JP5887358B2 - 改善された隙間制御を有するコロナ点火装置 - Google Patents

改善された隙間制御を有するコロナ点火装置 Download PDF

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Description

この出願は、2010年12月29日に提出された米国仮出願第61/427,960号の利益を要求する。
この発明は、全体として、燃料空気混合物をイオン化してコロナ放電を生じる高周波電界を発するコロナ点火装置と、そのコロナ点火装置を形成する方法に関する。
コロナ放電点火システムは迅速な連続性で高低電位の電極を反転させる交流の電圧と電流を与え、これはアークの生成を困難にしてコロナ放電の生成を高める。このシステムは、高周波電位に充電されて燃焼室内に強い高周波電界を生じる電極を備えたコロナ点火装置を含んでいる。その電界は、燃焼室内の燃料空気混合物の一部をイオン化させて誘電崩壊を開始させ、燃料空気混合物の燃焼を促進させる。電界は、燃料空気混合物が誘電特性を維持して非熱的プラズマとも言及されるコロナ放電が生じるように、好ましく制御される。燃料空気混合物のイオン化された部分は火炎前面を形成し、これが自立して、燃料空気混合物の残りの部分を燃焼させる。好ましくは、電界は燃料空気混合物が誘電特性の全てを喪失しないように制御され、そのような全喪失は熱的プラズマを生じさせて、接地されたシリンダ壁、ピストン、または点火装置の他の部分と電極との間に電気的アークを生じさせるであろう。コロナ放電点火システムの一例は、Freenに与えられた米国特許第6,883,507号に開示されている。
コロナ点火装置は典型的には導電性材料で形成された中心電極を含み、これは高周波電圧を受けて燃焼室内へ高周波電界を発し、燃料空気混合物をイオン化して、コロナ放電を生じさせる。電気的絶縁材料で形成された絶縁体が、中心電極を囲み、金属シェル内へ受入れられる。コロナ放電点火システムの点火装置は、中心電極の着火端部にごく近接して意図的に配置されて接地された何らの電極要素をも含まない。正しくは、接地は、内燃エンジンのシリンダ壁またはピストンによって与えられる。コロナ点火装置の一例は、LykowskiとHamptonによる米国特許出願公開第2010/0083942号に開示されている。
コロナ点火装置は、部品間の隙間が小さな空隙、例えば電極と絶縁体との間および絶縁体とシェルとの間の空隙となるように、組立てられ得る。これらの隙間は、周囲の製造環境からの空気およびガスで満たされ、作動中では燃焼室からのガスで満たされる。コロナ点火装置の使用中にエネルギが中心電極に供給されるとき、図6と7に示されているように、電位と電圧は空隙を横切って顕著に降下する。この顕著な降下は、空気の低い比誘電率による。
空隙を横切る高い電圧降下と空隙中の電界強度におけるスパイクは、隙間中の空気をイオン化して、点火装置の着火端部における顕著なエネルギ損失となる傾向にある。また、隙間中でイオン化された空気は、中心電極着火端部に向かって移動し、絶縁体を横断してシェルまたはシリンダヘッドへの導電性経路を形成し、そして中心電極着火端部におけるコロナ放電の有効性を減ずる傾向にある。絶縁体を横断する導電性経路は、しばしば不所望な部品間のアーク放電となり得て、中心電極着火端部における点火の質を低下させる。
本発明の一つの態様は、コロナ放電を生じるコロナ点火装置を提供する。このコロナ点火装置は、高周波電圧を受けて、燃料空気混合物をイオン化させてコロナ放電を生じさせる高周波電界を発するために、導電性材料で形成された中心電極を含んでいる。中心電極は、高周波電圧を受ける電極端子端部から高周波電界を発する電極着火端部へ延在している。中心電極は電極中心軸に沿って延在しており、電極中心軸から離れる方に面する電極表面を有している。電気的絶縁材料で形成された絶縁体が、中心電極の周りに配置され、電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在している。絶縁体は、中心電極に面する絶縁体内側表面と、反対側に面して絶縁体両端間に延在する絶縁体外側表面とを示す。絶縁体内側表面は、電極表面の少なくとも一部から隔てられ、それらの間に電極隙間を現す。導電性金属材料で形成されたシェルが絶縁体の周囲に配置され、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在する。シェルは、絶縁体外側表面に面しかつシェル両端間に延在するシェル内側表面を示す。シェル内側表面は、絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現す。絶縁体表面上の少なくとも一方の隙間に沿って、導電性被覆が配置される。絶縁体表面上の導電性被覆は、対面する表面から隙間を横切って半径方向に隔てられる。
本発明のもう一つの態様は、コロナ点火装置を含むコロナ点火システムを提供する。
本発明のさらにもう一つの態様は、コロナ点火装置を形成する方法を提供する。第1の方法は、導電性材料で形成されて電極表面を示す中心電極を提供するステップを含む。次に方法は、絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体ボアを現す絶縁体内側表面を含んで絶縁性材料で形成された絶縁体を準備し、その絶縁体内側表面へ導電性被覆を付与することを含む。そして方法は導電性被覆を付与した後に絶縁体ボア内へ中心電極を挿入することを含み、電極表面は絶縁体内側表面上の導電性被覆の少なくとも一部に面しかつそこから電極隙間を横切って半径方向に隔てられる。
本発明のもう一つの態様は、絶縁体外側表面に導電性被覆を与えるとともに、導電性材料で形成されたシェルを与えることを含み、これはシェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェル・ボアを現すシェル内側表面を含む。次に方法は、導電性被覆を付与した後にシェル・ボア内へ絶縁体を挿入することを含み、絶縁体外側表面上の導電性被覆はシェル内側表面の少なくとも一部に面するとともにそこからシェル隙間を横切って半径方向に隔てられる。
点火装置の導電性被覆は、空隙を横切って電気的連続性を与える。それは、電荷が隙間内に含まれることを防止し、隙間を通して電気が流れることを防止し、そして電極とシェルとの間または電極とシリンダヘッドとの間で絶縁体を横切って導電性経路およびアーク放電を形成し得る隙間内のイオン化ガスの生成とコロナ放電を防止する。したがって、そのコロナ点火装置は、他のコロナ点火装置に比べて、着火先端部における集中したコロナ放電とより確実なな点火を与えることができる。
本発明の他の優位性は、添付の図面との関係において考慮される以下の詳細な説明への参照によってよく理解されて容易に評価されるであろう。
