JP2008171570A - 内燃機関の点火プラグ - Google Patents

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Abstract

【課題】点火プラグの被水時のコロナ放電を防止できるようにする。
【解決手段】点火プラグ13の絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から先端側の金属パッキン30が配置される部分又はその付近までの範囲(矢印Aで示す範囲)に帯電防止用被膜33(導電性被膜又は抵抗体被膜)を形成することで、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜33を形成し、この帯電防止用被膜33を金属ハウジング21にアース接続する。これにより、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出した部分に水分が付着した被水時に、アース接続した帯電防止用被膜33によって絶縁碍子22表面の水分の帯電を防止して、絶縁碍子22表面の水分と金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することを防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、金属ハウジングの内周側に絶縁碍子を配置し、絶縁碍子と金属ハウジングにそれぞれ電極を設けた内燃機関の点火プラグに関する発明である。
近年、内燃機関の筒内で混合気が燃焼する際にイオンが発生する特性に着目して、点火毎に筒内で発生するイオン電流を点火プラグの電極を介して検出し、そのイオン電流検出値に基づいて燃焼状態を判定する技術が開発されているが、イオン電流検出信号にノイズが重畳すると、イオン電流検出値に基づいた燃焼状態の判定精度が低下してしまう。
そこで、特許文献1(特開2005−129398号公報)に記載されているように、点火プラグの金属ハウジングと絶縁碍子との間の空隙部に、固有抵抗が300MΩ・cm以下の液状充填材又は高絶縁性で比誘電率の大きな誘電材料を充填することで、金属ハウジング内において該金属ハウジングと絶縁碍子との間でコロナ放電が発生することを抑制して、イオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳することを防止するようにしたものがある。
また、特許文献2(特開2005−129399号公報)に記載されているように、絶縁碍子の表面のうちの内燃機関の燃焼室に露出する部分に、抵抗体被膜又は導電性被膜を融着させて金属ハウジングにアース接続することで、絶縁碍子の燃焼室露出部分に燃料が付着したときに絶縁碍子の燃焼室露出部分と金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生することを抑制して、イオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳することを防止するようにしたものがある。
特開2005−129398号公報(第2頁等) 特開2005−129399号公報(第2頁等)
ところで、洗車時等に内燃機関のプラグホール内に水が浸入することがあり、プラグホールに浸入した水分が点火プラグの絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングや点火コイルのプラグブーツに覆われずに露出した部分に付着すると、絶縁碍子の表面の水分に帯電して、絶縁碍子の表面の水分と金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生することがある。このようにして絶縁碍子の表面の水分と金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生すると、イオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳して、イオン電流検出値に基づいた燃焼状態の判定精度が低下してしまう可能性がある。
しかし、上記特許文献1の技術は、金属ハウジングと絶縁碍子との間の空隙部に液状充填材又は誘電材料を充填することで、金属ハウジング内において該金属ハウジングと絶縁碍子との間でコロナ放電が発生することを抑制する技術であり、上記特許文献2の技術は、絶縁碍子の燃焼室露出部分に抵抗体被膜又は導電性被膜を融着させて金属ハウジングにアース接続することで、絶縁碍子の燃焼室露出部分と金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生することを抑制する技術であるため、上述したように、絶縁碍子の表面(金属ハウジングやプラグブーツに覆われずに露出した部分)に水分が付着した被水時に絶縁碍子の表面の水分と金属ハウジングとの間で発生するコロナ放電を防止することができず、被水時のコロナ放電ノイズの問題を解決することができない。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、絶縁碍子の表面に水分が付着した被水時に絶縁碍子の表面の水分と金属ハウジングとの間のコロナ放電を防止することができ、被水時のコロナ放電ノイズの問題を解決することができる内燃機関の点火プラグを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、金属ハウジングの内周側に絶縁碍子を配置し、絶縁碍子の先端側と金属ハウジングの先端側にそれぞれ電極を設けた内燃機関の点火プラグにおいて、絶縁碍子の表面のうちの点火コイル接続用部材に覆われる部分から金属ハウジングに覆われる部分までの間に帯電防止用の導電性被膜又は抵抗体被膜(以下これらの被膜を「帯電防止用被膜」と総称する)を形成し、該帯電防止用被膜を金属ハウジングにアース接続したものである。
この構成では、絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングや点火コイル接続用部材(例えばプラグブーツ)に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜を形成することができるため、絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングや点火コイル接続用部材に覆われずに露出した部分に水分が付着した被水時に、アース接続した帯電防止用被膜(帯電防止用の導電性被膜又は抵抗体被膜)によって絶縁碍子の表面の水分に帯電することを防止することができ、絶縁碍子の表面の水分と金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生することを防止することができる。これにより、被水時にイオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳することを防止することができて、イオン電流検出値に基づいた燃焼状態の判定精度を向上させることができる。
更に、請求項2のように、金属ハウジングの先端側(つまり燃焼室側)とその反対側にそれぞれ金属ハウジングの内周面と絶縁碍子の外周面との間の隙間をシールする金属パッキンを配置し、絶縁碍子の表面のうちの点火コイル接続用部材に覆われる部分から先端側の金属パッキンが配置される部分又はその付近までの範囲に帯電防止用被膜を形成するようにしても良い。このようにすれば、絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングに覆われる部分(金属ハウジングの内周側に収納される部分)にも帯電防止用被膜を形成することができるため、金属ハウジング内において該金属ハウジングと絶縁碍子との間でコロナ放電が発生することも防止することができる。
また、請求項3のように、絶縁碍子の表面のうちの点火コイル接続用部材に覆われる部分から内燃機関の燃焼室に露出する部分までの範囲に帯電防止用の抵抗体被膜を形成するようにしても良い。このようにすれば、絶縁碍子の表面の燃焼室露出部分に帯電防止用の抵抗体被膜を形成することができるため、点火プラグのくすぶり汚損時(絶縁碍子の表面の燃焼室露出部分にカーボンが付着したとき)に、絶縁碍子の表面の燃焼室露出部分に付着したカーボンと金属ハウジングとの間でコロナ放電が発生することも防止することができる。この場合、絶縁碍子の表面の燃焼室露出部分(つまり電極に近い部分)に抵抗の小さい導電性被膜を形成すると、導電性被膜と電極との間でコロナ放電が発生する可能性があるため、導電性被膜よりも抵抗の大きい抵抗体被膜を用いることで、抵抗体被膜と電極との間でコロナ放電が発生することを防止することができる。
一般に、点火プラグは、絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングに覆われない部分(金属ハウジングから露出する部分)に、汚れ防止用のガラス釉薬を融着するようにしている。この場合、請求項4のように、絶縁碍子の表面に帯電防止用被膜を形成した後に絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングに覆われない部分にガラス釉薬を融着する際に、絶縁碍子の表面のうちの金属ハウジングに覆われない部分の一部に帯電防止用被膜が外部に露出する被膜露出部を残すようにガラス釉薬を融着するようにすると良い。
このようにすれば、点火プラグの製造時や出荷検査時に、一般的なテスター等で被膜露出部と金属ハウジングとの間の導通性又は抵抗値を測定して帯電防止用被膜等の製造不良を検査することができ、点火プラグの信頼性を向上させることができる。しかも、車両整備工場等で点火プラグの帯電防止用被膜等の不良を簡単に検査することができるため、不良製品を特定できずにロット全体の製品を交換するといったことを少なくすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいて点火装置の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン11のシリンダヘッドには、各気筒毎にプラグホール12が設けられ、各気筒のプラグホール12内に、それぞれ点火プラグ13と点火コイル14が取り付けられている。
点火コイル14は、絶縁性のコイルケース15内に、一次コイル16と二次コイル17(共に図5参照)が収納され、コイルケース15の下端側に、二次コイル17の一端に電気的に接続された導電性のスプリング18が組み付けられている。このスプリング18の外周側には、絶縁性のプラグブーツ19(点火コイル接続用部材)が配置され、このプラグブーツ19内に、点火プラグ13の上部が挿入されると、スプリング18が点火プラグ13の端子に圧接して、二次コイル17の一端が点火プラグ13の端子に電気的に接続された状態となる。
次に、図2を用いて点火プラグ13の構成を説明する。点火プラグ13は、金属ハウジング21の内周側に、絶縁碍子22が配置され、この絶縁碍子22の中心部に設けられた貫通孔23に、中心電極24と抵抗体25とステム26が収容保持されている。中心電極24は、絶縁碍子22の先端部(下端部)よりも突出するように配置され、中心電極24と抵抗体25との間及び抵抗体25とステム26との間には、それぞれ導電性のガラスシール層27,28が設けられている。また、ステム26の上端部には、端子(図示せず)が接続されている。
一方、金属ハウジング21の先端部(下端部)には、接地電極29が中心電極24と所定の放電ギャップを隔てるように溶接固定されている。また、金属ハウジング21の内周面のうちの先端側(下側)とその反対側(上側)には、それぞれ金属パッキン30,31が配置され、各金属パッキン30,31により金属ハウジング21の内周面と絶縁碍子22の外周面との間の隙間をシールして金属ハウジング21内を気密状態に保持するようにしている。更に、金属ハウジング21の上端部が全周に亘ってかしめ変形されることで、金属ハウジング21内に絶縁碍子22を固定するようにしている。
また、金属ハウジング21の外周面には、雄ネジ部32が形成され、この雄ネジ部32をエンジン11のシリンダヘッドに形成された雌ネジ部に締め込むことで、図1に示すように、点火プラグ13がエンジン11のシリンダヘッドに装着されて、点火プラグ13の先端部(中心電極24、接地電極29、金属ハウジング21の先端部、絶縁碍子22の先端部等)が燃焼室内に露出されている。
また、図3に示すように、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分(好ましくはプラグブーツ19の開口端付近)から先端側の金属パッキン30が配置される部分又はその付近までの範囲(図2に矢印Aで示す範囲)には、帯電防止用被膜33が形成されている。これにより、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜33を形成すると共に、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われる部分(金属ハウジング21の内周側に収納される部分)にも帯電防止用被膜33を形成する。
この帯電防止用被膜33は、例えば、Ag、Cu等の導体のペーストを焼成した導電性被膜又はカーボン、RuO2 等の抵抗体のペーストを焼成した抵抗体被膜により形成され、2つの金属パッキン30,31(又は金属パッキン31のみ)を介して金属ハウジング21にアース接続されている。
点火プラグ13を製造する場合には、絶縁碍子22を焼成した後に、絶縁碍子22の表面に帯電防止用被膜33を焼成し、その後、図4に示すように、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われない部分(金属ハウジング21から露出する部分)に、汚れ防止用のガラス釉薬34を融着する。その際、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われない部分の一部をマスキングすることで、帯電防止用被膜33が外部に露出する被膜露出部35を残すようにガラス釉薬34を融着するようにしている。これにより、一般的なテスター47等で被膜露出部35と金属ハウジング21との間の導通性又は抵抗値を測定して帯電防止用被膜33等の製造不良を検査できるようになっている。
次に、図5を用いて点火制御系の回路構成を説明する。
点火コイル14の一次コイル16の一端はバッテリ36に接続され、該一次コイル16の他端は、イグナイタ37に内蔵されたパワートランジスタ38のコレクタに接続されている。二次コイル17の一端は点火プラグ13に接続され、該二次コイル17の他端は、2つのツェナーダイオード39,40を介してグランドに接続されている。
2つのツェナーダイオード39,40は互いに逆向きに直列接続され、一方のツェナーダイオード39にコンデンサ41が並列に接続され、他方のツェナーダイオード40にイオン電流検出抵抗42が並列に接続されている。コンデンサ41とイオン電流検出抵抗42との間の電位Vinが抵抗43を介して反転増幅回路44の反転入力端子(−)に入力されて反転増幅され、この反転増幅回路44の出力電圧Vがイオン電流検出信号としてエンジン制御回路45に入力される。イオン電流検出回路46は、ツェナーダイオード39,40、コンデンサ41、イオン電流検出抵抗42、反転増幅回路44等から構成され、このイオン電流検出回路46とエンジン制御回路45とによってイオン電流検出装置が構成されている。
エンジン運転中は、エンジン制御回路45からイグナイタ37に送信される点火指令信号の立ち上がり/立ち下がりでパワートランジスタ38がオン/オフする。パワートランジスタ38がオンすると、バッテリ36から一次コイル16に一次電流が流れ、その後、パワートランジスタ38がオフすると、一次コイル16の一次電流が遮断されて、二次コイル17に高電圧が電磁誘導され、この高電圧によって点火プラグ13の電極24,29間に火花放電が発生する。この火花放電電流は、点火プラグ13の接地電極29から中心電極24へ流れ、二次コイル17を経てコンデンサ41に充電されると共に、ツェナーダイオード39,40を経てグランド側に流れる。コンデンサ41の充電後は、ツェナーダイオード39のツェナー電圧によって規制されるコンデンサ41の充電電圧を電源としてイオン電流検出回路46が駆動され、後述するようにしてイオン電流が検出される。
これに対して、イオン電流は、火花放電電流とは反対方向に流れる。つまり、点火終了後は、コンデンサ41の充電電圧によって点火プラグ13の電極24,29間に電圧が印加されるため、気筒内で混合気が燃焼する際に発生するイオンによって電極24,29間にイオン電流が流れるが、このイオン電流は、中心電極24から接地電極29へ流れ、更に、グランド側からイオン電流検出抵抗42を通ってコンデンサ41に流れる。この際、イオン電流検出抵抗42に流れるイオン電流の変化に応じて反転増幅回路44の入力電位Vinが変化し、反転増幅回路44の出力端子からイオン電流に応じた電圧Vがエンジン制御回路45に出力される。この反転増幅回路44の出力電圧Vからイオン電流が検出され、このイオン電流から失火、プレイグニッション、ノッキング等が検出される。
一般に、点火プラグ13に高電圧を印加する点火コイル14の二次コイル17には浮遊容量があるため、この浮遊容量と二次コイル7とによってLC共振回路が形成される。このため、図6及び図7に示すように、点火直後(点火プラグ3の火花放電終了直後)に点火コイル14の二次側の残留磁気エネルギによってLC共振が発生して、イオン電流検出信号にLC共振ノイズが重畳する。このLC共振ノイズは、パルス幅が狭いので、ノイズマスク回路でLC共振ノイズを除去する方法が採られている。
ところで、絶縁碍子22の表面に帯電防止用被膜33が形成されていない点火プラグでは、プラグホール12に浸入した水が点火プラグ13の絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出した部分に付着すると、絶縁碍子22の表面の水分に帯電して、絶縁碍子22の表面の水分と金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することがある。
このコロナ放電発生時には、点火プラグ13の絶縁碍子22の一部容量ΔCとコロナ放電の放電抵抗Rp が点火プラグ13の電極間に直列に接続された状態となるため、放電終了後にコンデンサΔCの電荷が放電抵抗Rp を介して時定数を持って緩やかに抜けることとなる。このため、図7に示すように、コロナ放電発生時には、LC共振終了後にコンデンサΔCから緩やかに抜ける電流によってイオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳することになる。このコロナ放電ノイズは、LC共振ノイズとは異なり、ノイズの時間幅が長いので、ノイズマスク回路では除去することができない。このため、コロナ放電発生時には、コロナ放電ノイズを燃焼によるイオン電流と誤判定して、イオン電流検出値に基づいた燃焼状態の判定精度が低下してしまう可能性がある(例えば、実際に失火が発生しても失火を検出できない可能性がある)。
これに対して、本実施例では、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から先端側の金属パッキン30付近までの範囲(図2に矢印Aで示す範囲)に帯電防止用被膜33を形成することで、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜33を形成し、この帯電防止用被膜33を金属ハウジング21にアース接続するようにしたので、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出した部分に水分が付着した被水時に、アース接続した帯電防止用被膜33によって絶縁碍子22の表面の水分に帯電することを防止することができ、絶縁碍子22の表面の水分と金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することを防止することができる。これにより、被水時にイオン電流検出信号にコロナ放電ノイズが重畳することを防止することができて、イオン電流検出値に基づいた燃焼状態の判定精度を向上させることができる。
更に、本実施例では、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から先端側の金属パッキン30近までの範囲に帯電防止用被膜33を形成することで、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われる部分(金属ハウジング21の内周側に収納される部分)にも帯電防止用被膜33を形成するようにしたので、金属ハウジング21内において該金属ハウジング21と絶縁碍子22との間でコロナ放電が発生することも防止することができる。
更に、本実施例では、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われない部分(金属ハウジング21から露出する部分)にガラス釉薬34を融着する際に、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21に覆われない部分の一部をマスキングすることで、帯電防止用被膜33が外部に露出する被膜露出部35を残すようにしたので、点火プラグ13の製造時や出荷検査時に、一般的なテスター47等で被膜露出部35と金属ハウジング21との間の導通性又は抵抗値を測定して帯電防止用被膜33等の製造不良を検査することができて、点火プラグ13の信頼性を向上させることができる。また、ディーラーの整備工場等で点火プラグ13の帯電防止用被膜33等の不良を簡単に検査することができるため、不良製品を特定できずにロット全体の製品を交換するといったことを少なくすることができる。
