JP2016153859A - 加熱装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回転部材の再加熱に要する待ち時間が短縮できる加熱装置などを提供する。【解決手段】ヒータユニットは、回転する定着ベルト78と、定着ベルト78を加熱する抵抗発熱体72と、抵抗発熱体72に直列に接続された正の温度係数のPTC素子73と、PTC素子73に並列に接続された抵抗体74と、をそれぞれが有し、定着ベルト78の幅方向に配置された複数の単位回路Uと、を備え、複数の単位回路Uを構成する各々の単位回路Uは、PTC素子73の温度上昇によってPTC素子73の抵抗値が増大した際、抵抗体74を経由して電流が流れるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、加熱装置、定着装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、加熱体として、通電により発熱する第1の抵抗発熱体であって自己温度制御型の正の抵抗温度特性を有する第1の抵抗発熱体と、通電により発熱する第2の抵抗発熱体であって記録材搬送方向に対して垂直な方向で第1の抵抗発熱体に積層された第2の抵抗発熱体と、を有し、第1の抵抗発熱体の抵抗値R1と、第2の抵抗発熱体の抵抗値R2の関係が、トナー像を加熱するための目標温度よりも高い温度であって第1の抵抗発熱体の自己温度制御を行う温度T1以下ではR1<R2であり、温度T1を超えてR1>R2となる加熱装置が記載されている。
特開2013−11649号公報
小サイズの記録媒体を定着する際、定着ベルト(回転部材)の記録媒体が通過しない部分(非通過範囲)が過剰に加熱されることを抑制するため、非通過範囲が加熱されないようにすることが行われる。この場合、次に大サイズの記録媒体を定着する際、定着ベルトは、予め定められた定着温度に再加熱される。この際、非通過範囲の温度が低下していると、再加熱に要する時間(待ち時間)が長くなってしまう。
本発明は、回転部材の再加熱に要する待ち時間が短縮できる加熱装置などを提供する。
請求項1に記載の発明は、回転する回転部材と、前記回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、前記回転部材の幅方向に配置された複数の単位回路と、を備え、前記複数の単位回路を構成する各々の単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れることを特徴とする加熱装置である。
請求項2に記載の発明は、前記単位回路における前記並列回路は、抵抗値が、前記抵抗素子の温度上昇によって増大する前の抵抗値より大きく、当該抵抗素子の温度上昇により増大した抵抗値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置である。
請求項3に記載の発明は、前記単位回路において、前記抵抗素子の温度上昇によって、前記並列回路を経由して電流が流れることにより、前記回転部材が予め定められた温度に加熱されることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置である。
請求項4に記載の発明は、回転する回転部材と、当該回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、前記回転部材の幅方向に配置された複数の単位回路と、を備える加熱装置と、前記発熱体により加熱された前記回転部材に接して、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟んでニップ部を形成する加圧部材と、を備え、前記加熱装置の前記単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れ、前記単位回路の少なくとも一つは、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する位置に配置されていることを特徴とする定着装置である。
請求項5に記載の発明は、回転する回転部材と、当該回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、当該回転部材の幅方向に沿って配置された複数の単位回路と、を備える加熱装置と、当該発熱体により加熱された当該回転部材に接して、当該幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟んでニップ部を形成する加圧部材と、を備え、トナー像を当該記録媒体に定着する定着装置と、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を前記定着装置に向けて搬送する搬送部と、を備え、前記定着装置の前記加熱装置の前記単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れ、前記単位回路の少なくとも一つは、前記搬送部から搬送され、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1、4及び5に係る発明によれば、回転部材の再加熱に要する待ち時間が短縮できる。
請求項2に係る発明によれば、並列回路への電流の経路の変更が容易にできる。
請求項3に係る発明によれば、並列回路を用いない場合に比べ、非通過範囲における回転部材の温度の低下が抑制できる。
