JP2013167085A - シャッターラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなくラッチ解除レバーの操作感を向上させることが可能なシャッターラッチ装置の提供を目的とする。
【解決手段】本発明のシャッターラッチ装置20は、水平方向で対向した1対のサイドカバー95の間に支持シャフト11を差し渡し、その支持シャフト11の中間部に回転可能に支持された巻取シャフト12でシャッターカーテン19を巻き取り可能としたシャッター装置10のうち、一方のサイドカバー95と巻取シャフト12の一端部との間に組み付けられて、巻取シャフト12を任意の回転位置でラッチ可能であると共に、そのラッチを解除操作するためのラッチ解除レバー51を有し、ラッチ解除レバー51を略水平に延ばして、一方のサイドカバー95に備えたカバー貫通孔95Wに貫通させた状態で上下に回動可能とすると共に、ラッチ解除レバー51を下方に回動させてラッチを解除可能とした。
【選択図】図13

Description

本発明は、シャッターカーテンを巻取芯部材に巻き取り可能なシャッター装置に組み付けられて、巻取芯部材を任意の回転位置でラッチ可能であると共に、そのラッチを解除操作するためのラッチ解除レバーを有したシャッターラッチ装置に関する。
従来のこの種のシャッターラッチ装置としては、ラッチ解除レバーに連結された紐状部材の引っ張り操作によって巻取芯部材のラッチ解除が行われるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−242292号公報(段落[0052]、第3図)
ところで、シャッターラッチ装置は、シャッター装置と共に窓や出入口の上縁部に配置されるので、ラッチ解除レバーを操作する際には紐状部材を下に引っ張ることになる。しかしながら、従来のシャッターラッチ装置では、ラッチ解除レバーの動作方向が、支持シャフトと平行な略水平方向になっていた為、その動作方向に沿うように紐状部材を途中で略直角に曲げて配索する必要があり、その屈曲部分における紐状部材の摩擦で操作感が重くなるという問題が起こり得た。これに対し、紐状部材の屈曲部分を滑車で受けて摩擦を軽減するという構成も考えられるが、部品点数が増えるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、部品点数を増やすことなくラッチ解除レバーの操作感を向上させることが可能なシャッターラッチ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るシャッターラッチ装置は、水平方向で対向した1対の水平対向支持壁の間に支持シャフトを差し渡し、その支持シャフトの中間部に回転可能に支持された巻取芯部材でシャッターカーテンを巻き取り可能としたシャッター装置のうち、一方の水平対向支持壁と巻取芯部材の一端部との間に組み付けられて、巻取芯部材を任意の回転位置でラッチ可能であると共に、そのラッチを解除操作するためのラッチ解除レバーを有したシャッターラッチ装置において、ラッチ解除レバーを略水平に延ばして、一方の水平対向支持壁に備えた貫通孔に貫通させた状態で上下に回動可能とすると共に、ラッチ解除レバーを下方に回動させてラッチを解除可能としたところに特徴を有する。
請求項2の発明に係る発明は、請求項1に記載のシャッターラッチ装置において、ラッチ解除レバーは支持シャフトと平行な回転軸回りに回動して、その回転軸から側方に突出した第1レバー突片と、その第1レバー突片から回転軸と平行に突出した第2レバー突片とを有し、第2レバー突片が貫通孔を貫通可能としたところに特徴を有する。
請求項3の発明に係る発明は、請求項1又は2に記載のシャッターラッチ装置において、ラッチ解除レバーを回動可能に支持した支持ベースにベース固定孔を設け、支持シャフトの一端部と、一方の水平対向支持壁に設けられて支持シャフトの一端部を支持するシャフト支持部とを支持シャフトの径方向で貫通した閂部材を、ベース固定孔に挿通することで、支持ベースが支持シャフト及び水平対向支持壁に対して回転不能に固定されるようにしたところに特徴を有する。
[請求項1及び2の発明]
請求項1の発明に係るシャッターラッチ装置は、ラッチ解除レバーが一方の水平対向支持壁に向かって略水平に延びて、水平対向支持壁に形成された貫通孔を貫通した状態で上下に回動可能であると共に、ラッチ解除レバーを下方に回動させることでラッチを解除可能となっている。従って、ラッチ解除レバーのうち、水平対向支持壁の貫通孔から突出した端部に紐状部材を連結すれば、ラッチ解除レバーの動作方向に合わせて紐状部材を途中で屈曲させる必要がなくなり、部品点数を増やすことなく操作感を向上させることが可能になる。また、摩擦による紐状部材の劣化を防止することができる。また、ラッチ解除レバーには、紐状部材の替わりに棒状部材を連結してもよく、棒状部材の引っ張り操作によってラッチの解除を行うことも可能となる。なお、紐状部材とは、紐、ロープ、ワイヤー、チェーン等を含む意味である。
ここで、ラッチ解除レバーは、支持シャフトと交差した回転軸回りで回動するようにしてもよいし、請求項2の発明のように、支持シャフトと平行な回転軸回りで回動するようにしてもよい。
[請求項3の発明]
請求項3の発明によれば、共通の閂部材によって、シャッターラッチ装置の支持ベースと、支持シャフトの一端部と、支持シャフトの一端部を支持したシャフト支持部とを相対回転不能に固定することができるから、支持ベースと支持シャフトの間及び、支持シャフトとシャフト支持部の間をそれぞれ別々に固定した場合に比べて、部品点数を抑えると共に固定作業を軽減することができる。また、支持ベースと支持シャフト及び、支持シャフトとシャフト支持部を、それぞれ別々に固定した場合に比べて、支持ベースを一方の水平対向支持壁側に近づけて配置することができるから、ラッチ解除レバーの略水平方向における突出量を抑えることができる。
本発明の一実施形態に係るシャッターラッチ装置とシャッター装置の斜視図 シャッターラッチ装置の斜視図 シャッターラッチ装置の後面図 シャッターラッチ装置の分解斜視図 連結状態の取付部材とラチェットホイールの側面図 連結状態の取付部材とラチェットホイールの正面図 取付部材の展開部材の平面図 ラチェットホイールの展開部材の平面図 シャッターカーテンを閉操作している状態のシャッターラッチ装置の側断面図 シャッターカーテンを開操作している状態のシャッターラッチ装置の側断面図 ラッチ解除操作した直後のシャッターラッチ装置の側断面図 ラッチ解除状態を維持しているシャッターラッチ装置の側断面図 シャッター装置に組み付けた状態のシャッターラッチ装置の正面図 シャッター装置及びシャッターラッチ装置の側断面図 図13におけるJ−J切断面における断面図 ラッチ解除レバーが原点位置に配置された状態のシャッターラッチ装置の側面図 ラッチ解除レバーを原点位置から下方に回動させた状態のシャッターラッチ装置の側面図 ラッチ解除操作を行ったときのシャッターラッチ装置の斜視図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図17に基づいて説明する。図1に示したシャッター装置10は、例えば、住宅の窓(図示せず)の上縁部に取り付けられるものであって、シャッターカーテン19を巻き取るための巻取シャフト12(本発明の「巻取芯部材」に相当する)を支持シャフト11にて回転可能に支持した構造をなしている。また、図13に示すように、シャッター装置10は、巻き取ったシャッターカーテン19を収納するためのシャッターケース96内に収容されており、支持シャフト11は、シャッターケース96における左右の両サイドカバー95(図13には一方のサイドカバー95のみが示されている)に差し渡された状態で支持されている。なお、両サイドカバー95は本発明に係る「1対の水平対向支持壁」に相当する。
巻取シャフト12は、円筒形をなした巻取ロール12Dの両端部の何れか一方及び中央部の内側に、図示しない複数のドラムを嵌合固定してなり、それら複数のドラムの中心を支持シャフト11が貫通している。また、巻取ロール12Dのうち、ドラムが嵌合固定されていない方の端部の内側には、図1に示すように、本発明のシャッターラッチ装置20の一部を構成する取付部材14が嵌合固定されており、その取付部材14の中心を支持シャフト11が貫通している。即ち、複数のドラムと取付部材14を介して巻取ロール12Dが支持シャフト11に回転可能に支持されている。
支持シャフト11は円筒パイプ構造をなし、巻取シャフト12の両端面より両横方向に延びている。そして、図13〜図15に示すように支持シャフト11の両端部(図13〜図15には、支持シャフト11の一端部のみが示されている)が、シャフト取付ブラケット90(本発明に係る「シャフト支持部」に相当する)に回転不能にそれぞれ固定され、それらシャフト取付ブラケット90がシャッターケース96の左右の両サイドカバー95に固定されている。
シャフト取付ブラケット90は、例えば、板金を直角曲げして形成されており、上面及び支持シャフト11の軸方向(図15における紙面と直交する方向)の両側面が開放したコの字形の支持凹部91と、支持凹部91の各辺から側方に直角に張り出した複数の敷設板92とを備えている。シャフト取付ブラケット90は、各敷設板92をサイドカバー95に宛がって螺子止めされており、支持凹部91の内側に支持シャフト11の端部を受け入れて支持するようになっている。また、支持凹部91のうち底板91Aから直角に起立した1対の側板91B,91Bには、それぞれボルト挿通孔91C,91Cが貫通形成されている。これらボルト挿通孔91C,91Cと、支持シャフト11を径方向に貫通した取付孔11AとにボルトN3が挿通されて、その先端にナットM1が締め付けられている。これにより、支持シャフト11の両端部がシャフト取付ブラケット90に対して回転不能に固定されている。
巻取シャフト12の内部には、図示しないトーションコイルバネが支持シャフト11に巻回して設けられており、このトーションコイルバネは一端が図示しないドラムに固定され、他端が支持シャフト11に固定されている。これにより、巻取シャフト12は、シャッターカーテン19を巻き取る方向に付勢されている。
シャッターカーテン19は、複数の帯状金属板を連結してなる公知なキャタピラ構造になっている。また、シャッターカーテン19の横幅は、巻取シャフト12の軸長より大きくなっている。そして、シャッターカーテン19の巻回長方向の一端部を巻取シャフト12の外周面に宛がい、巻取シャフト12の両端面からシャッターカーテン19が両横方向に張り出した状態にして、シャッターカーテン19が巻取シャフト12に螺子止めされている。
また、シャッター装置10が取り付けられる住宅の窓の両側縁部には、図示しないシャッターレールがそれぞれ備えられている。そして、シャッターカーテン19のうち巻取シャフト12から下方に延びた部分の両側部が、それらシャッターレールに係合した状態に維持され、シャッターカーテン19の下端部を下方に手動で引くことにより、巻取シャフト12の回転を伴いながらシャッターカーテン19が巻取シャフト12から引き出される。
図13に示すように、シャッター装置10のうち、巻取シャフト12の一端部と一方のサイドカバー95との間には、シャッターカーテン19を任意の開閉位置で保持(具体的には、任意の位置まで閉めて、そこから上方に開かないようにラッチ)するためのシャッターラッチ装置20が取り付けられている。
シャッターラッチ装置20はラッチ機構を内蔵しており、ラッチ機構を構成する後述のラチェットホイール26と巻取ロール12Dの一端に固定された取付部材14とが連結することで、ラチェットホイール26と巻取シャフト12とが一体回転可能となっている。
図4に示すように、取付部材14は、略円盤状をなした主板部14Aの中心に円形のセンター孔14Cを備えている。そして、図1に示すように、主板部14Aの外周面が巻取ロール12Dの開口端の内側に嵌合され、センター孔14Cの内周面が支持シャフト11の外周面に回転可能に嵌合している。
