JP2009124431A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することのできる技術を提供する。
【解決手段】印刷種別判断部は、カラーラインのカウント値が閾値LINE(CLR)以上の場合は(♯21でYES)、フルカラー印刷を実施し(♯22)、前記カウント値が閾値LINE(CLR)未満の場合で(♯21でNO)、黒色画素ラインの数が閾値LINE(K)以上の場合(♯23でYES)、「黒+赤」、「黒+緑」、「黒+青」の2色印刷及びモノクロ印刷のうち各色の画素ライン数と各閾値LINE(R),LINE(G)、LINE(B)との大小結果に応じた種別の印刷を実施し(♯24〜♯30)、黒色画素ラインの数が閾値LINE(K)未満の場合(♯23でNO)、前記大小結果に応じてB、G、R色のいずれかの色のモノカラー印刷を実施する(♯31〜♯35)。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像形成装置の分野に関し、特に、原稿の画像がカラー画像であるか否かを判定するACS処理の技術分野に属するものである。
従来、カラーデジタル複写機において、画像読取部により読み取られた各頁の画像がカラーの画像であるか否かをACS(Auto Color Selection)処理により自動的に判別する技術が搭載されているものがある(例えば下記特許文献1参照)。
ACS処理では、現在、以下に説明するような処理が行われている。図10〜図12は、このACS処理を示すフローチャートである。まず、図10に示すように、画素のR(赤)成分の画素値をR、G(緑)成分の画素値をG、B(青)成分の画素値をBと表したとき、画素ごとに、画素値Bと画素値Gとの差が予め定められた閾値より大きいという条件、画素値Gと画素値Rとの差が予め定められた閾値より大きいという条件、画素値Rと画素値Bとの差が予め定められた閾値より大きいという条件のいずれかを少なくとも1つの条件を満たすとき(ステップ♯101でYES)、カラーデジタル複写機は、当該注目画素がカラー画素であると判断してカウント値を1だけカウントアップするという処理を行う(ステップ♯102)。
各画素についての前記処理が終わると、図11に示すように、カラーデジタル複写機は、前記各画素の画素ライン(画素列)に着目し、画素ラインごとに、当該画素ラインに属するカラー画素の数が予め定められた閾値以上であるか否かを判断し(ステップ♯103)、当該画素ラインに属するカラー画素の数が予め定められた閾値以上であるとき(ステップ♯103でYES)、当該画素ラインがカラーの画素ラインであると判断してカウント値を1だけカウントアップするという処理を行う(ステップ♯104)。
前記各画素ラインについての図11に示す処理が終わると、図12に示すように、カラーデジタル複写機は、当該画像におけるカラー画素ラインについてのカウント値が予め定められた閾値以上であるか否かを判断し(ステップ♯105)、当該画像におけるカラー画素ラインについてのカウント値が予め定められた閾値以上であるとき(ステップ♯105でYES)、当該画像をカラーの画像であると判断する(ステップ♯106)。
そして、カラーデジタル複写機は、カラーの画像であると判断した画像についてはカラー印刷を行う一方、カラーの画像ではない、モノクロの画像であると判断した画像についてはモノクロ印刷を行う。
特開平04−282968号公報
しかしながら、この従来技術には次のような問題があった。すなわち、カラーデジタル複写機で読み取られる原稿の画像として、例えば、全体的に黒色の文字が表記され且つ一部分に朱色の印鑑が押されている画像である場合、図11,図12に示すフローチャートのステップ♯103,♯105における各閾値の如何によって、具体的には、前記各閾値が比較的高い値に設定されていると、朱色の印鑑が押された部分に対応する画素ラインがカラー画素ラインとは判断されず、結果として、全体がモノクロで印刷されることがある。
このように、従来の技術においては、ユーザが、前記印鑑が押された部分が朱色で複写された複写物を求める場合であっても、モノクロの画像の印刷物が生成されることとなるため、ユーザの意図する複写物が得られない場合がある。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することのできる技術を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、黒色及び前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか2つの色で画像形成を行う2色印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、2色印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部とを備える画像形成装置である。
この発明によれば、当該画像形成装置を、前記フルカラー印刷、2色印刷及びモノクロ印刷の各印刷種別の画像形成動作が可能な構成とし、前記各印刷種別の中から前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて適切な印刷種別を選択して、選択した印刷種別に応じた画像形成動作を行うようにしたので、原稿の画像が、例えば全体的に黒色の文字が表記され且つ一部分に朱色の印鑑が押されている画像である場合に、従来ではモノクロ印刷を実行する処、2色印刷を実行することが可能となり、前記印鑑が押された部分が朱色で複写された複写物を生成することが可能となる。このように、本発明によれば、原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することが可能となる。
請求項1記載の発明において、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせと選択される前記印刷の種別との関係については、請求項2に記載の発明が想定される。すなわち、前記2色印刷は、前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか1つの有彩色と黒色とによる印刷であり、前記選択部は、前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第2判定部により判定されると、黒色と前記第1の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第3判定部により判定されると、黒色と前記第2の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第4判定部により判定されると、黒色と前記第3の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記第1乃至第4判定部による前記各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する。
請求項3に記載の発明は、互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、前記第1乃至第3の有彩色のいずれか1つの有彩色で画像形成を行うモノカラー印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部とを備える画像形成装置である。
この発明によれば、当該画像形成装置を、前記フルカラー印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の各印刷種別の画像形成動作が可能な構成とし、前記各印刷種別の中から前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて適切な印刷種別を選択して、選択した印刷種別に応じた画像形成動作を行うようにしたので、従来ではモノクロ印刷を実行する処、モノカラー印刷を実行することが可能となり、ユーザが求める色彩の複写物を作成することが可能となる。
