JP7478346B2 - ヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

ヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明はヒーター部材、加熱装置、定着装置および画像形成装置に係り、特に通電によって発熱する抵抗パターンを有するヒーター部材と、当該ヒーター部材を使用した加熱装置、定着装置および画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置で使用される定着装置は種々の型式が知られている。その1つに、低熱容量の薄肉定着ベルトをヒーター部材で直接加熱する型式がある(特許文献1~3参照)。ヒーター部材は基材と抵抗パターン(面状ヒーター)で構成される。定着ベルトの外側には加圧部材としての加圧ローラが配設され、この加圧ローラが定着ベルトを挟んでヒーター部材に圧着することで定着ニップが形成される。
特許文献1~3の定着装置は、基材の長手方向に複数の抵抗パターンを配置している。そして長手方向中央の第1の抵抗パターンに通電して小サイズ用紙を加熱する。また、長手方向両端部には第2の抵抗パターンが配置され、第1と第2の抵抗パターンに同時通電して大サイズ用紙を加熱する。
これら抵抗パターンは、一般的に、スクリーン印刷により抵抗材料をセラミック基材などに一度に印刷して形成される。各抵抗パターンの面積と厚みは一定化し、抵抗値(発熱分布)が基材長手方向で均一化するようにしている。この均一化にあたり、中央の第1の抵抗パターンは両端の第2の抵抗パターンに比べて幅広で面積が大きいので、少なくとも第1の抵抗パターンを長手方向で複数パターンに分割し、これら複数パターンを並列接続するようにしている。
しかしながら、並列接続の抵抗パターンの数が増えると、定着ベルトの温度制御や断線故障時の安全性を確保するのが難しくなる。特許文献1(特許第6336026号公報)の定着装置は、中央の第1の抵抗パターンが並列で15分割され、両端の第2の抵抗パターンが並列で3分割されている。そして、4つのサーミスタで定着ベルトの温度制御を行い、故障により第1又は第2の抵抗パターンの温度が高温閾値に達すると、両抵抗パターン間に配設した安全素子でヒーター部材の電流を遮断するようにしている(図3参照)。
このことから分かるように、並列接続の抵抗パターン数が多くなると、構造複雑化、小型化対応困難かつコスト高となる。そこで本発明の目的は、少数の電流遮断部材(安全素子)又は温度検知部材でヒーター部材の安全性を確保することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のヒーター部材は、基材の長手方向に形成され通電によって発熱する複数列の抵抗体を有し、当該複数列の抵抗体が前記基材の長手方向と直交する短手方向で相互に離間した状態で並列接続された抵抗パターンと、前記短手方向において前記抵抗体の少なくとも2列以上に跨って配設され、前記抵抗体の列間の温度差を小さくする均熱部材と、前記均熱部材に重ねて配設され、前記少なくとも2列以上の抵抗体のいずれかの温度が高温閾値に達したときに前記抵抗パターンに対する給電を遮断する電流遮断部材及び/又は前記少なくとも2列以上の抵抗体のいずれかの温度を検知する温度検知部材と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、少数の電流遮断部材又は温度検知部材でヒーター部材の安全性を確保することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の原理図である。 定着装置の概略構成図である。 本発明の基本実施形態に係るヒーター部材の平面図である。 サーモスタット・サーミスタの位置を変えたヒーター部材の平面図である。 サーモスタット・サーミスタの位置を変えたヒーター部材の平面図である。 本発明の応用実施形態に係るヒーター部材の平面図である。 断線した抵抗体とサーモスタット・サーミスタとの位置関係を示すヒーター部材の平面図である。 断線した抵抗体とサーモスタット・サーミスタとの位置関係を示すヒーター部材の平面図である。 ヒーター部材の均熱部材を(a)長手方向全長に設けた断面図と(b)長手方向中間部に設けた断面図である。 本発明の変形実施形態に係るヒーター部材の平面図である。 