JP2005005946A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スキャナ等で読み取られた画像データの解像度を変換する場合に、ユーザに手間をかけることなく、解像度の設定が適切に行われるようにする。
【解決手段】画像処理装置の構成として、フォント情報を表すパターン画像が付加された原稿の画像をCCDラインセンサ31を用いて読み取って画像データを入力する入力手段と、この入力手段によって入力された画像データからパターン画像を検出するパターン検出部36と、このパターン検出部36によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するパターン解析部37と、このパターン解析部37で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を解像度変換条件にしたがって変換する解像度変換回路34とを備える
【選択図】 図2
【解決手段】画像処理装置の構成として、フォント情報を表すパターン画像が付加された原稿の画像をCCDラインセンサ31を用いて読み取って画像データを入力する入力手段と、この入力手段によって入力された画像データからパターン画像を検出するパターン検出部36と、このパターン検出部36によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するパターン解析部37と、このパターン解析部37で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を解像度変換条件にしたがって変換する解像度変換回路34とを備える
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を読み取る機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スキャナとコンピュータとを組み合わせて構成される画像処理装置では、スキャナで原稿の画像を読み取って画像データを生成し、この画像データをネットワークやケーブルを介してコンピュータに取り込むようになっている。その際、スキャナから入力された画像データをそのままの解像度でコンピュータ内に格納すると、スキャナで原稿の画像を読み取るときの解像度が高すぎてデータ量が膨大なものとなり、コンピュータで画像データを取り扱うときの処理時間が長くなる。
【0003】
そこで、コンピュータに組み込まれたスキャナ制御用のドライバ(ソフトウェア)には、スキャナで読み取った画像データの解像度を変換する解像度変換機能を備えたものがある。この場合、コンピュータを使用するユーザは、ドライバの設定画面上で解像度の設定操作を行う。そうすると、スキャナで読み取った画像データの解像度が、ユーザによって設定された解像度に変換されるようになる。このような解像度変換機能を備えたものとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−253242号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、原稿の画像を読み取る場合に、ユーザ自身が解像度を設定する必要があるため、例えば、設定解像度が高すぎると、これによって得られる画像データが高品質なものとなるが、データ量の増大によって処理時間が長くなったり記憶装置(ハードディスク等)の容量を圧迫するなどの不具合を招く。また、設定解像度が低すぎると、データ量が少なくなって上記不具合は解消されるものの、画像が粗くなって文字が読み取りにくくなったり読み取りが困難になる恐れがある。そのため、ユーザは、所望の画像データが得られるまで、解像度の設定操作と原稿の読み取り操作を何度も繰り返す必要があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、スキャナ等で読み取られた画像データの解像度を変換する場合に、ユーザに手間をかけることなく、解像度の設定が適切に行われるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、フォント情報を表すパターン画像が付加された原稿の画像を読み取って画像データを入力する入力手段と、この入力手段によって入力された画像データからパターン画像を検出するパターン検出手段と、このパターン検出手段によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するパターン解析手段と、このパターン解析手段で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を解像度変換条件にしたがって変換する解像度変換手段とを備えるものである。
【0008】
この画像処理装置においては、予めパターン画像が付加された原稿を読み取り対象とする場合に、そのパターン画像を含む原稿の画像を読み取ってパターン検出及びパターン解析を行うことによりフォント情報が認識され、このフォント情報に基づく解像度変換条件にしたがって画像データの解像度が変換される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置をデジタルカラー複写機に適用した場合の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は、デジタルカラー複写機に限らず、デジタル白黒複写機にも適用可能である。また、本発明は、スキャナ、コピー、プリンタ、ファクシミリなどの複合機能を備えたカラー/白黒のデジタル複合機や、スキャナとこれを制御するドライバを組み込んだコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)とを組み合わせて構成(システム化)される画像処理装置、さらにはこれにプリンタを組み合わせて構成される画像処理装置にも適用可能である。
【0010】
図1は本発明が適用されるデジタルカラー複写機の一例を示す構成図である。図示したデジタルカラー複写機は、大きくは、自動原稿供給装置(ADF)1、画像入力部2、画像出力部3及び用紙トレイ部4によって構成されている。原稿は、自動原稿供給装置1によりプラテンガラス5上に自動的に送り込まれるか、自動原稿供給装置1付きのプラテンカバーの開閉操作を伴うユーザの手作業によりプラテンガラス5上に載置される。
【0011】
画像入力部2は、光学走査ユニット6、光学走査ユニット6を副走査方向(図1の左右方向)に移動させるためのワイヤ7、駆動プーリ9、モータ等から構成されている。光学走査ユニット6には、図示はしないが、カラーフィルタ付きのCCDラインセンサからなる読取センサと、原稿面に画像読み取り用の光を照射するハロゲンランプ等の光源が搭載されている。そして、原稿の画像が4色フルカラーの場合は、そのカラー画像が形成された原稿(カラー原稿)を光の原色であるB(青)、G(緑)、R(赤)ごとに読取センサで読み取り、A/D(アナログ/デジタル)変換によってデジタルの画像データに変換した後、この画像データをトナーの原色であるY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンダ)、K(ブラック)に分解し、さらに、色、階調、精細度等の再現性を高めるために、種々の画像処理を施してカラーの階調トナー信号をオン/オフの2値化信号に変換して画像出力部3に出力する。
【0012】
なお、画像入力部2の構成としては、例えば、読取センサの読み取りライン方向(読取用の画素列の並び方向)を主走査方向とし、これと直交する方向を副走査方向とした場合に、副走査方向の移動速度(移動距離)の相対比が1:2に設定された2つの移動走査体と、これら2つの移動走査体に搭載された光学部品(光源ランプ、集光ミラー、反射ミラー等)と、この光学部品によって導かれた光を読取センサの受光面に結像させるレンズ系とを用いたものであってもよい。この場合、上記2つの移動走査体は、高速側がフルレートキャリッジ、低速側がハーフレートキャリッジとも呼ばれる。そして、フルレートキャリッジには、光源ランプ、集光ミラー、フルレートミラーなどの光学部品が搭載され、ハーフレートキャリッジには、ミラー面が直角に配置された一対のハーフレートミラーなどの光学部品が搭載される。また、これら2つのキャリッジを用いた移動方式は、フルハーフレート方式とも呼ばれる。
