JP2007040215A - チューブポンプ及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チューブ部を当接部に対して適正位置に配置すると共に、チューブ部を相互に接触等しない位置に配置することで吸引不良等が生じにくいチューブポンプ及び液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体を吸引するチューブ部110と、チューブ部を支持するチューブ支持部121aと、チューブ支持部に支持されたチューブ部に沿って移動可能に配置される当接部130と、を有し、チューブ部は、一体的に形成されている単一の長尺状でなり、その両端側に、それぞれ液体を吸引又は排出するチューブ開口部111を有し、チューブ支持部は、チューブ部のチューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部113aをそれぞれ別個に支持する複数のチューブ支持部から構成され、複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されているチューブポンプ100。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体を吸引等するためのチューブポンプ及び液体噴射装置に関するものである。
従来より、インクジェット式記録装置は、記録用紙等にインクを吐出するためのインクジェット式記録ヘッドを有している。このインクジェット式記録ヘッドは、ノズルを介してインクを記録用紙等に吐出するため、ノズル近傍においてインクが増粘したり、ノズル内に気泡が混入したりして、インクの吐出が良好に行えなくなるおそれがあった。
このため、インクジェット式記録装置には、これらの現象を回避するためヘッドクリーニング装置が備えられている。
ヘッドクリーニング装置は、ノズルを覆うように配置されるキャッピング部と、このキャッピング部内を負圧にするためのポンプを有し、ノズル近傍等のインクをポンプで吸引することで、クリーニングする構成となっている。
ポンプとしては、比較的構造が簡単で、且つ小型化が図り易いチューブポンプが用いられている(例えば、特許文献1)。
チューブポンプ10には、特許文献1の図3に示すように、インクを吸引するための可撓性チューブ51が用いられている。そして、この可撓性チューブ51が円形に屈曲されて配置されるため、一部で可撓性チューブ51が交差して配置されている。
また、チューブポンプ10には、同文献の図3に示すように、ローラ43aが配置されている。このローラ43aは、可撓性チューブ51を押し潰すように配置され、且つ矢印A方向に移動させられる構成となっている。そして、ローラ43aの移動により可撓性チューブ51内に負圧が生じ、インクを吸引する構成となっている。
図5は、ローラ43aと可撓性チューブ51の配置状態を、同文献の図3の側面図側から見た概略図である。
図5に示すように、ローラ43aは、ポンプホイル42とローラガイド55と間に配置されている。ポンプホイル42は、ローラ43aと可撓性チューブ51との相対位置を調整するものであり、ローラガイド55は、ローラ43aの回転位置をガイドするものである。
また、可撓性チューブ51は、同文献の図3の可撓性チューブ51の交差部分より上側で図示しないケースに固定されている。
すなわち、可撓性チューブ51は、交差部分より外側のみが固定され、同文献の図3の下側である可撓性チューブ51の先端側は図5に示すように、ローラ43aの表面に固定されずに配置されている。
特開2002−349452号公報(図3等)
図5の可撓性チューブ51の先端部(図5の左側)は、可撓性チューブ51の固定側から最も離れた位置に置かれる。この状態で、可撓性チューブ51が、ローラ43aによって押し潰されると、可撓性チューブ51の先端部は、図5の矢印Uの方向に沿ってその位置を変化させることになる。
さらに、可撓性チューブ51が矢印Uの上下方向に動くと、遂には、図5のローラ43aの角であるU1やU2の位置に達することになる。
この場合は、ローラ43aが可撓性チューブ51から外れ、可撓性チューブ51を十分押し潰すことができず、吸引不良の原因となるという問題があった。
また、可撓性チューブ51が図5のローラガイド55の下面や、ポンプホイル42の上面に張り付くように配置されることもある。
この場合は、ローラ43aで可撓性チューブ51を押し潰そうとしても、ローラガイド55等が邪魔して、十分に押し潰すことができず、やはり吸引不良の原因となるという問題があった。
さらに、図5に示すように可撓性チューブ51が配置されていると、同文献の図3の可撓性チューブ51の交差部分では、可撓性チューブ51が相互に近接して配置されるため、ローラ43aが交差部分で可撓性チューブ51を押し潰すと、図6に示すように2本の可撓性チューブ51が相互に接触して吸引不良の原因となるという問題があった。