発明の一実施例によって燃焼室内に配置されたコロナ点火装置の断面図である。 図1のコロナ点火装置における折返し領域の拡大断面図である。 発明の一実施例による絶縁体ノーズ領域の拡大図である。 図2中の円領域2Aの拡大図である。 図2中の円領域2Bの拡大図である。 発明のもう一つの実施例によって燃焼室内に配置されるコロナ点火装置の断面図である。 本発明の一実施例によるコロナ点火装置の一部の拡大図であって、非被覆の電極隙間と被覆シェル隙間を示すとともに、点火装置を横切って規格化された電圧と電界を示すグラフを示している。 発明のもう一つの実施例によるコロナ点火装置の一部の拡大図であり、被覆電極隙間と被覆シェル隙間を示すとともに、点火装置を横切って規格化された電圧と電界を示すグラフを示している。 比較例のコロナ点火装置の一部の拡大図であり、非被覆電極隙間と非被覆シェル隙間を示すとともに、その比較例の点火装置を横切って規格化された電圧と電界を示すグラフを示している。 比較例のコロナ点火装置の一部の拡大図であり、非被覆電極隙間と非被覆シェル隙間を示すとともに、その比較例の点火装置を横切って規格化された電圧と電界を示すグラフを示している。
発明の一態様は、コロナ放電点火システムのためのコロナ点火装置20を提供する。このシステムは、意図的に、アークの生成を抑制してコロナ放電を生じる強い電界の生成を促進する電気的ソースを形成する。コロナ放電点火システムの点火事象は、約1メガヘルツで連続する多重の電気的放電を含む。
システムの点火装置20は、高周波電圧でエネルギを受けて、内燃エンジンの燃焼室26内で燃焼可能な燃料空気混合物の一部をイオン化してコロナ放電24を生じる高周波電界を発するために、中心電極22を含んでいる。コロナ点火装置20を効率的に組立てるために用いられる方法は、中心電極22、絶縁体32およびシェル36の間の隙間を必要とし、これはこれら部品間の小さな空隙28、30の結果となる。
中心電極22は絶縁体32内へ挿入され、中心電極22の頭部は絶縁体32のボアに沿った電極座部上に置かれ、中心電極22の他の部分は絶縁体32から隔てられる。電極22と絶縁体32との間に電極隙間28が設けられ、電極22と絶縁体32との間で空気が流れることを許容する。好ましい実施例では、絶縁体32は、シェル36から絶縁体32を隔てる内部シール38を備えた金属シェル36内へ挿入される。シェル隙間30は、絶縁体32とシェル36との間で連続的に延在しており、絶縁体32とシェル36との間で空気が流れることを許容する。空隙28、30内でコロナ放電24が生成することを防止するために、部品を一体に組合せる前に、導電性被覆40が絶縁体32上に配置される。
コロナ点火装置20は、典型的には、自動車または工業的機械の内燃エンジン内で使用される。図1に示されているように、エンジンは、典型的には、シリンダ中心軸の周りで円筒状に延在してそれらの間に空間を与える側壁を有するシリンダブロック46を含む。シリンダブロック46の側壁は上部開口を囲む上端部を有し、その上端部上にシリンダヘッド48が配置されて上部開口を横切って延在している。シリンダブロック46の側壁に沿った空間内にはピストン50が配置され、内燃エンジンの作動中にその側壁に沿って摺動する。ピストン50はシリンダヘッド48から隔てられており、シリンダブロック46、シリンダヘッド48およびピストン50はそれらの間に燃焼室26を提供する。燃焼室26は、コロナ点火装置20によってイオン化される燃焼可能な燃料空気混合物を含む。シリンダヘッド48は点火装置20を受入れるアクセス穴を含み、点火装置20は燃焼室26内へ横切って延在する。点火装置20は、電源(図示せず)から高周波電圧を受け、燃料空気混合物ん一部をイオン化してコロナ放電24を生成する高周波電界を発する。
点火装置20の中心電極22は、電極端子端部52から電極着火端部54へ電極中心軸aに沿って長手方向に延在している。高周波AC電圧のエネルギが中心電極22へ印加され、典型的には40,000ボルトまでの電圧、1アンペア未満の電流、および0.5〜5.0メガヘルツの周波数で高周波AC電圧のエネルギを電極端子端部52が受ける。中心電極22に印加された最も高い電圧は、最大電圧として言及される。電極22は、ニッケルのような導電性材料で形成された電極本体部分56を含んでいる。一実施例では、電極本体部分56は、銅のようなもう一つの導電性材料で形成されたコアを含み得る。一実施例では、電極22の材料は、1,200nΩ・m未満の低い電気抵抗率を有する。電極本体部分56は、前記電極中心軸aから離れるように面する電極表面23を有している。電極本体部分56はまた、電極中心軸aに垂直な電極直径Dを示す。電極本体部分56は、電極端子端部52に電極頭部34を含んでいる。頭部34は、電極本体部分56の残りの部分に沿った電極直径Dより大きな電極直径Dを有している。
好ましい一実施例によれば、中心電極22は、燃焼室26内で燃料空気混合物の一部をイオン化してコロナ放電24を生じる高周波電界を発するために、電極着火端部54に近接して囲む着火先端部58を含んでいる。着火先端部58は、高温において非常に優れた特性を発揮する導電性材料、例えば元素周期表の4〜12族から選択された少なくとも一つの元素を含む材料で形成される。図1に示されているように、着火先端部58は、電極本体部分56の電極直径Dより大きな先端直径Dを現す。
コロナ点火装置20の絶縁体32は、電極本体部分56に沿った長手方向にその周りで環状に配置されている。絶縁体32は、電極端子端部52を越える絶縁体上端部60から絶縁体のノーズ端部へ長手方向に延在している。図2は発明の一実施例による絶縁体ノーズ端部62の拡大図であり、絶縁体ノーズ端部62は電極22の電極着火端部54および着火先端部58から隔てられている。もう一つの実施例(図示せず)によれば、着火先端部58は絶縁体32に隣接し、それらの間に空間が存在しない。
絶縁体32は、電気的絶縁材料、典型的にはアルミナを含むセラミック材料で形成される。絶縁体32は、中心電極22およびシェル36より低い導電率を有している。一実施例では、絶縁体は14〜25kV/mmの誘電強度を有している。絶縁体32はまた、電荷を保持し得る比誘電率、典型的には6〜12の比誘電率を有している。一実施例では、絶縁体32は、2×10−6/℃と10×10−6℃の間の熱膨張率(CTE)を有している。
絶縁体32は、電極本体部分56の電極表面23に面しかつ絶縁体上端部60から絶縁体ノーズ端部62へ電極中心軸aに沿って長手方向に延在する絶縁体内側表面64を含んでいる。絶縁体内側表面64は、中心電極22を受入れる絶縁体ボアを与えるともに、中心電極22の頭部34を支える電極座部66を含んでいる。
電極着火端部54は、絶縁体上端部60を通して絶縁体ボア内に挿入され、絶縁体ボアに沿った電極座部66上に中心電極22の頭部34が置かれるまで挿入される。電極本体部分56の頭部34下の残りの部分は絶縁体内側表面64から隔てられており、それらの間に電極隙間28を生じる。コロナ点火装置20はまた、電極着火端部54と着火先端部58が絶縁体ノーズ端部62の外側に配置されるように組立てられる。図2に示されている一実施例では、絶縁体ノーズ端部62と着火先端部58はそれらの間に前端部空間68を現し、絶縁体ノーズ端部62と着火先端部58の間で周りの空気が流れることを許容する。
絶縁体内側表面64と電極本体部分56との間の電極隙間28は、電極着火端部54から拡大頭部34まで電極本体部分56の電極表面23に沿って連続的にかつ電極本体部分56の周りで環状に延在する。一実施例では、電極本体部分56は図3に示されているように長さlを有し、電極隙間28は長さlの少なくとも80%に沿って長手方向に延在する。電極隙間28はまた、図2に示されているように、電極中心軸aに垂直にかつ電極本体部分56から絶縁体内側表面へ半径方向に延在する電極隙間幅wを有する。一実施例では、電極隙間幅wは0.025mmから0.25mmである。
一実施例では、電極隙間28は絶縁体ノーズ端部62において開放しており、先端部空間と流体導通している。したがって、周囲環境からの空気は、先端部空間68を通して着火先端部58に沿って流れかつ電極22の頭部34まで電極隙間28内へ流れることができる。
コロナ点火装置20の絶縁体32は、絶縁体上端部60から絶縁体ノーズ端部62へ電極中心軸aに沿って長手方向に延在しかつ絶縁体内側表面64に対向する絶縁体外側表面72を含んでいる。絶縁体外側表面72は、絶縁体内側表面64に対向して、中心電極22から離れるようにシェル36に向かって外側に面している。一実施例では、絶縁体32は、シェル36内にしっかりと適合して、効率的な製造プロセスを可能にする。
図1に示されているように、絶縁体32は、絶縁体上端部60から絶縁体ノーズ端部62に向かって電極本体部分56に沿って延在する絶縁体第1領域74を含んでいる。絶縁体第1領域74は、全体として電極中心軸aに垂直に延在する絶縁体第1直径Dを示す。絶縁体32は、絶縁体第1領域72に隣接して絶縁体ノーズ端部62に向かって延在する絶縁体中間領域76をも含む。絶縁体中間領域76も全体として電極中心軸aに垂直に延在する絶縁体中間直径Dを示し、絶縁体中間直径Dは絶縁体第1直径Dより大きい。絶縁体の上側肩部78は、絶縁体第1領域74から絶縁体中間領域76へ半径方向外向きに延在している。
絶縁体32は、絶縁体中間部76に隣接して絶縁体ノーズ端部62に向けて延在する絶縁体第2領域80をも含んでいる。絶縁体第2領域80は全体として電極中心軸aに垂直に延在する絶縁体第2直径Dを示し、これは絶縁体中間直径Dより小さい。絶縁体の下側肩部82は、絶縁体中間領域76から絶縁体第2領域80へ半径方向内向きに延在する。
絶縁体32はさらに、絶縁体第2領域80から絶縁体ノーズ端部62へ延在する絶縁体ノーズ領域84を含んでいる。絶縁体ノーズ領域84は、全体として電極中心軸aに垂直に延在する絶縁体ノーズ直径Dを示し、絶縁体ノーズ端部62へ先細になっている。図3の実施例では、絶縁体32は、絶縁体第2領域80から絶縁体ノーズ領域84へ半径方向内向きに延在する絶縁体ノーズ肩部86を含んでいる。絶縁体ノーズ端部62における絶縁体ノーズ直径Dは、絶縁体第2直径Dより小さくかつ着火先端部58の先端直径Dより小さい。
図1と図3に示されているように、コロナ点火装置20は、絶縁体32内に受け入れられて導電性材料で形成された端子70を含んでいる。端子70は端子ワイヤ(図示せず)へ電気的に接続された第1の端子端部88を含み、これは電源(図示せず)へ電気的に接続される。端子70は電極端子端部89をも含み、これは電極22と電気的に通じている。すなわち、端子70は電源から高周波電圧を受けて、その高周波電圧を電極22へ伝達する。エネルギが端子70から電極22へ伝達され得るように、端子70と電極22との間に導電性材料で形成された導電シール層90が配置されてそれらの間を電気的に接続する。
コロナ点火装置20のシェル36は、絶縁体32の周りで環状に配置される。シェル36は、鋼のような導電性材料で形成されている。一実施例では、シェル36は、1,000nΩ・m未満の小さな電気抵抗率を有している。図1と図3に示されているように、シェル36は、シェル上端部44からシェル下端部92へ絶縁体32にに沿って長手方向に延在する。シェル36は絶縁体外側表面72に面するシェル内側表面94を含み、これは絶縁体第1領域から、絶縁体上側肩部82、絶縁体中間領域76、絶縁体下側肩部82、および絶縁体第2領域に沿って、絶縁体ノーズ領域84に近接するシェル下端部92へ延在している。シェル内側表面94は、絶縁体を受けるシェル・ボアを現す。シェル内側表面94はまた、シェル・ボアを横切って延在するシェル直径Dを示す。シェル直径Dsは絶縁体ノーズ直径Dより大きく、絶縁体32はシェル・ボア内に挿入され得て、絶縁体ノーズ領域84の少なくとも一部がシェル下端部92から外側へ突出する。
シェル内側表面94は、絶縁体下側肩部82または絶縁体ノーズ肩部86または両方を支持するために、少なくとも一つのシェル座部96を与える。図1の実施例では、シェル36は、工具受け部材98に近接して配置されて絶縁体下側肩部82を支持する少なくとも一つのシェル座部96を含む。図3の実施例では、二つのシェル座部96を含み、一つは工具受け部材98に近接して配置されて、もう一つは絶縁体ノーズ肩部86を支持するためにシェル下端部92に近接して配置される。
一実施例では、コロナ点火装置20は、絶縁体32がシェル36内へ挿入された時にその絶縁体32を支持するために、シェル内側表面94と絶縁体外側表面72との間に配置される少なくとも一つの内部シール38を含む。内部シール38はシェル内側表面94から絶縁体外側表面72を隔てて、それらの間にシェル隙間30を生じる。内部シールが採用されるとき、シェル隙間30は、典型的にはシェル上端部44からシェル下端部92へ連続的に延在する。図1に示されているように、内部シール38の一つは、典型的には、工具受け部材98に近接するシェル座部96のシェル内側表面94と絶縁体下側肩部82の絶縁体外側表面72との間に配置される。図3の実施例では、内部シール38の一つは、絶縁体ノーズ領域84に近接するシェル座部96のシェル内側表面94と絶縁体ノーズ肩部86の絶縁体外側表面72との間に配置される。図1と3の実施例は、シェル36の折返し縁部42のシェル内側表面94と絶縁体上側肩部78の絶縁体外側表面72との間に配置された一つの内部シール38をも含んでいる。内部シール38は、絶縁体32に支持を与えて、シェル36に対して適所に保持するように配置される。
