JP4329127B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP4329127B2
JP4329127B2 JP2006081097A JP2006081097A JP4329127B2 JP 4329127 B2 JP4329127 B2 JP 4329127B2 JP 2006081097 A JP2006081097 A JP 2006081097A JP 2006081097 A JP2006081097 A JP 2006081097A JP 4329127 B2 JP4329127 B2 JP 4329127B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
frame
pressure
pan
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006081097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007252620A (ja
Inventor
卓也 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Home Technology Corp filed Critical Toshiba Home Technology Corp
Priority to JP2006081097A priority Critical patent/JP4329127B2/ja
Publication of JP2007252620A publication Critical patent/JP2007252620A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4329127B2 publication Critical patent/JP4329127B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

本発明は、圧力調理機能を有した炊飯器に関する。
近年の炊飯器は、ご飯をより美味しく炊き上げる為に、鍋内の圧力を常圧より高くし、沸点を上げて炊飯する圧力式炊飯器が主流となっている(例えば特許文献1)。本出願人は、先にこのような圧力炊飯器に係る発明(特願2005−334005)について出願している。
以下、本出願人が先に出願した炊飯器の蓋体部分について説明する。炊飯器の蓋体は外観部品となる外蓋と外蓋下方を覆う外蓋カバーとで構成されている。外蓋カバーと炊飯器本体の上枠には後方部分となるヒンジ部に各々ヒンジ孔が形成されており、このヒンジ孔に挿通されたヒンジシャフトが蓋体を軸支することにより、蓋体を開閉自在とする。またヒンジ部にはヒンジシャフトを巻回するようにヒンジバネを配置し、常時蓋体を開方向へ付勢させる力を設けておく。本体と蓋体にはヒンジ部と略反対方向となる前方部分にクランプ機構を設け、このクランプの係合により閉状態を保持させる。本体側のクランプ機構は上枠に設けたクランプ受け部であり、蓋体側のクランプ機構は外蓋カバーに軸支されたクランプである。クランプは回転動作によりクランプ受けとの係合を保持したり解除したりする。すなわち、蓋を開けたい時にクランプの係合を解除することにより、ヒンジバネの付勢力で蓋体が開く構成としている。
鍋内の圧力を上昇させる為に、鍋内と外部とを連通する調圧孔となる連通孔を蓋体に設け、この連通孔の上部に調圧弁を載せている。この調圧弁の自重と連通孔の開口面積の割合で内部圧力が決定される。また、炊飯工程に応じて鍋内の圧力を調整する為に、連通孔に対する調圧弁の位置を移動させるためのフレームを設けており、このフレームの動作により、調圧弁による連通孔の開閉は自在となる。
特開2000−325229号公報
従来の炊飯器では、フレームの動作には一般的に2箇所の停止位置を有するソレノイドが使用されているため、鍋内の圧力調整は調圧弁により連通孔を周期的に完全開閉して行なわれていた。しかし、このような圧力調整では、フレームを細かく動かして圧力を漸次的に調整することが困難であった。また、減圧時に連通孔を完全に開放すると、連通孔から鍋内の蒸気が一気に噴出するため、鍋内の気圧が急激に下がって大沸騰し、鍋内の水や調理物が上方部まで上がってきて、蒸気口から吹き出てしまう可能性もある。若しくは、内容物が吹き出ないまでも、蒸気が一気に噴出することにより、使用者を驚かせてしまうこともある。
ところで、上記炊飯器の蓋体においては、フレームの動作は調圧弁の移動の他に、クランプの動作を規制する役割も兼ねていた。クランプは外蓋カバーに軸支され、回転動作により係合が解除されるため、例えば、フレームが調圧弁を移動させ調圧孔を閉じる時に、フレームの調圧弁操作側の略反対方向に位置するフレームのクランプ動作規制部をクランプの下方に潜り込ませていた。こうすることで、鍋内が加圧状態の時に、蓋を開けようとしてクランプを操作しても、フレームのクランプ動作規制部が障害物となってクランプの開方向への回転動作を規制でき、蓋が開くことを抑制していた。
その際に以下の問題があった。炊飯工程中には、各工程に応じて加圧と減圧とを繰り返している。加圧状態で調圧弁が連通孔を閉じている時は、フレームのクランプ動作規制部がクランプの下方にあり、クランプの動作が規制されるので蓋が開かずに問題はない。一方、加圧状態で調圧弁が連通孔を閉じていない時、つまり減圧途中の状態の時は、フレームのクランプ動作規制部がクランプの下方にない。よって、この間に不意にクランプの上方から落下物があると、蓋が開いてしまう危険性があった。炊飯器は通常、台所などでの使用頻度が高く、上方からの落下は容易に起き得る現象である。この様な現象が起こると、鍋内の米は生煮えとなり(ご飯にならず)、食事の時にご飯がないといった状況となる。
このような問題を改善する為に、調圧用のフレームと、クランプ動作規制用のフレームの2つを設ければ解決できるが、コストが上がるといった問題点と、配置スペースが必要であり製品サイズを大きくせざるを得ないという問題点があった。
また、何らかの理由により炊飯途中で炊飯を中断する場合において、鍋内が加圧状態である時に蓋を開けると、急激な減圧により蒸気の発生量が圧力式でない炊飯器と比べて多くなってしまう。よって、完全に鍋内を常圧に戻してから蓋が開くことが望ましい。且つ、いつ常圧に戻ったかが判ればよりよい。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、鍋内の圧力をフレキシブルに減圧可能な炊飯器を提供することを第1の目的とする。
また本発明は、製品サイズが大型化することなく、かつ製造コストを安価に抑えたまま、炊飯中に蓋体が開くことによる米の生煮えを防止可能な炊飯器を提供することを第2の目的とする。
さらに本発明は、蓋体を開ける際の安全性を向上させた炊飯器を提供することを第3の目的とする。
また本発明は、蓋体を開ける際の安全性と、蓋体を開けても安全であることを使用者が判りやすく使い勝手を向上させた炊飯器を提供することを第4の目的とする。
本発明における請求項1の炊飯器では、フレームの固定位置を多段階にすることにより、炊飯器の様々な動作状態に応じて弁による孔の開閉量を最適なものに調整できる。また、調圧部に一般的に使用されているソレノイドを利用するため、大幅な設計変更などが必要なく、従来の部品を容易に流用することができる。そして、そのソレノイドに流す電流値からフレーム位置を検出することができる。
また、例えば孔を完全に開放させて蓋体の開閉をスムーズにするなどの位置を第1の位置とし、例えば蒸気が一気に噴出しないようにするなど孔を閉じずに適度に開いて蒸気を飛ばしながら炊飯をすることが可能な位置を第2の位置として、フレームの位置を多段階にすることにより、炊飯器の様々な動作状態に応じて弁による孔の開閉量を最適なものに調整できる。
また、ソレノイドに流す電流値からフレーム位置を検出し、炊飯中であり蓋体を開けてはならないことを示すことができる。表示手段により表示されている時は、炊飯中であり蓋体を開けてはならないことが使用者に判りやすい。常圧付近に戻るまで表示が継続するので、使用者は安全に蓋体を開けることができる。
本発明における請求項の炊飯器では、所定位置を例えば孔が完全に開放しない位置などとすることにより、鍋内の減圧時に蒸気が一気に噴出することを抑制し、内容物の噴出を防止できる。
本発明における請求項の炊飯器では、加圧炊飯中に、不意に係合部の上方から落下物があっても、蓋体が開いてしまう危険性を防止できる。また、フレームは一つ設ければよく、製品コストの抑制も可能とし、複数個のフレームの配置スペースも必要ない。
本発明における請求項の炊飯器では、蓋体は特定の操作手段を選択した後にしか開かないので、不意の落下物や、使用者の間違いに対する安全性が向上する。
本発明における請求項の炊飯器では、特定の操作手段を選択した直後から所定時間は所定位置を確保することにより、加圧中に発生した蒸気が孔を通じて放出され、圧力が常圧付近まで戻るまでは蓋体が開かないので、蓋体を開けた時の蒸気量は少なく、使用者に多量の蒸気がかかる危険性を抑制でき、より安全性の高い炊飯器を提供できる。
本発明における請求項の炊飯器では、係合部に表示されるため、使用者が係合部を操作する際に蓋体を開けてはならないことに気づきやすい。
本発明における請求項の炊飯器では、使用者がよく目にする操作手段に表示されるため、使用者が見やすく蓋体を開けてはならないことに気づきやすい。
本発明の請求項1によると、圧力をフレキシブルに減圧可能な炊飯器を提供することができる。また、コストを抑えることができる。
また、弁による孔の開閉量を炊飯器の様々な動作状態に適したものに調整することができる。
また、ソレノイドに流す電流値からフレーム位置を検出して、蓋体を開けても安全であることを表示し、蓋体を開ける際の安全性と、蓋体を開けても安全であることを使用者が判りやすく使い勝手を向上させた炊飯器を提供できる。
本発明の請求項によると、減圧時の安全性を向上させることができる。
本発明の請求項によると、製品サイズが大型化することなく、かつ製造コストを安価に抑えたまま、炊飯中に蓋体が開くことによる米の生煮えを防止可能な炊飯器を提供できる。
本発明の請求項によると、蓋体が開くための条件を付加して、炊飯中に蓋体が開くことをより効果的に防止できる炊飯器を提供できる。
本発明の請求項によると、蓋体を開ける際の安全性を向上させた炊飯器を提供できる。
本発明の請求項によると、蓋体を開けようとする際にフレーム位置の表示に使用者が気づきやすくすることができる。
本発明の請求項によると、フレーム位置の表示を使用者が見やすくすることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明における炊飯器の好ましい一実施例を説明する。
まず、図1に基づき、本発明の一例である炊飯器の構成について説明する。同図において、1は炊飯器の外郭をなす本体で、この本体1は、その上面と上側面を構成する上枠2と、側面を構成するほぼ筒状の外枠3とにより形成され、外枠3の底部開口を覆う底板4が設けられている。そして、上枠2や底板4は、PP(ポリプロピレン)などの合成樹脂で形成される一方で、外枠3は清掃性や外観品位を向上させるために、例えばステンレスなどの金属部材で形成される。また、上枠2の上面内周部から一体に垂下させて形成されるほぼ筒状の鍋収容部6と、この鍋収容部6の下面開口を覆って設けられ、FR−PET(強化ポリエチレンテレフタレート)などの合成樹脂で形成される内枠8とにより、後述する鍋11を収納する有底筒状で鍋11の外面形状とほぼ相似形状の非磁性材料からなる鍋収容体9が形成される。
前記鍋収容体9内には、米や水などの被炊飯物を収容する有底筒状の鍋11が着脱自在に収容される。この鍋11は、熱伝導性のよいアルミニウムを主材料とした鍋本体12と、この鍋本体12の外面の側面下部から底面部にかけて接合されたフェライト系ステンレスなどの磁性金属板からなる発熱体13とにより構成される。発熱体13は溶湯鍛造にて鍋本体12と一体成形されている。鍋11の側面中央から上部に発熱体13を設けないのは、鍋11の軽量化を図るためである。また、鍋11の上端周囲には、その外周側に延出する円環状のフランジ部14が形成されている。なお、鍋収容部6の外周には加熱手段を設けない構成となっている。
前記内枠8は、鍋11の発熱体13に対向して位置しているが、この内枠8の外面の発熱体13に対向する側面下部および底面部には、鍋11の特に底部を電磁誘導加熱する加熱手段としての加熱コイル16が設けられている。この加熱コイル16は、内枠8の外側面に鍋11の側面下部から底面にかけて設けられた発熱体13に対向する状態に螺旋状に巻き付け固定されるが、鍋収容体9の外側周面には設けられていない。そして、この加熱コイル16に高周波電流を供給すると、加熱コイル16から発生する交番磁界によって鍋11の発熱体13が発熱し、鍋11ひいては鍋11内の水や米などの被炊飯物が加熱されるようになっている。
また、内枠8の底部中央部には、鍋11の底部外面と弾発的に接触するように、例えば負特性サーミスタなどからなる鍋温度検出手段としての温度センサ21が配置され、鍋11の温度を検知し、加熱コイル16による鍋11の底部の加熱温度を主に温度管理するようになっている。
前記鍋収容体9の上端には、鍋11の側面上部、特にフランジ部14を加熱するためのコードヒータ26が、鍋11のフランジ部14の下側に位置して円環状に配置されている。このコードヒータ26は電熱式ヒータからなり、鍋収容体9の上端に載置するようにして取り付けられた熱放散抑止部材としてのヒータリング27上に保持されると共に、コードヒータ26を上から覆うようにしてヒータリング27に取り付けられ、かつ熱伝導性に優れた例えばアルミ板からなる固定金具と放熱部とを兼用する金属板29を備えて、フランジヒータを構成している。この金属板29は、炊飯器本体1と蓋体31との隙間に対向して位置している。そして、前記金属板29の上面に鍋11のフランジ部14の下面が載置し、これにより、鍋11が本体1の上枠2に吊られた状態で、鍋収容体9内に収容されるようになっている。したがって、鍋11とこの鍋11が収容された鍋収容体9の上端との間における隙間がほとんどない構成になる。しかも、鍋11のフランジ部14は、外形がコードヒータ26と同等以上の大きさに形成されており、これにより、コードヒータ26が鍋11のフランジ部14で上から覆われるようになっている。但し、図示していないが、鍋11の持ち手部(フランジ部14)は非接触にし、部分的に隙間を形成することで、鍋11の外面に水が付着した状態で炊飯したときに、当該隙間から蒸気が排出されるようにしてある。
蓋体31は、その上面外郭を形成する例えばプラスチック製の外蓋32と、外蓋32の上面部を覆う三次元形状の金属蓋33と、蓋体31の内面である下面を形成する放熱板34と、外蓋32および放熱板34を結合させて蓋体31の骨格を形成する蓋ベース材としての外蓋カバー35とを主たる構成要素としている。外蓋カバー35に設けられる放熱板34は金属製であり、例えば、ステンレスやアルミニウムをアルマイトした材料からなっている。また、前記蓋体31の内部にあって、放熱板34の上面には、蓋加熱手段としての蓋ヒータ36が設けられている。この蓋ヒータ36は、コードヒータなどの電熱式ヒータや、電磁誘導加熱式による加熱コイルでもよい。
前記本体1を構成する上枠2の後方には、蓋体31と連結する連結部としてのヒンジ部38が設けられる。このヒンジ部38には、炊飯器の正面から見て左右方向に一対の孔39が設けられていると共に、例えばねじりコイルバネなどで形成した付勢手段としてのヒンジバネ40が、その内部に収納される。一方、外蓋カバー35の後方にも、前記ヒンジ部38に設けた孔39と対向するようにヒンジ受部としての外蓋カバーヒンジ孔(図示せず)が設けられる。そして、このヒンジ孔とヒンジ部38の孔39に共通して、棒状のヒンジシャフト41を挿通することで、本体1と蓋体31がヒンジシャフト41を支点として開閉自在に軸支される。さらに、前記ヒンジバネ40の一端と他端が、外蓋カバー35と外枠2にそれぞれ引掛けられることで、蓋体31は常時開方向に付勢されている。
外蓋カバー35に設けたヒンジ受部の略反対側に位置して、当該外蓋カバー35の前方には蓋体係合部としてのクランプ44を設ける。このクランプ44は、図2にも示すように、蓋体31の内部に設けたクランプシャフト45を中心として、外蓋カバー35に対し回転自在に軸支される。なお、クランプシャフト45は、その軸が蓋体31の水平左右方向にほぼ沿って配置される。蓋体31の前方上面には、蓋開ボタン46が露出状態で配設されており、この蓋開ボタン46の下側に、前記クランプ44の基端部44Aが配置される。また蓋体31の内部には、前記クランプ44の基端部44Aを蓋開ボタン46側に付勢するバネなどのクランプ付勢手段(図示せず)が設けられており、これにより蓋開ボタン46を常時上方に押し上げようとする力が作用する。
クランプ44は、蓋開ボタン46に当接する基端部44Aの他に、外蓋カバー35の下面にあるクランプ用孔48から下方に突出する垂下部44Bと、クランプ44の実質的な先端部に相当し、垂下部44Bの下端を起点として、そこから本体1の内方に延出する係合部44Cとにより構成される(図2や図3を参照)。クランプ44はステンレス等の金属部品で形成し、係合部44CはほぼL字形状とする。そうすることでクランプ44を合成樹脂で構成する場合と比べ強度の強いクランプ受け50との係合を得ることができる。また、中央から左右のほぼ均等位置に係合部44Cを設ける。これらの垂下部44Bや係合部44Cは、クランプ44の下側にあって左右一対に設けられる。クランプ44の回転中心となるクランプシャフト45は、垂下部44Bの上端に沿うように配置されており、係合部44Cは本体1のほぼ前後方向に揺動するようになっている。
一方、上枠2に設けたヒンジ部38の略反対側に位置して、当該上枠2の前方には本体クランプ部としてのクランプ受け50が配設されており、蓋体31を本体1側に閉じようとすると、クランプ44がクランプシャフト45を中心軸として回転し、当該クランプ受け50に係合することで、本体1に対し蓋体31を閉状態に保持するようになっている。クランプ受け50はステンレス等の金属部品で形成する。そうすることでクランプ受け50を合成樹脂で構成する場合と比べ強度の強いクランプ44との係合を得ることができる。反対に蓋体31を開くには、蓋開ボタン46の押動操作し、クランプ44の基端部44Aを下方へ押し下げてクランプ44を回転させ、係合部44Cを前方へ変位させてクランプ44とクランプ受け50との係合を解除する。上枠2のクランプ受け下方部はクランプ44がクランプシャフト45を軸とし回転動作する際にぶつからない深さを有することが必要である。またクランプ44とクランプ受け50下方部の隙間は、通常時のクランプ44とクランプ受け50の係合量よりも大となる寸法関係としておく。更には、外蓋カバー35と上枠2の隙間よりも大となる寸法関係としておく。
55は、放熱板34の外側すなわち下側に設けられる内蓋組立体である。この内蓋組立体55は、鍋11の上方開口部とほぼ同径の円盤状を有し、ステンレスやアルミニウムをアルマイトした金属性の内蓋56と、鍋11と内蓋56との間をシールするために、当該内蓋56の外縁上部全周に設けられ、シリコーンゴムやフッ素ゴムなどの弾性部材からなるシール部材としての蓋パッキン57と、鍋11の内圧力を調整する調圧部58とを備えている。環状に形成された蓋パッキン57は、蓋体31を閉じた時(蓋閉時)に、鍋11のフランジ部14上面に当接して、この鍋11と内蓋56との間の隙間を塞ぎ、鍋11から発生する蒸気を密閉するものである。また、前記内蓋56の外周部には、内蓋組立体55を蓋体31に装着したときにのみ、前記クランプ付勢手段の弾性力をクランプ44に作用させるフック部(図示せず)を形成した環状のパッキンベース59が固定されており、パッキンベース59と内蓋56とにより挟まれて蓋パッキン57が固定されている。これにより、内蓋56と蓋パッキン57はパッキンベース59で一体化され、内蓋組立体55が蓋体31の下面から着脱可能に設けられることにより、炊飯毎に内蓋組立体55を単体で洗うことが可能になる。
前記放熱板34には、蓋体31の特に内蓋56の温度を検知する蓋温度検知手段として、蓋ヒータ51による内蓋56の温度管理を行なうための例えば負特性サーミスタなどからなる蓋温度センサ61(図6参照)が設けられている。また、蓋体31の上面後方寄り部には、蓋体31の上面側から着脱可能な蒸気口62が設けられる。蒸気口62と前記調圧部58は蓋体31の内部で連通しており、これらの蒸気口62や調圧部58により、鍋11内で発生した蒸気を外部へ放出するための蒸気排出機構が形成される。
次に、調圧部58およびその周辺の構成を、図2〜図5の各図をも参照しながら説明する。前記調圧部58は、調圧用の調圧弁65と、調圧弁65を保持する調圧弁ホルダー66と、調圧弁65を覆うドーム状の調圧弁カバー67とにより構成される。調圧弁65は耐食性に優れた材料で、ある程度の重量を有する部品であればよく、例えばオーステナイト系のステンレスからなるボールであってもよい。調圧弁ホルダー66は、球状の調圧弁65を載置する台座部69と、調圧弁65の下方に配置され、鍋11と連通してこの鍋11内の蒸気を排気する調圧孔としての連通孔70とを有する。連通孔70は、鍋11と内蓋56とを連通させるためのもので、この連通孔70を通過する蒸気が、蒸気口62から外部に放出されるようになっている。また、調圧弁65は台座部69に載置された状態で、連通孔70を塞ぐようになっており、連通孔70の開口面積と調圧弁65の重量とにより、鍋11内の圧力を調整することができる。