画像形成装置の概略断面図である。 画像形成装置における定着ユニットの断面図である。 図2における矢印IIIの方向から見た、第1の実施の形態に係るソリッドヒータの図である。 図3のIV−IV線に沿ったソリッドヒータの断面図である。 ソリッドヒータの等価回路である。 PTC素子の温度と抵抗率ρ[Ω・cm]との関係を示す図である。 PTC素子の温度の時間変化を説明する図である。 非通過範囲における抵抗発熱体、PTC素子、抵抗体、単位回路の発熱量の時間変化及び非通過範囲の定着ベルトの温度と単位回路の発熱量との関係を示す図である。(a)は、非通過範囲における抵抗発熱体、PTC素子、抵抗体、単位回路の発熱量[%]の時間変化、(b)は、非通過範囲の定着ベルトの温度[℃]と単位回路Uの発熱量[%]との関係である。 単位回路Uにおいて、抵抗体を備えない場合の非通過範囲における抵抗発熱体、PTC素子、単位回路の発熱量の時間変化を示す図である。 定着ベルトにおける幅方向の温度分布を示す図である。(a)は、小サイズの用紙を連続定着している場合、(b)は、電源からの電流供給を停止した場合、(c)は、電源から電流供給を再開して再加熱した場合である。 図2における矢印IIIの方向から見た、第2の実施の形態に係るソリッドヒータの図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
[第1の実施の形態]
<画像形成装置1>
図1は、画像形成装置1の概略断面図である。図示の画像形成装置1は、画像データに基づいて画像を印刷する電子写真式のカラープリンタである。
画像形成装置1は、本体ケース90の内部に、用紙P(記録媒体の一例)が収容された用紙収容部40と、用紙Pに画像を形成する画像形成部10と、用紙収容部40から画像形成部10を通って本体ケース90の用紙排出口96まで用紙Pを搬送する搬送部50とを備えている。また、画像形成装置1は、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部31と、例えばパーソナルコンピュータ(PC)3や画像読取装置(スキャナ)4等と通信を行って画像データを受信する通信部32と、通信部32にて受信された画像データに対して画像処理を施す画像処理部33とを備えている。
用紙収容部40は、サイズの異なる2種類の用紙Pをそれぞれ収容する、第1用紙収容部41と第2用紙収容部42とを備えている。第1用紙収容部41は、例えばA4サイズの用紙P1を収容し、第2用紙収容部42は例えばB4サイズの用紙P2を収容する。なお、用紙P1を小サイズの用紙P1、用紙P2を大サイズの用紙P2と表記することがある。そして、用紙P1、P2をそれぞれ区別しないときは「用紙P」と表記する。
搬送部50は、第1用紙収容部41及び第2用紙収容部42から、画像形成部10を通って用紙排出口96まで延びた用紙Pの搬送路51と、用紙Pを搬送路51に沿って搬送する搬送ローラ52とを備えている。なお、搬送部50が搬送する用紙P1、P2は、用紙P1、P2の長手方向が進行方向である矢印C方向に沿うようになっている。
画像形成部10は、予め定められた間隔で配置された4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを備えている。なお、以下、画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kを「画像形成ユニット11」と表記する。各画像形成ユニット11はそれぞれ、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を予め定めた電位で帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を各色の画像データに基づき露光するLED(Light Emitting Diode)プリントヘッド14、感光体ドラム12の表面に形成された静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12の表面を清掃するドラムクリーナ16を備えている。
4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11Kは、現像器15に収納されるトナーを除いて同様に構成され、イエロー(Y)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Yはイエローのトナー像を形成する。同様に、マゼンタ(M)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Mはマゼンタのトナー像を形成し、シアン(C)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Cはシアンのトナー像を形成し、黒(K)のトナーを収容した現像器15を備えた画像形成ユニット11Kは黒のトナー像を形成する。
また、画像形成部10は、各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像が重畳されるように多重転写される中間転写ベルト20と、各画像形成ユニット11にて形成された各色のトナー像を中間転写ベルト20に順次静電転写(一次転写)する一次転写ロール21とを備えている。さらに、画像形成部10は、中間転写ベルト20の表面に各色のトナー像が重畳して転写された重畳トナー像を用紙Pに一括して静電転写(二次転写)する二次転写部Tの二次転写ロール22と、用紙Pに二次転写された重畳トナー像を定着させる定着ユニット60(定着装置の一例)とを備えている。
