JP5877718B2 - 具材及び食用油含有液状調味料 - Google Patents

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本発明は、具材及び食用油含有液状調味料に関する。
従来、具材と、食用油とを含有した液状調味料が知られている(例えば、特許文献1参照)。そのような液状調味料は、具体的には、野菜類や食肉類などの具材を食用油に混合し、増粘多糖類、その他調味料を用いて所定の粘度に調整されたものである。これにより、従来の液状調味料をサラダや焼肉やステーキなどにかけて食する際に、すっきりした食感が得られる。
しかしながら、液状調味料は、特に肉類とともに食する際には、液状調味料の油と、肉類に多く含まれる油とが相俟って、油が過剰に感じられる場合がある。
このような問題に対し、単に液状調味料中の食用油を減量し、相対的に具材の量を増やすことも考えられるが、具材が吸湿する水分量も増えてしまう。この結果、液状調味料中の具材自体のサクサクとした食感が損なわれてしまう。また、食用油が減り、水分量が増えることは、品質保持の観点においても好ましくない。さらに、食用油量が極端に減った場合には、具材を混ぜにくいという問題をも生じる。
特開2002−85007号公報
本発明は、このような事情に鑑み、油っぽさを軽減した具材及び食用油含有液状調味料を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、食用油と、具材と、パン粉とを含み、水分が0.4質量%以上4.0質量%以下であり、前記パン粉の大きさは、4メッシュパスよりも小さく、25メッシュオンよりも大きいことを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料にある。
かかる第1の態様では、パン粉に食用油が吸収されるため、食用油自体の量を減らすことなく油っぽさが軽減された具材及び食用油含有液状調味料を得ることができる。また、含水率を0.4%質量以上4.0質量%以下としたので、パン粉のサクサクとした食感が維持される。これにより、具材及び食用油含有液状調味料をそのまま食す、又は料理とともに食する際に、具材やパン粉のサクサクとした食感を楽しむことができる。さらに、食用油自体の量を減らさないので液状調味料の品質を保持することができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、前記パン粉の含水率は、14質量%以下であることを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料にある。
かかる第2の態様では、含水率が14質量%以下のパン粉、すなわち乾燥パン粉を用いることで、油っぽさが抑えられるとともに、サクサクとした食感が維持された液状調味料をより確実に得ることができる。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、前記食用油の含有量は、40質量%以上80質量%以下であることを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料にある。
かかる第3の態様では、油っぽさが抑えられるとともに、サクサクとした食感が維持された液状調味料をより確実に得ることができる。
本発明の第4の態様は、第1〜第3の何れか一つの態様に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、前記パン粉の含有量は、1質量%以上18.2質量%以下であることを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料にある。
かかる第4の態様では、油っぽさが抑えられるとともに、サクサクとした食感が維持された液状調味料をより確実に得ることができる。
本発明によれば、油っぽさを軽減した具材及び食用油含有液状調味料が提供される。
本発明に係る具材及び食用油含有液状調味料(以下、液状調味料ともいう。)は、食用油と、具材と、パン粉とを含み、0.4質量%以上4.0質量%以下の水分を含むものである。このような配合とすることで、具材やパン粉の食感を味わうことができるとともに、油っぽさが軽減された液状調味料が提供される。液状調味料は、食用油中にパン粉及び具材が分散した状態である(食用油中にパン粉及び具材が沈殿していても、攪拌することで容易に分散した状態になる)。そのような液状調味料は、肉料理を始めとした様々な料理にかけたり、そのまま食べることもできるものである。
本発明で用いられる食用油は、常温下で液状であり食用可能な油脂である。食用油としては、例えば、米油、綿実油、トウモロコシ胚芽油、サフラワー油、ひまわり油、ごま油、落花生油、大豆油、菜種油などの植物油脂やこれらの植物油脂のサラダ油を用いることができる。また、香辛料や香味野菜に含まれる香味成分や色素類などを植物油脂に移行させた香味油を用いることもできる。また、これらの食用油のうちいずれか一種のみを選択し、又は、これらのうちの二種以上を混合したものを用いることもできる。
本発明で用いられる具材は、ごま、フライドガーリック、フライドオニオン、植物性大豆たんぱく質など食感のあるものや、にんにく、しょうがなどの薬味、オニオン、トマトなどを乾燥させた乾燥野菜が挙げられる。もちろん、これらの具材を一種又は二種以上用いることができる。
本発明で用いられるパン粉は、例えば、日本農林規格(JAS)に規定されるものである。JASに規定されるパン粉とは、小麦粉又はこれに穀粉類を加えたものを主原料とし、これにイーストを加えたもの又はこれらに食塩、野菜及びその加工品、砂糖類、食用油脂、乳製品等を加えたものを練り合わせ、発酵させたものを培焼等の加熱をした後、粉砕したものをいう。
JASに規定されるパン粉は、さらに含水率により、乾燥パン粉、生パン粉、セミドライパン粉に分類される。乾燥パン粉は、水分が14%以下のパン粉であり、生パン粉は、乾燥させていないパン粉であり、セミドライパン粉は、乾燥パン粉及び生パン粉以外のパン粉である。本発明に係るパン粉としては、上述した液状調味料に含まれる水分が4質量%以下となれば、乾燥パン粉、生パン粉、セミドライパン粉の一種又は二種類以上を混合したものを用いることができる。
さらに、本発明のパン粉としては、JASに規定されるパン粉のみならず、米、玄米、雑穀など穀類から作られたパンを粉砕したものを用いてもよい。
また、詳細は後述するが、パン粉の大きさは、4メッシュパスよりも小さく、25メッシュオンよりも大きいことが好ましい。パン粉の大きさが4メッシュパスとは、4メッシュの篩を通過する程度の大きさであることをいう。パン粉の大きさが25メッシュオンとは、25メッシュの篩を通過しない程度の大きさであることをいう。なお、パン粉が25メッシュオンよりも細かいと、ザラザラとした食感となってしまう。また、4メッシュパスよりも大きいと粒が大きすぎて食感が悪くなる虞がある。
上述したパン粉は、食用油を吸収する。このため、食用油の量を減らさなくても、油っぽさを抑えた液状調味料を得ることができる。また、パン粉は食用油を吸収してもサクサクとした食感は維持される。したがって、本発明に係る液状調味料は、具材の食感とともに、パン粉のサクサクとした食感を味わうことができるものとなる。なお、パン粉を用いない場合、例えば、具材と食用油とだけを用いる場合は、同量の食用油、具材、パン粉を用いた本発明に係る液状調味料よりもべたつき、油っぽくなってしまう。
本発明に係る液状調味料の水分は、0.4質量%以上4.0質量%以下である。ここでいう水分は、液状調味料全体に含まれる水分量をいう。具材やパン粉中に水分が含まれる場合は、当該水分を含む。水分(例えば、醤油などの調味料)を別途添加する場合は、その水分と、具材やパン粉に含まれる水分とを合計した水分が、液状調味料の全体に対して0.4質量%以上4.0質量%以下とする。
液状調味料の含水率を0.4質量%以上4.0質量%以下とすることで、パン粉のサクサクとした食感が維持される。パン粉は、食用油のみならず水分も吸収する。しかし、液状調味料の含水率が4.0質量%以下であれば、パン粉のサクサクとした食感を有する液状調味料が得られる。含水率が4.0質量%を超えると、パン粉のサクサクとした食感が失われてしまう。
特に、本発明のパン粉として、JASに規定する乾燥パン粉を用いることが好ましい。乾燥パン粉は、含水率が14質量%以下であり、生パン粉の含水率よりも少ない。このため、サクサクとした食感を得られるのに十分な量のパン粉を用いても、含水率が4.0質量%以下となる液状調味料を得ることができる。すなわち、乾燥パン粉のサクサクとした食感を維持しながらも油っぽさが抑えられた液状調味料が得られる。
なお、本発明のパン粉として、JASに規定する生パン粉を用いる場合は、液状調味料に含まれる水分が4.0質量%以下となるように、生パン粉の使用量を適宜定めればよい。生パン粉自体はサクサクとした食感は乏しい。しかしながら、生パン粉が食用油を吸収することで、本発明の液状調味料としては、油っぽさが軽減されたものとなる。
また、液状調味料の含水率は、0.4質量%以上である。後述するように、水分が0.4質量%未満となる場合には、食用油が95質量%より多くなる。この場合、食用油が具材やパン粉よりも多くなりすぎ、パン粉の油っぽさの軽減効果がほとんど得られなくなる。したがって、上述の通り、液状調味料の含水率は0.4質量%以上であることが好ましい。
食用油の含有量は、40質量%以上95質量%以下であることが好ましい。この範囲の食用油を含む液状調味料は、パン粉が食用油を吸収することにより、油っぽさが軽減されたものとなる。さらに、食用油の含有量は、40質量%以上80質量%以下であることが好ましい。この範囲の食用油を含む液状調味料は、油っぽさが軽減されるとともに、パン粉や具材の食感を得ることができるものとなる。
なお、食用油の含有量が40質量%未満となると、具材やパン粉自体の食感はあるものの、油よりも明らかに具材が多くなり、ペースト状となってしまう。また、食用油の含有量が95質量%より多くなると、上述したように、パン粉の油っぽさの軽減効果がほとんど得られなくなってしまう。
パン粉の含有量は、1質量%以上18.2質量%以下であることが好ましい。この範囲のパン粉を含む液状調味料は、パン粉が食用油を吸収することにより、油っぽさが軽減されるとともに、パン粉や具材の食感を得ることができるものとなる。
なお、パン粉の含有量が1質量%未満となると、パン粉による油っぽさの軽減効果がほとんど得られない。また、パン粉の含有量が18.2質量%より多くなると、食用油が吸収されすぎ、パン粉の食感が強すぎてしまう。
本発明に係る液状調味料には、上述した食用油、具材及びパン粉の他に、調味料などを添加してもよい。例えば、調味料としては、砂糖、食塩、酢、味噌、粉末しょうゆ、魚醤、たんぱく加水分解物、酵母エキス、魚介エキスなどの天然調味料、グルタミン酸ソーダやイノシン酸ソーダ等の化学調味料、チキンやビーフ、ポーク等の固形ブイヨン等、胡椒や唐辛子、ベイリーフ、カレー粉等の香辛料、レモン、ゆず等の柑橘等が挙げられる。
また、上述した調味料そのものが液状調味料に添加されている必要はない。例えば、上述した調味料で味付けした具材が液状調味料に添加されていてもよい。
なお、このような調味料を添加する場合は、具材、パン粉及び調味料に含まれる水分が液状調味料の全体に対して0.4質量%以上4.0質量%以下となるようにする。
以上に説明したように、パン粉に食用油が吸収されるため、食用油自体の量を減らすことなく油っぽさが軽減された液状調味料を得ることができる。また、液状調味料全体の含水率を0.4質量%以上4.0質量%以下としたので、パン粉は食用油を吸収してもサクサクとした食感が維持される。これにより、液状調味料をそのまま食す、又は料理とともに食する際に、具材やパン粉のサクサクとした食感を楽しむことができる。さらに、食用油自体の量を減らさずに、含水率を4.0質量%以下にしたので、液状調味料の品質を保持することができる。
本発明に係る液状調味料は、上述した食用油、具材、パン粉、さらに必要に応じて調味料を混和することで得られる。液状調味料は、容器内で静置されると、具材やパン粉が沈殿した状態となる。このような液状調味料は、攪拌して食用油、具材及びパン粉等を混和させ、適量すくってそのまま食することができ、また、様々な料理に掛けて食することができる。
本発明に係る液状調味料は油っぽさが抑えられているため、特に肉料理に好適である。すなわち、液状調味料は、肉料理にほどよい程度の油を与え、また具材及びパン粉の食感、香味を与えることで、肉料理の旨さを引き立てることができる。
本発明の液状調味料は、食用油に、具材及びパン粉、さらに必要に応じて調味料を混和させることで製造される。
例えば、食用油に具材、パン粉、調味料を容器に入れ、パン粉が破壊されない程度に混ぜ、食用油を具材及びパン粉に馴染ませる。また、必要に応じて調味料を添加して、混和させる。もちろん、混和の方法は、このような順序に限定されない。食用油、具材、パン粉、調味料を任意の順序で容器に入れ、混和させてもよいし、全ての原材料をまとめて混和させてもよい。
このような液状調味料の製造方法によれば、油っぽさを軽減した具材及び食用油含有液状調味料を製造することができる。
以下、実施例を示して本発明をより具体的に説明する。
[試験例1]
本発明の原材料である食用油として市販のコーンサラダ油を用いた。本発明の原材料である具材として、市販のフライドオニオン及びフライドガーリックを用いた。
本発明の原材料であるパン粉として、市販の生パン粉及び乾燥パン粉を用いた。乾燥パン粉としては含水率が11%であるもの(以下、パン粉A)と、含水率が13%であるもの(以下、パン粉B)とを用いた。生パン粉としては含水率が36%であるもの(以下、パン粉C)を用いた。
その他、調味料として唐辛子、グルタミン酸ソーダ、粉末醤油、食塩及び砂糖(何れも市販)を用いた。
食用油に、フライドオニオン、フライドガーリックを添加し、さらにパン粉A又はパン粉Bを添加し、上記調味料を添加して混和した液状調味料を実施例1〜2とした。また、食用油に、フライドオニオン、フライドガーリックを添加し、さらにパン粉Cを添加し、上記調味料を添加して混和したものを比較例1とした。さらに、食用油に、フライドオニオン、フライドガーリックを添加し、上記調味料を添加して混和したものを比較例2とした。
表1に、実施例1〜2、比較例1〜2の配合比率を示す。単位は何れも質量%である。
Figure 0005877718
このようにして得られた各実施例及び比較例について、残油量を測定した。ここでいう残油量とは、実施例及び比較例の固体分と食用油分とを分離し、分離された食用油分の量を測定したものである。具体的には、実施例及び比較例に係る液状調味料を製造後、1時間放置した後、14メッシュの篩で液状調味料をこし、当該篩を通過した食用油の重量(残油量)を測定した。この残油量を表2に示す。単位は、各実施例及び比較例の質量に対する質量%である。
また、各実施例及び比較例に係る液状調味料について官能評価を行った。具体的には、実施例1〜2、比較例1について、比較例2と比較することにより油っぽさ、食感を評価した。その官能評価も表2に示す。
さらに、各実施例及び比較例に係る液状調味料の含水率を測定した。この含水率を表2に示す。単位は、各実施例及び比較例の質量に対する質量%である。液状調味料の含水率は、表1に示す具材、パン粉、調味料のそれぞれの配合比率と、表3に示す具材、パン粉、調味料のそれぞれの含水率とから求めたものである。
Figure 0005877718
Figure 0005877718
表2に示すように、実施例1,2では、残油量が約20質量%以下であり、元の60質量%から大幅に減っている。官能評価としても、油っぽさが低減し、食感も良いものであった。
一方、比較例1は、残油量が約27質量%であり、元の60質量%から減っているものの、官能評価としては、やや油っぽく、また水分が多く、サクサクとした食感がないものであった。比較例2は、残油量が約37質量%であり、元の60質量%から半分も減っていない。官能評価としても、べたつき、油っぽいものであった。
本試験例1からは、油っぽさが低減された液状調味料は、含水率が4質量%以下であることが分かる。
[試験例2]
食用油に、フライドオニオン、フライドガーリックを添加し、さらにパン粉Bを添加して混和して液状調味料とした。フライドオニオン、フライドガーリック及びパン粉Bは何れも等量とし、これらの合計量に応じて実施例3〜5、比較例3とした。表4に、実施例3〜5、比較例3の配合比率を示す。単位は何れも質量%である。
Figure 0005877718
このようにして得られた各実施例及び比較例について、試験例1と同様に、官能評価を行い(比較例2と比較した)、さらに含水率を求めた。表5にこれらの結果を示す。
Figure 0005877718
表5に示すように、実施例3では、油っぽさは感じるものの、油っぽさが軽減していることが分かった。また、実施例4では、具材及びパン粉の食感を感じ、かつ油っぽさが軽減したものであった。実施例5は、油が少なく感じられるものの、具材及びパン粉の食感を感じられるものであった。
一方、比較例3は、油よりも明らかに具材及びパン粉が多くなりすぎて、液状調味料としては不適であった。
本試験例2からは、油っぽさが低減された液状調味料は、食用油の含有量が40質量%以上95質量%以下であることが分かる。特に、食用油の含有量が40質量%以上80質量%以下であれば、油っぽさが低減されるとともに、具材及びパン粉の食感が得られる液状調味料が得られることが分かる。
さらに、本試験例2からは、含水率が0.4質量%以上であれば、油っぽさの低減効果が得られることが分かる。
[試験例3]
実施例6〜10として、食用油に、フライドオニオン、フライドガーリックを添加し、さらにパン粉Bを添加し、試験例1に示した調味料を混和した液状調味料を用いた。実施例6〜10のそれぞれは、フライドオニオン、フライドガーリック、調味料の量は同じであり、パン粉Bの量のみが異なる。表5に、実施例6〜10の配合比率を示す。単位は何れもgである。パン粉Bの括弧内の数値は、液状調味料に対するパン粉Bの割合(単位は質量%)である。
Figure 0005877718
このようにして得られた各実施例について、試験例1と同様に、残油量を測定し、含水率を求め、官能評価を行った。残油量の単位はgであり、含水率の単位は質量%である。表7にこれらの結果を示す。
Figure 0005877718
表7に示すように、実施例6は、やや油の軽減効果があり、実施例7〜9では、十分な油の軽減効果があることが分かる。実施例10では、パン粉の食感が出過ぎではあったが、油っぽさは軽減されていた。
本試験例3からは、パン粉の含有量が1質量%〜18.2質量%であれば、残油量が36.30g以下となり、油の軽減効果があることが分かる。さらに、本試験例3からは、含水率が0.4質量%以上4.0質量%以下であることも分かる。
[試験例4]
実施例11〜14、比較例4として、試験例1の実施例2と同様の配合比率の液状調味料を用いた。実施例11〜14、比較例4はそれぞれパン粉Bの大きさが異なる。これらの実施例及び比較例について、残油量を測定するとともに官能評価を行った。表8に、各実施例及び比較例のパン粉の大きさ、残油量(g)、官能評価を示す(比較例4に関しては残油量を測定していない)。
Figure 0005877718
実施例11〜14のように、パン粉の大きさが4メッシュパスよりも小さく20メッシュオンよりも大きい場合、パン粉は油を吸湿するとともに、サクサクとした食感を維持することができる。
一方、比較例4のように、パン粉の大きさが25メッシュパスよりも小さいと、官能評価がザラザラとした食感となり、液状調味料としては不適であることが分かる。
これらのことから、本発明に係るパン粉は、4メッシュパスよりも小さく、25メッシュオンよりも大きいことが好ましいことが分かる。

Claims (4)

  1. 食用油と、具材と、パン粉とを含み、水分が0.4質量%以上4.0質量%以下であり、前記パン粉の大きさは、4メッシュパスよりも小さく、25メッシュオンよりも大きいことを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料。
  2. 請求項1に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、
    前記パン粉の含水率は、14質量%以下である
    ことを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料。
  3. 請求項1又は請求項2に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、
    前記食用油の含有量は、40質量%以上80質量%以下である
    ことを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載する具材及び食用油含有液状調味料において、
    前記パン粉の含有量は、1質量%以上18.2質量%以下である
    ことを特徴とする具材及び食用油含有液状調味料。
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