JP2016165197A - 回転電機の制御装置、回転電機、および風力発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 発電機出力を増大できるようにすること。【解決手段】 実施形態によれば、回転子外周面の周方向にNr個のロータティース14を有する回転子21と、回転子21の外側にエアギャップGを介して同芯上に配置される固定子22とを具備し、固定子22が、Nr個のロータティース14と対向するように設けられたNf個のステータティース16を有するとともに、これらステータティース16の間のスロットに設けられ各ステータティース16に巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、三相電機子巻線18の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備する。【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、回転電機の制御装置、回転電機、および風力発電システムに関する。
多極リラクタンス式同期回転電機として、回転子外周面の周方向に複数のロータティースを有する回転子と、この回転子の外側にエアギャップを介して同芯上に配置され、ステータティースを有するとともにこれらステータティースの間のスロットに界磁巻線および三相の電機子巻線を有する固定子とを具備し、回転子が回転可能に軸支された発電機が知られている。この発電機は、界磁巻線を界磁電流により直流励磁し、固定子に静止磁界を形成して、この静止磁界を回転子によって磁気変調させて、エアギャップに回転磁界を発生させる。その結果、電機子巻線に三相交流電圧が誘導される(例えば、非特許文献1参照)。
深見正, 他4名, "A Multipole Synchronous Machine With Nonoverlapping Concentrated Armature and Field Windings on the Stator", IEEE Transactions on Industrial Electronics, Vol.59, No.6, June 2012, p.2583-2591
近年、風力発電システムは洋上に設置し大容量化が進められ、風車ブレードの大直径化と強度の関係による低速化が図られている。さらに、洋上設置に対応して保守の負担低減と信頼性の向上をはかるため、風車ブレードの回転数と発電機の回転数との差を無くすべく風車と発電機との間に設置していた増速機を排除し、発電機を一分間当たり10回転程度の低速で直接駆動するようになってきた。
このような発電システムにおいては、出力部で50から60Hzの電圧を発電し、発電機出力はインバータで周波数変換される。発電機の発電電圧をインバータの入力下限周波数の10Hz前後で発電をしようとすると、発電機の極数は120〜140極となり、発電機は低速化し大型化するが、大型化に伴って発電機出力を増大できるわけではない。また、発電機スロット数は720から840となり、スロット1個当たりの断面積が小さくなり、スロット内に挿入可能な巻線の断面積が小さくなるので、銅損(巻線の電気抵抗によって失われるエネルギー)が大きくなる。
例えば、非特許文献1には、磁気変調により、電機子巻線の極数よりもエアギャップ部に発生する磁極数を多くする多極リラクタンス式同期回転電機が提案されており、この技術を用いれば、電機子巻線のコイル数を減少させ、銅損を低減することができる。しかしながら、非特許文献1に記載の技術を適用しても、発電機は大型化し、単位体積あたりの発電機出力を増大させることは難しい。具体的には、電機子電流を0から増加させると発電機出力は途中までは増加するが、電機子電流が定格値(1p.u.)に近づくにつれ、発電機電圧の低下とともに発電機出力の増加が少なくなる。電機子電流が定格値(1p.u.)を超えると、発電機出力は逆に低下し始める。
本発明が解決しようとする課題は、発電機出力を増大させることができる、回転電機の制御装置、回転電機、および風力発電システムを提供することにある。
実施形態によれば、回転子外周面の周方向にNr個のロータティースを有する回転子と、前記回転子の外側にエアギャップを介して同芯上に配置される固定子とを具備し、前記固定子が、前記Nr個のロータティースと対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、前記三相電機子巻線の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする回転電機の制御装置が提供される。
本発明によれば、発電機出力を増大させることができる。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る風力発電システムの全体構成を示す図である。
図1に示されように、風力発電システムは、発電機1と、ナセル2と、ロータハブ3と、風車ブレード4と、タワー(支持柱)5とによって構成されている。
発電機1は、ナセル2に収納されている。このナセル2は、タワー5に取り付けられている。回転軸11は、ロータハブ3に取り付けられている。また、このロータハブ3には、複数の風車ブレード4が取り付けられている。
このような構成において、風により風車ブレード4が回転すると、その回転力がロータハブ3から回転軸11を通じて発電機1のロータに伝えられる。
図2は、同実施形態に係る発電機1の一部の断面形状を示す図である。この図2では、電機子巻線2極分と、それに対応する回転子5極分(5ティース)に相当する部分のみが図示されている。
図2に示す発電機1は、多極リラクタンス式同期回転電機の一例であり、ここではインナーロータタイプの発電機の例が図示されている。
発電機1は、回転子21と、この回転子21の外側にエアギャップGを介して同芯上に配置される固定子22とを有する。
回転子21は、図1に示した回転軸11から放射状に延びる回転軸リブ12に取り付けるロータコア13と、ロータコア13の外周面の周方向にNr個のロータティース14とを有する。
一方、固定子22は、ステータコア15と、Nr個のロータティース14と対向するようにステータコア15の内周面に設けられたNf個のステータティース16と、これらステータティース16の間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18を有する。
なお、ロータコア13とロータティース14とは、例えば電磁鋼板を積層して形成されている。この場合、ロータコア13は、例えば、鉄などの強磁性体部材を円形に折り曲げたものであってもよいし、円筒形の強磁性体部材で構成されていてもよい。また、円筒形の強磁性体部材は、鋳物等により構成されていてもよい。
ここで、NrとNfとNaとの間には、「Nf+Na=2Nr」なる関係、言い換えると「(Nf+Na)/2=Nr」なる関係がある。例えば、回転子21のロータティース14の数がNr=15個で、固定子22のステータティース16の数がNf=18個(界磁巻線17が発生させる磁極の数がNf=18個)である場合、三相電機子巻線18が発生させる磁極の数はNa=12個となる。
上記構成において、界磁巻線17を界磁電流により直流励起すると、ステータコア15、ステータティース16、界磁巻線17、および三相電機子巻線18を含む固定子22にNf極の静止磁界が形成される。ここで、ロータコア13およびロータティース14を含む回転子21を、発電機1の外部に設けられた原動機によって回転速度N[min−1]で駆動すると、この静止磁界がNr個のロータティース14によって磁気変調されて、エアギャップGに、Na個の回転磁界が発生する。その結果、三相電機子巻線18に、発電周波数f[Hz]の三相交流電圧が誘導される。発電周波数f[Hz]は、以下の式(1)で表わされる。
f={(Nf+Na)/120}×N ・・・式(1)
なお、三相電機子巻線18に誘導される電圧は、界磁巻線17に供給する界磁電流を調整することにより制御することができる。
なお、三相電機子巻線18に誘導される電圧は、界磁巻線17に供給する界磁電流を調整することにより制御することができる。
図3は、同実施形態に係る発電機1の制御装置に関わる部分の構成を中心に示す図である。
発電機1と電力系統Sとの間には、発電機1が出力する電力を電力系統Sの周波数・電圧と同じになるように変換して出力するコンバータ/インバータ31が設けられる。回転軸11には、回転数ωを検出する回転数検出部32が備えられる。また、発電機1とコンバータ/インバータ31との間には、発電機1の出力電流I(三相電機子巻線18の電機子電流に相当)を検出する電流検出部33および発電機1の出力電圧V(三相電機子巻線18に誘導される電圧に相当)を検出する電圧検出部34が備えられる。そして、主な制御機能として、風力発電制御部35と、発電機制御部36とが設けられる。
風力発電制御部35は、状況に応じた適切な風力発電制御を行うため、風車ブレード4のピッチ角が所望のピッチ角となるように制御すると共に、回転数検出部32により検出される回転軸11の回転数ωを取得しつつ発電機1のトルクを指示するトルク指令TDを発電機制御部36に送る。
発電機制御部36は、風力発電制御部35から指示されるトルク指令TDに従い、トルク指令TDと、回転軸11の回転数ωと、発電機1の出力電流I,出力電圧Vとに基づき、コンバータ/インバータ31を駆動するためのパルス信号を供給し、発電機1が所望のトルクで運転されるように制御する。この発電機制御部36は、発電機1の三相電機子巻線18の電機子電流を増加させて発電機出力を得るに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持するための制御(即ち、電流Iが電圧Vに対して進み位相となるような制御)を、上記パルス信号を通じて実施する機能を有する。
上記発電機制御部36は、図4に示されるように、電流・電圧マップ部41と、位相計算部42と、PWM制御部43とを備えている。
電流・電圧マップ部41は、風力発電制御部35から与えられるトルク指令TDと回転軸11の回転数ωとから、予め用意されたマップ情報もしくは演算式を用いて、対応する電流指令値i*,電圧指令値v*を得て、PWM制御部43へ出力する。その際、電流・電圧マップ部41は、後述する位相計算部42から提供される電流I,電圧Vの間の位相差θを示す情報を取得しつつ、この位相差θが所望の正の値をとるように(即ち、電流Iが電圧Vに対して進み位相となるように)電流指令値i*,電圧指令値v*を設定して出力する。
位相計算部42は、電流検出部33により検出された電流Iと、電圧検出部34により検出された電圧Vとから、双方の位相差θを算出し、算出した結果を電流・電圧マップ部41へ供給する。
PWM制御部43は、電流・電圧マップ部41から指示された電流指令値i*,電圧指令値v*に対応するパルス信号を生成してコンバータ/インバータ31へ出力する。
図5は、同実施形態に係る発電機1を発電機制御部36により制御して得られる結果を従来技術と比較して示す図である。
図5においては、発電機1の三相電機子巻線18の電機子電流を増加させて発電機出力を得るに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持するための位相制御を行った場合(即ち、「実施形態」の場合)と、該位相制御を行わなかった場合(即ち、「従来」の場合)とで、発電機電圧や発電機出力の変化が異なる様子が示されている。なお、ここでは界磁電流を定格値(即ち、最大値で且つ一定)としている。
従来のように位相制御を行わない場合、電機子電流を0から増加させていくと発電機出力は途中までは増加するが、電機子電流が定格値(1p.u.)に近づくにつれ、発電機電圧の低下とともに発電機出力の増加が少なくなる。電機子電流は概ね定格値(1p.u.)で最大値をとり、電機子電流が定格値(1p.u.)を超えると、それ以上電機子電流を増やしても発電機出力は増加することはなく、逆に低下していく。この間、発電機電圧は無負荷時の値から二次曲線的に減少していく。
これに対し、本実施形態では、電機子電流を0から定格値(1p.u.)に向けて増加させるに際し、当該電流の電圧に対する位相の進み角を0度から例えば20度(予め定めた値)に向けて増加させていく。また、電機子電流を定格値から更に増加させる場合には、当該電流の電圧に対する位相の進み角を更に増加させる。これにより、電機子電流の増加に対する発電機電圧の低下を抑制することができる。なお、位相の進み角を増加させる際には、電機子電流の増加に対して発電機電圧が一定に保たれるように位相の進み角を変化させる制御を行うようにしてもよい。
冷却の観点から、電機子電流は無制限に大きくすることはできない。発電機は電機子電流が定格値の時に最適に冷却されるように設計されることを考慮すると、電機子電流の位相の進み角の制御範囲としては、定格値(1p.u.)において10度から20度までの間となるようにすることが望ましい。
上述した進み位相の制御を行うことにより、電機子電流を増加させるに際して発電機電圧が略一定に保たれ、この間、発電機出力は電機子電流の増加に応じて線形に増加していく。この結果、定格値(1p.u.)において、位相制御を行わない場合に比べ、発電機出力を約20%増加させることが可能となる。また、上述した進み位相の制御を行うことにより、界磁電流を定格以上に増やさずに所望の電圧を得ることができるようになり、発電機寸法の増大を抑えつつ発電機出力を増大させることが可能となり、単位体積あたりの出力を増大させることが可能となる。
また、このような発電機を備えた風力発電システムにおいては、塔上に同一体積、ひいては同一重量で出力を増大させることができるコンパクトなシステムを実現できる。
なお、上記実施形態では、インナーロータタイプの発電機を例に説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、他のタイプの発電機にも適用することができ、同様の効果を得ることができる。図6〜図9に各種の発電機の概略構成を示す。図6は、上記実施形態で説明したインナーロータタイプの発電機の一部の概略構成を示す図である。一方、図7は、アウターロータタイプの発電機の一部の概略構成を示す図である。また、図8は、アキシャルタイプ(その1)の発電機の一部の概略構成を示す図である。図9は、アキシャルタイプ(その2)の発電機の一部の概略構成を示す図である。
例えば、本発明を図7のアウターロータタイプの発電機に適用する場合は、回転子内周面の周方向にNr個のロータティース14を有する回転子21と、回転子21の内側にエアギャップGを介して同芯上に配置される固定子22とを具備し、固定子22が、前記Nr個のロータティース14と対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある発電機において、三相電機子巻線18の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を備えるように構成すればよい。
また、本発明を図8のアキシャルタイプ(その1)の発電機に適用する場合は、回転子軸方向端面の回転方向にNr個のロータティース14を有する回転子21と、回転子21の軸方向にエアギャップGを介して配置される固定子22とを具備し、固定子22が、Nr個のロータティース14と対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある発電機において、三相電機子巻線18の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を備えるように構成すればよい。
また、本発明を図9のアキシャルタイプ(その2)の発電機に適用する場合は、回転子軸方向両端面の回転方向にそれぞれNr個のロータティース14A,14Bを有する回転子21’と、回転子21’を軸方向にエアギャップGを介して両側から挟みこむように配置される2つの固定子22A,22Bとを具備し、固定子22Aが、Nr個のロータティース14Aと対向するように設けられたNf個のステータティース16Aを有するとともに、これらステータティース16Aの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17AおよびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18Aを有し、固定子22Bが、Nr個のロータティース14Bと対向するように設けられたNf個のステータティース16Bを有するとともに、これらステータティース16Bの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線17BおよびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線18Bを有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある発電機において、三相電機子巻線18の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を備えるように構成すればよい。
また、上記実施形態では、風力発電システムの発電機に本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限られず、風力発電システム以外の発電機に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、ロータハブ3の回転数がそのまま回転軸11を通じて発電機1に伝わる場合の例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、図10に示す風力発電システムのように、ロータハブ3の回転軸11aと発電機1の回転軸11bとの間にギア50を設け、ロータハブ3の回転数がギア50により変換されてから発電機1に伝わるように構成してもよい。
以上詳述したように、実施形態によれば、発電機出力を増大させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…発電機、2…ナセル、3…ロータハブ、4…風車ブレード、5…タワー、11…回転軸、12…回転軸リブ、13…ロータコア、14…ロータティース、15…ステータコア、16…ステータティース、17…界磁巻線、18…三相電機子巻線、21…回転子、22…固定子、31…コンバータ/インバータ、32…回転数検出部、33…電流検出部、34…電圧検出部、35…風力発電制御部、36…発電機制御部、50…ギア、G…エアギャップ、S…電力系統。
Claims (8)
- 回転子外周面の周方向にNr個のロータティースを有する回転子と、前記回転子の外側にエアギャップを介して同芯上に配置される固定子とを具備し、前記固定子が、前記Nr個のロータティースと対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、
前記三相電機子巻線の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする回転電機の制御装置。 - 前記制御手段は、前記三相電機子巻線の電機子電流を0から定格値に向けて増加させるに際し、当該電流の電圧に対する位相の進み角を0から予め定めた値に向けて増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の回転電機の制御装置。
- 前記制御手段は、前記三相電機子巻線の電機子電流を定格値から更に増加させる場合、当該電流の電圧に対する位相の進み角を更に増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の制御装置。
- 回転子内周面の周方向にNr個のロータティースを有する回転子と、前記回転子の内側にエアギャップを介して同芯上に配置される固定子とを具備し、前記固定子が、前記Nr個のロータティースと対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、
前記三相電機子巻線の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする、回転電機の制御装置。 - 回転子軸方向端面の回転方向にNr個のロータティースを有する回転子と、前記回転子の軸方向にエアギャップを介して配置される固定子とを具備し、前記固定子が、前記Nr個のロータティースと対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、
前記三相電機子巻線の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする、回転電機の制御装置。 - 回転子軸方向両端面の回転方向にそれぞれNr個のロータティースを有する回転子と、前記回転子を軸方向にエアギャップを介して両側から挟みこむように配置される2つの固定子とを具備し、各固定子が、前記Nr個のロータティースと対向するように設けられたNf個のステータティースを有するとともに、これらステータティースの間のスロットに設けられ各ステータティースに巻き回されたNf個の磁極を発生させる界磁巻線およびNa個の磁極を発生させる三相電機子巻線を有し、NrとNfとNaとの間にNf+Na=2Nrなる関係のある回転電機の制御装置において、
前記三相電機子巻線の電機子電流を増加させるに際し、当該電流の位相を電圧に対して進み側に維持する制御を行う制御手段を具備することを特徴とする、回転電機の制御装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置を備えたことを特徴とする回転電機。
- 請求項7に記載の回転電機の回転子に風車の動力が伝わるように構成されたことを特徴とする風力発電システム。
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