JP6958426B2 - カーテン塗工装置及びカーテン塗工方法 - Google Patents
カーテン塗工装置及びカーテン塗工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6958426B2 JP6958426B2 JP2018032457A JP2018032457A JP6958426B2 JP 6958426 B2 JP6958426 B2 JP 6958426B2 JP 2018032457 A JP2018032457 A JP 2018032457A JP 2018032457 A JP2018032457 A JP 2018032457A JP 6958426 B2 JP6958426 B2 JP 6958426B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- curtain
- coating
- film
- curtain coating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
しかしながら、生産効率向上の観点から、除去する領域を出来るだけ少なくし、塗工部分を少しでも多く活用したいという要求があった。
図1に示すように、分離部材33は、カーテン塗工部材13で生成・流下されたカーテン状膜25のうち、基材21の塗布に用いない部分を基材21の塗布に用いる部分から分離することが出来る。そして、図4に示すように、分離部材33は、塗布液103を受容する受部33cと、該受部33cを囲むように設けられ、カーテン状膜25を分離するための分離壁33a、分離された塗布液103を下流側へガイドするための側壁33b、下流先端部33dを有する。
図5は基材支持部材の拡大概略図である。図5(a)は基材支持部材35の斜視概略図、図5(b)は図5(a)のA矢視図、図5(c)は図5(a)のB矢視図である。図5(a)および図5(b)において点線の矢印は基材の搬送方向を表す。
図6は、塗布液流下部材の拡大部分概略図である。図6(a)は塗布液流下部材の概略斜視図、図6(b)は図6(a)のA矢視図、図6(c)は塗布液流下部材の別の実施形態である。
分離部材33の分離壁33aは、その面方向が基材21の搬送方向と平行となるように配置される。図3(c)に示すように、分離部材33は、分離部材33よりも基材21の幅方向端部側に位置する基材支持部材35のエッジ35cの上方からカーテン状膜25の外方向に向かって下方に傾斜している。
[実施例1]
本発明のカーテン塗工装置100を用いて基材21上に塗膜23を形成した後、塗膜端部の未塗工部45の幅のバラツキについて評価した。
塗工条件は以下の通りである。
1)基材 :坪量60gの紙
2)基材速度 :450 m/分
3)液付着量目安 :wet 30 g/m2
4)基材幅 :1000 mm
5)塗工幅 :990 mm(基材両端各5 mmの未塗工部が形成さ
れるよう、塗工幅規制部材を設置)
6)塗布液 :ポリビニルアルコール水溶液(20 wt%)
7)塗布液粘度 :1000 mPa・s(B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :有り
9)基材支持部材 :有り
10)曲げ部材 :有り
塗工後基材の基材走行方向の基材長さ1m分の領域において、基材最端部と塗工部最端部との距離dの最大値dmaxと最小値dminを調べ、差分Δd(= dmax−dmin)を算出した。Δdの算出は、それぞれ重複しない30箇所の領域について行った。次に、得られた30個のΔdの平均値Δdaveを算出した。
A:基材端部と塗布端部間の距離のバラツキが非常に少ない(Δdave≦1.5mm)
B:基材端部と塗布端部間の距離のバラツキが少ない(1.5mm<Δdave≦2.5mm)
C:基材端部と塗布端部間の距離のバラツキが多い(2.5mm<Δdave≦3.5mm)
D:基材端部と塗布端部間の距離のバラツキが非常に多い(3.5mm<Δdave)
実施例1における塗工条件6〜9を下記のように変更し、本発明のカーテン塗工装置100を用いて基材21上に塗膜23を形成した後、塗膜端部の未塗工部45の幅のバラツキについて評価した。なお、条件1〜5については実施例1と同様である。
6)塗布液 :粘着剤
7)塗布液粘度 :2000 mPa・s(B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :有り
9)基材支持部材 :有り
10)曲げ部材 :有り
本発明のカーテン塗工装置100を用いて基材21上に塗膜23を形成した後、塗膜端部の未塗工部45の幅のバラツキについて評価した。
塗工条件は以下の通りである。
1)基材 :坪量60gの紙
2)基材速度 :450 m/分
3)液付着量目安 :wet 30 g/m2
4)基材幅 :1000 mm
5)塗工幅 :990 mm(基材両端各5 mmの未塗工部が形成さ
れるよう、塗工幅規制部材を設置)
6)塗布液 :ポリビニルアルコール水溶液(20 wt%)
7)塗布液粘度 :1000 mPa・s(B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :有り