内蓋56の適所には、前記調圧弁ホルダー66の台座部69が挿通可能な挿入孔72が形成されると共に、前記台座部69の下側には、この台座部69よりも径大なフランジ部73が形成される。これにより、調圧弁ホルダー66を内蓋56の挿入孔72に向けて下側から挿通すると、フランジ部73が挿入孔72の周囲部下面に当接する。そして、調圧弁ホルダー66を内蓋56の挿入孔72に差し込み、調圧弁65を調圧弁ホルダー66に保持した状態で、調圧弁ホルダー66の上方から調圧弁カバー67を被せることで、内蓋56に調圧部58が組立てられる。このとき、調圧弁ホルダー66と調圧弁カバー67は爪嵌合により取付け固定されてもよいし、ネジやリベットなどの止着部材で取付け固定されてもよい。本実施例では、内蓋56の挿入孔72の周囲部が調圧弁ホルダー66と調圧弁カバー67とにより扶持されるので、挿入孔72を露出させない構造とすることができる。
調圧弁カバー67は、調圧弁65の移動範囲を規制するためのもので、連通孔70から放出する蒸気を蒸気口62に導く複数の孔(図示せず)が設けられている。また、調圧弁ホルダー66の下部には、当該調圧弁ホルダー66の下側開口を覆う調圧弁フィルター74が設けられる。この調圧弁フィルター74は、第2の連通孔に相当する複数の孔が設けられていて、ここから調圧部58内に蒸気が進入するようになっている。
前記内蓋組立体55には、その他に鍋11内の圧力が何らかの要因で設定値以上である異常圧力に昇圧すると、ばねに抗して弁体75を押し上げ、孔76を開放して鍋11の内圧を下げる安全弁77が設けられる。調圧部58および安全弁77は、内蓋56を外蓋カバー35の下側に取付けたときに、蒸気口62の入口側に臨んで設けられる。
78は、蓋体31の内部に設けられ、前記調圧弁65を動かして蓋体31の密閉度すなわち鍋11の内圧を調節するソレノイドである。ソレノイド78は、電磁力により内部からプランジャー91を出没させて調圧弁65を動かすものである。また、蓋体31の内部に位置して、外蓋カバー35にはソレノイド78によって可動可能な調圧フレーム79と、蓋体31内部を水密状態に保持する可撓性の調圧パッキン80が設けられる。これらのソレノイド78や調圧フレーム79は、外蓋カバー35により蓋体31の内部に形成された調圧収容部81に収容配置されている。
調圧フレーム79は、調圧弁65に向けて突出する操作部としての調圧操作部82と、ソレノイド78を囲うようにして設けたフレーム部83と、調圧弁操作部82の略反対側に設けられたクランプ動作規制部90とを一体に形成したものであり、調圧操作部82が調圧部58を構成する調圧弁カバー67の側部開口に臨むように配置されると共に、その反対側となるクランプ動作規制部90はクランプ44の基端部44Aに近接対向するように配置されている。
また、調圧パッキン80の基端には、外蓋カバー35に設けた取付用孔84の周縁に嵌合するように、断面が凹字形状をなす取付部85が設けられる。この取付部85は環状をなし、その内側に可動する調圧フレーム79が配置される。調圧パッキン80の先端には、調圧弁65に直接接触してこの調圧弁65を動作させる可動部86が一体に形成される。可動部86は、前記調圧フレーム79の調圧操作部82を簡単に差し込んで装着できるようにキャップ状に形成されており、取付部85と可動部86との間を一体的に繋ぐ連結部87を、他の部位よりも肉薄に形成して、十分な柔軟性を持たせることにより、調圧フレーム79と共に可動部86が調圧弁65に向けて出没するようになっている。
本実施例では、ソレノイド78は、プランジャー91の停止位置を3箇所有するソレノイドを用いて構成されている。プランジャー91の停止位置は、例えばソレノイド78に供給する電流値又は入力信号などに応じて決定される。もちろん4箇所以上の停止位置を有するものでもよい。これに伴い、調圧フレーム79はプランジャー91の出没動作に従って前後にスライドし、図5で示すように、クランプ動作規制部90が3箇所の位置で変位することとなる。一方で、調圧フレーム79のスライドに伴い、調圧操作部82が3箇所の位置で変位して調圧弁65を押すこととなる。調圧フレーム79の固定位置を多段階にすることにより、炊飯器の様々な動作状態に応じて調圧弁65による連通孔70の開閉量を最適なものに調整できる。
ソレノイド78と調圧フレーム79との間には、プランジャー91を介して弾性手段としてのバネ(図示せず)が設けられており、炊飯を行なっていないときにはこのバネの付勢力を利用して、図1及び図2で示すように、常時、調圧操作部82が調圧弁65を押す進出位置に調圧フレーム79を保持し、調圧弁65を連通孔70から退避させて鍋11内を非加圧状態としている。こうすることで、蓋体31の開閉時は負圧の影響を受けることなくスムーズな動作を得られる。この時のフレーム位置を第1のフレーム位置とする。この第1のフレーム位置は、プランジャー91がソレノイド78から最も長く進出している位置であるため、クランプ動作規制部90はクランプ44から最も遠ざかる位置へ変位している。すなわち、第1のフレーム位置では、クランプ動作規制部90は、蓋開ボタン46を押動操作した場合にクランプ44の基端部44Aと当接する位置にないため、クランプ44の回転が妨げられることがなく、蓋体31をスムーズに開くことができる。
一方、炊飯中に鍋11内を加圧状態にする場合には、図4で示すように、ソレノイド78により調圧操作部82が調圧弁65を押さない後退位置に調圧フレーム79を移動させて、調圧弁65を連通孔70に自重で転動させ、鍋11内に圧力を投入する。この時のフレーム位置を第3のフレーム位置とする。この第3のフレーム位置は、プランジャー91がソレノイド78内へ最も引き込まれた位置であるため、クランプ動作規制部90はクランプ44に最も近づく位置へ変位している。このとき、クランプ動作規制部90は、クランプ44の基端部44A下方に大きく潜り込んだ状態になっている。
図5におけるクランプ動作規制部90の中間位置を第2のフレーム位置とする。この第2のフレーム位置は例えば炊飯中において鍋11内を減圧する場合などに移動する位置であり、図3で示すように、調圧操作部82は調圧弁65を押した状態、すなわち、調圧弁65を連通孔70から退避させて鍋11内を非加圧状態とした状態であるが、クランプ動作規制部90はクランプ44の基端部44A下方に若干潜り込む位置へ変位している。なお、第2のフレーム位置における調圧弁65の位置は、第1のフレーム位置に比べて連通孔70に近づいており、連通孔70を通過した蒸気が調圧弁65に衝突する距離が短くなった分、当該蒸気の流れが水平方向へ向けて幾分変化している。これにより、連通孔70を閉じずに蒸気が一気に噴出しない程度に開いて蒸気を飛ばしながら炊飯をすることが可能となり、ご飯をおいしく炊くことができる。
第2及び第3のフレーム位置では、クランプ動作規制部90がクランプ44の基端部44A下方に潜り込む位置にあるため、蓋開ボタン46を押動操作した場合に、クランプ44の基端部44Aがクランプ動作規制部90に当接して、クランプ動作規制部90がクランプ44の回転を妨げる障害物となり、蓋体31を開くことができなくなる。調圧フレーム79一つで調圧部58の圧力調整と蓋体31の開き動作規制とを兼用することができるため、フレームは一つ設ければよく、製品コストの抑制も可能とし、複数個のフレームの配置スペースも必要ない。
再度図1に戻り、前記本体1の前部には操作パネル101が設けられている。この操作パネル101の内側には時間や選択したメニューを表示するLCD102や、他にいずれも図示しないが、現在の行程を表示するLEDや、炊飯を開始させたり、メニューを選択させるためのスイッチなどを配置した基板が配設される。操作部に相当する操作パネル101はボタン名などを表示するもので、電子部品である制御手段にほこりや水が付着することも防止している。なお、操作パネル101を蓋体31の正面側に設けてもよい。
111は、本体1の内部前方に設けられた加熱制御手段である。この加熱制御手段111は、加熱手段である加熱コイル16を駆動させるための発熱素子(図示せず)を基板に備えて構成される。この加熱コイル16を駆動する素子は、加熱コイル16の発振と共に加熱されるが、動作状態を保証する使用条件温度を有するので、一定温度以下で使用する必要がある。そのために、加熱コイル16を駆動する素子は、例えばアルミニウムのような熱伝導性の良好な材料で構成されるフィン状の放熱器112に熱的に接続され、冷却手段である冷却ファン113から発する風を放熱器112に当てて熱を奪うことにより、使用条件温度内で素子を駆動するようにしている。
冷却ファン113は、加熱制御手段111に取り付けられた放熱器112の下方、若しくは側部に配置されている。また、本体1の底部若しくは側部には、冷却ファン113から発し、加熱制御手段111に取り付けられた放熱器112から熱を奪って温かくなった風を、本体1の外部へ排出するための孔(図示せず)が複数設けられている。加熱制御手段111は製品内部すなわち本体1内に収納されるが、鍋11の外周囲のどの位置に配置してもよい。また、本体1の底部若しくは側部に設けた孔も、どの位置に配置してもよい。しかし、近年は製品の小形化設計が求められている背景もあり、加熱制御手段111や冷却ファン113と、温かな風を排出する孔114は、鍋11をはさんで略反対位置に配置するのが好ましい。
本体1の内部には、電源プラグ(図示せず)を巻き取るためのコードリール116が設けられる。また117は、本体1の両側部を跨ぐように設けられた運搬用の回転可能なハンドルである。
次に制御系統について、図6を参照しながら説明する。同図において、111は前述の加熱制御手段で、これは前記鍋温度センサ21および蓋温度センサ61からの各温度情報を受信して、炊飯時および保温時に鍋11の底部を加熱する加熱コイル16と、鍋11の側部を加熱するコードヒータ26と、蓋体31を加熱する蓋ヒータ36とを各々制御するものである。特に本実施例の加熱制御手段111は、鍋温度センサ21の検出温度に基づいて主に加熱コイル16が制御されて鍋11の底部を温度管理し、蓋温度センサ52の検出温度に基づいて主に蓋ヒータ26が制御されて放熱板34ひいては内蓋56を温度管理するようになっている。加熱制御手段111は、自身の記憶手段(図示せず)に記憶されたプログラムの制御シーケンス上の機能として、被調理物の調理加熱を制御する調理制御手段を備えており、ここでは炊飯時に前記鍋11内の被調理物を炊飯加熱する炊飯制御手段120と、保温時に鍋11内のご飯を所定の保温温度に保温加熱する保温制御手段121とをそれぞれ備えている。
122は、加熱制御手段111からの制御信号を受けて、加熱コイル16に所定の高周波電流を供給する高周波インバータ回路などを内蔵した加熱コイル駆動手段である。またこれとは別に、加熱制御手段111の出力側には、加熱制御手段111からの制御信号を受けて、放熱板34や内蓋56を加熱するように蓋ヒータ36を駆動させる蓋ヒータ駆動手段123と、コードヒータ26をオンにするコードヒータ駆動手段124と、ソレノイド78を通断電してプランジャー91を出没させるソレノイド駆動手段125が各々設けられる。前記炊飯制御手段120による炊飯時、および保温制御手段121による保温時には、鍋温度センサ21と蓋温度センサ61からの各温度検出により、加熱コイル16による鍋11の底部への加熱と、コードヒータ26による鍋11の側面への加熱と、蓋ヒータ36による蓋体31ヘの加熱が行われるように構成する。また、前記炊飯制御手段120による炊飯が終了し、鍋11内の被調理物がご飯として炊き上がった後は、保温制御手段121による保温に自動的に移行し、鍋温度センサ21の検出温度に基づき、加熱コイル16やコードヒータ26による鍋11への加熱を調節することで、ご飯を所定の保温温度(約70℃〜76℃)に保温するように構成している。
特に前記コードヒータ26による加熱について補足説明すると、炊飯後にご飯の温度が約100℃から約73℃の保温温度に低下するまでと、約73℃の保温安定時に、コードヒータ26を発熱させて、蓋体31と本体1との隙間の空間に金属板29から熱放射して、この隙間からの外気の侵入による冷えを抑制すると共に、鍋11のフランジ部14を加熱する。また、保温時にご飯を再加熱するあつあつ再加熱を実行している期間にもコードヒータ26により鍋11のフランジ部14を加熱し、ご飯の加熱により発生する水分が鍋11の内面上部に結露することを防止するように構成している。
次に、上記構成についてその作用を説明する。鍋11内に被調理物である米および水を入れて、炊飯制御手段120による炊飯を開始すると、ソレノイド78により調圧フレーム79は炊飯前の初期位置である第1のフレーム位置から第2のフレーム位置へ移動する。この時、調圧フレーム79のクランプ動作規制部90はクランプ44の回転動作を規制したままである。各炊飯コース,炊飯容量に応じて炊飯工程中に、鍋11内を加圧状態にする場合には、調圧フレーム79の調圧操作部82は、調圧弁65を押す第2のフレーム位置から調圧弁65を押さない第3のフレーム位置へ移動し、調圧弁65は連通孔70を閉じる。この時も調圧フレーム79のクランプ動作規制部90はクランプ44の回転動作を規制したままである。これにより、加圧炊飯中に、不意に蓋開ボタン46(クランプ44)の上方から落下物があっても、蓋体31が開いてしまう危険性を防止できる。
炊飯開始直後には、鍋温度センサ21による鍋11の底部の温度検知に基づいて、加熱コイル16とコードヒータ26で鍋11の底部と側面部をそれぞれ加熱し、鍋11内の水温を約45〜60℃に15〜20分間保持するひたし炊きが行われる。このひたし炊き中は、ソレノイド78により調圧フレーム79を第3のフレーム位置に移動させている。
その後、加熱コイル16により鍋11を強加熱し、被調理物への沸騰加熱を行なう。この沸騰加熱時に鍋11の底部の温度が90℃になり、蓋体31の温度が90℃以上で安定したら、鍋11内が沸騰状態になったものとして、それまでよりも加熱量を低減した沸騰継続加熱に移行する。沸騰加熱の途中で、炊飯制御手段120はソレノイド78により調圧フレーム79を第2のフレーム位置に保持させ、調圧パッキン80を介して調圧弁65を連通口70から退避させる。これにより、調圧部58は密閉せずに鍋11内外を連通させた開放状態となり、鍋11はほぼ大気圧に維持される。なお、上述の蓋体31の温度が90℃以上で安定したことは、蓋温度センサ61からの検出温度の温度上昇率により検知される。また、この沸騰検知において、鍋温度センサ21と蓋温度センサ61とにより、鍋11の底部および蓋体31がいずれも90℃以上になったことを確認でき、完全に鍋11内が沸騰したことを精度よく検知できる。
また、前記鍋11の底部,鍋11の側面部または蓋体31のいずれかが120℃以上の通常ではあり得ない検出温度になったら、加熱制御手段111は何らかの異常があると判断して炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、後述するむらしに移行するか、保温を行ない、異常加熱を防止する。逆に、前記鍋11の底部または蓋体31のいずれかが90℃以上になって所定時間(例えば5分)経過しているのに、それ以外の鍋11の底部または蓋体31のいずれかが90℃未満で低い状態の場合、この温度の低い状態の鍋温度センサ21または蓋温度センサ61が、何らかの理由(汚れや傾きや接触不良など)で温度検知精度が悪化していると判断し、同様に炊飯加熱における加熱量を低減して全ての動作を停止する切状態にするか、むらしに移行するか、保温を行ない、これに対処する。
沸騰継続に移行すると、炊飯制御手段120は蓋ヒータ36による蓋加熱を開始させる。ここでの蓋加熱は、内蓋56の温度が100〜110℃になるように、蓋温度センサ61の検知温度により管理される。また沸騰継続加熱に移行したら、炊飯制御手段120は、調圧フレーム79が第3のフレーム位置と第2のフレーム位置との間で交互に繰り返し移動するように、ソレノイド78を周期的に制御する。こうすることで、鍋11内が加圧状態であっても、常時クランプ44の回転動作はクランプ動作規制部90により規制されたまま炊飯を継続する。調圧フレーム79の移動をソレノイド78で制御することで、炊飯工程において確実に調圧弁65の移動を可能にする。この沸騰継続加熱では、操作パネル101により選択したメニューに応じて、ソレノイド78の制御タイミングを変えるのが好ましい。これにより、鍋11に通じる調圧部58の密閉度を、選択したメニューに応じて最適なものに可変することができる。そして、鍋11の底部が所定の温度上昇を生じたら、炊き上げを検知して、むらしに移行する。むらし中は蓋温度センサ61の検出温度による温度管理によって蓋ヒータ36を通断電し、内蓋56への露付きを防止すると共に、ご飯が焦げない程度に高温(98〜100℃)が保持されるように、鍋11の底部の温度を管理する。むらしは所定時間(15〜20分)続けられ、むらしが終了したら保温制御手段121による保温に移行する。
保温になると、加熱コイル16にて鍋11の底部と側面下部を加熱すると共に、鍋11内に収容するご飯の温度よりも僅かに高く、蓋ヒータ36により蓋体31の下面を加熱し、さらに鍋11の側面をコードヒータ26でご飯が乾燥せず、かつ露が多量に付着しないように温度管理する。鍋11内のご飯の温度は70〜76℃に温度保持されるが、この保温時においても、鍋温度センサ21や蓋温度センサ61が相互に異常に高かったり、あるいは異常に低かったりした場合には、異常を検知してこの異常加熱を防止する。
また、蒸気むらしから保温に至る各行程での調圧部58の密閉度は、選択した調理コースに応じて変えるが、実質的な炊飯終了であるむらしの所定時間前になったら、ソレノイド78により調圧フレーム79を第2のフレーム位置に移動させて調圧部58の密閉度を下げ、炊飯終了時に蓋体31を開けるのに支障がない程度に減圧する。
何らかの理由により炊飯を中止する場合は、操作パネル101に設けられた操作手段の中の一つである切手段を操作する。すると、調圧フレーム79はまず第2のフレーム位置に移動し、鍋11内を常圧に戻す際に発生する蒸気を連通孔70より連通した蒸気口62から放出する。例えば1分程度など炊飯量,炊飯コースに応じて異なる所定時間が経過し、鍋11内が常圧に戻った後、調圧フレーム79を第1のフレーム位置へ移動する。よって、クランプ44の回転が自由になり、蓋体31の開放を可能とする。このように、切手段を選択した直後から所定時間は第2のフレーム位置を確保することにより、加圧中に発生した蒸気が連通孔70を通じて放出され、鍋11内の圧力が常圧付近まで戻るまでは蓋体31が開かないので、蓋体31を開けた時の蒸気量は少なく、使用者に多量の蒸気がかかる危険性を抑制でき、より安全性を高めることができる。
炊飯を中止する場合のもう一つの例として、圧力解除手段を操作した後、切手段を操作する例である。圧力解除手段を操作し、調圧フレーム79はまず第2のフレーム位置に移動し、鍋11内を常圧に戻す際に発生する蒸気を連通孔70より連通した蒸気口62から放出させた後に、切手段を操作して調圧フレーム79を第1のフレーム位置へ移動させる。圧力解除手段は、操作手段である操作パネル101の一つのボタンとして設ける。
蓋体31は切手段又は圧力解除手段を操作した後にしか開かないので、不意の落下物や、使用者の間違いに対する安全性が向上する。
また、本実施例では、図7に示すように、クランプ44を動作させる蓋開ボタン46に、例えばLEDなどの様に発光するフレーム位置表示手段92を設ける。このフレーム位置表示手段92は、調圧フレーム79がクランプ動作を規制する第2のフレーム位置と、第3のフレーム位置にある時のみ点灯表示する。すなわち、フレーム位置表示手段92により表示されている時は、炊飯中であり蓋体を開けてはならないことを示している。フレーム位置の検出は、例えばソレノイド78に流す電流値などから判断すればよい。炊飯を中止し、常圧に戻る途中も調圧フレーム79は第2のフレーム位置であるので、フレーム位置表示手段92は点灯表示を継続し、調圧フレーム79が第1のフレーム位置へ移動した後、点灯表示を終了する。鍋11内が常圧付近に戻るまで表示が継続するので、使用者は安全に蓋体31を開けることができる。フレーム位置表示手段92を操作手段である操作パネル101に設けた時も同様である。フレーム位置表示手段92は、使用者が蓋体31を開けようとした場合に蓋体31の開放を禁止する旨が表示されていることに気づきやすいように、蓋開ボタン46や操作パネル101など使用者が見やすい場所に設けることが好ましい。
