JP5887739B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に関する。
従来から、液体を噴射するノズルが開口する液体噴射面を有する液体噴射ヘッドと、この液体噴射面に付着した液体を拭き取るためのワイパと、を有する液体噴射装置が知られている。そして、通常、ワイパが液体噴射面に対して液体噴射面と交差する面交差方向に移動して、液体噴射面に対して離接可能となっているが、その中でも、ワイパを液体噴射面に近づくように面交差方向に駆動するための駆動機構としてカム機構を用いたものがある。
例えば、特許文献1には、ワイパを有する液体噴射装置として、記録用紙にインクを噴射して画像などを記録するインクジェットプリンタについて開示されている。この特許文献1に記載のインクジェットプリンタにおいては、回転カムのカム溝に係合されたカムフォロアの先端部にワイパの端部が当接している。そして、カム溝のカムフォロアが接触するカム面は、液体噴射面と平行な平面と、回転カムの回転方向に沿って前記平面と連続しており、前記平面に対して隆起した隆起部とから構成されている。そして、カムフォロアがカム面の前記平面に接触しているときには、ワイパは液体噴射面から離間している。また、回転カムの回転によりカムフォロアが平面から移動して隆起部に接触して押し上げられると、これに合わせて、ワイパもカムフォロアに押し上げられて液体噴射面に接触する。このように、特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、回転カムにより直接的にワイパを駆動している。
特開2005−246929号(図19)
ところで、液体噴射面から離間したワイパを液体噴射面に近づけている最中には、カムフォロアはカム面の隆起部の斜面をせり上がっている。このとき、カムフォロアの斜面と接触する基端部には、液体噴射面に近づく方向の力だけではなく、回転カムの回転軌跡に対する接線方向の力がかかる。そのため、カムフォロアは斜めに傾いたまま押し上げられることがある。すると、ワイパの、カムフォロアに当接して押し上げられる位置がずれてしまい、ワイパは斜めに傾いて液体噴射面に近づくことがある。このようにワイパが斜めに傾くなど不安定な姿勢のまま液体噴射面に近づくといろいろな問題が生じてしまう。例えば、ワイパは斜めに傾いて移動すると、斜めに傾かずに直立して移動した場合の移動軌跡をはみ出すことになり、周囲の部材に接触して、ワイパやワイパに接触した部材を損傷してしまう。
また、特許文献1に記載のインクジェットプリンタでは、回転カムの直上にワイパを配置する必要があり、ワイパと回転カムの1対で配置を設計しなければならず、配置の制約を受けやすいため、ワイパの配置の自由度が低くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、ワイパを斜めに傾かせることなく正しい姿勢のまま液体噴射面に近づけることができ、且つ、ワイパの配置の自由度が高い液体噴射装置を提供することである。
本発明の液体噴射装置は、液体を噴射するノズルが開口した液体噴射面を有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射面に接触しながら、前記液体噴射面に対して前記液体噴射面に沿った方向に相対移動されることで前記液体噴射面に付着した液体を拭き取るワイパと、を備えた液体噴射装置であって、前記ワイパは、前記液体噴射面に対して前記液体噴射面と交差する面交差方向に移動して、前記液体噴射面に対して離接可能であり、前記ワイパを前記面交差方向に移動させるワイパ離接機構と、前記ワイパを前記液体噴射面に接触可能なワイピング位置で係止する係止部材と、前記ワイパを前記面交差方向の前記液体噴射面から離れる向きに付勢する付勢手段とを備え、前記ワイパ離接機構は、カム面を有するカムと、前記カムの動きに連動して前記ワイパを押動して前記液体噴射面に近づけるアーム部材と、を有しており、前記アーム部材は、前記カム面に接触して前記面交差方向に移動する接触部と、前記接触部とは異なる位置で軸支された軸支部と、前記軸支部とは異なる位置で前記ワイパに当接可能であり、前記接触部の動きに合わせて、当接した前記ワイパを押動して前記液体噴射面に近づける作用部と、前記接触部の動きに合わせて、当接した前記ワイパを押動して前記係止部材による係止を解除する係止解除部とを有しており、前記ワイパを前記液体噴射面に近づけるときに、前記作用部が前記ワイパに当接し、また、前記ワイパを前記液体噴射面から遠ざけるときに、前記係止解除部が前記ワイパに当接し、前記カムの前記カム面は、前記作用部が前記ワイパに当接する第1面と、前記第1面とは異なる面であり、前記係止解除部が前記ワイパに当接する第2面との少なくとも2つの面を有しており、前記ワイパ離接機構は、前記接触部を前記第2面に接触させることで、前記アーム部材によって前記ワイパの基端部を支点として前記係止部材に対して前記ワイパを傾けて、前記係止部材による前記ワイパの係止を解除する。