請求項3に記載の発明において、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせと選択される前記印刷の種別との関係については、請求項4に記載の発明が想定される。すなわち、前記選択部は、前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第2判定部により判定されると、前記第1の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第3判定部により判定されると、前記第2の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第4判定部により判定されると、前記第3の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記第1乃至第4判定部による前記各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する。
請求項5に記載の発明は、互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、黒色及び前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか2つの色で画像形成を行う2色印刷と、前記第1乃至第3の有彩色のいずれか1つの有彩色で画像形成を行うモノカラー印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部とを備える画像形成装置である。
この発明によれば、当該画像形成装置を、前記フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の各印刷種別の画像形成動作が可能な構成とし、前記各印刷種別の中から前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて適切な印刷種別を選択して、選択した印刷種別に応じた画像形成動作を行うようにしたので、原稿の画像が、例えば全体的に黒色の文字が表記され且つ一部分に朱色の印鑑が押されている画像である場合に、従来ではモノクロ印刷を実行する処、2色印刷を実行することが可能となり、前記印鑑が押された部分が朱色で複写された複写物を生成することが可能となる。このように、本発明によれば、原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することが可能となる。また、従来ではモノクロ印刷を実行する処、モノカラー印刷を実行することが可能となり、ユーザが求める色彩の複写物を作成することが可能となる。
請求項5記載の発明において、前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせと選択される前記印刷の種別との関係については、請求項6に記載の発明が想定される。すなわち、前記2色印刷は、前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか1つの有彩色と黒色とによる印刷であり、前記第2判定部は、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第1判定処理と、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第1の閾値と異なる第2の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第2判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第1及び第2の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、前記第3判定部は、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第3の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第3判定処理と、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第3の閾値と異なる第4の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第4判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第3及び第4の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、前記第4判定部は、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第5の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第5判定処理と、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第5の閾値と異なる第6の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第6判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第5及び第6の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、前記選択部は、前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第1判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第1の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第2判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第1の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第3判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第2の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第4判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第2の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第5判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第3の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第6判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第3の有彩色とによる2色印刷を選択し、前記第1乃至第4判定部による前記条件を満たす旨の各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置において、前記第1乃至第6の閾値を設定する入力を行うための閾値入力部を備えるものである。
この発明によれば、前記各閾値を設定する入力を行うための閾値入力部を備えたので、ユーザは該閾値入力部により所望の閾値を設定することができる。ここで、前記各閾値の大小に応じて、請求項6に記載の発明における各判定処理の順序が変化する。したがって、ユーザは、2色印刷がモノカラー印刷より優先して行われるように設定したり、逆に、モノカラー印刷が2色印刷より優先して行われたりするように設定することができる。