以上のように本実施例では、本体1内に収納される鍋11と、鍋11を加熱する加熱手段としての加熱コイル16と、炊飯器の炊飯動作を操作するための操作手段としての操作パネル101と、鍋11の上部を開閉自在に覆う蓋体31と、蓋体31を閉状態に保持するために本体1と蓋体31とを係合させる係合部としてのクランプ44と、鍋11内の圧力を調整する調圧部58とを備えた炊飯器において、調圧部58を、鍋11の内部と外部とを連通させる調圧孔としての連通孔70と、連通孔70を開閉する調圧弁65と、調圧弁65による連通孔70の開閉を自在とする調圧フレーム79とから構成し、調圧フレーム79は3箇所以上の固定位置を有し、ソレノイド78により動作するものであり、ソレノイド78に流す電流値から調圧フレーム79の位置を検出するものであることを特徴とする炊飯器。
このようにすると、調圧フレーム79の固定位置を多段階にすることにより、炊飯器の様々な動作状態に応じて調圧弁65による連通孔70の開閉量を最適なものに調整できる。従って、鍋11内の圧力をフレキシブルに減圧可能な炊飯器を提供することができる。
また、このようにすると、調圧部58に一般的に使用されているソレノイド78を利用するため、大幅な設計変更などが必要なく、従来の部品を容易に流用することができる。従って、コストを抑えることができる。
また本実施例では、調圧フレーム79は、少なくとも、操作パネル101への入力を行わない時の第1のフレーム位置と、操作パネル101で加熱コイル16を駆動させた時の第2のフレーム位置と、鍋11内を圧力状態に投入する時の第3のフレーム位置とを有し、前記第2のフレーム位置では連通孔70は調圧弁65により閉じないよう構成している。
このようにすると、例えば連通孔70を完全に開放させて蓋体31の開閉をスムーズにするなどの位置を第1のフレーム位置とし、例えば蒸気が一気に噴出しないようにするなど連通孔70を閉じずに適度に開いて蒸気を飛ばしながら炊飯をすることが可能な位置を第2のフレーム位置として、フレームの位置を多段階にすることにより、炊飯器の様々な動作状態に応じて調圧弁65による連通孔70の開閉量を最適なものに調整できる。
さらに本実施例では、調圧フレーム79は、炊飯中に前記第2のフレーム位置と前記第3のフレーム位置との間を往復することで鍋11内の調圧を行なうものである。
このようにすると、第2のフレーム位置を例えば連通孔70が完全に開放しない位置などとすることにより、鍋11内の減圧時に蒸気が一気に噴出することを抑制し、内容物の噴出を防止できる。従って、減圧時の安全性を向上させることができる。
また本実施例では、前記第2のフレーム位置と前記第3のフレーム位置は、クランプ44による本体1と蓋体31との係合を解除する方向へのクランプ44の動きが、調圧フレーム79により規制される場所に位置するよう設定されたものである。
このようにすると、加圧炊飯中に、不意にクランプ44の上方から落下物があっても、蓋体31が開いてしまう危険性を防止できる。また、調圧フレーム79は一つ設ければよく、製品コストの抑制も可能とし、複数個のフレームの配置スペースも必要ない。以上より、製品サイズが大型化することなく、かつ製造コストを安価に抑えたまま、炊飯中に蓋体31が開くことによる米の生煮えを防止可能な炊飯器を提供できる。
さらに本実施例では、炊飯中は特定の操作手段に相当する操作パネル101の切手段を選択した時のみ、前記フレームが前記第1のフレーム位置へ移動するよう構成されている。
このようにすると、蓋体31は操作パネル101の切手段を選択した後にしか開かないので、不意の落下物や、使用者の間違いに対する安全性が向上する。従って、蓋体31が開くための条件を付加して、炊飯中に蓋体31が開くことをより効果的に防止できる炊飯器を提供できる。
また本実施例では、調圧フレーム79は、前記特定の操作手段に相当する操作パネル101の圧力解除手段を選択すると前記第2のフレーム位置を確保し、所定時間経過後に前記第1のフレーム位置へ移動するものである。
このようにすると、操作パネル101の圧力解除手段を選択した直後から所定時間は第2のフレーム位置を確保することにより、加圧中に発生した蒸気が連通孔70を通じて放出され、鍋11内の圧力が常圧付近まで戻るまでは蓋体31が開かないので、蓋体31を開けた時の蒸気量は少なく、使用者に多量の蒸気がかかる危険性を抑制でき、より安全性の高い炊飯器を提供できる。従って、蓋体31を開ける際の安全性を向上させた炊飯器を提供できる。
また本実施例では、調圧フレーム79が前記第2のフレーム位置、或いは前記第3のフレーム位置にあることを表示するフレーム位置表示手段92を設けている。
このようにすると、フレーム位置表示手段92により表示されている時は、炊飯中であり蓋体31を開けてはならないことが使用者に判りやすい。鍋11内が常圧付近に戻るまで表示が継続するので、使用者は安全に蓋体を開けることができる。以上より、蓋体31を開ける際の安全性と、蓋体31を開けても安全であることを使用者が判りやすく使い勝手を向上させた炊飯器を提供できる。
さらに本実施例では、フレーム位置表示手段92をクランプ44の操作部としての蓋開ボタン46に設けている。
本発明における請求項9の炊飯器では、蓋開ボタン46に表示されるため、使用者がクランプ44を操作する際に蓋体31を開けてはならないことに気づきやすい。従って、蓋体31を開けようとする際にフレーム位置の表示に使用者が気づきやすくすることができる。
また本実施例では、フレーム位置表示手段92を操作パネル101に設けている。
このようにすると、使用者がよく目にする操作パネル101に表示されるため、使用者が見やすく蓋体31を開けてはならないことに気づきやすい。従って、フレーム位置の表示を使用者が見やすくすることができる。
なお、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。クランプ動作規制部90は、上記実施例のようにクランプ44の下方に潜り込む構成としなくてもよく、クランプ44の動作を規制する位置,形状であれば構わない。調圧フレーム79の駆動源としては、実施例のようなソレノイド78の他に、例えばステッピングモータなどを利用してもよく、機構的に調圧弁65とクランプ動作規制部90とを連動させて上記作用効果を奏するものであればどのようなものを利用して構成してもよい。
本発明の一実施例における炊飯器の全体断面図である。 同上、第1のフレーム位置における蓋体前方部分の構造を示す要部断面図である。 同上、第2のフレーム位置における蓋体前方部分の構造を示す要部断面図である。 同上、第3のフレーム位置における蓋体前方部分の構造を示す要部断面図である。 同上、各フレーム位置におけるクランプ構造を示す要部断面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、炊飯器の平面図である。
1 本体
11 鍋
16 加熱コイル(加熱手段)
31 蓋体
44 クランプ(係合部)
46 蓋開ボタン(操作部)
58 調圧部
65 調圧弁
70 連通孔(調圧孔)
78 ソレノイド
79 調圧フレーム
92 フレーム位置表示手段
101 操作パネル(操作手段)

Claims (7)

  1. 本体内に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器の動作を操作する操作手段と、上部を開閉自在に覆う蓋体と、前記本体と前記蓋体とを係合させる係合部と、圧力を調整する調圧部とを備えた炊飯器において、前記調圧部を、調圧用の弁と、該弁の下方に配置され、前記鍋の内部と外部とを連通し、前記弁によって開閉される孔と、ソレノイドによって可動可能で、前記弁に向けて出没するフレームとから構成し、前記フレームは3箇所以上の固定位置を有し、前記ソレノイドに流す電流値から前記フレームの位置を検出し、少なくとも、入力を行わない時の第1の位置と、前記加熱手段を駆動させた時の第2の位置と、圧力状態に投入する時の第3の位置とを有し、前記第2の位置では前記孔は閉じないよう構成し、前記フレームが所定位置にあることを表示する表示手段を設け、前記表示手段は、前記フレームが前記第2の位置又は前記第3の位置にある時のみ点灯表示し、フレーム位置の検出は、ソレノイドに流す電流値から判断することを特徴とする炊飯器。
  2. 前記フレームは、炊飯中に所定位置の間を往復することで調圧を行なうものであることを特徴とする請求項記載の炊飯器。
  3. 前記第2の位置又は前記第3の位置は、係合を解除する方向への前記係合部の動きが、前記フレームにより規制される場所に位置するよう設定されたものであることを特徴とする請求項又は請求項記載の炊飯器。
  4. 特定の操作手段を選択した時、前記フレームが所定位置へ移動するよう構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の炊飯器。
  5. 前記フレームは、前記特定の操作手段を選択すると所定位置を確保し、所定時間経過後に前記第1の位置へ移動するものであることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の炊飯器。
  6. 前記表示手段を前記係合部に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の炊飯器。
  7. 前記表示手段を前記操作手段に設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の炊飯器。
JP2006081097A 2006-03-23 2006-03-23 炊飯器 Expired - Fee Related JP4329127B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081097A JP4329127B2 (ja) 2006-03-23 2006-03-23 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006081097A JP4329127B2 (ja) 2006-03-23 2006-03-23 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007252620A JP2007252620A (ja) 2007-10-04
JP4329127B2 true JP4329127B2 (ja) 2009-09-09

Family

ID=38627457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006081097A Expired - Fee Related JP4329127B2 (ja) 2006-03-23 2006-03-23 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4329127B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4964745B2 (ja) * 2007-11-21 2012-07-04 象印マホービン株式会社 圧力式炊飯器
JP5138628B2 (ja) * 2008-03-31 2013-02-06 象印マホービン株式会社 家庭用電気製品
JP5197339B2 (ja) * 2008-12-11 2013-05-15 三菱電機株式会社 炊飯器
JP5138629B2 (ja) * 2009-04-16 2013-02-06 象印マホービン株式会社 家庭用電気製品および該家庭用電気製品の蓋状態検出方法
JP5230544B2 (ja) * 2009-06-26 2013-07-10 三菱電機株式会社 加熱調理器
CN103462490B (zh) * 2013-09-04 2015-08-19 浙江爱仕达电器股份有限公司 一种压力锅多级调压阀
JP6203162B2 (ja) * 2014-11-04 2017-09-27 三菱電機株式会社 加熱調理器
JP6467629B2 (ja) * 2015-03-19 2019-02-13 パナソニックIpマネジメント株式会社 圧力式炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007252620A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4329127B2 (ja) 炊飯器
JP2008029531A (ja) 炊飯器
JP4193213B2 (ja) 炊飯器
JP2008284388A (ja) 炊飯器
JP4137914B2 (ja) 炊飯器
JP5516707B2 (ja) 炊飯器
JP5783237B2 (ja) 炊飯器
JP2009195485A (ja) 炊飯器
JP2012157757A (ja) 炊飯器
JP2009142699A (ja) 調理器
JP5330311B2 (ja) 炊飯器
JP4775768B2 (ja) 炊飯器
JP5648657B2 (ja) 炊飯器
JP4941899B2 (ja) 炊飯器
JP5482677B2 (ja) 炊飯器
JP2008018096A (ja) 炊飯器
JP2007029403A (ja) 炊飯器
JP2007029402A (ja) 炊飯器
JP4320784B2 (ja) 炊飯器
JP4320785B2 (ja) 炊飯器
JP4258543B2 (ja) 炊飯器
JP4924994B2 (ja) 炊飯器
JP2009195486A (ja) 炊飯器
JP2011087998A (ja) 炊飯器
JP4320786B2 (ja) 調理器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080916

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090310

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4329127

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120626

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130626

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140626

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees