JP5860478B2 - コロナ点火装置、コロナ点火システムおよびコロナ点火装置の形成方法 - Google Patents

コロナ点火装置、コロナ点火システムおよびコロナ点火装置の形成方法 Download PDF

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Description

発明の背景
1.発明の分野
本発明は一般的に、高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電を発生するコロナ点火装置およびこのコロナ点火装置を形成する方法に関する。
2.関連技術
コロナ放電点火システムは、交流の電圧および電流を供給して、高電位の電極と低電位の電極を素早く連続して反転させることにより、アークが形成されにくくなるようにして、コロナ放電の形成を増強する。このシステムは、高周波の高電圧電位に帯電させられ、燃焼室に強力な高周波電界を発生する中心電極を有するコロナ点火装置を含む。この電界は、燃焼室内の空気と燃料との混合物の一部の電離を引起し、絶縁破壊を開始することにより、空気と燃料との混合物の燃焼を促進する。好ましくは、電界は、空気と燃料との混合物の誘電特性が維持され、非熱プラズマとも呼ばれるコロナ放電が発生するように制御される。空気と燃料との混合物の電離された部分は火炎前面を形成して、その後火炎前面が自立となり、空気と燃料との混合物の残り部分を燃焼させる。好ましくは、電界は、空気と燃料との混合物がすべての誘電特性を失わないように制御される。空気と燃料との混合物がすべての誘電特性を失うと、電極と接地したシリンダ壁、ピストンまたは点火装置の他の部分との間に熱プラズマおよび電気アークが生成される。コロナ放電点火システムの例は、Freenに付与された米国特許第6883507号に開示されている。
コロナ点火装置は通常、導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を燃焼室内に放出することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電を発生するための中心電極を含む。電気絶縁材料で形成された絶縁体が中心電極を囲み、金属シェルの中に配置される。コロナ放電点火システムの点火装置は、中心電極の点火末端に近接して意図的に配置された接地の電極要素を一切含まない。代わりに、好ましくは、接地は点火システムのシリンダ壁またはピストンによって提供される。コロナ点火装置の例は、LykowskiおよびHamptonによる米国特許出願公開第2010/0083942号に開示されている。
コロナ点火装置は、構成要素の間の隙間が小さなエアギャップ、たとえば、中心電極と絶縁体との間にエアギャップ、さらに絶縁体とシェルとの間にエアギャップを形成するように、組立てられてもよい。これらのギャップは、周囲の製造環境からの空気およびガスで充填され、作動中に燃焼室からのガスで充填される。コロナ点火装置の使用中において、中心電極にエネルギが供給されると、電位および電圧がエアギャップの全域で著しく降下する。この大幅な降下は、空気の低い比誘電率によるものである。
図14は、エアギャップにおける高電圧降下がギャップにおいて電界強度のスパイクを引起し、それによりギャップ内の空気が電離され、点火装置の点火末端においてかなりのエネルギ損失を引起す傾向にあることを示している。また、ギャップ内の電離された空気は中心電極の点火末端に向かって移動する傾向があり、絶縁体からシェルまたはシリンダヘッドに亘る導電経路を形成し、中心電極の点火末端におけるコロナ放電の効果を低下させる。この絶縁体に亘る導電経路が構成要素の間にアーク放電を引起す可能性があり、それによって、中心電極の点火末端の発火性が低下させられ、大抵望ましくない。
発明の概要
本発明の一局面は、コロナ放電を発生するためのコロナ点火装置を提供する。コロナ点火装置は、導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電を発生するための中心電極を含む。この中心電極は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端から高周波の電界を発する電極点火末端まで延在する。絶縁体が電気絶縁性材料で形成され、中心電極の周りに配置され、絶縁体上端から電極端子末端を越えて絶縁体ノーズ末端まで長手方向に延在する。この絶縁体は絶縁体ノーズ末端で中心電極から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップを形成する。導電性金属材料で形成されたシェルが絶縁体の周りに配置され、シェル上端からシェル下端まで長手方向に延在する。このシェルはシェル末端のうち少なくとも1つに沿って絶縁体から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップを形成する。ギャップの中でのコロナ放電を防止するために、充填材がギャップのうち少なくとも1つの全域で連続して延在する。
本発明の別の局面は、コロナ点火装置を含むコロナ点火システムを提供する。
本発明のさらなる別の局面は、コロナ点火装置を形成する方法を提供する。この方法は、絶縁体ボアの中に中心電極を挿入するステップと、絶縁体ノーズ末端で絶縁体から中心電極を離間して、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップを形成するステップとを含む。また、この方法は、シェルボアの中に絶縁体を挿入するステップと、絶縁体をシェルから離間して、絶縁体とシェルとの間にシェルギャップを形成するステップとを含む。さらに、この方法は、ギャップのうち少なくとも1つに充填材を充填するステップを含む。
充填材は、周囲の製造環境および燃焼室からの空気およびガスがギャップの中に入らないようにすることにより、中心電極と絶縁体との間にまたは絶縁体とシェルとの間における電離ガスの形成を防ぎ、中心電極と絶縁体との間における電離ガスの形成および絶縁体とシェルとの間における電離ガスの形成の両者は、中心電極とシリンダヘッドとの間に導電性経路、コロナ放電、またはアーク放電を形成することができる。充填材はギャップ内の電離を防止し、エネルギがギャップを通って流れることを防止する。したがって、コロナ点火装置は、従来技術のコロナ点火装置に比べて、中心電極の点火末端においてより集中したコロナ放電およびよりロバストな点火を提供する。
添付の図面に関連して以下の詳細な説明を参照することにより理解されるように、この発明の他の利点は、簡単に理解できるようになるであろう。
本発明の一実施形態に従った燃焼室に配置されたコロナ点火装置の断面図である。 図1のコロナ点火装置に設けられた折返し領域の拡大断面図である。 本発明の別の実施形態に従った燃焼室に配置されたコロナ点火装置の断面図である。 本発明の一実施形態に従ったコロナ点火装置の一部を示す拡大図であって、充填されていない電極ギャップ、充填されたシェルギャップおよび関連した電圧および電界を示すグラフを示す図である。 本発明の別の実施形態に従ったコロナ点火装置の一部を示す拡大図であって、充填された電極ギャップ、充填されたシェルギャップおよび関連した電圧および電界を示すグラフを示す図である。 本発明の一実施形態に従った絶縁体ノーズ領域の拡大図である。 図5の電極ギャップの拡大図である。 図5のシェルギャップの拡大図である。 図5のシェルギャップの幾何学的形状の詳細を示す拡大図である。 本発明の実施形態に従ったシェルギャップの幾何学的形状例を示す図である。 本発明の実施形態に従ったシェルギャップの幾何学的形状例を示す図である。 本発明の実施形態に従ったシェルギャップの幾何学的形状例を示す図である。 本発明の実施形態に従ったシェルギャップの幾何学的形状例を示す図である。 本発明の一実施形態に従った折返し領域の拡大図である。 充填されていないエアギャップを含むコロナ点火装置の絶縁体ノーズ領域を示す図である。 図12のコロナ点火装置の一部を示す拡大図であって、充填されていない電極ギャップ、充填されていないシェルギャップおよび関連した電圧を示すグラフを示す図である。 図12のコロナ点火装置の一部を示す拡大図であって、充填されていない電極ギャップ、充填されていないシェルギャップおよび関連した電界を示すグラフを示す図である。
実施可能な実施形態の詳細な説明
図1に示すように、本発明の一局面は、コロナ放電点火システム用のコロナ点火装置20を提供する。このシステムは意図的に、アークの形成を抑制し、かつコロナを発生る強力な電界の生成を促進する電気ソースを提供する。コロナ放電点火装置の点火は、約1MHzで生じる複数の放電を含む。
このシステムの点火装置20は、高周波の高電圧エネルギを受けて高周波の電界を発することによって、可燃性燃料と空気との混合物の一部を電離し、内燃機関の燃焼室26にコロナ放電24を発生するための中心電極22を含む。コロナ点火装置20は、中心電極22と絶縁体32との間および絶縁体32とシェル36との間の隙間が小さなエアギャップを形成するように、組立てられる。組立方法において、まず、中心電極22のヘッド34が絶縁体32のボアに沿って電極シート66の上に位置し、中心電極22の残り部分を絶縁体32から離間するように、中心電極22を絶縁体32の中に挿入する。電極ギャップ28が電極22と絶縁体32との間に設けられ、よって、電極22と絶縁体32との間に空気を流すことができる。1つの好ましい実施形態において、内部シール38を用いて金属シェル36から絶縁体32を隔離するように、絶縁体32をシェル36に挿入する。シェルギャップ30が絶縁体32とシェル36との間に連続して延在し、絶縁体32とシェル36との間に空気を流すことができる。次に、充填剤40を用いてエアギャップ28、30を充填し、エアギャップ28、30の中でのコロナ放電24の形成を防ぐ。
また、シェル36は、シェル上端44で折返しリップ42を含む。折返しリップ42は、絶縁体32に向かって内側へ延在するとともに絶縁体32の周りに環状に延在して、折返しリップ42と絶縁体32との間にシェルギャップ30を形成する。図11に示すように、1つの好ましい実施形態において、充填材40は樹脂であり、折返しリップ42の周りに射出成形され、シェルギャップ30を充填することにより、折返し領域において絶縁体32とシェル36との間にコロナ放電24が形成されることを防止する。
コロナ点火装置20は通常、自動車または産業機械の内燃機関に使用される。図1に示すように、コロナ点火装置20はシリンダブロック46内に配置されている。このシリンダブロック46は、シリンダ中心軸の周りで周方向に延在する側壁を有し、円筒状の空間を形成する。シリンダブロック46の側壁は、上部開口を囲む上端を有し、この上端にはシリンダヘッド48が配置され、上部開口を越えて延在する。ピストン50は、内燃機関の運転中に側壁に沿ってスライドするように、円筒状の空間の中でシリンダブロック46の側壁に沿って配置される。シリンダブロック46とシリンダヘッド48とピストン50との間で燃焼室26を形成するように、ピストン50はシリンダヘッドから離間される。燃焼室26には、コロナ点火装置20により電離された可燃性燃料と空気との混合物が入っている。シリンダヘッド48は点火装置20を受入れるアクセスポートを含み、点火装置20が燃焼室26内に横方向に延在する。点火装置20は、電源(図示せず)から高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することにより、燃料と空気との混合物の一部を電離しコロナ放電24を形成する。
点火装置20の中心電極22は、電極中心軸aに沿って電極端子末端52から電極点火末端54まで長手方向に延在する。高周波の高交流電圧のエネルギは中心電極22に印加され、電極端子末端52はこの高周波の高交流電圧のエネルギを受ける。この高周波の高交流電圧のエネルギは通常、最大40,000ボルトの電圧、1アンペアより低い電流および0.5〜5.0MHzの周波数を有する。中心電極22に印加された最高電圧は最大電圧と呼ばれる。電極22は、ニッケルなどの導電性材料で形成された電極本体部56を含む。電極本体部56はまた、銅などの他の導電性材料で形成されたコアを含む。一実施形態において、電極22を形成する材料は、1200nΩ・mより低い電気抵抗率を有する。電極本体部56は、電極中心軸aに対して垂直である電極径Dを有する。電極本体部56は、電極端子末端52において電極ヘッド34を含む。ヘッド34は、電極本体部56の残り部分の電極径Dより大きい電極径Dを有する。
1つの好ましい実施形態によれば、中心電極22は、高周波の電界を発して空気と燃料との混合物の一部を電離し燃焼室26の中でコロナ放電24を提供するための電極点火末端54に隣接かつ包囲する点火先端58を含む。点火先端58は、高温で優れた熱性能を具備する導電性材料、たとえば、元素周期表の第4族〜第12族から選択された少なくとも1つの元素を含む材料で形成される。図1に示すように、点火先端58は、電極本体部56の電極径Dより大きい先端径Dを有する。
コロナ点火装置20の絶縁体32は、電極本体部56の周囲に環状に配置されるとともに、縦方向に電極本体部56に沿って配置される。絶縁体32は、絶縁体上端60から絶縁体ノーズ末端62まで延在する。絶縁体ノーズ末端62は、電極点火末端54および電極22の点火先端58から離間されている。図5および図6は、本発明の2つの実施形態に係る絶縁体ノーズ末端62の拡大図である。別の実施形態(図示せず)によれば、点火先端58は絶縁体32に当接して、両者の間には空間が存在しない。
絶縁体32は、電気絶縁材料、通常はアルミナを含むセラミック材料で形成される。絶縁体32は、中心電極22およびシェル36の導電率より小さい導電率を有する。一実施形態において、絶縁体32は、14〜25kV/mmの誘電強度を有する。絶縁体32はまた、電荷を保持することができる比誘電率、通常は6〜12の比誘電率を有する。一実施形態において、絶縁体32は、2×10−6/℃〜10×10−6/℃の熱膨張係数(CTE)を有する。
絶縁体32は絶縁体内面64を含む。絶縁体内面64は、電極本体部56に面しており、電極中心軸aに沿って絶縁体上端60から絶縁体ノーズ末端62まで長手方向に延在する。絶縁体内面64は中心電極22を受入れる絶縁体ボアを形成し、中心電極22のヘッド34を支持するための電極シート66を含む。
中心電極22の頭部34が絶縁体32のボアに沿って電極シート66上に位置するまで、電極点火末端54を絶縁体上端60を通して絶縁体ボア内に挿入する。ヘッド34より下方にある電極本体部56の残り部分は絶縁体内面64から離間され、その間に電極ギャップ28を形成する。図5および図6において最もよく示されるように、コロナ点火装置20は、電極点火末端54および点火先端58が絶縁体ノーズ末端62の外側に配置されるように、組み立てられる。絶縁体ノーズ末端62と点火先端58とは両者の間に先端空間68を形成して、周囲の空気が絶縁体ノーズ末端62と点火先端58との間に流れることを可能にする。
絶縁体内面64と電極本体部56との間の電極ギャップ28は、電極本体部56の周りに環状に連続して延在するとともに、電極本体部56に沿って電極点火末端54から拡大されたヘッド34まで連続して延在する。一実施形態において、電極本体部56は長さlを有し、電極ギャップ28は長さlの少なくとも80%に沿って長手方向に延在している。図5Aに示すように、電極ギャップ28は、電極中心軸aに対して垂直でありながら、電極本体部56から絶縁体32まで径方向に延在する電極ギャップ幅wを有する。一実施形態において、電極ギャップ幅wは0.025mm〜0.25mmである。
電極ギャップ28を充填する前に、電極ギャップ28は絶縁体ノーズ末端62において開放しており、先端空間68と流体連通している。したがって、周囲環境からの空気が点火先端58に沿って先端空間68を通って、電極ギャップ28に流入し、電極22のヘッド34に達することができる。充填材40がなければ、電極ギャップ28の全体は燃焼に暴露され、燃料と空気との混合物も、電極ギャップ28を通って電極ヘッド34まで流入することができるようになるであろう。
コロナ点火装置20の絶縁体32は、電極中心軸aに沿って絶縁体上端60から絶縁体ノーズ末端62まで長手方向に延在する絶縁体内面64と対向する絶縁体外面72を含む。絶縁体外面72は、外側からシェル36に面しており、中心電極22から遠ざかる。1つの好ましい実施形態において、絶縁体32は、シェル36にしっかりとフィットし、効率的な製造工程を可能にするように設計される。
図1に示すように、絶縁体32は、電極本体部56に沿って絶縁体上端60から絶縁体ノーズ末端62に向かって延在する絶縁体第1領域74を含む。絶縁体第1領域74は、電極中心軸aに対してほぼ垂直に延在する絶縁体第1直径Dを有する。絶縁体32はまた、絶縁体ノーズ末端62に向かって延在する絶縁体第1領域74に隣接する絶縁体中間領域76を含む。絶縁体中間領域76はまた、電極中心軸aにほぼ垂直に延在する絶縁体中間径Dを有する。絶縁体中間径Dは絶縁体第1直径Dより大きい。絶縁体上肩部78が絶縁体第1領域74から絶縁体中間領域76まで径方向外側に延在する。
絶縁体32はまた、絶縁体ノーズ末端62に向かって延在する絶縁体中間領域76に隣接する絶縁体第2領域80を含む。絶縁体第2領域80はまた、電極中心軸aにほぼ垂直に延在する絶縁体第2径Dを有する。絶縁体第2径Dは絶縁体中間径Dより小さい。絶縁体下肩部82が絶縁体中間領域76から絶縁体第2領域80まで径方向外側に延在する。
絶縁体32はさらに、絶縁体第2領域80から絶縁体ノーズ末端62まで延在する絶縁体ノーズ領域84を含む。絶縁体ノーズ領域84は、電極中心軸aにほぼ垂直に延在する絶縁体ノーズ径Dを有し、絶縁体ノーズ末端62に向かってテーパされる。図2の実施形態において、絶縁体32は、絶縁体第2領域80から絶縁体ノーズ領域84まで径方向内側に延在する絶縁体ノーズ肩部86を含む。絶縁体ノーズ末端62における絶縁体ノーズ径Dは、絶縁体第2径Dおよび点火先端58の先端径Dより小さい。
図1および図2に示すように、コロナ点火装置20は、導電性材料で形成され、絶縁体32に収容される端子70を含む。端子70は、電源(図示せず)に電気的に接続されている端子線(図示せず)に電気的に接続される第1端子末端88を含む。端子70はまた、電極22に電気的に接続している電極端子末端89を含む。よって、端子70は、電源から高周波の高電圧を受けてから電極22にこの高周波の高電圧を伝送する。端子70からこのエネルギを電極22に伝達できるように、導電性材料で形成された導電性シール層90が端子70と電極22との間に配置され、それらを電気的に接続する。
コロナ点火装置20のシェル36は絶縁体32の周りに環状に配置されている。シェル36は、鋼のような導電性金属材料で形成されている。一実施形態において、シェル36は、1000nΩ・mより低い電気抵抗率を有する。図1に示すように、シェル36は、絶縁体32に沿ってシェル上端44からシェル下端92まで長手方向に延在する。シェル36はシェル内面94を含む。シェル内面94は、絶縁体外面72に面しており、絶縁体第1領域74から長手方向に延在し始め、絶縁体上肩部78、絶縁体中間領域76、絶縁体下肩部82および絶縁体第2領域80に沿って、絶縁体ノーズ領域84に隣接するシェル下端92まで延在する。シェル内面94は、絶縁体32を受入れるシェルボアを形成する。シェル内面94はまた、シェルボアを横切って延在するシェル径Dを有する。シェル径Dは絶縁体ノーズ径Dより大きいので、絶縁体32をシェルボアに挿入することができ、絶縁体ノーズ領域84の少なくとも一部がシェル下端92から外側へ突出する。
シェル内面94は、絶縁体下肩部82もしくは絶縁体ノーズ肩部86またはその両方を支持するためのシェルシート96を少なくとも1つ形成する。図1の実施形態において、シェル36は、ツール受け部材98に隣接して配置され、絶縁体下肩部82を支持する1つのシェルシート96を含む。図2の実施形態において、シェル36は2つのシェルシート96を含み、絶縁体ノーズ肩部86を支持するために、その一方がツール受け部材98に隣接して配置され、他方がシェル下端92に隣接して配置される。
一実施形態において、コロナ点火装置20は、シェル内面94と絶縁体外面72との間に配置された内部シール38のうち少なくとも1つを含み、絶縁体32がシェル36に挿入されるときに絶縁体32を支持する。内部シール38はシェル内面94から絶縁体外面72を離間させ、両者の間にシェルギャップ30を形成する。内部シール38が使用されたときには、シェルギャップ30は一般的に、シェル上端44からシェル下端92まで連続して延在する。図1に示すように、内部シール38のうち1つが一般的に、絶縁体下肩部82の絶縁体外面72とツール受け部材98に隣接するシェルシート96のシェル内面94との間に配置されている。図2の実施形態において、内部シール38のうち1つがまた、絶縁体ノーズ肩部86の絶縁体外面72と絶縁体ノーズ領域84に隣接するシェルシート96のシェル内面94との間に配置されている。図1および図2の実施形態において、内部シール38のうち1つが絶縁体上肩部78の絶縁体外面72とシェル36の折返しリップ42のシェル内面94との間に設けられている。内部シール38は、支持を提供してシェル36に対して絶縁体32を適所に維持するように配置されている。
絶縁体32は、シェルシート96上に配置された内部シール38上に載置されている。図1および図2の実施形態において、絶縁体外面72とシェル内面94との間にシェルギャップ30が形成されるように、絶縁体32の残り部分がシェル内面94から離間される。シェルギャップ30は、絶縁体32の周りに環状に連続して延在するとともに、絶縁体外面72に沿って絶縁体上肩部78から絶縁体ノーズ領域84まで連続して延在する。図1に示すように、シェル36は長さlを有し、シェルギャップ30は一般的に、長さlの少なくとも80%に沿って長手方向に延在する。内部シール38が使用されたときには、シェルギャップ30はシェル36の長さlの100%に沿って延在することができる。シェルギャップ30はまた、電極中心軸aに垂直であって、絶縁体外面72からシェル内面94まで径方向に延在するシェルギャップ幅wを有する。一実施形態において、シェルギャップ幅wは、0.075mm〜0.300mmである。シェル36または絶縁体32を変更することにより、シェルギャップ30を電極点火末端54の近傍まで広げることができる。広げた面積によりシェルギャップ30を1mm以上に増大させることができる。
シェルギャップ30はシェル下端92において開放しており、よってシェルギャップ30を充填する前に周囲環境からの空気がシェルギャップ30に流れて、さらに絶縁体外面72に沿って内部シール38まで流れることができる。充填材40がなければ、シェル下端92またはシェル上端44から内部シール38までのシェルギャップ30の全体は燃焼に暴露され、燃料と空気との混合物もシェルギャップ30を通って内部シール38に流れることができるようになるであろう。
代替的な実施形態において、絶縁体外面72は、内部シール38を介せずにシェルシート96に載置される。この実施形態において、シェルギャップ30をシェル上端44とシェル下端92との間に連続して配置せず、シェル上端44のみにまたは絶縁体外面72の特定部分のみに沿って配置してもよい。
