JP5865374B2 - B型ランチビオティックの点滴用製剤 - Google Patents
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Description
B型ランチビオティックまたはその塩(例えば塩)と、
糖アルコール(例えばグリセリン)および/または糖類および任意で緩衝液を含む等張水溶液と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的液体製剤であって、点滴または直接注射用の最終製剤が裸眼で観察される際に微粒子を含まない、製剤
が提供される。
B型ランチビオティックまたはその塩(例えば塩)と、
糖アルコール(例えばグリセリン)および/または糖類および任意で緩衝液を含む等張水溶液と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的液体コロイド製剤であって、点滴または直接注射用の最終製剤が裸眼で観察される際に微粒子を含まない、製剤
が提供される。
[本発明1001]
B型ランチビオティックまたはその塩と、
グリセリンなどの糖アルコールおよび/または糖類および任意で緩衝液を含む等張水溶液と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的液体コロイド製剤であって、点滴または直接注射用の最終製剤が可視微粒子を含まない、製剤。
[本発明1002]
B型ランチビオティックまたは薬学的に許容されるその塩が式(I)を有する、本発明1001の製剤:
R 1 は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
R 2 は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Xは、結合またはアミノ酸残基であり;
R 3 は、HまたはC 1〜6 アルキルであり;
R 4 は、H、C 1〜6 アルキル、-R A -L-Ar 1 であり、あるいは
R 3 は、R 4 、およびそれらが結合している窒素と一緒になって、N、OまたはSより選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよい5員または6員複素環基を形成し、該複素環基はYAr 1 で置換され;
R A は、結合、-C 0〜9 アルキルC 6〜10 アリール、-C 0〜9 アルキルC 5〜11 ヘテロアリール、-C 1〜9 ヘテロアルキルC 5〜11 ヘテロアリール、-C 0〜9 アルキルC 3〜6 シクロアルキル、-C 1〜9 ヘテロアルキルC 5〜11 複素環または-C 0〜9 アルキルC 5〜11 複素環であり;
Lは、1個または複数個の炭素がN、OまたはSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC 0〜15 アルキル鎖であって、1個または複数個のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり、但しヘテロ原子は-NR 3 R 4 基のNに直接結合せず;
Yは、1個または複数個の炭素がN、OまたはSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC 0〜15 アルキル鎖であって、1個または複数個(例えば1個または2個)のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり;
Ar 1 は、1個もしくは2個のNO 2 基または1〜5個、例えば2個、3個もしくは4個のハロゲン基または1個もしくは2個のC 1〜3 ハロアルキル基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルであり;
R 5 は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Zは、H、C 1〜6 アルキル、アミノ酸残基であり;
pは0または1であり;
断片:
は、
または後者のE異性体である。
[本発明1003]
断片:
が
である、本発明1002の製剤。
[本発明1004]
ZがHまたはalaである、本発明1002または1003の製剤。
[本発明1005]
ZがHである、本発明1004の製剤。
[本発明1006]
Ar 1 が、1個もしくは2個のNO 2 基または1〜5個、例えば2個、3個もしくは4個のハロゲン基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルである、本発明1002〜1005のいずれかの製剤。
[本発明1007]
化合物が式(II)の化合物である、本発明1002〜1006のいずれかの製剤:
式中、Z、R 1 、R 2 、p、YAr 1 およびpは式(I)の化合物について上記定義の通りである。
[本発明1008]
YがC 0 である、本発明1002〜1007のいずれかの製剤。
[本発明1009]
Yが-CH 2 -である、本発明1002〜1007のいずれかの製剤。
[本発明1010]
Yが、1個または複数個の炭素(例えば1個、2個または3個)がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよいC 2〜12 アルキル鎖であり、該鎖が1個または複数個(例えば1個または2個)のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい、本発明1002〜1007のいずれかの製剤。
[本発明1011]
Yが-CH 2 CH 2 NHC(O)-、-CH 2 CH 2 CH 2 NHC(O)-または-CH 2 CH 2 NHCH 2 -である、本発明1010の製剤。
[本発明1012]
化合物が式(III)の化合物である、本発明1002〜1006のいずれかの製剤:
式中、R 1 、R 2 、R 3 、p、Z、LおよびAr 1 は式(II)の化合物について上記定義の通りである。
[本発明1013]
製剤またはその濃縮製剤が0.2μmフィルターを通じて濾過されうる、本発明1001〜1012のいずれかの製剤。
[本発明1014]
製剤またはその濃縮製剤がコロイド状である、本発明1001〜1013のいずれかの製剤。
[本発明1015]
製剤または濃縮製剤が、光がそれを通過する際にティンダル散乱光を発生させる、本発明1001〜1014のいずれかの製剤。
[本発明1016]
点滴による投与のための、本発明1001〜1015のいずれかの製剤。
[本発明1017]
直接注射のための、本発明1001〜1015のいずれかの製剤。
[本発明1018]
B型ランチビオティックの濃度が約20mg/mLである、本発明1016および1017のいずれかの製剤。
[本発明1019]
B型ランチビオティックがデオキシアクタガルジンB (3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドである、本発明1001〜1018のいずれかの製剤。
[本発明1020]
B型ランチビオティックがN-メチルグルカミン塩の形態である、本発明1019の製剤。
[本発明1021]
本発明1001〜1020のいずれかで定義された製剤の液体濃縮製剤。
[本発明1022]
B型ランチビオティックが濃度約50mg/mLで存在する、本発明1021の液体濃縮製剤。
[本発明1023]
B型ランチビオティックまたはその塩と、緩衝液またはHClとを含む、本発明1001〜1022のいずれかの製剤に再構成される液体濃縮製剤。
[本発明1024]
B型ランチビオティックが濃度30〜60mg/mL、例えば50mg/mLである、本発明1023の液体濃縮製剤。
