JP5481788B2 - 感熱塗膜材料およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多層同時塗布法により製造される塗膜材料およびその製造方法に関するものであり、とくに感熱記録材料に有用な塗膜材料およびその製造方法に関するものである。
従来、感熱記録材料を製造するにあたり、ウェブ上にアンダー層(断熱及びウェブの目止め等)、感熱記録層、保護層を順次1層ずつ、ブレード塗布方法、ワイヤーバー塗布方法、ロッドバー塗布方法等により塗工を行ってきた。
しかし、最近は、写真フィルム等の写真感光材料等の製造に良く用いられているように、各々の機能の違う塗布液を各々のスリットから吐出させ、スライド面上で積層し、その積層した塗布液を自由落下させ、連続走行するウェブ上に衝突させながら塗布膜を形成させるスライドカーテン塗布方法による多層同時塗工が行われるようになってきた。
しかしこのスライドカーテン塗布方法では、従来の各層を1層ずつ塗工する方法に比べ乾燥時の塗膜表面の蒸発孔が大きくなり、表面凹凸が大きくなるという問題点があった。
図は、スライドカーテン塗布装置を用い、多層同時塗布方法により製造された塗膜表面の蒸発孔を示す図である。図に示すように、大きな蒸発孔が観察された。
このメカニズムは明確ではないが、この現象は、従来の各層を1層ずつ塗工する方法においては、乾燥時に表面から水分が蒸発し、塗膜表面側から固形分が濃縮され、その時のウェブ側から水分が表面側へ移動する時に塗膜ウェブ側の溶解樹脂も移動し、塗膜表面側に樹脂膜が張り、また、蒸発速度も速く、乾燥時の膜構造形成時間が短くなり、塗膜中での分散粒子凝集も起こりにくい為、表面凹凸が小さくなる。一方、多層同時品では、積層された最上層以外で、分散液を使用しているため、乾燥時に塗膜表面の膜が張った時に、まだ、下層を形成する分散液層は液のままで徐々に乾燥されることになる。このことにより、乾燥が遅く、膜収縮も遅い為、乾燥時の膜構造形成時間が長くなり、塗膜中分散粒子同士が凝集し、分散液層中で水分の偏在を生じることになる。その為、乾燥後期で、分散液層中の水分蒸発時に、水分が多い場所では、蒸発孔が大きくなり、また、その時に蒸発で空いた空間を埋めようとして、周りの粒子が移動し、その為、表面凹凸が大きくなると考えられる。その為、多層同時品では、乾燥時に塗膜最上層表面に蒸発孔を起因とする凹凸を形成してしまい、これにより、感熱記録材料製品の光沢性が悪くなり、この方法では、不良品を生産してしまうこととなる問題があった。
特許文献1には、カーテン塗布法により感熱記録材料を製造するに際し、感熱記録面の中心線平均粗さ(Ra75)を0.5から2.0μmに規定し、印字部の発色ムラによる印字文字のカスレ防止を改善しようとする方法が開示されている。
しかしながら、本発明の目的である塗膜の光沢性改善に関して言えば、中心線平均粗さを調整するだけでは、所望の効果が得られないという問題があった。さらに、前記開示文献は、感熱記録面の中心線平均粗さ(Ra75)をどのようにして制御するのか、その方法について何ら開示していない。また、中心線平均粗さが感熱記録材料の光沢性に寄与する影響についても何ら記載していない。
特許第3579392号公報
本発明は、従来における前記問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。
即ち、多層同時塗布法により製造される塗膜表面の凹凸を小さくし、光沢性を改善し、とくに感熱記録材料として好適に用いられ得る、塗膜材料およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題は、以下の手段により解決される。
<塗膜材料>
多層同時塗布法により製造される塗膜材料であって、(1)その最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であること特徴とする感熱記録塗膜材料であれば、優れた塗膜光沢性が得られる。さらに、(2)前記(1)記載の場合であって、平均直径が1.5μm以上の水分蒸発孔の個数が2500μm中に20個以下であると、より光沢性を増す。更には、(3)前記(1)または(2)記載の場合であって、表面粗さRp値が7μm以下であれば、より光沢性を増す。(4)前記(1)〜(3)記載の感熱記録塗膜材料であって、該多層同時塗布法は、カーテン塗布装置を用いること。(5)特にスライドカーテン塗布装置を用いることが好ましい。
<塗膜材料の製造方法>
(6)多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、該方法は、少なくとも2種類以上の塗布液を連続走行するウェブ上に同時に積層し、乾燥する工程を有し、ここで、最上層塗膜表面以外の塗膜を構成する塗布液が分散液からなるとともに、前記分散液に含まれる分散粒子の平均粒子径が1μm以下であり、かつ、得られた塗膜材料の最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。(7)前記該分散液が無機粒子を含むことを特徴とする。(8)更に、前記分散液に含まれる全粒子中、前記該無機粒子が30〜50質量%の範囲であることが好ましい。(9)また、前記(6)から(8)記載の分散液の全固形分中、樹脂が8〜30質量%の範囲であることが好ましい。
<中間塗膜を有する塗膜材料の製造方法>
