JP6062663B2 - パイプカーテン及び当該パイプカーテンを備えたシャッター装置 - Google Patents
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Description
例えば、引用文献1には、パイプ同士を連結するジョイント金具が予めパイプ毎に取り付けられ、ジョイント金具の上下両端にはパイプを係脱自在に係合するインターロック部が形成され、このインターロック部を順次連結することにより、パイプカーテンを形成可能な構造が開示され、当該構造を採用することにより、組み立て時にパイプやジョイント金具が破損した場合であっても、容易に交換することが可能なパイプシャッターが開示されている。
しかしながら、上記パイプシャッターにあっては、組み立て時にパイプやジョイント金具が破損した場合の交換作業の容易性については考慮されているものの、組み付け後におけるパイプカーテンの経年劣化や破損については考慮されておらず、長期間の使用や破損によりパイプカーテン自体の交換が必要となった場合、パイプカーテン自体を取り外すことは容易ではない。
具体的には、従来パイプシャッターにおいて、パイプカーテン自体を取り外すには、ガイドレールの一部を切断して当該切断箇所からパイプカーテンを引き抜く作業、あるいは、構造物の躯体と一体化されたガイドレール自体を間口から取り外した後にシャッターカーテンを交換する作業、又は、開口部の上方に設置された巻取り機構を取り外した後にパイプカーテンを引き抜く作業等を経る必要があり、パイプカーテン自体の交換作業の容易性やメンテナンス性に欠けるという欠点があった。
本構成によれば、パイプ本体部とジョイント部との接続を解除することにより、パイプ本体部の長さをガイドレール間の幅寸法よりも短くできるため、パイプカーテンの交換やメンテナンス時においてパイプシャッターをガイドレールから容易に取り外すことが可能となる。
また、パイプカーテンの他の構成として、ジョイント部の他端部と接続される抜け止めピース、及び当該ジョイント部と抜け止めピースを着脱自在に接続する連結手段を更に備え、抜け止めピースは、ジョイント部の他端部に対して接続される接続部と、接続部の一端側に設けられ、ガイドレールに開設された飲み込み口を介してガイドレール内に挿入可能、かつ、挿入後の回転操作により飲み込み口を通過不能な形状に形成された抜け止め部とを備え、ジョイント部と抜け止めピースを接続する連結手段は、接続部の他端部から一端側に向けて延在する挿入部、及び当該挿入部と連通し、接続部の周方向に沿って延在する係合部からなる溝と、ジョイント部の他端部表面に形成され、接続部に形成された溝に嵌り合う突起とから構成した。
本構成によれば、ジョイントパイプの端部に接続された抜け止めピースをガイドレール内に容易に挿入することができ、さらに回転操作により、ジョイントパイプがガイドレールから脱落することを確実に防止することができる。
また、上述の各発明は、シャッター装置に適用でき、シャッター装置に適用することにより、上述の効果を奏するシャッター装置を得ることが可能となる。
パイプシャッター10は、構造物躯体11に形成された開口部12に設置される。構造物躯体11は、例えば住宅やビル,倉庫,工場等の構造物の内外を仕切る外壁や、構造物の内部において内部空間を仕切る内壁等である。開口部12は、構造物躯体11に開設され、内外を連通する空間として形成される。
なお、本明細書において「幅(間口)方向」とは、パイプカーテン30の開閉方向と直交する方向であって、パイプカーテン30の厚み(奥行)方向とは異なる方向を言う。
図2に示すように、ガイドレール13は、横断面略コ字状の内部構造を有する中空状の部材であって、その両端部が幅方向外側に折り曲げられることにより、後述のパイプカーテン30の両端部を挿入可能なガイド片16;16が長手方向に沿って連続して形成される。
ガイド片16;16間の幅寸法W1は、パイプカーテン30の両端部、より詳細には後述するジョイントパイプ34の外径寸法よりも広幅に設定される。また、ガイド片16;16には、それぞれ可撓性や弾性を有する硬質の合成樹脂により形成された消音体18;18が取り付けられる。
第1係合部32A及び第2係合部32Bは、それぞれパイプ体31を挿通可能なリンク孔を有する円弧状であって、第1係合部32Aの幅寸法W3は、第2係合部32Bの幅寸法W4よりも短く設定される。そして、第1係合部32A及び第2係合部32Bを有するリンク機構32同士を連結するには、一方のリンク機構32の第2係合部に形成されたリンク孔と、他方のリンク機構32の第1係合部32Aとに形成されたリンク孔とを重ね合わせた状態で、パイプ体31を挿通することにより行われる。一方のリンク機構32と他方のリンク機構32とがパイプ体31を介して連結されることにより、互いのリンク機構32は、円弧状に形成された第1係合部32A及び第2係合部32Bを介して回動自在となり、当該リンク機構32によって連結されたパイプ体31同士が巻取り可能なように回動自在に連結される。
なお、連結手段36は、上記形態に限られるものではない。例えば、パイプ本体部33に、ジョイント部34に設けられた連結突起37が嵌り込む図外の嵌合孔を開設し、ジョイント部34をパイプ本体部33に対して押し込み、連結突起37と嵌合孔とを互いに嵌め合せることによって、パイプ本体部33とジョイント部34とを連結する形態としてもよい。
また、パイプ本体部33とジョイント部34とを連結する他の形態としては、図外の係止孔を介してボルトナットにより両者を強固に連結する形態や、パイプ本体部33の外周面又は内周面及びジョイント部34の内周面又は外周面にネジ切りを形成し、両者を螺合して接続する形態としてもよい。
また、図2(b)に示すように、ジョイント部34の一端部34Aの内周壁には、前述の連結手段36を構成する挿入部36A及び係合部36Bと係合可能な連結突起37が径方向内側方向に突設される。なお、本実施形態においては、連結突起37をジョイント部34の内周壁に設ける形態としたが、これに限定されることはなく、ジョイント部34の外周面に設けてもよい。この場合、ジョイント部34は、連結手段36と連結突起37とを係合するために、パイプ本体部33の内径よりも小径な外径に設定される。
つまり、本実施形態におけるパイプ本体部33とジョイント部34とは、連結手段36を介して着脱容易に接続され、パイプ本体部33とジョイント部34との接続を解除することにより、パイプ本体部33の長手方向の寸法L1を一対のガイドレール13;13間の幅寸法W5よりも容易に短くすることができる。
よって、他端部34Bに抜け止めピース35を取り付けたジョイント部34をガイドレール13;13内に挿入するには、図3(b)に示すように、長辺35Pの延長方向をガイドレール13;13の延在方向と一致させてガイド片16;16間を通した後、ジョイント部34を90°回転させ、長辺35Pの延長方向をガイドレール13;13の奥行方向と一致させることにより行われる。
当該手順により、抜け止めピース35を容易にガイドレール13;13内に挿入することができるとともに、抜け止めピース35によりパイプカーテン30を構成するパイプ本体部33及びジョイント部34がガイドレール13;13から脱落することを確実に防止することができる。
即ち、抜け止めピース35は、ガイドレール13;13の飲み込み口としてのガイド片16;16間の寸法W1(消音体18を取り付けた場合においては消音体18;18間の寸法W2)よりも短く設定された短辺35Qと、ガイド片16;16間の寸法W1(消音体18を取り付けた場合においては消音体18;18間の寸法W2)よりも長く設定された長辺35Pとを備える形状を有し、換言すれば、ガイドレール13;13に開設された飲み込み口を通過可能、かつ、回転操作により通過不能となる形状を有する。
また、抜け止め部35Bの長辺35Pの寸法L4は、前述の実施形態と同様にガイド片16;16間の寸法W1よりも長く設定され、短辺35Qの寸法L5は、ガイド片16;16間の寸法W1よりも短く設定される。よって、本実施形態における抜け止めピース35によっても、ガイドレール13;13のガイド片16;16間を容易に通過させることができるとともに、回転操作により、パイプ本体部33及びジョイント部34がガイドレール13;13から脱落することを確実に防止できる。また、本実施形態における抜け止めピース35は、半径方向外側両方向に突出する抜け止め部35Bを有しているため、パイプカーテン30に幅方向の引き抜き力が作用した場合であっても、抜け止め部35Bの両端部がガイド片16;16間に引っ掛かるため、
ジョイント部34がガイドレールから脱落することをより効果的に防止できる。
つまり、抜け止めピース35の形状は、何等限定されるものではなく、ガイドレール13;13に開設された飲み込み口を通過可能、かつ、回転操作により通過不能となる形状であれば如何なる形状であってもよい。
図1に示すように、巻取り機構50は、シャッターケース14内に設置される機構である。巻取り機構50は、概略、シャッターケース14の一部を構成する左右のブラケット15;15と、左右のブラケット15;15間に架設されるシャフト51と、シャフト51を回転中心として巻取り方向及び繰出し方向に回転自在なホイール52と、シャフト51の周囲に巻回されるコイルバネ53とを備える。
ホイール52は、シャフト51に対して所定の間隔をもって設けられる円筒状の金属部材である。ホイール52は、中心部に開設された不図示の嵌挿孔を介してシャフト51と嵌め合わされ、シャフト51を回転中心として自在に回転する。また、ホイール52;52同士は、複数の巻取り部材54により接続される。
シャフト51とホイール52とがコイルバネ53により連結されたことにより、パイプカーテン30が開口部12を閉鎖する方向に繰出された状態において、コイルバネ53には、開口部12を開放する方向に反力が生じ、開口部12を開放する際には僅かな力でパイプカーテン30を巻き取ることが可能となる。
例えば上記実施形態においては、パイプカーテン30を手動で開閉する構成としたが、ホイール52又はホイール52とシャフト51とを固定的に連結し、シャフト51を図外の駆動源により自動で回転させる構成としてもよい。また、パイプ本体部33の両端部にジョイント部34及び抜け止め部35を接続する構成としたが、パイプ本体部33の一方端部のみにジョイント部34及び抜け止めピース35を接続する構成としてもよい。
30 パイプカーテン、31 パイプ体、32 リンク機構、33 パイプ本体部、
34 ジョイント部、35 抜け止めピース、35B 抜け止め部、
36 連結手段、37 連結突起、40 連結手段、41 連結突起、
50 巻取り機構、51 シャフト、52 ホイール、53 コイルバネ。
Claims (3)
- 間口の両側に設置されたガイドレールに沿って開閉されるパイプカーテンであって、
前記パイプカーテンは、当該パイプカーテンの開閉方向に沿って連結された複数のパイプ体を備え、
前記パイプ体は、前記ガイドレール間の幅寸法よりも短く設定されたパイプ本体部と、
前記パイプ本体部の端部に対して連結手段を介して着脱自在に接続され、前記パイプ本体部に取付けられた状態において、前記ガイドレール内に達する寸法に設定されたジョイント部と、
を備え、
前記連結手段は、前記パイプ本体部の端部に形成され、当該端部から幅方向中心に向けて延在する挿入部、及び当該挿入部と連通し、前記パイプ本体部の周方向に沿って延在する係合部からなる溝と、
前記ジョイント部の一端部表面に形成され、前記溝に嵌り合う突起とから構成されたことを特徴とするパイプカーテン。 - 前記ジョイント部の他端部と接続される抜け止めピース、及び当該ジョイント部と抜け止めピースを着脱自在に接続する連結手段を更に備え、
前記抜け止めピースは、前記ジョイント部の他端部に対して接続される接続部と、
前記接続部の一端側に設けられ、前記ガイドレールに開設された飲み込み口を介してガイドレール内に挿入可能、かつ、挿入後の回転操作により前記飲み込み口を通過不能な形状に形成された抜け止め部と、
を備え、
前記ジョイント部と抜け止めピースを接続する連結手段は、前記接続部の他端部から一端側に向けて延在する挿入部、及び当該挿入部と連通し、前記接続部の周方向に沿って延在する係合部からなる溝と、
前記ジョイント部の他端部表面に形成され、接続部に形成された前記溝に嵌り合う突起とから構成されたこと
を特徴とする請求項1記載のパイプカーテン。 - 請求項1または請求項2に記載のパイプカーテンを備えたシャッター装置。
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JP2012128293A JP6062663B2 (ja) | 2012-06-05 | 2012-06-05 | パイプカーテン及び当該パイプカーテンを備えたシャッター装置 |
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