JP5866870B2 - 発光装置 - Google Patents
発光装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5866870B2 JP5866870B2 JP2011185278A JP2011185278A JP5866870B2 JP 5866870 B2 JP5866870 B2 JP 5866870B2 JP 2011185278 A JP2011185278 A JP 2011185278A JP 2011185278 A JP2011185278 A JP 2011185278A JP 5866870 B2 JP5866870 B2 JP 5866870B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- light
- emitting device
- less
- light emitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2224/00—Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
- H01L2224/01—Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/42—Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
- H01L2224/47—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
- H01L2224/48—Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
- H01L2224/4805—Shape
- H01L2224/4809—Loop shape
- H01L2224/48091—Arched
Description
窒化物、酸窒化物蛍光体として、窒化ケイ素の固溶体であるサイアロンが代表的である。窒化ケイ素と同様にサイアロンには、α型、β型の二種類の結晶系が存在する。特定の希土類元素を付活させたβ型サイアロンは、有用な蛍光特性を有することが知られており、白色LED等への適用が検討されている。
蛍光体を発光装置に用いる場合は、他種の蛍光体と組み合わせることが非常に多く、発光装置の用途に応じて、好ましい発光色や粒径が変わってくる。特に、発光装置を画像表示装置のバックライトとして用いる場合は、赤色成分を弱くして、色温度を高くする必要があるが、特許文献3に記載の発光装置では、バックライト用途としては、色温度が低すぎる。
そこで、本発明は、特に画像表示装置のバックライト用発光装置であって、色度座標が特定の範囲にあり、かつ、発光効率の高い発光装置を提供することを目的とする。
〔1〕第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体として、第1の蛍光体と第2の蛍光体とを備える発光装置であって、該発光装置の発光スペクトルの色度座標がCIE座標のxは0.230以上0.285以下、yは0.200以上0.300以下であり、該第1の蛍光体として、質量メジアン径D50が8μm以上25μm以下であり、太さが4μm以上、長さが50μm以下であって、アスペクト比が2.0以上の一次粒子が全体の26個数%以上を占めるβ型サイアロン蛍光体を備え、該第2の蛍光体として、下記式[B]で表される組成を有し、質量メジアン径D50が8μm以上15μm以下であり、かつ、500nm以上560nm以下の波長範囲に励起帯を有する蛍光体を備え、該第1の蛍光体の質量メジアン径D50が、該第2の蛍光体の質量メジアン径D50よりも大きいことを特徴とする発光装置。
M 1 a M 2 b M 3 c M 4 d N e O f [B]
(但し、M 1 は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M 2 は、Ca及びSrを必須とする2価の金属元素であり、M 3 は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M 4 は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d
、e、fは、それぞれ、0.00001≦a≦0.15、a+b=1、0.5≦c≦1.5、0.5≦d≦1.5、2.5≦e≦3.5、0≦f≦0.5の範囲の値である。)
〔2〕前記β型サイアロン蛍光体が、β型Si3N4構造を有し、Euを必須元素として含む蛍光体であって、Eu濃度が0.4質量%以上0.8質量%以下であることを特徴とする〔1〕に記載の発光装置。
〔3〕前記第2の蛍光体が、600nm以上660nm以下の波長範囲に発光ピーク波長を有することを特徴とする〔1〕または〔2〕に記載の発光装置。
〔4〕前記第2の蛍光体の波長400〜480nmにおける最大励起強度に対する波長510〜560nmにおける励起強度の比が0.4以上0.9以下であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の発光装置。
〔5〕前記第1の蛍光体が、下記式[A]で表される組成を有することを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の発光装置。
M1 aM2 bM3 cOdNe [A]
(但し、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M3は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.008≦a≦0.020、b+c+d+e=14、0.72≦(b+c)/(d+e)≦0.78の範囲の値である。)〔6〕液晶用バックライトの光源であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の発光装置。
〔7〕〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載の発光装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
以下、先ず、本発明で用いる第1の蛍光体、第2の蛍光体について説明し、次いで、発光装置の構成等について説明する。
本発明で用いる第1の蛍光体は、緑色発光するβ型サイアロン蛍光体であり、200nm〜530nmの光により励起され、その発光ピーク波長が、通常500nm以上、好ましくは520nm以上であり、また、通常560nm以下、好ましくは550nm以下である。
なお、反射率は後述する実施例で示す方法(反射スペクトルの測定方法)により測定することができる。
ここで、質量メジアン径D50とは、レーザー回折・散乱法により粒度分布を測定して得られる、質量基準粒度分布曲線から求められる値である。具体的には、例えば、後述する実施例のおいて示すとおり、分散剤を含む水溶液中に蛍光体を分散させ、レーザー回折式粒度分布測定装置(堀場製作所社製LA−300)により、粒径範囲0.1μm以上600μm以下にて測定して得られる。この質量基準粒度分布曲線において、積算値が50%のときの粒径値が質量メジアン径D50である。
第1の蛍光体をこの範囲の粒径として、後述する特定粒径の第2の蛍光体と組合せて発光装置に用いることにより、発光効率を向上させ、発光装置を高輝度化させることができる。
M1 aM2 bM3 cOdNe [A]
(式[A]中、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M3は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.008≦a≦0.030、b+c+d+e=14、0.72≦(b+c)/(d+e)≦0.78の範囲の値である。)
上記混合手法としては、特に限定はされないが、具体的には、下記(a)及び(b)の手法が挙げられる。
(b)前述の蛍光体原料に水等の溶媒又は分散媒を加え、例えば粉砕機、乳鉢と乳棒、又は蒸発皿と撹拌棒等を用いて混合し、溶液又はスラリーの状態とした上で、噴霧乾燥、加熱乾燥、又は自然乾燥等により乾燥させる湿式混合法。
ここで、この焼成工程では、SiO2の存在下で焼成を1回以上行なうことが必要である。例えば、SiO2の存在下で焼成を行なった後に、SiO2が存在しない条件下で焼成を行なってもよい。
この製造方法で用いるSiO2の種類としては、特に制限はないが、例えば、球状微粒子シリカを使用することができる。また、不純物の少ないSiO2を用いることが好ましく、例えば、Fe含有量が10ppm以下のものを用いることが好ましい。
加熱温度が1800℃以上であればEuがβ型サイアロン結晶中に入り込むことができ、充分な輝度を有する蛍光体が得られる。また、加熱温度が2200℃以下であれば、非常に高い窒素圧力をかけてβ型サイアロンの分解を抑制する必要がなく、その為に特殊な装置を必要とすることもないので工業的に好ましい。
また、昇温速度は、通常2℃/分以上、好ましくは3℃/分以上、また、通常10℃/分以下、好ましくは5℃/分以下である。昇温速度がこの範囲を下回ると、焼成時間が長くなる可能性がある。また、昇温速度がこの範囲を上回ると、焼成装置、容器等が破損する場合がある。
焼成時の圧力は、焼成温度等によっても異なるが、通常0.1MPa(絶対圧、以下同様)以上、好ましくは0.5MPa以上であり、また、上限としては、通常2MPa以下、好ましくは1.5MPa以下である。このうち、工業的には0.6MPa〜1.2MPa程度がコスト及び手間の点で簡便であり好ましい。
適切な熱処理温度は、雰囲気等によっても異なるが、1200℃以上1550℃以下の温度範囲が好ましい。1200℃以上で不純物相の分解が進行する傾向にあり、1550℃以下でβ型サイアロンの急激な分解が抑制できる。
熱処理時の圧力は、熱処理温度等によっても異なるが、通常0.05MPa以上、好ましくは0.09MPa以上であり、また、上限としては、通常1MPa以下、好ましくは0.5MPa以下である。このうち、工業的には0.09MPa〜0.2MPa程度がコスト及び手間の点で簡便であり好ましい。
尚、焼成工程と熱処理工程とは、上述の焼成工程における加熱後の冷却時に連続して行っても構わないが、焼成物を所定の粒度まで調整した後に、熱処理を行った方が効果的である。これは、焼成時に形成させる結晶欠陥だけではなく、解砕や粉砕時に形成させる結晶欠陥も取り除くことができるからである。
水溶液Bの無機酸の濃度としては、水溶液Aと水溶液Bとの合計量に対し、合計で通常10質量%以上、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上であり、通常70質量%以下である。水溶液Aと水溶液Bとの合計量に対する、水溶液Bの無機酸の濃度が前記範囲となれば、水溶液Bにおける水溶液Bの無機酸の濃度に特に制限はなく、例えば、希硝酸でも濃硝酸でも用いることができる。
洗浄工程においては、焼成工程で得られた蛍光体を、水溶液Aと水溶液Bとの混合液に浸漬することにより行われる。この際、水溶液Aと水溶液Bとを合わせることができればその混合方法に特に制限はなく、水溶液Aに水溶液Bを加えても、水溶液Bに水溶液Aを加えてもよい。
蛍光体を、水溶液Aと水溶液Bとの混合液に浸漬する時間は、攪拌条件等によっても異なるが、通常1時間以上、好ましくは2時間以上であり、また、通常24時間以下、好ましくは12時間以下である。
なお、上記蛍光体の水分散試験における上澄み液の電気伝導度の測定は、株式会社堀場製作所社製、電気伝導度計「ES−12」等を用いて行うことができる。
第2の蛍光体は、質量メジアン径D50が8μm以上15μm以下であり、かつ、500nm以上560nm以下の波長範囲に励起帯を有する蛍光体である。
第2の蛍光体をこの範囲の粒径として、上記した質量メジアン径D50をもつ第1の蛍光体と組合せて発光装置に用いることにより、発光効率を向上させ、発光装置を高輝度化させることができる。
さらに、第2の蛍光体は、好ましくは波長400〜480nmにおける最大励起強度に対する波長510〜560nmにおける励起強度の比が0.4以上0.9以下であるものである。
(式[B]中、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Ca及び/又はSrを必須とする2価の金属元素であり、M3は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M4は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.00001≦a≦0.15、a+b=1、0.5≦c≦1.5、0.5≦d≦1.5、2.5≦e≦3.5、0≦f≦0.5の範囲の値である。)
(式[C]中、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Ca及び/又はSrを必須とする2価の金属元素であり、M3は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M4は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.0001≦a≦0.2、a+b=2、0≦c≦0.5、4.5≦d≦5.5、7.5≦e≦8.5、0≦f≦0.5の範囲の値である。)
(式[D]中、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Ca及び/又はSrを必須とする2価の金属元素であり、M3は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M4は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.0001≦a≦0.15、a+b=1、0.5≦c≦1.5、3.5≦d≦4.5、6.5≦e≦7.5、0≦f≦0.5の範囲の値である。)
また、本発明において、上記第1の蛍光体及び第2の蛍光体以外の他の蛍光体を、本発明の効果を損なわない範囲で併用することもできる。
本発明の発光装置は、第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体として、上記した第1の蛍光体と第2の蛍光体とを備えるものである。ここで、第1の発光体は励起光源である。本発明の発光装置おける他の構成は特に制限されず、公知の装置構成を任意にとることができる。
GaN系LEDはこれら発光層、p層、n層、電極、及び基板を基本構成要素としたものであり、発光層をn型とp型のAlXGaYN層、GaN層、又はInXGaYN層などでサンドイッチにしたヘテロ構造を有しているものが、発光効率が高くて好ましく、更にヘテロ構造を量子井戸構造にしたものが、発光効率が更に高いため、より好ましい。
ように、該面発光照明装置は、内面を白色の平滑面等の光不透過性とした方形の保持ケー
ス(12)の底面に、多数の発光装置(13)(前述の発光装置(4)に相当)を、その外側に発光装置(13)の駆動のための電源及び回路等(図示せず。)を設けて配置し、保持ケース(12)の蓋部に相当する箇所に、乳白色としたアクリル板等の拡散板(14)を発光の均一化のために固定してなる。
後述する実施例、比較例における蛍光体や発光装置の測定、評価は以下の手法により行った。
<蛍光体の測定方法>
(発光スペクトル)
蛍光体の発光スペクトルは、室温(25℃)において、日立製作所社製蛍光分光光度計F−4500を用いて測定した。より具体的には、波長455nmの励起光を蛍光体に照射し、480nm以上800nm以下の波長範囲内の発光スペクトルを得た。
図6に、発光装置の実施例、比較例に使用した第2蛍光体である赤色蛍光体の発光スペクトルを、図8に、製造例3の第1の蛍光体である緑色蛍光体の発光スペクトルを示す。
蛍光体の励起スペクトルは、室温(25℃)において、日立製作所社製蛍光分光光度計F−4500を用いて測定した。より具体的には、製造例で使用した第1の蛍光体と第2の蛍光体のそれぞれの発光波長に対して、300nm以上600nm以下の波長範囲内の励起光を蛍光体に照射し励起スペクトルを得た。
図5に、発光装置の実施例、比較例に使用した第2の蛍光体である赤色蛍光体((Sr,Ca)AlSiN3:Eu)の励起スペクトルを、図7に、製造例3の第1の蛍光体である緑色蛍光体の励起スペクトルを示す。また、表1に、前記赤色蛍光体の400〜480nmにおける最大励起強度に対する510〜560nmにおける励起強度を示す。表1より第2の蛍光体(赤色蛍光体)は第1の蛍光体(緑色蛍光体)の発光する波長範囲における励起強度が強く、第1の蛍光体(緑色蛍光体)からの発光が第2蛍光体(赤色蛍光体)に吸収されやすいことがわかる。
相対輝度は、上述の方法で得られた可視領域における発光スペクトルから励起波長域を除いた範囲で、JIS Z8724に準拠して算出したXYZ表色系における刺激値Yから、同様に波長455nmの励起光で蛍光体を励起して得られた発光スペクトルから励起波長を除いた範囲で同様に求めた刺激値Yの値を算出し、製造例1で得られた蛍光体の値を100としたときの相対値(以下、単に「輝度」と称する場合がある。)として製造例1〜5で得られた蛍光体の輝度を算出した。
反射スペクトルは、励起光源として150Wキセノンランプを、集光装置として積分球を、スペクトル測定装置として、大塚電子製MCPD7000マルチチャンネルスペクトル測定装置を使用した。まず、標準白板として、励起光に対してほぼ100%の反射率Rを持つ物質、Labsphere製「Spectralon」(波長450nmの励起光に対して99%の反射率Rを持つ。)に150Wキセノンランプを照射し、380nm以上780nm以下の波長範囲においてスペクトル測定装置を使用し、各波長の反射強度を測定し、パーソナルコンピューターによる感度補正等の信号処理を経て反射スペクトルを得た。次に、測定対象となる蛍光体試料を、測定精度が保たれるように、充分に表面を平滑にしてセルに詰め、同様の方法により各波長の反射強度を測定し、標準白板との反射強度の比率より試料の反射スペクトルを得た。得られた反射スペクトルから、770nmにおける反射率を求めた。
質量メジアン径D50を測定する前に、超音波分散器(カイジョ社製)を用いて周波数を19KHz、超音波の強さを25Wとし、120秒間、試料を超音波で分散させた。なお、分散液には、再凝集を防止するため界面活性剤を微量添加した。
質量メジアン径D50は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所社製 LA−300)を使用して、質量基準粒度分布曲線を得たあと、積算値が50%のときの粒径値として算出した。以下これを、「D50」と記載することがある。
QDは、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で得た質量基準粒度分布曲線において、積算値が25%の粒径値(D25)、及び75%の時の粒径値(D75)を算出し、(D75−D25)/(D75+D25)で表わされる値として算出した。
発光装置の青色半導体発光素子に20mAの電流を通電して発光させ、ファイバマルチチャンネル分光器(オーシャンオプティクス社製USB2000(積算波長範囲:200nm〜1100nm、受光方式:積分球(直径1.5インチ))を用いて、発光スペクトルを測定した。得られた発光スペクトルからCIE色度座標のxとy値と光束(lm)を求めた。前記白色発光装置の光束(lm)を、蛍光体含有液を入れる前の青色半導体発光素子に20mAの電流を通電した際の光出力(W)で割ることによって発光装置の発光効率(lm/W)を求めた。
(蛍光体原料の混合)
宇部興産社製α型窒化ケイ素粉末(「SN−E10」グレード、酸素含有量1.2質量%、β相含有量4.5質量%)94.99質量%、トクヤマ社製窒化アルミニウム粉末(「E」グレード、酸素含有量0.9質量%)3.6質量%、信越化学工業社製酸化ユーロピウム粉末(「RU」グレード)1.06質量%、アドマテック社製酸化ケイ素(SO−E5)0.35質量%を配合し、原料混合物1kgを得た。なお、アドマテック社製酸化ケイ素(SO−E5)の粒径は2.0μm、比表面積は2.2m2/g、Fe含有量は8ppmである。
得られた原料混合物をよく混合し、目開き100μmのナイロン製篩に全通させ、蛍光体合成用の原料混合粉末を得た。
上述のようにして得られた原料混合粉末を直径10cm×高さ10cmの蓋付きの円筒型窒化ホウ素製容器(電気化学工業社製、「N−1」グレード)に200g充填し、カーボンヒーターの電気炉で0.92MPaの加圧窒素雰囲気中、2000℃で12時間の加熱処理を行った。その後、30分間かけて温度と圧力をそれぞれ1450℃、0.138MPaまで下げてから24時間保持した。大気圧になるまで自然冷却してから取り出した生成物は、緩く凝集した塊状であり、清浄なゴム手袋を着用した人手で軽くほぐして目開き48μmの篩を通した。これらの操作によって、180gの合成粉末を得た。
なお、蛍光体原粉について粉末X線解析により、β型Si3N4構造を有するβ型サイアロンが得られていることを確認した。
上述の蛍光体原粉を、水に分散させ、ジルコニアビーズと共にガラスポットに入れた。ガラスポットを、卓上型ボールミルV−1ML(Irie Shokai社製)を用いて120rpmで8時間回転して、凝集をほぐした。次に、ジルコニアビーズを取り除いた。この工程で凝集をほぐした蛍光体原粉を、2000ml容量のポリビーカーに入れて底の面から水面まで5cmになるまで水を加えた後、蛍光体原粉が液中で分散するまで分散剤を添加した。よく攪拌してから、室温25℃で54分間静置して上澄み液を廃棄し微細な粒子を除去した。さらに、この工程を2回繰り返すことによって、微細な粒子を除去した。
製造例1に記載の操作を行った後、ビーカー内に残存している沈積蛍光体に水を加え、静置時間を4分30秒間にしたこと以外は、製造例1と同様にして製造例2の蛍光体を10.3g得た。回収した蛍光体のD50は9μm、QDは0.27であった。
製造例2に記載の操作を行った後、ビーカー内に残存している沈積蛍光体に水を加え、静置時間を2分40秒間にしたこと以外は、製造例1と同様にして製造例3の蛍光体を8.0g得た。回収した蛍光体のD50は13μm、QDは0.27であった。
製造例3に記載の操作を行った後、ビーカー内に残存している沈積蛍光体に水を加え、静置時間を30秒間にしたこと以外は、製造例3と同様にして製造例4の蛍光体を9.9g得た。回収した蛍光体のD50は19μm、QDは0.26であった。
製造例4に記載の操作を行った後、ビーカー内に残存している沈積蛍光体をろ過して製造例4の蛍光体を2.5g得た。回収した蛍光体のD50は32μm、QDは0.32であった。
青色半導体発光素子として、昭和電工社製の350μm角チップ「GU35R460T」をシリコーン樹脂ベースの透明ダイボンドペーストで、3528SMD型PPA樹脂パッケージの凹部の底の端子に接着した。
第1の蛍光体として製造例1〜5で製造した蛍光体を、第2の蛍光体として一般式(Sr,Ca)AlSiN3:Euで表される三菱化学社製赤色蛍光体BR−102C(発光波長630nm、質量メジアン径(D50)9μm)、封止材として信越化学工業社製SCR1011とを混合し、蛍光体含有液を製造した。各実施例および各比較例を製造する際に使用した第1の蛍光体、第2の蛍光体、封止材の含有量(質量%)は、表3に示すとおりである。
得られた蛍光体含有液を上述の青色半導体発光素子のPPA樹脂パッケージの凹部へ注液することによって、実施例1〜3、および比較例1、2の白色発光装置を製造した。
2 励起光源(第1の発光体)(LD)
3 基板
4 発光装置
5 マウントリード
6 インナーリード
7 励起光源(第1の発光体)
8 蛍光体含有部
9 導電性ワイヤ
10 モールド部材
11 面発光照明装置
12 保持ケース
13 発光装置
14 拡散板
22 励起光源(第1の発光体)
23 蛍光体含有部(第2の発光体)
24 フレーム
25 導電性ワイヤ
26 電極
27 電極
Claims (7)
- 第1の発光体と、該第1の発光体からの光の照射によって可視光を発する第2の発光体とを備え、該第2の発光体として、第1の蛍光体と第2の蛍光体とを備える発光装置であって、該発光装置の発光スペクトルの色度座標がCIE座標のxは0.230以上0.285以下、yは0.200以上0.300以下であり、該第1の蛍光体として、質量メジアン径D50が8μm以上25μm以下であり、太さが4μm以上、長さが50μm以下であって、アスペクト比が2.0以上の一次粒子が全体の26個数%以上を占めるβ型サイアロン蛍光体を備え、該第2の蛍光体として、下記式[B]で表される組成を有し、質量メジアン径D50が8μm以上15μm以下であり、かつ、500nm以上560nm以下の波長範囲に励起帯を有する蛍光体を備え、該第1の蛍光体の質量メジアン径D50が、該第2の蛍光体の質量メジアン径D50よりも大きいことを特徴とする発光装置。
M 1 a M 2 b M 3 c M 4 d N e O f [B]
(但し、M 1 は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M 2 は、Ca及びSrを必須とする2価の金属元素であり、M 3 は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M 4 は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.00001≦a≦0.15、a+b=1、0.5≦c≦1.5、0.5≦d≦1.5、2.5≦e≦3.5、0≦f≦0.5の範囲の値である。) - 前記β型サイアロン蛍光体が、β型Si3N4構造を有し、Euを必須元素として含む蛍光体であって、Eu濃度が0.4質量%以上0.8質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
- 前記第2の蛍光体が、600nm以上660nm以下の波長範囲に発光ピーク波長を有することを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
- 前記第2の蛍光体の波長400〜480nmにおける最大励起強度に対する波長510〜560nmにおける励起強度の比が0.4以上0.9以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の発光装置。
- 前記第1の蛍光体が、下記式[A]で表される組成を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の発光装置。
M1 aM2 bM3 cOdNe [A]
(但し、M1は、Euを必須とするCr、Mn、Fe、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm及びYbよりなる群から選ばれる1種以上の元素であり、M2は、Alを必須とする3価の金属元素であり、M3は、Siを必須とする4価の金属元素である。a、b、c、d、e、fは、それぞれ、0.008≦a≦0.020、b+c+d+e=14、0.72≦(b+c)/(d+e)≦0.78の範囲の値である。) - 液晶用バックライトの光源であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の発光装置。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の発光装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011185278A JP5866870B2 (ja) | 2011-08-26 | 2011-08-26 | 発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011185278A JP5866870B2 (ja) | 2011-08-26 | 2011-08-26 | 発光装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013046046A JP2013046046A (ja) | 2013-03-04 |
JP2013046046A5 JP2013046046A5 (ja) | 2014-10-09 |
JP5866870B2 true JP5866870B2 (ja) | 2016-02-24 |
Family
ID=48009678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011185278A Active JP5866870B2 (ja) | 2011-08-26 | 2011-08-26 | 発光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5866870B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017188191A1 (ja) | 2016-04-25 | 2017-11-02 | 日本特殊陶業株式会社 | 波長変換部材、その製造方法および発光装置 |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1573826B1 (en) * | 2002-12-13 | 2007-03-21 | Philips Intellectual Property & Standards GmbH | Illumination system comprising a radiation source and a fluorescent material |
JP3837588B2 (ja) * | 2003-11-26 | 2006-10-25 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | 蛍光体と蛍光体を用いた発光器具 |
JP3921545B2 (ja) * | 2004-03-12 | 2007-05-30 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | 蛍光体とその製造方法 |
JP4451178B2 (ja) * | 2004-03-25 | 2010-04-14 | スタンレー電気株式会社 | 発光デバイス |
JP4356563B2 (ja) * | 2004-08-31 | 2009-11-04 | 昭栄化学工業株式会社 | 酸窒化物蛍光体、酸窒化物蛍光体の製造方法及び白色発光素子 |
JP4674348B2 (ja) * | 2004-09-22 | 2011-04-20 | 独立行政法人物質・材料研究機構 | 蛍光体とその製造方法および発光器具 |
JP4104013B2 (ja) * | 2005-03-18 | 2008-06-18 | 株式会社フジクラ | 発光デバイス及び照明装置 |
JP2007049114A (ja) * | 2005-05-30 | 2007-02-22 | Sharp Corp | 発光装置とその製造方法 |
JP2007103512A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Kyocera Corp | 発光装置 |
KR100735453B1 (ko) * | 2006-02-22 | 2007-07-04 | 삼성전기주식회사 | 백색 발광 장치 |
KR100901947B1 (ko) * | 2006-07-14 | 2009-06-10 | 삼성전자주식회사 | 반도체 나노결정을 이용하는 백색 발광 다이오드 및 그의제조방법 |
JP2008186777A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Seiko Instruments Inc | 照明装置及びこれを備える表示装置 |
RU2459855C2 (ru) * | 2007-02-06 | 2012-08-27 | Конинклейке Филипс Электроникс Н.В. | Люминесцентные материалы красного свечения |
JP2009010315A (ja) * | 2007-05-30 | 2009-01-15 | Sharp Corp | 蛍光体の製造方法、発光装置および画像表示装置 |
JP2009019163A (ja) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Sharp Corp | 発光装置用蛍光体粒子集合体、発光装置、および液晶表示用バックライト装置 |
JP2011083671A (ja) * | 2009-10-14 | 2011-04-28 | Showa Seiko Kk | 搬送物表面の粘着ロールクリーニング装置、及び粘着ロールクリーニング方法 |
JP5047264B2 (ja) * | 2009-12-22 | 2012-10-10 | 株式会社東芝 | 発光装置 |
-
2011
- 2011-08-26 JP JP2011185278A patent/JP5866870B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013046046A (ja) | 2013-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5190475B2 (ja) | 蛍光体およびそれを用いた発光装置 | |
JP5110518B2 (ja) | 蛍光体とその製造方法および照明器具 | |
KR101973916B1 (ko) | 형광체 및 그것을 이용한 발광 장치 | |
JP4521227B2 (ja) | 窒素を含有する蛍光体の製造方法 | |
US9068116B2 (en) | Luminescent material | |
JP2006028295A (ja) | 窒化物蛍光体、窒化物蛍光体の製造方法、並びに上記窒化物蛍光体を用いた光源及びled | |
JP2010241995A (ja) | β型サイアロン蛍光体とその製造方法、およびその用途 | |
JP2015113358A (ja) | 蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置、画像表示装置、及び蛍光体の製造方法 | |
US8440104B2 (en) | Kimzeyite garnet phosphors | |
JP2014197635A (ja) | 発光装置と、それに用いるβサイアロン蛍光体 | |
JP2004300247A (ja) | 蛍光体及びそれを用いた発光装置、並びに照明装置 | |
US9322529B2 (en) | Light emitting device | |
JP6094522B2 (ja) | フッ化物蛍光体の製造方法 | |
JP6201848B2 (ja) | 蛍光体、蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置及び液晶表示装置 | |
WO2014115447A1 (ja) | 発光装置 | |
JP5402008B2 (ja) | 蛍光体の製造方法及び蛍光体並びにこれを用いた発光装置 | |
JP4972904B2 (ja) | 蛍光体、その蛍光体の製造方法、その蛍光体を用いた発光装置、画像表示装置及び照明装置 | |
JP2010196049A (ja) | 蛍光体及びその製造方法、蛍光体含有組成物、並びに、該蛍光体を用いた発光装置、画像表示装置及び照明装置 | |
JP2019065112A (ja) | アルミン酸塩蛍光体、発光装置及びアルミン酸塩蛍光体の製造方法 | |
JP5874198B2 (ja) | 蛍光体、及び蛍光体の製造方法と、その蛍光体を用いた発光装置 | |
JP5866870B2 (ja) | 発光装置 | |
JP2014095055A (ja) | 発光装置と、それに用いるβサイアロン蛍光体 | |
JP6028858B2 (ja) | 酸窒化物蛍光体粉末 | |
JP2012001716A (ja) | 蛍光体及びその製造方法と、その蛍光体を用いた発光装置 | |
JP2010260957A (ja) | 蛍光体及び蛍光体の製造方法、並びに、蛍光体含有組成物、発光装置、照明装置及び画像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140822 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140822 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150622 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150630 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150831 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20151208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20151221 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5866870 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |