JP5869952B2 - ガイドレールの消音帯及びガイドレールへの消音帯の取付方法 - Google Patents
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従って、消音帯を交換する場合には、消音帯が取付けられたガイドレールを建物から取り外して消音帯を交換するようにしていた。
このように、消音帯が取付けられたガイドレールを建物から取り外して消音帯を交換する場合、ガイドレールを建物から取り外す際に、床や壁等の一部を壊さなければならない場合もあり、費用や時間がかかるといった問題があった。
本発明は、ガイドレールを建物から取り外すことなく、ガイドレールに取付けることが可能なガイドレールの消音帯等を提供する。
また、本発明に係るガイドレールへの消音帯の取付方法は、上記消音帯の係合部をガイドレールのガイド板部と係合板部との間に挿入してガイドレールの係合板部と係合させることで消音帯をガイドレールに取付けるガイドレールへの消音帯の取付方法であって、ガイドレールの一対のガイド板部の対向間の開口を介して消音帯の除去部をガイドレールの外側からガイドレールの内側に入れて除去部の係合部をガイドレールの係合板部と係合させた後に、除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、消音帯の除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたことを特徴とする。
また、押込具を用いて除去部の係合部をガイドレールの係合板部と係合させた後、保持具を用いて除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、上記押込具を用いて除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたことも特徴とする。
本発明に係るガイドレールへの消音帯の取付方法によれば、消音帯の除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、消音帯の除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたので、消音帯の除去部以外の部分の係合部をガイド板部と係合板部との間に簡単に挿入でき、消音帯の取付作業を確実かつ容易に行える。
また、保持具を用いて除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、押込具を用いて除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたので、消音帯の取付作業をより確実かつより容易に行える。
図1に示すように、開閉装置の一例としてのシャッター装置1は、開閉体収容ケースとしてのシャッターケース(以下、ケースと略す)2、開閉機構3、開閉体の一例としてのシャッターカーテン4、消音帯7が取付けられたガイドレール5を備える。
回転作動機構は、手動式シャッター装置の場合は、巻取シャフト6を巻取方向に回転させる図外のバネ及びバネに蓄えられた回転力を巻取シャフト6に伝達するプーリーのような動力伝達手段などにより構成され、電動式シャッター装置の場合は、巻取シャフト6を巻取方向及び繰出方向に回転させる図外の電動機及び電動機の回転力を巻取シャフト6に伝達する歯車伝達機構のような動力伝達機構などにより構成される。
巻取シャフト6は、両端が後述するケース2のブラケット(端部構成体)に設けられた図外の軸受に回転可能に支持され、シャッターカーテン4を巻き取る方向、及び、シャッターカーテン4を繰り出す方向(巻き出す方向)に回転する。
スラット10は、複数のスラット部材10aにより形成される。スラット部材10aは、巻取シャフト6の中心線6aに沿った方向に長い金属製の長尺部材により形成される。スラット10は、複数のスラット部材10aがスラット部材10aの長手方向(巻取シャフト6の回転中心線6aに沿った方向)と直交する方向に連続するように、隣り合うスラット部材10a同士の長手方向の両端位置を揃えて長辺同士が図外の係合部によって互いに接続され、接続部分で折れ曲がり可能となった矩形板状に形成される。
水切11がスラット10におけるスラット部材10aの長手方向と直交する方向の一端に位置されるスラット部材10aの長辺に連結され、吊元12がスラット10におけるスラット部材10aの長手方向と直交する方向の他端に位置されるスラット部材10aの長辺に連結される。
水切11は、巻取シャフト6の回転中心線6aに沿った方向に長く、当該長手方向と直交する断面形状がT字形状の金属製の長尺部材により形成される。水切11の長手方向の長さはスラット部材10aの長手方向の長さよりも短く、水切11の長手方向の中心位置とスラット部材10aの長手方向の中心位置とを揃えて水切11のT字の垂直部11aの長辺とスラット10の一端に位置されるスラット部材10aの長辺とが図外の係合部によって互いに接続される。水切11のT字の水平部が座板11bとなる。
吊元12は、スラット10の他端に位置されるスラット部材10aの長辺に沿って当該長辺に間欠的に設けられる連結板であり、後述するように建物の開口部13の上方に位置する躯体14に固定されたケース2におけるシャッターカーテン4の出口孔を経由して巻取シャフト6に連結される。
ケース2は、長手方向の両端部の位置と開口部13の幅方向の両端部に設けられたガイドレール5;5の位置とが対応するように躯体14に固定される。
例えば、一対の側板部52;52は底板部51の両端より互いに平行を保って同一方向に延長し、一対の前板部53;53は各側板部52;52の延長方向の先端より底板部51と平行を保って互いに近づく方向に延長し、一対のガイド板部54;54は各前板部53;53の延長方向の先端より互いに平行を保って底板部51に近づく方向に延長し、一対の係合板部55;55は各ガイド板部54;54の延長方向の先端より互いに離れて前板部53;53に近づく方向に延長する。
換言すれば、ガイドレール5は、断面四角形状の長尺な中空角筒の4つの側面板のうちの1つの側面板に側縁に沿って延長する側縁と平行な開口56を備え、対向する一対の開口縁にそれぞれ上記J字部分が設けられた構成であり、当該開口56は、例えば、上記1つの側面板の両側縁間の中央部に設けられる。
即ち、ガイドレール5は、上述した略コ字形の断面形状が長手方向に連続する長尺な金属製等の中空角筒状に形成されたものであり、例えば、アルミ合金などによる押出成形や、スチール材,ステンレス材などによるロール成形などによって形成される。
消音機能部71は、ガイドレール5の開口縁部59の外表面の断面形状に沿った断面湾曲形状に形成され、開口縁部59の外表面を覆ってシャッターカーテン4とガイドレール5のガイド板部54の外表面との接触を防止する部位である。消音帯7がガイドレール5の開口縁部59に取付けられた場合に、ガイドレール5の開口縁部59の外表面と対面する消音機能部71の湾曲内面には、ガイドレールの開口縁部の外表面と接触する1つ以上の突起73が設けられる。この突起73は例えば消音帯7の長手方向に連続するように設けられる。
取付部72は、消音機能部71の断面湾曲形の他端71bより消音機能部71の湾曲面に近づく方向に延長する係合部74と、消音機能部71の断面湾曲形の他端71bより消音機能部71の湾曲面と離れる方向に延長する外れ防止部75とを備える。
即ち、取付部72は、消音機能部71の断面湾曲形の他端71bより互いに離れる方向に分岐する係合部74と外れ防止部75とにより構成される。
消音帯7は、例えば、塩化ビニル、ポリプロピレンなどの硬質樹脂材料等により押出成形等の方法にて形成される。
消音帯7がガイドレール5の開口縁部59に取付けられた状態において、消音機能部71の湾曲内面の突起73がガイドレール5の開口縁部59の外表面と接触し、消音機能部71の断面湾曲形の一端71aがガイドレール5の前板部53とガイド板部54との境界部分53aの外表面近傍に位置され、消音機能部71の断面湾曲形の他端71bがガイドレール5の係合板部55の先端部近傍に位置されるとともに、外れ防止部75の先端が前板部53と側板部52との境界部分53b近傍の内表面近傍に位置されることによって、消音帯7が係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合を解除する方向に動いた場合に、外れ防止部75が前板部53と側板部52との境界部分53b近傍の内表面に接触して消音帯7の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合解除を防止する。つまり、外れ防止部75は、消音帯7がガイドレール5の開口縁部59に取付けられた後、消音帯7がガイドレール5から外れてしまう事を防止する機能を備える。
従って、ガイドレール5の内側から取付けることができる消音帯としては、ガイドレール5の内側から取付けることができて、かつ、取付けられた後においては外れ防止部75が外れ防止機能を確実に果たす構成の消音帯7を用いる必要がある。
以上により、図6(c)に示すように、消音帯7の係合部74とガイドレール5の係合板部55とが長手方向全域に亘って係合し、かつ、外れ防止部75の先端が前板部53と側板部52との境界部分53b近傍の内表面近傍に位置される。即ち、外れ防止部75が外れ防止機能、即ち、消音帯7が係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合を解除する方向に動いた場合に、外れ防止部75が前板部53と側板部52との境界部分53b近傍の内表面に接触して消音帯7の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合解除を防止するという機能を果たすように、消音帯7がガイドレール5に取付けられることになる。
この場合、除去部77以外の部分の係合部74をガイド板部54と係合板部55との間76に挿入する作業を行っている際に、除去部77の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合状態が解除されて除去部77の係合部74が開口縁部59から外れてしまうと、除去部77以外の部分の係合部74をガイド板部54と係合板部55との間76に挿入できないので、除去部77の係合部74が開口縁部59から外れてしまわないように除去部77の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合状態を維持しながら、除去部77以外の部分の係合部74をガイド板部54と係合板部55との間に挿入する作業を行うことで、除去部77以外の部分の係合部74をガイド板部54と係合板部55との間76に簡単に挿入できるので、消音帯7の取付作業を確実かつ容易に行える。
図7に示すような取付具80を用いて消音帯7をガイドレール5の開口縁部59に取付けるようにすれば、より簡単に取付作業を行うことができる。
特に、取付具80として、例えば、図8(b)に示すような押込具80Bと、図8(a)に示すような保持具80Aを用いることにより、消音帯7をガイドレール5の開口縁部59に容易かつ確実に取付けることができ、作業性が向上する。
即ち、まず、押込具80Bを用いて、消音帯7の除去部77の係合部74を、係合板部55の先端面55tと前板部53との間隔dを介してガイド板部54の内表面側に押し込むとともにガイド板部54と係合板部55との間76に挿入してガイドレール5の係合板部55と係合させた後、保持具80Aを用いて、除去部77の係合部74が開口縁部59から外れてしまわないように除去部77の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合状態を維持しながら、押込具80Bを用いて除去部77以外の部分の係合部74を、消音帯7の除去部77側から中央部側に向けて徐々にガイド板部54と係合板部55との間76に挿入していってガイドレール5の係合板部55と係合させていく。
このようにすれば、押込具80Bを用いて除去部77以外の部分の係合部74をガイド板部54と係合板部55との間に挿入する作業を行っている際に、保持具80Aによって除去部77の係合部74とガイドレール5の係合板部55との係合状態が解除されてしまうことが防止され、除去部77の係合部74が開口縁部59から外れてしまうことを防止できるので、消音帯7をガイドレール5の開口縁部59に容易かつ確実に取付けることができ、作業性が向上する。即ち、消音帯7の取付作業をより確実かつより容易に行える。
尚、押込具80B、保持具80Aとしては、例えば図8に示すように、先端側に消音帯7の外表面側に接触して消音帯7を抱え込むような凹部82を備えた棒板状のものを用いればよい。また、押込具80Bとしては、例えば図8(b)に示すように、先端側が凹部82の形成された側とは反対側(凹部82の背面方向)に反り返っている形状に形成されたものを用いれば、凹部82に消音帯7を抱え込んだ状態でより多くの角度範囲で凹部82を回転させることができ、消音帯7を押し込む力を大きくできるので好ましい。
また、押込具80B及び保持具80Aの両方を用いずに、押込具80Bのみで消音帯7の取付作業を行うようにしてもよい。
尚、保持具80A、押込具80Bの先端部の凹部82を形成する折り返し部位の弧83の半径寸法は5mm程度が好ましい。また、保持具80A、押込具80Bの先端部の凹部82を形成する折り返し片84の長さは10mm程度が好ましい。
尚、消音帯7の除去部77の長手方向の長さは、ガイドレール5の内側から取付けることができて、かつ、ガイドレール5に取付けられた後においては外れ防止部75が外れ防止機能を確実に果たすことができる分だけ残るように構成すればよい。
71 消音機能部、74 係合部、75 外れ防止部、
80A 保持具、80B 押込具。
Claims (3)
- 長尺板により形成された底板部と、底板部の長手方向に沿った両端より互いに対向するように延長する一対の側板部と、各側板部の先端より互いに近づく方向に延長する一対の前板部と、各前板部の先端より互いに対向して底板部に近づく方向に延長する一対のガイド板部と、各ガイド板部の先端より互いに離れる方向に延長する一対の係合板部とを備えたガイドレールに取付けられる消音帯であって、
ガイドレールのガイド板部と係合板部との間に挿入されてガイドレールの係合板部と係合する係合部と、ガイド板部及び係合板部の外表面を覆って開閉体とガイドレールのガイド板部の外表面との接触を防止する消音機能部と、ガイドレールの内表面と接触して係合板部と係合部との係合解除を防止する外れ防止部とを備え、
係合部がガイドレールのガイド板部と係合板部との間に挿入されてガイドレールの係合板部と係合することでガイドレールに取付けられる消音帯において、
長手方向の少なくとも一方の端部において外れ防止部が除去された除去部を備えたことを特徴とするガイドレールの消音帯。 - 請求項1に記載の消音帯の係合部をガイドレールのガイド板部と係合板部との間に挿入してガイドレールの係合板部と係合させることで消音帯をガイドレールに取付けるガイドレールへの消音帯の取付方法であって、
ガイドレールの一対のガイド板部の対向間の開口を介して消音帯の除去部をガイドレールの外側からガイドレールの内側に入れて除去部の係合部をガイドレールの係合板部と係合させた後に、除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、消音帯の除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたことを特徴とするガイドレールへの消音帯の取付方法。 - 押込具を用いて除去部の係合部をガイドレールの係合板部と係合させた後、保持具を用いて除去部の係合部とガイドレールの係合板部との係合状態を維持しながら、上記押込具を用いて除去部以外の部分の係合部をガイドレールの係合板部と係合させていくようにしたことを特徴とする請求項2に記載のガイドレールへの消音帯の取付方法。
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