【0013】
画像出力部3は、レーザ走査ユニット(レーザROS;Laser Raster Output Scanner)10と、感光体ドラム11とを有している。感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させるための帯電器12、レーザ走査ユニット10によって感光体ドラム11の表面に書き込まれた静電潜像をトナー像に現像させるための現像器ユニット13、トナー像を用紙に転写させるための転写装置14、用紙に転写されなかった残留トナーを回収するためのクリーナ16などが配置されている。
【0014】
感光体ドラム11は、図示しないモータの駆動によって図示矢印方向に回転駆動される。このとき、帯電器12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる。また、レーザ走査ユニット10は、レーザ出力部10aでレーザビームを発生させるとともに、このレーザビームを画像入力部2からの各色の画像データ(例えば、イエローの画像データ)にしたがって点滅(変調)させる。こうしてレーザ出力部10aから出射されたレーザビームは、ポリゴンミラー10b、f/θレンズ10c及び反射レンズ10dを介して感光体ドラム11の表面に照射されるとともに、ポリゴンミラー10bの回転にしたがって感光体ドラム11の軸方向に走査される。これにより、感光体ドラム11上には、原稿の画像に対応した静電潜像が形成される。
【0015】
こうして感光体ドラム11に形成された静電潜像は、現像器ユニット13によってトナー像に現像され、かつこのトナー像が転写装置14によって用紙に転写される。このとき、用紙に転写されずに感光体ドラム11に残ったトナー(残留トナー)はクリーナ16によって除去される。また、クリーナー16で清浄化された感光体ドラム11の表面は、帯電器12によって再び帯電された後、このドラム表面にレーザ走査ユニット10の駆動によって他の色(シアン、マゼンダ、ブラック)の静電潜像の書き込みが順に行われる。
【0016】
現像器ユニット13は、イエロー用現像器13Y、シアン用現像器13C、マゼンダ用現像器13M、ブラック用現像器13Kを一体に有するロータリー式の現像器ユニットである。各々の現像器13K、13C、13M、13Kは、現像器ユニット13の回転軸周りに配設されている。そして、例えば、感光体ドラム11上の静電潜像をイエローのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向(近接)する位置(図の状態)にイエロー用現像器13Yを配置し、このイエロー用現像器13Yからイエロートナーを感光体ドラム11の表面に供給する。また、シアンのトナー像に現像するときは、現像器ユニット13をほぼ90°回転させて、感光体ドラム11と対向する位置にシアン用現像器13Cを配置する。同様に、マゼンダのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向する位置にマゼンダ用現像器13Mを配置し、ブラックのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向する位置にブラック用現像器13Kを配置する。
【0017】
転写装置14は転写ドラム15を有している。転写ドラム15の外周には誘電体のフィルムからなる用紙担持体が張設されている。転写ドラム15は、専用の電動モータ或いは感光体ドラム11の回転駆動系と歯車によって連結され、図示矢印の方向に回転駆動される。転写ドラム15の周囲には、転写用帯電器17、分離用放電器18、トナー電荷制御用帯電器19、剥離爪20、除電器21、クリーナ22、押し付けロール23、吸着用帯電器25が配置されている。そして、用紙トレイ部4から給紙ローラ4a、給紙ガイド4bを経て搬送される用紙は、レジ位置4cで待機した後、所定のタイミングで転写ドラム15まで搬送され、吸着用帯電器25のコロナ放電により誘電体のフィルムに吸着される。
【0018】
転写ドラム15は、感光体ドラム11と同期して回転している。転写ドラム15の外周に巻き付けられた用紙には、例えばイエロートナーで現像されたトナー像が転写用帯電器17により転写され、さらに、転写ドラム15の回転により順次他の色(シアン、マゼンダ、ブラック)のトナー像が転写(重ね転写)される。転写ドラム15が4回転して4色分のトナー像が用紙に転写されると、転写ドラム15の内側及び外側に設けられた分離用放電器18によりAC除電される。これにより、用紙は剥離爪20により分離され、搬送ベルト27により定着器29に送られる。定着器29では、熱圧ローラ30によりトナー像が用紙に溶融定着される。これにより、カラーコピーに係る1回のコピーサイクルが終了となる。ちなみに、白黒コピーの場合は、ブラック用現像器13Kを用いた1回の現像処理だけで対応できるため、カラーコピーに比べてコピーサイクルが短くなる。
【0019】
図2は解像度変換を含むデジタルカラー複写機の機能ブロック図である。図2において、CCDラインセンサ31は、原稿の画像を読み取るイメージセンサ(読取センサ)である。A/D変換回路32は、CCDラインセンサ31から出力されるアナログの画像データをデジタルの画像データに変換するものである。前段画像処理回路33は、A/D変換回路32で変換されたデジタルの画像データにシェーディング補正、白レベル補正等の画像処理を施すものである。
【0020】
解像度変換回路34は、CCDラインセンサ31で読み取られ、かつ、前段画像処理回路33で画像処理された画像データの解像度を変換するものである。ここでは、解像度変換回路34で変換する前の解像度を第1の解像度とし、解像度変換回路34で変換した後の解像度を第2の解像度とする。解像度変換回路34で解像度変換された画像データは、その用途に応じて、例えば、コピー用途の場合は後段画像処理回路35に、スキャン用途の場合は通信インターフェース等を介して外部装置(パーソナルコンピュータ等)にそれぞれ出力される。
【0021】
後段画像処理回路35は、前段画像処理回路33で画像処理され、かつ解像度変換回路34で解像度変換された画像データに色補正、色変換、階調補正等の画像処理を施すものである。
【0022】
パターン検出部36は、本スキャン、又は本スキャン前のプリスキャン、或いは本スキャン前の部分的な原稿画像の読み取り動作によってCCDラインセンサ31で読み取られ、かつ、前段画像処理回路33で画像処理された画像データを用いて、フォント情報を表すパターン画像を検出するものである。
【0023】
パターン解析部37は、パターン検出部36によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するものである。このパターン解析部37で認識されたフォント情報は解像度変換回路34に通知され、そこで画像データの解像度を変換する際に参照される。すなわち、解像度変換回路34では、パターン解析手段で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、CCDラインセンサ31で原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を上記解像度変換条件にしたがって変換する。
【0024】
解像度変換回路34で設定される解像度変換条件は、例えば、変換後の解像度を直接、数値で規定するものであってもよいし、変更後の解像度を、解像度変換の対象となる画像データの元々の解像度(変換前の解像度=読取解像度)との相対値(パーセント表記など)で規定するものであってもよい。
【0025】
