JPH06501230A

JPH06501230A - ウエブ材料の細長いストリップのためのガスフィルムコンベヤ

Info

Publication number: JPH06501230A
Application number: JP3516270A
Authority: JP
Inventors: ロング，マイケル; パローン，トーマス・ダブリュー; ケンプ，ポール
Original assignee: イーストマン・コダック・カンパニー
Priority date: 1990-09-20
Filing date: 1991-09-13
Publication date: 1994-02-10
Anticipated expiration: 2011-01-10
Also published as: JPH08646B2; EP0549701B1; WO1992005467A1; DE69105517T2; DE69105517D1; US5209387A; EP0549701A1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ウェブ材料の細長いストリップのためのガスフィルムコンベヤ技術分野本発明はウェブ材料の細長いストリップのためのコンベヤに関する。特に、本発明は、ストリップの下面に供給されたガス（典型的には、加圧空気）の流れにより、ストリップを経路の上方で支持し、経路に沿って推進させるような、ストリップのためのガスフィルムコンベヤに関する。

背景技術この種の種々のコンベヤは特許明細書に開示されている。例えば、米国特許第３．１８１，９１６号明細書は、軽量物品のための空気コンベヤを開示しており、このコンベヤにおいては、シートメタル部分が横断方向に延びるスリットを具備し、このスリットを通して空気が運動方向へ吹き込まれる。米国特許第３，３８５．４９０号明細書はウェブ又はシート材料を搬送するための装置を開示しており、この装置においては、排出開口の中央線が一対の列の空気供給開口間を延び、これらの供給開口を通して空気が運動方向へ吹き込まれる。米国特許第３，７４７．９２２号明細書は郵便物のための空気搬送トラックを開示しており、このトラックにおいては、対をなす傾斜及び垂直開口が垂直！にさん孔してあり、これらの開口を通して空気が運動方向及びこれに垂直に吹き込まれる。米国特許第３．９５３，０７６号明細書は、空気を吹き込む垂直孔及び傾斜した横断方向のスリットを有する板により下端で結合された拘束側壁間でプラスチックのびんの如き物品を搬送する技術を開示している。米国特許第４，０８１，２０１号及び同第４．１６５，１３２号各明細書は、シリコンウェファ−のための空気フィルム搬送装置を開示しており、この装置においては、平行な列の開口をベース板に設け、これらの開口はベース板の中央線の方へ傾斜し、開口の列は装置を通してウェファ−の下面に吹きつける空気を運ぶ排出チャンネルにより分離されている。

米国特許第４．３９５．１６５号明細書は、電子クリップのためのコンベヤを開示しており、このコンベヤにおいては、装置のベース板が、その長手縁の近傍に、ベース板の中央線の方へ上方に傾斜した平行な列の開口を具備し、これらの開口を通して空気が吹き出され、クリップを搬送する。米国特許第　４．　４９３．　５４８号明細書は、紙の如き可撓性部材を支持するための空気フィルム装置を開示しており、この装置においては、平行な列の開口及び排出チャンネルが可撓性部材の運動経路に対して傾斜した外方に広がるアレイとなって配列されている。

これらの特許明細書に開示された型式の空気フィルムコンベヤは、典型的には、かなり多数の大きな流れ領域を持つ空気ジェットと、過剰な空気を除去するための排出通路との組合せを特徴としている。この種のコンベヤは多量の空気を消費し、騒音が激しく、製造費が高い。大半の従来のコンベヤは、包囲した状態で作動させたときに、過剰な空気の蓄積のため、コンベヤに沿って数メートルもの重大な圧力領域を発生させてしまう。このような圧力領域は搬送されているウェブの速度をその領域で大幅に減少させ、瞬間的に停止させてしまう場合さえある。

このような高圧領域の下流側では、ウェブの上面上を流れる多量の排出空気がウェブの強烈な動揺を生じさせ、ウェブの表面や縁部を摩耗させてしまう。入口空気圧力を減少させれば、過剰空気の蓄積量を減少させることができるが、接触せずにウェブを支持する空気フィルムコンベヤの能力を低下させてしまう。このような従来のコンベヤにおける許容可能な性能を得るためには、一層大きな囲い又は一層大きな排出ポートを設は必要がある。

このような既知の空気フィルムコンベヤは幅広く適用されているが、コーティング表面又は搬送中に隣接表面との接触に敏感な仕上げ表面を有する写真フィルムその他の材料の如きウェブ材料のストリップを搬送できるコンベヤが依然として要求されている。例えば、写真フィルムの場合、コンベヤのベース板又は包囲カバーやエツジガイドの如き隣接構造物との接触により、運動期間中にフィルムに傷を付けないことが極めて重要である。コンベヤの排出端部における開ギャップを横切ってウェブ材料のストリップの前端を突出させ、引き続きの処理のために別のステーションへのストリップの搬送を容易にすることのできるコンベヤが要求されている。また、従来のコンベヤにおいて必要とされる量に匹敵する空気量を必要とせずにしかも不当な騒音を発生させずにウェブ材料のストリップを搬送できるコンベヤも要求されている。

発明の概要本発明の主目的は、ストリップに傷を付けたりストリップを損傷させたりすることなく比較的高速でストリップを搬送できる、ウェブ材料のストリップ、特に、写真フィルムのための空気コンベヤを提供することである。

本発明の別の目的は、構造は簡単だが、生産環境に対して十分頑丈な空気コンベヤを提供することである。

本発明の他の目的は、コンベヤに挿入されたときに多量の長手方向及び（又は）横断方向のカールを有するウェブを搬送できる空気コンベヤを提供することである。

本発明の更に別の目的は、ガス圧力を調整するかガス流開口の寸法又は角度を変更することにより、ウェブに加える推進力及びウェブに発生する張力を適度の精度で制御できる空気コンベヤを提供することである。

本発明の更に他の目的は、ウェブ材料のストリップヵ叶分な速度及び少ない動揺でコンベヤの排出端部から去り、これにより、引き続きの処理のための別の装置との間の短いギャップをストリップが簡単に飛び越えることができるようにした空気コンベヤを提供することである。

これらの目的は単なる例示にすぎない。従って、本発明により固有に達成されるその他の目的及び利点は当業者にとって明らかであろう。本発明の一実施例において、写真フィルムの如き材料の細長いストリップのための空気フィルムコンベヤは、側縁及び上面を具備した細長いトラック板を有する。上方又は下方に屈曲した可変の横断方向の湾曲部を有するストリップの場合、上面は好ましくは実買上平坦である。実質上一定の湾曲部を有するストリップの場合、好ましくは、ストリップの湾曲部より若干小さな湾曲部を上面に設ける。空気圧力室は上面の下方に位置し、その上側はトラック板により画定され、室はこれへ加圧空気を導（手段に接続している。トラック板の実質上中央には、少なくとも一列（第１列）のガス流開口が設けてあり、これらの開口は圧力室からトラック板を貫通して延びる。これらの開口はトラック板の上面に関してコンベヤを通る運動方向に傾斜しており、また、側縁の一方及び他方の方へ交互に傾斜している。従って、開口を通って流れるガスはトラック板の上方でストリップを支持し、運動方向へストリップを推進させる。トラック板のそばにカバーを配置し、ストリップの運動通路を画定するとよく、カバーはストリップの縁部を案内する手段を具備するとよい。写真への応用においては、カバーは遮光性で気密性のものがよい。カバーを使用しない場合は、トラック板に沿って延びる側壁を設け、側壁の上方部分をストリップの縁部の上方へ内側にカール又は屈曲させて、トラック板の上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するとよい。コンベヤを通るストリップの速度についての付加的な制御を提供するため、少なくとも１つの第２列のガス流開口を中央に位置した第１列の開口とトラック板の１縁部との間に設けるとよい。そして、少なくとも第３列のガス流開口を中央に位置した第１列の開口とトラック板の地縁部との間に設けるとよい。しかし、第２及び第３列の各開口は圧力室からトラック板を貫通して延び、ストリップの運動方向とは反対の方向に傾斜し、第２列の開口はまた、１縁部の方へ傾斜し、第３列の開口は地縁部の方へ傾斜している。好ましくは、圧力室は第１、第２及び第３列の開口のための別個の室に分割され、各室の独立の加圧を可能にする。好ましくは、ストリップの下方から逃げたガスをストリップの上面へ導き、コンベヤを通してストリップが推進されているときにストリップを平坦化する誘導手段を設ける。一実施例において、誘導手段は上述した型式のカバーと、カバーとトラック板の上面とにより画定された通路内に位置し、逃げたガスをストリップの上面へ導（円筒状バッフルとを有する。別の実施例においては、誘導手段はトラック板に沿って延びる側壁を有し、側壁は逃げたガスをストリップの上面へ導くようにトラック板の上方へ内側に屈曲した上方部分を有する。

本発明に係る装置は、従来のものに比べて明らかに小さな面積の明らかに少数の空気流開口を有し、過剰な空気を除去するための排出チャンネル装置の必要性を排除する。この特徴は、製造費、空気消費量及び騒音の発生を大幅に減少させる。更に重要なことは、この特徴は、かなりの長さで最小の横断面積を有する完全包囲の遮光及び気密コンベヤの構造を実践的なものにし、かなりの長さを有し、長手方向及び横断方向のカールを有する極端に薄（可撓性のストリップを、動揺及び面接触を伴わずに、搬送することができる。

図面の簡単な説明本発明の上記及びその他の目的、特徴及び効果は、本発明の好ましい実施例についての以下の詳細な説明から明らかとなろう。

第１図は本発明の一実施例の部分破断部分斜視図、第２図は第１図の一実施例のトラック板の部分斜視図で、ガス流開口の位置及び方位を示す図、第３は第１図の実施例の端面図、第４図は第１図の実施例の変形例の端面図、第５図は本発明の別の実施例の部分破断部分斜視図、第６図は第５図の実施例のトラック板の部分斜視図で、ガス流開口の位置及び方位を示す図、第７図は及び第８図は本発明の更に別の実施例を示す端面図である。

好ましい実施例の説明以下に本発明の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明するが、図面において、同じ参照番号は同じ素子を示すものとする。

第１図において、本発明の一実施例に係る空気フィルムコンベヤは剛直なベース板１０を有し、その軸線は直線でも、屈曲していても、螺旋ループ状でもよい。

ベース板１０の上方で、典型的にはこれに平行に位置したトラック板１２は、図示の実施例では、実質的に平坦で平滑な上面と、搬送すべきストリップの幅にほぼ等しい横断方向の幅とを有する。トラック板１２の上面のための種々の輪郭が許容可能な結果を与えるが、搬送すべきストリップが上方に向いた実質上一定の横断方向湾曲部を有するような応用に対しては、搬送すべきストリップの湾曲部より僅かに少ない湾曲を有するトラック面が極めて良好に作用することが判明した。このようなトラック面を第８図に示す。しかし、写真フィルム製品に対しては、ストリップは上方及び下方に湾曲した種々の横断方向の湾曲部を有する。それ故、このような応用に対しては、実質的に平坦なトラック面が好ましい。トラック板１２は外方に湾曲した側壁１４．１６により支持され、その長手縁部はトラック板１２及びベース板１０にンールされて、トラック板１２の下方に空気圧力室１８を画定し、この室はトラック板１２の長手方向に延びる。圧力室１８の両端は適当な手段（図示せず）によりプラグ封止される。

トラック板１２に沿って実質上その中央に、−列のガス流開口を設け、これらの開口は圧力室１８からトラック板１２の厚さを貫通して延びる。第２図に示すように、交互のガス流開口２０はコンベヤを通るストリップの所望の運動方向の方へ延びるが、トラック板１企の上面に対して角度αで、しかも１縁　２２の方へは角度βで延びる。他のガス流開口２４も所望の方向へ延びるが、トラック板１２の上面に対して角度α゛　（典型的には、角度αに等しい）で、しかも地縁２６の方へは角度β゛　（典型的には、角度βに等しい）で延びる。トラック板　１２に関する開口２０．２４の傾斜のため、開口から出るガスは、高速ガスとストリップとの間の粘性ドラッグ効果により、トラック板１２に沿ってその上のストリップを推進させる。両側縁２２．２６の方への開口２０．２４の交互の傾斜により、ストリップの中心の下にガスが蓄積して動揺を生じさせるのを阻止する。

好ましくは、開口２０．２４はトラック板１２の中央線にほぼ整合しているが、本発明の要旨から逸脱しない範囲で中心線の片側に僅かに偏って位置してもよい。

好ましくは、開口２０．２４はトラック板１２に沿って互いに距離δで等間隔離れているが、開口間を不等間隔としてもよい。本発明の要旨を逸脱することなく、角度α、β及び距離δを変更することにより、材料のストリップの速度及びこれに生じる張力を、特定の応用に合うように調整できることは当業者にとって明らかである。

カバー２８を設け、このカバーは、写真フィルムのストリップを搬送する場合は遮光性材料で形成する。このカバーは頂Ｗ３０と、一対の垂直側壁３２とを有し、側壁はその下端に横断方向内方に突出するフランジ３４を備え、これらのフランジは外方に湾曲した側壁１４．１６の下方でスナップ係合し、カバー２８を適所に保持する。カバー２８の下面から支持された細長い円筒状のバッフル３６は例えば研磨した金属チューブから作る。バッフル３６は列をなす開口２０．２４の上方で中央に位置し、後述するが、搬送中の材料ストリップの下側から逃げたガスをストリップの上面上へ導いて、コンベヤを通ってのストリップの運動中ストリップを平坦化する機能を果たす。円筒状バッフル３６の内部は加圧されず、逃げたガスの方向付けはトラック板のバッフルの存在により行われる。トランク板１２から離れるようなストリップの側縁の横断方向及び垂直方向も運動を制限するため、複数個のエッソガイドフランジ３８を長手方向に離間させて側壁３２の内面に取り付け、これらのガイドフランジは側縁２２．２６の上方では内方に延び、側縁の近傍では下方に延びる。Ｌ字状ガイドフランジ３８がストリップの縁部及び上面を傷付けないようにするため、Ｌ字状フランジの各脚部はその側縁からフランジの中央線に向かって徐々に厚みを増しており、ストリップに対面する表面は高精度に研磨する。ガスは空気コンプレッサの如き加圧ガス源４０から制御弁４２及び導管４４を介して圧力室１８内へ導かれる。

第１図の実施例の作動において、写真フィルムの如きウェブ材料のストリップ４６をトラック板１２の上方でコンベヤへ挿入する。３５ｍｍフィルムを使用する一実施例においては、ガス流開口２０．２４の直径を０．５７２ｍｍ　（０，０２２５インチ）とし、角度α、α゛を４５度とし、角度β、β゛を２５度とし、開口間の距離δを０．７６２ｍｍ（０，３００インチ）とし、圧力室１８を６゜８９５ないし２０．６８５ｋＰａ　（１−３ｐｓｉ）の範囲の空気で加圧した。

ストリップが　７９２．５ｍ／分（２６０Ｏｆｐｍ）までの速度でコンベヤ中を運動しているときに、ストリップ４６はトラック板１２の上面から約０．　０５０８ｃｍ（０，０２０インチ）浮上した。空気はストリップ４６の下面に衝突し、ベルヌーイの法則通りに、ストリップをトラック板の上方で安定した予定の高さに浮上させた。ベルヌーイ効果はストリップから大半の長手方向のカールを取り除くに十分強力であり、トラック板に対して進退する方向への実質的な負荷に抗してウェブを支持した。第１．３図に矢印で示すように、ストリップ４６の側縁の下方から逃げた空気はストリップの上面へ導かれ、付加的な長手方向カールはカバー２８及びトランク板の上方的０．２２８ｃｍ（０，０９０インチ）の位置に位置した直径０．９５３ｃｍ（領　３７５インチ）の円筒状バッフル３６により除去され、長手方向に離間したエツジガイド３８により部分的に除去された。

コンベヤの排出端部（図示せず）において、搬送されたストリップは、オペレータの介在を必要とせずに、スプーラの如き引き続きの装置の入口へのギャップを直接飛び越えるに十分な速度を有する。

第４図は第１図の実施例の変形例を示す。この例では、全体のコンベヤは例えばアルミニウム製の２つの押出し部品から組立てる。トラック板１２は板１０．１２と一体に形成した一対の一体の側壁４８．５０によりベース板１０の上方で支持される。ベース板１０と一体に形成され、圧力室の両側でベース板から上方に延びた一対の側壁５０．５２は、その上端に、一体に形成し長手方向に延びるビード５４を備え、ビード５４の下方で内方及び上方に延びるＬ字状の遮光フランジ５６をも備えている。頂板５８は側壁５０．５２の上縁に載置され、下方及び外方に延びる一体に形成した長手方向の係止フランジ６０を有し、これらのフランジはビード５４と共働して頂板５８を適所にスナップ係止させる。フランジ５６の内側で、頂板５８は一対の一体に形成した下方に延びる遮光フランジ６２を有する。遮光フランジ５６の下方で、側壁５０．５２は一体に形成した内方及び長手方向に延びるリブ６４を支持し、リブの内端には、一対の内側に凹状のガス流及びフィルムストリップガイド６６が一体的に形成されている。好ましくは、リブ６４及びストリップガイド６６はコンベヤの長手方向に沿って連続的に延びる。

上縁に沿って、各ガイド６６は下向きに凸状の長手方向に延びたビード６８を有する。コンベヤを通って運動するフィルムストリップはその後端で長手方向上方にカールする傾向を有する。傷付きを防止するように平滑に研磨したビード６８は後端の上方への運動度合いを制御する。ストリップの横断方向への運動はガイド６６の凹表面７０により制限される。ストリップ４６が約３５ｍｍ　（１，３８インチ）の幅を有する場合は、好ましくは、凹表面７０は第４図に示すようにストリップの横断方向上方へのカールの予期範囲にわたってストリップの縁部から約１．３ｍｍ　（０，０５１インチ）離すべきである。横断方向上方ヘカールする４５ｍｍストリップに対しては、ストリップの横断方向曲率半径は適正な搬送にとって３０ｍｍ（１，１８１インチ）以上とすべきである。横断方向下方ヘカールする３５ｍｍストリップに対しては、湾曲部の横断方向半径は５００ｍｍ（１９，６８インチ）以上とし、ストリップの縁部とトラック板の表面との接触を回避すべきである。ストリップ４６の側縁の下方を流れる空気は、第４図に矢印で示すように、表面７６及びビード６８によりストリップの上面へ導かれる。

第３図の実施例において、トラック板１２の縁部とエツジガイドフランジ３８間のカバー２８の壁との間に十分な空間が存在し、ストリップの不当な動揺を生じさせずにストリップの下方からの空気の逃避を許容する。しかし、第４図の実施例においては、長手方向に連続するストリップガイド６６は、トラック板１２の幅がストリップ４６の幅にほぼ等しい場合は、逃げた空気の流れを圧縮する。従って、第４図の実施例においては、トラック板の幅はストリップの幅より小さくしなければならない。これは、ウェブの動揺及び第４図の実施例の安定特徴を減少させるが、動揺を生じさせることなくフィルムの下方からの十分な量の空気の逃避を可能にする必要がある。ウェブの動揺の傾向を更に減少させるため、縁部２２．２６は好ましくは丸みを帯びており、これにより、コアンダ効果によって逃避した空気を下方へ導くことにより動揺の傾向を減少させる。第４図のコンベヤは第３図のコンベヤより幾分安定性に欠けるが、ストリップの改善した案内を提供し、製造費が一層安く、下方にカールするストリップにとって一層有用である。

この実施例ではバッフル３６は必要でない。しかし、バッフルの使用は本発明の要旨内にある。この実施例において、開口２０，２４間の間隔は０．８３８ｃｍ（０，３３インチ）に増大させ、これにより、ウェブの安定性（特に、約１．８３ｍ（６フイート）より長いウェブに対して）が増大することが判明した。この実施例のコンベヤは２つの押出し部品がら作っであるので、性能を損なうことな（、第１図の実施例の別個の部品の製造及び組立て費用を排除できた。

６２ｍｒｎ写真フィルムの如き幅広いウェブ材料のストリップに対しては、第５．６図の実施例が好ましい。この場合、開口２０，２４間の軸方向距離δは好ましくは上述の場合のほぼ２倍の１．５２４ｃｍ（０，６００インチ）とし、角度 α、α°、β、β′は上述の場合と同じとした。付加的な２列のガス流量ロア２．７４を側縁２２．２６の近傍に設ける。６２ｍｍの材料に対しては、これらの列の開ロア２．７４は好ましくは中央の列の開口２ｏ、２４がら両側にこれと平行に約１．９０５　ｃｍ（０，７５インチ）だけ離れる。開口２ｏ、２４とは異なり、開ロア２．７４はコンベヤを通るストリップの所望の運動方向とは逆の方向に延び、好ましくは、トラック板１２に対しては同じ角度で傾斜するが、好ましくは、第６図に示すように、約２０度の等しい角度γで側縁２２．２６の方へ傾斜する。

この実施例においては、中央列の開口２０．２４を通って流れるガスはウェブの浮上高さ、長手方向のカール及び加速を同時に制御する。付加的な列の開ロア２．７４を通って流れるガスは浮上高さとは独立にウェブの速度及び加速を制御でき、ウェブの進行方向の制御を補助し、ウェブの長手方向及び幅方向のカールの減少に寄与する。これらの付加的な利点を達成するため、圧力室１８を３つの別個の室７６．７８．８０に分割し、これらを列をなす開ロア２と２０．２４と７４とに別個に連通させる。ガスは空気コプレッサの如き加圧ガス源８２から制御弁８４及び導管８６を介して圧力室７６．８０へ導かれる。一方、圧力室７８へのガスは源８８から制御弁９０及び導管９２を介して導かれる。圧力室７８に作用する圧力に関して圧力室７６．８０に作用する圧力を変更することにより、ストリップの速度及び加速を、圧力室７８からの空気により提供される支持機能とは独立に、制御できる。第１図の実施例の場合のように、ガス流開口の寸法及び角度を変更して、本発明の要旨を逸脱することな（、ストリップの速度及び加速を変更してもよい。

トラック板１２に隣接して、コンベヤは一対の側壁９４を有し、これらの側壁はトラック板の縁部の上方で内側に屈曲し次いで下方へ屈曲した上方部分９６を有し、これにより、ストリップ４６の下方から逃げたガス空気をストリップの上面へ導き、コンベヤを通ってのストリップの運動中にストリップを平坦化する。

屈曲部分９６はまた、特にカールしたストリップを制御の下にコンベヤを通過させるようにするエツジガイドとしての機能をも果たす。一般に、屈曲部分９６の機能は第４図の実施例のガイド６６の機能と同じである。必要なら、この実施例において、第１図のカバー４０の如きカバーを設けてでもよい。また、第５．６図の実施例は、当業者なら理解できるが、第４図の実施例の場合と同様に、簡単な押出し部品から作ってもよい。

本発明を特定の実施例につき説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、図示の構造の形や詳部につき種々の修正が可能であることは言うまでもない。例えば、第７図に示す実施例においては、トラック板の上面をストリップ４６のほぼ全幅まで延ばし、エツジガイドフランジ９８を長手方向に離れた位置で側壁５０の内面に取り付ける。長手方向に延びる円筒状の空気流ガイド表面１００をガイドフランジ９８の下面に設ける。一方、長手方向に延びる連続的なガイドロッド１０２をガイドフランジ９８の内面に取り付ける。従って、この実施例は、第１図の実施例の離間したガイドフランジと第４図の実施例の連続的なガイド表面とを組合せたものとなる。上述のように、第８図はトラック板１２の上面がストリップ４６のほぼ全幅にわたって延び、横断方向に凹状を呈し、ストリップ４６の予期可能な横断方向のカールの半径より幾分小さな半径を有する実施例を示す。

補正書の翻訳文提出書（特許法第１８４条の８）平成　５年　３月２２日烏」

Claims

【特許請求の範囲】

１．ウエブ材料の細長いストリップを移動させるための空気フィルムコンベヤにおいて、側縁と上面とを有する細長いトラック板と；前記トラック板の下方に位置し、当該トラック板により上側を画定された空気圧力室と；前記圧力室内へ加圧ガスを導く導入手段と；前記トラック板に沿って実質上その中央に位置した少なくとも第１列のガス流開口であって、当該各開口が前記圧力室から前記トラック板を貫通して延び、前記上面に関してコンベヤに沿うストリップの運動方向へ傾斜し、該開口が前記側縁の一方及び他方の方へ交互に傾斜していて、当該開口を通って流れるガスが前記運動方向ヘストリッブを推進させながら当該上面の上方でストリップを支持するようになった第１列の開口と；ストリップの側縁の下方から逃げたガスを当該ストリップの上面へ導き、コンベヤを通ってストリップが推進せしめられているときに当該ストリップを平坦化する誘導手段と：を備えたコンベヤ。
２．請求の範囲第１項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記誘導手段が前記トラック板の上方に位置していてストリップの運動通路を画定するカバーと、前記運動通路内で前記上面の上方に位置し、逃げたガスをストリップの上面へ導く円筒状のバッフルとを有するコンベヤ。
３．請求の範囲第２項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するために、前記カバーに取り付けられ、ストリップの縁部を案内する手段を更に備えたコンベヤ。
４．請求の範囲第１項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記誘導手段が前記トラック板に沿って延びる一対の側壁を有し、当該各側壁が、逃げたガスをストリップの上面へ導くように当該トラック板の上方で内方に屈曲した部分を有するコンベヤ。
５．請求の範囲第４項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記部分が前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するためにストリップの縁部の上方へ屈曲しているコンベヤ。
６．請求の範囲第１項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記第１列の開口と前記側縁の一方との間に配置した少なくとも１つの第２列の開口と；前記第１列の開口と前記側縁の他方との間に配置した少なくとも１つの第３列の開口と；を更に備え、当該第２列及び第３列の各開口が前記圧力室から前記トラック根を貫通して延び、前記上面に関してコンベヤに沿うストリップの運動方向とは反対の方向へ傾斜し、当該第２列の該開口が前記側縁の一方の方へ傾斜し、当該第３の該開口が当該側縁の他方の方へ傾斜ていて、該第２列及び第３列の該開口を通って流れるガスがコンベヤを通るストリップの速度及び加速を制御しながら当該上面の上方でストリップを支持するようになったコンベヤ。
７．請求の範囲第６項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記圧力室が前記第１列、第２列及び第３列の開口のための別個の室に分割され、前記導入手段が異なる圧力でこれらの室を加圧できるコンベヤ。
８．請求の範囲第７項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記誘導手段が前記トラック板に沿って延びる一対の側壁を有し、当該各側壁が、逃げたガスをストリップの上面へ導くように当該トラック板の上方で内方に屈曲した部分を有するコンベヤ。
９．請求の範囲第８項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記部分が前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するためにストリップの縁部の上方へ屈曲しているコンベヤ。
１０．請求の範囲第１項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面が実質上平坦であるコンベヤ。
１１．請求の範囲第１項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面が横断方向に屈曲しているコンベヤ。
１２．ウエブ材料の細長いストリップを移動させるための空気フィルムコンベヤにおいて、側縁と上面とを有する細長いトラック板と；前記トラック板の下方に位置し、当該トラック板により上側を画定された空気圧力室と；前記圧力室内へ加圧ガスを導く導入手段と；前記トラック板に沿って実質上その中央に位置した少なくとも第１列のガス流開口であって、当該各開口が前記圧力室から前記トラック板を貫通して延び、前記上面に関してコンベヤに沿うストリップの運動方向へ傾斜し、該開口が前記側縁の一方及び他方の方へ交互に傾斜していて、当該開口を通って流れるガスが前記運動方向ヘストリップを推進させながら当該上面の上方でストリップを支持するようになった第１列の開口と；を備えたコンベヤ。
１３．請求の範囲第１２項更記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記トラック板の上方に位面していてストリップの運動通路を画定するカバーを更に備えたコンベヤ。
１４．請求の範囲第１３項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するために、前記カバーに取り付けられ、ストリップの縁部を案内する手段を更に備えたコンベヤ。
１５．請求の範囲第１２項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記トラック板に沿って延びる一対の側壁を更に備え、当該各側壁が、前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するためにストリップの縁部の上方で内方へ屈曲した部分を有するコンベヤ。
１６．請求の範囲第１２項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記第１列の開口と前記側縁の一方との間に配置した少なくとも１つの第２列の開口と；前記第１列の開口と前記側縁の他方との間に配置した少なくとも１つの第３列の開口と；を更に備え、当該第２列及び第３列の各開口が前記圧力室から前記トラック根を貫通して延び、前記上面に関してコンベヤに沿うストリップの運動方向とは反対の方向へ傾斜し、当該第２列の該開口が前記側縁の一方の方へ傾斜し、当該第３の該開口が当該側縁の他方の方へ傾斜ていて、該第２列及び第３列の該開口を通って流れるガスがコンベヤを通るストリップの速度及び加速を制御しながら当該上面の上方でストリップを支持するようになったコンベヤ。
１７．請求の範囲第１６項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記圧力室が前記第１列、第２列及び第３列の開口のための別個の室に分割され、前記導入手段が異なる圧力でこれらの室を加圧できるコンベヤ。
１８．請求の範囲第１７項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記トラック板に沿って延びる一対の側壁を更に備え、当該各側壁が、前記上面から離れるようなストリップの過剰な運動を阻止するためにストリップの縁部の上方で内方へ屈曲した上方部分を有するコンベヤ。
１９．請求の範囲第１２項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面が横断方向に屈曲しているコンベヤ。
２０．請求の範囲第１２項に記載の空気フィルムコンベヤにおいて、前記上面が実質上平坦であるコンベヤ。