画像形成装置1は、制御部31による動作の制御の下で、次のプロセスによる画像形成処理を行う。すなわち、PC3やスキャナ4から送出された画像データは、通信部32にて受信され、画像処理部33により予め定めた画像処理が施された後、各色の画像データとなって、対応する色の各画像形成ユニット11に送られる。そして、例えば黒のトナー像を形成する画像形成ユニット11Kでは、感光体ドラム12が矢印A方向に回転しながら帯電器13により予め定めた電位で帯電される。
その後、画像処理部33から送信された黒の画像データに基づきプリントヘッド14が感光体ドラム12を走査露光する。これにより、感光体ドラム12の表面には黒の画像データに対応した静電潜像が形成される。感光体ドラム12上に形成された黒の静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上に黒のトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11Y、11M、11Cは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像を形成する。
各画像形成ユニット11の感光体ドラム12に形成された各色のトナー像は、一次転写ロール21により矢印B方向に移動する中間転写ベルト20上に順次静電転写され、中間転写ベルト20上に、各色のトナー像が重畳された重畳トナー像が形成される。
中間転写ベルト20が矢印B方向へ移動することにより、中間転写ベルト20上の重畳トナー像は二次転写部Tに送られる。重畳トナー像が二次転写部Tに送られると、そのタイミングに合わせて、用紙収容部40の用紙Pが、搬送部50の搬送ローラ52により、搬送路51に沿って矢印C方向に搬送される。そして、中間転写ベルト20上に形成された重畳トナー像は、二次転写部Tにて二次転写ロール22が形成する転写電界により、搬送路51に沿って搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、搬送路51に沿って定着ユニット60まで搬送される。定着ユニット60に搬送された用紙P上の重畳トナー像は、定着ユニット60によって熱および圧力を受け、用紙P上に定着される。そして、定着された重畳トナー像が形成された用紙Pは、搬送路51に沿って本体ケース90の用紙排出口96から排出され、用紙を載せる用紙積載部95に積載される。
一方、一次転写後に感光体ドラム12に残存しているトナー及び二次転写後に中間転写ベルト20に残存しているトナーは、それぞれドラムクリーナ16、およびベルトクリーナ25によって除去される。
画像形成装置1による、用紙Pに画像を印刷する処理が、印刷の枚数に対応したサイクルだけ繰り返し実行される。
<定着ユニット60>
図2は、画像形成装置1における定着ユニット60の断面図である。
定着ユニット60は、ヒータユニット70(加熱装置の一例)と加圧ロール80(加圧部材の一例)とを備えている。ヒータユニット70及び加圧ロール80は、いずれも図2の紙面奥行き方向に軸が延びた円柱状に形成されている。
ヒータユニット70は、回転する定着ベルト78(回転部材の一例)と、断面が円弧状に形成され、発熱するソリッドヒータ71と、定着ベルト78を介して加圧ロール80から押圧される押圧パッド79とを備えている。
定着ベルト78は、無端の円筒形状で、その内周面がソリッドヒータ71の外周面及び押圧パッド79に接して配置されている。定着ベルト78は、ソリッドヒータ71に接することにより加熱される。
加圧ロール80は、定着ベルト78の外周面に押圧して接することにより、定着ベルト78との間に未定着の重畳トナー像を保持した用紙Pが通過するニップ部Nを形成する。加圧ロール80は、不図示の駆動装置により矢印D方向に回転する。
搬送部50(図1参照)によりニップ部Nに搬送されてきた用紙Pは、ニップ部Nにおいて、定着ベルト78により加熱されるとともに、定着ベルト78を介した押圧パッド79と加圧ロール80とにより加圧され、用紙Pに保持された未定着の重畳トナー像が用紙Pに定着される。
ニップ部Nにおいて、加圧ロール80に接する用紙Pは、加圧ロール80の矢印D方向への回転によって矢印C方向に送られ、この用紙Pの移動により、用紙Pに接する定着ベルト78が従動し、定着ベルト78は矢印E方向(進行方向)に回転する。
<ソリッドヒータ71>
図3は、図2における矢印IIIの方向から見た、第1の実施の形態に係るソリッドヒータ71の図である。
ソリッドヒータ71は、抵抗発熱体72(発熱体の一例)、PTC(Positive Temperature Coefficient)素子73(正の温度係数を有する抵抗素子の一例)、抵抗体74でそれぞれが構成される複数の単位(ユニット)回路Uと、複数の単位回路Uを支持する支持部材75とを備えている。
抵抗発熱体72は、例えば、AgPdで構成されている。
PTC素子73は、例えば、チタン酸バリウムなどの材料によって構成されている。PTC素子73は、小さなチップであって、例えば縦2mm×横2mm×厚さ0.1mm程度の大きさである。
抵抗体74は、例えば、メタルグレーズ抵抗器である。
支持部材75は、定着ベルト78の幅方向W(定着ベルト78の回転軸の方向)に延びている。
各単位回路Uにおいて、抵抗発熱体72にPTC素子73が直列接続され、PTC素子73に抵抗体74が並列接続されている。すなわち、抵抗体74はPTC素子73に対して並列回路を構成する。
なお、PTC素子73は、定着ベルト78の進行方向Eの上流側に、抵抗発熱体72は、定着ベルト78の進行方向Eの下流側に設けられている。そして、抵抗体74は、PTC素子73に並ぶように、定着ベルト78の進行方向Eの上流側に設けられている。
ソリッドヒータ71の支持部材75上において、各単位回路Uが、定着ベルト78の幅方向Wに配置されている。
各抵抗発熱体72は、互いに隣り合う抵抗発熱体72同士が近接する程度に、幅方向Wの幅が設定されている。これにより、定着ベルト78の温度分布に差が生じるのを抑制している。
PTC素子73は、前述したように小さなチップである。
そして、抵抗体74は、PTC素子73に対して並列回路を構成するように、PTC素子に隣接して設けられている。
したがって、支持部材75上の単位回路Uにおいて、抵抗発熱体72が占める領域(面積)S1に比べ、PTC素子73が占める領域(面積)S2及び抵抗体74が占める領域(面積)S3は小さい。これにより、定着ベルト78が、抵抗発熱体72により、効率よく加熱されるようにしている。
ここで、定着ユニット60により重畳トナー像が定着される用紙P1、P2の各幅W1、W2と定着ベルト78の幅W0との関係について説明する。
定着ベルト78の幅W0は、ソリッドヒータ71の定着ベルト78の幅方向Wに沿った全長よりもわずかに短い。よって、定着ベルト78は、ソリッドヒータ71が備える複数の抵抗発熱体72によって、幅W0に亘って加熱される。
定着ユニット60のニップ部Nにおいて定着される用紙Pのうち、例えばB4サイズの大サイズの用紙P2の幅W2は、定着ベルト78の幅W0よりもわずかに短い程度であって、ソリッドヒータ71の全ての単位回路Uを覆う長さに対応する。
一方、定着ユニット60のニップ部Nにおいて定着される用紙Pのうち、例えばA4サイズの小サイズの用紙P1の幅W1は、定着ベルト78の全幅W0に比べて短く、支持部材75上に配列された複数の単位回路Uにおける、両端の一部の単位回路Uが覆われない長さに対応する。なお、図3では、両端のそれぞれ1個の単位回路Uが覆われないように表記している。
つまり、幅方向Wにおいて、大サイズの用紙P2の幅W2のうち、小サイズの用紙P1の幅W1との差の部分(幅W3の部分)は、小サイズの用紙P1を定着する場合に、用紙P1が通過しない非通過範囲(非通紙範囲)である。なお、小サイズの用紙P1の幅W1は、用紙P1が通過する通過範囲(通紙範囲)である。
ここでは、幅W2で表記する大サイズの用紙P2の通過範囲のすべてにおいて、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74を備える単位回路Uを配列した。しかし、幅W3で表記する小サイズの用紙P1の非通過範囲において、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74を備えた単位回路Uを設け、幅W1で表記する小サイズの用紙P1の通過範囲においては、抵抗発熱体72のみを設けてもよい。
図4は、図3のIV−IV線に沿ったソリッドヒータ71の断面図である。
支持部材75の断面は、円弧状である。支持部材75は、半径方向の内側の基材75aと、基材75aの半径方向の外側に積層して形成されたガラスコート75bとを備えている。
基材75aは、例えば、ステンレス、ステンレスと銅とを厚さ方向に接合したクラッド材などで形成されている。
そして、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74は、基材75a上に積層されたガラスコート75bに封入されている。ガラスコート75bは、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74を定着ベルト78から絶縁する。なお、ガラスコート75bに代えて、樹脂などの他の絶縁材料を適用してもよい。
定着ベルト78は、ガラスコート75bの外周面に巻き掛けられて、ガラスコート75bに接しながら矢印E方向に進行する。
ソリッドヒータ71は、一例として、次のようにして製造される。
まず、基材75a上に、スクリーン印刷により絶縁層として働くガラス層が形成され、焼成される。その後、ガラス層上に、抵抗発熱体72がスクリーン印刷される。さらに、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74を接続する配線がスクリーン印刷される。そして、PTC素子73と抵抗体74とが、予め定められた位置に配置される。次に、配線、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74の上に、絶縁層として働くガラス層が形成され、焼成される。焼成により、ガラス層が粘性流動して、ガラスコート75bの外周面が平滑化される。
このようにして、配線、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74が封入されたガラスコート75bが製造される。
なお、他の方法により、ソリッドヒータ71が形成されてもよい。
図5は、ソリッドヒータ71の等価回路である。
単位回路Uは、抵抗発熱体72に直列にPTC素子73が接続され、PTC素子73に並列に抵抗体74が接続されている。
抵抗発熱体72の抵抗値を抵抗値R1、PTC素子73の抵抗値を抵抗値R2、抵抗体74の抵抗値を抵抗値R3とする。
そして、複数の単位回路Uは、並列に電源76に接続されている。
なお、電源76は、例えば、交流(AC)の100Vである。
<PTC素子73>
図6は、PTC素子73の温度と抵抗率ρ[Ω・cm]との関係を示す図である。
PTC素子73は、キュリー温度T0を超えると、通常の金属などで形成された抵抗に比べて、抵抗率が急激に増大する(キュリー点)。すなわち、PTC素子73は、正の温度係数を有している。
そして、PTC素子73は、温度T1を超えると、自らの抵抗により発熱(自己発熱)を開始し、PTC素子73の温度が上昇する(自己発熱開始点)。これにより、PTC素子73の抵抗値R2がさらに増大する。
そして、PTC素子73の発熱量と放熱量とが釣り合った温度T2において安定する(安定点)。
なお、PTC素子73のキュリー温度T0は、用紙Pに重畳トナー像を定着させるのに必要とされる目標温度(定着温度Tf)より上に設定されている。
以上説明したように、PTC素子73は、正の温度係数を有して、温度によって抵抗値R2が変化する。このため、図5では、PTC素子73を、可変抵抗の記号で表記している。
キュリー温度T0未満のPTC素子73の抵抗値R2は、抵抗発熱体72の抵抗値R1の100分の1程度に設定されている。例えば、抵抗発熱体72の抵抗値R1が100Ωであるとすると、PTC素子73の通常の環境温度における抵抗値R2は、1Ωである。
一方、PTC素子73の温度T2における抵抗値R2は、抵抗発熱体72の抵抗値R1の100倍程度になるように設定されている。例えば、抵抗発熱体72の抵抗値R1が100Ωであるとすると、PTC素子73の安定点(温度T2)における抵抗値R2は、10Ωである。
また、抵抗体74の抵抗値R3は、抵抗発熱体72の抵抗値R1の数倍に設定されている。例えば、抵抗発熱体72の抵抗値R1が100Ωであるとすると、抵抗体74の抵抗値R3は、600Ωである。
すなわち、抵抗体74の抵抗値R3は、PTC素子73のキュリー温度T0未満における抵抗値R2より大きく、PTC素子73の温度T2における抵抗値R2より小さく設定されている。
PTC素子73がキュリー温度T0より低い状態にある場合、PTC素子73の抵抗値R2は、抵抗体74の抵抗値R3より小さい。よって、図5に示す単位回路Uにおいて、電流は、主に抵抗発熱体72とPTC素子73とを経由する経路αにて流れる。
一方、PTC素子73が温度T2の状態にある場合、PTC素子73の抵抗値R2は、抵抗体74の抵抗値R3より大きい。よって、図5に示す単位回路Uにおいて、電流は、主に抵抗発熱体72と抵抗体74とを経由する経路βにて流れる。
よって、PTC素子73の温度によって、抵抗発熱体72及び抵抗体74を流れる経路が切り替えられ、流れる電流が制御される。すなわち、単位回路U(抵抗発熱体72及び抵抗体74)による発熱量が制御される。
図7は、PTC素子73の温度の時間変化を説明する図である。図7において、縦軸はPTC素子73の温度、横軸は時間である。なお、横軸の時間は、説明のためであって、実際の温度の時間変化と異なる場合がある。
ここでは、小サイズの用紙P1が通紙されるとする。この場合、PTC素子73の温度は、小サイズの用紙P1が通過する通過範囲(図3における幅W1の範囲)と、通過しない非通過範囲(図3における幅W3の範囲)とで異なる。以下説明する。
時間t0において、ソリッドヒータ71に電源76(図5参照)から電流が供給されると、定着ベルト78の加熱が開始される。時間t0では、定着ベルト78の温度は、PTC素子73のキュリー温度T0より低いので、電流は、図5に示す抵抗発熱体72とPTC素子73とを経由する経路αで流れる。
このとき、抵抗発熱体72の抵抗値R1は、PTC素子73の抵抗値R2の100倍程度大きい。したがって、PTC素子73は抵抗発熱体72に比べて電力をほとんど消費することがなく発熱しない。すなわち、抵抗発熱体72の発熱によって、定着ベルト78が加熱される。
定着ベルト78は、図3に示すように矢印E方向に進行しながら、ソリッドヒータ71に巻き掛けられた部分において、ガラスコート75b(図4参照)を介して抵抗発熱体72により、幅方向Wの全域が加熱される。
定着ベルト78の温度上昇にともなって、PTC素子73の温度も上昇する。そして、定着ベルト78(PTC素子73)の温度が定着温度Tfに達した時間t1において、小サイズの用紙P1の通紙が開始される。
まず、小サイズの用紙P1が通過する通過範囲のPTC素子73について説明する。
加熱された定着ベルト78がニップ部N(図2参照)にまで回転すると、定着ベルト78の加熱された部分が用紙P1に接する。このとき、ニップ部Nにおいて、用紙P1に保持された未定着の重畳トナー像は、定着ベルト78により加熱されるとともに、押圧パッド79と加圧ロール80とにより加圧されて、用紙P1に保持された未定着の重畳トナー像が用紙P1に定着される。
そして、定着ベルト78の用紙P1に接した部分は、温度が低下する。定着ベルト78が矢印E方向に進行して、温度が低下した部分が、図2に示すようにソリッドヒータ71に戻ると、ガラスコート75bを介して抵抗発熱体72により再度、定着温度Tfまで加熱される。
このとき、ガラスコート75bは温度の低下した定着ベルト78との熱交換によって冷やされるため、ガラスコート75bに封入されているPTC素子73は、キュリー温度T0(図6参照)を超えることがない。
すなわち、小サイズの用紙P1が通過する通過範囲において、PTC素子73は、定着温度Tfに維持される。
一方、小サイズの用紙P1が通過しない非通過範囲のPTC素子73について説明する。
ソリッドヒータ71の非通過範囲では、用紙P1と接触しないため、抵抗発熱体72により定着ベルト78が加熱され続ける。このため、非通過範囲におけるPTC素子73の温度も、上昇し続ける。
すると、時間t2において、PTC素子73は、キュリー温度T0に達し、さらに加熱される。
そして、時間t3において、PTC素子73は、温度T1に達し、自己加熱が始まり、さらに加熱される。
ついには、時間t4において、PTC素子73は、温度T2の安定点に達する。そして、PTC素子73は、温度T2に維持される。
<発熱量>
次に、小サイズの用紙P1が通過しない非通過範囲における抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74の発熱量について説明する。
図8は、非通過範囲における抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74、単位回路Uの発熱量の時間変化及び非通過範囲の定着ベルト78の温度と単位回路Uの発熱量との関係を示す図である。図8(a)は、非通過範囲における抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74、単位回路Uの発熱量[%]の時間変化、図8(b)は、非通過範囲の定着ベルト78の温度[℃]と単位回路Uの発熱量[%]との関係である。図8(a)において、縦軸は発熱量[%]、横軸は時間である。なお、単位回路Uの発熱量とは、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74のそれぞれの発熱量の合計(和)である。図8(b)において、縦軸は定着ベルト78における非通過範囲の温度[℃]、横軸は単位回路Uの発熱量[%]である。
なお、単位回路Uの発熱量[%]は、PTC素子73がキュリー温度T0未満である場合を100%として示している。
図8(a)により、非通過範囲における抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74、単位回路Uの発熱量の時間変化を説明する。
時間t0で、ソリッドヒータ71に電流を流し始めるとする。この時、ソリッドヒータ71の温度は、PTC素子73のキュリー温度T0以下であるので、前述したように、電流は、抵抗発熱体72とPTC素子73とを経由する経路αで流れる(図5参照)。
よって、全体の発熱量は、抵抗発熱体72とPTC素子73とのそれぞれの発熱量の合計となる。なお、抵抗発熱体72による発熱量が大部分を占める。
時間t1で、定着ベルト78の温度が定着温度Tfに達する。そして、小サイズの用紙P1の通紙が開始される。非通過範囲では、用紙P1との接触がないため、放熱されず、PTC素子73の温度は、上昇を続ける。
時間t2において、PTC素子73がキュリー温度T0に達する。すると、PTC素子73の抵抗値R2が増加し始める。
そして、時間t3において、PTC素子73が温度T1に達すると、PTC素子73にかかる電圧が大きくなり、発熱量が増加し始める。そして、ソリッドヒータ71の基材75aや定着ベルト78への放熱量より、PTC素子73の発熱量が大きくなると、PTC素子73の温度が急激に上昇する。すなわち、自己発熱を開始する。PTC素子73は、自己発熱によって急激に抵抗値R2が増加すると、抵抗値R2の増加によって、電流が減少し、発熱量が減少し始める。また、PTC素子73の抵抗値R2が抵抗体74の抵抗値R3を超えるようになると、電流は、経路αに加えて、抵抗発熱体72と抵抗体74とを経由する経路βにおいても流れるようになる(図5参照)。
そして、時間t4において、PTC素子73の発熱量と、放熱量とが再び交わる点において、PTC素子73は、温度T2で安定する。
時間t4以降において、PTC素子73の抵抗値R2が大きく、電流が小さいので、PTC素子73の発熱量は、単位回路Uの発熱量に寄与しない。すなわち、単位回路Uの発熱量は、抵抗発熱体72と抵抗体74とのそれぞれの発熱量の合計となる。なお、前述したように、抵抗発熱体72の抵抗値R2より抵抗体74の抵抗値R3が大きい場合には、抵抗体74による発熱量が大部分を占める。
例えば、抵抗発熱体72の抵抗値R1を100Ω、抵抗体74の抵抗値R3を600Ωとすると、経路β(図5参照)を経由して電流が流れる場合の発熱量は、経路α(図5参照)を経由して電流が流れる場合の発熱量の15%に相当する。
そして、電源76からの電流の供給を停止して、PTC素子73の温度をキュリー温度T0以下にしない限り、この状態が継続する。
次に、図8(b)により、非通過範囲の定着ベルト78の温度と単位回路Uの発熱量[%]との関係を説明する。
単位回路Uの発熱量は、非通過範囲の定着ベルト78の温度を勘案して設定すればよい。上記の例では、単位回路Uの発熱量を15%に設定すると、非通過範囲の定着ベルト78の温度が、定着温度Tfの170℃に維持される。
なお、この発熱量「%」は、抵抗発熱体72の抵抗値R1と抵抗体74の抵抗値R3とで設定される。
ここで、比較のために、ソリッドヒータ71の単位回路Uおいて、抵抗体74を備えない場合を説明する。
図9は、単位回路Uにおいて、抵抗体74を備えない場合の非通過範囲における抵抗発熱体72、PTC素子73、単位回路Uの発熱量の時間変化を示す図である。図9において、縦軸は発熱量[%]、横軸は時間である。なお、単位回路Uの発熱量は、抵抗発熱体72とPTC素子73とのそれぞれの発熱量の合計である。
単位回路Uが抵抗体74を備えない場合、図3から分かるように、電流は、抵抗発熱体72とPTC素子73とを経由する経路αで流れる。
時間t0から時間t4までの、発熱量[%]の変化は、図8(a)で説明したと同様であるので説明を省略する。
なお、時間t0における単位回路Uの発熱量が、100%である。ここでは、抵抗発熱体72による発熱量が大部分を占める。
そして、図9に示すように、単位回路Uが抵抗体74を備えない場合、時間t4以降におけるソリッドヒータ71の非通過範囲の発熱量は、PTC素子73の発熱量が支配的となる。しかし、PTC素子73の抵抗値P2が大きく、流れる電流が小さいため、PTC素子73の発熱量は、定着ベルト78を加熱しづらい。
すなわち、抵抗体74を備えることで、例え、PTC素子73が温度T2の抵抗値R2が増加した状態に移行しても、抵抗発熱体72と抵抗体74とを経由する経路β(図5参照)により電流が流れるので、定着ベルト78の非通過範囲の温度が低下することが抑制される。
<定着ベルト78の温度分布>
図10は、定着ベルト78における幅方向Wの温度分布を示す図である。図10(a)は、小サイズの用紙P1を連続定着している場合、図10(b)は、電源76からの電流供給を停止した場合、図10(c)は、電源76から電流供給を再開して再加熱した場合である。横軸は、定着ベルト78の幅方向の位置であって、図3にしめす定着ベルト78の中央から端(幅W0の端)までを示している。図3に示したように、中央の部分が小サイズの用紙P1の通過範囲であり、端の部分が小サイズの用紙P1の非通過範囲である。
ここで、ケースIは、単位回路Uが、抵抗発熱体72、PTC素子73及び抵抗体74を備えた場合、ケースIIは、抵抗発熱体72及びPTC素子73を備え、抵抗体74を備えない場合、ケースIIIは、抵抗発熱体72を備え、PTC素子73及び抵抗体74を備えない場合として説明する。
図10(a)の、小サイズの用紙P1を連続定着している場合、ケースI、II、IIIのいずれにおいても、小サイズ用紙P1の通過範囲は、用紙P1との接触により放熱される。これにより、定着温度Tfに維持される。
しかし、小サイズ用紙P1の非通過範囲は、定着ベルト78が用紙P1と接触しないため、用紙P1への放熱が生じない。
ここで、ケースIIIの、単位回路Uが抵抗発熱体72を備え、PTC素子73及び抵抗体74を備えない場合、抵抗発熱体72には電流が供給され続けるため、非通過範囲の温度が上昇し続ける。非通過範囲は、図10(a)に一点鎖線で示すように、定着ベルト78は、通過範囲と非通過範囲との境界から端に行くほど高くなる温度分布になる。すなわち、端の部分が過熱状態になりうる。
次に、ケースIIの、単位回路Uが抵抗発熱体72及びPTC素子73を備え、抵抗体74を備えない場合、PTC素子73がキュリー温度T0を超えて、抵抗値R2が増加すると、図9の時間t4以降に示すように、発熱量が低下する。すなわち、非通過範囲は、図10(a)に破線で示すように、通過範囲と非通過範囲との境界から端にいくにしたがって低くなる温度分布になる。
なお、ケースIIの非通過範囲において、通過範囲と非通過範囲との境界近傍の非通過範囲に定着ベルト78の温度の上昇がみられる。これは、通過範囲と非通過範囲との境界が、抵抗発熱体72とPTC素子73とで構成される単位回路U上に重なった場合を示している。例えば、PTC素子73の部分が、通過範囲に重なっている場合、PTC素子73は、温度がキュリー温度T0を超えない。よって、抵抗発熱体72に電流が流れ、通過範囲と非通過範囲との境界近傍の非通過範囲において、温度が上昇する。
これは、ケースI、IIIにおいても同様に発生しうるが、ケースI、IIIでは記載していない。
一方、ケースIの、単位回路Uが抵抗発熱体72、PTC素子73及び抵抗体74を備えた場合、非通過範囲において、PTC素子73がキュリー温度T0を超えて、抵抗値R2が増加した状態になっても、抵抗発熱体72と抵抗体74とを経由する経路β(図5)により、電流が流れるため、非通過範囲の温度が予め定められた温度(以下では、定着温度Tfとして説明する。)に維持される。すなわち、ケースIでは、ケースIIに比べ、通過範囲と非通過範囲との温度差が小さく抑えられる。
次に、図10(b)に示すように、PTC素子73の抵抗値R2が増加した状態を解除するために、電源76からの電流供給を停止する。これ以降において、ケースIIIの記載を省略する。
すると、定着ベルト78は、通過範囲及び非通過範囲とも、電源76からの電流供給を停止する前の温度分布(図10(a)の温度分布)を反映した温度分布になる。
すなわち、ケースIIでは、非通過範囲は、通過範囲と非通過範囲との境界から、端に移行するにつれて低下する温度分布が残ってしまう。
これに対して、ケースIでは、通過範囲と非通過範囲との温度差が小さく抑えられているので、通過範囲及び非通過範囲とも、一様に低下した温度分布となる。
なお、PTC素子73は、熱容量が小さいため、電源76からの電流の供給を停止すると、急激に温度が低下して、例えば1秒以下で、キュリー温度T0未満に移行する。
そして、図10(c)に示すように、電源76から電流を再び供給すると、ソリッドヒータ71により定着ベルト78が再加熱される。この場合も、定着ベルト78の温度は、再加熱の前の温度分布を反映した温度分布になる。
ケースIIでは、通過範囲と非通過範囲との境界から端に移行するにつれて低下する温度分布が残ってしまう。特に、定着ベルト78の端に近い部分(端部)では、温度が低いために、定着温度Tfまで上昇しづらい。
このため、通過範囲が定着温度Tfに到達した時点など、定着ベルト78の端の部分が定着温度Tf以下である状態で、大サイズの用紙P2を通紙すると、定着温度Tf以下である端の部分において、定着不良を生じてしまう。
そこで、定着ベルト78の端の温度が定着温度Tfに達するまで待つと、待ち時間(待機時間)が長くなってしまう。
一方、ケースIでは、再加熱の前において、通過範囲と非通過範囲とで温度差が小さいため、再加熱によっても、通過範囲と非通過範囲とで温度差が小さい。よって、定着ベルト78の通過範囲及び非通過範囲とで、定着温度Tfになる時間の差が小さい。すなわち、定着温度Tfになるまでの待ち時間(待機時間)が、抵抗体74を備えない場合に比べて、短くなるとともに、定着不良が抑制される。
なお、図10(a)のケースIIに示した通過範囲と非通過範囲との境界近傍の非通過範囲における温度の高い範囲がケースIにおいて発生しても、この範囲は、定着温度Tfより高くなるので、定着不良を生じない。
この温度の高い範囲は、ソリッドヒータ71の定着ベルト78の幅方向Wに並べる単位回路Uのピッチを小さくすることで、小さく抑えられる。
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態では、ソリッドヒータ71の単位回路に設けた抵抗体74は、例えば、メタルグレーズ抵抗器などのチップ抵抗器として説明した。
第2の実施の形態では、抵抗体74は、抵抗発熱体72と同様の抵抗部材で構成した。第2の実施の形態では、第1の実施の形態とソリッドヒータ71の構成が異なり、他の構成は同様である。以下では、異なる部分を説明し、同様の部分の説明を省略する。
<ソリッドヒータ71>
図11は、図2における矢印IIIの方向から見た、第2の実施の形態に係るソリッドヒータ71の図である。
ソリッドヒータ71は、抵抗発熱体72、PTC素子73、抵抗体74でそれぞれが構成される複数の単位(ユニット)回路Uと、複数の単位回路Uを支持する支持部材75とを備えている。
ここでは、抵抗体74は、抵抗発熱体72が延長されて構成されている。すなわち、抵抗体74は、例えば、AgPdで構成されている。なお、抵抗発熱体72に対し、抵抗体74は、異なる材料で構成されていてもよい。
各単位回路Uにおいて、抵抗発熱体72にPTC素子73が直列接続され、PTC素子73に抵抗体74が並列接続されている。すなわち、抵抗体74はPTC素子73に対して並列回路を構成する。
第2の実施の形態のソリッドヒータ71では、抵抗体74は抵抗発熱体72と同時に形成できるとともに、メタルグレーズ抵抗器などのチップ抵抗器を要しない。
すなわち、第2の実施の形態のソリッドヒータ71は、第1の実施の形態に比べて、製造がより容易になる。
第2の実施の形態におけるソリッドヒータ71の動作は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
1…画像形成装置、10…画像形成部、11、11K、11C、11M、11Y…画像形成ユニット、50…搬送部、60…定着ユニット、70…ヒータユニット、71…ソリッドヒータ、72…抵抗発熱体、73…PTC素子、74…抵抗体、75…支持部材、76…電源、78…定着ベルト、79…押圧パッド、80…加圧ロール

Claims (5)

  1. 回転する回転部材と、
    前記回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、前記回転部材の幅方向に配置された複数の単位回路と、を備え、
    前記複数の単位回路を構成する各々の単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れることを特徴とする加熱装置。
  2. 前記単位回路における前記並列回路は、抵抗値が、前記抵抗素子の温度上昇によって増大する前の抵抗値より大きく、当該抵抗素子の温度上昇により増大した抵抗値より小さいことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記単位回路において、前記抵抗素子の温度上昇によって、前記並列回路を経由して電流が流れることにより、前記回転部材が予め定められた温度に加熱されることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱装置。
  4. 回転する回転部材と、当該回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、前記回転部材の幅方向に配置された複数の単位回路と、を備える加熱装置と、
    前記発熱体により加熱された前記回転部材に接して、前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟んでニップ部を形成する加圧部材と、を備え、
    前記加熱装置の前記単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れ、
    前記単位回路の少なくとも一つは、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する位置に配置されていることを特徴とする定着装置。
  5. 回転する回転部材と、当該回転部材を加熱する発熱体と、当該発熱体に直列に接続された正の温度係数の抵抗素子と、当該抵抗素子に並列に接続された並列回路と、をそれぞれが有し、当該回転部材の幅方向に沿って配置された複数の単位回路と、を備える加熱装置と、当該発熱体により加熱された当該回転部材に接して、当該幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を挟んでニップ部を形成する加圧部材と、を備え、トナー像を当該記録媒体に定着する定着装置と、
    前記幅方向に沿ったサイズが異なる複数種類の記録媒体を前記定着装置に向けて搬送する搬送部と、を備え、
    前記定着装置の前記加熱装置の前記単位回路は、前記抵抗素子の温度上昇によって当該抵抗素子の抵抗値が増大した際、前記並列回路を経由して電流が流れ、
    前記単位回路の少なくとも一つは、前記搬送部から搬送され、前記ニップ部で挟む前記記録媒体のうちサイズの最も小さい記録媒体が通過しない非通過範囲に対応する位置に配置されていることを特徴とする画像形成装置。
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