各画素がどの色の画素であるかの判定については、請求項8に記載の発明が想定される。すなわち、前記第1判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第1の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第2の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第3の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件とのうち少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が有彩色の画素であると判定し、前記第2判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第1の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第1の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第1の有彩色の画素であると判定し、前記第3判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第2の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第2の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第2の有彩色の画素であると判定し、前記第4判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第3の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第3の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第3の有彩色の画素であると判定する。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置において、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、黒色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第5判定部を更に備え、前記選択部は、前記第1乃至第5判定部による各判定結果の組み合わせに応じて印刷の種別を選択するものである。
この発明によれば、黒色の画素ラインの数が予め定められた閾値以上存在するか否かの条件も含めて印刷種別を決定するため、印刷種別の判定をより的確に行うことができる。
本発明によれば、原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例としての複写機について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態における複写機の概略構成図である。図1に示すように、複写機1は、複写機本体内にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色別に画像形成部2M、2C、2Y、2Kが並設されている。
画像形成部2M、2C、2Y及び2K(これらを纏めて画像形成部2という)は、用紙に対するカラー画像の形成(印刷)を行うものであり、例えばアモルファスシリコンからなる感光体ドラム3、この感光体ドラム3の周囲に配設された帯電部4、露光部5、現像部6及び感光体クリーニング部7を備えている。なお、本実施形態の複写機1は、画像形成部2Kを備えているが、これに限らず、画像形成部2Kを備えず、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)を重ねることによりブラック(K)の画像を形成する構成としてもよい。
帯電部4は、感光体ドラム3の表面を所定電位に均一に帯電させるものである。露光部5は、後述の画像データ記憶部40(図2参照)等から送信されてきた画像データに基づき生成されたレーザービーム(LED光)を感光体ドラム3の表面に照射し、該ドラム表面上に静電潜像を形成するものである。現像部6は、感光体ドラム3に形成された静電潜像に対してトナー供給部61から供給されるトナーを付着させることで、トナー像として静電潜像を顕在化させるものである。感光体クリーニング部7は、後述する中間ベルト10へのトナー画像の一次転写終了後、感光体ドラム3表面上のトナーを清掃するものである。
画像形成部2M〜2Kの下方には、感光体ドラム3表面に顕在化したトナー像の中間転写(一次転写)を行うための中間転写ローラ9(一次転写ローラ)及び中間ベルト(中間転写ベルト)10が配設されている。中間ベルト10は、所定のベルト体からなり、各感光体ドラム3と対向配置された中間転写ローラ9によって感光体ドラム3に押圧された状態で、駆動ローラ11〜13によって無端回転するように構成されている。感光体ドラム3上に形成される各色のトナー像は、無端回転される中間ベルト10上に、それぞれタイミングを合わせて、マゼンタ、シアン、イエロー及びブラックの順に転写されて重ね合わされる。これにより中間ベルト10上にY、M、C、Kの4色からなるカラー画像が形成される。
駆動ローラ13と対向する位置には、中間ベルト10を介して2次転写ローラ14が設けられている。2次転写ローラ14は、後述の制御部33(図2参照)からの転写バイアスによって中間ベルト10上のカラー画像を用紙へ転写するものである。
また、複写機1は、画像形成部2Y〜2Kへ向けて給紙を行う給紙部15を備えている。給紙部15は、各サイズの用紙を収納する給紙カセット151、用紙が搬送される経路である搬送路152、及び搬送路152中の用紙の搬送を行う搬送ローラ153等を備え、給紙カセット151から1枚ずつ取り出された用紙を画像形成部2Y〜2K、すなわち2次転写ローラ14の位置へ向けて搬送する。なお、給紙部15は、2次転写処理された用紙を定着部16へ搬送し、この定着処理された用紙を複写機本体上部の用紙排出トレイ17へ排出する。
搬送路152における2次転写ローラ14より下流側の適所には、定着部16が設けられている。定着部16は、用紙に転写されたトナー像を定着させるものである。定着部16はヒートローラ161及び圧ローラ162からなり、ヒートローラ161の熱によって用紙上のトナーを溶かし、圧ローラ162によって圧力をかけてトナーを用紙上に定着させる。
また、複写機1は、除電クリーニング18及び濃度センサ19を備えている。除電クリーニング18は、中間ベルト10上のトナー(残留トナー)を除去(回収)するものである。除電クリーニング18は、図略のクリーニング電極及びクリーニングブラシ(回転ブラシ)からなり、クリーニング電極によってトナーの帯電電荷と逆極性のクリーニングバイアスをクリーニングブラシに印加し、これによる静電気力によって中間ベルト10上のトナーをクリーニングブラシに移動させることでトナー除去を行う。
濃度センサ19は、中間ベルト10の表面(以降、適宜「ベルト表面」という)における濃度を測定するものである。
複写機本体の上部には、原稿読取部20と原稿給送部24とが設けられている。原稿読取部20は、CCD(Charge Coupled Device)センサ及び露光ランプ等からなるスキャナ部21と、ガラス等の透明部材により構成された原稿台22及び原稿読取スリット23とを備える。スキャナ部21は、図略の駆動部によって移動可能に構成され、原稿台22に載置された原稿を読み取るときは、原稿台22に対向する位置で原稿面に沿って移動され、原稿画像を走査しつつ取得した画像データを制御部33(図2参照)へ出力する。また、原稿給送部24により給送された原稿を読み取るときは、原稿読取スリット23と対向する位置に移動され、原稿読取スリット23を介して原稿給送部24による原稿の搬送動作と同期して原稿の画像を取得し、その画像データを制御部33へ出力する。
原稿給送部24は、原稿を載置するための原稿載置部25と、画像読み取り済みの原稿を排出するための原稿排出部26と、原稿載置部25に載置された原稿を1枚ずつ繰り出して原稿読取スリット23に対向する位置へ搬送し、原稿排出部26へ排出するための給紙ローラや搬送ローラ(図示せず)等からなる原稿搬送機構27を備える。原稿搬送機構27は、さらに原稿を表裏反転させて原稿読取スリット23と対向する位置へ再搬送する用紙反転機構(図示せず)を備え、原稿の両面の画像を、原稿読取スリット23を介してスキャナ部21から読取可能にしている。
また、原稿給送部24は、その前面側が上方に移動可能となるように本体部2に対して回動自在に設けられている。原稿給送部24の前面側を上方に移動させて原稿台22の上面を開放することにより、原稿台22の上面に読み取り原稿、例えば見開き状態にされた書籍等を操作者が載置できるようになっている。
図2は、複写機1の概略構成の一例を示すブロック構成図である。図2に示すように、複写機1は、ネットワークI/F(インターフェース)部30、画像データ記憶部40、操作パネル部50、記録部60、クリーニング部70、濃度センサ19及び制御部33を備えている。
ネットワークI/F部30は、LAN等のネットワークを介して接続されたPC等の情報処理装置(外部装置)との間における種々のデータの送受信を制御するものである。画像データ記憶部40は、ネットワークI/F部30を介してPC等から送信されてきた画像データを一時的に記憶するものである。操作パネル部50は、複写機1のフロント部に設けられ、ユーザによる各種指示入力が行われる入力キーとして機能したり、所定の情報を表示したりするものである。
