JP5867628B2 - ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機 - Google Patents

ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機 Download PDF

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Description

本発明は、ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機に関する。
本願は、2013年1月10日に日本に出願された特願2013−002883号及び2013年4月1日に日本に出願された特願2013−075891号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
スイッチトリラクタンス回転機は、ロータに永久磁石や巻線がなく、ロータとステータとの間に生じる磁気吸引力によって動作する構成となっている。スイッチトリラクタンス回転機は、原理的に振動、騒音等の課題があるが、構造が簡単で堅牢、高速回転にも耐えることができ、また、ネオジム磁石等の高価な永久磁石が不要であるため安価であるという特徴を有しており、近年、低コストで信頼性に優れた回転機として、実用化に向けての研究開発が進められている。
この実用化の一環として、スイッチトリラクタンス回転機の性能向上を図るべく、ダブルステータ構造にすることが提案されている。
下記特許文献1には、環状のロータと、ロータの内側に配置された内側ステータ(インナーステータ)と、ロータの外側に配置された外側ステータ(アウターステータ)と、を有するダブルステータ型モータが開示されている。
この内側ステータと外側ステータは、対応する相のコイル同士が直列接続されている。この構成によれば、内外両ステータの各相コイルに通電される電流を揃えることができ、内外両ステータの起磁力を等しくすることができる。これにより、内側ステータと外側ステータとで相互に鎖交する磁束が少なくなり、リラクタンストルクを大きくすることができる。
日本国特開2011−244643号公報
上記先行技術では、スイッチトリラクタンス回転機のようなロータの突極構造が不要であるため、インナーステータ側の巻線スペースを比較的確保し易く、起磁力(巻数×電流)を同一にすることができる。しかしながら、スイッチトリラクタンス回転機は、性能向上(トルクアップ等)を図るために、ロータの突極構造を大きくする必要があり、インナーステータ側の巻線スペースを十分に確保することは困難である。
スイッチトリラクタンス回転機において起磁力を同一にする場合は、巻線の断面積を小さくして巻線数を増やすか、インナーステータの突極を長く(深く)して巻線スペースを確保する方法が考えられる。しかしながら、前者の方法では電流密度が高くなり、銅損の増大によるモータ効率低下と、巻線の温度上昇の問題が生じる。また、後者の方法では、回転機全体の重量を支えるシャフト径とトレードオフになるため、シャフト径が細くなると重量増加に対して機械的な強度を十分に確保することができなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、性能向上を図ることができるダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機の提供を目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様では、環状のロータと、前記ロータの外側に配置されたアウターステータと、前記ロータの内側に配置されたインナーステータと、を有しており、前記アウターステータと前記インナーステータは、並列接続されている、ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機を採用する。
この構成を採用することによって、第1の態様では、アウターステータとインナーステータとを直列接続するとインダクタンスの増加により電流が減少し、メインで駆動するアウターステータの起磁力が大きく低下してしまうのに対し、アウターステータとインナーステータとを並列接続するとアウターステータの起磁力を確保でき、加えてインナーステータの出力を取り出すことができるため、出力がアウターステータとインナーステータの単純な和となり、性能が向上する。
また、本発明の第2の態様では、上記第1の態様において、前記アウターステータの起磁力よりも前記インナーステータの起磁力が小さい、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第2の態様では、アウターステータとインナーステータとの起磁力を異ならせ、インナーステータの起磁力を小さく設定することで、例えば巻線の断面積を小さくして巻線数を増やすことや、インナーステータの突極を長く(深く)して巻線スペースを確保する必要がなく、効率の低下及び巻線の温度上昇の抑制と共に、機械的な強度を十分に確保することができる。
また、本発明の第3の態様では、上記第1または第2の態様において、前記アウターステータの相数と前記インナーステータの相数は同一であり、対応する相のコイル同士が並列接続されている、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第3の態様では、両ステータに対応する相の巻線同士が並列接続されているため、アウター側とインナー側を対応付けて動作させやすくすることができる。
また、本発明の第4の態様では、上記第1〜第3のいずれか一つの態様において、前記インナーステータのみに通電する第1モードと、前記アウターステータのみに通電する第2モードと、前記アウターステータと前記インナーステータの両方に通電する第3モードのいずれか一部もしくは全ての通電モードを有しており、前記通電モードを切り替えるためのスイッチを有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第4の態様では、並列接続されて起磁力が異なるアウターステータ及びインナーステータの一方若しくは両方に通電モードを切り替えることにより、低出力の場合には起磁力が小さいインナーステータ単独で、中出力の場合には起磁力が大きいアウターステータ単独で、高出力の場合にはアウターステータ及びインナーステータの両方で動作することにより、効率を向上させることができる。
また、本発明の第5の態様では、上記第4の態様において、前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線のそれぞれに流れる電流を計測する電流計測手段と、前記電流計測手段の計測結果に基づいて、各通電モードに対応する電流制御を行う電流制御手段と、を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第5の態様では、アウターステータとインナーステータの対応する相の巻線のそれぞれに流れる電流を計測することで、アウターステータ及びインナーステータの一方若しくは両方に通電モードを切り替えても、各通電モードに対応した電流制御が可能となる。
また、本発明の第6の態様では、上記第5の態様において、前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、前記電流計測手段は、前記並列回路において前記アウターステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路において前記インナーステータの巻線に流れる電流を計測する第2の電流計と、を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第6の態様では、一台のインバータをアウターステータ及びインナーステータで共有させ、同相巻線の並列回路に設けた二つの電流計によって、電流制御を行うことができる。
また、本発明の第7の態様では、上記第5の態様において、前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、前記電流計測手段は、前記並列回路において前記アウターステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路の入力電流または出力電流を計測する第2の電流計と、を有し、前記電流制御手段は、前記第1の電流計と前記第2の電流計の計測結果の差分から前記インナーステータの巻線に流れる電流を求める、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第7の態様では、一台のインバータをアウターステータ及びインナーステータで共有させ、同相巻線の並列回路の中のアウターステータ側に設けた一つの電流計及び当該並列回路の外に設けた一つの電流計によって、電流制御を行うことができる。
