JP5850783B2 - ポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法 - Google Patents

ポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法 Download PDF

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本発明は、ポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸製造方法に関するものである。
近年、各種の衣料分野において、ストレッチ性が強く求められている。そして、求められるストレッチ性を達成するために、潜在捲縮性(熱水処理をおこなうことにより捲縮、つまりクリンプが発現するという性質)を有するサイドバイサイド型のフィラメント糸からなる織編物(布帛)が、数多く提案されている。このような潜在捲縮性を有するフィラメント糸が用いられた織編物は、ストレッチ性にとどまらずストレッチバック性をも得ることができ、機能性に優れているため、スポーツ衣料をはじめ婦人用パンツなどの分野において、広く用いられている。
しかしながら、このような潜在捲縮糸にて発現するクリンプは比較的ピッチが長いため、該潜在捲縮糸を無撚りのままで用いて織編物を作製すると、得られた織編物に大きなシボが発生し、織編物の品位が損なわれるという欠点がある。そこで、潜在捲縮糸に中撚域から強撚域の撚りを加えるなどの手法により、該潜在捲縮糸から得られる織編物のシボを抑制することがなされている。
ここで、中撚域から強撚域の撚りを加えられた糸は、一般に、剛直なものになる傾向がある。そのため、このような中〜強程度の実撚糸が用いられた織編物においては、ソフトな風合いやストレッチ性が損なわれたり、光沢が低下したりするなどという問題が起こる場合がある。そこで、糸に捲縮性を与えるための代表的な手段である仮撚を利用し、得られる織編物のシボを抑制しつつ、さらにストレッチ性を付与することが検討されている。
例えば、特許文献1には、PBT(ポリブチレンテレフタレート)とPET(ポリエチレンテレフタレート)とをサイドバイサイド型に複合紡糸して得た潜在捲縮糸を、間歇的に水性液体を付与しながら延伸し、次いで、仮撚加工をおこなう手段が開示されている。
特許文献2には、変性PBTと未変性PBTをサイドバイサイド型に複合紡糸した後、延伸して潜在捲縮糸とし、その後、これをピン方式によって仮撚りする手段が開示されている。
特開平11−140739号公報 特開2009−138318号公報
しかしながら、上記特許文献1および2に記載された仮撚糸は、いずれも、織編物が染色加工を経ることにより発生するシボを抑えるには、依然として潜在捲縮糸に追撚手法が必要である。そのため、得られる織編物にシボが発生したり、製造工程が煩雑になったりすることに加え、濃染性が不十分であるという問題があった。また、一般的には、生産した加工糸の色差を検査する際には、筒編染色地での判定をおこなうが、上記特許文献1、および2で得られた仮撚糸は、その染色判定において、仮撚加工における錘間での色差バラツキが生じ、M収率が低下するなどの品質管理面での問題を有していた。
さらに、上記問題を解決するために、本発明者らは、特願2010−223152号において、サイドバイサイド型の潜在捲縮糸の未延伸糸に特定の高速延伸仮撚を施すことを検討したところ、上記のような従来技術の欠点はある程度改善されるものの、その改善の程度は未だ不十分である。
本発明は、上記のような課題を十分に改善するものであり、フィラメント糸の錘間色差バラツキが抑制され、しかも、構成繊維として布帛に含まれると優れたストレッチ性と濃染性を発現することが出来るとともに、追撚が付与されることなく無撚状態で用いられても、表面のシボ発生が抑制された品位品質の安定した布帛を得ることができるポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸およびその製造方法を提供することを技術的な課題とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、熱収縮性の異なる2種のポリエステル樹脂をサイドバイサイド型に接合した複合繊維からなり、総繊度が150dtex以下、単糸繊度が2.5〜7dtexである潜在捲縮性を有するポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸であって、潜在捲縮率が45%以上であることを特徴とするポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸は、上記の課題を解決しうることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、以下の内容を要旨とするものである。
(1)3〜8dtex、伸度が100%以上であり、かつ熱収縮性の異なる2種のポリエステル樹脂をサイドバイサイド型に接合した高配向未延伸糸を供給糸条として用い、該供給糸条に、延伸仮撚加工温度よりも20℃以上高い温度であり、かつ170〜230℃の温度下、荷重0〜5gfの低張力で熱処理を施した後、次いで、下記(I)および(II)の条件で延伸仮撚加工をほどこすものであって、これらの工程を150m/分以下の加工速度で連続しておこなうことを特徴とするポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法。
(I)仮撚数が、25000/(0.9×D) 1/2 〜35000/(0.9×D) 1/2 である。なお、Dは延伸仮撚加工後のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の総繊度(dtex)である。
(II)延伸仮撚加工温度が140〜180℃である。
(2)熱処理をほどこした後、延伸仮撚加工をほどこす前に、該供給糸条を荷重0〜35gfの低張力にて冷却することを特徴とする(1)のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法。
本発明によれば、フィラメント糸の錘間色差バラツキが抑制され、しかも、構成繊維として布帛に含まれると優れたストレッチ性と濃染性を付与することが出来るとともに、加工糸に追撚を与えないで無撚状態で用いても織編物表面のシボ発生が抑制された品位品質の安定した布帛を得ることのできるポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸を提供することができる。
本発明の製造方法に用いられる製造装置の一例である。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明の製造方法により得られるポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸(以下、単に「本発明のフィラメント糸」などと略称する場合がある)は、熱収縮性の異なる2種のポリエステル樹脂を、サイドバイサイド型に接合した複合繊維からなるものである。熱収縮性の異なる2種のポリエステル樹脂を用いることで、潜在捲縮性を有するフィラメント糸とすることができる。
ポリエステル樹脂としては、熱収縮性の異なる2種であれば特に限定されるものではなく、繊維形成性を有する従来公知のポリエステル重合体を任意に選択して用いることができる。例えば、繰り返し単位が実質的に全てエチレンテレフタレートからなるホモポリエチレンテレフタレート(ホモPET)が用いられてもよいし、全繰り返し単位の85%以上がエチレンテレフタレートであって、他の成分が共重合されてなる共重合PETも用いることができる。
そのような共重合PETにおける共重合成分としては、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,2−ビス{4−(β−ヒドロキシエトキシ)フェニル}プロパンなどがあげられる。なかでも、5−ナトリウムスルホイソフタル酸を共重合成分として用いると、本発明のフィラメント糸がカチオン可染糸となって商品価値が高まるので好ましい。その他、ポリブチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレートなども使用可能である。
本発明では、上記に挙げたようなポリエステル樹脂から、熱収縮性の異なる2種類のポリエステル樹脂を選択して用いる。この点において、同種の重合体(つまり、同一のポリエステル)であっても、互いに熱収縮性の異なるものであれば、熱収縮性の異なる2種類のポリエステル樹脂であるといえる。
熱収縮性の異なる2種類のポリエステル樹脂が、同一のポリエステル樹脂である場合、両者の極限粘度を異なるものとすることにより、熱収縮性を異なるものとすることができる。すなわち、相対的に極限粘度の低いPETを低熱収縮性ポリエステル樹脂、極限粘度の高いPETを高熱収縮性ポリエステル樹脂として用いることができる。
2種類のポリエステル樹脂が同一である場合、その極限粘度の差が、0.10〜0.25g/dlであることが好ましく、0.15〜0.20g/dlであることがより好ましい。それは、ストレッチ性能を安定して得られる利点があるからである。極限粘度の差が0.10g/dl未満であるとストレッチ性能に乏しくなり、極限粘度の差が0.25g/dlを超えると紡糸性が低下する場合があり好ましくない。
また、異種のポリエステル樹脂を用いる場合、極限粘度が同じでも熱収縮性が異なる場合があり、このような場合は、必ずしも極限粘度に差を設ける必要はない。また、高熱収縮性ポリエステル樹脂の極限粘度が、低熱収縮性ポリエステル樹脂の極限粘度よりも低い場合もありうる。
例えば、高熱収縮性ポリエステル樹脂として、イソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、2,2−ビス〔4−(B−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパンのうちいずれか1種以上の成分が共重合された共重合PETを用い、かつ低熱収縮性ポリエステル樹脂としてホモPETポリマーを用いた場合は、共重合PETポリマーの熱収縮率が相対的に高いので、いずれのポリエステル樹脂の極限粘度が高くてもよい。
この場合の具体例としては、高熱収縮性ポリエステル樹脂として、イソフタル酸5〜10モル%及び2,2−ビス〔4−(B−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン3〜8モル%を共重合成分として含み、かつ極限粘度が0.60〜1.50g/dlである共重合PETを用い、低熱収縮性ポリエステル樹脂として、極限粘度が0.40〜0.60g/dlのPETを用いる場合などが挙げられる。
本発明では、上記のように、熱収縮性の異なるポリエステル樹脂を2種選択し用いることが必要である。そして、マルチフィラメント糸中における2種類の異なるポリエステル樹脂の接合形態は、紡糸性や品質安定性の点から、サイドバイサイド型であることが必要である。
本発明のフィラメント糸は、その総繊度が150dtex以下であることが必要であり、130dtex以下であることが好ましい。総繊度が150dtex以下であることにより、布帛に対して適度のシャリ感を有するドライタッチな風合いを付与することができる。総繊度が150dtexを超えると、布帛の風合いが硬くなるため衣料用ストレッチ素材としては不適切となる。なお、総繊度は、シボ立ちの抑制、品質の安定化の観点から、60〜120dtexであることが好ましい。
本発明のフィラメント糸は、その単糸繊度が2.5〜7dtexであることが必要であり、4.5〜6.5dtexであることが好ましい。単糸繊度をこの範囲に設定する事により、布帛に適度のシャリ感を有するドライタッチな風合いを付与することができる。単糸繊度が2.5dtex未満であると、布帛の風合いがソフト過ぎるものとなるという問題がある。一方、単糸繊度が7dtexを超えると、本発明のフィラメント糸から得られた布帛の目付けが重たくなるため、風合いが硬くなる。そのため、ペーパーライクな風合いとなり、シャリ感を有する風合いが得られないという問題がある。
本発明のフィラメント糸は、潜在捲縮性を有することが必要である。潜在捲縮性を有することにより、ストレッチ性に優れたフィラメント糸とすることができる。
潜在捲縮性の指標としては、例えば湿熱処理前の捲縮率が4%以下という低いものであっても、湿熱処理後の潜在捲縮が発現した際の捲縮率が45%以上であることが必要であり、該捲縮率が50%以上であることが好ましく、55%以上であることが特に好ましい。さらに、シボ立ちの抑制の観点から、湿熱処理後の潜在捲縮が発現した際の捲縮率の上限が、70%であることが好ましい。なお、該潜在捲縮率の測定方法については後述する。
本発明のフィラメント糸においては、前述の潜在捲縮率が45%以上であれば、該フィラメント糸を構成繊維として含む布帛に対して、後述するような精練処理、ブラック染色処理等をおこなった場合であっても、該フィラメント糸の潜在捲縮を発現させた場合と同様の捲縮状態となり得るため、該布帛において優れた濃染効果を奏することが可能となると推定される。
本発明のマルチフィラメント糸においては、後述する延伸仮撚加工により微細クリンプを付加し、湿熱処理などをおこなうことで、潜在捲縮性が発現して顕在化し、ストレッチバック性が顕著に向上する。加えて、マルチフィラメント糸の表面形態が緻密な高捲縮形状に変形する事により、フィラメント間に空隙ができ、適度なふくらみ感を有するとともに、フィラメント間の複雑な内部屈曲によって外部への乱反射光が少なくなり、色の深みが増して、濃染性がより一層向上する。なお、上記の湿熱処理後の潜在捲縮が発現した捲縮率が45%未満であると、マルチフィラメント糸における捲縮発現が乏しくなり、該フィラメント糸を用いて布帛を得た場合、フィラメント糸同士が組織点に拘束され易くなり、その結果、ストレッチバック性が低下するので好ましくない。
また、本発明のフィラメント糸を、上記のような精練処理やブラック処理などによる湿熱処理に付すると、該フィラメント糸が緻密な高い捲縮性を有するものとなる。その結果、追撚が与えられていない無撚状態の該フィラメント糸から構成された布帛においても、表面においてシボ発生が抑制された、品位品質の安定したものとなる。
そして、本発明のフィラメント糸を構成繊維として含む布帛に対して、ブラック染色をおこなえば、L値が15以下であるという濃染性に優れた布帛を得ることができる。
次に、本発明のフィラメント糸の製造方法について説明する。
まず、本発明の製造方法においては、熱収縮性の異なる2種のポリエステルポリマーをサイドバイサイド型に接合した複合繊維からなる高配向未延伸糸(以下、単に「未延伸糸」と称する場合がある)を、供給糸条として用いることが必要である。
この未延伸糸は、単糸繊度が3〜8dtexであることが必要であり、5.5〜7.5dtexであることが好ましい。該未延伸糸の単糸繊度が3dtex未満では、後述の延伸仮撚加工により得られるマルチフィラメント糸の単糸繊度が細くなりすぎて、風合いがソフトになり過ぎ、布帛とされた場合にドライタッチな風合いを発現させることができない。さらに、濃染性にも劣るものとなる。一方、単糸繊度が8dtexを超えると、高い捲縮性を有する糸条形態になるように延伸仮撚加工を施したとしても、ふくらみ感が不足するため、硬い風合いのフィラメント糸しか得られないという問題が発生する。
上記の未延伸糸は、伸度が100%以上であることが必要であり、100〜130%の範囲であることが好ましい。伸度が100%未満であると、未延伸糸の配向が不十分となるため、得られるポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の潜在捲縮率が不十分となり、濃染性を付与することが出来ないという問題が発生する。
未延伸糸の伸度を上記の範囲とするためには、紡速3000〜3500m/分で紡糸することが好ましい。
そして、束ねられた供給糸条を、延伸仮撚加工温度よりも20℃以上高い温度であり、かつ、170〜230℃の温度下で、荷重0〜5gfの低張力で熱処理を施した後、次いで、下記(I)および(II)の仮撚条件で延伸仮撚加工をほどこす。そして、これらの工程を150m/分以下の加工速度で連続しておこなうことが必要である。
(I)仮撚数が、25000/(0.9×D)1/2〜35000/(0.9×D)1/2である。なお、Dは延伸仮撚加工後のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の総繊度(dtex)である。
(II)延伸仮撚加工温度が140〜180℃である。
本発明においては、未延伸糸に対して、延伸仮撚加工温度よりも20℃以上高い温度であり、かつ170〜230℃であるという比較的高い処理温度で、しかも0〜5gfの低い張力で熱処理をほどこすことで、供給糸条に対する熱効率が良好となり、高結晶化かつ高配向化を促すことができる。その結果、シャリ感と錘間染色品位に優れたフィラメント糸を得ることができる。
熱処理温度は、延伸仮撚加工温度よりも20℃以上の高い温度であることが必要であり、30℃以上の高い温度であることが好ましく、40℃以上の高い温度であることがより好ましい。このような熱処理温度であると、熱効率が高くなり、得られるマルチフィラメント糸に濃染性を発現させることができる。尚、熱処理温度が、延伸仮撚加工温度よりも20℃未満の温度差となると、熱効率が低くなってシャリ感と錘間染色品位に劣るものとなるので好ましくない。熱処理温度は、延伸仮撚加工温度の20℃以上70℃未満であることが好ましい。
さらに、熱処理温度が170℃未満であると、熱効率が低くなってシャリ感や錘間染色品位を向上することができなくなる。一方、230℃を超えると、供給糸条が融断して加工操業上の問題が発生したり、延伸仮撚加工時にフィラメント間の開繊状態が悪くなりストレッチ性が低減したりするので好ましくない。熱処理温度は、180〜220℃であることがより好ましい。
熱処理時の張力が、5gfを超えると熱効率が低下するため、延伸仮撚加工時の解撚張力(例えば、図1における仮撚装置6と第3引取りローラ7間での張力)が高くなって錘間の内部物性差が大きくなり、染色差が大きくなるという問題が発生する。熱処理時の張力は、0〜3gfであることが好ましい。
なお、熱処理時に用いられるヒーターの形状は、該未延伸糸への熱効率が安定である点や、仮撚時での糸切れや毛羽を抑制でき、品質の向上が図れる観点から、非接触のヒーターが望ましい。
さらに、上述のような条件で熱処理をほどこした後、0〜35gfの低張力で、好ましくは0〜15gfで、供給糸を冷却することが好ましく、室温にて冷却することが特に好ましい。これにより、熱作用を得た糸条が急冷されるため、錘間の内部物性差の安定化が図れる。
なお、上記熱処理時の張力が0gfであっても、さらに熱処理前後および/または冷却ゾーン前後での供給糸のオーバーフィード率が0〜10%であるという条件にて熱処理をほどこした方が、延伸仮撚加工時の加撚張力(例えば、図1における仮撚ヒーター5と仮撚装置6間での張力)がより低くなることから、錘間の内部物性差がより小さくなり染色差が小さくなると共に、濃染性も向上するため、特に好ましい。供給糸のオーバーフィード率は、好ましくは1〜8%であり、より好ましくは3〜7%である。
上記のようにして延伸仮撚加工前に前処理がほどこされた糸条に対して、次いで、特定の仮撚条件下で延伸仮撚加工をほどこすことにより、糸条の捩り変形量は少ないものの、潜在捲縮性と微細クリンプが付加されたフィラメント糸とすることができる。
延伸仮撚加工後のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の総繊度が、D(dtex)である場合の仮撚数(T/M)は、25000/(0.9×D)1/2〜35000/(0.9×D)1/2であり、28000/(0.9×D)1/2〜33000/(0.9×D)1/2であることが好ましい。延伸仮撚加工時の仮撚数が25000/(0.9×D)1/2未満であると、高い捲縮性が得られずストレッチ性を付与する事ができない。また、供給糸に熱が均一に付与されなくなり、錘間染色品位が劣るという問題がある。一方、35000/(0.9×D)1/2を超えると、糸切れが多発し加工操業面での問題が発現する。
さらに、本発明の製造方法において、延伸仮撚加工時のヒーター温度が140℃未満であると、糸条に対する熱効率が悪くなり、高い捲縮性を付与できないという問題がある。一方、延伸仮撚加工温度が180℃を超えると、供給糸条同士が融着し易くなり、シャリ感が強調されてシルキー感が低減するという問題がある。また、供給糸に熱が均一に付与されなくなり、錘間染色品位、濃染性に劣るという問題がある。
延伸仮撚加工における延伸倍率は、1.3〜1.7倍であることが好ましく、1.4〜1.6倍であることがより好ましい。1.3倍未満であると、延伸仮撚加工時の加工張力が低下し、糸切れが発生し易くなるとともに加工操業性が低下するという問題がある。一方、1.7倍を超えると、該加工時に糸切れや加工糸切れ毛羽が発生し易くなるという問題がある。
また、本発明の製造方法においては、上記の工程を、150m/分以下の加工速度で連続しておこなうことが必要である。加工速度が150m/分を超えると、加工条件設定が難しくなるに伴い、高い捲縮性を発現させることができない。また、加工速度は加工コストと仮撚数との兼ね合いから、80〜130m/分であることが好ましい。
なお、本発明に用いられる延伸仮撚装置としては特に限定されず、公知のものを適宜使用することができるが、高い捲縮性を発現させることができるとともに、加工工程のヤーンパスとして、熱処理後に糸条の内部構造を安定化させるための室温下における冷却ゾーンを確保しうるものが好ましい。
さらに、上述の製造方法にて得られた本発明のフィラメント糸には、風合いをさらに向上させる観点から、500〜2000T/M程度の追撚がほどこされていてもよい。
本発明の製造方法を、図1を用いて以下に説明する。
図1は、本発明のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法の一実施態様を示す工程の概略図である。供給糸条(ポリエステルサイドバイサイド型の高配向未延伸糸Y)には、供給ローラ1と第1引取りローラ3との間に設置された熱処理ヒーター2によって、低張力下で高温熱処理がほどこされ、次いで、第1引取りローラ3と第2引取りローラ4との間において、室温下で、低張力状態で冷却させる。引き続き連続して、第2引取りローラ4と第3引取りローラ7との間で、仮撚ヒーター5及びピンタイプ仮撚装置6を用いて、特定の延伸仮撚条件下で捲縮加工がほどこされることにより、本発明のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸が得られる。このマルチフィラメント糸は、第3引取りローラ7を経て、巻き取りローラ8によりパッケージ9に捲き取られる。
そして、該フィラメント糸に上述のような条件で熱処理を施すと、サイドバイサイド型構造由来以外での潜在捲縮性が付与され、その糸表面形態が緻密になり、高い捲縮性を発現するものとなる。加えて、フィラメント糸が相互に複雑に屈曲し、染料の吸着度合いが均一化される。その結果、錘間色差バラツキが抑制され、高ストレッチ性を有するフィラメント糸が得られるという効果が奏される。さらに、該フィラメント糸は、追撚を与えないで(つまり、無撚状態で)布帛の構成繊維として用いられても、布帛表面のシボ発生を防止することができる。
本発明のフィラメント糸を構成繊維として含む布帛(織編物組織)の形態は、特に、限定されるものではなく、織物では、平組織、綾組織、朱子組織、あるいは、ドビーやジャガードによる変化組織などが挙げられる。編物では、よこ編、トリコット編、ラッシェル編などが挙げられる。
このような布帛における本発明のフィラメント糸の含有割合は、本発明の効果(ストレッチ性、シボ抑制、濃染性)を効率よく発現させる観点から、布帛全体に対して50質量%以上であることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
そして、このような形態を有する布帛に、精練処理やブラック染色をおこなうことにより、シャリ感や加工糸の錘間色差バラツキが抑制され、しかも、優れたストレッチ性と濃染性を有し、表面のシボ発生を防止されたものとなる。
また、布帛には、仕上げ加工工程において、染色はもちろんのこと濃染加工やアルカリ減量、柔軟、制電、撥水等の各種の加工が施されていても良い。
次に、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
本発明で用いられる評価方法を以下に示す。
(1)繊度
JIS L1013 8.3.1の方法に従って測定した。
(2)潜在捲縮率(ストレッチ性)
実施例および比較例で得られたフィラメント糸から、枠周1.125mの検尺機を用いて、巻き数5回のカセを作製し、スタンドに吊り下げた状態で一昼夜放置した。次に、このカセに0.000147cN/dtexの荷重(荷重1)を掛けて、沸水中に入れて30分間の湿熱処理をおこなった後、ろ紙にて水分を軽く取って30分風乾放置した。次いで、荷重1を掛けたまま、さらに0.00177cN/dtexの軽荷重(荷重2)を掛け、カセの長さAを測定した。次に荷重2のみを外して重荷重0.044cN/dtexの荷重を掛け、カセの長さBを測定した。下記式を用いて、潜在捲縮率を算出した。
潜在捲縮率(%)=[(B−A)/B]×100
(3)伸度
JIS L1013 8.5.5の方法に従って測定した。
(4)L
以下の条件にて、精練およびブラック染色を行った後、下記反射率を測定しL値を求めた。すなわち、実施例および比較例にて得られた布帛を、精練剤(日華化学社製、「サンモールFL」)を2g/Lの濃度で水に溶解させた水溶液を用いて、80℃×20分の条件で精練をおこない、次いで、分散染料(ダイスター社製、「ダイアニックスブラックHG−FS」(200%)、7.5%omf)、染色助剤(日華化学社製、「ニッカサンソルトSN−130」、0.5cc/L)および酢酸(0.2cc/L)を用いて、135℃で30分間染色をおこなった。その際の浴比は1:50であった。
その後、還元洗浄剤(一方社油脂工業社製、「ビスノールP−55」)(5g/L)を用いて、80℃×20分で洗浄をおこなった。そして、洗浄後の布帛に対して、分光光度計(マクベス社製、「MS−CE3100型」)を用いて反射率を測定し、CIE Labの色差式からL値を求めた。なお、L値は、その値が小さい程深みのある色となる。
(5)錘間染色品位(筒編染色評価)
得られたフィラメントを各錘別で筒編地を作成し、錘間での染色品位を以下の基準で目視にて評価した。
◎:染色品位のバラツキがほとんどなく、大変良好であった。
○:染色品位のバラツキが少なく、良好であった。
△:染色品位のバラツキがあり、やや悪かった。
×:染色品位のバラツキがあり、悪かった。
(6)濃染性(官能評価)
得られた布帛の表面を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
◎:目標とする濃染性(深みのある色合い)を特に満足し、大変良好であった。
○:目標とする濃染性を満足し、良好であった。
△:目標とする濃染性を十分には満足せず、やや悪かった。
×:目標とする濃染性を満足せず、悪かった。
(7)ストレッチ性及びシャリ感風合い
得られた布帛の触感を確認し、以下の基準で評価した。
○:目標とするストレッチ性を満足し、風合いは良好であった。
△:目標とするストレッチ性を十分には満足せず、風合いはやや悪かった。
×:目標とするストレッチ性を満足せず、風合いは悪かった。
(実施例1)
イソフタル酸8モル%及び2,2−ビス〔4−(B−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン5モル%を共重合成分として含む共重合ポリエチレンテレフタレート(PET)(極限粘度:0.63)を高熱収縮性ポリエステル樹脂として用い、ポリエチレンテレフタレート(PET)(極限粘度:0.53)を低熱収縮性ポリエステル樹脂として用いた。そして、両ポリエステル樹脂をサイドバイサイド型に接合しながら複合紡糸し、90dtex12フィラメントの高配向未延伸糸(質量比率として高粘度側/低粘度側:60/40、紡糸速度:3250m/min、伸度:110%)を得た。
得られた未延伸糸を供給糸条として用い、図1に示す工程に従って、表1に示す条件下で本発明のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸を製造した。得られたフィラメント糸は、68dtex/12フィラメントであった。この潜在捲縮性を有するフィラメント糸を無撚状態で経緯糸に用い、平二重織物を製織した(経糸密度:175本/2.54cm、緯糸密度:129本/2.54cm)。
得られた織物に対して、上述の(4)の方法により、精練、ブラック染色及び洗浄処理をおこなった。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
Figure 0005850783
なお、表1において「of率」はオーバーフィード率を表す。
(実施例2)
熱処理後の糸条に対し、室温下での冷却ゾーンを設けない以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸を得、さらに布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(実施例3)
第1引取りローラを使用せずに、さらに供給ローラ速度及び第2引取りローラ速度を表1に示したように変更し、供給ローラ及び第2引取りローラ間で弛緩状態にて熱処理及び室温冷却を行った以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸を得、さらに布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例1)
延伸仮撚加工前の熱処理時のヒーター温度を165℃とした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例2)
延伸仮撚加工温度を185℃とした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例3)
延伸仮撚加工時の仮撚数を3050T/M(Z撚)と低くした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例4)
延伸仮撚加工時の仮撚数を4550T/M(Z撚)と高くした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。なお、比較例4においては糸切れが発生し、安定した供給ができなかった。
(比較例5)
供給糸条を90dtex12フィラメントから200dtex24フィラメントに変更した以外は、比較例3と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィラメント糸を無撚状態で経緯糸に用い、平二重織物を製織した(経糸密度:118本/2.54cm、緯糸密度:89本/2.54cm)。得られた生機に対して上述の(4)の方法により、精練、ブラック染色及び洗浄処理をおこなった。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例6)
供給糸条の伸度を86%とした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例7)
供給糸条の伸度を110%とし、さらに熱処理ゾーンでの加工張力が25gfとなるように供給ローラ及び第1引取りローラ速度を表1のように調整した以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸を得た。得られたマルチフィラメント糸を無撚状態で経緯糸に用い、平二重織物を製織した(経糸密度:181本/2.54cm、緯糸密度:135本/2.54cm)。得られた生機に対して上述の(4)の方法により、精練、ブラック染色及び洗浄処理をおこなった。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
(比較例8)
供給糸条を90dtex12フィラメントから90dtex48フィラメントに変更し単糸繊度を1.87dtexとした以外は、実施例1と同様の加工法、延伸仮撚条件でマルチフィラメント糸および布帛を得た。得られたマルチフィラメント糸および布帛の評価を表1に示す。
実施例1にて得られた布帛は、無撚であるにも係わらずシボ感がなく、シャリ感が加味され、加えて高いストレッチ性を示していた。特に、熱処理後の糸条に対し室温下での冷却ゾーンを設けたため、濃染性において、特に優れた特性を有していた。
実施例2で得られた布帛は、無撚であるにも係わらずシボ感がなく、シャリ感が加味され、加えて高いストレッチ性および濃染性を有していた。
実施例3にて得られた布帛は、実施例1よりもさらなる弛緩状態にて熱処理及び冷却を行っているため、無撚であるにも係わらずシボ感がなく、シャリ感を加味し、加えて高いストレッチ性および濃染性を示すなど、顕著に優れた特性を有していた。
比較例1においては、延伸仮撚加工前の熱処理温度が低かったため、得られた布帛においては加工錘間に色差バラツキがあると共に、シャリ感に乏しくドライタッチな風合いに欠けるものであった。
比較例2においては、延伸仮撚加工時温度が本発明の範囲を外れて高かったため、供給糸条に熱が均一に付与されず濃染性に劣るものであった。また、得られたマルチフィラメント糸には多数の切れ毛羽が確認された事から、製織時の開口状態が悪く、織物品位に問題を有していた。
比較例3においては、仮撚数が本発明の範囲に対し低く外れたため、マルチフィラメント糸の品位が劣り、特に、ストレッチ性および風合い面でシャリ感を得る事ができなかった。
比較例4においては、仮撚数が本発明の範囲に対し高く外れたため、得られたマルチフィラメント糸の品位が劣り、さらにはマルチフィラメント糸の安定供給ができなかった。
比較例5においては、供給糸条の単糸繊度が本発明の範囲を外れて高かったため、布帛の風合いが硬くなり、特に、風合い面でシャリ感を得る事が出来なかった。
比較例6では、供給糸条の伸度が本発明の範囲を外れて低かったため、得られたマルチフィラメント糸の潜在捲縮率が不十分となり、シャリ感に欠けると共に、濃染性に優れた布帛を得ることが出来なかった。
比較例7では、熱処理時の加工張力が本発明の範囲を外れて高かったため、シャリ感が不足すると共に、加工錘間に色差バラツキがあった。
比較例8においては、供給糸条の単糸繊度が本発明の範囲を外れて細かったため、得られた布帛においては、ソフトな風合いは得られるものの、シャリ感が少なくドライタッチな風合いを得ることができなかった。さらに、濃染性にも劣るものであった。
Y サイドバイサイド型潜在捲縮高配向未延伸糸
1 供給ローラ
2 熱処理ヒーター
3 第1引取りローラ
4 第2引取りローラ
5 仮撚ヒーター
6 ピンタイプ仮撚装置
7 第3引取りローラ
8 巻き取りローラ
9 パッケージ

Claims (2)

  1. 単糸繊度が3〜8dtex、伸度が100%以上であり、かつ熱収縮性の異なる2種のポリエステル樹脂をサイドバイサイド型に接合した高配向未延伸糸を供給糸条として用い、該供給糸条に、延伸仮撚加工温度よりも20℃以上高い温度であり、かつ170〜230℃の温度下、荷重0〜5gfの低張力で熱処理を施した後、次いで、下記(I)および(II)の条件で延伸仮撚加工をほどこすものであって、これらの工程を150m/分以下の加工速度で連続しておこなうことを特徴とするポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法。
    (I)仮撚数が、25000/(0.9×D) 1/2 〜35000/(0.9×D) 1/2 である。なお、Dは延伸仮撚加工後のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の総繊度(dtex)である。
    (II)延伸仮撚加工温度が140〜180℃である。
  2. 熱処理をほどこした後、延伸仮撚加工をほどこす前に、該供給糸条を荷重0〜35gfの低張力にて冷却することを特徴とする請求項1に記載のポリエステル潜在捲縮マルチフィラメント糸の製造方法。
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