JP5860832B2 - グロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法 - Google Patents

グロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、生産性に優れたグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法に関する。
自動車室内のフロアーには予め不織布やパイルカーペット等の繊維敷物が敷設されているが、この繊維敷物の汚れを防止すること等を目的として、この繊維敷物の上に更に取り外し可能なフロアーマットを載置することが広く行われている。このフロアーマットに、足で踏む、蹴る等の外力が加わると、フロアーマットは位置ずれを生じる。このような位置ずれを生じると、使用者が滑ったりすることが懸念されるのみならず、位置ずれによってフロアーマットがアクセル、ブレーキ等に覆いかぶさるようなことがあると、運転を行う上で支障を来すことから、自動車用フロアーマットには、位置ずれが生じないように次のような固定手法が採用されている。
即ち、床面の繊維敷物から上方に向けて突設された係止突起に、フロアーマットの固定用孔に装着された止め具の中央の貫通孔を挿通せしめることによって、床面の繊維敷物の上面にフロアーマットを固定することが行われている。近年では、フロアーマットの固定を確実なものとするために、係止突起の上部側に平面視略長方形状のロック部が水平面内で回転可能に構成され、この係止突起に、フロアーマットの止め具の貫通孔を挿通せしめた後、前記略長方形状のロック部を水平面内で約90度回転させることにより、該ロック部の長さ方向の両端部を、止め具の貫通孔内に形成された係止用板部の上面に係止せしめることによって、フロアーマットの止め具が、繊維敷物の係止突起から離脱することを確実に阻止する構成が採用されることが多い。なお、ロック部を水平面内でさらに約90度回転させることにより、前記係止状態を解除することができて、係止突起のロック部から止め具を離脱させることができる、即ち床面の繊維敷物に固定されていたフロアーマットを取り外すことができる。
前記フロアーマットの止め具としては、マットに穿設された穴の周縁に挟着されるマット用止め具であって、前記穴に挿入される両端の開口された外筒部を有するとともに該外筒部の一端外周に前記マットの一方の面に接する円環板形状のフランジが同心円状に形成された外筒具と、前記外筒部の内周に挿入される両端の開口された内筒部を有するとともに該内筒部の他端外周に前記マットの他方の面に接する円環板形状のフランジが同心円状に形成された内筒具と、前記外筒部の内周と前記内筒部の外周とに径方向に凹凸して設けられ相互に係止する凹部及び突起からなる係止手段と、前記内筒部あるいは前記外筒部の少なくとも一箇所を軸線方向に沿って切り欠いて形成したスリットと、を具備した構成のものが公知である(特許文献1参照)。
特開2000−227107号公報
上記特許文献1に記載の技術では、マット用止め具をマットにおける固定用孔の周縁部に挟着状態に取り付ける際には、マットにおける固定用孔の上方位置に、外筒部を有する外筒具を配置し、さらにマットにおける固定用孔の下方位置に、内筒部を有する内筒具を配置して、これら外筒具と内筒具でマットを挟み付けるように相互に近づけていって内筒部に外筒部を外嵌することにより、マット用止め具をマットに挟着状態に取り付け固定することが行われる。
しかしながら、このような2つの部材(外筒具と内筒具)をそれぞれマットの上方側からと下方側からマットに対して挟み付けるような手作業を人が行わなければならず、このような煩雑な作業を要するので、生産性が低いという問題があった。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、生産性に優れると共に、グロメットがマットに十分に固定された自動車用フロアーマットを製造できるグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]金型本体の底面の中央部に下方に向けて突出する中央凸部が設けられた成形用金型と、平面視形状が前記中央凸部の底面視形状と略同一形状の上下方向に貫通するシート貫通孔が形成された樹脂シートと、平面視形状が前記中央凸部の底面視形状と略同一形状の上下方向に貫通するマット貫通孔が形成されたマット体とを準備する工程と、
