JP5884773B2 - 内燃機関用点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の点火コイルに高電圧を印加する内燃機関用点火コイルに関する。
従来、内燃機関用点火コイルとして内燃機関のプラグホールに挿入する胴体部の内部に昇圧コイルを内蔵した、いわゆるスティックコイルは、プラグホール内の高温下にさらされるなどの劣悪な環境に耐えるために、内燃機関の燃焼室に近い胴体部の外装、及び、点火コイルにおいて生成した電圧を点火プラグに印加する導電性弾性体を内包している高圧部においては、加水分解に耐え電気絶縁性が良好なポリフェニレンサルファイド(PPS)などの特殊樹脂材を胴体ケースに、燃焼室から離れている頭部においてはポリブチレンテレフタレート(PBT)などの難燃性の樹脂材を用いて外装を成型してきた。
しかし一方で、内燃機関の小型化等の種々の要求に伴い、内燃機関における内燃機関用点火コイルを取り付けるプラグホールの径が縮小していく傾向がある。この要求に対応すべく、例えば特許文献1では、内燃機関用点火コイルの胴体部及び高圧部の外装を従来のPPSではなく金属によって構成する技術が開示されている。これにより、樹脂にて成型していた胴体部に比べて胴体部の強度向上を図るとともに、胴体部の外装が胴体部の周囲に配設される外周コアと同様の機能を有することとなる。すなわち、金属により構成された胴体部の外装が胴体ケースと外周コアを兼ねることで、結果として胴体部の内周に配設する外周コアの枚数を減少させ、胴体部の径を小さくすることが可能となっている。
特開2003−309029号公報
しかしながら、高電圧を点火プラグに印加する点火コイルにおいて、点火プラグと電気的に接続される導電性弾性体を内包する高圧部の外周を金属としている、または高圧部に金属からなる外装を備えた胴体部を挿入している場合、点火プラグに電圧を印加する導電性弾性体には、二次コイルおよび一次コイルによって昇圧された高電圧が印加されることにより、導電性弾性体と高圧部、または導電性弾性体と金属からなる胴体部との間において、絶縁性樹脂で構成された高圧部、及び高圧部内部に充填されている絶縁樹の脂材を介して絶縁破壊が発生し、意図しない電気導通が生じる可能性がある。
また、高圧部の外装が樹脂であり、導電性弾性体と金属によって構成された胴体部の外装との間における最短直線距離が、高圧部を構成する樹脂と同一の絶縁樹脂材のみで構成されている場合には、胴体部の外装と導電性弾性体との間にて、絶縁破壊による意図しない導通が生じ易くなる可能性がある。意図しない電気導通が生じると胴体部の外装とプラグホール間での導通が生じて、点火コイルによって昇圧された電圧が正常に点火プラグに印加されず、点火プラグが正常に点火できなくなる可能性がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、胴体部の外装と導電性弾性体との間の意図しない導通を防ぐ信頼性の高い点火コイルを提供することである。
上記課題を解決すべく、本発明の内燃機関用点火コイル(1)は、絶縁性の樹脂によって充填され、外部接続端子(341)を備えた外部接続部(312)を有する樹脂からなる頭部(300)と、頭部(300)の内燃機関の燃焼室側に取り付けられ、一次コイル(5)及び二次コイル(4)を径方向内側に配設した金属からなる円筒状の胴体筒部(170)を有した胴体部(100)と、胴体部(100)の頭部(300)と嵌合する端部と反対側に圧入嵌合され、点火プラグ(600)を覆うプラグキャップ(400)を係止するキャップ係止部(230)を有するとともに点火プラグ(600)と電気的に接続される導電性弾性体(500)を内包する樹脂からなる高圧部(200)とを有し、高圧部(200)は、胴体筒部(170)と圧入嵌合される外筒部(210)と導電性弾性体(500)を径方向内側に配設する内筒部(220)とを有し、頭部(300)は、胴体部(100)と嵌合される部位において、胴体筒部(170)の外周面側に当接する頭部外周側嵌合部(313)と、胴体筒部(170)の内側に突出する頭部内周側突起部(314)とからなる頭部側凹部(315)を有してなり、高圧部(200)の外筒部(210)は、胴体筒部(170)の外周面側に当接する高圧部外周側突起部(211)と、胴体筒部(170)の内周面側に当接する高圧部内周側嵌合部(212)とからなる高圧部側凹部(213)を有してなり、
外筒部(210)と内筒部(220)の間には、絶縁性樹脂(330)を介在させており、絶縁性樹脂(330)は、高圧部(200)を形成する樹脂よりも絶縁性が高いことを特徴とする。
高圧部(200)に内筒部(220)と外筒部(210)とを設け、該内筒部(220)と外筒部(210)との間に、高圧部を形成する樹脂よりも絶縁性の高い絶縁性樹脂(330)を介することによって、金属で構成された胴体筒部(170)と導電性弾性体(500)との間の絶縁性が向上する。これにより、導通経路は、絶縁性樹脂(330)を迂回した経路となる。かかる経路とすることで、導通距離を延長させることとなり、意図しない導通を抑制することが可能となる。加えて胴体部(100)と高圧部(200)とを分けて構成することで、内燃機関のプラグホールの仕様や寸法などの内燃機関側の要求に対して、高圧部(200)を変更することで対応することが可能となり、互換性が向上する。
