JP5863702B2 - 癌の治療における使用のためのヌクレオシド化合物のホスホルアミデート誘導体 - Google Patents

癌の治療における使用のためのヌクレオシド化合物のホスホルアミデート誘導体 Download PDF

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Description

発明の背景
本発明は、化合物、それらの製造、およびそれらの癌治療における使用に関する。更に詳細には、これらに限定されないが、本発明はホモサピエンスにおける白血病の治療において有用な化合物に関する。
一部の修飾されたプリンヌクレオシド類は、化学療法の可能性を含めて、強力な生物学的性質を示すことが知られている。公知の臨床抗癌剤には、クラドリビンおよびフルダラビンと、臨床開発中のクロファラビンもある。
下記式は、クラドリビン、イソクラドリビン、フルダラビン、およびクロファラビンの化学構造を示す:
Figure 0005863702
クラドリビンは有用であるが、中毒性の薬物(toxic drug)である。それは白血病、特に毛様細胞性白血病(hairy cell leukaemia)の治療において輸液により投与される(BNF,2004)。それは、アルキル化剤の標準法に失敗した患者において慢性リンパ性白血病に対しても用いられる。
フルダラビンは進行性のB細胞慢性リンパ性白血病の治療に対して認可されている。
クロファラビンは米国において小児リンパ芽球性白血病における第三次治療であり、急性骨髄性白血病において活性を有している。
クラドリビンの構造異性体、即ち前記の‘イソクラドリビン’は、合成中間体として知られているが、その生物学的性質は報告されていない。
全てのヌクレオシドアナログの場合のように、これらの薬剤がそれらの生物活性リン酸の形態となるために、細胞内キナーゼにより媒介される活性化を要する。リン酸化される前の形態(Pre-formed phosphates)では一般的に、それらの低い膜透過性により、治療に用いられない。事実、フルダラビンは、単に水溶性を高めるために、その遊離5′‐一リン酸体としてよく投与されているが、ヌクレオシドプロドラッグとして作用しているにすぎない。
使用において、高い治療効力、特に白血病のような癌に対して効力を有する化合物を提供することが、本発明の目的である。
本発明の第一の態様によると、下記式Iの化合物ならびにその薬学上許容される塩、その溶媒和物、およびそのプロドラッグが提供される:
Figure 0005863702
〔上記式中:
XおよびZの各々は、独立してH、OH、F、Cl、Br、I、C1‐6アルキル、およびNRから選択され、ここでRおよびRの各々は独立してHおよびC1‐6アルキルから選択され、
Yは、H、OH、F、Cl、Br、I、C1‐6アルキル、C2‐8アルキニル、およびNRから選択され、ここでRおよびRの各々は独立してHおよびC1‐6アルキルから選択され、
TおよびT′の各々は、独立してH、F、およびOHから選択されるが、但しTおよびT′の一方のみがOHとなりえ、
Qは、O、S、およびCRから選択され、ここでRおよびRは独立してHおよびC1‐6アルキルから選択され、
Arは、C6‐30アリールおよびC6‐30ヘテロアリールから選択され、その各々が場合により置換され、
およびRの各々は、独立してH、およびC1‐20アルキル、C2‐20アルケニル、C1‐20アルコキシ、C1‐20アルコキシC1‐20アルキル、C1‐20アルコキシC6‐30アリール、C2‐20アルキニル、C3‐20シクロアルキルC6‐30アリール、C6‐30アリールオキシ、C5‐20ヘテロシクリルからなる群より選択され、そのいずれも場合により置換され、そして
およびRの各々は、独立してH、およびC1‐20アルキル、C2‐20アルケニル、C1‐20アルコキシ、C1‐20アルコキシC1‐20アルキル、C1‐20アルコキシC6‐30アリール、C2‐20アルキニル、C3‐20シクロアルキルC6‐30アリール、C6‐30アリールオキシ、C5‐20ヘテロシクリルからなる群より選択され、そのいずれも場合により置換される〕。
本発明を具体化する化合物は、意外にもホモサピエンスにおいて高い抗癌活性を有することを見出した。特に、本発明を具体化する化合物は、既知の化合物であるクラドリビン、フルダラビン、およびイソクラドリビンと比較して、高い抗白血病活性を有することを見出した。本発明を具体化する化合物は、急性骨髄性白血病に対して特に高い抗癌活性を有すると考えられる。本発明を具体化する化合物は、他の種類の白血病および他の癌、例えば固形腫瘍の予防および治療にも有用かもしれない。
本発明の化合物の高い抗癌活性は、本発明のホスホルアミデートプリンヌクレオシド類の膜溶解性によると考えられている。
本発明の別の態様によると、治療、適切には癌の予防または治療、更に適切には白血病の予防または治療における使用のための式Iの化合物が提供される。
本発明の別の態様によると、癌の予防または治療用の薬剤、好ましくは白血病の予防または治療用の薬剤の製造における式Iの化合物の使用が提供される。
本発明の別の態様によると、式Iの化合物の有効量を治療の必要な患者へ投与することからなる、癌、適切には白血病の予防または治療の方法が提供される。
本発明の別の態様によると、薬学上許容される担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わされて、式Iの化合物を含んでなる医薬組成物が提供される。
本発明の別の態様によると、式Iの化合物を薬学上許容される賦形剤、担体、または希釈剤と混合する工程を含んでなる医薬組成物の製造方法が提供される。
本発明の別の態様によると、式Iの化合物の製造方法が提供され、前記方法は下記式IIIの化合物:
Figure 0005863702
を下記式IVの化合物:
Figure 0005863702
と反応させることからなり、ここでAr、Q、R、R、R、R、X、Y、Z、T、およびT′は前記された意味を有する。
ArがHであり、RがHであるかまたはRは前記において定義した通りである、式Iの化合物の代謝中間体にも本発明が及ぶ、と理解すべきである。
好ましくは、XおよびZの各々は、独立してH、OH、F、Cl、およびNHから選択され、YはH、OH、F、Cl、NH、およびC2‐8アルキニルから選択される。好ましい化合物としては、XがNHであり、YがClであり、およびZがHである、XがClであり、YがNHであり、およびZがHである、XがNHであり、YがFであり、およびZがHである、およびXがNHであり、YがC2‐8アルキニルであり、好ましくはC2‐6アルキニルおよびZがHであるものがある。
YがC2‐8アルキニルである場合、好ましくはYは直鎖状C2‐6アルキニルであり、好ましくはYはα位に一つの三重C≡C結合を含む。
好ましくは、TおよびT′の各々がHであり、TおよびT′の一方または好ましくは双方がFであり、または好ましくはTがHであり、T′がOHである。TおよびT′の一方がFである場合、TおよびT′の他方は適切にはHである。
好ましくは、QはOである。
好ましくは、RはHである。
好ましくは、RおよびRは、それらが天然アミノ酸の側鎖と対応するように選択される。
好ましくは、RおよびRを有するC原子が天然アラニンのようなキラリティーLを有するように、RおよびRの一方がMeであり、RおよびRの一方がHである。
好ましくは、Rはアルキルであり、更に好ましくはRはメチル、エチル、2‐プロピル、2‐ブチル、およびベンジルからなる群より選択され、更に一層好ましくはRはメチル(‐CH)およびベンジル(‐CH)からなる群より選択される。
好ましいAr存在体にはフェニル、ピリジル、ナフチル、およびキノリルがあり、それら各々が置換されるかまたは非置換である。Arとして特に好ましいのはナフチル、特に非置換ナフチルである。ピリジルは‐CNHである。ここでArについて“C6‐30ヘテロアリール”とは、以下において更に定義されているように、環系に1以上のヘテロ原子を含有しうる6〜30員芳香環系を意味する。
