JP4678321B2 - ロータの製造方法及び電動パワーステアリング用モータ - Google Patents

ロータの製造方法及び電動パワーステアリング用モータ Download PDF

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本発明は、ロータシャフトの外側にリング磁石を固定してなるロータの製造方法及び電動パワーステアリング用モータに関する。
従来のこの種のロータは、ロータシャフトの外側にリング磁石を嵌合し、ロータシャフトの外周面とリング磁石の内周面との間に備えたリング状間隙部に塗布した接着剤でロータシャフトとリング磁石とを固定していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−135426号公報(段落[0014]、図1)
ところで、ロータシャフトとリング磁石の中心がずれた状態で固定されると、接着剤の厚みが周方向で不均一になるため、リング磁石にかかる応力が偏ってリング磁石が割れ易くなる。また、このようなロータを回転機に組み付けると、リング磁石の外側に配されたステータとのエアギャップが周方向で不均一となり、回転機の磁気特性(コギングトルクやトルクリップル等)が悪化する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、ロータシャフトとリング磁石とを芯だしすることが可能なロータの製造方法及び電動パワーステアリング用モータの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るロータ(20)の製造方法は、ロータシャフト(21,31)の外側にリング磁石(23)を嵌合し、ロータシャフト(21,31)の外周面とリング磁石(23)の内周面との間に備えたリング状間隙部(29)に塗布した接着剤(25)又は封入した樹脂によってロータシャフト(21,31)とリング磁石(23)とを固定して回転機(10)のロータ(20)を製造する製造方法において、ロータシャフト(21,31)及びリング磁石(23)を嵌合前にそれぞれ着磁し、嵌合後、接着剤(25)又は樹脂が固化するまでの間にロータシャフト(21,31)及びリング磁石(23)を互いの磁力によって径方向で反発させて、リング磁石(23)とロータシャフト(21,31)とを芯だしした状態に保持するところに特徴を有する。
請求項2の発明に係るロータ(20)の製造方法は、円筒状のロータシャフト(31)の外側にリング磁石(23)を嵌合し、ロータシャフト(31)の外周面とリング磁石(23)の内周面との間に備えたリング状間隙部(29)に塗布した接着剤(25)又は封入した樹脂によってロータシャフト(31)とリング磁石(23)とを固定して回転機(10)のロータ(20)を製造する製造方法において、ロータシャフト(31)の内側に芯だし用磁石(40)を配置してロータシャフト(31)の外周面に所定の磁極性を備えさせ、ロータシャフト(31)とリング磁石(23)とを嵌合後、接着剤(25)又は樹脂が固化するまでの間にロータシャフト(21,31)及びリング磁石(23)を互いの磁力によって径方向で反発させて、リング磁石(23)とロータシャフト(31)とを芯だしした状態に保持し、接着剤(25)又は樹脂の固化後にロータシャフト(31)の内側から芯だし用磁石(40)を排除するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のロータ(20)の製造方法において、ロータシャフト(21,31)とリング磁石(23)とに、ロータシャフト(21,31)とリング磁石(23)との相対回転を禁止する回り止め部(22,24)を設けておくところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のロータ(20)の製造方法において、ロータシャフト(21,31)の外周面及びリング磁石(23)の内周面に形成されて互いに嵌合する非円形嵌合部(22,24)を回り止め部(22,24)として設けておくところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のロータ(20)の製造方法において、リング磁石(23)を構成するリング形磁性体(23J)を磁極性を有しない状態から磁極を有した状態に仮着磁する仮着磁工程と、仮着磁されたリング磁石(23)を本着磁する本着磁工程と、仮着磁工程後であって本着磁工程前に、リング磁石(23)とロータシャフト(21,31)とが嵌合されると共に、リング磁石(23)とロータシャフト(21,31)との間で接着剤(25)又は樹脂が固化した後に、本着磁工程を行うところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のロータ(20)の製造方法において、リング磁石(23)の内周面の周方向にS極とN極とを交互に配置すると共に、リング磁石(23)に対応してロータシャフト(21,31)の外周面の周方向にS極とN極とを交互に配置し、それらリング磁石(23)の内周面とロータシャフト(21,31)の外周面との間でS極同士及びN極同士を対向させて、ロータシャフト(21,31)及びリング磁石(23)を径方向で反発させるところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項6に記載のロータ(20)の製造方法において、リング磁石(23)及びロータシャフト(21,31)におけるS極及びN極の各磁極にスキューを備えておくことところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項5に記載のロータ(20)の製造方法において、仮着磁工程では、リング磁石(23)の内周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように仮着磁すると共に、これに対応してロータシャフト(21,31)の外周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように着磁しておき、本着磁工程において、リング磁石(23)の周方向にS極とN極とが交互に配置されるように着磁するところに特徴を有する。
請求項9の発明に係る電動パワーステアリング用モータ(10)は、請求項1乃至8の何れかに記載のロータの製造方法で製造されたロータ(20)を備えたところに特徴を有する。
[請求項1,6及び7の発明]
請求項1に係るロータの製造方法は、ロータシャフト及びリング磁石を嵌合前にそれぞれ着磁し、嵌合後、接着剤又は樹脂が固化するまでの間、ロータシャフト及びリング磁石を互いの磁力によって径方向で反発させて、リング磁石とロータシャフトとを芯だしした状態に保持する。これにより、ロータシャフトとリング磁石とが芯だしされたロータが製造できる。このロータは、接着剤又は樹脂の層の厚みが全周に亘って均一となるので、リング磁石にかかる応力の偏りが防止され、リング磁石の割れを防止することができる。また、このロータを備えた回転機は、リング磁石とその外側に配されたステータとの間のエアギャップが、全周に亘って均一になるので、磁気特性(コギングトルクやトルクリップル等)の向上が図られる。
ここで、ロータシャフトとリング磁石の芯だしを、専用の芯だし用治具を用いて行う製造方法では、製造過程のロータ毎に芯だし用治具が必要となる為、一度に製造できるロータの数が、芯だし用治具の数によって制約を受ける。これに対し、本発明のロータの製造方法によれば、芯だし用治具を必要としないので、上記した問題を解消でき、製造コストも抑えることができる。
ロータシャフト及びリング磁石を互いの磁力によって径方向で反発させるためには、例えば、請求項6の発明のように、リング磁石の内周面の周方向にS極とN極とを交互に配置すると共に、リング磁石に対応してロータシャフトの外周面の周方向にS極とN極とを交互に配置し、それらリング磁石の内周面とロータシャフトの外周面との間でS極同士及びN極同士を対向させればよい。このとき、請求項7の発明のように、リング磁石及びロータシャフトにおけるS極及びN極の各磁極にスキューを備えておいてもよい。
[請求項2の発明]
請求項2に係るロータの製造方法は、ロータシャフトの内側に芯だし用磁石を配置してリング磁石の外周面に所定の磁極性を備えさせ、ロータシャフトとリング磁石とを嵌合後、接着剤又は樹脂が固化するまでの間にロータシャフト及びリング磁石を互いの磁力によって径方向で反発させて、リング磁石とロータシャフトとを芯だしした状態に保持する。これにより、ロータシャフトとリング磁石とが芯だしされたロータが製造できる。このロータは、接着剤又は樹脂の層の厚みが全周に亘って均一となるので、リング磁石にかかる応力の偏りが防止され、リング磁石の割れを防止することができる。また、このロータを備えた回転機では、リング磁石とその外側に配されたステータとの間のエアギャップが、全周に亘って均一になるので、磁気特性(コギングトルクやトルクリップル等)の向上が図られる。さらに、芯だしするための専用の治具を必要としないので、製造コストの低減が図られる。
[請求項3及び4の発明]
請求項3の発明によれば、接着剤又は樹脂が固化するまでの間、ロータシャフト及びリング磁石が互いの磁力によって相対回転することが防止され、リング磁石とロータシャフトとを芯だした状態に確実に保持することができる。
ここで、ロータシャフトとリング磁石の回り止めを、専用の回り止め用治具を用いて行う製造方法では、製造過程のロータ毎に回り止め用治具が必要となる為、一度に製造できるロータの数が、回り止め用治具の数によって制約を受ける。これに対し、本発明のロータの製造方法によれば、回り止め用治具を必要としないので、上記した問題を解消でき、製造コストも抑えることができる。
ここで、回り止め部は、例えば、キーとキー溝で構成してもよいし、請求項4の発明のように、ロータシャフトの外周面及びリング磁石の内周面に形成されて互いに嵌合する非円形嵌合部を回り止め部としてもよい。
[請求項5及び8の発明]
請求項5の発明によれば、仮着磁工程ではロータシャフト及びリング磁石が互いに径方向で反発して接着剤又は樹脂が固化するまで芯だし状態に保持することを目的として着磁を行い、接着剤又は樹脂が固化してロータシャフトとリング磁石とが固定された後に行う本着磁工程で、改めて、回転機のロータとして機能するために必要な着磁を行えばよい。
具体的には、例えば、請求項8の発明のように、仮着磁工程では、リング磁石の内周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように仮着磁すると共に、これに対応してロータシャフトの外周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように着磁しておき、本着磁工程において、リング磁石の周方向にS極とN極とが交互に配置されるように着磁すればよい。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1及び図2には、本実施形態に係るモータ10(詳細には、電動パワーステアリング用のブラシレスモータ)の断面図が示されている。図2に示すように、このモータ10のステータ11に備えたステータコア12は、円筒体13の内周面から径方向内側に向けて複数(例えば6)のティース14を張り出した構造になっている。ティース14の先端部からは、両側方に向けて1対のティース先端突部14A,14Aが張り出され、それらティース先端突部14A,14Aと円筒体13との間にコイル15が巻回されている。
一方、モータ10のロータ20に備えたロータシャフト21は、全体として円柱体構造をなしている。また、図1に示すように、ロータシャフト21の軸方向における中間部分は、両端部分に対して段付き状に拡径した大径部21Sとなっており、この大径部21Sの外側にリング磁石23が例えば接着剤25(具体的には熱硬化性の接着剤)によって固着されている。
図4(B)に示すように、ロータシャフト21のうち、大径部21Sの軸方向における一端部の外周面には、軸方向から見たときの断面が非円形となったシャフト側嵌合部22が形成されている。シャフト側嵌合部22は、大径部21Sの周方向で互いに180度離れた部位の外周部分を切除して1対の平坦部22A,22Aを形成した構造となっており、それら平坦部22A,22Aが、ロータシャフト21の中心軸を挟んで互いに平行となっている(図3を参照)。これら平坦部22A,22A間の距離(即ち、二面幅)は、ロータシャフト21の大径部21Sの外径よりも小さくなっている。
リング磁石23は、例えば、希土類焼結材の磁性体であって、全体として肉厚の円筒状をなしている。リング磁石23の内径は、ロータシャフト21の大径部21Sの外径よりも若干大きくなっており、大径部21Sとの間には全周に亘ってリング状間隙部29が形成されている。リング状間隙部29には固化した接着剤25の層が形成されており、この接着剤25によりリング磁石23がロータシャフト21に固着されている。
リング磁石23は、例えばロータ20の径方向に磁路が向くように着磁している。具体的には、図2に示すように、ロータ20の径方向の内外に向かってNS極となった部位と、逆にSN極になった部位とがリング磁石23の周方向に交互に設けられた4極構造になっている。即ち、リング磁石23の内周面の周方向にN極とS極とが交互に2つずつ配置されており、これに対応するリング磁石23の外周面の磁極は、内周面の磁極とは逆の磁極となっている。
リング磁石23の一端側の内周面には、シャフト側嵌合部22と同様に、軸方向から見たときの形状が非円形をなした磁石側嵌合部24が形成されている。磁石側嵌合部24は、リング磁石23に備えた円筒内面の互いに180度離れた部位を内側に膨出させて1対の平坦部24A,24Aを形成した構造をなし、それら1対の平坦部24A,24Aがリング磁石23の中心軸を挟んで互いに平行となっている(図3を参照)。これら平坦部24A,24A間の距離(即ち、二面幅)は、リング磁石23の内径よりも小さくなっている。詳細には、磁石側嵌合部24の二面幅は、ロータシャフト21(大径部21S)の直径よりも小さくかつ、シャフト側嵌合部22の二面幅よりも僅かに大きくなっている。
本実施形態のモータ10の構造は以上である。次に、本実施形態のロータ20及びモータ10の製造方法について説明する。まず、リング磁石23になる前のリング形磁性体23J(図4(A)参照)に対して仮着磁を行うと共に、ロータシャフト21に対しても着磁を行う。リング形磁性体23Jに仮着磁するには、着磁ヨーク50をリング形磁性体23Jの外面に宛がい、着磁ヨーク50に巻回された着磁用コイル51を励磁する。このとき、内面から外面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50と、外面から内面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50とがリング形磁性体23Jの回りに交互に並ぶように各着磁ヨーク50の着磁用コイル51に通電する。これにより、リング形磁性体23Jが、内周面の周方向にS極性とN極性とが交互に2つずつ配置された4極構造のリング磁石23になる。
一方、ロータシャフト21に着磁するには、リング磁石23の場合と同様に、着磁ヨーク50をロータシャフト21の外面に宛がい、内面から外面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50と、外面から内面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50とがロータシャフト21の回りに交互に並ぶように各着磁ヨーク50の着磁用コイル51に通電する。これにより、ロータシャフト21が、大径部21Sの外周面の周方向にS極性とN極性とが交互に2つずつ配置された状態に着磁される。
次に、ロータシャフト21の大径部21Sの外周面とリング磁石23の内周面のうちの少なくとも何れか一方に、接着剤25を満遍なく塗布する。
次に、リング磁石23の内側にロータシャフト21を挿入する。即ち、ロータシャフト21のシャフト側嵌合部22側の端部を、リング磁石23の磁石側嵌合部24とは反対側の開口から挿入して、シャフト側嵌合部22と磁石側嵌合部24とを嵌合させる(図3の状態)。ここで、磁石側嵌合部24の二面幅は、ロータシャフト21(大径部21S)の直径よりも小さくかつシャフト側嵌合部22の二面幅よりも僅かに大きくなっているから、ロータシャフト21とリング磁石23との相対回転を禁止しつつ、径方向への若干の相対移動を許容することができる。また、シャフト側嵌合部22及び磁石側嵌合部24のうち、ロータ20の軸方向を向いた段差面22B,24B(図4を参照)同士が突き当たることで、リング磁石23とロータシャフト21の軸方向における位置決めがなされる。
さて、シャフト側嵌合部22と磁石側嵌合部24とが嵌合すると、図5(A)に示すようにロータシャフト21の外周面とリング磁石23の内周面のうち、ロータ20の径方向で対面した部分が同じ磁極性となるように位置決めされる。即ち、ロータシャフト21の外周面のS極性部分とリング磁石23の内周面のS極性部分とがロータ20の径方向で対面し、ロータシャフト21の外周面のN極性部分とリング磁石23の内周面のN極性部分とがロータ20の径方向で対面する。
これにより、リング磁石23とロータシャフト21とが互いの磁力によってロータ20の径方向で反発して、ロータシャフト21とリング磁石23とが芯だし状態に保持される。そして、ロータシャフト21の外周面とリング磁石23の内周面との間に、ロータ20の全周に亘って均一な幅を有するリング状間隙部29が形成される。
次いで、この状態でロータ20を炉に入れて、リング状間隙部29内の接着剤25を固化させ、リング磁石23をロータシャフト21の外側に固定する。すると、固化した接着剤25の層の厚みは、ロータ20の周方向の全周に亘って均一になる。
最後に、ロータ20に固定されたリング磁石23に対して本着磁を行う。即ち、図5(B)に示すように、仮着磁のときと同様にして、着磁ヨーク50をリング形磁性体23Jの外面に宛がい、内面から外面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50と、外面から内面に向かって磁束が貫通する着磁ヨーク50とがリング形磁性体23Jの回りに交互に並ぶように各着磁ヨーク50の着磁用コイル51に通電する。これにより、リング磁石23が、モータ10のロータ20として必要な磁力に強められて、上述した構成のロータ20が完成する。そして、モータハウジング16に収容されたステータ11内に、ロータ20を挿入すると共に、そのロータ20の両端部分をベアリング30にて軸支してモータ10の製造が完了する。
このように、本実施形態のロータ20の製造方法によれば、ロータシャフト21及びリング磁石23を嵌合前にそれぞれ着磁し、嵌合後、接着剤25が固化するまでの間、ロータシャフト21及びリング磁石23を互いの磁力によって径方向で反発させて、ロータシャフト21とリング磁石23とを芯だし状態に保持するから、ロータシャフト21とリング磁石23とが芯だしされたロータ20を製造することができる。このロータ20は、接着剤25の層の厚みが、ロータ20の全周に亘って均一となるので、ロータシャフト21の熱膨張等によりリング磁石23にかかる応力が偏ることが防がれ、リング磁石23の割れを防止することができる。そして、このロータ20を備えたモータ10は、リング磁石23とその外側に配されたステータ11との間のエアギャップが全周に亘って均一になるから、磁気特性(コギングトルクやトルクリップル等)の向上が図られる。特に、電動パワーステアリング用モータにこのロータ20を備えれば、操舵フィーリングの向上が図られる。
さらに、リング磁石23にロータシャフト21を挿入したときに、シャフト側嵌合部22と磁石側嵌合部24とが嵌合して、リング磁石23とロータシャフト21とが互いの吸引力によって相対回転することが禁止されるので、接着剤25が固化するまで確実に芯出し状態に保持することができる。
ここで、ロータシャフト21とリング磁石23との芯だし及び回り止めを、専用の芯だし用治具及び回り止め用治具を用いて行う製造方法では、製造過程のロータ20毎にそれら各治具が必要となる為、一度に製造できるロータ20の数が、各治具の数によって制約を受ける。これに対し、本実施形態の製造方法によれば、芯だし用治具や回り止め用治具を必要としないので、上記した問題を解消でき、製造コストも抑えることができる。
[第2実施形態]
図6は本発明の第2実施形態を示す。本実施形態のロータ20に備えたロータシャフト31は両端開放の筒形構造をなしている。その他の構成は、上記第1実施形態と同じであるので、同一部位には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
次に本実施形態のロータ20の製造方法について説明する。
まず、上記第1実施形態と同じ方法でリング形磁性体23Jに仮着磁を行い、内周面の周方向にS極性部分とN極性部分とを交互に2つずつ備えたリング磁石23にする。
次に、ロータシャフト31の空洞部31Aに、例えば、円柱状の永久磁石40(本発明の「芯だし用磁石」に相当する)を挿入して回転不能に固定する。永久磁石40は、例えば、外周面の周方向にS極とN極とが交互に2つずつ配置された4極構造となっており、この永久磁石40をロータシャフト31の内部に配置することで、ロータシャフト31の外周面に永久磁石40の外周面と同様な磁極性を備えさせる。なお、永久磁石40を回り止めするには、例えば、ロータシャフト31の内周面と永久磁石40の外周面とに、キー及びキー溝を形成しておけばよい。
次に、リング磁石23の内周面又はロータシャフト31の外周面の少なくとも何れか一方に接着剤25を塗布した後で、リング磁石23の内側にロータシャフト31を挿入する。
ロータシャフト31に形成されたシャフト側嵌合部22とリング磁石23の磁石側嵌合部24とが嵌合すると、ロータシャフト31とリング磁石23との相対回転が禁止されると共に、図6(B)に示すように、ロータシャフト31の外周面とリング磁石23の内周面のうち、ロータ20の径方向で対面した部分が同じ磁極性となるように位置決めされる。即ち、ロータシャフト31の外周面とリング磁石23の内周面のS極性部分同士及び、N極性部分同士がロータ20の径方向で対面する。
これにより、ロータシャフト31とリング磁石23とが互いの磁力によってロータ20の径方向で反発し、ロータシャフト31とリング磁石23とが芯だし状態に保持される。そして、ロータシャフト31の外周面とリング磁石23の内周面との間に、ロータ20の全周に亘って均一な幅を有するリング状間隙部29が形成される。
次いで、この状態でロータ20を炉に入れて、リング状間隙部29内の接着剤25を固化させ、リング磁石23をロータシャフト31の外側に固定する。すると、固化した接着剤25の層の厚みが、ロータ20の周方向の全周に亘って均一になる。
次に、ロータシャフト31の空洞部31Aから永久磁石40を抜き取り、リング磁石23に対して本着磁を行って、リング磁石23を、モータ10のロータ20として必要な磁力に強める。これでロータ20の製造が完了する。本実施形態によっても、上記第1実施形態と同等の効果を奏する。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、リング磁石23の内周面及びロータシャフト21,31の外周面の周方向で、異なる磁極性(S極性、N極性)が交互に配置されるように着磁していたが、図7に示すように、リング磁石23の内周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方(図7ではN極性)の磁極性になるように仮着磁すると共に、これに対応してロータシャフト21,31の外周面の全体をリング磁石23の内周面と同じ磁極性(図7ではN極性)になるように着磁してもよい。但し、このままではモータ10のロータ20として機能しないので、接着剤25が固化した後に行う本着磁において、リング磁石23の外周面の周方向に異なる磁極が交互に配置されるように改めて着磁を行う。このような製造方法でも、上記第1及び第2実施形態と同等の効果を奏する。
(2)ロータシャフト21,31及びリング磁石23に着磁を行う場合に、S極及びN極がロータ20の軸線方向に平行に延びるように着磁してもよいし、S極及びN極がスキューを備えるように着磁してもよい。このとき、ロータシャフト21,31とリング磁石23に備えた各磁極は、同じスキュー方向でかつ同じスキュー角度となるようにすればよい。
(3)上記実施形態では、リング磁石23の内周面とロータシャフト21,31の外周面の少なくとも何れか一方に、予め接着剤25を塗布しておいてから、ロータシャフト21,31をリング磁石23に挿入していたが、ロータシャフト21,31をリング磁石23に挿入して芯だし状態に保持しておいてから、リング状間隙部29に接着剤25又は樹脂(詳細には、流動状態の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂)を封入してもよい。
(4)本発明に係るリング磁石23は、一部品で構成されていてもよいし、例えば複数の円弧体を合体させて円筒状のリング磁石23にしてもよい。また、リング磁石23は、焼結磁石であったがボンド磁石でもよい。
(5)シャフト側嵌合部22及び磁石側嵌合部24に、複数対の平坦部22A,24Aを形成してもよいし、ロータ20の軸方向から見たときの断面が多角形状となるようにしてもよい。さらに、ロータシャフト21,31とリング磁石23とを回り止めするための構成として、ロータシャフト21とリング磁石23の何れか一方にキーを備え、他方にキー溝を形成してもよい。
(6)上記第2実施形態では、本発明に係る「芯だし用磁石」として永久磁石40を用いていたが、電磁石を用いてもよい。
(7)上記第1実施形態では、ロータシャフト21にリング磁石23を嵌合する前に仮着磁を行い、接着剤25が固化してから本着磁を行っていたが、ロータシャフト21にリング磁石23を嵌合する前に、回転機のロータ20として機能するための磁力となるように着磁(本着磁)を行い、仮着磁工程を省いてもよい。
本発明の第1実施形態に係るモータの断面図 モータの平断面図 ロータの一端部における平断面図 (A)仮着磁を行う際のリング磁性体の斜視図、(B)着磁を行う際のロータシャフトの斜視図 (A)芯だしした状態のロータの平断面図、(B)本着磁を行う際のロータの平断面図 (A)第2実施形態に係るロータの部分断面図、(B)芯だしした状態のロータの平断面図 他の実施形態(1)に係るロータの平断面図
符号の説明
10 モータ(回転機)
20 ロータ
21,31 ロータシャフト
22 シャフト側嵌合部(非円形嵌合部)
23 リング磁石
23J リング形磁性体
24 磁石側嵌合部(非円形嵌合部)
25 接着剤
29 リング状間隙部
40 永久磁石(芯だし用磁石)

Claims (9)

  1. ロータシャフトの外側にリング磁石を嵌合し、前記ロータシャフトの外周面と前記リング磁石の内周面との間に備えたリング状間隙部に塗布した接着剤又は封入した樹脂によって前記ロータシャフトと前記リング磁石とを固定して回転機のロータを製造する製造方法において、
    前記ロータシャフト及び前記リング磁石を嵌合前にそれぞれ着磁し、嵌合後、前記接着剤又は前記樹脂が固化するまでの間に前記ロータシャフト及び前記リング磁石を互いの磁力によって径方向で反発させて、前記リング磁石と前記ロータシャフトとを芯だしした状態に保持することを特徴とするロータの製造方法。
  2. 円筒状のロータシャフトの外側にリング磁石を嵌合し、前記ロータシャフトの外周面と前記リング磁石の内周面との間に備えたリング状間隙部に塗布した接着剤又は封入した樹脂によって前記ロータシャフトと前記リング磁石とを固定して回転機のロータを製造する製造方法において、
    前記ロータシャフトの内側に芯だし用磁石を配置して前記ロータシャフトの外周面に所定の磁極性を備えさせ、前記ロータシャフトと前記リング磁石とを嵌合後、前記接着剤又は前記樹脂が固化するまでの間に前記ロータシャフト及び前記リング磁石を互いの磁力によって径方向で反発させて、前記リング磁石と前記ロータシャフトとを芯だしした状態に保持し、前記接着剤又は前記樹脂の固化後に前記ロータシャフトの内側から芯だし用磁石を排除することを特徴とするロータの製造方法。
  3. 前記ロータシャフトと前記リング磁石とに、前記ロータシャフトと前記リング磁石との相対回転を禁止する回り止め部を設けておくことを特徴とする請求項1又は2に記載のロータの製造方法。
  4. 前記ロータシャフトの外周面及び前記リング磁石の内周面に形成されて互いに嵌合する非円形嵌合部を前記回り止め部として設けておくことを特徴とする請求項3に記載のロータの製造方法。
  5. 前記リング磁石を構成するリング形磁性体を磁極性を有しない状態から磁極を有した状態に仮着磁する仮着磁工程と、
    前記仮着磁された前記リング磁石を本着磁する本着磁工程と、
    前記仮着磁工程後であって前記本着磁工程前に、前記リング磁石と前記ロータシャフトとが嵌合されると共に、前記リング磁石と前記ロータシャフトとの間で前記接着剤又は前記樹脂が固化した後に、前記本着磁工程を行うことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のロータの製造方法。
  6. 前記リング磁石の内周面の周方向にS極とN極とを交互に配置すると共に、前記リング磁石に対応して前記ロータシャフトの外周面の周方向にS極とN極とを交互に配置し、それらリング磁石の内周面とロータシャフトの外周面との間でS極同士及びN極同士を対向させて、前記ロータシャフト及び前記リング磁石を径方向で反発させることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のロータの製造方法。
  7. 前記リング磁石及び前記ロータシャフトにおけるS極及びN極の各磁極にスキューを備えておくことを特徴とする請求項6に記載のロータの製造方法。
  8. 前記仮着磁工程では、前記リング磁石の内周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように仮着磁すると共に、これに対応して前記ロータシャフトの外周面の全体をS極性又はN極性の何れか一方の磁極性になるように着磁しておき、
    前記本着磁工程において、前記リング磁石の周方向にS極とN極とが交互に配置されるように着磁することを特徴とする請求項5に記載のロータの製造方法。
  9. 前記請求項1乃至8の何れかに記載のロータの製造方法で製造されたロータを備えたことを特徴とする電動パワーステアリング用モータ。
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