JP5888103B2 - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用エアバッグ装置に関する。
特許文献1には、助手席用エアバッグの内部に左右二本のストラップ(テザー)を設けると共に、各ストラップの基端部を係止手段によってエアバッグケースの底壁部に係止した技術が開示されている。さらに、この先行技術では、ストラップの基端部の係止状態が解除可能とされており、非対称衝突(斜突)時になると、被衝突物側に配置されるストラップの基端部と係止手段との係止状態が解除されるようになっている。これにより、助手席用エアバッグの乗員保護部の拘束面が平面視で傾斜し、乗員が被衝突物側へ慣性移動しても、乗員が助手席用エアバッグからすり抜けるのを抑制することができる。なお、他の関連する先行技術として、例えば特許文献〜特許文献4が挙げられる。
特開2008−044594号公報 特開2008−531367号公報 特開2007−230501号公報 特開2007−055501号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術による場合、左右のストラップの基端部を解除可能に係止するための構成が複雑になると共に、ストラップの基端部を解除する際の制御方法が複雑になる。
また、衝突時の車体変形により乗員とエアバッグとの位置関係が変わった場合には、必ずしも所期の乗員の拘束性能が得られないことがある。
本発明は上記事実を考慮し、簡易な構成により、衝突時に乗員と接する位置がエアバッグの中心からずれた場合でもエアバッグの変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができる車両用エアバッグ装置を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、作動することによりガスを発生するインフレータと、折り畳まれた状態で収納されると共に前記インフレータから発生したガスが供給されることにより膨張展開し、乗員を拘束するエアバッグと、このエアバッグ内に設けられ、当該エアバッグの膨張展開時に菱形に伸長するように当該菱形の頂点に相当する4つの部位に連結点を有するストラップと、を備え、前記エアバッグは、側面衝突時に乗員とドアトリムとの間に膨張展開されるサイドエアバッグであり、前記ストラップの前記連結点は、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に設定されており、さらに、前記トリム当接側に設定された連結点の連結範囲の方が、前記乗員当接側の連結点の連結範囲よりも車両前後方向に広く設定されている。
請求項2記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、作動することによりガスを発生するインフレータと、折り畳まれた状態で収納されると共に前記インフレータから発生したガスが供給されることにより膨張展開し、乗員を拘束するエアバッグと、このエアバッグ内に設けられ、当該エアバッグの膨張展開時に菱形に伸長するように当該菱形の頂点に相当する4つの部位に連結点を有するストラップと、を備え、前記エアバッグは、側面衝突時に乗員とドアトリムとの間に膨張展開されるサイドエアバッグであり、前記ストラップの前記連結点は、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に設定されており、さらに、前記サイドエアバッグは、車両前後方向の後側に配置される後側チャンバと車両前後方向の前側に配置される前側チャンバとを含んで構成されており、当該後側チャンバには、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に前記連結点が設定された後側ストラップが配設されていると共に、当該前側チャンバには、後側チャンバとの境界部とサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に前記連結点が設定された前側ストラップが配設されている。
請求項3記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、請求項2記載の発明において、前記後側チャンバは着座乗員の上半身の後部側を拘束すると共に、前記前側チャンバは着座乗員の上半身の前部側を拘束し、かつ当該後側チャンバの内圧の方が当該前側チャンバの内圧よりも高く設定されている。
請求項1記載の本発明によれば、衝突時になると、インフレータからガスが発生する。発生したガスは、折り畳まれた状態で収納されたエアバッグ内に供給される。これにより、エアバッグは膨張展開し、乗員を拘束する。
ここで、本発明では、エアバッグ内にストラップが設けられており、更にそのストラップはエアバッグの膨張展開時に菱形に伸長するように当該菱形の頂点に相当する4つの部位に連結点を有している。このため、エアバッグの膨張展開時には、ストラップは菱形に伸長されて、ストラップの各辺に張力が付与される。よって、仮に乗員とエアバッグとの接触位置がエアバッグの中心からずれたとしても、エアバッグの変形が偏ることが抑制され、エアバッグは安定的に反力を発生させる。
