JP5870132B2 - 足場用幅木装置 - Google Patents

足場用幅木装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5870132B2
JP5870132B2 JP2014027215A JP2014027215A JP5870132B2 JP 5870132 B2 JP5870132 B2 JP 5870132B2 JP 2014027215 A JP2014027215 A JP 2014027215A JP 2014027215 A JP2014027215 A JP 2014027215A JP 5870132 B2 JP5870132 B2 JP 5870132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
baseboard
hinge
space
scaffolding
scaffold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014027215A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014088768A (ja
Inventor
清水 伸洋
伸洋 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alinco Inc
Original Assignee
Alinco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alinco Inc filed Critical Alinco Inc
Priority to JP2014027215A priority Critical patent/JP5870132B2/ja
Publication of JP2014088768A publication Critical patent/JP2014088768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5870132B2 publication Critical patent/JP5870132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ladders (AREA)

Description

本発明は、足場用の幅木装置に関する。
建設現場等に構築される仮設足場において、足場板により形成される作業空間で高所作業を行う場合、作業中に、作業空間の外側の外部空間に向けて、作業者が使用する工具や作業用機材や、ボルト又はナットその他の物品が誤って落下するおそれがある。このような落下物は、地上を往来する者を直撃する危険があり、人身事故を招来する可能性がある。そこで、足場板の上に置かれた物品が外部空間に落下することを防止するため、外部空間に臨む足場板の外側縁部に幅木装置を設けることが望ましい。
ところで、仮設足場の構築に関して、作業者の安全のため、上層の足場板を設置する前に、下層の足場板からの作業により、上層の手摺枠を設置する手摺先行工法が推奨されている。従って、このような手摺先行工法においては、足場構築の作業効率と、落下物防止の安全性の観点から、前記幅木装置を先行手摺枠の設置作業と同時に設置するのが良い。
幅木装置は、本出願人が特許文献1として提案するように、手摺枠に固定される長尺の幅木本体だけでなく、該幅木本体の下端縁部から延長され足場板の外側縁部の上面に重ねられる長尺の踏み板部材を備えることが好ましい。これにより、足場板の外側縁部と幅木本体の間の狭小な隙間が踏み板部材により塞がれるので、ボルト・ナット等の小さな物品の落下防止が可能となる。
上記の幅木装置は、幅木本体と踏み板部材を断面L形として使用されるものであるから、保管や運搬に際して嵩張る問題があり、このため、特許文献1のように、幅木本体の下端部と踏み板部材の基端部をヒンジ手段により枢結し、前記ヒンジ手段により、踏み板部材を幅木本体に重ねられた格納姿勢と、該格納姿勢から展開され前記足場板の上面に重ねられる使用姿勢との間で、回動自在とするように構成することが好ましい。
前記ヒンジ手段に関しては、例えば、幅木本体と踏み板部材をアルミニウム等の押出成形等による型材により形成し、相互の縁部に形成したレール状の雄軸と雌軸を回動自在に嵌合することにより構成したものを提供できるが、この場合、現場での使用時に、前記嵌合部に塵芥等が侵入して回動不良を生じるおそれがあり、不良を解消するためのメンテナンスが煩雑である。このため、回動良好性と保守良好性の観点からは、多少はコスト高を招来しても、蝶番から成るヒンジ手段を使用するのが良く、特許文献1においても蝶番が使用されているが、蝶番を使用する場合でも、足場の使用条件等から、塵芥等の侵入により回動良好性が損なわれないように構成する必要があることは勿論である
