JP5884744B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器を介して内燃機関に燃料を供給する蓄圧式の燃料供給装置に関する。
従来から、蓄圧式の燃料供給装置は、ディーゼルエンジン等の直噴型内燃機関の燃焼室に燃料を噴射供給するために採用されており、以下のようなポンプ装置、制御特性および電子制御ユニット(ECU)を備える。
すなわち、ポンプ装置は、燃料を吸入するとともに高圧化して蓄圧容器に吐出する高圧ポンプ、および、通電されて動作することで高圧ポンプに吸入される燃料を調量する調量手段を有する。そして、調量手段は、通電量に応じて、高圧ポンプによる燃料の吸入量を増減して高圧ポンプによる燃料の吐出量を調節する。
また、制御特性は、調量手段の動作特性であってECUに記憶されて通電量の操作に利用されるものであり、調量手段の通電量と高圧ポンプの吐出量(調量手段による燃料の吸入量、つまり、ポンプ装置の吐出量)との相関を示す。そして、ECUは、調量手段の通電量を操作することにより、燃焼室への燃料の噴射圧力に相当する蓄圧容器内の燃料圧をフィードバック制御する。より具体的に、ECUは、蓄圧容器内の燃料圧を目標値に略一致させるために吐出量として必要とされる要求値を算出するとともに、要求値を制御特性に当てはめることで通電量の目標値を算出し、算出した目標値に基づき通電量を操作する(例えば、特許文献1参照。)。
なお、蓄圧容器から燃焼室への燃料の噴射は、内燃機関の気筒ごとに搭載された燃料噴射弁(インジェクタ)により実行される。そして、インジェクタは、ECUにより噴射時期(開弁開始時期)や噴射期間(開弁時間)が制御されて、目標とする噴射量の燃料を燃焼室に噴射する。
ところで、蓄圧式の燃料供給装置では、内燃機関の始動時に、確実に蓄圧容器内に燃料を充填して蓄圧させ、さらに内燃機関の始動に必要な噴射量の燃料を燃焼室に噴射供給する必要がある。そこで、例えば、ポンプ装置の品種ごとに設定された品種固有の制御特性(以下、マスター特性と呼ぶ。)を始動用に修正したものをECUに記憶させる。例えば、燃料供給装置を車両に組み付ける際に、内燃機関の回転数、蓄圧容器内の燃料圧、およびインジェクタの噴射量等が始動時の条件を満たすように実機にて試験を行う。そして、この試験結果に基づいてマスター特性を修正するとともに、修正して得られた制御特性を個体固有の始動特性としてECUに記憶させる。
しかし、始動特性の取得および記憶はポンプ装置の個体ごとに行う必要があり、工場でのタクトタイムが大きくなってしまう。また、市場においても、ポンプ装置の交換時に始動特性を再取得して記憶し直す必要があり、これらの変更作業を忘れると始動不良になる虞がある。
そこで、蓄圧式の燃料供給装置において、ポンプ装置の個体ごとに始動特性を取得しなくても、内燃機関を確実に始動することができるようにする要請が高まっている。
特開2001−082230号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、蓄圧式の燃料供給装置において、ポンプ装置の個体ごとに始動特性を取得しなくても、内燃機関を確実に始動することができるように対策を施すことにある。
本願の第1発明によれば、燃料供給装置は、燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器を介して内燃機関に燃料を供給する蓄圧式である。そして、燃料供給装置は、以下に説明するポンプ装置、制御特性、制御手段、始動モードおよび共通補正値を備える。
まず、ポンプ装置は、燃料を吸入するとともに高圧化して蓄圧容器に吐出する高圧ポンプ、および、通電されて動作することで高圧ポンプに吸入される燃料を調量する調量手段を有する。そして、調量手段は、通電量に応じて、高圧ポンプによる燃料の吸入量を増減して高圧ポンプによる燃料の吐出量を調節する。
また、制御特性は、調量手段の動作特性であって通電量の操作に利用されるものであり、通電量と吐出量との相関を示す。
また、制御手段は、蓄圧容器内の燃料圧を目標値に略一致させるために吐出量として必要とされる要求値を算出するとともに、要求値を制御特性に当てはめることで通電量の目標値を算出し、算出した目標値に基づき通電量を操作する。
また、始動モードは、制御手段によって内燃機関の始動時に実行される制御モードである。そして、始動モードは、要求値を算出するとともに、さらに、吐出量の現実値が増えるように、要求値を制御特性に当てはめることで得られる通電量の正規の目標値よりも大きいまたは小さい目標値を最終の目標値として算出する。
さらに、共通補正値は、始動モードにより最終の目標値を算出する際に利用される補正量の値であり、補正量は、要求値に加算する加算幅、正規の目標値から減算する減算幅、または正規の目標値に加算する加算幅の内の少なくとも1つである。そして、共通補正値は、ポンプ装置の同一品種個体間の吐出量のばらつきの下限を示す個体でも、内燃機関の始動時に吐出量の現実値を増やして蓄圧容器内の燃料圧を目標値に略一致させることができる値として設定され、個体間で共有される。
これにより、ポンプ装置に関し、同一品種個体間の吐出量のばらつきが下限を示す個体(以下、吐出量下限品と呼ぶ。)でも、内燃機関の始動時に、確実に蓄圧容器内に燃料を充填して蓄圧させ蓄圧容器内の燃料圧(以下、レール圧と呼ぶ。)を目標値に略一致させることができる。このため、ポンプ装置が吐出量下限品であっても、内燃機関の始動に必要な噴射量の燃料を確実に燃焼室に噴射供給することができる。
以上により、蓄圧式の燃料供給装置において、ポンプ装置の個体ごとに始動特性を取得しなくても、内燃機関を確実に始動することができる。
また、燃料供給装置は、開度に応じた流量により蓄圧容器から燃料を逃す逃し弁を備える。そして、始動モードは、逃し弁の動作の制御に関し、逃し弁の開度を操作して蓄圧容器内の燃料圧(レール圧)を目標値に略一致させる制御を行う。
これにより、ポンプ装置が吐出量下限品ではなく、共通補正値を用いることで内燃機関の始動時に吐出量の現実値が過大になるときでも、蓄圧容器内に燃料が過剰に充填されるのを阻止することができるとともに、安定的にレール圧を目標値に略一致させることができる。
さらに、始動モードは、正規の目標値を算出する過程で、ポンプ装置による燃料の吐出によって蓄圧容器内の燃料圧(レール圧)を目標値に略一致させるためのP項を算出する。そして、始動モードは、内燃機関の始動後、さらに、P項がゼロに略一致した後に、補正量を共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始する。
内燃機関の始動後は、ポンプ装置による燃料の吐出に要するエネルギーの消費量を減らすため、逃し弁を閉弁側に移行させてポンプ装置の吐出量の現実値を低減するのが好ましい。
そこで、内燃機関の始動後、さらに、ポンプ装置の動作の制御に関するP項がゼロに略一致した後、補正量を共通補正値からゼロに向けて減らしていき、逃し弁を閉弁側に移行させる。これにより、レール圧の制御が安定したことを確認した上で、逃し弁を閉弁側に移行させてポンプ装置の吐出量の現実値を低減し、ポンプ装置におけるエネルギーの消費量を減らすことができる。
本願の第2発明によれば、始動モードは、正規の目標値を算出する過程で、ポンプ装置による燃料の吐出によって蓄圧容器内の燃料圧(レール圧)を目標値に略一致させるためのI項を算出する。そして、始動モードは、内燃機関の始動後、補正量を共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始し、さらに、逓減操作の開始後、I項の絶対値が所定の閾値よりも大きくなったか否かを監視する。そして、始動モードは、I項の絶対値が閾値よりも大きくなったら、逓減操作を停止するとともに、補正量を逓減操作の停止時の値に固定する。
内燃機関の始動後、ポンプ装置の動作の制御に関するI項が過剰に蓄積されている状態で、補正量を減らし続けて逃し弁を閉弁側に移行させていくと、ポンプ装置によるレール圧の制御が不安定になる虞がある。
そこで、内燃機関の始動後、I項が過剰に蓄積されているか否かを監視する。そして、I項が過剰に蓄積されていると判定した場合、補正量を逓減操作の停止時の値に固定して逃し弁の閉弁側への移行を停止する。これにより、I項の過剰蓄積に起因してポンプ装置によるレール圧の制御が不安定になる事態を回避することができる。
本願の第3発明によれば、始動モードは、内燃機関の始動後、I項の絶対値が所定の閾値よりも大きくならないように逃し弁の開度を操作する。
これにより、ポンプ装置の動作の制御に関するI項の過剰蓄積を阻止することができるので、I項の過剰蓄積に起因してポンプ装置によるレール圧の制御が不安定になる事態を回避することができる。
燃料供給装置の全体構成図である。 逃し弁の構成図である。 吸入調量弁の構成図である。 サプライポンプによるレール圧の制御を示すブロックフロー図である。 SCV特性を示す特性図である。 始動モードによる制御処理を示すフローチャートである。 (a)はレール圧の時間推移を示すタイムチャートであり、(b)は吸入調量弁への通電量の時間推移を示すタイムチャートであり、(c)は吸入調量弁への通電量の減算幅の時間推移を示すタイムチャートであり、(d)は逃し弁による逃し量の時間推移を示すタイムチャートである。
以下、発明を実施するための形態を実施例に基づいて説明する。
〔実施例の構成〕
実施例の燃料供給装置1の全体構成を、図面を用いて説明する。
燃料供給装置1は、燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器(以下、コモンレールと呼ぶ。)2を介して内燃機関(図示せず。)に燃料を供給するものであり、例えば、ディーゼルエンジンの燃焼室に燃料を噴射供給するために好適に利用することができる。
まず、燃料供給装置1の全体構成を、図1〜図3を用いて説明する。
燃料供給装置1は、以下に説明するコモンレール2、燃料噴射弁(インジェクタ)3、ポンプ装置(以下、サプライポンプと呼ぶ。)4および電子制御ユニット(ECU)5等を備える。