前記成形用金型の中央凸部を前記樹脂シートのシート貫通孔に挿通せしめることにより、前記樹脂シートを前記成形用金型の金型本体の底面に当接させて取り付ける又は該金型本体の底面側に離間した状態で取り付ける工程と、
前記樹脂シートが取り付けられた状態の前記成形用金型の中央凸部を、前記マット体のマット貫通孔に挿通せしめて、前記マット体の上面に前記樹脂シートを介して前記成形用金型を配置し、この状態で熱プレスを行う工程と、を含み、
前記成形用金型の金型本体の底面における前記中央凸部が設けられた領域の周囲に、上方側に凹むグロメット成形用凹陥部が形成され、
前記成形用凹陥部は、環状のベース体形成用凹陥部と、該ベース体形成用凹陥部の上面における幅方向の一部においてさらに上方に凹んだ環状壁部形成用凹陥部とを備えていることを特徴とするグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
[2]前記熱プレスを行った後、該プレス状態を維持した状態で前記成形用金型の温度を30℃〜100℃まで冷却する冷却工程をさらに備えることを特徴とする前項1に記載のグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
[3]前記樹脂シートの厚さが0.5mm〜3mmであり、前記熱プレス時の成形用金型の温度が150℃〜300℃の範囲である前項1または2に記載のグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
[4]上下方向に貫通するマット貫通孔が形成されたマット体と、
略板状のベース体と、該ベース体の上面から上方に突出する態様で形成された平面視で環状の環状壁部と、前記ベース体における前記環状壁部で取り囲まれた領域の中央部に形成された貫通孔と、を有する樹脂製グロメットとを備え、
前記マット体の上面に、前記グロメットのベース体の底面が溶着されることによって、前記グロメットが前記マット体の上面に固定され、前記マット体のマット貫通孔と前記グロメットの貫通孔とが連通していることを特徴とするグロメット付き自動車用フロアーマット。
[5]上下方向に貫通するマット貫通孔が形成されたマット体と、
略板状のベース体と、該ベース体の上面から上方に突出する態様で形成された平面視で環状の環状壁部と、前記ベース体における前記環状壁部で取り囲まれた領域の中央部に形成された貫通孔と、前記ベース体の貫通孔を取り囲む内側縁部から下方に向けて延ばされた内側環状アンカー部と、前記ベース体の外側縁部から下方に向けて延ばされた外側環状アンカー部と、を有する樹脂製グロメットとを備え、
前記マット体の上面に、前記グロメットのベース体の底面が溶着されると共に、前記グロメットの内側環状アンカー部および外側環状アンカー部が前記マット体の表面から内部に侵入した態様で該マット体に溶着されることによって、前記グロメットが前記マット体の上面に固定され、前記マット体のマット貫通孔と前記グロメットの貫通孔とが連通していることを特徴とするグロメット付き自動車用フロアーマット。
[1]の発明では、グロメットの成形とグロメットのマット体への固着を同時に行うことができるので、生産性に優れている。また、成形用金型の中央凸部を樹脂シートのシート貫通孔に挿通せしめることにより成形用金型の金型本体の底面側に又は底面に当接させて樹脂シートを取り付け、樹脂シートが取り付けられた状態の成形用金型の中央凸部を、マット体のマット貫通孔に挿通せしめるので、マット体のマット貫通孔に対する樹脂シートのシート貫通孔の位置決めを容易にかつ正確に行うことができる。更に、本発明の製造方法で得られたグロメット付き自動車用フロアーマットは、マット体の上面にグロメットが十分に溶着一体化されたものとなるから、自動車用フロアーマットを床面の上に固定した状態時において、フロアーマットに水平方向、略上方向、斜め上方向等に引張力が繰り返し加えられても、マット体の貫通孔が拡がってしまうことがないし、マット体の貫通孔の周縁部の一部が破れることもないし、マット体からグロメットが離脱することもなく、自動車用フロアーマットを床面に対し長期間安定して固定することができる。
[2]の発明では、前記熱プレスを行った後、該プレス状態を維持した状態で前記成形用金型の温度を30℃〜100℃まで冷却する冷却工程をさらに備えているから、熱プレスにより成形されたグロメットをそのまま成形用金型でプレス状態で覆った状態で該成形用金型で冷却できるので、グロメットの成形精度を十分に向上させることができる利点がある。
[3]の発明では、樹脂シートの厚さが0.5mm〜3mmであり、熱プレス時の成形用金型の温度が150℃〜300℃の範囲であるから、十分な強度を有すると共に所望の外形形状を有したグロメットを形成できる(成形精度を向上できる)。
[4]の発明では、マット体の上面に、グロメットのベース体の底面が溶着されているから、グロメットがマット体の上面に固定されるという効果が得られる。従って、このグロメット付き自動車用フロアーマットを床面の上に固定した状態時において、フロアーマットに水平方向、略上方向、斜め上方向等に引張力が繰り返し加えられても、マット体の貫通孔が拡がってしまうことがないし、マット体の貫通孔の周縁部の一部が破れることもないし、マット体からグロメットが離脱することもなく、自動車用フロアーマットを床面に対し長期間安定して固定することができる。
[5]の発明では、マット体の上面に、グロメットのベース体の底面が溶着されていることに加えて、グロメットの内側環状アンカー部および外側環状アンカー部が、マット体の表面から内部に侵入した態様で該マット体に溶着されているから、グロメットがマット体の上面に十分な固着力でもって固定されるという効果が得られる。従って、このグロメット付き自動車用フロアーマットを床面の上に固定した状態時において、フロアーマットに水平方向、略上方向、斜め上方向等に引張力が繰り返し加えられても、マット体の貫通孔が拡がってしまうことがないし、マット体の貫通孔の周縁部の一部が破れることもないし、マット体からグロメットが離脱することもなく、自動車用フロアーマットを床面に対し長期間安定して固定することができる。
本発明に係るグロメット付き自動車用フロアーマットの一実施形態を示す模式的部分斜視図である。 図1におけるA−A線の断面図である。 本発明に係る製造方法において使用する成形用金型、グロメット形成用樹脂シートおよびマット体をそれぞれ離間した状態で示す斜視図である。 成形用金型の図3におけるB−B線の断面図である。 グロメット形成用樹脂シートを成形用金型の成形面側(下面側)に装着した状態を示す断面図である。 続いてシート装着状態の成形用金型をマット体の上面に当接せしめた状態を示す断面図である。 続いて成形用金型を加熱加圧してグロメットを成形すると同時にマット体の上面に固着せしめた状態を示す断面図である。 係止手段が取り付けられた床面繊維敷物を示す斜視図である。 床面繊維敷物の係止手段のロック部を、自動車フロアーマットのグロメットの貫通孔内に挿通した状態で、床面繊維敷物の上に自動車フロアーマットを敷設した状態を示す平面図である。 図9の敷設状態で、さらにロック部を水平面内で90度回転させてロック部を内方突出係止部の上面に係合させてロックした状態を示す平面図である。
本発明に係るグロメット付き自動車用フロアーマット1の製造方法の一実施形態について説明する。
本製造方法で材料として用いるマット体17について説明する。前記材料マット体17の一実施形態を図3に示す。前記マット体17は、基布3の上面にパイル層4が積層されると共に前記基布3の下面に裏打層5が積層されてなるマット体である。
前記マット体17に上下方向に貫通するマット貫通孔18が形成されている(図3参照)。本実施形態では、前記マット貫通孔18の平面視形状は、略矩形状である。
前記パイル層4を構成するパイルとしては、例えば、カットパイル、ループパイル等が挙げられる。前記裏打層5としては、特に限定されるものではないが、例えば、不織布層、バッキング樹脂層等が挙げられる。前記基布3としては、特に限定されるものではないが、例えば、不織布等が挙げられる。
前記マット体17としては、図3に示す構成のものに特に限定されるものではなく、例えば、パイル層を有しないマット体であってもよいし、単層からなるマット体であってもよい。
本製造方法で用いる成形用金型19の一例を図3、4に示す。この成形用金型19は、略円盤状の金型本体20と、該金型本体20の底面の中央部から下方に向けて突設された略直方体形状の中央凸部21とを備える。前記中央凸部21の底面視形状は、前記マット体17に形成されたマット貫通孔18の平面視形状と略同一形状で略同一大きさである(図3参照)。即ち、前記中央凸部21の底面視形状は、略矩形状である。
前記成形用金型19の金型本体20の底面における中央凸部21が設けられた領域の周囲に、上方側に凹むグロメット成形用凹陥部22が形成されている(図4参照)。前記グロメット成形用凹陥部22は、底面視において略環状に形成されている。