ここで、プリスキャンと本スキャンとは、どちらもプラテンガラス5の下で光学走査ユニット6を副走査方向に往復移動させて原稿を光学的に読み取る点は共通するものの、その目的が異なる。すなわち、プリスキャンは、本スキャンを行う前に、例えば、原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるかなどの原稿の種別を判定するために行われるもので、本スキャンは、原稿の種別に応じた読み取り条件で原稿の画像を読み取るために行われるものである。こうした目的の違いにより、プリスキャンで原稿の画像を読み取るときの読取解像度は、本スキャンの読取解像度よりも低く(粗く)設定される。
【0026】
パターン付加部38は、本スキャンでCCDラインセンサ31に読み取られ、かつ、後段画像処理回路35で画像処理された画像データ(ただし、パターン画像が付加されていない原稿から読み取った画像データに限る)や、通信インターフェース等を介して入力されるプリントデータに対して、フォント情報を表すパターン画像に対応するパターンデータを付加するものである。
【0027】
図3は本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の処理動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、一例として、原稿の所定領域にフォント情報を表すパターン画像が付加され、このパターン画像の読み取りを、本スキャン前の部分的な原稿画像の読み取りによって行う場合について説明する。ただし、パターン画像の読み取りは、本スキャンで行ってもよいし、本スキャン前のプリスキャンで行ってもよい。
【0028】
先ず、原稿台となるプラテンガラス5に原稿をセット(載置)して、操作用のコントロールパネルに設けられたコピー開始ボタンを押すと、光学走査ユニット6がホームポジションから移動を開始し、フォント情報を表すパターン画像の付加領域として設定された原稿の所定領域(パターン付加領域)で、パターン画像を対象とした画像の読み取りを行う(ステップS1)。パターン画像は、例えば、「禁複写」や「社外秘」といった文字のように、ドキュメントの機密性を明示化するために用いられる周知のウォータマークと同様の扱いで原稿に付加(埋め込み)することができる。
【0029】
このとき、光学走査ユニット6のホームポジション(移動開始位置)が、プラテンガラス5にセットされた原稿のパターン付加領域から大きく離れている場合は、そのパターン付加領域を読み取り可能な位置まで光学走査ユニット6を高速に移動させた後、当該ユニット移動速度を規定の速度まで減速させてパターン付加領域の画像を読み取ることが望ましい。また、原稿に付加されるパターン画像の位置が、光学走査ユニット6の移動開始側、好ましくは移動開始位置の近傍に位置するように、原稿にパターン画像を付加するときの領域(パターン付加領域)や、プラテンガラス5上に原稿をセットするときの向きを予め設定することにより、原稿の所定領域で画像を読み取る際の光学走査ユニット6の移動距離が短くなる。そのため、光学走査ユニット6を用いた画像の読み取りを短時間で行うことができる。
【0030】
次いで、CCDラインセンサ31からA/D変換回路32、前段画像処理回路33を経て生成された画像データをパターン検出部36に取り込み、そこでパターン画像の検出処理を行う(ステップS2)。このパターン検出処理においては、前段画像処理回路33から出力される画像データの中に、予め設定されたパターン画像が存在するかどうかを検出する。そして、画像データの中にパターン画像が含まれていない場合は、ステップS3でパターン無し(No)と判断し、続くステップS4でその旨を解像度変換回路34に通知する。
【0031】
また、画像データの中にパターン画像が含まれている場合は、ステップS3でパターン有り(Yes)と判断し、この検出結果をパターン解析部37に通知する。ここで、パターン検出部36とパターン解析部37で行われる具体的な処理例について説明する。先ず、パターン検出部36では、前段画像処理回路33から生成された画像データを、所定サイズ(例えば、16画素×16画素)の画素ブロックに分割するとともに、各々の画素ブロックごとに、予め設定されたパターン画像と一致するパターン画像を含んでいるかどうかを判断する。
【0032】
図4にパターン検出部36の具体的な構成例を示す。図4において、パターンマッチング部39には、第1のパターン画像P1と第2のパターン画像P2とが個別に入力される。また、パターンマッチング部39には、上記ステップS1でCCDラインセンサ31により読み取られた画像データが入力される。
【0033】
ここで、パターン画像の一例として、原稿がカラー原稿の場合はパターン画像の色を人間の目で認識しにくいイエローに設定(原稿が白黒原稿の場合は黒に設定)するとともに、第1のパターン画像P1を図5(A)に示すように所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画像ブロックに含まれる左上がりの45°の斜線画像とし、第2のパターン画像P2を図5(B)に示すように所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックに含まれる右上がりの45°の斜線画像とする。また、第1のパターン画像(左上がりの斜線画像)P1はデジタル信号の「0」を表し、第2のパターン画像(右上がりの斜線画像)P2はデジタル信号の「1」を表すものとする。
【0034】
そうした場合、パターン検出部36では、前段画像処理回路33から出力される画像データのうち、イエローの色成分の画像データについて、上記所定サイズの画素ブロックごとに、上記左上がりの斜線画像又は上記右上がりの斜線画像が含まれているかどうかを、パターンマッチング部39でのパターンマッチング処理(パターン画像の照合処理)によって検出する。そして、画素ブロック内に左上がりの斜線画像(第1のパターン画像P1)が含まれていた場合は、パターン解析部36に対し、パターン検出結果としてデジタル信号の「0」を出力する。また、画素ブロック内に右上がりの斜線画像(第2のパターン画像P2)が含まれていた場合は、パターン解析部36に対し、パターン検出結果としてデジタル信号の「1」を出力する。これにより、パターン解析部36には、原稿から読み取ったパターン画像に対応するデジタル信号が順に入力される。
【0035】
パターン検出部36でパターン検出を行う画像データについては、パターン検出を的確に行えるように、予めエッジ強調フィルタ等に画像データを通してパターン画像のエッジ部分を強調するようにしてもよい。
【0036】
一方、パターン解析部37では、パターン検出部36から与えられるパターン検出結果(デジタル信号)に基づいて、パターン画像の解析を行う。すなわち、原稿に付加されるパターン画像が、フォント情報を8ビットのデジタル信号で表す場合、パターン解析部37は、パターン検出部36から入力される「0」「1」のデジタル信号の並び順にしたがって8ビット(256通り)の情報を認識し、これにしたがってフォント情報を認識する(ステップS5)。こうしてパターン解析部37で認識されたフォント情報は解像度変換回路34に通知される。この場合、8ビットのビット長で表現可能な各々のビットデータごとに、予めフォント情報や他の情報(例えば、後段画像処理部35で適用される画像処理の条件やパラメータなど)を対応付けておくことにより、最大で256通りのフォント情報や他の情報をパターン解析部37で認識することが可能となる。
【0037】
ここでは、フォント情報として、原稿の画像に適用されたフォントサイズを示す情報を採用する。この場合、例えば、フォントサイズの候補が、8ポンド、9ポンド、10ポンド、11ポンド、12ポンド、14ポンド、16ポンド、…といった具合に、小サイズ〜大サイズまで複数存在する場合は、それら一つひとつの候補について一つのビットデータ(パターン画像)に対応付けておく。そして、パターン解析部37で認識したフォント情報がNポンドのフォントサイズを示す情報であった場合(換言すると、フォント情報がNポンドを示す情報となるようなパターン画像が原稿に付加されていた場合)は、そのフォント情報(フォントサイズ)を解像度変換回路34に通知する。
【0038】