コモンレール2は、サプライポンプ4から吐出された高圧の燃料を高圧状態で蓄圧する。また、コモンレール2は、高圧の燃料をインジェクタ3に分配するものであり、コモンレール2内の燃料圧(レール圧)はインジェクタ3による燃料の噴射圧に相当する。そして、レール圧は、レール圧センサ6により検出されてECU5に出力され、ECU5にて各種制御に利用される。また、コモンレール2には燃料の逃し弁7が装着されている。そして、逃し弁7は、ECU5により動作を制御され、レール圧を迅速に低減する必要があるとき等に開弁してコモンレール2内から燃料を逃す。
逃し弁7は、開度に応じた流量によりコモンレール2から燃料を逃すものであり、図2に示すように、主に弁部9とソレノイド部10とから構成されている。
弁部9は、ソレノイド部10から出力される推力により駆動される球状の弁体11と、弁体11を収容するとともに弁体11により開閉される流路12を形成するハウジング13とを有する。ここで、弁体11は、コモンレール2から流路12に流入したレール圧相当の燃料により流路12を開く方向(開側)に付勢されており、ソレノイド部10の推力は、レール圧相当の燃料圧に抗して弁体11を閉側に駆動する。
ソレノイド部10は、通電により磁束を発生するコイル14、コイル14が発生する磁束により閉側に駆動される可動鉄心15、および、可動鉄心15と一体化されて弁体11に当接する出力軸16等を有する。そして、コイル14への通電量に応じて可動鉄心15が閉側に吸引されて移動することで、弁体11が閉側に駆動される。
これにより、逃し弁7は、通電量の増加に伴い、流路12を通過する燃料の流量(コモンレール2からの逃し量)を減らす常開型の弁装置として機能する。すなわち、コイル14への通電量がゼロのときに逃し量が最大となり、通電量の増加に応じて逃し量が低減する。また、コイル14への通電量はECU5により操作される。
インジェクタ3は、内燃機関の気筒ごとに搭載されてそれぞれの燃焼室へ個別に燃料を噴射供給する。また、インジェクタ3は、ECU5により噴射時期(開弁開始時期)や噴射期間(開弁時間)が制御されて、目標とする噴射量の燃料を燃焼室に噴射する。
サプライポンプ4は、フィードポンプ18により燃料タンク19から汲み上げられた燃料を高圧化してコモンレール2に吐出するものであり、以下に説明する高圧ポンプ20、調量手段21、駆動部22および圧力調整弁23等を有する。なお、フィードポンプ18は、周知の電動式ポンプであり、ECU5により動作を制御される。また、サプライポンプ4とフィードポンプ18との間には、燃料フィルタ24が設けられている。
高圧ポンプ20は、燃料を吸入するとともに高圧化してコモンレール2に吐出するものである。すなわち、高圧ポンプ20は、プランジャ26により燃料の加圧室27を形成し、プランジャ26の往復動により加圧室27を拡大縮小して加圧室27に燃料を吸入したり、加圧室27で燃料を高圧化して吐出したりする。なお、加圧室27の吸入側、吐出側にはそれぞれ逆止弁28a、28bが設けられている。
調量手段21は、通電されて動作することで高圧ポンプ20に吸入される燃料を調量する弁装置であり、通電量に応じて、高圧ポンプ20による燃料の吸入量を増減して高圧ポンプ20による燃料の吐出量(サプライポンプ4の吐出量)を調節する(以下、調量手段21を吸入調量弁21と呼ぶ。)。
吸入調量弁21は、高圧ポンプ20と燃料フィルタ24との間に設けられ、図3に示すように、主に、弁部30とソレノイド部31とから構成されている。
弁部30は、ソレノイド部31から出力される推力により軸方向一端側に駆動される弁体32と、弁体32を軸方向他端側に付勢する付勢手段33と、弁体32および付勢手段33等を収容するハウジング34とを有する。そして、弁体32に設けられた流路35の開口35aと、ハウジング34に設けられた流路36の開口36aとの重なりに応じて、弁部30を通過する燃料の流量が定まる。つまり、ソレノイド部31の推力と付勢手段33の付勢力とが拮抗して弁体32の位置が定まることで、吸入調量弁21を通過して高圧ポンプ20に向かう燃料の流量が定まり、結果的に高圧ポンプ20による吸入量が定まり、さらにサプライポンプ4の吐出量が定まる。
ソレノイド部31は、通電により磁束を発生するコイル38、コイル38が発生する磁束により軸方向一端側に駆動される可動鉄心39、および、可動鉄心39と一体化されて弁体32に軸方向に当接する出力軸40等を有する。そして、コイル38への通電量に応じて可動鉄心39が軸方向一端側に吸引されて移動することで、弁体32が軸方向一端側に駆動される。
ここで、弁部30における開口35a、36aの重なりは、コイル38への通電量がゼロのときに最大となり、通電量の増加に応じて開口35a、36aの重なりが低減する。つまり、吸入調量弁21は、通電量の増加に伴い、通過する燃料の流量(高圧ポンプ20による吸入量、すなわちサプライポンプ4の吐出量)を減らす常開型の弁装置である。そして、コイル38への通電量はECU5により操作される。
駆動部22は、例えば、内燃機関により回転駆動される駆動軸42、駆動軸42に一体化されて加圧室27を縮小する方向にプランジャ26を駆動するカム43、およびカム43による駆動方向と逆方向にプランジャ26を付勢する付勢手段44等により構成されている。また、カム43等を収容するカム室45には、フィードポンプ18から吐出された燃料が潤滑油として供給される。
