JP5883729B2 - 架線作業方法及び支持ネット - Google Patents

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Description

本発明は、鉄塔間に架設される架線に対して作業する架線作業方法に関する。また、本発明は、鉄塔間に架設される架線に対して作業する際に、作業対象となる対象線を支持する支持ネットに関する。
従来、鉄塔間に架設される架線に対して作業する架線作業として、架線(例えば、送電線や架空地線)の交換、点検、補修や、架線の付属品(例えば、架線のねじれを抑制するダンパ)の交換、点検、補修等がある。そして、斯かる架線作業において、例えば、架線が断線すると、架線やその付属品が地上に落下する。したがって、架線やその付属品が地上に落下することを防止すべく、作業対象となる架線の下方に防護ネットを設ける架線作業方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2007−37314号公報
ところで、特許文献1に係る架設作業方法において、例えば、張力を有する(張力状態の)架線が断線すると、架線やその付属品が予測不能に勢い良く動く。したがって、作業者は、架線作業中、架線が切断するか等の細心の注意を払っていた。
よって、本発明は、斯かる事情に鑑み、作業者が安心して作業できる架線作業方法及び支持ネットを提供することを課題とする。
本発明に係る架線作業方法は、鉄塔間に架設される架線に対して作業する架線作業方法において、作業対象となる対象線を支持するための支持ネットが対象線の下方側に位置するように、支持ネットを鉄塔間に架設する工程と、支持ネットが対象線を支持するように、対象線を支持ネット上に下ろす工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る架線作業方法によれば、作業対象となる対象線を支持するための支持ネットが鉄塔間に架設されると、支持ネットが対象線の下方側に位置する。そして、対象線が支持ネット上に下ろされると、支持ネットが対象線を支持する。これにより、張力状態の対象線が無張力(張力のない)状態となるため、例えば、対象線が断線することを防止できる。
また、本発明に係る架線作業方法においては、支持ネットは、鉄塔間に架設される一対の主線と、主線間に架設される複数の副線とを備えてもよい。
斯かる架線作業方法によれば、複数の副線が、鉄塔間に架設される一対の主線間に架設されている。これにより、対象線が支持ネット上に下ろされると、複数の副線が対象線を下方側から支持する。
また、本発明に係る架線作業方法においては、鉄塔間に架設され且つ停電する一方の既設線と、鉄塔間に架設され且つ通電する他方の既設線とが、水平方向に並列される電力設備に対し、支持ネットに支持される対象線が一方の既設線側に位置するように、他方の既設線側に位置する他方の主線を、一方の既設線側に位置する一方の主線よりも上方に位置させる工程を備えてもよい。
斯かる架線作業方法によれば、鉄塔間に架設され且つ停電する一方の既設線と、鉄塔間に架設され且つ通電する他方の既設線とが、水平方向に並列されている。そして、他方の既設線側に位置する他方の主線が、一方の既設線側に位置する一方の主線よりも上方に位置されることで、支持ネットに支持される対象線が一方の既設線側に位置する。
これにより、例えば、作業者が停電している一方の既設線側で作業できるため、作業者が通電している他方の既設線に感電することを防止できる。また、対象線が一方の既設線側に位置するため、例えば、一方の既設線に吊られる宙乗器を利用する際に、対象線が宙乗器の傍に位置しているため、架線作業を容易に行うことができる。
また、本発明に係る架線作業方法においては、鉄塔間に架設される対象線よりも下方に位置し且つ鉄塔間に架設される既設線を備える電力設備に対し、各副線の一端側が既設線に接続されることで当該既設線が一方の主線を構成するように、各副線の一端部に取り付けられる吊り具を当該既設線に順次吊る工程を備えてもよい。
斯かる架線作業方法によれば、既設線は、鉄塔間に架設される対象線よりも下方に位置し、且つ鉄塔間に架設されている。また、各副線の一端部には、吊り具が配設されている。そして、吊り具が当該既設線に順次吊られることで、各副線の一端側が当該既設線に接続される。これにより、当該既設線が一方の主線を構成するため、既設線を、一方の主線として利用することができる。