図6Aのスイッチの構成を変えたヒーター部材の平面図である。 抵抗パターンの位置と均熱部材の長さを変えた4つの例(a)~(d)を示すヒーター部材の断面図である。 従来のヒーター部材の平面図である。 図8Aのヒーター部材の電気回路図である。 別の定着装置の構成を示す図である。 さらに他の定着装置の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るヒーター部材、定着装置及び画像形成装置(レーザプリンタ)について図面を参照して説明する。レーザプリンタは画像形成装置の一例であり、当該画像形成装置はレーザプリンタに限定されないことは勿論である。すなわち、画像形成装置は複写機、ファクシミリ、プリンタ、印刷機、及びインクジェット記録装置のいずれか一つ、またはこれらの少なくとも2つ以上を組み合わせた複合機として構成することも可能である。
なお、各図中の同一または相当する部分には同一の符号を付し、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。また各構成部品の説明にある寸法、材質、形状、その相対配置などは例示であって、特に特定的な記載がない限りこの発明の範囲をそれらに限定する趣旨ではない。
以下の実施形態ではシート材である「記録媒体」を「用紙」として説明するが、「記録媒体」は紙(用紙)に限定されない。「記録媒体」は紙(用紙)だけでなくOHPシートや布帛、金属シート、プラスチックフィルム、或いは炭素繊維にあらかじめ樹脂を含浸させたプリプレグシートなども含む。
現像剤やインクを付着させることができる媒体、記録紙、記録シートと称されるものも、すべて「記録媒体」に含まれる。また「用紙」には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ等も含まれる。
また、以下の説明で使用する「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することも意味する。
(レーザプリンタの構成)
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。なお、画像形成装置としては、プリンタのほか、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機などであってもよい。
図1に示す画像形成装置100は、画像形成部である4つの作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkを備える。各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、画像形成装置本体103に対して着脱可能に構成され、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkは、像担持体としてのドラム状の感光体2と、感光体2の表面を帯電する帯電装置3と、感光体2の表面に現像剤としてのトナーを供給してトナー画像を形成する現像装置4と、感光体2の表面をクリーニングするクリーニング装置5と、を備える。
また、画像形成装置100は、各感光体2の表面を露光し静電潜像を形成する露光装置6と、記録媒体としての用紙Pを供給する給紙装置7と、各感光体2に形成されたトナー画像を用紙Pに転写する転写装置8と、用紙Pに転写されたトナー画像を定着する定着装置300と、用紙Pを装置外に排出する排紙装置10と、を備える。
転写装置8は、複数のローラによって張架された中間転写体としての無端状の中間転写ベルト11と、各感光体2上のトナー画像を中間転写ベルト11へ転写する一次転写部材としての4つの一次転写ローラ12と、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像を用紙Pへ転写する二次転写部材としての二次転写ローラ13と、を有する。複数の一次転写ローラ12は、それぞれ、中間転写ベルト11を介して感光体2に接触している。
これにより、中間転写ベルト11と各感光体2とが互いに接触し、これらの間に一次転写ニップが形成されている。一方、二次転写ローラ13は、中間転写ベルト11を介して中間転写ベルト11を張架するローラの1つに接触している。これにより、二次転写ローラ13と中間転写ベルト11との間には二次転写ニップが形成されている。
