JP5855067B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、部品を安全に着脱、固定できる構造を持つ加熱調理器に関するものである。
従来、「上端開放状の器体を開閉する外蓋体と、前記外蓋体に着脱される内蓋とを備え、前記外蓋体の下面に、前記内蓋を加熱するヒータカバーを配置した炊飯器において、前記外蓋体と前記内蓋の一方に、他方側に向けて突出する取付軸を設け、他方に、前記取付軸の差込み口を設け、前記内蓋側の前記取付軸又は前記差込み口を前記外蓋体側の前記差込み口又は前記取付軸に押し込んで前記取付軸と前記差込み口とを弾性係合させることにより前記内蓋を前記外蓋体に取り付けられるようにし、前記の弾性係合状態で前記内蓋の外周部を中心側に折り返すことで内蓋の下面外周部がヒータカバーの外周部と接触状態にあるようにし、前記内蓋には、前記内蓋側の前記取付軸又は前記差込み口に対して軸方向に直線配置でその下面に突出するように摘み部を設けた」加熱調理器が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4463782号公報(第6頁、第4図等)
特許文献1に記載されているような従来の加熱調理器では、内蓋を外蓋体に弾性結合させることにより取り付けている。しかしながら、弾性結合させる部材を利用している場合、繰り返し着脱を行っていくうちに、結合部に削れや変形などの劣化が起こり、結合力が小さくなっていってしまうという課題があった。結合力が小さくなると、意図せずに内蓋が外れたり、調理中に内蓋が落下してしまったりする可能性があり、確かな結合感が得られず使用者に不安を与えてしまう可能性がある。
また、結合力が小さくなると、外蓋に設置された蒸気口との接続状態が悪化したり、調理や保温に利用する蓋ヒータとの接触状態が悪化したりすることで、調理や保温の性能も悪化してしまうという課題があった。
さらに、内蓋を外蓋体に弾性結合させる場合には、結合力の調整が難しく、押し込み作業の際、反力が大きければ押し込みづらく、反力が小さければ押し込みすぎて、内蓋が変形してしまう可能性も生じる。
また逆に、外し作業の際には、引っ張り時における力の入れ具合がわかりにくく、勢いよく外した場合には反転現象(内蓋が波打つ現象)が起きてしまう可能性も生じる。外し作業は必然的に調理終了後であることが多く、高温の結露水などが内蓋に付着している場合もあり、反転現象が起こると、高温の水滴が飛ぶことにもなり、使用者に火傷や高温不快感を与えてしまうという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、内蓋を、簡単な作業で安全に、外蓋に着脱、固定できるようにした加熱調理器を提供することを目的としている。
本発明に係る加熱調理器は、上面に開口部が形成された下部筐体と、前記下部筐体の前記開口部に着脱自在に収容される鍋状容器と、前記下部筐体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、前記下部筐体に取り付けられ、前記下部筐体の前記開口部を開閉自在に覆う外蓋と、前記外蓋に装着され、前記鍋状容器を密閉する内蓋と、一端が前記外蓋の下面側に取り付けられ、中間部が前記内蓋を貫通し、他端が前記内蓋の下面に当接することで前記内蓋を前記外蓋に固定する内蓋固定部と、を有し、前記内蓋固定部は、前記外蓋の下面に形成された固定挿入部用孔に挿入され、回転することで前記外蓋に着脱自在に取り付けられる固定挿入部と、前記外蓋の内部であって前記固定挿入部用孔の周囲に設けられ、前記内蓋側から前記外蓋側に向かって突出させた締付突起と、を有し、前記締付突起は前記外蓋に取り付けられた前記固定挿入部の下面に当接するものである。
本発明の加熱調理器によれば、内蓋固定部を有しているので、内蓋を、簡単な作業で安全に、外蓋に着脱、固定できる。
本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の要部断面を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の内蓋、及び内蓋を外した状態の外蓋の構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る加熱調理器の内蓋固定部を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態2に係る加熱調理器の内蓋、及び内蓋を外した状態の外蓋の構成を示す概略斜視図である。