本発明の液体噴射装置によると、アーム部材は、軸支部を支点として、カムの動きに連動して接触部が動く(力点に力が加わる)と、軸支部を中心に揺動して、作用部(作用点)がワイパに当接し、ワイパを押動して液体噴射面に近づけて接触させる。このとき、ワイパを押動するアーム部材が軸支されていることで、アーム部材の軸支部と作用部とを結ぶ軸周りのワイパの傾動を規制して、ワイパを斜めに傾かせることなく正しい姿勢のまま液体噴射面に近づけることができる。また、アーム部材を介することでカムの配置に制約されることがなく、ワイパの配置の自由度が高くなる。また、アーム部材の接触部を第1面に接触させることで、作用部に当接したワイパを押動して係止部材で係止して、液体噴射面に接触可能なワイピング位置で固定することができる。また、アーム部材の接触部を第2面に接触させることで、係止部材によるワイパの係止を解除して、ワイパを付勢手段による付勢力で液体噴射面から離間させることができる。
また、前記アーム部材は、前記液体噴射面と平行な面方向に関して前記接触部が接触する前記カム面を有する前記カムの外側まで延在して、その外側に延在する端部に前記作用部が設けられており、前記ワイパは、前記カムの前記外側の、前記作用部に当接可能な位置に配置されていることが好ましい。
これによると、配置の制約などによってカムと対向してワイパを配置することが困難であり、カムと対向する領域からずれた領域にワイパを配置した場合でも、アーム部材を介することで、カムと対向する領域からずれた領域に配置されたワイパを押動して液体噴射面に近づけることができる。
このとき、前記ワイパには、貫通孔が形成されており、前記アーム部材の前記係止解除部は、前記貫通孔に挿通されて、前記軸支部を中心に前記貫通孔内を揺動可能であり、前記係止解除部は、前記ワイパを前記液体噴射面から遠ざけるときに、前記ワイパの前記貫通孔内を揺動して、前記貫通孔を形成する内壁面と当接して、前記内壁面を押動することが好ましい。
これによると、ワイパの貫通孔に挿通された係止解除部を、貫通孔を形成する内壁面と接触させて、この内壁面を押すことで、ワイパを液体噴射面から遠ざけることができる。
そして、前記係止解除部の、前記内壁面に接触する面が、前記内壁面に接触したときに前記内壁面に対して傾斜していることが好ましい。
これによると、係止解除部はワイパの内壁面の端部に接触することになり、そのままワイパを押動しようすると、係止解除部に対してワイパの内壁面が面接触しようとして、ワイパが基端部を支点として傾く。このように、ワイパを傾けることで、係止部によるワイパの係止を解除することができる。
さらに、前記ワイパには、前記貫通孔を形成する前記内壁面の最も前記液体噴射面に近い部分よりも前記液体噴射面から離れる方向に突出した凸部が形成されており、前記アーム部材には、前記作用部と前記係止解除部が2つに分岐して形成されており、前記作用部が前記凸部に当接可能であることが好ましい。これによると、ワイパを液体噴射面に近づける動作と液体噴射面から遠ざける動作とを、作用部または係止解除部のいずれか一方のみで行う場合に比べて、自由度が高く、容易に設計することができる。
ワイパを押動するアーム部材が軸支されていることで、アーム部材の軸支部と作用部とを結ぶ軸周りのワイパの傾動を規制して、ワイパを斜めに傾かせることなく正しい姿勢のまま液体噴射面に近づけることができる。また、アーム部材を介することでカムの配置に制約されることがなく、ワイパの配置の自由度が高くなる。また、アーム部材の接触部を第1面に接触させることで、作用部に当接したワイパを押動して係止部材で係止して、液体噴射面に接触可能なワイピング位置で固定することができる。また、アーム部材の接触部を第2面に接触させることで、係止部材によるワイパの係止を解除して、ワイパを付勢手段による付勢力で液体噴射面から離間させることができる。

本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 図1のA−A線矢視図である。 ワイパ部材及びワイパ離接機構を搬送方向から見た側面図である。 ワイパ部材を走査方向から見た正面図である。 (a)は回転カムを上面から見た平面図であり、(b)は(a)のD−D線に沿った断面図である。 (a)はアーム部材を裏面から見た平面図であり、(b)は(a)のE方向から見た側面図である。 ワイパ部材を上昇させる過程について説明する図である。 ワイパ離接機構を利用してワイパ部材を降下させる過程について説明する図である。 インクジェットヘッドの走査方向への移動を利用してワイパ部材を降下させる過程について説明する図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。図2は、図1のA−A線矢視図である。なお、図1の平面図における前後左右の方向を前後左右と定義するとともに、図1の紙面垂直方向(図2の正面図における上下方向)を上下方向と定義し、以下の説明にて適宜使用する。
