JP2005129398A - 内燃機関用点火プラグ - Google Patents
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Abstract
【課題】ハウジングと絶縁碍子との対向部分における容量及び抵抗に起因するダレノイズの発生を抑制し、イオン電流検出に好適に用いるようにすること。
【解決手段】点火プラグ14は、金属製のハウジング41、絶縁碍子42、電極部材(中心電極43、接地電極44)、抵抗体45及びステム46等を主要な構成とする。絶縁碍子42の中段部42は微小なクリアランスCLにてハウジング41に対向しており、その対向部分の空隙部は金属パッキン51,52により気密状態で保持されている。ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間のクリアランスCLを平均0.2mm程度としている。
【選択図】 図2
【解決手段】点火プラグ14は、金属製のハウジング41、絶縁碍子42、電極部材(中心電極43、接地電極44)、抵抗体45及びステム46等を主要な構成とする。絶縁碍子42の中段部42は微小なクリアランスCLにてハウジング41に対向しており、その対向部分の空隙部は金属パッキン51,52により気密状態で保持されている。ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間のクリアランスCLを平均0.2mm程度としている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、内燃機関用点火プラグに係り、特にイオン電流検出に用いる点火プラグに関するものである。
従来より、内燃機関において混合気が燃焼する際には燃焼イオンが発生することに着目し、点火に伴う燃焼毎に点火プラグの対向電極間に流れるイオン電流を検出するイオン電流検出装置が各種提案されている。そして、この検出したイオン電流に基づいて失火判定や、ノッキング等の異常燃焼判定や、燃焼ラフネス等の燃焼状態判定などが実施されるようになっている。この場合、イオン電流の検出信号(以下、イオン電流信号ともいう)にノイズが重畳することでイオン電流の検出精度が低下することが懸念されており、そのノイズ対策技術が各種提案されている。例えば特許文献1では、イオン電流検出用の点火プラグにおいて、絶縁体(碍子部)の外周部と取付金具(金属ハウジング)との間に導電性被膜を形成し、この導電性被膜を取付金具に導通させるようにしている。これにより、スパイク状ノイズの発生を抑制するようにしていた。
一方、点火プラグを発生要因とするノイズとして、点火プラグの碍子部の容量成分と、碍子部周囲の金属ハウジングとの間の空隙部が有する抵抗成分とにより生じるCRダレノイズがある。つまり、碍子部と金属ハウジングとの間に形成される空隙部では、中心電極で電圧変動が発生する時に碍子部と金属ハウジング間の空気層を通じてこれら両者間(碍子部と金属ハウジング間)が一時的に導通状態になる。これにより、放電終了時には、碍子容量の電荷分が前記空気層の抵抗を介して遅れて抜けるため、信号ダレ(CRダレノイズ)が発生する。本願発明者らによれば、例えば、本来の指定品でない別の型式の点火プラグや規格外れの点火プラグといった異種プラグを使用した場合、又は高出力化などを図るべく吸排気弁の多弁化や挟み角度の縮小化をした内燃機関において点火プラグの長さを延長した、いわゆるロングリーチプラグを使用する場合に、CRダレノイズが発生しやすいことが確認されている。
こうしたCRダレノイズが発生する場合、既存の点火プラグではその対処がなされておらず、イオン電流の検出精度が低下するおそれがあった。
特開平11−219772号公報
本発明は、ハウジングと絶縁碍子との対向部分における容量及び抵抗に起因するダレノイズの発生を抑制し、イオン電流検出に好適に用いるようにすることができる内燃機関用点火プラグを提供することを主たる目的とするものである。
点火プラグにおいて、ハウジングと絶縁碍子間のクリアランスは、ハウジング内に絶縁碍子を組み付ける上で不可欠なものであるが、無意味に大きくするとデッドスペースが増える等の不都合が生じるため、通常約0.1mm程度にされる。これに対し、請求項1に記載の発明では、ハウジングと絶縁碍子間のクリアランスを平均0.2mm以上とした。これにより、碍子周囲のハウジングとのクリアランスによる抵抗成分を極端に大きくすることができ、結果としてダレノイズ(CRダレノイズ)の発生を抑制することができる。よって、イオン電流検出に好適に用いることができ、ひいてはイオン電流の検出精度を向上させることができるようになる。
請求項2に記載の発明では、ハウジングと絶縁碍子間に形成される空隙部を少なくとも2カ所の気密保持部により気密状態で保持すると共に、当該空隙部に固有抵抗が300MΩ・cm以下の液状充填材を充填したため、前記空隙部における抵抗成分を殆ど0にすることができ、結果としてダレノイズ(CRダレノイズ)の発生を抑制することができる。これにより、イオン電流検出に好適に用いることができ、ひいてはイオン電流の検出精度を向上させることができる。液状充填材としては、例えば防錆油、潤滑油等を用いる。防錆油を用いることにより前記空隙部における錆防止を図ることもできる。
上記請求項2の発明では請求項3に記載したように、前記液状充填材を、前記空隙部の1/4以上の容積分充填すると良い。望ましくは、1/3以上の容積分充填すると良い。
請求項4に記載の発明では、ハウジングと絶縁碍子間に形成される空隙部を少なくとも2カ所の気密保持部により気密状態で保持すると共に、当該空隙部に、高絶縁性かつ比誘電率の大きな誘電材料を充填したため、前記空隙部における抵抗成分を殆ど0にすることができ、結果としてダレノイズ(CRダレノイズ)の発生を抑制することができる。これにより、イオン電流検出に好適に用いることができ、ひいてはイオン電流の検出精度を向上させることができる。誘電材料としては、シリコン油、液状のシリコン樹脂、又はコンデンサ電極間に充填される電界材料等を用いる。
上記請求項4の発明では請求項5に記載したように、前記誘電材料を、前記空隙部の1/4以上の容積分充填すると良い。望ましくは、1/3以上の容積分充填すると良い。
請求項6に記載の発明では、絶縁碍子のうちハウジングから露出した露出部分にガラス釉薬を融着し、このガラス釉薬の融着範囲をハウジングから離間させたため、ハウジングと絶縁碍子との間にはガラス釉薬が融着されていないことになる。仮にハウジングと絶縁碍子との間にガラス釉薬が融着されていると、その部分で抵抗分を持ちやすくなり、ダレノイズ(CRダレノイズ)が発生しやすくなるが、本発明によれば、ダレノイズの発生を抑制することができる。これにより、イオン電流の検出精度を向上させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態は、車両用ガソリン噴射エンジンの点火システムとして具体化されるものであり、同点火システムではエンジン制御用の電子制御装置(以下、ECUという)を中心に点火時期制御等が実施される。
まず、図1に基づいて点火制御系及びイオン電流検出系の回路構成を説明する。点火コイル11の一次コイル11aの一端は電源(+B)側に接続され、該一次コイル11aの他端は点火制御用のトランジスタ12のコレクタに接続されている。トランジスタ12のエミッタは接地され、ベースには、図示しないECUより点火信号が印加される。トランジスタ12は点火制御用スイッチング素子として機能するものであり、勿論他のスイッチング素子であっても良い。
また、点火コイル11の二次コイル11bの一端は点火プラグ14に接続され、該二次コイル11bの他端は2つのツェナーダイオード15,16を介して接地されている。2つのツェナーダイオード15,16は互いに逆向きに直列接続され、一方のツェナーダイオード15にコンデンサ17が並列に接続され、他方のツェナーダイオード16にイオン電流検出抵抗18が並列に接続されている。コンデンサ17とイオン電流検出抵抗18との間の電位がイオン電流信号としてECUに出力される。これらツェナーダイオード15,16、コンデンサ17及びイオン電流検出抵抗18等により、イオン電流検出手段としてのイオン電流検出回路19が構成されている。
エンジン運転中は、ECUから出力される点火信号の立ち上がり/立ち下がりでトランジスタ12がオン/オフする。トランジスタ12がオンすると、電源(+B)から一次コイル11aに一次電流が流れ、その後、トランジスタ12がオフすると、一次コイル11aの一次電流が遮断されて二次コイル11bに高電圧が電磁誘導され、この高電圧によって点火プラグ14の対向電極間に火花放電が発生する。この際、火花放電電流は図のA方向に(すなわち、点火プラグ14の接地電極から中心電極に)流れ、二次コイル11bを経てコンデンサ17に充電されると共に、ツェナーダイオード15,16を経てグランド側に流れる。コンデンサ17の充電後は、ツェナーダイオード15のツェナー電圧によって規制されるコンデンサ17の充電電圧を電源として、後述するようにイオン電流が検出される。
