JP2011083671A - 搬送物表面の粘着ロールクリーニング装置、及び粘着ロールクリーニング方法 - Google Patents

搬送物表面の粘着ロールクリーニング装置、及び粘着ロールクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、金属箔加工装置や印刷装置等の対象設備に適用して、搬送される長尺材料や製品の表面に付着する塵埃を簡単且つ速やかに除去することが可能な粘着ロールクリーニング装置及び方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の粘着ロールクリーニング装置は、長尺の材料又は搬送される製品の表面から部分的に塵を捕捉するために、ラバーロールをその表面に圧接し、次にそのラバーロールに付着した塵を粘着ロールに粘着させて取り除くものであり、粘着ロールをラバーロールに圧接する駆動源は、装置本体の上部に設けたトグル状のクランパーにより人力にて駆動する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、物品の生産・加工工程中にコンベア等で連続的に搬送される搬送物表面の粘着ロールクリーニング装置、及び粘着ロールクリーニング方法に関する。具体的には、金属箔加工工程において、コイル状に巻いた長尺の材料を巻き戻して搬送・加工する際、或いは、シート状物に文字、記号、模様等を印刷する印刷装置において、印刷されたシート状物を連続して搬送する際に、搬送・加工される長尺材料の表面、或いは、印刷搬送物の表面に付着する塵埃・ほこり等の汚れを除去することができる粘着ロールクリーニング装置、及びその粘着ロールクリーニング装置を用いて搬送物表面をクリーニングする方法に関するものである。
本発明において、本発明の粘着ロールクリーニング装置又はクリーニング方法を適用する対象の設備、例えば、金属箔加工装置或いは印刷装置等は、「対象設備」との用語を用い表現する。また、「表面」との用語は、表面及び/若しくは裏面を意味し、表面のみのクリーニング、表面と裏面のクリーニング又は裏面のみのスリーニングを何れをも意味する用語として使用する。
本発明は、金属箔加工、或いは、印刷業界で使用される、連続長尺材料或いは搬送製品の表面を清浄にする粘着ロールクリーニング装置であって、その粘着ロールクリーニング装置を金属箔加工装置又は印刷装置等の対象設備に取り付ける際に、その取り付け力を発生させるために電気や圧縮空気といった工場インフラを必要とすることなく、極力少ないスペースにおいて、希望する位置に取付け・取り外しを自在となし、構造が簡単な粘着ロールクリーニング装置に関するものである。
更に、本発明は、粘着ロールクリーニング装置の粘着ロールを、その軸線方向に沿って左右方向に変移可能に固定することで、粘着ロールの粘着力を搬送材料の幅方向に広く使用することが可能な粘着ロールクリーニング装置に関するものである。
金属箔加工工程において、製品は、コイル状に巻いた広幅で長尺の原材料から巻き戻してスリッター加工或いはパンチング加工等によって成形・製作されることにより、その切断・打ち抜き箇所に加工屑、バリ、塵等が付着する可能性が高い。また、印刷業界においても、印刷搬送物の表面に付着するほこり等が問題となっていた。
このように、搬送物の表面に付着するゴミやほこりを除去するために、それ専用の粘着ロールクリーニング装置を配備することは従来から知られていた。しかしながら、金属箔加工業界や印刷業界では、中小規模の企業が多く、製造設備を狭いスペースで使用しなければならないこともあり、電気や圧縮空気等の工場インフラを使用できない場合や、対象設備に対してボルト固定が出来ない場合もあり、そのような粘着ロールクリーニング装置を設置すること自体に多くの問題が存在していた。
しかし、これらのコイル状に巻いた長尺の金属箔材料は、電池やキャパシタ等の電子部品に使用されることから塵等を嫌い、また、印刷シール等の製品においても、塵等は塗布や印刷工程で品質悪化の主因となる故に極力除去することが望まれている。
これに対して、従来からも、連続的に搬送される搬送物の表面に付着したゴミ等を粘着性のあるロールによって取り除こうとする技術は公知であった。
例えば、特開平6−63524号公報(特許文献1)においは、粘着ロールに付着した塵埃を自動的に清掃し、常に一定以上の粘着力をもって除塵作業を行なうことを可能にするために、本体フレームに回転駆動自在に支持された一対の支持ブラケットの間に一対の粘着ロールを回動自在に軸架し、上側の粘着ロールで除塵作業を行ないつつ、下側の粘着ロールを駆動手段により回転駆動しながら清掃片によりその周面を清掃し、清掃後の粘着ロールは乾燥手段からの温風により乾燥させる。このように粘着力を回復された下側の粘着ロールを、支持ブラケットを回転させることにより、所定時間毎に上側の粘着ロールと入れ替えを自動的に行なう技術が開示されている。
また、特開2000−223820号公報(特許文献2)においては、プリント配線板製造工程におけるプリント配線板の縦横の板厚側面に付着した屑、塵、埃、破片、粉末を除去するための粘着ロールクリーニング装置によって製造不良を低減するために、プリント配線板の回路導体を形成する前、あるいは、ソルダーレジストを形成をする前に、プリント配線板の縦横の板厚側面に粘着式粘着ロールクリーニング装置を圧接回転させ、製造不良の原因となるプリント配線板の板厚側面に付着した屑、塵、埃、破片、粉末を除去し、且つ、プリント配線板の板厚側面との接触による該装置のロール表面の集中的摩滅を緩和する機構を設ける技術が開示されている。
また、特開2008−68213号公報(特許文献3)においは、摩擦によって発生するゴミの量を減らすことによって、洗浄性能を向上することができる表面洗浄装置を提供するために、板状の対象物であるプリント基板表面に付着しているゴミを吸着する粘着ラバーロールと、プリント基板を粘着ラバーロールに対して移動させる丸ベルトと、丸ベルトが架けられたプーリであって丸ベルトのうち粘着ラバーロールから押される部分である押圧部を支持するプーリとを有することを特徴とする技術が開示されている。
また、特開2008−68214号公報(特許文献4)においは、板状の対象物であるプリント基板の表面に付着しているゴミを吸着する粘着ラバーロールと、プリント基板を粘着ラバーロールに対して移動させる丸ベルトと、丸ベルトが架けられたプーリであって粘着ラバーロールとの接触によって駆動されるプーリとを有することを特徴とする表面洗浄装置が開示されている。
また、特開2008−86939号公報(特許文献5)においは、側板と、側板から引き出し可能な引出ユニットとを備え、引出ユニットは、板状の対象物であるプリント基板の表面に付着しているゴミを吸着する粘着ラバーロールと、粘着ラバーロールに付着したゴミを転写する粘着テープロールとを有し、引出ユニットは、プリント基板の表面に付着しているゴミを吸着する粘着ラバーロールと、粘着ラバーロールに付着したゴミを転写する粘着テープロールとを有する表面洗浄装置が開示されている。
特開平6−63524号公報 特開2000−223820号公報 特開2008−68213号公報 特開2008−68214号公報 特開2008−86939号公報
以上の特許文献に開示された表面クリーニング装置は、適用される装置(対象設備)に最初から組み込まれたクリーニング装置として構成されるものであり、既存の装置(対象設備)にクリーニング装置を適宜取り付けたいという要求には応えられないものである。
つまり、従来のこれらクリーニング装置の多くは、その対象設備への取付けはボルトを用いてのネジ止めであり、取付け設備への追加工の場合は、設備に対しての穴あけ、ネジ加工及び組込みが必要であった。また、被クリーニング材であるコイル状に巻いた長尺材料又は搬送製品へクリーニングロールを圧接のための動力源としては、主に複数のエアーシリンダ等を用いており、ユーザーは電源配線とエアー配管とを必要とし、電磁バルブ又は手動バルブによってクリーニング装置を動作させる必要があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、金属箔加工装置や印刷装置に適用して、搬送される長尺材料や加工製品の表面に付着する埃やごみを簡単且つ速やかに除去することが可能な粘着ロールクリーニング装置及び方法を提供することを目的とする。
さらに、従来技術においては、コイル状に巻いた長尺の材料又は加工製品の表面に圧接させて、表面上の塵埃を付着集塵するラバーロールに併設した粘着ロールを清掃・再生する場合は、その表面の塵埃等の付着状況について目視による所定の判断を行い、取替え要と判断された場合には、粘着ロールに巻きつけられている粘着シートの一巻分をミシン目より剥離して、新しい粘着ロール面を出すようにするものである。ところが、コイル状に巻いた長尺の材料又は加工製品の表面には全面一様に塵や屑等が付着することはなく、部分的(スリッタ加工の場合には、特に、搬送物幅方向において両端部近傍)における塵や屑等の付着が大半である。従って、圧接にて材料又は製品表面から塵を捉えたラバーロールに併設した粘着ロールにおいても部分的(両端部近傍のみ)に塵埃が付着してしまい、中央部には塵埃が未付着な状態にも拘らず、一巻分をミシン目より剥離し破棄することとなる場合がある。
従来、低コストで多量に生産される電池やキャパシタ等の電子部品の電極、或いは一台で大量に使用する電気自動車用電池、また各種印刷物や容器用のシール等においては、コイル状に巻いた長尺材料又は印刷製品に対して更に加工を加える際に、その表面に付着した粉塵や異物が大きな不良につながり、その対応として、対象設備にクリーニングローラ等の除塵ユニットをそのラインに組み込んであるのが一般的である。しかし、その必要な取付けスペースが大きいこと、及び対象設備に対するクリーニング装置の取り付けや操作に電気や圧縮エアー源等の駆動源が必要なことから、最低限の工場施設が必要であった。更に、除塵対象の材料又は製品から直接塵等を付着除去するラバーロールの表面に圧接し、そのラバーロールの付着塵を転着して取り除く粘着ロールの粘着面の交換は、その粘着ロール紙のミシン目より1巻分を除去するにしても作業性が悪く、また通常は粘着ロールの1巻分全面には塵埃が付着しておらず部分的にしか粉塵が付着していない状態であっても、1巻分を廃棄するのが現状であった。
本発明の粘着ロールクリーニング装置は、搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング装置であって、前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、
前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置し、前記粘着ロールは前記ラバーロールと略平行に配置し、