続いて、光学走査ユニット6をホームポジションから移動させて本スキャンを実行し、これによって原稿の画像を光学的に読み取る(ステップS6)。次いで、先ほどの本スキャンによって原稿から読み取った画像データを、A/D変換回路32及び前段画像処理回路33を経て解像度変換回路34に転送し、そこで画像データの解像度を、第1の解像度から第2の解像度に変換する(ステップS7)。このとき、解像度変換回路34では、先のステップS4でパターン検出部36からパターン無しの検出結果が通知された場合に、予め規定されたデフォルト値に基づいて解像度を設定し、この設定解像度にしたがって画像データの解像度変換を行う。また、解像度変換管理34では、先のステップS5でパターン解析部37からフォント情報が通知された場合に、このフォント情報に基づいて解像度を設定し、この設定解像度にしたがって画像データの解像度変換を行う。
【0039】
具体的には、例えば、前段画像処理回路33から解像度変換回路34に入力された画像データの解像度(CCDラインセンサ31を用いて原稿の画像を読み取るときの読取解像度)が1200dpiで、ステップS4でのパターン無しの通知に基づいて設定した解像度が600dpiであった場合は、解像度変換回路34で画像データの解像度を1200dpiから600dpiに変換する。
【0040】
また、例えば、前段画像処理回路33から解像度変換回路34に入力された画像データの解像度(CCDラインセンサ31を用いて原稿の画像を読み取るときの読取解像度)が1200dpiで、ステップS5でパターン解析部37が認識したフォント情報が示すフォントサイズがNポンドであった場合は、そのフォント情報(フォントサイズ;Nポンド)に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換する。この場合、フォント情報が示すフォントサイズが相対的に小さいサイズであれば、変換後の解像度が相対的に高くなるように解像度変換条件を設定し、これと逆に、フォント情報が示すフォントサイズが相対的に大きいサイズであれば、変換後の解像度が相対的に低くなるように解像度変換条件を設定する。概念的には、例えば、パターン解析部37で認識したフォント情報が示すフォントサイズがNポンドであれば、このNポンドのフォントサイズで表示されたテキスト(文字等)原稿を人間の目で容易に読み取れるような条件で解像度変換条件を設定する。そして、解像度変換条件が変更後の解像度を規定するものであって、かつ、この変更後の解像度が600dpiであった場合は、解像度変換回路34で画像データの解像度を1200dpiから600dpiに変換する。
【0041】
これにより、解像度変換回路34においては、原稿から読み取ったパターン画像が表すフォント情報に適合するように解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。また、上記フォント情報が、例えば、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も小さいフォントサイズを示す情報である場合は、この最小のフォントサイズに合わせて解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。また、上記フォント情報が、例えば、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も使用率の高いフォントサイズを示す情報である場合は、この最も使用率の高いフォントサイズに合わせて解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。
【0042】
その後、解像度変換後の画像データを後段画像処理回路35に送り、そこで所定の画像処理を行う(ステップS8)。続いて、後段画像処理部35での画像処理によって生成された画像データをパターン付加部38に送り、そこで元々の画像データに対し、必要に応じて(原稿にパターン画像が付加されていない場合のみ)、フォント情報を表すパターン画像に対応するパターンデータを付加する(ステップS9)。このパターンデータは、通信インターフェース等を介して入力されるプリントデータに対して付加することもできる。
【0043】
図6にパターン付加部38の具体的な構成例を示す。図6において、セレクタ40には、第1のパターン画像に対応するパターンデータ(以下、第1のパターン画像データ)D1と第2のパターン画像に対応するパターンデータ(以下、第2のパターン画像データ)D2とが個別に入力される。また、セレクタ40には、予めフォント情報に対応付けられた付加データ選択信号が与えられる。これにより、セレクタ40では、付加データ選択信号にしたがって、第1のパターン画像データD1又は第2のパターン画像データD2を選択し、この選択したパターン画像データ(D1又はD2)を演算部41に入力する。
【0044】
第1のパターン画像データD1としては、例えば、図7(A)に示すように、所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックを一つの単位とし、この単位ブロックのほぼ中央にパターン画像(左上がりの45°の斜線画像)を表す実データ(図例では“a”で表示)を埋め込んだものを採用する。同様に、第2のパターン画像S2としては、例えば、図7(B)に示すように、所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックを一つの単位とし、この単位ブロックのほぼ中央にパターン画像(右上がりの45°の斜線画像)を表す実データ(図例では“b”で表示)を埋め込んだものを採用する。
【0045】
これに対して、演算部41では、予めパターン付加領域として設定された部分に対応する画像データ(原稿から読み取った画像データ)が入力されたときに、上記単位ブロックごとに、例えば、入力画像データとパターン画像データとの加算処理を行う。この加算処理では、例えば、画像データの階調(濃度)を256階調で表現するものとすると、その中間値に相当する128の階調値を上記実データの埋め込み部分に加算する。これにより、原稿から読み取った元の画像データにパターン画像データを付加したかたちの合成画像データが得られる。また、パターン画像をイエローで表現するものとすると、パターン付加部38では、イエローの画像データに対してのみ、上記演算処理(加算処理等)を行ってパターン画像データを付加(合成)する。
【0046】
こうして処理された画像データは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの各色に分解されて画像出力部3に送られ、そこで用紙に可視画像としてプリント出力される(ステップS10)。その際、元の原稿にパターン画像が付加されていた場合は、そのパターン画像がそのまま用紙に出力(コピー)される。また、パターン付加部38でパターン画像データを付加した場合は、原稿から読み取った画像と一緒にパターン画像が用紙に出力(プリントアウト)される。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像処理装置によれば、パターン画像が付加された原稿を取り扱う場合に、上記パターン画像を含む原稿の画像を読み取ってパターン画像を検出するとともに、この検出したパターン画像を解析することによりフォント情報を認識し、このフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するため、ユーザ側でいちいち解像度の設定操作を行わなくても、原稿から読み取った画像データをフォント情報に合った適切な解像度に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタルカラー複写機の一例を示す構成図である。
【図2】解像度変換を含むデジタルカラー複写機の機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】パターン検出部の具体的な構成例を示す図である。
【図5】パターン画像の一例を示す図である。
【図6】パターン付加部の具体的な構成例を示す図である。
【図7】パターン画像データの一例を示す図である。
【符号の説明】
