JP5885536B2 - 車両荷室構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両荷室構造に関する。
従来、車両荷室構造としては、スペアタイヤと、スペアタイヤ以外の機能部品(例えば、三角表示板など)が配置されたものが知られている(下記特許文献1)。下記特許文献1に記載のものでは、スペアタイヤと折り畳まれた状態の三角表示板が隣接する形で配置されている。
特開2003−118499号公報
また、車両としては、ハイブリッド車など、動力源として電池が搭載された車両が知られている。このような車両においては、車両荷室の前方(より具体的には、車両荷室と客室の間の空間)に電池が設置されることがある。これにより、客室の広さを確保しつつ電池を設置することができる。
このような電池が搭載された車両において、電池とスペアタイヤの間に機能部品が配置された構成、言い換えると、車両後側から、スペアタイヤ、機能部品、電池の順に配列されている構成の場合、次のような事態が懸念される。車両の後突時に、例えば、スペアタイヤが車両前方に変位し、機能部品に当接すると、スペアタイヤに押圧された機能部品が車両前方(電池側)に変位することが懸念される。車両の後突時における安全性をより高くするためには、後突時において、機能部品がスペアタイヤに押圧された場合であっても、機能部品が車両前方(電池側)に変位する事態を抑制することが求められる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、電池が搭載された車両において、スペアタイヤに押圧された機能部品が電池側に変位する事態を抑制可能な車両荷室構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両荷室構造は、電池が搭載された車両における前記電池の車両後方に設けられた荷室において、スペアタイヤ及び機能部品を配置することが可能な車両荷室構造であって、前記荷室を構成するフロアパネルの少なくとも一部を下方に膨出させることで形成され、前記スペアタイヤを収納することが可能なスペアタイヤ収納部と、前記フロアパネルに設けられ、車両前後方向において前記スペアタイヤと前記電池との間の位置で前記機能部品を保持可能な機能部品保持部材と、を備え、前記機能部品保持部材は、上方に開口されるとともにその内面のうち車両後側の面が上方に向かうにつれて車両後方に傾斜する傾斜面とされる開口部を有し、前記機能部品の下部が前記開口部に嵌合されるとともに前記傾斜面に支持される形で、前記機能部品を上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で保持可能な構成とされ、さらに、前記機能部品保持部材は、車両後突時に車両前方に変位した前記スペアタイヤが、前記機能部品における当該機能部品の重心よりも下方の当接箇所に当接する位置関係となるように前記機能部品を保持可能な構成とされており、前記スペアタイヤが前記機能部品の前記当接箇所に当接した場合に、前記機能部品をその上部が車両後方に向かう形で回動させつつ上方に変位させること可能な構成とされることを特徴とする。
本発明において、車両後突時にスペアタイヤが車両前方に変位した際には、スペアタイヤが機能部品に対して当接する結果、機能部品がスペアタイヤによって車両前方に押圧される。本発明では、スペアタイヤの機能部品に対する当接箇所は、機能部品の重心よりも下方となる構成とされている。さらに、機能部品は、上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で配置されている。
このような構成とすれば、スペアタイヤによって押圧された機能部品は、その上部が車両後方に向かう形で回動する。このため、スペアタイヤから機能部品に対して、車両前方へ並進運動させる力が作用しにくくなり、スペアタイヤに押圧された機能部品が車両前方に変位する(並進運動する)事態を抑制できる。これにより、機能部品が車両前方、すなわち電池側に変位する事態を抑制できる。
上記構成において、前記機能部品は、車幅方向に長い形状をなすものとされ、前記当接箇所は、前記機能部品の重心に対して、車幅方向におけるいずれか一方側にオフセットされており、前記スペアタイヤが前記機能部品の前記当接箇所に当接した場合に、前記機能部品をその重心を通り鉛直方向に延びる軸を回動軸として回動させつつ変位させること可能な構成とされているものとすることができる。

このような構成とすれば、スペアタイヤが機能部品を車両前方に押圧した際には、機能部品の重心を通り鉛直方向に延びる軸を回動軸として機能部品が回動する。この結果、機能部品に対しては、車両前方へ並進運動させる力がより作用しにくくなり、機能部品が電池側に変位する事態をより一層抑制することができる。
また、前記スペアタイヤ及び前記機能部品を上方から覆うラゲージフロアボードを備え、前記機能部品の上方には、前記ラゲージフロアボードの車両前端部が配される構成であるものとすることができる。
このようなラゲージフロアボードを備えた構成においては、車両後突時にスペアタイヤに押圧された機能部品が上方に変位した際には、ラゲージフロアボードに対して下方から機能部品が当接することとなる。これにより、ラゲージフロアボードによって機能部品の運動(回動や上方への変位)が妨げられ、機能部品が車両前方へ変位しやすくなる事態が懸念される。
本発明では、機能部品の上方には、ラゲージフロアボードの車両前端部が配される構成となっている。これにより、仮にラゲージフロアボードの車両前端部が機能部品に押圧された場合には、ラゲージフロアボードを回動させるための力のモーメントが、ラゲージフロアボードの中央部付近が押圧される構成と比べて大きくなる。この結果、ラゲージフロアボードは、その車両前端部が上方に変位する形で容易に回動する。このため、機能部品がスペアタイヤに押圧された際の機能部品の回動や上方への変位をラゲージフロアボードが妨げる事態を抑制できる。
また、前記ラゲージフロアボードの前記車両前端部は、前記ラゲージフロアボードにおける前記車両前端部以外の他部に対して上方に折れ曲がることが可能な構成とされるものとすることができる。
これにより、ラゲージフロアボードの車両前端部に対して下方から機能部品が当接した際には、ラゲージフロアボードの車両前端部が上方に折れ曲がる。この結果、スペアタイヤに押圧された際の機能部品の回動や上方への変位をラゲージフロアボードが妨げる事態をより一層確実に抑制できる。
本発明によれば、電池が搭載された車両において、スペアタイヤに押圧された機能部品が電池側に変位する事態を抑制可能な車両荷室構造を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る車両荷室構造を上方から視た平面図 図1の車両荷室構造を示す断面図(図1のA−A線で切断した図に対応) 三角表示板ケースにスペアタイヤが当接した状態を示す平面図 三角表示板ケースにスペアタイヤが当接した状態を示す断面図 実施形態2に係る車両荷室構造を示す断面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。図1は、本実施形態の車両荷室構造を上方から視た状態を示す平面図である。図2は、図1のA−A線で切断した状態を示す断面図である。なお、図1における上側が車両前方、下側が車両後方に対応している。また、図2における左側が車両前方、右側が車両後方に対応している。
本実施形態の車両10は、電池11が搭載された車両(例えば、電気自動車やハイブリッド自動車など)とされる。本実施形態の荷室13は、車両後部(具体的には、車両10において図示しないリアシートの車両後方)に設けられている。
また、荷室13は、車両10のフロアパネル15上に搭載された電池11に対して車両後方に設けられている。言い換えると、電池11は、図1及び図2に示すように、車両前後方向において、荷室13(より正確には、荷室13を構成するフロントトリム14)とリアシートの間に配置されている。
本実施形態における車両荷室構造は、スペアタイヤ20を収納することが可能なスペアタイヤ収納部30と、三角表示板ケース40(機能部品)を保持するためのケース保持部材50(機能部品保持部材)とを備えている。
スペアタイヤ収納部30は、図2に示すように、荷室13を構成するフロアパネル15における車両後端部を下方に膨出することで形成されている。つまり、スペアタイヤ収納部30は、上方に開口される凹形状をなしている。
フロアパネル15において、スペアタイヤ収納部30の車両前端部には、車両前方に対して車両後方が低い段差部16が形成されている。この段差部16には、三角表示板ケース40及び、これを保持するためのケース保持部材50が設置されている。
三角表示板ケース40は、図1に示すように、車幅方向に長い直方体形状をなしている。また、三角表示板ケース40は、図2に示すように、断面視(側面視)において上下方向に長い略長方形状をなしている。三角表示板ケース40の内部には、三角表示板41(図3において破線で図示)が略長手状をなす形で折り畳まれた状態で収納されている。
また、荷室13においては、図2に示すように、スペアタイヤ20及び三角表示板ケース40を上方から覆う形でラゲージフロアボード60が設置されている。ラゲージフロアボード60が荷室13に設置された状態では、ラゲージフロアボード60が荷室13の床面を構成しており、ラゲージフロアボード60の上面に荷物を載置可能な構成となっている。
ラゲージフロアボード60の車両前端部61は、三角表示板ケース40の上方に配されている。図4に示すように、ラゲージフロアボード60は、その車両前端部61とフロントトリム14との間に隙間を空ける形で配されている。なお、図1においては、フロントトリム14及びラゲージフロアボード60を省略してある。
電池11は、フロアパネル15において、段差部16の車両前方に設置されている。つまり、本実施形態では、車両前後方向(図1の上下方向)に沿って、車両後部側から、スペアタイヤ20、三角表示板ケース40、電池11の順番に配列されている。