点火終了後は、コンデンサ17の充電電圧によって点火プラグ14の対向電極間に電圧が印加されるため、エンジン燃焼室内で混合気が燃焼する際に発生するイオン電流は、火花放電電流とは反対に図のB方向に(すなわち、点火プラグ14の中心電極から接地電極に)流れ、更にグランド側からイオン電流検出抵抗18を通ってコンデンサ17に流れる。この際、イオン電流検出抵抗18に流れるイオン電流の変化に応じてイオン電流信号が変化し、そのイオン電流信号がECUに取り込まれる。
図示しないECUでは、その都度のエンジン運転状態に基づいて点火信号が生成される。この点火信号により、前述したようにトランジスタ12がオン/オフされ、その際火花放電により正常に着火されると、燃焼室内に導入された混合気が燃焼に供される。また、前記イオン電流検出回路19より出力されるイオン電流信号に基づいて失火判定やノイズ判定が適宜行われるようになっている。
ここで、点火プラグ14の要部構成を図2の半断面図を用いて説明する。
点火プラグ14は、金属製のハウジング41、絶縁碍子42、電極部材(中心電極43、接地電極44)、抵抗体45及びステム46等を主要な構成とするものであり、ハウジング41により絶縁碍子42の支持及び点火プラグ14のエンジンへの取り付けが行われ、絶縁碍子42によりハウジング41と中心電極43とが絶縁される構成となっている。なお、ハウジング41にはその外周にネジ部41aが設けられており、このネジ部41aにより本点火プラグ14がエンジンのシリンダヘッド等に装着される。
絶縁碍子42にはその中心に貫通孔48が設けられており、その貫通孔48に中心電極43、抵抗体45及びステム46が収容保持されている。中心電極43と抵抗体45との間、抵抗体45とステム46との間には導電性ガラスからなるガラスシール層49a,49bがそれぞれ設けられている。中心電極43は絶縁碍子42の先端部(図の下端部)より一部突出している。図示を略すが、ステム46の上端部には端子が接続されている。
絶縁碍子42は軸線方向に見てその外径が大小異なるように形成されており、ここでは、絶縁碍子42を上段部42a、中段部42b及び下段部42cに大別して説明を行うこととする。この場合、中段部42bは微小なクリアランスCLにてハウジング41に対向する部位であり、その上端テーパ部(上段部42aとの連結部)及び下端テーパ部(下段部42cとの連結部)にはそれぞれ金属パッキン51,52が配設されている。この金属パッキン51,52により、ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間の空隙部が気密状態で保持される。以下、上側の金属パッキン51による気密保持部分を上側パッキン部、下側の金属パッキン52による気密保持部分を下側パッキン部と言う。そして、ハウジング41の上端部が全周にわたってカシメ変形されることで、ハウジング41内に絶縁碍子42が固定されるようになっている。下段部42cは中段部42bよりも細く、先端に近づくほどより細くなるよう構成されている。この下段部42cが脚部に相当する。ハウジング41の図の下端部には、中心電極43と所定の放電ギャップを隔てるようにして接地電極44が溶接固定されている。
次に、イオン電流信号に基づいて実施される失火判定処理の概要を図3のタイムチャートを用いて説明する。図3において、(a)は点火信号を、(b)は失火検出区間を、(c)は正常燃焼した時の燃焼時イオン電流信号を、(d)は失火時における失火時イオン電流信号を、それぞれ示す。ここでははじめに、(c)の燃焼時イオン電流信号を用いて正常燃焼時の動作を説明する。
点火信号の立ち上がりに伴う通電開始時には通電ノイズが発生する。その後、点火信号の立ち下がりに伴い点火プラグ14の対向電極間に高電圧が印加され、点火プラグ14の対向電極間で火花放電が発生する。
点火プラグ14の火花放電直後には、点火コイル11の二次側の浮遊容量に残った電荷がLC共振により振動減衰し、イオン電流信号にLC共振波形の残留磁気ノイズが重畳する。その後、点火プラグ14の火花放電により着火し火炎が拡散する過程で燃焼室内に燃焼イオンが発生するため、LC共振後に点火プラグ14の対向電極間にイオン電流が流れ始める。
失火検出区間では、イオン電流信号が所定のしきい値電圧Vth以上となる信号出力時間Tiが求められると共に、同イオン電流信号が最大となる信号ピーク値Ipが求められる。そして、この信号出力時間Tiと信号ピーク値Ipとに基づいて失火判定が行われる。