また、本発明に係る架線作業方法においては、各副線の他端部が他方の主線に固定されており、他方の主線の一方側を一方の鉄塔に固定する工程と、他方の主線の他方側を他方の鉄塔に固定する工程とを備えてもよい。
斯かる架線作業方法によれば、各副線の他端部が他方の主線に固定されている。そして、各副線の一端部に取り付けられる吊り具が一方の主線となる既設線に順次吊るされ、しかも、他方の主線の一方側が一方の鉄塔に固定されると共に、他方の主線の他方側が他方の鉄塔に固定されることで、支持ネットを鉄塔間に架設することができる。
また、本発明に係る支持ネットは、鉄塔間に架設される架線に対して作業する際に、作業対象となる対象線を支持する支持ネットであって、鉄塔間に架設される一対の主線と、主線間に架設される複数の副線とを備え、鉄塔間に架設される対象線よりも下方に位置し且つ鉄塔間に架設される既設線を備える電力設備に対し、各副線の一端側を既設線に接続することで一方の主線を当該既設線で構成すべく、各副線の一端部に取り付けられ、当該既設線に吊られる吊り具を備えることを特徴とする。
以上の如く、本発明によれば、作業者が安心して作業できるという優れた効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る支持ネットが設置される電力設備の要部斜視図を示す。 同実施形態に係る支持ネットの要部斜視図を示す。 同実施形態に係る支持ネットの要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットの図3のIV−IV線断面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部平面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部平面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する図12のXIII−XIII線断面図を示す。 同実施形態に係る支持ネットを使用する架線作業方法を説明する要部正面図を示す。
以下、本発明に係る支持ネット及び架線作業方法における一実施形態について、図1〜図14を参酌して説明する。まず、本実施形態に係る支持ネットの各構成を説明するのに先立って、作業対象となる電力設備について説明する。
電力設備は、図1に示すように、複数の鉄塔91,…と、鉄塔91,91間に架設される複数の架線92,93,94,…と備える。そして、各架線92(93,94)は、着雪時のストリートジャンプ現象による短絡事故を防止すべく、着雪を発達させる電線のねじれが発生することを抑制させるダンパ92a(93a,94a),…を複数備えている。
なお、複数の架線92,93,94,…には、各鉄塔91の一方側の腕金に固定される一方の送電線92,…と、各鉄塔91の他方側の腕金に固定される他方の送電線93,…と、各送電線92,93への直撃雷の防止や誘導雷の低減のために、各鉄塔91の上端部に固定され、各送電線92,93よりも上方に配置される架空地線94とが設けられている。
一方の各送電線92と他方の各送電線93とは、水平方向に並列されている。また、一方の送電線92,…は、それぞれ鉛直方向に並列されていると共に、他方の送電線93,…も、それぞれ鉛直方向に並列されている。なお、本実施形態において、各送電線92,93は、鋼心アルミより線200mm2 とし、架空地線94は、亜鉛メッキ鋼より線70mm2 としている。
図2〜図4に示すように、本実施形態に係る支持ネット1は、鉄塔91,91間に架設される一対の主線2,2と、主線2,2間に架設される複数の副線3,…とを備える。なお、本実施形態において、一対の主線2,2のうち、一方の主線(以下、「第1の主線」ともいう)2は、一方の送電線92,…のうち、最上に位置している送電線92を利用している。なお、図2において、支持ネット1は、太線で図示されている。
そして、支持ネット1は、各副線3の一端側を第1の主線2(一方の送電線92)に接続すべく、各副線3の一端部に取り付けられ且つ第1の主線2(一方の送電線92)に吊られる吊り具4,…を複数備える。また、支持ネット1は、各副線3の他端部を他方の主線(以下、「第2の主線」ともいう)2に固定する副線固定部5,…を複数備える。さらに、支持ネット1は、第2の主線2の一方側を一方の鉄塔91に固定する第1の主線固定部6と、第2の主線2の他方側を他方の鉄塔91に固定する第2の主線固定部7とを備える。
第2の主線2は、絶縁性を有すると共に伸縮性に乏しく形成されている。例えば、本実施形態において、第2の主線2は、アラミド繊維からなる芯材を、ポリエステル繊維やポリウレタン樹脂やナイロン等の被覆材で被覆した直径9mmの線としている。また、第2の主線2は、鉄塔91,91間の距離よりも長く形成されている。そして、第2の主線2は、第1の主線2(一方の送電線92)よりも上方に位置するように、鉄塔91,91間に架設されている。
各副線3は、絶縁性を有すると共に伸縮性に乏しく形成されている。例えば、本実施形態において、各副線3は、アラミド繊維からなる芯材を、ポリエステル繊維やポリウレタン樹脂やナイロン等の被覆材で被覆した直径6mmの線としている。また、各副線3は、本実施形態において、4mの長さに形成されている。
吊り具4は、第1の主線2(一方の送電線92)に挿通される筒状の本体41と、本体41の内部に配置される一対の転動体42,43とを備えている。そして、吊り具4は、副線3の一端部を本体41に回動可能に接続する接続部44を備えている。
本体41は、第1の主線2(一方の送電線92)を内部に挿入するために、開閉可能で且つ閉状態でロック可能な開閉機構を備えている。具体的には、本体41は、筒状体の一部を開放している基部411と、基部411の開放している部位を覆うことにより、基部411とで筒状体を構成すると共に、基部411の開放する部位を開閉すべく、基部411に枢着される可動部412と、可動部412を係止して基部411に固定させる係止部413とを備えている。
斯かる構成によれば、係止部413を操作することで、可動部412を基部411に対して可動できる。そして、基部411の一部が開放されるため、第1の主線2(一方の送電線92)を本体41の内部に挿入できる。そして、基部411の開放されている部位を可動部412で閉塞し、係止部413を操作することで、係止部413に係止された可動部412が基部411に固定される。これにより、基部411と可動部41とが筒状体を形成するため、本体41の内部に挿通された第1の主線2(一方の送電線92)が吊り具4(本体41)から離脱することを防止している。
一対の転動体42,43は、相互間に第1の主線2(一方の送電線92)を配置するように、離間して配置されている。そして、各転動体42,43は、第1の主線2(一方の送電線92)が挿通される方向と直交する方向を中心に回転できるため、外周部が第1の主線2(一方の送電線92)と接することにより転動する。即ち、各転動体42,43は、吊滑車の機能を有する。また、各転動体42,43の外周部は、各転動体42,43の軸線方向の中央部が凹状となるように、形成されている。
各副線固定部5は、例えば、締結金具により、第2の主線2と副線3の他端部とを固定している。なお、各副線固定部5は、第2の主線2と副線3の他端部とを固定できればよく、その構成については特に限定されない。
第1の主線固定部6は、例えば、締結金具により、第2の主線2の一方側と一方の鉄塔91とを固定している。なお、第1の主線固定部6は、第2の主線2の一方側と一方の鉄塔91とを固定できればよく、その構成については特に限定されない。
第2の主線固定部7は、他方の鉄塔91の上方側に取り付けられる滑車71と、他方の鉄塔91の下方側に取り付けられ、第2の主線2の他方側を巻き取ったり戻したりする巻揚装置(ウインチ)72とを備える(図9、図11、図14参照)。なお、第2の主線固定部7は、第2の主線2の他方側と他方の鉄塔91とを固定できればよく、その構成については特に限定されない。
本実施形態に係る支持ネット1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係る架線作業方法について、図5〜図14を参酌して説明する。なお、図6〜図14において、複数ある一方の送電線92,…のうち、最上に位置している送電線92のみが図示され、複数ある他方の送電線93,…のうち、最上に位置している送電線93のみが図示されている。また、図6〜図14において、支持ネット1(その構成部)は、太線で図示されている。
本実施形態に係る架線作業方法は、一方の送電線92,…が停電しており、且つ他方の送電線93,…が通電している状態で実施する作業方法とする。また、本実施形態に係る架線作業は、架空地線94のダンパ94aを交換する作業とする。
図5に示すような電力設備に対して、まず、図6に示すように、一方の鉄塔91の上方側に誘導用滑車81を取り付ける。そして、最上に位置する一方の送電線92に接続された宙乗器82に乗り(作業者は図示していない)、支持ネット1を誘導するための誘導具83の端部を持ちつつ、一方の鉄塔91から他方の鉄塔91に向けて、一方の送電線92を渡っていく。
なお、誘導具83には、一方の送電線92に順次吊られる複数の金車83a,…と、誘導用滑車81に掛けられ、金車83a,…同士を接続する接続線83bとが設けられている。また、吊られた金車83a(及び、後に吊られる吊り具4)が一方の送電線92上を自由に移動できるように、一方の送電線92を渡る際に、一方の送電線92に設けられる各ダンパ92aを取り外していく。
そして、一方の送電線92を渡って、他方の鉄塔91に到達した後、図7に示すように、他方の鉄塔91に、第2の主線固定部7の滑車71を取り付ける。このとき、第2の主線固定部7の滑車71は、一方の送電線92よりも上方の位置で、他方の鉄塔91に固定されている。
また、滑車71に掛けられた第2の主線2の一方側を誘導具83(接続線83b)の端部に接続する。そして、一方の鉄塔91に固定されている誘導用巻揚装置84が、接続線83bを巻き取ると、第2の主線2が一方の鉄塔91に向けて誘導される。このとき、各副線3の一端部に取り付けられている吊り具4を、一方の送電線92に順次吊っていく。
その後、図8に示すように、第2の主線2の一方側が一方の鉄塔91に到達すると、第2の主線2は、一対の鉄塔91,91間に亘って配置されると共に、複数の吊り具4,…は、所定間隔を有し、一方の送電線92に吊られて接続されている。そして、図9及び図10に示すように、第1の主線固定部6で、第2の主線2の一方側を一方の鉄塔91に固定する。このとき、第2の主線2の一方側は、一方の送電線92よりも上方の位置で、一方の鉄塔91に固定される。
さらに、他方の鉄塔92に固定されている第2の主線固定部7の巻揚装置72が、第2の主線2の他端側を巻き取ると、図11〜図13に示すように、第2の主線2に張力が作用する。そして、第2の主線固定部7の巻揚装置72が第2の主線2の巻き取りを終了すると、第2の主線2の他方側が他方の鉄塔91に固定される。
これにより、一方の送電線92で第1の主線2を構成する支持ネット1が、鉄塔91,91間に架設される。そして、支持ネット1は、作業対象である架空地線94よりも下方側に位置している。さらに、他方の送電線93側に位置する第2の主線2は、一方の送電線92、即ち、第1の主線2よりも上方に位置しており、それにより、各副線3は、他端部から一端部に向けて、下方側へ傾斜している。
そして、張力状態の架空地線94と他方の鉄塔91とを張線器(シメラー)85で接続し、張線器85により架空地線94の張力を緩ませる。これにより、架空地線94が支持ネット1上に下ろされ無張力(張力のない)状態になる。このとき、各副線3が他端部から一端部に向けて下方側へ傾斜しているため、架空地線94は、支持ネット1上の第1の主線2(一方の送電線92)に向けて(図13の矢印方向に)移動し、第1の主線2(一方の送電線92)寄りに位置決めされる。
その後、図14に示すように、第1の主線2(一方の送電線92)に接続された宙乗器82に乗り(作業者は図示していない)、交換する架空地線94のダンパ94aの位置へ移動し、ダンパ94aを交換する。このようにして、無張力状態の架空地線94に対して、ダンパ94aを交換することができる。なお、上記工程を反対に行うことで、架空地線94を復旧することができる。
以上より、本実施形態に係る架線作業方法は、鉄塔91,91間に架設される架空地線94を支持するための支持ネット1が架空地線94の下方側に位置するように、支持ネット1を鉄塔91,91間に架設する工程と、支持ネット1が架空地線94を支持するように、架空地線94を支持ネット1上に下ろす工程とを備えている。
斯かる架線作業方法においては、架空地線94を支持するための支持ネット1が鉄塔91,91間に架設されると、支持ネット1が架空地線94の下方側に位置する。そして、架空地線94が支持ネット1上に下ろされると、支持ネット1が架空地線94を支持する。これにより、架空地線94が無張力状態となるため、架空地線94が断線することを防止できる。したがって、作業者が安心して作業できる。
また、本実施形態に係る架線作業方法においては、支持ネット1は、鉄塔91,91間に架設される一対の主線2,2と、主線2,2間に架設される複数の副線3,…とを備えている。
即ち、本実施形態に係る支持ネット1は、鉄塔91,91間に架設される架空地線94に対して作業する際に、作業対象となる架空地線94を支持する支持ネット1であって、鉄塔91,91間に架設される一対の主線2,2と、主線2,2間に架設される複数の副線3,…とを備えている。
斯かる架線作業方法においては、複数の副線3,…が、鉄塔91,91間に架設される一対の主線2,2間に架設されている。これにより、架空地線94が支持ネット1上に下ろされると、複数の副線3,…が架空地線94を下方側から支持する。
また、本実施形態に係る架線作業方法においては、鉄塔91,91間に架設され且つ停電する一方の送電線92と、鉄塔91,91間に架設され且つ通電する他方の送電線93とが、水平方向に並列される電力設備に対し、支持ネット1に支持される架空地線94が一方の送電線92側に位置するように、他方の送電線93側に位置する第2の主線2を、第1の主線2(一方の送電線92)よりも上方に位置させる工程を備えている。
斯かる架線作業方法においては、鉄塔91,91間に架設され且つ停電する一方の送電線92と、鉄塔91,91間に架設され且つ通電する他方の送電線93とが、水平方向に並列されている。そして、他方の送電線93側に位置する第2の主線2が、第1の主線2(一方の送電線92)よりも上方に位置されることで、支持ネット1に支持される架空地線94が一方の送電線92側に位置する。
これにより、作業者が停電している一方の送電線92側で作業できるため、作業者が通電している他方の送電線93で感電することを防止できる。また、架空地線94が一方の送電線92側に位置するため、一方の送電線92に吊られる宙乗器82を利用する際に、架空地線94が宙乗器82の傍に位置しているため、架空地線94のダンパ94aの交換作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る架線作業方法においては、鉄塔91,91間に架設される架空地線94よりも下方に位置し且つ鉄塔91,91間に架設される一方の送電線92を備える電力設備に対し、各副線3の一端側が一方の送電線92に接続されることで一方の送電線92が一方の主線2を構成するように、各副線3の一端部に取り付けられる吊り具4を一方の送電線92に順次吊る工程を備えている。
即ち、本実施形態に係る支持ネットにおいては、鉄塔91,91間に架設される架空地線94よりも下方に位置し且つ鉄塔91,91間に架設される送電線92,93,…を備える電力設備に対し、各副線3の一端側を一方の送電線92に接続することで一方の主線2を当該一方の送電線92で構成すべく、各副線3の一端部に取り付けられ、当該一方の送電線92に吊られる吊り具4を備えている。
斯かる架線作業方法においては、一方の送電線92は、鉄塔91,91間に架設される架空地線94よりも下方に位置し、且つ鉄塔91,91間に架設されている。また、各副線3の一端部には、吊り具4が取り付けられている。そして、吊り具4が一方の送電線92に順次吊られることで、各副線3の一端側が一方の送電線92に接続される。これにより、一方の送電線92が第1の主線2を構成するため、一方の送電線92を第1の主線2として利用することができる。
また、本実施形態に係る架線作業方法においては、各副線3の他端部が第2の主線2に固定されており、第2の主線2の一方側を一方の鉄塔91に固定する工程と、第2の主線2の他方側を他方の鉄塔91に固定する工程とを備えている。
斯かる架線作業方法によれば、各副線3の他端部が第2の主線2に固定されている。そして、各副線3の一端部に取り付けられる吊り具4が一方の主線2となる一方の送電線92に順次吊るされ、しかも、他方の主線2の一方側が一方の鉄塔91に固定されると共に、他方の主線2の他方側が他方の鉄塔91に固定されることで、支持ネット1を鉄塔91,91間に架設することができる。