取付部材14は、主板部14Aから直角に起立した取付部材側連結突片15と巻取ドラム用固定片16とを備えている。取付部材側連結突片15は、主板部14Aからシャッターラッチ装置20に向かって起立しており、センター孔14Cの周りを均等分した複数位置(具体的には3箇所)に設けられている(図5参照)。一方、巻取ドラム用固定片16は、主板部14Aの外縁部から取付部材側連結突片15とは逆向きに起立しており、取付部材側連結突片15に対して周方向で位相をずらした複数位置(具体的には、センター孔14Cを挟んだ2箇所)に設けられている。
取付部材14は、板金をプレスで打ち抜きかつ折り曲げてなり、その折り曲げられる前の状態では、図7に示された展開部材100になっている。展開部材100のうち、センター孔14Cの周縁部には円筒状に立ち上がったボス部14Bが形成されている(図4参照)。また、展開部材100には、センター孔14Cの近傍位置から外側に向かって互いに平行に延びた複数対のスリット101,101が形成され、互いに平行なスリット101,101の内側領域が片持ち梁状に切り離されて長方形の突片102が形成されている。また、これら突片102の先端部には螺子挿通孔15Aが貫通形成されている。そして、これら各突片102が、その基端部の折り曲げ線L1で直角曲げされて、ボス部14Bとは逆側に起立した前記取付部材側連結突片15となっている。
また、展開部材100には、その外周面から径方向外側に張り出した矩形状の突片103が形成されている。これら突片103は、センター孔14Cを挟んで互いに相反する方向に張り出しており、その先端寄り位置には螺子孔16Aが形成されている。螺子孔16Aは、各突片103に貫通形成した下穴にバーリング加工を行ってセンター孔14Cのボス部14Bと同じ側に円筒状のボス部16Bを立ち上げかつ、内周面にタップ等でねじ切り加工を行って雌螺子を形成してなる。そして、これら1対の突片103,103が、その基端部の折り曲げ線L2で取付部材側連結突片15と逆側に直角曲げされて、ボス部14Bと同じ側に起立した前記巻取ドラム用固定片16が形成されている。
巻取ドラム用固定片16に形成された螺子孔16Aに対応させて、巻取ロール12Dの端部寄り位置には、複数の螺子挿通孔12A(図13参照)が貫通形成されている。そして、螺子挿通孔12Aに挿通した螺子N1を巻取ドラム用固定片16の螺子孔16Aに締め付けて、巻取ロール12Dと取付部材14とが一体回転可能に固定されている(図13参照)。なお、螺子N1は、シャッターカーテン19の一端部に備えた螺子挿通孔(図示せず)にも挿通され、巻取ロール12Dとシャッターカーテン19とが取付部材14の螺子孔16Aに共締めされている。
図2に示すように、シャッターラッチ装置20は、偏平円盤状のハウジング21を備えている。ハウジング21の軸中心には、シャフト挿通孔21Aが貫通形成され、その内側に支持シャフト11が遊嵌状態に挿通されている(図1参照)。
ハウジング21は、支持シャフト11が直交した前側端面21Fと後側端面21Rとを有し、前側端面21Fが取付部材14に対向配置されている。また、シャッターラッチ装置20全体の外径でもあるハウジング21の外径は、巻取シャフト12の外径より若干小さくなっている。そして、シャッターカーテン19が巻取シャフト12に巻き取られて円筒状になった場合には、その円筒状のシャッターカーテン19の内側に配置される。
ハウジング21の後側端面21Rを構成する壁部は、ハウジング21の側壁21Sに一体成形された後端壁21Xと、その後端壁21Xに宛がわれて螺子N2によって固定された後側板金25とで構成されており、後側板金25のうち、シャフト挿通孔21Aを間に挟んだ開口縁の対向位置からは1対のハウジング固定片22,22が後方に曲げ起こされている。各ハウジング固定片22,22のうち後側板金25の本体部分との間の屈曲部には、それぞれ肉抜き孔22Cが形成されている。各ハウジング固定片22,22にはそれぞれボルト挿通孔22B,22B(本発明の「ベース固定孔」に相当する)が貫通成形されており、それらボルト挿通孔22B,22Bは、支持シャフト11の軸方向に長くなった長孔形状となっている。なお、後側板金25は、本発明の「支持ベース」に相当するハウジング21の一部を構成しており、その後側板金25にボルト挿通孔22B,22Bが貫通形成されている。つまり、本発明の「支持ベース」に本発明の「ベース固定孔」が設けられている。
図15に示すように、ハウジング固定片22,22は、支持シャフト11の一端部を支持したシャフト取付ブラケット90のうち、1対の側板91B,91Bの外面に宛がわれている。換言すれば、1対のハウジング固定片22,22と支持シャフト11の外周面との間に、シャフト取付ブラケット90における1対の側板91B,91Bが挟まれている。その状態で、同軸上に配置されたハウジング固定片22,22のボルト挿通孔22B,22Bと、シャフト取付ブラケット90のボルト挿通孔91C,91Cと、支持シャフト11を径方向で貫通した取付孔11Aとに共通のボルトN3が挿通されて、ボルトN3の先端部にナットM1が締め付けられている。即ち、ハウジング21、支持シャフト11及びシャフト取付ブラケット90が、ボルトN3及びナットM1によって共締めされて互いに相対回転不能に固定されている。なお、ボルトN3は、本発明の「閂部材」に相当する。
ここで、本実施形態では、図13に示すように、取付部材14とシャッターラッチ装置20とがそれらの中心軸方向で移動不可能に連結されているので、例えば、支持シャフト11の軸方向で巻取ロール12Dの位置がばらつき、支持シャフト11の取付孔11Aと巻取ロール12Dの螺子挿通孔12Aとの軸間距離にばらつきが生じたとしても、そのばらつきに応じて、シャッターラッチ装置20と取付部材14とを近づけたり、離したりすることができない。そこで、本実施形態では、ボルト挿通孔22B,22Bを支持シャフト11の軸方向に延びた長孔形状にすることで、その長孔の範囲で支持シャフト11に対するハウジング21の固定位置をずらすことが可能となっている。即ち、取付孔11Aと螺子挿通孔12Aとの軸間距離にばらつきが生じても、そのばらつきをボルト挿通孔22B,22Bの長孔形状によって吸収して、巻取シャフト12と支持シャフト11との間にシャッターラッチ装置20を連結することが可能となっている。