電池11は、例えば、複数の電池(単位セル)を多数接続してなる組電池として構成されており、金属製のカバー12(図2参照)に覆われた状態で配置されている。このような電池11としては、例えば、鉛電池,ニッカド電池,ニッケル水素電池などを例示することができる。なお、電池11の構成及び種類については、上述したものに限定されず適宜変更可能である。
ケース保持部材50は、図1に示すように、車幅方向に長い形状をなしている。ケース保持部材50は、図4に示すように、上方に開口された開口部51を有している。この開口部51は、図1及び図3に示すように、平面視長手状をなしており、三角表示板ケース40の下部が嵌合可能な形状をなしている。これにより、開口部51に対して三角表示板ケース40の下部を嵌合させることで三角表示板ケース40を保持可能な構成となっている。
言い換えると、ケース保持部材50は、車両前後方向においてスペアタイヤ20と電池11との間の位置で三角表示板ケース40を保持可能な構成とされる。また、ケース保持部材50の開口部51は、図1及び図3に示すように、車両後方にも開口されており、スペアタイヤ収納部30と連通されている。
そして、図2及び図4に示すように、開口部51の開口方向は、鉛直方向に対して車両後方に傾くものとされる。これにより、ケース保持部材50は、三角表示板ケース40を上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で保持可能な構成とされる。
具体的には、図4に示すように、三角表示板ケース40は、開口部51の内面のうち、車両後側の傾斜面51Aによって、傾倒状態で支持されている(図3も参照)。言い換えると、三角表示板ケース40は、側面視において、その長手方向が鉛直方向に対して車両後方に傾く形で保持されている(図4参照)。
さらに、ケース保持部材50は、図2に示すように、スペアタイヤ20の外側面21における上端21Aが三角表示板ケース40の重心G1よりも下方に配される構成とされる。これにより、図4に示すように、車両後突時にスペアタイヤ20が車両前方に変位した場合には、スペアタイヤ20が三角表示板ケース40における重心G1よりも下方の当接箇所P1(当接点)に当接する位置関係となっている。
なお、ここで言う三角表示板ケース40の重心G1とは、内部に三角表示板41が収納された状態の三角表示板ケース40の重心、すなわち、三角表示板41の重心と三角表示板ケース40の重心とを合成したものを指す。
また、当接箇所P1は、三角表示板ケース40における上下方向の中心位置よりも下方に設定されている。つまり、スペアタイヤ20は、三角表示板ケース40の下部に対して車両後方から当接する構成となっている。
なお、本実施形態においては、三角表示板ケース40の重心G1は、例えば、平面視(図3参照)及び側面視(図4参照)の各々において三角表示板ケース40の図心とほぼ同じ位置とされるが、これに限定されない。三角表示板ケース40は、重心G1と図心の位置が一致しない形状のものであってもよい。
また、図1及び図3に示すように、三角表示板ケース40の重心G1は、スペアタイヤ20の中心C1に対して、車幅方向における一方側(図3では、左側)にオフセットされている(ずらされている)。これにより、車両後突時において、三角表示板ケース40に対するスペアタイヤ20の当接箇所P1は、三角表示板ケース40の重心G1に対して、車幅方向における他方側(図3の右側)にオフセットされる構成となっている。
なお、図3においては、スペアタイヤ20の中心C1に対する三角表示板ケース40の重心G1の車幅方向におけるオフセット量をS1で図示してある。また、車幅方向において、当接箇所P1は、三角表示板ケース40における中心位置よりも車幅方向の一方側(図3における右側)にオフセットされている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の車両荷室構造は、電池11が搭載された車両10における電池11の車両後方に設けられた荷室において、スペアタイヤ20及び三角表示板ケース40を配置することが可能な車両荷室構造であって、荷室13を構成するフロアパネル15の少なくとも一部を下方に膨出させることで形成され、スペアタイヤ20を収納することが可能なスペアタイヤ収納部30と、フロアパネル15に設けられ、車両前後方向においてスペアタイヤ20と電池11との間の位置で三角表示板ケース40を保持可能なケース保持部材50と、を備え、ケース保持部材50は、三角表示板ケース40を上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で保持可能な構成とされ、さらに、ケース保持部材50は、車両後突時に車両前方に変位したスペアタイヤ20が、三角表示板ケース40における重心G1よりも下方の当接箇所P1に当接する位置関係となるように三角表示板ケース40を保持可能な構成とされることを特徴とする。