そこで、本発明は、チューブ等のチューブ部をローラ等の当接部に対して適正位置に配置すると共に、チューブ部を相互に接触等しない位置に配置することで吸引不良等が生じにくいチューブポンプ及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、液体を吸引するチューブ部と、前記チューブ部を支持するチューブ支持部と、前記チューブ支持部に支持された前記チューブ部に沿って移動可能に配置される当接部と、を有するチューブポンプであって、前記チューブ部は、一体的に形成されている単一の長尺状でなり、その両端側に、それぞれ液体を吸引又は排出するチューブ開口部を有し、前記チューブ支持部は、前記チューブ部の前記チューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部をそれぞれ別個に支持する複数のチューブ支持部から構成され、前記複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されていることを特徴とするチューブポンプにより達成される。
前記構成によれば、チューブ部は、複数のチューブ支持部によって、そのチューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部が支持される。そして、この状態で当接部がチューブに沿って、例えばチューブを押し潰すように移動する。
このとき、当接部によって例えば、押し潰されているチューブの部分はチューブ支持部から離間した位置に配置されるので、大きく移動することになる。
特に、複数のチューブ支持部が相互に近接して配置されていると、あたかも1カ所でチューブ部を支持しているかのような状態となり、チューブ支持部から離れている部分の移動は大きくなる。
しかし、本発明では、複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間した位置に形成されているので、チューブ部は2カ所で支持されることとなり、チューブ支持部から離間した部分の移動を小さく安定させることができる。
したがって、チューブ部が大きく移動して、当接部から外れたり、近傍にある部品に当接したりすることで、当接部が正しくチューブ部を押し潰すことができないという事態の発生を防ぐことができる。このため、チューブポンプの吸引不良が発生することを未然に防ぐことができる。
また、複数のチューブ支持部が相互に近接して配置されると、複数のチューブ被支持部部の近傍部分が当接部により押し潰されたとき、相互に接触等して、必要以上に押し潰されることになる。そして、これにより、液体の吸引不良が生じるおそれがあった。
しかし、本発明では、複数のチューブ支持部が相互に離間して配置されているため、複数のチューブ被支持部も相互に離間して配置されている。このため、これら複数のチューブ被支持部の近傍部分が当接部によって押し潰されても、当該近傍部分のチューブ部が相互に接触等して、他方を必要以上に押し潰すことを回避することができる。
したがって、液体の吸引不良が生じ難いチューブポンプとなる。
好ましくは、前記チューブ被支持部が前記チューブ支持部に支持されたときに、前記チューブ部の前記チューブ開口部から離間した部分であるチューブ中間部のうち、少なくとも一部が円弧状に配置され、前記チューブ被支持部の近傍に配置される前記チューブ中間部には、これらチューブ中間部が交差するチューブ交差部が形成されていることを特徴とするチューブポンプである。
前記構成によれば、チューブ中間部のうち、少なくとも一部が円弧状に配置され、チューブ被支持部の近傍に配置されるチューブ中間部には、これらチューブ中間部が交差するチューブ交差部が形成されている。
すなわち、例えば、チューブ中間部が略円形に配置され、これがため、チューブ交差部がチューブ被支持部の近傍に配置される場合でも、チューブ被支持部が支持される複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されている。
このため、チューブ交差部で交差するチューブ中間部を当接部が押し潰しても、チューブ交差部に配置される複数のチューブ中間部が相互に接触等して、他方を必要以上に押し潰すことを回避することができる。
好ましくは、前記チューブ支持部が前記チューブ部を覆うように配置されるケース部に形成されていること特徴とするチューブポンプである。
前記構成によれば、チューブ支持部がケース部に形成されているので、チューブ支持部を別個に形成する必要がなく、製造コストを低減することができる。
また、複数のチューブ支持部をそれぞれ相互に離間する位置に形成する際に、ケース部で位置決めすれば良いので、両者間の距離を正確に形成し易い構成となっている。
好ましくは、前記複数のチューブ支持部が、それぞれチューブ部の直径以上に離間して配置されていることを特徴とするチューブポンプである。
前記構成によれば、複数のチューブ支持部がそれぞれチューブの直径以上に離間して配置されているので、チューブ部が相互に接触等することがなく吸引不良が生じ難いチューブポンプとなる。
前記課題は、本発明によれば、液体を吸引するチューブ部と、前記チューブ部を支持するチューブ支持部と、前記チューブ支持部に支持された前記チューブ部に沿って移動可能に配置される当接部と、を有するチューブポンプを有する液体噴射装置であって、前記チューブポンプの前記チューブ部は、一体的に形成されている単一の長尺状でなり、その両端側に、それぞれ液体を吸引又は排出するチューブ開口部を有し、前記チューブ支持部は、前記チューブ部の前記チューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部をそれぞれ別個に支持する複数のチューブ支持部から構成され、前記複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されていることを特徴とする液体噴射装置により達成される。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明のチューブポンプを有する液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)10を示す概略斜視図である。
(記録装置10の全体構成の概略について)
図1に示すように、記録装置10は、フレーム11を有し、フレーム11にはプラテン12が配置されている。このプラテン12上には、図示しない紙送り機構により用紙Pが給送される構成となっている。
また、記録装置10は、キャリッジ13を有し、キャリッジ13は、ガイド部材14を介してプラテン12の長手方向へ移動可能に支持され、キャリッジモータ15によりタイミングベルト16を介して往復運動される構成となっている。
キャリッジ13には、その下部に、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)20を搭載している。記録ヘッド20は、用紙Pに対して液体である例えば、インクを吐出する構成となっている。
具体的には、記録ヘッド20は、インクを吐出するノズルを有し、圧電振動子の伸縮等によりノズルからインク滴が吐出される構成となっている。
キャリッジ13上には、インクを収容するインクカートリッジ17が着脱可能に搭載され、インクカートリッジ17から記録ヘッド20へインクが供給される構成となっている。
すなわち、キャリッジ13がプラテン12に沿って移動しながら、印刷データに基づいて、圧電振動子が伸縮されることで、記録ヘッド20から用紙Pにインクが吐出されて、印刷が行われる構成となっている。
図1のフレーム11には、用紙Pが配置され、用紙Pに対して印字が行われる印刷領域Tを有している。また、フレーム11は、その一端側に非印刷領域であるホームポジションHを有している。
キャリッジ13は、プラテン12に沿って移動することで、印刷領域TとホームポジションHとの間を移動可能な構成となっている。
(ホームポジションHにおける構成等について)
ホームポジションHには、図1に示すように、ヘッドクリーニング機構30が配置されている。ヘッドクリーニング機構30には、キャップホルダ31とチューブポンプ100を有している。キャップホルダ31は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能にフレーム11に設置されている。
また、ヘッドクリーニング機構30は、キャップ32を有している。キャップ32は、その上端縁が記録ヘッド20のノズルプレート等に当接して、記録ヘッド20のノズルを封止することが可能な構成となっている。
ところで、図1に示すように、記録装置10には、ブレード19が備わっている。このブレード19は、記録ヘッド20のノズルプレートに当接し、インクを拭き取ることでワイピング動作を行う構成となっている。
図2は、図1のヘッドクリーニング機構30等を示す概略図である。
キャップ32には、その底部に図2に示すように、シート状のスポンジ32aが配置されている。このスポンジ32aは、キャップ32が記録ヘッド20に当接した状態で、記録ヘッド20のノズルと所定間隔をおいて対向し、記録ヘッド20のノズルから吐出されるインクを吸収する構成となっている。
さらに、図2に示すように、キャップ32には、その底面を貫通するように排出口32bが形成されている。
チューブポンプ100は、キャップ32が記録ヘッド20のノズルを封止した状態で、キャップ32内を減圧し、負圧にし、記録ヘッド20のノズルからインクを吸引し、フレーム11内に設けられている廃インクタンク33にインクを排出する構成となっている。
(チューブポンプ100について)
図3及び図4は、チューブポンプ100の主な構成を示す概略図である。図3に示すように、チューブポンプ100には、インクを吸引するチューブ部であるチューブ110を有している。
チューブ110は、図3に示すように、ゴムや樹脂等で一体的に形成され、単一の長尺状となっている。また、チューブ110の両端側には、それぞれインクを吸引又は排出するためのチューブ開口部を有している。
具体的には、図3に示すように、チューブ110は、キャップ32側に配置されるキャップ側開口111と廃インクタンク33側に配置される廃インクタンク側開口112とを有している。すなわち、キャップ側開口111と廃インクタンク側開口112はチューブ開口部の一例となっている。
また、図3及び図4に示すように、チューブポンプ100には、チューブ110を覆うように配置されるケース部である、例えばケース120が形成されている。
ケース120には、2つのチューブ支持部121a、121bが形成されている。チューブ支持部121a、121bは、図4等に示すようにチューブ110を支持する構成となっている。
