JP5877285B1 - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

湾曲部を半固定状態、半固定解除状態に切替可能で、且つ、湾曲部を湾曲させる際の湾曲操作力量を軽減しつつ操作性に優れた内視鏡を提供する。内視鏡1は、被観察部に挿入され、少なくとも二方向に湾曲可能な湾曲部2bを設けた挿入部2と、挿入部2に連設された操作部3と、先端が湾曲部2bに連結され、牽引により湾曲部2bを湾曲させる湾曲ワイヤ11と、湾曲ワイヤ11の基端が連結される、操作部3に設けられた球体13を中心に揺動可能に設けられ、揺動によって湾曲ワイヤ11に牽引力を付与する湾曲操作部材5と、23が球体13よりも挿入部2側において湾曲操作部材5に揺動可能に連結され、23の端部を介して湾曲操作部材5を押圧可能なバネ29を有する操作力量低減部20と、バネ29が湾曲操作部材5を押圧する押圧状態と非押圧状態とに切替える半固定機構切替操作部材6と、を具備する。

Description

本発明は、挿入部の先端側に湾曲部を有し、手元側の操作部に設けられた湾曲操作部材によって湾曲部の湾曲操作を行う内視鏡に関する。
近年、内視鏡は、医療分野および工業用分野において利用されている。内視鏡には、細長な挿入部の先端側に湾曲部を設けたものがある。一般的に、湾曲部は、挿入部の基端側の操作部に設けられた湾曲操作部材を手元操作することによって所望する方向に湾曲動作するように構成されている。
操作部には、湾曲操作部材としては、軸回りに回動操作される湾曲ノブ或いは湾曲レバー、傾倒操作されるジョイスティック型レバー等が設けられている。
挿入部に設けられた湾曲部は、弾性力を有する湾曲ゴムによって被覆されている。また、挿入部内には例えば、処置具チャンネルチューブ、送気チューブ、送水チューブ、複数の信号線を一纏めにした信号ケーブル、照明用ライトガイド等、複数の内視鏡内蔵物が挿通配置されている。これら内視鏡内蔵物は、湾曲部を湾曲させる際の弾性抵抗となる。したがって、湾曲部を湾曲させた際、湾曲される該湾曲部には湾曲ゴム及び内視鏡内蔵物により当該湾曲部を直線状態に戻そうとする弾性復元力(図1の実線L参照)が働く。
また、内視鏡の湾曲時には内蔵物同士が接触して発する摩擦力が発生する。
そして、これら弾性復元力と摩擦力とを合わせた湾曲部抵抗力は、湾曲部の湾曲角度が増すにつれて増加する。
このため、湾曲部を湾曲させる際、使用者は、湾曲操作部材を湾曲部抵抗力に抗する力量である図1の第1の破線L1に示す湾曲操作力量で操作する。このとき、湾曲部の湾曲角度が大きくなるにしたがって湾曲部抵抗力が増加して、湾曲操作部材を操作する湾曲操作力量も増大していく。
この結果、使用者の手指にかかる負担が大きくなる。そして、この操作中において、使用者が一時的に湾曲操作部材から手指を離してしまった場合、湾曲ゴム及び内視鏡内蔵物が有する弾性復元力等によって湾曲角度が減少されて観察部位を見失うおそれがあった。
この不具合を解消する目的を含めて従来の内視鏡の操作部には、例えばレバーと、カム機構と、摩擦板とで構成された半固定機構が設けられていた。半固定機構は、レバー操作に伴って摩擦板を湾曲ワイヤの一端が固定された例えばドラムに接触させた半固定状態と、摩擦板をドラムから離間させた半固定解除状態とを切り替える機構である。
半固定状態において、湾曲部は、湾曲操作部材の操作に伴って湾曲動作可能である一方、使用者が湾曲操作部材から手指を離してしまったときには離す以前の湾曲状態を保持する。このため、使用者は、目的の観察部位をとらえた際、半固定状態を選択して、観察部位を見失うことを防止しつつ観察等を行うようにしていた。
なお、湾曲操作部材を操作する湾曲操作力量は、湾曲部の湾曲角度を大きくしていく第1の破線L1に示す第1の湾曲操作力量と、その状態で湾曲角度を保持する第2の破線2で示す湾曲保持力量とで異なり、湾曲保持力量は、弾性復元力よりも小さくなる。
これは、湾曲ゴム及び内視鏡内蔵物は、湾曲部の湾曲角度を大きくしていく場合には復元力として作用し、湾曲角度を保持する場合には摩擦力が復元力とは逆方向に作用するためである。言い換えれば、湾曲操作部材を操作中に該湾曲操作部材から手指を離してしまった場合に、湾曲部の湾曲角度が変わらないようにするためには、湾曲保持力量を相殺する半固定力(図の矢印で示す大きさの力F)を半固定機構からドラムに付与すればよい。
しかしながら、半固定状態において、湾曲操作部材の操作によって湾曲部が動作することが望まれているため、半固定状態における湾曲操作力量は、第1の湾曲操作力量に半固定力(力F)を加算した二点鎖線L3に示す第2の湾曲操作力量となる。即ち、半固定機構を設けた内視鏡においては、使用者が湾曲操作部材から手指を離した際のリスクから解消される一方、半固定状態における湾曲操作時において手指にかかる負担がさらに増大される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、湾曲部を半固定状態、半固定解除状態に切替可能で、且つ、湾曲部を湾曲させる際の湾曲操作力量を軽減しつつ操作性に優れた内視鏡を提供することを目的にしている。
本発明の一態様の内視鏡は、被観察部に挿入され、挿入軸方向に対して少なくとも二方向に湾曲可能な湾曲部を設けた挿入部と、前記挿入部の基端側に連設された操作部と、先端が前記湾曲部に連結され、牽引により該湾曲部を湾曲させる牽引部材と、前記牽引部材の基端が連結される、前記操作部に設けられた支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動によって前記牽引部材に牽引力を付与する湾曲操作部材と、第1の端部と第2の端部とを有し、前記第1の端部が前記支点から予め定めた高さ突出した連結部において前記湾曲操作部材に揺動可能に連結され、該第1の端部を介して前記湾曲操作部材を押圧可能な弾性部材を有する操作力量低減部と、前記弾性部材が前記湾曲操作部材を押圧する押圧状態と非押圧状態とに切替える切替操作部材と、を具備している。
従来の内視鏡における湾曲部の湾曲角度と湾曲操作部材を操作する湾曲操作力量との関係を説明する図 操作部に湾曲操作部材と半固定機構切替操作部材とを有する内視鏡の模式図 操作力量低減部と半固定機構切替操作部材と湾曲操作部材とを備える操作部内の一構成例を説明する図 半固定機構切替操作部材を半固定状態にした操作部内の構成を説明する図 半固定解除状態における内視鏡の作用を説明する図 半固定状態における内視鏡の作用を説明する図 本願内視鏡における湾曲部の湾曲角度と湾曲操作部材を操作する湾曲操作力量と反力付勢力との関係を説明する図 図6A及び図6Bは半固定機構切替操作部材の他の構成例を説明する図であって、半固定機構切替操作部材の半固定状態を説明する図 半固定機構切替操作部材の半固定解除状態を説明する図 半固定機構切替操作部材に含まれる操作力量低減部のアシスト力を調整する機構を説明する図 操作部の一面側に湾曲操作部材を備え、半固定機構切替操作部材を一面の反対面である他面側に備える操作部の構成例を説明する図 操作部を構成する操作部本体内の正面図であって、半固定機構切替操作部材の半固定状態を説明する図 操作部を構成する操作部本体内の背面図であって、半固定状態を説明する図 操作部を正面側から見た斜視図であって、半固定状態における操作部本体内の構成を説明する図 操作部を背面側から見た斜視図であって、半固定状態における操作部本体内の構成を説明する図 半固定状態から半固定解除状態に切替操作するとき作用を説明する図 半固定状態から半固定解除状態に切替操作するとき作用を説明する図 半固定状態から半固定解除状態に切り替えられた状態を説明する図 半固定状態から半固定解除状態に切り替えられた状態を説明する図 半固定解除状態から半固定状態に切替操作するとき作用を説明する図 半固定解除状態から半固定状態に切替操作するとき作用を説明する図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