本実施形態において、車両後突時(車両10が後方から衝突された時)にスペアタイヤ20が車両前方に変位した際には、スペアタイヤ20が三角表示板ケース40に対して車両後方から当接する結果、三角表示板ケース40がスペアタイヤ20によって車両前方に押圧される(図3及び図4参照)。ここで、スペアタイヤ20の三角表示板ケース40に対する当接箇所P1は、図4に示すように、三角表示板ケース40の重心G1よりも下方となっている。さらに、三角表示板ケース40は、上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で配置されている。
このような構成とすれば、スペアタイヤ20によって、重心G1よりも下方の位置で押圧された三角表示板ケース40は、その上部が車両後方に向かう形で、重心G1を回動中心として回動する(図4における時計回りで回動する)。なお、この時の三角表示板ケース40の回動方向を図4において矢線D1で示す。
このため、スペアタイヤ20から機能部品に対して、車両前方へ並進運動させる力が作用しにくくなり、スペアタイヤ20に押圧された三角表示板ケース40が車両前方に変位する(並進運動する)事態を抑制できる。これにより、三角表示板ケース40が車両前方、すなわち電池11側に変位する事態を抑制できる。
そして、スペアタイヤ20に押圧された三角表示板ケース40は、例えば、回動しつつ、上方に変位する結果、ラゲージフロアボード60の上面に乗り上げる形で配される(図2参照)。
なお、図2においては、車両前方へ変位した状態(図1よりもさらに車両前方へ変位した状態)のスペアタイヤ20(符号20Bを付す)及び、回動した三角表示板ケース40(符号40Bを付す)を2点鎖線で図示してある。
また、三角表示板ケース40は、車幅方向に長い形状をなすものとされ、当接箇所P1は、三角表示板ケース40の重心G1に対して、車幅方向におけるいずれか一方側(本実施形態では、車両進行方向に対して右側)にオフセットされている。
このような構成とすれば、スペアタイヤ20が三角表示板ケース40を車両前方に押圧した際には、三角表示板ケース40が、その重心G1を通り鉛直方向に延びる軸を回動軸として回動する。なお、この時の三角表示板ケース40の回動方向を図1において矢線D2で示してある。また、図1においては、三角表示板ケース40に当接した状態のスペアタイヤ20(符号20Aを付す)及び、スペアタイヤ20の当接によって回動した三角表示板ケース40(符号40Aを付す)を2点鎖線で図示してある。
この結果、三角表示板ケース40に対しては、車両前方へ並進運動させる力がより作用しにくくなり、三角表示板ケース40が電池11側に変位する事態をより一層抑制することができる。
このように、本実施形態では、三角表示板ケース40に対するスペアタイヤ20の当接箇所P1を、三角表示板ケース40の重心G1に対して、鉛直方向及び車幅方向の双方においてオフセットさせる構成としており、三角表示板ケース40に対するスペアタイヤ20の車両前方への押圧力を逃がすことが可能となっている。
また、本実施形態においては、スペアタイヤ20及び三角表示板ケース40を上方から覆うラゲージフロアボード60を備え、三角表示板ケース40の上方には、ラゲージフロアボード60の車両前端部61が配される構成とされる。
このようなラゲージフロアボード60を備えた構成においては、車両後突時にスペアタイヤ20に押圧された三角表示板ケース40が上方に変位した際には、ラゲージフロアボード60に対して下方から三角表示板ケース40が当接する場合がある。これにより、ラゲージフロアボード60によって三角表示板ケース40の運動(回動や上方への変位)が妨げられ、三角表示板ケース40が車両前方へ変位しやすくなる事態が懸念される。
本実施形態では、三角表示板ケース40の上方には、ラゲージフロアボード60の車両前端部61が配される構成となっている。これにより、仮にラゲージフロアボード60の車両前端部61が三角表示板ケース40に押圧された場合には、ラゲージフロアボード60を回動させるための力のモーメントが、例えば、ラゲージフロアボード60の中央部付近が押圧される構成と比べて大きくなる。
この結果、ラゲージフロアボード60は、その車両前端部61が上方に変位する形で容易に回動する。つまり、三角表示板ケース40がラゲージフロアボード60の車両前端部61を容易に押し上げることができる。このため、スペアタイヤ20に押圧された際の三角表示板ケース40の回動や上方への変位をラゲージフロアボード60が妨げる事態を抑制できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図5によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、ラゲージフロアボードの構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態のラゲージフロアボード160においては、図5に示すように、その車両前端部161が、例えば、インテグラルヒンジ163を介して、中央部162(ラゲージフロアボードにおける車両前端部以外の他部)と一体的に連結されている。
これにより、車両前端部161は、中央部162に対して上方に折れ曲がることが可能な構成とされる。なお、インテグラルヒンジ163は、ラゲージフロアボード160の裏面を凹ませた形状をなし、ラゲージフロアボード160の板厚を部分的に小さくすることで形成されている。