記録部60は、上記画像形成部2、転写部61、定着部16及び給紙部9を備え、画像データ記憶部40に記憶されるなどした画像データに基づいて用紙に対する画像印刷を行うものである。転写部61は、上述の中間ベルト10、駆動ローラ11〜13及び2次転写ローラ14等を備えてなり、感光体ドラム3上のトナー像を中間ベルト10を介して用紙に転写するものである。
クリーニング部70は上記除電クリーニング18からなるものである(感光体クリーニング部7も含む)。濃度センサ19は、図1に示す濃度センサ19である。
制御部33は、各種制御プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラム等をROMから読み出して実行するマイクロコンピュータなどからなり、上記各機能部に対する各種制御信号の送受信を行い、複写機1全体の動作制御を司るものである。
また、制御部33は、図3〜図5に示す印刷種別判断処理を行う印刷種別判断部34としての機能を備える。なお、印刷種別判断部34は、前記CCDセンサに備えられる画素のうち予め定められた大きさの領域に含まれるR(赤),G(緑)、B(青)の各画素からそれぞれ得られる画像データを1画素の画像データとして扱う。
印刷種別判断部34は、画素のR(赤)成分の画素値をR、G(緑)成分の画素値をG、B(青)成分の画素値をBと表したとき、画素毎に、図3に示す処理を行う。すなわち、印刷種別判断部34は、注目画素の画素値Bと画素値Gとの差(B−G)が予め定められた閾値BG1より大きいという条件、画素値Gと画素値Rとの差(G−R)が予め定められた閾値GR1より大きいという条件、画素値Rと画素値Bとの差(R−B)が予め定められた閾値RB1より大きいという条件のいずれかを少なくとも1つの条件を満たすとき(ステップ♯1でYES)、当該注目画素がカラー画素であると判断し、カラーの画素についてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯2)。なお、前記各条件を1つも満たさない場合には(ステップ♯1でNO)、ステップ♯2の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯1又は♯2の処理後、当該注目画素の画素値Bと画素値Gとの差(B−G)が予め定められた閾値BG2より大きいという条件と、画素値Rと画素値Bとの差(B−R)が予め定められた閾値BR2より大きいという条件との両方を満たすとき(ステップ♯3)、当該画素はB(青)色の画素であると判断し、B(青)色の画素についてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯4)。なお、前記各条件の少なくとも一方でも満たさない場合には(ステップ♯3でNO)、ステップ♯4の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯3又は♯4の処理後、当該注目画素の画素値Gと画素値Bとの差(G−B)が予め定められた閾値GB2より大きいという条件と、画素値Gと画素値Rとの差(G−R)が予め定められた閾値GR2より大きいという条件との両方を満たすとき(ステップ♯5)、当該画素はG(緑)色の画素であると判断し、G(緑)色の画素についてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯6)。なお、前記各条件の少なくとも一方でも満たさない場合には(ステップ♯5でNO)、ステップ♯6の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯5又は♯6の処理後、当該注目画素の画素値Rと画素値Gとの差(R−G)が予め定められた閾値RG2より大きいという条件と、画素値Rと画素値Bとの差(R−B)が予め定められた閾値RB2より大きいという条件との両方を満たすとき(ステップ♯7)、当該画素はR(赤)色の画素であると判断し、R(赤)色の画素についてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯8)。なお、前記各条件の少なくとも一方でも満たさない場合には(ステップ♯7でNO)、ステップ♯8の処理をとばす。
以上の処理が全ての画素について完了すると、印刷種別判断部34は、画素ライン毎に図4に示す処理を行う。図4に示すように、印刷種別判断部34は、注目画素ラインにおける前記カラー画素についてのカウント値が予め定められた閾値DOT(CLR)以上であるか否かを判断し(ステップ♯11)、前記カウント値が前記閾値DOT(CLR)以上である場合には(ステップ♯11でYES)、カラーの画素ライン(カラーライン)についてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯12)。なお、前記カウント値が前記閾値DOT(CLR)未満である場合には(ステップ♯11でNO)、ステップ♯12の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯11又は♯12の処理後、当該注目画素ラインにおける前記B(青)色の画素についてのカウント値が予め定められた閾値DOT(B)以上であるか否かを判断し(ステップ♯13)、前記カウント値が前記閾値DOT(B)以上である場合には(ステップ♯13でYES)、B(青)色の画素ラインについてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯14)。なお、前記カウント値が前記閾値DOT(B)未満である場合には(ステップ♯13でNO)、ステップ♯14の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯13又は♯14の処理後、当該注目画素ラインにおける前記G(緑)色の画素についてのカウント値が予め定められた閾値DOT(G)以上であるか否かを判断し(ステップ♯15)、前記カウント値が前記閾値DOT(G)以上である場合には(ステップ♯15でYES)、G(緑)色の画素ラインについてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯16)。なお、前記カウント値が前記閾値DOT(G)未満である場合には(ステップ♯15でNO)、ステップ♯16の処理をとばす。
次に、印刷種別判断部34は、ステップ♯15又は♯16の処理後、当該注目画素ラインにおける前記R(赤)色の画素についてのカウント値が予め定められた閾値DOT(R)以上であるか否かを判断し(ステップ♯17)、前記カウント値が前記閾値DOT(R)以上である場合には(ステップ♯17でYES)、R(赤)色の画素ラインについてのカウント値を1だけカウントアップする(ステップ♯18)。なお、前記カウント値が前記閾値DOT(R)未満である場合には(ステップ♯17でNO)、ステップ♯18の処理をとばす。
印刷種別判断部34は、以上の処理が全ての画素ラインについて完了すると、カラーの画素ラインについてのカウント値、R(赤)色の画素ラインについてのカウント値、G(緑)色の画素ラインについてのカウント値及びB(青)色の画素ラインについてのカウント値に基づき図5に示す処理を行う。
図5に示すように、印刷種別判断部34は、カラーの画素ラインについてのカウント値が予め定められた閾値LINE(CLR)以上であるか否かを判断し(ステップ♯21)、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)以上であると判断した場合は(ステップ♯21でYES)、当該原稿の画像がカラー原稿であると判断し、フルカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯22)。
印刷種別判断部34は、ステップ♯21において、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)未満であると判断した場合は(ステップ♯21でNO)、R(赤)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(R1)以上であるか否かを判断し、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R1)以上であると判断した場合には(ステップ♯23でYES)、R(赤)色のみによるモノカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯24)一方、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R1)未満であると判断した場合には(ステップ♯23でNO)、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G1)以上であるか否かを判断する(ステップ♯25)。