しかも、本発明では、ストラップという簡易な構成で上記を実現するため、構成が複雑化したり、複雑な制御を要することもない。
また、本発明によれば、側面衝突時になると、サイドエアバッグは乗員とドアトリムとの間に膨張展開される。
ここで、本発明では、ストラップの連結点が、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に設定されているため、この4箇所を頂点とした菱形にストラップが伸長される。このため、側面衝突時に乗員がサイドエアバッグの乗員当接側から車両前後方向にずれた位置に当接しても、ストラップには張力が付与されているため、サイドエアバッグの変形が偏ることが抑制される。
さらに、本発明によれば、トリム当接側に設定された連結点の連結範囲の方が、前記乗員当接側の連結点の連結範囲よりも車両前後方向に広く設定されているため、衝突体の衝突位置がサイドエアバッグの中心から車両前後方向に多少ずれたとしても、サイドエアバッグの変形の偏りが抑制される。
請求項2記載の本発明によれば、サイドエアバッグは後側チャンバと前側チャンバとを含んで構成されている。そして、側面衝突時には、後側チャンバ内にサイドエアバッグ固定側、サイドエアバッグ膨出方向側、乗員当接側、トリム当接側の4箇所に連結点を有する後側ストラップが菱形状に伸長される。また、前側チャンバ内には、後側チャンバとの境界部とサイドエアバッグの膨出方向側、乗員当接側、トリム当接側の4箇所に連結点を有する前側ストラップが菱形状に伸長される。このため、側面衝突時に乗員が後側チャンバの中心又は前側チャンバの中心からずれて当接しても、後側チャンバ及び前側チャンバが大きく歪むことはない。
さらに、本発明では、サイドエアバッグが後側チャンバと前側チャンバとを備えているので、着座乗員の上半身を前後二箇所で拘束することができる。
請求項3記載の本発明によれば、側面衝突時になると、内圧が相対的に高い後側チャンバによって着座乗員の上半身の後部側が拘束される。また、内圧が相対的に低い前側チャンバによって着座乗員の上半身の前部側が拘束される。このため、着座乗員の上半身は、後側チャンバと前側チャンバとの境界部を折れ点として、圧力差を有する両者に挟まれるようにして拘束される。
ここで、本発明では、ストラップの連結点が、助手席用エアバッグの固定側と乗員が当接する乗員当接側と上下両側の4箇所に設定されているため、この4箇所を頂点とした菱形状にストラップが伸長される。このため、前面衝突時に乗員が助手席用エアバッグの乗員当接側から車両上下方向にずれた位置に当接しても、ストラップには張力が付与されているため、助手席用エアバッグの変形が偏ることが抑制される。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、簡易な構成により、衝突時に乗員と接する位置がエアバッグの中心からずれた場合でもエアバッグの変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、簡易な構成により、側面衝突時に乗員と接する位置がサイドエアバッグの中心からずれた場合でもサイドエアバッグの変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
さらに、請求項1記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、衝突体との衝突位置がサイドエアバッグの中心から車両前後方向に多少ずれたとしても、初期の乗員保護性能を良好に維持することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、側面衝突時の着座乗員の上半身の拘束性能を更に向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用エアバッグ装置は、側面衝突時に着座乗員の上半身の保護性能をバッグ内圧の観点からより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係り、助手席に搭載されたサイドエアバッグ装置が作動した状態を示す斜視図である。 図1に示されるサイドエアバッグ装置の水平断面図である。 (A)は乗員が標準的な位置に着座している場合において側面衝突したときの様子を示す水平断面図であり、(B)は乗員が前寄りに着座している場合において側面衝突したときの様子を示す水平断面図である。 (A)は乗員が標準的な位置に着座している場合においてドアトリムの変形が車両前方側へ寄ったときの様子を示す水平断面図であり、(B)は乗員が前寄りに着座している場合においてドアトリムの変形が車両前方側へ寄ったときの様子を示す水平断面図である。 サイドエアバッグ内に菱形状に張るストラップを設けた場合の作用を説明するための模式図(水平断面図)である。 (A)は図5に示されるサイドエアバッグの変形前の状態を示す模式図(水平断面図)であり、(B)は当該サイドエアバッグの変形後の状態を示す模式図(水平断面図)である。 第2実施形態に係るサイドエアバッグ装置が作動した状態を示す図1に対応する斜視図である。 図7に示されるサイドエアバッグ装置の水平断面図である。 第3実施形態に係り、助手席に搭載された助手席用エアバッグ装置が作動した状態を示す斜視図である。 図9に示される助手席用エアバッグ装置の水平断面図である。 第4実施形態に係る助手席用エアバッグ装置が作動した状態を示す斜視図である。 図11に示される助手席用エアバッグ装置の水平断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る車両用エアバッグ装置の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、又矢印UPは車両上方側を示している。さらに、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1及び図2に示されるように、助手席(車両用シート)10は、乗員が着座する図示しないシートクッションと、このシートクッションの後端部に傾倒可能に立設されて乗員の上半身を支持するシートバック12と、乗員の頭部を支持するヘッドレスト13と、を備えている。シートバック12の車両幅方向外側の側部12Aの内部には、側面衝突時に作動する車両用エアバッグ装置としてのサイドエアバッグ装置14が配設されている。
サイドエアバッグ装置14は、軸方向の両端部が閉止された円筒状に形成されたモジュールケース16と、このモジュールケース16の内部に折り畳まれた状態で収納されたサイドエアバッグ18と、このサイドエアバッグ18にガスを供給するインフレータ20と、を主要部として備えている。
各部の構成について補足すると、モジュールケース16は金属又は樹脂によって構成されている。図1及び図2に示されるモジュールケース16は円筒状に形成されているが、薄型の箱体状に形成されていてもよく、これらの図に図示されたモジュールケース16はあくまでも模擬的に形状を示したに過ぎない。また、モジュールケース16の前部には、サイドエアバッグ18が膨出するための膨出用開口部22(図2参照)が形成されている。
インフレータ20は、金属製とされかつ軸方向の両端部が閉止された円筒状に形成されている。インフレータ20の軸方向の一端部の軸芯部には、図示しないスクイブ(点火装置)が配設されている。また、インフレータ20の内部には、燃焼することにより大量のガスを発生するガス発生剤が充填されていると共に、発生した高温のガスを冷却するためのクーラント及びガス発生剤が燃焼した際に生じる砕片を除去するためのフィルタ等が収容されている。なお、上記インフレータ20はガス発生剤を用いるタイプのインフレータであるが、高圧ガスが封入されたタイプのインフレータを用いてもよい。また、インフレータ20の周壁部には、複数のガス噴出孔24が形成されている。上記インフレータ20は、車体フロアの中央部に配設された図示しないコントローラ(エアバッグECU)と接続されている。コントローラは、ロッカやセンタピラー等の車体側部等やサイドドア内に配設された図示しない側面衝突検知センサと接続されている。
サイドエアバッグ18は、展開形状に沿って裁断された二枚の基布18Aの外周部を縫製することにより、袋状に形成されている。なお、展開形状に沿って裁断された一枚の基布18Aを二つ折りにして、折り目以外の外周部を縫製することにより、袋状のサイドエアバッグを構成してもよい。上記インフレータ20はサイドエアバッグ18内に収容されている。インフレータ20の周壁部には図示しないスタッドボルトが立設されており、このスタッドボルトがサイドエアバッグ18を貫通すると共にモジュールケース16を貫通している。そして、モジュールケース16の外部からスタッドボルトの貫通端部に図示しないナットが螺合されることにより、サイドエアバッグ18がインフレータ20と共にモジュールケース16に固定されている。なお、インフレータ20の周囲にこれよりも一回り大きい円筒状に形成されたディフューザを配設してもよい。具体的な一例を説明すると、前述したスタッドボルトをインフレータ20から立設させるのではなく、ディフューザから立設させておく。そして、当該ディフューザの内部にインフレータ20を挿入した後、ディフューザを径方向内側へ加締めることにより、インフレータ20とディフューザとを一体化させればよい。
上記の如くして構成されたサイドエアバッグ装置14は、シートバック12の骨格部材を構成する図示しないシートバックフレームのサイドフレームに強固に取り付けられている。なお、取付構造については、例えば前述したインフレータ20(又はディフューザ)から立設されたスタッドボルトをサイドフレームに貫通させ、前述したナットを螺合させるようにしてもよい。この場合、サイドエアバッグ18、インフレータ20及びモジュールケース16の三者(ディフューザを配設した場合は四者)が、サイドフレームに共締めされる。なお、インフレータ20とモジュールケース16との固定とは別に、モジュールケース16をサイドフレームに締結固定するようにしてもよい。
次に本実施形態に係るサイドエアバッグ装置14の要部について説明する。上述したサイドエアバッグ18内には、細長い帯状に形成された1本のストラップ26が配設されている。ストラップ26は、一例としてサイドエアバッグ18の基布18Aと同一の素材を用いて製作されている。
より具体的に説明すると、ストラップ26は、1本の布材の両端部を重ね合せて縫製することによりループ状に形成されている。そして、ループ状に形成されたストラップ26の内側にインフレータ20を挿通させ、インフレータ20の外周部とサイドエアバッグ18の基布18Aとの間にストラップ26を介在させてから、インフレータ20がモジュールケース16又はサイドフレームに固定されるようになっている。これにより、サイドエアバッグ18の膨張展開時にストラップ26の後端部26Aはインフレータ20に支持されるようになっている。また、ストラップ26の前端部26Bは、サイドエアバッグ18の前端部に縫製により固定されている。さらに、ストラップ26の車両前後方向の中間部で車両幅方向内側となる内側中間部26Cは、サイドエアバッグ18の乗員側の基布18Aに縫製により固定されている。また、ストラップ26の車両前後方向の中間部で車両幅方向外側となる外側中間部26Dは、サイドエアバッグ18のドアトリム28側の基布18Aに縫製により固定されている。すなわち、ストラップ26は、平面視で菱形の頂点となる4つの部位(後端部26A、前端部26B、内側中間部26C、外側中間部26D)に連結点を有する構造となっている。さらに、外側中間部26Dの縫製範囲(連結範囲)は、内側中間部26Cの縫製範囲(連結範囲)よりも車両前後方向に広く設定されている。
ここで「連結点」について補足すると、ストラップ26の前端部26B、内側中間部26C及び外側中間部26Dはサイドエアバッグ18の基布18Aに縫製されているので、ストラップ26がサイドエアバッグ18の基布18Aに直接的に固定されているといえる。一方、ストラップ26の後端部26Aは、インフレータ20の外周部に巻き付けてある(係止させている)だけでサイドエアバッグ18の基布18Aには縫製されていない。しかし、サイドエアバッグ装置14の組付状態では、インフレータ20とサイドエアバッグ18の基布18Aとの間にストラップ26の後端部26Aが挟持された状態で、インフレータ20がモジュールケース16又はサイドフレームに固定されるため、ストラップ26の前端部26Bはインフレータ20を介して間接的にモジュールケース16又はサイドフレームに固定されていると観ることもできる。本発明における「連結点」の「連結」には、このようにストラップ26をサイドエアバッグ18の基布18Aに直接的に固定する場合が含まれる他、ストラップ26をサイドエアバッグ18以外のインフレータ20等の部材に係止等により間接的に固定させる場合も含まれる。
もっとも、ストラップの両端部を重ね合せて縫製することによりストラップをループそのものに形成するのではなく、ストラップの両端部を縫製することなくサイドエアバッグ18の外周部と一緒に共縫いしてもよいし、ストラップの各端部をサイドエアバッグ18の車両幅方向内側の基布18Aと車両幅方向外側の基布18Aとにそれぞれ縫製するようにしてもよい。この場合、ストラップ26の後端部26Aは、サイドエアバッグ18の基布18Aに直接的に固定される態様となる。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
側面衝突すると、図示しない側面衝突検知センサによって側面衝突したことが検知され、コントローラに検知信号が出力される。コントローラでは、サイドエアバッグ装置14のインフレータ20のスクイブに所定の電流を通電させる。これにより、ガス発生剤が燃焼して大量のガスが発生し、インフレータ20のガス噴出孔24からサイドエアバッグ18内へ噴出される。その結果、モジュールケース16内に折り畳まれた状態で格納されていたサイドエアバッグ18が膨張し、シートバック12の表皮が開裂されてサイドエアバッグ18は車両前方側へ膨張展開される。膨張展開したサイドエアバッグ18は、着座乗員の上半身とドアトリム28との間に挟まれて圧縮変形することにより、着座乗員の上半身を衝撃から保護する。
ここで、図3(A)には、乗員が標準的な位置に着座している場合において側面衝突したときの様子が示されている。この場合、着座乗員とサイドエアバッグ18はストラップ26の内側中間部26C付近で接触し、ドアトリム28とサイドエアバッグ18はストラップ26の外側中間部26Dよりも車両前方側の部位で接触する。前者の接触部位では車両幅方向外側へ向けて接触力F0が作用し、後者の接触部位では車両幅方向内側へ向けて接触力F1が作用する。接触力F0の作用線と接触力F1の作用線とは近い(距離が短い)ため、サイドエアバッグ18は圧縮される。