9)基材支持部材 :有り
10)曲げ部材 :無し
実施例1における塗工条件6〜9を下記のように変更し、本発明が適用されていない従来のカーテン塗工装置を用いて基材上に塗膜を形成した後、塗膜端部の未塗工部の幅のバラツキについて評価した。なお、条件1〜5については実施例1と同様である。
6)塗布液 :ポリビニルアルコール水溶液(20 wt%)
7)塗布液粘度 :1000 mPa・s(B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :無し
9)基材支持部材 :無し
10)曲げ部材 :有り
実施例1における塗工条件6〜9を下記のように変更し、本発明が適用されていない従来のカーテン塗工装置を用いて基材上に塗膜を形成した後、塗膜端部の未塗工部の幅のバラツキについて評価した。なお、条件1〜5については実施例1と同様である。
6)塗布液 :粘着剤
7)塗布液粘度 :2000 mPa・s(B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :無し
9)基材支持部材 :無し
10)曲げ部材 :有り
実施例1における塗工条件6〜9を下記のように変更し、本発明が適用されていない従来のカーテン塗工装置を用いて基材上に塗膜を形成した後、塗膜端部の未塗工部の幅のバラツキについて評価した。なお、条件1〜5については実施例1と同様である。
6)塗布液 :ポリビニルアルコール水溶液(20 wt%)
7)塗布液粘度 :1000 mPa・s (B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :有り
9)基材支持部材 :無し
10)曲げ部材 :有り
実施例1における塗工条件6〜9を下記のように変更し、本発明が適用されていない従来のカーテン塗工装置を用いて基材上に塗膜を形成した後、塗膜端部の未塗工部の幅のバラツキについて評価した。なお、条件1〜5については実施例1と同様である。
6)塗布液 :粘着剤
7)塗布液粘度 :2000 mPa・s (B型粘度計での測定値)
8)分離部材 :有り
9)基材支持部材 :無し
10)曲げ部材 :有り
本実施例では本発明のカーテン塗工装置100を用いた感熱記録粘着シートの製造方法について説明する。
剥離紙の上に、本発明のカーテン塗工装置100を用いて塗布液103を塗布し、粘着層を形成した。次に、粘着層が形成された剥離紙と感熱記録層が形成されたシートとを、シートの感熱記録層が形成されていない側と粘着層とが接するように貼り合わせ、感熱記録粘着シートを作製した。
感熱記録粘着シートの剥離層には剥離層の幅方向の両端部に凡そ5mmの粘着剤未塗工領域が形成されるように塗工幅規制部材27の配置を調整した。粘着剤塗工領域と未塗工領域の境界(即ち、粘着剤塗工領域の端部)のΔdaveを算出したところ、1.14mmだった。これによって、感熱記録粘着シートにおける未塗工領域のトリミング幅を最小5.57mmとすることができ、より多くの塗工領域を感熱記録粘着シートの製造に活用することができた。
基材支持部材を有しない従来型のカーテン塗工装置を用いた以外は実施例4と同様にして感熱記録粘着シートを作製した。該感熱記録粘着シートにおけるΔdaveは5.72mmであり、その為、未塗工領域のトリミング幅を最小でも7.86mmとしなければならず、切り落とさなければならない塗工領域が多かった。
<態様1>
塗液のカーテン状膜を生成し流下させるカーテン塗工部材と、
前記カーテン状膜が塗布される基材を搬送する搬送手段と、
前記カーテン状膜の幅方向内側から外側に向かって下方に傾斜した受部を有し、前記基材よりも上方で流下してきた前記カーテン状膜の端部を前記受部で受けて分離する分離部材と、
前記分離部材の受部よりも前記カーテン状膜の幅方向内側に、前記基材の搬送時に前記基材を上側平面部で支持する基材支持部材と、
を有することを特徴とするカーテン塗工装置。
前記カーテン状膜が前記基材に到達する部位および前記分離部材よりも基材搬送方向上流に設けられ、前記基材の端部を曲げる曲げ部材を備える、ことを特徴とする態様1に記載のカーテン塗工装置。
前記基材支持部材の上端部と前記受部との最短距離が、前記基材の厚さに0.1mm〜20mmを加算した数値範囲であることを特徴とする態様1又は2に記載のカーテン塗工装置。
前記受部は前記上側平面部に対し30°〜60°の角度で傾斜していることを特徴とする態様1〜3のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
前記上側平面部と前記受部の下側エッジとの距離が3mm以下であることを特徴とする態様1〜4のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
前記搬送手段は第一のローラと第二のローラとを有し、
前記基材支持部材が設けられていないときに前記第一のローラと前記第二のローラとの間に前記基材が張られたときの前記基材の位置よりも、0mm〜10mm高い位置に前記上側平面部が位置していることを特徴とする態様1〜5のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