特開2011−140777号公報
特許文献1の幅木装置は、幅木本体の下端部と踏み板部材の基端部を長手方向に間隔をあけて配置された複数の蝶番により枢結し、前記蝶番により、踏み板部材を幅木本体に重ねられた格納姿勢と、該格納姿勢から展開され前記足場板の上面に重ねられる使用姿勢との間で、回動自在とするように構成されている。従って、嵩小さくした格納姿勢で梱包できるので、保管や運搬の便利に資する。
そして、仮設足場における手摺枠に取付けた使用状態において、足場の外側縁部に臨む手摺枠は、開口部の足元部分を幅木本体により塞がれ、足場板の外側縁部と前記幅木本体の間の隙間を踏み板部材により上方から塞がれるので、落下物防止の所期目的を好適に達成する。
しかしながら、踏み板部材は、足場板の上に重ねられた状態で使用されるので、足場板を歩行する作業者は、しばしば、踏み板部材を踏みつけながら歩行することになる。この点に関して、上記幅木装置における踏み板部材は、長手方向に間隔をあけて配置された複数の蝶番により幅木本体に連結されているので、蝶番が設けられた個所では該蝶番を介して作業者の荷重を十分に支持できるが、複数の蝶番の間に位置する中途部位では荷重を十分に支持することができない。
このため、踏み板部材の前記中途部位は、作業者に踏みつけられると、下方に撓んでしまい、これが作業者に不快感と不安感を与えるという重大な問題がある。
しかも、前記中途部位が作業者の荷重を受けて撓まされると、蝶番に歪み応力が生じるので、踏みつけの繰り返し動作に伴い、蝶番を損傷する可能性がある。
更に、踏み板部材により足場板の外側縁部と前記幅木本体の間の隙間を塞いでいるが、特許文献1に図示されるように、蝶番に固着された幅木本体の下端部と踏み板部材の基端部の間に生じるスリットが長手方向の全長にわたり形成されるため、該スリットを通過するビス、針金、薄い板片等が落下する危険がある。
本発明は、上記課題を解決した足場用幅木装置を提供するものであり、その手段として構成したところは、足場板の上方に形成される作業空間と外部空間の境界面に配置される足場用幅木装置であり、前記幅木装置は、前記足場板の外側縁部に臨んで固定される長尺の幅木本体と、該幅木本体の下端部から前記足場板の外側縁部の上面に向けて延長される長尺の踏み板部材を備えており、前記幅木本体の下端部と踏み板部材の基端部を長手方向に間隔をあけて配置された複数の蝶番の翼片部に固着することにより枢結し、前記蝶番の翼片部を閉じることにより踏み板部材を幅木本体に重ねられた格納姿勢とし、翼片部を開くことにより踏み板部材を前記格納姿勢から前記足場板の上面に向けて展開される使用姿勢とするように回動自在に構成しており、前記格納姿勢としたとき相互に重なり合う踏み板部材と幅木本体の重合面に対して、前記蝶番の枢結支点を前記重合面よりも外部空間の側に偏位した位置に設けることにより、前記蝶番を閉じて前記踏み板部材を幅木本体に重ね合わせた状態で、前記翼片部が相互に対向して離間することにより空間を形成するように構成して成る点にある。
本発明の実施形態は、前記幅木本体の下端部に前記重合面から外部空間に向かう溝部を形成し、該溝部を介して、前記蝶番の枢結支点を前記重合面よりも外部空間の側に偏位した位置に設け、前記蝶番を閉じたとき翼片部の間に形成される空間が前記溝部に連通するように構成している。
好ましくは、蝶番の一方の翼片部を前記溝部の溝底壁に固着し、他方の翼片部を踏み板部材の基端部に固着しており、幅木本体の下端から作業空間に向けて前記蝶番の下方を覆う支持壁を延設している
更に好ましくは、前記格納姿勢としたとき相互に重なり合う踏み板部材と幅木本体の上端部を相互に係脱自在に係着する係着機構を設けており、前記係着機構は、幅木本体に回動自在に軸支された揺動片の先端に下向きの係止爪を延設し、該係止爪により前記踏み板部材の自由端部を上方から係止保持するように構成され、スプリングにより前記係止爪を下向きに回動させるように揺動片を付勢しており、前記踏み板部材を使用姿勢から格納姿勢に向けて回動したとき、踏み板部材の自由端部が前記スプリングに抗して係止爪を押し上げるように、該係止爪の下側にテーパ面を形成している
請求項1及び2に記載の本発明によれば、蝶番23を使用した構成でありながら、格納姿勢P1としたとき相互に重なり合う踏み板部材20と幅木本体19の重合面Q1に対して、前記蝶番23の枢結支点Rを前記重合面Q1よりも外部空間の側に偏位した位置Q2に設けているので、格納姿勢P1とした踏み板部材20を幅木本体19に対して好適に重ならせることができ、コンパクト化が可能になる。