一方、図3(B)には、乗員が前寄りに着座している場合において側面衝突したときの様子が示されて示される。この場合、着座乗員とサイドエアバッグ18とは、ストラップ26の内側中間部26Cよりも車両前方側にて接触し、当該接触部位に接触力F0が作用する。これに対し、ドアトリム28とサイドエアバッグ18とは、図3(A)の場合と同様にストラップ26の外側中間部26D付近で接触し、当該接触部位に接触力F1が作用する。接触力F0の作用線と接触力F1の作用線とは遠い(距離が長い)ため、サイドエアバッグ18には圧縮力のみならずせん断も作用する。接触力F0はストラップ26の内側中間部26Cよりも車両前方側へ大きくずれているので、このせん断力はサイドエアバッグ18の変形を前側に偏らせる力として作用する。
しかし、本実施形態では、サイドエアバッグ18内に平面視で菱形状に伸長するストラップ26が配設されており、かつストラップ26の後端部26Aがインフレータ20を介してモジュールケース16ひいてはサイドフレームに固定されているため、ストラップ26の各辺に相当する部分に所定の張力が作用する。つまり、後端部26Aと内側中間部26Cとを結ぶ部分、内側中間部26Cと前端部26Bとを結ぶ部分、前端部26Bと外側中間部26Dとを結ぶ部分、外側中間部26Dと後端部26Aとを結ぶ部分が直線状に伸長される。このため、サイドエアバッグ18におけるストラップ26の内側中間部26C及び外側中間部26Dに対応する部位が車両前後方向に大きくずれることはなく、サイドエアバッグ18は圧縮変形する。
次に、図4(A)には、乗員が標準的な位置に着座している場合においてドアトリム28の変形が(図3(A)に示される場合よりも)車両前方側へ寄ったときの様子が示されている。この場合、着座乗員とサイドエアバッグ18はストラップ26の内側中間部26C付近で接触し、ドアトリム28とサイドエアバッグ18はストラップ26の外側中間部26Dよりも車両前方側の部位で接触する。前者の接触部位では車両幅方向外側へ向けて接触力F0が作用し、後者の接触部位では車両幅方向内側へ向けて接触力F1が作用する。接触力F0の作用線と接触力F1の作用線とは遠い(距離が長い)ため、サイドエアバッグ18には圧縮力のみならずせん断も作用する。接触力F1はストラップ26の外側中間部26Dよりも車両前方側へ大きくずれているので、このせん断力はサイドエアバッグ18の変形を前側に偏らせる力として作用する。
しかし、本実施形態では、図3(B)に示される場合と同様にサイドエアバッグ18内に平面視で菱形状に伸長するストラップ26が配設されており、かつストラップ26の後端部26Aがインフレータ20を介してモジュールケース16ひいてはサイドフレームに固定されているため、ストラップ26の各辺に相当する部分に所定の張力が作用する。このため、サイドエアバッグ18におけるストラップ26の内側中間部26C及び外側中間部26Dに対応する部位が車両前後方向に大きくずれることはなく、サイドエアバッグ18は圧縮変形する。
一方、図4(B)には、乗員が前寄りに着座している場合においてドアトリム28の変形が(図3(A)に示される場合よりも)車両前方側へ寄ったときの様子が示されている。この場合、着座乗員とサイドエアバッグ18とは、ストラップ26の内側中間部26Cよりも車両前方側にて接触し、当該接触部位に車両幅方向外側への接触力F0が作用する。また、ドアトリム28とサイドエアバッグ18とは、図4(A)の場合と同様にストラップ26の外側中間部26Dよりも車両前方側で接触し、当該接触部位に車両幅方向内側への接触力F1が作用する。接触力F0の作用線と接触力F1の作用線とは近い(距離が短い)ため、サイドエアバッグ18に対して圧縮力として作用する。接触力F0及び接触力F1はいずれも車両前方側へずれているので、これらの接触力F0及び接触力F1はサイドエアバッグ18の先端側に変形を偏らせる力として作用する。
しかし、本実施形態では、サイドエアバッグ18内に平面視で菱形状に伸長するストラップ26が配設されており、かつストラップ26の後端部26Aがインフレータ20を介してモジュールケース16ひいてはサイドフレームに固定されているため、サイドエアバッグ18は前端部26Bの位置が後端部26Aの位置から大きく離れることなく圧縮変形する。
このように本実施形態によれば、仮に着座乗員とサイドエアバッグ18との接触位置がサイドエアバッグ18の中心からずれたとしても、サイドエアバッグ18の変形が偏ることが抑制され、サイドエアバッグ18は安定的に反力を発生させる。しかも、ストラップ26という簡易な構成で上記を実現するため、構成が複雑化したり、複雑な制御を要することもない。総括すると、本実施形態に係るサイドエアバッグ装置14によれば、簡易な構成により、側面衝突時に着座乗員と接する位置がサイドエアバッグ18の中心からずれた場合でもサイドエアバッグ18の変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができる。