これに対し、図3(d)に示す失火時イオン電流信号では、火花放電に伴い残留磁気ノイズが発生した後、それに引き続いてCRダレノイズが発生しており、イオン電流信号にCRダレノイズ波形が現れる。このCRダレノイズは、点火プラグ14において絶縁碍子42の中段部42b(図2参照)の容量成分(C1)と抵抗成分(Rp)とに起因して発生するノイズであり、電気的構成からすると、図1に示すように容量C1と抵抗Rpとが直列接続されることで生じると考えられる。すなわち、絶縁碍子42の中段部42bでは、ハウジング41と絶縁碍子42間のクリアランスCLが通常約0.1mmと小さいために、中心電極43で電圧変動が発生する時、前記クリアランスCLにより形成される空気層を通じて容量C1とグランド(ハウジング)間が一時的に導通状態になる。Rpは導通状態時の空気層の抵抗成分である。放電終了時には、容量C1の電荷分が抵抗Rpを介して時定数を持って遅れて抜けるため、残留磁気ノイズ発生後に信号ダレが発生する。
図4は、点火プラグ14の模式回路図である。図4に示すように、絶縁碍子42はハウジング41や碍子表面等との間に容量成分を有しており、それは、例えばプラグギャップ部、脚部(下段部42c)、下側パッキン部、中段部(中段部42b)、上側パッキン部等の各容量として模式化できる。この場合、中段部42bでは、前述のとおり容量C1と抵抗Rpとが直列接続された状態となる。
本願発明者らによれば、点火プラグ14の型式やメーカ毎の設計製造方法差などによりCRダレノイズ発生に差異があることが確認されており、本来指定されていない別の型式の点火プラグ14や規格外れの点火プラグ14などの異種プラグを使用した場合においてCRダレノイズが発生することが分かっている。本実施の形態は、CRダレノイズによる失火の誤判定などを防止する目的でそのノイズ対策を講じる。特に本実施の形態では、点火プラグ14について以下の技術的改良を加えることとする。
ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間のクリアランスCLを拡張し、それにより前記抵抗Rpを大きくする。この場合、既存の点火プラグでは、一般に0.1mm程度であるクリアランスCLを平均0.2mm程度とする。こうしてクリアランスCLを拡張することにより、前記抵抗Rpを極端に大きくすることができ、CRダレノイズの低減が可能となる。なお、前記クリアランスCLが平均0.2mm以上であれば同様の効果が得られ、クリアランスCLの規定を、CL≧0.25mm、又はCL≧0.3mmとしても良い。
以上のように、本実施の形態の点火プラグ14によれば、CRダレノイズの発生を抑制することができるため、イオン電流検出に好適に用いることができ、ひいてはイオン電流の検出精度を向上させることができるようになる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間に形成される空隙部に、固有抵抗が約300MΩ・cm以下の液状充填材を充填する。これにより、前記抵抗Rpを0にする方向で小さくすることができ、CRダレノイズの低減が可能となる。かかる場合、液状充填材を、空隙部の1/4以上の容積分、望ましくは1/3以上の容積分充填すると良い。なお、その充填量はプラグ仕様や充填材特性により調整されると良い。液状充填材としては、例えば防錆油、潤滑油等を用いる。防錆油を用いることにより前記空隙部における錆防止を図ることもできる。
ハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間に形成される空隙部に、高絶縁性かつ比誘電率の大きな誘電材料を充填し、それによりCRダレノイズの低減を図るようにしても良い。かかる構成における模式回路図を図5に示す。本構成では、前記抵抗Rp(図4参照)が容量成分に置き換わるため、抵抗成分がなくなり、結果としてCRダレノイズの発生を抑制することができる。かかる場合、誘電材料を、空隙部の1/4以上の容積分、望ましくは1/3以上の容積分充填すると良い。なお、その充填量はプラグ仕様や充填材特性により調整されると良い。誘電材料としては、シリコン油、液状のシリコン樹脂、又はコンデンサ電極間に充填される電界材料等を用いる。シリコン油として、寒冷地向け仕様のプラグくすぶり防止用として碍子脚部に塗布しているシリコン油を用いても良い。
絶縁碍子42のうちハウジング41から露出した露出部分にガラス釉薬を融着するようにした点火プラグにおいて、ガラス釉薬の融着範囲をハウジング41から離間させることにより、CRダレノイズの低減を図るようにしても良い。かかる構成における点火プラグ14を図6に示す。つまり、図6に示すように、絶縁碍子42の上段部42aには、ハウジング41と接触しない範囲でガラス釉薬Yが融着されている。なお周知のとおり、ガラス釉薬Yは碍子表面の汚染防止等を目的として融着され、これにより碍子表面に印字された型式等の汚染が抑制される。仮にハウジング41と絶縁碍子42の中段部42bとの間(特に上側パッキン部の碍子表面)にガラス釉薬Yが融着されていると、その部分で抵抗分を持ちやすくなり、CRダレノイズが発生しやすくなるが、本構成によれば、CRダレノイズの発生を抑制することができる。ガラス釉薬Yの管理が楽になるという効果も併せて得られる。
ガラス釉薬Yの融着範囲を規制する上記構成は、上述した絶縁碍子42の中段部外周のクリアランスCLを拡張する構成、絶縁碍子42の中段部外周の空隙部に液状充填材を充填する構成、又は絶縁碍子42の中段部外周の空隙部に誘電材料を充填する構成の何れかと組合せて実施することも可能である。各構成を組合せることにより、ダレノイズ低減の効果をより高めることができる。
点火プラグの碍子部やハウジングの長さを延長した、いわゆるロングリーチプラグに本発明を適用しても良い。ロングリーチプラグの場合、碍子部や金属ハウジングが長くなることにより、前述したCRダレノイズ等の問題がより顕著になると考えられるが、かかる場合であっても前記同様優れた効果を得ることができる。
11…点火コイル、14…点火プラグ、19…イオン電流検出回路、41…ハウジング、42…絶縁碍子、43…中心電極、44…接地電極、48…貫通孔、51,52…金属パッキン、Y…ガラス釉薬。
Claims (6)
- 金属製のハウジングと、
該ハウジング内に所定のクリアランスを隔てて収容された中空状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の貫通孔に収容保持された中心電極と、
該中心電極と所定の放電ギャップを隔てるようにして前記ハウジングに固定された接地電極と、を有し、
前記ハウジングと前記絶縁碍子間のクリアランスを平均0.2mm以上としたことを特徴とする内燃機関用点火プラグ。 - 金属製のハウジングと、
該ハウジング内に収容された中空状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の貫通孔に収容保持された中心電極と、
該中心電極と所定の放電ギャップを隔てるようにして前記ハウジングに固定された接地電極と、を有し、
前記ハウジングと前記絶縁碍子間に形成される空隙部を少なくとも2カ所の気密保持部により気密状態で保持すると共に、当該空隙部に固有抵抗が300MΩ・cm以下の液状充填材を充填したことを特徴とする内燃機関用点火プラグ。 - 前記液状充填材を、前記空隙部の1/4以上の容積分充填した請求項2記載の内燃機関用点火プラグ。
- 金属製のハウジングと、
該ハウジング内に収容された中空状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の貫通孔に収容保持された中心電極と、
該中心電極と所定の放電ギャップを隔てるようにして前記ハウジングに固定された接地電極と、を有し、
前記ハウジングと前記絶縁碍子間に形成される空隙部を少なくとも2カ所の気密保持部により気密状態で保持すると共に、当該空隙部に、高絶縁性かつ比誘電率の大きな誘電材料を充填したことを特徴とする内燃機関用点火プラグ。 - 前記誘電材料を、前記空隙部の1/4以上の容積分充填した請求項4記載の内燃機関用点火プラグ。
- 金属製のハウジングと、
該ハウジング内に収容された中空状の絶縁碍子と、
該絶縁碍子の貫通孔に収容保持された中心電極と、
該中心電極と所定の放電ギャップを隔てるようにして前記ハウジングに固定された接地電極と、を有し、前記絶縁碍子のうち前記ハウジングから露出した露出部分にガラス釉薬を融着した内燃機関用点火プラグにおいて、
前記ガラス釉薬の融着範囲を前記ハウジングから離間させたことを特徴とする内燃機関用点火プラグ。
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- 2003-10-24 JP JP2003364694A patent/JP2005129398A/ja active Pending
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