JP5852504B2 - 冊子プリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、銀行等の金融機関で使用される現金自動取引装置ATM(Automated teller machine)や通帳記帳機等の通帳を扱う取引装置、特に、磁気ストライプ読み取り機能が必要ないわゆる冊子プリンタ装置で通帳を取り扱う方法に関する。
従来、金融機関などで顧客に取引履歴を提示するために使用される冊子、原子力施設で働く従業員の放射線被爆量を記録する被爆記録帳など、紙葉類を綴じ合わせて作成した冊子に、磁性体を貼り付けて個別識別用情報(例えば、冊子や冊子の利用者等を識別するための情報)を書き込んだ、いわゆる磁気ストライプ付通帳がある。このような磁気ストライプ付通帳の磁気ストライプを読み取る技術としては、例えば、特許文献1に開示されている通帳読取装置がある。
この通帳読取装置では、数種類の磁気ストライプデータフォーマットを予め記録しておき、磁気ストライプに記載されたデータの読み取りが失敗したとき、磁気ストライプ読取位置を磁気ストライプに対して平行に、通帳挿入口から奥側又は手前側に順次変化させて読み取ったり、あらかじめ定められた磁気データフォーマットに従って読み取り方法を順次変更させて磁気ストライプに記載されたデータを読み取っている。そして、磁気ストライプに記載されたデータの読み取りに成功した読み取り位置及びデータ属性(例えば、データのフォーマットや記録密度等)を、新たなデフォルト値としている。
特開2010−211758号公報
近年、例えば、水平綴じ通帳(ISO8484 6.1に記載)に分類されている通帳では、同一の銀行が発行した通帳であるにもかかわらず、通帳に対して磁気ストライプデータを書き込む機能を有する機器の不具合を主要要因として、その通帳下端から磁気ストライプ中心位置が一定の分布をもって分散する傾向にあることが知られている。具体的には、通帳の製造工程における不具合、通帳を取り扱う支店毎の通帳発行業務の特異性(例えば、磁性体にすでに書き込まれた磁気ストライプを通帳に目視で貼り付ける場合)による不具合、経年変化によって磁気ストライプの貼り付け位置がずれる不具合、通帳発行システム担当側の無関心(例えば、意図的に位置ずれした磁気ストライプを元に貼り直さない等)等、機械的あるいは人為的な要因が複雑に重なって、磁気ストライプの中心位置が分散する傾向にある。
図11は、磁気ストライプが付された通帳の例を示す図であり、図12は、磁気ストライプの分布の例を示す図である。図11および図12に示す例では、支店αにおいては、銀行推奨位置122に対して位置123の近傍(通帳の端側)に磁気ストライプの中心位置が分布する冊数の割合が多い一方、支店βにおいては、銀行推奨位置122に対して位置121の近傍(通帳の中心側)に磁気ストライプ中心が分布する冊数の割合が多くなっている。このように、磁気ストライプの中心位置は、上述した様々な理由により、支店毎に通帳下端から磁気ストライプ中心位置がばらついてしまう。その結果、全国各地にある機器の保守担当者は、このような磁気ストライプを読み取る装置を保守する場合、磁気投影剤に代表される可視化機材を複数冊の通帳に対して適用し、磁気ストライプが最も多く分布する位置の調査を行った後、各地域や支店に適合するようにその位置を算定する必要がある。例えば、装置を支店αに設置する場合には通帳端からの位置情報「a」を補正情報として設定し、装置を支店βに設置する場合には通帳端からの位置情報「b」を補正情報として設定する。そして、図13に示すような装置が有する不揮発性メモリ等の地域補正格納部に、これらの補正情報を格納することにより、地域事情に適した地域補正作業を行う。
しかしながら、このような地域補正を行うためには、磁気ストライプの分布位置を可視化後、通帳上にある磁気ストライプの位置を統計的手法を用いて算定しなければならず、補正が煩雑となっていた。さらに、可視化のためには、各地に分散した保守部門に対して装置を納入した業者が可視化機材を提供する必要がある。また、地域補正策定作業は煩雑なため、補正情報が誤って設定される場合があるという問題がある。
また、特許文献1では、読み取り位置および読み取りフォーマットを自動的に判定する仕様のため、図14に示すような一般的な銀行システムの接続形態では、利用者が誤って磁気ストライプが同じような位置にある他行発行の通帳を装置に挿入した場合であっても、磁気ストライプの読取りが成功してしまう。その結果、上位装置が自動的に読み取られた個別識別情報をホストコンピュータに送信し、個別識別情報を照合してしまう。この場合、他行発行の通帳であるため照合失敗となるが、利用者は照合結果が分かるまで待たされてしまうという問題がある。さらに、無駄な照合を行うというシステム側の負担も大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、複雑な補正をすることなく適切に磁気ストライプの読取り位置を設定するとともに、無駄な照合を行わせることのない冊子プリンタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる冊子プリンタは、冊子に付された磁気情報を読み取って所定の情報を印刷する冊子プリンタであって、前記冊子の挿入を受け付ける挿入部と、挿入された前記冊子を前記磁気情報の読み取り位置まで搬送する搬送部と、前記読み取り位置に搬送された前記冊子に付された磁気情報を読み取る読取部と、前記読取部を前記磁気情報の短手方向に動かす駆動部と、前記磁気情報の長手方向のある位置で前記駆動部によって動かされた前記読取部が得た出力信号の値に基づいて、前記長手方向のある位置での前記磁気情報の読み取り位置を定める位置確立処理を前記長手方向に繰り返し行うことにより、前記冊子プリンタにおける前記磁気情報の読み取り位置を確定させる解析部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、複雑な補正をすることなく適切に磁気ストライプの読取り位置を設定するとともに、無駄な照合を行わせることのない冊子プリンタを提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態における冊子プリンタの物理的な構成の例を示す図である。 図1に示した冊子プリンタの機能的な構成を示す図である。 冊子プリンタが行う磁気ストライプの設定読取処理の処理手順を示すフローチャートである。 吸入シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 位置合わせシーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 排出シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 確定中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 最終確定中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。 磁気ストライプが下面に付された冊子が、保守員によって磁気ストライプの長手方向に挿入され、搬送された場合の様子を示す図である。 磁気ストライプが付された通帳の例を示す図である。 磁気ストライプの分布の例を示す図である。 装置が有する不揮発性メモリ等の地域補正格納部に記憶される情報の例を示す図である。 一般的な銀行システムの接続形態の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる冊子プリンタの実施の形態を詳細に説明する。以下では、本発明にかかる冊子プリンタが、金融機関に採用されている現金自動取引装置(ATM:Automated teller machine)に適用されている場合について説明しているが、冊子の頁をめくる機能を有しているものであれば、特にこれに限定されるものではない。
図1は、本発明の実施の形態における冊子プリンタ501の物理的な構成の例を示す図である。図1に示すように、冊子プリンタ501は、冊子を搬送するための搬送路591と、その搬送路591に沿って冊子挿入口A部から順に、複数の搬送ローラ対(搬送ローラ対521、搬送ローラ対508、搬送ローラ対512)と、搬送される冊子を検知するための複数の冊子検知センサ(冊子検知センサ509、冊子検知センサ520)と、冊子に所定の情報を印字する印字部504と、冊子に付された磁気ストライプを読み取るためのMSヘッド102と、上述した各搬送ローラ対を駆動する搬送モータ610とを有して構成されている。
図2は、図1に示した冊子プリンタ501の機能的な構成を示す図である。図2に示すように、冊子プリンタ501は、主制御部604と、搬送部602と、磁気ストライプ読込部650と、保守モード受付部632と、不揮発記憶部689と、印字部504とを有している。
主制御部604は、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置から構成され、冊子プリンタ501の各部の動作を制御する。