圧力調整弁23は、フィードポンプ18による吐出圧を所定の規制値に規制するものである。
ECU5は、制御処理および演算処理を行うCPU、ROMおよびRAM等の記憶装置、入力装置、ならびに出力装置等を有するマイコン(図示せず。)を有し、レール圧センサ6等の各種センサから検出信号の入力を受けて制御演算処理を実行するとともに、逃し弁7や吸入調量弁21等に通電するための指令信号を出力する。
〔実施例の特徴〕
次に、実施例の燃料供給装置1の特徴的構成を、図面を用いて説明する。
燃料供給装置1は、特徴的構成として、上記の逃し弁7、サプライポンプ4およびECU5、ならびに、吸入調量弁21の動作特性であってコイル38への通電量の操作に利用される制御特性(以下、SCV特性と呼ぶ。)、ECU5によって内燃機関の始動時に実行される制御モードである始動モード、始動モードにおいて利用される共通補正値を備える。
SCV特性は、図4に示すように、コイル38への通電量iとサプライポンプ4による吐出量qとの相関を示すものである。ここで、SCV特性は、吸入調量弁21が常開型であることから、通電量iの増加に対し吐出量qが直線的に減少するリニア特性を示す。また、SCV特性は、例えば、サプライポンプ4の品種ごとに設定された品種固有の特性(マスター特性)としてECU5に記憶されて利用される。このため、同一品種のサプライポンプ4では、個体間で異ならない同一のSCV特性に基づき吐出量が調節される。
ECU5は、通電量iを操作することにより、レール圧をフィードバック制御する。より具体的に、ECU5は、図5に示すように、レール圧を目標値に略一致させるために吐出量qとして必要とされる要求値を算出するとともに、吐出量qの要求値をSCV特性に当てはめることで通電量iの目標値を算出し、算出した目標値に基づき通電量iを操作する。
このとき、ECU5は、例えば、レール圧における検出値と目標値との偏差に基づき一義的に定まる基本量qBaseと、偏差に対してPIDの各動作を施すことで求まるフィードバック量qFBとの和として要求値を算出する。また、ECU5は、例えば、通電量iの目標値に基づき、コイル38への通電をオンオフする時間的比率(デューティ比)を求め、求めたデューティ比に従ってコイル38へ電流を供給することで、通電量を目標値に略一致させる。
始動モードは、内燃機関の始動時に、確実にコモンレール2内に燃料を充填して蓄圧させ、さらに内燃機関の始動に必要な噴射量の燃料を燃焼室に噴射供給するために設定されている。そこで、始動モードは、吐出量qの現実値が増えるように、吐出量qの要求値をSCV特性に当てはめることで得られる通電量iの正規の目標値よりも小さい目標値を最終の目標値として算出する。このため、始動モードは、通電量iの正規の目標値を補正することにより最終の目標値を算出する。
共通補正値は、始動モードにより最終の目標値を算出する際に利用される補正量の値であり、補正量は、例えば、正規の目標値から減算する減算幅Δiである。そして、共通補正値は、サプライポンプ4の同一品種個体間の吐出量qのばらつきの下限を示す個体(吐出量下限品)でも、内燃機関の始動時に吐出量qの現実値を増やしてレール圧を目標値に略一致させることができる減算幅Δiの値として設定されている。また、共通補正値は、個体間で共有され、サプライポンプ4の同一品種の個体であれば、全ての個体で同一の数値として車両ごとにECU5に記憶されている。
そして、始動モードは、次のようにして通電量iの最終の目標値を算出する。例えば、図4に示すように、吐出量qの要求値をq*として算出した場合、マスター特性にq*を当てはめることで、通電量iの正規の目標値としてi*を算出する。引き続き、i*から減算幅Δiを減算することで、通電量iの最終の目標値としてi*−Δiを算出する。この結果、マスター特性において減算幅Δiに対応する吐出量qの加算幅Δqだけ、吐出量qの要求値が実質的に嵩上げされ、ECU5は、通電量iの目標値をi*−Δiとして通電量iを操作する。
また、始動モードは、逃し弁7の動作の制御に関し、逃し弁7の開度を操作してレール圧を目標値に略一致させるフィードバック制御を行う。つまり、始動モードによれば、レール圧は、サプライポンプ4の吐出量qおよび逃し弁7の逃し量の両方を調節することにより制御される。実質的には、サプライポンプ4の吐出量qがレール圧の偏差に基づく数値よりも増やされ、吐出量qの増加に基づくレール圧の増加を抑制するように、逃し量がレール圧の偏差に基づき調節される。
また、始動モードは、通電量iの正規の目標値を算出する過程で、フィードバック量qFBを算出しており、フィードバック量qFBを算出する際に、レール圧に関する偏差に対してPIDの各動作を施すことで、それぞれP項、I項およびD項を算出している。そして、始動モードは、内燃機関の始動後、運転モードに移行するため、フィードバック量qFBの算出過程で求められるP項およびI項を用いて、各種の判定や監視を行う。