2…画像入力部、3…画像出力部、6…光学走査ユニット、31…CCDラインセンサ、34…解像度変換回路、36…パターン検出部、37…パターン解析部、38…パターン付加部
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿の画像を読み取る機能を備えた画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スキャナとコンピュータとを組み合わせて構成される画像処理装置では、スキャナで原稿の画像を読み取って画像データを生成し、この画像データをネットワークやケーブルを介してコンピュータに取り込むようになっている。その際、スキャナから入力された画像データをそのままの解像度でコンピュータ内に格納すると、スキャナで原稿の画像を読み取るときの解像度が高すぎてデータ量が膨大なものとなり、コンピュータで画像データを取り扱うときの処理時間が長くなる。
【0003】
そこで、コンピュータに組み込まれたスキャナ制御用のドライバ(ソフトウェア)には、スキャナで読み取った画像データの解像度を変換する解像度変換機能を備えたものがある。この場合、コンピュータを使用するユーザは、ドライバの設定画面上で解像度の設定操作を行う。そうすると、スキャナで読み取った画像データの解像度が、ユーザによって設定された解像度に変換されるようになる。このような解像度変換機能を備えたものとしては、例えば、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−253242号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、原稿の画像を読み取る場合に、ユーザ自身が解像度を設定する必要があるため、例えば、設定解像度が高すぎると、これによって得られる画像データが高品質なものとなるが、データ量の増大によって処理時間が長くなったり記憶装置(ハードディスク等)の容量を圧迫するなどの不具合を招く。また、設定解像度が低すぎると、データ量が少なくなって上記不具合は解消されるものの、画像が粗くなって文字が読み取りにくくなったり読み取りが困難になる恐れがある。そのため、ユーザは、所望の画像データが得られるまで、解像度の設定操作と原稿の読み取り操作を何度も繰り返す必要があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、スキャナ等で読み取られた画像データの解像度を変換する場合に、ユーザに手間をかけることなく、解像度の設定が適切に行われるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像処理装置は、フォント情報を表すパターン画像が付加された原稿の画像を読み取って画像データを入力する入力手段と、この入力手段によって入力された画像データからパターン画像を検出するパターン検出手段と、このパターン検出手段によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するパターン解析手段と、このパターン解析手段で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を解像度変換条件にしたがって変換する解像度変換手段とを備えるものである。
【0008】
この画像処理装置においては、予めパターン画像が付加された原稿を読み取り対象とする場合に、そのパターン画像を含む原稿の画像を読み取ってパターン検出及びパターン解析を行うことによりフォント情報が認識され、このフォント情報に基づく解像度変換条件にしたがって画像データの解像度が変換される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像処理装置をデジタルカラー複写機に適用した場合の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、本発明は、デジタルカラー複写機に限らず、デジタル白黒複写機にも適用可能である。また、本発明は、スキャナ、コピー、プリンタ、ファクシミリなどの複合機能を備えたカラー/白黒のデジタル複合機や、スキャナとこれを制御するドライバを組み込んだコンピュータ(パーソナルコンピュータ等)とを組み合わせて構成(システム化)される画像処理装置、さらにはこれにプリンタを組み合わせて構成される画像処理装置にも適用可能である。
【0010】
図1は本発明が適用されるデジタルカラー複写機の一例を示す構成図である。図示したデジタルカラー複写機は、大きくは、自動原稿供給装置(ADF)1、画像入力部2、画像出力部3及び用紙トレイ部4によって構成されている。原稿は、自動原稿供給装置1によりプラテンガラス5上に自動的に送り込まれるか、自動原稿供給装置1付きのプラテンカバーの開閉操作を伴うユーザの手作業によりプラテンガラス5上に載置される。
【0011】
画像入力部2は、光学走査ユニット6、光学走査ユニット6を副走査方向(図1の左右方向)に移動させるためのワイヤ7、駆動プーリ9、モータ等から構成されている。光学走査ユニット6には、図示はしないが、カラーフィルタ付きのCCDラインセンサからなる読取センサと、原稿面に画像読み取り用の光を照射するハロゲンランプ等の光源が搭載されている。そして、原稿の画像が4色フルカラーの場合は、そのカラー画像が形成された原稿(カラー原稿)を光の原色であるB(青)、G(緑)、R(赤)ごとに読取センサで読み取り、A/D(アナログ/デジタル)変換によってデジタルの画像データに変換した後、この画像データをトナーの原色であるY(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンダ)、K(ブラック)に分解し、さらに、色、階調、精細度等の再現性を高めるために、種々の画像処理を施してカラーの階調トナー信号をオン/オフの2値化信号に変換して画像出力部3に出力する。
【0012】
なお、画像入力部2の構成としては、例えば、読取センサの読み取りライン方向(読取用の画素列の並び方向)を主走査方向とし、これと直交する方向を副走査方向とした場合に、副走査方向の移動速度(移動距離)の相対比が1:2に設定された2つの移動走査体と、これら2つの移動走査体に搭載された光学部品(光源ランプ、集光ミラー、反射ミラー等)と、この光学部品によって導かれた光を読取センサの受光面に結像させるレンズ系とを用いたものであってもよい。この場合、上記2つの移動走査体は、高速側がフルレートキャリッジ、低速側がハーフレートキャリッジとも呼ばれる。そして、フルレートキャリッジには、光源ランプ、集光ミラー、フルレートミラーなどの光学部品が搭載され、ハーフレートキャリッジには、ミラー面が直角に配置された一対のハーフレートミラーなどの光学部品が搭載される。また、これら2つのキャリッジを用いた移動方式は、フルハーフレート方式とも呼ばれる。
【0013】
画像出力部3は、レーザ走査ユニット(レーザROS;Laser Raster Output Scanner)10と、感光体ドラム11とを有している。感光体ドラム11の周囲には、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させるための帯電器12、レーザ走査ユニット10によって感光体ドラム11の表面に書き込まれた静電潜像をトナー像に現像させるための現像器ユニット13、トナー像を用紙に転写させるための転写装置14、用紙に転写されなかった残留トナーを回収するためのクリーナ16などが配置されている。
【0014】
感光体ドラム11は、図示しないモータの駆動によって図示矢印方向に回転駆動される。このとき、帯電器12は、感光体ドラム11の表面を一様に帯電させる。また、レーザ走査ユニット10は、レーザ出力部10aでレーザビームを発生させるとともに、このレーザビームを画像入力部2からの各色の画像データ(例えば、イエローの画像データ)にしたがって点滅(変調)させる。こうしてレーザ出力部10aから出射されたレーザビームは、ポリゴンミラー10b、f/θレンズ10c及び反射レンズ10dを介して感光体ドラム11の表面に照射されるとともに、ポリゴンミラー10bの回転にしたがって感光体ドラム11の軸方向に走査される。これにより、感光体ドラム11上には、原稿の画像に対応した静電潜像が形成される。
【0015】
こうして感光体ドラム11に形成された静電潜像は、現像器ユニット13によってトナー像に現像され、かつこのトナー像が転写装置14によって用紙に転写される。このとき、用紙に転写されずに感光体ドラム11に残ったトナー(残留トナー)はクリーナ16によって除去される。また、クリーナー16で清浄化された感光体ドラム11の表面は、帯電器12によって再び帯電された後、このドラム表面にレーザ走査ユニット10の駆動によって他の色(シアン、マゼンダ、ブラック)の静電潜像の書き込みが順に行われる。
【0016】
現像器ユニット13は、イエロー用現像器13Y、シアン用現像器13C、マゼンダ用現像器13M、ブラック用現像器13Kを一体に有するロータリー式の現像器ユニットである。各々の現像器13K、13C、13M、13Kは、現像器ユニット13の回転軸周りに配設されている。そして、例えば、感光体ドラム11上の静電潜像をイエローのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向(近接)する位置(図の状態)にイエロー用現像器13Yを配置し、このイエロー用現像器13Yからイエロートナーを感光体ドラム11の表面に供給する。また、シアンのトナー像に現像するときは、現像器ユニット13をほぼ90°回転させて、感光体ドラム11と対向する位置にシアン用現像器13Cを配置する。同様に、マゼンダのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向する位置にマゼンダ用現像器13Mを配置し、ブラックのトナー像に現像するときは、感光体ドラム11と対向する位置にブラック用現像器13Kを配置する。
【0017】
転写装置14は転写ドラム15を有している。転写ドラム15の外周には誘電体のフィルムからなる用紙担持体が張設されている。転写ドラム15は、専用の電動モータ或いは感光体ドラム11の回転駆動系と歯車によって連結され、図示矢印の方向に回転駆動される。転写ドラム15の周囲には、転写用帯電器17、分離用放電器18、トナー電荷制御用帯電器19、剥離爪20、除電器21、クリーナ22、押し付けロール23、吸着用帯電器25が配置されている。そして、用紙トレイ部4から給紙ローラ4a、給紙ガイド4bを経て搬送される用紙は、レジ位置4cで待機した後、所定のタイミングで転写ドラム15まで搬送され、吸着用帯電器25のコロナ放電により誘電体のフィルムに吸着される。
【0018】
転写ドラム15は、感光体ドラム11と同期して回転している。転写ドラム15の外周に巻き付けられた用紙には、例えばイエロートナーで現像されたトナー像が転写用帯電器17により転写され、さらに、転写ドラム15の回転により順次他の色(シアン、マゼンダ、ブラック)のトナー像が転写(重ね転写)される。転写ドラム15が4回転して4色分のトナー像が用紙に転写されると、転写ドラム15の内側及び外側に設けられた分離用放電器18によりAC除電される。これにより、用紙は剥離爪20により分離され、搬送ベルト27により定着器29に送られる。定着器29では、熱圧ローラ30によりトナー像が用紙に溶融定着される。これにより、カラーコピーに係る1回のコピーサイクルが終了となる。ちなみに、白黒コピーの場合は、ブラック用現像器13Kを用いた1回の現像処理だけで対応できるため、カラーコピーに比べてコピーサイクルが短くなる。
【0019】
図2は解像度変換を含むデジタルカラー複写機の機能ブロック図である。図2において、CCDラインセンサ31は、原稿の画像を読み取るイメージセンサ(読取センサ)である。A/D変換回路32は、CCDラインセンサ31から出力されるアナログの画像データをデジタルの画像データに変換するものである。前段画像処理回路33は、A/D変換回路32で変換されたデジタルの画像データにシェーディング補正、白レベル補正等の画像処理を施すものである。
【0020】
解像度変換回路34は、CCDラインセンサ31で読み取られ、かつ、前段画像処理回路33で画像処理された画像データの解像度を変換するものである。ここでは、解像度変換回路34で変換する前の解像度を第1の解像度とし、解像度変換回路34で変換した後の解像度を第2の解像度とする。解像度変換回路34で解像度変換された画像データは、その用途に応じて、例えば、コピー用途の場合は後段画像処理回路35に、スキャン用途の場合は通信インターフェース等を介して外部装置(パーソナルコンピュータ等)にそれぞれ出力される。
【0021】
後段画像処理回路35は、前段画像処理回路33で画像処理され、かつ解像度変換回路34で解像度変換された画像データに色補正、色変換、階調補正等の画像処理を施すものである。
【0022】
パターン検出部36は、本スキャン、又は本スキャン前のプリスキャン、或いは本スキャン前の部分的な原稿画像の読み取り動作によってCCDラインセンサ31で読み取られ、かつ、前段画像処理回路33で画像処理された画像データを用いて、フォント情報を表すパターン画像を検出するものである。
【0023】
パターン解析部37は、パターン検出部36によって検出されたパターン画像を解析してフォント情報を認識するものである。このパターン解析部37で認識されたフォント情報は解像度変換回路34に通知され、そこで画像データの解像度を変換する際に参照される。すなわち、解像度変換回路34では、パターン解析手段で認識されたフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、CCDラインセンサ31で原稿の画像を読み取って得られた画像データの解像度を上記解像度変換条件にしたがって変換する。
【0024】
解像度変換回路34で設定される解像度変換条件は、例えば、変換後の解像度を直接、数値で規定するものであってもよいし、変更後の解像度を、解像度変換の対象となる画像データの元々の解像度(変換前の解像度=読取解像度)との相対値(パーセント表記など)で規定するものであってもよい。
【0025】
ここで、プリスキャンと本スキャンとは、どちらもプラテンガラス5の下で光学走査ユニット6を副走査方向に往復移動させて原稿を光学的に読み取る点は共通するものの、その目的が異なる。すなわち、プリスキャンは、本スキャンを行う前に、例えば、原稿がカラー原稿であるか白黒原稿であるかなどの原稿の種別を判定するために行われるもので、本スキャンは、原稿の種別に応じた読み取り条件で原稿の画像を読み取るために行われるものである。こうした目的の違いにより、プリスキャンで原稿の画像を読み取るときの読取解像度は、本スキャンの読取解像度よりも低く(粗く)設定される。
【0026】
パターン付加部38は、本スキャンでCCDラインセンサ31に読み取られ、かつ、後段画像処理回路35で画像処理された画像データ(ただし、パターン画像が付加されていない原稿から読み取った画像データに限る)や、通信インターフェース等を介して入力されるプリントデータに対して、フォント情報を表すパターン画像に対応するパターンデータを付加するものである。
【0027】
図3は本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の処理動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、一例として、原稿の所定領域にフォント情報を表すパターン画像が付加され、このパターン画像の読み取りを、本スキャン前の部分的な原稿画像の読み取りによって行う場合について説明する。ただし、パターン画像の読み取りは、本スキャンで行ってもよいし、本スキャン前のプリスキャンで行ってもよい。
【0028】
先ず、原稿台となるプラテンガラス5に原稿をセット(載置)して、操作用のコントロールパネルに設けられたコピー開始ボタンを押すと、光学走査ユニット6がホームポジションから移動を開始し、フォント情報を表すパターン画像の付加領域として設定された原稿の所定領域(パターン付加領域)で、パターン画像を対象とした画像の読み取りを行う(ステップS1)。パターン画像は、例えば、「禁複写」や「社外秘」といった文字のように、ドキュメントの機密性を明示化するために用いられる周知のウォータマークと同様の扱いで原稿に付加(埋め込み)することができる。
【0029】
このとき、光学走査ユニット6のホームポジション(移動開始位置)が、プラテンガラス5にセットされた原稿のパターン付加領域から大きく離れている場合は、そのパターン付加領域を読み取り可能な位置まで光学走査ユニット6を高速に移動させた後、当該ユニット移動速度を規定の速度まで減速させてパターン付加領域の画像を読み取ることが望ましい。また、原稿に付加されるパターン画像の位置が、光学走査ユニット6の移動開始側、好ましくは移動開始位置の近傍に位置するように、原稿にパターン画像を付加するときの領域(パターン付加領域)や、プラテンガラス5上に原稿をセットするときの向きを予め設定することにより、原稿の所定領域で画像を読み取る際の光学走査ユニット6の移動距離が短くなる。そのため、光学走査ユニット6を用いた画像の読み取りを短時間で行うことができる。
【0030】
次いで、CCDラインセンサ31からA/D変換回路32、前段画像処理回路33を経て生成された画像データをパターン検出部36に取り込み、そこでパターン画像の検出処理を行う(ステップS2)。このパターン検出処理においては、前段画像処理回路33から出力される画像データの中に、予め設定されたパターン画像が存在するかどうかを検出する。そして、画像データの中にパターン画像が含まれていない場合は、ステップS3でパターン無し(No)と判断し、続くステップS4でその旨を解像度変換回路34に通知する。
【0031】
また、画像データの中にパターン画像が含まれている場合は、ステップS3でパターン有り(Yes)と判断し、この検出結果をパターン解析部37に通知する。ここで、パターン検出部36とパターン解析部37で行われる具体的な処理例について説明する。先ず、パターン検出部36では、前段画像処理回路33から生成された画像データを、所定サイズ(例えば、16画素×16画素)の画素ブロックに分割するとともに、各々の画素ブロックごとに、予め設定されたパターン画像と一致するパターン画像を含んでいるかどうかを判断する。
【0032】
図4にパターン検出部36の具体的な構成例を示す。図4において、パターンマッチング部39には、第1のパターン画像P1と第2のパターン画像P2とが個別に入力される。また、パターンマッチング部39には、上記ステップS1でCCDラインセンサ31により読み取られた画像データが入力される。
【0033】
ここで、パターン画像の一例として、原稿がカラー原稿の場合はパターン画像の色を人間の目で認識しにくいイエローに設定(原稿が白黒原稿の場合は黒に設定)するとともに、第1のパターン画像P1を図5(A)に示すように所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画像ブロックに含まれる左上がりの45°の斜線画像とし、第2のパターン画像P2を図5(B)に示すように所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックに含まれる右上がりの45°の斜線画像とする。また、第1のパターン画像(左上がりの斜線画像)P1はデジタル信号の「0」を表し、第2のパターン画像(右上がりの斜線画像)P2はデジタル信号の「1」を表すものとする。
【0034】
そうした場合、パターン検出部36では、前段画像処理回路33から出力される画像データのうち、イエローの色成分の画像データについて、上記所定サイズの画素ブロックごとに、上記左上がりの斜線画像又は上記右上がりの斜線画像が含まれているかどうかを、パターンマッチング部39でのパターンマッチング処理(パターン画像の照合処理)によって検出する。そして、画素ブロック内に左上がりの斜線画像(第1のパターン画像P1)が含まれていた場合は、パターン解析部36に対し、パターン検出結果としてデジタル信号の「0」を出力する。また、画素ブロック内に右上がりの斜線画像(第2のパターン画像P2)が含まれていた場合は、パターン解析部36に対し、パターン検出結果としてデジタル信号の「1」を出力する。これにより、パターン解析部36には、原稿から読み取ったパターン画像に対応するデジタル信号が順に入力される。
【0035】
パターン検出部36でパターン検出を行う画像データについては、パターン検出を的確に行えるように、予めエッジ強調フィルタ等に画像データを通してパターン画像のエッジ部分を強調するようにしてもよい。
【0036】
一方、パターン解析部37では、パターン検出部36から与えられるパターン検出結果(デジタル信号)に基づいて、パターン画像の解析を行う。すなわち、原稿に付加されるパターン画像が、フォント情報を8ビットのデジタル信号で表す場合、パターン解析部37は、パターン検出部36から入力される「0」「1」のデジタル信号の並び順にしたがって8ビット(256通り)の情報を認識し、これにしたがってフォント情報を認識する(ステップS5)。こうしてパターン解析部37で認識されたフォント情報は解像度変換回路34に通知される。この場合、8ビットのビット長で表現可能な各々のビットデータごとに、予めフォント情報や他の情報(例えば、後段画像処理部35で適用される画像処理の条件やパラメータなど)を対応付けておくことにより、最大で256通りのフォント情報や他の情報をパターン解析部37で認識することが可能となる。
【0037】
ここでは、フォント情報として、原稿の画像に適用されたフォントサイズを示す情報を採用する。この場合、例えば、フォントサイズの候補が、8ポンド、9ポンド、10ポンド、11ポンド、12ポンド、14ポンド、16ポンド、…といった具合に、小サイズ〜大サイズまで複数存在する場合は、それら一つひとつの候補について一つのビットデータ(パターン画像)に対応付けておく。そして、パターン解析部37で認識したフォント情報がNポンドのフォントサイズを示す情報であった場合(換言すると、フォント情報がNポンドを示す情報となるようなパターン画像が原稿に付加されていた場合)は、そのフォント情報(フォントサイズ)を解像度変換回路34に通知する。
【0038】
続いて、光学走査ユニット6をホームポジションから移動させて本スキャンを実行し、これによって原稿の画像を光学的に読み取る(ステップS6)。次いで、先ほどの本スキャンによって原稿から読み取った画像データを、A/D変換回路32及び前段画像処理回路33を経て解像度変換回路34に転送し、そこで画像データの解像度を、第1の解像度から第2の解像度に変換する(ステップS7)。このとき、解像度変換回路34では、先のステップS4でパターン検出部36からパターン無しの検出結果が通知された場合に、予め規定されたデフォルト値に基づいて解像度を設定し、この設定解像度にしたがって画像データの解像度変換を行う。また、解像度変換管理34では、先のステップS5でパターン解析部37からフォント情報が通知された場合に、このフォント情報に基づいて解像度を設定し、この設定解像度にしたがって画像データの解像度変換を行う。
【0039】
具体的には、例えば、前段画像処理回路33から解像度変換回路34に入力された画像データの解像度(CCDラインセンサ31を用いて原稿の画像を読み取るときの読取解像度)が1200dpiで、ステップS4でのパターン無しの通知に基づいて設定した解像度が600dpiであった場合は、解像度変換回路34で画像データの解像度を1200dpiから600dpiに変換する。
【0040】
また、例えば、前段画像処理回路33から解像度変換回路34に入力された画像データの解像度(CCDラインセンサ31を用いて原稿の画像を読み取るときの読取解像度)が1200dpiで、ステップS5でパターン解析部37が認識したフォント情報が示すフォントサイズがNポンドであった場合は、そのフォント情報(フォントサイズ;Nポンド)に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換する。この場合、フォント情報が示すフォントサイズが相対的に小さいサイズであれば、変換後の解像度が相対的に高くなるように解像度変換条件を設定し、これと逆に、フォント情報が示すフォントサイズが相対的に大きいサイズであれば、変換後の解像度が相対的に低くなるように解像度変換条件を設定する。概念的には、例えば、パターン解析部37で認識したフォント情報が示すフォントサイズがNポンドであれば、このNポンドのフォントサイズで表示されたテキスト(文字等)原稿を人間の目で容易に読み取れるような条件で解像度変換条件を設定する。そして、解像度変換条件が変更後の解像度を規定するものであって、かつ、この変更後の解像度が600dpiであった場合は、解像度変換回路34で画像データの解像度を1200dpiから600dpiに変換する。