冊子プリンタ501は、主制御部604を中心に、主制御部604と搬送部602とが信号線689を介して接続され、主制御部604と磁気ストライプ読込部650とは信号線690を介して接続され、主制御部604と保守員のみが扱うことができるスイッチ等から構成される保守モード受付部632とは信号線692を介して接続される。また、主制御部604と不揮発性のメモリ等から構成される不揮発記憶部689とは信号線693を介して接続され、主制御部604と印字部504は信号線691を介して接続され、主制御部604は、信号線694を介して上位装置670と接続されている。
このため、上位装置670からの指示を主制御部604が解釈し、搬送部602、不揮発記憶部689、印字部504、磁気ストライプ読込部650等の各部に対して、適時指示をすることにより、冊子に付された磁気ストライプの読み込み、印字の機能を提供する。
また、搬送部602は、搬送ローラ対521と、搬送ローラ対508と、搬送ローラ対512とが、搬送モータ610に接続され、搬送モータ610は搬送部602の各部の動作を制御する搬送制御部651に信号線683を介して接続されている。図1に示したように、挿入口Aの方向から見て左右(図1では奥側方向、手前方向。すなわち、搬送路に平行であって、冊子の搬送方向に垂直な方向)に位置が変更可能な冊子検知センサ509および冊子検知センサ520は、それぞれ信号線680および信号線682を介して搬送制御部651に接続される。これらの構成が故、搬送部602は、搬送制御部651を中心として、挿入された冊子を検知し搬送することができる。
また、磁気ストライプ読込部650は、磁性体表面を摺動させる摺動機構606aの上に備えられた磁界の増減を連続的な電流として出力するMSヘッド102と、摺動機構606aを駆動するMSモータ606と、MSヘッド102からの出力波形(出力信号)を信号線696を介して受け取りその出力波形を二値化した後に所定の磁気フォーマットに変換する磁気解析部653と、MSモータ606とは信号線684を介して接続され、磁気解析部653とは信号線697を介して接続され、MSモータ606と信号線684を介して接続された磁気ストライプ読込部650の各部の動作を制御する磁気制御部652から構成され、冊子表面に貼り付けられた磁性体の情報を読み取ることができる。なお、摺動機構606aについては、従来から知られている種々の構成を適用することができる。
続いて、冊子プリンタ501が行う磁気ストライプの設定読取処理について説明する。なお、本実施例では、磁気ストライプが下面に付された冊子が、保守員によって磁気ストライプの長手方向に挿入され、搬送された場合について説明している。図10は、磁気ストライプが下面に付された冊子が、保守員によって磁気ストライプの長手方向に挿入され、搬送された場合の様子を示す図であり、以下、フローチャートに沿って説明する。なお、以下では、冊子を磁気ストライプの長手方向に挿入して搬送し、MSヘッド102を磁気ストライプの短手方向に移動させる動作を、磁気ストライプの長手方向に繰り返し実行してMSヘッド102からの出力波形を取得することとしているが、これとは逆に、冊子を磁気ストライプの短手方向に挿入して搬送し、MSヘッド102を磁気ストライプの短手方向に移動させる動作を、磁気ストライプの長手方向に繰り返し実行してMSヘッド102からの出力波形を取得することとしてもよい。
図3は、冊子プリンタ501が行う磁気ストライプの設定読取処理の処理手順を示すフローチャートである。図3に示すように、まず、主制御部604は、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けたか否かを判定し(ステップS301)、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けたと判定した場合(ステップS301;Yes)、搬送制御部651は、冊子を吸入して搬送するための吸入シーケンスを実行する(ステップS302)。
図4は、吸入シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、搬送制御部651は、冊子が搬送されてきたことによって、冊子検知センサ509がON状態となったか否かを判定し(ステップS401)、冊子検知センサ509がON状態となったと判定した場合(ステップS401;Yes)、搬送モータ610を駆動して冊子を搬送する(ステップS402)。一方、搬送制御部651は、冊子検知センサ509がON状態となっていないと判定した場合(ステップS401;No)、そのまま待機する。
そして、搬送制御部651は、冊子が搬送されてきたことによって、冊子検知センサ520がON状態となったか否かを判定し(ステップS403)、冊子検知センサ520がON状態となったと判定した場合(ステップS403;Yes)、搬送モータ610を停止させ(ステップS404)、処理を終了させる。一方、搬送制御部651は、冊子検知センサ520がON状態となっていないと判定した場合(ステップS403;No)、そのまま搬送モータ610を駆動して冊子の搬送を続ける。この吸入処理を行うことによって、挿入された冊子は、図1に示す準備位置Prまで搬送されることとなる。その後、搬送制御部651は、ステップS303において、磁気ストライプの位置を合わせるための位置合わせシーケンスを実行する。
図5は、位置合わせシーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、搬送制御部651は、冊子が吸入された直後(例えば、吸入後1秒以内)であるか否かを判定し(ステップS501)、冊子が吸入された直後であると判定した場合(ステップS501;Yes)、所定のカウンタ(不図示)によって、取り扱われた冊子の冊数を更新する(ステップS502)。
そして、搬送制御部651は、搬送モータ610を駆動して、摺動機構606aが描く軌道と冊子上縁が重なる初期位置P0(図1、図10)まで冊子を搬送し(ステップS503)、次回以降、この位置合わせシーケンスを行う回数を設定する(ステップS504)。具体的には、図10に示すように、搬送制御部651は、冊子の上縁から下縁までの長さLを改行量δで除算した値を、位置合わせ処理を行う回数nに設定する。改行量δは、磁気ストライプの長さ、あるいは磁気ストライプと冊子縁との間の余白を考慮し、例えば、9.5mm以下としてあらかじめ定められている。
一方、搬送制御部651は、冊子が吸入された直後でないと判定した場合(ステップS501;No)、搬送モータ610を改行量δだけ駆動し、冊子を次の位置Pkまで搬送する(ステップS505)。そして、位置合わせシーケンスが終了すると、続いて、磁気ストライプ読込部650は、磁気ストライプの中心位置を定めるための中心位置確立シーケンスを実行する。
図6は、中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図6に示すように、磁気ストライプ読込部650の磁気制御部652は、MSモータ606の動作量(動作範囲)を[κ]として定める(ステップS601)。この動作量は、図10に示すように、MSモータ606によって摺動機構606aを駆動させる範囲を定めるものである。本実施例においては、冊子が磁気ストライプの長手方向に搬送されているため、他の磁気情報の誤読を避けるために、この動作量を制限し、取引を実行するオンライン時よりも小さい幅で設定される。具体的には、磁気ストライプ読込部650は、遮光センサが位置w1のときにダークを検出した場合、冊子の最下端から頁幅の1/3程度の範囲を磁気ストライプが付されている範囲と判断し、上述した動作量を設定する一方、遮光センサが位置w2のときにダークを検出した場合、冊子の最下端から全頁幅の範囲を磁気ストライプが付されている範囲と判断し、オンライン時の動作量を設定する。
その後、磁気制御部652は、MSモータ606を搬送路側に駆動し、その位置(ライン)でMSヘッド102からの磁気ストライプの読み込みを開始し、図10に示すような電流の出力波形(MSヘッド電流量の出力波形)741を読み取る(ステップS602)。そして、磁気制御部652は、MSモータ606が所定量駆動するとMSモータ606を停止させ、MSヘッド102からの磁気ストライプの読み込みを停止する(ステップS603)。その後、磁気制御部652は、読み取ったMSヘッド電流量の出力波形741を磁気解析部653に転送し(ステップS604)、MSモータ606を搬送路外の方向に所定動作量駆動する(ステップS605)。
磁気解析部653は、転送された出力波形741を受け取ると、そのラインでの出力値を解析し、図10に示すように、出力がない状態(位置O)から磁気ストライプがあることを示す所定の閾値σ1以上に出力値が変化しているか否かを判定し(ステップS606)、出力がない状態から所定の閾値σ1以上に出力値が変化していないと判定した場合(ステップS606;No)、本処理を終了させ、磁気ストライプがない部分(あるいは磁気ストライプ以外の汚れ等が付着している部分)であると判断し、次のポイントの解析(次のラインでの解析)に進む。
一方、磁気解析部653は、出力がない状態から所定の閾値σ1以上に出力値が変化したと判定した場合(ステップS606;Yes)、その変化点の位置λl0を不揮発記憶部689に記録する(ステップS607)。さらに、磁気解析部653は、出力値がσ1以上から磁気ストライプがなくなったことを示す所定の閾値σ2以下に変化したか否かを判定し(ステップS608)、出力値がσ1以上から所定の閾値σ2以下に変化したと判定した場合(ステップS608;Yes)、その変化点の位置λr0を不揮発記憶部689に記録する(ステップS609)。
そして、磁気解析部653は、変化点の位置λl0およびλr0の中間点の位置λ0を算出し(ステップS610)、その値を不揮発記憶部689に記録し(ステップS611)、これまで中間点を算出した回数(検出回数Rtyn)を更新する(ステップS612)。
なお、磁気解析部653は、出力値がσ1以上から所定の閾値σ2以下に変化していないと判定した場合(ステップS608;No)、何らかのエラー(例えば、冊子が磁気ストライプの長手方向に挿入されていない場合、読取る部分が違っており冊子上縁から下縁まですべての領域において電流変化がない場合等の冊子異常)が生じたと判定し、処理を中断して図3に示した排出シーケンス(ステップS307)に進む。そして、中心位置確立シーケンスが終了すると、図3に示したステップS305に進む。この場合、そのラインでの変化点の位置や中間点の位置を求めることはできないが、このラインでの変化点の位置や中間点の位置を除いたそれまでに定められた他のラインでの変化点の位置や中間点の位置をベースとして、全体での変化点の位置や中間点の位置が求められることとなる。
そして、磁気解析部653は、冊子のすべてのライン(磁気ストライプの長手方向の位置Pn)において中間点を算出したか否かを判定し(ステップS305)、冊子のすべての位置Pnにおいて中間点を算出していないと判定した場合(ステップS305;No)、ステップS303に戻って、全ての位置Pk(k=1〜n)について処理が終了するまで、ステップS303〜S305の処理を繰り返す。一方、磁気解析部653は、冊子のすべての位置Pnにおいて中間点を算出したと判定した場合(ステップS305;Yes)、排出シーケンス(ステップS307)に進む。図6に示した中心位置確立シーケンスが終了すると、冊子(J冊目)の全ての位置Pk(k=1〜n)において、磁気ストライプの中間点の位置が算出され、その値が不揮発記憶部689に記憶されることとなる。
図7は、排出シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図7に示すように、搬送制御部651は、搬送モータ610を冊子の排出方向に駆動させ(ステップS701)、冊子が搬送されてきたことによって、冊子検知センサ509がON状態となって抜き取り可能な状態となったか否かを判定する(ステップS702)。そして、搬送制御部651は、冊子検知センサ509がON状態となって抜き取り可能な状態となったと判定した場合(ステップS702;Yes)、さらに、冊子が抜き取られて冊子検知センサ509がOFF状態となったか否かを判定する(ステップS703)。
そして、搬送制御部651は、冊子が抜き取られて冊子検知センサ509がOFF状態となったと判定した場合(ステップS703;Yes)、処理を終了させる。一方、搬送制御部651は、冊子が抜き取られて冊子検知センサ509がOFF状態となっていないと判定した場合(ステップS703;No)、さらに、排出シーケンスが冊子異常によって行われたものであるか否かを判定する(ステップS704)。冊子異常によって行われたものであるか否かの判定は、例えば、磁気解析部653が、図6に示した中心位置確立シーケンスのステップS608において冊子異常を検知した際に、その旨を不揮発記憶部689に記憶させておき、搬送制御部651が、不揮発記憶部689にその旨が記憶されているか否かを判定することによって判断する。なお、搬送制御部651は、冊子が抜き取られて冊子検知センサ509がOFF状態となっていないと判定した場合(ステップS703;No)、冊子が抜き取られるまで待機する。
そして、搬送制御部651は、排出シーケンスが冊子異常によって行われたものでないと判定した場合(ステップS704;No)、ステップS703に戻って、冊子検知センサ509がOFF状態になるまで待機する。一方、搬送制御部651は、排出シーケンスが冊子異常によって行われたものであると判定した場合(ステップS704;Yes)、搬送モータ610を駆動して、冊子の吸入および排出を繰り返すことにより、保守員に冊子異常であることを知らせる(ステップS705、S706)。そして、排出シーケンスが終了すると、磁気ストライプの中心位置を確定させるための確定中心位置確立シーケンス(ステップS308)を行う。このように、冊子の吸入および排出を繰り返すことにより、冊子異常をディスプレイ等の表示機器に表示させることなく保守員に知らせることができる。
図8は、確定中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図8に示すように、磁気解析部653は、図6に示した中心位置確立シーケンスにおいて算出された冊子(J冊目)の全ての位置Pk(k=1〜n)における磁気ストライプの中間点の位置を不揮発記憶部689から読み出し、その中間値を算出する(ステップS801)。
そして、磁気解析部653は、算出した中間値を不揮発記憶部689に記録した後(ステップS802)、所定のカウンタ(不図示)によって、取り扱われた冊子の冊数を更新する(ステップS803)。ステップS803が終了すると、確定中心位置確立シーケンスが終了し、J冊目の磁気ストライプの位置が確定することとなる。そして、確定中心位置確立シーケンスが終了すると、ステップS309に進む。
ステップS309において、主制御部604は、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けたままであるか否かを判定し(ステップS309)、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けたままであると判定した場合(ステップS309;Yes)、ステップS302に戻って、J+1冊目について以降の処理を繰り返し実行し、全ての冊子について、ステップS302〜S308の各処理を繰り返す。このように複数の全ての冊子についてステップS302〜S308の各処理を行うので、冊子プリンタ501が取り扱う冊子の読み取り位置の精度を高めることができ、より適切に磁気ストライプの読取り位置を設定することができる。
一方、主制御部604は、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けたままでない、すなわちOFF信号を受け付けたと判定した場合(ステップS309;No)、最終的な磁気ストライプの中心位置を確定させるための最終確定中心位置確立シーケンス(ステップS310)を行う。
図9は、最終確定中心位置確立シーケンスの処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、磁気解析部653は、図8に示した確定中心位置確立シーケンスにおいて算出された全ての冊子の磁気ストライプの中心位置を不揮発記憶部689から読み出してその中間値を算出し(ステップS901、S902)、算出した中間値を最終的な磁気ストライプの中心位置として不揮発記憶部689に記録して格納する(ステップS903)。このように、ステップS310において最終確定中心位置確立シーケンスが終了した場合には、図10に示したように、処理対象とした全ての冊子について、MSヘッド電流量の出力波形771が読み取られ、変化点の位置λlkおよびλrkが特定され、中間点の位置λkが算出され、最終的な磁気ストライプの中心位置が確定する。例えば、図12および図13に示した支店αの場合には、最終的な磁気ストライプの中心位置として支店αの運用に適した値aが確定し、その値が不揮発記憶部689に記録されることとなる。この場合、磁気解析部653は、確定した最終的な磁気ストライプの中心位置を特定することによって、磁気ストライプの書き込み位置を判定することが可能となる。
最終確定中心位置確立シーケンスが終了すると、ステップS301に戻り、主制御部604は、保守員から保守モード受付部632が冊子プリンタ501を保守モードにするためのON信号を受け付けていない、すなわちOFF信号を受け付けたと判定した場合(ステップS301;No)、冊子プリンタ501を保守モードからオンラインモードに移行させ、上位装置670から磁気ストライプの読取指示を受け取ったか否かを判定する(ステップS311)。
そして、主制御部604は、上位装置670から磁気ストライプの読取指示を受け取ったと判定した場合(ステップS311;Yes)、不揮発記憶部689に最終的な磁気ストライプの中心位置が格納されているか否かを判定し(ステップS312)、不揮発記憶部689に最終的な磁気ストライプの中心位置が格納されていると判定した場合(ステップS312;Yes)、磁気ストライプの読取り位置を、算出された最終的な磁気ストライプの中心位置に置換し(ステップS313)、置換された中心位置で磁気ストライプの読み取りを実行する(ステップS314)。例えば、主制御部604は、図12および図13に示した支店αの場合には、銀行推奨値dを算出したaに置換し、支店αの運用に適した置換後の値aの位置で磁気ストライプの読み取りを実行する。
このように、本実施例における冊子プリンタ501が上述した各シーケンスを実行するので、複雑な補正をすることなく適切に磁気ストライプの読取り位置を設定するとともに、無駄な照合を行わせることがなくなる。例えば、冊子プリンタ501が保守モードの場合、磁気解析部653が複数箇所に亘ってMSヘッドの下端位置を判定し、不揮発記憶部689に記録するようにした結果、保守員が、本来は顧客が使用する通帳等の冊子の挿入方向を横方向から縦方向にするだけで、MSヘッド位置を調査するための機器の配布が不要となり、保守員の作業時間を短くすることができ、保守員への作業負担を軽減することができる。また、そのような機器を使用することがなくなるため、保守員による補正値の誤入力を防ぐことができる。さらに、利用者が誤って磁気ストライプが同じような位置にある他行発行の通帳を装置に挿入し、照合失敗となった場合において、無駄な照合に伴うシステム的なトラフィックの増大を防ぐことができるとともに、利用者の取り扱い時間の短縮化が可能となる。
本発明は、銀行等の金融機関で使用される現金自動取引装置や通帳記帳機等の通帳を扱う取引装置、その自動取引装置で有用である。
102 MSヘッド
501 冊子プリンタ
504 印字部
508 搬送ローラ対
509 冊子検知センサ
512 搬送ローラ対
520 冊子検知センサ
521 搬送ローラ対
591 搬送路
602 搬送部
604 主制御部
606 MSモータ
606a 摺動機構
610 搬送モータ
632 保守モード受付部
650 磁気ストライプ読込部
651 搬送制御部
652 磁気制御部
653 磁気解析部
689 不揮発記憶部
670 上位装置。

Claims (6)

  1. 冊子に付された磁気情報を読み取って所定の情報を印刷する冊子プリンタであって、
    前記冊子の挿入を受け付ける挿入部と、
    挿入された前記冊子を前記磁気情報の読み取り位置まで搬送する搬送部と、
    前記読み取り位置に搬送された前記冊子に付された磁気情報を読み取る読取部と、
    前記読取部を前記磁気情報の短手方向に動かす駆動部と、
    前記磁気情報の長手方向のある位置で前記駆動部によって動かされた前記読取部が得た出力信号の値に基づいて、前記長手方向のある位置での前記磁気情報の読み取り位置を定める位置確立処理を前記長手方向に繰り返し行うことにより、前記冊子プリンタにおける前記磁気情報の読み取り位置を確定させる解析部と、
    を備えることを特徴とする冊子プリンタ。
  2. 前記解析部は、前記出力信号の値が前記磁気情報が付されていることを示す第1の閾値に達したか否かを判定して前記第1の閾値に達した位置を定め、前記出力信号の値が前記磁気情報が付されていないことを示す第2の閾値に満たなくなったか否かを判定して前記第2の閾値に満たなくなった位置を定め、前記第1の閾値に達した位置と前記第2の閾値に満たなくなった位置との中間点を、前記長手方向のある位置での前記磁気情報の読み取り位置として定める、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冊子プリンタ。
  3. 前記挿入部は複数の冊子の挿入を受け付け、
    前記搬送部は、一の冊子について前記解析部が前記磁気情報の読み取り位置を確定させた場合、続いて前記複数の冊子のうちの他の冊子を前記磁気情報の読み取り位置まで搬送し、
    前記解析部は、搬送された前記複数の冊子について、繰り返し前記磁気情報の読み取り位置を確定させ、前記複数の冊子のそれぞれについて確定した前記磁気情報の読み取り位置の中間値を算出し、算出した前記中間値を前記冊子プリンタにおける前記磁気情報の読み取り位置として確定させる、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の冊子プリンタ。
  4. 前記冊子プリンタを保守するための保守モードと、取引を実行するためのオンラインモードとを切り替える制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記解析部が前記冊子プリンタにおける前記磁気情報の読み取り位置を確定した場合、前記保守モードから前記オンラインモードに切り替えて、前記解析部が確定させた前記磁気情報の読み取り位置を更新する、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の冊子プリンタ。
  5. 前記解析部は、前記第1の閾値に達した位置を定める一方、前記第2の閾値に満たなくなった位置を定めることができないと判定した場合、前記冊子が異常であると判断して処理を中断させる、
    ことを特徴とする請求項に記載の冊子プリンタ。
  6. 前記解析部が前記冊子が異常であると判断した場合、前記搬送部が前記冊子の吸入方向および排出方向に繰り返し搬送するように、前記搬送部を駆動する搬送駆動部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の冊子プリンタ。
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