JP2016018181A - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱装置において、記録媒体が通過しない非通過範囲のベルト部材の温度が目標温度を超えた温度に維持されるのを防止する。【解決手段】循環する定着ベルト78(ベルト部材の一例)と、定着ベルト78の幅方向Wに沿って複数配置され、発熱により定着ベルト78を加熱する抵抗発熱体72と、抵抗発熱体72のそれぞれに直列に接続された、複数のPTC素子73(正の温度係数を有する抵抗素子の一例)とを備え、PTC素子73は、温度上昇による抵抗値の増大により、抵抗発熱体72による定着ベルト78に対する加熱を低減させる。【選択図】図3
Description
本発明は、加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
画像形成装置に備えられている定着装置の加熱装置として、正の抵抗温度特性(正の温度係数)を有する抵抗発熱体を加熱体に用いたものがある。
この加熱装置は、加熱体として、通電により発熱する第1の抵抗発熱体であって自己温度制御型の正の抵抗温度特性を有する第1の抵抗発熱体と、通電により発熱する第2の抵抗発熱体であって記録材搬送方向に対して垂直な方向で第1の抵抗発熱体に積層された第2の抵抗発熱体とを有する。そして、第1の抵抗発熱体の抵抗値R1と、第2の抵抗発熱体の抵抗値R2の関係が、トナー像を加熱するための目標温度よりも高い温度であって第1の抵抗発熱体の自己温度制御を行う温度T1以下ではR1<R2であり、温度T1を超えてR1>R2となっている(例えば、特許文献1参照)。
この加熱装置は、加熱体として、通電により発熱する第1の抵抗発熱体であって自己温度制御型の正の抵抗温度特性を有する第1の抵抗発熱体と、通電により発熱する第2の抵抗発熱体であって記録材搬送方向に対して垂直な方向で第1の抵抗発熱体に積層された第2の抵抗発熱体とを有する。そして、第1の抵抗発熱体の抵抗値R1と、第2の抵抗発熱体の抵抗値R2の関係が、トナー像を加熱するための目標温度よりも高い温度であって第1の抵抗発熱体の自己温度制御を行う温度T1以下ではR1<R2であり、温度T1を超えてR1>R2となっている(例えば、特許文献1参照)。
通電により発熱する自己温度制御型の正の抵抗温度特性を有する第1の抵抗発熱体に第2の抵抗発熱体を積層した構成の加熱装置では、第1の抵抗発熱体が自己温度制御型の加熱体として構成されている。このため、この加熱装置は、第1の抵抗発熱体が自己温度制御を行う温度を超えた後も、この加熱装置で加熱される定着フィルム(ベルト部材)が、トナー像を加熱するための目標温度を超えた温度で維持される。
本発明は、記録媒体が通過しない非通過範囲のベルト部材の温度が目標温度を超えた温度で維持されるのを防止する。
本発明は、記録媒体が通過しない非通過範囲のベルト部材の温度が目標温度を超えた温度で維持されるのを防止する。
請求項1に係る発明は、循環するベルト部材と、前記ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体と、前記発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子とを備え、前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させることを特徴とする加熱装置である。
請求項2に係る発明は、前記抵抗素子の配置領域が、前記発熱体の配置領域よりも小さい請求項1に記載の加熱装置である。
請求項3に係る発明は、前記抵抗素子と前記発熱体との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部を有する請求項1または2に記載の加熱装置である。
請求項4に係る発明は、循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する加熱装置と、前記発熱体により加熱された前記ベルト部材に接して、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟むニップ部を形成する加圧部材とを備え、前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記加熱装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする定着装置である。
請求項5に係る発明は、循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する定着装置と、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を前記定着装置に向けて搬送する搬送部とを備え、前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記搬送部が搬送する前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記定着装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に係る発明は、前記抵抗素子の配置領域が、前記発熱体の配置領域よりも小さい請求項1に記載の加熱装置である。
請求項3に係る発明は、前記抵抗素子と前記発熱体との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部を有する請求項1または2に記載の加熱装置である。
請求項4に係る発明は、循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する加熱装置と、前記発熱体により加熱された前記ベルト部材に接して、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟むニップ部を形成する加圧部材とを備え、前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記加熱装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする定着装置である。
請求項5に係る発明は、循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する定着装置と、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を前記定着装置に向けて搬送する搬送部とを備え、前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記搬送部が搬送する前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記定着装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1、4及び5に係る発明によれば、記録媒体が通過しない非通過範囲のベルト部材の温度が目標温度を超えた温度で維持されるのを防止する。
請求項2に係る発明によれば、発熱体に代わって抵抗素子の温度が上昇しても、ベルト部材の温度を上昇させない。