絶縁体32は、シェル座部96上に配置された内部シール38上に置かれる。図1と図3の実施例では、絶縁体32の残りの部分はシェル内側表面94から隔てられて、絶縁体外側表面72とシェル内側表面94はそれらの間にシェル隙間30を現す。シェル隙間30は、絶縁体上側肩部78から絶縁体ノーズ領域84へ絶縁体外側表面72に沿って連続的にかつ絶縁体32の周りで環状に延在する。図3に示されているように、シェル36は長さlを有し、シェル隙間30は典型的には長さlの少なくとも80%に沿って長手方向に延在する。内部シール38が使用されるとき、シェル隙間30はシェル36の長さlsの100%に沿って延在し得る。シェル30はまたシェル隙間幅wを有し、これは電極中心軸aに垂直で絶縁体外側表面72からシェル内側表面94へ半径方向に延在している。一実施例では、シェル隙間幅wsは、0.075mmから0.300mmである。シェル隙間30はシェル下端部92において開放しており、周囲環境からの空気がシェル隙間30内へ流れ込んで、絶縁体外側表面72に沿って内部シール38まで流れ得る。
代替的実施例では、絶縁体外側表面72は、内部シール38なしにシェル座部96上に置かれる。この実施例では、シェル隙間30はシェル上端部44にまたは絶縁体外側表面72の或る部分に沿って配置され得るだけであり、シェル上端部44とシェル下端部92との間で連続的ではない。
シェル36はシェル内側表面44に対向するシェル外側表面100をも含み、これはシェル上端部44からシェル下端部92へ電極中心軸aに沿って長手方向に延在し、絶縁体32から離れる外向きに面している。シェル36は工具受け部材98を含み、これはシリンダヘッド48にコロナ点火装置20を装着しかつ除去するために製造者または末端使用者によって利用され得る。工具受け部材98は、全体として、長手方向の電極本体部分56に垂直に延在する工具厚さを示す。一実施例では、シェル36はまた、シリンダヘッド48に係合してそのシリンダヘッド48と燃焼室26に関して所望に位置にコロナ点火装置20を保持するために、絶縁体第2領域80に沿ったねじ山を含む。
シェル36は折返し縁部42を含み、これは、工具受け部材98から絶縁体中間領域76の絶縁体外側表面72に沿って長手方向に延在し、そして絶縁体第1領域74に近接するシェル上端部44へ絶縁体上側肩部78に沿って内向きに延在する。折返し縁部42は絶縁体上側肩部78の周りで環状に延在し、絶縁体第1領域74は折返し縁部42の外側へ突出する。折返し縁部42に沿ったシェル内側表面94の一部は、絶縁体中間領域76に係合し、絶縁体32に関する軸移動に対してシェル36を固定する助けをする。しかし、シェル内側表面94の残りの部分は、典型的には絶縁体外側表面72から隔てられている。
シェル隙間30は、典型的には折返し領域で絶縁体32とシェル36との間およびシェル下端部92で内部シール38まで配置される。図1Aおいて最もよく示されているように、シェル36の折返し縁部42は、絶縁体第1領域74の絶縁体外側表面72に面するシェル内側表面94とシェル外側表面100との間の縁表面102を含んでいる。折返し縁部42はシェル内側表面94からシェル外側表面100へ延在する縁厚さを有しており、これは典型的には工具厚さより小さい。一実施例では、全縁表面102が絶縁体外側表面72に係合し、シェル隙間30は折返し縁部に沿ったシェル外側表面100と絶縁体32との間に配置される。もう一つの実施例では、縁表面102は完全にシェル外側表面100から隔てられ、シェル隙間30は縁表面102と絶縁体32との間に設けられる。さらにもう一つの実施例では、縁表面102の一部が絶縁体外側表面72に係合し、シェル隙間30は縁表面102の一部と絶縁体との間に設けられる。シェル隙間30は折返し領域内のシェル上端部44で開放しており、周囲環境からの空気がその中へ流れ得る。
導電性被覆40は、点火装置20の隙間28、30の少なくとも一方に沿って、好ましくは電極隙間28とシェル隙間30の両方に沿って配置され。図2に示されているように、第1の導電性被覆40は絶縁体内側表面64上に配置されて、電極表面23から電極隙間28を横切って半径方向に隔てられ、それらの間に電極被覆空間幅wecを示す。一実施例では、電極被覆空間幅wecは50〜250ミクロンである。
図2に示されているように、第2の導電性被覆40は絶縁体外側表面72上に配置されて、シェル内側表面94からシェル隙間30を横切って半径方向に隔てられ、それらの間にシェル被覆空間幅wscを示す。一実施例では、シェル被覆空間幅wscは50〜250ミクロンである。導電性被覆40は、電気的に電極隙間28の両側を一緒におよびシェル隙間30の両側を一緒に接続し、それによって隙間28、30内の電界強度および隙間28、30を横切る電圧降下を低減させて、隙間28、30内でコロナ放電24が生成することを防止する。
導電性被覆40は導電性材料で形成され、9×10S/mから65×10S/m、または9×10S/mより上で、好ましくは30×10S/mより上の導電率を有する。導電性被覆40は、中心電極22、絶縁体32、およびシェル36から識別されて分離されている。絶縁体表面64、72上の導電性被覆40は、同じまたは異なる導電性材料を含み得る。また、点火装置20は、その点火装置20の全長に沿って同じ導電性材料を含むか、または点火装置20の異なる領域内で異なる導電性材料を含み得る。代替的実施例では、導電性被覆40は電極表面23上またはシェル内側表面94上にも配置されるが、これは必須ではない。なぜならば、これらの表面23、94は導電性材料で形成されているからである。
一実施例では、導電性被覆40は元素周期表の4〜11族から選択された少なくとの一つの元素を含み、例えば銀、金、白金、イリジュウム、パラジュウム、およびこれらの合金である。もう一つの実施例では、導電性被覆40は非貴金属を含み、例えばアルミまたは銅である。さらにもう一つの実施例では、導電性被覆40は、金属とフリットのようなガラス粉末との混合物を含む。ガラス粉末は典型的にはシリカを含み、一実施例では、導電性被覆40はその導電性被覆40の全重量を基準として少なくとも30wt.%の量でシリカを含む。導電性被覆40は、貴金属とガラス粉末、または非貴金属とガラス粉末の混合物を含み得る。
導電性被覆40が電極隙間28に沿って配置されるとき、第1の導電性被覆40は絶縁体上端部60と絶縁体ノーズ端部62との間の絶縁体内側表面64上に配置される。図2に示されているように、第1の導電性被覆40は電極表面23から電極隙間28を横切って半径方向に隔てられて、それらの間に電極被覆空間幅wecを生じる。電極隙間28に沿って、導電性被覆40は、好ましくは5〜30ミクロンの被覆厚さtを有する。導電性被覆40は、着火先端部58と電極端子端部52との間の電極本体部分56の全長lに沿って、典型的には長さlの少なくとも80%に沿って延在し得る。
電極隙間28に沿って絶縁体内側表面64へ導電性被覆40を付与することは、顕著な有利性を提供する。電極隙間28に沿って導電性被覆40を備えない図6と7の比較例の点火装置では、絶縁体32の誘電率と電極隙間28内の空気の誘電率との間に大きな相違が存在する。したがって、電極隙間28において電圧が急に降下し、典型的には中心電極22から接地金属シェル36までの全電圧降下の10〜20%だけ減少する。また、電極隙間28において、電界が急に増大する。被覆されていない電極隙間28内の電界強度は、典型的には絶縁体32の電界強度より5〜10倍高い。
本発明の導電性被覆40は、図5に示されているように、電極隙間28内の電界を減ずるとともに、電極隙間28を横切る電圧変動を減ずる。一実施例では、電圧は、中心電極22に印加される最大電圧の5%以下だけ電極隙間28を横切って減少する。被覆された電極隙間28を横切る電圧降下は、中心電極22から接地金属シェル30への全電圧降下の5%以下である。被覆された電極隙間28の電界強度は、典型的には、0.5〜5.0メガヘルツの周波数でエネルギ流が中心電極22を通して流れるときに、絶縁体32の電界強度の一倍以下である。図5に示されているように、電圧とピーク電界は、被覆された電極隙間28を横切ってかなり一定に留まっている。例えば、0.5〜5.0メガヘルツの周波数でエネルギ流が中心電極22を通して流れるときに、導電性被覆40に近接する電極表面23は或る電圧を有し、導電性被覆40に近接する絶縁体内側表面64は或る電圧を有し、これらの電圧間の相違は中心電極22に印加される最大電圧の5%以下、または中心電極22から接地金属シェル30への全電圧降下の5%以下である。
導電性被覆40がシェル隙間30に沿って配置されるとき、第2の導電性被覆40が絶縁体上端部60と絶縁体ノーズ端部62との間の絶縁体外側表面72上に配置される。図2に示されているように、第2の導電性被覆40はシェル内側表面94からシェル隙間30を横切って半径方向に隔てられており、それらの間にシェル被覆空間幅wscを生じる。シェル隙間30に沿った導電性被覆40は、好ましくは5〜30ミクロンの被覆厚さ を有する。導電性被覆40はシェル上端部44とシェル下端部92との間でシェル36の全長lに沿って、典型的にはその長さlの少なくとも80%に沿って延在し得る。
図1のコロナ点火装置20は、シェル隙間30の異なる部分に沿って異なるタイプの導電性材料を含んでいる。一つの導電性材料は、シェル下端部92近くから絶縁体下側肩部82へ長手方向に延在している。もう一つの導電性材料は、第1の導電性材料から折返し縁部42近くへ延在している。第3の導電性材料は、第2の導電性材料からシェル上端部上近くへ長手方向に延在している。これらの材料は、コロナ点火装置20のそれらの領域内の特性に基づいて選択される。
図3のコロナ点火装置20も、シェル隙間30の異なる部分に沿って異なる導電性材料を含んでいる。一つの導電性材料は、シェル下端部92から絶縁体ノーズ肩部86直上へ長手方向に延在している。もう一つの導電性材料は、第1の導電性材料から折返し縁部42の直下へ延在している。もう一つの導電性材料は、第2の導電性材料からシェル上端部44直上へ延在している。
シェル隙間30に沿って絶縁体外側表面72へ導電性被覆40を付与することは、顕著な有利性を提供する。導電性被覆40を備えない図6と7の比較例の点火装置では、絶縁体32の誘電率とシェル隙間30内の空気の誘電率との間に大きな相違が存在する。したがって、シェル隙間30において電圧が急に降下し、典型的には中心電極22から接地金属シェル36までの全電圧降下の10〜20%だけ減少する。また、シェル隙間30において、電界が急に増大する。被覆されていないシェル隙間30内の電界強度は、典型的には絶縁体32の電界強度より5〜10倍高い。
本発明の導電性被覆40は、図4と5に示されているように、シェル隙間30内の電界を減ずるとともに、シェル隙間30を横切る電圧変動を減ずる。一実施例では、電圧は、中心電極22に印加される最大電圧の5%以下だけ被覆シェル隙間30を横切って減少する。被覆シェル隙間30を横切る電圧降下は、中心電極22から接地金属シェル30への全電圧降下の5%以下である。0.5〜5.0メガヘルツの周波数でエネルギ流が中心電極22を通して流れるときに、被覆シェル隙間30の電界強度は、典型的には絶縁体32の電界強度の一倍以下である。図4と5に示されているように、電圧とピーク電界強度は、被覆シェル隙間30を横切ってかなり一定に留まっている。例えば、0.5〜5.0メガヘルツの周波数でエネルギ流が中心電極22を通して流れるときに、導電性被覆40に接する絶縁体外側表面72は或る電圧を有し、シェル内側表面32は或る電圧を有し、これらの電圧間の相違は中心電極22に印加される最大電圧の5%以下、または中心電極22から接地金属シェル30への全電圧降下の5%以下である。
コロナ点火装置20は、図4に示されているように隙間28、30の一つに沿って導電性被覆40を必要とするだけであるが、図5に示されているように隙間28、30の両方に沿って導電性被覆40を付与することが特に有益である。両方の隙間28、30に沿って導電性被覆40が配置される場合、コロナ点火装置20は、中心電極22から電極隙間28、絶縁体32およびシェル隙間30を横切ってシェル36まで徐々に一貫して減少する電圧を有する。さらに、電界は、中心電極22から電極隙間28、絶縁体32およびシェル隙間30を横切ってシェル36までほぼ一定に留まる。導電性被覆40はまた、コロナ点火装置20内に見出される任意の他の空隙に沿っても与えられ得る。
導電性被覆40は、空隙28、30を横切って、電気的連続性を与える。これは、電荷が空隙28、30内に含まれることを防止し、電気が空隙28、30を通して流れることを防止し、そしてイオン化されたガスおよびコロナ放電24の形成を防止し、これらは絶縁体32を横切って電極22とシェル36との間または電極22とシリンダヘッド48との間で導電性経路およびアーク放電を形成するかも知れないものである。したがって、コロナ点火装置20は、他のコロナ点火装置に比べて、着火先端部58においてより集中したコロナ放電24を提供して、より確実な点火を提供する。
本発明のもう一つの態様は、コロナ点火装置20を形成する方法を提供する。この方法はまず、中心電極22、絶縁体32およびシェル36を準備することを含む。これらの部品を一緒に組立てる前に、方法は、絶縁体表面64、72に対して、隙間28、30の少なくとも一方、好ましくは隙間28、30の両方に沿って導電性被覆40を付与することを含む。
導電性被覆40が電極隙間28に沿って配置されるとき、方法は絶縁体内側表面64へ第1の導電性被覆40を付与することを含み、電極表面23によって生じる直径は絶縁体内側表面64上の第1の導電性被覆40によって生じる直径より小い。導電性被覆40を付与した後、方法は絶縁体ボア内へ中心電極22を挿入することを含み、電極は絶縁体内側表面64上の導電性被覆40の少なくとも一部に面しかつそれから電極隙間28を横切る半径方向に隔てられる。第1の導電性被覆40は電極頭部34上に配置されてもよく、その位置において絶縁体内側表面64に接触してもよい。
導電性被覆40がシェル隙間30に沿って付与されるとき、方法は絶縁体外側表面72へ第2の導電性被覆40を付与することを含み、絶縁体外側表面72上の第2の導電性被覆40によって生じる直径はシェル内側表面94によって生じる直径より小さい。導電性被覆40を付与した後、方法はシェル・ボア内へ絶縁体32を挿入することを含み、絶縁体外側表面72上の第2の導電性被覆40はシェル内側表面94の少なくとも一部に面しかつそれからシェル隙間30を横切る半径方向に隔てられる。第2の導電性被覆40は折返し縁部42に近接して配置されてもよく。その位置でシェル内側表面94に接してもよい。
一実施例において、方法は、シェル・ボア内のシェル座部96上に内部シール38を配置し、シェル隙間30を生じるように内部シール38上に絶縁体32を配置する。そして方法は、絶縁体32の周りにシェル36を形成する。もう一つの実施例では、方法は絶縁体上側肩部78上に内部シール38を配置することを含み、折返し縁部42を生じるように内部シール38の周りで絶縁体の第1領域74に向けて半径方向内側へシェル上端部44を曲げることを含む。
変形例の方法によれば、導電性被覆40は、絶縁体表面64、72に付与されてもよい。一実施例では、導電性被覆40を付与するステップの少なくとも一つは、化学気相堆積、物理的気相堆積およびスパッタリングの少なくともう一つを含む。もう一つの実施例では、導電性被覆40を付与するステップの少なくとも一つは、中間担体上に導電性材料を配置し、その導電性材料を中間担体から絶縁体表面64、72に転写して被覆することを含む。さらにもう一つの実施例では、その付与するステップの少なくとも一つは、導電性材料、ガラス粉末および液体の混合物を絶縁体表面64、72へ付与してその後の熱処理を含み、これは混合物を加熱して、液体を蒸発させて、絶縁体表面64、72へガラス粉末を融合させることを含む。
上述の教示に照らして、明らかに本発明の多くの部分的修正および改変が可能であり、添付の特許請求の範囲の範囲内ではあるが、上記具体的説明以外で実施されてもよい。

Claims (20)

  1. コロナ放電を与えるコロナ点火装置であって、
    燃料空気混合物をイオン化してコロナ放電を生じるように、高周波電圧を受けて高周波電界を発するために導電性材料で形成された中心電極を備え、
    前記中心電極は、高周波電圧を受ける電極端子端部から、高周波電界を発する電極着火端部へ延在しており、
    前記中心電極は、電極中心軸に沿って延在していて、前記電極中心軸から離れる方に面する電極表面を有し、
    前記中心電極の周りに配置された電気的絶縁材料で形成されていて、前記電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体をも備え
    前記絶縁体は、前記絶縁体上端部と前記絶縁体ノーズ端部との間に複数の領域を含み、
    前記絶縁体の内側表面は、前記電極の表面の少なくとも一部から隔てられていて、それらの間に電極隙間を現し、
    前記絶縁体の周りに配置された導電性材料で形成されていて、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェルをさらに備え、
    前記シェルは、前記絶縁体の外側表面に面しかつ前記シェルの両端部間に延在するスシェル内側表面を示し、
    前記シェル内側表面は、前記絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現し、
    前記隙間の少なくとも一方に沿って前記絶縁体の表面上に配置された導電性被覆をさらに備え、
    前記絶縁体の表面上の導電性被覆は、それが対面する表面から前記隙間を横切る半径方向に隔てられており、
    前記導電性被覆は複数の材料を含み、前記複数の領域のうちの1つの領域に沿う前記導電性被覆の材料は、前記複数の領域のうちの他の領域に沿う前記導電性被覆の材料と異なる、点火装置。
  2. 前記導電性被覆は5〜30ミクロンの被覆厚さを有する、請求項1に記載の点火装置。
  3. 前記絶縁体の表面上の前記導電性被覆は、それが対面する表面から前記隙間を横切って50〜250ミクロンの被覆空間幅で半径方向に隔てられている、請求項1に記載の点火装置。
  4. 前記導電性被覆は9×10S/mから65×10S/mの導電率を有する、請求項1に記載の点火装置。
  5. 前記導電性被覆は貴金属を含む、請求項1に記載の点火装置。
  6. コロナ放電を与えるコロナ点火装置であって、
    燃料空気混合物をイオン化してコロナ放電を生じるように、高周波電圧を受けて高周波電界を発するために導電性材料で形成された中心電極を備え、
    前記中心電極は、高周波電圧を受ける電極端子端部から、高周波電界を発する電極着火端部へ延在しており、
    前記中心電極は、電極中心軸に沿って延在していて、前記電極中心軸から離れる方に面する電極表面を有し、
    前記中心電極の周りに配置された電気的絶縁材料で形成されていて、前記電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体をも備え、
    前記絶縁体の内側表面は、前記電極の表面の少なくとも一部から隔てられていて、それらの間に電極隙間を現し、
    前記絶縁体の周りに配置された導電性材料で形成されていて、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェルをさらに備え、
    前記シェルは、前記絶縁体の外側表面に面しかつ前記シェルの両端部間に延在するスシェル内側表面を示し、
    前記シェル内側表面は、前記絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現し、
    前記隙間の少なくとも一方に沿って前記絶縁体の表面上に配置された導電性被覆をさらに備え、
    前記絶縁体の表面上の導電性被覆は、それが対面する表面から前記隙間を横切る半径方向に隔てられており、
    前記導電性被覆は貴金属とガラス粉末との混合物を含む、点火装置。
  7. 前記導電性被覆は非貴金属を含む、請求項1に記載の点火装置。
  8. コロナ放電を与えるコロナ点火装置であって、
    燃料空気混合物をイオン化してコロナ放電を生じるように、高周波電圧を受けて高周波電界を発するために導電性材料で形成された中心電極を備え、
    前記中心電極は、高周波電圧を受ける電極端子端部から、高周波電界を発する電極着火端部へ延在しており、
    前記中心電極は、電極中心軸に沿って延在していて、前記電極中心軸から離れる方に面する電極表面を有し、
