JPH0620660Y2 - 自動車用ドアトリム - Google Patents

自動車用ドアトリム

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JPH0620660Y2
JPH0620660Y2 JP11664787U JP11664787U JPH0620660Y2 JP H0620660 Y2 JPH0620660 Y2 JP H0620660Y2 JP 11664787 U JP11664787 U JP 11664787U JP 11664787 U JP11664787 U JP 11664787U JP H0620660 Y2 JPH0620660 Y2 JP H0620660Y2
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JP
Japan
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armrest
door trim
core material
holding plate
pad
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JP11664787U
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忠 増田
茂 小松
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、自動車用ドアトリムに関し、特にアームレ
ストの肘掛け面と表皮材との間に部分的に増厚パッドを
設けたドアトリムに関する。
《従来の技術》 従来のドアトリムの一例として、例えば実開昭58−2
5219号公報、同57−79031号公報、同62−
54830号公報などに示されているごとく、芯材の側
面にアームレスト部を一体に突出し、アームレスト部の
肘掛け面に増厚パッドを接合するとともに、アームレス
ト部を含む芯材の表面に表皮材を一体的に貼着すること
により、肘掛け面に良好なクッション性を付与したもの
がある。
ところで、この種のドアトリムのうち、芯材の成形と同
時に表皮材を一体に貼着することによって、製作工程の
短縮化、および軽量化を図ったドアトリムが本出願人ら
によって開発されている。
第6図はこの種の表皮一体のドアトリムの製造工程を示
している。
図において、1はコールドプレス成形用下型、2は同上
型を示す。
芯材3は熱可塑性樹脂板が用いられ、プレヒートにより
半溶融状態にして前記下型1の型面1aになじませつつ
マニュアルセットする。
前記下型1の型面1aの適宜箇所にはアームレストに対
応する突出部1bが設けられており、突出部1bの一端
がアームレストの肘掛け面に対応した垂直面1cとなっ
ている。
したがって、芯材3には突出部1bと、下型1の垂直面
1cに対応した肘掛け面3bの概略形状が形成され、こ
の肘掛け面3bに増厚パッド4が付設される。
この場合、前記増厚パッド4を肘掛け面3bに押付ける
だけで、増厚パッド4は芯材3の表面側にラミネートさ
れたホットメルトなどを介して容易に固定される。
次に下型1と上型2の間に表皮材5を配置し、周縁をク
ランプした後、上型2を下降させて型締を行うことによ
り、芯材3の成形と同時にアームレスト部3aを含む芯
材3の表面に表皮材5が一体に貼着され、冷却によって
成形を完了する。
このように成形されたドアトリムは、例えば従来のよう
に表皮材とパッド材の構成からなる厚さの厚いものを芯
材の成形後に貼着する構造に比べて製作工程が削減し、
経済性に優れるとともに、表皮材は比較的薄手のPVC
フォーム一体のPVCシートなどを選べるので、軽量化
も達成できる。
《考案が解決しようとする問題点》 しかしながら、前記ドアトリム成形する場合には、上型
2を下降して型締するときに、芯材3の肘掛け面3bに
固定された増厚パッド4が表皮材の張力によって形状変
位を起こしたり、肘掛け面3bから局部的に剥離して位
置ずれを起こし易く、製品歩留まりの低下要因となる問
題があった。
これは、増厚パッド4が垂直面に固定されているため、
上型2が下降したときに表皮材5によってパッド4の上
端部が下方に押し込められること、型締時にはパッド4
の垂直面に対する側圧が大きく加わらないこと、前記芯
材3が半溶融状態となっているのでパッド4を強固に接
着できないこと、などが原因として考えられる。
この考案は以上の背景に基づきなされたものであり、そ
の目的は、成形による増厚パッドの形くずれや位置ずれ
をなくし、製品歩留まりを向上できるようにした自動車
用ドアトリムを提供するものである。
《問題点を解決するための手段》 この考案は、板状の芯材には略垂直に立ち上がった肘掛
け面を有するアームレスト部が一体に形成されており、
前記垂直な肘掛け面が増厚パッドを保持した状態で、前
記アームレスト部を含む芯材の表面に表皮材を成形型の
型締めにより一体に貼着してなる自動車用のドアトリム
において、前記増厚パッドは、前記肘掛け面から突出先
端側コーナ部に対応した略L形の硬質保持板に一体に接
合されており、この硬質保持板を介して前記肘掛け面に
固定されていることを要旨とする。
《作用》 増厚パッドは、硬質保持板に強固に固定され、また、硬
質保持板はそれ自体で保形性があるので、芯材から略垂
直に立ち上がった肘掛け面にあって、その肘掛け面に沿
って上から下方向に加わる押圧力に対して、保形性が大
巾に向上する。
したがって、芯材の成形と同時にアームレスト部を含め
た芯材の表面に表皮材を一体に貼着する場合、増厚パッ
ドの形くずれなどを良好に防止できる。
《実施例》 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明す
る。
第1図はこの考案を適用したドアトリムを示している。
図において、自動車用ドアトリムは、アームレスト部1
0aを一体に設けた芯材10と、アームレスト部10の
肘掛け面10bに設置される増厚パッド11と、アーム
レスト部10aを含めた芯材10の表面に一体に貼着さ
れた表皮材12とから構成されている。
芯材10は熱可塑性樹脂が用いられ、例えばポリプロピ
レンに木粉を混合した複合樹脂板が使用される。
この芯材10の側面には車室内側に突出するアームレス
ト部10aが一体に形成されている。
このアームレスト部10aは、上部に平坦な肘掛け面1
0bを有し、この肘掛け面10bに硬質保持板13を介
して増厚パッド11を設置固定している。増厚パッド1
1はウレタン発泡成形体からなり、第2図、第3図に示
すように硬質保持板13上に一体的に固定されている。
この場合、硬質保持板13は、一端がL字形に折曲さ
れ、肘掛け面10bのコーナ部も覆う形状になってい
る。
また、硬質保持板13のメイン部には多数の孔13aが
形成され、増厚パッド11の発泡成形時に発泡原液を孔
13aに浸入させて孔13aに発泡成形体を食い付かせ
た状態で一体化させる。
したがって、増厚パッド11は発泡成形体の食い付きも
加わって硬質保持板13に強固に接合されるとともに、
安定支持されているので、芯材10から略垂直に立ち上
がった肘掛け面10bにあって、その肘掛け面10bに
沿って上から下方向に加わる押圧力に対して、優れた形
状保持性が付与される。
また、前記表皮材12は、芯材10の構成素材に対応し
て選定され、例えばPVCシートなどの下面にポリエチ
レン,ポリプロピレンフォームを一体に設けた2層構造
のもの、或いはPVCシートなどの下面にPVCフォー
ムを一体化し、その下面にさらに布などを設けた3層構
造のもの、或いは布地単層構造のものであってもよい。
以上の表皮材12は、芯材10の成形と同時にアームレ
スト10aを含む芯材10の表面に貼着される。
第4図は以上のドアトリムの製造方法を模式的に示した
もので、以下、同図面を参照して説明する。
図において、20はコールドプレス成形用下型、21は
同上型を示している。
下型20の型面20aにはアームレストに対応する突出
部20bが設けられており、突出部20bの一端がアー
ムレストの肘掛け面に対応した垂直面20cとなってい
る。
芯材10は所定の形状、大きさにトリムカットされ、半
溶融状態にプレヒート処理された後型面20a上に配置
され、その後型面20aになじむように作業員の手でお
しながらセットされる。
なお、この場合、作業員の手を用いることなく、部分的
に真空吸引することによってセットするようにしてもよ
い。
したがって、芯材10には垂直面20cに対応する肘掛
け面10bの概略的な形状がほぼこの時点で形成され
る。
次いで、その肘掛け面10bには増厚パッド11を支持
した硬質保持板13が付設される。
次に、表皮材12を下型20の周縁に設けたクランプ2
2に挟持した状態で下型20と上型21の間に配置す
る。
しかる後に上型21を下降させて、型締することで同時
成形が行われる。
この場合、増厚パッド11は、硬質保持板13にあらか
じめ強固に支持固定されているとともに、硬質保持板1
3によりその形状保持性が補強されているので、パッド
11の上端部が表皮材12によって下方に押し込められ