前記グロメット成形用凹陥部22は、底面視において略環状のベース体形成用凹陥部23と、該ベース体形成用凹陥部23における幅方向(径方向)の中央部においてさらに上方に凹んだ環状壁部形成用凹陥部24とを備える(図4参照)。前記環状壁部形成用凹陥部24は、底面視において略環状である。
前記中央凸部21は、前記環状壁部形成用凹陥部24で取り囲まれた領域の中央部に設けられている(図4)。
図4において、25は、金型本体20の底面においてグロメット成形用凹陥部22が形成されていない周縁部である、即ち金型本体20の底面の周縁部において下方に突出する外縁環状凸部25である。
本製造方法で材料として用いるグロメット形成用樹脂シート7について説明する(図3参照)。前記樹脂シート7としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレン樹脂シート、ポリプロピレン樹脂シート、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂)シート、EVA樹脂(エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)シート、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂シート、ポリウレタン樹脂シート等が挙げられる。
前記樹脂シート7にシート貫通孔8が形成されている(図3参照)。前記シート貫通孔8は、前記マット体17に形成されたマット貫通孔18の平面視形状と略同一形状で略同一大きさである(前記成形用金型19の中央凸部21の底面視形状と略同一形状で略同一大きさである)。即ち、前記シート貫通孔8の平面視形状は、略矩形状である。
上記の成形用金型19、グロメット形成用樹脂シート7およびマット体17を準備した後、図5に示すように、成形用金型19の中央凸部21を、樹脂シート7のシート貫通孔8に挿通せしめることによって、成形用金型19の金型本体20の底面(外縁環状凸部25の底面)に樹脂シート7を当接させて、成形用金型19に樹脂シート7を取り付け固定する。この時、成形用金型19の中央凸部21の底面視形状と、樹脂シート7のシート貫通孔8の平面視形状が略同一形状で略同一大きさであるから、成形用金型19に取り付け固定された樹脂シート7は落下しない(図5参照)。
なお、上記実施形態では、成形用金型19の金型本体20の底面(外縁環状凸部25の底面)に樹脂シート7を当接させて、成形用金型19に樹脂シート7を取り付け固定しているが、取り付け固定態様(装着態様)は特にこのような態様に限定されるものではなく、例えば、成形用金型19の中央凸部21を、樹脂シート7のシート貫通孔8に挿通せしめて、成形用金型19の金型本体20の底面(外縁環状凸部25の底面)から樹脂シート7を離間させて(少し隙間をあけて等)配置して、成形用金型19に樹脂シート7を取り付け固定するようにしてもよい。
次に、樹脂シート7が取り付け固定された状態の成形用金型19の中央凸部21を、マット体17のマット貫通孔18に挿通せしめて、マット体17の上面に樹脂シート7を介して成形用金型19を配置し(載置し)(図6参照)、この状態で熱プレスを行う(好ましくは150℃〜300℃に加熱された成形用金型19で加圧を行う)ことによって、グロメット10の成形とグロメット10のマット体17への固着を同時に行った(図7参照)。次いで、前記プレス状態(図7参照)を維持した状態で前記成形用金型の温度を30℃〜100℃まで冷却することによって、成形されたグロメットを冷却して固化した後、成形用金型19を上方に離間させることによって、図1、2に示すグロメット付き自動車用フロアーマット1を得た。
前記グロメットの冷却時間(成形用金型の温度を30℃〜100℃の温度範囲で保持する時間)は、1分間〜3分間であるのが好ましい。
なお、上記冷却を行うことなく、成形用金型19を上方に離間させることによって、グロメット付き自動車用フロアーマット1を得るものとしてもよいが、グロメットの成形精度を十分に向上させる観点から、上記冷却工程を実施するのが好ましい。