また、本実施形態では、ストラップ26の連結点が、サイドエアバッグ18の固定側(後端部26A)とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側(前端部26B)、並びに、着座乗員が当接する乗員当接側(内側中間部26C)とドアトリム28が当接するトリム当接側(外側中間部26D)の4箇所に設定されているため、この4箇所を頂点とした菱形状にストラップ26が伸長される。このため、側面衝突時に着座乗員がサイドエアバッグ18におけるストラップ26の内側中間部26Cから車両前後方向にずれた位置に当接しても、ストラップ26には張力が付与されているため、サイドエアバッグ18の変形が偏ることが抑制される。
以下に上述したストラップ26の作用を模式図を使って説明する。今、図5に示されるように、サイドエアバッグ30内に菱形の4つの頂点であるA、B、C、Dを連結点とするストラップ32が配設されていたとする。このサイドエアバッグ30のB点に負荷Fが作用した場合、B点はドアトリムQ上に接するD点に近づこうとするが、A−B間のストラップ32によりA点の移動範囲はA点を中心とする弧の内側に制限される。また、サイドエアバッグ30は内圧により外側へ膨らもうとするため、凡そ弧に沿ってXの方向へ移動する。同様に、C点はB−C間のストラップ32により移動範囲を制限され、凡そYからZの方向へ移動する。
図6(A)はサイドエアバッグ30の変形前の状態を示す模式図であり、図6(B)はサイドエアバッグ30の変形後の状態を示す模式図である。上述したようにB点及びC点の移動範囲が制限されているため、乗員Pがサイドエアバッグ30に対して偏った位置や方向から接触した場合でも、サイドエアバッグ30の全体の形状が大きく歪むことなく概ねB点がD点に近づく方向に圧縮変形される。ドアトリムQがサイドエアバッグ30に対して偏った位置や方向から接触した場合も同様である。このように本実施形態に係るサイドエアバッグ装置14は、乗員Pの位置や着座姿勢、ドアトリムQの変形部位がサイドエアバッグ30に対して偏った位置に当接した場合でも、サイドエアバッグ30を大きく歪ませることなく、圧縮変形させられるので、安定した衝撃緩和効果が得られる。
〔第2実施形態〕
以下、図7及び図8を用いて、本発明に係る車両用エアバッグ装置の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示されるように、この第2実施形態では、サイドエアバッグ40が車両前後方向に複数のチャンバに分割されている。具体的には、サイドエアバッグ40は、車両前後方向の後側に配置された後側チャンバ42と、この後側チャンバ42に隣接しかつ車両前後方向の前側に配置された前側チャンバ44と、によって構成されている。後側チャンバ42は、着座乗員の上半身の後部側を拘束すると共に、前側チャンバ44は着座乗員の上半身の前部側を拘束するように形成されている。なお、後側チャンバ42と前側チャンバ44とは、両者の境界部に形成された図示しない連通孔によって相互に連通されているが、それ以外の箇所では縫製により隔成されている。また、インフレータ20からのガスが直接(最初に)供給される後側チャンバ42の内圧の方が、インフレータ20からのガスが後側チャンバ42を介して間接的に供給される前側チャンバ44の内圧よりも高くなるようになっている。
また、上記後側チャンバ42の内部には平面視で菱形状に伸長する後側ストラップ46が配設されている。後側ストラップ46は、後端部46A、前端部46B、内側中間部46C及び外側中間部46Dの4箇所に連結点を有している。同様に、前側チャンバ44の内部には平面視で菱形状に伸長する前側ストラップ48が配設されている。前側ストラップ48も、後端部48A、前端部48B、内側中間部48C及び外側中間部48Dの4箇所に連結点を有している。なお、後側ストラップ46の前端部46Bと前側ストラップ48の後端部48Aとは、後側チャンバ42と前側チャンバ44との境界部にて前後に重ねられてサイドエアバッグ40の基布40Aと共に縫製されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、サイドエアバッグ40の膨張展開時、後側チャンバ42内に後側ストラップ46による菱形が形成されると共に、前側チャンバ44内に前側ストラップ48による菱形が形成される。つまり、菱形に形成された後側ストラップ46、前側ストラップ48の各辺にそれぞれ張力が付与されている。このため、側面衝突時に乗員が後側チャンバ42の中心又は前側チャンバ44の中心からずれて当接しても、後側チャンバ42及び前側チャンバ44が大きく歪むことはない。
さらに、本実施形態では、サイドエアバッグ40が後側チャンバ42と前側チャンバ44とを備えているので、着座乗員の上半身を前後二箇所で拘束することができる。その結果、本実施形態によれば、側面衝突時の着座乗員の上半身の拘束性能を更に向上させることができる。
また、本実施形態では、側面衝突時になると、内圧が相対的に高い後側チャンバ42によって着座乗員の上半身の後部側が拘束される。また、内圧が相対的に低い前側チャンバ44によって着座乗員の上半身の前部側が拘束される。このため、着座乗員の上半身は、後側チャンバ42と前側チャンバ44との境界部を折れ点として、圧力差を有する両者に挟まれるようにして拘束される。その結果、本実施形態によれば、側面衝突時に着座乗員の上半身の保護性能をバッグ内圧の観点からより一層向上させることができる。
