JP5850013B2 - 定着装置、画像形成装置および誘導加熱装置 - Google Patents
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Description
この電磁誘導加熱方式の定着装置は、電力が供給された励磁コイルから発生する磁束により、発熱層を有する定着ローラーなどの発熱体を誘導加熱する構成になっている。
励磁コイルは、電力供給により、その巻線部分からジュール熱を発生させるが、これを単に排熱するのではエネルギーの損失になる。
ところが、熱電変換素子を励磁コイルに近づけるため、例えば熱電変換素子の被加熱(高温)側の面を励磁コイルの巻線部分に直接接触させる構成をとると、磁束の影響を受けて熱電変換素子全体が発熱して熱電変換効率の低下や誤作動を起こすという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、電磁誘導により発熱体を発熱させる構成において、励磁コイルから生じる熱を電気エネルギーに変換する熱電変換素子を用いて有効利用することができる定着装置、これを備える画像形成装置、および被加熱物を誘導加熱する誘導加熱装置を提供することを目的としている。
また、前記励磁コイルは、前記シートの幅方向に関して細長い形状に形成されており、前記それぞれのコア部材は、前記シートの幅方向に沿って間隔をあけて並べられているとしても良い。
また、前記発熱体は、回転体であり、前記コア部材は、前記回転体である発熱体の周方向に関して細長い形状に形成されているとしても良い。
さらに、放熱部材を備え、前記熱電変換素子の被冷却側の面が前記放熱部材に接触しているとしても良い。
ここで、前記放熱部材は、前記外装カバーに加えて、前記外装カバーにおける前記熱電変換素子の位置する側とは反対側の面に設けられたヒートシンクを含むとしても良い。
本発明に係る定着装置は、電磁誘導により発熱する発熱体の熱により、シート上の未定着画像を熱定着する定着装置であって、前記発熱体を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、前記励磁コイルを挟んで前記発熱体とは反対側に配される1以上のコア部材と、前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、放熱部材と、透孔を有する外装カバーと、を備え、前記熱電変換素子の被冷却側の面が前記放熱部材に接触しており、前記放熱部材は、前記外装カバーの透孔を介して前記外装カバーよりも外側の周辺空間に露出するヒートシンクであることを特徴とする。
本発明に係る誘導加熱装置は、被加熱物を電磁誘導により加熱する誘導加熱装置であって、前記被加熱物を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、前記励磁コイルを挟んで前記被加熱物とは反対側に配される1以上のコア部材と、前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、を備え、前記コア部材は、複数個が間隔をあけて並べられて配されており、前記熱伝導性部材は、前記励磁コイルが巻き回されるボビンであり、前記ボビンには、隣り合う2つのコア部材の間の空間に向かって延出する延出部が設けられており、前記延出部は、その先端側が前記空間を通過して前記2つのコア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に位置するように形成され、前記熱電変換素子は、前記延出部の先端側の部分に取着されていることを特徴とする。
(1)プリンターの構成
図1は、本実施の形態に係るプリンター1の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンター1は、画像形成部3、給送部4、定着部5、制御部6等を備えている。
作像部3Yは、感光体ドラム31と、その周囲に配設された帯電器32、現像器33、一次転写ローラー34、および感光体ドラム31を清掃するためのクリーナー35などを有しており、感光体ドラム31上にY色のトナー像を作像する。
中間転写ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー12と従動ローラー13に張架されて矢印Cで示す方向に周回駆動される。従動ローラー13の近傍には、中間転写ベルト11上に残留するトナーを除去するためのクリーナー21が配置されている。
それぞれの感光体ドラム31上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト11を挟んでその感光体ドラム31と対向する一次転写ローラー34により、中間転写ベルト11上に一次転写される。この一次転写の際に、各色のトナー像が中間転写ベルト11上の同じ位置で重ね合わされるように、作像部3Yを基準に他の作像部3M〜3Kにおけるトナー像の作像タイミングを所定時間だけずらす制御が実行される。これにより、中間転写ベルト11上にカラーのトナー像が形成される。
また、給紙カセット41の下部には、除湿ヒーター9が配置されており、給紙カセット41の周辺には、湿度検出センサー47が配されている。
タイミングローラー44は、中間転写ベルト11上に多重転写された各色トナー像が二次転写位置46に搬送されるタイミングに合わせて、シートSを二次転写位置46に搬送する。そして、二次転写位置46において、二次転写ローラー45により中間転写ベルト11上の各色トナー像が一括してシートS上に二次転写される。各色トナー像が二次転写されたシートSは、定着部5に搬送される。
(2)制御部の構成
図2は、制御部6の構成を示すブロック図である。
通信I/F部101は、ネットワーク、例えばLANと接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースであり、ネットワークを介して接続される外部の端末装置と通信を行う。
RAM104は、CPU102のワークエリアとして用いられる。
IH電力制御部105は、定着部5に含まれる励磁コイル152への供給電力を制御して、定着ベルト51(図3)の温度を定着に適した所定の定着温度に維持させる。
図3は、定着部5の構成を示す斜視図であり、図4(a)は、図3に示すE−E線における定着部5の矢視断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すD部分における定着ベルト51の断面図である。なお、図3では、構成を判り易くするために、定着部5の姿勢を図1における姿勢から約90°時計周りに回転させた状態にして示すとともに、定着部5の一部を切り欠いて示しており、符号Pで示す領域は、シートSが通過しない、定着ベルト51における非通紙領域を示している。
定着ベルト51は、矢印Aで示す方向に周回駆動される円筒状のベルトであり、図4(b)に示すように整磁合金層111と、発熱層112と、弾性層113が、この順に整磁合金層111が裏面側、弾性層113が表面側になるように積層されてなる。
発熱層112は、厚みが約10μmのニッケルなどからなり、磁束発生部55から発せられる磁束により発熱する。
整磁合金層111は、厚みが約30μmであり、ニッケルと鉄の合金などからなり、所定温度(キュリー温度)以上になると磁性体から非磁性体に変化し、当該温度を下回ると磁性を取り戻す可逆的な変化特性を有する。整磁合金層111の具体的な機能については、後述する。
加圧ローラー53は、長尺で円柱状の芯金131の周囲に、弾性層132を介して離型層133が積層されてなり、定着ベルト51の周回経路外側に配置され、定着ベルト51の外側から定着ベルト51を介して定着ローラー52を押圧して、定着ベルト51の表面との間に定着ニップ59を確保する。
定着ローラー52の芯金121と加圧ローラー53の芯金131は、その軸方向両端部が図示しないフレームに軸受部材などを介して回転自在に支持されると共に、加圧ローラー53は、駆動モータ(不図示)からの駆動力が伝達されることにより矢印Bで示す方向に回転駆動される。この加圧ローラー53の回転に伴って定着ベルト51と定着ローラー52が矢印Aで示す方向に従動回転する。
ベース151は、定着ベルト51の周回方向(以下、「ベルト周回方向」という。)に関して円弧状に湾曲する板状部材であり、例えば樹脂により形成され、幅方向Wの両端部が図示しないフレームなどに固定されている。ベース151と定着ベルト51の表面との間隔が約2.5mmになるように、ベース151の配設位置が調整される。
この2本のボビン161は、それぞれがベース151とは別の材料である熱伝導性絶縁樹脂から射出成型などにより形成されたものであり、ベース151に、接着剤などによる接着やネジなどの締結などにより取着されている。
また、ベース151のベルト周回方向両端部のそれぞれには、定着ベルト51の位置する側とは反対側に折り曲げられた側壁168、169が設けられている。
センターコア154と裾コア155は、幅方向Wに沿って長尺状に形成されている。
センターコア154は、ベース151の面159上の領域のうち、2本のボビン161の間の領域193に、長手方向が幅方向Wに沿うようにして配置される。
メインコア153は、複数個、配置されており、それぞれがベルト周回方向に長尺状であり、ベルト周回方向に関して湾曲形状に形成されている。それぞれのメインコア153は、長手方向がベルト周回方向に沿った姿勢で、幅方向Wに所定の間隔Zをあけて並ぶようにして配置されている。
図3では、励磁コイル152のうち、幅方向Wに沿って長い導線部分(巻線部分)が、ベース151の面159とメインコア153との間の領域であり、面159のうち、一方のボビン161と一方の裾コア155との間の領域191と、他方のボビン161と他方の裾コア155との間の領域192に載置されている様子が示されている。
ここで、定着ベルト51と励磁コイル152とメインコア153は、図4(a)に示すように矢印Gで示す方向において、メインコア153が励磁コイル152を挟んで定着ベルト51とは反対側に位置する関係を有する。また、ベース151とメインコア153との間に励磁コイル152が位置する関係になっている。
励磁コイル152から発せられた磁束は、メインコア153、センターコア154、裾コア155を含むコア部材を通って、定着ベルト51の発熱層112の、主に磁束発生部55と対向する部分を貫き、発熱層112に渦電流を発生させて発熱層112を発熱させる。この発熱量は、用紙幅方向にどの位置でも略均一になるようになっている。
この励磁コイル152から発せられる磁束がメインコア153を介して励磁コイル152に位置する側とは反対側に漏れて、その反対側に位置する熱電変換素子56がその磁束による影響を実質的に受けない(誤動作などが生じない)ように、メインコア153などの各コア部材の数、配置位置、材料などが予め実験などにより決められている。
ガイドプレート54は、定着ベルト51の周回経路の内側かつ定着ベルト51を介して磁束発生部55に対向する位置に配置され、周回駆動される定着ベルト51の内周面に接触して、定着ベルト51をベルト周回方向に案内しつつ、定着ベルト51の周回位置(定着ベルト51と磁束発生部55との相対位置)を規制する。
このガイドプレート54と定着ベルト51の整磁合金層111とにより、多数枚の小サイズのシートSを連続してプリントする場合の過昇温を防止することができる。
この自己温度制御機能の作用により非通紙部Pに対応する部分の温度がキュリー点を大幅に超えることがなくなり、定着ベルト51にダメージを与えるような過昇温に至ることが防止される。
複数個の熱電変換素子56のそれぞれは、P型半導体素子とN型半導体素子とを組み合わせてなり、高温側(被加熱側)と低温側(被冷却側)の温度差に基づくゼーベック効果により熱起電力が生じる熱電変換デバイスである。1つの熱電変換素子56に、P型半導体素子とN型半導体素子の組が1組以上含まれて構成される。各熱電変換素子56は、不図示の電源線により直列接続されている。この直列回路の構成については、後述する。
図5は、図3に示すF−F線における、ベース151とメインコア153と熱電変換素子56と外装カバー156とヒートシンク57の矢視断面図であり、励磁コイル152の導線部分については破線で示している。
同図に示すようにベース151に設けられたボビン161には、幅方向Wに沿って間隔(空間)Zをあけて並ぶ隣り合う2つのメインコア153ごとに、その間の空間を通過して、先端部163が矢印Gで示す方向に関してそれぞれのメインコア153よりも励磁コイル152から離れた位置まで延出する延出部162が設けられている。
1つの熱電変換素子56は、高温側(被加熱側)の面561が幅広の先端部163の上面164に接触し、低温側(被冷却側)の面562が外装カバー156の裏面(内面)171に接触した状態で、ベース151と外装カバー156との間に挟まれるように支持される。この支持は、例えば接着や締結などにより行われる。
ヒートシンク57は、長尺状であり、長手方向が幅方向Wに沿った姿勢で、外装カバー156を介して、幅方向Wに沿って並ぶ複数個の熱電変換素子56の列と対向するように、外装カバー156の表面(外面)172のベルト周回方向に沿って間隔をあけた2か所のそれぞれの位置に接着や締結などにより取着されている。
励磁コイル152への電力供給により、励磁コイル152から磁束が発生すると、上記のように定着ベルト51の発熱層112が発熱するが、励磁コイル152自体からも通電によるジュール熱が発生する。
この励磁コイル152から生じた熱は、励磁コイル152と直接、接触しているボビン161の延出部162を介して熱電変換素子56の高温側の面561に熱伝導により伝わる。これにより、熱電変換素子56の高温側の面561の温度が上昇する。
従って、それぞれの熱電変換素子56ごとに、その高温側の面561と低温側の面562との間で温度差が生じ、この温度差の大きさに応じた量の起電力が生じる。
図5において、矢印Gで示す方向に関し、メインコア153を挟んで励磁コイル152の位置する側と熱電変換素子56の位置する側とに分けたときの熱電変換素子56側の領域を第1領域Q1、第1領域Q1と励磁コイル152との間の領域を第2領域Q2、各領域の境界をQと仮定したとき、メインコア153や裾コア155を含むコア部材は、励磁コイル152から発せられる磁束を集めて磁束密度を高めるとともに当該磁束が第1領域Q1内に漏れないように磁路を形成する磁路形成部材の機能を有するものといえる。
そして、励磁コイル152と熱電変換素子56の高温側の面561とを連結する熱伝導性部材としてのボビン161が熱伝導性絶縁樹脂から形成されているので、励磁コイル152から発生した熱を効率良く熱電変換素子56に伝えることができ、熱電変換効率を向上することができる。
さらに、ボビン161が電気的に絶縁体であることから、仮に導電体を用いるとした場合にその導電体の一部が第2領域Q2に属することにより、第2領域Q2内における磁場が乱れたり、励磁コイル152に供給した電力の一部が導電体からなるボビン自体の発熱に使われてしまったりして、定着ベルト51の昇温に影響を与えるといったおそれがなく、電磁誘導による定着ベルト51の昇温を効率良く行うことができる。
(5)複数個の熱電変換素子を含む回路の構成
図6は、直列接続された複数個の熱電変換素子56を含む回路構成の例を示す図である。同図に示すように複数個の熱電変換素子56と蓄電池91とが直列接続される第1直列回路と、蓄電池91と除湿ヒーター9とが直列接続される第2直列回路とが、制御部6からの切替信号により動作するスイッチ92により切り替え可能な構成になっている。
制御部6は、湿度検出センサー47(図1)の検出信号に基づき、給紙カセット41の周辺の湿度を検出し、検出湿度が所定値以下であれば、第1直列回路が構成されるようにスイッチ92を切り替え(破線で示す状態)、検出湿度が所定値を超えると、第2直列回路が構成されるようにスイッチ92を切り替える(実線で示す状態)制御を実行する。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
図7(a)は、熱電変換素子56の低温側の面562とヒートシンク57とを直接、接触する構成例を示す概略分解斜視図であり、図7(b)は、その構成の断面を示す図である。
また、例えば熱電変換素子56の低温側の面562を外装カバー156だけで冷却できれば、ヒートシンク57を設けない構成をとるとしても良い。さらに、外装カバー156やヒートシンク57以外の部材を放熱部材として用いることもできる。
さらに、上記では、励磁コイル152からの磁束が第1領域Q1に漏れないとしたが、仮に少しが第1領域Q1に漏れることがあったとしても、磁束を集めるコア部材よりも励磁コイル152から離れた位置(コア部材を挟んで励磁コイル152とは反対側の領域)に熱電変換素子56を配置すれば、コア部材よりも励磁コイル152に近い側である第2領域Q2内において熱電変換素子56を例えば励磁コイル152に直接、接触する位置に配置する構成よりも、磁束の影響を抑制することができ、磁束の影響による熱電変換効率の低下や誤動作を防止して、上記と同様の効果を得ることができる。
(3)上記実施の形態では、ボビン161が熱伝導性部材を兼用するとしたが、これに限られることはない。励磁コイル152と熱電変換素子56の被加熱側の面561とを連結して、励磁コイル152の熱を熱電変換素子56に伝導する機能を有する部材であれば、他の部材を別途、設けるとしても良い。
発熱層を有する定着ベルトなどの発熱体を電磁誘導により発熱させる電磁誘導加熱方式の定着装置およびこれを備える画像形成装置であれば、例えば複写機、ファクシミリ装置、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、誘導加熱される発熱体を定着ベルト51とする構成例を説明したが、これに限られず、例えば定着ベルトを備えずに定着ローラーに発熱層が設けられている構成であれば、定着ローラーを発熱体とすることができる。また、ガイドプレート54を発熱体とする構成もあり得る。
例えば、IH調理器の場合、鍋などの被加熱物が載置されるトッププレートの下方に、励磁コイルと、フェライトなどの1以上のコア部材とがこの順に配され、コアが励磁コイルからの磁束の通路になりその磁束がコアよりも下方に漏れない(遮蔽される)ように磁路を形成する構成において、コアよりも下方に熱電変換素子を配置し、かつ励磁コイルと熱電変換素子とを熱伝導性部材で連結することにより実現できる。
5 定着部
51 定着ベルト
52 定着ローラー
53 加圧ローラー
55 磁束発生部
56 熱電変換素子
57 ヒートシンク
151 ベース
152 励磁コイル
153 メインコア
156 外装カバー
161 ボビン
162 延出部
163 先端部
181 外装カバーの透孔
561 熱電変換素子の高温側(被加熱側)の面
562 熱電変換素子の低温側(被冷却側)の面
Q1 第1領域
Q2 第2領域
Q3 周辺空間
Z 間隔
Claims (11)
- 電磁誘導により発熱する発熱体の熱により、シート上の未定着画像を熱定着する定着装置であって、
前記発熱体を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、
前記励磁コイルを挟んで前記発熱体とは反対側に配される1以上のコア部材と、
前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、
前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、
を備え、
前記コア部材は、
複数個が間隔をあけて並べられて配されており、
前記熱伝導性部材は、
前記励磁コイルが巻き回されるボビンであり、
前記ボビンには、隣り合う2つのコア部材の間の空間に向かって延出する延出部が設けられており、
前記延出部は、
その先端側が前記空間を通過して前記2つのコア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に位置するように形成され、
前記熱電変換素子は、
前記延出部の先端側の部分に取着されていることを特徴とする定着装置。 - 前記発熱体と間隔をおいて配置されるベースを備え、
前記ボビンは、
前記ベースの、前記発熱体が位置する側とは反対側の面に設けられ、
前記ベースと前記ボビンとが同じ材料で一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。 - 前記励磁コイルは、
前記シートの幅方向に関して細長い形状に形成されており、
前記それぞれのコア部材は、
前記シートの幅方向に沿って間隔をあけて並べられていることを特徴とする請求項1または2に記載の定着装置。 - 前記熱伝導性部材は、
絶縁体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。 - 前記発熱体は、
回転体であり、
前記コア部材は、
前記回転体である発熱体の周方向に関して細長い形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。 - 放熱部材を備え、
前記熱電変換素子の被冷却側の面が前記放熱部材に接触していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。 - 電磁誘導により発熱する発熱体の熱により、シート上の未定着画像を熱定着する定着装置であって、
前記発熱体を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、
前記励磁コイルを挟んで前記発熱体とは反対側に配される1以上のコア部材と、
前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、
前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、
放熱部材と、
を備え、
前記熱電変換素子の被冷却側の面が前記放熱部材に接触しており、
前記放熱部材は、
当該定着装置の外装カバーであることを特徴とする定着装置。 - 前記放熱部材は、前記外装カバーに加えて、
前記外装カバーにおける前記熱電変換素子の位置する側とは反対側の面に設けられたヒートシンクを含むことを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - 電磁誘導により発熱する発熱体の熱により、シート上の未定着画像を熱定着する定着装置であって、
前記発熱体を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、
前記励磁コイルを挟んで前記発熱体とは反対側に配される1以上のコア部材と、
前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、
前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、
放熱部材と、
透孔を有する外装カバーと、
を備え、
前記熱電変換素子の被冷却側の面が前記放熱部材に接触しており、
前記放熱部材は、
前記外装カバーの透孔を介して前記外装カバーよりも外側の周辺空間に露出するヒートシンクであることを特徴とする定着装置。 - シート上に未定着画像を形成し、形成された未定着画像を定着部により熱定着する画像形成装置であって、
前記定着部として、請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 被加熱物を電磁誘導により加熱する誘導加熱装置であって、
前記被加熱物を発熱させるための磁束を発生させる励磁コイルと、
前記励磁コイルを挟んで前記被加熱物とは反対側に配される1以上のコア部材と、
前記各コア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に配される熱電変換素子と、
前記励磁コイルと前記熱電変換素子の被加熱側の面とを連結し、前記励磁コイルの熱を前記熱電変換素子に伝える熱伝導性部材と、
を備え、
前記コア部材は、
複数個が間隔をあけて並べられて配されており、
前記熱伝導性部材は、
前記励磁コイルが巻き回されるボビンであり、
前記ボビンには、隣り合う2つのコア部材の間の空間に向かって延出する延出部が設けられており、
前記延出部は、
その先端側が前記空間を通過して前記2つのコア部材よりも前記励磁コイルから離れた位置に位置するように形成され、
前記熱電変換素子は、
前記延出部の先端側の部分に取着されていることを特徴とする誘導加熱装置。
Priority Applications (3)
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