請求項3に係る発明によれば、発熱体の熱が抵抗素子の温度を上昇させるのを抑制する。
請求項2に係る発明によれば、発熱体に代わって抵抗素子の温度が上昇しても、ベルト部材の温度を上昇させない。
請求項3に係る発明によれば、発熱体の熱が抵抗素子の温度を上昇させるのを抑制する。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
<画像形成装置の説明>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1を示す概略断面図である。図示の画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を印刷する電子写真式のカラーレーザプリンタであり、本発明の画像形成装置の一例である。
<画像形成装置の説明>
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置1を示す概略断面図である。図示の画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を印刷する電子写真式のカラーレーザプリンタであり、本発明の画像形成装置の一例である。
この画像形成装置1は、図1に示すように、本体ケース90の内部に、用紙P(記録媒体の一例)が収容された用紙収容部40と、用紙Pに画像を形成する画像形成部10と、用紙収容部40から画像形成部10を通って本体ケース90の用紙排出口96まで用紙Pを搬送する搬送部50とを備えている。また、画像形成装置1は、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等との通信を行って画像データを受信する通信部32と、通信部32にて受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部33とを備えている。
用紙収容部40は、サイズの異なる2種類の用紙(記録媒体の一例)をそれぞれ収容する、第1用紙収容部41と第2用紙収容部42とを備えている。第1用紙収容部41は例えばA4サイズの用紙P1を収容し、第2用紙収容部42は例えばB4サイズの用紙P2を収容する。なお、以下、用紙P1,P2を「用紙P」と総称する場合もある。
搬送部50は、第1用紙収容部41及び第2用紙収容部42から、画像形成部10を通って用紙排出口96まで延びた用紙Pの搬送路51と、用紙Pを搬送路51に沿って搬送する搬送ローラ52とを備えている。なお、搬送部50が搬送する用紙P1,P2は、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送されるとき、用紙P1,P2の長手方向が進行方向である矢印C方向に沿う姿勢となっている。
搬送部50は、第1用紙収容部41及び第2用紙収容部42から、画像形成部10を通って用紙排出口96まで延びた用紙Pの搬送路51と、用紙Pを搬送路51に沿って搬送する搬送ローラ52とを備えている。なお、搬送部50が搬送する用紙P1,P2は、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送されるとき、用紙P1,P2の長手方向が進行方向である矢印C方向に沿う姿勢となっている。
画像形成部10は、予め定められた間隔で配置された4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを備えている。なお、以下、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを「画像形成ユニット11」と総称する場合もある。各画像形成ユニット11はそれぞれ、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色の画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12の表面に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、現像器15に収納されるトナーを除いて同様に構成されていて、イエロー(Y)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Yはイエローのトナー像を形成する。同様に、マゼンタ(M)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Mはマゼンタのトナー像を形成し、シアン(C)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Cはシアンのトナー像を形成し、黒(K)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Kは黒のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像が重ねられることで多重転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色のトナー像を中間転写ベルト20に順次静電転写(一次転写)する一次転写ロール21とを備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト20の表面に各色のトナー像が重畳して転写された重畳トナー像を用紙Pに一括して静電転写(二次転写)する二次転写部Tの二次転写ロール22と、用紙Pに二次転写された重畳トナー像を定着させる定着ユニット60(定着装置の一例)とを備えている。
画像形成装置1は、制御部31による動作の制御の下で、次のプロセスによる画像形成処理を行う。すなわち、PC3やスキャナ4から送出された画像データは、通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色毎の画像データとなって、対応する色の各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒のトナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で帯電される。
その後、画像処理部33から送信された黒の画像データに基づきプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。これにより、感光体ドラム12の表面には黒の画像データに対応した黒の静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された黒の静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上に黒のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y,11M,11Cは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像を形成する。
その後、画像処理部33から送信された黒の画像データに基づきプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。これにより、感光体ドラム12の表面には黒の画像データに対応した黒の静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された黒の静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上に黒のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y,11M,11Cは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像を形成する。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写され、中間転写ベルト20上に、各色のトナー像が重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト20が矢印B方向へ移動することにより、中間転写ベルト20上の重畳トナー像は二次転写部Tに送られる。重畳トナー像が二次転写部Tに送られると、そのタイミングに合わせて、用紙収容部40の用紙Pが、搬送部50の搬送ローラ52により、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送される。そして、中間転写ベルト20上に形成された重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送路51に沿って搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
中間転写ベルト20が矢印B方向へ移動することにより、中間転写ベルト20上の重畳トナー像は二次転写部Tに送られる。重畳トナー像が二次転写部Tに送られると、そのタイミングに合わせて、用紙収容部40の用紙Pが、搬送部50の搬送ローラ52により、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送される。そして、中間転写ベルト20上に形成された重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送路51に沿って搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送路51に沿って定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の重畳トナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着された重畳トナー像が形成された用紙Pは、搬送路51に沿って本体ケース90の用紙排出口96から排出され、用紙を載せる用紙積載部95に積載される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に残存しているトナー及び二次転写後に中間転写ベルト20に残存しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
画像形成装置1による、用紙Pに画像を印刷する処理が、印刷の枚数に対応したサイクルだけ繰り返し実行される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に残存しているトナー及び二次転写後に中間転写ベルト20に残存しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
画像形成装置1による、用紙Pに画像を印刷する処理が、印刷の枚数に対応したサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニットの説明>
図2は画像形成装置1における定着ユニット60の詳細を示す断面図である。図2に示した定着ユニット60は、ヒータユニット70(加熱装置の一例)と加圧ロール80(加圧部材の一例)とを備えている。これらヒータユニット70及び加圧ロール80は、いずれも図2に紙面奥行き方向に軸が延びた円柱状に形成されている。
図2は画像形成装置1における定着ユニット60の詳細を示す断面図である。図2に示した定着ユニット60は、ヒータユニット70(加熱装置の一例)と加圧ロール80(加圧部材の一例)とを備えている。これらヒータユニット70及び加圧ロール80は、いずれも図2に紙面奥行き方向に軸が延びた円柱状に形成されている。
ヒータユニット70は、図2に示すように、循環する定着ベルト78(ベルト部材の一例)と、断面が円弧状に形成されていて、発熱するソリッドヒータ71と、定着ベルト78を介して加圧ロール80から押圧される押圧パッド79とを備えている。
定着ベルト78は、原形が無端の円筒形状で、その内周面がソリッドヒータ71の外周面及び押圧パッド79に接して配置されている。定着ベルト78は、ソリッドヒータ71に接することにより加熱される。
加圧ロール80は、定着ベルト78の外周面に押圧して接することにより、定着ベルト78との間に未定着の重畳トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部Nを形成している。加圧ロール80は、図示を略した駆動装置により矢印D方向に回転する。
定着ベルト78は、原形が無端の円筒形状で、その内周面がソリッドヒータ71の外周面及び押圧パッド79に接して配置されている。定着ベルト78は、ソリッドヒータ71に接することにより加熱される。
加圧ロール80は、定着ベルト78の外周面に押圧して接することにより、定着ベルト78との間に未定着の重畳トナー像を保持した用紙Pが通過するためのニップ部Nを形成している。加圧ロール80は、図示を略した駆動装置により矢印D方向に回転する。
搬送部50(図1参照)によりニップ部Nに搬送されてきた用紙Pは、ニップ部Nにおいて、定着ベルト78により加熱されるとともに、定着ベルト78を介した押圧パッド79と加圧ロール80とにより加圧され、用紙Pに保持された未定着の重畳トナー像が用紙Pに定着される。
ニップ部Nにおいて、加圧ロール80に接する用紙Pは、加圧ロール80の矢印D方向への回転によって矢印C方向に送られ、この用紙Pの移動により、用紙Pに接する定着ベルト78が従動し、定着ベルト78は矢印E方向(進行方向)に回転する。
ニップ部Nにおいて、加圧ロール80に接する用紙Pは、加圧ロール80の矢印D方向への回転によって矢印C方向に送られ、この用紙Pの移動により、用紙Pに接する定着ベルト78が従動し、定着ベルト78は矢印E方向(進行方向)に回転する。
<ソリッドヒータの説明>
図3は図2に示したソリッドヒータ71の矢視IIIによる図、図4は図3のIV−IV線に沿った断面を示す断面図、図5はソリッドヒータ71の電気回路を示す図である。ソリッドヒータ71は、図3に示すように、抵抗発熱体72(発熱体の一例)と、例えばチタン酸バリウムなどの材料によって形成されたPTC(Positive Temperature Coefficient)素子73(正の温度係数を有する抵抗素子の一例)と、これら抵抗発熱体72及びPTC素子73を支持する支持部材75とを備えている。
支持部材75は、定着ベルト78の幅方向Wに沿って延び、断面は図4に示すように円弧状に形成されている。支持部材75は、半径方向の内側の基材75aと、基材75aの半径方向外側に積層して形成されたガラスコート75bとによって構成されている。基材75aは、例えば、ステンレス又はステンレスと銅とを厚さ方向に接合したクラッド材で形成されている。
定着ベルト78は、ガラスコート75bの外周面に巻き掛けられて、ガラスコート75bに接しながら矢印E方向に進行する。
図3は図2に示したソリッドヒータ71の矢視IIIによる図、図4は図3のIV−IV線に沿った断面を示す断面図、図5はソリッドヒータ71の電気回路を示す図である。ソリッドヒータ71は、図3に示すように、抵抗発熱体72(発熱体の一例)と、例えばチタン酸バリウムなどの材料によって形成されたPTC(Positive Temperature Coefficient)素子73(正の温度係数を有する抵抗素子の一例)と、これら抵抗発熱体72及びPTC素子73を支持する支持部材75とを備えている。
支持部材75は、定着ベルト78の幅方向Wに沿って延び、断面は図4に示すように円弧状に形成されている。支持部材75は、半径方向の内側の基材75aと、基材75aの半径方向外側に積層して形成されたガラスコート75bとによって構成されている。基材75aは、例えば、ステンレス又はステンレスと銅とを厚さ方向に接合したクラッド材で形成されている。
定着ベルト78は、ガラスコート75bの外周面に巻き掛けられて、ガラスコート75bに接しながら矢印E方向に進行する。
図3に示すように、抵抗発熱体72及びPTC素子73は、ソリッドヒータ71の延びた方向(以下、長手方向Lという。定着ユニット60の長手方向及びヒータユニット70の長手方向も、ソリッドヒータ70の長手方向Lに同じ。長手方向Lは、定着ベルト78の幅方向Wと同じ。)に沿ってそれぞれ複数配置されている。
複数の抵抗発熱体72のそれぞれは、通電によって発熱する。複数のPTC素子73のそれぞれは、図5に示すように、抵抗発熱体72に直列に接続されている。各PTC素子73は、図3に示すように、抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側に配置されている。
また、直列に接続された抵抗発熱体72とPTC素子73とからなる素子の組は、ソリッドヒータ71の長手方向Lに沿って並び、これら素子の組み同士は、図5に示すように、電源74に対して並列に接続されている。
複数の抵抗発熱体72のそれぞれは、通電によって発熱する。複数のPTC素子73のそれぞれは、図5に示すように、抵抗発熱体72に直列に接続されている。各PTC素子73は、図3に示すように、抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側に配置されている。
また、直列に接続された抵抗発熱体72とPTC素子73とからなる素子の組は、ソリッドヒータ71の長手方向Lに沿って並び、これら素子の組み同士は、図5に示すように、電源74に対して並列に接続されている。
図6は、PTC素子73の温度と抵抗率との対応関係を示す特性図である。PTC素子73は、図6に示すように、キュリー温度T0[度]を超えると通常の金属などで形成された抵抗に比べて、低効率が急激に増大する正の温度係数を有する特性を示す。
キュリー温度T0[度](図6参照)未満の、いわゆる通常の環境温度における各PTC素子73の抵抗値R2(図5参照)は、各抵抗発熱体72の抵抗値R1の100分の1程度に設定されている。一方、PTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えた温度T1[度]から温度T2[度]に達するまでの間に、PTC素子73の抵抗値は急激に増大した後の抵抗値R2は、各抵抗発熱体72の抵抗値R1の20〜100[倍]程度になるように設定されている。
キュリー温度T0[度](図6参照)未満の、いわゆる通常の環境温度における各PTC素子73の抵抗値R2(図5参照)は、各抵抗発熱体72の抵抗値R1の100分の1程度に設定されている。一方、PTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えた温度T1[度]から温度T2[度]に達するまでの間に、PTC素子73の抵抗値は急激に増大した後の抵抗値R2は、各抵抗発熱体72の抵抗値R1の20〜100[倍]程度になるように設定されている。
なお、抵抗発熱体72及びPTC素子73は、基材75a上に積層されたガラスコート75bに封入されていて、ガラスコート75bは、抵抗発熱体72及びPTC素子73を定着ベルト78から絶縁している。このソリッドヒータ71においては、ガラスコート75bに代えて、他の絶縁材料を適用する構成もある。
ソリッドヒータ71の抵抗発熱体72は、定着ベルト78が接するガラスコート75bの外周面において、ソリッドヒータ71の長手方向Lに沿って複数配置されているが、図3に示すように、各抵抗発熱体72は、互いに隣り合う抵抗発熱体72同士が近接する程度に、長手方向Lに沿った幅が設定されている。
一方、PTC素子73は非常に小さく形成されていて、例えば縦2[mm]×横2[mm]×厚さ0.1[mm]程度の大きさのチップとなっている。このため、互いに隣り合うPTC素子73同士は、抵抗発熱体72間の距離に比べて大きく離れている。
したがって、図3に示すように、定着ベルト78が接するガラスコート75bの外周面における、PTC素子73が配置された占める領域S2(配置領域)は、抵抗発熱体72が配置されて占める領域S1(配置領域)に比べて小さい。
一方、PTC素子73は非常に小さく形成されていて、例えば縦2[mm]×横2[mm]×厚さ0.1[mm]程度の大きさのチップとなっている。このため、互いに隣り合うPTC素子73同士は、抵抗発熱体72間の距離に比べて大きく離れている。
したがって、図3に示すように、定着ベルト78が接するガラスコート75bの外周面における、PTC素子73が配置された占める領域S2(配置領域)は、抵抗発熱体72が配置されて占める領域S1(配置領域)に比べて小さい。
ここで、ソリッドヒータ71の抵抗発熱体72の配置と、ソリッドヒータ71によって加熱される定着ベルト78と、定着ユニット60(図2参照)により重畳トナー像が定着される用紙P1,P2の各幅W1,W2との関係について説明する。定着ベルト78は、ソリッドヒータ71の長手方向Lに沿った全長よりもわずかに短い。したがって、定着ベルト78は、ソリッドヒータ71が備える複数の抵抗発熱体72によって、幅方向Wの全幅W0に亘って、概略均一な温度に加熱される。
定着ユニット60のニップ部Nにおいて定着される用紙Pのうちサイズの大きいB4サイズの用紙P2の幅W2(幅方向Wに沿った長さ)は、図3に示すように、定着ベルト78の全幅W0よりもわずかに短い程度であり、ソリッドヒータ71の全ての抵抗発熱体72を覆う長さに対応している。
定着ユニット60のニップ部Nにおいて定着される用紙Pのうちサイズの大きいB4サイズの用紙P2の幅W2(幅方向Wに沿った長さ)は、図3に示すように、定着ベルト78の全幅W0よりもわずかに短い程度であり、ソリッドヒータ71の全ての抵抗発熱体72を覆う長さに対応している。
一方、定着ユニット60のニップ部Nにおいて定着される用紙Pのうちサイズの小さいA4サイズの用紙P1の幅W1(幅方向Wに沿った長さ)は、図3に示すように、定着ベルト78の全幅W0に比べて短く、ソリッドヒータ71の長手方向Lに沿って配置された抵抗発熱体72のうち、両端の各1つずつの抵抗発熱体72が覆われない長さに対応している。
つまり、図3に示した長手方向Lに沿って配置された抵抗発熱体72のうち両端の各1つずつの抵抗発熱体72は、A4サイズの用紙P1を定着するときは、用紙P1が通過しない非通紙範囲(非通過範囲)に対応している。
つまり、図3に示した長手方向Lに沿って配置された抵抗発熱体72のうち両端の各1つずつの抵抗発熱体72は、A4サイズの用紙P1を定着するときは、用紙P1が通過しない非通紙範囲(非通過範囲)に対応している。
<ヒータユニットの作用の説明>
次に、本実施の形態のヒータユニット70の作用について説明する。
ソリッドヒータ71は、図5に示すように、電源74から供給された電流により発熱するが、このとき通常の環境温度下では、PTC素子73がキュリー温度T0[度]以下となる。このため、PTC素子73に直列に接続された抵抗発熱体72の抵抗値R1は、PTC素子73の抵抗値R2の100[倍]程度大きい。したがって、PTC素子73は抵抗発熱体72に比べて電力をほとんど消費することがなく発熱しない。これに対して、抵抗発熱体72は発熱する。
次に、本実施の形態のヒータユニット70の作用について説明する。
ソリッドヒータ71は、図5に示すように、電源74から供給された電流により発熱するが、このとき通常の環境温度下では、PTC素子73がキュリー温度T0[度]以下となる。このため、PTC素子73に直列に接続された抵抗発熱体72の抵抗値R1は、PTC素子73の抵抗値R2の100[倍]程度大きい。したがって、PTC素子73は抵抗発熱体72に比べて電力をほとんど消費することがなく発熱しない。これに対して、抵抗発熱体72は発熱する。
定着ベルト78は、図3に示すように矢印E方向に進行しながら、ソリッドヒータ71に巻き掛けられた部分において、ガラスコート75b(図4参照)を介して抵抗発熱体72により、幅方向Wの全域が加熱される。これにより、定着ベルト78は、重畳トナー像を定着させるのに必要とされる目標温度に達する。定着ベルト78の加熱された部分がニップ部N(図2参照)にまで回転すると、定着ベルト78の加熱された部分が用紙Pに接する。このとき、ニップ部Nにおいて、用紙Pに保持された未定着の重畳トナー像は、定着ベルト78により加熱されるとともに、押圧パッド79と加圧ロール80とにより加圧されて、用紙Pに保持された未定着の重畳トナー像は用紙Pに定着される。
ここで、ニップ部Nに搬送されてきた用紙PがB4サイズの用紙P2の場合、用紙P2の幅W2は定着ベルト78の全幅W0よりもわずかに短い程度であるため、定着ベルト78の幅方向Wの全域が用紙P2に接する。このため、定着ベルト78は、幅方向Wの全域に亘って温度が低下する。そして、定着ベルト78が矢印E方向に進行して、温度が低下した部分が、図2に示すようにソリッドヒータ71に戻ると、ガラスコート75bを介して抵抗発熱体72により再度、目標温度まで加熱される。
このとき、ガラスコート75bは定着ベルト78との熱交換によって冷やされるため、ガラスコート75bに封入されているPTC素子73は、キュリー温度T0[度](図6参照)を超えることがない。したがって、このヒータユニット70は、上述した動作(ガラスコート75bと定着ベルト78との熱交換(定着ベルト78の加熱、ガラスコート75bの温度低下)、定着ベルト78と用紙P2との熱交換(定着ベルト78の温度低下)、定着ベルト78とガラスコート75bとの熱交換を繰り返す。
なお、ソリッドヒータ71においてPTC素子73を、抵抗発熱体72よりも、定着ベルト78が進行する方向(矢印E方向)の上流側に配置すると、抵抗発熱体72で加熱される前の段階の、温度が低下した定着ベルト78の部分に、ガラスコート75bを介して接するため、PTC素子73も定着ベルト78との熱交換により冷やされ、キュリー温度T0[度]に達しにくくする。
なお、ソリッドヒータ71においてPTC素子73を、抵抗発熱体72よりも、定着ベルト78が進行する方向(矢印E方向)の上流側に配置すると、抵抗発熱体72で加熱される前の段階の、温度が低下した定着ベルト78の部分に、ガラスコート75bを介して接するため、PTC素子73も定着ベルト78との熱交換により冷やされ、キュリー温度T0[度]に達しにくくする。
一方、ニップ部N(図2参照)に搬送されてきた用紙PがA4サイズの用紙P1の場合は、用紙P1の幅W1(図3参照)が定着ベルト78の全幅W0よりも短いため、定着ベルト78には、幅方向Wの両端(用紙P1の幅W1よりも外側)に非通紙範囲が形成される。定着ベルト78のうち非通紙範囲は、ニップ部Nにおいて用紙P2との接触による熱交換が行われないため、用紙P1が通過する通紙範囲に比べて、温度の低下の程度が少ない。
そして、通紙範囲よりも温度が高い状態の非通紙範囲の定着ベルト78の部分は、ソリッドヒータ71に戻ってガラスコート75bを介した抵抗発熱体72による再度の加熱が行われる。この動作が繰り返されると、定着ベルト78の、非通紙範囲の部分は目標温度を超えた状態が続き、この非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分の温度を低下させなくなり、非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分の温度は上昇する。
この結果、非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分からの熱伝導により、この部分に封入されているPTC素子73の温度が上昇し、やがてキュリー温度T0[度](図6参照)を超える。
そして、通紙範囲よりも温度が高い状態の非通紙範囲の定着ベルト78の部分は、ソリッドヒータ71に戻ってガラスコート75bを介した抵抗発熱体72による再度の加熱が行われる。この動作が繰り返されると、定着ベルト78の、非通紙範囲の部分は目標温度を超えた状態が続き、この非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分の温度を低下させなくなり、非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分の温度は上昇する。
この結果、非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分からの熱伝導により、この部分に封入されているPTC素子73の温度が上昇し、やがてキュリー温度T0[度](図6参照)を超える。
図7は、A4サイズの用紙P1が定着ユニット60に通紙を開始されてからの経過時間と、非通紙範囲に対応するガラスコート75bの部分に封入されているPTC素子73の温度との対応関係を示す図である。
非通紙範囲の部分のPTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えると、図6に示すように、PTC素子73の抵抗率は急激に大きくなり始め、抵抗値R2(図5参照)も大きくなる。そして、PTC素子73の温度が、キュリー温度T0[度]を超えた温度T1[度]に達したとき、PTC素子73は、その大きくなった抵抗値R2の影響により、自己発熱を開始する。この結果、図7に示すように、PTC素子73の温度はさらに急激に上昇し、一層高い温度T2[度]に瞬時に達する。
非通紙範囲の部分のPTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えると、図6に示すように、PTC素子73の抵抗率は急激に大きくなり始め、抵抗値R2(図5参照)も大きくなる。そして、PTC素子73の温度が、キュリー温度T0[度]を超えた温度T1[度]に達したとき、PTC素子73は、その大きくなった抵抗値R2の影響により、自己発熱を開始する。この結果、図7に示すように、PTC素子73の温度はさらに急激に上昇し、一層高い温度T2[度]に瞬時に達する。
温度がT2[度]に達したPTC素子73の抵抗率は、図6の特性に示すように、通常の環境温度のときの抵抗率に比べて数千倍以上に大きくなり、PTC素子73の抵抗値R2は抵抗発熱体72の抵抗値R1に比べて20〜100[倍]になる。この結果、非通紙範囲の部分のPTC素子73及びこのPTC素子73が直列に接続された回路の部分には、電流がほとんど流れなくなり、定着ベルト78の加熱に関与していた抵抗発熱体72は発熱しなくなる。
これにより、非通紙範囲に対応したガラスコート75bの温度が低下し始め、非通紙範囲に対応した定着ベルト78の部分も、図7に示すように温度が低下し始め、目標温度よりも低い状態となる。
このように、本実施の形態のヒータユニット70、定着ユニット60及び画像形成装置1によれば、通過する用紙Pのサイズ違いによって、用紙Pが通過しない非通紙範囲の定着ベルト78の温度が目標温度を超える温度に維持されるのを防止する。この結果、ヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分(例えば、定着ベルト78(図2参照)、支持部材75など)の熱負荷を、非通紙範囲を通紙範囲と同じように加熱し続けるものに比べて低減させる。そして、熱負荷の低減により、熱負荷を原因とするヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の寿命の短縮を抑制する。
これにより、非通紙範囲に対応したガラスコート75bの温度が低下し始め、非通紙範囲に対応した定着ベルト78の部分も、図7に示すように温度が低下し始め、目標温度よりも低い状態となる。
このように、本実施の形態のヒータユニット70、定着ユニット60及び画像形成装置1によれば、通過する用紙Pのサイズ違いによって、用紙Pが通過しない非通紙範囲の定着ベルト78の温度が目標温度を超える温度に維持されるのを防止する。この結果、ヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分(例えば、定着ベルト78(図2参照)、支持部材75など)の熱負荷を、非通紙範囲を通紙範囲と同じように加熱し続けるものに比べて低減させる。そして、熱負荷の低減により、熱負荷を原因とするヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の寿命の短縮を抑制する。
なお、PTC素子73の抵抗値R2が急激に大きくなることで、このPTC素子73にはほとんど電流は流れなくなるが、わずかな電流は流れるため、PTC素子73は、図7に示すように、温度T2[度]で維持された状態となる。
この温度T2[度]は、通紙範囲の部分の抵抗発熱体72の発熱温度よりも高いが、PTC素子73の配置されている領域S2(図3参照)は、抵抗発熱体72の配置されている領域S1に比べて極めて小さい。このため、非通紙範囲の部分でPTC素子73が高い温度T2[度]で発熱しても、ガラスコート75bを介して定着ベルト78の非通紙範囲の部分を加熱するだけの出力とはならない。
このように、本実施形態のヒータユニット70におけるPTC素子73は、定着ベルト78を加熱する機能を有していない。
この温度T2[度]は、通紙範囲の部分の抵抗発熱体72の発熱温度よりも高いが、PTC素子73の配置されている領域S2(図3参照)は、抵抗発熱体72の配置されている領域S1に比べて極めて小さい。このため、非通紙範囲の部分でPTC素子73が高い温度T2[度]で発熱しても、ガラスコート75bを介して定着ベルト78の非通紙範囲の部分を加熱するだけの出力とはならない。
このように、本実施形態のヒータユニット70におけるPTC素子73は、定着ベルト78を加熱する機能を有していない。
なお、PTC素子73は、図4に示すように、抵抗発熱体72よりも基材75aに近い位置に配置されているため、ガラスコート75bの外周面に接する定着ベルト78からの深さ方向への距離も、抵抗発熱体72に比べてPTC素子73の方が長くなっている。したがって、この観点からも、PTC素子73が定着ベルト78に与える熱的影響は、抵抗発熱体72に比べて小さい。
上述した説明において、A4サイズの用紙P1が通過する通紙範囲の部分では、PTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えないため、通紙範囲の部分における抵抗発熱体72及びPTC素子73の動作は、B4サイズの用紙P2が通過したときの動作と同じである。
上述した説明において、A4サイズの用紙P1が通過する通紙範囲の部分では、PTC素子73がキュリー温度T0[度]を超えないため、通紙範囲の部分における抵抗発熱体72及びPTC素子73の動作は、B4サイズの用紙P2が通過したときの動作と同じである。
<他の実施の形態>
(熱伝導抑制部)
図8は、抵抗発熱体72とPTC素子73との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部77を設けた構成の、図4相当の断面図である。
上述した実施の形態のヒータユニット70は、図4に示すように、各抵抗発熱体72と、各抵抗発熱体72に直列に接続されたPTC素子73とを、ガラスコート75bで一体に封入した構成であるが、図8に示すように、抵抗発熱体72とPTC素子73との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部77を設けてもよい。
熱伝導抑制部77としては、ガラスコート75bよりも熱伝導率の低い材料を配置した部分などを適用する構成がある。例えば、図8に示すようにガラスコート75bにスリットを形成することで空気層ができ、この空気層を熱伝導抑制部77としたり、このスリットに、樹脂やセラミック等、ガラスコート75bよりも熱伝導率の低い材料を充填して熱伝導抑制部77としたりする構成がある。
(熱伝導抑制部)
図8は、抵抗発熱体72とPTC素子73との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部77を設けた構成の、図4相当の断面図である。
上述した実施の形態のヒータユニット70は、図4に示すように、各抵抗発熱体72と、各抵抗発熱体72に直列に接続されたPTC素子73とを、ガラスコート75bで一体に封入した構成であるが、図8に示すように、抵抗発熱体72とPTC素子73との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部77を設けてもよい。
熱伝導抑制部77としては、ガラスコート75bよりも熱伝導率の低い材料を配置した部分などを適用する構成がある。例えば、図8に示すようにガラスコート75bにスリットを形成することで空気層ができ、この空気層を熱伝導抑制部77としたり、このスリットに、樹脂やセラミック等、ガラスコート75bよりも熱伝導率の低い材料を充填して熱伝導抑制部77としたりする構成がある。
このように、抵抗発熱体72とPTC素子73との間に熱伝導抑制部77を設けた構成のヒータユニット70によれば、抵抗発熱体72の発する熱がガラスコート75bに熱伝導しても、熱伝導抑制部77が、そのガラスコート75bの熱をPTC素子73に熱伝導するのを抑制する。
この結果、抵抗発熱体72が目標となる温度(用紙Pの未定着の重畳トナー像を定着するのに必要とされる定着ベルト78の温度まで、定着ベルト78を加熱するための温度)に達する以前の段階で、PTC素子73が、抵抗発熱体72の発熱の影響を受けて、抵抗値R2が急激に大きくなるのを抑制し、目標となる温度に達する以前に抵抗発熱体72の発熱が停止しないようにする。
この結果、抵抗発熱体72が目標となる温度(用紙Pの未定着の重畳トナー像を定着するのに必要とされる定着ベルト78の温度まで、定着ベルト78を加熱するための温度)に達する以前の段階で、PTC素子73が、抵抗発熱体72の発熱の影響を受けて、抵抗値R2が急激に大きくなるのを抑制し、目標となる温度に達する以前に抵抗発熱体72の発熱が停止しないようにする。
(PTC素子の配置)
図9は、PTC素子73を抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置した構成のソリッドヒータ71を示す、図4相当の断面図である。
図示のソリッドヒータ71は、PTC素子73が抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置されている。この図9に示したソリッドヒータ71によっても、図4に示したソリッドヒータ71のように、通過する用紙Pのサイズの違いによって、用紙Pが通過しない非通紙範囲の定着ベルト78の温度が目標温度を超える温度に維持されるのを防止する。
この結果、ヒータユニット70(図2参照)や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の熱負荷を、非通紙範囲を通紙範囲と同じように加熱し続けるものに比べて低減させる。そして、熱負荷の低減により、熱負荷を原因とするヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の寿命の短縮を抑制する。
図9は、PTC素子73を抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置した構成のソリッドヒータ71を示す、図4相当の断面図である。
図示のソリッドヒータ71は、PTC素子73が抵抗発熱体72よりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置されている。この図9に示したソリッドヒータ71によっても、図4に示したソリッドヒータ71のように、通過する用紙Pのサイズの違いによって、用紙Pが通過しない非通紙範囲の定着ベルト78の温度が目標温度を超える温度に維持されるのを防止する。
この結果、ヒータユニット70(図2参照)や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の熱負荷を、非通紙範囲を通紙範囲と同じように加熱し続けるものに比べて低減させる。そして、熱負荷の低減により、熱負荷を原因とするヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の寿命の短縮を抑制する。
図10は、定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向に関して、相対的に上流側の抵抗発熱体72a(抵抗発熱体72のうち相対的に上流側に配置されたもの)と相対的に下流側の抵抗発熱体72b(抵抗発熱体72のうち相対的に下流側に配置されたもの)との間に、PTC素子73を配置した構成のソリッドヒータ71を示す、図4相当の断面図である。
図示のソリッドヒータ71は、PTC素子73が相対的に上流側の抵抗発熱体72aよりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置され、相対的に下流側の抵抗発熱体72bよりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側に配置されている。
図示のソリッドヒータ71は、PTC素子73が相対的に上流側の抵抗発熱体72aよりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の下流側に配置され、相対的に下流側の抵抗発熱体72bよりも定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側に配置されている。
この図10に示したソリッドヒータ71によっても、図4に示したソリッドヒータ71のように、通過する用紙Pのサイズ違いによって、用紙Pが通過しない非通紙範囲の定着ベルト78の温度が目標温度を超える温度に維持されるのを防止する。この結果、ヒータユニット70(図2参照)や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の熱負荷を、非通紙範囲を通紙範囲と同じように加熱し続けるものに比べて低減させる。そして、熱負荷の低減により、熱負荷を原因とするヒータユニット70や定着ユニット60などのうち、非通紙範囲に対応した部分の寿命の短縮を抑制する。
なお、PTC素子73は、抵抗発熱体72が配置された支持部材75上に配置されていることで一体化した構成となるが、必ずしも支持部材75上に配置されていなくてもよい。
なお、PTC素子73は、抵抗発熱体72が配置された支持部材75上に配置されていることで一体化した構成となるが、必ずしも支持部材75上に配置されていなくてもよい。
(基材の形状)
図11,12は、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合の基材75aの形状のバリエーションを示す図4相当の断面図であり、図11は基材75aに段差75cを形成した形状、図12は基材75aに凹み75dを形成した形状をそれぞれ示す。
図11に示したソリッドヒータ71は、PTC素子73が配置される部分における基材75aが段差75cによって低くなり(半径方向の半径が小さくなり)、その低くなった分だけガラスコート75bの厚さが厚くなり、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合であっても、PTC素子73はガラスコート75bの内部に配置される。
図12に示したソリッドヒータ71は、PTC素子73が配置される部分における基材75aが凹み75dによって低くなり、その低くなった分だけガラスコート75bの厚さが厚くなり、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合であっても、PTC素子73はガラスコート75bの内部に配置される。
図11,12は、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合の基材75aの形状のバリエーションを示す図4相当の断面図であり、図11は基材75aに段差75cを形成した形状、図12は基材75aに凹み75dを形成した形状をそれぞれ示す。
図11に示したソリッドヒータ71は、PTC素子73が配置される部分における基材75aが段差75cによって低くなり(半径方向の半径が小さくなり)、その低くなった分だけガラスコート75bの厚さが厚くなり、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合であっても、PTC素子73はガラスコート75bの内部に配置される。
図12に示したソリッドヒータ71は、PTC素子73が配置される部分における基材75aが凹み75dによって低くなり、その低くなった分だけガラスコート75bの厚さが厚くなり、PTC素子73の厚さが図4などに示したPTC素子73の厚さよりも厚い場合であっても、PTC素子73はガラスコート75bの内部に配置される。
(支持部材の形状)
図13,14は、支持部材75の形状のバリエーションを示す図4相当の断面図であり、図13は支持部材75が平板状に形成されたもの、図14は図13に示した平板状の支持部材75の、定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側及び下流側の各端部75EにR形状が形成されたものをそれぞれ示す。
このように、図13又は図14に示した支持部材75を有するソリッドヒータ71によっても、ガラスコート75bの表面に接して矢印E方向に進行する定着ベルト78(図4参照)への熱伝導を行い得る。
図13,14は、支持部材75の形状のバリエーションを示す図4相当の断面図であり、図13は支持部材75が平板状に形成されたもの、図14は図13に示した平板状の支持部材75の、定着ベルト78の進行方向となる矢印E方向の上流側及び下流側の各端部75EにR形状が形成されたものをそれぞれ示す。
このように、図13又は図14に示した支持部材75を有するソリッドヒータ71によっても、ガラスコート75bの表面に接して矢印E方向に進行する定着ベルト78(図4参照)への熱伝導を行い得る。
(電気回路の電極部)
図15は、図4に示した断面図に、図5に示した電気回路を表した模式図である。図4に示したソリッドヒータ71は、実際には図15に示すように、PTC素子73に接続された第1電極76aと、抵抗発熱体72に接続された第2電極76bとが支持部材75に設けられている。そして、第1電極76aと第2電極76bとが電源74に接続されて、図5に示した電気回路が構成されている。
図16は、図15に示したPTC素子73を、導電性の基材75aに接続し、この基材75aと第2電極76bとを電源74に接続した構成を示す模式図である。図16に示したソリッドヒータ71は、基材75aを図15における第1電極76aとして機能させているため、第1電極76aを形成したものよりも構成が簡略化される。
なお、図16に示したソリッドヒータ71では、基材75aの表面のうち、電源74に接続される部分以外の範囲については、絶縁層で覆うなど、周囲部材との絶縁を確保することが好ましい。
図15は、図4に示した断面図に、図5に示した電気回路を表した模式図である。図4に示したソリッドヒータ71は、実際には図15に示すように、PTC素子73に接続された第1電極76aと、抵抗発熱体72に接続された第2電極76bとが支持部材75に設けられている。そして、第1電極76aと第2電極76bとが電源74に接続されて、図5に示した電気回路が構成されている。
図16は、図15に示したPTC素子73を、導電性の基材75aに接続し、この基材75aと第2電極76bとを電源74に接続した構成を示す模式図である。図16に示したソリッドヒータ71は、基材75aを図15における第1電極76aとして機能させているため、第1電極76aを形成したものよりも構成が簡略化される。
なお、図16に示したソリッドヒータ71では、基材75aの表面のうち、電源74に接続される部分以外の範囲については、絶縁層で覆うなど、周囲部材との絶縁を確保することが好ましい。
70…ヒータユニット、71…ソリッドヒータ、72…抵抗発熱体(発熱体の一例)、73…PTC素子(正の温度係数を有する抵抗素子の一例)、78…定着ベルト(ベルト部材の一例)
Claims (5)
- 循環するベルト部材と、
前記ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体と、
前記発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子とを備え、
前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させることを特徴とする加熱装置。 - 前記抵抗素子の配置領域が、前記発熱体の配置領域よりも小さい請求項1に記載の加熱装置。
- 前記抵抗素子と前記発熱体との間に、熱伝導を抑制する熱伝導抑制部を有する請求項1または2に記載の加熱装置。
- 循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する加熱装置と、
前記発熱体により加熱された前記ベルト部材に接して、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟むニップ部を形成する加圧部材とを備え、
前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、
複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記加熱装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする定着装置。 - 循環するベルト部材、当該ベルト部材の幅方向に沿って複数配置され、発熱により当該ベルト部材を加熱する発熱体及び当該発熱体のそれぞれに直列に接続された、正の温度係数を有する複数の抵抗素子を有する定着装置と、
前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を前記定着装置に向けて搬送する搬送部とを備え、
前記抵抗素子は、温度上昇による抵抗値の増大により、前記ベルト部材の温度を低下させ、
複数の前記発熱体の一部及び複数の前記抵抗素子の一部は、前記搬送部が搬送する前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する前記定着装置の長手方向の位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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