前記分離部材によって分離された塗液が伝うように前記分離部材に連結された塗布液流下部材を有し、前記分離された塗液が伝う前記塗布液流下部材の面が曲率を有する形状であることを特徴とする態様1〜6のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
前記曲げ部材と前記分離部材と前記基材支持部材とが、前記カーテン状膜の幅方向に移動可能であることを特徴とする態様2〜7のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
カーテン塗工部材によって第一のカーテン状膜を生成し流下させる工程と、
前記流下させた前記第一のカーテン状膜の端部を前記第一のカーテン状膜の流路上に設けられた分離部材の受部で受けて分離する工程と、
前記分離されずにカーテン状のまま流下する第二のカーテン状膜が流下する位置を通るように基材を搬送する工程と、
を有し、
前記基材は前記第二のカーテン状膜の流下位置よりも搬送方向上流に設けられた前記分離部材の受部よりも前記第一のカーテン状膜の幅方向内側に、基材支持部材によって張力を掛けられながら前記基材支持部材上を通過する、
ことを特徴とするカーテン塗工方法。
21 基材
26 吐出口
33 分離部材
35 基材支持部材
35c エッジ
37,37a,37b 曲げ部材
100 カーテン塗工装置
Claims (9)
- 塗液のカーテン状膜を生成し流下させるカーテン塗工部材と、
前記カーテン状膜が塗布される基材を搬送する搬送手段と、
前記カーテン状膜の幅方向内側から外側に向かって下方に傾斜した受部を有し、前記基材よりも上方に離れて設けられ、流下してきた前記カーテン状膜の端部を前記受部で受けて分離する分離部材と、
前記分離部材の受部よりも前記カーテン状膜の幅方向内側に配置され、前記基材の搬送時に前記基材を上側平面部で支持する基材支持部材と、
を有することを特徴とするカーテン塗工装置。 - 前記カーテン状膜が前記基材に到達する部位および前記分離部材よりも基材搬送方向上流に設けられ、前記基材の端部を曲げる曲げ部材を備える、ことを特徴とする請求項1に記載のカーテン塗工装置。
- 前記基材支持部材の上端部と前記受部との最短距離が、前記基材の厚さに0.1mm〜20mmを加算した数値範囲であることを特徴とする請求項1又は2に記載のカーテン塗工装置。
- 前記受部は前記上側平面部に対し30°〜60°の角度で傾斜していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
- 前記上側平面部と前記受部の下側エッジとの距離が3mm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
- 前記搬送手段は第一のローラと第二のローラとを有し、
前記基材支持部材が設けられていないときに前記第一のローラと前記第二のローラとの間に前記基材が張られたときの前記基材の位置よりも、0mm〜10mm高い位置に前記上側平面部が位置していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。 - 前記分離部材によって分離された塗液が伝うように前記分離部材に連結された塗布液流下部材を有し、前記分離された塗液が伝う前記塗布液流下部材の面が曲率を有する形状であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のカーテン塗工装置。
- 前記曲げ部材と前記分離部材と前記基材支持部材とが、前記カーテン状膜の幅方向に移動可能であることを特徴とする請求項2に記載のカーテン塗工装置。
- カーテン塗工部材によって第一のカーテン状膜を生成し流下させる工程と、
前記流下させた前記第一のカーテン状膜の端部を前記第一のカーテン状膜の流路上であって基材よりも上方に離れて設けられた分離部材の受部で受けて分離する工程と、
前記分離されずにカーテン状のまま流下する第二のカーテン状膜が流下する位置を通るように基材を搬送する工程と、
を有し、
前記基材は前記第二のカーテン状膜の流下位置よりも搬送方向上流に設けられた前記分離部材の受部よりも前記第一のカーテン状膜の幅方向内側に配置された基材支持部材によって張力を掛けられながら前記基材支持部材上を通過する、
ことを特徴とするカーテン塗工方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP18161822.4A EP3375534A1 (en) | 2017-03-17 | 2018-03-14 | Curtain coating device and curtain coating method |
CN201810212723.6A CN108620277A (zh) | 2017-03-17 | 2018-03-15 | 幕帘涂覆装置和幕帘涂覆方法 |
US15/921,855 US10792699B2 (en) | 2017-03-17 | 2018-03-15 | Curtain coating device and curtain coating method |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017053408 | 2017-03-17 | ||
JP2017053408 | 2017-03-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018153802A JP2018153802A (ja) | 2018-10-04 |
JP6958426B2 true JP6958426B2 (ja) | 2021-11-02 |
Family
ID=63717679
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018032457A Active JP6958426B2 (ja) | 2017-03-17 | 2018-02-26 | カーテン塗工装置及びカーテン塗工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6958426B2 (ja) |
-
2018
- 2018-02-26 JP JP2018032457A patent/JP6958426B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018153802A (ja) | 2018-10-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08323263A (ja) | カーテンコーティング中の乱れを少なくするための方法および装置 | |
FI62156B (fi) | Foerfarande och anordning foer formning av en flerskiktsmaeldstraole | |
JPH03500858A (ja) | カーテン被覆方法及び装置 | |
JP2000510389A (ja) | 材料ウェブに分散液を塗布するための方法及び装置 | |
JP4846629B2 (ja) | カーテン塗布装置及びカーテン塗布方法 | |
JPH06501230A (ja) | ウエブ材料の細長いストリップのためのガスフィルムコンベヤ | |
JPS6190768A (ja) | カーテンコーテイング方法および装置 | |
JP2005512768A (ja) | フローコーティング方法及び装置 | |
JP6958426B2 (ja) | カーテン塗工装置及びカーテン塗工方法 | |
WO2009031599A1 (ja) | 溶融金属めっき鋼帯の製造装置 | |
JP5439880B2 (ja) | カーテン塗布装置及びカーテン塗布方法 | |
JPH05208159A (ja) | カーテンコーティング方法及びその装置 | |
EP2292336A1 (en) | Curtain coating apparatus and curtain coating method | |
US10035361B2 (en) | Vacuum transfer device for envelope printer | |
US10792699B2 (en) | Curtain coating device and curtain coating method | |
CN108699707B (zh) | 液体去除装置和液体去除方法 | |
JPH10216595A (ja) | カーテンコーティング用のエッジ除去装置 | |
JP5720139B2 (ja) | カーテン塗布装置及びカーテン塗布方法 | |
JP2018008217A (ja) | 塗工装置 | |
US5976251A (en) | Inlet for introducing water to wire edge guides for curtain coating | |
JPH09253552A (ja) | カーテン塗布装置 | |
JP2004105960A (ja) | 移動するシート状物のカーテンコーティング方法及び装置 | |
JP2017070927A (ja) | ダイリップエッジガイド | |
JPH11505763A (ja) | 縞状にコーティングするためのインサート | |
JP2009023250A (ja) | 感熱紙の製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210629 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210706 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210907 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210920 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6958426 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |