JP5864383B2 - 電源装置、およびこれを備える画像形成装置 - Google Patents

電源装置、およびこれを備える画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電源装置、およびこれを備える画像形成装置に関する。
従来の電源装置は、駆動周波数に応じて昇圧比が変化する圧電トランスと、この圧電トランスに駆動周波数を入力する圧電トランス駆動回路とを含み、外部電源からの電圧(駆動電圧)が圧電トランスの一次側に印加され、圧電トランスの二次側出力電圧を負荷に印加した。この電源装置において、圧電トランスの一次側には外部電源から一定の電圧(DC24V)が印加されるように構成されているので、圧電トランス駆動回路が圧電トランスの一次側に印加される駆動電圧の駆動周波数によって、圧電トランスの二次側出力電圧が決まっていた。
この圧電トランス駆動回路は、制御部(マイコン)からの交流信号(PWM信号)により制御されて、前記駆動周波数の電圧を発生する。この圧電トランス駆動回路が出力する駆動周波数は、制御部からの交流信号の周波数に基づくものである。
特開2011−50187号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電源装置は、圧電トランスの一次側に印加される駆動電圧が固定されており、二次側出力電圧設定の自由度が少なかった。例えば、特許文献1に記載の電源装置は、転写バイアスのように負荷が軽い場合、圧電トランスの二次側出力電圧による影響が大きく、駆動周波数の分解能が粗い(低い)と制御を行うことができないという問題点があった。
この分解能を高くする方法として、交流信号生成部(電圧制御部)が出力する交流信号の周波数を高くする方法があるが、そのためには、専用の交流信号生成部を設計する必要があった。すなわち、一般的な汎用性の高いマイコンを代わりに用いることができず、電源装置は高価なものとなった。
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであり、圧電トランスの出力電圧を高い分解能で制御することができる電源装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明の電源装置は、負荷に電圧を印加する電源装置であって、第1のパルス信号のデューティ比で可変して直流電圧を発生するDC−DCコンバータと、第2のパルス信号の駆動周波数で前記直流電圧をスイッチングして、一次側交流電圧を発生する一次側回路と、前記駆動周波数に応じて昇圧比を変化させ、一次側に入力される前記一次側交流電圧を前記昇圧比で昇圧した二次側交流電圧を発生する圧電トランスと、前記負荷に前記二次側交流電圧を印加する二次側回路と、クロック信号を発生する発振器と、前記二次側交流電圧の値と、前記負荷に印加する目標電圧とに基づき、前記クロック信号の周波数を分周して前記デューティ比を変化させた新たな前記第1のパルス信号と、前記クロック信号の周波数を分周して前記駆動周波数を変化させた新たな前記第2のパルス信号とを生成する電圧制御部とを備える構成とした。
圧電トランスは、駆動周波数、および一次側交流電圧により、二次側交流電圧が変化する。そこで、一次側交流電圧と駆動周波数との双方を可変することにより、二次側電圧設定の自由度を高めることができる。そして、駆動周波数を離散的に変化させたときに圧電トランスに発生する二次側離散電圧を補間するように、一次側交流電圧を変化させることにより、圧電トランスの出力電圧を高い分解能で制御することができる。
本発明によれば、圧電トランスの出力電圧を高い分解能で制御することができる。これにより、高い精度で負荷に印加する電圧を制御することができる。この電源装置を画像形成装置に用いることで、印刷品質を向上させることができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置を制御する制御回路、およびその周辺部品の構成図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置が備える、電源装置およびその周辺部品の構成図である。 図3に示す転写バイアス発生部の具体的な回路構成図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置が備える転写バイアス制御部の構成を示すブロック図である。 目標PWM周期(a)と、補正値(−6〜+6)に対応するクロック周期(b)との組み合わせによる、分周比を示す。 圧電トランス特性テーブルの一例を示す図である。 駆動周波数が109.0612kHz時の出力電圧とデューティ比の関係を示す図である。 駆動周波数が109.8457kHz時の出力電圧とデューティ比の関係を示す図である。 駆動周波数が110.6409kHz時の出力電圧とデューティ比の関係を示す図である。 駆動周波数が111.1230kHz時の出力電圧とデューティ比の関係を示す図である。 4色の目標電圧値のうち、最大の目標電圧値を記憶させるフローチャートである。 記憶された最大電圧値に基づき、駆動周波数を決定するフローチャートである。 第1の実施形態における高電圧出力制御フローである。 (図14のステップS809の処理)目標電圧値に対する検出ADC値の割合に応じて減算するフローチャートである。 無負荷および短絡負荷の駆動周波数と出力電圧の関係を示す図である。 CH1がDC−DCコンバータ309からオートトランス415に入力される点の電位、CH2が圧電トランス311の一次側電位、CH3がFET416のドレイン電位、CH4が高電圧プローブにより1/2000に変換された負荷314と抵抗423との間を測定した電位を示す実験結果である。 図8〜図11に示す各駆動周波数の時の出力電圧とデューティ比の関係をグラフにした図である。 圧電トランスの種類によって異なる圧電トランスの特性の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置が備える、電源装置およびその周辺部品の構成図である。 図20に示す帯電バイアス発生部の具体的な回路構成図である。 第2の実施形態に係る画像形成装置が備える帯電バイアス制御部の構成を示すブロック図である。 4つの周期設定レジスタの分周値設定値と出力電圧の関係を示してある。 100MΩ負荷、駆動周波数が112.3596kHz時のPWMデューティ比と出力電圧の関係を示す図である。 10MΩ負荷、駆動周波数が110.1928kHz時のPWMデューティ比と出力電圧の関係を示す図である。 第2の実施形態における高電圧出力制御フローである。 10Ωおよび100Ωの短絡負荷の駆動周波数と出力電圧の関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明について概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
《第1の実施形態》
(構成の説明)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成図である。図1において、画像形成装置101(101A)は、電子写真方式を用いたタンデムカラー印刷装置であり、4色の現像器102(102K,102Y,102M,102C)と、4つの露光手段としてのLEDヘッド103(103K,103Y,103M,103C)と、転写ローラ111(111K,111Y,111M,111C)と,定着器123と、用紙カセット117と、転写ベルト114を含む搬送部と、スタッカ(排紙トレー)129と、転写ベルトクリーニングブレード115と、転写ベルトクリーナ容器116とを備える。
なお、トナーカートリッジ104(104K,104Y,104M,104C)は現像器102(102K,102Y,102M,102C)にそれぞれ着脱可能で、内部のトナーを現像器内部に供給可能な構造となっている。
現像器102は、内部に、感光体ドラム109(109K,109Y,109M,109C)と、帯電手段としての帯電ローラ105(105K,105Y,105M,105C)と、現像手段としての現像ローラ107(107K,107Y,107M,107C)および供給ローラ106(106K,106Y,106M,106C)と、現像ブレード108(108K,108Y,108M,108C)と、クリーニングブレード110(110K,110Y,110M,110C)とを備える。また、各ローラは、軸が転写媒体である用紙17の搬送方向に垂直であって、搬送面に平行となる方向に配設されている。
感光体ドラム109は、帯電ローラ105によって、一様に負極に帯電される。帯電された感光体ドラム109は、LEDヘッド103の発光・照射によって、照射部が放電され、静電潜像が形成される。例えば、感光体ドラム109は、−600Vの帯電電位(表面電位)から−40Vに放電される。
一方、供給ローラ106は、負のバイアス電圧(例えば、−300V)が印加されており、トナーカートリッジ104内部の現像剤としてのトナーを帯電させ、帯電したトナーを現像ローラ107に供給する。現像ブレード108は、現像ローラ107に供給されたトナーを薄層化し、現像ローラ107の表面に一様なトナー層を形成する。現像ローラ107は、負のバイアス電圧(例えば、−200V)が印加されており、電界の作用により、負に帯電されたトナーを静電潜像に移動させる。感光体ドラム109は、現像ローラ107からトナーが移動することにより、静電潜像がトナー像(現像剤像)として現像される。クリーニングブレード110は、転写後の残トナーをクリーニングする機構である。
転写ローラ111(111K,111Y,111M,111C)は、転写ベルト114裏面から転写位置にバイアス電圧が印加可能に配置される。転写ベルト駆動ローラ112および転写ベルト従動ローラ113は、転写ベルト114を張架し、ローラの駆動によって用紙17を搬送可能となっている。また、転写ローラ111は、正のバイアス電圧(例えば、+2500V)が印加されており、感光体ドラム109の表面に形成され、負に帯電されたトナー画像を用紙17に転写する。
転写ベルトクリーニングブレード115は、転写ベルト114上のトナーを掻き落とせるようになっていて、転写ベルトクリーナ容器116には、転写ベルトクリーニングブレード115により掻き落とされたトナーが収容される。
用紙カセット117は、画像形成装置101に着脱可能に取り付けられ、用紙17が積載される。給紙ローラ118は、転写媒体である用紙17を用紙カセット117から給紙し、用紙ガイド119に沿って搬送する。レジストローラ120,121は、停止状態のところに用紙17を突き当て、スキュー補正後に所定タイミングでレジストローラ120,121を駆動し、転写ベルト114に用紙17を搬送する。用紙検出センサ140は、接触又は非接触で用紙17の通過を検知する。
定着器123は、加熱部材124および圧着部材125を備え、加熱部材124は、サーミスタ265および定着器ヒータ259(図2)を備え、用紙17上に転写されたトナー像を熱と加圧とによって用紙17に定着する。なお、加熱部材124および圧着部材125は、互いに圧接させられ、ニップ部が形成されている。画像形成装置101は、排出ローラ126,127によって用紙ガイド128に沿って用紙17を搬送し、排紙トレー129にフェースダウンで排出する。
(図2)
図2は、第1の実施形態に係る画像形成装置を制御する制御回路、およびその周辺部品の構成図である。図2において、画像形成装置101は、前記したLEDヘッド103(103K,103Y,103M,103C)と、現像器102(102K,102Y,102M,102C)と、転写ローラ111(111K,111Y,111M,111C)と、定着器123とを備え、さらにホストインタフェース部250と、給紙モータ254と、搬送モータ255と、転写ベルト駆動モータ256と、定着器駆動モータ257と、感光体ドラム駆動モータ258と、記憶部215と、用紙検出センサ140と、これらを全体制御する制御回路200とを備える。
記憶部215は、データやプログラムを記憶する構成部であり、画像形成装置101Aの内部に設置された、不揮発性の記憶装置であり、例えば、EEPROM(Electrically Erasable PROM)、フラッシュメモリである。
制御回路200は、ホストインタフェース部250から入力される印刷データをコマンド/画像データに変換処理するコマンド/画像処理部251と、各モータ(給紙モータ254,搬送モータ255,転写ベルト駆動モータ256,定着器駆動モータ257,感光体ドラム駆動モータ258(図2))を駆動するモータ制御部205と、LEDヘッド103を駆動するLEDヘッドインタフェース部252と、帯電ローラ105にバイアス電圧を印加する帯電バイアス発生部261と、供給ローラ106および現像ローラ107にバイアス電圧を印加する現像/供給バイアス発生部262と、転写ローラ111にバイアス電圧を印加する転写バイアス発生部263と、帯電バイアス発生部261,現像/供給バイアス発生部262,転写バイアス発生部263,コマンド/画像処理部251,モータ制御部205,およびLEDヘッドインタフェース部252を制御するプリンタエンジン制御部253とを備える。
ホストインタフェース部250は、外部機器(ホスト)から送信される印刷データ(例えば、コマンドデータ,文書データ,画像データ)を受信し、印刷データをコマンド/画像処理部251に送信する。コマンド/画像処理部251は、ホストインタフェース部250から印刷データを受信し、ページ記述言語で記述された印刷データを画像データ(ビットマップデータ)に変換し、LEDヘッドインタフェース部252に画像データを送る。
LEDヘッドインタフェース部252は、プリンタエンジン制御部253によってヘッド駆動パルス等が同期制御され、コマンド/画像処理部251が出力する画像データを用いてLEDヘッド103K,103Y,103M,103Cを発光させる。
(プリンタエンジン制御部253)
プリンタエンジン制御部253は、コマンド/画像処理部251から入力された印刷データや画像データを記憶部215に一時的に格納する。また、プリンタエンジン制御部253は、各モータ(210,211,212,213,214)を制御するモータ制御値を演算すると共に、帯電ローラ105、供給ローラ106、現像ローラ107、および転写ローラ111に印加するバイアス電圧(目標電圧値)を演算する。
プリンタエンジン制御部253は、目標電圧値等を含むシリアル信号を生成し、電圧制御部240(241,242,243)に出力する。
ここで、プリンタエンジン制御部253は、帯電ローラ105に印加する目標電圧値を電圧制御部241に出力し、供給ローラ106および現像ローラ107に印加する目標電圧値を電圧制御部242に出力し、転写ローラ111に印加する目標電圧値を電圧制御部243に出力する。
(電圧制御部240)
電圧制御部240は、電圧制御部241と、電圧制御部242と、電圧制御部243とで構成される。
電圧制御部241は、帯電バイアス発生部261が帯電ローラ105に印加する電圧を制御する。
電圧制御部242は、現像/供給バイアス発生部262が供給ローラ106および現像ローラ107に印加する電圧を制御する。
電圧制御部243は、転写バイアス発生部263が転写ローラ111に印加する電圧を制御する。
これら電圧制御部241、電圧制御部242、および電圧制御部243は、それぞれ同じ構成を有し、同様の処理を行う。そのため、以下説明はいずれか1つとし、その際、特別な記載がない限り、電圧制御部240と称して説明する。この電圧制御部240については、詳細を後記する。
そして、帯電バイアス発生部261は、帯電ローラ105にバイアス電圧を印加する。また、転写バイアス発生部263は、転写ローラ111にバイアス電圧を印加する。また、現像/供給バイアス発生部262は、供給ローラ106および現像ローラ107にバイアス電圧を印加する。
(用紙検出センサ140)
用紙検出センサ140は、転写バイアスの発生タイミング、およびLEDヘッド103の点灯タイミングを調整するために用いられる。プリンタエンジン制御部253は、各モータ(給紙モータ254、搬送モータ255、転写ベルト駆動モータ256、定着器駆動モータ257、感光体ドラム駆動モータ258(K,Y,M,C各1個ずつ配置))を所定のタイミングで駆動させる。定着器123は、プリンタエンジン制御部253によって、定着器ヒータ259の温度制御がサーミスタ265の検出値に応じて行われる。
ここで、本実施形態での主要な制御対象は、各色の現像器102が備える帯電ローラ105、供給ローラ106、および現像ローラ107それぞれに印加するバイアス電圧と、各色の転写ローラ111に印加するバイアス電圧である。これらは同様の構成を4色分並置するので、以下では、1色分の説明をする。
(図3)
図3は、第1の実施形態に係る画像形成装置が備える、電源装置、およびその周辺部品の構成図である。電源装置100は、DC電源308,315と、電圧制御部243と、転写バイアス発生部263とで構成される。
(電圧制御部240(243))
電圧制御部240(241,241,243)は、プリンタエンジン制御部253と接続され、プリンタエンジン制御部253からの指示と、転写バイアス発生部263からフィードバックされるアナログ信号とから、転写バイアス発生部263を制御するPWM信号を出力する構成部である。
ここで、電圧制御部240が備える各構成の詳細な動作については、後記する図5を用いて説明する。
電圧制御部240(243)は、プリンタエンジン制御部253と接続され、RESET信号301と、3チャンネルのシリアル信号(SCI302)とが送信される。
内蔵OSC(オシレータ)304は、電圧制御部240に内蔵されており、約40MHzのクロック信号を発生する。
電圧制御部240(243)は、DC−DCコンバータ309と接続するPWM_Vポート305と、圧電トランス駆動回路310Cと接続するPWM_Fポート306と、出力電圧変換手段313からフィードバックされるアナログ信号を受信するADC端子307と、電源端子であるVDD端子316とを備える。
電圧制御部240(243)は、圧電トランス311の一次側に入力する電圧を制御するPWM_V信号305Vと、圧電トランス311の駆動周波数であるPWM_F信号306Fとを出力する。
PWM_Vポート305は、DC−DCコンバータ309の出力電圧を制御するPWM_V信号305Vを出力する端子である。このPWM_V信号305Vは、デューティ比が規定された矩形波信号であり、後記するADC端子307に入力されたアナログ信号から得られるADC検出値と、目標電圧値とが等しくなるように、デューティ比が調整(微調整)される。
それぞれのPWM_Vポート305からは、PWM_V信号305C,305M,305Y,305K(以下総称としてPWM_V信号305Vと称する)が出力される。
このPWM_Vポート305は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色それぞれに対応した4つの端子を有し、それぞれから、PWM_V信号305C、PWM_V信号305M、PWM_V信号305Y、PWM_V信号305Kが出力される。
PWM_Fポート306は、圧電トランス駆動回路310を制御するPWM_F信号306Fを出力する端子である。このPWM_F信号306Fは、各色の転写バイアス発生部263に共通のパルス信号であり、すなわち、各色の圧電トランス311(311C,311M,311Y,311K)共通の駆動周波数のパルス信号である。この駆動周波数は、PWM_Vポート305から出力されるPWM_V信号305Vのうち、DC−DCコンバータ309に最大の電圧を出力させるPWM_V信号305Vの、その最大の目標電圧値に対応する駆動周波数である。この駆動周波数は、後記する図7に示す駆動周波数と電圧値とが対応するテーブルを用いて決定される。
ADC端子307は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色それぞれに対応した、ADC端子307C、ADC端子307M、ADC端子307Y、ADC端子307Kの4つの端子を有し、それぞれに出力電圧変換手段313(313C,313M,313Y,313K)からアナログ信号が入力される。
(DC電源308、315)
DC電源308は、24Vの直流電源であり、DC電源315は3.3Vの直流電源である。DC電源308およびDC電源315は、図示しない低圧電源装置によって商用電源AC100Vから変圧・整流・定電圧制御されることによって実現される。
DC電源308は、各色の転写バイアス回路350(350C、350M、350Y、350K)のDC−DCコンバータ309(309C、309M、309Y、309K)に24Vの直流電圧を印加する。
DC電源315は、電圧制御部243の電源であり、3.3Vの直流電圧を発生する。
(転写バイアス発生部263)
ここで、転写バイアス発生部263は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色分の転写バイアス回路350を並置する(シアン転写バイアス回路350C、マゼンタ転写バイアス回路350M、イエロー転写バイアス回路350Y、ブラック転写バイアス回路350K)。各色の転写バイアス回路350の内部構成は同一であるため、以下では、1色分のシアン転写バイアス回路350Cについて説明をする。
(シアン転写バイアス回路350C)
シアン転写バイアス回路350Cは、DC−DCコンバータ309Cと、圧電トランス駆動回路310Cと、圧電トランス311Cと、整流回路312Cと、出力電圧変換手段313Cとを備え、整流回路312Cの出力側と出力電圧変換手段313Cの入力側と外部の負荷314Cとは互いにX点で接続されている。
DC−DCコンバータ309Cは、電圧制御部240のPWM_Vポート305Cから入力されるPWM_V信号305Cのデューティに応じて、DC電源308から印加される24Vの直流電圧を0〜22V程度に降圧して、この直流電圧を圧電トランス駆動回路310Cに印加する。
圧電トランス駆動回路310Cは、DC−DCコンバータ309Cが発生する直流電圧を、電圧制御部240から入力されるPWM_F信号306F(パルス信号)の周波数でスイッチングして、共振電流を流し、発生した交流電圧(一次側交流電圧)を圧電トランス311Cの一次側に印加する。
圧電トランス311Cは、一次側に印加された交流電圧を、PWM_F信号306Fの駆動周波数に応じた昇圧比で昇圧させて、昇圧された交流電圧(二次側交流電圧)を整流回路312Cに印加する。
整流回路312Cは、圧電トランス311Cから入力される(高電圧の)交流電圧を、(高電圧の)直流電圧に整流してX点に出力する。
出力電圧変換手段313Cは、整流回路312Cが出力する(高電圧の)直流電圧がX点を介して印加され、3.3V以下の直流電圧に降圧して、アナログ信号を出力する。このアナログ信号が電圧制御部243のADC端子307Cに入力される。
外部の負荷314Cは、転写ローラ111Cの芯金等で構成され、整流回路312Cが出力する(高電圧の)直流電圧(転写バイアス電圧)がX点を介して印加される。
(図4)
図4は、図3に示す転写バイアス発生部の具体的な回路構成図であり、特にシアン転写バイアス発生回路を中心として詳細に説明する回路図である。図中で、図3と同じ構成要素には同じ符号を付している。
ここで、図4では、シアン転写バイアス回路350Cの回路図のみ示しているが、マゼンタ転写バイアス回路350M、イエロー転写バイアス回路350Y、ブラック転写バイアス回路350Kも同一構成の回路である。そのため記載を省略する。
ここで、図2で不図示の共通回路400は、電圧制御部243のPWM_Fポート306と、各色の転写バイアス発生部263との間に接続されるバッファ回路(反転回路)である。共通回路400に入力されたPWM_F信号306Fは、NPNトランジスタ404により反転され、各色の圧電トランス駆動回路310のNPNトランジスタ414のベースに入力される。
この共通回路400は、以下、圧電トランス駆動回路310Cの一部として説明する。
DC―DCコンバータ309Cは、抵抗405〜抵抗407と、NPNトランジスタ408,409と、電解コンデンサ410とで構成される。
圧電トランス駆動回路310Cは、抵抗411〜413と、NPNトランジスタ414と、オートトランス415と、NチャンネルパワーMOSFET416と、コンデンサ417とで構成される。
共通回路400は、抵抗401〜403と、NPNトランジスタ404とで構成される。
整流回路312Cは、高耐圧ダイオード418,419と、高耐圧コンデンサ420とで構成される。
出力電圧変換手段313Cは、100MΩの抵抗421と、33kΩの抵抗422と、抵抗424と、コンデンサ425と、オペアンプ426とで構成される。
X点と負荷314Cとの間には、100MΩの抵抗423が接続されている。
DC−DCコンバータ309Cは、NPNトランジスタ408により出力電圧が調整される。以下、DC−DCコンバータ309Cの電源電圧(即ち、DC電源308の出力電圧)をVccとし、抵抗405の抵抗値をRとし、直流電流増幅率をhFEとし、NPNトランジスタ408のベース−エミッタ間電圧VBEを無視する。このとき、NPNトランジスタ409がオフしているときは、抵抗405およびNPNトランジスタ408全体の等価抵抗は、R/(1+hFE)となる。
一方、NPNトランジスタ409がオンすると、NPNトランジスタ408のベース電位が低下し、その結果、NPNトランジスタ408がオフ状態となり、負荷電流による放電が行われる。よって、PWM_V信号305VによりHとLの信号が交互に出力されることにより、前記した等価抵抗、電解コンデンサ410、および負荷抵抗から構成されるCRフィルタ回路で平滑され、0〜22VのDC電圧がPWM_V信号305Vのデューティ比に応じて出力される。
共通回路400から出力されるPWM_F信号306Fは、NPNトランジスタ414のベースに入力され、極性を元に戻され、抵抗411を介して24VのDC電源308にプルアップされる。これにより、PWM_F信号306Fの振幅は3.3Vから24Vに変換され、NチャンネルパワーMOSFET416のゲートに入力される、前記矩形波によりスイッチングされ、オートトランス415、およびコンデンサ417とで、共振電流が流れ、オートトランス415の一次側に電圧(半波正弦波)が発生し、オートトランス巻数比で昇圧された電圧が二次側に誘起し、図17で示すような波形が圧電トランス311の一次側に印加される。
図16は、無負荷および短絡負荷の駆動周波数と出力電圧との関係を示す図である。
図17は、CH1がDC−DCコンバータ309からオートトランス415に入力される点の電位であり、CH2が圧電トランス311の一次側電位であり、CH3がFET416のドレイン電位であり、CH4が高電圧プローブにより1/2000に変換された負荷314と抵抗423との間を測定した電位である。この図17は、実際に動作させて測定して得られた波形である。
オートトランス415、コンデンサ417、および圧電トランス311により構成される共振回路によって、図17に示す共振波形が得られる。圧電トランス311により昇圧されたAC電圧は、ダイオード418と、ダイオード419と、コンデンサ420とにより、直流電圧に整流・平滑されて、直流高電圧が抵抗423を介して負荷314に印加される。それと共に、抵抗421(100MΩ)と抵抗422(33kΩ)とにより、33/100033に分圧され、抵抗424とコンデンサ425とによるRCフィルタによりリップルが除去され、オペアンプ426によりインピーダンス変換されて、電圧制御部243のADC端子307にフィードバック入力される。
(図5)
図5は、第1の実施形態に係る画像形成装置が備える転写バイアス制御部の構成を示すブロック図である。
この電圧制御部240は、本発明を実施するために特別に開発された専用LSIではなく、一般的な汎用性の高いマイコン(CPU)である。例えば、ルネサスエレクトロニクス社のR8C/2xシリーズであり、このマイコンは周波数調整機能としてのオシレータ(内蔵OSC304)を備える。
電圧制御部240は、内蔵OSC304と、演算処理部501と、オシレータ制御レジスタ502と、シリアル通信制御部503と、アナログ信号(AS)307が入力されるADコンバータ510と、PWM_F信号306Fを出力するPWM_F信号生成部561と、PWM_V信号305Cを生成する第1PWM_V信号生成部562と、PWM_V信号305M、PWM_V信号305YおよびPWM_V信号305Kを生成する第2PWM_V信号生成部563と、一時的にデータを記憶するバッファ546とを備える。
電圧制御部240は、PWM_Vポート305からPWM_V信号305Vを出力し、PWM_Fポート306からPWM_F信号306Fを出力し、ADC端子307にアナログ信号が入力される。電圧制御部240は、内部にアナログデジタルコンバータ(図5のADコンバータ510)を備え、ADC端子307に入力されたアナログ信号を10bitのデジタル信号に変える。
ここで、PWM_F信号生成部561、第1PWM_V信号生成部562、第2PWM_V信号生成部563は、それぞれデューティ設定レジスタ520,530,540,541,542と、PWM制御レジスタ521,531,543と、周期設定レジスタ522,532,544と、PWM523,533,545とで構成される。
以下、第1PWM_V信号生成部562および第2PWM_V信号生成部563が備えるPWM_F信号生成部561と共通する構成要素については、同一の名称にし、それらの重複する説明を省略する。
(PWM_F信号生成部561)
PWM_F信号生成部561は、デューティ設定レジスタ520と、PWM制御レジスタ521と、周期設定レジスタ522と、PWM523とを備える。
周期設定レジスタ522には、圧電トランス駆動周波数に対応する分周比が設定される。
デューティ設定レジスタ520には、周期設定レジスタ522に設定された分周比の約35%の値(D値)が設定される。
PWM制御レジスタ521には、所定のタイミングでON/OFFを示すビットが設定される。
PWM523は、デューティ設定レジスタ520に設定されたD値から得られるデューティ比に基づきPWM信号を生成し、PWM制御レジスタ521に設定されたビット(ON/OFF)に応じて、生成したPWM信号を出力する。ここで、PWM523はPWM_F信号306Fを生成し、PWM523の1チャンネル目の端子PWM523−1(図3のPWM_Fポート306に該当)からPWM_F信号306Fを出力する。
(第1PWM_V信号生成部562)
同様に、第1PWM_V信号生成部562は、デューティ設定レジスタ530と、PWM制御レジスタ531と、周期設定レジスタ532と、PWM533とを備える。これにより、第1PWM_V信号生成部562は、1チャンネル目の端子PWM533−1(図3のPWM_Vポート305Cに該当)からPWM_V信号305Cを出力する。
(第2PWM_V信号生成部563)
同様に、第2PWM_V信号生成部563は、デューティ設定レジスタ540,541,542と、PWM制御レジスタ543と、周期設定レジスタ544と、PWM545とを備える。これにより、第2PWM_V信号生成部563は、PWM545において、1チャンネル目の端子PWM545−1(図3のPWM_Vポート305Mに該当)からPWM_V信号305Mを出力し、2チャンネル目の端子PWM545−2(図3のPWM_Vポート305Yに該当)からPWM_V信号305Yを出力し、3チャンネル目の端子PWM545−3(図3のPWM_Vポート305Kに該当)からPWM_V信号305Kを出力する。
(演算処理部501)
演算処理部501は、記憶部215(図2)に記憶されたデータ(図7に示す圧電トランス特性テーブル601)を用いて、各種値を決定し、出力する。
例えば、演算処理部501は、図7に示すOSC補正値、Duty、分周比を決定し、OSC補正値をオシレータ制御レジスタ502に設定し、Dutyをデューティ設定レジスタ520等に設定し、分周比を周期設定レジスタ522等に設定する。
(圧電トランス特性テーブル601)
ここで、図7に示す圧電トランス特性テーブル601について説明するが、まず、図6について説明する。この図6は、目標PWM周期(a)であるPWM信号の分周比(=1/駆動周波数)と、オシレータ制御レジスタ502による補正値(−6〜+6)に対応するクロック周期(b)との組み合わせによる、周期設定レジスタ532に設定する分周比を示す。図6の太枠内の値を16進数に変換した値が、図7に示す圧電トランス特性テーブル601の分周比である。
内蔵OSC304が発生するクロック信号は40MHzである。例えば、周期9μsec、駆動周波数が111.11kHz(=1000/9)の場合、9000nsec/25nsec=360分周となる。ここで、PWM周期設定値を1変化させて、361分周とすると、周期9.025μsec、駆動周波数が110.80kHz(=1000/9.025)となる。すなわち、PWM周期設定値を1変化させると、駆動周波数が0.31kHz変化する。この変化量は、転写バイアスのように数μA〜数十μAという負荷が小さいとき、圧電トランス出力電圧の変化量が大きく、分解能が不足する。そのため、(図7に駆動周波数と出力電圧の関係が示してあるが)駆動周波数が111.12kHzのときと、110.8009kHzのときとの出力電圧差は、無負荷で600Vを超えてしまう。そこでクロック周期と、分周比との組み合わせにより、分解能を高める考え方を示したものが図7に示す圧電トランス特性テーブル601である。
図7に示すように、圧電トランス特性テーブル601の左の列aに目標とする周期(目標PWM周期)を9000nsecから5nsec刻みで9175nsecまでを示す。1行目の補正値はオシレータ制御レジスタ502に設定する補正値(−6〜+6)であり、この補正値により変化するクロック周期、23.89nsecから26.16nsecまでを2行目の列bに示す。
この目標PWM周期とは、目標電圧値を、PWM_Vポート305から出力されるPWM_V信号533Vの駆動周波数にして出力する。このPWM_V信号533Vの分周比(=1/駆動周波数)である。
(圧電トランス特性テーブル601)
圧電トランス特性テーブル601は、図6に示す列aの目標PWM周期(=1/駆動周波数)を得るための、クロック周期と、周期設定レジスタ532に設定する分周比値との対応を示している。この分周比は整数値しか取りえないので、この値の中から小数部が0に近い数値を抽出する。図6に示す太枠で囲った値が抽出された値である。
例えば、電圧制御部240に、一般的なルネサスエレクトロニクス社のR8C/2xシリーズを用いることで、同様の調整が可能である。
(図7)
図7に示す圧電トランス特性テーブル601は、長さが32mmの圧電トランス311の周波数特性を示すものあり、各駆動周波数において、実験を行って得られた値である。ここで、駆動周波数が109.0612kHz,109.8457kHz,110.6409kHz,111.1230kHzのときの実験結果を出力電圧とデューティ比の関係を示す図として図8〜図11に示す。
この圧電トランス特性テーブル601は、駆動周波数、補正値、周期、分周比、Duty、無負荷、短絡、OSC補正値、およびテーブル番号で構成される。
テーブル番号は、バッファメモリのアドレス値である。圧電トランス特性テーブル601におけるテーブル番号と同一行のデータが、アドレス値で示されるバッファメモリの記憶領域に記憶されていることを示す。
補正値は、オシレータ制御レジスタ502による補正値(±6)である。周期は、クロック周期である。分周比は、周期設定レジスタ522等に設定する値である。Duty(デューティ比)は、デューティ設定レジスタ520等に設定する値である。無負荷および短絡の項目には、それぞれの場合における、PWM_V信号305Vのデューティ比を1/4001としたときのX点(図4)の電位が記載してある。つまり、無負荷は、図4に示す抵抗423および負荷314を接続せずに接地した場合である。そして、短絡は、図4に示す負荷314を接続せず、100MΩの抵抗423を介して接地した場合である。このX点の電位が抵抗421と抵抗422とで分圧されて、出力電圧変換手段313を介してフィードバックされ、その電圧(アナログ信号)がADC端子307Cに入力される。OSC補正値は、オシレータ制御レジスタ502に設定する値である。
図16に、図7に示す無負荷および短絡負荷の駆動周波数と出力電圧の関係を示す。
図5に戻る。
(オシレータ制御レジスタ502)
オシレータ制御レジスタ502は、演算処理部501により設定される、OSC補正値(図7)を記憶する。
(シリアル通信制御部503)
シリアル通信制御部503は、プリンタエンジン制御部253と接続され、シリアル信号のSCI302を用いてプリンタエンジン制御部253と通信する構成部である。
(ADコンバータ510)
ADコンバータ510は、アナログ信号のAS307Cが入力されるADC510−1と、AS307Mが入力されるADC510−2と、AS307Yが入力されるADC510−3と、AS307Kが入力されるADC510−4との4つで構成される。ADコンバータ510は、入力されたアナログ信号を、10bit/3.3Vのデジタル信号に変換して演算処理部501に出力する。
図8〜図11は、各駆動周波数のときの出力電圧とデューティ比との関係を示す図であり、駆動周波数が109.0612kHz(図8)、109.8457kHz(図9)、110.6409kHz(図10)、111.1230kHz(図11)のときを示している。そして、図18は、これらの関係をグラフにした図である。
《動作の説明》
まず、本実施形態における画像形成装置全体の概略動作を説明する。
図1の画像形成装置101は、外部機器からホストインタフェース部250(図2)を介してPDL(Page Description Language)等で記述された印刷データを入力する。入力された印刷データは、コマンド/画像処理部251によってビットマップデータに変換される。
画像形成装置101は、定着器123の加熱部材124、および圧着部材125(図1)を、サーミスタ265の検出値に応じて定着器ヒータ259(図2)を制御することにより所定温度にした後、印字動作を開始する。画像形成装置101は、用紙カセット117にセットされた用紙17を給紙モータ254(図2)で駆動する給紙ローラ118で給紙する。用紙ガイド119に沿って用紙17を搬送し、停止状態のレジストローラ120,121の対に用紙17を突き当て、スキューを補正した後、以下で説明する画像形成動作に同期したタイミングで搬送モータ255(図2)を駆動開始し、レジストローラ120,121によって用紙17は転写ベルト114上に搬送される。
このとき、前記ビットマップデータに応じて各色のLEDヘッド103(103K,103Y,103M,103C)が点灯される。これにより、各色の感光体ドラム109(109K,109Y,109M,109C)には、静電潜像が形成される。
各色の現像器102(102K,102Y,102M,102C)は、電子写真プロセスにより現像器102内の感光体ドラム109にトナー像を形成する。現像器102によって現像されたトナー像は、転写ベルト114上を搬送される用紙17に転写される。このとき、転写ベルト114を狭持して各色の感光体ドラム109に対向して配設されている各色の転写ローラ111(111K,111Y,111M,111C)は、転写バイアス電圧が印加されている。
用紙17の表面上に4色のトナー像を転写した後、定着器123は、加熱・加圧により用紙17にトナー像を定着させ、排出ローラ126,127は、用紙ガイド128に沿って用紙17を搬送し、排紙する。
《転写バイアス発生部263の動作説明》
次に図3を用いて、転写バイアス発生部263の動作について説明する。ここでは、転写バイアス発生部263の動作について説明するが、帯電バイアス発生部261および現像/供給バイアス発生部262も同様の動作を行うため、説明を省略する。
また、転写バイアス発生部263は、シアン転写バイアス回路350C、マゼンタ転写バイアス回路350M、イエロー転写バイアス回路350Y、およびブラック転写バイアス回路350Kを備えるが、それぞれ同じ構成となるので、以下では、シアン転写バイアス回路350Cのみ説明する。
(1)電圧制御部240の初期化
まず、プリンタエンジン制御部253は、電圧制御部240の初期化を行うために、RESET信号301を電圧制御部240に出力する。続いて、プリンタエンジン制御部253は、シリアル信号のSCI302を用いて、電圧制御部240と3線式同期クロック通信を行い、コマンドを送信する。これにより、高電圧出力設定値の設定や、高電圧出力開始/終了指示等を、予め定められた所定のフォーマットを用いて行う。
そして、電圧制御部240は、プリンタエンジン制御部253からRESET信号301が入力されなくなったとき(信号解除後)に初期化を行う。電圧制御部240は、初期化動作を、不図示の発振器からの低速クロック信号で開始し、不図示のメモリから初期化プログラムを読み込んで、内蔵OSC304の動作開始等の初期化動作を行う。
この初期化動作により、それぞれのPWM_Vポート305から出力されるPWM_V信号305V(305C,305M,305Y,305K)はH(High)となり、DC−DCコンバータ309の出力電圧は0V近辺に低下し、PWM_Fポート306から出力されるPWM_F信号306FはL(Low)となり、圧電トランス駆動回路310は、駆動停止状態となる。
(2)目標電圧値を出力
次に、プリンタエンジン制御部253は、負荷314C(転写ローラ111C)に印加する目標電圧値の転写バイアスが印加されるよう、シリアル信号(SCI302)を用いて目標電圧値を電圧制御部240に出力する。
(3)目標電圧値に対応する駆動周波数を出力
電圧制御部240は、シアン転写バイアス回路350Cに印加する目標電圧値と、マゼンタ転写バイアス回路350Mに印加する目標電圧値と、イエロー転写バイアス回路350Yに印加する目標電圧値と、ブラック転写バイアス回路350Kに印加する目標電圧値との4色の目標電圧値(設定電圧値)のうち、最大の目標電圧値(最大電圧値)に対応する駆動周波数を圧電トランス特性テーブル601を参照して決定し、その駆動周波数からPWM_F信号306Fを生成して、共通回路400に出力する。この駆動周波数の決定手順についての詳細な説明を後記する。
同時に、電圧制御部240は、PWM_V信号305Vも周期を4001サイクル、デューティ比を4000/4001とし、DC−DCコンバータ309の出力を0Vに維持したまま駆動を開始し、出力オフ状態である待機状態を維持する。
(4)電圧印加
用紙17が感光体ドラム109と転写ローラ111とのニップ部に到達したときに同期して、プリンタエンジン制御部253は、シリアル信号(SCI302)を用いて、高電圧オンを電圧制御部240に指示する。
これにより、電圧制御部240は、負荷314Cに印加する目標電圧値に対応する駆動周波数からPWM_V信号305Cを生成して、生成されたPWM_V信号305CをPWM_Vポート305CからDC−DCコンバータ309Cに出力する。
その後、電圧制御部240は、負荷314Cに印加された電圧が、出力電圧変換手段313を介して、フィードバックされて、アナログ信号として入力される。電圧制御部240は、このアナログ信号をデジタル変換することで、ADC検出値、すなわち、負荷314Cに印加された電圧値(転写バイアス値)を取得することができる。
電圧制御部240は、出力電圧変換手段313を介してフィードバックされた転写バイアス値に基づき、PWM_V信号305Cのデューティ比を制御する。このデューティ比を小さくすることで、DC−DCコンバータ309Cから圧電トランス駆動回路310Cに印加される電圧が変化する。例えば、0Vから22V程度の範囲で変化する。
圧電トランス311Cの一次側には、圧電トランス駆動回路310Cにより昇圧された電圧が印加され、二次側から交流高電圧を出力する。整流回路312Cは、圧電トランス311Cから出力された交流高電圧を整流して、負荷314Cに印加する。また、X点で接続する出力電圧変換手段313は、負荷314Cに印加した転写バイアスを、0〜3.3Vにまで降圧して、アナログ信号として電圧制御部240のADC端子307Cに出力する。これにより、出力電圧変換手段313を介して、負荷314Cに印加した転写バイアスの電圧値が電圧制御部240にフィードバックされる。
《電圧制御部240内部の動作説明》
次に図5を用いて、電圧制御部240内部の動作について説明する。
(1)電圧制御部240の初期化
電圧制御部240の演算処理部501は、プリンタエンジン制御部253からのRESET信号301を受信したことで、不図示のメモリに記憶されたプログラムを取得し実行する。このプログラムに記述された命令に従って、電圧制御部240が備える各種レジスタ(デューティ設定レジスタ520等、PWM制御レジスタ521等、周期設定レジスタ522等)に設定を行う。
ここで、内蔵OSC304の発振周波数を調整することで、圧電トランス駆動周波数を設定することができる。内蔵OSC304は、演算処理部501によりオシレータ制御レジスタ502に設定されたOSC補正値(図7)を用いて、発振周波数の調整を行う。
そして、演算処理部501は、周期設定レジスタ522に、圧電トランス駆動周波数に対応する分周比を設定し、デューティ設定レジスタ520に、周期設定レジスタ522に設定した値(分周比)の約35%の値(D値)を設定する。
さらに、演算処理部501は、PWM制御レジスタ521に、所定のタイミングでON/OFFを示すビットを設定する。これにより、PWM_F信号306Fの出力開始/停止が制御される。
(CMYK用)
演算処理部501は、周期設定レジスタ532および周期設定レジスタ544に、“4001”を設定する。これにより、PWM533およびPWM545からは、約40MHz、4001周期、すなわち10kHzのPWM_V信号305V(PWM_V信号305C,PWM_V信号305M,PWM_V信号305Y,PWM_V信号305K)が出力される。
さらに、演算処理部501は、目標電圧値の転写バイアスを負荷314Cに印加するために、DC−DCコンバータ309Cに出力するPWM_V信号305Cのデューティ比を増減する制御を行ってから、そのデューティ比をデューティ設定レジスタ530に設定する。同様に、デューティ比を増減する制御を行ってから、PWM_V信号305Mのデューティ比をデューティ設定レジスタ540に設定し、PWM_V信号305Yのデューティ比を増減する制御を行ってデューティ設定レジスタ541に設定し、PWM_V信号305Kのデューティ比を増減する制御を行ってデューティ設定レジスタ542に設定する。このデューティ比は、周期設定レジスタ522に設定した値(D値)に1を増減する制御が行ってから、サイクル値(=4000)で除算した値である。
図18は、図8〜図11に示す各駆動周波数の時の出力電圧とデューティ比の関係をグラフにした図である。すなわち、図18は、駆動周波数が109.0612kHz、109.8457kHz、110.6409kHz、111.1230kHzのときに、無負荷とした場合における、X点の電位(出力電圧)と、PWM_V信号305Vのデューティ比との関係を示す。
図18に示すように、PWMによるスイッチングの特性上、非線形となるため、低電圧出力においてデューティ比の変化量は小さい。0〜100%のデューティ比を4000段階に変更しているため、5%のデューティ比では分解能が200程度となる。図18に示すように、駆動周波数が109.0612kHzの特性において、1500〜4500Vの出力電圧でのデューティ比の変化量が概ね5%程度である。すなわち、3000V/200=15Vであるため、1段階分の分解能は15V程度である。このように分解能が粗いと、制御時にリップル電圧か大きくなってしまう。
そこで、出力電圧レンジに応じて、駆動周波数を段階的に分ける構成とした。電子写真直接転写タンデム方式の場合、転写バイアスは上流から下流に向かって暫増させる場合が多いが、各転写バイアス値で極端に大きな差がない。そのため、4色それぞれに印加させるバイアス電圧(目標電圧値)のうち、最大値のバイアス電圧を印加させるよう、最大の目標電圧値に対応する駆動周波数からPWM_F信号306Fを生成して、共通回路400に出力する。これにより、共通のPWM_F信号306Fを用いて、4色それぞれの圧電トランス駆動回路310を駆動させ、デューティ比を各色独立で制御する構成とした(図4参照)。
ここで、電圧制御部240が出力するPWM信号は、1つの周期設定に対して複数チャンネルの周期が等しく、デューティ比を各チャンネルで独立に変化させることができる構成の製品が多いためこのような構成としたが、もちろんマイコンの種類によっては各色に駆動周波数を異なる構成としてもよい。この場合には4色それぞれの圧電トランス駆動回路310に、独立したPWM_F信号306Fを出力してもよい。
(図12)
図12は4色の目標電圧値(設定電圧値)のうち、最大の目標電圧値(最大電圧値)を記憶させるフローチャートである。このフローチャートは、シアン転写設定電圧値(C設定電圧)と、マゼンタ転写設定電圧値(M設定電圧)と、イエロー転写設定電圧値(Y設定電圧)と、ブラック転写設定電圧値(K設定電圧)との4つの電圧値を一つずつ比較して、そのうち最大電圧値をバッファ546(図5)に一旦記憶させる処理を示す。
このフローチャートに記す最大電圧値とは、出力電圧変換手段313を介してフィードバックされ、ADC端子307に入力された10bit値である。
まず、シアン転写設定電圧値(C設定電圧)とマゼンタ転写設定電圧値(M設定電圧)とを比較し、C設定電圧がM設定電圧より大きいか否かを判定する(ステップS601)。判定の結果、C設定電圧>M設定電圧であれば(ステップS601,Yes)、ステップS602を実行する。一方、C設定電圧≦M設定電圧であれば(ステップS601,No)、ステップS603を実行する。
シアン転写設定電圧値(C設定電圧)とイエロー転写設定電圧値(Y設定電圧)とを比較し、C設定電圧がY設定電圧より大きいか否かを判定する(ステップS602)。判定の結果、C設定電圧>Y設定電圧であれば(ステップS602,Yes)、ステップS604を実行する。一方、C設定電圧≦Y設定電圧であれば(ステップS602,No)、ステップS605を実行する。
シアン転写設定電圧値(C設定電圧)とブラック転写設定電圧値(K設定電圧)とを比較し、C設定電圧がK設定電圧より大きいか否かを判定する(ステップS604)。判定の結果、C設定電圧>K設定電圧であれば(ステップS604,Yes)、ステップS608を実行する。一方、C設定電圧≦K設定電圧であれば(ステップS604,No)、ステップS609を実行する。
シアン転写設定電圧値(C設定電圧)は、これまでの比較処理により、他のマゼンタ転写設定電圧値(M設定電圧)や、イエロー転写設定電圧値(Y設定電圧)、ブラック転写設定電圧値(K設定電圧)よりも大きな電圧値であることが判定された。これにより、シアン転写設定電圧値(C設定電圧)を最大電圧値として、バッファ546(図5)に記憶させる。
ブラック転写設定電圧値(K設定電圧)は、これまでの比較処理により、他のシアン転写設定電圧値(C設定電圧)や、マゼンタ転写設定電圧値(M設定電圧)、イエロー転写設定電圧値(Y設定電圧)よりも大きな電圧値であることが判定された。これにより、ブラック転写設定電圧値(K設定電圧)を最大電圧値として、バッファ546(図5)に記憶させる。
以上のような判定処理と記憶処理とを含む、ステップS601〜ステップS615に示す処理を行って、シアン転写設定電圧値(C設定電圧)と、マゼンタ転写設定電圧値(M設定電圧)と、イエロー転写設定電圧値(Y設定電圧)と、ブラック転写設定電圧値(K設定電圧)との4つの電圧値を一つずつ比較して、そのうち最大電圧値をバッファ546(図5)に記憶させる。
(図13)
図13は、ステップS601〜ステップ615の処理でバッファ546(図5)に記憶された最大電圧値に基づき、駆動周波数を決定するフローチャートである。
まず、電圧制御部240は、最大電圧値が5000Vより大きいか否かを判定する(ステップS701)。判定の結果、最大電圧値>5000Vであれば(ステップS701,Yes)、ステップS702を実行する。一方、最大電圧値≦5000Vであれば(ステップS701,No)、ステップS703を実行する。
ステップS701でYesの場合、電圧制御部240は、図7の圧電トランス特性テーブル601を参照して、駆動周波数を109.0612kHz、すなわち、分周比を16Chex、Duty(=D値)を7Fhex、OSC補正値を+1に設定する(ステップS702)。そして、電圧制御部240は、この設定に基づき、PWM_F信号306Fを生成する。
ステップS701でNoの場合、電圧制御部240は、最大電圧値が3000Vより大きいか否かを判定する(ステップS703)。判定の結果、最大電圧値>3000Vであれば(ステップS703,Yes)、ステップS704を実行する。一方、最大電圧値≦3000Vであれば(ステップS703,No)、ステップS705を実行する。
ステップS703でYesの場合、電圧制御部240は、図7の圧電トランス特性テーブル601を参照して、駆動周波数を109.8457kHz、すなわち、分周比を15Chex、Duty(=D値)を7Ahex、OSC補正値を+6に設定する(ステップS704)。そして、電圧制御部240は、この設定に基づき、PWM_F信号306Fを生成する。
ステップS703でNoの場合、電圧制御部240は、最大電圧値が1500Vより大きいか否かを判定する(ステップS705)。判定の結果、最大電圧値>1500Vであれば(ステップS705,Yes)、ステップS706を実行する。一方、最大電圧値≦1500Vであれば(ステップS705,No)、ステップS707を実行する。
ステップS705でYesの場合、電圧制御部240は、図7の圧電トランス特性テーブル601を参照して、駆動周波数を110.6409kHz、すなわち、分周比を15Fhex、Duty(=D値)を7Bhex、OSC補正値を+4に設定する(ステップS706)。そして、電圧制御部240は、この設定に基づき、PWM_F信号306Fを生成する。
ステップS705でNoの場合、電圧制御部240は、図7の圧電トランス特性テーブル601を参照して、駆動周波数を111.1230kHz、すなわち、分周比を158hex、Duty(=D値)を78hex、OSC補正値を+6に設定する(ステップS707)。そして、電圧制御部240は、この設定に基づき、PWM_F信号306Fを生成する。
(図14)
次に図14を用いて高電圧出力制御フローを説明する。図14のフロー実行前に前記説明した図12、図13のフローは実行済である。
まず、電圧制御部240は、PWM_Vポート305からPWM_V信号305VをH(High)で出力する(ステップS801)。これにより、PWM_V信号305Vを受信したDC−DCコンバータ309は出力電圧を0V近辺に低下させる。そのため、圧電トランス駆動回路310にはほとんど電圧が印加されない。
電圧制御部240は、図12に示す処理の設定に基づき、PWM_F信号306Fを生成して、PWM_Fポート306から出力する(ステップS802)。この時点では、圧電トランス駆動回路310のオートトランス415の一次側に印加される電圧はほぼ0Vであるので、PWM_F信号306F(駆動パルス)が入力がされても、圧電トランス駆動回路310は駆動しないため、その先の圧電トランス311から高電圧は出力されない。
その後、電圧制御部240は、PWM_V信号305Vの周期をFA1hex(=4001)に設定し、デューティをFA0hex(=4000)に設定する(ステップS803)。この時点でも、PWM_V出力は1/4001のデューティであるため、電圧制御部240はPWM_V信号305VをL(Low)で出力する。そのため、DC−DCコンバータ309は出力電圧を0V近辺に維持する。そのため、圧電トランス駆動回路310にはほとんど電圧が印加されない。
そして、電圧制御部240は、シリアル信号のSCI302を介してプリンタエンジン制御部253から高電圧出力開始の指示を受信したか否かを判定する(ステップS804)。
高電圧出力開始の指示を受信していれば(ステップS804,Yes)、ステップS805を実行する。一方、受信していなければ(ステップS804,No)、プリンタエンジン制御部253から高電圧出力開始の指示を受信するまで、ステップS804の処理を繰り返す。
電圧制御部240は、出力電圧変換手段313Cからアナログ信号(ADC検出値)を受信する(ステップS805)。このアナログ信号(ADC検出値)は、出力電圧変換手段313Cを介してフィードバックされる負荷314Cに印加された転写バイアスに相当する。
電圧制御部240は、アナログ信号をAD変換して得られるADC検出値が、目標電圧値より大きいか否かを判定する(ステップS806)。ADC検出値>目標電圧値であれば(ステップS806,Yes)、ステップS808を実行する。一方、ADC検出値≦目標電圧値であれば(ステップS806,No)、ステップS807を実行する。
次に、電圧制御部240は、ADC検出値と目標電圧値とが等しいか否かを判定する(ステップS807)。ADC検出値=目標電圧値であれば(ステップS807,Yes)、ステップS810を実行する。一方、ADC検出値<目標電圧値であれば(ステップS807,No)、ステップS809を実行する。
電圧制御部240は、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)に1を加算する(ステップS808)。
電圧制御部240は、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を、目標電圧値に対する検出ADC値の割合に応じて減算する(ステップS809)。詳細は、図15のフローチャートを用いた説明を後記する。
そして、電圧制御部240は、シリアル信号のSCI302を介してプリンタエンジン制御部253から高電圧出力停止の指示を受信したか否かを判定する(ステップS810)。
高電圧出力停止の指示を受信していれば(ステップS810,Yes)、ステップS801に戻る。一方、受信していなければ(ステップS810,No)、ステップS805に戻る。
(図15)
次に図15にて、図14のステップS809の処理を示すフローチャートを用いて説明する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の1/16以下か否かを判定する(ステップS901)。ADC検出値≦目標電圧値×1/16であれば(ステップS901,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を300hex減算し(ステップS902)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×1/16であれば(ステップS901,No)、ステップS903を実行する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の1/8以下か否かを判定する(ステップS903)。ADC検出値≦目標電圧値×1/8であれば(ステップS903,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を100hex減算し(ステップS904)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×1/8であれば(ステップS903,No)、ステップS905を実行する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の1/4以下か否かを判定する(ステップS905)。ADC検出値≦目標電圧値×1/4であれば(ステップS905,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を40hex減算し(ステップS906)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×1/4であれば(ステップS905,No)、ステップS907を実行する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の1/2以下か否かを判定する(ステップS907)。ADC検出値≦目標電圧値×1/2であれば(ステップS907,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を20hex減算し(ステップS908)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×1/2であれば(ステップS907,No)、ステップS909を実行する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の3/4以下か否かを判定する(ステップS909)。ADC検出値≦目標電圧値×3/4であれば(ステップS909,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を10hex減算し(ステップS910)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×3/4であれば(ステップS909,No)、ステップS911を実行する。
電圧制御部240は、ADC検出値が目標電圧値の7/8以下か否かを判定する(ステップS911)。ADC検出値≦目標電圧値×7/8であれば(ステップS911,Yes)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を8hex減算し(ステップS912)、処理を終了する。
一方、ADC検出値>目標電圧値×7/8であれば(ステップS911,No)、デューティ設定レジスタ520に設定された値(PWM_Vデューティ設定値)を1hex減算し(ステップS913)、処理を終了する。
以上説明した図12〜図15に示すフローチャートは、1色分の処理であり、4色それぞれで同様の処理か行われる。
また、目標電圧値の1/16、1/8、1/4、1/2、3/4、7/8のそれぞれの決定値は予め計算され、記憶部215(図2)に記憶されていてもよい。
以上説明した処理により、負荷によらず4色の転写バイアス共に目標電圧に制御される。第1の実施形態においては1000V以下での制御分解能が低くなっているが、制御電圧範囲は1000〜7000Vを想定している。構成によって制御電圧範囲をさらに低くする場合等は駆動周波数切替を増して低い昇圧比を追加する。もしくは供給電圧を24Vより低い電圧を選択する等により対応可能である。
図7の特性は長さ32mmの圧電トランスのものであり、圧電トランスの種類によって当然異なってくる。また製造時のバラツキにより若干異なってくる。ゆえに4つの圧電トランスの特性が図19の模式図に示すような特性であった場合に実線の最も周波数特性が低い値を図7のテーブル値として保持すればよい。またテーブル値は予め高電圧電源装置単体でテストして図7のテーブル値を求めて、マイコンの不揮発性メモリに記憶させてもよい。
(効果)
以上説明したように。圧電トランスを駆動周波数制御でなく供給電圧制御とすることにより専用LSIを開発することなく汎用マイコンで圧電トランスの出力制御が可能となった。また駆動周波数範囲を狭くすることが可能となり、高い駆動周波数の昇圧比が低い効率の悪い領域を使用せずに済み、消費電力が低下した。
《第2の実施形態》
第1の実施形態に係る画像形成装置は、共通のPWM_F信号306Fを用いて、4色それぞれの圧電トランス駆動回路1310を制御しているが、さらに短時間で負荷の電圧を目標電圧にする必要が生じる場合がある。そこで、第2の実施形態では、各色の圧電トランス駆動回路1310をそれぞれ個別に制御する構成とした。
(構成の説明)
以下に、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態で説明した各図(図1〜図19)において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
図1および図2については第1の実施形態と同様の構成であるため説明を省略する。第1の実施形態では、図3を用いて、転写バイアス発生部263が4色の負荷314C,314M,314Y,314K(転写ローラ111)に電圧を印加する構成を説明したが、第2の実施形態では、図20を用いて、帯電バイアス発生部261が4色の負荷324C,324M,324Y,324K(帯電ローラ105)に電圧を印加する構成を説明する。
図20は、第2の実施形態に係る画像形成装置が備える、電源装置、およびその周辺部品の構成図である。この電源装置100Aは、DC電源308,315と、電圧制御部1241と、帯電バイアス発生部261とで構成される。
ここで、第1の実施形態では、転写バイアス発生部263を構成する、シアン転写バイアス回路350C、マゼンタ転写バイアス回路350M、イエロー転写バイアス回路350Y、ブラック転写バイアス回路350Kには、電圧制御部243から、各色共通のPWM_F信号306Fが入力されていた。
この第2の実施形態では、帯電バイアス発生部261を構成する、シアン帯電バイアス回路1350C、マゼンタ帯電バイアス回路1350M、イエロー帯電バイアス回路1350Y、ブラック帯電バイアス回路1350Kには、電圧制御部243から、各色それぞれ個々のPWM_F信号1306Fが入力される。
図20に示すように、電圧制御部1241は、PWM_Fポート1306CからPWM_F信号1306Cをシアン帯電バイアス回路1350Cに入力する。
ここで、帯電バイアス発生部261は、シアン帯電バイアス回路1350C、マゼンタ帯電バイアス回路1350M、イエロー帯電バイアス回路1350Y、およびブ-ラック帯電バイアス回路1350Kを備えるが、それぞれ同じ構成となるので、以下では、図21に示すように、シアン帯電バイアス回路1350Cのみ説明する。
図21は、図20に示す帯電バイアス発生部の具体的な回路構成図である。
図中の回路は1チャンネル分であるが同じ回路が4個、並置される。但し、電圧制御部1240については4チャンネルに対して1つである。
第1の実施形態において、共通回路400を構成していた抵抗1401、抵抗1402、抵抗1403、NPNトランジスタ1404は、第2の実施形態において、圧電トランス駆動回路1310に含まれる。すなわち、4チャネルそれぞれで共通回路400を備える。
また、高耐圧ダイオード1418、高耐圧ダイオード1419は第1の実施形態に対してアノードとカソードが逆極性に接続されることにより負バイアスを出力する構成となる。抵抗1423が100kΩ、抵抗1424が30kΩ、抵抗1425が20MΩである。
図22は第2の実施形態の電圧制御部1240のブロック図である。
第1の実施形態の電圧制御部240が備える、PWM_F信号生成部561、第1PWM_V信号生成部562、および第2PWM_V信号生成部563の代わりに、第2の実施形態の電圧制御部1240は、シアンPWM_V信号生成部1561、マゼンタPWM_V信号生成部1562、イエローPWM_V信号生成部1563、およびブラックPWM_V信号生成部1564を備える。
ここで、第2の実施形態の電圧制御部1240は、第1の実施形態と異なり、オシレータ制御レジスタ502を備えない。これは、内蔵OSC1304が駆動周波数の調整を行っていないためである。第1の実施形態では、圧電トランスの昇圧能力を最大限利用する構成としたため、オシレータ制御レジスタ502を用いて内蔵OSC1304が出力する駆動周波数の微調整を行っている。これに対して、第2の実施形態では、圧電トランスの昇圧能力に対して、半分以下の領域を利用する構成としたため、オシレータ制御レジスタ502を備えない。
(動作の説明)
動作については第1の実施形態と異なる部分のみ説明する。
図20に示すように、第2の実施形態の電圧制御部1241は、PWM_Vポート1305,PWM_Fポート1306,ADC端子1307の入出力端子を、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの帯電バイアス発生部261に対して各4チャンネルそれぞれ備える。それぞれのPWM_V信号1305VとPWM_F信号1306Fとの組は、同周期で設定され、同じ周波数の信号を出力する。
電圧制御部1241は、PWM_V信号1305Vのデューティ比を変えることにより、DC−DCコンバータ1309の出力を調整することができる。また、PWM_F信号1306Fの周期(周波数)を変えることにより圧電トランス1311の昇圧比を調整することができる。この時のPWM_F信号1306Fのオン期間は固定される。
電圧制御部1241は、PWM_V信号1305Vの周期はPWM_F信号1306Fの周期変化と共に可変されることとなるが、それによるデューティ比の変化量は第2の実施形態においてわずかであり、出力変化等に影響を及ぼさない程度である。
出力電圧変換手段313は、負の高電圧出力を正の低電圧出力に変換し、ADコンバータ510で変換される。負荷(電流負荷)は10〜100μAの範囲である。
図21を用いて説明する。
整流回路1312Cは、ダイオード1419と抵抗1423との間の負電位を正に反転して、30/20030に降圧する。例えば、−1000Vの出力は+1.498Vに変換される。これがADC端子1307に入力される。出力電圧0V時のADC入力値はほぼ000hexであり、制御極性は第1の実施形態と同様となる。
図22を用いて説明する。
デューティ設定レジスタ1520、デューティ設定レジスタ1530、デューティ設定レジスタ1540、デューティ設定レジスタ1550には、初期値として0D0hexが設定される。またデューティ設定レジスタ1521、デューティ設定レジスタ1531、デューティ設定レジスタ1541、デューティ設定レジスタ1551には、080hexが設定される。すなわち、160〜173hexの分周比が設定されることに対して、Duty(=D値)は分周比の36.4〜34.5%が設定される。出力特性は図27に示すグラフのようになり、負荷により周波数特性が異なる。
電圧制御部1241は、まず分周比を160hexから1ずつ増加し、目標電圧値に近づいてからデューティ制御に切り替え、目標電圧値に制御する。それ故、DC−DCコンバータに入力するPWM信号も0D0hexのオンデューティ、56〜59%を開始条件としている。
(図26)
次に図26を用いて第2の実施形態における高電圧出力制御フローを説明する。
まず、電圧制御部1241は、PWM周期設定値を160hexにし、周波数を113.6364kHzとする(ステップS1001)。
電圧制御部1241は、PWM_Fデューティ(すなわち圧電トランス駆動パルスデューティ)を080hexに設定する(ステップS1002)。
電圧制御部1241は、PWM_Vデューティ(すなわちDC−DCコンバータスイッチングパルスデューティ)を0D0hexの初期値に設定する(ステップS1003)。
そして、電圧制御部1241は、シリアル信号のSCI302を介してプリンタエンジン制御部253から高電圧出力開始の指示を受信したか否かを判定する(ステップS1004)。
高電圧出力開始の指示を受信していれば(ステップS1004,Yes)、ステップS1005を実行する。一方、受信していなければ(ステップS1004,No)、プリンタエンジン制御部253から高電圧出力開始の指示を受信するまで、ステップS1004の処理を繰り返す。
電圧制御部1241は、PWM制御レジスタの当該ビットを設定し、PWM_V信号305VとPWM_F信号306Fとの双方の出力を同時に開始する(ステップS1005)。ここで、この出力を行う前は、PWM_F信号306FはL(Low)で出力し、PWM_V信号305VはH(High)で出力している(初期状態)。
電圧制御部1241は、出力電圧変換手段1313Cからアナログ信号(ADC検出値)を受信する(ステップS1006)。このアナログ信号(ADC検出値)は、出力電圧変換手段1313Cを介してフィードバックされる負荷324Cに印加された帯電バイアスに相当する。
電圧制御部1241は、ADC検出値が目標電圧値の7/8より小さいか否かを判定する(ステップS1007)。ADC検出値<目標電圧値×7/8であれば(ステップS1007,Yes)、PWM周期設定値に1を加算する(ステップS1008)。例えば、160hexが設定されている場合には、1を加算して、161hexとする。そして、ステップS1012を実行する。
一方、ADC検出値≧目標電圧値×7/8であれば(ステップS1007,No)、ステップS1009を実行する。
電圧制御部1241は、ADC検出値が目標電圧値より小さいか否かを判定する(ステップS1009)。ADC検出値<目標電圧値であれば(ステップS1009,Yes)、
PWM_Vデューティ設定値を1減算し(ステップS1010)、DC−DCコンバータ309の出力電圧を上げる。そして、ステップS1012を実行する。
一方、ADC検出値≧目標電圧値であれば(ステップS1009,No)、PWM_Vデューティ設定値に1を加算し(ステップS1011)、DC−DCコンバータ309出力を下げる。そして、ステップS1012を実行する。
次に、電圧制御部1241は、シリアル信号のSCI302を介してプリンタエンジン制御部253から高電圧出力停止の指示を受信したか否かを判定する(ステップS1012)。高電圧出力停止の指示を受信していれば(ステップS1012,Yes)、ステップS1013を実行する。一方、受信していなければ(ステップS1012,No)、ステップS1006に戻る。
電圧制御部1241は、PWM_F信号1306CをPWM_Vポート1305CからL(Low)で出力し、PWM_V信号1305CをPWM_Fポート1307CからH(High)を出力する。これにより、シアン帯電バイアス回路1350Cが負荷314C(帯電ローラ105C)に印加されていた高電圧出力を停止させる。
(図24,図25)
図24に100MΩ負荷時、駆動周波数が112.3596kHz時のPWM_Vデューティ変化による出力変化を示す。図25に10MΩ負荷時、駆動周波数が110.1928kHz時のPWM_Vデューティ変化による出力変化を示す。
例えば、目標電圧を−1000Vとし、負荷が100MΩ相当であるとき、図23で示すように分周値を160hexから増加させると、164hexのときに出力電圧が−940Vとなり、絶対値が目標電圧の7/8を越える。図24に示すように、PWM_Vデューティを0D0hexから暫減させていくと、0C0〜0B0hexの間で、目標電圧である−1000Vの出力電圧値を得ることができる。
同様に、負荷10MΩの場合には図23に示すように160hexから分周値を増加させると16Bhexにて出力電圧値−930Vを得ることができる。図25に示すように、PWM_Vデューティを0D0hexから暫減させていくと、0B8〜0B0hexの間で、目標電圧である−1000Vの出力電圧値を得ることができる。
実際の負荷は前記10〜100MΩ負荷の間のいずれかとなるので前記フローの通り制御することにより目標電圧を得ることが可能となる。また帯電バイアスも−800〜−1200Vの範囲であるので目標電圧が異なっても同様に制御可能である。
(効果)
以上説明したように駆動周波数を段階的に粗く変化させた後、DC−DCコンバータの出力電圧を、スイッチングデューティを可変して出力を調整することにより圧電トランスの昇圧比の高い効率の良い領域を使いつつ、マイコン等の汎用PWM出力と低いクロック周波数にて圧電トランスが定電圧制御可能となった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
本発明においては。カラータンデム直接転写方式の画像形成装置として表明したが、モノクロの画像形成装置、カラー中間転写装置にも適用可能であるし、帯電、転写以外のバイアス源にも適用可能である。
100 電源装置
253 プリンタエンジン制御部
263 転写バイアス発生部
301 RESET信号
302 SCI
304 内蔵OSC
305 PWM_Vポート
305V(305C,305M,305Y,305K) PWM_V信号
306 PWM_Fポート
306F PWM_F信号
307 ADC端子
308 DC電源(24V)
309 DC−DCコンバータ
310 圧電トランス駆動回路(一次側回路)
311 圧電トランス
312 整流回路(二次側回路)
313 出力電圧変換手段(帰還回路)
314 負荷
315 DC電源(3.3V)
316 VDD端子
350C シアン転写バイアス回路
350K ブラック転写バイアス回路
350M マゼンタ転写バイアス回路
350Y イエロー転写バイアス回路

Claims (6)

  1. 負荷に電圧を印加する電源装置であって、
    第1のパルス信号のデューティ比で可変して直流電圧を発生するDC−DCコンバータと、
    第2のパルス信号の駆動周波数で前記直流電圧をスイッチングして、一次側交流電圧を発生する一次側回路と、
    前記駆動周波数に応じて昇圧比を変化させ、一次側に入力される前記一次側交流電圧を前記昇圧比で昇圧した二次側交流電圧を発生する圧電トランスと、
    前記負荷に前記二次側交流電圧を印加する二次側回路と、
    クロック信号を発生する発振器と、
    前記二次側交流電圧の値と、前記負荷に印加する目標電圧とに基づき、前記クロック信号の周波数を分周して前記デューティ比を変化させた新たな前記第1のパルス信号と、前記クロック信号の周波数を分周して前記駆動周波数を変化させた新たな前記第2のパルス信号とを生成する電圧制御部と
    を備えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記一次側回路は、前記駆動周波数を離散的に変化させたときに前記圧電トランスに発生する二次側離散電圧を補間するように、前記一次側交流電圧を変化させることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記圧電トランスに発生する前記二次側交流電圧を、前記電圧制御部に帰還させる帰還回路を備えることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記負荷、前記DC−DCコンバータ、前記一次側回路および前記圧電トランスは、各々複数備えられ、
    前記一次側回路は、それぞれの負荷に対応する前記目標電圧になるように、それぞれの前記一次側交流電圧および前記駆動周波数を可変することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の電源装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の電源装置を備える画像形成装置。
  6. 負荷に電圧を印加する電源装置であって、
    クロック信号を発生する発振器と、
    前記クロック信号の周波数を分周してデューティ比を変化させた第1のパルス信号を出力する第1の分周手段と、
    前記クロック信号の周波数を分周して前記駆動周波数を変化させた第2のパルス信号を出力する第2の分周手段と、
    前記第1のパルス信号のデューティ比で可変して直流電圧を発生するDC−DCコンバータと、
    前記第2のパルス信号の駆動周波数で前記直流電圧をスイッチングして、一次側交流電圧を発生する一次側回路と、
    前記駆動周波数に応じて昇圧比を変化させ、一次側に入力される前記一次側交流電圧を前記昇圧比で昇圧した二次側交流電圧を発生する圧電トランスと、
    前記負荷に前記二次側交流電圧を印加する二次側回路と、
    前記二次側交流電圧と、前記負荷に印加する目標電圧とを比較して、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号とを生成する電圧制御部とを備え、
    前記クロック信号の固定周波数から生成された前記第1のパルス信号により前記圧電トランスを駆動させることで、前記DC−DCコンバータが発生する直流電圧を、前記電圧制御部により前記デューティ比で可変して、前記圧電トランスの二次側交流電圧を前記目標電圧にすることを特徴とする電源装置。
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