図1、図2に示すように、インクジェットプリンタ1(液体噴射装置)は、記録用紙Pが載置されるプラテン2と、このプラテン2と平行な走査方向に往復移動可能なキャリッジ3と、キャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4(液体噴射ヘッド)と、記録用紙Pを走査方向と直交する搬送方向に搬送する搬送機構5と、インクジェットヘッド4の液体噴射性能の回復・維持に関する各種メンテナンス作業を行うメンテナンスユニット6などを有している。
プラテン2の上面には図示しない給紙機構から供給された記録用紙Pが載置される。また、プラテン2の上方には、図1の左右方向(走査方向)に平行に延びる2本のガイドレール10、11が設けられ、キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10、11に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。また、2本のガイドレール10、11は、プラテン2から走査方向に沿って図1の右方に離れた位置(メンテナンスポジション)まで延在しており、キャリッジ3は、プラテン2上の記録用紙Pと対向する領域(記録領域)から、非記録領域である上記メンテナンスポジションまで移動可能に構成されている。
また、キャリッジ3には、2つのプーリ12、13間に巻き掛けられた無端ベルト14が連結されており、キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が走行駆動されたときに、キャリッジ3は、無端ベルト14の走行にともなって走査方向に移動するようになっている。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3の下部に取り付けられており、プラテン2の上面と平行なインクジェットヘッド4の下面が、複数のノズル16が開口するインク噴射面4a(液体噴射面)となっている。そして、このインク噴射面4aの複数のノズル16から、プラテン2に載置された記録用紙Pに対してインクを噴射する。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ18、19を有し、これら2つの搬送ローラ18、19によって、プラテン2に載置された記録用紙Pを搬送方向(図1の前方)に搬送する。
そして、インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に載置された記録用紙Pに対して、キャリッジ3とともに走査方向(図1の左右方向)に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを噴射させるとともに、2つの搬送ローラ18、19によって記録用紙Pを搬送方向に搬送することにより、記録用紙Pに所望の画像や文字などを印刷する。
メンテナンスユニット6は、インクジェットヘッド4内に混入した異物や気泡などを取り除くために、ノズル16からインクを吸引排出させる吸引パージや、インク噴射面4aに付着したインクの拭き取りを行い、インクジェットヘッド4のインク噴射性能の回復及び維持を図るものである。
メンテナンスユニット6は、キャリッジ3の走査方向の移動軌跡上であって、走査方向に関してプラテン2から図1の右方に離れた位置、すなわち、インクジェットヘッド4がキャリッジ3とともに非記録領域であるメンテナンスポジションまで移動してきたときにインク噴射面4aと対向する位置に配置されている。メンテナンスユニット6は、メンテナンスベース20と、インクジェットヘッド4のインク噴射面4aに当接して複数のノズル16を覆う吸引キャップ21と、吸引キャップ21に接続された吸引ポンプ23と、吸引パージ後にインク噴射面4aに付着したインクを拭き取るためのワイパ部材70などを有している。
まず、吸引キャップ21について説明する。吸引キャップ21は、ゴムや合成樹脂などの弾性材料で形成され、メンテナンスベース20に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。そして、吸引キャップ21は、インクジェットヘッド4がメンテナンスポジションにあるときに、インクジェットヘッド4のインク噴射面4aと対向する。この状態で、吸引キャップ21は、図示しない昇降機構によって斜め上方に駆動されることにより、インクジェットヘッド4のインク噴射面4aに密着し、複数のノズル16を覆う。上述した昇降機構は、印刷領域からメンテナンスポジションへ走査方向に移動するキャリッジ3に連動して、吸引キャップ21を、インク噴射面4aから離れた位置からインク噴射面4aと密着する位置まで走査方向に関して印刷領域から離れるように斜め上方に移動させる(例えば、実用新案登録第2577653号参照)。