これにより、車両10の後突時において、仮にラゲージフロアボード160の車両前端部161に対して下方から三角表示板ケース40が当接した際には、ラゲージフロアボード160の車両前端部161が中央部162に対して上方に折れ曲がる。この結果、スペアタイヤ20に押圧された際の三角表示板ケース40の回動や上方への変位をラゲージフロアボード160が妨げる事態をより一層確実に抑制できる。言い換えると、スペアタイヤ20に押圧された三角表示板ケース40をより確実に上方に逃がすことができる。なお、図5においては、折れ曲がった状態の車両前端部161(符号161Aを付す)を2点鎖線で図示してある。
なお、中央部162に対して車両前端部161を折り曲げる手段は、インテグラルヒンジ163に限定されず、適宜変更可能である。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、機能部品として、三角表示板が収納された状態の三角表示板ケース40を例示したが、これに限定されない。機能部品としては、例えば、工具や工具を収納した工具箱などを例示することができる。
(2)上記実施形態では、機能部品保持部材として、三角表示板ケース40を保持するケース保持部材50を例示したが、これに限定されない。機能部品保持部材の構成は、機能部品に対応して適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、三角表示板ケース40に対するスペアタイヤ20の当接箇所P1が、三角表示板ケース40の重心G1に対して、車幅方向におけるいずれか一方側(本実施形態では、車両進行方向に対して右側)にオフセットされている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、当接箇所P1が車幅方向において三角表示板ケース40の重心G1と一致する構成であってもよい。
10…車両、11…電池、13…荷室、15…フロアパネル、20…スペアタイヤ、30…スペアタイヤ収納部、40…三角表示板ケース(機能部品)、50…ケース保持部材(機能部品保持部材)、60…ラゲージフロアボード、61…ラゲージフロアボードの車両前端部、G1…三角表示板ケースの重心(機能部品における重心)、P1…当接箇所、61,161…車両前端部(ラゲージフロアボードの車両前端部)、162…中央部(ラゲージフロアボードにおける車両前端部以外の他部)

Claims (4)

  1. 電池が搭載された車両における前記電池の車両後方に設けられた荷室において、スペアタイヤ及び機能部品を配置することが可能な車両荷室構造であって、
    前記荷室を構成するフロアパネルの少なくとも一部を下方に膨出させることで形成され、前記スペアタイヤを収納することが可能なスペアタイヤ収納部と、
    前記フロアパネルに設けられ、車両前後方向において前記スペアタイヤと前記電池との間の位置で前記機能部品を保持可能な機能部品保持部材と、を備え、
    前記機能部品保持部材は、上方に開口されるとともにその内面のうち車両後側の面が上方に向かうにつれて車両後方に傾斜する傾斜面とされる開口部を有し、前記機能部品の下部が前記開口部に嵌合されるとともに前記傾斜面に支持される形で、前記機能部品を上方に向かうにつれて車両後方へ向かうように傾倒した状態で保持可能な構成とされ、
    さらに、前記機能部品保持部材は、車両後突時に車両前方に変位した前記スペアタイヤが、前記機能部品における当該機能部品の重心よりも下方の当接箇所に当接する位置関係となるように前記機能部品を保持可能な構成とされており、
    前記スペアタイヤが前記機能部品の前記当接箇所に当接した場合に、前記機能部品をその上部が車両後方に向かう形で回動させつつ上方に変位させること可能な構成とされていることを特徴とする車両荷室構造。
  2. 前記機能部品は、車幅方向に長い形状をなすものとされ、
    前記当接箇所は、前記機能部品の重心に対して、車幅方向におけるいずれか一方側にオフセットされており、
    前記スペアタイヤが前記機能部品の前記当接箇所に当接した場合に、前記機能部品をその重心を通り鉛直方向に延びる軸を回動軸として回動させつつ変位させること可能な構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両荷室構造。
  3. 前記スペアタイヤ及び前記機能部品を上方から覆うラゲージフロアボードを備え、
    前記機能部品の上方には、前記ラゲージフロアボードの車両前端部が配される構成であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両荷室構造。
  4. 前記ラゲージフロアボードの前記車両前端部は、前記ラゲージフロアボードにおける前記車両前端部以外の他部に対して上方に折れ曲がることが可能な構成とされることを特徴とする請求項3に記載の車両荷室構造。
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