(10)多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、該方法は、少なくとも2種類以上の塗布液を連続走行するウェブ上に同時に積層し、乾燥する工程を有し、ここで、最上層塗膜表面以外に、分散液からなる塗布液から構成された塗膜(1)と、該塗膜(1)と隣接する上層または隣接しない上層として重合度500以上の樹脂を含む塗布液から構成された塗膜(2)とが形成され、かつ、得られた塗膜材料の最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。(11)前記(10)において、該塗膜(2)に含まれる樹脂を固化させた後に前記乾燥工程を行うことを特徴とする。(12)前記(11)において、該塗膜(2)に含まれる樹脂の固化が、該樹脂のゲル化により行われることを特徴とする。(13)前記(10)において、該塗膜(2)に含まれる樹脂の固化が、該樹脂として紫外線硬化型樹脂を用い、該紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより行われることを特徴とする。(14))前記(10)において、該塗膜(2)に含まれる樹脂の固化が、該樹脂として電子線硬化型樹脂を用い、該電子線硬化型樹脂に電子線を照射することにより行われることを特徴とする。(15)前記(10)において、該塗膜(2)がアクリル系樹脂、またはウレタン系樹脂、またはSBR系樹脂を含む塗布液から構成された塗膜であることを特徴とする。
前記(1)〜(5)記載の感熱塗膜材料であれば、塗膜表面の凹凸が小さくかつ光沢性が優れた感熱記録材料を得ることができる。
又、前記(6)〜(15)記載の感熱塗膜材料の製造方法により、前記塗膜表面の凹凸が小さくかつ光沢性が優れた感熱記録材料を得ることができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
<塗膜材料の最上層塗膜表面の水分蒸発孔>
本発明の塗膜材料は、多層同時塗布法により製造され、その最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であることを特徴としている。水分蒸発孔の平均直径が1.5μmを超えると、本発明で求める光沢性を得ることができない。さらに好ましい水分蒸発孔の平均直径は、1.0μm以下である。
本発明でいう水分蒸発孔は、図で示すように乾燥時に塗布膜表面から水分蒸発が起こる時に生ずる深さ方向にできた丸みを帯びている孔のことで有り、本発明の課題は、その孔の大きさを規定する事により達成される。よって、本発明の光沢度は、単なる表面粗さのように表面の凹凸全て(例えば、表面フィラーによる凹凸も含まれる等)を平均化した値では、水分蒸発孔の大きさが大きかろうが小さかろうが、光沢性を制御できない。また、平滑度も同様に水分蒸発孔の大きさに関係なく、表面凹凸のみに左右される為、本発明の光沢度を表わすことができない。
該水分蒸発孔の直径の測定方法は、走査型電子顕微鏡(SEM)で塗膜表面を観察し、25μm×25μmの面積範囲のその深さ方向に空いた丸みを帯びた孔(形状は様々)を図に示すように長辺をスケールで全て測定し、その平均値を算出する。
また本発明の塗膜材料は、水分蒸発孔の直径1.5μm以上の個数が2500μm2中に20個以下であれば、塗膜表面の凹凸をさらに小さくすることができ、ひいては塗膜表面での光沢性を向上させることができる。さらに好ましい上記個数は10個以下である。
また本発明の塗膜材料は、最上層塗膜表面の表面粗さRp値が7μm以下であれば、塗膜表面での光沢性をさらに良化することができる。
なお本発明の表面粗さRp値は、JIS B0652により測定された値を意味する。
<多層同時塗布法>
本発明で使用される多層同時塗布法は、とくに制限されないが、少なくとも2種類以上の塗布液を各々のスリットから吐出する吐出手段を備えたカーテン塗布装置を用い、塗布液を各々のスリットから吐出させ、積層し、その積層した塗布液を連続走行するウェブ上に自由落下させて塗布する、公知のカーテン塗布方法を採用するのが好ましい。さらに好ましくは、少なくとも2種類以上の塗布液を各々のスリットから吐出する吐出手段および吐出された塗布液が流れるスライド面を備えたスライドカーテン塗布装置を用い、塗布液を各々のスリットから吐出させ、スライド面上で積層し、その積層した塗布液を連続走行するウェブ上に自由落下させて塗布する、公知のスライドカーテン塗布方法がよい。
この際、最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径を1.5μm以下にする手段としては、下記のように幾つかの方法を挙げることができる。なお、下記手段は上記のカーテン塗布法に限定されず、その他の多層同時塗布法にも適用可能である。
<最上層塗膜表面以外の塗膜を構成する塗布液>
(a)最上層塗膜表面以外の塗膜を構成する塗布液が分散液からなるとともに、前記分散液に含まれる分散粒子の平均粒子径が1μm以下であるようにする。
このことにより、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時に、膜収縮時の分散粒子凝集による膜水分偏在の大きさが小さくなり、そして、発生する蒸発孔が小さくなる。その時に蒸発で空いた空間を埋めようとして、周りの粒子が移動するが、粒子が小さいことにより、分散液からなる層(分散粒子層)中の個数が多くなることで塗膜表面凹凸への影響が小さくなり、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。
(b)最上層塗膜表面以外の塗膜を構成する塗布液が分散液からなるとともに、前記分散液が無機粒子を含む。
このことにより、分散粒子が親水性となる為、水溶解樹脂と馴染むことにより、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時に、その分散粒子層の膜収縮時に分散粒子同士の凝集が起こりにくく、水分偏在の大きさを小さくでき、蒸発孔を小さくできる。そのため、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。
この効果は、分散液に含まれる全粒子中、無機粒子が30〜50質量%の範囲にすれば、さらなる向上が見られる。30質量%より少ないと表面凹凸が大きくなり、光沢性が悪くなる。50質量%より多いと感熱記録材料の発色濃度が低下する。
ここで言う無機粒子としては、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、カオリン、硫酸バリウム、リトポン、ロウ石等からなる粒子が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
(c)最上層塗膜表面以外の塗膜を構成する塗布液が分散液からなるとともに、前記分散液の全固形分中、樹脂が8〜30質量%の範囲にすることが好ましい。
このことにより、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時、その分散粒子層の膜収縮時に分散粒子同士の凝集が起こりにくく、水分偏在の大きさを小さくでき、蒸発孔を小さくできる為、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。8質量%より少ないと表面凹凸が大きくなり、光沢性が悪くなる。30質量%より多いと感熱記録材料の発色濃度が低下する。
<中間塗膜層>
(d)最上層塗膜表面以外に、分散液からなる塗布液から構成された塗膜(1)と、該塗膜(1)と隣接する上層または隣接しない上層として重合度500以上の樹脂を含む塗布液から構成された塗膜(2)とが形成されるようにする。
このことにより、乾燥時の上層表面膜の機械的強度が強くなり、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時、下層の分散粒子層の蒸発で空いた空間を埋めようとして、周りの粒子が移動しようとするが上層表面膜が動きにくくなる為、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。ここで言う樹脂としては、ポリビニルアルコール、メトキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソーダ等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
(e)最上層塗膜表面以外に、分散液からなる塗布液から構成された塗膜(1)と、該塗膜(1)と隣接する上層または隣接しない上層として樹脂を含む塗布液から構成された塗膜(2)とが形成され、前記塗膜(2)に含まれる樹脂を固化させた後に乾燥工程を行う。
このことにより、乾燥時の上層表面膜の機械的強度が強くなり、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時、下層の分散粒子層の蒸発で空いた空間を埋めようとして、周りの粒子が移動しようとするが上層表面膜が動きにくくなる為、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。
樹脂の固化方法としては、例えば樹脂のゲル化が挙げられる。
このような樹脂としては例えば、ゼラチン等のような冷却によりゲル化するものや、澱粉、片栗粉等のような熱によりゲル化するものが挙げられる。
上記とは別の樹脂の固化方法としては、樹脂として紫外線硬化型樹脂を用い、紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することが挙げられる。
紫外線硬化型樹脂としては、光重合性プレポリマー若しくは光重合性モノマーと光重合開始剤、必要に応じては光重合促進剤を適量配合して用いられる。その例として、光重合性モノマーとしては、下記の電子線硬化樹脂において例示するものが挙げられる。光重合性プレポリマーとしてはポリエステルアクリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエーテルアクリレート、オリゴアクリレート、アルキドアクリレート、ポリオールアクリレート等が挙げられる。
光重合開始剤としてはラジカル反応型とイオン反応型に大別でき、更にラジカル反応型は光開裂型と水素引抜き型に分けられる。具体的には特開平7−172072号公報に挙げられたものと同様なものを用いることができる。これらの光重合開始剤は、単独、又は2種類以上混合して使用される。添加量としては、光重合性プレポリマー若しくは光重合性モノマー1質量部に対して0.005〜1.0質量部が好ましく、更に好ましくは0.01〜0.5質量部である。