また、本発明の第8の態様では、上記第5の態様において、前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、前記電流計測手段は、前記並列回路において前記インナーステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路の入力電流または出力電流を計測する第2の電流計と、を有し、前記電流制御手段は、前記第1の電流計と前記第2の電流計の計測結果の差分から前記アウターステータの巻線に流れる電流を求める、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第8の態様では、一台のインバータをアウターステータ及びインナーステータで共有させ、並列回路の中のインナーステータ側に設けた一つの電流計及び当該並列回路の外に設けた一つの電流計によって、電流制御を行うことができる。
また、本発明の第9の態様では、上記第4の態様において、前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路と、前記巻線に対し入力側と出力側とに設けられて電力を変換するように駆動するスイッチング素子と、を含む電力変換装置を有し、前記電力変換装置は、前記スイッチとして、入力側若しくは出力側の前記スイッチング素子を、前記並列回路の前記アウターステータの巻線側及び前記インナーステータの巻線側のそれぞれに有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第9の態様では、電力変換装置の入力側若しくは出力側のスイッチング素子を、アウターステータ及びインナーステータの一方若しくは両方に通電モードを切り替えるためのスイッチとして駆動させることができ、電力変換装置のスイッチング素子と異なる構成のスイッチを設けること、及び、該スイッチを駆動するための専用の駆動回路を設けることを省略できる。
また、本発明の第10の態様では、上記第4〜第9のいずれか一つの態様において、前記ロータの回転負荷に応じて、前記通電モードを切り替える制御装置を有する、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第10の態様では、ロータの回転負荷に応じて通電モードを自動的に切り替えることができる。
また、本発明の第11の態様では、上記第1〜第10のいずれか一つの態様においては、前記ロータのヨーク部は、前記アウターステータと前記インナーステータとの磁気特性に応じた厚みを有している、という構成を採用する。
この構成を採用することによって、第11の態様では、アウターステータとインナーステータの起磁力が異なる場合においては、一方から出た磁束が他方に逆流してしまい、モータ性能が低下することが懸念されるが、磁気特性に応じてロータの厚みを十分に確保しておくことで、このような悪影響を及ぼさないようにすることができる。
本発明によれば、性能向上を図ることができるダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機が得られる。
本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの断面図である。 図1の横断面図である。 本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路図である。 本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの制御ロジックを示す図である。 本発明の第1実施形態におけるロータの厚みを十分に確保した場合の静磁場解析結果を示す図である。 比較例としてロータにフラックスバリアを挿入した場合の静磁場解析結果を示す図である。 本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの磁束と電流の関係を示すグラフである。 比較例として従来型(シングルステータ型)スイッチトリラクタンスモータの磁束と電流の関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータのトルクとロータ角度の関係を示すグラフである。 比較例として従来型(シングルステータ型)スイッチトリラクタンスモータのトルクとロータ角度の関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路図である。 本発明の第2実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの制御ロジックを示す図である。 本発明の第3実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路を示す図である。 本発明の第3実施形態における通電モードの切り替えによる効率と出力の関係を示すグラフである。 本発明の第3実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路の要部を示す図である。 本発明の第3実施形態における電流制御部の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。 本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路の要部を示す図である。 本発明の第3実施形態の一変形例における電流制御部の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。 本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路の要部を示す図である。 本発明の第3実施形態の一変形例における電流制御部の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。 本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路の要部を示す図である。 本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路図である。 本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの制御ロジックを示す図である。 本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの運転切り換えマップを示す図である。 本発明の第5実施形態における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。 本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システムを示す構成図である。
以下、本発明の実施形態の一例について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの断面図である。図2は、図1の横断面図である。図3は、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路図である。図4は、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの制御ロジックを示す図である。
ダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータA(以下、単にスイッチトリラクタンスモータAと称する場合がある)は、図2に示すように、環状のロータ10と、ロータ10の外側に配置されたアウターステータ20と、ロータ10の内側に配置されたインナーステータ30と、を有する。本実施形態のスイッチトリラクタンスモータAは、U相、V相、W相の3相モータであり、ステータ側の極数が12個、ロータ側の極数が8個の3相12/8極構造となっている。
スイッチトリラクタンスモータAは、図1に示すように、ロータベース1と、ステータベース2と、を有する。ロータベース1は、ロータ10と接続され、ロータ10と一体回転可能となっている。ロータベース1は、ロータ10の軸方向一方側(図1において左側)に接続されたベース部材3aと、ロータ10の軸方向他方側(図1において右側)に接続されたベース部材3bと、を有している。ベース部材3a,3bは、複数のボルト4によってロータ10に締結固定されている。
ボルト4は、ロータ10に設けられた軸方向(図1において左右方向)に貫通するボルト締結用穴14に挿通されており、ロータ10をベース部材3a,3bと共に軸方向両側から締め付ける。ベース部材3aは、ロータ10が接続されるフランジ部3a1と、ステータベース2から突出して不図示の出力軸に接続される円筒状のシャフト部3a2と、を有する。一方、ベース部材3bは、ロータ10が接続されるフランジ部3b1と、ステータベース2の内部で回転自在に支持される円筒状のシャフト部3b2と、を有する。