図2に示すように、ハウジング21のうち前側端面21Fを構成する壁部は蓋体23になっている。図4に示すように、蓋体23はハウジング21の本体に螺子N2にて固定され、中心部にシャフト挿通孔21Aより径が大きな前面孔23Aを有している。そして、その前面孔23Aを介して次述するラチェットホイール26に備えた複数のホイール側連結突片27が取付部材14に向かって突出している。
図4に示すように、ハウジング21の内部にはラチェットホイール26がシャフト挿通孔21Aと同軸上に配置されている。ラチェットホイール26は円板状をなし、中心にシャフト挿通孔26Aを有している。また、ラチェットホイール26のうち、シャフト挿通孔26Aの周りを均等分した複数位置(例えば3箇所)には、ホイール側連結突片27が形成されている。詳細には、ラチェットホイール26は、取付部材14と同様に、板金をプレスで打ち抜きかつ折り曲げてなり、その折り曲げられる前の状態では、図8に示された展開部材105になっている。その展開部材105には、シャフト挿通孔26Aの内周縁から中心に向かって張り出した複数の突片106が備えられており、それら各突片106を、基端部の折り曲げ線L3で直角曲げして(具体的には、図8の紙面手前側に曲げ起こして)ラチェットホイール26の回転軸方向と平行に起立させることで、前記ホイール側連結突片27が形成されている。ホイール側連結突片27は先端が円板形になっており、その中心に螺子孔27Aが貫通形成されている。螺子孔27Aは、各突片106に貫通形成した下穴にバーリング加工を行って周縁部から円筒状のボス部27Bを突出させかつ、内周面にタップ等でねじ切り加工を行って雌螺子を形成してなる。
これら複数のホイール側連結突片27は、蓋体23の前面孔23Aを貫通してハウジング21の外部に突出している。そして、ホイール側連結突片27の先端部が、図6に示すように、取付部材14から起立した複数の取付部材側連結突片15の内向面にそれぞれ重ねられて、取付部材側連結突片15の螺子挿通孔15Aに挿通された螺子N5が、ホイール側連結突片27に形成された螺子孔27Aに締め付けられている。これにより、ラチェットホイール26と取付部材14とが互いの中心軸を一致させた芯出し状態で一体回転可能に固定されている。そして、前記したように取付部材14が巻取ロール12Dの端部内側に嵌合固定されることで、ラチェットホイール26と巻取シャフト12とが一体回転可能に連結されかつ、ラチェットホイール26と支持シャフト11とが互いの中心軸を一致させた芯出し状態に固定される。以下、シャッターカーテン19を閉じるとき(巻取シャフト12から繰り出すとき)に巻取シャフト12と共にラチェットホイール26が回転する方向を「閉方向H1」といい、シャッターカーテン19を開くとき(巻取シャフト12に巻き取るとき)に巻取シャフト12と共にラチェットホイール26が回転する方向を「開方向H2」という。
ラチェットホイール26の外周面には、複数の係止歯26Tが突出している。これら各係止歯26Tは、ラチェットホイール26を開方向H2へ回動したときに回動方向の前側に向かって突出するように傾斜している。より詳細には、図9に示すように、係止歯26Tのうちラチェットホイール26を開方向H2へ回動したときに前側を向く歯面は、後述するラチェットレバー30の回動軸である第1回動支持シャフト31を中心とした円弧形状の係止面26Kになっている。一方、係止歯26Tのうちラチェットホイール26を開方向H2へ回動したときに後側を向く歯面は、係止歯26Tの先端に向かうに従って、隣の係止歯26Tから離れるように傾斜した摺接面26Sになっている。なお、ラチェットホイール26のうち係止歯26Tを含む外縁部は、蓋体23によって覆われており、その蓋体23と、ハウジング21の後端壁21Xから起立した円筒壁21Yとによって軸方向への移動が禁止されている(図14参照)。
図4に示すように、ラチェットホイール26のシャフト挿通孔26Aの内側には、センターパイプ21Pが備えられ、センターパイプ21Pの外周面にラチェットホイール26の内周面が回転可能に嵌合している。センターパイプ21Pは、図4に示すように、ハウジング21の後端壁21Xから起立している。そして、センターパイプ21Pの内側が前記したシャフト挿通孔21Aになっていて、そこに支持シャフト11が遊嵌状態で挿通されている。
図9に示すように、ハウジング21の側壁21Sとラチェットホイール26との間には、第1回動支持シャフト31と第2回動支持シャフト41とが設けられている。第1回動支持シャフト31及び第2回動支持シャフト41は、両端部をハウジング21の蓋体23と後端壁21Xとに支持されている。また、第1回動支持シャフト31及び第2回動支持シャフト41は、ラチェットホイール26の回転軸と平行に延び、例えば、ラチェットホイール26の回転中心周りに60度程度、離れた位置に配置されている。
そして、ラチェットレバー30が、第1回動支持シャフト31を中心に回動可能に設けられる一方、解除保持レバー40が、第2回動支持シャフト41を中心に回動可能に設けられている。
ラチェットレバー30は、第1回動支持シャフト31から第2回動支持シャフト41側に向かって延びている。また、ラチェットレバー30の基端部には、第2回動支持シャフト41から離れる側に突出した基端突部34が備えられている。
ラチェットレバー30のうち第2回動支持シャフト41側の先端寄り位置からは、ラチェットホイール26に向かって係止爪32が突出している。係止爪32は、隣り合った係止歯26T,26Tの間の凹部形状に対応した略三角形になっていて、ラチェットレバー30の回動半径方向に対して傾斜した斜面32Sを第1回動支持シャフト31側に備える一方、第1回動支持シャフト31を中心とした円弧形状の係止面32Kを第1回動支持シャフト31から離れた側に備えている。そして、係止爪32が係止歯26Tに押し付けられるように付勢された状態(図10に示す状態)で、ラチェットホイール26が開方向H2の回転トルクを受けたときに、係止爪32の係止面32Kが何れかの係止歯26Tの係止面26Kに当接してラチェットレバー30がラチェットホイール26に係止し、ラチェットホイール26の回転を禁止する。これにより、シャッターカーテン19が開かないようにラッチされる。また、図9に示すように、係止爪32が係止歯26Tから離れた状態になると、ラチェットレバー30はラチェットホイール26に係止できなくなり、ラチェットホイール26の回転が許容される。
ラチェットレバー30を、ラチェットホイール26に係止可能なラチェット有効位置(図10に示す位置)に向けて付勢するために、ラチェットレバー30には、ラチェット摺接部材80が一体回動可能に固定されている。ラチェット摺接部材80は、ラチェットレバー30のうちラチェットホイール26側を向いた外面からラチェットホイール26に向かって突出した1対の弾性対向片81,81(図4参照)を備え、それら弾性対向片81,81の間にラチェットホイール26を挟持している。また、図4に示すように、弾性対向片81,81のうち互いに対向する位置には、互いに接近する側に隆起した1対の摺接突部81T,81Tが設けられている。なお、ラチェット摺接部材80は、板金をプレスで打ち抜きかつ折り曲げて成形されている。
ラチェット摺接部材80は、図4に示すように、ラチェットレバー30の第1回動支持シャフト31を取付片84の取付孔に挿通して、取付片84をラチェットレバー30の側面に当接させかつ、1対の弾性対向片81,81を連絡した中央板部83がラチェットレバー30におけるラチェットホイール26側の外面に宛がわれた状態に組み付けられている。これにより、ラチェット摺接部材80とラチェットレバー30とが一体回動可能な状態になっている。
そして、ラチェットホイール26が開方向H2に回転したときに、ラチェット摺接部材80とラチェットホイール26の側面との摩擦によってラチェットレバー30がラチェット有効位置に付勢される。このとき、ラチェットレバー30が受ける付勢力のことを、以下、「正の付勢力」という。また、ラチェットホイール26が閉方向H1に回転したときには、ラチェット摺接部材80とラチェットホイール26の側面との摩擦によって、ラチェットレバー30はラチェットホイール26に係止不能なラチェット無効位置に付勢される。なお、ラチェットホイール26が閉方向H1に回転し続けている間、ラチェットレバー30は、ハウジング21の側壁21Sに当接しかつ解除保持レバー40から離間した最端のラチェット無効位置(図9に示す位置)に配置される。
図4に示すように、ラチェットレバー30のうち係止爪32より第2回動支持シャフト41側に突出した先端位置には、ハウジング21の後側端面21R側に向けて略円柱状の回動干渉部33が突出している。
解除保持レバー40は、ラチェットホイール26より後側端面21R側に配置され、図9に示すように、第2回動支持シャフト41から第1回動支持シャフト31側に張り出した作用回動片42とその第1回動支持シャフト31と反対側に張り出した連結回動片43とを備えたシーソー構造になっている。また、連結回動片43のうち第2回動支持シャフト41から離れた先端部からは、後端壁21Xに向かって(図9〜図12における紙面奥側に向かって)片持ちの連結梁43Tが突出している。また、解除保持レバー40とハウジング21との間には、トーションコイルバネ46が設けられ(図4参照)、そのトーションコイルバネ46の弾発力によって、解除保持レバー40がその可動範囲のうち、作用回動片42の先端部がラチェットホイール26の回動中心に最も接近した待機位置(図9及び図10で示した位置)に付勢されている。
作用回動片42の先端部の可動領域の一部と、回動干渉部33の可動領域の一部とは重複している。ここで、作用回動片42の先端部の可動領域と、回動干渉部33の可動領域との重複部分を「干渉領域」と呼ぶと、解除保持レバー40が待機位置(図9で示した位置)に配置された状態で、作用回動片42の先端部は、干渉領域よりラチェットホイール26の回転中心側に外れた位置に配置される。そして、解除保持レバー40が回動可能範囲のうち待機位置と反対側のラッチ解除位置(図10から時計回り方向に移動した位置)まで回動する間に、作用回動片42の先端部における回動方向の前側を向いた跳上当接面45が、回動干渉部33をラチェットホイール26から離れる方向に押圧して、作用回動片42の先端部から回動干渉部33が離れかけた最端寄りのラチェット無効位置(図11参照)までラチェットレバー30を回動させる。
作用回動片42の先端には、作用回動片42の回動半径方向を向き、中央が若干窪んだ先端突当面44が備えられている。その先端突当面44は、解除保持レバー40がラッチ解除位置に位置した状態で干渉領域内に配置される。そして、ラチェットレバー30が、開方向H2に回動するラチェットホイール26から回動干渉部33を介して正の付勢力を受けることで、最端のラチェット無効位置からラチェット有効位置寄りの中間のラチェット無効位置へと移動したときに、先端突当面44がラチェットレバー30に当接し(図12参照)、第1と第2の回動支持シャフト31,41の間で、ラチェットレバー30と解除保持レバー40とが突っ張り状態に保持される。これにより、ラチェットレバー30がラチェット無効位置に保持され、ラッチ解除状態が維持される。
図4に示すように、ハウジング21のうち後側端面21Rを構成する壁部(後端壁21X及び後側板金25)には、操作孔21Wが貫通形成されている。操作孔21Wは、連結回動片43の先端から後方に突出した連結梁43Tの可動領域に対応して、第2回動支持シャフト41を中心とした円弧状になっている。この操作孔21Wに連結梁43Tが通されて、ハウジング21の後側端面21Rから突出している(図3参照)。そして、図16に示すように、トーションコイルバネ46によって付勢された解除保持レバー40は、連結梁43Tが、操作孔21Wのうち支持シャフト11から離れた端部に当接することで待機位置(図9及び図10に示す位置)に位置決めされる。
図4に示すように、ハウジング21の後端壁21Xのうち操作孔21Wの側方位置には、第2回動支持シャフト41の後端部を支持した支持孔21Bが形成されており、後端壁21Xに宛がわれた後側板金25には、支持孔21Bと同軸上に支持孔25Aが貫通形成されている。その支持孔25Aに抜け止め状態で支持された支持軸51Jにて、本発明のラッチ解除レバー51が回動可能に支持されている。即ち、ラッチ解除レバー51は、解除保持レバー40と同一の回転軸回りで回動可能となっている。
ラッチ解除レバー51は、支持軸51Jから第1回動支持シャフト31とは反対側(第1回動支持シャフト31から離れる側に向かって延びた第1レバー突片51Bと、その上縁部から一方のサイドカバー95側に向かって略水平に張り出した第2レバー突片51Cとを備えている。さらに、第2レバー突片51Cの先端部には、紐状部材53が接続されている。その紐状部材53は、第2レバー突片51Cから下方に垂らされて、下端部に備えた把持部53A(図16参照)がシャッター装置10におけるシャッターカーテン19の室内側に垂らされているか又は、シャッターカーテン19の室内側に設けた図示しないラッチ解除操作部に連結されている。なお、ラッチ解除レバー51の基端部には、第1回動支持シャフト31に向かって突出したストッパ当接片51Aが備えられている。
ラッチ解除レバー51と後側端面21Rとの間には、トーションコイルバネ52が設けられ(図2参照)、そのトーションコイルバネ52の弾発力によって、ラッチ解除レバー51がその可動範囲のうち、ストッパ当接片51Aがラチェットホイール26の回動中心に近づく上向きに付勢されている。即ち、ラッチ解除レバー51は、常には図16に示すように、支持シャフト11から斜め上方に離れた原点位置に配置されている。そして、紐状部材53が下方に引っ張られると、図17への変化に示すように、ラッチ解除レバー51が支持シャフト11に近づくように下方に向かって回動し、その過程でラッチ解除レバー51(詳細には、第1レバー突片51B)が解除保持レバー40の連結梁43Tを押圧する。これにより、解除保持レバー40が、図10に示す待機位置から図11に示すラッチ解除位置へと回動する。なお、後側板金25には、支持孔25Aの側方部分を後方に切り起こしてなるストッパ25Bが設けられており、そのストッパ25Bとストッパ当接片51Aの当接により、ラッチ解除レバー51が原点位置に位置決めされている。
ところで、図13に示すように、巻取シャフト12の一端部との間でシャッターラッチ装置20を挟んだ一方のサイドカバー95にはカバー貫通孔95Wが形成されている。カバー貫通孔95Wは、例えば矩形状をなしており、ラッチ解除レバー51における第2レバー突片51Cの可動領域と対向する部分に貫通形成されている。そのカバー貫通孔95Wを第2レバー突片51Cが貫通しており、カバー貫通孔95Wからシャッターケース96の外部に突出した第2レバー突片51Cの先端部に、紐状部材53が連結されている。そして、ラッチ解除レバー51の回動に伴い、第2レバー突片51Cがカバー貫通孔95Wの内側で上下に回動可能となっている。即ち、第2レバー突片51Cから下方に垂れた紐状部材53を下に引っ張ることで、ラッチ解除レバー51が支持軸51Jを中心として下方に回動するようになっている。ここで、紐状部材53が引っ張られてラッチ解除レバー51が下方に回動すると、ラッチ解除レバー51に押された連結梁43Tが操作孔21Wの端部に当接すると共に、第2レバー突片51Cがカバー貫通孔95Wの内縁部と当接する。これにより、紐状部材53を引っ張り過ぎてラッチ解除レバー51が過剰に回動することを禁止することができる。
本実施形態のシャッターラッチ装置20の構成に関する説明は以上である。次に、シャッターラッチ装置20の作用効果について説明する。本実施形態のシャッターラッチ装置20では、シャッターカーテン19が閉操作されてラチェットホイール26が閉方向H1のトルクを受けると、そのラチェットホイール26とラチェット摺接部材80との摺接の摩擦によって、ラチェット摺接部材80と一体回動可能なラチェットレバー30が、ラチェットホイール26に係止不能なラチェット無効位置に付勢される。これにより、図9に示すように、シャッターカーテン19を閉操作している間は、ラチェットレバー30がラチェットホイール26から離間して係止することがなくなり、任意の位置までシャッターカーテン19を閉めることができる。更に、シャッターカーテン19を閉操作している間は、ラチェットレバー30とラチェットホイール26とが接触しないので、静粛性に優れたものとすることができる。
一方、シャッターカーテン19の閉操作を止めることに伴い、シャッターカーテン19を巻き取る方向に付勢された巻取シャフト12によりラチェットホイール26が開方向H2のトルクを受けると、そのラチェットホイール26とラチェット摺接部材80との摺接の摩擦によって、ラチェットレバー30がラチェットホイール26に係止可能なラチェット有効位置に付勢される。これにより、図10に示すように、ラチェットレバー30がラチェットホイール26に係止し、任意の位置でシャッターカーテン19を開かないようにラッチすることができる。そのラッチを解除してシャッターカーテン19を開く場合には、例えば、シャッターカーテン19の室内側に引き込まれた紐状部材53の下端部を把持して下方に引っ張り、ラッチ解除レバー51を原点位置から傾動させる。この操作を一度行うとその過程で、解除保持レバー40が、待機位置(図10に示した位置)からラッチ解除位置(図11に示した位置)へと回動して、ラチェットレバー30をラチェット有効位置からラチェット無効位置へと移動させる。これにより、シャッターカーテン19を開くことができるようになる。
ここで、ラチェットレバー30は、解除保持レバー40によってラチェット無効位置まで移動されたときには、その解除保持レバー40から離れかけた最端寄りのラチェット無効位置まで移動する(図11参照)。そして、シャッターカーテン19が開操作されると、それに伴って開方向H2に回動するラチェットホイール26とラチェット摺接部材80との摩擦により、ラチェットレバー30が、最端寄りのラチェット無効位置からラチェット有効位置寄り中間のラチェット無効位置へと移動する。すると、そのラチェットレバー30の回動干渉部33が、ラッチ解除位置に配置されている解除保持レバー40の先端突当面44に当接し、図12に示すように、第1と第2の回動支持シャフト31,41の間で、ラチェットレバー30と解除保持レバー40とが突っ張り状態に保持される。これにより、ラチェットレバー30がラチェット無効位置に保持され、ラッチ解除状態が維持されるので、シャッターカーテン19を自動的に巻き取ることができる。つまり、シャッターカーテン19を自動的に開放することができる。