光重合促進剤としては、ベンゾフェノン系やチオキサントン系などの水素引抜きタイプの光重合開始剤に対し、硬化速度を向上させる効果がある芳香族系の第3級アミンや脂肪族アミン系がある。具体的には、P−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、P−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等が挙げられる。これら光重合促進剤は、単独、又は2種類以上混合して使用される。添加量としては、光重合開始剤1質量部に対して0.1〜5質量部が好ましく、更に好ましくは0.3〜3質量部である。
上記とは別の樹脂の固化方法としては、樹脂として電子線硬化型樹脂を用い、電子線硬化型樹脂に電子線を照射することが挙げられる。
電子線硬化樹脂としては、官能性モノマー若しくはオリゴマーを単独、又は2種類以上混合して使用される。その例として、官能性モノマーとしては、各種単官能、多官能のアクリレート、メタクリレート、ビニルエステル、スチレン誘導体、アリル化合物等のモノマーが挙げられる。また、オリゴマーとしては、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ビニル系、不飽和ポリエステル等が挙げられる。また、非官能性モノマー、官能性モノマーとしては、具体的には特開平7−172072号公報に挙げられたものと同様なものを用いることができる。ただし、具体例に限定されるものではない。
(f)最上層塗膜表面以外に、分散液からなる塗布液から構成された塗膜(1)と、該塗膜(1)と隣接する上層または隣接しない上層としてアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂またはSBR樹脂を含む塗布液から構成された塗膜(2)とが形成されるようにする。
このことにより、乾燥時の上層表面膜の機械的強度が強くなり、多層同時塗布法により形成された塗布膜の蒸発時、下層の分散粒子層の蒸発で空いた空間を埋めようとして、周りの粒子が移動しようとするが上層表面膜が動きにくくなる為、塗膜表面の凹凸を小さくすることができ、塗膜表面での光沢性を良くすることができる。
ここで言うアクリル系樹脂は、アクリル酸およびその誘導体を重合したものを総称し、アクリル酸およびそのエステル誘導体、アクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリル酸およびそのエステル誘導体の重合体および共重合体が相当する。例えば、アクリル酸エステル重合体、メタクリル酸エステル重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/メタクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド/メタクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル/アクリル酸エステル共重合体、アクリロニトリル/メタクリル酸エステル共重合体などが挙げられるが、特に限定しない。
ウレタン系樹脂としては、ポリエスエルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリエステルポリカーボネートポリウレタン、ポリカプロラクトンポリウレタン等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の塗膜材料およびその製造方法によれば、表面の凹凸が小さく、光沢性に優れた感熱記録材料を得ることができる。上記の形態において、感熱記録材料がウェブ上に感熱記録層、バリア層および保護層を有する場合は、最上層塗膜が保護層であり、分散液からなる塗布液から構成された塗膜(1)が例えば感熱記録層であり、塗膜(1)と隣接する上層または隣接しない上層である塗膜(2)が、例えばバリア層である。本発明において、感熱記録材料を構成する各種成分は、公知のものを適宜採用することができる。
また塗膜(1)を形成する塗布液の25℃における粘度は10〜2000mPa・s、静的表面張力は20〜60mN/mが好ましく、塗膜(2)を形成する塗布液の25℃における粘度は10〜3000mPa・s、静的表面張力は10〜60mN/mが好ましい。ただし、これに限定しない。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが本発明は下記例に制限されない。なお、下記例における部は質量基準である。
参考例1
スライドカーテン塗布装置を用い、各々のスリットから吐出する塗布液の吐出量を次のように調節した。
下記の感熱記録層塗布液:1300g/min;
下記のバリア層塗布液:1400g/min;
下記の保護層塗布液:1200g/min。
スライドカーテン塗布法にて、ウェブ(紙の表面上に下記アンダー層を3.5g/mdryで塗工した品)上に、感熱記録層塗布液、バリア層塗布液、保護層塗布液をこの順で積層させた。塗工速度は400m/min、塗工幅250mmとし、乾燥温度150℃の熱風乾燥により乾燥させて、塗工サンプルを作成した。そして、その塗工サンプルの最上層塗膜(保護層)表面の水分蒸発孔の平均直径を、塗工表面の走査型電子顕微鏡観察により測定した。また、50μm×50μmの範囲の水分蒸発孔の個数を計測した。また、その最上層塗膜表面の表面粗さRp値(最大山高さ)を、東洋精機製作所(株)TOPOGRAPHで測定した。測定値条件は、圧力10.4kg/cm、時間50msである。そして、光沢度をRI−テスター(インクゲージ10メモリ(1ml)、1000r/min)でUVインク(大日本インキ ニューZ OPニス)を塗工サンプルの表面に印刷し、光沢度計(日本電色工業製 VG-2PD型)で75°の角度で測定した。それぞれの測定結果を表1に記す。
