JP5884383B2 - カーテン塗布方法及びカーテン塗布装置 - Google Patents
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Description
また、カーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させることについては、カーテン塗布装置に移動手段を設けるスペースが狭く限られており、多種多様な塗布条件に適応させて複雑な調整機構を設けるのは困難であるためか、現在までのところ実施されていないのが現状である。
本発明のカーテン塗布方法は、少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出し、吐出された塗布液をカーテン状に案内するカーテンエッジガイドでカーテンノズルリップから自由落下させ、連続走行するウェブ上に塗布するカーテン塗布方法において、
前記カーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させて塗布することを特徴とする。
本発明のカーテン塗布方法は、少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出し、吐出された塗布液をカーテン状に案内するカーテンエッジガイドでカーテンノズルリップから自由落下させ、連続走行するウェブ上に塗布する方法であり、例えば、吐出工程を含み、搬送工程、更に必要に応じてその他の工程を含んでなる。
本発明のカーテン塗布装置は、少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出し、吐出された塗布液をカーテン状に案内するカーテンエッジガイドでカーテンノズルリップから自由落下させ、連続走行するウェブ上に塗布する装置であり、例えば、吐出手段を有してなり、搬送手段、スライド面、更に必要に応じてその他の手段を有してなる。
前記カーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させる距離は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、5mm〜30mmが更に好ましく、5mm〜15mmが特に好ましい。
前記カーテンエッジガイドの最突部とカーテンノズルリップ先端からの鉛直線が重なる位置を基準として、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向の距離を規定する。
前記奥行き方向に移動させる距離が、3mm未満であると、カーテン膜が形成できないことがある。一方、前記奥行き方向に移動させる距離は、カーテン塗布装置の機構上、30mmが上限値であり、30mmを超えることはできない。
前記吐出手段は、塗布液を吐出する塗布液吐出口を有する手段であり、前記吐出工程は、塗布液をスリットから吐出する工程である。
前記塗布液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アクリルエマルジョン、感熱液、熱転写リボン塗布液、水系塗布液、溶剤系塗布液などが挙げられる。
前記適正な粘度範囲としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、スロットダイ型カーテンでは、25℃での粘度が1mPa・s〜10,000mPa・sが好ましく、スライドダイ型カーテンでは、25℃での粘度が1mPa・s〜5,000mPa・sが好ましい。
前記粘度は、例えば、B型粘度計等を用いて測定することができる。
前記表面張力が、20mN/m未満であると、膜自身の表面張力が弱いため、膜の引張りが弱く、風による外乱によって容易に膜が変形して揺れてしまう。前記表面張力が、40mN/mを超えると、カーテン膜が切上がりを生じやすくなる。
前記表面張力は、例えば、FACE自動表面張力計(協和界面科学株式会社製)等を用いて、白金プレート法で、静的表面張力を測定することができる。また、Brown氏の文献「A study of the behavior of a thin sheet of moving liquid J.Fluid Mechanics,10:297−305」に記載されているように、カーテン膜に針状の異物を差し込むことによる膜の分裂角を測定することでカーテン膜の動的表面張力を測定することができる。
前記塗布液スリットの断面形状は、矩形断面である。
前記塗布液吐出口の大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、スリットの隙間は、0.2mm〜0.5mmが好ましい。
前記塗布液吐出口の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ステンレススチール(SUS)系、アルミニウム系、硬質クロムメッキ等のメッキなどが好ましい。なお、塗布液に樹脂が含まれている場合であっても、加工精度を高める観点から、金属が好ましい。
前記塗布液を吐出するための吐出機構としては、スロットダイ型カーテンとスライドダイ型カーテンとがあり、特に制限はなく、適宜用途に応じて選択することができる。
前記スロットダイ型カーテンは、1層又は2層の塗布液を塗布する場合に用いられ、スリットが下向きであるため、塗布液の粘度が低い場合には、液だれを生じたり、塗布液中の気泡がダイヘッドのマニホールド内に滞留することがある。しかし、前記スライドダイ型カーテンと比較して、塗布液の吐出速度が速いため、塗布液の動的表面張力と塗布液が落下する際の動圧(慣性力)との釣合いから、動的表面張力が大きい場合に切れ上がるというカーテン膜の切れ上がりのメカニズムを考慮すると、前記スロットダイ型カーテンは切れ上がり難い。また、スライド流下面のような、開放空間がないため、洗浄する際に容易であり、洗浄に使用する水等の洗浄液も少なく、塗布液の粘度が高い場合は、操業中の一時中断時も容易である。
一方、前記スライドダイ型カーテンは、1層から3層以上までの多層の塗布液を塗布する場合に用いられ、スリットが上向きであるため、ダイヘッドのマニホールド内に泡が溜まり難い。しかし、スライド部の面積が大きく、洗浄は容易ではなく、操業中の一時中断時は、スロットダイ型カーテンと比較すると洗浄液が大量に必要となる。
前記塗布液の吐出する流量は、前記カーテン膜が形成可能であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
スロットダイ型カーテンでは、目的の流量を吐出し、カーテン膜が形成可能な、前記スリット及びマニホールド形状であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
スライドダイ型カーテンでは、目的の流量を吐出可能な前記スリット及びマニホールド形状であり、スリットから吐出された後、スライド面を流下後、カーテン膜が形成可能であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
カーテンエッジガイドは、吐出された塗布液をカーテン状に案内する手段であり、パイプ状多孔質材を有するカーテンエッジガイドが用いられる。
前記パイプ状多孔質材は、ウェブ側端面(パイプ状多孔質材の鉛直方向の下端端面)が栓により封止されたパイプ形状の多孔質材であり、パイプ状多孔質材の内部から補助液を滲み出させることができるものである。
前記パイプ状多孔質材の材質としては、内部の補助液に侵されない材質であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セラミック、金属、プラスチック、ガラスなどが挙げられる。
前記補助液としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、水に界面活性剤を添加した液、塗布液の主溶媒などが挙げられる。
前記補助液は、パイプ内部からの補助液の滲み出し効果の点から、塗布液の粘度より低粘度のものを使用することが好ましい。
前記搬送工程は、支持体を搬送する工程であり、搬送手段により行われる。
前記支持体としては、塗布液を支持可能なものである限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記支持体の形状、構造、大きさとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記支持体としては、例えば、剥離紙、原紙、合成紙、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどが挙げられる。
図2は、本発明のカーテン塗布装置の一例を示す要部構成図、図3は、カーテンエッジガイドの概略構成図、図4は、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材の概略構成図を示す。
図3に示すパイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置(カーテンエッジガイド3の高さ方向における補助液の濡れ開始位置と称することもある)(図3中、aで示す)とカーテンノズルリップ相当位置(図3中、bで示す)との距離(図3中、cで示す)は、1mm〜7mmが好ましく、1mm〜5mmがより好ましい。これにより、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質上で歪み無くカーテン膜の形成が可能となる。
カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材4の直径は、5mm〜10mmが好ましい。これにより、ティーポット現象の影響により発生するカーテンエッジガイド上で発生するカーテン膜の歪みを発生させること無く、塗布液を流下させることが可能となる。
カーテンエッジガイド3を移動させる移動手段としては、カーテンエッジガイド3を、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に往復移動が可能なものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、図3に示すように、移動ステージ5を用いることが好ましい。移動ステージ5に固定されたカーテンエッジガイド3は、移動ステージ5が駆動手段(不図示)により図3中の矢印方向に往復移動することに伴い、往復動作する。
前記移動手段(移動ステージ5)を移動及び位置調整するための駆動手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、モータ(駆動モータ)を用いることが好ましい。制御手段(不図示)によりモータを制御することにより、カーテン膜から離れた位置でのカーテンエッジガイドの移動及び位置調整が可能となり、作業者等が誤ってカーテン破断する事故等の発生を防ぐことができる。
−感熱記録層塗工液の調製−
下記の組成から、常法により、感熱記録層塗工液を調製した。
・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 4部
・4−イソプロポキシ−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン 12部
・シリカ 6部
・ポリビニルアルコールの10質量%水溶液 16部
・水 41部
得られた感熱記録層塗工液の粘度は、25℃で150mPa・s、静的表面張力は38mN/mであった。なお、粘度は、B型粘度計(トキメック株式会社製、MODEL BL No.2ローター、60rpm)により測定した。静的表面張力は、FACE自動表面張力計(CBVP−A3型、協和界面科学株式会社製)を用いて測定した。
また、カーテンエッジガイド高さを150mm、補助液(水)量を50cc/minとし、パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離を5mmとし、パイプ状多孔質材の直径は6mmであり、鉛直方向の下端端面が栓により封止されている。パイプ状多孔質材としては、セラミック製のものを用いた。
(1)カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか否かを目視にて、下記基準で評価した。結果を表1に示す。
〔評価基準〕
○:カーテン膜が良好に形成できた
△:カーテン膜が形成できた
×:カーテン膜が形成できなかった
〔評価基準〕
○:カーテン膜の歪みがなかった
△:カーテン膜の歪みが僅かに生じたが、実用上問題ないレベル
×:カーテン膜が形成できなかった
実施例1では、ティーポット現象の発生状況としては、カーテンノズル先端リップからの鉛直線を基準としたときに、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm曲がる状態であった。
そこで、カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイドの最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイド最突部とカーテンノズル先端リップからの鉛直線が重なる位置を基準として、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mmエッジガイドを移動することにより、カーテン膜が良好に形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生もなかった。
実施例1において、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に3mm移動した以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に3mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みが僅かに発生した。
実施例1において、パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離を1mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みが僅かに発生した。
実施例1において、パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離を3mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生もなかった。
実施例1において、パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離を7mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生もなかった。
実施例1において、パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離を10mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みが僅かに発生した。
実施例1において、カーテンエッジガイドにおけるパイプ状多孔質材の直径を5mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みが僅かに発生した。
実施例1において、カーテンエッジガイドにおけるパイプ状多孔質材の直径を10mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生もなかった。
実施例1において、カーテンエッジガイドにおけるパイプ状多孔質材の直径を11mmとした以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンノズル先端リップからの鉛直線にエッジガイド最突部を合せた場合には、カーテン膜をカーテンエッジガイドに導けなかったが、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に5mm移動させることにより、カーテン膜が形成可能であった。また、カーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みが僅かに発生した。
実施例1において、移動ステージによりカーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させない以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテンエッジガイドを、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動しなかったため、カーテン膜が形成できなかった。
実施例1において、カーテンエッジガイドとして、パイプ状多孔質材の代わりに図5に示す平板状のカーテンエッジガイド14を用いた以外は、実施例1と同様にして、カーテン膜形成を行った。なお、図5中符号11は補助液の吐出口を示している。
次に、実施例1と同様にして、カーテンエッジガイドへカーテン膜を導けるか、及びカーテンエッジガイドのパイプ状多孔質材上でのカーテン膜の歪みの発生の有無を評価した。結果を下記及び表1に示す。
<評価結果>
カーテン膜の形成に問題はなかった。しかし、カーテンエッジガイド上での調芯効果が得られず、カーテン膜に歪みが発生した。また、補助液流下面上にカーテン膜が位置せず、カーテン膜が不安定であった。
2 カーテン膜(塗布液)
3、14 カーテンエッジガイド
4 パイプ状多孔質材
5 移動ステージ(移動手段)
6 補助液バキューム口
7 スライド面
8(8a〜8c) スリット
9 栓
10 カーテン塗工ヘッド
11 補助液吐出口
12 ウェブ
13 カーテンノズルリップ
Claims (14)
- 少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出し、吐出された塗布液をカーテン状に案内するカーテンエッジガイドでカーテンノズルリップから自由落下させ、連続走行するウェブ上に塗布するカーテン塗布方法において、
前記カーテンエッジガイドを、前記カーテンエッジガイドの最突部と前記カーテンノズルリップ先端からの鉛直線とが重なる位置から、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させて塗布し、前記カーテンエッジガイドを移動させる移動手段として、駆動手段によって駆動される移動ステージを用いることを特徴とするカーテン塗布方法。 - カーテンエッジガイドを、前記カーテンエッジガイドの最突部とカーテンノズルリップ先端からの鉛直線とが重なる位置から、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させる距離が、3mm以上である請求項1に記載のカーテン塗布方法。
- カーテンエッジガイドに、ウェブ側端面を塞いだパイプ状多孔質材を設け、該パイプ状多孔質材の内部から補助液を滲み出させながら塗布する請求項1から2のいずれかに記載のカーテン塗布方法。
- パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離が、1mm〜7mmである請求項3に記載のカーテン塗布方法。
- パイプ状多孔質材の直径が、5mm〜10mmである請求項3から4のいずれかに記載のカーテン塗布方法。
- パイプ状多孔質材が、セラミック製である請求項3から5のいずれかに記載のカーテン塗布方法。
- 駆動手段が、モータを含む請求項1から6のいずれかに記載のカーテン塗布方法。
- 少なくとも1層の塗布液をスリットから吐出し、吐出された塗布液をカーテン状に案内するカーテンエッジガイドでカーテンノズルリップから自由落下させ、連続走行するウェブ上に塗布するカーテン塗布装置において、
前記カーテンエッジガイドを、前記カーテンエッジガイドの最突部と前記カーテンノズルリップ先端からの鉛直線とが重なる位置から、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動可能な移動手段を有し、
前記移動手段が、駆動手段によって駆動される移動ステージであることを特徴とするカーテン塗布装置。 - カーテンエッジガイドを、前記カーテンエッジガイドの最突部とカーテンノズルリップ先端からの鉛直線とが重なる位置から、カーテン膜を正面に見た場合における奥行き方向に移動させる距離が、3mm以上である請求項8に記載のカーテン塗布装置。
- カーテンエッジガイドに、ウェブ側端面が塞がれ、かつ内部から補助液を滲み出し可能なパイプ状多孔質材を有する請求項8から9のいずれかに記載のカーテン塗布装置。
- パイプ状多孔質材の高さ方向の先端位置とカーテンノズルリップとの距離が、1mm〜7mmである請求項10に記載のカーテン塗布装置。
- パイプ状多孔質材の直径が、5mm〜10mmである請求項10から11のいずれかに記載のカーテン塗布装置。
- パイプ状多孔質材が、セラミック製である請求項10から12のいずれかに記載のカーテン塗布装置。
- 駆動手段が、モータを含む請求項8から13のいずれかに記載のカーテン塗布装置。
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