さらに、胴体部(100)と高圧部(200)とを一体に成型する場合と比較して、胴体部(100)は筒形状のみの簡易な構成になるので、押出し絞り加工によって成型する胴体筒部(170)に難度な加工を必要とすることがなくなり、胴体筒部(170)の成型が容易、かつ板厚を薄くすることが可能となる。
なお、特許請求の範囲、及び上記課題を解決するための手段に記載した括弧内の符号は一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術範囲を限定するものではない。
本実施例における内燃機関用点火コイルを正面からみた断面図。 本実施例における高圧部の断面図。 図1におけるAの要部拡大断面図。 図1におけるBの要部拡大断面図。 実施例における胴体筒部の製造工程を示す工程模式断面図。 中心コアの磁束量に対する外周コアの磁束割合と胴体筒部の板厚についての相関特性図。 実施例のおける頭部と胴体部との間を漏れる絶縁性樹脂の長さと時間との関係を示した特性図。
本発明における内燃機関用点火コイルの実施例につき図1〜図4を用いて説明する。なお、本発明において、先端側とは内燃機関の燃焼室側を指し、その反対側を基端側とする。
(実施例)
図1は内燃機関用点火コイル1(以下、点火コイル1とする)を正面から見た断面図である。
図1に示すごとく、点火コイル1は、内外周に同心状に配置された一次コイル5及び二次コイル4が胴体筒部170の内部に配設された胴体部100と、胴体部100の基端側に圧入嵌合され、一次コイル5との通電及び遮断を制御するイグナイタ340及び外部接続端子341を備えた外部接続部312を備える頭部ケース310からなる頭部300と、胴体部100の先端側に圧入勘合され、点火プラグ600と電気的に接続される導電性弾性体500を内包する高圧部200とを有してなる。
頭部ケース310は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)などの樹脂からなる略筐体形状を呈しており、内燃機関に点火コイルを固定するための締結部材が挿入される固定部311と、電源等の外部との接続を行う外部接続部312と、一次コイル5との通電及び遮断を制御するイグナイタ340を備えている。
頭部ケース310の先端側の開口部の外周には、プラグホール内への水の浸入を防止するためのコイルシールラバー320が係止されている。
また、頭部ケース310は、胴体部100の胴体筒部170と嵌合される部位において、胴体筒部170の外周面側に当接する頭部外周側嵌合部313と、胴体筒部170の内周面側に当接する頭部内周側突起部314とからなる頭部側凹部315を有しており、頭部外周側嵌合部313と頭部内周側突起部314は頭部外周側嵌合部313の方が頭部内周側突起部314よりも胴体部軸方向先端側に向けて伸長されている。なお、頭部外周側嵌合部313には、ラバー係止部316が径方向外側に突出しており、前述したコイルシールラバー320は、かかるラバー係止部316によって係止されている。
胴体部100は、軟磁性体からなる円柱状の中心コア110と、中心コア110の径方向外側に設けられた円筒状の二次スプール120と、二次スプール120に巻回された二次巻線130からなる二次コイル4と、二次コイル4の径方向外側に設けられた円筒状の一次スプール140と、一次スプール140に巻回された一次巻線150からなる一次コイル5と、一次コイル5の径方向外側に設けられ、スリットを有した複数枚の無方向性電磁鋼板を径方向に重ねて構成される円筒状の外周コア160と、外周コア160の径方向外側に設けられた円筒状の胴体筒部170と、からなる。
胴体筒部170は、金属からなり、例えば圧延鋼などの鉄鋼部材から形成されている。そして、胴体筒部170の板厚tは0.2mm〜0.6mmで形成されている。
また、胴体筒部170は、図3及び図4に示すように、胴体筒部170の基端側において、胴体筒部170の外周面を径方向内側に曲げた外周側曲面部171と、高圧部200と嵌合される胴体筒部170の先端側において、胴体筒部170の内周面を径方向外側に曲げた内周側曲面部172とを有している。
さらに、胴体筒部170の表面には、例えばNi、Crなどを含んだメッキ層が形成されており、かかるメッキ層は、主にNiを含有する金属で構成される。また、胴体筒部170の頭部側メッキ除去部174及び高圧部外周側突起部211に当接する部位においてはメッキ層を形成していない。
二次スプール120の先端側には、高圧部200の内筒部220と二次スプール120とを互いに固定し、二次コイル4、及び中心コア110の中心軸と、高圧部200に内包された導電性弾性体500の中心軸とをそろえるコイル固定部121を有している。
図2に高圧部200を正面から見た断面図を示す。高圧部200は、胴体部100の先端側に圧入嵌合され、加水分解に対する耐久性が高く電気絶縁性の良好なPPS(ポリフェニレンサルファイド)などの難燃性樹脂によって形成されている。また、高圧部200は、導電性の線材によって螺旋状に形成された導電性弾性体500を内包する内筒部220と、胴体筒部170と圧入嵌合される外筒部210と、プラグキャップ400を係止する下方突出部240とを有している。下方突出部240は、キャップ係止部230を有しており、かかるキャップ係止部230により、高圧部200の先端側に設けられたプラグキャップ400は係止されている。
導電性弾性体500は先端側において点火プラグ600と電気的に接続され、基端側においては二次コイル4と電気的に接続されており、一次コイル5と二次コイル4によって昇圧された高電圧を点火プラグ600に印加する。
内筒部220は、内周側に導電性弾性体500を配設し、導電性弾性体500の位置決め機能を有するとともに、導電性弾性体500の螺旋形状の外周を拘束することによって導電性弾性体500の胴体部軸方向における中心軸を安定させる軸決め機能を有している。また、外筒部210は略円筒状を呈しており、その先端側において内筒部220の先端側と下方突出部240の基端側とは合流している。
図4に示すように外筒部210は、胴体筒部170と嵌合される部位において、胴体筒部170の内周面側に当接する高圧部内周側嵌合部212と、胴体筒部170の外周面側に当接する高圧部外周側突起部211とからなる高圧部側凹部213を有しており、高圧部内周側嵌合部212と高圧部外周側突起部211は、高圧部内周側嵌合部212の方が高圧部外周側突起部211よりも胴体部軸方向先端側に向けて伸長されている。
プラグキャップ400はゴムなどの絶縁性弾性体によって略円筒状に形成されてなり、点火プラグ600を内周の面圧によって固定するとともに、点火プラグ600に印加される高電圧が、内燃機関のプラグホールの周りの金属と導通するのを防止する。
次に、胴体部100と頭部300との嵌合、及び胴体部100と高圧部200との嵌合について述べる。
図3は胴体筒部170と頭部ケース310との嵌合される部位における拡大断面図である。胴体部100と頭部300との嵌合は、胴体筒部170の基端側と頭部ケース310の胴体筒部170の基端側においてなされる。そして、かかる嵌合は胴体筒部170の外周側と頭部外周側嵌合部313の内周側でなされる。なお、前述したように、頭部外周側嵌合部313と頭部内周側突起部314は頭部外周側嵌合部313の方が頭部内周側突起部314よりも胴体部軸方向先端側に向けて伸長されており、胴体筒部170と当接する頭部外周側嵌合部313の内壁の長さL1は、3.3mm以上の長さで形成されている。かかる長さで形成されていることにより、内部に充填している絶縁性樹脂330を固化させるために点火コイル1に与えられる熱により膨張した、頭部300と胴体部100との間隙を抑制することができる。
すなわち、頭部300は、樹脂によって形成され、胴体筒部170が金属で形成されていることにより、胴体筒部170よりも膨張率の高い頭部300のほうが、点火コイル1に与えられる熱を受けて胴体筒部170の径方向外側へ膨張する。そして、頭部外周側嵌合部313が、胴体筒部170を外側から嵌合させていることから、頭部外周側嵌合部313と胴体筒部170との間に間隙が生じる可能性がある。これに対して、内壁の長さL1を3.3mm以上とすることで、嵌合長さを大きくとり、間隙から絶縁性樹脂330が漏れるのを抑制することができる。
また、胴体筒部170において頭部300と圧入嵌合される端部である頭部先端側には、胴体筒部170を径方向内側に曲げた外周側曲面部171が形成されている。
図4は胴体筒部170と外筒部210との嵌合される部位における拡大断面図である。胴体部100と高圧部200との嵌合は、胴体筒部170の先端側と高圧部200の外筒部210の基端側においてなされる。そして、かかる嵌合は、胴体筒部170の先端側の嵌合は胴体筒部170の内周側と高圧部内周側嵌合部212の外周側とでなされる。なお、前述したように、高圧部内周側嵌合部212と高圧部外周側突起部211は高圧部内周側嵌合部212の方が高圧部外周側突起部211よりも胴体部軸方向先端側に向けて伸長されており、胴体筒部170と当接する高圧部内周側嵌合部212の外壁の長さL2は1.0mm以上の長さで形成されている。さらに、胴体筒部170において高圧部200と圧入嵌合される高圧部側端部には、胴体筒部170を径方向外側に曲げた内周側曲面部172が形成されている。かかる長さで形成されていることにより、内部に充填する絶縁性樹脂330を固化させるために点火コイル1に与えられる熱により膨張した、高圧部200と胴体部100とを確実に固定することができる。