以下、本発明に係る加熱調理器の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る加熱調理器100の構成の一例を概略的に示す斜視図である。図2は、加熱調理器100の要部断面を示す要部断面図である。図1及び図2に基づいて、加熱調理器100の構成について説明する。この加熱調理器100は、被加熱物(米や水等)を入れた鍋状容器50が挿入され、鍋状容器50を介して加熱調理を実施するものである。
加熱調理器100は、下部筐体11と外蓋12とで構成されている筐体10を備えている。筐体10の内部には、被加熱物を入れて調理できる鍋状容器50が着脱自在に挿入可能になっている。つまり、下部筐体11の上面には、鍋状容器50が挿入可能な開口部が形成されている。そして、外蓋12が、下部筐体11の開口部を開閉自在に覆うようになっている。
外蓋12の正面には、開閉ボタン18が設けられている。外蓋12は、閉じられたときに、下部筐体11に設けられている係止部などでひっかけて閉じる方式となっている。そして、外蓋12が下部筐体11の開口部を閉じた状態で開閉ボタン18が押されると、係止部が外れて、ヒンジ14を支点として外蓋12が上方へ開く仕組みとなっている。なお、外蓋12は、ヒンジ14の周辺に設けられたバネ(図示省略)の復元力で開放されるようにヒンジ14を介して下部筐体11に取り付けられている。
また、外蓋12の上面には、表示部16及び操作部17が設けられている。表示部16及び操作部17は、鍋状容器50が筐体10の内部に収納され、外蓋12が閉じられた後、加熱を実施する際、加熱調理における時間、温度、メニューなどの設定入力を受け付け、それらを表示する。なお、表示部16と操作部17と一体としてもよい。
操作部17にて設定された調理内容は、筐体10の背面部に位置する制御基板15上に実装されている制御装置15aへ信号として送られる。信号が入力された制御装置15aは、後述する加熱コイル22などの加熱手段に対して、加熱量や時間を指示し、適切な調理仕上がりになるよう加熱調理を実施する。調理されている状態、例えば調理に対する残り時間や設定状態、運転状態などは、液晶などにより構成される表示部16に表示される。
制御装置15aは、操作部17を介して入力される使用者からの指示、各種センサの検知情報に基づいて加熱調理器100の運転を制御するものであり、下部筐体11の背面に設けられる制御基板15に実装されている。
鍋状容器50は、一例としてステンレス層などの磁性を有する材料とアルミや銅などの熱伝導に優れた層からなるクラッド材をプレス加工して作られた上面が開放された容器である。使用者は、鍋状容器50に被加熱物を投入した状態で、鍋状容器50を下部筐体11の内部にあるコイルベース21の中に挿入設置し、加熱調理器100に対して指示をだす。指示を受けた制御装置15aは、指示された内容に基づいて、鍋状容器50に投入された被加熱物の加熱調理を実施する。なお、図2に示す鍋状容器50の内部に図示された直線は、水面の位置を示している。
コイルベース21の外側には金属のより線によって構成された加熱コイル22が設置されている。加熱コイル22にインバータで駆動された高周波電流を流すことで、誘導加熱により鍋状容器50が発熱する。なお、加熱コイル22を、鍋状容器50の底面に対応する位置だけでなく、鍋状容器50の側面に対応する部分にも設けるようにしてもよい。
下部筐体11には、鍋温度センサ23が設けられている。鍋温度センサ23は、一例として接触式のサーミスタにて構成するとよい。そして、鍋温度センサ23を鍋状容器50と確実に接触するように、鍋温度センサ23を上部に向けてバネで付勢して設置するとよい。鍋温度センサ23によって検知された鍋状容器50の温度は、加熱コイル22に与える電流量やON、OFFを制御する判断材料として用いられる。
外蓋12の下面側には、内蓋40が着脱自在に装着されている。内蓋40が外蓋12に装着されると、内蓋40は外蓋12に固定され、鍋状容器50の上面を閉じるようになっている。鍋状容器50は、被加熱物から発生した蒸気を逃がさないようにするためのシール材であるパッキン24と内蓋40により開口部周辺が密閉されている。そのため、発熱する鍋状容器50の内部にある被加熱物からは加熱に伴い蒸気が発生するが、蒸気が逃げる箇所がないため、鍋状容器50の加熱により、鍋状容器50の内部の内圧が上がっていく。