ステータベース2は、アウターステータ20を支持するアウターハウジング5と、インナーステータ30を支持するインナーハウジング6と、を有する。アウターハウジング5とインナーハウジング6との間には、ロータベース1が入れ子状に配置される。アウターハウジング5には、アウターステータ20が複数のボルト7によって締結固定されている。ボルト7は、アウターステータ20に設けられた軸方向に貫通するボルト締結用穴23に挿通されており、アウターステータ20をアウターハウジング5と共に軸方向両側から締め付ける。
インナーハウジング6には、インナーステータ30が複数のボルト8によって締結固定されている。ボルト8は、インナーステータ30に設けられた軸方向に貫通するボルト締結用穴33に挿通されており、インナーステータ30をインナーハウジング6と共に軸方向両側から締め付ける。また、ステータベース2は、ロータベース1を回転自在に支持する複数のベアリング9を収容している。ベアリング9は、インナーハウジング6の外周とシャフト部3b2の内周との間に1つ、アウターハウジング5の内周とシャフト部3a2の外周との間に2つ、ロータ10の両側に設けられている。
ロータ10は、電磁鋼板が軸方向に複数積層された状態で締結固定されて構成される。ロータ10は、図2に示すように、環状のヨーク部11と、ヨーク部11から外側に突出する第1突極12と、ヨーク部11から内側に突出すると共に第1突極12と同位相で設けられた第2突極13と、を有している。ヨーク部11は、円筒状とされ、磁気的に十分な厚みを有している。ヨーク部11の外周には、45°間隔で8個の第1突極12が設けられている。また、ヨーク部11の内周には、第1突極12と同位相の45°間隔で8個の第2突極13が設けられている。
アウターステータ20は、環状の磁性体からなり、その内周に30°間隔で12個設けられた突極21と、突極21のそれぞれに巻回されたコイル22と、を有する。コイル22は、周方向に沿ってU相→V相→W相→U相→…の順に相分けされて配置されている。
インナーステータ30は、環状の磁性体からなり、その外周に突極21と同位相の30°間隔で12個設けられた突極31と、突極31のそれぞれに巻回されたコイル32と、を有する。コイル32は、コイル22と同様に周方向に沿ってU相→V相→W相→U相→…の順に相分けされて配置されている。
上記構成のスイッチトリラクタンスモータAは、図3に示すようなインバータ回路を有する。なお、図3において、符号41は直流電源を示し、符号42は平滑コンデンサを示す。また、アウターステータ20には各相4つのコイル22が設けられているが視認性の向上のため各相1つのコイル22のみを代表して図示して残りの図示を省略している。また、インナーステータ30においても同様に、各相4つのコイル32が設けられているが視認性の向上のため各相1つのコイル32のみを代表して図示して残りの図示を省略している。
図3に示すように、アウターステータ20とインナーステータ30は、並列接続されている。本実施形態では、アウターステータ20のインバータ回路とインナーステータ30のインバータ回路とが、並列接続されている。このように、具体的には、アウターステータ20とインナーステータ30は、電気的に並列接続されている。インバータ回路は、それぞれ2つのスイッチング素子43a,43bと、2つのダイオード44a,44bと、からなる非対称ハーフブリッジ回路45を有する。非対称ハーフブリッジ回路45は、アウターステータ20のコイル22及びインナーステータ30のコイル32のそれぞれに接続され、各非対称ハーフブリッジ回路45により個別にコイル22,32が駆動(通電)可能となっている。
また、本実施形態では、アウターステータ20の各々のコイル22に流れる電流を制御する複数の電流計16a及びインナーステータ30の各々のコイル32に流れる電流を計測する複数の電流計16bを有する。電流計16a,16bは、コイル22,32に流れる電流を計測し、アウターステータ20とインナーステータ30とを独立して電流制御する構成となっている。
図4に示す(a)は、アウターステータ20側の電流制御の制御ロジックを示し、図4に示す(b)は、インナーステータ30側の電流制御の制御ロジックを示す。
アウターステータ20の電流制御では、電流計16aにより計測されるコイル22に流れる電流値(アウター電流フィードバック値)と、不図示の上位制御装置により入力されるアウター電流指令値Iref(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われ、アウター電圧指令値が求められる。このアウター電圧指令値は、PWM(pulse width modulation)に変換され、当該指令値に対応して生成されたゲート信号が、パワー半導体からなるスイッチング素子43a,43b(図3参照)に送られる。
ゲート信号は、不図示のエンコーダ等により計測されるロータ角度θfb(フィードバック値)がアウター指令値θon,θoffとの間にある場合に「1」が出力されパルスが「ON」となり、それ以外の場合に「0」が出力されパルスが「OFF」となるように生成される。アウター指令値θon,θoffは、アウター電流指令値Irefと共に、予め記憶しているロータ10の回転数とトルクとのテーブルデータに基づいて設定される。このテーブルデータは、実験、解析等により予め不図示の制御装置に記憶されており、ロータ10の回転数とトルクから、アウター電流指令値Irefとアウター指令値θon,θoffが決定される。
一方、インナーステータ30の電流制御は、電流計16bにより計測されるコイル32に流れる電流値(インナー電流フィードバック値)と、不図示の上位制御装置により入力されるインナー電流指令値Iref(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われ、インナー電圧指令値が求められる。このインナー電圧指令値は、PWMに変換され、当該指令値に対応して生成されたゲート信号が、パワー半導体からなるスイッチング素子43a,43bに送られる。
また、ゲート信号は、不図示のエンコーダ等により計測されるロータ角度θfb(フィードバック値)がインナー指令値θon,θoffとの間にある場合に「1」が出力されパルスが「ON」となり、それ以外の場合に「0」が出力されパルスが「OFF」となるように生成される。なお、インナー電流指令値Irefとインナー指令値θon,θoffは、上述した手法によって予め記憶されたテーブルデータに基づいて決定されるが、このテーブルデータはアウター側とインナー側で個別に記憶されており、アウターステータ20とインナーステータ30とを独立して電流制御している。
また、図3に示すように、本実施形態では、アウターステータ20とインナーステータ30とが並列接続されると共に、アウターステータ20とインナーステータ30との起磁力が異なっており、アウターステータ20の起磁力よりもインナーステータ30の起磁力が小さく設定されている。起磁力は、コイル巻き回数と、そこに流れる電流の積によって求まる。ダブルステータ構造では、図2に示すように、その構造的にインナーステータ30側に十分な巻線スペースを確保することが難しい。
スイッチトリラクタンスモータAにおいて起磁力を同一にする場合は、巻線の断面積を小さくして巻線数を増やすか、インナーステータ30の突極31を長く(深く)して巻線スペースを確保する方法が考えられる。しかしながら、前者の方法では電流密度が高くなり、銅損の増大によるモータ効率低下と、巻線の温度上昇の問題が生じる。また、後者の方法では、モータ全体の重量を支えるシャフト径とトレードオフになるため、シャフト径が細くなると重量増加に対して機械的な強度を十分に確保することができなくなるという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、アウターステータ20の起磁力よりもインナーステータ30の起磁力を小さく設定することで、モータ効率の低下及び巻線の温度上昇の抑制と共に、機械的な強度を十分に確保している。なお、アウターステータ20とインナーステータ30の起磁力が異なる場合においては、一方から出た磁束が他方に逆流してしまい、モータ性能が低下することが懸念されるが、本実施形態のように、ロータ10のヨーク部11のロータ軸に垂直な方向の厚みを磁気特性に基づいて十分に確保しておくことで悪影響を及ぼさないことが電磁解析試験から確認されている。
図5Aは、本発明の第1実施形態におけるロータ10の厚みを十分に確保した場合の静磁場解析結果を示す図である。図5Bは、比較例としてロータ10にフラックスバリア15を挿入した場合の静磁場解析結果を示す図である。なお、図5Aと図5Bでは、磁場(B)の強弱をドットパターンの濃淡で示している。 図5Aに示すロータ10の厚みを十分に確保した場合は、第1突極12及び第2突極13に適切に磁束が集中して磁束密度が高くなることが分かる。一方、比較例としての図5Bに示すロータ10にフラックスバリア15(隙間)を挿入した場合では、第1突極12及び第2突極13以外の部分(第2突極13の根元近傍)が、極端に磁束密度が高くなることにより、磁束が流れ難くなって、トルクが低下することが分かる。このように、フラックスバリア15を挿入してロータ10をアウターステータ20側とインナーステータ30側に磁気的に分離するよりも、ロータ10のヨーク部11の厚みを十分に確保する方が、効果が高いことが分かる。
また、図3に示すように、アウターステータ20とインナーステータ30とを並列接続することで、アウターステータ20とインナーステータ30とを直列接続した場合よりもモータ性能の向上効果が高くなる。すなわち、直列接続では、インダクタンスが増加するので電流が減少してしまい、メインで駆動するアウターステータ20の起磁力が大きく低下してしまうためである。一方、並列接続では、アウターステータ20の起磁力を確保でき、加えてインナーステータ30の出力を取り出すことができるため、出力がアウターステータ20とインナーステータ30の単純な和となり、モータ性能が容易に向上する。
図6Aは、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの磁束と電流の関係を示すグラフである。図6Bは、比較例として従来型(シングルステータ型)スイッチトリラクタンスモータの磁束と電流の関係を示すグラフである。図7Aは、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAのトルクとロータ角度の関係を示すグラフである。図7Bは、比較例として従来型(シングルステータ型)スイッチトリラクタンスモータのトルクとロータ角度の関係を示すグラフである。
図6A及び図7Aは、ダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの結果を示し、図6B及び図7Bは、従来型スイッチトリラクタンスモータ(アウターステータのみ)の結果を示す。また、図6Aと図6Bにおいて、「対向」、「非対向」とはステータとロータの突極が対向、非対向の位置関係にあることを示す。
図6Aと図6Bに示すように、ダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの磁束の最大値aは、従来型スイッチトリラクタンスモータの磁束の最大値bに比べて、約25%増加することが分かる。また、図7Aと図7Bに示すように、ダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAのトルクの最大値cは、従来型スイッチトリラクタンスモータのトルクの最大値dに比べて、約20%増加することが分かる。このように、並列接続では、アウターステータ20の出力に加えてインナーステータ30の出力を取り出すことができるため、モータ性能が向上することが分かる。
表1は、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの並列接続と直列接続の場合の性能を比較した表である。表2は、本発明の第1実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAのインナーステータ30の起磁力を変更した場合の性能を比較した表である。なお、表1及び表2では、さらに比較例として、従来型スイッチトリラクタンスモータ(アウターステータのみ)を挙げている。
Figure 0005867628
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表1に示すように、並列接続と直列接続を比較した場合、並列接続の方が直列接続よりも出力が増加していることが分かる。具体的に、直列接続において、点弧角−1.5deg、消弧角15degの場合には、インダクタンスの増加により電流が入らず、従来型よりも出力が低下することが分かる。一方で、点弧角を早める(−3deg)ことで、出力特性は改善し、従来型と比較して約4%増加することが分かる。他方、並列接続において、点弧角−1.5deg、消弧角15degの場合には、電流増加により出力特性はさらに改善し、従来型に比較して約12%増加し、直列接続に比較して約7%増加することが分かる。
また、表2に示すように、アウターステータ20の巻数を固定し、インナーステータ30の巻数を増やして(巻数その1<巻数その2<巻数その3)起磁力を変更した場合、いずれの場合においても従来型と比較して出力が増加することが分かる。なお、インナーステータ30の起磁力を大きくすることで、出力が増加していくことが分かるが、上述した他の要素(銅損、巻線の温度上昇、シャフト径等)とのトレードオフの関係になるため、インナーステータ30の起磁力は、アウターステータ20の起磁力を小さくしておくことが実装では現実的である。
このように、上述した本実施形態によれば、環状のロータ10と、ロータ10の外側に配置されたアウターステータ20と、ロータ10の内側に配置されたインナーステータ30と、を有するダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAであって、アウターステータ20とインナーステータ30は、並列接続されている、という構成を採用することによって、モータ性能の向上を図ることができ、効率の低下及び巻線の温度上昇の抑制と共に、機械的な強度を十分に確保することができる。
このため、本実施形態によれば、低コストで信頼性に優れたスイッチトリラクタンスモータAにおいてモータ性能の向上を図ることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図8は、本発明の第2実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路図である。図9は、本発明の第2実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの制御ロジックを示す図である。
図8に示すように、第2実施形態では、インナーステータ30側の並列回路にDC/DCコンバータ46が設けられている点で、上記実施形態と異なる。
図8に示すDC/DCコンバータ46は、リアクトル46a、トランジスタ46b1,46b2、ダイオード46c1,46c2、コンデンサ46dを備える昇圧回路である。
図9に示す(a)は、DC/DCコンバータ46の電圧制御の制御ロジックを示す。DC/DCコンバータ46の電圧制御は、縦軸をトルクT、横軸を回転数NとするDC/DCコンバータ46の電圧指令値のマップを予め記憶しておき、ロータ10の回転数フィードバック値Nfbとトルクフィードバック値Tfbから、DC/DCコンバータ46の出力電圧指令値Vdc_refを出力する。このDC/DCコンバータの電圧指令値のマップは、DC/DCコンバータの出力電圧指令値Vdc_refをステップ的に大きくする。
このような第2実施形態によれば、インナーステータ30側にかかる直流電圧をDC/DCコンバータ46で調整することができる。したがって、例えば、巻線数の変更等の作業を伴うことなく、インナーステータ30側の起磁力等を容易に調整することができる。また、図9に示す(a)のように、ロータ10の回転数とトルクが大きくなる程、DC/DCコンバータ46の出力電圧指令値Vdc_refを大きくすることによって、効率を向上させることができる。例えば、ロータ10の回転数とトルクが小さい場合にはその出力に対応する小さな電圧で駆動できるため効率が向上し、一方、ロータ10の回転数とトルクが大きい場合にはその出力に対応する大きな電圧で駆動できるため効率が向上すると共に、大きな電圧によって電流を多く流せるためトルク(出力)を向上させることができる。
なお、DC/DCコンバータ46の電圧指令値のマップは、図9に示す(b)のように、DC/DCコンバータ46の出力電圧指令値Vdc_refを一次関数的に大きくしてもよい。また、DC/DCコンバータ46は、インナーステータ30側に設けずにアウターステータ20側に設けてもよいし、また、アウターステータ20及びインナーステータ30の両側に設けてもよい。また、図8では、DC/DCコンバータ46が昇圧回路である場合を示しているが、これを降圧回路としてもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図10は、本発明の第3実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路図である。
図10に示すように、第3実施形態では、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32同士が並列接続されており、コイル22,32のそれぞれにスイッチ47a,47bが設けられている点で、上記実施形態と異なる。
第3実施形態のスイッチトリラクタンスモータAでは、アウターステータ20とインナーステータ30とが並列接続されており、一台のインバータ40で動作する。インバータ40は、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32同士を並列接続する並列回路50を有する。並列回路50は、2つのスイッチング素子43a,43bと、2つのダイオード44a,44bと、からなる非対称ハーフブリッジ回路45に含まれる。
並列回路50には、スイッチ47a,47b(スイッチ手段)が設けられている。スイッチ47a,47bは、インナーステータ30のみに通電する第1モードと、アウターステータ20のみに通電する第2モードと、アウターステータ20とインナーステータ30の両方に通電する第3モードとに、通電モードを切り替える。具体的に、第1モードでは、スイッチ47aが「OFF」、スイッチ47bが「ON」になり、第2モードでは、スイッチ47aが「ON」、スイッチ47bが「OFF」になり、第3モードでは、スイッチ47aが「ON」、スイッチ47bが「ON」になる。
第3実施形態では、並列接続されて起磁力が異なるアウターステータ20及びインナーステータ30の一方若しくは両方に通電モードを切り替えることで、効率の向上を図っている。すなわち、低出力の場合には低出力に対応したインナーステータ30単独で運転した方が効率は良く、また、中出力の場合には中出力に対応したアウターステータ20単独で運転した方が効率は良く、また、高出力の場合には高出力に対応すべくアウターステータ20及びインナーステータ30共同で運転した方が効率は良くなるためである。
図11は、本発明の第3実施形態における通電モードの切り替えによる効率と出力の関係を示すグラフである。
図11に示すように、低出力の場合、インナーステータ30単独で運転した方が、効率が良いことが分かる。また、中出力の場合、アウターステータ20単独で運転した方が、効率が良いことが分かる。また、高出力の場合、アウターステータ20及びインナーステータ30共同で運転した方が、効率が良いことが分かる。
したがって、この第3実施形態によれば、低出力の場合には第1モードに切り換えて、中出力の場合には第2モードに切り換えて、高出力の場合には第3モードに切り替えることで、低出力から高出力に亘る高効率運転を実現することができる(図11において実線で示す)。
スイッチトリラクタンスモータAは、上記通電モードの切り替えに応じた電流制御を可能とするべく、図12に示すような構成を備える。
図12は、本発明の実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路の要部を示す図である。
なお、図12においては、視認性の向上のため3相のうち1相の非対称ハーフブリッジ回路45のみを代表して図示し、他の相の非対称ハーフブリッジ回路45を省略しているが、他の相においても同様の構成となっている。
スイッチトリラクタンスモータAは、図12に示すように、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32のそれぞれに流れる電流を計測する電流計側部51(電流計測手段)と、電流計側部51の計測結果に基づいて、各通電モードに対応する電流制御を行う電流制御部52(電流制御手段)と、を有する。
電流計側部51は、並列回路50においてアウターステータ20のコイル22に流れる電流を計測する電流計51a(第1の電流計)と、並列回路50においてインナーステータ30のコイル32に流れる電流を計測する電流計51b(第2の電流計)と、を有する。
電流計51a,51bの計測結果は、電流制御部52に入力される。
電流制御部52は、インバータ40を構成するスイッチング素子43a,43bにゲート信号を出力し、スイッチング素子43a,43bのスイッチング動作によって直流電流を、U相、V相、W相の3相の交流電流に変換して、各相のコイル22,32に供給する。電流制御部52は、各通電モードにおいて、図13に示すような制御を行う。
図13は、本発明の実施形態における電流制御部52の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。
図13に示す(a)は、第1モード(インナーステータ30の単独運転)の場合の電流制御を示す。図13に示す(b)は、第2モード(アウターステータ20の単独運転)の場合の電流制御を示す。図13に示す(c)は、第3モード(アウターステータ20及びインナーステータ30の共同運転)の場合の電流制御を示す。なお、各通電モードの制御ロジックは一例であって、その構成は仕様によって適宜変更し得る。
図13に示す(a)の第1モードの場合、電流計51bにより計測されるコイル32に流れる電流値(インナー電流フィードバック値)と、不図示の上位制御装置により入力されるインナー電流指令値(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われ、インナー電圧指令値(アナログ値)が求められる。このインナー電圧指令値は、PWMに変換され、当該指令値に対応して生成されたゲート信号が、スイッチング素子43a,43bに送られる。
図13に示す(b)の第2モードの場合、電流計51aにより計測されるコイル22に流れる電流値(アウター電流フィードバック値)と、不図示の上位制御装置により入力されるアウター電流指令値(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われ、アウター電圧指令値(アナログ値)が求められる。このアウター電圧指令値は、PWMに変換され、当該指令値に対応して生成されたゲート信号が、スイッチング素子43a,43bに送られる。
図13に示す(c)の第3モードの場合、電流計51aにより計測される電流値と電流計51bにより計測される電流値の和と、不図示の上位制御装置により入力されるアウター+インナー電流指令値(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われ、アウター+インナー電圧指令値(アナログ値)が求められる。このアウター+インナー電圧指令値は、PWMに変換され、当該指令値に対応して生成されたゲート信号が、スイッチング素子43a,43bに送られる。
このような本実施形態によれば、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32のそれぞれに流れる電流を計測することで、アウターステータ20及びインナーステータ30の一方若しくは両方に通電モードを切り替えても、各通電モードに対応した電流制御が可能となる。したがって、本実施形態では、コイル22,32やスイッチング素子43a,43bの許容電流を超えることなく、スイッチトリラクタンスモータAの運転が可能となる。また、一台のインバータ40をアウターステータ20及びインナーステータ30で共有させ、電流計側部51を並列回路50に設けた二つの電流計51a,51bとし、電流制御に必要な最小限のセンサ設置数とすることにより、低コスト化を図ることができる。
したがって、上述の本実施形態によれば、環状のロータ10と、ロータ10の外側に配置されたアウターステータ20と、ロータ10の内側に配置されたインナーステータ30と、を有するダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAであって、アウターステータ20とインナーステータ30は、並列接続されており、インナーステータ30のみに通電する第1モードと、アウターステータ20のみに通電する第2モードと、アウターステータ20とインナーステータ30の両方に通電する第3モードとに、通電モードを切り替えるためのスイッチ47a,47bと、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32のそれぞれに流れる電流を計測する電流計側部51と、電流計側部51の計測結果に基づいて、各通電モードに対応する電流制御を行う電流制御部52と、を有する、という構成を採用することによって、低コストで信頼性に優れたスイッチトリラクタンスモータAにおいてモータ性能の向上を図ることが可能となる。
また、第3実施形態では、図14〜図17に示す構成も採用し得る。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図14は、本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路の要部を示す図である。図15は、本発明の第3実施形態の一変形例における電流制御部の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。
この変形例では、図14に示すように、電流計側部51が、並列回路50においてアウターステータ20のコイル22に流れる電流を計測する電流計51a(第1の電流計)と、並列回路50の入力電流を計測する電流計51c(第2の電流計)と、を有している。なお、電流計51cは、並列回路50の出力側に設けて、並列回路50の出力電流を計測する構成であってもよい。
また、この変形例では、図15に示すように、電流制御部52は、電流計51aと電流計51cの計測結果の差分からインナーステータ30のコイル32に流れる電流を求める構成となっている。具体的には、図15に示す(a)の第1モードの場合、電流計51aにより計測される電流値(アウター電流フィードバック値)と電流計51cにより計測される電流値(トータル電流フィードバック値)の差分の値と、不図示の上位制御装置により入力されるインナー電流指令値(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われるようになる。なお、図15に示す(b)の第2モードの場合、電流計51aから直接アウター電流フィードバック値を得ることができ、図15に示す(c)の第3モードの場合、電流計51cから直接トータル電流フィードバック値を得ることができる。
また、図16は、本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路の要部を示す図である。図17は、本発明の第3実施形態の一変形例における電流制御部の各通電モードにおける制御ロジックを示す図である。
この変形例では、図16に示すように、電流計側部51が、並列回路50においてインナーステータ30のコイル32に流れる電流を計測する電流計51b(第1の電流計)と、並列回路50の入力電流を計測する電流計51c(第2の電流計)と、を有している。なお、電流計51cは、並列回路50の出力側に設けて、並列回路50の出力電流を計測する構成であってもよい。
また、この変形例では、図17に示すように、電流制御部52は、電流計51bと電流計51cの計測結果の差分からアウターステータ20のコイル22に流れる電流を求める構成となっている。具体的には、図17に示す(b)の第2モードの場合、電流計51bにより計測される電流値(インナー電流フィードバック値)と電流計51cにより計測される電流値(トータル電流フィードバック値)の差分の値と、不図示の上位制御装置により入力されるアウター電流指令値(目標値)との偏差がなくなるようにPI制御が行われるようになる。なお、図17に示す(a)の第1モードの場合、電流計51bから直接インナー電流フィードバック値を得ることができ、図17に示す(c)の第3モードの場合、電流計51cから直接トータル電流フィードバック値を得ることができる。
電流フィードバック値の精度は、電流計で直接計測した方が高くなるため、電流計側部51の構成は、スイッチトリラクタンスモータAの仕様によって選択することが好ましい。例えば、低出力側で運転する場合(第1モード及び第2モードが多い場合)は、図12に示す電流計の配置が好ましく、また、高出力側で運転する場合(第2モード及び第3モードが多い場合)は、図14に示す電流計の配置が好ましく、また、出力が高低で極端に変化する場合(第1モード及び第3モードが多い場合)は、図16に示す電流計の配置が好ましい。
さらに、第3実施形態では、図18に示す構成も採用し得る。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図18は、本発明の第3実施形態の一変形例におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータの回路の要部を示す図である。
この変形例では、図18に示すように、通電モードを切り替えるためのスイッチ47a,47bがサイリスタから構成されている。また、電流計側部51が、並列回路50においてアウターステータ20のコイル22に流れる電流を計測する電流計51a(第1の電流計)と、並列回路50においてインナーステータ30のコイル32に流れる電流を計測する電流計51b(第2の電流計)と、並列回路50の入力電流を計測する電流計51c(第3の電流計)と、を有している。なお、電流計51cは、並列回路50の出力側に設けて、並列回路50の出力電流を計測する構成であってもよい。
このような変形例によれば、スイッチ47a,47bがサイリスタから構成されているため、サイリスタにゲート電流を流すことによって容易に通電モードを切り替えることができる。また、電流フィードバック値の精度は、電流計で直接計測した方が高くなるが、この変形例では、3つの電流計51a,51b,51cを有しているため、第1モード、第2モード、第3モードのいずれにおいても精度のよい電流制御が可能となる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図19は、本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの回路図である。図20は、本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの制御ロジックを示す図である。図21は、本発明の第4実施形態におけるダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータAの運転切り換えマップを示す図である。
図19に示すように、第4実施形態では、上述したスイッチ47a,47bの代わりに、直流電力を交流電力に変換するインバータ40(電力変換装置)の上述した入力側(ハイ・サイド側)のスイッチング素子43aが2つ(スイッチング素子43a1,43a2)設けられている点で、上記実施形態と異なる。
インバータ40は、アウターステータ20とインナーステータ30の対応する相のコイル22,32を並列接続する並列回路48を含む。スイッチング素子43a1は、並列回路48のコイル22側に設けられ、スイッチング素子43a2は、並列回路48のコイル32側に設けられている。また、スイッチング素子43a1,43a2に対応して、上述したダイオード44bも2つ(ダイオード44b1,44b2)設けられている。入力側(ハイ・サイド側)のスイッチング素子43a1,43a2及び出力側(ロー・サイド側)のスイッチング素子43bは、同じ構造を有し、例えば、周知のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体からなる。
第4実施形態のスイッチング素子43a1,43a2は、アウターステータ20のみに通電する第2モードと、アウターステータ20とインナーステータ30の両方に通電する第3モードとに、通電モードを切り替えるように電流制御される構成となっている。具体的に、第2モードでは、スイッチング素子43a1が動作し、スイッチング素子43a2が常に「OFF」となる。第3モードでは、スイッチング素子43a1,43b2の両方が同時に動作する。
通電モードの切り替えは、図20に示すように、縦軸をトルクT、横軸を回転数Nとする運転切り換えマップを予め記憶しておき、ロータ10の回転数フィードバック値Nfbとトルクフィードバック値Tfbから、第2モードまたは第3モードの運転選択、ならびにアウター,インナー電流指令値Iref及びアウター,インナー指令値θon,θoff(図4参照)が決定される。
この運転切り換えマップは、図21に示すように、第2モードにおけるアウターステータ20の単独運転での出力限界(仕様限界)のライン57を境界線として、第2モードと第3モードとに切り替えられるように構成されている。
この第4実施形態によれば、図19に示すように、インバータ40の入力側のスイッチング素子43a1,43a2が、アウターステータ20及びインナーステータ30の一方若しくは両方に通電モードを切り替えるためのスイッチとして駆動する。インバータ40のスイッチング素子43a1,43a2は数が増えても同じ構成であるため、その駆動回路は同じ構成若しくは共通化できる。このように、第4実施形態によれば、第3実施形態のように異なる構成のスイッチ47a,47b(具体的にはサイリスタや電磁接触器)を設けることを省き、1つの非対称ハーフブリッジ回路45におけるスイッチ設置数を1つ低減させ、また、上述のスイッチ47a,47bを駆動するための専用の回路を設けることを省略することができる。
また、この第4実施形態によれば、図20に示すように、運転切り換えマップによって第2モードと第3モードとの間で通電モードが切り替わるため、高出力側での運転に対応することができる。また、通電モードは、ロータ10の回転数フィードバック値Nfbとトルクフィードバック値Tfbによって選択されることから、それと同時に、上述したテーブルデータを用いれば同じ変数で、アウター,インナー電流指令値Iref及びアウター,インナー指令値θon,θoff(図4参照)を決定することができ、運転のための制御ロジックを簡略化することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図22は、本発明の第5実施形態における回転機システム60を示す構成図である。
図22に示すように、第5実施形態では、上述したダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機をモータとしてだけでなく発電機として用いた回転機システム60である点で、上記実施形態と異なる。なお、以下の説明では、上述したダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機が発電機としても用いられるため、これを単にスイッチトリラクタンス回転機Bと称する。
回転機システム60は、タービン61と、発電機としてのスイッチトリラクタンス回転機Bと、インバータ62と、コンバータ63と、変圧器64と、計測装置65と、制御装置66と、を有する。
タービン61は、不図示の流体の運動エネルギーを回転エネルギーに変換する。スイッチトリラクタンス回転機Bは、タービン61の回転軸にロータ10(図1参照)が接続されて構成される。インバータ62は、スイッチトリラクタンス回転機Bの専用のインバータであり、上述したようにスイッチ47a,47b(図10、図19参照)を備えて、インナーステータ30のみに通電する第1モードと、アウターステータ20のみに通電する第2モードと、アウターステータ20とインナーステータ30の両方に通電する第3モードのいずれか一部もしくは全てに通電モードを切り替えることができる。
コンバータ63は、通常のPWMコンバータであり、スイッチトリラクタンス回転機Bからインバータ62を介して取り出した直流電流を、三相の商用周波数(50Hzまたは60Hz)の正弦波交流電流に変換する。変圧器64は、この三相交流電流の電圧を調整し、工場や家庭等の所定の電力系統に出力する。計測装置65は、ロータ10の回転負荷を計測する。本実施形態の計測装置65は、ロータ10の回転数を計測する回転数センサと、ロータ10のトルクを計測するトルクセンサと、を備えている。
制御装置66は、ロータ10の回転負荷に応じて、スイッチトリラクタンス回転機Bにおける通電モードを切り替える。具体的に、制御装置66は、計測装置65から入力されるロータ10の回転数フィードバック値とトルクフィードバック値に基づき、例えば上述した図20に示す運転切り換えマップを用いて、スイッチトリラクタンス回転機Bにおける通電モードを切り替える。
なお、トルクのフィードバック値には、トルクセンサを用いずに、インバータ62の電力フィードバック値等から、回転センサの回転数フィードバック値を用いて算出してもよい。電力フィードバック値をPfb[W]、回転数フィードバック値をNfb[rpm]、トルクフィードバック値をTfb[N・m]とすると、トルクフィードバック値Tfbは、例えば、下式(1)で示すことができる。
Tfb=Pfb/(2π(Nfb/60))…(1)
このような第5実施形態によれば、ロータ10の回転負荷に応じて、通電モードが自動的に高効率なモードに切り替わる。具体的に、制御装置66は、計測装置65の計測結果に基づいて、ロータ10の回転負荷が低い場合(タービン61が低速回転する場合)には第2モードに切り換えて、ロータ10の回転負荷が高い場合(タービン61が高速回転する場合)には第3モードに切り替える。
これにより、第5実施形態によれば、低コストで信頼性に優れ、低出力から高出力に亘る高効率発電を実現することができる回転機システム60が得られる。
また、図22に示す構成によれば、タービン61とスイッチトリラクタンス回転機Bとが、ギアを介することなく直結されている。タービン61の回転数が低速であるならば、一般的に発電機のサイズは大型になるため、このような構成の場合に発電機としてスイッチトリラクタンス回転機Bを適用すれば、アウターステータ20を大きくすることができるので、インナーステータ30を挿入するスペースを大きく確保でき、スイッチトリラクタンス回転機Bの特徴に適した組み合わせ構造とすることができる。
また、第5実施形態では、図23〜図28に示す構成も採用し得る。
なお、以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
図23は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図23に示すように、ギア装置67が設けられている。ギア装置67は、タービン61とスイッチトリラクタンス回転機Bとを接続する。ギア装置67には、歯車式のメカニカルギアや、油圧式の増減速機等を適用することができる。この構成によれば、例えばタービン61が低速で回転しても、スイッチトリラクタンス回転機Bのロータ10をギア装置67によって増速回転させて、高効率発電をすることができる。
図24は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図24に示すように、タービン発電機68が複数台並列で設けられている。タービン発電機68は、タービン61、スイッチトリラクタンス回転機B、インバータ62、計測装置65及び制御装置66を含む。タービン発電機68のスイッチトリラクタンス回転機Bとインバータ62は、直流で他のタービン発電機68と接続されている。この構成によれば、コンバータ63を大容量の一台にすることができ、コンバータ63の台数を減らすと共に、直流部の送電区間を長くすることができるため、交流伝送方式で問題となる送電ケーブルの静電容量の増大による送電容量の制限の影響を受け難くすることができる。
すなわち、一般に交流伝送方式では、送電ケーブルの静電容量が大きいため、大電力を長距離にわたって送電しようとすると、送電ケーブルの静電容量による無効電力の補償のための調相設備が大規模になってしまう。図24に示す構成によれば、直流伝送方式の送電区間を長くすることができるため、単なる交流伝送方式と比べて、設備コストの増大と電力系統の共振現象を抑えることができ、長距離送電に適した構造とすることができる。
図25は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図25に示すように、舶用のプロペラ69と、スイッチトリラクタンス回転機Bを駆動させるエンジン発電機70と、が設けられている。すなわち、この変形例では、スイッチトリラクタンス回転機Bが、舶用のプロペラ推進機用のモータとして機能する。プロペラ69は、ギア装置67を介してスイッチトリラクタンス回転機Bに接続されている。この変形例では、船舶において別置きで設けられたエンジン発電機70からの電力によってスイッチトリラクタンス回転機Bが駆動し、ギア装置67を介してプロペラ69を回転させて船舶の推進力を得ている。また、この変形例では、計測装置65が、プロペラ69とギア装置67とを接続する軸、ギア装置67とスイッチトリラクタンス回転機Bとを接続する軸から回転負荷を検出する。この構成によれば、ギア装置67が変速機構を有していた場合でも、制御装置66が入力側と出力側とで正確な回転負荷情報を入手することができる。
図26は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図26に示すように、プロペラ推進機71が複数台並列で設けられている。プロペラ推進機71は、プロペラ69、ギア装置67、スイッチトリラクタンス回転機B、インバータ62、コンバータ63、計測装置65及び制御装置66を含む。複数のプロペラ推進機71は、エンジン発電機70からの電力によって駆動し、船舶の推進力を得ている。また、この変形例では、コンバータ72と、蓄電装置73と、が設けられている。すなわち、この変形例では、運転状況に応じて、例えばプロペラ推進機71の減速時に、スイッチトリラクタンス回転機Bをモータとしてではなく発電機として作動させ、その回生電力をコンバータ72によって蓄電可能な直流電流に変換し、蓄電装置73に蓄電することができる。なお、蓄電装置73としては、リチウムイオン電池等の2次電池や大容量の電気二重層コンデンサ(EDLC:Electric double-layer capacitor)等を採用することができる。図26に示す構成によれば、プロペラ推進機71が複数台ある場合に、回生電力の回収に適した構造とすることができる。
図27は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図27に示すように、蓄電装置73がDC/DCコンバータ74を介して、スイッチトリラクタンス回転機Bのインバータ62に直流で接続されている。この構成によれば、蓄電装置73に回収した電力をDC/DCコンバータ74で変圧し、インバータ62を介してスイッチトリラクタンス回転機Bを駆動させ、船舶の推進力を得ることができる。
図28は、本発明の第5実施形態の一変形例における回転機システム60を示す構成図である。
この変形例では、図28に示すように、舶用のエンジン75と、第2のスイッチトリラクタンス回転機B1と、インバータ76と、が設けられている。第2のスイッチトリラクタンス回転機B1は、上述したダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機であり、エンジン75のエンジン発電機として機能する。インバータ76は、第2のスイッチトリラクタンス回転機B1の専用のインバータであり、上述したようにスイッチ47a,47b(図10、図19参照)を備えて、通電モードを切り替え可能な構成となっている。
また、この変形例では、プロペラ推進機71(コンバータ63を除く)が複数台設けられており、それぞれがインバータ76と直流で接続されている。また、この変形例では、蓄電装置73がDC/DCコンバータ74を介して、複数台のプロペラ推進機71と直流で接続されており、モータ駆動する場合には、エンジン発電機としての第2のスイッチトリラクタンス回転機B1の電力だけでなく、蓄電装置73に蓄電された電力を使用可能となっている。図28に示す構成によれば、第2のスイッチトリラクタンス回転機B1がエンジン発電機として機能し、またこれにより、エンジン発電機がプロペラ推進機71側のスイッチトリラクタンス回転機Bと構成が共通するため保守点検に適した構造とすることができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、3相モータを例示して説明したが、本発明はこの構成に限定されることなく、2相モータ、4相モータ、5相モータ等にも適用することができる。また、3相モータにおいて12/8極構造を例示して説明したが、本発明はこの極数に限定されず、例えば6/4極構造等であっても良い。発電機に適用する場合も同様である。
例えば、上記第4実施形態では、アウターステータ及びインナーステータの一方若しくは両方に通電モードを切り替えるためのスイッチとして、インバータの入力側のスイッチング素子を2つ設ける形態について説明したが、インバータの出力側(ロー・サイド側)のスイッチング素子を2つ設ける形態であってもよい。なお、この場合、図10において符号44aで示すダイオードが2つ必要となる。
また、例えば、通電モードは、第1モードと第2モードで切り替える構成であっても、また、第1モードと第3モードで切り替える構成であっても、また、上述した第2モードと第3モードで切り替える構成であっても、また、上述した第1モード〜第3モードの全てで切り替える構成であってもよい。
また、例えば、上記第5実施形態では、回転機システムとしてタービン発電機を例示したが、タービンの代わりに風車を接続して風力発電機とする形態やその他の発電機の形態を採用してもよい。
また、例えば、上記第5実施形態では、ロータの回転負荷を回転速度センサやトルクセンサから直接計測する形態について説明したが、例えばスイッチトリラクタンス回転機の発電量から間接的にロータの回転負荷を計測する形態であってもよいし、また、風力発電機であれば風速計を設けて、風速からロータの回転負荷を間接的に計測する形態であってもよい。
また、本発明は、例えば、第1実施形態〜第5実施形態の構成の組み合わせや置き換えも適宜可能である。
本発明は、ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機に利用することができる。
A ダブルステータ型スイッチトリラクタンスモータ(ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機)
B スイッチトリラクタンス回転機(ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機)
B1 第2のスイッチトリラクタンス回転機(ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機)
10 ロータ
20 アウターステータ
30 インナーステータ
40 インバータ(電力変換装置)
43a1,43a2 スイッチング素子(スイッチ)
47a,47b スイッチ
50 並列回路
51 電流計側部(電流計測手段)
51a 電流計(第1の電流計)
51b 電流計(第2の電流計、第1の電流計)
51c 電流計(第2の電流計)
52 電流制御部(電流制御手段)
61 タービン
66 制御装置

Claims (9)

  1. 環状のロータと、
    前記ロータの外側に配置されたアウターステータと、
    前記ロータの内側に配置されたインナーステータと、を有しており、
    前記アウターステータと前記インナーステータは、並列接続され
    前記アウターステータの起磁力よりも前記インナーステータの起磁力が小さく、
    前記ロータのヨーク部は、前記アウターステータと前記インナーステータのいずれか一方から出た磁束が他方に逆流しないための厚みを有している、ダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  2. 前記アウターステータの相数と前記インナーステータの相数は同一であり、対応する相のコイル同士が並列接続されている、請求項1に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  3. 前記インナーステータのみに通電する第1モードと、前記アウターステータのみに通電する第2モードと、前記アウターステータと前記インナーステータの両方に通電する第3モードのいずれか一部もしくは全ての通電モードを有しており、前記通電モードを切り替えるためのスイッチを有する、請求項1または2に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  4. 前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線のそれぞれに流れる電流を計測する電流計測手段と、
    前記電流計測手段の計測結果に基づいて、各々の前記通電モードに対応する電流制御を行う電流制御手段と、を有する、請求項3に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  5. 前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、
    前記電流計測手段は、前記並列回路において前記アウターステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路において前記インナーステータの巻線に流れる電流を計測する第2の電流計と、を有する、請求項4に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  6. 前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、
    前記電流計測手段は、前記並列回路において前記アウターステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路の入力電流または出力電流を計測する第2の電流計と、を有し、
    前記電流制御手段は、前記第1の電流計と前記第2の電流計の計測結果の差分から前記インナーステータの巻線に流れる電流を求める、請求項4に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  7. 前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路を含むインバータを有し、
    前記電流計測手段は、前記並列回路において前記インナーステータの巻線に流れる電流を計測する第1の電流計と、前記並列回路の入力電流または出力電流を計測する第2の電流計と、を有し、
    前記電流制御手段は、前記第1の電流計と前記第2の電流計の計測結果の差分から前記アウターステータの巻線に流れる電流を求める、請求項4に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  8. 前記アウターステータと前記インナーステータの対応する相の巻線同士を並列接続する並列回路と、前記巻線に対し入力側と出力側とに設けられて電力を変換するように駆動するスイッチング素子と、を含む電力変換装置を有し、
    前記電力変換装置は、前記スイッチとして、入力側若しくは出力側の前記スイッチング素子を、前記並列回路の前記アウターステータの巻線側及び前記インナーステータの巻線側のそれぞれに有する、請求項3に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
  9. 前記ロータの回転負荷に応じて、前記通電モードを切り替える制御装置を有する、請求項3〜8のいずれか一項に記載のダブルステータ型スイッチトリラクタンス回転機。
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