前記ラバーロールの回転支持部と前記粘着ロールの回転支持部との間には両者を引き離す方向に励起されている弾性手段(圧縮バネ)を備え、更に前記ラバーロールの回転支持部には該回転支持部を前記粘着ロールに向けて引き上げる方向に励起されている弾性手段(引っ張りバネ)を備え、前記粘着ロールの回転支持部に対しては該粘着ロールを前記ラバーロールに向けて下降せしめる駆動手段を備え、
当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、前記駆動手段を引き上げることにより、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間が形成され、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態が維持され、
当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記駆動手段を下降させることにより、前記粘着ロールの回転支持部を上方に励起する前記弾性手段(引っ張りバネ)に抗して下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接して、その表面より塵埃を付着させて捕集することを特徴とする。
更に、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、前記ラバーロールの回転支持部は、所定高さ以上は上昇しないように支承位置が規制されていることを特徴とする。
本発明の粘着ロールクリーニング装置は、搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング装置であって、装置本体には前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、
前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置し、前記粘着ロールは前記ラバーロールと略平行に配置し、
当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、駆動手段を引き上げることにより、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間が形成され、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態が維持され、
当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記駆動手段を下降させることにより、前記粘着ロールの回転支持部を上方に励起する前記弾性手段(引っ張りバネ)に抗して下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接してその表面より塵埃を付着させて捕集し、前記ラバーロールに付着した塵等は圧接した粘着ロールに転着させ、
前記装置本体は複数のマグネットスタンドにより、対象設備の設備ラインの自由な位置に取り付け取り外し自在に固定できるように構成したことを特徴とする。
更に、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、前記駆動手段がトグルリンク機構から構成され、操作アームを操作することによって上下駆動プレートを上下させることにより、該上下駆動プレートに取り付けられた前記粘着ロールの回転支持部を上昇・下降させることを特徴とする。
更に、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、前記粘着ロールクリーニング装置の未使用時において、前記粘着ロールが前記ラバーロールと離間している際には、前記粘着ロールは、その軸線方向に沿って一定長さ移動可能に固定されていることを特徴とする。
本発明の粘着ロールクリーニング方法は、粘着ロールクリーニング装置によって搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング方法であって、
装置本体には前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置しておき、
当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間を形成し、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態を維持しておき、
当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記粘着ロールの回転支持部を下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接してその表面より塵埃を付着させて一旦捕集し、前記ラバーロールに付着した塵等を、それに圧接した粘着ロールに粘着させて転着除去することを特徴とする。
本発明によれば、全体構成を始め、各ロールの駆動系を単純な構造にすることが可能となり、大きなコストダウンが実現できた。
つまり、本発明によれば、コイル状に巻いた長尺の材料又は製品の連続加工ラインでの除塵装置の設置が電気やエアー等の工場施設を必要とせずに実現可能であり、しかも製品コストに大きく影響を与えるランニングコストも、その粘着ロール消費量として数倍単位で低くおさえることができる。特に、今後急成長が確実とされている電気自動車等のリチウム二次電池やキャパシタ等に使用される金属箔の加工分野での加工屑の問題は、経年変化による思いがけない大きな障害の原因となっており、また他の分野としては、カップラーメン等の食品包装容器類の材料等での粉塵・異物混入問題は、社会的にも大きな問題として扱われる。本発明は、今後のこれら製品の市場発展性からしても、その工業的価値は顕著である。
更に、本発明によれば、対象設備に対して自由な位置に、本発明の粘着ロールクリーニング装置を設置することが可能であり、各種ロールを使用状態に動かす駆動手段としては手動レバーを用いることにより、工場設備の電気や圧縮空気を用いる必要もないものである。
また、ラバーロールの付着塵を転着して取り除く粘着ロールを手動で長手方向に左右に滑動し可能な構成としたので、より広い面積の粘着ロール面を使用可能にしたものである。つまり、コイル状に巻いた長尺材料の表面への塵埃の付着は、原材料からのスリッター加工の影響を受けて、長尺の進行方向に対して幅方向の両端近傍に集中する。また、印刷装置においても前面に塵埃が発生するよりも、他に比較して一部分に塵埃発生が多いということがある。そこで本発明においては、粘着ロールの塵が着かない中央部分も有効に活用できる構造を提供する。
は本発明の粘着ロールクリーニング装置の非使用状態を示す全体斜視図 は本発明の粘着ロールクリーニング装置の使用状態を示す全体斜視図 は本発明の粘着ロールクリーニング装置の上面図 はロールホルダー機構の概要斜視図 はレバー駆動手段の構成を示す詳細図 はマグネットスタンドの概観図 (A)(B)(C)は粘着ロールの着脱手段の構成を示す詳細図 (A)(B)(C)は粘着ロールの着脱手段の別実施例の構成を示す詳細図 本発明の粘着ロールクリーニング装置をシール印刷のコンベアラインに適用した例の斜視図
以下、本発明の実施形態を図により以下に詳細に説明する。もちろん、本発明は、その発明の趣旨に反しない範囲内であれば、実施形態において説明した以外の構成のものに対しても、当業者であれば容易に適用可能なことは説明を要するまでもない。
本発明の粘着ロールクリーニング装置は、コイル状に巻いた長尺の材料を巻き戻しながら加工する金属箔加工設備、又は印刷された印刷面を備えた製品を搬送する印刷設備等の加工・製造ラインの途中に設置され、材料又は製品に直接圧接して、その表面から塵埃を一旦付着させるラバーロールと、そのラバーロールに付着した塵埃を粘着力により粘着・除去して取り除く粘着ロールとを併設している。更に、この粘着ロールは、その軸線方向に所定距離移動可能に固定する機能を備えることにより、粘着ロール紙の粘着面をより有効に利用することができる。
更に、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、その本体部に複数のマグネットスタンドを有しており、対象設備の自由な位置に取り付け取り外し自在に設置することが可能な構成を備えている。このマグネットスタンドは、例えば、カネテック株式会社製のホームページにはマグネットベースMB04−04等として既に広く販売(http://www.kanetec.co.jp/products/mb−0404.html参照)されており、従来周知のものであり、図6にその概観形状を示したが、本発明は、これに発明があるとするものではない。
また、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、長尺の材料又は搬送される製品の表面から塵埃を捕捉するために、ラバーロールをそのクリーニングすべき表面に圧接して、一旦ラバーロールの表面に塵埃を付着させ、次にそのラバーロールに付着した塵埃を粘着ロールに粘着させて取り除くものであり、粘着ロールをラバーロールに圧接する駆動手段のための駆動源は、装置本体の上部に設けたトグル状のクランパーにより人力にて駆動する構成とした。更に、上記駆動については、エアーシリンダやモーター等の使用により長尺の材料の巻き取りや巻き戻し、或いは搬送製品等の移送の自動ラインへの適用にも対応できるものである。この駆動手段を人力駆動源とするか圧縮空気又は電力等の駆動源とするかは、本発明の粘着ロールクリーニング装置を設置する場所の周辺環境により決定することが可能なものである。
図1及び図2には、本発明の実施例の粘着ロールクリーニング装置の全体構成を示している。図1は、本発明の粘着ロールクリーニング装置の非使用状態を示し、図2は、使用状態を示している。
本発明の実施例の粘着ロールクリーニング装置は、装置本体10によって装置のフレームが構成されている。装置本体10には、略平行状態に粘着ロール20及びラバーロール30が対で設けられている。粘着ロール20及びラバーロール30は、夫々、回転支持部21,21及び31,31によって独立して回転可能な状態で支持されている。この回転支持部21は、回転支持部21に取り付けられた固定具23内に支持される。この固定具23はU字形の弾性部材により形成されており、開放した側から粘着ロール20の軸部を挿入することが可能である。回転支持部31は、具体的にはベアリングブロックであるが、ベアリング部は図示していない。粘着ロール20の回転支持部21,21は、上下駆動プレート40によって支持されている。装置本体10上には、この上下駆動プレート40を上下に駆動する駆動手段50が設けられている。粘着ロール20及びラバーロール30の各回転支持部21,21及び31,31の間には、両者が離間する方向に力を励起している弾性手段71,71(圧縮バネ)が設けられ、ラバーロール30の回転支持部31,31は、それを上方に引き上げる方向に力を励起している弾性手段72,72(引っ張りバネ)が設けられている。粘着ロール20及びラバーロール30の各回転支持部21,21及び31,31は、装置本体10を構成する左右枠板11,12によって、上下方向に摺動自在に保持されている。左右枠板11,12には図示していないが、回転支持部21及び31が外れないように、適宜ガイド手段が設けられている。また、粘着ロール20の回転支持部21とラバーロール30の回転支持部31との間には、回転支持部31の上昇を規制するストッパ13,13が形成されている。
このような構成により、粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、駆動手段50を引き上げる操作により、ラバーロール30と粘着ロール20の間は隙間が形成されて(図1)、ラバーロール30はクリーニングすべき材料又は製品(図1では図示なし)の表面からは離れた状態が維持される。粘着ロールクリーニング装置の使用時には、駆動手段50を下降させる操作により、粘着ロール20の回転支持部21,21を上方に励起する弾性手段71,71(圧縮バネ)に抗して下降せしめ(図2)、粘着ロール20をラバーロール30に圧接させ、更に、ラバーロール30を搬送される材料又は製品(図2では図示なし)の表面に圧接させて、その表面より塵埃を付着・除去して捕集する。
粘着ロールクリーニング装置は、装置本体10の両側に配置されたマグネットスタンド80,80により、対象装置の希望する位置に取り付け・取り外し自在に装着することが可能である。
ここで、粘着ロール20及びラバーロール30のロールホルダー機構の概要を図4に示す。図4においては、ロールホルダー機構の構造を理解し易くするために、回転支持部21及び31を保持する左右枠板11,12(図1,図2参照)は図示していない。図4の状態は、図1の本発明の粘着ロールクリーニング装置の非使用状態を示すもので、粘着ロール20とラバーロール30の間が、弾性手段71(圧縮バネ)の力により離れた状態を示している。粘着ロール20とラバーロール30は、夫々、回転支持部21,21及び31,31により独立して回転自在に支承されている。駆動手段50(詳細は後述)を下方に駆動することにより、上下駆動プレート40を弾性手段71,71(圧縮バネ)の力に抗して下降させると、最終的には粘着ロール20外周面がラバーロール30外周面に圧接される状態となる(図2の状態)。ラバーロール30の回転支持部31は、弾性手段72(引っ張りバネ)によって上方に引き上げられている。従って、粘着ロールクリーニング装置を使用状態から非使用状態に遷移させる際に、駆動手段50を駆動することにより、上下駆動プレート40を上昇させると、それに伴ってラバーロール30の回転支持部31も上昇してくる。しかし、このラバーロール30の回転支持部31は上昇の限度が、左右枠板11,12のストッパ13,13により定められた構成を有していることにより、上昇限度まで上昇するとストップし、その後は、弾性手段71,71(圧縮バネ)の力によって粘着ロール20の回転支持部21のみが上昇し、粘着ロール20外周面とラバーロール30外周面とは離間する。この機能は、粘着ロールクリーニング装置の非使用状態において、粘着ロール20外周面とラバーロール30外周面とを接触させておくことによる、両者が強固な接着状態となることを防止するものである。
次に、駆動手段50の詳細構成を図5により説明する。この駆動手段50は、スタンド52によって装置本体10に固定されており、手動により粘着ロール20の上下駆動を達成する構成となっている。本発明においては、手動にした点を特徴としているものであるが、この駆動手段50を、手動に変えてエアーシリンダや電動駆動手段に変更することはここでは説明しないが、当業者であれば特に発明力を要せずに変更は可能なものである。
この駆動手段50を手動により駆動する際には、アーム51を手で握って操作する。アーム51には第1のトグルA53が設けられており、トグルA53は第2のトグルB54と枢軸55によって枢支されてトグル機構を構成している。アーム51と第1のAトグル53は一体的に固着されており、アーム51を操作すると、枢軸56を中心にトグルA53を回動することができる。第2のトグルB54はトグルA53に対して、枢軸55によって枢支されているので、図5の状態(図2の状態も同じ状態である)から、第1のトグルA53が枢軸56を中心に回動すると、第2のトグルB54は、他端部が枢軸57によって枢支されているので、枢軸57の周りに回動しながら、枢軸55の上昇に伴って図1の状態まで上昇運動させられる。これにより、アーム51は真上まで回動させられ、それによって第1のトグルA53は直立し、第2のトグルB54は引き上げられ、それによって上下駆動部材58が上昇させられ、上下駆動プレート40が上昇する。これに伴って、粘着ロール20が上昇し、粘着ロールクリーニング装置は非使用状態(図1の状態)とされる。
図6には、本発明の粘着ロールクリーニング装置を、対象設備の適宜位置に取り付け取り外し自在に装着するためのマグネットスタンド80の概観を示す。マグネットスタンド80は、前述のとおりに従来周知のものであり詳細は説明しないが、カネテック株式会社製のマグネットベースMB04−04の前述のホームページには『[用途] 磁力がON/OFFできる切換式のマグネットベースとして広く利用できます。機種的にはミニサイズで、ネジ穴に治具を取付けたり、若干の手を加えたりして、機器の仮付脚やセンサー、レーザーの基台などに使用されています。[特長] 切換レバーで着脱が簡単です。コンパクトサイズにもかかわらず、強力な磁力を発揮します。防滴、耐油構造です。』とした記載がある。
本発明の粘着ロールクリーニング装置においては、マグネットスタンド80,80は、門形の装置本体10の両側に設けられており、レバー81を90度回転させることにより、粘着ロールクリーニング装置を対象設備の適宜位置に設置するべく磁力をON/OFFすることが可能なものである。このように、本発明の粘着ロールクリーニング装置においては吸着磁力をON/OFFできるマグネットスタンド80,80を装置本体10の両側に設けたことにより、本発明の粘着ロールクリーニング装置を対象設備の適宜位置に自由に装着することができる。勿論、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、このマグネットスタンド80の構造に発明を依存しているものではないが、その個数に発明を見出しているものでもない。つまり、マグネットスタンド80をいくつ備えるかは、対象設備のどのような位置に本発明の粘着ロールクリーニング装置を設置するかにかかっているものである。従って、場合によっては1個で間に合う場合もあれば、搬送コンベアの始端部或いは終端部に設置するために3個が適当な場合もあり、より大きな力を必要とするために4個が妥当な場合もある。
本発明においては、その詳細を図示することはしないが、駆動手段50の駆動レバーのストロークを、対象設備で搬送されるクリーニング対象物の厚み、或いは使用に伴って剥離していく粘着ロールの細り等により、適した長さに調節可能とするために、上下駆動部材58においてストローク調整ネジ59を設けることも可能である(図5)。ストローク調整ネジ59を回転させることにより上下駆動部材58にねじ込まれている螺子46が出没する。そのストロークにおいては、下死点にて、対象設備で搬送されるクリーニング対象物が破損しないことが目安となる。もし、手動ではなく、エアーシリンダを用いる場合にはレギュレータによりエアーの圧力を調整することになる。また、粘着ロール20の粘着力は所定の接触圧を得るためのバネ45によって達成されている。
本発明の粘着ロールクリーニング装置に用いられる粘着ロール20は、図7(A)に示すように、片面が粘着面を構成するウエブ状のシートを円筒コアに巻き上げた円筒状粘着ロール22であり、従来周知のものである。この円筒状粘着ロール22は、回転軸の両端部近傍に夫々設けた左右のロールアジャスタ25,25によって保持される。このロールアジャスタ25は2重筒構造を成しており、中央筒が回転軸27を受けるボスを成し、外側の筒が円筒状粘着ロール22の両端部を弾性的に係止する弾性チャックを成している。これにより、円筒状粘着ロール22を新規に装着する場合は、回転軸27の左右方向の一方から挿入することによって、円筒状粘着ロール22が左右ロールアジャスタ25,25を通過する際には、弾性チャックが少し径を縮めて通過させ、円筒状粘着ロールの端部に至った際には、弾性チャックの爪28部分が円筒状粘着ロールの端縁部を掴むことにより(図7(B))、該円筒状粘着ロール22を回転軸の所定位置に保持することができるものである。この場合、円筒状粘着ロール22は、回転軸27の左右方向どちらからでも、挿入可能である。
また、本発明の粘着ロールクリーニング装置は、図8(A)乃至(C)に、より詳細に示すように、その未使用時において、粘着ロール20がラバーロール30と離間している際に、その円筒状粘着ロール22をその軸線方向に沿って一定長さ移動可能に固定される構成を備えるものである。つまり、円筒状粘着ロール22(図7にも示す如く、通常は、粘着シートの巻きカセット)は左右のロールアジャスタ25,25によって、その両端部が軸支されておいる。そこで、その支持軸27の外周部には複数のV溝28,28,28を形成しておき、それに対してロールアジャスタ25の外側から小径のスプリングプランジャ36を挿入できる構成としてある。(図7に示す実施例においては、機能的には同一であるが、より簡単な構成の捻じ込み式のプランジャ29を備える構成である。)これにより、スプリングプランジャ36を挿入するV溝28の位置を選択することにより、円筒状粘着ロール22の軸線方向の取り付け位置を移動させることができる。図8(B)は、複数のV溝28の内、真ん中のV溝28を選んだ状態を示している。スプリングプランジャ36の詳細は、図8(C)に示されており、ロールアジャスタ25に形成された小孔内にねじ込んで挿入されており、先端部には小球34が脱落しない程度の径の開口孔が形成された円筒部37を有している。小球34は、円筒部37内においてコイルスプリング38によって小径の開口孔に押し当てられ、一部の球面を外に出している。コイルスプリング38は閉止部材39によって円筒部37内に係止されている。
さらにこの他の構成は、特に図示はしないが、具体的には、粘着シートの巻きカセットを保持するホルダーを巻きカセットの軸線方向に沿って移動・調節できるように調節ネジ機構を嵌め込んでも良いし、軸線方向に所定厚みのスペーサを嵌め込んで、粘着ロール20の幅方向の支持位置を変更するように構成しても良い。
以上のような粘着ロール20の構成により、粘着ロール20を新規に装着或いは交換する場合には、粘着ロール20の回転軸27を固定具23から挟持している弾性力に抗して取り外し、一方のロールアジャスタ25(例えば右側)を少しすぼめて、円筒状粘着ロール22を他方のロールアジャスタ25(例えば左側)方向から抜き取る。新しい円筒状粘着ロール22の装着はこれと反対の操作を行えば良い。
このような円筒状粘着ロール22は市販品であり、一般的には規格寸法により販売されている。例えば、300mm幅のロールを使用した場合に、本発明の搬送物表面の粘着ロールクリーニング装置を対象とする設備に適用しようとすると、半分の幅のロールで十分な場合がある。このような場合には、円筒状粘着ロール22全面が有効に使用されずにムダに粘着紙を廃棄することにも繋がる。このような場合に対応するための実施例として、個別には図示しないが図8(B)の複数のV溝28を支持軸27の略全長に渡って形成しておくことにより、300mm幅のロールを半分に切断し、両端にロールアジャスタ25を装着させ、支持軸27に挿入して適した位置に固定して使用すること可能である。この場合に、ラバーロール30は変更せずとも汎用性を維持することができる。このような手法により、粘着ロールのムダが大幅に削減できる。
つまり、従来品は、例えば、規定巾(300mm等)のコンベアに対し、固定巾枠の本体枠に固定巾の粘着ロール(300mm等)のセットであり、それに合った寸法の本体枠を設置し、規定巾(300mm等)の粘着ロールを設けるものであった。それに対して本発明では、規定巾(300mm等)のコンベアに対して規定巾(300mm等)以外のワーク寸法に合わせて、規定巾の粘着ロールを適宜切断して装着可能なものである。
以上、本発明をその実施例に基づいて説明したが、特に実施例として説明した長尺の材料或いは搬送物以外にも、転写印刷ロールや圧延ロール或いは微細穴打ち抜きロール等の除塵が必要な回転機器に対しても広く適用可能であり、これ等は、除塵する対象物を変更するだけであり、当業者であれば以上に説明した本発明の技術的思想の範囲内で容易に適用可能なものである。
以下、本発明の粘着ロールクリーニング装置によってのクリーニング方法を使用状態に沿って説明する。説明の必要もないが、粘着ロールクリーニング装置を使用するには、本発明の粘着ロールクリーニング装置を、対象設備のどの箇所に設置するのが適当であるかを決定しておく必要がある。
1.対象設備のラインが停止している状態で、本発明の粘着ロールクリーニング装置を、対象設備の望ましい設置位置に設置する。その際、駆動手段50のアーム51が直立して装置が非使用状態であることを確認する。同時に、マグネットスタンド80のレバー81がOFF状態であることを確認する。更には、粘着ロール20とラバーロール30とが所定位置にしっかりと押し込まれていることを確認する。
2.ラバーロール30の上昇時(図1:粘着ロールクリーニング装置の非使用状態時)に、ラバーロール30の下の隙間に被処理材料(クリーニング対象材料)である長尺材料又は製品の通過をセットする。
3.マグネットスタンド80のレバー81をON操作して磁力を発生させ、粘着ロールクリーニング装置を対象設備の所定位置に強固に固定する。
3.粘着ロールクリーニング装置の駆動手段50のアーム51(非使用状態では直立している)を下方に倒す方向に操作することにより、トグル機構を介して、上下駆動プレート40を下降させ、その上下駆動プレート40によって粘着ロール20を下降させ、粘着ロール20の表面をラバーロール30の表面に圧接させる。
4.更に、アーム51の下降操作を続けることにより、上下駆動プレート40を更に下降され、ラバーロール30は、粘着ロール20の下降に従って更に下降させられる。このとき、粘着ロール20の表面はラバーロール30の表面に圧接された状態であるので、最終的には、ラバーロール30表面が除塵対象の長尺の材料又は製品表面に対して所定圧力で圧接される。
5.この際、粘着ロール20の回転支持部21とラバーロール30の回転支持部31の間には反発力を発生する弾性手段71,71(圧縮バネ)が設けられていることにより、上記の各ロール20,30を駆動手段50により下降移動させるためには、粘着ロール20の下降時には弾性手段71,71の圧縮ばね圧の抗力を超える力が必要があり、次の段階のラバーロール30を共に下降させるためには、上記の力に弾性手段72の引張りバネ圧の抗力を加えた力を超える必要がある。
6.クリーニング作業終了後においては、粘着ロールクリーニング装置の上部の駆動手段50のレバー51を上方に立ち上げ操作をすることで、トグル機構を介して上下駆動プレート40が上昇され、各弾性手段71及び72のバネ力が開放されることにより、粘着ロール20及び共にラバーロール30が共に弾性手段72の引張りバネ力で戻される。この間も、弾性手段71,71によって、粘着ロール20の回転支持部21とラバーロール30の回転支持部31の間には反発力が作用している。更に、レバー51を上昇させる操作をすると、最初の段階では、両ローラ20,30は相互に圧接状態を保って上昇するが、ラバーロール30の回転支持部31が所定位置に設けられたストッパに到達して停止する。
7.上記6の状況で、ラバーロール30の上昇停止後は、弾性手段71,71の圧縮バネ力(粘着ロール20の回転支持部21とラバーロール30の回転支持部31の間には反発力)により、ラバーロール30と粘着ロール20との間に離間力が働き、粘着ロール20のみが上昇を続けて所定の位置に到達すると(ラバーロール30との所定の隙間を形成され)粘着ロール20も停止する(弾性手段71の上限位置)。
8.その後は、更に戻りバネの作用にてトグル機構のトグルレバーは無負荷で上昇する構成とすることは可能である。
図8には、本発明の粘着ロールクリーニング装置を、シール印刷のコンベアラインに適用した例を示す。
10 装置本体
20 粘着ロール
30 ラバーロール
40 上下駆動プレート
50 駆動手段
71,72 弾性手段
80 マグネットスタンド

Claims (6)

  1. 搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング装置であって、前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、
    前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置し、前記粘着ロールは前記ラバーロールと略平行に配置し、
    前記ラバーロールの回転支持部と前記粘着ロールの回転支持部との間には両者を引き離す方向に励起されている弾性手段を備え、更に前記ラバーロールの回転支持部には該回転支持部を前記粘着ロールに向けて引き上げる方向に励起されている弾性手段を備え、前記粘着ロールの回転支持部に対しては該粘着ロールを前記ラバーロールに向けて下降せしめる駆動手段を備え、
    当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、前記駆動手段を引き上げることにより、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間が形成され、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態が維持され、
    当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記駆動手段を下降させることにより、前記粘着ロールの回転支持部を上方に励起する前記弾性手段に抗して下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接して、その表面より塵埃を付着させて捕集することを特徴とする粘着ロールクリーニング装置。
  2. 前記ラバーロールの回転支持部は、所定高さ以上は上昇しないように支承位置が規制されていることを特徴とする請求項1記載の粘着ロールクリーニング装置。
  3. 搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング装置であって、装置本体には前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、
    前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置し、前記粘着ロールは前記ラバーロールと略平行に配置し、
    当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、駆動手段を引き上げることにより、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間が形成され、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態が維持され、
    当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記駆動手段を下降させることにより、前記粘着ロールの回転支持部を上方に励起する前記弾性手段に抗して下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接してその表面より塵埃を付着させて捕集し、前記ラバーロールに付着した塵等は圧接した粘着ロールに転着させ、
    前記装置本体は複数のマグネットスタンドにより、対象設備の設備ラインの自由な位置に取り付け取り外し自在に固定できるように構成したことを特徴とする粘着ロールクリーニング装置。
  4. 前記駆動手段は、トグルリンク機構から構成され、操作アームを操作することによって上下駆動プレートを上下させることにより、該上下駆動プレートに取り付けられた前記粘着ロールの回転支持部を上昇・下降させることを特徴とする請求項1又は3記載の粘着ロールクリーニング装置。
  5. 前記粘着ロールクリーニング装置の未使用時において、前記粘着ロールが前記ラバーロールと離間している際には、前記粘着ロールは、その軸線方向に沿って一定長さ移動可能に固定されていることを特徴とする請求項1又は3記載の粘着ロールクリーニング装置。
  6. 粘着ロールクリーニング装置によって搬送される材料又は製品表面に付着した塵埃をクリーニングする粘着ロールクリーニング方法であって、
    装置本体には前記搬送される材料又は製品表面に対向して配置され独立して回転可能に支持されたラバーロールと、該ラバーロールに併設され独立して回転可能に支持された粘着ロールとを備え、前記ラバーロールは塵埃をクリーニングする対象の材料又は製品表面側に配置しておき、
    当該粘着ロールクリーニング装置の未使用時には、前記ラバーロールと前記粘着ロールの間は隙間を形成し、且つ、前記ラバーロールはクリーニングすべき材料又は製品表面からは離れた状態を維持しておき、
    当該粘着ロールクリーニング装置の使用時には、前記粘着ロールの回転支持部を下降せしめ、前記粘着ロールが前記ラバーロールに圧接し、更に、前記ラバーロールが前記搬送される材料又は製品表面に圧接してその表面より塵埃を付着させて一旦捕集し、前記ラバーロールに付着した塵等を、それに圧接した粘着ロールに粘着させて転着除去することを特徴とする粘着ロールクリーニング方法。
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