また、画像形成装置100内には、給紙装置7から送り出された用紙Pが搬送される用紙搬送路14が形成されている。この用紙搬送路14における給紙装置7から二次転写ニップ(二次転写ローラ13)に至るまでの途中には、一対のタイミングローラ15が設けられている。
次に、図1を参照して前記画像形成装置の印刷動作について説明する。
印刷動作開始の指示があると、各作像ユニット1Y,1M,1C,1Bkにおいては、感光体2が図1の時計回りに回転駆動され、帯電装置3によって感光体2の表面が均一な高電位に帯電される。次いで、原稿読取装置によって読み取られた原稿の画像情報、あるいは端末からプリント指示されたプリント情報に基づいて、露光装置6が各感光体2の表面を露光することで、露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。そして、この静電潜像に対して現像装置4からトナーが供給され、各感光体2上にトナー画像が形成される。
各感光体2上に形成されたトナー画像は、各感光体2の回転に伴って一次転写ニップ(一次転写ローラ12の位置)に達すると、図1の反時計回りに回転駆動する中間転写ベルト11に順次重なり合うように転写される。そして、中間転写ベルト11上に転写されたトナー画像は、中間転写ベルト11の回転に伴って二次転写ニップ(二次転写ローラ13の位置)へ搬送され、二次転写ニップにおいて搬送されてきた用紙Pに転写される。
この用紙Pは、給紙装置7から供給されたものである。給紙装置7から供給された用紙Pは、タイミングローラ15によって一旦停止された後、中間転写ベルト11上のトナー画像が二次転写ニップに至るタイミングに合わせて二次転写ニップへ搬送される。かくして、用紙P上にフルカラーのトナー画像が担持される。また、トナー画像が転写された後、各感光体2上に残留するトナーは各クリーニング装置5によって除去される。
トナー画像が転写された用紙Pは、定着装置300へと搬送され、定着装置300によって用紙Pにトナー画像が定着される。その後、用紙Pは排紙装置10によって装置外に排出されて、一連の印刷動作が完了する。
(レーザプリンタの原理)
図2Aは、本発明の定着装置300を備えた画像形成装置100の一実施形態としてのレーザプリンタの原理図である。画像形成装置100は像担持体2(例えば感光体ドラム)と、ドラムクリーニング装置5を有している。また像担持体の表面を一様帯電する帯電手段としての帯電装置3と、像担持体上に形成された静電潜像の可視像処理を行う現像手段としての現像装置4と、像担持体2の下方に配設された転写手段Tと、除電装置等を有する。
露光装置6は像担持体2の上方に配設されている。この露光装置6は、画像情報に応じた書き込み走査、すなわち、画像データに基づいてレーザダイオードからのレーザ光Lbをミラー6aで反射して像担持体2に照射する。
用紙Pを積載するトレイを有する用紙給送装置50は、画像形成装置100の下方に設置されている。この用紙給送装置50は記録媒体としての多数枚の用紙Pを束状で収容可能であり、用紙Pの搬送手段としての給紙ローラ60と共にユニット化される。
給紙ローラ60の下流側に、分離搬送手段としてのレジストローラ対250が配設されている。用紙給送装置50から給紙された用紙Pをレジストローラ対250で一旦停止させる。この一旦停止により用紙Pの先端側に弛みが形成されて用紙Pの斜行(スキュー)が修正される。
レジストローラ対250に突き当てられて先端部に弛みが形成された用紙Pは、像担持体2上のトナー像が好適に転写されるタイミングに合わせて転写手段Tの転写ニップNに送り出される。そして、送り出された用紙Pは、転写ニップNにおいて印加されたバイアスによって像担持体2上のトナー像が所望の転写位置に静電的に転写されるようになっている。
転写ニップNの下流側に定着装置300が配設されている。定着装置300は後述する抵抗パターン332で加熱される定着部材としての定着ベルト310と、この定着ベルト310に対して所定の圧力で当接しながら回転する加圧部材としての加圧ローラ320を備えている。
(レーザプリンタの作動)
次に、本実施形態に係るレーザプリンタの基本的動作を説明する。画像形成装置100の制御部からの給紙信号に対応して給紙ローラ60が回転する。この給紙ローラ60の回転により用紙給送装置50に積載された束状用紙Pの最上位の用紙が分離されて給紙路に送り出される。