具体的には、チューブ支持部121a、121bは、チューブ110のキャップ側開口111側及び廃インクタンク側開口112側に形成された、図3に示すチューブ被支持部113a、113bを、それそれ別個に支持する構成となっている。
このように、チューブ被支持部113a、113bは、チューブ110と別個に構成されているのではなく、チューブ110の一部分が、チューブ被支持部113a等としての機能を発揮する構成となっている。
また、図4に示すようにケース120に形成されている2つのチューブ支持部121a、121bは、それぞれ相互に離間する位置に配置されている。
この両者の距離L(図4参照)は、例えば、チューブ110の直径以上の長さとなっている。
図3及び図4に示すように、チューブ110のうち、チューブ被支持部113a、113bが、ケース120に形成されたチューブ支持部121a、121bによって支持されたときに、ケース120内に配置されているチューブ110は略円形に配置される。
すなわち、ケース120内のチューブ110が、チューブ110のキャップ側開口111及び廃インクタンク側開口112から離間した部分の一例となっている。また、図3の略円形に配置されたチューブ110が、少なくとも一部が円弧状に配置されたチューブ中間部の一例となっている。
図3に示すように、ケース120内に収容されているチューブ110うち、チューブ110のチューブ被支持部113a、113bの近傍には、チューブ110が交差するチューブ交差部114が形成されている。
このチューブ交差部114では、チューブ110が交わるが、図4に示すように、チューブ110同士が距離Lだけ離間して配置されている。
また、図3及び図4に示すように、ケース120のチューブ支持部121a等に支持され、ケース120内に配置されたチューブ110に沿って移動可能に配置される当接部である例えば、ローラ130が設けられている。
具体的には、図4に示すように、ローラ130は、モータによって回転するポンプホイル140に対してローラ軸131を介して係止されている。このため、ポンプホイル140の回転によってローラ130がチューブ110に沿って矢印L又は矢印R方向に移動可能となっている。
また、図3に示すように、ポンプホイル140には、ローラ軸溝141が形成されている。ローラ軸溝141には、ローラ130をチューブ110に押しつける、すなわち、ローラ130がチューブ110を押し潰す状態となる吸引位置141aと、ローラ130がチューブ110を押し潰さない状態となるレリース位置141bとを有している。
そして、ポンプホイル140は回転することで、ローラ130をローラ軸溝141の吸引位置141a又はレリース位置141bに配置させる構成となっている。
具体的には、図3の矢印R方向にポンプホイル140が回転すると、ローラ130は、ローラ軸溝141のレリース位置141bに配置され、チューブ110を押し潰さない状態、換言すれば、チューブポンプ100がインクを吸引しない状態となる。
一方、ポンプホイル140が図3の矢印L方向に回転すると、ローラ130はローラ軸溝141の吸引位置141aに配置され、チューブ110を押し潰し、チューブポンプ100がインクを吸引する状態となる。
本実施の形態に係るチューブポンプ100を有する記録装置10は、以上のように構成される。このため、以下のような作用等を奏することとなる。
まず、ポンプホイル140が図3の矢印L方向に回転すると、ローラ130はローラ軸溝141の吸引位置141aに配置され、チューブ110が押し潰された状態となる。
この状態でポンプホイル140が、さらに矢印L方向に回転すると、チューブポンプ100は、インクの吸引を開始する。
このとき、図4のチューブ110のうち、チューブ被支持部113a等から最も離間しているチューブ先端部115は、チューブ110が支持されている位置から最も離れているため、ローラ130の移動により図4の矢印Z方向へ移動し易い状態となり、図5に示すように、チューブ51がU1等の位置に達するまで大きく移動するおそれがあった。
特に、図5に示すチューブ51の場合は、ケースの2つチューブ支持部が相互に近接して配置されていたため、あたかも1カ所でチューブ51を支持(固定)しているかのような状態となっていた。この場合は、チューブ51の先端部が大きく動き易く図5のU1の位置に達し、ローラ43aによるチューブ51の吸引が不十分となり、チューブポンプの吸引不良等が生じ易い状態となっていた。
しかし、本実施の形態では、図4に示すように、ケース120に形成された2つのチューブ支持部121a、121bが、それぞれ相互に離間した位置(例えば、チューブ110の直径以上)に形成されている。このため、チューブ110は、離間して配置される2カ所で支持されることとなり、チューブ支持部121a等から離れた位置にあるチューブ先端部115の矢印Z方向の移動を小さく安定させることができる。
したがって、チューブ110のチューブ先端部115が大きく移動して、ローラ130から外れたりすることを防ぐことができる。
また、チューブ先端部115が移動することで、チューブ110の他の部分が近傍に存在するポンプホイル140の上面やローラガイド150の下面に当接し、ローラ130によって正しくチューブ110を押し潰すことができないという事態の発生も防ぐことができる。
このため、チューブポンプ100の吸引不良等の発生も未然に防ぐことができる。
また、2つのチューブ支持部121a等が近接して配置されると、図3の2つのチューブ被支持部113a等の近傍に形成されているチューブ交差部114がローラ130によって押し潰されたとき、チューブ交差部114のチューブ110が相互に接触等して、図6に示すように、必要以上に押し潰されることになる。これでは、チューブポンプ100にインクの吸引不良等が生じる。
しかし、本実施の形態では、ケース120の2つのチューブ支持部121a等が相互に離間して配置されているため、チューブ交差部114のチューブ110も図4に示すように距離Lだけ離れて配置されている。
このため、ローラ130によって交差部115が押し潰されても、チューブ交差部114のチューブ110が相互に接触等して、図6に示すように他方を必要以上に押し潰すことを回避することができる。
したがって、インクの吸引不良等が生じにくいチューブポンプ100となる。
また、本実施の形態では、図4の距離Lだけ離間して形成する2つチューブ支持部121a等がケース120に形成されているので、チューブ支持部121a等を別個に設ける必要がなく、製造コストを低減させることができる。
また、ケース120で位置決めをすることで、距離Lを精度良く形成することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明のチューブポンプを有する液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 図1のヘッドクリーニング機構等を示す概略図である。 チューブポンプの主な構成を示す概略図である。 チューブポンプの主な構成を示す他の概略図である。 ローラと可撓性チューブの配置状態を、同文献の図3の側面図側から見た概略図である。 可撓性チューブが相互に接触して潰れた状態を示す概略説明図である。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、30・・・ヘッドクリーニング機構、100・・・チューブポンプ、110・・・チューブ、111・・・キャップ側開口、112・・・廃インクタンク側開口、113a、113b・・・チューブ被支持部、114・・・チューブ交差部、115・・・チューブ先端部、120・・・ケース、121a、121b・・・チューブ支持部、130・・・ローラ、140・・・ポンプホイル、141・・・ローラ軸溝、141a・・・吸引位置、141b・・・レリース位置、150・・・ローラガイド

Claims (5)

  1. 液体を吸引するチューブ部と、
    前記チューブ部を支持するチューブ支持部と、
    前記チューブ支持部に支持された前記チューブ部に沿って移動可能に配置される当接部と、を有するチューブポンプであって、
    前記チューブ部は、一体的に形成されている単一の長尺状でなり、その両端側に、それぞれ液体を吸引又は排出するチューブ開口部を有し、
    前記チューブ支持部は、前記チューブ部の前記チューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部をそれぞれ別個に支持する複数のチューブ支持部から構成され、
    前記複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されていることを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記チューブ被支持部が前記チューブ支持部に支持されたときに、前記チューブ部の前記チューブ開口部から離間した部分であるチューブ中間部のうち、少なくとも一部が円弧状に配置され、
    前記チューブ被支持部の近傍に配置される前記チューブ中間部には、これらチューブ中間部が交差するチューブ交差部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のチューブポンプ。
  3. 前記チューブ支持部が前記チューブ部を覆うように配置されるケース部に形成されていること特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチューブポンプ。
  4. 前記複数のチューブ支持部が、それぞれチューブ部の直径以上に離間して配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のチューブポンプ。
  5. 液体を吸引するチューブ部と、
    前記チューブ部を支持するチューブ支持部と、
    前記チューブ支持部に支持された前記チューブ部に沿って移動可能に配置される当接部と、を有するチューブポンプを有する液体噴射装置であって、
    前記チューブポンプの前記チューブ部は、一体的に形成されている単一の長尺状でなり、その両端側に、それぞれ液体を吸引又は排出するチューブ開口部を有し、
    前記チューブ支持部は、前記チューブ部の前記チューブ開口部側に形成された複数のチューブ被支持部をそれぞれ別個に支持する複数のチューブ支持部から構成され、
    前記複数のチューブ支持部が、それぞれ相互に離間する位置に形成されていることを特徴とする液体噴射装置。
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