なお、以下の説明に用いる各図面は、模式的に示すものであり、各構成要素を図面上で認識可能な程度に示すために、各部材の寸法関係や縮尺等は、各構成要素毎に異ならせて示している場合がある。したがって、本発明は、これらの図面に記載された構成要素の数量,構成要素の形状,構成要素の大きさの比率及び各構成要素の相対的な位置関係等、図示の形態のみに限定されるものではない。
図2示すように内視鏡1は、長尺な挿入部2と、この挿入部2の基端に連設された操作部3と、操作部3から延出されるユニバーサルコード4と、を設けて構成されている。ユニバーサルコード4の端部には、外部装置である図示されてない光源装置に接続される内視鏡コネクタ(不図示)が設けられている。
挿入部2は、体内等の被観察部に挿入される部分であって、先端側から順に先端部2a、湾曲部2b、及び硬性管部2cが設けられている。先端部2aは、硬質部材である例えばステンレス製である。湾曲部2bは、挿入軸方向に対して例えば上下左右の四方向に湾曲するように構成されている。硬性管部2cは、ステンレスなど金属性管部材で形成されている。
なお、湾曲部2bは、挿入軸方向に対して少なくとも二方向に湾曲可能であればよい。また、以下の説明では、湾曲部2bが上下左右の四方向に湾曲する構成において、上下方向に湾曲させる構成と左右方向に湾曲させる構成とは略同様である。このため、上下方向に湾曲させる構成について主に説明する。
湾曲部2bは、主に、湾曲駒組(不図示)と、湾曲ゴム2gとを設けて構成されている。湾曲駒組は、図示されていない複数の湾曲駒を回動自在に連結して、上下左右に湾曲するように構成されている。湾曲ゴム2gは、予め定めた弾性力を有する外皮であって、湾曲駒組の外周を被覆している。
湾曲ゴム2gの弾性力は、湾曲部2bを湾曲させる際の抵抗力として作用し、湾曲部2bが湾曲状態においては該湾曲部2bを直線状態に復帰させようとする復元力として作用する。
挿入部2の内部には後述する信号ケーブル及び照明用ライトガイド、送気チューブ、送水チューブなどが挿通されている。
なお、上述において挿入部2は、先端部2a、湾曲部2b、及び硬性管部2cを連設するいわゆる硬性挿入部としている。しかし、挿入部2は、硬性挿入部に限定されるものでは無く、先端部2a、湾曲部2b、及び柔軟性を有する可撓管部2dを連設した軟性挿入部であってもよい。また、挿入部2内に処置具チャンネルチューブ等が挿通されていてもよい。
操作部3の基端側に外装部材であるゴムブーツ7が設けられている。ゴムブーツ7は、予め定めた弾発性を有する弾性部材であって、弾性保持部7aと弾性固定部7bとを有する。弾性保持部7aは、アングルレバー12を弾性保持する機能を有し、弾性固定部7bはフレーム8の開口8mを閉塞する機能を有している。
操作部3には、湾曲操作部材5と半固定機構切替操作部材6とが設けられている。
湾曲操作部材5は、湾曲部2bを遠隔操作する湾曲操作部として例えばジョイスティックタイプのアングルレバー12を有している。アングルレバー12は、操作部3を構成するゴムブーツ7の弾性保持部7aから突出するように設けられている。アングルレバー12は、傾倒方向の変更及び傾倒角度の変更に伴って湾曲部2bを上下左右の四方向のいずれかに湾曲角度を変更しつつ動作させる。
一方、半固定機構切替操作部材6は、半固定状態又は半固定解除状態に切替操作する半固定操作部として例えば切替レバー31を有している。切替レバー31は、例えば実線に示す位置と破線に示す位置とに切替自在であり、実線の位置のとき半固定機構を半固定解除状態に設定し、破線の位置のとき半固定状態に設定する。
半固定機構は、半固定状態において、アングルレバー12の傾倒操作に伴って湾曲部2bを湾曲動作させることを可能にすると共に、湾曲操作中にアングルレバー12から手指を離したときアングルレバー12の傾倒操作位置を保持することが可能である。つまり、湾曲部2bは、アングルレバー12から手指を離したとき湾曲ゴム2gの復元力等に抗した能動湾曲状態であり、手指を離した時点における湾曲状態に維持される。
一方、半固定機構は、半固定解除状態において、勿論、アングルレバー12の傾倒操作に伴って湾曲部2bを湾曲動作させることは可能であるが、湾曲操作中にアングルレバー12から手指を離したときアングルレバー12の傾倒操作位置を保持することが不可能になる。つまり、湾曲部2bは、アングルレバー12から手指を離したとき受動湾曲状態に変化して、湾曲ゴム2gから復元力、外部からの外力等によって湾曲動作が可能になる。
なお、アングルレバー12の配置位置及び切替レバー31の配置位置は一例である。また、湾曲部2bの湾曲方向を上下左右の四方向としているが、湾曲部2bの湾曲方向は四方向に限定されるものでは無く、上下の二方向に湾曲する構成であってもよい。
図3Aおよび図3Bを参照して湾曲操作部材5及び半固定機構切替操作部材6を備えた操作部3の構成を説明する。
挿入部2の基端側に設けられた操作部3の外装部材であるハウジング(不図示)の内面にはフレーム8が配設され、フレーム8には湾曲操作ユニット10が設けられている。
湾曲操作ユニット10は、湾曲操作部材5と、操作力量低減部20と、半固定機構切替操作部材6と、を設けて構成されている。
フレーム8は、例えば円筒形状であって、底面8b側に設けられた挿入部配設部8aと、開口8m側に設けられた湾曲機構取付部8cと、を有している。フレーム8は、挿入部配設部8aと、湾曲機構取付部8cとが一体な構成、或いは、パイプ形状のフレーム本体(不図示)に挿入部配設部8aと、湾曲機構取付部8cとを螺合、接合、接着剤等で一体に構成したものであってもよい。
挿入部配設部8aには、挿入部2の基端部2rが配設され、基端部2rが挿入部配設部8aに一体的に固設される。開口8mにはゴムブーツ7の弾性固定部7bが水密に固設される。湾曲機構取付部8cは、取付部本体8dと、蓋部8eとで構成されている。
取付部本体8dは、湾曲機構配設部8fとフレーム固定部8gとを設けて構成されている。フレーム固定部8gは、一端面側が平面に形成され、他端面側から湾曲機構配設部8fが突出する、予め定めた厚みの円板部である。
フレーム固定部8gの外周面は、一体面であって、半田等による接合或いは接着剤による接着によってフレーム8の内周面に一体に固設される。
湾曲機構配設部8fは、フレーム固定部8gの他端面中央から予め定めた高さ突出した例えば円柱形状の中央凸部である。湾曲機構配設部8fには第1の半球凹部8h1と傾倒用逃がし孔8kとが設けられている。
第1の半球凹部8h1は、湾曲機構配設部端面に円形の開口を有する。傾倒用逃がし孔8kは、第1の半球凹部8h1と外部とを結ぶテーパー形状の中心軸方向貫通孔であって、フレーム固定部8gの中央端面に開口を有する。傾倒用逃がし孔8kは、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。
なお、フレーム固定部8gに中心軸に平行な軸を有する複数の貫通孔を設け、湾曲機構取付部8cの軽量化を図るようにしてもよい。
一方、蓋部8eは、湾曲機構配設部8fと同様な円柱体であって、第2の半球凹部8h2と揺動用逃がし孔8nとが設けられている。第2の半球凹部8h2は、一端面に円形の開口を有する。揺動用逃がし孔8nは、第2の半球凹部8h2と外部とを結ぶテーパー形状の中心軸方向貫通孔であって、他端面に開口を有する。揺動用逃がし孔8nは、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。
なお、蓋部8eは、例えば、ねじ固定によって、湾曲機構配設部8fの端面に対して一体に固設される。この場合、蓋部8eには、座ぐり穴及びねじ逃がし孔が形成され、湾曲機構配設部8fには雌ねじを設けた凹部が形成される。
蓋部8eを湾曲機構配設部8fに固定する際、第1の半球凹部8h1に後述する球体(符号13参照)を予め配置させ、その上で、蓋部8eをねじ固定する。この結果、第1の半球凹部8h1と第2の半球凹部8h2とを組み合わせて構成された球体配設部8q内に球体13が可動自在に配置される。
湾曲操作部材5は、牽引部材である湾曲ワイヤ11に牽引力を付与するアングルレバー12、球体配設部8q内に配設される球体13、及び揺動枠14とで構成されている。
球体13は、球体13の中心を通過する軸の一方側端部にレバー連結部が設けられ、他方側端部に揺動軸連結部が設けられている。レバー連結部及び揺動軸連結部は凹部であって雌ねじ部である。
本実施形態において湾曲ワイヤ11は、上湾曲ワイヤ11u及び下湾曲ワイヤ11dである。上湾曲ワイヤ11uの先端は、湾曲部2bを構成する湾曲駒組の先端湾曲駒(不図示)の予め定めた部位に固設されている。下湾曲ワイヤ11dの先端は、先端湾曲駒の予め定めた部位に固設されている。一方、上湾曲ワイヤ11uの基端及び下湾曲ワイヤ11dの基端は、後述するワイヤ係止部材15に固設されている。
アングルレバー12は、湾曲操作部であって例えば金属製のレバー本体12aと、例えば半球形状で金属製の指掛部12bとを有している。指掛部12bは、ゴムブーツ7の弾性保持部7aから突出するレバー本体12aの一端部に固設されている。
レバー本体12aの他端部は、球体連結部12cであって雄ねじ(不図示)が設けられている。球体連結部12cの雄ねじは、球体配設部8q内に配設された球体13のレバー連結部に螺合された上で、例えば接着によって一体固定されている。
この結果、球体13は、アングルレバー12の操作に伴って球体配設部8q内で可動される揺動枠14は、連結軸14aと、十字形状枠部(以下、十字枠と記載する)14bと、操作力量低減部連結部14cと、で構成されている。
連結軸14aは、十字枠14bの一端面中央から予め定めた高さ突出した断面形状が円形の中央棒部である。これに対して、操作力量低減部連結部14cは、十字枠14bの他端面中央から予め定めた高さ突出した例えば円柱形状の中央凸部である。
連結軸14aの端部には球体13の揺動軸連結部に螺合される雄ねじ(不図示)が設けられている。連結軸14aの雄ねじは、球体配設部8q内に配設された球体13の揺動軸連結部に螺合された上で、例えば接着によって一体固定されている。
この結果、球体配設部8q内で球体13が可動されると、該球体13に一体な連結軸14aも移動して十字枠14bが揺動する。
操作力量低減部連結部14cには、後述する操作力量低減部20の第1連結球部23を可動自在に配置するための球部連結部14d及び揺動用逃がし孔14eが設けられている。
球部連結部14dは、例えば、連結部用穴14fと、連結部用穴14fに固設されるトメ部材14gとで構成される。連結部用穴14fは、操作力量低減部連結部14cの側周面から揺動枠14の中心軸に直交する軸を中心軸にして形成され、底部は半球形状である。操作力量低減部20の第1連結球部23は、連結部用穴14fを通過して半球形状の底面に導かれる。
トメ部材14gは、棒状部材であって、連結部用穴14f内の予め定めた位置に例えば接着によって一体に固定される。トメ部材14gの先端面は、凹み球面として形成されている。
つまり、球部連結部14dは、連結部用穴14fの半球形状の底面とトメ部材14gの凹み球面形状の先端面とを組み合わせて構成される。
操作力量低減部連結部14cは、端面に揺動用逃がし孔14eの開口を有する。揺動用逃がし孔14eは、球部連結部14dと外部とを結ぶテーパー形状の中心軸方向貫通孔であって、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。
符号14cは、切欠溝である。切欠溝14cは、操作力量低減部20の第1連結球部23を連結部用穴14fの半球形状の底面に向けて操作部長手軸3aに直交する側方から配置する際、操作力量低減部20の第1連結軸24aが通過する。
なお、球部連結部14dを、上述した球体配設部8qと同様な構成である第1の半球凹部と第2の半球凹部とを組み合わせて構成するようにしてもよい。
十字枠14bは、上用腕14bu、下用腕14bd、左用腕(不図示)、及び右用腕(不図示)を有している。上用腕14bu、下用腕14bd、左用腕、及び右用腕は、操作力量低減部連結部14cの側周面から放射状に突出するように設けられ、本実施形態においては、周方向に90度間隔である。
本実施形態において、上用腕14buの端部には、ワイヤ挿通孔14hと係止用凹部14kとが設けられている。ワイヤ挿通孔14hは、上湾曲ワイヤ11uが遊嵌状態で配置される貫通孔であって、上用腕14buの一面及び他面に開口を有する。
係止用凹部14kは、上用腕14buの一面側に形成された窪みである。係止用凹部14k内には上湾曲ワイヤ11uの他端が一体に固設されたワイヤ係止部15が配設される。係止用凹部14kの中心軸とワイヤ挿通孔14hの中心軸とは同軸である。
下用腕14bdの端部には上用腕14buと同様なワイヤ挿通孔14hと係止用凹部14kとが設けられている。したがって、下用腕14bdの一面及び他面は、ワイヤ挿通孔14hの開口を有する。また、下用腕14bdの一面に設けられた係止用凹部14kの窪みには、下湾曲ワイヤ11dに固設されたワイヤ係止部15が配設される。
上湾曲ワイヤ11u及び下湾曲ワイヤ11dは、アングルレバー12の傾倒操作に伴って揺動枠14が球体13の中心回りに揺動されて上用腕14bu及び下用腕14bdが傾くことによって牽引、弛緩される構成になっている。
すなわち、揺動枠14は、アングルレバー12の傾倒操作に伴って球体13の中心に揺動する。球体13は、湾曲操作部材5の支点である。
操作力量低減部20は、湾曲操作部材5と半固定機構切替操作部材6との間に設けられている。操作力量低減部20は、湾曲操作部形成部(以下、第1低減部と記載する)21と、半固定機構部形成部(以下、第2低減部と記載する)22と、弾性部材である圧縮コイルバネ(以下、バネと略記する)29と、を設けて構成されている。
第1低減部21には、第1の端部となる第1連結球部23と、第1外向フランジ(以下、第1フランジと略記する)24と、摺動軸25と、が設けられている。
第1連結球部23は、球状部であって、第1フランジ24から突出された第1連結軸24aの端部に設けられている。第1連結球部23は、上述した湾曲操作部材5の球部連結部14d内に可動自在に配置される。
第2低減部22には、筒部26と、第2外向フランジ(以下、第2フランジと略記する)27と、第2の端部となる第2連結球部28と、が設けられている。
第2連結球部28は、球状部であって、第2フランジ27から突出された第2連結軸27aの端部に設けられている。第2連結球部28は、上述した半固定機構切替操作部材6の後述する第2球部連結部39内に可動自在に配置される。
筒部26は、第2フランジ27の一面から予め定めた高さ突出しており、第2低減部中心軸に沿った中央穴26hが設けられている。筒部26の外径は、バネ29のコイル内径より予め定めた寸法小径に形成されている。中央穴26hの内径は、摺動軸25の外径寸法を考慮して予め定めた嵌め合いに設定されててる。
バネ29は、筒部26の外周面に配置される。バネ29は、予め設定した弾性力を備えて自然長は予め定めた高さに設定されている。
操作力量低減部20は、筒部26の外周面にバネ29を配置させた状態で、筒部26の中央穴26h内に摺動軸25を挿入して構成される。この構成において、第1低減部21と第2低減部22とは、第1連結球部23の中心と第2連結球部28の中心とを結ぶ長手軸に沿って、進退移動自在である。
図3Aに示すように挿入部2の湾曲部2bが直線状態(中立位置)のとき、第2連結球部28の中心、第1連結球部23の中心、球体13の中心は、操作部長手軸3a上に一直線に配置され、バネ29は自然長である。このとき、バネ29の一方の座は、第1フランジ24の他面側に配置され、バネ29の他方の座は第2フランジ27の一面側に配置されるようになっている。
なお、バネ29の一方の座及び他方の座がそれぞれ、第1フランジ24の他面側及び第2フランジ27の一面側にそれぞれ当接していない状態であってもよい。
図3A及び図3Bに示すように半固定機構切替操作部材6は、切替レバー31と、スライド部材32と、で主に構成されている。
切替レバー31は、例えば金属製のレバー本体33と、ピニオンギヤ部34とを有している。ピニオンギヤ部34は、操作部内に位置する端部に一体に設けられている。切替レバー31は、軸35を中心に回動自在であり、時計回りへの回転及び反時計回りへの回転が可能である。
なお、切替レバー31の反対側の端部に例えば半球形状の指掛部を設けるようにしてもよい。
スライド部材32は、スライド部材本体(以下、スライド本体と略記する)36と、キー37とを有している。
キー37は、直方体形状で細長な案内部材であって、フレーム8に一体に設けられている図示されていない地板に固設されている。キー37は、操作部3の操作部長手軸3aに平行に設けられている。
スライド本体36には、キー37が配置されるキー溝(不図示)と、ピニオンギヤ部34が噛合するラック38と、第2球部連結部39と、が設けられている。第2球部連結部39には、第2連結球部28が可動自在に配置される。符号39hは、第2連結球部用逃がし孔であって、第2球部連結部39と外部とを結ぶテーパー形状の中心軸方向貫通孔であって、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。
スライド本体36は、スライド本体のキー溝をキー37に配置することによって操作部長手軸3a方向に進退移動自在に配置される。ピニオンギヤ部34とラック38とはラックピニオン機構を構成する。
したがって、スライド本体36は、切替レバー31が軸35を中心に反時計回りに回転されて、図3Bの破線に示す位置から図3Bの実線に示す位置に切り替えられていくとき、ピニオンギヤ部34とラック38との噛み合わせが変更されていくによって、操作部長手軸3a方向である矢印Y3B方向に徐々に移動される。
なお、切替レバー31が逆方向である時計回りに回転されると、スライド本体36は、ラックピニオン機構によって矢印Y3B方向とは逆方向に移動される。
湾曲部2bが直線状態において、切替レバー31を破線に示す位置から実線に示す位置に切り替えることによって、スライド本体36は、矢印Y3B方向に距離L、移動する。このスライド本体36の移動に伴って操作力量低減部20を構成する第2連結球部28も操作部長手軸3aに沿って第1連結球部23に近づいていく。
すなわち、第2低減部22が第1低減部21に向かって移動されていくことによって、第1フランジ24と第2フランジ27との間に配設されているバネ29が徐々に圧縮されていく。バネ29が予め定めた圧縮状態に到達すると、操作力量低減部20が矢印Y3B方向に移動される。
この結果、第1連結球部23の外表面が球部連結部14dの内表面に接触し、その後、第1連結球部23が球部連結部14dを予め定めた押圧力で押圧して半固定状態になる。
すなわち、本実施形態の内視鏡1において、半固定機構切替操作部材6は、切替レバー31及びスライド部材32に操作力量低減部20を含めて構成されている。
なお、図3Aに示すバネ29が自然長のとき、バネ29のそれぞれの座から第1フランジ24の他面及び第2フランジ27の一面にバネ29から付勢力が働いていない状態である。この状態において、第1連結球部23は、球部連結部14dに対して非押圧状態であって可動自在である。この状態を上述の半固定状態に対して半固定解除状態と呼ぶ。
また、第2球部連結部39は、例えば、上述した球部連結部14dと同様に、半球形状の底面を有する連結部用穴と凹み球面形状の先端面を有するトメ部材とを組み合わせて、或いは、上述した球体配設部8qと同様に第1の半球凹部と第2の半球凹部とを組み合わせて構成される。
ここで、半固定解除状態における操作部3の作用及び半固定状態における操作部3の作用を説明する。まず、半固定解除状態における操作部3の作用を説明する。
図3Aの半固定解除状態において、使用者が図4Aに示すようにアングルレバー12を例えば矢印Y4U方向に傾倒操作すると、揺動枠14が球体13を支点に時計回りに揺動される。この結果、図に示すように上用腕14buに配設されている上湾曲ワイヤ11uが牽引される一方、下湾曲ワイヤ11dが弛緩されて湾曲部2bが図に示すように上方向に湾曲される。
このとき、使用者は、アングルレバー12を前述したように湾曲ゴム2gの復元力と内視鏡内蔵物からの抵抗力とを合わせた湾曲部抵抗力に抗する図5の示す第1の破線L5に示す湾曲操作力量で操作することになる。したがって、アングルレバー12を操作する湾曲操作力量は、前述した通り湾曲部2bの湾曲角度が大きくなるにしたがって増加する。
すなわち、半固定解除状態における操作部3においては、従来の内視鏡と同様の操作感を得られるとともに、アングルレバー12から手指を離したとき、湾曲部2bは、受動湾曲状態となり、湾曲ゴム2gからの復元力、外部からの外力等によって湾曲動作が可能になる。
次に、半固定状態における操作部3の作用を説明する。
図3Bに示す半固定状態において、本実施形態の内視鏡1は、操作部3内に操作力量低減部20及び操作力量低減部20を含む半固定機構切替操作部材6を設けていることにより、湾曲操作中にアングルレバー12から手指を離したときアングルレバー12の傾倒操作位置を保持することが可能であると共に、アングルレバー12の操作力量が低減されて湾曲部2bを湾曲動作させることを可能である。
具体的に、図3Bの半固定状態において、使用者が図4Bに示すようにアングルレバー12を例えば矢印Y4U方向に傾倒操作すると、揺動枠14が球体13を支点に時計回りに揺動される。この結果、図に示すように上用腕14buに配設されている上湾曲ワイヤ11uが牽引される一方、下湾曲ワイヤ11dが弛緩されて湾曲部2bが図に示すように上方向に湾曲される。
本実施形態において、アングルレバー12を傾けて揺動枠14が時計回り方向に回転されると同時に、操作力量低減部20は第2連結球部28を支点にした反時計回りへの回転を開始する。すると、操作力量低減部20の長手軸20aが操作部長手軸3aに対して傾き、操作力量低減部20のバネ29の付勢力によって第1低減部21が第2低減部22から離間される方向、すなわち、矢印Y4B方向に移動される。
ここで、バネ29から第1低減部21に付加される付勢力は、アングルレバー12に連動して回転する揺動枠14を時計方向に回転させる力として付与される。即ち、操作力量低減部20は、アングルレバー12を傾倒操作して湾曲部2bを湾曲動作させるとき、揺動枠14にバネ29の予め定めた付勢力に対応する回転トルクであって、湾曲操作をアシストする反力付勢力(アシスト力とも記載する)を付与して、アングルレバー12の操作力量を低減させる。
なお、図4Bにおいてアングルレバー12を矢印Y4Uとは逆方向に傾けて揺動枠14を反時計回り方向に回転させたときには、操作力量低減部20が第2連結球部28を支点に時計回りに回転されて、操作力量低減部20の長手軸20aが操作部長手軸3aに対して逆方向に傾く。この結果、操作力量低減部20のバネ29の付勢力によって第1低減部21が第2低減部22から離間させる方向の付勢力が付加される。そして、バネ29から第1低減部21に付加される付勢力は、アングルレバー12に連動して回転する揺動枠14を反時計方向に回転させる力として付与される。
このように、操作力量低減部20は、アングルレバー12を傾倒操作して湾曲部2bを上方向、或いは下方向に湾曲動作させるとき、揺動枠14の傾き方向に対して反力付勢力を付与してアングルレバー12の操作力量を低減することができる。
換言すると、半固定状態において、アングルレバー12を傾倒操作して湾曲部2bを湾曲させるとき、操作力量低減部20のバネ29から揺動枠14が傾く方向に対して付勢するアシスト力が加えられる。
アングルレバー12と揺動枠14とは球体13によって一体に連結されている。そして、球体13は、球体配設部8qに可動保持され、アングルレバー12と揺動枠14とは球体13を中心に連動して回転する。したがって、操作力量低減部20のバネ19の付勢力によって、球体13の中心回りに発生した回転トルクは、アングルレバー12の操作力量を低減させる反力付勢力となる。
そして、操作力量低減部20のバネ19から与えられる球体13の中心回りの回転トルクは、アングルレバー12を傾けたときの球体13の回転角度の絶対値が大きくなるほど、球体13の中心回りに発生する回転成分が大きくなり増加していく。
即ち、操作力量低減部20が与える反力付勢力は、図5の第1の実線L6に示すようにアングルレバー12の操作による球体13の回転角度の絶対値が大きくなるほど増加して、アングルレバー12の操作時に必要な操作トルクが反力付勢力分、低減される。
したがって、使用者は、アングルレバー12を操作して湾曲部2bの湾曲角度を増大させる際、第1の破線L5に示した湾曲操作力量から第1の実線L6で示される反力付勢力の分だけ小さな二点鎖線L7で示す湾曲操作力量で湾曲部2bを湾曲操作することが可能になる。
また、湾曲ゴム2gの復元力と内視鏡内蔵物の抵抗力とを合わせた力である湾曲された湾曲部2bを元の状態に戻そうと作用する第2の破線L8に示す湾曲部保持力量も、湾曲操作中において、第1の実線L6で示される反力付勢力が付与されることによって第2の実線L9に示すように0以下になる。
したがって、湾曲操作中において、使用者がアングルレバー12から手指を離したとき、湾曲部保持力量が0以下であることにより、アングルレバー12の傾倒操作位置が保持されて湾曲部2bの湾曲状態がアングルレバー12から手指を離したときの状態で保持される。
このように、本実施形態の内視鏡1によれば、切替レバー31を切替操作することによって、半固定状態と半固定解除状態を容易に得ることができる。
したがって、半固定解除状態において、通常の内視鏡と同様に湾曲部2bを湾曲させることが可能で、切替レバー31を操作して半固定状態に切り替えることにより、アングルレバー12から手指を離したとき湾曲部2bの湾曲状態が保持可能になる。
また、半固定状態における湾曲操作力量は、操作力量低減部20から付与される反力付勢力によって半固定解除状態に比べて低減される。したがって、湾曲操作性が向上して半固定状態における微妙な湾曲操作を容易に行うことができる。
なお、上述した実施形態においては、半固定機構切替操作部材6は、切替レバー31と、スライド部材32と、で主に構成されるとしている。しかし、半固定機構切替操作部材を図6A、6Bに示すように構成して半固定機構切替操作部材6Aを半固定状態と半固定解除状態とに切替操作するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
図6A、6Bに示すように半固定機構切替操作部材6Aは、切替レバー41とてこ部材42とで、主に構成されている。
切替レバー41は、例えば金属製のレバー本体43と、当接腕部44とを有してL字形状に形作られている。すなわち。当接腕部44の軸は、レバー本体43の軸に対して略直交して設けられている。切替レバー41は、屈曲部分に設けられた第1の軸45を中心に回動自在である。切替レバー41は、レバー本体43の軸が操作部長手軸3aに直交した状態において、該レバー41が第1の軸45を中心に回転しない中立状態になるように配置されている。なお、切替レバー41は、屈曲部分がない形状、たとえば直線形状でもよい。
てこ部材42は、例えば金属製であり、第2球部連結部46を有している。第2球部連結部46には第2連結球部28が可動自在に配置される。符号46hは、第2連結球部用逃がし孔であって、第2球部連結部46と外部とを結ぶテーパー形状の貫通孔であって、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。てこ部材42は、第2の軸47を中心に回動自在である。
てこ部材42は、第2球部連結部46から離間した端部が第2の軸47によって回動自在に保持されている。
本実施形態において、切替レバー41の当接腕部44にはてこ部材当接部となる曲面部44aが設けられている。曲面部44aは、てこ部材42の他面側に当接配置可能に構成されている。
切替レバー41の曲面部44aは、切替レバー41が第1の軸45を中心に挿入部側に回転操作されている間、てこ部材42の他面側に当接している。
このため、てこ部材42が第2の軸47を中心にアングルレバー12側に回転を開始すると、第2球部連結部46に配置されている操作力量低減部20の第2連結球部28が第1連結球部23に近づけられていく。
この結果、上述したように、第2低減部22が第1低減部21に向かって移動されて第1フランジ24と第2フランジ27との間に配設されているバネ29が圧縮状態に変化されて、半固定機構切替操作部材6Aが半固定状態になる。
本実施形態においては、切替レバー41が反時計回りに回転されて中立状態になる。ここで、さらに反時計回りに回転操作されて変極点を越えると、切替レバー41は、バネ29の付勢力によって開口の一端に当接した状態に保持される。
一方、図6Aに示す半固定状態から図6Bに示すように切替レバー41を第1の軸45を中心にアングルレバー12側に回転操作することによって半固定機構切替操作部材6Aは、半固定状態から半固定解除状態に切り替えられる。
このとき、切替レバー41の回転に伴って、曲面部44aは、てこ部材42の他面側から離間する方向に移動されていく。すると、てこ部材42による押圧力が徐々に減少されて、第1フランジ24と第2フランジ27との間で圧縮状態であったバネ29が徐々に伸長状態に変化していく。つまり、操作力量低減部20の第2低減部22が第1低減部21から離間するように移動されていく。