上記製造方法で製造されたグロメット付き自動車用フロアーマット1は、次のような構成を備えている。即ち、本発明のグロメット付き自動車用フロアーマット1は、上下方向に貫通するマット貫通孔18が形成されたマット体17と、樹脂製グロメット10とを備えている(図1、2参照)。前記樹脂製グロメット10は、略円板状のベース体11と、該ベース体11の上面から上方に突出する態様で形成された平面視で環状の環状壁部12と、ベース体11における環状壁部12で取り囲まれた領域の中央部に形成された貫通孔2と、ベース体11の貫通孔2を取り囲む内側縁部11aから下方に向けて延ばされた内側環状アンカー部13と、ベース体11の外側縁部11bから下方に向けて延ばされた外側環状アンカー部14と、を備えている(図2参照)。そして、マット体17の上面に、グロメット10のベース体11の底面が溶着されると共に、グロメット10の内側環状アンカー部13および外側環状アンカー部14が、マット体17の表面から内部に侵入した態様で該マット体17に溶着されることによって、グロメット10がマット体17の上面に固定され、マット体17のマット貫通孔18とグロメット10の貫通孔2とが連通している。
前記ベース体11における環状壁部12で取り囲まれた領域の中央部に貫通孔2が形成されているので、前記グロメット10には、環状壁部12と貫通孔2との間に内方突出係止部34(ベース体11における環状壁部12より内周側の水平部分に相当)が存在する(図2、9、10参照)。
上記のようにして得られたグロメット付き自動車用フロアーマット1において、マット体17の上面におけるグロメット10の周縁部に環状凹部6が形成されている(図1、2参照)。前記環状凹部6は、熱プレスの際に成形用金型19の外縁環状凸部34で押圧されることによって形成された凹部である(図7参照)。
上記グロメット付き自動車用フロアーマット1は、マット体17の上面に、グロメット10のベース体11の底面が溶着されていることに加えて、グロメット10の内側環状アンカー部13および外側環状アンカー部14が、マット体17の表面から内部に侵入した態様で該マット体17に溶着された構成であるから、グロメット10がマット体17の上面に十分な固着力でもって固定されるという効果が得られる。従って、このグロメット付き自動車用フロアーマット1を後述するように床面の上に固定した状態時(図9、10参照)において、フロアーマット1に水平方向、略上方向、斜め上方向等に引張力が繰り返し加えられても、マット体のマット貫通孔18が拡がってしまうことがないし、マット体のマット貫通孔18の周縁部の一部が破れることもないし、マット体17からグロメット10が離脱することもなく、グロメット付き自動車用フロアーマット1を床面に対し長期間安定して固定することができる。
なお、本製造方法において、前記熱プレスの際の加圧力を小さく設定すると、内側環状アンカー部13および外側環状アンカー部14は形成されないものとなるが、このような構成においてもグロメット10がマット体17の上面に良好に固定されるという効果が得られる。
本製造方法において、前記樹脂シート7の厚さは0.5mm〜3mmであるのが好ましい。0.5mm以上であることで十分な強度を有したグロメット10を形成できると共に、3mm以下であることで熱プレスの際に良好な成形性を確保できて所望の外形形状を有したグロメット10を形成できる。
前記熱プレス時の成形用金型19の温度は、150℃〜300℃の範囲であるのが好ましい。また、前記熱プレスの時間は、特に限定されるものではないが、20秒〜120秒であるのが好ましい。
前記熱プレスの手法としては、樹脂シート7を加熱により溶融又は軟化させることができて成形用金型19のグロメット成形用凹陥部22の形状に成形することができる手法であれば特に限定されず、例えば、高周波ウェルダー法、超音波溶接法、熱プレス機を用いる方法等が挙げられるが、中でも、加熱された成形用金型で熱プレスを行った後、該プレス状態を維持した状態で前記成形用金型の温度を30℃〜100℃まで冷却できる機構を備えた成形用金型を使用するのが好ましい。
本発明のグロメット付き自動車用フロアーマット1の、自動車床面への固定は、例えば次のようにして行われる。
通常、自動車の床面には繊維敷物40が敷設されている。そして、前記繊維敷物40の上面に係止手段41が固定されている(図8参照)。本実施形態では、前記係止手段41は、繊維敷物40の上面に固定されたベース板44と、該ベース板44の上面に突設された突起部42と、該突起部42の上面側に、水平面内で回転(自転)可能な態様で取り付けられたロック部43と、を備えている(図8参照)。前記突起部42は平面視略長方形状であり、前記ロック部43も平面視略長方形状である(図8参照)。
前記ロック部43は、図8に示すような突起部82の軸線方向とロック部83の軸線方向とが平行になっている基本状態から、水平面内で手で回して回転させると約90度回転させた位置で安定状態に止まるように構成されており、更に水平面内で回転させる力を加えない限りその位置で固定されている。しかして、更に前記ロック部43を水平面内で手で回して回転させると前記基本状態から約180度回転した位置で(図8に示すような突起部42の軸線方向とロック部43の軸線方向とが平行になっている状態で)安定状態に止まるように構成されている。
しかして、自動車床面に敷設固定されている繊維敷物40の上面の係止手段41のロック部43が、自動車フロアーマット1のグロメット10の貫通孔2内に挿通された状態で、繊維敷物40の上に自動車フロアーマット1を敷設する(図9参照)。
次に、ロック部43を水平面内で約90度回転させることにより、該ロック部43の長さ方向の両端部を、内方突出係止部34(ベース体11における環状壁部12より内周側の水平部分)の上面に係合させてロック固定する(図10参照)。このようなロック固定により、グロメット1が、自動車床面の繊維敷物40の係止手段41から離脱することを阻止できる。これにより、自動車床面の繊維敷物40の上面に敷設された自動車フロアーマット1のずれ移動を防止することができる。
なお、ロック部43を水平面内でさらに約90度回転させることにより、前記係止状態を解除することができて、係止手段41のロック部43からグロメット10を離脱させることができる、即ち床面の繊維敷物40に固定されていたグロメット付き自動車フロアーマット1を迅速に取り外すことができる。
本発明に係る製造方法で得られたグロメット付き自動車用フロアーマットおよび本発明のグロメット付き自動車用フロアーマットは、例えば、自動車の運転席や助手席等の車室内スペースの床面に敷設固定して使用される。
1…グロメット付き自動車用フロアーマット
2…貫通孔
7…グロメット形成用樹脂シート
8…シート貫通孔
10…グロメット
11…ベース体
11a…内側縁部
11b…外側縁部
12…環状壁部
13…内側環状アンカー部
14…外側環状アンカー部
17…マット体
18…マット貫通孔
19…成形用金型
20…金型本体
21…中央凸部
22…グロメット成形用凹陥部
23…ベース体形成用凹陥部
24…環状壁部形成用凹陥部

Claims (3)

  1. 金型本体の底面の中央部に下方に向けて突出する中央凸部が設けられた成形用金型と、平面視形状が前記中央凸部の底面視形状と略同一形状の上下方向に貫通するシート貫通孔が形成された樹脂シートと、平面視形状が前記中央凸部の底面視形状と略同一形状の上下方向に貫通するマット貫通孔が形成されたマット体とを準備する工程と、
    前記成形用金型の中央凸部を前記樹脂シートのシート貫通孔に挿通せしめることにより、前記樹脂シートを前記成形用金型の金型本体の底面に当接させて取り付ける又は該金型本体の底面側に離間した状態で取り付ける工程と、
    前記樹脂シートが取り付けられた状態の前記成形用金型の中央凸部を、前記マット体のマット貫通孔に挿通せしめて、前記マット体の上面に前記樹脂シートを介して前記成形用金型を配置し、この状態で熱プレスを行う工程と、を含み、
    前記成形用金型の金型本体の底面における前記中央凸部が設けられた領域の周囲に、上方側に凹むグロメット成形用凹陥部が形成され、
    前記成形用凹陥部は、環状のベース体形成用凹陥部と、該ベース体形成用凹陥部の上面における幅方向の一部においてさらに上方に凹んだ環状壁部形成用凹陥部とを備えていることを特徴とするグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
  2. 前記熱プレスを行った後、該プレス状態を維持した状態で前記成形用金型の温度を30℃〜100℃まで冷却する冷却工程をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
  3. 前記樹脂シートの厚さが0.5mm〜3mmであり、前記熱プレス時の成形用金型の温度が150℃〜300℃の範囲である請求項1または2に記載のグロメット付き自動車用フロアーマットの製造方法。
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