印刷種別判断部34は、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G1)以上であると判断した場合には(ステップ♯25でYES)、G(緑)色のみによるモノカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯26)一方、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G1)未満であると判断した場合には(ステップ♯25でNO)、B(青)の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(B1)以上であるか否かを判断する(ステップ♯27)。
印刷種別判断部34は、B(青)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(B1)以上であると判断した場合には(ステップ♯27でYES)、B(青)色のみによるモノカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯28)一方、B(青)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(B1)未満であると判断した場合には(ステップ♯27でNO)、R(赤)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(R2)以上であるか否かを判断する(ステップ♯29)。なお、閾値LINE(R2)は前記閾値LINE(R1)より小さい。
印刷種別判断部34は、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R2)以上であると判断した場合には(ステップ♯29でYES)、K(黒)色とR(赤)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯30)一方、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R2)未満であると判断した場合には(ステップ♯29でNO)、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G2)以上であるか否かを判断する(ステップ♯31)。なお、閾値LINE(G2)は前記閾値LINE(G1)より小さい。
印刷種別判断部34は、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G2)以上であると判断した場合には(ステップ♯31でYES)、K(黒)色とG(緑)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯32)一方、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G2)未満であると判断した場合には(ステップ♯31でNO)、B(青)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(B2)以上であるか否かを判断する(ステップ♯33)。なお、閾値LINE(B2)は前記閾値LINE(B1)より小さい。
印刷種別判断部34は、B(青)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(B2)以上であると判断した場合には(ステップ♯33でYES)、K(黒)色とB(青)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯34)一方、B(青)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(B2)未満であると判断した場合には(ステップ♯33でNO)、K(黒)色によるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯35)。
以上のように、本実施形態では、R(赤)、G(緑)、B(青)色の各画素ラインの数と予め定められた前記各閾値との比較結果に応じて、フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の各印刷種別の中から適切な印刷種別を選択し、選択した印刷種別で画像形成動作を行うようにしたので、従来のように、例えば一部分に黒色と異なる色の画像を有する原稿を複写した場合にもモノクロの画像の複写物が作成されるという状況が発生するのをできるだけ回避し、原稿の画像の色彩ができるだけ反映された複写物を作成することができる。
本件は、前記実施形態に代えて、或いは前記実施形態に加えて次のような変形形態も採用可能である。
[1]前記実施形態では、図5に示すフローチャートのように、モノカラー印刷の適否判定を行った後に2色印刷の適否判定を行うようにしたが、この逆、すなわち、2色印刷の適否判定を行った後にモノカラー印刷の適否判定を行うようにしてもよい。
2色印刷の適否判定とモノカラー印刷の適否判定の順番は、図5に示すフローチャートにおける閾値LINE(R1)、LINE(R2)、LINE(G1)、LINE(G2)、LINE(B1)、LINE(B2)の大小に応じて決定する。すなわち、モノカラー印刷の適否判定に用いるLINE(R1)、LINE(G1)、LINE(B1)が、2色印刷の適否判定に用いるLINE(R2)、LINE(G2)、LINE(B2)より大きい、つまり、閾値LINE(R1)が閾値LINE(R2)より大きく、且つ、閾値LINE(G1)が閾値LINE(G2)より大きく、且つ、閾値LINE(B1)が閾値LINE(B2)より大きい場合には、図5に示すフローチャートのように、モノカラー印刷の適否判定を行った後に2色印刷の適否判定を行うこととなる。
逆に、モノカラー印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R1)、LINE(G1)、LINE(B1)が、2色印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R2)、LINE(G2)、LINE(B2)以下である、つまり、閾値LINE(R1)が閾値LINE(R2)以下であり、且つ、閾値LINE(G1)が閾値LINE(G2)以下であり、且つ、閾値LINE(B1)が閾値LINE(B2)以下である場合には、2色印刷の適否判定を行った後にモノカラー印刷の適否判定を行うこととなる。
このように、2色印刷の適否判定とモノカラー印刷の適否判定の順番は、前記閾値LINE(R1)、LINE(R2)、LINE(G1)、LINE(G2)、LINE(B1)、LINE(B2)の大小に応じて決定することから、図2に示すように、操作パネル部50にユーザが前記各閾値を入力可能とする閾値入力部51を備え、前記順番をユーザが設定できるようにすると、ユーザは、2色印刷及びモノカラー印刷のうち優先させたい方の印刷種別を装置に入力することができ、更にユーザの意図する複写物を作成することができる。
このような閾値入力部51を備えた場合の印刷種別判断部34による印刷種別の判定処理は次のようなものとなる。図6,図7は、この印刷種別判断部34による印刷種別の選択処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、印刷種別判断部34は、カラーの画素ラインについてのカウント値が予め定められた閾値LINE(CLR)以上であるか否かを判断し(ステップ♯41)、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)以上であると判断した場合は(ステップ♯41でYES)、当該原稿の画像がカラー原稿であると判断し、フルカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯42)。
印刷種別判断部34は、ステップ♯41において、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)未満であると判断した場合は(ステップ♯41でNO)、閾値入力部51により入力されたモノカラー印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R1)、LINE(G1)、LINE(B1)が、2色印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R2)、LINE(G2)、LINE(B2)よりそれぞれ大きいか否かを判断し(ステップ♯43)、大きい場合には(ステップ♯43でYES)、図5に示すフローチャートのステップ♯23〜♯35と同様の処理を実行する(ステップ♯44〜♯56)。
一方、閾値入力部51により入力されたモノカラー印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R1)、LINE(G1)、LINE(B1)が、2色印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R2)、LINE(G2)、LINE(B2)以下である場合には(ステップ♯43でNO)、図7に示すように、印刷種別判断部34は、ステップ♯50〜♯55と同様の2色印刷の適否判定を行った後(ステップ♯57〜♯62)、ステップ♯44〜♯49と同様のモノカラー印刷の適否判定を行う(ステップ♯63〜♯68)。なお、ステップ♯67において、印刷種別判断部34は、B(青)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(B1)未満であると判断した場合には(ステップ♯67でNO)、K(黒)色によるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯69)。
このように、ユーザが前記各閾値を入力可能とする閾値入力部51を備えたときには、モノカラー印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R1)、LINE(G1)、LINE(B1)と、2色印刷の適否判定に用いる閾値LINE(R2)、LINE(G2)、LINE(B2)との大小に応じて、モノカラー印刷の適否判定と2色印刷の適否判定との順番を切り替えるようにするとよい。
このような閾値入力部51により入力された閾値に応じてモノカラー印刷の適否判定と2色印刷の適否判定との順番(優先順位)を設定する形態の他に、図8に示すように、フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の優先順位(数字)を入力するための優先順位設定画面を表示可能とするとともに、図2に示すように、前記優先順位を入力するための優先順位入力部51を操作パネル部50に備え、該優先順位入力部51により、フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の優先順位(数字)を入力する形態も採用可能である。
ところで、前記閾値入力部51により入力可能な閾値は、前記閾値LINE(R1)、LINE(R2)、LINE(G1)、LINE(G2)、LINE(B1)、LINE(B2)に限らず、図3及び図4に示すフローチャートの前記閾値BG1,BG2,GR1,GR2,RB1,RB2、DOT(CLR),DOT(B),DOT(G),DOT(R)も前記閾値入力部51により入力可能にするとよい。
例えば図3に示すフローチャートのステップ♯1における閾値BG1,GR1,RB1が比較的大きな値に設定されることで、当該画素がカラー画素であると判定されにくくなり、カラー画素であると判定される画素が少なくなる。その結果、カラーラインの数が少なくなり、最終的に当該原稿の画像がカラー画像であると判断されにくくなる。すなわち、このように閾値BG1等を変化させることで、最終的にどの印刷種別が優先されるかに影響し、その閾値BG1等の大小に応じて、各印刷種別に優先度(各印刷種別を他の印刷種別よりどの程度優先するかを示す度合い)が変化する。
また、例えば図4に示すフローチャートのステップ♯13の閾値DOT(B)が比較的大きな値に設定されることで、当該画素ラインがB色の画素ラインであるとの判定が行われにくくなり、B色の画素ラインであると判定される画素ラインが少なくなる。その結果、最終的に当該原稿に対しB色を含む2色印刷又はB色によるモノクロ印刷で実施すると決定されにくくなる。すなわち、このように閾値DOT(B)等を変化させることで、最終的にどの印刷種別が優先されるかに影響し、その閾値DOT(B)等の大小に応じて、各印刷種別に優先度(各印刷種別を他の印刷種別よりどの程度優先するかを示す度合い)が変化する。
さらに、前記閾値入力部51により例えば図5に示すフローチャートのステップ♯21における閾値LINE(CLR)が比較的大きな値に設定されることで、カラー原稿と判定されにくくなり(カラー原稿であると判定される原稿が少なくなり)、その結果、フルカラー印刷が行われにくくなる(フルカラー印刷が行われる原稿が少なくなる)。すなわち、このように閾値LINE(CLR)等を変化させることで、最終的にどの印刷種別が優先されるかに影響し、その閾値LINE(CLR)等の大小に応じて、各印刷種別に優先度(各印刷種別を他の印刷種別よりどの程度優先するかを示す度合い)が変化する。
このように、前記各閾値を変化させることで、印刷種別の優先度が変化し、該閾値入力部51によりユーザが前記各閾値を設定できるように構成すると、印刷種別の優先度も任意に設定することができる。
[2]前記実施形態における図5に示す処理では、黒色の画素ラインの数を、印刷種別を決定するためのパラメータとして加えていないが、次のように、黒色の画素ラインの数を印刷種別を決定するためのパラメータとして加えてもよい。図9は、黒色の画素ラインの数を印刷種別を決定するためのパラメータとして加えた印刷種別の選択処理を示すフローチャートである。
図9に示すように、印刷種別判断部34は、カラーの画素ラインについてのカウント値が予め定められた閾値LINE(CLR)以上であるか否かを判断し(ステップ♯71)、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)以上であると判断した場合は(ステップ♯71でYES)、当該原稿の画像がカラー原稿であると判断し、フルカラー印刷を実施すると決定する(ステップ♯72)。
印刷種別判断部34は、ステップ♯71において、前記カウント値が前記閾値LINE(CLR)未満であると判断した場合は(ステップ♯71でNO)、K(黒)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(K)以上であるか否かを判断する(ステップ♯73)。K(黒)色の画素ラインの数は、当該原稿の画像を構成する画素ライン数の総数から前記カラーの画素ラインについてのカウント値を減算することにより求められる。
印刷種別判断部34は、K(黒)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(K)以上であると判断した場合には(ステップ♯73でYES)、ステップ♯74の処理に進む一方、K(黒)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(K)未満であると判断した場合には(ステップ♯73でNO)、ステップ♯81の処理に進む。
ステップ♯74においては、印刷種別判断部34は、R(赤)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(R2)以上であるか否かを判断し、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R2)以上であると判断した場合には(ステップ♯74でYES)、K(黒)色とR(赤)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯75)。一方、ステップ♯74において、印刷種別判断部34は、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R2)未満であると判断した場合には(ステップ♯74でNO)、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G2)以上であるか否かを判断する(ステップ♯76)。