鍋状容器50の内圧が上昇することで、被加熱物の沸騰温度が上昇するため、沸騰状態とならないまま100℃以上の高温で加熱することが可能となり、大気圧の100℃沸騰では得られない食感や仕上がりなどを得ることが可能となる。鍋状容器50の内部の圧力は、調圧部25で調整されるようになっている。
外蓋12には、炊飯時に発生する蒸気を放出するための蒸気カートリッジ42が設けられる。蒸気カートリッジ42に蒸気口13が形成されている。なお、外蓋12に蒸気口13を形成してもよい。また、外蓋12には、調圧部25が設置可能な調圧部用孔63が形成されている。さらに、内蓋40には、調圧部25が設置可能で、蒸気が流通する内蓋開口部43が開口形成されている。
調圧部25は、調圧ボール26、ソレノイド27、調圧部カバー28を有しており、内蓋40及び外蓋12に設けられ、開口部51(調圧ボール26で開閉される孔部)にかかる内圧と調圧ボール26の重量を適切に設定することで鍋状容器50の内部の圧力状態を定圧化できるものである。調圧部25は、鍋状容器50の内部が一定の圧力を超えると開口部51が開放され、圧力が逃がされるようになっている。このため、鍋状容器50は、その内部が一定の圧力以上には上がらないように保持されている。
具体的には、鍋状容器50の内部が一定の圧力を超えると、調圧部25の開口部51上に設置されている調圧ボール26に対して、調圧ボール26の重量を超える面圧がかかる。そして、調圧ボール26が開口部51から外れ、開口部51を開放する。こうすることにより、圧力を逃がすことができ、鍋状容器50の内部の圧力の調圧が可能となる。
なお、調圧ボール26を、制御装置15aからの信号により電流を付与されるソレノイド27で強制的に移動させてもよい。ソレノイド27は電流が付与されると、先端部が引き込まれる、あるいは伸びる方式となっており、電流ON、OFFを切り替えることで、調圧ボール26を介して開口部51を開閉することができる。すなわち、ソレノイド27は、調圧ボール26を介して鍋状容器50から蒸気口13に至るまでの経路を開放又は閉鎖する。例えば、ソレノイド27が調圧ボール26を押すことで、開口部51が開放される。また、例えば、ソレノイド27が縮むことで、調圧ボール26が戻って開口部51が閉鎖される。
調圧部カバー28は、被加熱物である食材の破片などが調圧部25の内部に入りこまないようにするものである。調圧部カバー28は、調圧部25の最も鍋状容器50側に設置されている。つまり、調圧部カバー28は、調圧部25の開口部51に被加熱物である食材の破片などが詰まることによって圧力調整機能を損なわないようにするものである。この調圧部カバー28は、例えば、細かい孔が多数あいているフィルター形状をもって構成するとよい。なお、調圧部カバー28の材質や形状等を特に限定するものではない。
調圧部25が開放されると、鍋状容器50内部の蒸気は蒸気カートリッジ42内に噴出される。蒸気カートリッジ42は、噴出する蒸気の勢いを弱める効果がある。蒸気カートリッジ42により勢いが弱められた蒸気は、蒸気口13から筐体10の外部へ排出される。蒸気カートリッジ42は、鍋状容器50内の蒸気の成分により、汚れやスケールなどの付着が考えられるため、定期的に清掃するのが望ましい。
なお、内蓋40と外蓋12との間であって調圧部25の周囲には、調圧部用パッキン30が設置されている。調圧部用パッキン30は、外蓋12と内蓋40との間を確実に閉塞するために設置されている。つまり、調圧部用パッキン30を設けることによって、調圧部25から抜ける蒸気を蒸気口13へ確実に導くとともに他方へ漏らさない構造となっている。
なんらかの理由で、調圧部25が詰まってしまったり、開かなくなったりしてしまったりする際のために、内蓋40には安全弁29が設けられている。安全弁29としては、例えば、調圧部25が内圧により開放される圧力より高い圧力にて上昇して開放するような開放弁方式や、通常の内圧では上がりえない温度となった場合に溶解して開放するような溶解弁方式が考えられる。ここでは、安全弁29を開放弁方式にて構成している例を図示している。
内蓋40には、蓋温度センサ19が設けられている。そして、蓋温度センサ19の周囲には、蓋温度センサ19の周辺を密閉する蓋温度センサ用パッキン20が設けられている。また、内蓋40の蓋温度センサ19の周囲には、温度センサ用孔41が形成されている。蓋温度センサ19により鍋状容器50の内部の温度を検知することで、調理の仕上がりを検知したり、制御装置15aを介して入力を調整したりすることが可能になる。また、蓋温度センサ19が検知する温度により内圧を推定する手段としても利用する。
なお、図2では、温度センサ用孔41を通じて、蓋温度センサ19が直接に鍋状容器50を望むように設置されている場合を例に図示しているが、蓋温度センサ19を内蓋40に接触させることで間接的に鍋状容器50の内部の温度を推測させる構成とすることも可能である。
外蓋12の下面側には、内蓋固定部60が鍋状容器50側に突出するように設けられている。内蓋固定部60は、内蓋40を外蓋12に固定するためのものである。内蓋固定部60は、外蓋12側に設置される固定挿入部64と、内蓋40側に設置される把持部62と、固定挿入部64と把持部62とを接続する中間部66と、を有している。そして、内蓋固定部60は、中間部66が内蓋40を貫通する形で設定されている。内蓋40には、内蓋固定部60が貫通する貫通孔67が形成されている。
なお、外蓋12の下面には、内蓋固定部60の固定挿入部64が挿入される固定挿入部用孔61が開口形成されている。また、外蓋12と内蓋40との間の空間には蓋ヒータ31が設けられている。蓋ヒータ31は、加熱コイル22と同様に、内蓋40を加熱する加熱手段としての機能を有する。
ここからは、図1及び図2に加えて図3及び図4も参照して加熱調理器100の構成を詳しく説明する。図3は、加熱調理器100の内蓋40、及び内蓋40を外した状態の外蓋12の構成を示す概略斜視図である。図4は、加熱調理器100の内蓋固定部60を説明するための説明図である。なお、図4では、(a)が固定挿入部64の動きを示す斜視図を、(b)が固定挿入部64の動きを示す上面図を、(c)が固定挿入部64の動きを示す側断面図を、それぞれ示している。
内蓋固定部60について詳しく説明する。上述したように、内蓋固定部60は、外蓋12側に位置する一端である固定挿入部64と、内蓋40側に位置する他端である把持部62と、それらの中間に位置する中間部66と、を有している。また、内蓋固定部60は、固定挿入部64から把持部62に至るまでの長さを有する棒形状となっている。そして、内蓋固定部60は、棒形状の軸を回転中心として回転可能になっている。なお、棒形状には、角柱形状、円柱形状、角筒形状、円筒形状などを含んでいるものとする。
固定挿入部64は、内蓋固定部60が内蓋40に取り付けられた状態において、内蓋40の外蓋12側に位置している。固定挿入部64は、内蓋40を貫通する中間部66を介して把持部62に連結されている。したがって、使用者が把持部62を回転することにより、固定挿入部64も連動して回転する。また、固定挿入部64を上から見た形状は、図4(b)に示すような長方形状にするとよい。ただし、厳密な長方形状でなくてもよく、角部が曲面で構成されていてもよい。また、固定挿入部64を上から見た形状を、楕円形状や長円形状、菱形形状等にしてもよい。なお、把持部62を回転させるとは、内蓋40の下面に平行に回転させることを意味している。
把持部62は、内蓋固定部60が内蓋40に取り付けられた状態において、内蓋40の鍋状容器50側に位置している。つまり、把持部62は、内蓋固定部60が内蓋40に取り付けられた状態において、内蓋40の下面に当接するようになっている。把持部62は、内蓋固定部60を扱う使用者の操作を受け付けるものである。
把持部62は、使用者の手の親指と人指し指で摘みやすくするために、使用者が力の入れやすい形状とするとよい。把持部62は、例えば、図2及び図3に示すようなナット状にし、軸方向中央部の一部をへこませた形状に構成するとよい。また、例えば、内蓋固定部60の把持部62となる部分の軸方向中央を全周に渡ってへこませた形状としたり、内蓋固定部60の把持部62となる部分の外周に複数の突起を設けた形状としたり、それらを組み合わせた形状としたりして、使用者が力の入れやすい形状として構成するとよい。
中間部66は、内蓋固定部60が内蓋40に取り付けられた状態において、内蓋40を貫通している。中間部66は、固定挿入部64と把持部62とを接続するものである。つまり、中間部66は、把持部62で受け付けた使用者の力を、固定挿入部64に伝達する。中間部66の形状を特に限定するものではないが、図2に示すような棒形状に構成するとよい。
固定挿入部用孔61は、外蓋12の下面に開けられている。固定挿入部用孔61は、内蓋40を外蓋12に装着するために、固定挿入部64が差込まれる差込口の役割を果たしている。また、固定挿入部用孔61は、挿入された固定挿入部用孔61が回転可能な容積を有している。なお、固定挿入部用孔61に固定挿入部64をスムースに差し込むことができるように、固定挿入部用孔61の全周を固定挿入部64の全周よりも数mm程度大きく設定し、外蓋12の下面に開口形成するとよい。また、固定挿入部用孔61の形状は、固定挿入部64の形状に対応させて決定するとよい。
貫通孔67は、内蓋固定部60の固定挿入部64及び把持部62が貫通せず、中間部66が貫通する程度の径で構成されている。
次に、内蓋固定部60の作用について説明する。
図4(b)に示す通り、固定挿入部用孔61に差し込んだ固定挿入部64は把持部62を介して回転することにより、固定挿入部64と固定挿入部用孔61とは上面から見て交差するようになっている。そのため、固定挿入部64を固定挿入部用孔61に差し込み、把持部62を回転することによって、内蓋固定部60が外蓋12に対してロックをかけられる構造となっている。
図4(b)及び(c)に示すように、固定挿入部用孔61の近傍(周囲)には締付突起65が設けられている。具体的には、締付突起65は、外蓋12の内部であって、固定挿入部用孔61の開口形状の2つの長辺に対向する位置に設けられている。締付突起65は、外蓋12の下面を構成する部材を内蓋40側から外蓋12側に向かって突出させて形成されている。締付突起65は、内蓋固定部60が取り付けられた際に、先端部分が固定挿入部64の下面に当接するようになっている。なお、締付突起65の突起形状を図示しているものに限定するものではない。
図4(c)には、固定挿入部64を固定挿入部用孔61に差し込み、固定挿入部64を回転させた後の状態を示している。図4(c)に示すように、固定挿入部64を固定挿入部用孔61に差し込み、固定挿入部64を回転させた後の状態において締付突起65を固定挿入部64の下面に当接させることで、内蓋40を外蓋12に固定する際に内蓋40を外蓋12の方向(内蓋40と外蓋12との隙間寸法を低減させる方向)に締め付けることができる。これによって、内蓋40を外蓋12から外れにくくすることができる。固定挿入部64の下面に、締付突起65の先端が嵌るような孔部を設けておいてもよい。こうしておけば、固定挿入部64の位置ずれを防止することができる。
また、内蓋固定部60は、内蓋40の少なくとも2箇所に設置されている。こうすることにより、それぞれの内蓋固定部60を回転させて外蓋12に固定させることで、内蓋40は、外蓋12を開いた際にもぐらつかず、外蓋12に固定された状態が維持される。なお、ここでは内蓋固定部60を2箇所にて設置した場合を例に説明したが、固定する箇所が多いほど、内蓋40が外れにくくなり、内蓋40と外蓋12との密着性も高まるため、固定する箇所をより多くすることも可能である。内蓋固定部60を2箇所に設置する場合には、対照位置に内蓋固定部60を設置するとよい。
さらに、内蓋固定部60を設置することにより、外蓋12側に内蓋40を密着固定させる効果が得られるため、内蓋40と蓋ヒータ31との密着性も高めることができる。よって、蓋ヒータ31の熱量を効率よく内蓋40に与えることができるため、内蓋40からの熱量を輻射熱として被加熱物に伝えることが可能である。また、蓋ヒータ31によって内蓋40を高温化できることにより、内蓋40への結露の抑制も可能となる。
同様に、内蓋固定部60を設置することにより、蓋温度センサ19と内蓋40との密着性も高めることが可能となる。よって、蓋温度センサ19が温度センサ用孔41へ密着するため、内蓋40の上部での蒸気の流入を防げることが可能になる。加えて、蓋温度センサ用パッキン20が外蓋12と内蓋40との間で密着するため、例えば調圧部25からの蒸気流入を抑制することが可能となる。
また、同様に、内蓋固定部60を設置することにより、調圧部25の周辺にある調圧部用パッキン30が外蓋12と内蓋40との間に密着することになる。そのため、調圧部25及び安全弁29から排出される蒸気が他の部位に流れることなく蒸気カートリッジ42の内部の蒸気口13へ導かれることになる。なお、蒸気カートリッジ42は、一次排出される蒸気を受け止めて勢いを弱める作用を有するが、蒸気の一部を結露させて、内蓋40に設けられた図示しない復水弁を介して、被加熱物に戻す構成とすることも可能である。
以上より、加熱調理器100によれば、内蓋固定部60を設けることにより、内蓋40を極めて簡易かつ安全に外蓋12に着脱、固定することができる。そのため、使用者の利便性を大きく高めることが可能である。また、加熱調理器100によれば、内蓋固定部60によって、内蓋40と外蓋12との密着性を向上させることができるので、調理性能や保温性能の向上にも寄与することになる。
圧力容器で用いられるような蓋を回転バメするバヨネット構造や、蓋の周辺数箇所をネジ留めするクランプ留め構造などでは、鍋状容器の周辺に複雑な蓋固定構造が必要な場合がある。しかしながら、加熱調理器100によれば、外蓋12の内周部に内蓋固定部60を設けることにより、外蓋12の外周部に設置される固定構造や開閉部に干渉することなく、内蓋40の着脱が可能となるため、安全性と着脱容易性の両立が可能である。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る加熱調理器200の内蓋40、及び内蓋40を外した状態の外蓋12の構成を示す概略斜視図である。図5に基づいて、加熱調理器200の構成について説明する。この加熱調理器200は、実施の形態1に係る加熱調理器100と同様に、被加熱物(米や水等)を入れた鍋状容器50が挿入され、鍋状容器50を介して加熱調理を実施するものである。なお、この実施の形態2では上述した実施の形態1との相違点を中心に説明するものとし、実施の形態1と同一の箇所については説明を割愛するものとする。
実施の形態2では、内蓋40に開口形成されている貫通孔67の形状と内蓋固定部60の構成が、実施の形態1と相違している。
内蓋固定部60は、軸を中心として回転可能な状態で外蓋12の下面側に取り付けられている。つまり、固定挿入部64が予め外蓋12に開口形成されている固定挿入部用孔61に回転自在に挿入されている。そのため、図5では、固定挿入部64が隠れていることになる。
また、把持部62は、実施の形態1で説明した把持部62に比べて小さい形状で構成されている。
そして、貫通孔67の形状を把持部62に対応したものとしている。
外蓋12に取り付けられている内蓋固定部60の把持部62を内蓋40の貫通孔67に挿入した後、使用者は把持部62を持って内蓋固定部60を回転することにより、把持部62が内蓋40の下面に当接することになり、内蓋40を外蓋12に固定することが可能となる。
加熱調理器200においては、内蓋40側には大きな可動部がないため、食品つまりなどの不具合を生じにくくすることができる。締付突起65については、実施の形態1と同様に外蓋12に形成しておいてもよいが、内蓋40の下面であって貫通孔67の周囲に外蓋12側から内蓋40側に向かって突出させて形成するようにしてもよい。この場合、締付突起65は把持部62の上面と当接することになる。また、この場合、把持部62の位置ずれ防止のため、把持部62の上面に締付突起65の先端が嵌るような孔部を形成しておくとよい。
なお、その他の構成については実施の形態1に係る加熱調理器100と同一または同等であり、実施の形態1に係る加熱調理器100の奏する効果も同様に奏する。
本発明の活用例として、業務用及び家庭用の加熱調理器、特に鍋の内圧を高めて利用する加熱調理器の安全性向上に適用することが可能である。
10 筐体、11 下部筐体、12 外蓋、13 蒸気口、14 ヒンジ、15 制御基板、15a 制御装置、16 表示部、17 操作部、18 開閉ボタン、19 蓋温度センサ、20 蓋温度センサ用パッキン、21 コイルベース、22 加熱コイル、23 鍋温度センサ、24 パッキン、25 調圧部、26 調圧ボール、27 ソレノイド、28 調圧部カバー、29 安全弁、30 調圧部用パッキン、31 蓋ヒータ、40 内蓋、41 温度センサ用孔、42 蒸気カートリッジ、43 内蓋開口部、50 鍋状容器、51 開口部、60 内蓋固定部、61 固定挿入部用孔、62 把持部、63 調圧部用孔、64 固定挿入部、65 締付突起、66 中間部、67 貫通孔、100 加熱調理器、200 加熱調理器。

Claims (10)

  1. 上面に開口部が形成された下部筐体と、
    前記下部筐体の前記開口部に着脱自在に収容される鍋状容器と、
    前記下部筐体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記下部筐体に取り付けられ、前記下部筐体の前記開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
    前記外蓋に装着され、前記鍋状容器を密閉する内蓋と、
    一端が前記外蓋の下面側に取り付けられ、中間部が前記内蓋を貫通し、他端が前記内蓋の下面に当接することで前記内蓋を前記外蓋に固定する内蓋固定部と、を有し、
    前記内蓋固定部は、
    前記外蓋の下面に形成された固定挿入部用孔に挿入され、回転することで前記外蓋に着脱自在に取り付けられる固定挿入部と、