シェル36はまた、電極中心軸aに沿ってシェル上端44からシェル下端92まで長手方向に延在しかつ絶縁体32から遠ざかるシェル内面94と対向するシェル外面100を含む。シェル36はツール受け部材98を含む。ツール受け部材98は製造者またはエンドユーザに使用されて、シリンダヘッド48にコロナ点火装置20を設置することができ、シリンダヘッド48からコロナ点火装置20を取外すこともできる。ツール受け部材98は、絶縁体中間領域76に沿って絶縁体上肩部78から絶縁体下肩部82まで延在する。ツール受け部材98は、長手方向の電極本体部56に概ね垂直に延在するツール厚さを有する。一実施形態において、シリンダヘッド48と係合してシリンダヘッド48および燃焼室26に対して所望の位置にコロナ点火装置20を維持するために、シェル36はさらに絶縁体第2領域80に沿ってねじ山を含む。
シェル36の折返しリップ42は、ツール受け部材98から絶縁体中間領域76の絶縁体外面72に沿って長手方向に延在し始め、その後絶縁体上肩部78に沿って絶縁体第1領域74に隣接しているシェル上端44まで内側へ延在する。折返しリップ42は、絶縁体第1領域74が折返しリップ42から外側へ突出するように、絶縁体上肩部78の周りに環状に延在する。折返しリップ42に沿うシェル内面94の一部が絶縁体中間領域76と係合し、シェル36を絶縁体32に対して軸方向に移動しないように固定することを支援する。
シェルギャップ30は通常、シェル36から折返し領域における絶縁体32までの間、およびシェル下端92から上方の内部シール38までの間に位置している。図1Aにおいて最もよく示されるように、シェル36の折返しリップ42は、シェル内面94と絶縁体第1領域74の絶縁体外面72に面するシェル外面100との間にリップ面102を含む。折返しリップ42は、シェル内面94からシェル外面100まで延在し、通常はツール厚さより小さいリップ厚さを有する。一実施形態において、リップ面102の全体は絶縁体外面72と係合しており、シェルギャップ30は折返しリップ42に沿うシェル外面100と絶縁体32との間に配置されている。別の実施形態において、リップ面102はシェル外面100から完全に離間されており、シェルギャップ30はリップ面102と絶縁体32との間に設けられている。図11の実施形態において、リップ面102の一部が絶縁体外面72と係合しており、シェルギャップ30はリップ面102の一部と絶縁体32との間に設けられている。
充填材40を用いてシェルギャップ30を充填する前に、シェルギャップ30は折返し領域内のシェル上端44において開放しており、よって周囲環境からの空気がシェルギャップに流れることができる。
充填材40は、点火装置20のギャップ28、30のうちの少なくとも一方に配置され、好ましくは電極ギャップ28およびシェルギャップ30の両方に配置される。充填材40をシェル下端92および折返し領域内のシェル上端44におけるシェルギャップ30に配置することができる。ギャップ30におけるコロナ放電24の形成を防止するために、充填材40は電極ギャップ28およびシェルギャップ30の全域で連続して延在する。充填材40は、中心電極22と、絶縁体32と、内部シール38と、シェル36と異なる別体の構成要素である。充填材40は、周囲環境からの空気および他のガスを電極ギャップ28およびシェルギャップ30の全域から遮断する気密シールを提供する。
充填材40は、電気絶縁性であってもよく、または導電性であってもよい。充填材40は、単一の材料を含むことができ、コロナ点火装置20の異なる領域に異なる材料を有するように複数の材料を含むことができる。コロナ点火装置20の作動時に、最大4万ボルトの電圧、1アンペアより低い電流および0.5〜5.0MHzの周波数を有するエネルギが電極22に供給されると、このエネルギはコロナ点火装置20を通って充填材40に流れる。充填材40は、周波数5MHz以下のエネルギを保持することができる。
一実施形態において、充填材40は電気絶縁性であって、充填材40と絶縁体32との比誘電率の差が10以下になるように、1〜6の比誘電率を有する。絶縁体32と同様の誘電率を有する充填材40が望まれる。別の実施形態において、充填材40は電気絶縁性または導電性であって、充填材40と絶縁体32との熱膨張係数の差が10×10−6/℃以下になるように、2×10−6/℃〜20×10−6/℃の熱膨張係数を有する。
充填材40は、電極点火末端54に隣接する電極ギャップ28に配置され、電極本体部56から電子絶縁体内面64まで電極ギャップ幅wに亘って連続して延在する。一実施形態において、充填材40は、電極本体部56に沿って電極点火末端54から電極22のヘッド34まで延在することによって、電極ギャップ28の全体を充填する。別の実施形態において、充填材40は、電極点火末端54とヘッド34との間にある電極本体部56の一部に沿って連続して延在することによって、電極ギャップ28の一部を充填する。たとえば、電極ギャップ28は容積を有し、充填材40は電極ギャップ28の容積の少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%を充填する。充填材40は、電極22の点火先端58から離間されてもよく、電極22の点火先端58に接触してもよい。
充填材40を用いて電極ギャップ28を充填することは重要な利点を与える。図12〜図14の比較用のコロナ点火装置において、充填材40がない場合、絶縁体32の誘電率と電極ギャップ28内の空気の誘電率との間には大差が存在する。したがって、電極ギャップ28において電圧が急激に降下し、通常は中心電極22から接地された金属シェル36までの全電圧降下の10〜20%の範囲で減少する。電界が電極ギャップ28において急激に増加する。充填されていない電極ギャップ28の電界強度は通常、絶縁体32の電界強度よりも5〜10倍に高い。
本発明の充填材40は、電極ギャップ28における電界および電極ギャップ28両端の電圧変化を低減する。一実施形態において、充填材40は、中心電極22に印加された最大電圧の5%を超えない範囲で電極ギャップ28両端の電圧を減少する。充填された電極ギャップ28両端の電圧降下は、中心電極22から接地された金属シェル30までの総電圧降下の5%を超えない。
充填材料40はまた、電極ギャップ28における電界スパイクを低減する。0.5〜5.0MHzの周波数を有するエネルギ流が中心電極22に流れるとき、充填された電極ギャップ28の電界強度は通常、絶縁体32の電界強度の1倍以下である。図4に示すように、電圧は通常充填された電極ギャップ28の両端で徐々に減少するが、ピーク電界は充填された電極ギャップ28の全域で一定に保たれる。たとえば、0.5〜5.0MHzの周波数を有するエネルギ流が中心電極22に流れるとき、充填材40に隣接する電極本体部56の一部および充填材40に隣接する絶縁体32の一部は各々電圧を有することになり、その電圧の差は、中心電極22に印加された最大電圧の5%を超えず、または中心電極22から接地された金属シェル30までの総電圧降下の5%を超えない。
シェルギャップ30も充填材40により充填され、好ましくは、シェル下端92およびシェル36の上端に隣接する箇所で充填材40により充填される。充填材40は、絶縁体外面72からシェル内面94までのシェルギャップ幅wに亘って連続して延在する。一実施形態において、充填材40は、内部シール38の周りのシェル下端92からシェル上端44まで連続して延在するとともに、折返しリップ42の周りに連続して延在することによって、シェルギャップ30の全体を充填する。別の実施形態において、充填材40は、絶縁体ノーズ領域84と絶縁体上肩部78との間にある絶縁体32の一部に沿って延在するまたは折返しリップ42に沿って延在することによって、シェルギャップ30の一部を充填する。たとえば、シェルギャップ30は容積を有し、充填材40はシェルギャップ30の容積の少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%を充填する。
図1のコロナ点火装置20は、シェルギャップ30の異なる部分において異なる種類の充填材40を有する。1つの充填材40はシェル下端92からシェル上端44に向かって長手方向に延在するが、ツール受け部材98から離れている。別の充填材40は、隣接する第1の充填材40から絶縁体下肩部82における内部シール38まで長手方向に延在する。第3の充填材40は、絶縁体下肩部82における内部シール38から絶縁体上肩部78における内部シール38まで長手方向に延在する。第2と第3の充填材40の間には小さな空間があってもよい。充填材は、上記領域におけるコロナ点火装置20の特性に基づいて選択される。
図2のコロナ点火装置20も、シェルギャップ30の異なる部分において異なる種類の充填材を有する。1つの充填材40はシェル下端92から、シェルギャップ30の絶縁体ノーズ肩部86から離間された部分まで長手方向に延在する。別の充填材40は、第1の充填材40から絶縁体ノーズ肩部86まで延在する。第3の充填材40は、シェルシート96から絶縁体上肩部78における内部シール38まで延在する。第2と第3の充填材40の間には小さな空間があってもよい。
1つの好ましい実施形態において、シェルギャップ幅wはシェルギャップ30に沿って長手方向に変化する。一実施形態において、図5〜図10に示すように、シェル下端92におけるシェルギャップ幅wは、シェルギャップ30の他の部分より大きい。この設計によって、より多くの充填材40をシェル下端92に配置することができるようになり、製造上の利便性を提供し、充填材40の耐久性を向上させる。
ある実施形態において、シェルギャップ30は第1ギャップ領域104および第2ギャップ領域106を有し、第2ギャップ領域106のシェルギャップ幅wは第1ギャップ領域104のシェルギャップ幅wより大きい。図5および図6の実施形態において、第1ギャップ領域104のシェルギャップ幅wは、絶縁体下部肩部82から絶縁体第2領域80の一部に沿ってシェル下端92から長手方向に離れた位置まで不変である。第2ギャップ領域106は、第1ギャップ領域104からシェル下端92まで延在してもよく、不変であってもよい。シェルギャップ30は第1ギャップ領域104と第2ギャップ領域106との間に中間ギャップ領域108を有してもよい。中間ギャップ領域108のシェルギャップ幅wは第1ギャップ領域104から第2ギャップ領域106まで徐々に増加する。代わりに、シェルギャップ幅wは第1ギャップ領域104から第2ギャップ領域106まで急激に増加してもよい。シェルギャップ30の他の設計例は、図7〜図10に示されている。
シェルギャップ30の寸法は、絶縁体32およびシェル36の寸法によって決められる。図6に示すように、点火装置20は、絶縁体半径rおよびシェル半径rを有し、半径rおよびrのうち少なくとも1つが変化して変動するシェルギャップ幅wを形成する。絶縁体半径rは、電極中心軸aから絶縁体外面72まで延在する。シェル半径rは、電極中心軸aからシェル内面94まで延在する。絶縁体半径rおよびシェル半径rは、第1ギャップ領域104から第2ギャップ領域106まで不変であってもよく変化してもよい。通常、絶縁体半径rおよびシェル半径rは、第1ギャップ領域104において不変であり、第2ギャップ領域106において変化する。シェルギャップ幅wはシェル半径rと絶縁体半径rとの差に等しい。第2ギャップ領域106は、第1ギャップ領域104からシェル下端92まで長手方向に延在するシェルギャップ長さlg2を有する。一実施形態において、第2ギャップ領域106のシェルギャップ長さlg2が5.0mm、絶縁体半径rが3.68mm、第1ギャップ領域104のシェル半径rが3.76mm、第2ギャップ領域106のシェル半径rが4.53mm、第1ギャップ領域104のシェルギャップ幅wが0.08mm、および第2ギャップ領域106のシェルギャップ幅wが0.85mmである。
図5〜図10は、シェル下端92におけるシェルギャップ30の幾何学的形状例を示している。図5および図6の実施形態において、第2ギャップ領域106を形成するために、シェル半径rは徐々に増加して、その後増加した所からシェル下端92まで不変となる。図7の実施形態において、第2ギャップ領域106を形成するために、絶縁体半径rは徐々に減少して、それによって増加した所から絶縁体ノーズ領域84まで不変となる。図8の実施形態において、第2ギャップ領域106を形成するために、シェル半径rは急激に増加し、絶縁体半径rは徐々に増加する。その後、絶縁体半径rは増加した所から絶縁体ノーズ領域84まで不変となり、シェル半径シェルrは増加した所からシェル下端92まで不変となる。図9の実施形態において、絶縁体半径rは急激に減少して、それによって増加した所から絶縁体ノーズ領域84まで不変となる。図10の実施形態において、第2ギャップ領域106を形成するために、絶縁体半径rは徐々に減少し、シェル半径rは徐々に増加する。その後、シェル半径rは増加した所からシェル下端92まで不変となり、絶縁体半径rは増加した所から絶縁体ノーズ領域84まで不変となる。
充填材40を用いてシェルギャップ30を充填することも重要な利点を与える。図12〜図14の比較用のコロナ点火装置において、充填材40がない場合、絶縁体32の誘電率とシェルギャップ30内の空気の誘電率との間に大差が存在する。したがって、シェルギャップ30において電圧が急激に降下し、通常中心電極22から接地された金属シェル36までの全電圧降下の10〜20%の範囲で減少する。電界強度がシェルギャップ30において急激に増加する。充填されていないシェルギャップ30の電界強度は、通常絶縁体32の電界強度の5〜10倍である。
充填材40は、シェルギャップ30における電界およびシェルギャップ30両端の電圧変化を低減する。一実施形態において、充填材40は、中心電極22に印加された最大電圧の5%を超えない範囲でシェルギャップ30両端の電圧を減少する。充填材40は、中心電極22に印加された最大電圧の5%を超えない範囲でシェルギャップ30両端の電圧を減少する。充填されたシェルギャップ30両端の電圧降下は、中心電極22から接地された金属シェル36までの総電圧降下の5%を超えない。
充填材料40はまた、シェルギャップ30における電界スパイクを低減する。0.5〜5.0MHzの周波数を有するエネルギ流が中心電極22に流れるとき、充填されたシェルギャップ30の電界強度は通常、絶縁体32の電界強度の1倍以下である。図3および図4に示すように、電圧は通常シェルギャップ30の両端で徐々に減少するが、ピーク電界はシェルギャップ30の全域で一定に保たれる。たとえば、0.5〜5.0MHzの周波数を有するエネルギ流が中心電極22に流れるとき、充填材40に隣接する絶縁体32の一部および充填材40に隣接するシェル36の一部は各々電圧を有することになり、その電圧の差は中心電極22に印加された最大電圧の5%を超えず、または中心電極22から接地された金属シェル30までの総電圧降下の5%を超えない。
一実施形態において、充填材40は電気絶縁性であって、絶縁体32を電気的に隔離してエネルギ損失を低減し、導電性充填材40よりわずかに良いエネルギ効率を提供する。一実施形態において、電気絶縁性充填材40は、5〜10kV/mmの誘電強度を有する。充填材40は、絶縁体32の電気絶縁性材料と異なるが、絶縁体32の電気絶縁性材料との互換性がある。電気絶縁性充填材40の例は、プラスチック、樹脂、熱処理ガラス粉末、および少なくとも2W/mKの熱伝導率を有する高温アルミナ系接着剤などの接着剤を含む。
1つの好ましい実施形態において、図11に示すように、充填材40は樹脂であって、折返しリップ42の周りに射出成形される。通常、この樹脂は10〜30kV/mmの誘電強度および1.5〜2の比重を有する。射出成形樹脂の例としては、フェノール樹脂が挙げられる。射出成形樹脂の別の例としては、均一に分散したガラス繊維または均一に分散した鉱物繊維とガラス繊維の組合わせを含有するポリエチレンテレフタレート(PET)熱可塑性ポリエステル樹脂、たとえばRynite(登録商標)が挙げられる。この成形された樹脂を用いてリップ面102と絶縁体第1領域74の絶縁体外面72との間のシェルギャップ30を充填する。この成形された樹脂も絶縁体第1領域74の絶縁体外面72および折返しリップ42のシェル外面100に沿って延在する。
別の実施形態において、充填材40は導電性である。導電性充填材40の例は、クロムなど金属と、クロム合金、たとえばKovarのようなニッケル−コバルト鉄合金などの金属合金と、18×10−6/℃未満の熱膨張係数を有するステンレス鋼とを含む。一実施形態において、充填材40は、ろう付け用または半田用金属である。さらに、導電性の金属粉末を添加した接着剤を用いてもよい。
コロナ点火装置20はギャップ28、30のいずれか1つのみを充填材40で充填することを必要とするが、ギャップ28、30の両方を充填することは特に有利である。図4に示すように、ギャップ28、30の両方が充填されると、コロナ点火装置20において、中央電極22から電極ギャップ28までの電圧が不変となり、電極ギャップ28から絶縁体32までの電圧が徐々に減少し、シェルギャップ30からシェル36までの電圧が不変となる。さらに、電極22の電界は、中心電極22から電極ギャップ28まで、電極ギャップ28から絶縁体32まで、シェルギャップ30からシェル36までにかけて一定に保たれる。
充填材40は、電荷がギャップ28、30に拘束されることを防ぎ、電気がギャップ28、30に流れることを防ぐ。充填材40は、燃焼室26からの空気およびガスがギャップ28、30の中に入らないようにすることにより、電極22とシェル36との間または電極22とシリンダヘッド48との間の絶縁体に導電性経路およびアーク放電を形成し得る電離ガスの形成を防ぐ。したがって、コロナ点火装置20は、従来技術のコロナ点火装置に比べて、点火先端58においてより集中したコロナ放電24およびよりロバストな点火を提供する。
本発明の別の局面は、コロナ点火装置20を形成する方法を提供する。この方法はまず、中心電極22、絶縁体32およびシェル36を準備するステップを含む。この方法はさらに、中心電極22の電極点火末端70を絶縁体上端60を通して絶縁ボアに挿入するステップと、中心電極22を間隔絶縁体ノーズ末端62における絶縁体32から離間してそれらの間に電極ギャップ28を形成するステップとを含む。
上記方法は、絶縁体32に中心電極22を挿入した後、絶縁体32をシェル上端44を通してシェルボアに挿入するステップを含む。挿入ステップは、絶縁体ノーズ末端62をシェル下端92を通してスライドさせ、絶縁体32をシェル36から離間してそれらの間にシェルギャップ30を形成するステップを含む。一実施形態において、この方法は、シェルボア内のシェルシート96の上に内部シール38を配置することを含み、離間ステップは絶縁体32を内部シール38の上に配置してシェルギャップ30を形成するステップを含む。この方法はまた、絶縁体32の周りにシェル36を形成するステップを含む。一実施形態において、この方法は、内部シール38を絶縁体上肩部78上に配置するステップを含み、形成するステップは、折返しリップ42を提供するために、内部シール38の周りに径方向内側へシェル上端44を絶縁体第1領域74に向かって曲げるステップを含む。
上記方法は、シェル36に絶縁体32を挿入した後、充填材40を用いてギャップ28、30のうちの少なくとも1つ、好ましくは電極ギャップ28とシェルギャップ30との両方を充填するステップを含む。充填するステップは、ポンプを用いて充填材40を電極ギャップ28およびシェルギャップ30に注入するステップ、およびシェル上端44におけるシェル36の折返しリップ42の周りに充填材40を射出成形するステップを含んでもよい。
明らかに、本発明の多くの修正および変更が、上記の教示に照らして可能であり、そうでなければ添付の特許請求の範囲に従って具体的な説明された内容により実施することができる。また、特許請求の範囲における参照番号は、単に便宜上のものであって、決して限定的なものではないと理解すべきである。

Claims (19)

  1. コロナ放電(24)を発生するためのコロナ点火装置(20)であって、
    導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電(24)を発生するための中心電極(22)を含み、
    前記中心電極(22)は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端(52)から高周波の電界を発する電極点火末端(54)まで延在し、
    前記中心電極(22)の周りに配置された電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から前記電極端子末端(52)を越えて絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体(32)を含み、
    前記絶縁体(32)は前記絶縁体ノーズ末端(62)で前記中心電極(22)から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成し、
    前記絶縁体(32)の周りに配置された導電性金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェル(36)を含み、
    前記シェル(36)はェル末端(44、92)のうち少なくとも1つに沿って前記絶縁体(32)から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップ(30)を形成し、
    前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの中でのコロナ放電(24)を防止するために、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つの全域で連続して延在する充填材(40)を含み、
    前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの両端の間に前記中心電極(22)から前記シェル(36)までの総電圧降下の5%を超えない範囲で変化する電圧を有し、周波数0.5〜5.0MHzのエネルギ流が前記中心電極(22)に流れるとき、前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つにおいて、前記絶縁体(32)の電極電界強度1倍以下の電界を有する、コロナ点火装置(20)。
  2. 前記充填材(40)は前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つを気密に密封する、請求項1に記載の点火装置(20)。
  3. 前記シェル(36)から前記絶縁体(32)を離間して前記シェル上端(44)と前記シェル下端(92)との間に連続して延在する前記シェルギャップ(30)を形成するために、前記充填材(40)と異なる密封材料で形成された少なくとも1つの内部シール(38)が、前記シェル(36)の一部に沿って配置される、請求項1に記載の点火装置(20)。
  4. 前記充填材(40)は前記内部シール(38)の周りに配置される、請求項3に記載の点火装置(20)。
  5. コロナ放電(24)を発生するためのコロナ点火装置(20)であって、
    導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電(24)を発生するための中心電極(22)を含み、
    前記中心電極(22)は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端(52)から高周波の電界を発する電極点火末端(54)まで延在し、
    前記中心電極(22)の周りに配置された電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から前記電極端子末端(52)を越えて絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体(32)を含み、
    前記絶縁体(32)は前記絶縁体ノーズ末端(62)で前記中心電極(22)から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成し、
    前記絶縁体(32)の周りに配置された導電性金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェル(36)を含み、
    前記シェル(36)はシェル末端(44、92)のうち少なくとも1つに沿って前記絶縁体(32)から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップ(30)を形成し、
    前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの中でのコロナ放電(24)を防止するために、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つの全域で連続して延在する充填材(40)を含み、
    前記充填材(40)および前記絶縁体(32)は各々比誘電率を有し、前記充填材(40)の比誘電率と前記絶縁体(32)の比誘電率との差は10以下である、点火装置(20)。
  6. 前記充填材(40)および前記絶縁体(32)は各々熱膨張係数を有し、前記充填材(40)の熱膨張係数と前記絶縁体(32)の熱膨張係数との差は10×10−6/℃以下である、請求項1に記載の点火装置(20)。
  7. 前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)は容積を有し、前記充填材(40)は前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の容積の少なくとも50%を充填する、請求項1に記載の点火装置(20)。
  8. 前記充填材(40)は電気絶縁性である、請求項1に記載の点火装置(20)。
  9. 前記充填材(40)は、プラスチック、樹脂、ガラス粉末およびアルミナを含有する接着剤のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の点火装置(20)。
  10. 前記充填材(40)は導電性である、請求項1に記載の点火装置(20)。
  11. 前記充填材(40)は、ニッケル−コバルト鉄合金、ステンレス鋼、クロム、および金属粉末を添加した接着剤のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の点火装置(20)。
  12. 前記充填材(40)は前記電極ギャップ(28)の中に配置され、
    極本体部(56)は前記電極点火末端(54)から前記電極端子末端(52)までの長さ(l)を有し、前記電極ギャップ(28)は、前記長さ(l)の少なくとも90%に沿って延在し、かつ容積を有し、
    前記充填材(40)は前記電極ギャップ(28)の容積の少なくとも50%を充填し、
    前記中心電極(22)は、前記絶縁体ノーズ末端(62)から離間され、前記電極点火末端(54)に隣接しかつこれを包囲し、高周波の電界を発するための点火先端(58)を有し、
    前記電極ギャップ(28)は、空気が前記点火先端(58)に沿って前記電極ギャップ(28)に流入するように、前記絶縁体ノーズ末端(62)で開放し、
    前記電極ギャップ(28)は、前記電極本体部(56)の周りに環状に延在し、
    前記電極ギャップ(28)は、前記電極の中心軸(a)に垂直であって、前記電極本体部(56)から前記絶縁体(32)まで延在する電極ギャップ幅(w)を有し、
    前記電極ギャップ幅(w)は0.025〜0.25mmであり、
    前記充填材(40)に隣接する前記電極本体部(56)の一部が電圧を有し、前記充填材(40)に隣接する前記絶縁体(32)の一部が電圧を有し、周波数0.5〜5.0MHzのエネルギ流が前記中心電極(22)に流れるとき、これらの電圧の差が前記中心電極(22)から前記シェル(36)までの総電圧降下の5%を超えない、請求項1に記載の点火装置(20)。
  13. 前記充填材(40)は前記シェルギャップ(30)の中に配置され、
    前記シェル(36)は前記シェル下端(92)から前記シェル上端(44)までの長さ(l)を有し、前記シェルギャップ(30)は前記長さ(l)の少なくとも50%に沿って延在し、かつ容積を有し、
    前記充填材(40)は前記シェルギャップ(30)の容積の少なくとも50%を充填し、
    前記シェルギャップ(30)は、空気が前記シェルギャップ(30)に沿って流れるように、前記シェル下端(92)および前記シェル上端(44)で開放し、
    前記シェルギャップ(30)は、前記絶縁体(32)の周りに環状に延在し、
    前記シェルギャップ(30)は、前記電極の中心軸(a)に垂直であって、前記絶縁体(32)から前記シェル(36)まで延在するシェルギャップ幅(w)を有し、
    前記シェルギャップ幅(w)は0.075〜0.30mmであり、
    前記充填材(40)に隣接する前記絶縁体(32)の一部が電圧を有し、前記充填材(40)に隣接する前記シェル(36)の一部が電圧を有し、周波数0.5〜5.0MHzのエネルギ流が前記中心電極(22)に流れるとき、これらの電圧の差が前記中心電極(22)から前記シェル(36)までの総電圧降下の5%を超えない、請求項1に記載の点火装置(20)。
  14. コロナ放電(24)を発生するためのコロナ点火装置(20)であって、
    導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電(24)を発生するための中心電極(22)を含み、
    前記中心電極(22)は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端(52)から高周波の電界を発する電極点火末端(54)まで延在し、
    前記中心電極(22)の周りに配置された電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から前記電極端子末端(52)を越えて絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体(32)を含み、
    前記絶縁体(32)は前記絶縁体ノーズ末端(62)で前記中心電極(22)から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成し、
    前記絶縁体(32)の周りに配置された導電性金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェル(36)を含み、
    前記シェル(36)はシェル末端(44、92)のうち少なくとも1つに沿って前記絶縁体(32)から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップ(30)を形成し、
    前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの中でのコロナ放電(24)を防止するために、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つの全域で連続して延在する充填材(40)を含み、
    前記シェルギャップ(30)は前記シェル(36)から前記絶縁体(32)まで延在するシェルギャップ幅(w)を有し、前記シェルギャップ幅(w)は前記シェル下端(92)において最大であり、前記充填材(40)は前記シェル下端(92)における前記シェルギャップ(30)に配置される、点火装置(20)。
  15. コロナ放電(24)を発生するためのコロナ点火装置(20)であって、
    導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離してコロナ放電(24)を発生するための中心電極(22)を含み、
    前記中心電極(22)は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端(52)から高周波の電界を発する電極点火末端(54)まで延在し、
    前記中心電極(22)の周りに配置された電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から前記電極端子末端(52)を越えて絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体(32)を含み、
    前記絶縁体(32)は前記絶縁体ノーズ末端(62)で前記中心電極(22)から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成し、
    前記絶縁体(32)の周りに配置された導電性金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェル(36)を含み、
    前記シェル(36)はシェル末端(44、92)のうち少なくとも1つに沿って前記絶縁体(32)から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップ(30)を形成し、
    前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの中でのコロナ放電(24)を防止するために、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つの全域で連続して延在する充填材(40)を含み、
    前記シェル(36)は前記シェル上端(44)で前記絶縁体(32)から離間されて前記シェルギャップ(30)を形成し、前記充填材(40)は前記シェルギャップ(30)の周りに形成された樹脂成形体を含む、点火装置(20)。
  16. 内燃機関の燃焼室(26)内の空気と燃料との混合物の一部を電離してコロナ放電(24)を発生する高周波の電界を発生するためのコロナ点火システムであって、
    燃焼室(26)を形成するシリンダブロック(46)とシリンダヘッド(48)とピストン(50)と、
    前記燃焼室(26)に与えられた空気と燃料との混合物と、
    前記シリンダヘッド(48)に配置され、横方向に前記燃焼室(26)の中に延在し、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物の一部を電離して前記コロナ放電(24)を形成する点火装置(20)とを含み、
    前記点火装置(20)は、
    導電性材料で形成され、高周波の高電圧を受けて高周波の電界を発することによって、空気と燃料との混合物を電離して前記コロナ放電(24)を発生するための中心電極(22)を有し、
    前記中心電極(22)は、高周波の高電圧を受ける電極端子末端(52)から高周波の電界を発する電極点火末端(54)まで延在し、
    前記中心電極(22)の周りに配置された電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から前記電極端子末端(52)を越えて絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体(32)を含み、
    前記絶縁体(32)は前記絶縁体ノーズ末端(62)で前記中心電極(22)から離間され、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成し、
    前記絶縁体(32)の周りに配置された導電性金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェル(36)を含み、
    前記シェル(36)はェル末端(44、92)のうち少なくとも1つに沿って前記絶縁体(32)から離間され、シェルと絶縁体との間にシェルギャップ(30)を形成し、
    前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの中でのコロナ放電(24)を防止するために、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つの全域で連続して延在する充填材(40)を含み、
    前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの両端の間に前記中心電極(22)から前記シェル(36)までの総電圧降下の5%を超えない範囲で変化する電圧を有し、周波数0.5〜5.0MHzのエネルギ流が前記中心電極(22)に流れるとき、前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つにおいて、前記絶縁体(32)の電極電界強度1倍以下の電界を有する、コロナ点火システム。
  17. コロナ点火装置(20)を形成する方法であって、
    電気絶縁性材料で形成され、絶縁体上端(60)から絶縁体ノーズ末端(62)まで長手方向に延在する絶縁体ボアを形成する絶縁体(32)を準備するステップと、
    絶縁体ボアの中に導電性材料で形成された中心電極(22)を挿入するステップと、
    絶縁体ノーズ末端(62)で絶縁体(32)から中心電極(22)を離間して、絶縁体と中心電極との間に電極ギャップ(28)を形成するステップと、
    金属材料で形成され、シェル上端(44)からシェル下端(92)まで長手方向に延在するシェルボアを形成するシェル(36)を準備するステップと、
    シェルボアの中に絶縁体(32)を挿入するステップと、
    絶縁体(32)をシェル(36)から離間して、絶縁体とシェルとの間にシェルギャップ(30)を形成するステップと、
    電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)のうち少なくとも1つに充填材(40)を充填するステップとを含
    前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つの両端の間に前記中心電極(22)から前記シェル(36)までの総電圧降下の5%を超えない範囲で変化する電圧を有し、周波数0.5〜5.0MHzのエネルギ流が前記中心電極(22)に流れるとき、前記充填材(40)は、前記電極ギャップおよび前記シェルギャップ(28、30)の少なくとも1つにおいて、前記絶縁体(32)の電極電界強度1倍以下の電界を有する、方法。
  18. 充填するステップは、シェル上端(44)でシェル(36)の周りに充填材(40)を射出成形するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  19. シェルボアの中のシェル(36)の上に内部シール(38)を配置するステップを含み、離間するステップは絶縁体(32)を内部シール(38)の上に配置してシェルギャップ(30)を形成するステップを含む、請求項1に記載の方法。
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