そして、踏み板部材20を格納姿勢となるように回動したとき、該踏み板部材20は幅木本体19に密接するが、閉じられた蝶番23の翼片部23a、23bの間には空間23Sが形成されており、好ましくは該空間23Sを幅木本体19の溝部27に連通させているので、「背景技術」に関して上述したように、塵芥等の侵入により回動良好性が損なわれるという問題はなく、回動良好性を維持できる効果がある
請求項3に記載の本発明によれば、蝶番23が前記位置Q2に配置されているので、幅木本体19の下端から延設した支持壁49により該蝶番23の下方を容易に覆うことができる。従って、踏み板部材20を使用姿勢P2とした状態で、蝶番23の両側に隙間Wとして形成されるスリットの下方を前記支持壁49により好適に覆い、万一、ビス、針金、薄い板片等の物品がスリットを通過したとしても、落下することはない
請求項4に記載の本発明によれば、格納姿勢P1としたとき重合面Q1を構成する踏み板部材20と幅木本体19の上端部に位置して係着機構38を設けているので、踏み板部材20を使用姿勢P2から格納姿勢P1に向けて回動したとき、踏み板部材20の自由端部20aが係止爪43を押し上げた後に該係止爪43に係止される自動的係止機構を構成することが可能になる
支柱と該支柱の横架材に架設された足場板を作業空間側から見た正面図である。 支柱に手摺枠を取付けた状態を作業空間側から見た正面図である。 手摺枠に本発明の1実施形態に係る幅木装置を取付けた状態を作業空間側から見た正面図である。 支柱及び横架材と手摺枠の関係を作業空間側から見た斜視図である。 支柱及び横架材と手摺枠の関係を外部空間側から見た斜視図である。 幅木装置の側端部を作業空間側から見た斜視図である。 幅木装置の側端部を外部空間側から見た斜視図である。 幅木装置の手摺枠に対する取付部分を作業空間側から見た斜視図である。 幅木装置の全体を作業空間側から見た正面図である。 図9のA−A線断面拡大図である。 幅木装置に設けた格納係止装置を示し、(A)は作業空間側から見た正面図、(B)は平面図である。 幅木装置の使用状態を示す縦断面図である。 幅木装置における踏み板部材の作用を示し、(A)は格納姿勢を示す縦断面図、(B)は使用姿勢を示す縦断面図、(C)は使用姿勢における蝶番の両側を拡大して示す斜視図である 複数の幅木装置の積層状態を示す説明図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1は、本発明の幅木装置が使用される足場構築体の1例を示している。足場構築体1は、上下方向に延びる支柱2の所定個所に横架材3が設けられており、隣り合う支柱2、2の横架材3、3の間に足場板4が架設され、該足場板4の上面により規定される床レベルFの上方に作業空間Sが形成されている。従って、以下の説明において、作業空間Sに対する外側空間、つまり、足場板が設けられていない外側の空間を外部空間と称し、図1は、作業空間Sから外部空間に向けて支柱2、横架材3、足場板4を見た状態を図示している。尚、足場構築体1は、公知のものであり、図例では枠組足場を示しているが、単管足場、その他の足場でも良く、上下方向に延びる支柱2に対して足場板4を上下階層状に設けることにより作業空間が形成されるものであれば良く、本発明の幅木装置は、あらゆる形式の足場に使用することが可能である。
図面に例示する足場構築体1の場合、図2に示すように、前記作業空間と外部空間の境界面に位置して、手摺枠5が支柱2、2に固設される。この際、上層の足場板4を設置する前に、下層の足場板4からの作業により、上層の手摺枠5を設置する手摺先行工法を実施することが好ましいが、これに限定されるものではない。
手摺枠5は、隣り合う一対の支柱2、2の内側にほぼ平行に沿って上下に延びる縦材6、6と、該縦材6、6の上端部を相互に連結する手摺材7を設けた枠体を構成し、前記手摺材7の下方で枠体に一体化された柵状部8を有する。図例の場合、柵状部8は、ほぼ水平状態で上下に配置された水平材8a、8aと、該水平材を連結する連結材8bを備えているが、これに限定されるものではない。
手摺枠5の縦材6、6には、足場構築体1の横架材3に載置される支持手段9と、該支持手段9の下方に位置する固定手段10と、上方に位置する係止手段11が設けられ、前記支持手段9を横架材3に載置した状態で、前記固定手段10を支柱2に固定し、前記係止手段11を支柱2に係止することにより、手摺枠5を所定位置に取付けられる。
そこで、図例の場合、支柱2、2に取付けられた手摺枠5に対して、図3に示すように、作業空間Sから幅木装置12が取付けられる。
手摺枠5は、前記支持手段9を利用することにより幅木装置12を取付けるように構成されており、このため、前記支持手段9は、図4及び図5に示すように、アルミニウム等により一体成形された剛体構造のブロックを構成し、手摺枠5の縦材6を挿通させた状態で溶接等により固着された固着部13と、該固着部13から支柱2に向けて延びる延長部14と、該延長部14から屈折して横架材3に載置される搭載部15を備えており、前記搭載部15を横架材3に載置した状態で、該搭載部15と横架材3及び支柱2の間に上下方向の隙間16を形成するように構成されている。
これに対して、幅木装置12は、図示実施形態の場合、後述するようなピン結合により手摺枠5の縦材6に取付けられるように構成されており、このため、縦材6の側面(一対の縦材6、6の相互に対向する面)に沿って縦板材17が設けられ、該縦板材17の所定位置に係止孔18を開設している。尚、図例の場合、縦板材17は、縦材6に溶接等で固着され、該縦材6と共に前記支持手段9の固着部13に挿通されているが、支持手段9に縦板材17を一体に延設したものであっても良い。
前記支持手段9の搭載部15の下面は、横架材3の頂部から下側の周面一部に沿う円弧状の載置面15aを形成し、該載置面15aを横架材3に載置した状態で、搭載部15の上面は、上記足場板4の上面により規定される床レベルFにほぼ一致する搭載面15bを形成する。図例の場合、搭載面15bは、床レベルFよりも約10mm程度とされた僅かな高さH(図12参照)だけ上方に位置する。
本発明の幅木装置12の1実施形態を図6ないし図14に示している。幅木装置12は、幅木本体19と、作業空間Sの側から幅木本体19に重ね合わせられる踏み板部材20を備えており、幅木本体19の下端部21と踏み板部材20の基端部22を長手方向に間隔をあけて配置された複数の蝶番23により枢結し、図6に示すように、蝶番23により、踏み板部材20を幅木本体19に重ねられた格納姿勢P1と、該格納姿勢P1から水平方向に向けて展開された使用姿勢P2との間で、回動自在に構成されている。
幅木本体19は、手摺枠5の一対の縦材6、6を超えて延びる長さ、図示実施形態の場合、縦材6、6に設けられた前記支持手段9、9の搭載部15、15に架設される全長を有する細長い長尺板により構成されている。幅木本体19は、例えば、アルミニウム等により押出成形され、図6に作業空間Sに臨む側を内側D1として図示し、その反対側の外部空間に臨む側を外側D2として図示するように、上から下に向けて順に、外側D2に開口する第1溝部24、内側D1に開口する第2溝部25、外側D2に開口する幅広の樋部26、内側D1に開口する溝部27を形成している。図例の場合、前記溝部27は、上側の浅溝部27aと下側の深溝部27bを構成する。
前記幅木本体19の長手方向両端部は、断面コ字形の端部キャップ28により抱持されている。端部キャップ28は、幅木本体19を内側D1と外側D2から挟持する挟持片28a、28bを備え、図6に示すように、内側D1の挟持片28aを上下複数個所に配置されたリベット等の頭付き固着具29a、30aにより幅木本体19に固着し、図7に示すように、外側D2の挟持片28bを上下複数個所に配置されたリベット等の頭付き固着具29b、30bにより幅木本体19に固着している。
この際、前記挟持片28a、28bの対面方向に関して、内側D1の固着具29a、30aの位置a1、a2と、外側D2の固着具29b、30bの位置b1、b2が相互に対面せずに位置ずれするように配置され、これに対して、前記内側D1の挟持片28aには、前記外側D2の固着具29b、30bに対応する位置b1、b2に孔31a、32aが形成され、前記外側D2の挟持片28bには、前記内側D1の固着具29a、30aに対応する位置a1、a2に孔31b、32bが形成されている。
従って、図14に示すように、踏み板部材20を格納姿勢とした状態で、複数の幅木装置12を重ねて積層したとき、隣り合う幅木装置12、12の端部キャップ28、28の間において、相互に、内側D1の固着具29a、30aの頭部が外側D2の孔31b、32bに嵌合する。また、同様に、相互に、外側D2の固着具29b、30bの頭部が内側D1の孔31a、32aに嵌合する。このため、多数の幅木装置12を積層する際の作業が容易であり、しかも、積層状態の崩壊を防止できる。
図7に示すように、前記端部キャップ28は、外側D2に位置して下端部から下向きに係止片33を突設しており、図8に示すように、幅木装置12の両端部を前記支持手段9の搭載面15bに搭載したとき、係止片33が前記隙間16に挿脱自在に嵌入されるように構成している。