印刷種別判断部34は、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G2)以上であると判断した場合には(ステップ♯76でYES)、K(黒)色とG(緑)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯77)一方、ステップ♯76において、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G2)未満であると判断した場合には(ステップ♯76でNO)、B(青)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(B)以上であるか否かを判断する(ステップ♯78)。
印刷種別判断部34は、B(青)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(B)以上であると判断した場合には(ステップ♯78でYES)、K(黒)色とB(青)色とによる2色印刷を実施すると決定する(ステップ♯79)一方、ステップ♯78において、B(青)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(B2)未満であると判断した場合には(ステップ♯78でNO)、K(黒)色によるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯80)。
ステップ♯81においては、印刷種別判断部34は、R(赤)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(R1)以上であるか否かを判断し、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R1)以上であると判断した場合には(ステップ♯81でYES)、R(赤)色のみによるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯82)一方、R(赤)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(R1)未満であると判断した場合には(ステップ♯81でNO)、G(緑)色の画素ラインの数が予め定められた閾値LINE(G1)以上であるか否かを判断する(ステップ♯83)。
印刷種別判断部34は、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G1)以上であると判断した場合には(ステップ♯83でYES)、G(緑)色のみによるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯84)一方、G(緑)色の画素ラインの数が前記閾値LINE(G)未満であると判断した場合には(ステップ♯83でNO)、B(青)色のみによるモノクロ印刷を実施すると決定する(ステップ♯85)。
以上のような処理によれば、黒色の画素ラインの数も考慮して印刷種別を決定するため、印刷種別の判定、特に2色印刷を行うかモノカラー印刷を行うかの判定をより的確に行うことができる。
[3]前記実施形態では、フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の中から適切な印刷種別を選択するようにしたが、印刷種別の選択肢は、この組み合わせに限らず、例えば、フルカラー印刷、2色印刷及びモノクロ印刷の組み合わせでもよいし、或いは、フルカラー印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の組み合わせでもよい。
[4]前記実施形態では、図3〜図5に示すフローチャートの各処理を前記R(赤)、G(緑)、B(青)の各色の画像データを用いて行うようにしたが、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)又はY(輝度信号)、U(色差信号(Cb))、V(色差信号(Cr))の各補色の画像データを用いて、図3〜図5に示すフローチャートの各処理と同等の処理を行うようにしてもよい。
本発明の一実施形態における複写機の概略構成図である。 複写機の電気的な構成を示すブロック図である。 画素の色判別及び各色の画素のカウント処理を示すフローチャートである。 画素ラインの色判別及び各色の画素ラインのカウント処理を示すフローチャートである。 印刷種別の選択処理を示すフローチャートである。 印刷種別の選択処理の変形形態を示すフローチャートである。 印刷種別の選択処理の変形形態を示すフローチャートである。 優先順位設定画面を示す図である。 印刷種別の選択処理の変形形態を示すフローチャートである。 従来のACS処理を示すフローチャートである。 従来のACS処理を示すフローチャートである。 従来のACS処理を示すフローチャートである。
符号の説明
34 印刷種別判断部
51 優先順位入力部
52 閾値入力部

Claims (9)

  1. 互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、黒色及び前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか2つの色で画像形成を行う2色印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、
    前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、2色印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記2色印刷は、前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか1つの有彩色と黒色とによる印刷であり、
    前記選択部は、
    前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第2判定部により判定されると、黒色と前記第1の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第3判定部により判定されると、黒色と前記第2の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第4判定部により判定されると、黒色と前記第3の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記第1乃至第4判定部による前記各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、前記第1乃至第3の有彩色のいずれか1つの有彩色で画像形成を行うモノカラー印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、
    前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部と
    を備える画像形成装置。
  4. 前記選択部は、
    前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第2判定部により判定されると、前記第1の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第3判定部により判定されると、前記第2の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第4判定部により判定されると、前記第3の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記第1乃至第4判定部による前記各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 互いに異なる第1乃至第3の有彩色を用いて画像形成を行うフルカラー印刷と、黒色及び前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか2つの色で画像形成を行う2色印刷と、前記第1乃至第3の有彩色のいずれか1つの有彩色で画像形成を行うモノカラー印刷と、黒色で画像形成を行うモノクロ印刷が可能な画像形成装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第1判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第2判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第3判定部と、