即ち、紐状部材53を一度下方に引っ張るだけで、ラッチ解除状態が維持されるので、紐状部材53を下方に引っ張り続ける必要がなくなる。つまり、ラッチ解除操作を一度行いさえすれば、巻取シャフト12に付与された付勢力のみでシャッターカーテン19を開くことができる。また、ラッチ解除状態を解消するには、シャッターカーテン19を閉操作するだけでよい。すると、そのシャッターカーテン19の閉操作に伴って閉方向H1に回動するラチェットホイール26とラチェット摺接部材80との摩擦により、ラチェットレバー30が中間のラチェット無効位置から最端のラチェット無効位置(図9参照)へと移動し、解除保持レバー40から離間する。そして、トーションコイルバネ46の付勢により解除保持レバー40が待機位置に戻る。
本実施形態のシャッターラッチ装置20は、以下のような手順でシャッター装置10に組み付けることができる。まずは、取付部材14とシャッターラッチ装置20とを一体に固定する。即ち、取付部材14から突出した3つの取付部材側連結突片15と、シャッターラッチ装置20のラチェットホイール26から突出した3つのホイール側連結突片27とを重ね合わせて、それぞれ螺子N5によって固定する。これにより、取付部材14,ハウジング21及びラチェットホイール26は、互いの中心軸が一致した芯出し状態で固定される。
次いで、巻取ロール12Dの内側の複数のドラム、取付部材14及びシャッターラッチ装置20の中心(センター孔14C及びシャフト挿通孔21A)に支持シャフト11を挿通し、取付部材14を巻取ロール12Dの一端部内側に嵌合させる。次に、巻取ロール12Dに貫通形成された螺子挿通孔12A(図13参照)と、取付部材14の巻取ドラム用固定片16に形成された螺子孔16Aとを整合させて、巻取ロール12Dの螺子挿通孔に通した螺子N1を螺子孔16Aに締め付ける。これにより、取付部材14,ハウジング21及びラチェットホイール26の各中心軸が、支持シャフト11の中心軸と一致した芯出し状態に固定される。
次に、シャッター装置10をシャッターケース96の左右の両サイドカバー95間に架け渡す。即ち、支持シャフト11の両端部を、左右の両サイドカバー95に固定されたシャフト取付ブラケット90に支持させる。このとき、シャッターラッチ装置20が配置される方のシャフト取付ブラケット90に備えた1対の側板91B,91Bを、シャッターラッチ装置20のハウジング21から突出した1対のハウジング固定片22,22と支持シャフト11との間に挟み込ませる。また、シャッターラッチ装置20のラッチ解除レバー51のうち、第2レバー突片51Cを、一方のサイドカバー95に形成されたカバー貫通孔95Wに通しておく。
次に、ハウジング固定片22,22に形成されたボルト挿通孔22B,22Bと、1対の側板91B,91Bに形成されたボルト挿通孔91C,91Cと、支持シャフト11を径方向で貫通した取付孔11Aとに共通のボルトN3(図1参照)を挿通し、そのボルトN3の先端にナットM1を締め付ける。なお、反対側でも同様に、支持シャフト11を径方向に貫通したボルトをシャフト取付ブラケット90に貫通させた状態でナットを締め付ける。これにより、支持シャフト11がシャフト取付ブラケット90(サイドカバー95)に対して回転不能に固定される。また、シャッターラッチ装置20が巻取シャフト12と支持シャフト11との間に連結される。詳細には、ラチェットホイール26が巻取シャフト12と一体回転可能に連結されると共に、ハウジング21が支持シャフト11に対して回転不能に固定される。
次いで、ラッチ解除レバー51のうち、カバー貫通孔95Wからシャッターケース96の外側に突出した第2レバー突片51Cの先端部に紐状部材53を連結し、その紐状部材53の下端部をシャッター装置10におけるシャッターカーテン19の室内側に引き込む。ここで、ラッチ解除操作を行う場合は、前記したように紐状部材53を下に引っ張ることになるが、その引っ張り操作によってラッチ解除レバー51が下方に回動するように構成されているから、従来のように紐状部材53を途中で屈曲させる必要はない。
このように、本実施形態によれば、ラッチ解除レバー51はサイドカバー95に向かって略水平に張り出した第2レバー突片51Cを備え、その第2レバー突片51Cが、一方のサイドカバー95に備えたカバー貫通孔95Wを貫通した状態で上下に回動可能であると共に、ラッチ解除レバー51を下方に回動させることでラッチを解除可能となっている。従って、ラッチ解除レバー51のうち、カバー貫通孔95Wから突出した第2レバー突片51Cの先端部に紐状部材53を連結すれば、従来のようにラッチ解除レバーの動作方向に合わせて紐状部材53を途中で屈曲させる(紐状部材53を略直角に曲げて配索する)必要がなくなり、部品点数を増やすことなくラッチ解除レバー51の操作感を向上させることが可能になる。また、紐状部材53の摩擦による劣化を防止することができる。ここで、ラッチ解除レバー51には、紐状部材53の替わりに屈曲不可能な棒状部材を連結してもよく、棒状部材の引っ張り操作によってラッチの解除を行うことも可能となる。
また、本実施形態によれば、シャフト取付ブラケット90に対する支持シャフト11の固定と、支持シャフト11に対するハウジング21の固定とを共通のボルトN3及びナットM1で行うことができかつ、それらの固定作業を同時に行うことができるから、部品点数の削減及び固定作業の軽減を図ることができる。また、シャッターラッチ装置20を一方のサイドカバー95に近づけて配置することができるから、第2レバー突片51Cの水平方向への張り出し量を抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、共通のボルトN3によって、支持シャフト11、ハウジング21及びシャフト取付ブラケット90を相対回転不能に固定していたが、支持シャフト11とハウジング21及び、支持シャフト11とシャフト取付ブラケット90を、それぞれ別々のボルトによって相対回転不能に固定してもよい。また、上記実施形態では、ハウジング21、支持シャフト11及びシャフト取付ブラケット90を相対回転不能に固定する「閂部材」としてボルトN3を例示したが、リベットでもよい。
(2)上記実施形態では、シャッターラッチ装置20のハウジング21を支持シャフト11に固定していたが、ハウジング21をシャッターケース96の一方のサイドカバー95に固定してもよい。また、シャッターラッチ装置20は、ハウジング21を備えていなくてもよく、ラチェットホイール26、ラチェットレバー30、解除保持レバー40、ラッチ解除レバー51等の部品を板金部材に組み付けておき、その板金部材をシャッターケース96のサイドカバー95に固定可能としてもよい。
(3)上記実施形態では、取付部材14とラチェットホイール26とを複数の螺子N5で螺子止めしていたが、取付部材14からシャッターラッチ装置20に向かって突出した複数の連結突片を、ラチェットホイール26に貫通形成された複数の連結孔に差し込んで両者14,26を一体回転可能に連結してもよい。また、これら連結突片と連結孔の配置を逆転させた構成でもよい。
(4)上記実施形態では、ラッチ解除レバー51の回転軸が支持シャフト11と平行になっていたが、支持シャフト11に対して直角な回転軸回りで回動可能としてもよい。具体的には、例えば、ハウジング21の後側端面21Rから略直角に支持突片を起立させて、その支持突片を貫通した軸部でラッチ解除レバーを回動可能に軸支し、ラッチ解除レバーを軸部からサイドカバー95に向けて略水平に延ばしてカバー貫通孔95W内で上下に回動可能とすればよい。但し、ラッチ解除レバー51の回転軸を支持シャフト11と平行に配置すれば、上記実施形態のように、ラチェットレバー30及び解除保持レバー40を回動可能に支持した壁部と同じ壁部(後側端面21Rを構成する壁部)で、ラッチ解除レバー51を回動可能に支持することが可能になる。つまり、後側端面21Rからラッチ解除レバー用の支持突片を立ち上げなくても済むから、構造を簡素化することが可能になる。
(5)上記実施形態において、ラッチ解除レバー51は、支持軸51J(回転軸)から側方に張り出した第1レバー突片51Bと、第1レバー突片51Bから支持軸51Jと平行に張り出した第2レバー突片51Cとを有していたが、例えば、ハウジング21から一方のサイドカバー95に向かって支持軸51Jと平行又は同軸上で延びてカバー貫通孔91Wを貫通し、その先端部が支持軸51Jに対して直角に屈曲した構成にしてもよい。
(6)上記実施形態では、シャッターラッチ装置20が組み付けられるシャッター装置10の一例として、円筒構造の巻取シャフト12(巻取芯部材)を備えたものを例示したが、例えば、支持シャフト11の両端部(及びその中間部)に配置した回転円板同士の間を複数の帯状金属板で連結してなる「かご形構造」の巻取芯部材を備えたシャッター装置10に、本発明のシャッターラッチ装置20を組み付けて使用してもよい。
(7)上記実施形態において、1対のハウジング固定片22,22のうち、ラッチ解除レバー51をラッチ解除操作したときの回動方向の前方に位置するハウジング固定片2222(図18における紙面手前側のハウジング固定片22)が、ラッチ解除レバー51のストッパとして機能するように構成してもよい。即ち、通常のラッチ解除操作では、ラッチ解除レバー51がストッパとしてのハウジング固定片22に当接しないようになっているが、例えば、紐状部材53を引っ張りすぎてラッチ解除レバー51が過剰に回動しかけると、ラッチ解除レバー51における第2レバー突片51Cの縁部が、ストッパとしてのハウジング固定片22に当接する。これにより、ラッチ解除レバー51が過剰に回動することを防止することができる。
(8)上記実施形態では、巻取シャフト12の巻取ロール12Dのうち、シャッターラッチ装置20が取り付けられる側の端部内側だけに取付部材14が嵌合され、反対側の端部と中央部の内側にはドラムが嵌合されていたが、巻取シャフト12に備えた複数のドラムの一部又は全部を取付部材14で代用してもよい。
12 巻取シャフト(巻取芯部材)
19 シャッターカーテン
20 シャッターラッチ装置
21 ハウジング(支持ベース)
22B,22B ボルト挿通孔(ベース固定孔)
51 ラッチ解除レバー
51B 第1レバー突片
51C 第2レバー突片
53 ワイヤー
90 シャフト取付ブラケット(シャフト支持部)
95 サイドカバー(水平対向支持壁)
95W カバー貫通孔(貫通孔)
96 シャッターケース
N3 ボルト(閂部材)

Claims (3)

  1. 水平方向で対向した1対の水平対向支持壁の間に支持シャフトを差し渡し、その支持シャフトの中間部に回転可能に支持された巻取芯部材でシャッターカーテンを巻き取り可能としたシャッター装置のうち、一方の前記水平対向支持壁と前記巻取芯部材の一端部との間に組み付けられて、前記巻取芯部材を任意の回転位置でラッチ可能であると共に、そのラッチを解除操作するためのラッチ解除レバーを有したシャッターラッチ装置において、 前記ラッチ解除レバーを略水平に延ばして、前記一方の水平対向支持壁に備えた貫通孔に貫通させた状態で上下に回動可能とすると共に、前記ラッチ解除レバーを下方に回動させて前記ラッチを解除可能としたことを特徴とするシャッターラッチ装置。
  2. 前記ラッチ解除レバーは前記支持シャフトと平行な回転軸回りに回動して、その回転軸から側方に突出した第1レバー突片と、その第1レバー突片から前記回転軸と平行に突出した第2レバー突片とを有し、前記第2レバー突片が前記貫通孔を貫通可能としたことを特徴とする請求項1に記載のシャッターラッチ装置。
  3. 前記ラッチ解除レバーを回動可能に支持した支持ベースにベース固定孔を設け、
    前記支持シャフトの一端部と、前記一方の水平対向支持壁に設けられて前記支持シャフトの一端部を支持するシャフト支持部とを前記支持シャフトの径方向で貫通した閂部材を、前記ベース固定孔に挿通することで、前記支持ベースが前記支持シャフト及び前記水平対向支持壁に対して回転不能に固定されるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のシャッターラッチ装置。
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