なお、本発明に係る架線作業方法及び支持ネットは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、上記実施形態においては、作業対象となる架線が架空地線94である構成(方法)を説明したが、斯かる構成(方法)に限られない。具体的には、作業対象となる架線が送電線92,93である構成(方法)でもよく、例えば、作業対象となる架線が最上に位置する一方の送電線92である構成(方法)でもよく、斯かる構成において、第1の主線2を上から2番目に位置する一方の送電線92で構成してもよい。
また、上記実施形態においては、架線作業が架空地線94のダンパ94aを交換する構成(方法)を説明したが、斯かる構成(方法)に限られない。例えば、作業が架空地線94や各送電線92,93の交換、点検、補修等である構成(方法)でもよく、作業が架空地線94や各送電線92,93の付属品の交換、点検、補修等である構成(方法)でもよい。
また、上記実施形態においては、支持ネット1は、一対の主線2,2と、主線2,2間に架設される複数の副線3,…とを備える構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、支持ネットは、鉄塔91,91間に架設される主線を三線以上備える構成でもよく、また、一対の主線と、主線間に架設される帯状又は網目状のネット部とを備える構成でもよい。
また、上記実施形態においては、一方の主線2は、既設されている既設線、即ち、一方の送電線92である構成(方法)を説明したが、斯かる構成(方法)に限られない。例えば、一方の主線は、既設線とは別に設けられる構成(方法)であって、鉄塔91,91間に架設される構成(方法)でもよい。
また、上記実施形態においては、宙乗器82に乗って、誘導具83を一方の送電線92に展開した後に、第2の主線2を一方の鉄塔91に誘導する構成(方法)を説明したが、斯かる構成(方法)に限られない。例えば、一方の送電線92上を走行可能な自送機により、第2の主線2を一方の鉄塔91に誘導する構成(方法)でもよい。
また、上記実施形態においては、架空地線94の一部を支持ネット1上に下ろす構成(方法)を説明したが、斯かる構成(方法)に限られない。例えば、架空地線94の全体を支持ネット1上に下ろす構成(方法)でもよい。
1…支持ネット、2…主線、3…副線、4…吊り具、91…鉄塔、92,93…送電線、94…架空地線

Claims (6)

  1. 鉄塔間に架設される架線に対して作業する架線作業方法において、
    作業対象となる対象線を支持するための支持ネットが対象線の下方側に位置するように、支持ネットを鉄塔間に架設する工程と、
    支持ネットが対象線を支持するように、対象線を支持ネット上に下ろす工程とを備えることを特徴とする架線作業方法。
  2. 支持ネットは、鉄塔間に架設される一対の主線と、主線間に架設される複数の副線とを備える請求項1に記載の架線作業方法。
  3. 鉄塔間に架設され且つ停電する一方の既設線と、鉄塔間に架設され且つ通電する他方の既設線とが、水平方向に並列される電力設備に対し、
    支持ネットに支持される対象線が一方の既設線側に位置するように、他方の既設線側に位置する他方の主線を、一方の既設線側に位置する一方の主線よりも上方に位置させる工程を備える請求項2に記載の架線作業方法。
  4. 鉄塔間に架設される対象線よりも下方に位置し且つ鉄塔間に架設される既設線を備える電力設備に対し、
    各副線の一端側が既設線に接続されることで当該既設線が一方の主線を構成するように、各副線の一端部に取り付けられる吊り具を当該既設線に順次吊る工程を備える請求項2又は3に記載の架線作業方法。
  5. 各副線の他端部が他方の主線に固定されており、
    他方の主線の一方側を一方の鉄塔に固定する工程と、他方の主線の他方側を他方の鉄塔に固定する工程とを備える請求項4に記載の架線作業方法。
  6. 鉄塔間に架設される架線に対して作業する際に、作業対象となる対象線を支持する支持ネットであって、
    鉄塔間に架設される一対の主線と、主線間に架設される複数の副線とを備え
    鉄塔間に架設される対象線よりも下方に位置し且つ鉄塔間に架設される既設線を備える電力設備に対し、
    各副線の一端側を既設線に接続することで一方の主線を当該既設線で構成すべく、各副線の一端部に取り付けられ、当該既設線に吊られる吊り具を備えることを特徴とする支持ネット。
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