なお、本実施形態では、後側ストラップ46と前側ストラップ48とが別個独立に構成されていたが、これに限らず、ループ状に形成された1本のストラップを用いて後側ストラップと前側ストラップを構成してもよい。例えば、ループ状に形成された1本のストラップの中間部同士を重ね合わせて縫製し、当該縫製部位を後側チャンバ42と前側チャンバ44との境界部に配置してサイドエアバッグの基布と一緒に縫製するようにしてもよい。
〔第3実施形態〕
以下、図9及び図10を用いて、3実施形態について説明する。なお、この第3実施形態は参考例とする。
図9及び図10に示されるように、この第3実施形態では、助手席用エアバッグ装置50に対して第1実施形態で説明した平面視で菱形状に伸長するストラップ60が適用されている点に特徴がある。なお、サイドエアバッグ装置14と助手席用エアバッグ装置50とでは、バッグ容量が大きく異なる。このため、図面上同一に見える部品でも実際には大きさが異なる等の違いがあるため、適宜、異なる符号を付すものとする。
具体的に説明すると、助手席用エアバッグ装置50は、インストルメントパネル52の助手席10側に配設されている。助手席用エアバッグ装置50は、モジュールケース54内に収容されたインフレータ56から発生したガスが供給されることにより助手席10側へ膨張展開される助手席用エアバッグ58を備えている。
この助手席用エアバッグ58の内部には、助手席用エアバッグ58の固定側と乗員が当接する乗員当接側と左右両側の4箇所に連結点を有し平面視で菱形形状に伸長するストラップ60が配設されている。具体的には、助手席用エアバッグ58の固定側にはストラップ60の左右の両端部60Aが配置されており、助手席用エアバッグ58の左右の基布58Aにそれぞれ縫製されている。なお、厳密には、ストラップ60の左右の両端部60Aは助手席用エアバッグ58の左右の基布58Aにそれぞれ縫製により固定されているため、ストラップ60は前端側だけで二箇所に連結点を有するともいえるが、左右の両端部60Aを繋ぐ構成を採ってもよく、このことを踏まえると、機能的には「助手席用エアバッグ58の固定側」に設定された「一箇所の連結点」として把握しても差し支えない。本発明における「4箇所」といった場合の「1箇所」とは、必ずしも物理的な1箇所である必要はなく、ストラップの機能から観て同一視できる場合には近距離の複数箇所に分かれていてもよい。
また、ストラップ60の後端部60Bは、助手席用エアバッグ58の膨出方向側の先端部の中央に縫製により固定されている。さらに、ストラップ60の左右両側の前後方向中間部(内側中間部60C及び外側中間部60D)は、助手席用エアバッグ58の左右両側の前後方向中間部に縫製によりそれぞれ固定されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、前面衝突時になると、助手席用エアバッグ58は助手席10に着座する乗員側へ膨張展開される。ここで、本実施形態では、ストラップ60は、左右の両端部60A、後端部60B、内側中間部60C、外側中間部60Dの4箇所に連結点を有するため、ストラップ60は平面視で菱形状に伸長される。このため、図10に示されるように、前面衝突時に乗員が助手席用エアバッグ58の乗員当接側から車両幅方向にずれた位置に当接しても、ストラップ60には張力が付与されているため、助手席用エアバッグ58の変形が偏ることが抑制される。その結果、本実施形態によれば、簡易な構成により、前面衝突時に乗員と接する位置が助手席用エアバッグの中心から車両幅方向にずれた場合でも助手席用エアバッグの変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができる。
〔第4実施形態〕
以下、図11及び図12を用いて、4実施形態について説明する。なお、前述した第3実施形態等と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。また、この第4実施形態は参考例とする。
図11及び図12に示されるように、この第4実施形態に係る助手席用エアバッグ装置70では、助手席用エアバッグ58に対して側面視で菱形構造のストラップ72が適用されている点に特徴がある。
この実施形態においても、助手席用エアバッグ58の内部には、助手席用エアバッグ58の固定側と乗員が当接する乗員当接側と上下両側の4箇所に連結点を有し側面視で菱形形状に伸長するストラップ72が配設されている。具体的には、ストラップ72はループ状に構成されており、前端部72A(図12参照)がインフレータ20を介してモジュールケース54に固定(係止)されている。また、ストラップ72の後端部72Bは、助手席用エアバッグ58の膨出方向側の先端部の中央に縫製により固定されている。さらに、ストラップ72の上下両側の前後方向中間部(上側中間部72C及び下側中間部72D)は、助手席用エアバッグ58の上下両側の前後方向中間部に縫製によりそれぞれ固定されている。
(作用・効果)
上記構成によれば、前面衝突時になると、助手席用エアバッグ58は助手席10に着座する乗員側へ膨張展開される。ここで、本実施形態では、ストラップ72は、前端部72A、後端部72B、上側中間部72C、下側中間部72Dの4箇所に連結点を有するため、ストラップ72は側面視で菱形状に伸長される。このため、図12に示されるように、前面衝突時に乗員が助手席用エアバッグ58の乗員当接側から車両上下方向にずれた位置に当接しても、ストラップ72には張力が付与されているため、助手席用エアバッグ58の変形が偏ることが抑制される。その結果、本実施形態によれば、簡易な構成により、前面衝突時に乗員と接する位置が助手席用エアバッグの中心から車両上下方向にずれた場合でも助手席用エアバッグの変形が偏らず乗員拘束性能を良好に維持することができる。
14 サイドエアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
18 サイドエアバッグ(エアバッグ)
20 インフレータ
26 ストラップ
26A 後端部(連結点)
26B 前端部(連結点)
26C 内側中間部(連結点)
26D 外側中間部(連結点)
28 ドアトリム
40 サイドエアバッグ(エアバッグ)
42 後側チャンバ
44 前側チャンバ
46 後側ストラップ
46A 後端部(連結点)
46B 前端部(連結点)
46C 内側中間部(連結点)
46D 外側中間部(連結点)
48 前側ストラップ
48A 後端部(連結点)
48B 前端部(連結点)
48C 内側中間部(連結点)
48D 外側中間部(連結点)
50 助手席用エアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
56 インフレータ
58 助手席用エアバッグ(エアバッグ)
60 ストラップ
60A 両端部(連結点)
60B 前端部(連結点)
60C 内側中間部(連結点)
60D 外側中間部(連結点)
70 助手席用エアバッグ装置(車両用エアバッグ装置)
72 ストラップ
72A 後端部(連結点)
72B 前端部(連結点)
72C 上側中間部(連結点)
72D 下側中間部(連結点)

Claims (3)

  1. 作動することによりガスを発生するインフレータと、
    折り畳まれた状態で収納されると共に前記インフレータから発生したガスが供給されることにより膨張展開し、乗員を拘束するエアバッグと、
    このエアバッグ内に設けられ、当該エアバッグの膨張展開時に菱形に伸長するように当該菱形の頂点に相当する4つの部位に連結点を有するストラップと、
    を備え、
    前記エアバッグは、側面衝突時に乗員とドアトリムとの間に膨張展開されるサイドエアバッグであり、
    前記ストラップの前記連結点は、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に設定されており、
    さらに、前記トリム当接側に設定された連結点の連結範囲の方が、前記乗員当接側の連結点の連結範囲よりも車両前後方向に広く設定されている、
    車両用エアバッグ装置。
  2. 作動することによりガスを発生するインフレータと、
    折り畳まれた状態で収納されると共に前記インフレータから発生したガスが供給されることにより膨張展開し、乗員を拘束するエアバッグと、
    このエアバッグ内に設けられ、当該エアバッグの膨張展開時に菱形に伸長するように当該菱形の頂点に相当する4つの部位に連結点を有するストラップと、
    を備え、
    前記エアバッグは、側面衝突時に乗員とドアトリムとの間に膨張展開されるサイドエアバッグであり、
    前記ストラップの前記連結点は、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に設定されており、
    さらに、前記サイドエアバッグは、車両前後方向の後側に配置される後側チャンバと車両前後方向の前側に配置される前側チャンバとを含んで構成されており、
    当該後側チャンバには、サイドエアバッグ固定側とその反対方向側であるサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に前記連結点が設定された後側ストラップが配設されていると共に、
    当該前側チャンバには、後側チャンバとの境界部とサイドエアバッグ膨出方向側、並びに、乗員が当接する乗員当接側とドアトリムが当接するトリム当接側の4箇所に前記連結点が設定された前側ストラップが配設されている、
    車両用エアバッグ装置。
  3. 前記後側チャンバは着座乗員の上半身の後部側を拘束すると共に、前記前側チャンバは着座乗員の上半身の前部側を拘束し、
    かつ当該後側チャンバの内圧の方が当該前側チャンバの内圧よりも高く設定されている、
    請求項2記載の車両用エアバッグ装置。
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