    前記中心電極の周りに配置された電気的絶縁材料で形成されていて、前記電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体をも備え、
    前記絶縁体の内側表面は、前記電極の表面の少なくとも一部から隔てられていて、それらの間に電極隙間を現し、
    前記絶縁体の周りに配置された導電性材料で形成されていて、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェルをさらに備え、
    前記シェルは、前記絶縁体の外側表面に面しかつ前記シェルの両端部間に延在するスシェル内側表面を示し、
    前記シェル内側表面は、前記絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現し、
    前記隙間の少なくとも一方に沿って前記絶縁体の表面上に配置された導電性被覆をさらに備え、
    前記絶縁体の表面上の導電性被覆は、それが対面する表面から前記隙間を横切る半径方向に隔てられており、
    前記点火装置は非貴金属とガラス粉末との混合物を含む、点火装置。
  9. コロナ放電を与えるコロナ点火装置であって、
    燃料空気混合物をイオン化してコロナ放電を生じるように、高周波電圧を受けて高周波電界を発するために導電性材料で形成された中心電極を備え、
    前記中心電極は、高周波電圧を受ける電極端子端部から、高周波電界を発する電極着火端部へ延在しており、
    前記中心電極は、電極中心軸に沿って延在していて、前記電極中心軸から離れる方に面する電極表面を有し、
    前記中心電極の周りに配置された電気的絶縁材料で形成されていて、前記電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体をも備え、
    前記絶縁体の内側表面は、前記電極の表面の少なくとも一部から隔てられていて、それらの間に電極隙間を現し、
    前記絶縁体の周りに配置された導電性材料で形成されていて、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェルをさらに備え、
    前記シェルは、前記絶縁体の外側表面に面しかつ前記シェルの両端部間に延在するスシェル内側表面を示し、
    前記シェル内側表面は、前記絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現し、
    前記隙間の少なくとも一方に沿って前記絶縁体の表面上に配置された導電性被覆をさらに備え、
    前記絶縁体の表面上の導電性被覆は、それが対面する表面から前記隙間を横切る半径方向に隔てられており、
    前記導電性被覆は、前記導電性被覆の全重量を基準にして少なくとも30wt.%の量でシリカを含む、点火装置。
  10. 前記シェルは前記シェル下端部からシェル上端部までの長さを有し、前記導電性被覆は前記長さの少なくとも50%に沿って延在している、請求項1に記載の点火装置。
  11. 前記中心電極は或る長さを有し、前記導電性被覆は前記長さの少なくとも80%に沿って延在している、請求項1に記載の点火装置。
  12. 内燃エンジンの燃焼室内で燃料空気混合物の一部をイオン化してコロナ放電を生じる高周波電界を与えるためのコロナ点火システムであって、
    相互の間に燃焼室を与えるシリンダブロック、シリンダヘッドおよびピストンと、
    前記燃焼室内に与えられる燃料空気混合物と、
    前記燃料空気混合物の一部をイオン化して前記コロナ放電を生じるように高周波電圧を受けて高周波電界を発するために前記シリンダヘッド内に配置されて前記燃焼室内へ横切って延在する点火装置と、
    前記燃料空気混合物の一部をイオン化して前記コロナ放電を生じるように高周波電圧を受けて高周波電界を発するために導電性材料で形成された中心電極とを備え、
    前記中心電極は前記高周波電圧を受ける電極端子端部から前記高周波電界を発する電極着火端部へ延在しており、
    前記中心電極の周りに配置された電気的絶縁材料で形成されていて、前記電極端子端部を越える絶縁体上端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体をも備え、
    前記絶縁体は、前記絶縁体上端部と前記絶縁体ノーズ端部との間に複数の領域を含み、
    前記絶縁体は前記中心電極に面する絶縁体内側表面と反対側に面する絶縁体外側表面とを示し、これらは前記絶縁体の両端部の間に延在しており、
    前記絶縁体内側表面は、前記中心電極の少なくとも一部から隔てられていて、それらの間に電極隙間を現し、
    前記絶縁体の周りに配置された導電性材料で形成されていて、シェル上端部からシェル下端部へ長手方向に延在するシェルをさらに備え、
    前記シェルは、前記絶縁体外側表面に面しかつ前記シェルの両端部間に延在するシェル内側表面を示し、
    前記シェル内側表面は、前記絶縁体外側表面の少なくとも一部から隔てられて、それらの間にシェル隙間を現し、
    前記絶縁体内側表面上に配置された第1の導電性被覆と、
    前記絶縁体外側表面上に配置された第2の導電性被覆とをさらに備え、
    前記絶縁体内側表面上の前記第1の導電性被覆はその対面する電極表面から前記電極隙間を横切って半径方向に隔てられており、
    前記絶縁体外側表面上の前記第2の導電性被覆はその対面するシェル内側表面から前記シェル隙間を横切って半径方向に隔てられており、
    前記導電性被覆は複数の材料を含み、前記複数の領域のうちの1つの領域に沿う前記導電性被覆の材料は、前記複数の領域のうちの他の領域に沿う前記導電性被覆の材料と異なる、システム。
  13. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成されていて電極表面を示す中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体ボアを現す絶縁体内側表面を含むとともに前記絶縁体上端部と前記絶縁体ノーズ端部との間に複数の領域を含む絶縁体を準備し、
    前記絶縁体内側表面へ導電性被覆を付与し、
    前記導電性被覆を付与する工程は、前記絶縁体の異なる複数の領域に沿って、異なる材料を付与することを含み、
    前記導電性被覆を付与した後に前記絶縁体ボア内へ前記中心電極を挿入するステップを含み、前記電極表面は前記絶縁体内側表面上の前記導電性被覆の少なくとも一部から電極隙間を横切る半径方向に隔てられる、方法。
  14. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成されていて電極表面を示す中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体ボアを現す絶縁体内側表面を含む絶縁体を準備し、
    前記絶縁体内側表面へ導電性被覆を付与し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記絶縁体ボア内へ前記中心電極を挿入するステップを含み、前記電極表面は前記絶縁体内側表面上の前記導電性被覆の少なくとも一部から電極隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、化学気相堆積、物理的気相堆積およびスパッタリングの少なくとも一つを含む、方法。
  15. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成されていて電極表面を示す中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体ボアを現す絶縁体内側表面を含む絶縁体を準備し、
    前記絶縁体内側表面へ導電性被覆を付与し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記絶縁体ボア内へ前記中心電極を挿入するステップを含み、前記電極表面は前記絶縁体内側表面上の前記導電性被覆の少なくとも一部から電極隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、中間担体上に導電性材料を配置して、前記中間担体から前記絶縁体内側表面へ前記導電性材料を転写することを含む、方法。
  16. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成されていて電極表面を示す中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体ボアを現す絶縁体内側表面を含む絶縁体を準備し、
    前記絶縁体内側表面へ導電性被覆を付与し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記絶縁体ボア内へ前記中心電極を挿入するステップを含み、前記電極表面は前記絶縁体内側表面上の前記導電性被覆の少なくとも一部から電極隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、導電性材料、ガラス粉末および液体の混合物を前記絶縁体内側表面上に付与し、前記液体を蒸発させて前記ガラス粉末を前記絶縁体内側表面へ融合させるために前記混合物を加熱することを含む、方法。
  17. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成された中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体外側表面を示すとともに前記絶縁体上端部と前記絶縁体ノーズ端部との間に複数の領域を含む絶縁体絶縁体を準備し、
    前記絶縁体外側表面へ導電性被覆を付与し、
    前記導電性被覆を付与する工程は、前記絶縁体の異なる複数の領域に沿って、異なる材料を付与することを含み、
    導電性材料で形成されていてシェル上端部からシェル下端部へ長手方向へ延在するシェル・ボアを現すシェル内側表面を含むシェルを準備し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記シェル・ボア内へ前記絶縁体を挿入するステップを含み、前記絶縁体外側表面上の前記導電性被覆は前記シェル内側表面の少なくとも一部からシェル隙間を横切る半径方向に隔てられる、方法。
  18. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成された中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体外側表面を示す絶縁体を準備し、
    前記絶縁体外側表面へ導電性被覆を付与し、
    導電性材料で形成されていてシェル上端部からシェル下端部へ長手方向へ延在するシェル・ボアを現すシェル内側表面を含むシェルを準備し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記シェル・ボア内へ前記絶縁体を挿入するステップを含み、前記絶縁体外側表面上の前記導電性被覆は前記シェル内側表面の少なくとも一部からシェル隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、化学気相堆積、物理的気相堆積およびスパッタリングの少なくとも一つを含む、方法。
  19. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成された中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体外側表面を示す絶縁体を準備し、
    前記絶縁体外側表面へ導電性被覆を付与し、
    導電性材料で形成されていてシェル上端部からシェル下端部へ長手方向へ延在するシェル・ボアを現すシェル内側表面を含むシェルを準備し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記シェル・ボア内へ前記絶縁体を挿入するステップを含み、前記絶縁体外側表面上の前記導電性被覆は前記シェル内側表面の少なくとも一部からシェル隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、中間担体上に導電性材料を配置して、前記中間担体から前記絶縁体外側表面へ前記導電性材料を転写することを含む、方法。
  20. コロナ点火装置を形成する方法であって、
    導電性材料で形成された中心電極を準備し、
    電気絶縁性材料で形成されていて絶縁体上部端部から絶縁体ノーズ端部へ長手方向に延在する絶縁体外側表面を示す絶縁体を準備し、
    前記絶縁体外側表面へ導電性被覆を付与し、
    導電性材料で形成されていてシェル上端部からシェル下端部へ長手方向へ延在するシェル・ボアを現すシェル内側表面を含むシェルを準備し、そして
    前記導電性被覆を付与した後に前記シェル・ボア内へ前記絶縁体を挿入するステップを含み、前記絶縁体外側表面上の前記導電性被覆は前記シェル内側表面の少なくとも一部からシェル隙間を横切る半径方向に隔てられ、
    前記導電性被覆を付与するステップは、導電性材料、ガラス粉末および液体の混合物を前記絶縁体外側表面上に付与し、前記液体を蒸発させて前記ガラス粉末を前記絶縁体外側表面へ融合させるために前記混合物を加熱することを含む、方法。
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