感熱記録層塗布液:25℃での粘度150mPa・s、静的表面張力38mM/m(協和界面科学(株)、FACE自動表面張力計CBVP−A3型で測定)、平均粒子径0.85μm((株)堀場製作所LA−920 屈折率1.7で測定)
・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 4部
・4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 12部
・シリカ 6部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 16部
・水 41部
バリア層塗布液:25℃での粘度200mPa・s、静的表面張力35mN/m)
・ポリビニルアルコール(重合度300) 70部
・界面活性剤 1部
・水 930部
保護層塗布液:25℃での粘度250mPa・s、静的表面張力31mN/m)
・イタコン酸変性ポリビニルアルコール 70部
・水酸化アルミニウム 100部
・シリカ 5部
・界面活性剤 1部
・水 704部
アンダー層組成
非発泡性プラスチック微小中空粒子(中空率90%、平均粒径3μm)55部
・ポリビニルアルコール 14部
・スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス 2部
参考例2
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を0.60μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
参考例3
参考例1の感熱記録層塗布液の分散粒子を下記に記すように無機物質のシリカに全て置き換え、平均粒子径を1.10μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
感熱記録層塗工液:粘度145mPa・s、静的表面張力37mN/m、平均粒子径1.10μm
・シリカ 22部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 16部
・水 41部
参考例4
参考例1の感熱記録層塗布液の無機粒子の質量を下記に記すように分散液に含まれる全粒子中、33質量%、平均分散粒子径を1.10μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
感熱記録層塗工液:粘度150mPa・s、静的表面張力38mN/m、平均粒子径1.10μm
・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 4部
・4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 12部
・シリカ 8部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 16部
・水 41部
参考例5
参考例1の感熱記録層塗布液において、全固形分中、樹脂を8.3質量%とし、平均分散粒子径を1.10μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
感熱記録層塗工液:粘度155mPa・s、静的表面張力38mN/m、平均粒子径1.10μm
・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 4部
・4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 12部
・シリカ 6部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部
・水 41部
参考例6
参考例1の感熱記録層塗布液において、全固形分中、樹脂を1.0質量%とし、平均分散粒子径を1.10μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
感熱記録層塗工液:粘度155mPa・s、静的表面張力38mN/m、平均粒子径1.10μm
・3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 4部
・4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 12部
・シリカ 6部
・ポリビニルアルコールの10%水溶液 25部
・水 41部
参考例7
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液のポリビニルアルコール樹脂の重合度を500とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例1
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液のポリビニルアルコール樹脂の重合度を1700とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例2
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液のポリビニルアルコール樹脂の重合度を2400とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例3
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液の樹脂をゼラチンとし、参考例1と同様にスライドカーテン塗布を行い、その後、裏面から冷却(通水ロール表面温度5℃で30sec)し、そして、参考例1と同様な乾燥を行い、塗工サンプルを作成し、参考例1と同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例4
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液の樹脂をアクリル樹脂(ジョンクリル52:ジョンソンポリマー(株)製)とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例5
参考例1の感熱記録層塗布液の平均分散粒子径を1.10μm、バリア層塗布液の樹脂をアクリル樹脂(ジョンクリル537:ジョンソンポリマー(株)製)とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例6
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液の樹脂をウレタン樹脂(ハイドランHW930:大日本インキ化学工業(株)製)とし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例7
参考例1の感熱記録層塗布液の平均分散粒子径を1.10μm、バリア層塗布液の樹脂をスチレン/ブタジエン共重合体ラテックスとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
比較例1
参考例1の感熱記録層塗布液の平均分散粒子径を1.10μmとし、参考例1と同様な塗工を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
実施例8
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液を以下のように自己乳化型水性エマルジョン樹脂(ビームセットEM−90:荒川化学工業(株)製)と光重合開始剤(ダロキュア1173:チバスペシャルティケミカル(株))の混合とし、そのバリア層塗布液吐出量700g/minとし、カーテン塗工を行い、その後、UV照射装置(80W、速度10m/min)でバリア層を硬化し、そして、参考例1と同様な乾燥を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
バリア層塗布液:25℃での粘度150mPa・s、静的表面張力35mN/m
・ビームセットEM−90 133部
・ダロキュア1173 6部
・界面活性剤 1部
・水 860部
実施例9
参考例1の感熱記録層塗布液の平均粒子径を1.10μm、バリア層塗布液を以下のように自己乳化型水性エマルジョン樹脂(ビームセットEM−90:荒川化学工業(株)製)とし、そのバリア層塗布液吐出量700g/minとし、カーテン塗工を行い、その後、電子線照射装置(175keV、0.7mA、速度10m/min)でバリア層を硬化し、そして、参考例1と同様な乾燥を行い、塗工サンプルを作成し、同様な塗工サンプル評価を行った。その結果を表1に記す。
バリア層塗布液:25℃での粘度150mPa・s、静的表面張力35mN/m
・ビームセットEM−90 139部
・界面活性剤 1部
・水 860部
表1の結果から参考例1〜7及び実施例1〜9による製造方法によって作成したサンプルは、比較例1に比べ、光沢度80%以上を達成でき、光沢性に優れることが分かる。
本発明の塗膜材料およびその製造方法は、塗膜表面の凹凸を小さくし、光沢性を改善することができるので、とくに感熱記録材料を得るのに好適である。
従来のスライドカーテン塗布方法により製造された塗膜表面の蒸発孔を示す図である。

Claims (17)

  1. 多層同時塗布法により製造される塗膜材料であって、シリカを含む、その液中の分散粒子の平均粒子径が1.1μm以下である感熱記録層塗布液、重合度1700又は2400であるポリビニルアルコール樹脂、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、及びスチレン/ブタジエン共重合ラテックス(SBR)系樹脂から選択される樹脂を含むバリア層塗布液、並びに保護層塗布液をこの順番で積層させた、その最上層塗膜表面である保護層の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であることを特徴とする感熱記録塗膜材料。
  2. 直径1.5μm以上の前記水分蒸発孔の個数が2500μm2中に20個以下であることを特徴とする請求項1に記載の感熱記録塗膜材料。
  3. 前記最上層塗膜表面の表面粗さRp値が7μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の感熱記録塗膜材料。
  4. 前記多層同時塗布法が、少なくとも2種類以上の塗布液を各々のスリットから吐出する吐出手段を備えたカーテン塗布装置を用いる方法であり、前記塗布液を各々のスリットから吐出させ、積層し、その積層した塗布液を連続走行するウェブ上に自由落下させて塗布することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録塗膜材料。
  5. 前記請求項4記載の感熱記録塗膜材料であって、該多層同時塗布法の該カーテン塗布装置が前記吐出された塗布液が流れるスライド面を備えたスライドカーテン塗布装置であることを特徴とする感熱記録塗膜材料。
  6. 多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、該方法は、シリカを含む、その液中の分散粒子の平均粒子径が1.1μm以下である感熱記録層塗布液、ポリビニルアルコール樹脂、ゼラチン、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、SBR系樹脂、及び自己乳化型水性エマルジョン樹脂から選択される樹脂を含むバリア層塗布液、並びに保護層塗布液を連続走行するウェブ上に同時に積層し、乾燥する工程を有し、ここで、得られた塗膜材料の最上層塗膜表面の水分蒸発孔の平均直径が1.5μm以下であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  7. 請求項6記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記分散液が無機粒子を含むことを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  8. 請求項7記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、
    前記分散液に含まれる全粒子中、前記無機粒子が30〜50質量%の範囲であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  9. 請求項6記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記分散液の全固形分中、樹脂が8〜30質量%の範囲であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  10. 請求項6〜9のいずれかに記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液に含まれる樹脂を固化させた後に前記乾燥工程を行うことを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  11. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液に含まれる樹脂の固化が、前記樹脂のゲル化により行われることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  12. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液に含まれる樹脂の固化が、前記樹脂として紫外線硬化型樹脂を用い、該紫外線硬化型樹脂に紫外線を照射することにより行われることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  13. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、
    前記バリア層塗布液に含まれる樹脂の固化が、前記樹脂として電子線硬化型樹脂を用い、該電子線硬化型樹脂に電子線を照射することにより行われることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  14. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液がアクリル系樹脂を含む塗布液から構成された塗膜であることをと特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  15. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液がウレタン系樹脂を含む塗布液から構成された塗膜であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  16. 請求項10記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液がSBR系樹脂を含む塗布液から構成された塗膜であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
  17. 請求項10から13のいずれかに記載の多層同時塗布法により製造される塗膜材料の製造方法であって、前記バリア層塗布液が自己乳化型水性エマルジョン樹脂を含む塗布液から構成された塗膜であることを特徴とする感熱記録塗膜材料の製造方法。
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