好ましい化合物は、前記のようなX、Y、Z、T、T′、Q、Ar、R、R、R、およびRに関して好ましい同一性(identities)を有している。
特に好ましい化合物は:
X=NH、Y=Cl、Z=H、Q=O、およびT=T′=Hを有し、そのためクラドリビンから誘導され、
X=Cl、Y=NH、Z=H、Q=O、およびT=T′=Hを有し、そのためイソクラドリビンから誘導され、
X=NH、Y=F、Z=H、Q=O、およびT=T′=Hを有し、そのためフルダラビンから誘導され、
X=NH、Y=Cl、Z=H、Q=O、T=F、およびT′=Hを有し、そのためクロファラビンから誘導され、および
X=NH、Y=C2‐8アルキニル、更に好ましくはC2‐6アルキニル、Z=H、Q=O、T=H、およびT′=OHを有する。
上記された特に好ましい化合物の各々は、クラドリビン、イソクラドリビン、フルダラビン、およびクロファラビンから誘導されるものを含めて、Ar、R、R、R、およびRが各々上記のような好ましい同一性を有している場合に特に好ましい。
特に好ましい化合物は、以下において例と表IIにより示される。
式Iの化合物におけるリンを含む中心(phosphorus centre)は一つのジアステレオマーRまたはSでもよく、あるいはそれはジアステレオマーRまたはSの混合物でもよい。好ましくは、それは一つの純粋なジアステレオマーである。適切には、より活性なジアステレオマーが選択される。
適切には、式Iの化合物の薬学上許容される塩、溶媒和物、およびプロドラッグは、3′‐OHにおいてエステルまたはアミドである。
好ましくは、式Iの化合物の製造方法では、ヌクレオシドにおいて5′以外の遊離OH基を保護する工程を含める。ホスホロクロリデートは、アリールオキシホスホロジクロリデートおよび適切に保護されたアミノ酸誘導体から製造しうる。一方、リン酸化学(phosphate chemistry)が適切な縮合剤と併用されてもよい。
Ar、R、R、R、およびRの各々は、電子供与および電子求引部分を含む群から独立して選択される1、2、3、4、5、またはそれ以上の置換基により置換しうる。
Ar上の置換基は、芳香族基上でオルト‐、メタ‐、パラ‐、またはその他に位置しうる。Ar上の置換基は、適切には独立してヒドロキシ、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、SOH、SH、SR′(R′は、Rとして前記された同様の基から独立して選択される)、カルボキシル、C1‐6エステル、C1‐6アルデヒド、シアノ、C1‐6アルキルアミノ、C1‐6ジアルキルアミノ、チオール、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、C1‐6アルキル、C2‐6アルケニル、C1‐6アルコキシ‐C1‐6アルキル、C1‐6アルコキシ‐C5‐10アリール、C5‐7シクロアルキル、C5‐11シクロアルキル‐C1‐6アルキル、C5‐7シクロアルケニル、C5‐7シクロアルキニル、C5‐11アリールC1‐6アルキル、C1‐6アルキルC5‐11アリール、C5‐11アリール、C1‐6フルオロアルキル、およびC2‐6フルオロアルケニルからなる群より選択される。各置換基はいかなる他の置換基によっても置換しうる。
、R、R、およびR上の置換基は、独立してヒドロキシ、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、アミド、SOH、SH、SR′(R′は、Rとして前記された同様の基から独立して選択される)、カルボキシ、C1‐6エステル、C1‐6アルデヒド、シアノ、C1‐6アルキルアミノ、C1‐6ジアルキルアミノ、チオール、クロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、C5‐7シクロアルキル、C5‐7シクロアルケニル、C5‐7シクロアルキニル、C5‐11アリール、C5‐11アリールC1‐6アルキル、およびC5‐20ヘテロシクリルからなる群より選択される。各置換基はいかなる他の置換基によっても置換しうる。
およびRは、適切には独立してH、C1‐10アルキル、C2‐10アルケニル、C2‐10アルコキシC1‐10アルキル、C1‐10アルコキシC6‐10アリール、C2‐10アルキニル、C3‐20シクロアルキル、C3‐20シクロアルケニル、C4‐20シクロアルキニル、およびC5‐10ヘテロシクリルからなる群より選択される。
およびRは、適切には天然または合成アミノ酸の側鎖から選択される。
および/またはRは、好ましくはグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、セリン、トレオニン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラギン、グルタミン、システイン、およびメチオニンからなる群より選択される天然アミノ酸の側鎖である。特に、Rおよび/またはRは、好ましくはH、CH、‐CH(CH、‐CHCH(CH、‐CH(CH)(CHCH)、‐CHPh、‐CHPh‐OH、‐CHSH、‐CHCHSCH、‐CHOH、‐CH(CH)(OH)、‐CHCHCHCHNH 、‐CHCHCHNHC(=NH )NH、‐CHC(O)O‐、‐CHCHC(O)O‐、‐CHC(O)NH、‐CHCHC(O)NH
Figure 0005863702
からなる群より選択され、ここでRおよびRは一緒になって下記構造:
Figure 0005863702
を有する5員ヘテロ環式環を形成でき、RおよびRは適切には独立してH、C1‐10アルキル、C2‐10アルケニル、C1‐10アルコキシ、C1‐10アルコキシC1‐10アルキル、C1‐10アルコキシC6‐10アリール、C2‐10アルキニル、C3‐20シクロアルキル、C3‐20シクロアルケニル、C4‐20シクロアルキニル、およびC5‐20ヘテロシクリルからなる群より選択される。
は適切にはH、C1‐18アルキル、C3‐20シクロアルキル、およびベンジルからなる群より選択される。
は適切にはH、C1‐18アルキル、C3‐20シクロアルキル、およびC5‐20ヘテロシクリルからなる群より選択される。Rは特にH、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、およびシクロヘキシルからなる群より選択される。
好ましい態様において、RおよびRはメチルであるか、または例えばプロリンに存在するような、閉じた5員へテロ環式または炭素環式環を形成するように結合する。
ここで用いられている“アルキル”という用語は、R、R、R、およびRに存在しうる置換基に関して前記された基から独立して選択される1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換される、示された炭素原子の数を有する、直鎖もしくは分岐飽和一価環式または非環式炭化水素基に関する(または示されていない場合は、非環式アルキル基は好ましくは1〜20、更に好ましくは1〜6、更に好ましくは1〜4の炭素原子を有し、環式アルキル基は好ましくは3〜20、好ましくは3〜10、更に好ましくは3〜7の炭素原子を有する)。非限定的な例として、適切なアルキル基にはメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、ノニル、およびドデシルがある。
ここで用いられている“アルケニル”という用語は、R、R、R、およびRに存在しうる置換基に関して前記された基から独立して選択される1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換される、1以上のC=C二重結合を有し、示されたような炭素原子の数を有する、直鎖または分岐不飽和一価非環式または環式炭化水素基に関する(または示されていない場合は、非環式アルケニル基は好ましくは2〜20、更に好ましくは2〜6、更に好ましくは2〜4の炭素原子を有し、環式アルケニル基は好ましくは4〜20、好ましくは4〜6の炭素原子を有する)。非限定的な例として、適切なアルケニル基にはビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、およびヘキセニルがある。
ここで用いられている“アルキニル”という用語は、R、R、R、およびRに存在しうる置換基に関して前記された基から独立して選択される1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換されている、1以上の三重C≡C結合を有し、示されたような炭素原子の数を有する、直鎖もしくは分岐不飽和一価非環式または環式炭化水素基に関する(または示されていない場合は、非環式アルキニル基は好ましくは2〜20、更に好ましくは2〜6、更に好ましくは2〜4の炭素原子を有し、環式アルキニル基は好ましくは7〜20、更に好ましくは8〜20の炭素原子を有する)。
ここで用いられている“アルコキシ”という用語は基アルキル‐O‐に関し、ここでアルキルは前記の通りであり、アルキル部分はアルキルに関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換される。非限定的な例として、適切なアルコキシ基にはメトキシ、エトキシ、n‐プロポキシ、イソプロポキシ、n‐ブトキシ、tert‐ブトキシ、sec-ブトキシ、n‐ペントキシ、n‐ヘキソキシ、および1,2‐ジメチルブトキシがある。
ここで用いられている“アリールオキシ”という用語は基アリール‐O‐に関し、ここでアリールは下記の通りであり、アリール部分は基Arに関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換される。
ここで用いられている“アルコキシアルキル”という用語は、アルコキシ置換基を有するアルキル基に関する。結合はアルキル基を介する。アルキル部分およびアルコキシ部分は、アルキルおよびアルコキシの定義に関してここで各々記載された通りである。アルコキシおよびアルキル部分は、アルキルの定義に関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基により各々置換しうる。
ここで用いられている“アルコキシアリール”という用語は、アルコキシ置換基を有するアリール基に関する。結合はアリール基を介する。アルコキシ部分およびアリール部分は、アルコキシおよびアリールの定義に関してここで各々記載された通りである。アルコキシおよびアリール部分は、各々アルコキシおよびアリールの定義に関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基により各々置換しうる。
ここで用いられている“シクロアルキルアリール”という用語は、環式アルキル置換基を有するアリール基に関する。結合はアリール基を介する。シクロアルキル部分およびアリール部分は、シクロアルキルおよびアリールの定義に関してここで各々記載された通りである。シクロアルキル部分およびアリール部分は、各々アルキルおよびアリールの定義に関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により各々置換される。
ここで用いられている“アリール”という用語は、縮合してもまたは二環式でもよい、一、二、三、四、五、または六つの環、好ましくは一、二、または三つの環を有する一価不飽和芳香族炭素環式基に関する。アリール基は、基Arに存在しうる任意の置換基に関して前記されたような1、2、3、またはそれ以上の置換基によって場合により置換される。好ましいアリール基は:6個の炭素原子を含有する芳香族単環式環、7、8、9、または10個の炭素原子を含有する芳香族二環式または縮合環系、または10、11、12、13、または14個の炭素原子を含有する芳香族三環式環系である。アリールの非限定的な例としてはフェニルおよびナフチルがある。好ましい置換基は、独立してヒドロキシ、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、SOH、SH、SR′(R′はRと同様の基から独立して選択される)、カルボキシル、シアノ、C1‐6アルキルアミノ、C1‐6ジアルキルアミノ、チオール、クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードから選択される。
ここで用いられている“C6‐30ヘテロアリール”という用語は、縮合してもまたは二環式でもよい、一、二、三、四、五、または六つの環、好ましくは一、二、または三つの環を有し、N、O、およびSからなる群より選択される少なくとも1個のヘテロ原子を環内に含有した、一価不飽和芳香族ヘテロ環式6〜30員基に関する。ヘテロアリール環系において利用可能な炭素原子および/またはへテロ原子は、基Arに存在しうる置換基に関して前記されたような1以上の置換基により環上において置換しうる。好ましいヘテロアリール基は、少なくとも一つの員がN、O、またはS原子である6員を含有し、場合により1、2、または3個の追加N原子を含有した芳香族単環式環系、1、2、または3員がN原子である6員を有した芳香族単環式環、少なくとも一つの員がN、O、またはS原子である9員を有し、場合により1、2、または3個の追加N原子を含有した芳香族二環式または縮合環、または1、2、または3員がN原子である10員を有した芳香族二環式環である。例としてはピリジルおよびキノリルがあるが、それらに限定されない。
ここで用いられている“ヘテロシクリル”という用語は、縮合してもまたは二環式でもよく、一、二、三、四、五、または六つの環、好ましくは一、二、または三つの環を有し、N、O、およびSからなる群より選択される少なくとも一つの員を環内に含有した、飽和または部分不飽和ヘテロ環式環系に関する。ヘテロシクリルの前において用いられている接頭語“C5‐20”または“C5‐10”は、少なくとも一つの員がN、O、およびSからなる群より選択される5〜20または5〜10員環系を各々意味している。好ましいヘテロシクリル系は、少なくとも一つの員がN、O、またはS原子である5員を有し、場合により1個の追加O原子または1、2、もしくは3個の追加N原子を含有した単環式環系、1、2、もしくは3員がN原子である6員を有した単環式環、少なくとも一つの員がN、O、もしくはS原子である9員を有し、場合により1、2、もしくは3個の追加N原子を含有した二環式環系、または1、2、もしくは3員がN原子である10員を有した二環式環系である。例としてはピロリニル、ピロリジニル、1,3‐ジオキソラニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピペリジニル、モルホリニル、またはピペラジニルがあるが、それらに限定されない。
上記された“ヘテロシクリル”環系において利用可能な炭素原子および/またはへテロ原子は、環上において1以上のヘテロ原子により置換しうる。環が1以上のヘテロ原子により置換されている場合、ヘテロ原子置換基は酸素、窒素、イオウ、およびハロゲン(F、Cl、Br、およびI)から選択される。環が1以上のヘテロ原子により置換される場合、好ましくは酸素、窒素、および/またはハロゲンからなる群より選択される1、2、3、または4個のヘテロ原子置換基が存在している。好ましい置換基は、独立してヒドロキシ、アシル、アシルオキシ、ニトロ、アミノ、SOH、SH、SR′(R′はRと同様の基から独立して選択される)、カルボキシル、シアノ、C1‐6アルキルアミノ、C1‐6ジアルキルアミノ、チオール、クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードから選択される。
本方法は好ましくは適切な溶媒の存在下において行われる。
適切な溶媒としては、炭化水素溶媒(例えばベンゼンおよびトルエン)、エーテル系溶媒(例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジフェニルエーテル、アニソール、およびジメトキシベンゼン)、ハロゲン化炭化水素溶媒(例えば塩化メチレン、クロロホルム、およびクロロベンゼン)、ケトン系溶媒(例えばアセトン、メチルエチルケトン、およびメチルイソブチルケトン)、アルコール系溶媒(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n‐ブチルアルコール、およびtert‐ブチルアルコール)、ニトリル系溶媒(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、およびベンゾニトリル)、エステル系溶媒(例えば酢酸エチルおよび酢酸ブチル)、カーボネート系溶媒(例えば炭酸エチレンおよび炭酸プロピレンなど)がある。これらは単独により用いてもよく、またはそれらのうち2種以上により混合して用いてもよい。
好ましくは、不活性溶媒が本発明の方法で用いられる。“不活性溶媒”という用語は、一緒に記載されている反応の条件下において不活性な溶媒、例えばベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、クロロホルム、塩化メチレン(またはジクロロメタン)、ジエチルエーテル、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、tert‐ブタノール、ジオキサン、ピリジンなどを意味する。テトラヒドロフランが特に好ましい。
好ましくは、本発明の方法は実質的に無水条件下において行われる。
ここで用いられている“立体異性体”という用語は、同様の結合配列により結合された同様の原子から構成されているが、本発明の化合物が有しうる、互換性がない異なる三次元構造を有した、全ての可能な化合物を表わす。
本発明による化合物が少なくとも一つのキラル中心を有している場合、それらは光学異性体として存在しうる。化合物が2以上のキラル中心を有している場合、それらは更に加えてジアステレオマーとして存在しうる。本発明による化合物の製造方法が立体異性体の混合物を生じる場合、これらの異性体は分取(preparative)クロマトグラフィーのような慣用的技術により分離される。化合物は立体化学的に混合した形態により製造しても、あるいは当業者に公知の標準技術により、例えばエナンチオ選択的合成または分割、光学活性酸との塩形成によるジアステレオマー対の形成、次いで分別結晶化および遊離塩基の再生により個別の光学異性体として製造してもよい。化合物は、ジアステレオマーエステルまたはアミドの形成、次いでクロマトグラフィー分離およびキラル助剤の除去により分割しうる。一方、化合物はキラルHPLCカラムを用いて分割してもよい。全てのこのような異性体およびその混合物が本発明の範囲内に包含されると理解するべきである。
更に、リン酸中心が本発明の化合物でキラルであり、化合物がRおよびSジアステレオマーとして存在しうることは明らかである。本化合物の組成物は混合RおよびSでもまたは1種の純粋なジアステレオマーでもよい。好ましくは、化合物は実質的に純粋な単一異性体である。
1:1R対Sジアステレオマーの混合物でもよい。一方、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:15、1:20、1:50、または1:100比のR対Sジアステレオマーでもまたはその逆でもよい。
“溶媒和物”という用語は、ここで定義されているような化合物あるいは構造(I)または(II)の化合物の薬学上許容される塩を意味し、そこでは適切な溶媒の分子が結晶格子に取り込まれている。適切な溶媒は投与される用量により生理学的に許容される。適切な溶媒の例はエタノール、水などである。水が溶媒である場合、分子は水和物と称される。
本発明の化合物は薬学上許容される塩の形態でも存在しうる。薬剤による使用の場合、本発明の化合物の塩とは無毒性の“薬学上許容される塩”のことである。FDA承認の薬学上許容される塩の形態(Ref.International J.Pharm.,1986,33,201-217、J.Pharm.Sci.,1977,Jan,66(1))には、薬学上許容される酸性/アニオン性または塩基性/カチオン性塩がある。
薬学上許容される酸性/アニオン性塩には、アセテート、ベンゼンスルホネート、ベンゾエート、ビカーボネート、ビタートレート、ブロミド、カルシウムエデテート、カムシレート、カーボネート、クロリド、シトレート、ジヒドロクロリド、エデテート、エジシレート、エストレート、エシレート、フマレート、グリセプテート、グルコネート、グルタメート、グリコリルアルサニレート、ヘキシルレゾルシネート、ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、ヨージド、イセチオネート、ラクテート、マレエート、マンデレート、メシレート、メチルブロミド、メチルニトレート、メチルサルフェート、ムケート、ナプシレート、ニトレート、パモエート、パントテネート、ホスフェート、ジホスフェート、ポリガラクツロネート、サリシレート、ステアレート、スバセテート、サクシネート、サルフェート、タンネート、タートレート、テオクレート、トシレート、およびトリエチオダイドがあるが、それらに限定されない。
薬学上許容される塩基性/カチオン性塩には、アルミニウム、ベンザチン、カルシウム、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、リチウム、マグネシウム、カリウム、プロカイン、ナトリウム、および亜鉛があるが、それらに限定されない。
本発明は本発明の化合物のプロドラッグをその範囲内に含んでいる。一般的に、このようなプロドラッグは、インビボにおいて容易に所要化合物へ変換されうる化合物の機能性誘導体である。そのため、本発明の治療の方法において、“投与する”という用語は、具体的に開示された化合物、または具体的には開示されていないが、対象への投与後インビボにおいて特定化合物へ変換する化合物による、記載された様々な障害の治療を包含している。適切なプロドラッグ誘導体の選択および製造に関する慣用的手順は、例えば”Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985において記載されている。
1以上の遊離ヒドロキシ基が薬学上許容されるエステルの形によりエステル化されている薬学上許容されるエステル誘導体が、特に遊離ヒドロキシ基を有する本発明の化合物へ生理学的条件下において加溶媒分解により変換しうる、プロドラッグエステルである。
本発明による使用向けの医薬組成物は、薬学上用いうる調製物への活性化合物の工程処理を容易にする賦形剤および助剤を含めた、1種以上の生理学上許容される担体を用いて、常法により処方してもよい。これらの医薬組成物はそれ自体公知の手法により、例えば慣用的混合、溶解、造粒、糖衣化、研和、乳化、封入、閉込め、または凍結乾燥工程により製造される。適正な処方は、選択された投与の経路に依存する。
式Iを有する化合物または本発明による医薬組成物は、ホモサピエンスまたは動物である患者へ、いずれか適切な手段により投与される。
本発明において用いられる薬剤は、静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、経皮、気道(エアゾル)、直腸、膣、および局所(頬および舌下を含む)投与を含めて、経口または非経口経路により投与される。
経口投与の場合、本発明の化合物は、錠剤またはカプセルの形態により、粉末または顆粒として、あるいは水溶液または懸濁液として通常供与される。
経口用の錠剤は、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、甘味剤、矯味剤、着色剤、および保存剤のような薬学上許容される賦形剤と混合された活性成分とを含有しうる。適切な不活性希釈剤には炭酸ナトリウムおよびカルシウム、リン酸ナトリウムおよびカルシウム、およびラクトースがあり、一方コーンスターチおよびアルギン酸が適切な崩壊剤である。結合剤にはデンプンおよびゼラチンがあり、一方滑沢剤は、存在するのであれば、通常ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、またはタルクである。所望であれば、胃腸管において吸収を遅らせるために、錠剤はモノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリンのような物質により被覆してもよい。
経口用のカプセルには、活性成分が固体希釈剤と混合された硬ゼラチンカプセル、および活性成分が水または油、例えばピーナツ油、流動パラフィン、またはオリーブ油と混合された軟ゼラチンカプセルがある。
直腸投与用の処方剤は、例えばカカオ脂またはサリチレートを含めた適切な塩基により、坐剤として供与しうる。
膣投与に適した処方剤は、活性成分に加えて、当業界において適切と知られている担体を含有した、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、泡状物、またはスプレー処方剤として供与しうる。
筋肉内、腹腔内、皮下、および静脈内向けの場合、本発明の化合物は適切なpHおよび等張性に緩衝化された無菌水溶液または懸濁液として通常供与される。適切な水性ビヒクルには、リンゲル液および等張塩化ナトリウムがある。本発明による水性懸濁液は、セルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、およびトラガカントゴムのような懸濁剤、およびレシチンのような湿潤剤を含有しうる。水性懸濁液に適した保存剤にはエチルおよびn‐プロピルp‐ヒドロキシベンゾエートがある。
本発明の化合物はリポソーム処方剤として供与してもよい。
一般的に、適切な用量は0.1〜300mg/レシピエントの体重kg/日の範囲である。好ましい下限用量は0.5mg/レシピエントの体重kg/日であり、更に好ましい下限用量は1mg/レシピエントの体重kg/日である。適切な用量は、好ましくは1〜50mg/体重kg/日の範囲、更に好ましくは1〜10mg/体重kg/日の範囲である。望ましい用量は、好ましくは、1日の間に適切な間隔により投与される2、3、4、5、6回、またはそれ以上のサブ用量として供与される。これらのサブ用量は、例えば10〜1500mg、好ましくは20〜1000mg、最も好ましくは50〜700mgの活性成分/単位剤形を含有した、単位剤形により投与しうる。
標的化合物は、適切なヌクレオシドを所要のホスホロクロリデートと反応させることにより製造した。後者の試薬は、公表法によりアリールホスホロジクロリデートとアミノ酸エステル塩酸塩とから製造した。いくつかの例を示す。
2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン‐5′‐〔フェニル‐(メトキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート(CPF203)の合成
N‐メチルイミダゾール(NMI)(0.29g,3.50mmol,0.29mL)を無水THF(10mL)中2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン(0.200g,0.70mmol)の攪拌懸濁液へ加えた。無水THF中1‐フェニル‐(メトキシ‐L‐アラニニル)ホスホロクロリデート(0.58g,2.10mmol)を−78℃において滴下した。15分後、反応液を室温まで上昇させた。反応をTLC(DCM/MeOH95/5)により追跡し、4時間後に更に1‐フェニル‐(メトキシ‐L‐アラニニル)〕ホスホクロリデート(0.28g,1.0mmol)を加え、反応液を一晩攪拌した。MeOHを加えて反応停止させ、揮発性物質を蒸発させ、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH100/0〜95/5)および分取TLC(DCM/MeOH96/4)により精製して、白色泡状物として生成物を得た(0.008g,2%収率、クラドリビン回収率0.15g)。31P‐NMR(CDCl,121MHz):δ4.56,4.21.H‐NMR(CDCl,300MHz):δ8.14,8.07(1H,2s,H‐8),7.52‐7.29(5H,m,Ph),6.56‐6.50(1H,m,H‐1′),6.18‐6.01(1H,bs,NH),4.90‐4.77(1H,m,H‐3′),4.46‐4.56(2H,m,H‐5′),4.32‐4.26(1H,m,H‐4′),4.22‐4.02(1H,m,CHNH),3.85,3.83(3H,2s,CHO),2.92‐2.61(2H,m,H‐2′),1.56‐1.44(3H,m,CHCH).
2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン‐5′‐〔フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート(CPF204)の合成
NMI(0.29g,3.50mmol,0.29mL)を無水THF(10mL)中2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン(0.200g,0.70mmol)の攪拌懸濁液へ加えた。無水THF中、1‐フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)ホスホロクロリデート(0.74g,2.10mmol)を−78℃において滴下した。15分後、反応液を室温まで上昇させ、反応液を一晩攪拌した。MeOHを加えて反応停止させ、揮発性物質を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH100/0〜95/5)および分取TLC(DCM/MeOH96/4)により精製して、白色泡状物として生成物を得た(0.015g,4%収率)。31P‐NMR(MeOH,121MHz):δ5.11,4.81.H‐NMR(MeOH,300MHz):δ8.12,8.10(1H,2s,H‐8),7.23‐7.04(10H,m,PhO,PhCH),6.30‐6.24(1H,m,H‐1′),5.04‐5.00(2H,m,PhCH),4.52‐4.48(1H,m,H‐3′),4.29‐4.15(2H,m,H‐5′),4.08‐4.04(1H,m,H‐4′),3.91‐3.81(1H,m,CHNH),2.63‐2.54(1H,m,H‐2′の一つ),2.41‐2.33(1H,m,H‐2′の一つ),1.24‐1.17(3H,m,CHCH).13C‐NMR(MeOD,75MHz):δ20.6,20.8(CH),41.2(C‐2′),52.0,52.1(CHCH),67.7,68.1,68.2,68.3(C‐5′,CHPh),72.6(C‐3′),86.2,86.4(C‐1′),87.2,87.3(C‐4′),121.7,121.8,126.5,129.6,129.7,129.9,131.1,137.6,141.5(C‐5,C‐8,PhCH,PhO,“イプソ”PhCH),151.8,151.9(C‐6),152.4,152.5(“イプソ”PhO),155.7,155.8(C‐2),158.4(C‐4),175.0,175.2(COOCHPh).
2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン‐5′‐〔1‐ナフチル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェートの合成
NMI(0.29g,3.50mmol,0.29mL)を無水THF(6mL)中2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン(0.200g,0.70mmol)の攪拌懸濁液へ加えた。無水THF(4mL)中、1‐ナフチル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)ホスホクロリデート(0.85g,2.10mmol)を−78℃において滴下した。15分後、反応液を室温まで上昇させ、一晩攪拌した。MeOHを加えて反応停止させ、揮発性物質を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH100/0〜95/5)および分取HPLC(HO/CHCN60/40)により精製して、白色泡状物として生成物を得た(混合26mg,速溶出11mg,遅溶出8mg)。
混合(CPF210)
31P‐NMR(CDCl,202MHz):δ3.64,3.23(int.:1.00,0.97).HPLC:Rt8.92,9.59min.H‐NMR(CDCl,500MHz):δ8.00‐7.98(1H,m,H‐8ナフチル),7.86(0.5H,s,1ジアステレオマーのH‐8の一つ),7.77(1H,d,H‐5ナフチル,J=7.4Hz),7.75(0.5H,s,1ジアステレオマーのH‐8の一つ),7.56(1H,d,H‐4ナフチル,J=8.3Hz),7.44‐7.40(3H,m,H‐2ナフチル,H‐6ナフチル,H‐7ナフチル),7.31‐7.15(6H,m,H‐3ナフチル,Ph),6.25‐6.21(1H,m,H‐1′),5.73(2H,bs,NH),5.04(1H,s,1ジアステレオマーのCHPh),4.97(0.5H,d,J=12.2Hz,1ジアステレオマーの一つのCHPh),4.94(0.5H,d,J=12.2Hz,1ジアステレオマーの一つのCHPh),4.57‐4.54(0.5H,m,1ジアステレオマーのH‐3′),4.49‐4.46(0.5H,m,1ジアステレオマーのH‐3′),4.34‐4.23(2H,m,H‐5′),4.11‐4.00(2H,m,H‐4′,CHNH),3.91(0.5H,1ジアステレオマーのCHNH),3.90(0.5H,1ジアステレオマーのCHNH),3.13(0.5H,1ジアステレオマーのOH),3.01(0.5H,1ジアステレオマーのOH),2.56‐2.51(0.5H,m,1ジアステレオマーの一つのH‐2′),2.43‐2.29(1.5H,m,三つのH‐2′),1.27‐1.24(3H,2d,CHCH).13C‐NMR(CDCl,125MHz):δ19.7,19.8(CH),38.8(C‐2′),49.4,49.5(CHCH),64.8,66.2,66.3(C‐5′,CHPh),69.8(C‐3′),83.0(C‐1′),83.9,84.0(C‐4′),113.9,114.0(C‐2ナフチル),117.6,120.2,120.3,123.9,124.5,125.2,125.4,125.5,125.7,126.8,127.1,127.4,127.5,127.6(C‐5,C‐8,PhCH,C‐5aナフチル,C‐3ナフチル,C‐4ナフチル,C‐5ナフチル,C‐6ナフチル,C‐7ナフチル,C‐8ナフチル,C‐8aナフチル),133.6,133.7,134.1(“イプソ”PhCH,C‐4aナフチル),145.3(C‐1ナフチル),149.3(C‐6),153.0(C‐2),155.13(C‐4),172.4(COOCHPh).
速溶出(cpf211)
31P‐NMR(CDCl,202MHz):δ3.60,3.22(int.:4.87,1.00).HPLC:Rt7.59,8.92min.H‐NMR(CDCl,500MHz):δ8.03(1H,d,J=7.5Hz,H‐8ナフチル),7.92(0.2H,s,副ジアステレオマーのH‐8の一つ),7.80(0.8H,s,H‐8),7.79(1H,d,J=7.4Hz,H‐5ナフチル),7.61(1H,d,H‐4ナフチル,J=8.3Hz),7.47‐7.44(3H,m,H‐2ナフチル,H‐6ナフチル,H‐7ナフチル),7.35‐7.12(6H,m,H‐3ナフチル,Ph),6.29‐6.26(1H,m,H‐1′),5.88(2H,bs,NH),5.08(0.4H,s,副ジアステレオマーのCHPh),5.05,4.97(1.6H,2d,J=12.2Hz,CHPh),4.61‐4.58(0.2H,m,副ジアステレオマーのH‐3′),4.54‐4.51(0.8H,m,H‐3′),4.36‐4.32(2H,m,H‐5′),4.12‐4.06(2.2H,m,H‐4′,CHNH,副ジアステレオマーのCHNH),3.82(0.8H,CHNH),3.32(0.2H,副ジアステレオマーのOH),3.25(0.8H,OH),2.58‐2.53(0.2H,m,副ジアステレオマーの一つのH‐2′),2.46‐2.42(0.2H,m,副ジアステレオマーの一つのH‐2′),2.41‐2.33(1.6H,m,H‐2′),1.31‐1.29(3H,2d,CHCH).
遅溶出(cpf212)
31P‐NMR(CDCl,202MHz):δ3.64,3.25(int.:1.00,28.15).HPLC:Rt9.59,10.92min.H‐NMR(CDCl,500MHz):δ7.99‐7.97(1H,dd,H‐8ナフチル),7.87(1H,s,H‐8),7.77‐7.74(1H,m,H‐5ナフチル),7.57(1H,d,H‐4ナフチル,J=8.3Hz),7.44‐7.40(3H,m,H‐2ナフチル,H‐6ナフチル,H‐7ナフチル),7.29‐7.20(6H,m,H‐3ナフチル,Ph),6.23(1H,m,H‐1′),5.81(2H,bs,NH),5.03(2H,s,CHPh),5.00,4.92(d,J=12.3Hz,副ジアステレオマーのCHPh),4.58‐4.55(1H,m,H‐3′),4.49,4.48(m,副ジアステレオマーのH‐3′),4.34‐4.23(2H,m,H‐5′),4.08‐3.99(3H,m,H‐4′,CHNH,CHNH),3.78(副ジアステレオマーのCHNH),3.31(1H,bs,OH),2.56‐2.50(1H,m,一つのH‐2′),2.42‐2.38(1H,m,一つのH‐2′),2.37‐2.31(m,副ジアステレオマーのH‐2′),1.26(3H,2d,CHCH).
2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン‐5′‐〔4‐クロロ‐1‐ナフチル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート(CPF218)の合成
NMI(0.26g,3.20mmol,0.25mL)を無水THF(6mL)中2‐クロロ‐2′‐デオキシアデノシン(0.183g,0.64mmol)の攪拌懸濁液へ加えた。無水THF(4mL)中、4‐クロロ‐1‐ナフチル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)ホスホクロリデート(0.87g,1.92mmol)を−78℃において滴下した。15分後、反応液を室温まで上昇させ、一晩攪拌した。MeOHを加えて反応停止させ、揮発性物質を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH100/0〜95/5)および分取HPLC(HO/CHCN60/40)により精製して、白色泡状物として生成物を得た(15mg,3%)。
31P‐NMR(CDCl,202MHz):δ3.45,3.26.HPLC:Rt7.92,10.20min.
H‐NMR(CDCl,500MHz):δ8.14‐8.10(1H,m,H‐5ナフチル),7.99‐7.96(1H,m,H‐8ナフチル),7.88(0.5H,s,1ジアステレオマーのH‐8の一つ),7.82(0.5H,s,1ジアステレオマーのH‐8の一つ),7.54‐7.49(1H,m,H‐6ナフチル),7.47‐7.40(1H,m,H‐7ナフチル),7.32‐7.14(7H,m,H‐2ナフチル,H‐3ナフチル,Ph),6.25‐6.22(1H,m,H‐1′),6.04(2H,bs,NH),5.00(1H,s,1ジアステレオマーのCHPh),4.97(0.5H,d,J=12.2Hz,1ジアステレオマーの一つのCHPh),4.90(0.5H,d,J=12.2Hz,1ジアステレオマーの一つのCHPh),4.59‐4.54(1H,m,H‐3′),4.33‐4.19(2.5H,m,H‐5′,1ジアステレオマーのCHNH),4.08‐3.96(2.5H,m,H‐4′,CHNH,1ジアステレオマーのCHNH),3.61,3.57(1H,2bs,OH‐3′),3.01(0.5H,1ジアステレオマーのOH),2.59‐2.34(2H,m,H‐2′),1.25‐1.23(3H,m,CHCH).
13C‐NMR(CDCl,125MHz):δ20.8(CH),39.7(C‐2′),50.5(CHCH),66.2,66.3(C‐5′),67.4(CHPh),71.0(C‐3′),84.1(C‐1′),84.9,85.0,85.1(C‐4′),114.8,114.9,115.1,118.8,121.8,124.7,125.5,127.2,127.8,128.1,128.3,128.5,128.6,128.7(C‐2ナフチル,C‐3ナフチル,C‐4ナフチル,C‐5ナフチル,C‐6ナフチル,C‐7ナフチル,C‐8ナフチル,C‐8aナフチル,Ph),131.6(C‐4a),135.0(“イプソ”PhCH),139.3,139.4(C‐8),145.3,145.4(C‐1ナフチル),150.4(C‐6),154.1(C‐2),156.1(C‐4),173.3(COOCHPh).
2‐アミノ‐6‐クロロプリン‐2′‐デオキシリボシド‐5′‐〔フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート(CPF194)の合成
NMI(0.36g,4.40mmol,0.35mL)を−78℃において無水THF(10mL)中2‐アミノ‐6‐クロロ‐2′‐デオキシグアノシン(0.25g,0.88mmol)および1‐フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)ホスホロクロリデート(0.93g,2.64mmol)の攪拌懸濁液へ加えた。15分後、反応液を室温まで上昇させ、反応液を一晩攪拌した。MeOHを加えて反応停止させ、揮発性物質を蒸発させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(DCM/MeOH100/0〜96/4)および分取TLC(DCM/MeOH97/3)により精製して、白色泡状物として生成物を得た(0.145g,27.0%収率)。31P‐NMR(MeOH,121MHz):δ5.33,5.00.H‐NMR(MeOH,300MHz):δ8.17,8.16(1H,2s,H‐8),7.32‐7.13(10H,m,PhO,PhCH),6.37,6.32(1H,2d,H‐1′),5.11‐5.06(2H,m,PhCH),4.61‐4.56(1H,m,H‐3′),4.41‐4.20(1H,m,H‐5′),4.18‐4.08(1H,m,H‐4′),4.00‐3.89(1H,m,CHNH),2.84‐2.68(1H,m,H‐2′の一つ),2.41‐2.30(1H,m,H‐2′の一つ),1.30‐1.24(3H,m,CHCH).13C‐NMR(MeOD,75MHz):δ20.6,20.7,20.8(CH),40.4,40.7(C‐2′),51.9,52.1(CHCH),67.8,68.1,68.4(C‐5′,CHPh),72.8(C‐3′),86.4(C‐1′),87.1,87.3,87.4(C‐4′),121.7,121.8,125.8,126.5,129.7,129.9,131.1(PhCH,PhO),137.5,137.6(“イプソ”PhCH),143.2,143.3(C‐8),152.0(C‐6),152.4,152.5(“イプソ”PhO),155.0,155.1(C‐2),161.9(C‐4),175.0,175.2(COOCHPh).
9‐β‐D‐アラビノフラノシル‐2‐フルオロアデニン‐5′‐〔フェニル‐(メトキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート(CPF109)の合成
9‐β‐D‐アラビノフラノシル‐2‐フルオロアデニン(50.0mg,0.175mmol)をトルエンと2回共蒸発させ、THF/ピリジン(各2:1混合物)6mLに溶解し、NMI(71.8mg,0.875mmol,70μL)を加えた。混合液を氷/塩浴中−17℃において冷却し、不活性雰囲気下においてフェニル‐(メトキシ‐L‐アラニニル)ホスホクロリデート(145.8mg,0.525mmol,525μL)のTHF中、1M溶液を1時間かけて滴下した。1時間後、反応液を室温まで上昇させ、16時間攪拌し、次いでメタノールにより反応停止させた。溶媒を減圧下において除去し、ジクロロメタン/メタノール(勾配溶出95/5〜85/5)を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより粗製物を精製した。単離された化合物を溶媒としてクロロホルム/メタノール(94/6)を用いる分取薄層クロマトグラフィーにより更に精製して、透明無色油状物として生成物を得たが、これはジエチルエーテルにより摩砕および共蒸発後に白色泡状物へ固化した(9.5mg,10.3%)。
19F‐NMR(MeOD,282MHz):δ−54.04.31P‐NMR(MeOD,121MHz):δ4.99.H‐NMR(MeOD,300MHz):δ8.22,8.20(1H,2xs,H‐8),7.38‐7.19(5H,m,PhO),6.33,6.32(1H,2xd,J=3.4Hz,H‐1′),4.89‐4.27(4H,m,H‐2′+H‐5′+H‐4′),4.17‐4.03(1H,m,H‐3′),4.00‐3.85(1H,m,CCH),3.66‐3.65(3H,2xs,C O),1.34,1.29(3H,2xd,J=7.1Hz,C CH).13C‐NMR(MeOD,75MHz):δ20.7,20.8,20.9(CH),51.9(CH H),53.1,53.2(O),67.4,67.5,67.8,67.9(C‐5′),77.3,77.4,77.6(C‐4′+C‐2′),84.0,84.1,84.2,84.3(C‐3′),86.5,86.7(C‐1′),118.2(アデノシン‐C),121.8,121.9(‘m’,PhO),126.5(‘p’,PhO),131.1(‘イプソ’,PhO),142.9,143.0(J=2.9Hz,C‐8),142.8,142.9(C‐8),152.4,152.5,152.6(アデノシン‐C+“イプソ” PhO),159.2,159.4,159.6,162.4(アデノシン‐C),175.7,175.8,175.9(OOMe).
2‐クロロ‐2‐β‐フルオロ‐(2′‐デオキシアデノシン‐5′‐〔フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐(アラニニル)〕ホスフェート(CPT2001)の合成
クロファラビン‐5′‐〔フェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)〕ホスフェート
Figure 0005863702
−80℃において無水THF/ピリジン(4/1)12.5mL中クロファラビン(0.23g,0.75mmol)およびフェニル‐(ベンゾキシ‐L‐アラニニル)ホスホロクロリデート(0.80g,2.25mmol)の攪拌溶液からCPT2001を製造した。NMI(0.31g,300μL,3.75mmol)を1分間かけて滴下した。15分後、反応液を室温まで上昇させ、12時間攪拌した。溶媒を減圧下において除去した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーによりジクロロメタン/メタノール98/2により溶出させて精製し、白色泡状固体物として純粋生成物を得た(0.31,66.0%収率)。
31P‐NMR(MeOD,202MHz):δ3.77,3.64.19F‐NMR(MeOD,470MHz):δ−198.98,−199.01.H‐NMR(MeOD,500MHz):δ8.17,8.16(1H,2s,H‐8),7.34‐7.15(10H,m,PhO,PhCH),6.46‐6.40(1H,m,H‐1′),5.21‐5.07(3H,m,H‐2′,PhCH),4.56,4.52(1H,2s,H‐3′),4.40‐4.39(2H,m,H‐5′),4.19‐4.16(1H,m,H‐4′),4.04‐4.01(1H,m,CHCH),1.35,1.33(3H,2d,J=8.5Hz,CHCH).13C‐NMR(MeOD,75MHz):δ20.3,20.4,20.5(CH),51.6,51.8(CHCH),66.8,67.1(C‐5′),68.0(CHPh),75.0,75.1,75.3(C‐3′),83.6,83.7,83.8(C‐4′),84.3,84.4,84.5(C‐1′),95.6,97.2(C‐2′),118.6(C‐5),121.4,121.5,126.2,129.2,129.3,129.6,130.8(PhO,CHPh),137.2(“イプソ”CHPh),141.7,141.8(C‐8),151.7,152.2(“イプソ”PhO,C‐6),155.6(C‐4),158.1(C‐2),174.8,174.9(COCHPh).HPLC(HO/CHCN100/0〜0/100において20分間):t11.76min.ESI MS(+):621〔M〕.
生物学的データ
抗癌効果を評価するために、化合物CPF203、CPF204、CPF194、CPF210、CPF211、CPF212、CPF218、およびCPT2001を白血病細胞系において各々試験した。PromegaのMTSアッセイ試薬(CellTiter96 Aqueous One solution proliferation assay)を用いて各化合物を試験した。各化合物は4倍希釈により10μM〜0.002μMにおいて試験した。
用いられた細胞系は下記表IAおよびIBにおいて示され、NB4、HL60、NB4R2、K562、KG1、およびU937白血病細胞系である。
表IAは各細胞系および試験化合物と全細胞系に関するIC50±標準偏差値とをμMにより同時に示す。下記表IAには、比較例として、クラドリビンに関する対応細胞系データも含まれている。表IBは各細胞系および試験化合物に関するIC50値を示す。下記表IBには、比較例として、クロファラビンに関する対応細胞系データも含まれる。
Figure 0005863702
Figure 0005863702
下記表IIは、前記式Iに関して本発明を具体化する、現在例示されている化合物の構造を示しており、ここで各場合においてZ=HおよびQ=Oである。
Figure 0005863702
表IAに含まれたデータに関して、本発明を具体化する化合物の各々はクラドリビンと比較して高い抗癌活性を示すことがわかる。
明らかに、Arが非置換ナフチルである化合物CPF210は、Arが非置換フェニルである対応化合物CPF203より強い抗白血病に対する効力を示す。
公知の不活性化合物イソクラドリビンのホスホルアミデートである化合物CPF194により示される抗白血病活性も顕著である。
表IBに含まれたデータに関して、本発明を具体化する化合物CPT2001はクロファラビンと比較して高い抗癌活性を示すことがわかる。

Claims (17)

  1. 下記式Iの化合物、またはその薬学上許容される塩もしくはその溶媒和物:
    Figure 0005863702
    〔上記式中:
    XおよびZの各々は、独立してH、OH、F、Cl、Br、I、C1‐6アルキル、およびNRから選択され、ここでRおよびRの各々は独立してHおよびC1‐6アルキルから選択され、
    Yは、H、OH、F、Cl、Br、I、C1‐6アルキル、C2‐8アルキニル、NRから選択され、ここでRおよびRの各々は独立してHおよびC1‐6アルキルから選択され、
    TおよびT′の各々は、独立してH、F、およびOHから選択されるが、但しTおよびT′の一方のみがOHとなりえ、
    Qは、Oであり、
    Arは、クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードからなる群から独立して選択される1以上の置換基で置換されたC6‐10アリールおよびC6‐10アリールから選択され、RおよびRの各々は、独立してHおよびC1‐20アルキルからなる群より選択され、
    はベンジルおよびC1‐20アルキルから選択され、およびRはHであり、
    但し、Arがクロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードからなる群から独立して選択される1以上の置換基で置換されたC6‐10アリールであり、および/またはRがベンジルである〕。
  2. XおよびZの各々が独立してH、OH、F、Cl、およびNHから選択され、YがH、OH、F、Cl、NH、およびC2‐8アルキニルから選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. XがNHであり、YがClであり、およびZがHである、請求項2に記載の化合物。
  4. XがClであり、YがNHであり、およびZがHである、請求項2に記載の化合物。
  5. XがNHであり、YがFであり、およびZがHである、請求項2に記載の化合物。
  6. TおよびT′が各々Hである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. TおよびT′の一方または双方がFである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. XがNHであり、YがC2‐8アルキニルであり、ZがHであり、TがHであり、およびT′がOHである、請求項2に記載の化合物。
  9. 部分‐N‐CR‐COO‐が天然アミノ酸の場合に相当するようにRおよびRが選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. およびRの各々が独立してMeおよびHから選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化合物。
  11. およびRを有するC原子が天然アラニンのようなキラリティーLを有するように、RおよびRの一方がMeであり、RおよびRの一方がHである、請求項10に記載の化合物。
  12. Arが非置換である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. Arが下記を含む群から選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物:
    フェニル、
    ナフチル、
    クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードからなる群から選択される1以上の置換基で置換されたフェニル、並びに
    クロロ、ブロモ、フルオロ、およびヨードからなる群から選択される1以上の置換基で置換されたナフチル
  14. 薬学上許容される担体、希釈剤、または賦形剤と組み合わされて、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物を含んでなる、医薬組成物。
  15. 白血病の予防または治療のための、請求項14に記載の医薬組成物。
  16. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の化合物を、薬学上許容される賦形剤、担体、または希釈剤と混合する工程を含んでなる、医薬組成物の製造方法。
  17. 下記式IIIの化合物:
    Figure 0005863702
    を下記式IVの化合物:
    Figure 0005863702
    (式中、Ar、Q、R、R、R、R、X、Y、Z、T、およびT′は、請求項1〜13のいずれか一項に記載の意味を有する)と反応させる工程を含んでなる、請求項1に記載の式Iの化合物の製造方法。
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