ても、形状が局部的に変位したり、位置ずれを起こすこ
とがない。
したがって、芯材10の成形と同時に芯材10および増
厚パッド11の表面に表皮材12を一体に貼着しても従
来のような増厚パッド11を原因とする製品歩留まり低
下を生ずることなく、製造工程の合理化を図ることがで
きる。
第5図は前記硬質保持板の他の実施例を示している。
図において、増厚パッド11の裏面に設けられた硬質保
持板33は、一端に鉤形の係止部33aが設けられ、こ
の係止部33aを芯材10のアームレスト部10aに形
成された溝部10dに係合する構造となっている。
したがって、硬質保持板33に支持された増厚パッド1
1はアームレスト部の肘掛け面10bに位置決めされ、
かつ強固に固定されるので、成形時の位置ずれがないと
ともに、肘掛け面10bに接着操作する際の位置ずれも
なくなる。
なお、前記硬質保持板13,33としては、鉄板や、熱
硬化性樹脂板などを用いることができる。
《効果》 以上実施例によって詳細に説明したように、この考案の
自動車用ドアトリムによれば、増厚パッドが硬質保持板
に強固に固定され、また、硬質保持板はそれ自体で保形
性があるので、芯材から略垂直に立ち上がった肘掛け面
にあって、その肘掛け面に沿って上から下方向に加わる
押圧力に対して保形性が大巾に向上する。
したがって、芯材の成形と同時にアームレストを含めた
芯材の表面に表皮材を一体に貼着する製法によっても増
厚パッドの形くずれ、位置ずれなどを良好に防止できる
ので、製品歩留まりを向上でき、製造工程の合理化に寄
与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した自動車用ドアトリムを示す
一部断面斜視図、第2図は硬質保持板を示す斜視図、第
3図は第2図のIII−III線断面図、第4図は同ドアトリ
ムの製造方法を示す説明用断面図、第5図は硬質保持板
の他の実施例を示す斜視図、第6図は従来のドアトリム
の製造方法を示す説明用断面図である。 10…芯材 10a…アームレスト部 10b…肘掛け面 11…増厚パッド 12…表皮材 13,33…硬質保持板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状の芯材には略垂直に立ち上がった肘掛
    け面を有するアームレスト部が一体に形成されており、
    前記垂直な肘掛け面に増厚パッドを保持した状態で、前
    記アームレスト部を含む芯材の表面に表皮材を成形型の
    型締めにより一体に貼着してなる自動車用のドアトリム
    において、 前記増厚パッドは、前記肘掛け面から突出先端側コーナ
    部に対応した略L形の硬質保持板に一体に接合されてお
    り、この硬質保持板を介して前記肘掛け面に固定されて
    いることを特徴とする自動車用ドアトリム。
JP11664787U 1987-07-31 1987-07-31 自動車用ドアトリム Expired - Lifetime JPH0620660Y2 (ja)

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JP11664787U JPH0620660Y2 (ja) 1987-07-31 1987-07-31 自動車用ドアトリム

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JP11664787U JPH0620660Y2 (ja) 1987-07-31 1987-07-31 自動車用ドアトリム

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Publication Number Publication Date
JPS6422519U JPS6422519U (ja) 1989-02-06
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ID=31359369

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010094448A (ja) * 2008-10-20 2010-04-30 Takano Co Ltd 椅子のクッション構造体

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JPS6422519U (ja) 1989-02-06

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