そして、吸引キャップ21がインク噴射面4aに密着してノズル16を覆っている状態で、吸引ポンプ23が駆動されると、吸引キャップ21とインク噴射面4aによって画定された密閉空間内の空気が吸引されて圧力が低下するため、インクジェットヘッド4内のインクがノズル16から吸引キャップ21内へ吸引排出される(吸引パージ)。これにより、ノズル16内の増粘インクやインクジェットヘッド4内のインク流路に混入している気泡を、インクとともにノズル16から排出することが可能となっている。なお、この吸引パージは、インクジェットヘッド4内のインク流路に気泡が混入しやすいカートリッジ交換後や所定時間おきなどに行われる。
次に、ワイパ部材70について説明する。図3は、ワイパ部材及びワイパ離接機構を搬送方向から見た側面図である。図4は、ワイパ部材を走査方向から見た正面図である。なお、図3、図4に示すように、必要に応じて、搬送方向をX方向、走査方向をY方向、上下方向をZ方向として説明する。
図1、図2に示すように、ワイパ部材70は、メンテナンスベース20内の、吸引キャップ21よりも走査方向に関する印刷領域側に吸引キャップ21と隣接して配置されて、メンテナンスベース20に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。そして、ワイパ部材70は、ワイパ離接機構65(図3参照)により、インク噴射面4aに接触するワイピング位置とインク噴射面4aから離間した退避位置とにわたって上下に昇降駆動される。
図3、図4に示すように、ワイパ部材70は、ワイパ71と、ワイパ71を保持するワイパホルダ72とを有している。ワイパ71は、ゴムや合成樹脂などの弾性材料からなる平板状の部材であり、搬送方向(X方向)の寸法がインク噴射面4aの幅と同じかそれよりも大きくなっており、上下方向と平行に立設されている。
ワイパホルダ72は、合成樹脂などからなる扁平形状であり、ワイパ71と同じく上下方向と平行に立設されて、ワイパ71を下面から保持している。そして、ワイパホルダ72は、X方向(図4の左右方向)両端から下方にそれぞれ延在した2つの延在部73と、2つの延在部73の内側にそれぞれ隣接して配置され、下方に突出した2つの凸部74と、X方向中央部から下方に延在し、後述するストッパ66と当接可能なストッパ当接部76とを有している。延在部73には、厚み方向(Y方向)に貫通し、上下方向(Z方向)に延びた矩形状の貫通孔75が形成されている。そして、凸部74の突出した先端面(下面)は、上下方向に関して、貫通孔75を形成する上側の内壁面75aと下側の内壁面75bとの間に位置している。
次に、ワイパ離接機構65について説明する。図5(a)は回転カムを上面から見た平面図であり、(b)は(a)のD−D線に沿った断面図である。図6(a)はアーム部材を裏面から見た平面図であり、(b)は(a)のE方向から見た側面図である。図3に示すように、ワイパ離接機構65は、ワイパ部材70の印刷領域側の側面に接触して、ワイパ部材70を支持する支持板63と、ワイパ部材70を付勢する引張バネ64(付勢手段)と、退避位置にあるワイパ部材70を下方から支持するストッパ66と、ワイパ部材70を昇降させるアーム部材90と、アーム部材90を揺動させる回転カム80とを有している。
支持板63は、ワイパ部材70のX方向に関する幅と同様の幅を有し、メンテナンスベース20に固設されており、ワイパ部材70の略下半分における印刷領域側の側面と接触している。引張バネ64は、ワイパ部材70の搬送方向に関する両端部において、一端がワイパ部材70の略中央に接続され、他端がメンテナンスベース20のワイパ部材70との接続端よりも下方であって、支持板63側に接続されている。そして、引張バネ64は、支持板63に対してワイパ部材70を図3の左下方向に付勢している。ストッパ66は、メンテナンスベース20に固設されており、ワイパ部材70のストッパ当接部76の直下に配置されている。
回転カム80は、吸引キャップ21の直下に配置されており、上下方向(Z方向)に延びた回転軸81を中心として回転する。図3、図5(a)に示すように、回転カム80には、回転軸81を中心とした真円の輪形状のカム溝82が形成されており、このカム溝82のカム面83にアーム部材90の後述する昇降棒92が接触している。
図5(b)に示すように、カム面83は、ワイパ部材70をインク噴射面4aから離間させるための離間面83a(第2面)と、ワイパ部材70を上方に押し上げるための傾斜面83bと、ワイパ部材70をインク噴射面4aに当接可能なワイピング位置で係止するための係止面83c(第1面)と、アーム部材90をワイパ部材70に当接しない中間位置に待機させるための待機面83dとを有している。
