JP5113106B2 - プラズマジェット点火プラグの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プラズマジェット点火プラグの製造方法に関する。
従来、自動車用の内燃機関であるエンジンの点火プラグには、火花放電により混合気への着火を行うスパークプラグが使用されている。近年では、内燃機関の一層の高出力化や低燃費化が求められている。そのため、燃焼の広がりが速く、着火限界空燃比のより高い希薄混合気に対して着火可能なプラズマジェット点火プラグの開発が進められている。
例えば、下記特許文献1記載のプラズマジェット点火プラグは、中心電極と接地電極との間の火花放電間隙の周囲を絶縁体でとりかこむことで、小さな容積の凹部(キャビティ)を放電空間として形成した構造を有している。
従来、このようなプラズマジェット点火プラグは、概ね次のような手順(1)〜(3)で製造していた。(1)主体金具の先端に設けられた接地電極取り付け部に、中心に貫通孔が設けられた板状の接地電極を嵌め合い公差にて圧入。(2)主体金具と接地電極とをレーザ溶接によって接合。(3)接地電極が溶接された主体金具内に、中心電極が予め組み付けられた絶縁体を所定の係合部に加締めることにより保持。
しかし、上述のような製造方法では、手順(3)において、主体金具内に絶縁体を保持させる際に、接地電極の中心に設けられた貫通孔の中心軸と、絶縁体に設けられた凹部の中心軸とがずれてしまう場合があった。このような場合には、火花放電が局所的に行われて、接地電極が部分的に消耗してしまう現象が生じるおそれがあった。また、接地電極の中心に設けられた貫通孔の中心軸と、絶縁体に設けられた凹部の中心軸とがずれると、放電空間としての凹部の一部を接地電極が塞ぐおそれがあり、このような場合には、消炎作用が生じて着火性能が低下してしまうおそれがあった。
特開2007−287666号公報
これらの問題を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、接地電極の中心に設けられた貫通孔の中心軸と、絶縁体に設けられた凹部の中心軸とのずれを解消することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の第1の形態は、軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の内部に前記絶縁体を組み付ける組付工程と、
前記組付工程後に、前記主体金具の先端部に前記接地電極を配置し、前記接地電極の貫通孔の中心と前記絶縁体の凹部の中心とを位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程後に、前記接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と、
を含み、
前記位置決め工程では、前記接地電極の貫通孔と前記絶縁体の凹部とに、該貫通孔と該凹部との両者に嵌合する所定の治具を嵌合させて、該貫通孔の中心と該凹部の中心とを位置決めする製造方法である。
このような形態の製造方法では、接地電極と主体金具とを溶接する前に、接地電極の貫通孔と絶縁体の凹部とに、貫通孔と凹部との両者に嵌合する所定の治具を嵌合させて位置決めを行う。よって、接地電極の貫通孔の中心と絶縁体の凹部の中心とを正確に位置決めすることができ、貫通孔の中心軸と凹部の中心軸とのずれを解消することが可能になる。
[適用例1]軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
前記主体金具の内部に前記絶縁体を組み付ける組付工程と、
前記主体金具の先端部に、前記接地電極を配置する配置工程と、
前記接地電極の貫通孔の中心と前記絶縁体の凹部の中心とを位置決めする位置決め工程と、
前記位置決め工程後に、前記接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程とを含む製造方法。
上記態様の製造方法であれば、接地電極と主体金具とを溶接する前に、接地電極の貫通孔の中心と絶縁体の凹部の中心とを、位置決めすることができる。そのため、貫通孔の中心軸と凹部の中心軸とのずれを解消することが可能になる。
[適用例2]適用例1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記位置決め工程では、前記接地電極の貫通孔と前記絶縁体の凹部とに、該貫通孔と該凹部との両者に嵌合する所定の治具を嵌合させて、該貫通孔の中心と該凹部の中心とを位置決めすることを特徴とする製造方法。このような製造方法であれば、所定の治具を用いることで、接地電極の貫通孔の中心と絶縁体の凹部の中心とを正確に位置決めすることができる。
[適用例3]適用例2に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記治具は、前記凹部に嵌合する柱状の頭部と、前記貫通孔に嵌合する柱状の胴部とを有しており、該頭部と該胴部との中心軸が、同軸上に形成されている製造方法。このように、絶縁体の凹部に嵌合する柱状の頭部と接地電極の貫通孔に嵌合する柱状の胴部とを有し、該頭部と該胴部との中心軸が、同軸上に形成されている治具を用いれば、接地電極の貫通孔の中心と絶縁体の凹部の中心とを同軸上に容易に位置決めすることができる。
[適用例4]適用例1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記プラズマジェット点火プラグの先端側から、前記絶縁体の凹部を含む画像を撮影し、該撮影された画像に基づいて、前記絶縁体の凹部の中心を検出する検出工程を含み、前記位置決め工程は、前記接地電極の貫通孔の中心と前記検出工程で検出された前記絶縁体の凹部の中心とを位置決めすることを特徴とする製造方法。このような製造方法によれば、絶縁体の凹部周辺に物理的な負荷をかけることなく、接地電極の貫通孔の中心と絶縁体の凹部の中心とを位置決めすることができる。
[適用例5]適用例1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、更に、前記プラズマジェット点火プラグの先端側から、前記接地電極の貫通孔および前記絶縁体の凹部を含む画像を撮影し、該撮影された画像に基づいて、前記接地電極の貫通孔の中心および前記絶縁体の凹部の中心を検出する検出工程を含み、前記位置決め工程では、前記検出工程で検出された前記接地電極の貫通孔の中心および前記絶縁体の凹部の中心を位置決めすることを特徴とする製造方法。このような製造方法によっても、絶縁体の凹部周辺に物理的な負荷をかけることなく、接地電極の貫通孔の中心と前記絶縁体の凹部の中心とを位置決めすることができる。
[適用例6]適用例1ないし適用例5のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記溶接工程では、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する製造方法。このように、接地電極と主体金具とをレーザ溶接することとすれば、接地電極と主体金具とを精度良く接合することができる。
[適用例7]適用例6に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記溶接工程では、前記接地電極を前記主体金具側に押圧した上で前記レーザ溶接を行う製造方法。このように、接地電極を主体金具側に押圧した上でレーザ溶接を行えば、レーザ溶接時の衝撃によって接地電極が主体金具から浮いてしまうことを抑制することができる。
[適用例8]適用例2または適用例3に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記治具は、前記接地電極を前記主体金具側に押圧する押圧部を備えており、
前記溶接工程では、前記治具の前記押圧部を用いて前記押圧を行い、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する製造方法。このように、接地電極を主体金具側に押圧する押圧部が治具に一体的に設けられていれば、位置決めと押圧とを同時に行うことが可能になるため、プラズマジェット点火プラグを容易に製造することが可能になる。
上記溶接工程では、接地電極と主体金具の配置や形状に応じて、レーザ溶接を下記適用例9ないし11のように行うことが可能である。
[適用例9]適用例6ないし適用例8のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記主体金具の先端部の内側周囲には、前記接地電極が緩嵌合される嵌合段部が設けられており、前記配置工程では、前記主体金具の嵌合段部に前記接地電極を緩嵌合することにより前記配置を行い、前記溶接工程では、前記主体金具の嵌合段部と前記接地電極との境界に向けて、レーザを垂直方向または斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
[適用例10]適用例6ないし適用例9のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記主体金具の先端部は略平面上であり、かつ、前記主体金具の先端部の直径と前記接地電極の直径とが略同一であり、前記配置工程では、前記主体金具の先端面に前記接地電極を配置し、前記溶接工程では、前記主体金具と前記接地電極との境界に向けて、レーザを垂直または斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
[適用例11]適用例6ないし適用例10のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記主体金具の先端部は略平面上であり、かつ、前記接地電極の直径よりも前記主体金具の先端部の直径が大きく、前記配置工程では、前記主体金具の先端面に前記接地電極を配置し、前記溶接工程では、前記主体金具と前記接地電極との境界に向けて、レーザを斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
[適用例12]適用例1ないし適用例11のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、前記接地電極の前記貫通孔の周囲には、貴金属部材が接合されている製造方法。このように、接地電極の貫通孔の周囲に貴金属部材を設ければ、プラズマジェット点火プラグの耐久性を向上させることが可能になる。
プラズマジェット点火プラグ100の構造を示す部分断面図である。 プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。 第1実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 位置決め治具200の側面図である。 位置決め治具200の下面図である。 第2実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 押さえ治具300の側面図である。 押さえ治具300の下面図である。 第3実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 一体治具400の側面図である。 一体治具400の下面図である。 第4実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第5実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 第6実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。 絶縁碍子10が嵌合段部58よりも突出している例を示す図である。 絶縁碍子10が嵌合段部58の底部より陥没している例を示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。 接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。
以下、本発明の実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法と、この製造方法によって製造されるプラズマジェット点火プラグの構造について説明する。説明の便宜上、まず、プラズマジェット点火プラグの具体的な構造について図面を参照しつつ説明する。
A.プラズマジェット点火プラグの構造:
図1は、プラズマジェット点火プラグ100の構造を示す部分断面図である。また、図2は、プラズマジェット点火プラグ100の先端部分を拡大した断面図である。なお、図1において、プラズマジェット点火プラグ100の軸線O方向を図面における上下方向とし、上側をプラズマジェット点火プラグ100の先端側、下側を後端側として説明する。
図1に示すように、プラズマジェット点火プラグ100は、絶縁体としての絶縁碍子10と、この絶縁碍子10を保持する主体金具50と、絶縁碍子10内に軸線O方向に保持された中心電極20と、主体金具50の先端部59に溶接された接地電極30と、絶縁碍子10の後端部に設けられた端子金具40とを備えている。
絶縁碍子10は、周知のようにアルミナ等を焼成して形成され、軸線O方向に軸孔12を有する筒状の絶縁部材である。軸線O方向の略中央には外径の最も大きな鍔部19が形成されており、これより後端側には後端側胴部18が形成されている。また、鍔部19より先端側には後端側胴部18より外径の小さな先端側胴部17と、その先端側胴部17よりも先端側で先端側胴部17よりも更に外径の小さな脚長部13とが形成されている。この脚長部13と先端側胴部17との間は段状に形成されている。
図2に示すように、軸孔12のうち脚長部13の内周にあたる部分は、先端側胴部17、鍔部19および後端側胴部18の内周にあたる部分よりも縮径された電極収容部15として形成されている。この電極収容部15の内部には中心電極20が保持される。また、軸孔12は電極収容部15の先端側において内周が更に縮径されており、先端小径部61として形成されている。そして、先端小径部61の内周は絶縁碍子10の先端面16に連続し、軸孔12の開口部14を形成している。
中心電極20は、インコネル(商標名)600または601等のNi系合金等で形成された円柱状の電極棒で、内部に熱伝導性に優れる銅等からなる金属芯23を有している。そして先端部21には、貴金属やタングステンを主成分とする合金からなる円盤状の電極チップ25が、中心電極20と一体となるように溶接されている。なお、本実施の形態では、中心電極20と一体になった電極チップ25も含め「中心電極」と称する。この電極チップ25は、中心電極20の構造から省略することも可能である。
中心電極20の後端側は鍔状に拡径され、この鍔状の部分が軸孔12内において電極収容部15の起点となる段状の部位に当接されており、電極収容部15内で中心電極20が位置決めされている。また、中心電極20の先端部21の先端面26(より具体的には電極チップ25の先端面26)の周縁が、径の異なる電極収容部15と先端小径部61との間の段部に当接された状態となっている。この構成により、軸孔12の先端小径部61の内周面と、中心電極20の先端面26とで包囲された容積の小さな凹部60(以下、「キャビティ60」ともいう)が形成されている。接地電極30と中心電極20との間の火花放電間隙において行われる火花放電は、このキャビティ60内の空間や壁面を通過する。そして、この火花放電によって絶縁破壊された後に印加されるエネルギによって、キャビティ60内でプラズマが形成される。このプラズマは、開口部14の開口端11から噴出される。
図1に示すように、中心電極20は、軸孔12の内部に設けられた金属とガラスの混合物からなる導電性のシール体4を経由して、後端側の端子金具40に電気的に接続されている。このシール体4により、中心電極20および端子金具40は、軸孔12内で固定されると共に導通される。端子金具40にはプラグキャップ(図示外)を介して点火制御装置(図示外)に接続された高圧ケーブル(図示外)が接続される。
主体金具50は、内燃機関(図示外)のエンジンヘッド(図示外)にプラズマジェット点火プラグ100を固定するための円筒状の金具であり、絶縁碍子10を取り囲むようにして保持している。主体金具50は鉄系の材料より形成され、図示外のプラグレンチが嵌合する工具係合部51と、内燃機関に設けられたエンジンヘッドに螺合するねじ部52とを備えている。
主体金具50の工具係合部51より後端側には加締部53が設けられている。工具係合部51から加締部53にかけての主体金具50と、絶縁碍子10の後端側胴部18との間には円環状のリング部材6,7が介在されており、更に両リング部材6,7の間にタルク(滑石)9の粉末が充填されている。この加締部53が加締められることにより、リング部材6,7およびタルク9を介して絶縁碍子10が主体金具50内で先端側に向け押圧される。これにより、図2に示すように、脚長部13と先端側胴部17との間の段状の部位が、主体金具50の内周面に段状に形成された係止部56に環状のパッキン80を介して支持されて、主体金具50と絶縁碍子10とが一体に組み付けられる。このパッキン80によって、主体金具50と絶縁碍子10との間の気密は保持され、燃焼ガスの流出が防止される。また、図1に示すように、工具係合部51とねじ部52との間には鍔部54が形成されており、ねじ部52の後端側近傍、すなわち鍔部54の座面55にはガスケット5が嵌挿されている。
主体金具50の先端部59には、厚みが1mm程度の板状の接地電極30が設けられている。接地電極30は、ニッケル系合金からなる電極母材33の中央に、貫通孔31が形成されたリング状の貴金属部材36をレーザ溶接によって接合した構造を有している。貴金属部材36は、例えば、イリジウム(Ir)を主成分として、プラチナ(Pt)やロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)等を添加したIr合金によって形成することができる。また、プラチナ(Pt)を主成分として、イリジウム(Ir)やロジウム(Rh)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、レニウム(Re)等を添加した合金によっても形成することができる。
図2に示すように、接地電極30は、その厚み方向を軸線O方向に揃え、主体金具50の先端部59の内周面に形成された嵌合段部58に嵌合される。そして、接地電極30の外周縁が一周にわたって嵌合段部58とレーザ溶接され、接地電極30は主体金具50と一体に接合される。なお、接地電極30の外周は、嵌合段部58の内周よりもやや小さく形成されている。そのため、接地電極30は、嵌合段部58に緩く嵌合された上で、レーザ溶接がなされる。また、接地電極30の貫通孔31は、その内径が、少なくとも絶縁碍子10の開口部14(開口端11)の内径以上の大きさを有するように形成されており、この貫通孔31を介し、キャビティ60の内部と外気とが連通されるように構成されている。
以上のように構成されたプラズマジェット点火プラグ100では、混合気への点火の際に、まず、中心電極20と接地電極30との間に高電圧を印加し、火花放電を行う。このときに生じた絶縁破壊によって、中心電極20と接地電極30との間には比較的低電圧で電流を流すことができるようになる。そこで更に、中心電極20と接地電極30との間に電力を供給することで放電状態を遷移させ、キャビティ60内でプラズマを形成する。こうして形成されたプラズマが貫通孔31(いわゆるオリフィス)を通じて噴出されると、混合気への着火が行われる。
B.第1実施例:
図3は、本発明の第1実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図3に示すように、本実施例では、まず、別の製造工程において中心電極20が予め組み付けられた絶縁碍子10を準備する(ステップS100:準備工程)。そして、この絶縁碍子10を主体金具50内に挿入し、主体金具50の加締部53を加締めて、主体金具50内に絶縁碍子10を組み付ける(ステップS110:組付工程)。そして、絶縁碍子10の先端に設けられた凹部60(キャビティ60)に、所定の位置決め治具200を挿入する(ステップS120:位置決め工程)。
図4は、位置決め治具200の側面図であり、図5は、位置決め治具200を軸線Oの後端側から見た下面図である。図4に示すように、位置決め治具200は、頭部201と胴部202と脚部203とを備えている。図5に示すように、頭部201と胴部202とは、円柱状に形成されており、これらの中心軸は同一軸上に存在する。頭部201の直径は、絶縁碍子10の凹部60に嵌合する寸法を有している。本実施例では、絶縁碍子10の凹部60に対して頭部201の挿入が容易となるように、頭部201の後端角部に面取りを施している。一方、胴部202の直径は、接地電極30の貫通孔31に嵌合する寸法を有している。図4や図5に示すように、胴部202の直径は、頭部201の直径よりも大きいため、胴部202と頭部201との境界に存在する段部が、絶縁碍子10の先端面16に掛止することで、位置決め治具200の軸線方向の挿入位置が固定される。脚部203は、その後端側の外周が胴部202と同径に形成され、先端側は、テーパ状に縮径されている。位置決め治具200は、例えば、樹脂材料によって形成することができる。
上記ステップS120において位置決め治具200の頭部201を、キャビティ60に挿入すると、続いて、位置決め治具200の脚部203側から、貫通孔31を有する貴金属部材36が予め接合された接地電極30を挿入し、接地電極30を、主体金具50の先端部に設けられた嵌合段部58に載置する(ステップS130:配置工程+位置決め工程)。本実施例では、図4に示したように、位置決め治具200の脚部203をテーパ状に形成したため、接地電極30を容易に嵌合段部58に載置することができる。
ステップS130において、接地電極30を主体金具50の先端部に設けられた嵌合段部58に載置すると、最後に、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS140:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第1実施例の製造方法では、絶縁碍子10の先端の凹部60(キャビティ60)に位置決め治具200の頭部201を挿入した状態で、貫通孔31を有する接地電極30を、位置決め治具200の胴部202に挿入し、接地電極30の配置を行う。位置決め治具200の頭部201と胴部202とは、同一軸上に中心軸があるため、キャビティ60に位置決め治具200の頭部201を挿入しながら、接地電極30を主体金具50の先端に配置すると、必然的に、貫通孔31の中心と、キャビティ60の中心とが同一軸上に位置決めされる。そのため、主体金具50に絶縁碍子10を組み付ける工程(上記ステップS110)において、絶縁碍子10の中心軸と主体金具50の中心軸とにずれが生じたとしても、このずれを補償するように、接地電極30が主体金具50に接合されることになる。従って、本実施例によれば、キャビティ60の中心軸と貫通孔31の中心軸が一致しない場合に生じる接地電極30の部分的な消耗や、消炎作用の発生を抑制することができる。この結果、意図した耐久性や着火性を有するプラズマジェット点火プラグ100を容易に製造することが可能になる。
C.第2実施例:
図6は、本発明の第2実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図6に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100〜S130と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS200:準備工程)。これを主体金具50内に組み付け(ステップS210:組付工程)、絶縁碍子10先端の凹部60に、位置決め治具200を挿入する(ステップS220:位置決め工程)。そして、位置決め治具200の脚部203側から貫通孔31を有する接地電極30を挿入し、接地電極30を、主体金具50の先端に設けられた嵌合段部58に載置する(ステップS230:配置工程+位置決め工程)。
続いて、本実施例では、嵌合段部58に載置された接地電極30の上に所定の押さえ治具300をおき、接地電極30上に荷重をかけて接地電極30を主体金具50側に押圧する(ステップS240)。この荷重は、接地電極30が変形せず、かつ、レーザ溶接時の衝撃によって接地電極30が位置ずれしない荷重であり、概ね、0.1kNないし3kN程度である(好ましくは、1mm厚の接地電極30に対して、1kN)。
図7は、押さえ治具300の側面図であり、図8は、押さえ治具300を軸線Oの後端側から見た下面図である。これらの図に示すように、押さえ治具300は、略円筒状の形状を有する治具であり、その外径は、接地電極30の外径よりも小さく、内径は、貫通孔31の内径よりも大きく形成されている。押さえ治具300は、例えば、樹脂材料によって形成することができる。
上記ステップS240において、押さえ治具300によって、接地電極30を押圧すると、最後に、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS250:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第2実施例の製造方法では、位置決め治具200によって、接地電極30の配置位置を決定した後に、押さえ治具300によって接地電極30を押圧することで、この配置位置を固定する。そのため、レーザ溶接時に、その衝撃によって接地電極30が主体金具50の先端から浮いてしまうことを抑制することができる。なお、上述した製造工程では、押さえ治具300によって、接地電極30の配置位置を固定した後には、位置決め治具200をキャビティ60から取り外すこととしてもよい。
D.第3実施例:
図9は、本発明の第3実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図9に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100,S110と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS300:準備工程)、これを主体金具50内に組み付ける(ステップS310:組付工程)。
続いて、本実施例では、接地電極30を、主体金具50の先端に設けられた嵌合段部58に載置する(ステップS320:配置工程)。そして、第1実施例に示した位置決め治具200と第2実施例に示した押さえ治具300の両者の機能を兼ね備えた一体治具400を絶縁碍子10先端の凹部60と接地電極30の貫通孔31とに嵌め込み、接地電極30に荷重をかけて、接地電極30を主体金具50側に押圧する(ステップS330:位置決め工程)。この荷重は、第2実施例と同様の荷重である。
図10は、一体治具400の側面図であり、図11は、一体治具400を軸線Oの後端側から見た下面図である。図10に示すように、一体治具400は、頭部401と胴部402と押圧部403とを備えている。図11に示すように、頭部401と胴部402と押圧部403とはそれぞれ、略円柱状に形成されており、これらの中心軸は同一軸上に存在する。頭部401は、絶縁碍子10先端の凹部60に嵌合する形状を有しており、胴部は、接地電極30の貫通孔31に嵌合する形状を有している。胴部402の軸線方向の厚みは、接地電極30と同一の厚みを有する。押圧部403は、その直径が、胴部402の直径よりも大きく、接地電極30の直径よりも小さく形成されている。このような構造によれば、上記ステップS330では、この押圧部403によって、接地電極30に荷重がかかることになる。なお、本実施例では、キャビティ60に対して、一体治具400の頭部401の挿入が容易となるように、頭部401の後端角部には面取りを施している。また、胴部402を接地電極30の貫通孔31にスムーズに嵌挿させるため、胴部402の頭部401側を、テーパ状に縮径された形状としている。なお、胴部402の頭部401側を、テーパ状に形成するのではなく、角部に面取りを施すこととしてもよい。一体治具400は、例えば、樹脂材料によって形成することができる。
上記ステップS330において、一体治具400を用いて、接地電極30に荷重をかけると、この状態で、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS340:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第3実施例によれば、一体治具400を用いることで、キャビティ60の中心と貫通孔31の中心の位置合わせを行うのと同時に、接地電極30に荷重をかけることができる。従って、プラズマジェット点火プラグ100を容易に製造することが可能になる。
E.第4実施例:
図12は、本発明の第4実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図12に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100,S110と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS400:準備工程)、これを主体金具50内に組み付ける(ステップS410:組付工程)。
続いて、本実施例では、接地電極30を、主体金具50の先端に設けられた嵌合段部58に載置し(ステップS420:配置工程)、キャビティ60の中心と接地電極30の貫通孔31の中心とが一致するようにこれらを位置決めする(ステップS430:位置決め工程)。この位置決めは、例えば、目視によって行うことができる。最後に、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS440:溶接工程)。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第4実施例によっても、キャビティ60の中心と接地電極30の貫通孔31の中心とを位置決めした上でプラズマジェット点火プラグ100を製造することができる。なお、上述したステップS440の溶接工程では、第2実施例に示した押さえ治具300を用いることで、接地電極30上に荷重をかけながらレーザ溶接を行うこととしてもよい。
F.第5実施例:
図13は、本発明の第5実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図13に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100,S110と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS500:準備工程)、これを主体金具50内に組み付ける(ステップS510:組付工程)。
続いて、本実施例では、主体金具50に絶縁碍子10が組み付けられた状態で、CCDカメラ等の撮影装置によって、プラズマジェット点火プラグ100の先端側からキャビティ60を含む画像(映像)を撮影する。そして、この撮影された画像をコンピュータに読み込ませ、周知の画像解析技術によってキャビティ60の中心を検出する(ステップS520:検出工程)。この検出工程において、例えば、コンピュータは、撮影画像に対してエッジ抽出処理を施してキャビティ60の輪郭を抽出し、その輪郭から、パターンマッチングあるいはHough変換等の手法により円形を検出して、その中心を求めることで、キャビティ60の中心を検出することができる。
キャビティ60の中心を検出すると、このキャビティ60の中心に、接地電極30の貫通孔31の中心が位置するように、接地電極30を主体金具50の先端部に載置して位置決めする(ステップS530:配置工程+位置決め工程)。この工程では、例えば、コンピュータのモニタ上に、ステップS520で検出されたキャビティ60の中心を示すとともに、キャビティ60の中心を検出したのと同じ手法で検出した貫通孔31の中心を示す。そして、これらの中心が、モニタ上で重なるように接地電極30を主体金具50の先端部に載置することで、位置決めを行う。この位置決め作業は、例えば、モニタに表示された画像を確認しながら人が行うこととしてもよいし、コンピュータに接続された作業ロボットが、接地電極30を自動的に移動させて行うこととしてもよい。
以上のようにして位置決めを行うと、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS540:溶接工程)。このとき、押さえ治具300によって接地電極30を主体金具50に押圧した上でレーザ溶接をすれば、精度良く接地電極30を主体金具50上に接合することができる。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第5実施例によれば、撮影装置によって撮影された画像を解析することでキャビティ60の中心を検出する。そのため、キャビティ60やその周囲に物理的な負荷をかけることなく、キャビティ60の中心と貫通孔31の中心とを位置決めすることができる。
G.第6実施例:
図14は、本発明の第6実施例としてのプラズマジェット点火プラグの製造方法を示す図である。図14に示すように、本実施例では、まず、第1実施例で説明したステップS100,S110と同様に、中心電極20が組み付けられた絶縁碍子10を準備し(ステップS600:準備工程)、これを主体金具50内に組み付ける(ステップS610:組付工程)。
続いて、本実施例では、接地電極30を主体金具50の先端部に配置し(ステップS620:配置工程)、この状態で、撮影装置によって、プラズマジェット点火プラグ100の先端側からキャビティ60と接地電極30の貫通孔31とを含む画像を撮影する。そして、この撮影された画像をコンピュータに読み込ませ、第5実施例と同様の手法によって、キャビティ60の中心と貫通孔31の中心を検出し、同時に、これらの位置を一致させて位置決めを行う(ステップS630:検出工程+位置決め工程)。この工程においても、第5実施例と同様に、モニタに表示された画像を確認しながら人が行うこととしてもよいし、コンピュータに接続された作業ロボットが行うこととしてもよい。
以上のようにして位置決めを行うと、接地電極30の外周と主体金具50の嵌合段部58との境界部分を全周、レーザ溶接する(ステップS640:溶接工程)。このとき、押さえ治具300によって接地電極30を主体金具50に押圧した上でレーザ溶接をすれば、精度良く接地電極30を主体金具50上に接合することができる。以上で説明した一連の工程によって、図1に示したプラズマジェット点火プラグ100が完成する。
以上で説明した第6実施例では、撮影装置によって撮影された画像を解析することで、キャビティ60の中心と貫通孔31の中心とを検出し、同時にこれらの位置決めを行う。そのため、効率よく、キャビティ60の中心と貫通孔31の中心とを位置決めすることができる。
H.変形例:
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成を採ることができることはいうまでもない。例えば、以下のような変形が可能である。
図2に示したプラズマジェット点火プラグ100の構造では、接地電極30が、絶縁碍子10の先端面16と嵌合段部58の両者に当接している。しかし、絶縁碍子10を主体金具50に組み付ける際には、それぞれの部品の寸法公差や組み付け公差などの影響により、絶縁碍子10の先端面16が、嵌合段部58よりも突出したり、陥没したりする場合がある。図15には、絶縁碍子10が嵌合段部58よりも突出している例を示し、図16には、絶縁碍子10が嵌合段部58の底部より陥没している例を示している。しかし、絶縁碍子10の先端面16と嵌合段部58との両者に接地電極30が当接しなくても、上述した種々の実施例によれば、位置決め治具200や一体治具400を用いることにより、キャビティ60の中心と、接地電極30の貫通孔31の中心とを同一軸上に位置決めすることができる。
上述した各実施例では、接地電極30を、主体金具50の先端に形成された嵌合段部58に嵌合した上で、接地電極30と嵌合段部58との境界に向けてレーザ溶接を行っている。しかし、接地電極30と主体金具50の接合方法は種々の態様をとることができる。
図17ないし図19は、接地電極30と主体金具50の接合方法のバリエーションを示す図である。図17には、レーザ溶接を行う方向のバリエーションを示している。図示するように、接地電極30を主体金具50の嵌合段部58に接合する際には、接地電極30と主体金具50との境界に向かって垂直にレーザ溶接を行うこととしてもよいし、主体金具50の外側から接地電極30と主体金具50の境界に向かって斜め方向にレーザ溶接を行うこととしてもよい。また、主体金具50の内側から接地電極30と主体金具50の境界に向かって斜め方向にレーザ溶接を行うこととしてもよい。
図18には、主体金具50の先端を平面形状とし、主体金具50の直径と同径の接地電極30が、この平面上に載置された例を示している。この場合には、接地電極30と主体金具50とが当接している境界に対して、主体金具50の外側から垂直にレーザ溶接を行うことで、両者を接合することができる。また、この場合において、接地電極30と主体金具50とが当接している境界に対して、接地電極30側や主体金具50側から斜め方向にレーザ溶接を行うことも可能である。
図19には、主体金具50の先端を平面形状とし、主体金具50よりも小径な接地電極30が、この平面上に載置された例を示している。この場合には、接地電極30と主体金具50との境界に対して、主体金具50の外側から斜め方向にレーザ溶接を行うことで、両者を接合することができる。
また、上述した各実施例では、接地電極30と主体金具50とをレーザ溶接によって接合することとしたが、抵抗溶接など、他の溶接方法によって接合してもよい。
10…絶縁碍子
12…軸孔
14…開口部
20…中心電極
23…金属芯
25…電極チップ
30…接地電極
31…貫通孔
36…貴金属部材
40…端子金具
50…主体金具
58…嵌合段部
60…凹部(キャビティ)
100…プラズマジェット点火プラグ
200…位置決め治具
300…押さえ治具
400…一体治具

Claims (9)

  1. 軸孔を有し該軸孔内に中心電極が設けられた絶縁体と、略筒状の主体金具と、中心に貫通孔を有する板状の接地電極とを備えるプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記中心電極の先端を、前記絶縁体の先端よりも前記軸孔内側に配置させることにより、先端部に凹部を設けた絶縁体を準備する準備工程と、
    前記主体金具の内部に前記絶縁体を組み付ける組付工程と、
    前記組付工程後に、前記主体金具の先端部に前記接地電極を配置し、前記接地電極の貫通孔の中心と前記絶縁体の凹部の中心とを位置決めする位置決め工程と、
    前記位置決め工程後に、前記接地電極と前記主体金具とを溶接する溶接工程と、
    を含み、
    前記位置決め工程では、前記接地電極の貫通孔と前記絶縁体の凹部とに、該貫通孔と該凹部との両者に嵌合する所定の治具を嵌合させて、該貫通孔の中心と該凹部の中心とを位置決めする
    製造方法。
  2. 請求項1に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記治具は、前記凹部に嵌合する柱状の頭部と、前記貫通孔に嵌合する柱状の胴部とを有しており、該頭部と該胴部との中心軸が、同軸上に形成されている製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記溶接工程では、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する製造方法。
  4. 請求項3に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記溶接工程では、前記接地電極を前記主体金具側に押圧した上で前記レーザ溶接を行う製造方法。
  5. 請求項1または請求項2に記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記治具は、前記接地電極を前記主体金具側に押圧する押圧部を備えており、
    前記溶接工程では、前記治具の前記押圧部を用いて前記押圧を行い、前記接地電極と前記主体金具とをレーザ溶接する製造方法。
  6. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記主体金具の先端部の内側周囲には、前記接地電極が緩嵌合される嵌合段部が設けられており、
    前記位置決め工程では、前記主体金具の嵌合段部に前記接地電極を緩嵌合することにより前記配置を行い、
    前記溶接工程では、前記主体金具の嵌合段部と前記接地電極との境界に向けて、レーザを垂直方向または斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
  7. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記主体金具の先端部は略平面上であり、かつ、前記主体金具の先端部の直径と前記接地電極の直径とが略同一であり、
    前記位置決め工程では、前記主体金具の先端面に前記接地電極を配置し、
    前記溶接工程では、前記主体金具と前記接地電極との境界に向けて、レーザを垂直または斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
  8. 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記主体金具の先端部は略平面上であり、かつ、前記接地電極の直径よりも前記主体金具の先端部の直径が大きく、
    前記配置工程では、前記主体金具の先端面に前記接地電極を配置し、
    前記溶接工程では、前記主体金具と前記接地電極との境界に向けて、レーザを斜め方向から照射することにより前記レーザ溶接を行う製造方法。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のプラズマジェット点火プラグの製造方法であって、
    前記接地電極の前記貫通孔の周囲には、貴金属部材が接合されている製造方法。
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