JP2012044864A - 永久磁石式回転電機及びその回転子 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の異なる軸長の回転軸を必要とせず、複数の回転子ブロックの同心度を精度良く組立てることができる永久磁石式回転電機の回転子を得ること。
【解決手段】中心孔30aを有する円盤形に形成され外周部又は内周部に複数の永久磁石31が配置された回転子ブロック35、35xを複数個積層して成り、前記回転子ブロック35、35xは、重ね合わせ面に、互いに嵌合して隣接する回転子ブロック35、35x同士を同心に位置決めする円形凹部38又は円形凸部37が形成されている永久磁石式回転電機の回転子300において、前記回転子ブロック35、35xは、両重ね合わせ面に前記円形凹部38が形成された回転子ブロック35xと、両重ね合わせ面に前記円形凸部37が形成された回転子ブロック35と、を備えて成る。
【選択図】 図7
【解決手段】中心孔30aを有する円盤形に形成され外周部又は内周部に複数の永久磁石31が配置された回転子ブロック35、35xを複数個積層して成り、前記回転子ブロック35、35xは、重ね合わせ面に、互いに嵌合して隣接する回転子ブロック35、35x同士を同心に位置決めする円形凹部38又は円形凸部37が形成されている永久磁石式回転電機の回転子300において、前記回転子ブロック35、35xは、両重ね合わせ面に前記円形凹部38が形成された回転子ブロック35xと、両重ね合わせ面に前記円形凸部37が形成された回転子ブロック35と、を備えて成る。
【選択図】 図7
Description
本発明は、永久磁石式回転電機及びその回転子に関するものである。
従来、回転子に永久磁石を備えた永久磁石式回転電機がある。この回転子は、磁性体から成る回転子鉄心(界磁ヨーク)と、永久磁石とから成り、永久磁石は、回転子の外周部(インナーロータの場合は内周部)に、周方向に隣接する磁極が互いに異極となるように、所定の周方向配置ピッチで配置されている。永久磁石は、回転子鉄心の外周面又は内周面に貼付される場合と、回転子鉄心の外周部又は内周部に埋め込まれる場合とがある。
上記の回転子において、特に、容量が大きく軸長が長いものでは、複数の永久磁石及び回転子鉄心を、軸方向に積層、連結して一つの回転子を構成したものがある。回転子をこのように構成すれば、回転子の軸長を変えることにより、同一断面形状を有する種々の容量の回転電機が得られるというメリットがある他、永久磁石の渦電流損失を低減することができるというメリットがある。
上記の回転子の従来技術として、円柱状の回転子鉄心の外周面に永久磁石を配設して界磁とした永久磁石回転電機の回転子において、永久磁石の一端面が当接する段部を有し、この段部により永久磁石の軸方向の位置を規制するように構成した鉄心と、この鉄心に固着した永久磁石とからなる鉄心ブロックを、軸方向に複数個並べ、回転軸に取付けて構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来技術として、回転子軸と、前記回転子軸に一体に固定されて界磁束発生源となる回転子鉄心と、を含む電動機用回転子であって、磁性鋼板を軸方向に複数積層して形成される積層鉄心と、前記積層鉄心と略同一断面形状を有する構造用鋼と、前記積層鉄心および前記構造用鋼の周方向に所定の間隔を介して配置されるとともに、軸方向に開口して形成される複数の開口部と、前記複数の開口部にそれぞれ嵌挿される磁石と、によって形成される回転子鉄心分割ピースを有し、前記回転子鉄心は、前記回転子鉄心分割ピースが前記回転子軸の軸方向に複数組み合わされることによって構成されているものがある(例えば、特許文献2参照)。
さらに他の従来技術として、磁性部を有し周方向に磁気的に凹凸が形成された回転子鉄心と、当該回転子鉄心の隣合う磁極間を通る電機子コイルからの磁束を打ち消すように設けられた永久磁石とを備えて構成される永久磁石式回転電機の回転子の製造方法において、回転子および永久磁石を、軸方向に直交する方向に複数に分割して回転子鉄心片および磁石片とし、前記回転子鉄心片および磁石片を各々貼り合わせて回転子片を構成し、前記回転子片を各々順次重ね合わせて回転子全体を構成するようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、従来、回転軸が中空軸となっている回転電機がある。このような回転電機においても、中空軸を用いることにより、特許文献1〜3に開示されている技術により、中空軸の回転子を製作することができる。
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示された従来の技術によれば、回転軸を介して複数の鉄心ブロック(鉄心分割ピース)が締結されるため、軸長が異なる複数の回転電機を製作するために、複数の異なる軸長の回転軸を用意する必要がある。そのため、多種の部品在庫を抱えなければならない、という問題があった。
