なお、前側フランジ13cの下側は、下側フランジ13dの前側に略連続して設けられる。また、前側フランジ13cの上側は、上側フランジ13eの前側に略連続して設けられる。
サイドシルリンホース14は、車体前後方向に延び、車体上下方向の断面では略U字に屈曲した形状であり、車体の外側に向けてU字の底面14aが突出するように配置される。このサイドシルリンホース14は、U字の両側からそれぞれ上下方向の外方へ延び、下側に位置する下側フランジ14bと、上側に位置する上側フランジ14cとを有する。また、サイドシルリンホース14の前側から延びる前側フランジ14dを有する。サイドシルリンホース14の上側フランジ14cと、補強部材13の上側フランジ13eとは、溶接で接合される。サイドシルリンホース14の下側フランジ14bと、補強部材13の下側フランジ13dとは、溶接で接合される。
サイドアウタ16は、車体上下方向の断面では略U字に屈曲した形状であり、車体の外側に向けてU字の底面16aが突出するように配置される。このサイドアウタ16は、U字の両側からそれぞれ上下方向の外方に延び、下側に位置する下側フランジ16bと、上側に位置する上側フランジ16cとを有する。また、サイドアウタ16の前側から延びる前側フランジ16dを有する。なお、図1、図3に示す符号15は、フロントピラーの内部に上下方向に延設されるフロントピラーリンホースである。フロントピラーリンホース15の下部15aは、サイドシルリンホース14の底面14aと接合され、溶接で固定されている。また、フロントピラーリンホース15の上部15bは、サイドアウタ16と溶接され、溶接で固定されている。
なお、補強部材13及びサイドシルリンホース14は、車体の強度を高めるための部材である。フロントピラーインナ11の前側フランジ11c、補強部材13の前側フランジ13c、フロントピラーリンホース15の前側フランジ15d、サイドアウタ16の前側フランジ16dは、溶接で接合される。フロントピラーインナ11の下側フランジ11b、サイドシルインナ12の下側フランジ12b、補強部材13の下側フランジ13d、サイドシルリンホース14の下側フランジ14b、サイドアウタ16の下側フランジ16bは、図3、図4に図示する状態に重ね合わされて、溶接で接合される。
また、補強部材13とサイドシルリンホース14との間、及びサイドシルインナ12とサイドシルリンホース14との間には、バルクヘッド部材である第1バルクヘッド17と、第2バルクヘッド18とがそれぞれ複数配設される。第1バルクヘッド17は、平板からなり、この平板の両側から、車体の前方側または車体の後方側の何れか一方に折れ曲がり、サイドシルリンホース14の内壁面に沿って延びるフランジ17aを有する。第1バルクヘッド17のフランジ17aを、サイドシルリンホース14と接するように配設することで、サイドシル24のねじれが抑制される。
第2バルクヘッド18は、平板からなり車体の前後方向の断面が略U字状に屈曲した金属板である。このU字の底板18aが車体の内側に向けて突出するように配設される。第2バルクヘッド18は、この底板18aの両側からサイドシルリンホース15に向って延びる側板18bと、この側板18bの端部から外側、つまり、前方では前側へ向って延びる第1フランジ18cと、後方では後側へ向って延びる第2フランジ18dとを有する。第2バルクヘッド18のU字の底板18aを補強部材13又はサイドシルインナ12に若干の隙間を持たせて配置し、各フランジ18c,18dをサイドシルリンホース14に接するように配設することで、剛性が向上してサイドシル24のねじれが抑制される。また、図1に示すように、車幅方向に延びて配設されるクロスメンバ19がサイドシルインナ12に接する車体外側の位置に第2バルクヘッド18の少なくとも1つが配設される。この位置に第2バルクヘッド18を配置することで、車体の側方からの衝突による車体内側への衝撃がサイドアウタ16及びサイドシルリンホース14を介して入力されても、第2バルクヘッド18を介してクロスメンバ19で反力を取ることができるので、衝撃に対する車体の強度が向上する。
以下に、本発明に係る車体構造の組付けを説明する。
最初に、補強部材13と、サイドシルリンホース14との間に、複数の第1バルクヘッド17と複数の第2バルクヘッド18とが配設される。
続いて、第1バルクヘッド17のフランジ17aをサイドシルリンホース14に溶接で接合する。第2バルクヘッドの各フランジ18c,18dをサイドシルリンホース14に溶接で接合する。よって、補強部材13、サイドシルリンホース14、複数の第1バルクヘッド17、複数の第2バルクヘッド18がサブアッシされる。
また、フロントピラーインナ11とサイドシルインナ12とが組み付けられ、一体構造のアンダーアッシとなる。
続いて、このアンダーアッシに上記サブアッシが組み付けられ、このサブアッシの外側からフロントピラーリンホース15,サイドアウタ16が重ね合わされて溶接されて組み付けが完了する。
したがって、補強部材13の前側フランジ13c及び下側フランジ13d,上側フランジ13e及び第1接合面13a並びに第2接合面13bが、それぞれフロントピラーインナ11及びサイドシルインナ12に溶接で接合される構造となり、フロントピラーインナ11とサイドシルインナ12とが補強されて車体の前方からの衝突により、フロントピラーインナ11とサイドアウタ16とが離れる口開きが抑制されると共に、車体の側方からの衝突による車体内側への衝撃を効果的に受け止めることができるので、車体の強度が増し、車体の前方及び側方からの衝突安全性が向上する。また、補強部材13の前側をフロントピラーインナ11及びサイドアウタ16に溶接で接合させているので、補強部材13の板厚を薄くしても、車体の前方からの衝撃に耐えることができ、車体の重量を低減することができる。さらに、フロントピラーインナ11及びサイドシルインナ12と、サイドシルリンホース14の間に、第1バルクヘッド17及び第2バルクヘッド18を配設したことで、車体の側方からの衝撃の入力に対し、直接反力をとることできるので、衝突安全性がより一層向上する。また、車体の側部を上下方向から屈曲して前後方向に延びる形状であるフロントピラーインナ11に補強部材13が溶接で接合されるので、車体の車幅方向のねじれが抑制され、このフロントピラーインナ11の変形が抑制されるので、車体の剛性がより一層向上すると共に、衝突安全性もより一層向上する。
本発明の一実施形態に係る車体構造であり、図2におけるI−I矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造を有する車体の側面図である。 図2におけるIII−III矢視断面図である。 図2におけるIV−IV矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る車体構造の説明図である。 従来の車体構造におけるフロントピラー下方の縦断面図である。 従来の車体構造におけるセンターピラー下方の近傍の縦断面である。 従来の車体構造の側断面である。 従来の車体構造の説明図である。
符号の説明
11 フロントピラーインナ
12 サイドシルインナ
13 補強部材
14 サイドシルリンホース
15 フロントピラーリンホース
16 サイドアウタ
17 第1バルクヘッド
18 第2バルクヘッド
19 クロスメンバ

Claims (5)

  1. 車両の側部に前後方向に沿って配設されるサイドシルを成す部位の車体構造であって、
    ピラーの下方で当該ピラーと一体のインナ部材と、
    前部において前記インナ部材の下部と結合され、後部においては前記インナ部材の下部及び上部と結合されるアウタ部材と、
    前部においては下部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合され、後部においては下部及び上部が前記インナ部材及び前記アウタ部材と結合されるリンホースメントと、
    断面形状が略コ字形状を成して延設され、底部が前記インナ部材の内壁面と結合される一方、前記底部から下方へ延出する下側の壁部が前記インナ部材、前記アウタ部材及び前記リンホースメントと結合され、かつ、前記底部から上方へ延出する上側の壁部が、前部においては前記リンホースメントに結合され、後部においては前記インナ部材、前記リンホースメント及び前記アウタ部材と結合される補強部材と
    を備えたことを特徴とする車体構造。
  2. 前記インナ部材は、ピラー下部に一体のピラーインナ部と、同ピラーインナ部と一体のサイドシルインナ部とからなり、前記アウタ部材は、下部が前記ピラーインナ部及び前記サイドシルインナ部の下部と結合され、かつ、上部が前記サイドシルインナ部の上部と結合されるサイドアウタであることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  3. 前記インナ部材、前記補強部材、前記リンホースメント、前記アウタ部材が、車両の前後方向前端側において結合されることを特徴とする請求項1に記載の車体構造。
  4. 前記インナ部材と前記リンホースメントとの間に掛け渡されるようにバルクヘッド部材を少なくともひとつ設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の車体構造。
  5. 前記ピラーインナ部は、前記車体の上下方向に延びて車体側柱を成して下部が前後方向に屈曲して延びるフロントピラーインナであることを特徴とする請求項2に記載された車体構造。
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