この結果、操作力量低減部20の第2連結球部28が配置される第2球部連結部46を有するてこ部材42がバネ29の付勢力によって第2の軸47を中心に挿入部2側に回転されていき、バネ29が略自然長に戻される。
なお、このとき、切替レバー41は、時計回りに回転されて中立状態になる。ここで、さらに時計回りに回転操作されて変極点を越えると、切替レバー41は、バネ29の付勢力によって開口の他端に当接した状態に保持される。
図7を参照してアシスト力調整機構を説明する。
上述したように揺動枠14にバネ29からの回転トルク(反力付勢力とも記載する)を付与することによってアングルレバー12の操作力量を低減させることが可能である。
この構造において、アングルレバー12を操作する湾曲操作力量より反力付勢力(アシスト力と記載する)が大きくなると、アングルレバー12を操作する以前に該レバー12が倒れてしまう。
一方、アングルレバー12を操作する湾曲操作力量がアシスト力よりも大きな関係であっても、十分に大きなアシスト力を付与しなければ操作力量の低減を十分に図れなくなるおそれがある。
アシスト力は、操作力量低減部20のバネの装備長を変更することによって実現できる。しかし、装備長の長さ調整を行った場合、調整量に対してアシスト力の変化量が小さい。このため、装備長を調整して所望のアシスト力を得るために、アシスト力の変化量を大きくするために調整量を大きく取れるようにする必要がある。しかし、バネの装備長を調整して所望のアシスト力を得られるようにするためには、操作部を大型化する必要が生じる。このため、小型なアシスト力調整機構が望まれている。
図7に示すように本実施形態のフレーム8Aには球部配設部8rが設けられている。球部配設部8rの内面は、球状の凹部である。
本実施形態の湾曲操作部材5は、湾曲ワイヤ11に牽引力を付与するとともに、アシスト力調整部を兼用する兼用アングルレバー50と、球部配設部8r内に配設される球状部61を設けた揺動枠60と、緩み止めナット59と、を具備して構成されている。アシスト力調整機構は、兼用アングルレバー50と揺動枠60とで構成される。
兼用アングルレバー50は、湾曲操作部であって例えば金属製のレバー本体51と、例えば半球形状で外周側面に平面部を有する金属製の指掛部52と、外周面に雄ネジを設けたレバー調整部53とを有している。指掛部52は、ゴムブーツ7から突出するレバー本体51の一端部に固設されている。
雄ネジを設けたレバー調整部53は、レバー本体51の他端部側に設けられ、レバー本体51より太径に設定されている。レバー調整部53の端面側には、操作力量低減部20の第1連結球部23が可動自在に配置される操作力量低減部連結部54が設けられている。
操作力量低減部連結部54は、例えば、上述した球部連結部14dと同様に、半球形状の底面を有する連結部用穴と凹み球面形状の先端面を有するトメ部材とを組み合わせて、或いは、上述した球体配設部8qと同様に第1の半球凹部と第2の半球凹部とを組み合わせて構成される。
符号54hは、球部用逃がし孔であって、操作力量低減部連結部54と外部とを結ぶテーパー形状の貫通孔であって、開口に近づくにしたがって径寸法が連続的に大径になる。
揺動枠60には、球状部61と、連結軸62と、十字枠63と、調整孔64と、が設けられている。
十字枠63は、上用腕14bu、下用腕14bd、左用腕(不図示)、及び右用腕(不図示)を有している。上用腕14bu、下用腕14bd、左用腕、及び右用腕は、連結軸62の側周面から放射状に突出するように設けられ、本実施形態においては、周方向に90度間隔である。
球状部61は、連結軸62の端部に設けられている。球状部61は、球面を有し、球部配設部8r内に可動自在に配置される。球状部61の先端側には、緩み止めナット配設面が形成されている。
連結軸62は、十字枠63の一端面側の中央から突出した断面形状が円形の中央凸部である。
調整孔64は、連結軸62の軸方向に細長な、十字枠63の他端面及び緩み止めナット配設面にそれぞれ開口を有する、貫通孔である。調整孔64の内周面には雌ネジが形成されている。調整孔64の雌ネジにはレバー調整部53の雄ネジが螺合配置される。
本実施形態においては、指掛部52を矢印Y7a方向或いは矢印Y7b方向に回転することによって、レバー調整部53がアングルレバー軸方向に進退移動されて、レバー調整部53の先端面の十字枠63の他端面からの突出量が変化するようになっている。
緩み止めナット59は、レバー調整部53の先端面の十字枠63の他端面からの突出量を調整した後、レバー調整部53に設けられている雄ネジに締結されて、十字枠63の他端面から突出されたレバー調整部53の先端面の突出量を保持する。
その他の構成は上述した実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
上述した構成によれば、反力付勢力を増加させる場合には、点C−点D間距離である半径Rを延ばす。
このとき、作業者は、緩み止めナット59を緩めた状態にする。その後、作業者は、指掛部52を矢印Y7a方向に回転させる。このことによって、レバー調整部53の先端面の十字枠63の他端面からの突出量が回転に伴って増加されて、半径Rが増大していく。
半径Rが所望の値に到達したなら、作業者は、緩み止めナット59を締結状態にする。このことによって、半径Rが所望の値に保持される。
この結果、半径Rが増大されることによって点C周りの回転モーメント(反力付勢力)が増加する。また、レバー調整部53の先端面の十字枠63の他端面からの突出量の増加に伴って、バネの装備長L0が短縮されてバネ29の力量が増加される。
このように、レバー調整部53を回転させて、該レバー調整部53の先端面の十字枠63の他端面からの突出量を調整することによって、半径R及びバネの装備長L0を変化させる複合作用を得て、反力付勢力を大きく変化させる力量調整を容易に行うことができる。
したがって、使用者の好みに合わせて操作力量の調整を容易に行える。
図8−図15を参照して湾曲操作部材及び半固定機構切替操作部材を操作部に操作性を考慮して設けた内視鏡の構成例を説明する。
なお、以下の説明において、上述した実施形態と同部材には同符号を付して説明を省略する。
図8に示すように内視鏡1の操作部3は、前カバー部3Aと、操作部本体3Bとを備え構成されている。前カバー部3A内には、湾曲操作部材5及び半固定機構切替操作部材6が設けられている。前カバー部3Aの図中上面である一面側からは、湾曲操作部材5のアングルレバー12が突出して設けられている。前カバー部3Aの図中下面であって一面の反対面である他面には半固定機構切替操作部材6の切替レバー100が設けられている。
アングルレバー12は、上述したようにジョイスティックタイプであり、傾倒操作される。切替レバー100は、レバー本体101と指当て部102とを備え、レバー本体101はレバー用軸103を中心に反時計回りに手動操作可能に構成されている。
図9に示すように湾曲操作部材5は、アングルレバー12と揺動枠14とを備え、揺動枠14は、アングルレバー12の傾倒操作に伴って揺動する。揺動枠14には上湾曲ワイヤ11u、下湾曲ワイヤ11dのそれぞれ基端がワイヤ係止部材15によって固設されている。
本実施形態のアングルレバー12の端面側には操作力量低減部連結部54が設けられている。操作力量低減部連結部54には、操作力量低減部20の第1連結球部23が可動自在に配置される。
符号20は、上述した操作力量低減部であって、第1低減部21と、第2低減部22と、バネ29と、を設けて構成されている。第1低減部21には第1連結球部23と、第1フランジ24と、摺動軸25とが設けられ、第2低減部22には筒部26と、第2フランジ27と、傾斜支持部材81とが設けられている。第1のフランジ24と第2フランジ27との間に配置されている弾性部材であるバネ29は、予め定めた圧縮状態であり、摩擦抵抗部材110の支持部材当付け部111が傾斜支持部材81に対して予め定めた力量で押圧配置されて、半固定機構切替操作部材6を半固定状態にしている。
傾斜支持部材81は、第2の低減部22の端部を構成する球部である。傾斜支持部材81は、摩擦抵抗部材110の支持部材当付け部111に脱落することなく、回動自在となるように取り付けられている。
なお、符号113は、第1捩りコイルバネであり、符号114は腕部材であり、符号115はバネ端末支持ピンである。第1捩りコイルバネ113は、摩擦抵抗部材110の支持部材当付け部111を第2の低減部22から離間させる方向に常時付勢する。
半固定機構切替操作部材6は、図8−図12に示す切替レバー100、摩擦抵抗部材110、レバー位置切替アーム120、予め定めた形状に形成したカム130、予め定めた形状に形成したラチェット140、予め定めた弾発性を有して予め定めた形状に形成された第1の板バネ150及び第2の板バネ160を設けて構成されている。
切替レバー100には、上述したレバー本体101、指当て部102及びレバー用軸103に加えて、操作板104、抵抗部材支持ピン105が設けられている。操作板104は、レバー用軸103に一体固定され、切替レバー100の操作に伴ってレバー用軸103を中心に回動する。抵抗部材支持ピン105は、操作板104の背面側から突出して設けられ、突出したピン部が摩擦抵抗部材110の底面116に当接して支持する。
なお、抵抗部材支持ピン105は、第1の板バネ150を操作板104に固設するための止めネジを兼用している。
レバー位置切替アーム120は、摩擦抵抗部材配置位置切替手段であって、切替アーム本体121がアーム軸122を中心に回動自在に配置されている。切替アーム本体121には、バネ端末支持ピン123及びカムピン125が正面側に突出して設けられている。符号124は切欠部であり、レバー用軸103が配置可能である。符号126は、第2捩りコイルバネであり、切替アーム本体121に設けられたカムピン125をカム130の凹部内カム面131に押し付ける方向に常時付勢する。
カム130及びラチェット140は、互いに一体的に接続され、兼用軸141を中心に回動自在に配置されている。第1の板バネ150は、ラチェット140を正面から見て時計回りに回転させる。第2の板バネ160は、ラチェット140が正面から見て反時計回りに回転することを阻止する。
ここで、半固定機構切替操作部材6の作用を説明する。
まず、使用者が図9−図12等に示した半固定状態を解除する操作について説明する。
使用者は、半固定状態を半固定解除状態に切替操作するとき、指当て部102に手指の何れか当て付けて切替レバー100を前カバー部3Aの外表面に向けて移動させていく。
すると、レバー本体101の回動に伴ってレバー用軸103と操作板104とが一体で反時計方向への回転を開始する。
このとき、図13Aに示すように操作板104に固定された第1の板バネ150がラチェット140を時計回りに回転させる。
また、ラチェット140の回転に伴って、カム130も時計回りに回転され、このカム130の回転に伴ってカムピン125が第2捩りコイルバネ126の付勢力に抗してカム130の凹部内カム面131に沿って凸部外カム面132に向けて移動させつつ、レバー位置切替アーム120がアーム軸122を中心に時計回りに回転する。
一方、図13Bに示すように操作板104が時計回りに回転されることによって、操作板104の背面側に突出する抵抗部材支持ピン105が摩擦抵抗部材110を押し上げで該摩擦抵抗部材110が抵抗部材用軸112を中心に反時計回りに回転される。
また、操作板104が時計回りに回転されるとともに、レバー位置切替アーム120が反時計回りに回転されることによって切欠部124内に配置されていたレバー用軸103が該切欠部124から外れていく。
そして、切替レバー100が前カバー部3Aの外表面近傍である予め定めた操作位置まで移動されることによって、該該摩擦抵抗部材110及びレバー位置切替アーム120が予め定めた量回転されて、レバー用軸103が該切欠部124から完全に外れた状態になる。このとき、カムピン125は、カム130の凸部外カム面132上に配置された状態になる。
なお、レバー位置切替アーム120の回転中、第2の板バネ160によって該アーム120が逆方向に回転することが阻止される。
作業者は、切替レバー100が前カバー部3Aの外表面近傍である予め定めた操作位置まで移動されたことを確認すると、指当て部102から手指を外す。すると、レバー用軸103が該切欠部124から完全に外れた状態であることによって第1捩りコイルばね113の付勢力によって該レバー用軸103がレバー位置切替アーム120に接触すること無く、図14Aに示すように摩擦抵抗部材110が抵抗部材用軸112を中心に反時計方向に回転されていく。そして、図14A、図14Bに示すように傾斜支持部材81及び支持部材当付け部111がバネ29の弾性力によって移動されていく。そして、バネ29の弾性力が傾斜支持部材81を介して支持部材当付け部111に付加されない半固定解除状態になる。
また、摩擦抵抗部材110が反時計方向に回転されることによって、摩擦抵抗部材110に設けられた腕部材114が操作板104に当接して該操作板104が図14Aに示すようにレバー用軸103と一体で該レバー用軸103を中心に時計回りに回転される。
この結果、図14A、図14Bに示すようにレバー用軸103に一体なレバー本体101が前カバー部3Aの外表面から徐々に離間されて切替レバー100が半固定状態位置とは異なる半固定解除状態位置に到達する。
次に、半固定解除状態から半固定状態に切り替える操作を説明する。
使用者は、半固定状態に切替操作するとき、上述した半固定解除状態に切り替える操作と同様に、指当て部102に手指の何れか当て付けて切替レバー100を前カバー部3Aの外表面に向けて移動させていく。
すると、レバー本体101の回動に伴ってレバー用軸103と操作板104とが一体で反時計方向への回転を開始する。
このとき、図15Aに示すように操作板104に固定された第1の板バネ150がラチェット140を時計回りに回転させる。
また、ラチェット140の回転に伴って、カム130も時計回りに回転され、このカム130の回転に伴ってカムピン125が第2捩りコイルバネ126の付勢力に抗してカム130の凸部外カム面132に沿って凹部内カム面131に向けて移動させつつ、レバー位置切替アーム120がアーム軸122を中心に時計回りに回転する。
一方、図15Bに示すように操作板104が時計回りに回転されることによって、操作板104の背面側に突出する抵抗部材支持ピン105が摩擦抵抗部材110を押し上げて該摩擦抵抗部材110が抵抗部材用軸112を中心に反時計回りに回転される。
また、操作板104が時計回りに回転されるとともに、レバー位置切替アーム120が反時計回りに回転されることによってレバー用軸103と切欠部124とが近接されて、レバー用軸103が切欠部124内に配置されていく。
そして、切替レバー100が前カバー部3Aの外表面近傍である予め定めた操作位置まで移動されることによって、該該摩擦抵抗部材110及びレバー位置切替アーム120が予め定めた量回転されて、レバー用軸103が該切欠部124内に配置された状態になる。このとき、カムピン125は、カム130の凹部内カム面131に配置された状態になる。
なお、レバー位置切替アーム120の回転中、第2の板バネ160によって該アーム120が逆方向に回転することが阻止される。
作業者は、切替レバー100が前カバー部3Aの外表面近傍である予め定めた操作位置まで移動されたことを確認すると、指当て部102から手指を外す。すると、レバー用軸103が該切欠部124内に配置された状態であることによって第1捩りコイルばね113の付勢力によって、摩擦抵抗部材110が抵抗部材用軸112を中心に反時計方向に回転されていく。そして、図9、図10に示すように支持部材当付け部111が傾斜支持部材81を押圧して第1フランジ24と第2フランジ27との間に配設されているバネ29が圧縮状態である半固定状態になる。
また、摩擦抵抗部材110が反時計方向に回転されることによって、摩擦抵抗部材110に設けられた腕部材114が操作板104に当接して該操作板104が図15Aに示すようにレバー用軸103と一体で該レバー用軸103を中心に時計回りに回転される。
この結果、図9、図10に示すようにレバー用軸103に一体なレバー本体101が前カバー部3Aの外表面から徐々に離間されて切替レバー100が半固定解除状態位置とは異なる半固定状態位置に到達する。
このように、切替レバー100、摩擦抵抗部材110、レバー位置切替アーム120、予め定めた形状に形成したカム130、予め定めた形状に形成したラチェット140、予め定めた形状に形成した第1の板バネ150、予め定めた形状に形成した第2の板バネ160と、を設けて半固定機構切替操作部材6を構成する。
この結果、切替レバー100を操作して半固定機構切替操作部材6を半固定状態から半固定解除状態に切り替える切替操作、或いは、半固定解除状態から半固定状態に切り替える切替操作に関わらず、切替レバー100を前カバー部3Aの外表面に向けて移動させる回転操作を行うことによって半固定解除状態と半固定状態とを交互に得られるオルタネイト式の切替スイッチを実現できる。
回転操作式でオルタネイト式の切替スイッチにしたことによって、ボタン式でオルタネイト式の切替スイッチに比べて洗浄作業性が大幅に向上する。
また、半固定状態においてレバー用軸103を切欠部124内に配置し、半固定解除状態においてレバー用軸103を切欠部124内から外れた位置に配置させて半固定状態における切替レバーの配置位置と、半固定解除状態態における切替レバーの配置とを異なる位置にしたことによって、切替レバーの配置位置を目視することによって半固定状態であるか否かを容易に判断することができる。
また、内視鏡1の操作部3を構成する例えば前カバー部3Aの一面に湾曲操作部材5のアングルレバー12を設け、前カバー部3Aの他面には半固定機構切替操作部材6の切替レバー100を設けたことによって、操作部3を把持する操作者は、例えば、把持している片手の親指でアングルレバー12を傾倒操作すること、及び、親指以外の手指で切替レバー100を操作することができる。
尚、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
本発明によれば、湾曲部を半固定状態、半固定解除状態に切替可能で、且つ、湾曲部を湾曲させる際の湾曲操作力量を軽減しつつ操作性に優れた内視鏡を実現できる。
本出願は、2014年4月11日に日本国に出願された特願2014−082269号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲に引用されるものとする。

Claims (10)

  1. 被観察部に挿入され、挿入軸方向に対して少なくとも二方向に湾曲可能な湾曲部を設けた挿入部と、
    前記挿入部の基端側に連設された操作部と、
    先端が前記湾曲部に連結され、牽引により該湾曲部を湾曲させる牽引部材と、
    前記牽引部材の基端が連結される、前記操作部に設けられた支点を中心に揺動可能に設けられ、揺動によって前記牽引部材に牽引力を付与する湾曲操作部材と、
    第1の端部と第2の端部とを有し、前記第1の端部が前記支点から予め定めた高さ突出した連結部において前記湾曲操作部材に揺動可能に連結され、該第1の端部を介して前記湾曲操作部材を押圧可能な弾性部材を有する操作力量低減部と、
    前記弾性部材が前記湾曲操作部材を押圧する押圧状態と非押圧状態とに切替える切替操作部材と、
    を具備することを特徴とする内視鏡。
  2. 前記第1の端部と前記湾曲操作部材は、前記支点よりも前記挿入部側において連結されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記切替操作部材は、前記第2の端部に揺動可能に連結されることを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  4. 前記切替操作部材は、操作部長手軸方向に進退可能であって、この進退移動によって前記押圧状態と前記非押圧状態とを切り替えることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
  5. 前記切替操作部材は、前記操作部に設けた切替レバーとスライド部材とを備え、
    前記スライド部材は、前記操作部長手軸方向に進退移動可能に配置され、該スライド部材は、前記切替レバーの操作によって進退移動されることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  6. 前記弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  7. 前記湾曲操作部材は、前記牽引部材の基端が連結された揺動枠と、該揺動枠を揺動させるアングルレバーとを備え、前記アングルレバーは、当該揺動枠に対してレバー軸方向に進退移動可能に配置されることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  8. 前記揺動枠には、該湾曲操作部材の支点を構成する球状部及び前記アングルレバーが進退移動可能に配置される調整孔が設けられ、
    前記アングルレバーには、前記操作力量低減部の前記第1の端部が揺動可能に連設される操作力量低減部連結部が設けられることを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  9. 前記切替操作部材に、湾曲操作中に前記湾曲操作部材から手指を離したとき該湾曲操作部材の揺動位置を保持する摩擦抵抗部材を設けたことを特徴とする請求項に記載の内視鏡。
  10. 前記切替操作部材は、
    前記第2の端部に揺動可能に連結される連結部を有するてこ部材と、前記てこ部材に当接配置される当接腕部及びレバー本体で構成された切替レバーと、有し、
    前記切替レバーを第1の軸に対して回動自在に連結し、前記てこ部材の前記連結部から離間した端部を第2の軸に対して回動自在に連結する構成において、
    前記切替レバーは、回動されて中立状態に到達した後、変極点を越えることで前記弾性部材の付勢力によって押圧状態又は非押圧状態に切り替えられることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡。
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