また、特許文献3に開示された従来の技術によれば、重ね合わせ面が平坦な回転子鉄心片及び磁石片同士を軸方向に重ね合わせて回転子を組み立てるので、複数の回転子鉄心片及び磁石片と回転軸との同心度を、精度良く組み立てることが困難である、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の異なる軸長の回転軸を必要とせず、複数の回転子ブロックの同心度を精度良く組立てることができる永久磁石式回転電機の回転子及び永久磁石式回転電機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、中心孔を有する円盤形に形成され外周部又は内周部に複数の永久磁石が配置された回転子ブロックを複数個積層して成り、前記回転子ブロックは、重ね合わせ面に、互いに嵌合して隣接する回転子ブロック同士を同心に位置決めする凹部又は凸部が形成されている永久磁石式回転電機の回転子において、前記回転子ブロックは、両重ね合わせ面に前記凹部が形成された回転子ブロックと、両重ね合わせ面に前記凸部が形成された回転子ブロックと、を備えて成ることを特徴とする。
この発明によれば、複数の異なる軸長の回転軸を必要とせず、複数の回転子ブロックの同心度を精度良く組立てることができる永久磁石式回転電機の回転子が得られる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる永久磁石式回転電機及びその回転子の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態1を示す正面図であり、図2は、実施の形態1の回転子の縦断面図であり、図3は、実施の形態1の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
図1は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態1を示す正面図であり、図2は、実施の形態1の回転子の縦断面図であり、図3は、実施の形態1の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
鉄心ブロック20は、珪素鋼等の磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック20の中心には、回転軸26が嵌合される中心孔20aが形成されている。また、鉄心ブロック20の一方の重ね合わせ面には、中心孔20aと同心に円形凹部28が形成され、他方の重ね合わせ面には、中心孔20aと同心に円形凸部27が形成されている。円形凹部28の内径と円形凸部27の外径は、H5/h4程度の中間ばめの寸法公差で同一径に形成されている。
また、鉄心ブロック20には、中心軸線Zの軸対称位置に、連結部材としてのボルト24をねじ込むための、中心軸線Zと平行な孔としてのねじ孔22、22が設けられ、ねじ孔22の位置から90°回転した位置に、ボルト24の軸を通す、中心軸線Zと平行な孔としてのストレート孔23、23及びボルト24の頭を収容するザグリ穴23a、23aが形成されている。ねじ孔22及びストレート孔23は、中心孔20a内周寄りに設けられている(回転子がアウターロータである場合は、鉄心ブロック20の外周寄りに設けられる)。
鉄心ブロック20の外周面20cの、ねじ孔22又はストレート孔23と同じ周方向位置には、外周面20cと同じ曲率の内周面21cを有する4つの永久磁石21が等間隔に貼付されている(回転子がアウターロータである場合は、中心孔20aの内周面に貼付される。)。ねじ孔22又はストレート孔23の周方向位置は、磁界への影響を小さくするために、永久磁石21の周方向位置と同じ位置にするのがよいが、同じ周方向位置にしなくてもよい。
永久磁石21の軸方向長さは、鉄心ブロック20の軸長(厚さ)より短く形成され、永久磁石21は、鉄心ブロック20の軸方向(厚さ方向)の中央部に固着されている。永久磁石21は、周方向に隣接する磁極が異極となるように着磁されている。永久磁石21が固着された鉄心ブロック20を、回転子ブロック25と呼ぶこととする。
次に、図3を参照して、実施の形態1の回転子の組立方法を説明する。まず、図3の右端に図示された回転子ブロック25の円形凹部28に、真中に図示された回転子ブロック25の円形凸部27を嵌合させ、真中の回転子ブロック25のストレート孔23、23にボルト24、24を通し、右端の回転子ブロック25のねじ孔22、22にねじ込み、回転子ブロック25、25同士を周方向位置決めし、ボルト24、24の頭24a、24aを真中の回転子ブロック25のザグリ穴23a、23a内に収容し、回転子ブロック25、25同士を締結する。ボルト24の頭24aが、ザグリ穴23a内に収容されるので、次の回転子ブロック25を積層するときに、頭24aが邪魔になることはない。
次に、図3の真中に図示された回転子ブロック25の円形凹部28に、左端に図示された回転子ブロック25の円形凸部27を嵌合させ、左端の回転子ブロック25のストレート孔23、23にボルト24、24を通し、真中の回転子ブロック25のねじ孔22、22にねじ込み、回転子ブロック25、25同士を周方向位置決めし、ボルト24、24の頭24a、24aを左端の回転子ブロック25のザグリ穴23a、23a内に収容し、回転子ブロック25、25、25同士を締結する。
次に、回転軸26を、締結された回転子ブロック25、25、25の夫々の中心孔20aに挿通し、図2に示すような実施の形態1の回転子100が製造される。実施の形態1の回転子100によれば、単一の回転子ブロック25を必要個数積層することにより、回転子ブロック同士の同心精度の高い、所望の容量の回転子を製造することができる。
実施の形態2.