尚、上記実施例では、図2に矢印Aで示す範囲、つまり、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から先端側(下側)の金属パッキン30付近までの範囲に帯電防止用被膜33を形成するようにしたが、図2に矢印Bで示す範囲、つまり、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から反対側(上側)の金属パッキン31が配置される部分までの範囲に帯電防止用被膜33を形成するようにしても良い。このようにしても、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜33を形成することができるため、被水時に絶縁碍子22の表面の水分と金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することを防止してコロナ放電ノイズの発生を防止することができる。
このように絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分に帯電防止用被膜33を形成する場合には、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分の全体に帯電防止用被膜33を形成するようにしても良いが、絶縁碍子22の表面のうちの金属ハウジング21やプラグブーツ19に覆われずに露出する部分の一部(例えば1/2以上)に帯電防止用被膜33を形成するようにしても良く、この場合でも、被水時に絶縁碍子22の表面の水分と金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することをある程度抑制してコロナ放電ノイズを低減することができる。
また、図2に矢印Cで示す範囲、つまり、絶縁碍子22の表面のうちのプラグブーツ19に覆われる部分から燃焼室に露出する部分(好ましくは先端側の金属パッキン30から燃焼室側へ3〜5mm程度離れた位置)までの範囲に抵抗体被膜で帯電防止用被膜33を形成するようにしても良い。
このようにすれば、絶縁碍子22の表面の燃焼室露出部分に帯電防止用の抵抗体被膜を形成することができるため、点火プラグ22のくすぶり汚損時(絶縁碍子22の表面の燃焼室露出部分にカーボンが付着したとき)に、絶縁碍子22の表面の燃焼室露出部分に付着したカーボンと金属ハウジング21との間でコロナ放電が発生することも防止することができる。この場合、絶縁碍子22の表面の燃焼室露出部分(つまり中心電極24に近い部分)に抵抗の小さい導電性被膜を形成すると、導電性被膜と中心電極24との間でコロナ放電が発生する可能性があるため、導電性被膜よりも抵抗の大きい抵抗体被膜を帯電防止用被膜33として用いることで、帯電防止用被膜33(抵抗体被膜)と中心電極24との間でコロナ放電が発生することを防止することができる。
本発明の一実施例における点火装置の概略構成図である。 点火プラグの部分破断正面図である。 帯電防止用被膜を形成した状態を示す絶縁碍子の外観図である。 ガラス釉薬を融着した状態を示す絶縁碍子の外観図である。 点火制御系とイオン電流検出回路の構成を示す回路図である。 燃料カット時(コロナ放電なし)のイオン電流検出信号の波形を一例を示すタイムチャートである。 燃料カット時(コロナ放電発生時)のイオン電流検出信号の波形を一例を示すタイムチャートである。
符号の説明
11…エンジン(内燃機関)、12…プラグホール、13…点火プラグ、14…点火コイル、16…一次コイル、17…二次コイル、19…プラグブーツ(点火コイル接続用部材)、21…金属ハウジング、22…絶縁碍子、24…中心電極、29…接地電極、30,31…金属パッキン、33…帯電防止用被膜、34…ガラス釉薬、35…被膜露出部

Claims (4)

  1. 金属ハウジングの内周側に絶縁碍子を配置し、前記絶縁碍子の先端側と前記金属ハウジングの先端側にそれぞれ電極を設けた内燃機関の点火プラグにおいて、
    前記絶縁碍子の表面のうちの点火コイル接続用部材に覆われる部分から前記金属ハウジングに覆われる部分までの間に帯電防止用の導電性被膜又は抵抗体被膜(以下これらの被膜を「帯電防止用被膜」と総称する)が形成され、該帯電防止用被膜が前記金属ハウジングにアース接続されていることを特徴とする内燃機関の点火プラグ。
  2. 前記金属ハウジングの先端側とその反対側にそれぞれ前記金属ハウジングの内周面と前記絶縁碍子の外周面との間の隙間をシールする金属パッキンが配置され、
    前記絶縁碍子の表面のうちの前記点火コイル接続用部材に覆われる部分から前記先端側の金属パッキンが配置される部分又はその付近までの範囲に前記帯電防止用被膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火プラグ。
  3. 前記絶縁碍子の表面のうちの前記点火コイル接続用部材に覆われる部分から内燃機関の燃焼室に露出する部分までの範囲に前記帯電防止用の抵抗体被膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の点火プラグ。
  4. 前記絶縁碍子の表面に前記帯電防止用被膜を形成した後に前記絶縁碍子の表面のうちの前記金属ハウジングに覆われていない部分にガラス釉薬を融着する際に、前記絶縁碍子の表面のうちの前記金属ハウジングに覆われない部分の一部に前記帯電防止用被膜が外部に露出する被膜露出部を残すように前記ガラス釉薬を融着したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の点火プラグ。
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