すなわち、高圧部200は樹脂によって形成され、胴体筒部170が金属で形成されていることにより、胴体筒部170よりも膨張率の高い高圧部200のほうが、点火コイル1に与えられる熱を受けて胴体筒部170の径方向外側へ膨張する。そして、高圧部内周側嵌合部212が、胴体筒部170を内側から嵌合させていることから、膨張により高圧部内周側嵌合部212が胴体筒部170を内側から径方向外側に押圧することになる。したがって、L2の長さ2を1.0mm以上という短い長さで形成しても、高圧部200と、胴体部100とを確実に固定することができる。
なお、図3または図4において、胴体筒部170の外周側の直径は頭部外周側嵌合部313の内周側の直径よりも締め代dだけ大きく形成され、また、高圧部内周側嵌合部212の外周側の直径は、胴体筒部170の内周側の直径よりも締め代dだけ大きく形成されている。締め代dの値は0.01mm〜0.25mmの範囲で形成される。
このように構成された点火コイル1の内部は、エポキシ樹脂などの熱硬化性を有する絶縁性樹脂330が、頭部ケース310の上端から流入充填されることにより絶縁皮膜されている。すなわち、頭部ケース310の上端から流入された絶縁性樹脂330は、頭部300から胴体部100の二次コイル4と一次コイル5との間などから先端側へ流動し、高圧部200内の外筒部210と内筒部220の間に流入する。そして充填された後に固化させることで、イグナイタ340、一次コイル5と二次コイル4との間隙、及び外筒部210と内筒部220との間の空間等を絶縁被覆する。なお、本実施例においては、高圧部の外筒部210と内筒部220との間に充填される絶縁性樹脂330は、頭部300に充填される絶縁性の樹脂と同一材料である。
次に、胴体筒部170の製造方法について述べる。図5は、胴体筒部170が成型される工程を、胴体筒部170の軸方向に平行な断面において示した工程模式図である。
図5(A)において、円柱状の成型パンチ2と、円柱状の孔を有した金型土台3の間に圧延金属部材17が設置される。図5(B)において、金型土台3が固定された状態で成型パンチ2が下方に動き、圧延金属部材17が下方に押し出されることで圧延金属部材17は鍔を有したコップ状に形成される。ここで、成型パンチ2によって圧延金属部材17を下方に押し出す際、圧延金属部材17の固定される部位、すなわち成型パンチ2の底部に当接する部位及び金型土台3の角部に当接する部位においては圧縮応力が発生し、また、圧延金属部材17の固定されていない部位、すなわち固定されている部位の反対側表面においては引張応力が発生する。この作用により、圧延金属部材17の底面と圧延金属部材17の外周側面との中間面には外周側曲面部171が形成され、圧延金属部材17の鍔表面と圧延金属部材17の内周側面の中間面には内周側曲面部172が形成される。
次に、図5(C)に示されるようにZ´からZ、及びW´からWに向けて剪断加工を行うことで、鍔を有したコップ状の圧延金属部材17の鍔を取り除き、さらに、X´からX、及びY´からY方向に打ち抜き加工を行うことで、コップ状の圧延金属部材17の底部を取り除く。そして、図5(D)に示すように圧延金属部材17が内周側曲面部172と外周側曲面部171を有した胴体筒部170となる。
なお、図5(C)において、成型された圧延金属部材17は円筒状を呈していることにより、軸方向に垂直な断面においてはZ´―ZとW´―Wは圧延金属部材17上方の開口端を有する上方の同一円に直交し、また、X´―XとY´―Yは圧延金属部材17下方の同一円に直交する。
次に、本実施例の効果について述べる。
本実施例における高圧部200は、胴体部100と嵌合される側において胴体筒部170と圧入嵌合される外筒部210と導電性弾性体500を定設する内筒部220とを有しており、外筒部210と内筒部220との間に、高圧部を形成する樹脂よりも絶縁性に優れた絶縁性樹脂330を充填してなる。
ここで、導電性弾性体500には胴体部100内の一次コイル5及び二次コイル4によって昇圧された高電圧が印加されるため、導電性弾性体500と、金属によって構成された胴体筒部170との間において意図しない導通を引き起こす可能性がある。その際、意図しない導通は導電性弾性体500と胴体筒部170において最短距離を選択して発生する。高圧部200がPPSのみによって形成されており、さらに、高圧部200に内筒部220と外筒部210とが形成されていない場合、導電性弾性体500と胴体筒部170との間において、最短経路である胴体筒部170と導電性弾性体500との最も短い直線距離にて導通が生じる。すなわち、直線距離上の高圧部200の内部での絶縁破壊により、意図しない導通が生じる。
これに対して、本実施例においては、内筒部220と外筒部210とで高圧部200の基端側を分離させ、内筒部220と外筒部210との間にPPSよりも絶縁性の高いエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂330を流入させることにより、意図しない導通経路における最短の直線経路を遮断させる。すなわち、意図しない導通の経路は絶縁性樹脂330を回避するように迂回し、導通距離を増加させることで意図しない導通を引き起こしにくくすることが可能となる。
これにより、意図しない導通を抑制して点火プラグ600への電圧の印加不良を防ぎ、点火プラグ600の失火を抑制する信頼性の高い点火コイル1を提供することが可能となる。
また、本実施例では高圧部200に内筒部220を設け、導電性弾性体500の外周を内筒部220により拘束することで、導電性弾性体500の中心軸を胴体部100の二次コイル4の中心軸と略一致させ、導通不良を抑制することができる。すなわち、導電性弾性体500の中心軸が胴体部100の二次コイル4と相異することで、二次コイル4の先端側に接続される導電性弾性体500へ正常に接続されず、導通不良を引き起こす可能性があり、導電性弾性体500から点火プラグ600への正常な導通経路が形成されずに導通不良を引き起こす原因となる。本実施例の構成をとることで上記の問題を解決し、導通不良を抑制することができる。
さらに、本実施例では、頭部ケース310は、胴体部100の胴体筒部170と嵌合される部位において、胴体筒部170の外周側に当接する頭部外周側嵌合部313と、胴体筒部170の内周側に当接する頭部内周側突起部314とからなる頭部側凹部315を有しており、頭部外周側嵌合部313と頭部内周側突起部314は頭部外周側嵌合部313の方が頭部内周側突起部314よりも胴体部軸方向先端側に向けて伸長されてなる。
これによれば、胴体筒部170の成型工程で胴体筒部170の基端側の端部に発生するバリ等を頭部側凹部315が覆い隠すことができ、圧入嵌合後の作業時や点火コイル1のプラグホールへの挿入作業時などの怪我を防止して安全性の向上を図ることができると共に、嵌合する際の胴体筒部170の径方向へのずれを抑制して確実に固定することができる。また、胴体筒部170を頭部外周側嵌合部313の内周側を当接させて嵌合し、頭部外周側嵌合部313の長さを伸長していることで胴体筒部170と頭部外周側嵌合部313とが当接する面積を向上させている。これによれば、外部から胴体部100の内部への水の浸入や、内部からの絶縁性樹脂330の漏出を防止することができる。故に、シール性の高い点火コイル1を提供することができる。
またさらに、本実施例では、外筒部210は、胴体筒部170と嵌合される部位において、胴体筒部170の内周面側に当接する高圧部内周側嵌合部212と、胴体筒部170の外周面側に当接する高圧部外周側突起部211とからなる高圧部側凹部213を有しており、高圧部内周側嵌合部212と高圧部外周側突起部211は高圧部内周側嵌合部212の方が高圧部外周側突起部211よりも胴体部軸方向基端側に向けて伸長されてなる。
これによれば、胴体筒部170の成型工程で胴体筒部170の先端側の端部に発生するバリ等を高圧部側凹部213が覆い隠すことができ、圧入嵌合後の作業時や点火コイル1のプラグホールへの挿入作業時などの怪我を防止して安全性の向上を図ることができると共に、嵌合する際の胴体筒部170の径方向へのずれを抑制し確実に固定することができる。また、胴体筒部170を高圧部内周側嵌合部212の外周側を当接させて嵌合し、高圧部内周側嵌合部212の長さを伸長していることで胴体筒部170と高圧部内周側嵌合部212とが当接する面積を向上させている。これによれば、外部から胴体部100の内部への水の浸入や、内部からの絶縁性樹脂330の漏出を防止することができる。故に、シール性の高い点火コイル1を提供することができる。
加えて、本実施例では、胴体筒部170は、胴体筒部170の基端側において胴体筒部170の外周面を径方向内側に曲げた外周側曲面部171と、高圧部200と嵌合される高圧部側端部において、胴体筒部170の内周面を径方向外側に曲げた内周側曲面部172とを有している。これによれば、伸長されている頭部外周側嵌合部313側と高圧部内周側嵌合部212側の胴体筒部170の端部に曲面が形成されていることで、圧入嵌合する際に、伸長されている頭部外周側嵌合部313と胴体筒部170、及び高圧部内周側嵌合部212と胴体筒部170との引っ掛かりを防止することができる。したがって、本実施例では、伸長されている部材と胴体筒部との間で正常に嵌合できずに引っ掛かりが生じ、正常に嵌合するよりも高い圧力で嵌合することにより、伸長されている部材に傷が生じるといった嵌合不良などの現象を抑制することができる。
さらに加えて、本実施例では、胴体筒部170の表面はメッキ層が形成してあり、胴体筒部170の高圧部外周側突起部211に当接する部位であるメッキ除去部214及び頭部側メッキ除去部174においてはメッキ層を形成していない。胴体筒部170の表面にメッキ層を設けることにより、胴体筒部170の酸化を防止し、さび等の発生を防ぐことができる。さらに、胴体筒部170の高圧部外周側突起部211に当接する部位であるメッキ除去部214は、高圧部側凹部213に覆われており、胴体筒部170の頭部内周側突起部314と向き合う頭部側メッキ除去部174は、頭部側凹部315に覆われている。これによれば、胴体筒部170を形成する際に生じるメッキ除去部214及び頭部側メッキ除去部174を覆うことができ、これにより、メッキ除去部214及び頭部側メッキ除去部174に生じた粗い切断面やバリなどから、プラグホールおよび作業者を保護することができる。また、メッキ除去部214と高圧部外周側突起部211が接していることで、胴体筒部170と高圧部外周側突起部211との間隙の発生を抑えることができる。故に、外部から高圧部200内部への水等の浸入を抑制するとともに、内部の絶縁性樹脂330の漏出を防ぎ、シール性を向上させることができる。
また、本実施例では、胴体筒部170には主にNiを含有するメッキ層が形成されている。メッキ層に、耐熱性が高く、合金とする際に金属との親和性の高いNiを用いていることで、内燃機関の高温環境下での耐久性が向上する。故に、胴体筒部170の酸化を防止し、さび等の発生を防ぐというメッキ層を形成することによる効果を長きに亘って奏することが可能となる。
さらに、本実施例では、胴体部100の胴体筒部170は金属によって円筒状に形成されてなる。この胴体筒部170を、比重の低い軽金属によって形成した場合は、点火コイルの軽量化を図ることができる。一方、胴体筒部170を、鉄等の磁性の高い金属によって構成した場合は、胴体筒部170が外周コア160の機能も果たし、外周コア160を設ける数が削減でき、点火コイル1の縮径を図ることができる。
そして、胴体筒部170を磁性の高い金属によって形成した場合、外周コア160が無方向性電磁鋼板によって構成されていても、二次コイル4および一次コイル5によって昇圧される際に必要のない磁束である漏れ磁束を低減することで、必要性能を満足した磁束量を確保することが可能となる。この効果について以下に詳述する。
外周コア160は、軟磁性体からなるが、その種類として方向性電磁鋼板と、無方向性電磁鋼板とに分けられる。従来、外周コア160は主に方向性電磁鋼板を用いて構成されていた。方向性電磁鋼板は一定方向の磁束は通し難い性質を有しているが、その他方向の磁束は非常に通し易い性質を有しており、方向性電磁鋼板の磁束を通し易い方向における磁束方向を胴体部軸方向に合わせることで、胴体部軸方向の磁束を効率良く通し、点火コイル1の昇圧性能に直結する磁束性能を確保するものであった。これに対し、無方向性電磁鋼板は、いかなる方向でも一定量の磁束を通すが、方向性電磁鋼板に比べて、その磁束量は劣るため、かかる無方向性電磁鋼板により昇圧性能を満足させようとすると、無方向性電磁鋼板の枚数を増やしたり、または1枚あたりの板厚を増加させる必要があった。このように、枚数や板厚を増やすことにより、胴体部100の外径が大きくなり、内燃機関の小型化に対応できないという問題があった。一方で、無方向性電磁鋼板により外周コア160を形成することで、外周コア160を安価に製造できるため、コストを抑えることができるという利点もある。
この利点を活かしながら、小型化に対応しつつ外周コア160の性能を確保するために、本実施例では、胴体筒部170を金属を用いて形成する。これにより、胴体筒部170が外周コア160の機能を担うことができ、磁束性能を満足させることができる。
すなわち、圧延鉄鋼からなる円筒状の胴体筒部170を、無方向性電磁鋼板からなる外周コア160の外周側に設けた場合、圧延鉄鋼からなる胴体筒部170は、外周コア160の枚数や板厚を増やすことと同じ機能を発揮することができ、胴体筒部170と外周コア160とにおいて生じる意図しない方向に対して磁束が向くといった漏れ磁束を低減することができる。故に、外周コア160の枚数や板厚を増加させることなく、点火コイル1の径を縮小させながら磁束性能を満足させることが可能となるのである。
さらに、本実施例では、前述したように、高圧部200と胴体筒部170とを分離させることで、胴体筒部170を円筒形状に形成することができ、胴体筒部170は複雑な形状となっていない。したがって、胴体筒部170の板厚tを薄く形成することが可能となる。本実施例においては、胴体筒部170の板厚tを、0.1mm以上0.6mm以下としている。これによれば、胴体筒部170の内部にて、磁束を打ち消すように流れる電流によって磁束量が減る現象(所謂、鉄損)を減少させることができる。故に、一般的な外周コアの磁束の保持性能として必要な「外周コアの保持する磁束量が中心コア110の磁束量の70%以上」という性能を満足させることが可能となるのである。
次に、胴体筒部170の板厚と、外周コア160及び胴体筒部170の中心コア110に対する磁束量割合との関係性を調べるべく、方向性電磁鋼板からなる板厚が0.23mmの外周コア160を4枚用いて総板厚を0.92mmとしたものと、無方向性電磁鋼板からなる板厚0.35mmの外周コアを2枚、冷間圧延鋼(JIS規格:SPCD)からなる板厚0.3mmの胴体筒部170を重ねて総板厚を1.00mmとしたものとを用意し、それぞれの中心コア110に対する磁束割合を検証した。図6は、この結果を示した相関特性図である。
図6のCは胴体筒部170の板厚を増減した場合の、無方向性電磁鋼板からなる外周コア160と胴体筒部170とを併せた磁束量に関して、中心コア110に対する磁束割合を示した特性線であり、図6のDは胴体筒部170の鉄損がない場合の中心コア110に対する磁束割合を示した特性線である。また、E点は方向性電磁鋼板からなる外周コア160を4枚用いた場合の中心コア110に対する磁束割合である。なお、C、及びDの特性線は、板厚の断面積、及び無方向性電磁鋼板の断面積あたりの磁束量に基づいて算出することにより求めており、算出した特性をプロットして特性線としている。また、図6には、かかる特性線と実施例により求めた実験値とが表されている。
図6に示されるように、胴体筒部170の板厚を厚く取りすぎると、板厚の間で磁束を打ち消す電流が発生する、いわゆる鉄損と呼ばれる作用が働く。図6中においては、CとDとの縦軸の差が鉄損として表すことができ、板厚を増大させるほど顕著に生じていることが分かる。外周コア160には、前述したように一般的に中心コア110に対する磁束量割合70%以上が必要性能とされるのに対して、方向性電磁鋼板からなる外周コア160を4枚用いた場合は、中心コア110の磁束量に対して約75%の磁束量を確保しており、必要性能を満足している。
一方、無方向性電磁鋼板からなる外周コア160を2枚と胴体筒部170を用いた場合は鉄損の影響から板厚を厚くしてしまうと必要性能である70%を下回ってしまうため、胴体筒部170は板厚を薄く形成する必要があるが、胴体筒部170の固定のために径が異なる窪みを設けた場合、板厚を薄くすると加工が困難で加工中に胴体筒部170が破損する可能性があり、絞り加工分だけ厚くする必要がある。この場合、胴体筒部170を形成する鉄損の影響により、性能が低下してしまう。
本願は、胴体筒部170を一定の径の簡易な円筒状で形成することで胴体筒部170の板厚を薄く形成することが可能となり、図6に示されるように、板厚を0.1mm〜0.6mmの範囲とすることで中心コア110の磁束量に対して約70%以上の磁束量を確保し、外周コア160としての必要性能を満足させることが可能となるという効果もある。
次に、頭部300と胴体部100と嵌合深さについて検証した。頭部300と胴体部100との嵌合する箇所は、材料の線膨張率差により注型樹脂の加熱硬化工程において間隙が発生し、絶縁性樹脂330が漏れる虞があるため、間隙が出来ないように締め代を大きくする必要がある。しかし、締め代を大きくとると組付できなくなったり、残留応力などにより使用中に頭部100が傷つく虞がある。したがって、これらを抑制するため、的確な締め代と、嵌合深さを設定する必要がある。この嵌合深さについて検証すべく、本実施例の頭部300と、胴体部100とを嵌合し、内部の液体状の絶縁性樹脂330が、時間の経過によって頭部300と胴体部100との間においてどの程度漏れるかを計測した。かかる実験では、板厚が0.3mmの胴体筒部170、内径が23mmの胴体部100を用いている。また、胴体部100との間の締め代dは最も小さい0.04mmとし、かかる条件に加え、温度条件として絶縁性樹脂330が液状またはゲル形状となる約70℃から約93℃までの間の温度雰囲気下にて行っている。このような条件の下、得られた結果を図7に示されるLLに示す。
図7の縦軸は、頭部300と胴体部100との間を胴体部100の軸方向に流れる絶縁性樹脂の漏れ長さを示しており、横軸は絶縁性樹脂330の充填状態からゲル状化までのゲル化時間を示している。図7に示されるように、時間経過によって、漏れ長さが軸方向に進捗しているのが分かる。しかし、絶縁性樹脂330の全てがゲル状化しきるまでの漏れ長さは3.3mmであり、これは締め代を小さく取った場合でも、嵌合深さが3.3mm以上であれば、内部の絶縁性樹脂330が外部に漏れないことを示している。
したがって、頭部外周側嵌合部313と胴体筒部170とが当接する内壁の長さL1を3.3mm以上とすることで、間隙から絶縁性樹脂330が漏れるのを抑制することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施例に適用することができる。
例えば、実施例では、頭部300に充填されている絶縁性の樹脂と、外筒部210と内筒部220の間に充填されている絶縁性樹脂330とは同一材料を用いているが、変形例1では、異なる樹脂を用いてもよい。
また、変形例2では、胴体筒部170の製造方法において、円筒状の部材を用意し、かかる円筒状の部材の端部を圧縮加工や据え込み加工などのその他の機械加工を用いて胴体筒部170を製造してもよい。
1 点火コイル、4 二次コイル、5 一次コイル、100 胴体部、 110 中心コア、120 二次スプール、121 コイル固定部、130 二次巻線、 140 一次スプール、150 一次巻線、160 外周コア、170 胴体筒部、171 外周側曲面部、 172 内周側曲面部、174 頭部側メッキ除去部、200 高圧部、210 外筒部、211 高圧部外周側突起部、212 高圧部内周側嵌合部、213 高圧部側凹部、214 メッキ除去部、220 内筒部、300 頭部、310 頭部ケース、311 固定部、312 外部接続部、313 頭部外周側嵌合部、314 頭部内周側突起部、315 頭部側凹部、330 絶縁性樹脂、341 外部接続端子、400 プラグキャップ、500 導電性弾性体、600 点火プラグ、t 板厚、d 締め代。

Claims (7)

  1. 一次コイル(5)及び二次コイル(4)を有し、点火プラグ(600)に高電圧を印加する内燃機関用点火コイル(1)において、
    絶縁性の樹脂によって充填され、外部接続端子(341)を備えた外部接続部(312)を有する樹脂からなる頭部(300)と、
    前記頭部(300)の前記内燃機関の燃焼室側に取り付けられ、前記一次コイル(5)及び前記二次コイル(4)を径方向内側に配設した金属からなる円筒状の胴体筒部(170)を有した胴体部(100)と、
    前記胴体部(100)の前記頭部(300)と嵌合する端部と反対側の端部に圧入嵌合されるとともに、前記点火プラグ(600)を覆うプラグキャップ(400)を係止するキャップ係止部(230)を有し、前記点火プラグ(600)と電気的に接続される導電性弾性体(500)を内包する樹脂からなる高圧部(200)とを有し、
    前記高圧部(200)は、前記胴体筒部(170)と圧入嵌合される外筒部(210)と前記導電性弾性体(500)を径方向内側に内包する内筒部(220)とを有し、
    前記頭部(300)は、前記胴体部(100)と嵌合される部位において、前記胴体筒部(170)の外周面側に当接する頭部外周側嵌合部(313)と、前記胴体筒部(170)の内側に突出する頭部内周側突起部(314)とからなる頭部側凹部(315)を有してなり、
    前記高圧部(200)の前記外筒部(210)は、前記胴体筒部(170)の外周面側に当接する高圧部外周側突起部(211)と、前記胴体筒部(170)の内周面側に当接する高圧部内周側嵌合部(212)とからなる高圧部側凹部(213)を有してなり、
    前記外筒部(210)と前記内筒部(220)の間には、絶縁性樹脂(330)を介在させており
    前記絶縁性樹脂(330)は前記高圧部(200)を形成する樹脂よりも絶縁性が高いことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記胴体部(100)は前記一次コイル(5)の外周側に無方向性磁性体からなる外周コア(160)を備え、
    前記胴体筒部(170)は鉄を主成分とした金属からなり、
    前記胴体筒部(170)の板厚をtとしたときに、
    0.1(mm)≦t≦0.6(mm)
    であることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  3. 請求項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記頭部側凹部(315)は、前記頭部内周側突起部(314)よりも前記頭部外周側嵌合部(313)が長く、かつ前記高圧部側凹部(213)は、前記高圧部外周側突起部(211)よりも前記高圧部内周側嵌合部(212)が長いことを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  4. 請求項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記胴体筒部(170)は、前記頭部(300)と圧入嵌合される頭部側端部において、前記胴体筒部(170)を径方向内側に曲げた外周側曲面部(171)と、前記高圧部(200)と圧入嵌合される高圧部側端部において、前記胴体筒部(170)を径方向外側に曲げた内周側曲面部(172)とを有してなることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  5. 請求項乃至のいずれか1項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記胴体筒部(170)の外周側の直径は前記頭部外周側嵌合部(313)の内周側の直径よりdだけ大きく成型されてなり、
    前記高圧部内周側嵌合部(212)の外周側の直径は前記胴体筒部(170)の内周側の直径よりdだけ大きく成型されてなり、
    0.01(mm)≦d≦0.25(mm)
    となることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  6. 請求項乃至のいずれか1項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記胴体筒部(170)は表面にメッキ層が形成されており、前記胴体筒部(170)の前記高圧部外周側突起部(211)に当接する部位には、メッキ層が形成されておらず、
    前記メッキ層が形成されていない部位は前記高圧部側凹部(213)に覆われていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
  7. 請求項に記載の内燃機関用点火コイルにおいて、
    前記メッキ層はNiによって構成されていることを特徴とする内燃機関用点火コイル。
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