JP2007255238A - チューブポンプ及び液体噴射装置 - Google Patents

チューブポンプ及び液体噴射装置 Download PDF

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JP2007255238A JP2006078257A JP2006078257A JP2007255238A JP 2007255238 A JP2007255238 A JP 2007255238A JP 2006078257 A JP2006078257 A JP 2006078257A JP 2006078257 A JP2006078257 A JP 2006078257A JP 2007255238 A JP2007255238 A JP 2007255238A
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亮治 藤森
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Abstract

【課題】可撓性チューブ等のチューブ部の長さ等のバラツキにもかかわらず液体の吸引量
を精度よく把握することができるチューブポンプ等を提供すること。
【解決手段】液体を吸引するチューブ部111と、チューブ部を配置するためのチューブ
配置部112と、チューブ配置部に配置されたチューブ部に沿って移動する移動当接部1
20と、移動当接部を移動させるためのモータ部140と、モータ部を制御するためのモ
ータ制御部143と、を有し、移動当接部がチューブ部に沿って移動するときのモータ部
に加わる負荷情報を取得する負荷情報取得部141と、チューブ配置部に配置されたチュ
ーブ部の液体吸引情報を、負荷情報と関連付けて格納する液体吸引情報格納部142と、
を有するチューブポンプ100。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体を吸引等するためのチューブポンプ及び液体噴射装置に関するものであ
る。
従来より、インクジェット式記録装置は、記録用紙等にインクを吐出するためのインク
ジェット式記録ヘッドを有している。このインクジェット式記録ヘッドは、ノズルを介し
てインクを記録用紙等に吐出するため、ノズル近傍においてインクが増粘したり、ノズル
内に気泡が混入したりして、インクの吐出が良好に行えなくなるおそれがあった。
このため、インクジェット式記録装置には、これらの現象を回避するためヘッドクリー
ニング装置が備えられている。
ヘッドクリーニング装置は、ノズルを覆うように配置されるキャッピング部と、このキ
ャッピング部内を負圧にするためのポンプを有し、ノズル近傍等のインクをポンプで吸引
することで、クリーニングする構成となっている。
ポンプとしては、比較的構造が簡単で、且つ小型化が図り易いチューブポンプが用いら
れている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のチューブポンプ10は、同文献の図3に示すように、ローラ43a、43
bがポンプフレーム44に向かって可撓性チューブ51を押し潰すように押圧する構成と
なっている。そして、このように押し潰すことで、チューブポンプ10は、可撓性チュー
ブを減圧(負圧状態)してインクを吸引する構成となっている。
特開2001−234875号公報(図3等)
しかし、ポンプフレーム44に配置される可撓性チューブ51は、部品ごとにその長さ
等にバラツキがあり、また、組み立て時等にもバラツキが生じるため、チューブポンプ1
0毎に、ポンプフレーム44に配置された可撓性チューブ51の長さが異なっていた。
このため、チューブポンプ10毎にインク等の液体の吸引量が異なるという問題があっ
た。さらに、従来は、この可撓性チューブにおけるインク等の液体の吸引量の相違を把握
することができないという問題もあった。
そこで、本発明は、可撓性チューブ等のチューブ部の長さ等のバラツキにもかかわらず
液体の吸引量を精度よく把握することができるチューブポンプ及び液体噴射装置を提供す
ることを目的とする。
前記課題は、本発明によれば、液体を吸引するチューブ部と、前記チューブ部を配置す
るためのチューブ配置部と、前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部に沿って移
動する移動当接部と、前記移動当接部を移動させるためのモータ部と、前記モータ部を制
御するためのモータ制御部と、を有するチューブポンプであって、前記移動当接部が前記
チューブ部に沿って移動するときの前記モータ部に加わる負荷情報を取得する負荷情報取
得部と、前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部の液体吸引情報を、前記負荷情
報と関連付けて格納する液体吸引情報格納部と、を有することを特徴とするチューブポン
プにより達成される。
前記構成によれば、移動当接部がチューブ部に沿って移動するときのモータ部に加わる
負荷情報を取得する負荷情報取得部と、チューブ配置部に配置されたチューブ部の液体吸
引情報を、負荷情報と関連付けて格納する液体吸引情報格納部と、を有している。
このため、移動当接部をチューブ部に沿って、例えば1周移動させることで、チューブ
部の吸引できる液体量等の情報を取得することができる。
したがって、たとえチューブポンプのチューブ配置部に配置されたチューブ部の長さ等
がチューブポンプ毎に異なり、チューブ部の液体の吸引量が異なっても、その吸引量の相
違を精度良く把握することができるチューブポンプとなる。
好ましくは、前記液体吸引情報格納部には、前記チューブ部の液体吸引量を所定範囲に
するための前記移動当接部の移動量情報が格納されていることを特徴とするチューブポン
プである。
前記構成によれば、液体情報格納部には、チューブ部の液体吸引量を所定範囲にするた
めの移動当接部の移動量情報が格納されている。
このため、チューブポンプのチューブ配置部に配置されたチューブ部の長さ等が異なり
、液体の吸引量(消費量)等が相違しても、移動量情報に基づいて移動当接部の移動量を
変更することで、チューブポンプ毎の液体の吸引量等を常に所定範囲内とすることができ
る。
すなわち、チューブポンプによって液体の吸引量が大きく異なるという弊害を未然に防
止することができる。
好ましくは、前記モータ部がDC(直流)モータであり、前記負荷情報が前記DCモー
タの電流値情報であることを特徴とするチューブポンプである。
前記構成によれば、モータ部がDC(直流)モータであり、負荷情報がDCモータの電
流値情報であるので、DCモータの電流値を取得することでチューブポンプの液体の吸引
量等を把握でき、別体の装置等を用いることなく低コストで、かつ容易に液体の吸引量を
把握することができるチューブポンプとなる。
前記課題は、本発明によれば、液体を吸引するチューブ部と、前記チューブ部を配置す
るためのチューブ配置部と、前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部に沿って移
動する移動当接部と、前記移動当接部を移動させるためのモータ部と、前記モータ部を制
御するためのモータ制御部と、を有するチューブポンプを備える液体噴射装置であって、
前記チューブポンプは、前記チューブポンプの前記移動当接部が前記チューブ部に沿って
移動するときの前記モータ部に加わる負荷情報を取得する負荷情報取得部と、前記チュー
ブポンプの前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部の液体吸引情報を、前記負荷
情報と関連付けて格納する液体吸引情報格納部と、を有することを特徴とする液体噴射装
置により達成される。
好ましくは、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部内の液体の変化情報を
格納する液体収容部変化情報格納部と、を有し、前記負荷情報取得部で取得した前記負荷
情報と前記液体吸引情報格納部の前記チューブ部の液体吸引情報に基づいて、液体の前記
変化情報を前記液体収容部変化情報格納部に書き込む液体収容部変化情報書き込み部と、
を有することを特徴とする液体噴射装置である。
前記構成によれば、液体を収容する液体収容部と、液体収容部内の液体の変化情報を格
納する液体収容部変化情報格納部と、を有し、負荷情報取得部で取得した負荷情報と液体
吸引情報格納部のチューブ部の液体吸引情報に基づいて、液体の変化情報を液体収容部変
化情報格納部に書き込む液体収容部変化情報書き込み部を有している。
このため、チューブポンプで実際に消費等したインク等に液体量等を正確に液体収容部
変化情報格納部に書き込むことができ、利用者は液体収容部内のインク等の液体の消費量
等を正確に把握することができる。
この点、従来は、チューブポンプのチューブ配置部に配置されたチューブ部の長さ等が
異なるため、チューブ部の長さが大の場合に合わせて液体の消費量を液体収容部変化情報
格納部に格納していた。このため、液体収容部内の液体の消費量は、実際の消費量より多
く書き込まれ、未だ液体が残っていても情報としては、既に残っていないとされ、液体を
効率的に利用することができなかった。
しかし、前記構成では、チューブ部の正確な液体の消費量等を把握できるので、従来と
ことなり液体収容部内の液体を無駄なく効率的に利用することができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい
種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のチューブポンプを有する液体噴射装置の第1の実施の形態にかかるイ
ンクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)10を示す概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置10は、フレーム11を有し、フレーム11にはプラテン
12が配置されている。このプラテン12上には、図示しない紙送り機構により用紙Pが
給送される構成となっている。
また、キャリッジ13は、ガイド部材14を介してプラテン12の長手方向へ移動可能
に支持され、キャリッジモータ15によりタイミングベルト16を介して往復運動される
構成となっている。
キャリッジ13には、その下部に、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」
という)20を搭載している。記録ヘッド20は、用紙Pに対して液体である例えば、イ
ンクを吐出する構成となっている。
具体的には、記録ヘッド20は、インクを吐出するノズルを有し、圧電振動子の伸縮等
によりノズルからインク滴が吐出される構成となっている。
また、キャリッジ13上には、液体である例えば、インクを収容するインクカートリッ
ジ17が着脱可能に搭載され、インクカートリッジ17から記録ヘッド20へインクが供
給される構成となっている。
すなわち、インクカートリッジ17は、インクを収容する液体収容部の一例となってい
る。
そして、キャリッジ13がプラテン12に沿って移動しながら、印刷データに基づいて
、圧電振動子が伸縮されることで、記録ヘッド20から用紙Pにインクが吐出されて、印
刷が行われる構成となっている。
図1のフレーム11には、用紙Pが配置され、用紙Pに対して印字が行われる印刷領域
Tを有している。また、フレーム11は、その一端側に非印刷領域であるホームポジショ
ンHを有している。
キャリッジ13は、プラテン12に沿って移動することで、印刷領域Tとホームポジシ
ョンHとの間を移動可能な構成となっている。
(ホームポジションHにおける構成等について)
ホームポジションHには、図1に示すように、ヘッドクリーニング機構30が配置され
ている。ヘッドクリーニング機構30は、キャップホルダ31とチューブポンプ100等
を有している。キャップホルダ31は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能にフ
レーム11に設置されている。
また、ヘッドクリーニング機構30は、キャップ32を有している。キャップ32は、
その上端縁が記録ヘッド20のノズルプレート等に当接して、記録ヘッド20のノズルを
封止することが可能な構成となっている。
図2は、図1のヘッドクリーニング機構30等を示す概略図である。
キャップ32には、その底部に図2に示すように、シート状のスポンジ32aが配置さ
れている。このスポンジ32aは、キャップ32が記録ヘッド20に当接した状態で、記
録ヘッド20のノズルと所定間隔をおいて対向し、記録ヘッド20のノズルから吐出され
るインクを吸収する構成となっている。
さらに、図2に示すように、キャップ32には、その底面を貫通するように排出口32
bが形成されている。
チューブポンプ100は、キャップ32が記録ヘッド20のノズルを封止した状態で、
キャップ32内を減圧し、負圧にし、記録ヘッド20のノズルからインクを吸引し、フレ
ーム11内に設けられている廃インクタンク33にインクを排出する構成となっている。
図3は、チューブポンプ100等からなる記録ヘッド10の主な構成等を示す概略図で
ある。
図3に示すように、チューブポンプ100は、チューブポンプ本体110を有している
。チューブポンプ本体110は、インクを吸引するチューブ部である例えば、チューブ1
11を有している。
チューブ111は、図3に示すように円環状に湾曲させた可撓性チューブの両端を同方
向に引き出して束ねる、円環形状を成している。
具体的には、一端側は図2のキャップ側111cに接続され、他端側は図2の廃インク
タンク側111dに接続されている。
また、チューブポンプ本体110は、チューブ111を配置するためのチューブ配置部
である例えば、ポンプフレーム112を有している。
また、チューブポンプ本体110は、ポンプフレーム112に配置されたチューブ11
1の内周に沿って移動する移動当接部である例えば、プーリ120を有している。
プーリ120は、中心軸121を中心に回転可能な構成となっている。
また、このプーリ120をチューブ111の内周に沿って移動させるために、チューブ
ポンプ100は回転板130を有している。
この回転板130にモータ部である例えば、DC(直流)モータ140が接続されてい
る。
すなわち、DCモータ140の駆動によって回転板130を介してプーリ120がチュ
ーブ111に沿って移動する構成となっている。
具体的には、プーリ120が、図3に示すように、チューブ111を押し潰しながら例
えば矢印の方向にチューブ111に沿って移動すると、プーリ120が通過した後のチュ
ーブ111は、復元しようとする。このとき、チューブ111内に負圧が発生し、インク
がチューブ111のキャップ側111cから廃インクタンク側111dに案内される構成
となっている。
ところで、このようなチューブ111は製造工程において、ポンプフレーム112にそ
れぞれ配置されるが、それに対応するチューブ111は、長さにバラツキが生じている。
また、チューブ111をポンプフレーム112に配置させる組み立て工程においても、
チューブ111の引き回し方によって、配置されたチューブ111の長さにバラツキが生
じてしまうことになる。
図4(a)は、チューブポンプ110aのチューブ111aが図3より短く配置された
例を示す概略説明図であり、図4(b)は、チューブポンプ110bのチューブ111b
が図3より長く配置された例を示す概略説明図である。
一般的に、図4(a)に示すように、チューブ111aが図3のチューブ111より短
く引き回された場合は、チューブ111a内の流路体積が、図3のチューブ111より小
さくなる。
逆に、図4(b)に示すように、チューブ111bが図3のチューブ111より長く引
き回された場合は、チューブ111b内の流路体積が、図3のチューブ111より大きく
なる。
そして、チューブ111等のインクの吸引量は、図4(b)のチューブ111bが最も
多く、次に図3のチューブ111、最も少ないのは図4(a)のチューブ111aという
ことになる。
また、チューブ111等に対してプーリ120が押し潰しながら移動する際、図3のD
Cモータ140には負荷が加わる。
具体的には、図4(a)のチューブ111aの場合は、プーリ120がチューブ111
aを押し潰しても、図4(a)に示すように、チューブ111aとポンプフレーム112
との間に隙間S(斜線部分)が形成されている。このため、プーリ120に押されたチュ
ーブ111aは、この隙間Sに移動し逃げることができるので、DCモータ140への負
荷が低くなる。
一方、図3のチューブ111は、チューブ111とポンプフレーム112との間に隙間
Sが生じないため、図4(a)のチューブ111aよりも負荷が高くなる。
そして、図4(b)のチューブ111bは、ポンプフレーム112に配置するには長すぎ
るため、チューブ111bが曲がった状態(矢印M)で配置される。
このため、このように配置されたチューブ111bに対してプーリ120が矢印R方向
に移動すると、チューブ111bは曲がった状態で維持されるので、プーリ120は矢印
Mの部分を乗り越える必要があり、DCモータ140に最も負荷が加わることになる。
このように、チューブ111等の長さの変化情報は、DCモータ140への負荷情報の
変化、例えば、電流値の変化を把握することで把握することことができる。
そこで、本実施の形態では、図3に示すように、DCモータ140の電流値を取得する
電流値取得部141が設けられている。
すなわち、電流値取得部141は、プーリ120がチューブ111に沿って移動すると
きのDCモータ140に加わる負荷情報を取得する負荷情報取得部の一例である。
また、本実施の形態では、図3に示すように、ポンプ回転数補正データ格納部142が
あり、ここには、ポンプ回転数補正データ142aが格納されている。
すなわち、ポンプ回転数補正データ142aには、電流値a、ポンプ流路チューブ長さ
(mm)及びポンプ回転数補正(クリーニング(CL)の吸引量g)の相関関係を示すデ
ータが格納されている。
ここで、電流値aは、DCモータ140の負荷情報である電流値(ミリアンペア(mA
))であり、ポンプ流路チューブ長さ(mm)は、ポンプフレーム112内に配置されて
いるチューブ111の長さである。また、ポンプ回転数補正(CL吸引量g)は、図2の
ヘッドクリーニング機構30が記録ヘッド20のクリーニングを1回行うに必要なチュー
ブポンプ100の回転数とチューブポンプ100のインク吸引量gである。
チューブポンプ100の回転数は、図3の円環状のチューブ111を何周するかの意味
であり、1回転は1周に対応している。
図3のポンプ回転数補正データ142aでは、具体的に、以下のような相関関係が規定
されている。すなわち、DCモータ140の電流値aが、6.5mA超から7mA以下の
場合は、ポンプ流路チューブ長さが123mmとなり、このとき、クリーニング機構30
の1回のクリーニングでインクの吸引量を8gにするには、チューブポンプ100を14
回転させる必要があることが規定されている。
また、電流値aが6mA超から6.5mA以下の場合は、上述の場合よりDCモータ1
40の負荷が低いので、ポンプ流路チューブ長さも121mmと短く、インク吸引量を8
gとするためのチューブポンプ100の回転数は15回と多く規定されている。
このように、電流値aが低いということは、ポンプ流路チューブ長さmmが短く、ポン
プ流路チューブ長さmmが短いということは、チューブポンプ100の1回転でのインク
の吸引量gが小さいので、上述の場合と同様の吸引量にするには、チューブポンプ100
の回転数を上述の場合より、多くする必要があるという関係になる。
そして、電流値aが6mA以下と更に低くなった場合は、ポンプ流路チューブ長さが、
さらに短く119mmと規定され、チューブポンプ100の回転数は16回と更に多く規
定されている。
したがって、図3のポンプ回転数補正データ格納部142は、ポンプフレーム112に
配置されたチューブ111の液体吸引情報を、電流値aの負荷情報と関連付けて格納する
液体吸引情報格納部の一例であると共に、チューブ111の液体吸引量を所定範囲にする
ためのプーリ120の移動量情報(例えば、ポンプ回転数補正)の一例を格納しているこ
とになる。
また、本実施の形態では、図3に示すようにDCモータ140の駆動を制御するDCモ
ータ駆動制御部143を有している。
このため、DCモータ駆動制御部143は、DCモータ140を制御するモータ制御部
の一例となっている。
本実施の形態では、上述のような構成となっているため、例えば、チューブポンプ10
0のプーリ120を図3のポンプフレーム112内に配置されているチューブ111に沿
って1周させ、その電流値aを電流取得部141で取得することで、その取得された電流
値aに基づき、ポンプ流路チューブ長さや、それに基づくインクの吸引量等を精度良く把
握することができる。
したがって、例えポンプホール112内に配置されたチューブ111の長さ等がチュー
ブポンプ100毎に異なり、バラツキがあっても、チューブ111のインク吸引量が異な
っても、その吸引量の相違を精度良く把握することができる。
特に、本実施の形態では、ポンプフレーム112内のチューブ111の長さが異なり、
インクの吸引量が相違しても、ポンプ回転数(プーリ120がチューブ111に沿って移
動する周回数)を変更することで、チューブポンプ100のインクの吸引量を例えば、8
g等の所定の範囲内とすることができる。
したがって、多数のチューブポンプ100の各々のインクの吸引量が異なるという弊害
を未然に防止することができる。
また、本実施の形態では、DCモータ140の電流値a情報を取得することで、チュー
ブポンプ100のインクの吸引量等を把握できるので、別体の装置等を用いることなく低
コストで、且つ容易にインクの吸引量を把握できるチューブポンプ100となっている。
ところで、本実施の形態では、図3に示すように、インクカートリッジ用IC(集積回
路)17aが備えられている。インクカートリッジ用IC17aは、図1のインクカート
リッジ17に配置され、インクカートリッジ17内のインクの消費量等を記録する構成と
なっている。
すなわち、インクカートリッジ用IC17aは、インクカートリッジ17内のインクの
変化情報を格納する液体収容部変化情報格納部の一例となっている。
また、本実施の形態の記録装置10は、図3に示すように、CL(クリーニング)吸引
量(g)データ格納部144を有している。この、CL吸引量データ格納部144には、
図1のクリーニング機構30による1回のクリーニング動作によりチューブポンプ100
で吸引されたインク量のデータ、例えば8gが格納される。
そして、記録装置10は、図3に示すようにインクカートリッジ用ICデータ書き込み
部145を有している。このインクカートリッジ用ICデータ書き込み部145は、CL
吸引量データ格納部144に格納されたチューブポンプ100によるインクの吸引量のデ
ータをインクカートリッジ用IC17aに書き込む働きをする。
したがって、インクカートリッジ用IC17aには、正確なインクの消費量が書き込ま
れることになる。
すなわち、インクカートリッジ用ICデータ書き込み部145は、電流値取得部で取得
した電流値a情報とポンプ回転数補正データ格納部142のチューブ111の液体吸引情
報(例えば、ポンプ回転数補正データ等)に基づいて、インクの消費情報をインクカート
リッジ用IC17aに書き込む液体収容部変化情報書き込み部の一例である。
以上が、本実施の形態にかかる記録装置10の主な構成であるが、以下、その動作等に
ついて説明する。図5は、本実施の形態にかかる記録装置10のクリーニング動作等を示
す概略フローチャートである。
先ず、図5のST1に示すように、図3のDCモータ140を駆動させ、チューブポン
プ100が吸引動作を開始する。すると、図3のローラ120がチューブ111を1周(
回転)する。このとき、電流値取得部141がDCモータ140の電流値aを取得する。
次に、ST2に示すように、図3のDCモータ駆動制御部143が、電流取得部141
が取得した電流値aに基づいて、チューブポンプ100の回転数(ローラ120の回転数
)を定める。
例えば、電流値aが6.5mAの場合は、DCモータ駆動制御部143は、ポンプ流路
チューブ長さが121mmであると判断し、チューブポンプ100によるCL(クリーニ
ング)の適正なインク吸引量である例えば、8gを吸引するためには、ローラ120がチ
ューブ111に沿って15回転しなければならないと判断する。
そして、DCモータ駆動制御部143は、CLによるインク吸引量である8gのデータ
を図3のCL吸引量(g)データ格納部144に格納する。
次に、ST3で、DCモータ駆動制御部143が、ローラ120を例えば、15回転さ
せる。
このように、電流値aに基づきローラ120の回転数を変化させるので、チューブポン
プ100は1回のクリーニング動作で常に一定のインクを吸引するので、クリーニング効
果も均一となり、信頼性の高いチューブポンプ100となる。
そして、ST4で、インクカートリッジ用ICデータ書き込み部145が、CL吸引量
データ格納部144に格納されているデータをインクカートリッジ用IC17aに書き込
むことになる。
したがって、インクカートリッジ用IC17aには、正確なインクの消費量が書き込ま
れることになる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の実施の形態に係る記録装置200の主な構成を示す概略図である。本実
施の形態の多くの構成は、上述の第1の実施の形態の構成と共通するため、共通する構成
は同一符号等として、説明を省略し、以下相違点を中心に説明する。
図6に示すように、本実施の形態では、第1の実施の形態の図3のポンプ回転数補正デ
ータ格納部142の代わりに、CL(クリーニング)吸引量データ格納部242が配置さ
れる。
CL吸引量データ格納部242には、CL吸引量データ142aが格納され、電流値取
得部141が取得した電流値aに対応するポンプ流路チューブ長さ(mm)とクリーニン
グにおけるチューブポンプ100のインクの吸引量(g)(CL吸引量(g))のデータ
が格納されている。
したがって、電流値aに基づいて、当該チューブポンプ100のポンプフレーム112
に配置されるチューブ111の長さを把握することができると共に、そのチューブ111
のインクの吸引量も把握することができる。
この点、従来は、チューブポンプ100によって、そのチューブ111の長さが異なる
ため、チューブ111の長さが長い場合に合わせて、インクの吸引量を定め、インクカー
トリッジ用IC17aに書き込んでいた。
しかし、この場合、インクカートリッジ用IC17aに書き込まれるインクの消費量は
実際より多いため、未だインクカートリッジ17にインクに残っていても、インクカート
リッジ用IC17aでは、インクが残っていないと表示されることがあり、インクを効率
的に消費することができなかった。
しかし、本実施の形態では、実際にチューブポンプ100が吸引したインク量を正確に
インクカートリッジ用IC17aに書き込むことができるので、従来と異なりインクカー
トリッジ17内のインクを無駄なく効率的に利用することができる。
図7は、本実施の形態に係る記録装置200のクリーニング動作等を示す概略フローチ
ャートである。
先ず、図7のST11に示すように、上述の第1の実施の形態と同様に、電流値取得部
141が電流値aを取得する。
そして、ST12で、電流値a(例えば、6.5A)と、図6のCL吸引量データ24
2aに基づき、CL吸引量(当該チューブポンプ100のインクの吸引量)、例えば、8
。0gを、CL吸引量データ格納部144に格納する。
その後、ST13でローラ120が回転し、ST14で、実際のインク吸引量(インク
の消費量)がインクカートリッジ用IC17aに書き込まれることになる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。また、本発明は、インクジェット式記録
装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等
のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(
面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に
用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装
置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明のチューブポンプを有する液体噴射装置の第1の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 図1のヘッドクリーニング機構等を示す概略図である。 チューブポンプ等からなる記録ヘッドの主な構成等を示す概略図である。 (a)は、チューブポンプのチューブが図3より短く配置された例を示す概略説明図であり、(b)は、チューブポンプのチューブが図3より長く配置された例を示す概略説明図である。 第1の実施の形態にかかる記録装置のクリーニング動作等を示す概略フローチャートである。 第2の実施の形態に係る記録装置の主な構成を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る記録装置のクリーニング動作等を示す概略フローチャートである。
符号の説明
10、200・・・インクジェット式記録装置、11・・・フレーム、12・・・プラテ
ン、13・・・キャリッジ、14・・・ガイド部材、15・・・キャリッジモータ、16
・・・タイミングベルト、17・・・インクカートリッジ、17a・・・インクカートリ
ッジ用IC、20・・・インクジェット式記録ヘッド、30・・・ヘッドクリーニング機
構、31・・・キャップホルダ、32・・・キャップ、33・・・廃インクタンク、10
0・・・チューブポンプ、110、110a、110b・・・チューブポンプ本体、11
1・・・チューブ、111c・・・キャップ側、111d・・・廃インクタンク側、11
2・・ポンプフレーム、120・・・プーリ、130・・・回転板、140・・・DCモ
ータ、141・・・電流値取得部、142・・・ポンプ回転数補正データ格納部、142
a・・・ポンプ回転数補正データ、143・・・DCモータ駆動制御部、144・・・C
L吸引量データ格納部、145・・・インクカートリッジ用ICで書き込み部、242・
・・CL吸引量データ格納部、242a・・・CL吸引量データ

Claims (5)

  1. 液体を吸引するチューブ部と、
    前記チューブ部を配置するためのチューブ配置部と、
    前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部に沿って移動する移動当接部と、
    前記移動当接部を移動させるためのモータ部と、
    前記モータ部を制御するためのモータ制御部と、を有するチューブポンプであって、
    前記移動当接部が前記チューブ部に沿って移動するときの前記モータ部に加わる負荷情
    報を取得する負荷情報取得部と、
    前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部の液体吸引情報を、前記負荷情報と関
    連付けて格納する液体吸引情報格納部と、を有することを特徴とするチューブポンプ。
  2. 前記液体吸引情報格納部には、前記チューブ部の液体吸引量を所定範囲にするための前
    記移動当接部の移動量情報が格納されていることを特徴とする請求項1に記載のチューブ
    ポンプ。
  3. 前記モータ部がDC(直流)モータであり、前記負荷情報が前記DCモータの電流値情
    報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチューブポンプ。
  4. 液体を吸引するチューブ部と、
    前記チューブ部を配置するためのチューブ配置部と、
    前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部に沿って移動する移動当接部と、
    前記移動当接部を移動させるためのモータ部と、
    前記モータ部を制御するためのモータ制御部と、を有するチューブポンプを備える液体
    噴射装置であって、
    前記チューブポンプは、
    前記チューブポンプの前記移動当接部が前記チューブ部に沿って移動するときの前記モ
    ータ部に加わる負荷情報を取得する負荷情報取得部と、
    前記チューブポンプの前記チューブ配置部に配置された前記チューブ部の液体吸引情報
    を、前記負荷情報と関連付けて格納する液体吸引情報格納部と、を有することを特徴とす
    る液体噴射装置。
  5. 前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部内の液体の変化情報を格納する液体収容部変化情報格納部と、を有し、
    前記負荷情報取得部で取得した前記負荷情報と前記液体吸引情報格納部の前記チューブ
    部の液体吸引情報に基づいて、液体の前記変化情報を前記液体収容部変化情報格納部に書
    き込む液体収容部変化情報書き込み部と、を有することを特徴とする請求項4に記載の液
    体噴射装置。
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