    前記外蓋の内部であって前記固定挿入部用孔の周囲に設けられ、前記内蓋側から前記外蓋側に向かって突出させた締付突起と、を有し、
    前記締付突起は前記外蓋に取り付けられた前記固定挿入部の下面に当接する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 上面に開口部が形成された下部筐体と、
    前記下部筐体の前記開口部に着脱自在に収容される鍋状容器と、
    前記下部筐体に設けられ、前記鍋状容器を加熱する加熱手段と、
    前記下部筐体に取り付けられ、前記下部筐体の前記開口部を開閉自在に覆う外蓋と、
    前記外蓋に装着され、前記鍋状容器を密閉する内蓋と、
    一端が前記外蓋の下面側に取り付けられ、中間部が前記内蓋を貫通し、他端が前記内蓋の下面に当接することで前記内蓋を前記外蓋に固定する内蓋固定部と、を有し、
    前記内蓋固定部は、
    前記外蓋の下面側に予め取り付けられている固定挿入部と、
    前記内蓋の下面に形成された貫通孔に挿入され、回転することで前記内蓋の下面に当接し、使用者からの操作を受け付ける把持部と、
    前記内蓋の下面であって前記貫通孔の周囲に設けられ、前記外蓋側から前記内蓋側に向かって突出させた締付突起と、を有し、
    前記締付突起は把持部の上面に当接する
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 前記内蓋固定部は、
    棒形状に構成されており、前記棒形状の軸を中心に回転可能になっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱調理器。
  4. 前記内蓋固定部は、
    記内蓋の下面に当接し、使用者からの操作を受け付ける把持部と、
    前記把持部の操作を前記固定挿入部に伝達する前記中間部と、を更に有し、
    前記外蓋の下面に形成された前記固定挿入部用孔は、前記固定挿入部の形状に応じて形成されており、
    前記締付突起は、
    前記内蓋と前記外蓋との隙間寸法を低減させる
    ことを特徴とする請求項1又は請求項1に従属する請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記内蓋固定部は、
    記把持部の操作を前記固定挿入部に伝達する前記中間部を更に有し、
    前記内蓋の下面に形成された前記貫通孔は、前記把持部の形状に応じて形成されており、
    前記締付突起は、
    前記内蓋と前記外蓋との隙間寸法を低減させる
    ことを特徴とする請求項又は請求項2に従属する請求項3に記載の加熱調理器。
  6. 前記外蓋と前記内蓋との間に蓋ヒータを備え、
    前記内蓋固定部により前記内蓋が前記外蓋に固定された状態において、前記内蓋と前記蓋ヒータとが密着される
    ことを特徴とした請求項1〜のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記内蓋に蓋温度センサを備え、
    前記内蓋固定部により前記内蓋が前記外蓋に固定された状態において、前記内蓋と前記蓋温度センサとが密着される
    ことを特徴とした請求項1〜のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記内蓋及び前記外蓋に設けられ、前記鍋状容器内の圧力を調整する調圧部と、
    前記調圧部の周囲に設けられた調圧部用パッキンと、を備え、
    前記内蓋固定部により前記内蓋が前記外蓋に固定された状態において、前記内蓋と前記調圧部用パッキンとが密着される
    ことを特徴とした請求項1〜のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記把持部は、
    軸方向中央部の一部をへこませた形状、軸方向中央の全周をへこませた形状、外周に複数の突起を設けた形状、あるいは、それらを組み合わせた形状に構成されている
    ことを特徴とする請求項、請求項に従属する請求項6〜8のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  10. 前記固定挿入部を2箇所以上に設置した
    ことを特徴とする請求項のいずれか一項に記載の加熱調理器。
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