    前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第4判定部と、
    前記第1乃至第4判定部による各判定結果の組み合わせに応じて、前記フルカラー印刷、2色印刷、モノカラー印刷及びモノクロ印刷の中から印刷の種別を選択する選択部と、
    前記選択部により選択された印刷の種別に応じた画像形成動作を行う画像形成部と
    を備える画像形成装置。
  6. 前記2色印刷は、前記第1乃至第3の有彩色のうちいずれか1つの有彩色と黒色とによる印刷であり、
    前記第2判定部は、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第1の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第1判定処理と、前記第1の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第1の閾値と異なる第2の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第2判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第1及び第2の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、
    前記第3判定部は、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第3の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第3判定処理と、前記第2の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第3の閾値と異なる第4の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第4判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第3及び第4の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、
    前記第4判定部は、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた第5の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第5判定処理と、前記第3の有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた前記第5の閾値と異なる第6の閾値以上存在するとの条件を満たすか否かの第6判定処理とが実行可能とされるとともに、前記第5及び第6の閾値のうち大きい方の閾値を用いる判定処理を先に実行し、他方の判定処理は、前記先に行われた方の判定処理において前記条件を満たさないと判定した場合に実行され得る処理であり、
    前記選択部は、
    前記画像データで構成される画像の中に、有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在すると前記第1判定部により判定されると前記フルカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第1判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第1の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第2判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第1の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第3判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第2の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第4判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第2の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第5判定処理において前記条件を満たすと判定されると、前記第3の有彩色によるモノカラー印刷を選択し、
    前記画像の中に前記有彩色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが前記予め定められた閾値以上存在しないと前記第1判定部により判定され、且つ、前記第6判定処理において前記条件を満たすと判定されると、黒色と前記第3の有彩色とによる2色印刷を選択し、
    前記第1乃至第4判定部による前記条件を満たす旨の各判定結果以外のときモノクロ印刷を選択する請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1乃至第6の閾値を設定する入力を行うための閾値入力部を備える請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第1の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第2の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第3の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件とのうち少なくとも1つの条件を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が有彩色の画素であると判定し、
    前記第2判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第1の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第1の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第1の有彩色の画素であると判定し、
    前記第3判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第2の有彩色についての画素値から前記第3の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第2の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第2の有彩色の画素であると判定し、
    前記第4判定部は、前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の各画素について、前記第3の有彩色についての画素値から前記第1の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件と、前記第3の有彩色についての画素値から前記第2の有彩色についての画素値を減算した値が予め定められた閾値より大きいという条件との両方を満たすか否かを判定し、満たすときには当該画素が前記第3の有彩色の画素であると判定する請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 前記画像データ取得部により取得された画像データで構成される画像の中に、黒色の画素数が予め定められた閾値以上の画素ラインが予め定められた閾値以上存在するか否かを判定する第5判定部を更に備え、
    前記選択部は、前記第1乃至第5判定部による各判定結果の組み合わせに応じて印刷の種別を選択する請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016032263A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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