図7及び図8に示すように、幅木本体19の樋部26には、前記縦板材17の係止孔18に係脱自在に係止する係止機構34が装着されている。係止機構34は、幅木本体19の厚さから外側D2に突出しないように前記樋26の内部に納められた状態で固着されたハウジング35と、幅木本体19の長手方向(従って縦板材17の直交方向)に向けて配置されたロッド部材36を備えている。ロッド部材36は、ハウジング35に進退自在かつ回動自在に挿通され、ハウジング35の内部に設けたスプリング37により、端部キャップ28に向かう矢印X方向に付勢され、該矢印Xの反対方向の端部をU字形に折返すことにより係止ピン部36aを形成している。従って、ロッド部材36は、不使用時には、図7に実線で示すように、前記係止ピン部36aをハウジング35の側面に当接させることにより前記樋部26の内部に納められているが、この状態からスプリング37に抗して移動すると共に回動させると、図7に鎖線で示すように、前記係止ピン部36aを樋部26から突出させ、該係止ピン部36aをスプリング37により矢印X方向に付勢される。従って、図8に示すように、幅木装置12の両端部を前記支持手段9の搭載面15bに搭載した状態で、係止機構34の係止ピン部36aを縦板材17の係止孔18に嵌入させることにより、幅木本体19が手摺枠5の縦板材17に対してピン結合される。
上記の構成によれば、幅木装置12は、踏み板部材20を格納姿勢とした状態で、簡単容易な作業により、手摺枠5に取付けることができる。図例の場合、幅木本体19の両端部を支持手段9に搭載した状態で、前記端部キャップ28の係止片33を隙間16に嵌入し、前記係止機構34の係止ピン部36aを縦材6の係止孔18にピン結合するので、安定強固な取付状態が得られる。尚、足場の解体等に際して、幅木装置12を取外す場合は、前記と逆の作業を行えば良く、取外し作業も簡単容易に行うことができる。
幅木装置12は、格納姿勢とした踏み板部材20を幅木本体19に重ね合わせた状態で相互に上端部を係脱自在に係着する係着機構38を設けている。図10及び図11に示すように、係着機構38は、幅木装置12の長手方向ほぼ中央位置に配置され、幅木本体19の第1溝部24に納められた状態で固着された軸受部材39と、該軸受部材39に軸40を介して回動自在に軸支された揺動片41を備えている。揺動片41は、前記第1溝部24の上壁に形成された切欠き開口部42を介して幅木本体19を横断するように配置され、前記内側D1に突出すると共に下向きに折曲された先端部の係止爪43と、前記外側D2に突出する尾端部の操作片44を設けており、前記軸40に設けられたスプリング45により、前記係止爪43を下向きに回動させるように付勢されている。従って、図10に実線で示すように、格納姿勢とされた踏み板部材20は、自由端部20aを前記係止爪43に係止され、格納姿勢を保持する。そこで、図10に鎖線で示すように、操作片44を押し下げると、係止爪43の係止が解かれ、踏み板部材20を使用姿勢に向けて回動可能とする。尚、反対に、踏み板部材20を使用姿勢から格納姿勢に向けて回動したとき、踏み板部材20の自由端部20aが係止爪43を押し上げることにより、自動的係止が可能となるように、係止爪43の下側に図示のようなテーパ面43aを形成しておくことが好ましい。
前記揺動片41は、図11(B)に示すように、内側D1と外側D2の相互に関して、係止爪43に対応する切欠き空間46を操作片44に形成することが好ましい。これにより、図14に示すように、踏み板部材20を格納姿勢とした複数の幅木装置12を重ねて積層したとき、隣り合う幅木装置12、12の間において、相互に、一方の幅木装置12の係止爪43が他方の幅木装置12の切欠き空間46に嵌入する。このため、多数の幅木装置12をコンパクトに積層することが可能であり、しかも、相互に係止爪43と操作片44の嵌合により、積層状態の崩壊を防止できる。
幅木装置12を足場構築体1の手摺枠5に取付けたとき、図12に示すように、蝶番23を枢支点として、踏み板部材20を格納姿勢から使用姿勢に向けて回動することにより展開され、該踏み板部材20の自由端部20aを足場板4の上面に重ねられる。これにより、足場構築体1は、手摺枠5の開口部が足元部分において幅木本体19により塞がれ、足場板4の外側縁部と幅木本体19の間の隙間が踏み板部材20により塞がれており、物品落下防止の目的を達する。
幅木装置12は、図10、図12、図13に示すように、幅木本体19と踏み板部材20の枢結個所の部分に特徴を有している。
上述のように、幅木本体19は、下端部21に溝部27を形成しており、これに対応して、踏み板部材20は、基端部22に屈折部47aを介して前記溝部27に受入れられる枢結板部47を形成しており、前記溝部27の内部に蝶番23を配置し、蝶番23の枢支軸23cに軸支された一対の翼片部23a、23bのうち、一方の翼片部23bを溝部27の溝底壁48(図示実施形態の場合、浅い溝部27aの溝底壁48a)に固着し、他方の翼片部23aを前記枢結板部47に固着している。従って、図13(B)に示すように、格納姿勢としたとき相互に重なり合う踏み板部材20と幅木本体19の重合面Q1に関して、前記蝶番23の枢結支点が前記重合面Q1よりも外側D2に偏位した位置Q2に配置されている。
