JP5883822B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明は、画像を表す画像データを処理する画像処理装置に関する。
従来から、カラー複写機やカラー複合機の中には、原稿がカラー原稿であるかモノクロ原稿であるかを自動的に判別するACS(Auto Color Selection)機能を備えたものがある。
例えば下記の特許文献1に記載の画像処理装置は、平滑化処理が施された画像データに基づき各画素が有彩色であるか無彩色であるかを所定の閾値によって判定し、有彩色の画素数を計数する。そして、全体の画素数に対する有彩色の画素数の割合が一定の値を超えた場合にカラー原稿と判定し、カラーコピーを行う。
例えば下記の特許文献2には、原稿画像が有彩色であるか無彩色であるかの判定結果及び中間調や網点の領域面積から原稿をカラーコピーするかモノクロコピーするかを切り替えることで、原稿のほとんどが白黒で一部色文字を含んだだけのような有彩色原稿を白黒原稿と判別する技術が記載されている。
特開2001−128024号公報 特開2002−247390号公報
ところで、例えば黒い文字だけで表現されている文書に赤い印鑑が押されていたり、ヘッダやフッターにコーポレートロゴが印刷されていたりするような原稿は、特許文献1に記載の技術では、カラー原稿と判別される。カラー原稿と判別されると、画像データがC(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(黒)の色成分に分解される。そして、画像の黒色部分についても、C、M、Y、Kの4色の色成分を混合して表現される。なぜならば、黒色を黒トナーだけで再現するよりも、C、M、Y、Kの4色のトナーを混合して再現した方が、深みのある黒色になる。そのため、写真などにおける陰影や人物の髪などの黒色は、C、M、Y、Kの4色のトナーを混合して再現した方が自然に表現することができるからである。しかしながら、文書原稿のように黒文字が多い原稿がカラー原稿と判定された場合、黒文字部分がC、M、Y、Kの4色のトナーを混合して再現されることになる。この場合、トナー消費量の増加や、文字が太くなったり色ずれが発生したりすることで文字の視認性が低下する等の不都合があった。
一方、特許文献2に記載の技術によれば、黒い文字だけで表現されている文書に赤い印鑑が押されていたり、ヘッダやフッターにコーポレートロゴが印刷されていたりするような原稿は、白黒原稿と判別され、モノクロコピーされる。この場合、トナー消費量の増大や、文字の視認性の低下などは回避できるものの、印鑑やロゴマークといったカラー領域までも白黒で再現されてしまうという不都合があった。
本発明の目的は、黒文字文書の一部にカラー画像が混在している場合に、カラー画像の色再現性を低下させることなく、黒文字の視認性の低下を抑制することが容易な画像処理装置を提供することである。
本発明に係る画像処理装置は、画像を表す第1画像データを取得する画像データ取得部と、前記第1画像データによって表される画像に含まれる有彩色の色数を、含有色数として計数する色数計数部と、前記第1画像データに含まれる各画素を、それぞれ、複数の有彩色に対応する複数の色データと無彩色に対応する無彩色データとによって表わすことによって、前記第1画像データを第2画像データに変換する画像データ変換部と、前記第2画像データに含まれる前記色データに対応する画像を、当該色データに対応する有彩色のトナー又はインクを用いて用紙に形成し、前記第2画像データに含まれる前記無彩色データに対応する画像を、黒のトナー又はインクを用いて用紙に形成する画像形成部と、を備え、前記画像データ変換部は、前記含有色数が予め設定された色数閾値に満たない場合、前記第1画像データに含まれる各画素のうち黒文字を示す画素を前記無彩色データにより表すと共に前記第1画像データに含まれる各画素のうち有彩色の画素を前記複数の色データと前記無彩色データとにより表すことによって、前記第1画像データを前記第2画像データに変換する。
この構成によれば、第1画像データによって表される画像に含まれる有彩色の色数が色数閾値に満たない場合、すなわち第1画像データによって表される画像が黒文字文書の一部にカラー画像が混在しているような画像であると考えられる場合、第1画像データに含まれる各画素のうち黒文字を示す画素は、無彩色データにより表される。これにより、黒文字は複数の色トナー又はインクの混合によって用紙に形成されることがないので、黒文字の視認性の低下を抑制することが容易である。また、各画素のうち有彩色の画素、すなわち印鑑やロゴマーク等のカラー画像は、複数の色データと無彩色データとにより表される。これにより、カラー画像部分を複数の色トナー又はインクの混合によって用紙に形成することが可能となるので、カラー画像の色再現性の低下を防止することが容易となる。