具体的に、始動モードは、内燃機関の始動後、さらに、P項がゼロに略一致した後に、減算幅Δiを共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始する。この逓減操作は、 内燃機関の始動後、サプライポンプ4による燃料の吐出に要するエネルギーの消費量を減らすことを主目的とするものであり、より具体的には、逃し弁7を閉弁側に移行させてサプライポンプ4の吐出量qの現実値を低減することを主目的とする。また、P項がゼロに略一致したか否かを逓減操作開始の基準とする主目的は、内燃機関の始動後、サプライポンプ4の動作が安定したか否かを判断することにある。
また、始動モードは、逓減操作の開始後、I項の絶対値が所定の閾値εよりも大きくなったか否かを監視する。そして、始動モードは、I項の絶対値が閾値εよりも大きくなったら、逓減操作を停止するとともに、減算幅Δiを逓減操作停止時の値に固定する。このI項に対する監視は、I項の過剰蓄積に起因してサプライポンプ4によるレール圧の制御が不安定になる事態を回避することにある。
つまり、内燃機関の始動後、サプライポンプ4の制御に関するI項が過剰に蓄積されている状態で、減算幅Δiを減らし続けて逃し弁7を閉弁側に移行させていくと、サプライポンプ4によるレール圧の制御が不安定になる虞がある。そこで、内燃機関の始動後、I項が過剰に蓄積されているか否かを監視する。そして、I項が過剰に蓄積されている場合、減算幅Δiを逓減操作停止時の値に固定して逃し弁7の閉弁側への移行を停止する。これにより、I項の過剰蓄積に起因してポンプ装置によるレール圧の制御が不安定になる事態を回避する。
〔実施例1の動作〕
実施例の燃料供給装置1の動作を、図6のフローチャートおよび図7のタイムチャートを用いて説明する。
まず、乗員によるイグニッションオン操作等により内燃機関を始動する要求が発生すると、ECU5は始動モードを実行する。すなわち、ECU5は、サプライポンプ4による燃料の吐出量qの現実値が増えるように、吸入調量弁21の通電量iの目標値としてi*−Δiを算出する。なお、Δiの当初の値は共通補正値である。同時に、ECU5は、逃し弁7の開度を操作してレール圧を目標値に略一致させるフィードバック制御を行う。
これにより、コモンレール2内に燃料が充填されて蓄圧され、内燃機関の始動に必要な噴射量の燃料がインジェクタ3により燃焼室に供給される。また、吐出量qの現実値の増加に基づくレール圧の増加が、逃し弁7の動作により抑制される。
そして、始動モードは、通電量iの目標値としてi*−Δiを算出する制御、および、逃し弁7によるレール圧のフィードバック制御の開始に合わせて、図6のフローチャートに示す制御処理を実行する。この制御処理は、始動モードから後記する運転モードα、βのいずれか一方に移行するために実行される。
図6のフローチャートによれば、まず、ステップS1で、内燃機関が始動したか否かを判定する。この判定は、例えば、内燃機関の回転数がアイドル運転の回転数に達したか否かにより行うことができる。そして、ステップS1で内燃機関が始動したと判定した場合(YES)、ステップS2に移行し、内燃機関が始動していないと判定した場合(NO)、ステップS1で待機する。
次に、ステップS2で、フィードバック量qFBの算出過程で求められるP項がゼロに略一致したか否かを判定する。これにより、内燃機関の始動後、サプライポンプ4の動作が安定したか否かを判断する。そして、P項がゼロに略一致してサプライポンプ4の動作が安定したと判断した場合(YES)、ステップS3に進み、P項がゼロに略一致せずサプライポンプ4の動作が安定していないと判断した場合(NO)、ステップS2で待機する。
ステップS3では、減算幅Δiを共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始する(図7の時間t1参照。)。これにより、通電量iは増加を開始し、これに伴って、逃し弁7は閉弁側に移行を開始し、吐出量qの現実値は低減を開始する。なお、レール圧は、逓減操作の開始前後で変化しない。また、逓減操作による減算幅Δiの逓減パターンは、例えば、時間の経過に対して減算幅Δiを一次関数的にゼロまで減らすものである。
そして、ステップS4で、I項の絶対値が所定の閾値εよりも小さいか否かを判定する。これにより、逓減操作の開始後にI項の過剰蓄積が発生しているかを判断する。そして、I項の絶対値が閾値εよりも小さく、I項の過剰蓄積が発生していないと判断した場合(YES)、ステップS5に進み、I項の絶対値が閾値ε以上であり、I項の過剰蓄積が発生していると判断した場合(NO)、ステップS6に進む。
ステップS5では、減算幅Δiがゼロに達したか否かを判定する。これにより、逓減操作が完了したか否かを判断する。そして、減算幅Δiがゼロに達して逓減操作が完了していると判断した場合(YES)、ステップS7に進み、減算幅Δiがゼロに達しておらず逓減操作が完了していないと判断した場合(NO)、ステップS4に戻る。
ステップS6では、減算幅Δiを固定する(図7の時間t2参照。)。これにより、逓減操作が停止されて減算幅Δiは、共通補正値よりも小さく、かつ、ゼロよりも大きい値に固定され、通電量iは増加を停止する。これに伴って、逃し弁7は閉弁側に移行を停止し、吐出量qの現実値は低減を停止する。なお、レール圧は、逓減操作の停止前後で変化しない。そして、ステップS6では、減算幅Δiを固定した後、ステップS8に移行する。
ステップS7では、運転モードαに移行する。これにより、ECU5は、始動モードに基づく制御から運転モードαに基づく制御に切り替える。
ここで、運転モードαは、逃し弁7の開度をゼロに保ちながら、通電量iを操作してレール圧をフィードバック制御するものであり、通電量iの目標値は、正規の目標値としてのi*である。このため、運転モードαによれば、レール圧は、吐出量qを嵩上げすることなく、通電量iの操作によりフィードバック制御される。
ステップS8では、運転モードβに移行する。これにより、ECU5は、始動モードに基づく制御から運転モードβに基づく制御に切り替える。
ここで、運転モードβは、通電量iおよび逃し弁7の開度(逃し弁7への通電量)を操作してレール圧をフィードバック制御するものであり、通電量iの目標値はi*−Δiであって、減算幅Δiの値は逓減操作を停止したときの値であり共通補正値よりも小さい。このため、運転モードβによれば、吐出量qを嵩上げした状態が維持され(ただし、嵩上げ幅は、始動モード実行時よりも小さい。)、吐出量qの嵩上げによるレール圧の増加を抑制するように逃し量が操作される。
〔実施例の効果〕
実施例の燃料供給装置1によれば、始動モードは、吸入調量弁21に与えられる通電量iの最終の目標値として、SCV特性から得られる正規の目標値から減算幅Δiだけ減算したものを算出し、通電量iを操作する。さらに、減算幅Δiの値として採用される共通補正値は、サプライポンプ4の同一品種個体間の吐出量qのばらつきの下限を示す個体でも、内燃機関の始動時に吐出量qの現実値を増やしてレール圧を目標値に略一致させることができる値として設定され、個体間で共有される。
これにより、サプライポンプ4が吐出量下限品であっても、内燃機関の始動時に、確実にコモンレール2内に燃料を充填して蓄圧させレール圧を目標値に略一致させることができる。このため、サプライポンプ4が吐出量下限品であっても、内燃機関の始動に必要な噴射量の燃料を確実に燃焼室に噴射供給することができる。
以上により、蓄圧式の燃料供給装置1において、サプライポンプ4の個体ごとに始動特性を取得しなくても、内燃機関を確実に始動することができる。
また、燃料供給装置1は、開度に応じた流量によりコモンレール2から燃料を逃す逃し弁7を備える。そして、始動モードは、逃し弁7の動作の制御に関し、逃し弁7の開度を操作してレール圧を目標値に略一致させるフィードバック制御を行う。
これにより、サプライポンプ4が吐出量下限品ではなく、共通補正値を用いることで内燃機関の始動時に吐出量qの現実値が過大になるときでも、コモンレール2内に燃料が過剰に充填されるのを阻止することができるとともに、安定的にレール圧を目標値に略一致させることができる。
また、始動モードは、通電量iの正規の目標値を算出する過程で、サプライポンプ4による燃料の吐出によってレール圧を目標値に略一致させるためのP項を算出する。そして、始動モードは、内燃機関の始動後、さらに、P項がゼロに略一致した後に、減算幅Δiを共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始する。
これにより、内燃機関の始動後、レール圧の制御が安定したことを確認した上で、逃し弁7を閉弁側に移行させてサプライポンプ4の吐出量qの現実値を低減し、サプライポンプ4におけるエネルギーの消費量を減らすことができる。
また、始動モードは、通電量iの正規の目標値を算出する過程で、サプライポンプ4による燃料の吐出によってレール圧を目標値に略一致させるためのI項を算出する。そして、始動モードは、逓減操作の開始後、I項の絶対値が閾値εよりも大きくなったか否かを監視する。そして、始動モードは、I項の絶対値が閾値εよりも大きくなったら、逓減操作を停止するとともに、減算幅Δiを逓減操作停止時の値に固定する。
これにより、内燃機関の始動後、I項の過剰蓄積に起因してサプライポンプ4によるレール圧の制御が不安定になる事態を回避することができる。
〔変形例〕
燃料供給装置1の態様は実施例に限定されず、種々の変形例を考えることができる。
例えば、実施例の燃料供給装置1によれば、始動モードにおいて通電量iの最終の目標値を求める際に用いる補正量は、正規の目標値から減算する減算幅Δiであったが、吐出量qの要求値に加算する加算幅を補正量として採用してもよい。
また、実施例の燃料供給装置1によれば、吸入調量弁21は常開型の弁装置であったが、吸入調量弁21として常閉型の弁装置を採用してもよい。この場合、始動モードにおける通電量iの最終の目標値は、正規の目標値よりも大きくなるように求められ、補正量は、正規の目標値に加算する加算幅である。
さらに、実施例の燃料供給装置1によれば、始動モードは、サプライポンプ4による燃料の吐出によってレール圧を目標値に略一致させるためのI項を算出し、I項の絶対値に対して閾値εを設定してI項の過剰蓄積が発生した場合に減算幅Δiの逓減操作を停止するようにしていたが、内燃機関の始動後、I項の絶対値が閾値εよりも大きくならないように逃し弁7の開度を操作するものとして始動モードを設定してもよい。すなわち、逃し弁7の開度を操作することによりI項の絶対値をフィードバック制御するように、始動モードを設定してもよい。
1 燃料供給装置 2 コモンレール(蓄圧容器) 4 サプライポンプ(ポンプ装置) 5 ECU(制御手段) 20 高圧ポンプ 21 調量手段 i 通電量 q 吐出量 Δi 減算幅

Claims (4)

  1. 燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器(2)を介して内燃機関に燃料を供給する蓄圧式の燃料供給装置(1)において、
    燃料を吸入するとともに高圧化して前記蓄圧容器(2)に吐出する高圧ポンプ(20)、および、通電されて動作することで前記高圧ポンプ(20)に吸入される燃料を調量するものであり、通電量(i)に応じて、前記高圧ポンプ(20)による燃料の吸入量を増減して前記高圧ポンプ(20)による燃料の吐出量(q)を調節する調量手段(21)を有するポンプ装置(4)と、
    前記調量手段(21)の動作特性であって前記通電量(i)の操作に利用されるものであり、前記通電量(i)と前記吐出量(q)との相関を示す制御特性と、
    前記蓄圧容器(2)内の燃料圧をフィードバック制御により目標値に略一致させるために前記吐出量(q)として必要とされる要求値を算出するとともに、この要求値を前記制御特性に当てはめることで前記通電量(i)の目標値を算出し、算出した目標値に基づき前記通電量(i)を操作する制御手段(5)と、
    この制御手段(5)によって前記内燃機関の始動時に実行される制御モードであり、前記要求値を算出するとともに、さらに、前記吐出量(q)の現実値が増えるように、前記要求値を前記制御特性に当てはめることで得られる前記通電量(i)の正規の目標値よりも大きいまたは小さい目標値を最終の目標値として算出する始動モードと、
    この始動モードにより前記最終の目標値を算出する際に利用される補正量の値であり、この補正量は、前記要求値に加算する加算幅、前記正規の目標値から減算する減算幅(Δi)、または前記正規の目標値に加算する加算幅の内の少なくとも1つであって、前記ポンプ装置(4)の同一品種個体間の前記吐出量(q)のばらつきの下限を示す個体でも、前記内燃機関の始動時に前記吐出量(q)の現実値を増やして前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させることができる値として設定され、個体間で共有される共通補正値と
    開度に応じた流量により前記蓄圧容器(2)から燃料を逃す逃し弁(7)とを備え、
    前記始動モードは、
    前記逃し弁(7)の動作の制御に関し、前記逃し弁(7)の開度を操作して前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させる制御を行い、
    前記正規の目標値を算出する過程で、前記ポンプ装置(4)による燃料の吐出によって前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させるためのP項を算出し、
    前記内燃機関の始動後、さらに、前記P項がゼロに略一致した後に、前記補正量を前記共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始することを特徴とする燃料供給装置(1)。
  2. 燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器(2)を介して内燃機関に燃料を供給する蓄圧式の燃料供給装置(1)において、
    燃料を吸入するとともに高圧化して前記蓄圧容器(2)に吐出する高圧ポンプ(20)、および、通電されて動作することで前記高圧ポンプ(20)に吸入される燃料を調量するものであり、通電量(i)に応じて、前記高圧ポンプ(20)による燃料の吸入量を増減して前記高圧ポンプ(20)による燃料の吐出量(q)を調節する調量手段(21)を有するポンプ装置(4)と、
    前記調量手段(21)の動作特性であって前記通電量(i)の操作に利用されるものであり、前記通電量(i)と前記吐出量(q)との相関を示す制御特性と、
    前記蓄圧容器(2)内の燃料圧をフィードバック制御により目標値に略一致させるために前記吐出量(q)として必要とされる要求値を算出するとともに、この要求値を前記制御特性に当てはめることで前記通電量(i)の目標値を算出し、算出した目標値に基づき前記通電量(i)を操作する制御手段(5)と、
    この制御手段(5)によって前記内燃機関の始動時に実行される制御モードであり、前記要求値を算出するとともに、さらに、前記吐出量(q)の現実値が増えるように、前記要求値を前記制御特性に当てはめることで得られる前記通電量(i)の正規の目標値よりも大きいまたは小さい目標値を最終の目標値として算出する始動モードと、
    この始動モードにより前記最終の目標値を算出する際に利用される補正量の値であり、この補正量は、前記要求値に加算する加算幅、前記正規の目標値から減算する減算幅(Δi)、または前記正規の目標値に加算する加算幅の内の少なくとも1つであって、前記ポンプ装置(4)の同一品種個体間の前記吐出量(q)のばらつきの下限を示す個体でも、前記内燃機関の始動時に前記吐出量(q)の現実値を増やして前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させることができる値として設定され、個体間で共有される共通補正値と、
    開度に応じた流量により前記蓄圧容器(2)から燃料を逃す逃し弁(7)を備え、
    前記始動モードは、
    前記逃し弁(7)の動作の制御に関し、前記逃し弁(7)の開度を操作して前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させる制御を行い、
    前記正規の目標値を算出する過程で、前記ポンプ装置(4)による燃料の吐出によって前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させるためのI項を算出し、
    前記内燃機関の始動後、前記補正量を前記共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始し、
    さらに、前記逓減操作の開始後、前記I項の絶対値が所定の閾値(ε)よりも大きくなったか否かを監視し、
    前記I項の絶対値が前記閾値(ε)よりも大きくなったら、前記逓減操作を停止するとともに、前記補正量を前記逓減操作の停止時の値に固定することを特徴とする燃料供給装置(1)。
  3. 燃料を高圧で蓄圧する蓄圧容器(2)を介して内燃機関に燃料を供給する蓄圧式の燃料供給装置(1)において、
    燃料を吸入するとともに高圧化して前記蓄圧容器(2)に吐出する高圧ポンプ(20)、および、通電されて動作することで前記高圧ポンプ(20)に吸入される燃料を調量するものであり、通電量(i)に応じて、前記高圧ポンプ(20)による燃料の吸入量を増減して前記高圧ポンプ(20)による燃料の吐出量(q)を調節する調量手段(21)を有するポンプ装置(4)と、
    前記調量手段(21)の動作特性であって前記通電量(i)の操作に利用されるものであり、前記通電量(i)と前記吐出量(q)との相関を示す制御特性と、
    前記蓄圧容器(2)内の燃料圧をフィードバック制御により目標値に略一致させるために前記吐出量(q)として必要とされる要求値を算出するとともに、この要求値を前記制御特性に当てはめることで前記通電量(i)の目標値を算出し、算出した目標値に基づき前記通電量(i)を操作する制御手段(5)と、
    この制御手段(5)によって前記内燃機関の始動時に実行される制御モードであり、前記要求値を算出するとともに、さらに、前記吐出量(q)の現実値が増えるように、前記要求値を前記制御特性に当てはめることで得られる前記通電量(i)の正規の目標値よりも大きいまたは小さい目標値を最終の目標値として算出する始動モードと、
    この始動モードにより前記最終の目標値を算出する際に利用される補正量の値であり、この補正量は、前記要求値に加算する加算幅、前記正規の目標値から減算する減算幅(Δi)、または前記正規の目標値に加算する加算幅の内の少なくとも1つであって、前記ポンプ装置(4)の同一品種個体間の前記吐出量(q)のばらつきの下限を示す個体でも、前記内燃機関の始動時に前記吐出量(q)の現実値を増やして前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させることができる値として設定され、個体間で共有される共通補正値と、
    開度に応じた流量により前記蓄圧容器(2)から燃料を逃す逃し弁(7)とを備え、
    前記始動モードは、
    前記逃し弁(7)の動作の制御に関し、前記逃し弁(7)の開度を操作して前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させる制御を行い、
    前記始動モードは、
    前記正規の目標値を算出する過程で、前記ポンプ装置(4)による燃料の吐出によって前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させるためのI項を算出し、
    前記内燃機関の始動後、前記I項の絶対値が所定の閾値(ε)よりも大きくならないように前記逃し弁(7)の開度を操作することを特徴とする燃料供給装置(1)。
  4. 請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置(1)において、
    前記始動モードは、
    前記正規の目標値を算出する過程で、前記ポンプ装置(4)による燃料の吐出によって前記蓄圧容器(2)内の燃料圧を目標値に略一致させるためのP項を算出し、
    前記内燃機関の始動後、さらに、前記P項がゼロに略一致した後に、前記補正量を前記共通補正値からゼロに向けて減らす逓減操作を開始することを特徴とする燃料供給装置(1)
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