離間面83aは、インク噴射面4aと平行な面であり、上下方向に関してインク噴射面4aから最も遠い面となっている。係止面83cは、インク噴射面4aと平行な面であり、上下方向に関してインク噴射面4aから最も近い面となっている。傾斜面83bは、回転カム80の回転方向に関して、離間面83aの下流端と係止面83cの上流端とを結んでおり、上方に傾斜した面となっている。待機面83dは、インク噴射面4aと平行な面であり、回転カム80の回転方向に関して、係止面83cの下流端と段差を介して連続し、且つ、離間面83aの上流端と段差を介して連続しており、上下方向に関して離間面83aと係止面83cとの間に位置する面となっている。
図3に示すように、アーム部材90は、上下方向に関して回転カム80と吸引キャップ21との間に配置された板部材91と、板部材91に連結された昇降棒92(接触部)とを有している。図6(a)に示すように、板部材91は、平面視で矩形状をしており、一方端部(図6の上端)の両端からそれぞれ突出した2つの押し下げ部93と、2つの押し下げ部93の内側にそれぞれ隣接して配置され、押し下げ部93よりもさらに突出した2つの押し上げ部94とを有している。
2つの押し下げ部93は、その間隔がワイパ部材70の2つの貫通孔75の間隔と同じになっており、2つの貫通孔75にそれぞれ挿通可能となっている。2つの押し上げ部94は、その間隔がワイパ部材70の2つの凸部74の間隔と同じになっており、2つの押し下げ部が2つの貫通孔75にそれぞれ挿通可能な状態において、2つの凸部74に当接可能となっている。
図3に示すように、板部材91は、押し上げ部94や押し下げ部93が形成された一方端部と反対側の他方端部である基端部91aが、回転カム80の回転軸81の上方に配置されて、X方向に延在した軸95に揺動可能に軸支されている。また、板部材91は、軸95に軸支されて、ワイパ部材70側に延在しており、その下面(裏面)の中央近傍に昇降棒92の一端が連結されている。昇降棒92の他端は、回転カム80のカム面83に接触している。そして、板部材91は、昇降棒92でカム面83を押圧する方向に付勢されている。
そして、2つの押し下げ部93が、ワイパ部材70の2つの貫通孔75にそれぞれ挿通されている。また、2つの押し上げ部94が、ワイパ部材70の2つの凸部74の下方において、2つの凸部74に当接可能に配置されている。そして、図6(b)に示すように、押し上げ部94は、押し下げ部93とよりも厚みが薄くなっており、その下面が押し下げ部93の下面と同一平面となっている。
また、押し下げ部93は、先端が斜めに傾斜しており、その上面と傾斜面93aとの間で鋭角を形成している。なお、押し下げ部93の上面と押し上げ部94の上面との距離は、凸部74の下面とワイパホルダ72の内壁面75aの距離よりも短くなっている。そして、アーム部材90は、回転カム80の回転に応じて揺動して、ワイパ部材70をワイピング位置と退避位置とに移動させる。なお、本実施形態におけるアーム部材90の押し上げ部94が本発明における作用部に相当し、アーム部材90の基端部が軸支部に相当し、アーム部材90の押し下げ部93が本発明における係止解除部に相当する。
次に、ワイパ部材70の昇降過程について説明する。まず、ワイパ部材70を上昇させる過程について説明する。図7は、ワイパ部材を上昇させる過程について説明する図である。なお、図7に示すワイパ部材70は、図4のB−B線断面として図示している。図7(a)に示すように、ワイパ部材70は退避位置に位置するときには、引張バネ64の付勢力により下方に引っ張られて、ストッパ当接部76がストッパ66に接触している。このとき、アーム部材90の昇降棒92は回転カム80の離間面83aと接触しており、アーム部材90はワイパ部材70に当接していない。
そして、回転カム80を図5(a)の矢印方向(時計回り方向)に回転させると、アーム部材90の昇降棒92は傾斜面83bを押し上げられて、係止面83cに到達する。すると、アーム部材90は、軸95に軸支された基端部91aを中心に、一方端部である先端(以降、先端と称する)が上方に移動する。
そして、図7(b)に示すように、アーム部材90の先端を上方に移動させると、アーム部材90の押し上げ部94がワイパホルダ72の凸部74に当接し、引張バネ64の付勢力に抗して、ワイパ部材70を上方に押し上げる。そして、ワイパ部材70の印刷領域側の側面における上下方向に関する略中央に形成された突起77が支持板63の上面よりも上方に移動すると、ワイパ部材70は、引張バネ64の付勢力により支持板63側に引っ張られて支持板63と接触する基端を中心に図7(b)の反時計回りに傾いて、上下方向と平行に立設する。
その後、ワイパ部材70の突起77と支持板63が上下方向に沿って重なった状態で、回転カム80をさらに回転させて、アーム部材90の昇降棒92を係止面83cから段差を介して待機面83dに接触させると、アーム部材90は基端部91aを中心に先端が下方に移動して、アーム部材90の押し上げ部94とワイパホルダ72の凸部74との当接状態が解除される。
すると、図7(c)に示すように、ワイパ部材70は引張バネ64の付勢力によって下方に移動して、ワイパ部材70の突起77が支持板63の上面に接触して、ワイパ部材70の下方への移動を規制する。ワイパ部材70は、この高さ位置においてその先端がインク噴射面4aに接触可能となっている。これにより、ワイパ部材70は、インク噴射面4aに接触可能なワイピング位置に位置付けられる。なお、本実施形態におけるワイパ部材70の突起77と支持板63が、ワイパ部材70をインク噴射面4aに接触可能なワイピング位置で係止するための、本発明における係止部材に相当する。
次に、ワイパ部材70を降下させる過程について説明する。ワイパ部材70をワイピング位置から退避位置に降下させる方法としては、ワイパ離接機構65を利用する方法と、インクジェットヘッド4の走査方向への移動を利用する方法の2つの方法がある。
まず、ワイパ離接機構65を利用する方法について説明する。図8は、ワイパ離接機構を利用してワイパ部材を降下させる過程について説明する図である。なお、図8に示すワイパ部材70は、図4のC−C線断面として図示している。
図8(a)に示すように、ワイパ部材70がワイピング位置に位置しており、アーム部材90の昇降棒92を待機面83dに接触させている状態では、アーム部材90の押し下げ部93は貫通孔75内においてどの面にも接触していない。そして、昇降棒92を待機面83dから段差を介して離間面83aに移動させようとすると、アーム部材90は、基端を中心に先端が下方に移動する。そして、図8(b)に示すように、アーム部材90の押し下げ部93の傾斜面93aがワイパホルダ72の内壁面75bの端面に接触して、傾斜面93aと内壁面75bとの間で鋭角を有する隙間が形成される。
そして、アーム部材90の先端がさらに下方に移動すると、図8(c)に示すように、傾斜面93aに対して内壁面75bが面接触しようとして、ワイパ部材70は基端を軸として図8(c)の時計周り方向に傾く。これにより、ワイパ部材70の突起77と支持板63の接触状態が解除され、引張バネ64の付勢力により、ワイパ部材70は突起77と基端が支持板63に接触して摺動しながら下方に移動する。その後、図8(d)に示すように、ワイパ部材70はストッパ当接部76がストッパ66に当接するまで、引張バネ64の付勢力により下方に引っ張られて、退避位置に移動する。このとき、アーム部材90の昇降棒92は離間面83aと接触しており、アーム部材90はワイパ部材70に当接していない。
次に、インクジェットヘッド4の走査方向への移動を利用する方向について説明する。図9は、インクジェットヘッドの走査方向への移動を利用してワイパ部材を降下させる過程について説明する図である。なお、図9に示すワイパ部材70は、図4のC−C線断面として図示している。図9(a)に示すように、ワイパ部材70がワイピング位置に位置しており、アーム部材90の昇降棒92を待機面83dに接触させている状態では、アーム部材90の押し上げ部94はワイパホルダ72の凸部74に当接していない。
そして、図9(b)に示すように、インクジェットヘッド4をキャリッジ3とともに先ほどまでとは反対方向の走査方向に関する吸引キャップ21側に移動させて、メンテナンスポジションに戻そうとする。すると、ワイパ部材70は、インク噴射面4aに対して払拭方向と反対方向に相対移動する。このとき、ワイパ部材70は、基端を軸として図9(b)の時計周り方向に傾く。
そして、ワイパ部材70の突起77と支持板63の接触状態が解除されると、引張バネ64の付勢力により、ワイパ部材70は突起77と基端が支持板63に接触して摺動しながら下方に移動する。すなわち、ワイパ部材70は払拭方向と反対方向に相対移動すると同時に、下方の退避位置に向かって移動する。そして、図9(c)に示すように、ワイパ部材70はストッパ当接部76がストッパ当接部76に当接するまで、引張バネ64の付勢力により下方に引っ張られて、退避位置に移動する。
本実施形態におけるインクジェットプリンタ1によると、アーム部材90は、回転カム80の動きに連動して昇降棒92が動くと、軸95に軸支された基端部を中心に揺動する。そして、アーム部材90の先端がワイパ部材70に当接し、ワイパ部材70を押動してインク噴射面4aに近づけて接触させる。このとき、アーム部材90が軸支されていることで、アーム部材90の先端と基端とを結ぶ軸周りのワイパ部材70の傾動を規制して、ワイパ部材70を傾かせることなく正しい姿勢のままインク噴射面4aに近づけることができる。また、同様に、ワイパ部材70を傾かせることなく正しい姿勢のままインク噴射面4aから離間することができる。
また、仮に、回転カム80のカム面83が係止面83cと離間面83aとの2つの面しか有していない場合には、ワイパ離接機構65によりワイパ部材70を降下させるには、アーム部材90の昇降棒92を係止面83cから離間面83aに移動させた際に、ワイパ部材70を下降させる必要がある。そのため、インクジェットヘッド4の走査方向への移動を利用してワイパ部材70を降下させるには、アーム部材90の昇降棒92を係止面83cに位置させておく必要があるが、このとき、アーム部材90の押し上げ部94とワイパ部材70の凸部74が当接しており、ワイパ部材70を降下させることはできない。
そこで、係止面83cと離間面83aとの間に、アーム部材90がワイパ部材70に当接しない待機面83dを有していることで、ワイパ部材70をワイピング位置から退避位置に降下させるのに、ワイパ離接機構65を利用する方法と、インクジェットヘッド4の走査方向への移動を利用する方法の2つの方法を用いることができる。
ところで、回転カム80は、吸引キャップ21の直下に配置されていることが多く、回転軸81の位置は各種ギヤなどの配置の制約により変更することができない。そして、ノズル16が増大するにつれて、インク噴射面4aの平面積は大きくなる。それにともない、吸引キャップ21も大型化することになる。すると、吸引キャップ21に隣接して配置されたワイパ部材70の直下に回転カム80を配置しようとすれば、回転カム80を大型化する必要がある。また、上述した昇降機構によって吸引キャップ21を走査方向に関して印刷領域から離れるように斜め上方に駆動する構成においては、ワイパ部材70を吸引キャップ21の走査方向に関して印刷領域側に近接して配置することができず、少なくとも吸引キャップ21の斜めに移動する領域分だけ離れて配置されることになる。このような場合にも、ワイパ部材70の直下に回転カム80を配置しようとすれば、回転カム80を大型化する必要がある。しかしながら、円状の回転カム80を大型化すると、吸引キャップ21とワイパ部材70の隣接方向(Y方向)だけでなく、X方向にも大型化してしまい、インクジェットプリンタ1が大型化してしまう。したがって、ワイパ部材70の直下に回転カム80を配置することは困難な場合がある。
このように、配置の制約などによって回転カム80の直上にワイパ部材70を配置することが困難であり、回転カム80から離れてワイパ部材70を配置した場合でも、アーム部材90を介することで、回転カム80から離れて配置されたワイパ部材70を押動してインク噴射面4aに近づけることができる。したがって、インクジェットプリンタ1が大型化することなく、また、回転カム80などの配置に制約されず、ワイパ部材70の配置の自由度が高くなる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
本実施形態においては、ワイパ部材70をインク噴射面4aと平行な面内に関して回転カム80から離れた位置に配置していたが、ワイパ部材70は、軸95を中心に揺動可能なアーム部材90で昇降駆動されていれば、回転カム80の近傍、例えば回転カム80の直上に配置されてもよい。
また、本実施形態においては、ワイパホルダ72の貫通孔75に挿通された押し下げ部93の下面で内壁面75bを押し下げて、ワイパ部材70を下降させ、且つ、押し上げ部94の上面でワイパホルダ72の凸部74を押し上げて、ワイパ部材70を上昇させていたが、アーム部材90に押し上げ部94を設けず、また、ワイパホルダ72に凸部74を設けずに、ワイパホルダ72の貫通孔75に挿通された押し下げ部93の下面で内壁面75bを押し下げて、ワイパ部材70を下降させるとともに、押し下げ部93の上面で内壁面75aを押し上げて、ワイパ部材70を上昇させてもよい。
さらに、本実施形態においては、アーム部材90の押し下げ部93の、ワイパホルダ72の内壁面75bに接触する面は、傾斜した傾斜面93aでなくても、内壁面75bに対して傾斜していればよい。例えば、内壁面75aに対して斜めに接触させてもよい。
また、本実施形態においては、ワイパ部材70の幅方向(X方向)の両側2箇所を押し上げたり、押し下げたりしていたが、ワイパ部材70の幅方向の中央など1箇所のみ、また、複数箇所を押し上げたり、押し下げたりしてもよい。
さらに、本実施形態においては、回転カム80を例に挙げて説明したが、偏心カムや直線カムなどいなかるカムであってもよく、カム面はカム溝に限らず、カムの周面に形成されていてもよい。
また、本実施形態においては、ワイパ部材70によるインク噴射面4aの払拭動作のタイミングとして、ノズル16からインクを吸引排出する吸引パージ後の払拭動作について説明したが、印刷動作を複数回行って、インク噴射面4aにノズル16から排出されたインクの一部が付着している可能性が高いときなど、いかなるタイミングで行ってもよい。
さらに、本実施形態においては、シリアル式のインクジェットヘッド4の走査方向の移動を利用して、インク噴射面4aに対してワイパ部材70を走査方向に平行な払拭方向に相対移動させていたが、例えば、ライン式のインクジェットヘッドの場合などには、ワイパ部材70を払拭方向に移動させる手段を設けて、インク噴射面4aに対してワイパ部材70を払拭方向に移動させる構成であってもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、記録用紙Pにインクを噴射して画像などを記録するインクジェットプリンタに本発明を適用した一例であるが、本発明の適用対象はこのようなインクジェットプリンタには限られず、様々な技術分野で用いられる液体噴射装置に適用することが可能である。
1 インクジェットプリンタ
3 キャリッジ
4 インクジェットヘッド
4a インク噴射面
16 ノズル
70 ワイパ部材
71 ワイパ
72 ワイパホルダ
90 アーム部材
91 板部材
92 昇降棒
93 押し下げ部
94 押し上げ部
95 軸

Claims (5)

  1. 液体を噴射するノズルが開口した液体噴射面を有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射面に接触しながら、前記液体噴射面に対して前記液体噴射面に沿った方向に相対移動されることで前記液体噴射面に付着した液体を拭き取るワイパと、を備えた液体噴射装置であって、
    前記ワイパは、前記液体噴射面に対して前記液体噴射面と交差する面交差方向に移動して、前記液体噴射面に対して離接可能であり、
    前記ワイパを前記面交差方向に移動させるワイパ離接機構と、
    前記ワイパを前記液体噴射面に接触可能なワイピング位置で係止する係止部材と、
    前記ワイパを前記面交差方向の前記液体噴射面から離れる向きに付勢する付勢手段とを備え、
    前記ワイパ離接機構は、カム面を有するカムと、前記カムの動きに連動して前記ワイパを押動して前記液体噴射面に近づけるアーム部材と、を有しており、
    前記アーム部材は、前記カム面に接触して前記面交差方向に移動する接触部と、前記接触部とは異なる位置で軸支された軸支部と、前記軸支部とは異なる位置で前記ワイパに当接可能であり、前記接触部の動きに合わせて、当接した前記ワイパを押動して前記液体噴射面に近づける作用部と、前記接触部の動きに合わせて、当接した前記ワイパを押動して前記係止部材による係止を解除する係止解除部とを有しており、前記ワイパを前記液体噴射面に近づけるときに、前記作用部が前記ワイパに当接し、また、前記ワイパを前記液体噴射面から遠ざけるときに、前記係止解除部が前記ワイパに当接し、
    前記カムの前記カム面は、前記作用部が前記ワイパに当接する第1面と、前記第1面とは異なる面であり、前記係止解除部が前記ワイパに当接する第2面との少なくとも2つの面を有しており、
    前記ワイパ離接機構は、前記接触部を前記第2面に接触させることで、前記アーム部材によって前記ワイパの基端部を支点として前記係止部材に対して前記ワイパを傾けて、前記係止部材による前記ワイパの係止を解除することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記アーム部材は、前記液体噴射面と平行な面方向に関して前記接触部が接触する前記カム面を有する前記カムの外側まで延在して、その外側に延在する端部に前記作用部が設けられており、
    前記ワイパは、前記カムの前記外側の、前記作用部に当接可能な位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記ワイパには、貫通孔が形成されており、
    前記アーム部材の前記係止解除部は、前記貫通孔に挿通されて、前記軸支部を中心に前記貫通孔内を揺動可能であり、
    前記係止解除部は、前記ワイパを前記液体噴射面から遠ざけるときに、前記ワイパの前記貫通孔内を揺動して、前記貫通孔を形成する内壁面と当接して、前記内壁面を押動することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記係止解除部の、前記内壁面に接触する面が、前記内壁面に接触したときに前記内壁面に対して傾斜していることを特徴とする請求項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記ワイパには、前記貫通孔を形成する前記内壁面の最も前記液体噴射面に近い部分よりも前記液体噴射面から離れる方向に突出した凸部が形成されており、
    前記アーム部材には、前記作用部と前記係止解除部が2つに分岐して形成されており、
    前記作用部が前記凸部に当接可能であることを特徴とする請求項に記載の液体噴射装置。
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