[本発明1025]
本発明1001〜1024のいずれかで定義された製剤の凍結乾燥組成物。
[本発明1026]
処置における使用のための、本発明1001〜1020のいずれかの製剤。
[本発明1027]
細菌感染症の処置における使用のための、本発明1026の製剤。
[本発明1028]
処置が黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)による感染症の処置である、処置における使用のための、本発明1027の製剤。
[本発明1029]
黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性である、処置における使用のための、本発明1028の製剤。
[本発明1030]
処置における使用のための、本発明1021〜1024のいずれかの液体濃縮製剤。
[本発明1031]
細菌感染症の処置における使用のための、本発明1028の濃縮製剤。
[本発明1032]
処置が黄色ブドウ球菌による感染症の処置である、処置における使用のための、本発明1031の濃縮製剤。
[本発明1033]
黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性である、処置における使用のための、本発明1032の濃縮製剤。
[本発明1034]
本発明1001〜1020のいずれかの製剤の治療有効量を投与する段階を含む、患者を処置する方法。
[本発明1035]
処置が細菌感染症の処置である、本発明1034の患者を処置する方法。
[本発明1036]
処置が黄色ブドウ球菌による感染症の処置である、本発明1035の患者を処置する方法。
[本発明1037]
黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性である、本発明1036の患者を処置する方法。
B型ランチビオティックまたはその塩(例えば塩)と、
糖アルコール(例えばグリセリン)および/または糖類および任意で緩衝液を含む等張水溶液と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的液体コロイド製剤であって、該製剤またはその濃縮製剤が0.2μmフィルターを通じて濾過されうるものであり、点滴または直接注射用の最終製剤が裸眼で観察される際に微粒子を含まない、製剤
が提供される。
B型ランチビオティック塩と、
グリセリンなどの糖アルコールおよび/または糖類および任意で緩衝液を含む等張水溶液と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的コロイド製剤であって、コロイド製剤が、200nm未満の平均粒径を有する微粒子またはゾルの相を含む、製剤
が提供される。
コロイド懸濁液などの薬学的コロイド製剤は、安定でありかつ滅菌可能であるという条件でヒトへの点滴に許容され、例えば0.2μmフィルターを通じて濾過することで後者を実行することができる。これらのフィルターは、病原体が通過することを妨げるほど十分に小さく、したがって、無菌的に製造されていない製剤を、ヒトまたは動物への非経口投与に適したものとするために使用することができる。
「すべての非経口製剤の各最終容器は、その内容物中の観察可能な異質粒子状物質(以下『可視微粒子』と呼ぶ)の存在について可能な限り検査されるものとする。検査プロセスは、すべての非経口製剤のあらゆるロットが可視微粒子を本質的に含まないことを確実にするように設計および限定されるものとする。検査プロセスの限定は、製造または充填プロセスから発する種類の可視範囲内の微粒子に関して行われるものとする。その内容物が可視微粒子の証拠を示すあらゆる容器を不合格とする。『本質的に含まない』という用語は、非経口製品の開発および製造における比較的困難な課題の1つを表すものであり、『本質的に含まない』が何を意味するかに関する定量的で科学的に擁護可能な定義を開発することが引き続き必要である。上記の文章は、『本質的に含まない』という用語を導入することに加えて、非経口製剤の視覚的検査に関する大部分の刊行された科学文献および指針案の視点を反映する言い回しを含む。すなわち、それは製造環境における視覚的検査に重点を置いており、主要な関心は個々のバイアル、カートリッジまたはシリンジについて妥当な合格/不合格の決定を行うことにある。製品開発環境における視覚的検査は製造における視覚的検査と異なることがある」。
例えば本明細書に記載の濃度、例えば50mg/mLのB型ランチビオティックまたはその塩(例えば塩)と、
3〜10%w/wまたはw/v(例えば4〜6%)のマンニトール、ソルビトール、グルコースまたはその組み合わせと、
任意で1〜3%w/wまたはw/vのグリセリンと、
緩衝液またはHClとを含み、
濃縮製剤は、等張液を得るための注射用水による希釈に好適である。
例えば本明細書に記載の濃度、例えば50mg/mLのB型ランチビオティックまたはその塩(例えば塩)と、
任意で1〜3%w/wまたはw/vのグリセリンと、
緩衝液またはHClとを含み、
濃縮製剤は、等張液を得るためのグルコース、マンニトール、ソルビトールまたはその組み合わせの溶液による希釈に好適である。
2.6%w/wグリセリン、および/あるいは
5%w/wマンニトール、または
5〜5.5%w/wソルビトール(5%w/w無水ソルビトールもしくは5.5%w/wソルビトール半水和物)、または
9%w/wスクロースを含む。
R1は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
R2は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Xは、結合またはアミノ酸残基であり;
R3は、H、-(CH2)n-NR6R7またはC1〜6アルキルであり;
R4は、H、C1〜6アルキル、-(CH2)nNR6R7、-RA-L-Ar1であり、あるいは
R3は、R4およびそれらが結合している窒素と一緒になって、N、OまたはSより選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよい5員または6員複素環基を形成し、ピペラジンなどの該複素環基は、
C1〜4アルキル、
C5〜7シクロアルキル、
ピリジニル、
-(CH2)mNR8R9、
C1〜4アルキルで置換されていてもよい、例えば窒素上で置換されていてもよいピペリジニル、
クロロ、ブロモ、ニトロ、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルコキシより独立して選択される1個または2個の置換基によって環上で置換されていてもよいベンジル、
YAr1
より独立して選択される1個または2個の基で置換されていてもよく;
RAは結合、-C0〜9アルキルC6〜10アリール、-C0〜9アルキルC5〜11ヘテロアリール、-C1〜9ヘテロアルキルC5〜11ヘテロアリール、-C0〜9アルキルC3〜6シクロアルキル、-C1〜9ヘテロアルキルC5〜11複素環または-C0〜9アルキルC5〜11複素環であり;
Lは、1個または複数個の炭素がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC0〜15アルキル鎖であって、1個または複数個のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり、但しヘテロ原子は-NR3R4基のNに直接結合せず;
Yは、1個または複数個の炭素がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC0〜15アルキル鎖であって、1個または複数個(例えば1個または2個)のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり;
Ar1は、1個もしくは2個のNO2基または1〜5個、例えば2個、3個もしくは4個のハロゲン基または1個もしくは2個のC1〜3ハロアルキル基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルであり;
R5は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
R6は、HまたはC1〜6アルキルであり;
R7は、HまたはC1〜6アルキルであり;
R6は、R7およびそれらが結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSより選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよい5員または6員複素環基を形成し、該複素環基は、
C1〜4アルキル、
C5〜7シクロアルキル、
ピリジニル、
-(CH2)mNR8R9、
C1〜4アルキルで置換されていてもよい、例えば窒素上で置換されていてもよいピペリジニル、
クロロ、ブロモ、ニトロ、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルコキシより独立して選択される1個または2個の置換基によって環上で置換されていてもよいベンジル、
YAr1
より独立して選択される1個または2個の基で置換されていてもよく;
R8は、HまたはC1〜6アルキルであり;
R9は、HまたはC1〜6アルキルであり;
Zは、H、C1〜6アルキルまたはアミノ酸残基であり;
nは2〜12であり;
mは1〜8であり;
pは0または1であり;
断片:
は、
または後者のE異性体である。
R1は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
R2は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Xは結合またはアミノ酸残基であり;
R3は、HまたはC1〜6アルキルであり;
R4は、H、C1〜6アルキル、-RA-L-Ar1であり、あるいは
R3は、R4、およびそれらが結合している窒素と一緒になって、N、OおよびSより選択されるさらなるヘテロ原子を含んでもよい5員または6員複素環基を形成し、該複素環基はYAr1で置換され;
RAは、結合、-C0〜9アルキルC6〜10アリール、-C0〜9アルキルC5〜11ヘテロアリール、-C1〜9ヘテロアルキルC5〜11ヘテロアリール、-C0〜9アルキルC3〜6シクロアルキル、-C1〜9ヘテロアルキルC5〜11複素環または-C0〜9アルキルC5〜11複素環であり;
Lは、1個または複数個の炭素がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC0〜15アルキル鎖であって、1個または複数個のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり、但しヘテロ原子は-NR3R4基のNに直接結合せず;
Yは、1個または複数個の炭素がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC0〜15アルキル鎖であって、1個または複数個(例えば1個または2個)のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり;
Ar1は、1個もしくは2個のNO2基または1〜5個、例えば2個、3個もしくは4個のハロゲン基または1個もしくは2個のC1〜3ハロアルキル基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルであり;
R5は、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Zは、H、C1〜6アルキルまたはアミノ酸残基であり;
pは0または1であり;
断片:
は、
または後者のE異性体である。
一態様では、ZがHまたはAlaである、項1記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、ZがHである、項1または2記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Ar1が、1個もしくは2個のNO2基または1〜5個、例えば2個、3個もしくは4個のハロゲン基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルである、項1〜3のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、YがC0である、項1〜5のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Yが-CH2-である、項1〜5のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Yが、1個または複数個の炭素(例えば1個、2個または3個)がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよいC2〜12アルキル鎖であって、1個または複数個(例えば1個または2個)のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖である、項1〜5のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Yが-CH2CH2NHC(O)-、-CH2CH2CH2NHC(O)-または-CH2CH2NHCH2-である、項7記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、式(III)の化合物である、項1〜4のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される:
式中、R1、R2、R3、p、Z、LおよびAr1は式(I)の化合物について上記定義の通りである。
一態様では、R3がHである、項1〜9のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Ar1がジ-ニトロフェニルまたはジ-ハロフェニルである、項1〜10のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Ar1が3,5-ジ-クロロフェニル、3,4-ジ-クロロフェニル、2,4-ジ-クロロフェニル、3,5-ジ-フルオロフェニル、3,4-ジ-フルオロフェニルまたは2,4-ジ-フルオロフェニルより選択される、項11記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Ar1が3,5-ジ-ニトロフェニル、3,4-ジ-ニトロフェニルまたは2,4-ジ-ニトロフェニルより選択される、項11記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、LがC0である、項1〜4および10〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Lが、1個または複数個、例えば1個の炭素がO、NおよびSより選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC1〜9アルキル鎖である、項1〜4および10〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Lが直鎖状アルキル鎖である、項15記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、LがCH2である、項10〜13および16のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Lが-(CH2)iNH(CH2)jであり、iが1〜12の整数であり、jが0または1である、項1〜4および10〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、-(CH2)2NHCH2-、-(CH2)3NHCH2-、-(CH2)4NHCH2-、-(CH2)5NHCH2-、-(CH2)6NHCH2-、-(CH2)7NHCH2-および-(CH2)8NHCH2-より選択される、項18記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、Lが、1個または2個の炭素がN、OおよびSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状のC1〜15アルキル鎖であって、1個または2個のオキソ基で置換されていてもよい鎖である、項1〜4および10〜13のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、-(CH2)3NHCO-、-(CH2)3NH(CH2)3NHCH2-および-(CH2)7NHSO2-より選択される、項20記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、R1がValまたはIleである、項1〜21のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、R2がLeuまたはValである、項1〜22のいずれか一項記載の式(I)の化合物が提供される。
一態様では、以下を含むかまたは以下からなる群より選択される化合物が提供される:
デオキシアクタガルジンB (3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
アクタガルジン (3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB 19-[4-(4'-ニトロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB 19-[4-(4'-クロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [2,4-ジクロロベンジルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-(3',5'-ジクロロベンジル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-(2'-フルオロ-4'-ブロモベンジル)-ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-(4'-ニトロベンジル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-ブロモベンジルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-(3',4'-ジクロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [3-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-1-プロピルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [7-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-1-ヘプチルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [4-(2'-(3'',5''-ジクロロベンジルアミノ)エチル)-ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [1-(4-クロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (2,4-ジフルオロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB 19-[4-(2'-(3'',5''-ジニトロベンズアミド)-エチル)-ピペラジン]モノカルボキサミド;
V15Fアクタガルジン (3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [3-(3',5'-ジクロロベンズアミド)-プロピルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB 19-[4-(3',5'-ジクロロベンジルアミノメチル)-ベンジル]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [3-(3'-(3'',5''-ジクロロベンジルアミノ)-プロピルアミノ)プロピルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (2,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (3,4-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (2-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (3-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (4-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB (2,6-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [6-(2',4',6'-トリクロロベンゼンスルホンアミド)-ヘキシルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [5-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ペンチルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [2-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)エチルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [6-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ヘキシルアミン]モノカルボキサミド
デオキシアクタガルジンB [8-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-オクチルアミン]モノカルボキサミド
デオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2'',4''-ジクロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2''-ニトロ-4''-クロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2'',4''-ジクロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミド; および
デオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2''-ニトロ-4''-クロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミド。
一態様では、式(IV)の化合物または薬学的に許容されるその塩が提供される:
式中、
-X1-X2-は-Leu-Val-であり;
-Y-は-S-であり;
Zはアミノ酸または-NH2のいずれかであり、後者はAlaの1位におけるN末端であり;
Rは-OHまたは-NR3R4であり、R3およびR4は独立して
(i) 水素;
(ii) 式-(CH2)n-NR6R7の基であり、式中、nは2〜8の整数であり、R6およびR7は独立して水素またはC1〜4アルキルであり、あるいはR6およびR7は一緒になって-(CH2)3-、-(CH2)4-、(CH2)2-O-(CH2)2-、-(CH2)2-S-(CH2)2または-(CH2)5-基となり; あるいは、
R3およびR4は隣接する窒素原子と一緒になってピペラジン部分となり、ピペラジン部分は4位において以下より選択される置換基で置換されていてもよい:
(a) C1〜4アルキル;
(b) C5〜7シクロアルキル;
(c) ピリジル;
(d) pが1〜8の整数であり、R5およびR6が独立して水素またはC1〜4アルキルである、-(CH2)n-NR6R7;
(e) ピペリジニル;
(f) C1〜4アルキルであるN-置換基を有する置換ピペリジニル;
(g) ベンジル; ならびに
(h) フェニル部分がクロロ、ブロモ、ニトロ、C1〜4アルキルおよびC1〜4アルコキシより選択される1個または2個の置換基を有する置換ベンジル。
一態様では、Zがアミノ酸である、項25記載の式(IV)の化合物が提供される。
一態様では、アミノ酸がAlaである、項26記載の式(IV)の化合物が提供される。
一態様では、Zが-NH2である、項25記載の式(IV)の化合物が提供される。
一態様では、RがOHである、項25〜28のいずれか一項記載の式(IV)の化合物が提供される。
一態様では、R1およびR2が独立して以下である、項25〜28のいずれか一項記載の式(IV)の化合物が提供される:
(i) 水素;
(ii) nが2〜8の整数であり、R3およびR4が独立して水素またはC1〜4アルキルである、式-(CH2)n-NR6R7の基。
一態様では、以下からなる群より選択される、式(IV)の化合物が提供される:
デオキシアクタガルジンB N-[3-ジメチルアミノプロピル]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB N-[1-(1-メチル-4-ピペリジニル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB [1-(3-ジメチルアミノプロピル)ピペラジン]モノカルボキサミド;
デオキシアクタガルジンB;
D-Ala(0)デオキシアクタガルジンB;
L-Ile(0)デオキシアクタガルジンB;
L-Val(0)デオキシアクタガルジンB;
L-Phe(0)デオキシアクタガルジンB;
L-Lys(0)デオキシアクタガルジンB; および
L-Trp(0)デオキシアクタガルジンB。
式中、
Aは、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Bは、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Xは-NH(CH2)pNH2であり;
Zは、H、C1〜6アルキルまたはアミノ酸残基であり、特に、
デオキシアクタガルジンB (7-アミノ-1-ヘプチルアミド モノカルボキサミド);
デオキシアクタガルジンB [7-(t-ブトキシカルボニルアミド)-1-ヘプチルアミド モノカルボキサミド];
デオキシアクタガルジンB (2-アミノ-1-エチルアミド モノカルボキサミド)
デオキシアクタガルジンB (3-アミノ-1-プロピルアミド モノカルボキサミド);
デオキシアクタガルジンB (5-アミノ-1-ペンチルアミド モノカルボキサミド);
デオキシアクタガルジンB (9-アミノ-1-ノニルアミド モノカルボキサミド);
デオキシアクタガルジンB (12-アミノ-1-ドデシルアミド モノカルボキサミド)が提供される。
式中、
Aは、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Bは、それが結合している炭素ならびにα-窒素およびα-カルボニルと一緒になってアミノ酸残基となり;
Xは-NH(CH2)pNH2であり;
Zは、H、C1〜6アルキル、アミノ酸残基であり、特に、
アクタガルジン (7-アミノ-1-ヘプチルアミド モノカルボキサミド);
アクタガルジン 1,3-ジアミノプロパン モノカルボキサミド; および
アクタガルジン 1,4-ジアミノブタン モノカルボキサミドが提供される。
B型ランチビオティックの塩と、
任意でグリセリンなどの糖アルコールおよび/または糖類と、
任意で緩衝液と
を含み、0.2μmフィルターを通じて濾過されうる、濃縮製剤
が提供される。
デオキシアクタガルジンB[DAB](200mg)、3,5-ジクロロベンジルアミン(38mg)およびジイソプロピルエチルアミン(35μL)を乾燥ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させた。ベンゾトリアゾール-1-イル-オキシ-トリス-ピロリジノ-ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(PyBOP)(84mg)の乾燥DMF(2mL)溶液を小分けして加えた。反応を分析HPLCで追跡し(表1参照)、出発原料が消費されるまでPyBOPを加えた。
カラム: Zorbax 5μ C18(2) 150 x 4.6 mm
移動相A: 20mMリン酸カリウム緩衝液pH 7.0中30%アセトニトリル
移動相B: 20mMリン酸カリウム緩衝液pH 7.0中65%アセトニトリル
流速: 1mL/分
勾配:
時間0分 100% A 0% B
時間10分 0% A 100% B
時間11分 0% A 100% B
時間11.2分 100% A 0% B
サイクル時間 15分
注入量: 10μL
検出: 210nm
カラム: Zorbax 5μ C18(2) 150 x 4.6 mm
移動相A: 10%アセトニトリル、0.1%ギ酸
移動相B: 90%アセトニトリル、0.1%ギ酸
流速: 1mL/分
勾配:
時間0分 100% A 0% B
時間10分 0% A 100% B
時間11分 0% A 100% B
時間11.1分 100% A 0% B
サイクル時間 15分
注入量: 20μL
質量分析計パラメータ
イオン化 エレクトロスプレー+ve
質量範囲 250〜1500mu
キャピラリー電圧 3.10KV
コーン電圧 40V
スキマーレンズオフセット 5V
イオンエネルギー 1.4V
化合物1について記載の手順に従ってアクタガルジンおよび3,5-ジクロロベンジルアミンよりアクタガルジン(3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率8%。[M+2H]+2の計算値1023.5、実測値1023.7。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-ニトロフェニル-ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB [4-(4'-ニトロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率73%。[M+2H]+2の計算値1031.5、実測値1031.9。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-クロロフェニル-ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB 19-[4-(4'-クロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率95%。[M+2H]+2の計算値1026.0、実測値1026.2。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2,4-ジクロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (2,4-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率86%。[M+2H]+2の計算値1015.5、実測値1015.1。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(3',5'-ジクロロベンジル)ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB [4-(3',5'-ジクロロベンジル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率80%。[M+2H]+2の計算値1050.0、実測値1050.3。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(2'-フルオロ-4'-ブロモベンジル)ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB [4-(2'-フルオロ-4'-ブロモベンジル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率83%。(M+2H)+2の質量計算値1064.5、実測値1063.7。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(4'-ニトロベンジル)ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB 19-[4-(4'-ニトロベンジル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率88%。(M+2H)+2の質量計算値1004.0、実測値1003.6。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-ブロモベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB [4-ブロモベンジルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率92%。(M+2H)+2の質量計算値1021、実測値1022.6。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(3',4'-ジクロロフェニル)ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB [4-(3',4'-ジクロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率33%。[M+2H]+2の計算値1043.0、実測値1043.5。
水素化ホウ素ナトリウム(0.26g)のジクロロメタン懸濁液を酢酸(1.6mL)で処理し、15分間攪拌した。N-Boc-1,3-ジアミノプロパン(0.2g)および3,5-ジクロロベンズアルデヒド(0.61g)のジクロロメタン(10mL)溶液を加え、混合物を室温で20時間攪拌した。次に混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルとの間で分配した。有機溶液を蒸発させ、残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィーで精製して3-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-1N-(t-ブトキシカルボニル)-プロピルアミンを白色固体として得た。
化合物11について記載のようにデオキシアクタガルジンB、N-Boc-1,7-ジアミノヘプタンおよび3,5-ジクロロベンズアルデヒドより調製した。収率35%。[M+2H]+2の計算値1072.0、実測値1073.0。
化合物11について記載のようにデオキシアクタガルジンB、N-(2-アミノエチル)-ピペラジンおよび3,5-ジクロロベンズアルデヒドより調製した。収率15%。[M+2H]+2の計算値1071.5、実測値1072.3。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび1-(4-クロロフェニル)ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB [1-(4-クロロフェニル)ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率21%。[M+H]+の計算値2051、実測値2052.8。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2,4-ジフルオロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (2,4-ジフルオロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率31%。[M+H]+の計算値2000.39、実測値1999.5。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(2'-(3'',5''-ジニトロベンズアミド)-エチル)-ピペラジンよりデオキシアクタガルジンB 19-[4-(2'-(3'',5''-ジニトロベンズアミド)-エチル)-ピペラジン]モノカルボキサミドを調製した。収率20%。
化合物1について記載の手順を利用してV15Fアクタガルジンおよび3,5-ジクロロベンジルアミンよりV15Fアクタガルジン(3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率39%。[M+Na H]+2の計算値1058.5、実測値1059。V15Fアクタガルジンでは、環内のバリン15がフェニルアラニンで代替されている。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび3-(3',5'-ジクロロベンズアミド)-プロピルアミンよりデオキシアクタガルジンB [3-(3',5'-ジクロロベンズアミド)-プロピルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率61%。[M+Na+H]+2の計算値1062、実測値1062。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-(3',5'-ジクロロベンジルアミノメチル)-ベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB 19-[4-(3',5'-ジクロロベンジルアミノメチル)-ベンジル]モノカルボキサミドを調製した。収率37%。[M+2H]+2の計算値1075、実測値1076。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび3-(3'-(3'',5''-ジクロロベンジルアミノ)プロピルアミノ)プロピルアミンよりデオキシアクタガルジンB [3-(3'-(3'',5''-ジクロロベンジルアミノ)-プロピルアミノ)プロピルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率22%。[M+2H]+2の計算値1072.5、実測値1073。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2,5-ジクロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (2,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率57%。[M+Na+H]+2の計算値1026.5、実測値1026.8。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび3,4-ジクロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (3,4-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率41%。[M+Na+H]+2の計算値1026.5、実測値1026.2。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2-クロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (2-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率50%。[M+Na+H]+2の計算値1009.5、実測値1009.6。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび3-クロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (3-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率62%。[M+Na+H]+2の計算値1009.5、実測値1009.4。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび4-クロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (4-クロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率40%。[M+Na+H]+2の計算値1009.5、実測値1009.9。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2,6-ジクロロベンジルアミンよりデオキシアクタガルジンB (2,6-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドを調製した。収率57%。[M+Na+H]+2の計算値1026.5、実測値1026.2。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび6-(2',4',6'-トリクロロベンゼンスルホンアミド)-ヘキシルアミンよりデオキシアクタガルジンB [6-(2',4',6'-トリクロロベンゼンスルホンアミド)-ヘキシルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率73%。[M+2H]+2の計算値2213、実測値2212.8。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび5-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ペンチルアミンよりデオキシアクタガルジンB [5-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ペンチルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率36%。[M+2H]+2の計算値1058.0、実測値1059.0。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび2-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)エチルアミンよりデオキシアクタガルジンB [2-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)エチルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率51%。[M+2H]+2の計算値1037.0、実測値1038.0。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび6-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ヘキシルアミンよりデオキシアクタガルジンB [6-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-ヘキシルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率51%。[M+2H]+2の計算値1065.0、実測値1065.8。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび8-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-オクチルアミンよりデオキシアクタガルジンB [8-(3',5'-ジクロロベンジルアミノ)-オクチルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率63%。[M+2H]+2の計算値1079、実測値1080。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび3-(2'-アミノメチル-4'-(2'',4''-ジクロロフェニル)-フラニル)プロピルアミンよりデオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2'',4''-ジクロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率11%。[M+2H]+2の計算値1077、実測値1079。
化合物1について記載の手順を利用してデオキシアクタガルジンBおよび[3-(2'-アミノメチル-4'-(2''-ニトロ-4''-フェニル)-フラニル)プロピルアミンよりデオキシアクタガルジンB [3-(2'-アミノメチル-4'-(2''-ニトロ-4''-クロロフェニル)-フラニル)プロピルアミン]モノカルボキサミドを調製した。収率11%。[M+2H]+2の計算値1084、実測値1083.5。
カラムクロマトグラフィー後の化合物1を50%メタノール水溶液中N-メチル-D-グルカミン1.2当量で処理した。得られた溶液の蒸発により生成物を白色固体として得た。
化合物1(500mg)をt-ブタノール(250mL)に懸濁させ、すべての固体が溶解するまで懸濁液を45℃で4時間攪拌した。N-メチルグルカミン溶液(1M水溶液、492μL)を加え、混合物をさらに1時間攪拌した。反応混合物を-80℃で瞬間冷凍させた後、材料を終夜凍結乾燥させて実施例1を白色固体(587mg)として得た。
最終製剤としての実施例1の塩の10mg/ml製剤
1mMリン酸カリウムpH 5.0を含有する5%グルコース1mLに実施例1メグルミン塩(10mg)を溶解させた。溶液の最終pHは8.40であった。
最終製剤としての実施例1の塩の10mg/mL製剤
1.5mMリン酸カリウムpH 5.0を含有する5%グルコース1mLに実施例1(10mg)を溶解させた。溶液の最終pHは8.10であった。
最終製剤としての実施例1の塩の製剤
5%ソルビトール2.5mLに実施例1メグルミン塩(30mg)を溶解させた。溶液に100mM HClを、pHが8.4になるまで加えた。次に5%ソルビトールによって最終容量を3mLにして、等張ソルビトール中10mg/ml製剤を得た。
液体濃縮製剤としての実施例1の塩の製剤
5%マンニトール500μLにメグルミン塩としての実施例1 25mgを溶解させることで50mg/mL製剤を調製した。次に、100mM HCl 25μLを加えることで溶液のpHをpH 8.4に調整した。
窒素下で化合物1(17g)をフラスコに加え、そこに9:1 t-BuOH:水(170mL、10体積)を加えた。混合物を28〜29℃に昇温させ、この温度で3時間攪拌した後、溶解を観察した。メグルミン(3.14g、2当量、化合物1の含水量に対して補正)の水(8.2mL、0.5体積)に溶解させた溶液をこれに加えた後、9:1 t-BuOH:水(8.5mL、0.5体積)によるラインすすぎを行った。溶液を28〜29℃で15分間攪拌した後、GF濾紙を通じて濾過した。この後、9:1 t-BuOH:水(2 x 17mL、2 x 1体積)によるラインすすぎを行った。濾液を一緒にし、25〜28℃で減圧濃縮して乾燥泡状物(23.9g)を得た。このうち23.1gを乾燥トレーに移し、水の開放フラスコを含むオーブン中にて40℃で乾燥させてt-BuOH含有量を減少させた。
実施例5に記載の方法と同様の方法を使用して調製した化合物1メグルミン塩(43mg)を25%ソルビトール溶液(872μL)に溶解させて、化合物1濃度50mg/mLの淡黄色溶液を得た。この溶液のpHは8.90であると測定された。次に100mM HClの連続アリコートをpH 8.30が得られるまで加えた(合計40μLの100mM HClを加えた)。次に、この試料を-80℃で凍結させた後、終夜凍結乾燥させて(Edwards R5真空ポンプに取り付けられたChemLab凍結乾燥器を0.25mBar未満で使用)、白色固体を得た。
体重24±2gの6匹の雄CD-1(Crl.)由来マウスの群を使用した。5%ムチンを含有するBHI培地0.5mL中のLD90〜100のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌ATCC 33591(1.1x107 CFU/マウス)をマウスに腹腔内(IP)接種した。実施例1およびバンコマイシンを15% HPβCD/4.4%グルコース/0.5mM KH2PO4(pH 5.0)に溶解させ、1、3、5、10および20mg/Kgの用量を皮下(SC)投与して、細菌チャレンジの0、2および24時間後の時点で動物を試験した。投与量は5mL/Kgとした。死亡率を毎日1回、7日間記録した。各化合物のED50を非線形回帰により決定した。
細菌組織感染症の処置における本発明の化合物のインビボ有効性を、好中球減少性マウス大腿部モデルを使用して評価した。
マウスにおける化合物1のインビボ半減期を、静脈内投与後の様々な時点でのその血漿中濃度の測定により決定した。18匹の7〜9週齢の雄CD-1マウスに、実施例1の15%ヒドロキシル-プロピル-β-シクロデキストリン/4.4%グルコース/1mMリン酸カリウム(pH=7.6)中3.2mg/mL溶液を用量9.3mL/Kgで静脈内投与した。血漿試料を、投与後10、20、30、60、120および240分の時点に各時点で3匹の動物より試料採取することで得た。血漿中の化合物1の濃度をLC-MS定量化により決定した。
Claims (18)
- B型ランチビオティックまたはその塩と;
糖アルコールおよび/または糖類および任意で緩衝液を含み、かつ製剤中の糖類および/または糖アルコール含有量が1〜10%w/wの範囲である等張水溶液と;
含有量が0.5%w/v未満であり、塩化ナトリウムおよび/または塩化カリウムである無機塩と
を含む、点滴または直接注射用のB型ランチビオティックの薬学的液体コロイド製剤であって、500nm未満の平均粒径を有する微粒子またはゾルの相を含み、かつ可視微粒子を含まない、製剤。 - B型ランチビオティックが式(III):
を有するかまたは薬学的に許容されるその塩である、請求項1記載の製剤:
式中、
X1は、アミノ酸残基であり;
X2は、アミノ酸残基であり;
R3は、HまたはC1〜6アルキルであり;
Lは、1個または複数個の炭素がN、OまたはSより独立して選択されるヘテロ原子で代替されていてもよい直鎖状または分岐状のC0〜15アルキル鎖であって、1個または複数個のオキソ基またはニトロ基で置換されていてもよい鎖であり、但しヘテロ原子は-NR 3 -基のNに直接結合せず;
Ar1は、1個もしくは2個のNO2基または1〜5個のハロゲン基または1個もしくは2個のC1〜3ハロアルキル基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルであり;
Zは、H、C1〜6アルキル、アミノ酸残基であり;
pは0または1であり;
断片:
は、
である。 - X1がLeuでありかつX2がValである、またはX1がValでありかつX2がIleである、請求項3記載の製剤。
- ZがHまたはAlaである、請求項2〜4のいずれか一項記載の製剤。
- ZがHである、請求項4記載の製剤。
- Ar1が、1個もしくは2個のNO2基または1〜5個のハロゲン基、あるいはその組み合わせで置換されているフェニルである、請求項2〜6のいずれか一項記載の製剤。
- 製剤またはその濃縮製剤が、
(i)0.2μmフィルターを通じて濾過されうる;および/または
(ii)200nm未満の平均粒径を有する微粒子またはゾルの相を含む;および/または
(iii)光がそれを通過する際にティンダル散乱光を発生させる
請求項1〜7のいずれか一項記載の製剤。 - B型ランチビオティックが一塩基性である、請求項1〜8のいずれか一項記載の製剤。
- B型ランチビオティックがデオキシアクタガルジンB (3,5-ジクロロベンジルアミン)モノカルボキサミドである、請求項1〜9のいずれか一項記載の製剤。
- B型ランチビオティックがN-メチルグルカミン塩の形態である、請求項10記載の製剤。
- 請求項1〜11のいずれか一項で定義された製剤の液体濃縮製剤。
- B型ランチビオティックまたはその塩と、緩衝液またはHClとを含む、請求項1〜11のいずれか一項記載の製剤に再構成される液体濃縮製剤。
- 請求項1〜13のいずれか一項で定義された製剤の凍結乾燥組成物。
- 処置における使用のための、請求項1〜11のいずれか一項記載の製剤または請求項12または13記載の液体濃縮製剤。
- 細菌感染症の処置における使用のための、請求項1〜11のいずれか一項記載の製剤または請求項12または13記載の液体濃縮製剤。
- 処置が黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)による感染症の処置である、処置における使用のための、請求項16記載の製剤または液体濃縮製剤。
- 前記黄色ブドウ球菌がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)である、請求項17記載の製剤または液体濃縮製剤。
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