また、前記画像データ変換部は、前記含有色数が前記色数閾値以上の場合、前記第1画像データに含まれる各画素を、前記複数の色データと前記無彩色データとによって表すことによって、前記第1画像データを前記第2画像データに変換することが好ましい。
この構成によれば、第1画像データによって表される画像に含まれる有彩色の色数が色数閾値以上の場合、すなわち第1画像データによって表される画像がカラー写真や絵図のような色数の多いカラー画像であると考えられる場合、第1画像データの各画素は、複数の色データと無彩色データとにより表される。その結果、色数の多いカラー画像の色再現性の低下を防止することが容易となる。
また、前記複数の有彩色は、シアン、マゼンダ、及びイエローであり、前記無彩色は、黒であることが好ましい。
前記複数の有彩色をシアン、マゼンダ、及びイエローとし、前記無彩色を黒とすれば、前記第2画像データをいわゆるCMYK形式の画像データとすることができる。
このような構成の画像処理装置は、黒文字文書の一部にカラー画像が混在している場合に、カラー画像の色再現性を低下させることなく、黒文字の視認性の低下を抑制することが容易となる。
本発明の一実施形態に係る複合機の構造を示す正面断面図である。 図1に示す複合機の電気的構成の概略を示したブロック図である。 図2に示す複合機の動作の一例を示すフローチャートである。 色のヒストグラムを概念的に示した説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例としての複合機1について、図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る複合機1の構造を示す正面断面図である。図1に示すように、複合機1は、装置本体2a内に画像形成部2を備える。画像形成部2は、用紙Pに対するカラー画像の形成(印刷)を行う。
また、複合機1のフロント部には、操作部310が設けられている。この操作部310には、ユーザーが印刷実行指示を入力するためのスタートキー312と、印刷部数等を入力するためのテンキー313と、コピー動作等の操作ガイド情報等を表示し、これら各設定入力用にタッチパネル機能を有する液晶ディスプレイ等からなる表示部311とが備えられている。
画像形成部2は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色別に装置本体2a内に並列された画像形成ユニット2M、2C、2Y、2Kと、駆動ローラー11aや二次転写対向ローラー13等の複数のローラー間に画像形成における副走査方向へ無端走行可能に張架された中間転写ベルト10と、中間転写ベルト10を挟んで画像形成ユニット2M、2C、2Y、2Kの各感光体ドラム3に対向する位置にそれぞれ設けられた転写ローラー(転写部)9と、中間転写ベルト10が二次転写対向ローラー13に張架される部分で中間転写ベルト10の外周面に当接し、中間転写ベルト10上のトナー像を用紙Pに転写させる二次転写ローラー14と、ベルトクリーニング装置19とを備える。
画像形成ユニット2M、2C、2Yおよび2Kは、トナータンク61、例えばアモルファスシリコン等からなる感光体ドラム3、この感光体ドラム3の周囲に配設された帯電装置4、露光装置5、現像装置6、およびドラムクリーニング装置7を備え、画像データに応じたトナー像を感光体ドラム3の周面に形成して中間転写ベルト10に転写させる。
画像形成ユニット2Mのトナータンク61にはマゼンダのトナーが収容され、画像形成ユニット2Cのトナータンク61にはシアンのトナーが収容され、画像形成ユニット2Yのトナータンク61にはイエローのトナーが収容され、画像形成ユニット2Kのトナータンク61には黒のトナーが収容されている。これにより、画像形成ユニット2Mはマゼンダのトナー像を形成し、画像形成ユニット2Cはシアンのトナー像を形成し、画像形成ユニット2Yはイエローのトナー像を形成し、画像形成ユニット2Kは黒のトナー像を形成する。
帯電装置4は、感光体ドラム3の周面を所定電位に均一に帯電させる。露光装置5は、後述の制御部111により送信されてきた画像データに基づき生成されたレーザ光を感光体ドラム3の周面に照射し、感光体ドラム3の周面に静電潜像を形成する。現像装置6は、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対してトナータンク61から供給されるトナーを付着させ、トナー像として静電潜像を顕在化させる。ドラムクリーニング装置7は、後述する中間転写ベルト10への前記トナー像の一次転写終了後、感光体ドラム3の周面に残留しているトナーをクリーニングする。
画像形成ユニット2M〜2Kの下方には、感光体ドラム3の周面に顕在化した前記トナー像が中間転写(一次転写)される中間転写ベルト10が配設されている。中間転写ベルト10は、各感光体ドラム3と対向配置された転写ローラー9によって感光体ドラム3に押圧された状態で、図1における右側の駆動ローラー11aと、同左側の従動ローラー11bと、駆動ローラー11aおよび従動ローラー11bの下方に位置する二次転写対向ローラー13とに無端走行可能に張架されている。
中間転写ベルト10は、駆動ローラー11aによって駆動され、上記各ローラー間を無端走行する。感光体ドラム3上に形成される各色のトナー像は、無端走行される中間転写ベルト10上に、それぞれタイミングを合わせて、M、C、Y、Kの順に転写されて重ね合わされる。これにより中間転写ベルト10上にM、C、Y、Kの4色からなるカラー画像が形成される。なお、本実施形態では、画像形成ユニット2Kのみによる画像形成を行うモノクロトナー像の形成も可能とされている。
中間転写ベルト10の外周面において従動ローラー11bに対向する位置には、ベルトクリーニング装置19が設けられている。ベルトクリーニング装置19は、中間転写ベルト10上の残留トナーを除去(回収)する。
二次転写ローラー14は、後述する制御部111からの指示に基づいて所定の転写バイアスを用紙Pに印加し、中間転写ベルト10上の前記カラー画像を用紙Pへ二次転写させる。
また、複合機1は、画像形成ユニット2Y〜2Kへ向けて給紙を行う給紙部15を備えている。給紙部15は、用紙Pを収容する給紙カセット151、用紙Pが搬送される経路である用紙搬送路152、および用紙搬送路152中の用紙Pの搬送を行う搬送ローラー153等を備え、給紙カセット151から1枚ずつ取り出された用紙Pを、二次転写ローラー14の位置へ向けて搬送する。また、給紙部15は、二次転写処理された用紙Pを定着装置16へ搬送し、この定着処理された用紙Pを装置本体2a上部の排出トレイ17へ排出する。
定着装置16は、用紙搬送路152における二次転写ローラー14よりも下流側に設けられ、用紙Pに転写されたトナー像を定着させる。定着装置16は、ヒートローラー161および圧ローラー162からなり、ヒートローラー161の熱によって用紙P上のトナーを溶かし、圧ローラー162によって圧力をかけてトナーを用紙P上に定着させる。
複合機1本体の上部には、原稿読取部20と原稿給送部24とが設けられている。原稿読取部20は、複数の画素を有してなるCCD(Charge Coupled Device)センサおよび露光ランプ等からなるスキャナー部21(画像データ取得部)と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台22および原稿読取スリット23とを備える。スキャナー部21は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台22に載置された原稿を読み取るときは、原稿台22に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データD1(第1画像データ)を後述する記憶部32に記憶させる。また、スキャナー部21は、原稿給送部24により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット23と対向する位置に移動され、原稿読取スリット23を介して原稿給送部24による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データD1を後述する記憶部32に記憶させる。
原稿給送部24は、原稿を載置するための原稿載置部25と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部26と、原稿載置部25に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット23に対向する位置へ搬送し、原稿排出部26へ排出するための給紙ローラーや搬送ローラー(図示せず)等からなる原稿搬送機構27を備える。原稿搬送機構27は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット23と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図示せず)を備え、原稿の両面の画像を、原稿読取スリット23を介してスキャナー部21から読取可能にしている。
また、原稿給送部24は、その前面側が上方に移動可能となるように複合機1本体に対して回動自在に設けられている。原稿給送部24の前面側を上方に移動させて原稿台22の上面を開放することにより、原稿台22の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等をユーザーが載置できるようになっている。
次に、複合機1の制御系の構成を説明する。図2は複合機1の電気的構成の概略を示したブロック図である。
制御ユニット110は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御ユニット110は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部111、色数計数部112、及び画像データ変換部113を構成する。
制御部111は、複合機1の全体的な動作制御を司り、装置各部の動作を制御する。また、制御部111には、通信部31(画像データ取得部)及び記憶部32が接続されている。
通信部31は、例えばLAN(Local Area Network)や公衆回線等の通信ネットワークに接続可能に構成された通信インターフェースである。通信部31は、図略のネットワークを介して接続されたパーソナルコンピューターや他の複合機等の外部端末装置とデータ送受信可能に構成されている。そして、通信部31は、ネットワークを介して接続された外部端末装置から画像データD1(第1画像データ)を受信し、その画像データD1を記憶部32に記憶させる。
記憶部32は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリー等を用いて構成された記憶装置である。
色数計数部112は、記憶部32に記憶された画像データD1、すなわちスキャナー部21や通信部31によって取得された画像データD1によって表される画像に含まれる有彩色の色数を、含有色数CNとして計数する。
画像データ変換部113は、含有色数CNが予め設定された色数閾値Tcolに満たない場合、画像データD1に含まれる各画素のうち無彩色の画素を、黒トナーに対応する画素値を表す無彩色データDkにより表すと共に、画像データD1に含まれる各画素のうち有彩色の画素を、マゼンダ、シアン、イエローに対応する画素値を表す色データDm,Dc,Dyと、無彩色データDkとにより表すことによって、画像データD1を画像データD2(第2画像データ)に変換する。
また、画像データ変換部113は、含有色数CNが色数閾値Tcol以上の場合、画像データD1に含まれる各画素を、色データDm,Dc,Dyと、無彩色データDkとにより表すことによって、画像データD1を、いわゆるCMYK形式で表された画像データD2に変換する。
画像データ変換部113は、このようにして得られた画像データD2を画像形成部2へ送信する。画像形成部2によって画像データD2が受信されると、画像データD2に含まれる色データDm,Dc,Dyが画像形成ユニット2M,2C,2Yにそれぞれ入力され、画像データD2に含まれる無彩色データDkが画像形成ユニット2Kに入力される。
そして、画像形成ユニット2Mによって色データDmに応じてマゼンダのトナー像が形成され、画像形成ユニット2Cによって色データDcに応じてシアンのトナー像が形成され、画像形成ユニット2Yによって色データDyに応じてイエローのトナー像が形成され、画像形成ユニット2Kによって無彩色データDkに応じて黒のトナー像が形成される。
次に、上述のように構成された複合機1の動作について説明する。図3は、図2に示す複合機1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、スキャナー部21によって原稿の画像が読み取られ、原稿の画像を表す画像データD1が取得される(ステップS1)。なお、画像データD1は、通信部31によって、ネットワークを介して外部端末装置から受信されてもよい。そして、画像データD1は、スキャナー部21や通信部31から制御部111へ出力され、制御部111によって記憶部32に記憶される(ステップS2)。
画像データD1は、各画素の色を、シアン(C)、マゼンダ(M)、及びイエロー(Y)の各有彩色の色成分に分解し、各色成分の濃度をそれぞれ濃度値(色データ)で示したいわゆるCMY形式の画像データである。なお、スキャナー部21や通信部31は、RGB形式の画像データD1を取得し、制御部111が、RGB形式の画像データD1をCMY形式に変換してもよい。
次に、色数計数部112によって、記憶部32に記憶された画像データD1が参照され、画像データD1によって表される画像に含まれる有彩色の色数が、含有色数CNとして計数される。色数計数部112は、例えば以下のステップS3,S4のようにして含有色数CNを計数する。
まず、色数計数部112は、画像データD1に含まれる色の分布を示す色のヒストグラムを生成する(ステップS3)。図4は、色のヒストグラムを概念的に示した説明図である。画像データD1に含まれる一つの色は、Cの画素値、Mの画素値、及びYの画素値の3つの画素値の組み合わせによって表されている。従って、図4に示すように、C、M、Yを座標軸とする三次元の直交座標上に、色のヒストグラムを表現することができる。
C、M、Yの各画素値は8bitで表され、それぞれ0〜255の値を有している。そして、C、M、Yの直交座標をそれぞれ一辺とする立方体の空間に、C、M、Yの各画素値が8bitの場合に表現可能なすべての色、すなわち256×256×256=16777216色が配置される。
画像データD1の色のヒストグラムは、画像データD1に含まれる各画素を、図4に示す三次元の直交座標系に配置し、かつ同じ色(座標)に属する画素の数を表したものである。色数計数部112は、各色に属する画素の数を計数し、各色の画素の数を画像データD1の色のヒストグラムを表すデータとして記憶部32に記憶させるようにしてもよい。しかしながら、16777216色の色について、各色に属する画素の数を計数すると、ヒストグラムを生成するための処理が膨大になる。そこで、色数計数部112は、例えば8bitの各画素値の上位4bitのみを用いて、色のヒストグラムを生成してもよい。
各画素値の上位4bitのみを用いると、画像データD1を、16×16×16=4096色の画像データとして扱うことができる。このように、各画素値の上位4bitのみを用いたヒストグラムは、図4に示すヒストグラムでは、16×16×16の小さなボックスで一つの色を表すことに相当する。色数計数部112は、これらのボックスに属する画素の数を計数し、各ボックスに属する画素の数を画像データD1の色のヒストグラムを表すデータとして記憶部32に記憶させるようにしてもよい。このようにすれば、ヒストグラムを生成するための処理を低減することができる。以下、色数計数部112が、各画素値の上位4bitのみを用いて色のヒストグラムを生成したものとして、ステップS4の処理を説明する。
ステップS4において、色数計数部112は、記憶部32に記憶された色のヒストグラムに基づき、有彩色の含有色数CNを計数する(ステップS4)。具体的には、まず、計数の対象は有彩色であるから、無彩色のボックスを除外する処理を行う。例えば、色数計数部112は、各ボックスに対応するCの画素値(上位4bit)をCnum、Mの画素値(上位4bit)をMnum、Yの画素値(上位4bit)をYnumとした場合、Cnum、Mnum、Ynumのうちの最大値をMax(Cnum、Mnum、Ynum)として取得し、Cnum、Mnum、Ynumのうちの最小値をMin(Cnum、Mnum、Ynum)として取得する。
そして、色数計数部112は、Max(Cnum、Mnum、Ynum)とMin(Cnum、Mnum、Ynum)との差が、予め設定された閾値Tsより小さい場合、そのCnum、Mnum、Ynumに対応するボックスは無彩色を表していると判断し、そのボックスに属する画素の数をゼロにする。Max(Cnum、Mnum、Ynum)とMin(Cnum、Mnum、Ynum)との差が小さい場合、Cnum、Mnum、Ynumが互いに近い値であることを意味するから、この場合、Cnum、Mnum、Ynumで表されるボックスの色は、無彩色であると判断できる。閾値Tsとしては、例えば1又は2程度の値を用いることができる。以上の処理により、無彩色のボックスに属する画素数が除外され、有彩色の各ボックスに属する画素数を示すデータ(以下、有彩色画素数データと称する)が得られる。
このようにして得られた有彩色画素数データに基づき、画素の数がゼロではない(1以上の)ボックスの数が、画像データD1によって表される画像に含まれる有彩色の数となる。
しかしながら、画像データD1は、本来同じ色であるものがノイズの影響によって異なる画素値で表されている場合がある。そこで、色数計数部112は、以下のように、画素数の少ないボックスを除外する処理と、近似する色を除外する処理とを行うことによって、ノイズの影響を低減する。
まず、色数計数部112は、画素数の少ないボックスを除外する処理として、有彩色画素数データにおいて、画素数が予め設定された閾値Tnumよりも少ないボックスの画素数をゼロにする。このようにして、ある程度以上の画素数が存在しない色(ボックス)は、有彩色数として計数しないようにする。
閾値Tnumは、原稿画像のサイズ(画素数)に応じて適宜設定される。例えば、600dpi(dot per inch)、A4サイズの画像であれば1ページで約7000×5000=3千500万画素となる。閾値Tnumは、3千500万画素に対して例えば1000程度の値を好適に用いることができる。
次に、色数計数部112は、近似する色を除外する処理として、各ボックスの周辺のボックス、すなわち図4において自ボックスの上下、左右、前後に隣接する6つのボックス(隣接するボックスが存在しない方向は除く)にそれぞれ属する画素数よりも、大きな画素数のボックスを抽出する。そして、色数計数部112は、このようにして抽出されたボックスの数を、含有色数CNとして計数する。
例えば、含有色数CNが1であれば、画像データD1が表す画像は、白黒画像に1色だけ有彩色が含まれた画像となる。
隣接するボックスに対応する色は近似しているので、周辺のボックスよりも画素数が大きなボックスの数を含有色数CNとして計数することによって、ノイズにより生じた色の数を含有色数CNから除外することができる。
なお、無彩色のボックスを除外する処理、画素数の少ないボックスを除外する処理、及び近似する色を除外する処理の実行順序は、入れ替えてもよい。また、含有色数CNの計数方法は、ステップS3及びS4に示した方法に限らない。色数計数部112は、含有色数CNの計数方法として、公知の種々の方法を用いることができる。
次に、画像データ変換部113は、含有色数CNと色数閾値Tcolとを比較する(ステップS5)。画像データ変換部113は、含有色数CNと色数閾値Tcolとの比較結果に基づき、以降のUCR(Under Color Removal)処理における黒生成方法を変更する。すなわち、画像データ変換部113は、含有色数CNが色数閾値Tcol以上の場合(ステップS5でNO)、いわゆるCMY→CMYK変換を実行し、注目画素を色データDm,Dc,Dyと、無彩色データDkとにより表すことによって、注目画素のデータをCMYK形式に変換し(ステップS6)、ステップS9へ移行する。
画像データ変換部113は、例えば、注目画素のC,M,Yの画素値がCd、Md、Ydであった場合、Cd、Md、Ydのうちの最小値に対する所定割合(例えば70%)を、無彩色データDkとする。そして、画像データ変換部113は、色データDc=Cd−Dk、色データDm=Md−Dk、色データDy=Yd−Dkとして色データDm,Dc,Dyを生成する(ステップS6)。
含有色数CNが色数閾値Tcol以上の場合(ステップS5でNO)、画像データD1は、カラー写真や絵のような、色数が多い画像を表していると考えられる。そこで、画像データ変換部113は、含有色数CNが色数閾値Tcol以上の場合(ステップS5でNO)、画像データD1を、いわゆるCMYK形式に変換し、各画素を色データDm,Dc,Dyと、無彩色データDkとにより表すことによって、カラー画像に含まれる黒色を深みのある自然な黒で表現することが可能となる。
一方、含有色数CNが色数閾値Tcolに満たない場合(ステップS5でYES)、画像データ変換部113は、注目画素が無彩色か否かを判定する(ステップS7)。具体的には、画像データ変換部113は、注目画素の画素値Cd、Md、Ydのうちの最大値をMax(Cd、Md、Yd)として取得し、Cd、Md、Ydのうちの最小値をMin(Cd、Md、Yd)として取得する。
そして、画像データ変換部113は、Max(Cd、Md、Yd)とMin(Cd、Md、Yd)との差が予め設定された閾値Tsat以上であれば注目画素は有彩色であると判定し(ステップS7でNO)、ステップS6へ移行する。
一方、Max(Cd、Md、Yd)とMin(Cd、Md、Yd)との差が閾値Tsatに満たなければ注目画素は無彩色であると判定し(ステップS7でYES)、画像データ変換部113は、注目画素を無彩色データDkのみで表す(ステップS8)。具体的には、注目画素の画素値Cd、Md、Ydの平均値を無彩色データDkとし、色データDm,Dc,Dyの値をゼロとする。
含有色数CNが色数閾値Tcolに満たない場合(ステップS5でYES)、画像データD1は、黒い文字だけで表現されている文書に赤い印鑑が押されていたり、ヘッダやフッターにコーポレートロゴが印刷されていたりするような原稿画像、すなわち黒文字文書の一部にカラー画像が混在しているような原稿画像を表していると考えられる。そこで、画像データ変換部113は、含有色数CNが色数閾値Tcolに満たない場合(ステップS5でYES)、画像データD1に含まれる黒文字部分を無彩色データDkのみで表す(ステップS7でYES、ステップS8)。これにより、黒文字の画像品質を向上し、黒文字の視認性の低下を抑制することができる。また、黒文字を無彩色データDkに対応する黒トナーのみで画像形成することによって、黒文字部分でカラートナーが消費されることがなくなるので、カラートナーの消費量を低減することが容易となる。
また、画像データD1に含まれるカラー画像部分は、色データDm,Dc,Dyと、無彩色データDkとにより表されるので(ステップS7でNO、ステップS6)、カラー画像部分の色再現性を低下させることがない。
次に、画像データ変換部113は、画像データD1のすべての画素に対して、ステップS6又はS8の処理が施されたか否かをチェックする(ステップS9)。そして、まだ処理されていない画素があれば(ステップS9でNO)、画像データ変換部113は、再びステップS5〜S9を繰り返す。一方、画像データD1のすべての画素に対するステップS6又はS8の処理が終了していれば(ステップS9でYES)、画像データ変換部113は、処理済みのすべての画素を表すデータを画像データD2として記憶部32に記憶させる(ステップS10)。
次に、制御部111は、記憶部32に記憶された画像データD2に基づき、色データDmに対応する画像は画像形成ユニット2Mにより、色データDcに対応する画像は画像形成ユニット2Cにより、色データDyに対応する画像は画像形成ユニット2Yにより、無彩色データDkに対応する画像は画像形成ユニット2Kによって形成させる。
これにより、黒文字文書の一部にカラー画像が混在している画像を、カラー画像の色再現性を低下させることなく、黒文字の視認性を低下させないように用紙に形成することが可能となる。また、黒文字部分でカラートナーが消費されることがないので、カラートナーの消費量を低減することが容易となる。
なお、画像形成部2は、トナーを用いて用紙に画像を形成する例に限らない。画像形成部2は、例えばシアン、マゼンダ、イエロー、及び黒のインクを用いて用紙に画像を形成するインクジェット方式の画像形成部であってもよい。また、有彩色のトナー又はインクは、シアン、マゼンダ、イエローの三色に限らない。有彩色のトナー又はインクとして、例えば、濃いシアン、薄いシアン、濃いマゼンダ、薄いマゼンダ、濃いイエロー、薄いイエローの6色を用いてもよい。
また、画像処理装置は、必ずしも画像形成部2を備えた画像形成装置でなくてもよい。画像データD1を画像データD2に変換する画像処理装置であってもよい。
1 複合機
2 画像形成部
2M,2C,2Y 画像形成ユニット
3 感光体ドラム
4 帯電装置
5 露光装置
6 現像装置
16 定着装置
20 原稿読取部
21 スキャナー部(画像データ取得部)
31 通信部(画像データ取得部)
32 記憶部
61 トナータンク
110 制御ユニット
111 制御部
112 色数計数部
113 画像データ変換部
CN 含有色数
D1 画像データ(第1画像データ)
D2 画像データ(第2画像データ)
Dm,Dc,Dy 色データ
Dk 無彩色データ
P 用紙
Tcol 色数閾値

Claims (3)

  1. 画像を表す第1画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記第1画像データによって表される画像に含まれる有彩色の色数を、含有色数として計数する色数計数部と、
    前記第1画像データに含まれる各画素を、それぞれ、複数の有彩色に対応する複数の色データと無彩色に対応する無彩色データとによって表わすことによって、前記第1画像データを第2画像データに変換する画像データ変換部と
    前記第2画像データに含まれる前記色データに対応する画像を、当該色データに対応する有彩色のトナー又はインクを用いて用紙に形成し、前記第2画像データに含まれる前記無彩色データに対応する画像を、黒のトナー又はインクを用いて用紙に形成する画像形成部と、を備え、
    前記画像データ変換部は、
    前記含有色数が予め設定された色数閾値に満たない場合、前記第1画像データに含まれる各画素のうち黒文字を示す画素を前記無彩色データにより表すと共に前記第1画像データに含まれる各画素のうち有彩色の画素を前記複数の色データと前記無彩色データとにより表すことによって、前記第1画像データを前記第2画像データに変換する画像処理装置。
  2. 前記画像データ変換部は、
    前記含有色数が前記色数閾値以上の場合、前記第1画像データに含まれる各画素を、前記複数の色データと前記無彩色データとによって表すことによって、前記第1画像データを前記第2画像データに変換する請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記複数の有彩色は、シアン、マゼンダ、及びイエローであり、
    前記無彩色は、黒である請求項1又は2記載の画像処理装置。
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