JP5851643B1 - カゴ台車前詰め装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 カゴ台車の底部四隅の各位置に存在するキャスタの旋回自在な車輪がカゴ台車側面接触駆動部と接触してカゴ台車の搬送が停止するのを防止する。【解決手段】 略直方体形状のカゴ台車を搬送する駆動ユニットが床面上に設けられており、駆動ユニットは、カゴ台車の搬送経路の両側にそれぞれ設けられたカゴ台車側面接触駆動部を有し、両カゴ台車側面接触駆動部は、鉛直方向に駆動軸を持つ駆動タイヤを有し、両カゴ台車側面接触駆動部の駆動タイヤは、その走行面を両カゴ台車側面の下方にばね力で押し付けられて接触しながら回転し、それによりカゴ台車を搬送経路の進行方向に搬送させる。カゴ台車は、その底部四隅の各位置に旋回自在な車輪を持つキャスタを有し、車輪が旋回時にカゴ台車の右側面及び左側面から外側にはみ出しても車輪が両カゴ台車側面接触駆動部のいずれとも接触しないように両カゴ台車側面接触駆動部の駆動タイヤより下方のカゴ台車の車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させている。【選択図】図1

Description

本発明は、カゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれの下方に駆動タイヤをばね力で押し付けて接触回転しながら搬送するタイプのカゴ台車前詰め装置において、カゴ台車の搬送時にカゴ台車の底部四隅の各位置に存在するキャスタの旋回自在な車輪が装置の右側面接触駆動部及び/又は左側面接触駆動部と接触してカゴ台車の搬送が停止するのを防止するようにしたものに関する。
従来から、小さな荷物等を多数入れて運搬するためのカゴ台車が多く使用されている。かかるカゴ台車は、荷物の取り出しや積み込みの作業等を行うために人間が手で押して作業位置に移動されている。しかし、多数のカゴ台車を頻繁に移動させるのは、人間の労力の負担が大きく、作業効率の点で問題があった。
かかる問題を考慮して、人間の労力によらずにカゴ台車を移動させるコンベヤシステムが数多く提案されている(特許文献1〜3参照)。特許文献1〜3は、いずれも駆動チェーンを持つコンベヤに台車を乗せて搬送するシステムであり、搬送ラインから台車を容易に退避させることができるものを提案する。特許文献1〜3のシステムは、複数のエリアを持たせるためにチェーンコンベヤを分割しており、チェーンコンベヤ間の隙間にスペーサを設けて台車の乗り移りをスムーズに行うようにしている。
しかしながら、特許文献1〜3のシステムは、チェーンコンベヤを使用してカゴ台車を搬送するため、コンベヤ搬送面と床面(搬入路)を連続させるためにピットを床下に掘る必要があり、レイアウトの自由度が低く、既設の施設には容易に導入できない問題があった。また、荷物を満載した台車をコンベヤ上に載せて搬送するため、大きな駆動源が必要となり、設備コストが大きくなる問題があった。さらに、チェーンコンベヤ間の隙間に設けたスペーサは、組付け誤差により搬送面とスペーサの間に一定の段差が生じやすく、しかも台車の車輪がきちんと整列されていない場合には、車輪が段差をうまく乗り越えられず台車が詰まる問題があった。
かかる問題に対して、出願人は、従来のようにカゴ台車をチェーンコンベヤ上に載せて搬送するのではなく、カゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれの下方に駆動タイヤをばね力で押し付けて接触回転しながらカゴ台車を搬送する方法により、比較的小さな動力でカゴ台車を容易に前送りすることができるカゴ台車前詰め装置を提案した(特許文献4参照)。
特許文献4の装置は、駆動ユニットを搬送面上に設けるため、床下にピットを掘る必要がなく、簡単に床面と搬送面を連続させることができる点で優れている。
かかるカゴ台車前詰め装置では、カゴ台車の右側面接触駆動部と左側面接触駆動部の駆動タイヤがカゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれの下方を押し付けて搬送するようになっているため、カゴ台車の右側面及び左側面と装置のカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部はそれぞれ接近しており、カゴ台車の搬送時にカゴ台車の底部四隅の各位置に存在するキャスタの車輪が異常停止等の想定外の外力が掛かって旋回した場合に車輪が装置のカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤの下側の側面に接触してカゴ台車が停止し、車輪の向きを正常に戻さない限り、そこから搬送できなくなる問題があった(図1参照)。
特許第5107471号 特許第5107472号 特許第5173046号 特願2015−29896号
本発明は、上記の出願人が提案したカゴ台車前詰め装置の問題を解消するためになされたものであり、その目的は、カゴ台車の搬送時にカゴ台車の底部四隅の各位置に存在するキャスタの車輪が想定外の外力を受けて旋回した場合に装置のカゴ台車右側面接触駆動部及び/又はカゴ台車左側面接触駆動部と接触してカゴ台車の搬送が停止するのを防止するようにしたカゴ台車前詰め装置を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、装置のカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤより下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させることにより、車輪が旋回してカゴ台車の右側面及び左側面からはみ出してもキャスタがカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部に対して接触又は衝突することを簡単に防止できることを見出し、本発明の完成に至った。
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、以下の(1)〜(3)の構成を有するものである。
(1)車輪付のパネルと、その周囲を直立して包囲する前面パネル、後面パネル、及び対向する右側面パネル、左側面パネルとからなる略直方体形状のカゴ台車が複数搬送され、先頭のカゴ台車の搬送が停止された後に続くカゴ台車が順次前詰めされるカゴ台車前詰め装置であって、カゴ台車を搬送する駆動ユニットが床面上に設けられており、前記駆動ユニットは、カゴ台車の搬送経路の右側及び左側にそれぞれ設けられたカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部を有し、前記カゴ台車右側面接触駆動部及び前記カゴ台車左側面接触駆動部はそれぞれ、鉛直方向に駆動軸を持つ駆動タイヤを有し、前記カゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤと前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤは、互いにその走行面を向けてカゴ台車の進行方向と直角の直線上で対をなして存在し、前記対をなす一方のカゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤは、その走行面をカゴ台車右側面の下方にばね力で押し付けられて接触しながら右回転し、同時に前記対をなす他方の前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤは、その走行面をカゴ台車左側面の下方にばね力で押し付けられて接触しながら左回転し、それによりこれらの駆動タイヤの対が押し付けているカゴ台車を搬送経路の進行方向に搬送させるカゴ台車前詰め装置において、カゴ台車が、その底部四隅の各位置に車輪の進行方向が360°旋回可能なキャスタを有し、キャスタの車輪が旋回時にカゴ台車の右側面及び/又は左側面から外側にはみ出すようになっていること、及びキャスタの車輪が旋回によりカゴ台車の右側面及び左側面から外側に最大限はみ出しても車輪がカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部と接触しないようにカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤより下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させていることを特徴とするカゴ台車前詰め装置。
(2)カゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分が、カゴ台車の右側面及び左側面を駆動タイヤの対が押し付けているカゴ台車の搬送可能状態でカゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれから外側にキャスタの車輪の半径以上でかつ駆動タイヤの半径未満の距離で後退されていることを特徴とする(1)に記載のカゴ台車前詰め装置。
(3)前記カゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤと前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤの対は、少なくとも2つ設けられ、それらの対は、搬送経路の進行方向にカゴ台車の側面の進行方向長さ以下の駆動軸の間隔距離で設けられていることを特徴とする(1)または(2)に記載のカゴ台車前詰め装置。
本発明の装置は、カゴ台車のキャスタの車輪が想定外の外力で旋回してカゴ台車の右側面及び左側面から外側に最大限はみ出しても車輪が装置のカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部と接触しないようにカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤより下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させているので、カゴ台車の搬送時にカゴ台車のキャスタの車輪とカゴ台車右側面接触駆動部及び/又はカゴ台車左側面接触駆動部の接触や衝突がなく、それに起因する車輪の向きの調整やカゴ台車の搬送停止・損傷が全く生じない。また、後退部分がカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の下方の一部に限定されているので、装置の有効幅を拡大する必要がない。
図1は、カゴ台車のキャスタの車輪との接触防止策を持たない従来のカゴ台車前詰め装置において、車輪が装置のカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部に接触してカゴ台車が停止している状態を示す写真である。 図2は、本発明のカゴ台車前詰め装置で使用するカゴ台車の一例の概略図である。 図3は、本発明のカゴ台車前詰め装置で使用するカゴ台車に使用されるキャスタの一例を示す。 図4は、本発明のカゴ台車前詰め装置においてカゴ台車の右側面と駆動タイヤの走行面が接触している状態を後方から見た一部分の概略図である。 図5は、本発明のカゴ台車前詰め装置の一例の平面概略図である。 図6は、本発明のカゴ台車前詰め装置の一例の別の平面概略図である。 図7は、本発明のカゴ台車前詰め装置の一例の別の平面概略図である。 図8は、本発明のカゴ台車前詰め装置の制御フローの一例を示す。 図9は、本発明のカゴ台車前詰め装置の制御フローの一例を示す。 図10は、本発明のカゴ台車前詰め装置の制御フローの一例を示す。 図11は、本発明のカゴ台車前詰め装置の制御フローの一例を示す。 図12は、カゴ台車のキャスタの車輪との接触防止策を持たない従来のカゴ台車前詰め装置におけるカゴ台車のキャスタの車輪の状態を説明する平面概略図であり、(a)は、車輪がカゴ台車の右側面及び左側面からはみ出さない状態を示し、(b)は、車輪がカゴ台車の右側面及び左側面からはみ出そうとする状態を示す。 図13は、カゴ台車を搬送中の本発明のカゴ台車前詰め装置の一例を後方から見た一部分の概略図であり、(a)は、車輪がカゴ台車の右側面及び左側面からはみ出さない状態を示し、(b)は、車輪がカゴ台車の右側面及び左側面から最大限はみ出そうとする状態であり、この状態でも車輪がカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部に接触しないことを示す。
本発明のカゴ台車前詰め装置の一例について添付図面を参照しながら以下に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明のカゴ台車前詰め装置に使用されるカゴ台車としては、キャスタ付の床パネル上に荷物を順に高く積み重ね、人間の手で押して移動させることができる、略直方体形状のものを好適に使用することができる。例えば、図2に示すように、床パネル2と、その周囲を直立して包囲する前面パネル3、後面パネル4、及び二つの対向する右側面パネル5、左側面パネル(図示せず)とからなり、その底部四隅の各位置にキャスタ13を有するカゴ台車1を挙げることができ、製品によってはロールボックス、イージーコンテナー、またはパイプカーゴとも称される。本発明で使用するカゴ台車は、前面、後面、側面の幅が60cm〜2m、高さが1〜3mの大きさを有するタイプのものが好ましい。また、本発明で使用するカゴ台車は、その両側面の下方部分のキャスタの車輪より上の高さに側面の進行方向長さにわたって駆動タイヤの押圧接触可能部分(駆動力伝達可能部分)が存在することが好ましい。なお、図2は、後述する本発明のカゴ台車前詰め装置のカゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤがカゴ台車の右側面の下方に接触している部分も概略的に示している。
カゴ台車1のキャスタ13は、カゴ台車1の底部四隅の各位置に進行方向が360°自在に旋回可能な車輪を有するタイプのものであり、従来公知のものを使用することができる。キャスタとしては、例えば図3に示すように、車輪14を軸支した支持ヨークの上部に形成された旋回台盤15と、床パネルの下側に取り付けられる取付台盤16とを枢軸でスラスト軸受して構成されるキャスタ13を好ましく採用することができる。
次に、上述のカゴ台車を搬送する駆動ユニットを床面上に設けたカゴ台車前詰め装置を図5に基づいて説明する。図5は、本発明のカゴ台車前詰め装置の一例の平面概略図である。図中、1はカゴ台車であり、矢印はカゴ台車1の進行方向である。6はカゴ台車右側面接触駆動部、7はカゴ台車左側面接触駆動部であり、両方でカゴ台車を搬送する駆動ユニットを構成する。カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7は、カゴ台車1の搬送経路の右側及び左側にそれぞれ設置され、カゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれに進行方向に移動させる力を伝達する駆動タイヤ8を持つ。
駆動タイヤ8は、図4に示すように鉛直方向に駆動軸を持ち、駆動源として電気モーターなどの駆動モーター9によって回転される。駆動タイヤ8は、図4に示すように同一駆動軸で複数個重ねて使用してもよい。図2及び図4では、カゴ台車右側面接触駆動部6の駆動タイヤ8の走行面が、ばね押圧手段10のばね力によってカゴ台車1の右側面5の下方の押圧接触可能部分(駆動力伝達可能部分)に対して接触するように押し付けられる態様のみが示されているが、反対側のカゴ台車左側面接触駆動部7の駆動タイヤ8の走行面も同時に同様にカゴ台車1の左側面の下方の押圧接触可能部分(駆動力伝達可能部分)に対してばね押圧手段のばね力によって接触するように押し付けられる。このとき、カゴ台車は、右側面と左側面の両側を駆動タイヤ8によって挟まれて押し付けられている状態にあり、この状態でカゴ台車右側面接触駆動部6の駆動タイヤ8が右回転し、同時にカゴ台車左側面接触部7の駆動タイヤ8が左回転することにより、両駆動タイヤが押し付けているカゴ台車を搬送経路の進行方向に前送りさせることができる。このように、本発明の方法は、チェーンコンベヤ方式のようにカゴ台車の重量をそのまま受けて搬送するのではなく、カゴ台車の両側面をそれぞれ同時に押し付けて駆動力を伝達しているので、比較的小さい動力でカゴ台車を前送りさせることができる。
カゴ台車右側面接触駆動部6の駆動タイヤ8とカゴ台車左側面駆動部7の駆動タイヤ8は、図5に示すように、互いにその走行面を向けてカゴ台車の進行方向と直角の直線上で対をなして存在することが好ましい。駆動タイヤの対の数は、搬送経路の距離に依存するが、少なくとも2つ、さらには少なくとも3つ、さらには少なくとも4つであることが好ましい。また、駆動タイヤの対が複数設けられる場合は、駆動タイヤの対は、搬送経路の進行方向にカゴ台車の側面の進行方向長さ以下の駆動軸の間隔距離で設けられることが好ましい。これによりカゴ台車の側面を駆動タイヤの少なくとも1対が安定して押し挟んで駆動力を伝達することができ、カゴ台車の進行方向への前送りをスムーズに行なうことができる。
本発明のカゴ台車前詰め装置は、図5、図6に示すように、本発明の装置に進入して来る(具体的には11間の直線光を遮る)カゴ台車を感知する光電センサー11を設けることが好ましい。かかる光電センサー11は、カゴ台車の搬送経路の最初の駆動タイヤ対のそれぞれの駆動軸を結ぶ直線(具体的には12同士を結ぶ直線)より進行方向において好ましくは1メートル以内手前、より好ましくは10cm〜100cm手前の直線(具体的には11同士を結ぶ直線)上にカゴ台車の先端が到達することを感知するように構成される。このように進入して来るカゴ台車を予め感知することにより、その後に続く駆動タイヤの回転の始動・停止を適切に制御することができる。
本発明のカゴ台車前詰め装置は、複数のカゴ台車が搬送され、図7に示すように各カゴ台車が順次所定の前後間隔で所定の予定位置に停止される場合に、各停止予定位置の先端より進行方向において50cm以内手前、より好ましくは10cm〜50cm手前にカゴ台車の先端が到達することを感知する光電センサー12を設けることが好ましい。かかる光電センサー12は、搬送するカゴ台車の先端と平行に配置され、具体的には図5、図6に示すように12間の直線光を遮るカゴ台車を感知するように構成される。上述の光電センサー12がカゴ台車を感知することでカゴ台車の位置情報を取得する。光電センサー12の位置は可変であり、カゴ台車の停止間隔により決定される。また、光電センサー12は、駆動タイヤの始動・停止スイッチとしての働きを持つ。光電センサー12により駆動タイヤの回転の始動停止を適切に制御することで、カゴ台車間の衝突を回避しながら複数のカゴ台車をスムーズに移動することができる。
次に、本発明のカゴ台車前詰め装置の制御方法の一例について図7〜図11を使用して例示する。なお、カゴ台車前詰め装置は図7に示すものを使用し、図中のPH1〜PH5は前述した光電センサー、Motor1〜Motor4は前述した駆動タイヤの対を示す。また、図7〜図11の制御フローのSTART,ENDはそれぞれ開始、終了を意味し、PH1〜PH5のON,OFFはそれぞれPH1〜PH5の感知あり、感知なしを意味し、Motor1〜Motor4のON,OFFはそれぞれMotor1〜Motor4のスイッチオン、スイッチオフを意味し、N,Yはそれぞれ「NO(いいえ)」、「YES(はい)」を意味する。
図8は、カゴ台車がカゴ台車前詰め装置に進入してPH1の感知後からPH2の感知後までの制御フローを示し、図9は、PH2の感知後からPH3の感知後までの制御フローを示し、図10は、PH3の感知後からPH4の感知後までの制御フローを示し、図11は、PH4の感知後からカゴ台車前詰め装置が終了するまでの制御フローを示す。図8〜図11に示す制御フローは一例にすぎず、目的に応じて他の制御フローも採用可能である。
次に、本発明のカゴ台車前詰め装置におけるカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部とカゴ台車のキャスタの車輪との接触防止策について図12及び図13を使用して説明する。図12は、従来のカゴ台車前詰め装置におけるカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部とカゴ台車のキャスタの車輪の向きの関係を平面図で示し、(a)は、カゴ台車が上方に正常に進行し、カゴ台車のキャスタの車輪の向きが正常状態である場合を示し、(b)は、カゴ台車のキャスタの車輪の向きが異常状態(NG)及び許容状態(OK)である場合を示す。図13は、本発明のカゴ台車前詰め装置におけるカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部にカゴ台車のキャスタの車輪が接触できないことを示し、(a)は、カゴ台車のキャスタの車輪の向きが正常状態である場合を示し、(b)は、カゴ台車のキャスタの車輪の向きが異常状態である場合を示す。図中、1はカゴ台車、6はカゴ台車右側面接触駆動部、7はカゴ台車左側面接触駆動部、13はキャスタである。図12の平面図では、キャスタ13の車輪を長方形で示し、取付台盤を円形で示し、円形の中心が旋回中心である。
図12(a)に示すように、カゴ台車1が矢印の進行方向に正常に進行しているときは、キャスタ13の車輪の床面接触部は、旋回中心より後方にあり、車輪の向きは一定に保持されたままである。この状態では、キャスタ13がカゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7に接触してカゴ台車1を停止させたりすることは生じない。しかしながら、カゴ台車1に何らかの外力が加わり、図12(b)の前側のキャスタの車輪に示すように、車輪の床面接触部が旋回中心より前方になった場合、車輪がNG方向に回転するとカゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7に接触してカゴ台車1が進行方向に動けなくなる。この場合、車輪がOK方向に回転すると、矢印の進行方向へのカゴ台車の推進力もあって、車輪は図12(a)のような正常状態に戻る。また、図12(b)の後側のキャスタの車輪に示すように、車輪の床面接触部が旋回中心より後方にある場合は、車輪がカゴ台車右側面接触駆動部6やカゴ台車左側面接触駆動部7に一時的に接触する方向に動いても、矢印の進行方向へのカゴ台車の推進力により車輪はすぐに図12(a)のような正常状態に戻る。
本発明のカゴ台車前詰め装置は、カゴ台車のキャスタの車輪が図12(b)のようにいずれの方向に旋回した場合でも、特にキャスタの車輪が旋回によりカゴ台車の右側面及び左側面から外側に最大限はみ出しても、カゴ台車右側面接触駆動部6やカゴ台車左側面接触駆動部7と接触しないようにしていることを特徴とする。具体的には、図13(a)及び(b)に示すように、カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7の駆動タイヤより下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させている。これにより、カゴ台車1のキャスタ13の車輪が旋回してどのような向きをとってもカゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7に接触することが生じない。本発明のカゴ台車前詰め装置では、例えば、図13(b)に示すようにカゴ台車1のキャスタ13の車輪がカゴ台車1の右側面及び左側面より外側に最大限はみ出しても、カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7に接触しないため、車輪は容易に回転し、進行方向へのカゴ台車の推進力により車輪はすぐに図13(a)のような状態に戻る。
カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7の上述の後退距離は、カゴ台車の右側面及び左側面を駆動タイヤの対が押し付けている搬送可能状態でカゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれから外側にキャスタの車輪の半径以上でかつ駆動タイヤの半径未満の距離であることが好ましい。具体的には、後退距離は、50〜150mmであることが好ましい。ここで言う後退距離は、カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7の下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分の最大後退距離を意味する。後退距離を駆動タイヤの半径未満としたのは、駆動タイヤの駆動軸が駆動タイヤの下方の床面近くまで及ぶことが多いためである。また、カゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7の後退部分は、必ずしも垂直に直立している必要はなく、カゴ台車のキャスタの車輪の形状に合わせて凹状に湾曲していてもよい。要は、搬送時のカゴ台車のキャスタの車輪が一回転してもカゴ台車右側面接触駆動部6及びカゴ台車左側面接触駆動部7の下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分がキャスタの車輪と接触しないようにすればよい。
本発明の装置の一例を図面に基づいて上で説明したが、カゴ台車の両側面のそれぞれの下方に駆動タイヤを接触押圧しながら駆動力を伝達してカゴ台車を前送りすることができる限り、本発明の装置の一部の構成要素の従来技術による置換、追加、及び/又は削除は本発明の技術的範囲の範疇に属する。例えば、駆動タイヤをばね力で押し付けて駆動力を伝達する手段や光電センサーは、従来公知の同様の機能を有するものに変更することができる。また、カゴ台車のキャスタの車輪がカゴ台車の両側面から外側に最大限はみ出してもカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部に接触しないように両駆動部のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分を適切に後退させている限り、後退部分の形態は、上述の例に限らず、適宜設計変更することができる。
本発明のカゴ台車前詰め装置は、チェーンコンベヤ式のように床下にピットを掘らずに床面と搬送面の連続を容易に達成でき、しかも低コストの簡単な構造を持つ利点を有する。また、搬送時のカゴ台車のキャスタの車輪が何らかの理由で旋回してもカゴ台車前詰め装置の駆動部に接触することがなく、それに起因するカゴ台車の車輪の向きの調整や搬送停止がないという利点を有する。従って、荷物の配送、仕分けを行なう業界において極めて有用である。
1 カゴ台車
2 車輪付の床パネル
3 前面パネル
4 後面パネル
5 右側面パネル
6 カゴ台車右側面接触駆動部
7 カゴ台車左側面接触駆動部
8 駆動タイヤ
9 駆動モーター
10 ばね押圧手段
11 光電センサー
12 光電センサー
13 キャスタ
14 車輪
15 旋回台盤
16 取付台盤

Claims (3)

  1. 車輪付のパネルと、その周囲を直立して包囲する前面パネル、後面パネル、及び対向する右側面パネル、左側面パネルとからなる略直方体形状のカゴ台車が複数搬送され、先頭のカゴ台車の搬送が停止された後に続くカゴ台車が順次前詰めされるカゴ台車前詰め装置であって、カゴ台車を搬送する駆動ユニットが床面上に設けられており、前記駆動ユニットは、カゴ台車の搬送経路の右側及び左側にそれぞれ設けられたカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部を有し、前記カゴ台車右側面接触駆動部及び前記カゴ台車左側面接触駆動部はそれぞれ、鉛直方向に駆動軸を持つ駆動タイヤを有し、前記カゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤと前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤは、互いにその走行面を向けてカゴ台車の進行方向と直角の直線上で対をなして存在し、前記対をなす一方のカゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤは、その走行面をカゴ台車右側面の下方にばね力で押し付けられて接触しながら右回転し、同時に前記対をなす他方の前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤは、その走行面をカゴ台車左側面の下方にばね力で押し付けられて接触しながら左回転し、それによりこれらの駆動タイヤの対が押し付けているカゴ台車を搬送経路の進行方向に搬送させるカゴ台車前詰め装置において、カゴ台車が、その底部四隅の各位置に車輪の進行方向が360°旋回可能なキャスタを有し、キャスタの車輪が旋回時にカゴ台車の右側面及び/又は左側面から外側にはみ出すようになっていること、及びキャスタの車輪が旋回によりカゴ台車の右側面及び左側面から外側に最大限はみ出しても車輪がカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部と接触しないようにカゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤより下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分をカゴ台車から離れる方向に後退させていることを特徴とするカゴ台車前詰め装置。
  2. カゴ台車右側面接触駆動部及びカゴ台車左側面接触駆動部の下方のカゴ台車のキャスタの車輪に面する部分が、カゴ台車の右側面及び左側面を駆動タイヤの対が押し付けているカゴ台車の搬送可能状態でカゴ台車の右側面及び左側面のそれぞれから外側にキャスタの車輪の半径以上でかつ駆動タイヤの半径未満の距離で後退されていることを特徴とする請求項1に記載のカゴ台車前詰め装置。
  3. 前記カゴ台車右側面接触駆動部の駆動タイヤと前記カゴ台車左側面接触駆動部の駆動タイヤの対は、少なくとも2つ設けられ、それらの対は、搬送経路の進行方向にカゴ台車の側面の進行方向長さ以下の駆動軸の間隔距離で設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のカゴ台車前詰め装置。
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