図4は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態2を示す正面図であり、図5は、実施の形態2の回転子の縦断面図であり、図6は、実施の形態2の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
図4は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態2を示す正面図であり、図5は、実施の形態2の回転子の縦断面図であり、図6は、実施の形態2の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
実施の形態2の回転子200の、鉄心ブロック20、永久磁石21、ボルト24、回転子ブロック25は、実施の形態1のものと同様なものであり、実施の形態2の回転子200が実施の形態100の回転子100と異なるところは、回転軸26を備えないことである。回転軸26の替わりに、後述の中空軸を両重ね合わせ面(両軸端面)に取付ける。
回転子ブロック25、25、25同士は、円形凹部28と円形凸部27との嵌合により、複数の異なる軸長の回転軸を必要とせず、複数の回転子ブロック25、25、25の同心精度の高い、永久磁石式回転電機の回転子が得られる。また、中実の回転軸を用いないので慣性力の小さい回転子が得られる。また、単一の回転子ブロック25を必要個数積層することにより、所望の容量の回転子が得られる。
実施の形態3.
図7は、実施の形態3の回転子の縦断面図である。鉄心ブロック30は、珪素鋼等の磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック30の中心には、中心孔30aが形成されている。また、鉄心ブロック30の両方の重ね合わせ面には、中心孔30aと同心に円形凹部38、38が形成されている。
図7は、実施の形態3の回転子の縦断面図である。鉄心ブロック30は、珪素鋼等の磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック30の中心には、中心孔30aが形成されている。また、鉄心ブロック30の両方の重ね合わせ面には、中心孔30aと同心に円形凹部38、38が形成されている。
また、鉄心ブロック30には、中心軸線Zの軸対称位置に、ボルト34がねじ込まれるねじ孔32、32が設けられ、ねじ孔32の位置から90°回転した位置に、ボルト34の軸を通すストレート孔33、33が設けられている。
鉄心ブロック30の外周面30cには、ねじ孔32及びストレート孔33と同一周方向位置に、外周面30cと同じ曲率の内周面31cを有する4つの永久磁石31が等間隔に貼付されている。永久磁石31の軸方向長さは、鉄心ブロック30の軸長より短く形成され、永久磁石31は、鉄心ブロック30の軸方向の中央部に固着されている。永久磁石31は、周方向に隣接する磁極が異極となるように着磁されている。永久磁石31が固着された鉄心ブロック30を、回転子ブロック35と呼ぶこととする。
鉄心ブロック30xは、磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック30xの中心には、中心孔30yが形成されている。また、鉄心ブロック30xの両方の重ね合わせ面には、中心孔30yと同心に円形凸部37、37が形成されている。
また、鉄心ブロック30xには、中心軸線Zの軸対称位置に、ボルト34の軸を通すストレート孔33x、33xが設けられている。
鉄心ブロック30xの外周面30zには、外周面30zと同じ曲率の内周面31cを有する4つの永久磁石31が等間隔に固着されている。永久磁石31の軸方向長さは、鉄心ブロック30xの軸長より短く形成され、永久磁石31は、鉄心ブロック30xの軸方向の中央部に固着されている。永久磁石31は、周方向に隣接する磁極が異極となるように着磁されている。永久磁石片31が固着された鉄心ブロック30xを、回転子ブロック35xと呼ぶこととする。
次に、実施の形態3の回転子300の組立方法を説明する。まず、図3の右側に図示された回転子ブロック35の円形凹部38に、図3の真中に図示された回転子ブロック35xの右側の円形凸部37を嵌合させる。
次に、回転子ブロック35xの左側の円形凸部37に、図3の左側に図示された回転子ブロック35の円形凹部38を嵌合させ、左側の回転子ブロック35のストレート孔33、33及び真中の回転子ブロック35xのストレート孔33x、33xにボルト34、34を通し、右側の回転子ブロック35のねじ孔32、32にねじ込んで、回転子ブロック35、35x、35を周方向位置決めし締結する。
図7に示すように、複数の回転子ブロックを、両重ね合わせ面に円形凹部38、38が形成された回転子ブロック35と、両重ね合わせ面に円形凸部37、37が形成された回転子ブロック35xと、を組合せても、回転子ブロック35、35x、35同士は、円形凹部38と円形凸部37との嵌合により、複数の異なる軸長の回転軸を必要とせず、複数の回転子ブロック35、35x、35の同心精度の高い、永久磁石式回転電機の回転子300が得られる。また、中実の回転軸を用いないので慣性力の小さい回転子が得られる。
実施の形態4.
図8は、実施の形態4の回転子の縦断面図である。鉄心ブロック40は、磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック40の中心には、中心孔40aが形成されている。また、鉄心ブロック40の一方の重ね合わせ面には、中心孔40aと同心に円錐形凹部48が形成され、他方の重ね合わせ面には、中心孔40aと同心に円錐形凸部47が形成されている。円錐形凹部48のテーパと円錐形凸部47のテーパは、同一テーパに形成されている。
図8は、実施の形態4の回転子の縦断面図である。鉄心ブロック40は、磁性体を円盤形に形成したものである。鉄心ブロック40の中心には、中心孔40aが形成されている。また、鉄心ブロック40の一方の重ね合わせ面には、中心孔40aと同心に円錐形凹部48が形成され、他方の重ね合わせ面には、中心孔40aと同心に円錐形凸部47が形成されている。円錐形凹部48のテーパと円錐形凸部47のテーパは、同一テーパに形成されている。
また、鉄心ブロック40には、中心軸線Zの軸対称位置に、ボルト44がねじ込まれるねじ孔42、42が設けられ、ねじ孔42の位置から90°回転した位置に、ボルト44の軸を通すストレート孔43、43が設けられている。
鉄心ブロック40の外周面40cの、ねじ孔42及びストレート孔43と同一周方向位置には、外周面40cと同じ曲率の内周面41cを有する4つの永久磁石41が等間隔に貼付されている。永久磁石41の軸方向長さは、鉄心ブロック40の軸長より短く形成され、永久磁石41は、鉄心ブロック40の軸方向の中央部に固着されている。永久磁石41は、周方向に隣接する磁極が異極となるように着磁されている。永久磁石41が固着された鉄心ブロック40を、回転子ブロック45と呼ぶこととする。
実施の形態4の回転子ブロック45が、実施の形態1の回転子ブロック25と異なるところは、円形凹部28及び円形凸部27が、円錐形凹部48及び円錐形凸部47となっていることと、ボルトの頭を収容するザグリ穴が無いことである。
次に、実施の形態4の回転子400の組立方法を説明する。まず、図8の右側に図示された回転子ブロック45の円錐形凹部48に、図8の真中に図示された回転子ブロック45の円錐形凸部47を嵌合させる。
次に、真中の回転子ブロック45の円錐形凹部48に、図8の左側に図示された回転子ブロック45の円錐形凸部47を嵌合させ、左側の回転子ブロック45のストレート孔43、43及び真中の回転子ブロック45のストレート孔43、43にボルト44、44を通し、右側の回転子ブロック45のねじ孔42、42にねじ込んで、回転子ブロック45、45、45を周方向位置決めし締結する。
実施の形態4の回転子400によれば、嵌合する凹部48及び凸部47が円錐形となっているので、凹部48と凸部47間の加工公差をテーパにより吸収し、回転子ブロック45、45、45の同心度を精度良く組立てることができる。
実施の形態5.
図9は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態5を示す正面図であり、図10は、実施の形態5の回転子の縦断面図であり、図11は、実施の形態5の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
図9は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態5を示す正面図であり、図10は、実施の形態5の回転子の縦断面図であり、図11は、実施の形態5の回転子の分解状態(組立前)を示す縦断面図である。
実施の形態5の回転子ブロック55が、実施の形態1の回転子ブロック25と異なるところは、2つのねじ孔22及び2つのストレート孔23が、中心軸線Zと平行な孔としての4つの同一のピン孔52となっていることと、ボルトの頭を収容するザグリ穴が無いことである。
次に、実施の形態5の回転子500の組立方法を説明する。まず、図11の右側に図示された回転子ブロック55の円形凹部58に、図11の真中に図示された回転子ブロック55の円形凸部57を嵌合させ、中心軸線Zの軸対称位置に設けられた2つのピン孔52、52に、連結部材としてのピン54、54を圧入し、図10に示すように、真中の回転子ブロック55と右側の回転子ブロック55とを周方向位置決めし結合する。
次に、真中の回転子ブロック55の円形凹部58に、図11の左側に図示された回転子ブロック55の円形凸部57を嵌合させ、左側の回転子ブロック55の、前記のピン孔52、52の位置から90°回転した位置のピン孔52、52に、ピン54、54を圧入し、図10に示すように、真中の回転子ブロック55と左側の回転子ブロック55とを周方向位置決めし結合する。ピン54の長さは、回転子ブロック55の軸長と略同じである。
実施の形態5の回転子500によれば、回転子ブロック55をピン54の圧入によって結合するので、回転子ブロック55にねじ孔、ストレート孔、ザグリ穴等を設ける必要がなく、ピン孔52のみを設ければよいので、回転子ブロックの加工が簡単になる。
実施の形態6.
図12は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態6を示す正面図であり、図13は、実施の形態6の回転子の縦断面図であり、図14は、図12のA部拡大図であり、図15は、実施の形態6のキーの他の例を示す図である。
図12は、本発明にかかる回転子ブロックの実施の形態6を示す正面図であり、図13は、実施の形態6の回転子の縦断面図であり、図14は、図12のA部拡大図であり、図15は、実施の形態6のキーの他の例を示す図である。
図12〜図14に示すように、実施の形態6の回転子ブロック65が、実施の形態5の回転子ブロック55と異なるところは、4つのピン孔52の替わりに、中心軸線Zと平行な溝としての2つの楔型キー溝62が設けられていて、回転子ブロック65、65、65は、楔型キー溝62に圧入された連結部材としての楔型キー64により周方向位置決めされ結合されていることである。楔型キー64の長さは、回転子ブロック65の軸長と略同じである。
また、図15に示すように、回転子ブロック65に、楔型キー溝62の替わりに2つの矩形キー孔62aを設け、回転子ブロック65、65、65を矩形キー孔62aに圧入された矩形キー64aにより結合してもよい。
実施の形態6の回転子600によれば、回転子ブロック65を楔型キー64又は矩形キー64aの圧入によって結合するので、回転子ブロック65にねじ孔、ストレート孔、ザグリ穴等を設ける必要がなく、楔型キー溝62又は矩形キー孔52aのみを設ければよいので、回転子ブロックの加工が簡単である。
以上説明した実施の形態1〜6の回転子は、永久磁石を鉄心ブロックの外周面に固着させたが、永久磁石を、鉄心ブロックの外周部に埋め込んでもよい。また、回転子が、アウターロータの場合は、永久磁石を鉄心ブロックの中心孔の内周面に固着するか、内周部に埋め込む。
実施の形態7.
図16は、本発明にかかる回転子の実施の形態7の組立方法を示す正面図であり、図17は、実施の形態7の他の組立方法を示す正面図である。回転子ブロック25同士を積層し、回転子ブロック25の円形凸部27を回転子ブロック25の円形凹部28に嵌合させるときに、図16に示すように、永久磁石21の外周面である磁極形成面の近傍に、磁性体の薄板70を巻きつけた(配置した)状態(又は磁性体のパイプに挿入してもよい)で積層、嵌合させるようにすると、近接する回転子ブロック25、25の永久磁石21、21同士の反発力を軽減させ、容易に嵌合を行なうことができる。
図16は、本発明にかかる回転子の実施の形態7の組立方法を示す正面図であり、図17は、実施の形態7の他の組立方法を示す正面図である。回転子ブロック25同士を積層し、回転子ブロック25の円形凸部27を回転子ブロック25の円形凹部28に嵌合させるときに、図16に示すように、永久磁石21の外周面である磁極形成面の近傍に、磁性体の薄板70を巻きつけた(配置した)状態(又は磁性体のパイプに挿入してもよい)で積層、嵌合させるようにすると、近接する回転子ブロック25、25の永久磁石21、21同士の反発力を軽減させ、容易に嵌合を行なうことができる。
また、図17に示すように、回転子ブロック25同士を積層し、回転子ブロック25の円形凸部27を回転子ブロック25の円形凹部28に嵌合させるときに、回転子ブロック25、25を、ステータ80又はステータ80のような、永久磁石21の周方向配置ピッチと同一ピッチの磁気的凹凸を有する筒状の治具内に挿入(永久磁石21の近傍に治具を配置)した状態で嵌合させるようにすると、磁気的に、回転子ブロック25、25の周方向位置を揃えることができ、また、永久磁石21、21同士の反発力を軽減させ、ストレート孔23及びねじ孔22の位置合わせを容易に行うことができる。
図18は、本発明の永久磁石式回転電機の実施の形態を示す縦断面図である。実施の形態2〜6の回転子200、300、400、500又は600の両端部に夫々中空軸91、92及びベアリング93、93を取付け、回転子を固定子90内へ挿入する。中空軸91、92をベアリング93、93を介して固定子90の両端部のブラケット94、95で回転可能に支持することにより、実施の形態の永久磁石式回転電機が得られる。
本実施の形態の永久磁石式回転電機によれば、回転子ブロック同士の同心度及び永久磁石の同士の周方向整列精度が高い回転子を備えるので、コギングトルクやトルクリップルが小さい永久磁石式回転電機が得られる。また、中空軸を用いているので慣性力が小さい永久磁石式回転電機が得られる。
20,30,30x,40,50 鉄心ブロック
20a,30a,30y,40a,50a 中心孔
20c,30c,30z,40c,50c 外周面
21,31,41,51 永久磁石
21c,31c,41c,51c 内周面
22,32,42 ねじ孔
52 ピン孔
23,33,33x,43 ストレート孔
23a ザグリ穴
24,34,44 ボルト
24a 頭
54 ピン
25,35,35x,45,55 回転子ブロック
26 回転軸
27,37,57 円形凸部
47 円錐形凸部
28,38,57 円形凹部
48 円錐形凹部
70 薄板
80 ステータ
90 固定子
91,92 中空軸
100,200,300,400,500,600 回転子
Z 中心軸線
20a,30a,30y,40a,50a 中心孔
20c,30c,30z,40c,50c 外周面
21,31,41,51 永久磁石
21c,31c,41c,51c 内周面
22,32,42 ねじ孔
52 ピン孔
23,33,33x,43 ストレート孔
23a ザグリ穴
24,34,44 ボルト
24a 頭
54 ピン
25,35,35x,45,55 回転子ブロック
26 回転軸
27,37,57 円形凸部
47 円錐形凸部
28,38,57 円形凹部
48 円錐形凹部
70 薄板
80 ステータ
90 固定子
91,92 中空軸
100,200,300,400,500,600 回転子
Z 中心軸線
Claims (7)
- 中心孔を有する円盤形に形成され外周部又は内周部に複数の永久磁石が配置された回転子ブロックを複数個積層して成り、
前記回転子ブロックは、重ね合わせ面に、互いに嵌合して隣接する回転子ブロック同士を同心に位置決めする凹部又は凸部が形成されている永久磁石式回転電機の回転子において、
前記回転子ブロックは、両重ね合わせ面に前記凹部が形成された回転子ブロックと、両重ね合わせ面に前記凸部が形成された回転子ブロックと、を備えて成ることを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。 - 前記凹部及び凸部は、前記中心孔と同心の円状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
- 前記凹部及び凸部は、円錐形に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の永久磁石式回転電機の回転子。
- 前記回転子ブロックは、中心軸線と平行な孔又は溝を有し、該孔又は溝に連結部材を配設することにより、積層された前記回転子ブロック同士が周方向位置決め及び連結されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の永久磁石式回転電機の回転子。
- 前記回転子ブロック同士を積層するときに、該回転子ブロックの磁極形成面の近傍に磁性体を配置して積層したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の永久磁石式回転電機の回転子。
- 前記回転子ブロック同士を積層するときに、該回転子ブロックの永久磁石の近傍に、該永久磁石の周方向配置ピッチと同一ピッチの磁気的凹凸を有する冶具を配置して積層したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の永久磁石式回転電機の回転子。
- 請求項1〜6のいずれか一つに記載の永久磁石式回転電機の回転子を備えることを特徴とする永久磁石式回転電機。
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JP2011260362A JP2012044864A (ja) | 2011-11-29 | 2011-11-29 | 永久磁石式回転電機及びその回転子 |
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-
2011
- 2011-11-29 JP JP2011260362A patent/JP2012044864A/ja not_active Withdrawn
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