換言すると、図示のように、蝶番23は、翼片部23a、23bを閉じた状態でも枢支軸23cの直径以上の厚みを有しているので、単純に2枚の平板を蝶番23に枢結しても平板が相互に重なり合わないのに対して、上記構成によれば、前記のような偏位した位置Q2に蝶番23の枢結支点Rを配置した結果、踏み板部材20と幅木本体19を相互に重合面Q1で密接するように重ならせることが可能となり、これにより、踏み板部材20を格納した状態での幅木装置12がコンパクトになる。しかも、図10に示すように、閉じられた蝶番23の翼片部23a、23bは、相互に対向した平行状態で離間させられ、空間23Sを形成しており、該空間23Sは、前記溝部27aに連通させられている。尚、蝶番23は、幅木本体19と踏み板部材20の長手方向に間隔をあけて複数個が設けられている。
図示実施形態の場合、前記溝部27は、溝底壁48aを備えた上側の浅溝部27aと、溝底壁48bを備えた下側の深溝部27bを連設しており、前記深溝部27bの溝底壁48bの下端縁部に沿って内側D1に向かう支持壁49を延設している。該支持壁49は、幅木本体19の長手方向の全長に延びる長尺の板状に形成され、前記溝部27の開口部に臨む支持リブ50を立設している。
そこで、幅木装置12を足場構築体1に取付けて使用するとき、図13(A)に示す格納姿勢P1から、図13(B)に示す使用姿勢P2に向けて、蝶番23により、踏み板部材20を回動すると、上述のように、踏み板部材20の自由端部20aが足場板4に重ねられ、前記枢結板部47が支持リブ50に覆いかぶせられる。図例の場合、枢結板部47を支持リブ50に当接せず近接させるように構成しているが、支持リブ50に載置させるように構成しても良い。
使用姿勢とされた踏み板部材20は、歩行する作業者により踏みつけられるが、幅木本体19から延設された支持壁49の支持リブ50により下方から支持されるので、作業者の荷重を受けても撓むことはない。従って、足元が撓むことにより作業者に不快感や不安感を与えるようなことはない。しかも、該支持リブ50により、蝶番23の翼片部23aを固着した枢結板部47が支持され、撓みが阻止されているので、蝶番23に歪み応力を生じることはなく、蝶番23を損傷するおそれもない。
図示実施形態の場合、支持壁49と同様に支持リブ50も長手方向の全長にわたり延設されているが、必ずしも全長に設ける必要はなく、踏み板部材20の基端部22(具体的には枢結板部47)のうち、間隔をあけて配置された蝶番23の間に位置する中途部位だけを下方から支持するように断続的に設けても良い。基端部22のうち、蝶番23に固着された部位は、前記支持リブ50により支持しなくても、蝶番23を介して幅木本体19に連結されているので、踏みつけにより撓むことはないからである。
更に、図13(B)(C)に示すように、格納姿勢から使用姿勢に向けて、踏み板部材20を回動すると、蝶番23の性質上、幅木本体19における一方の翼片部23bを固着した溝底壁48aの内側の端縁48eと、踏み板部材20における他方の翼片部23aを固着した枢結板部47の端縁20eの間には、該蝶番23の枢支軸23cの両側に位置して、隙間Wが形成され、長手方向に延びるスリットを形成するが、該スリットは、下方から支持壁49により覆われているので、万一、ビス、針金、薄い板片等の物品がスリットを通過したとしても、落下することはない。反対に、図13(A)に示すように、踏み板部材20を格納姿勢となるように回動したとき、該踏み板部材20は幅木本体19に密接するが、閉じられた蝶番23の翼片部23a、23bは空間23Sを形成し、蝶番23の両側で前記空間23Sを前記溝部27aに連通する
この場合も、図示実施形態では、支持壁49を長手方向の全長にわたり延設しているが、必ずしも全長に設ける必要はなく、踏み板部材20の基端部22(具体的には枢結板部47)のうち、間隔をあけて配置された蝶番23の間に位置する中途部位の下方位置にのみ断続的に設けても良い。蝶番23が設けられている部位は、前記隙間Wが該蝶番23により塞がれているからである。
上記のように構成した結果、幅木装置12は、足場構築体1に取付けて使用したとき、使用姿勢とされた踏み板部材20の基端部22が幅木本体19の支持リブ50により下方から支持されるので、作業者に踏みつけられても撓むことはなく、しかも、隙間Wが幅木本体19の支持壁49により下方から覆われるので、隙間Wに進入する物品が落下することはないという利点がある。そして、幅木装置12それ自体として、溝部27の内部において蝶番23により踏み板部材20の枢結板部47を枢結し、格納姿勢P1としたとき相互に重なり合う踏み板部材20と幅木本体19の重合面Q1に対して、前記蝶番23の枢結支点Rを前記重合面Q1よりも外部空間の側に偏位した位置Q2に設けているので、格納姿勢とした踏み板部材20を幅木本体19に対して密接状態で重ならせることができ、嵩張らずコンパクトであるという利点がある。
1 足場構築体
2 支柱
3 横架材
4 足場板
5 手摺枠
6 縦材
9 支持手段
12 幅木装置
15 搭載部
15a 載置面
15b 搭載面
16 隙間
17 縦板材
18 係止孔
19 幅木本体
20 踏み板部材
20a 自由端部
21 下端部
22 基端部
23 蝶番
23a、23b 翼片部
23c 枢支軸
27(27a、27b) 溝部
28 端部キャップ
33 係止片
34 係止機構
38 係着機構
47 枢結板部
47a 屈折部
48(48a、48b) 溝底壁
49 支持壁
50 支持リブ

Claims (4)

  1. 足場板の上方に形成される作業空間(S)と外部空間の境界面に配置される足場用幅木装置であり、
    前記幅木装置(12)は、前記足場板の外側縁部に臨んで固定される長尺の幅木本体(19)と、該幅木本体の下端部から前記足場板の外側縁部の上面に向けて延長される長尺の踏み板部材(20)を備えており、
    前記幅木本体(19)の下端部と踏み板部材(20)の基端部を長手方向に間隔をあけて配置された複数の蝶番(23)の翼片部(23b)(23a)に固着することにより枢結し、前記蝶番(23)の翼片部(23b)(23a)を閉じることにより踏み板部材(20)を幅木本体(19)に重ねられた格納姿勢(P1)とし、翼片部(23b)(23a)を開くことにより踏み板部材(20)を前記格納姿勢から前記足場板の上面に向けて展開される使用姿勢(P2)とするように回動自在に構成しており、
    前記格納姿勢(P1)としたとき相互に重なり合う踏み板部材(20)と幅木本体(19)の重合面(Q1)に対して、前記蝶番(23)の枢結支点(R)を前記重合面(Q1)よりも外部空間の側に偏位した位置(Q2)に設けることにより、前記蝶番(23)を閉じて前記踏み板部材(20)を幅木本体(19)に重ね合わせた状態で、前記翼片部(23b)(23a)が相互に対向して離間することにより空間(23S)を形成するように構成して成ることを特徴とする足場用幅木装置。
  2. 前記幅木本体(19)の下端部に前記重合面(Q1)から外部空間に向かう溝部(27)を形成し、該溝部(27)を介して、前記蝶番(23)の枢結支点(R)を前記重合面(Q1)よりも外部空間の側に偏位した位置(Q2)に設け、
    前記蝶番(23)を閉じたとき翼片部(23b)(23a)の間に形成される空間(23S)が前記溝部(27)に連通するように構成して成ることを特徴とする請求項1に記載の足場用幅木装置。
  3. 蝶番(23)の一方の翼片部(23b)を前記溝部(27)の溝底壁(48)に固着し、他方の翼片部(23a)を踏み板部材(20)の基端部(22)に固着しており、
    幅木本体(19)の下端から作業空間(S)に向けて前記蝶番(23)の下方を覆う支持壁(49)を延設して成ることを特徴とする請求項2に記載の足場用幅木装置。
  4. 前記格納姿勢(P1)としたとき相互に重なり合う踏み板部材(20)と幅木本体(19)の上端部を相互に係脱自在に係着する係着機構(38)を設けており、
    前記係着機構(38)は、幅木本体(19)に回動自在に軸支された揺動片(41)の先端に下向きの係止爪(43)を延設し、該係止爪(43)により前記踏み板部材(20)の自由端部(20a)を上方から係止保持するように構成され、スプリング(45)により前記係止爪(43)を下向きに回動させるように揺動片(41)を付勢しており、
    前記踏み板部材(20)を使用姿勢から格納姿勢に向けて回動したとき、踏み板部材(20)の自由端部(20a)が前記スプリング(45)に抗して係止爪(43)を押し上げるように、該係止爪(43)の下側にテーパ面(43a)を形成して成ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の足場用幅木装置。
JP2014027215A 2014-02-17 2014-02-17 足場用幅木装置 Active JP5870132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014027215A JP5870132B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 足場用幅木装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014027215A JP5870132B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 足場用幅木装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011201500A Division JP5628119B2 (ja) 2011-09-15 2011-09-15 足場用幅木装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014088768A JP2014088768A (ja) 2014-05-15
JP5870132B2 true JP5870132B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=50790860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014027215A Active JP5870132B2 (ja) 2014-02-17 2014-02-17 足場用幅木装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5870132B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083058A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Snt Corp 枠組足場
JP5182027B2 (ja) * 2008-11-12 2013-04-10 積水ハウス株式会社 玄関ドア構造
JP5342283B2 (ja) * 2009-03-19 2013-11-13 辰雄 小野 足場装置
JP2011084943A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Alinco Inc 作業台
JP5632757B2 (ja) * 2011-01-18 2014-11-26 日鐵住金建材株式会社 折り畳み可能なl型幅木およびこのl型幅木を組み込んでなる仮設足場

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014088768A (ja) 2014-05-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11591814B2 (en) Extendable construction stanchion
JP5628119B2 (ja) 足場用幅木装置
KR200479669Y1 (ko) 사다리의 전도 방지 장치
JP6855062B2 (ja) 足場用踏み板及び隙間カバー
JP5774948B2 (ja) 足場における落下物の落下防止装置
US20190323195A1 (en) Bell hole box
JP5870132B2 (ja) 足場用幅木装置
NO20101138A1 (no) Regulerbar kantdefinerende barriere, og fremgangsmate for a montere en slik barriere.
JP5399796B2 (ja) 足場板用の幅木付き隙間塞ぎプレート
JP5916519B2 (ja) 高所作業装置におけるアウトリガー装置
JP2011026917A (ja) 仮設足場用巾板
KR102167622B1 (ko) 달비계용 틈새막이 안전발판
JP5531342B2 (ja) 安全手摺り
JP2010261282A (ja) 足場板
JP2007046382A (ja) 仮設足場用手摺り
KR101337875B1 (ko) 송전철탑 기초공사용 안전 사다리
JP2014043678A (ja) 安全支柱用の型枠取付け金具
JP5667858B2 (ja) 足場用幅木
JP7004544B2 (ja) 仮設足場用作業布板
JP6200694B2 (ja) マンホール用補助梯子
JP6836843B2 (ja) 足場用幅木搭載装置
JP6418607B2 (ja) 墜落防止装置
KR101400014B1 (ko) 추락방지용 족장
JP6216275B2 (ja) 脚立
JP4629743B2 (ja) 仮設足場

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5870132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250