【0041】
これにより、解像度変換回路34においては、原稿から読み取ったパターン画像が表すフォント情報に適合するように解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。また、上記フォント情報が、例えば、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も小さいフォントサイズを示す情報である場合は、この最小のフォントサイズに合わせて解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。また、上記フォント情報が、例えば、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も使用率の高いフォントサイズを示す情報である場合は、この最も使用率の高いフォントサイズに合わせて解像度変換条件を設定し、この解像度変換条件にしたがって画像データの解像度を変換することができる。
【0042】
その後、解像度変換後の画像データを後段画像処理回路35に送り、そこで所定の画像処理を行う(ステップS8)。続いて、後段画像処理部35での画像処理によって生成された画像データをパターン付加部38に送り、そこで元々の画像データに対し、必要に応じて(原稿にパターン画像が付加されていない場合のみ)、フォント情報を表すパターン画像に対応するパターンデータを付加する(ステップS9)。このパターンデータは、通信インターフェース等を介して入力されるプリントデータに対して付加することもできる。
【0043】
図6にパターン付加部38の具体的な構成例を示す。図6において、セレクタ40には、第1のパターン画像に対応するパターンデータ(以下、第1のパターン画像データ)D1と第2のパターン画像に対応するパターンデータ(以下、第2のパターン画像データ)D2とが個別に入力される。また、セレクタ40には、予めフォント情報に対応付けられた付加データ選択信号が与えられる。これにより、セレクタ40では、付加データ選択信号にしたがって、第1のパターン画像データD1又は第2のパターン画像データD2を選択し、この選択したパターン画像データ(D1又はD2)を演算部41に入力する。
【0044】
第1のパターン画像データD1としては、例えば、図7(A)に示すように、所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックを一つの単位とし、この単位ブロックのほぼ中央にパターン画像(左上がりの45°の斜線画像)を表す実データ(図例では“a”で表示)を埋め込んだものを採用する。同様に、第2のパターン画像S2としては、例えば、図7(B)に示すように、所定サイズ(図例では16画素×16画素)の画素ブロックを一つの単位とし、この単位ブロックのほぼ中央にパターン画像(右上がりの45°の斜線画像)を表す実データ(図例では“b”で表示)を埋め込んだものを採用する。
【0045】
これに対して、演算部41では、予めパターン付加領域として設定された部分に対応する画像データ(原稿から読み取った画像データ)が入力されたときに、上記単位ブロックごとに、例えば、入力画像データとパターン画像データとの加算処理を行う。この加算処理では、例えば、画像データの階調(濃度)を256階調で表現するものとすると、その中間値に相当する128の階調値を上記実データの埋め込み部分に加算する。これにより、原稿から読み取った元の画像データにパターン画像データを付加したかたちの合成画像データが得られる。また、パターン画像をイエローで表現するものとすると、パターン付加部38では、イエローの画像データに対してのみ、上記演算処理(加算処理等)を行ってパターン画像データを付加(合成)する。
【0046】
こうして処理された画像データは、イエロー、シアン、マゼンダ、ブラックの各色に分解されて画像出力部3に送られ、そこで用紙に可視画像としてプリント出力される(ステップS10)。その際、元の原稿にパターン画像が付加されていた場合は、そのパターン画像がそのまま用紙に出力(コピー)される。また、パターン付加部38でパターン画像データを付加した場合は、原稿から読み取った画像と一緒にパターン画像が用紙に出力(プリントアウト)される。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像処理装置によれば、パターン画像が付加された原稿を取り扱う場合に、上記パターン画像を含む原稿の画像を読み取ってパターン画像を検出するとともに、この検出したパターン画像を解析することによりフォント情報を認識し、このフォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するため、ユーザ側でいちいち解像度の設定操作を行わなくても、原稿から読み取った画像データをフォント情報に合った適切な解像度に変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるデジタルカラー複写機の一例を示す構成図である。
【図2】解像度変換を含むデジタルカラー複写機の機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係るデジタルカラー複写機の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】パターン検出部の具体的な構成例を示す図である。
【図5】パターン画像の一例を示す図である。
【図6】パターン付加部の具体的な構成例を示す図である。
【図7】パターン画像データの一例を示す図である。
【符号の説明】
2…画像入力部、3…画像出力部、6…光学走査ユニット、31…CCDラインセンサ、34…解像度変換回路、36…パターン検出部、37…パターン解析部、38…パターン付加部
Claims (4)
- フォント情報を表すパターン画像が付加された原稿の画像を読み取って画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された前記画像データから前記パターン画像を検出するパターン検出手段と、
前記パターン検出手段によって検出された前記パターン画像を解析して前記フォント情報を認識するパターン解析手段と、
前記パターン解析手段で認識された前記フォント情報に基づいて解像度変換条件を設定するとともに、前記原稿の画像を読み取って得られた前記画像データの解像度を前記解像度変換条件にしたがって変換する解像度変換手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記フォント情報は、原稿の画像に適用されたフォントサイズを示す情報である
ことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。 - 前記フォント情報は、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も小さいフォントサイズを示す情報である
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。 - 前記フォント情報は、原稿の画像に適用されたフォントサイズのうち、最も使用率の高いフォントサイズを示す情報である
ことを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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