送り出された用紙Pは、その先端がレジストローラ対250のニップに到達すると、弛みを形成し、その状態で待機する。そして、像担持体2上のトナー画像をこの用紙Pに転写する最適なタイミング(同期)を図ると共に、用紙Pの先端スキューを補正する。
帯電装置3は、像担持体2の表面を高電位に均一に帯電する。そして、露光装置6は、画像データに基づいたレーザ光Lbをミラー6aで反射して像担持体2の表面に照射する。
レーザ光Lbが照射された像担持体2の表面は、照射された部分の電位が低下して、静電潜像を形成する。現像装置4は、トナーを含む現像剤を担持する現像剤担持体4aを有し、トナーボトルから供給された未使用のブラックトナーを、現像剤担持体4aを介して、静電潜像が形成された像担持体2の表面部分に転移させる。
トナーが転移した像担持体2は、その表面にトナー画像を形成(現像)する。そして、像担持体2上に形成されたトナー画像を転写手段Tで用紙Pに転写する。
ドラムクリーニング装置5は、転写行程を経た後の像担持体2の表面に付着している残留トナーをクリーニングブレード5aで除去する。除去された残留トナーは廃トナー収容部に回収される。
トナー画像が転写された用紙Pは定着装置300へと搬送される。定着装置300に搬送された用紙Pは、定着ベルト310と加圧ローラ320によって挟まれ、加熱・加圧することで未定着トナー画像が用紙Pに定着される。トナー画像が定着された用紙Pは定着装置300から送り出される。
(定着装置)
続いて、定着装置300の構成について説明する。図2Bに示すように、本実施形態に係る定着装置300は、定着部材としての無端状のベルト部材から成る定着ベルト310と、定着ベルト310の外周面に接触してニップNを形成する対向部材としての加圧ローラ320と、定着ベルト310を加熱するヒーター部材330を有する。ヒーター部材330はヒーターホルダ344で保持され、ヒーターホルダ344は補強部材としてのステー350で長手方向に渡って補強されている。
定着ベルト310は可撓性を有するスリーブ状の回転部材で構成され、例えば外径が25mmで厚みが40~120μmのポリイミド(PI)製の筒状基体を有している。定着ベルト310の最表層には、耐久性を高めて離型性を確保するために、PFAやPTFE等のフッ素系樹脂による厚みが5~50μmの離型層が形成される。
基体と離型層の間に厚さ50~500μmのゴム等からなる弾性層を設けてもよい。また、定着ベルト310の基体はポリイミドに限らず、PEEKなどの耐熱性樹脂やニッケル(Ni)、SUSなどの金属基体であってもよい。定着ベルト310の内周面に摺動層としてポリイミドやPTFEなどをコートしてもよい。
加圧ローラ320は、例えば外径が25mmであり、中実の鉄製芯金321と、この芯金321の表面に形成された弾性層322と、弾性層322の外側に形成された離型層323とで構成されている。弾性層322はシリコーンゴムで形成されており、厚みは例えば3.5mmである。弾性層322の表面は離型性を高めるために、厚みが例えば40μm程度のフッ素樹脂層による離型層323を形成するのが望ましい。
ヒーター部材330は、定着ベルト310の幅方向に渡って長手状に設けられ、定着ベルト310の内周面に接触するように配置されている。ヒーター部材330は、定着ベルト310に対して非接触、あるいは低摩擦シートなどを介して間接的に接触する場合であってもよいが、ヒーター部材330を定着ベルト310に対して直接接触させる方が定着ベルト310への熱伝達効率がよくなる。
また、ヒーター部材330を定着ベルト310の外周面に接触させることもできるが、定着ベルト310の外周面がヒーター部材330との接触により傷付くと定着品質が低下する虞があるため、ヒーター部材330は定着ベルト310の内周面に接触している方がよい。
ヒーター部材330は、基材331と、基材331のニップN側に積層される抵抗パターン332および絶縁層333で構成されている。
前記基材331は、例えば、アルミナや窒化アルミなどのセラミックで構成することができる。セラミックは線膨張係数がガラスに近いため、絶縁層333にガラスを使う場合に熱膨張時の基材331と絶縁層333との間のズレによって抵抗体332に剪断力が加わり難いメリットがある。
また、セラミックの熱伝導率はステンレス等の金属よりも高いので基材331を介して定着ベルト310に熱伝導させるのに有利である。基材331の材料は、セラミックの他、ガラス、マイカなども耐熱性および絶縁性に優れ好ましい。本実施形態では、短手幅8mm、長手幅270mm、厚さ1.0mmのアルミナ基材を使用する。
ヒーターホルダ344及びステー350は、定着ベルト310の内周側に配置されている。ステー350は、金属製のチャンネル材で構成され、その両端部分が定着装置300の両側壁部に支持されている。
ステー350によってヒーターホルダ344のヒーター部材330側とは反対側の面が支持される。これにより、ヒーター部材330及びヒーターホルダ344は、加圧ローラ320からの加圧力に対して大きく撓むことなく支持される。そして定着ベルト310と加圧ローラ320との間に、ニップNが安定的に形成される。
ヒーターホルダ344は、ヒーター部材330の熱によって高温になりやすいため、耐熱性の材料で形成されることが望ましい。例えば、ヒーターホルダ344をLCPやPEEKなどの低熱伝導性の耐熱性樹脂で形成した場合は、ヒーター部材330からヒーターホルダ344への伝熱が抑制され効率的に定着ベルト310を加熱することが可能である。
加圧ローラ320と定着ベルト310は、付勢部材としてのバネによって互いに圧接されている。これにより、定着ベルト310と加圧ローラ320との間にニップNが形成される。また、加圧ローラ320は、画像形成装置本体103に設けられた駆動手段から駆動力が伝達されて回転駆動する駆動ローラとして機能する。
一方、定着ベルト310は、加圧ローラ320の回転に伴って従動回転するように構成されている。回転時、定着ベルト310はヒーター部材330に対して摺動する。定着ベルト310の摺動性を高めるために、ヒーター部材330と定着ベルト310との間にオイルやグリースなどの潤滑剤を介在させてもよい。
印刷動作が開始されると、加圧ローラ320が回転駆動され、定着ベルト310が従動回転を開始する。また、ヒーター部材330に電力が供給されることで、定着ベルト310が加熱される。そして、定着ベルト310の温度が所定の目標温度(定着温度)に到達した状態で、図2Bに示すように、未定着トナー画像が担持された用紙Pが、定着ベルト310と加圧ローラ320との間(ニップN)に搬送されることで、未定着トナー画像が加熱及び加圧されて用紙Pに定着される。
(ヒーター部材の基本実施形態)
図3Aはヒーター部材330の基本実施形態を示したものである。図3Aに示すように、ヒーター部材330の本体部分は基材331で構成される。当該基材331の長手方向に、抵抗パターンの本体を構成し、通電によって発熱する2列の抵抗体332が直線状かつ互いに平行に形成されている。
この2列の抵抗体332は、基材331の長手方向と直角な短手方向で相互に離間し、後述するように電極337a、337bと並列に接続されている。図3Aで矩形破線で示す部分が均熱部材339である。
前記均熱部材339は、基材331の短手方向において抵抗体332の2列に跨って配設され、抵抗体332の列間の温度差を小さくする。ここで「跨って」とは、2列の抵抗体332をその厚み方向から見た平面視において、均熱部材339が2列の抵抗体332の両方に全面的又は部分的に重なっていることをいう。
均熱部材339は、後述する図5(a)(b)のように、ヒーター部材330のニップ形成面(図5で下面)とは反対側の面(図5で上面)に配設される。均熱部材339は、高熱伝導材料であるアルミ板(236W/m・K)、銅板(403W/m・K)のほか、グラファイトシート(700W/m・K)などでも構成することができる。
2列の抵抗体332の寸法と抵抗値は、本実施形態では以下の通りである。
・抵抗体332の短手方向幅:2.0mm
・抵抗体332の短手方向相互間隔:0.7mm
・抵抗パターンの短手方向幅:4.7mm(=2.0×2+0.7)
・抵抗体332の抵抗値:16Ω
・抵抗体332の長手方向幅:216~220mm
2列の抵抗体332は、例えば、銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合した抵抗材料ペーストをスクリーン印刷等により基材331に塗工し、その後、当該基材331を焼成することによって形成することができる。抵抗材料としては、これら以外に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)の抵抗材料を用いてもよい。
2列の抵抗体332は、図3Aのように必ずしも直線状である必要はない。直線状に代えて波形が連続する形状にしてもよい。これにより抵抗体332の長さを稼ぐことができ、抵抗材料ペーストの比抵抗を下げることができる。
基材331の長手方向一端に、交流電源が接続される2つの電極337a、337bが配設されている。一方の電極337aと2列の抵抗体332の一端部が、抵抗体332よりも抵抗値が小さい導体338aによって接続されている。また、他方の電極337bと2列の抵抗体332の他端部が、同じように抵抗体332よりも抵抗値が小さい導体338bによって接続されている。
2列の抵抗体332の長手方向中央に、抵抗体332に対する給電を遮断する電流遮断部材としてのサーモスタットTH又は温度検知部材としてのサーミスタTMが配設されている。このサーモスタットTH(又はサーミスタTM)は、基材331ないし抵抗体332の短手方向において、2列の抵抗体332に跨って配設され、かつ、均熱部材339と重なって配設されている。
前記「跨って」とは、2列の抵抗体332をその厚み方向から見た平面視において、サーモスタットTHが2列の抵抗体332の両方に全面的又は部分的に重なっていることをいう。また「均熱部材339と重なって配設」とは、均熱部材339の厚み方向から見た平面視において、サーモスタットTH(又はサーミスタTM)が均熱部材339に全面的又は部分的に重なっていることをいう。そして2列の抵抗体332のいずれかの温度が高温閾値(例えば180℃超200℃未満)に達すると、サーモスタットTHによって抵抗体332に対する給電を安全のため遮断するように構成されている。
2列の抵抗体332には、サーモスタットTHの他に温度検知部材としてのサーミスタTMも配設される。当該サーミスタTMは、少なくとも抵抗体332の長手方向中央に1つ配設され、望ましくは長手方向一端部(右端部又は左端部)にさらに1つ配設される。
定着装置300の作動時に、これらサーミスタTMによって定着ベルト310の温度が所望の定着温度(例えば170℃)に維持・制御される。ここで「抵抗体332の温度を検知する」とは、センサ等で直接的に抵抗体332の温度を計測するだけでなく、何らかのパラメータに基づいて当該温度を推定することも含む。
サーモスタットTHとサーミスタTMは、弾性部材としての例えばバネによって基材331に向けて付勢されている。このバネによる付勢によって、基材331に対するサーモスタットTHとサーミスタTMの接触隙間が低減される。したがって、抵抗体332の正確な温度がサーモスタットTHに伝達され、サーミスタTMによって抵抗体332の正確な温度を検出することができる。
図3Aの抵抗体332の長手方向中央部のサーモスタットTHとサーミスタTMは、最小紙幅の範囲内に配設される。また抵抗体332の右端部又は左端部のサーミスタTMは、最大紙幅の通紙端部領域に配設される。そして用紙サイズに関わらず、用紙に担持されたトナー画像が所望の定着温度(例えば170℃)で用紙に定着される。
サーモスタットTHとサーミスタTMを、あらゆる紙サイズの通紙内に配置することで、非通紙部の端部温度上昇の影響を受けないようにできる。このため、故障による異常発熱時にサーモスタットTHにより早期の通電遮断が可能となる。サーモスタットTHを非通紙部に配置すると、誤検知防止のためサーモスタットTHの作動温度を高く設定する必要があり、安全性が不利側となる。
(均熱部材の作用)
前述の図3Aでは、サーモスタットTH(又はサーミスタTM)を2列の抵抗体332の両方に跨って短手方向で全面的に重ねて配設したが、図3Bのようにやや小径のサーモスタットTH(又はサーミスタTM)を2列の抵抗体332の一方にのみ重なるように配設してもよい。「重なるように配設」とは、抵抗体332の厚み方向から見た平面視において、サーモスタットTH(又はサーミスタTM)が抵抗体332に全面的又は部分的に重なることをいう。サーモスタットTH(又はサーミスタTM)が重ならない下側の抵抗体332で過昇温が発生した場合、当該温度が均熱部材339によってサーモスタットTH(又はサーミスタTM)に伝熱する。
したがって、過昇温時にサーモスタットTHによって抵抗体332に対する給電を安全・確実に遮断することができる。また、サーミスタTMによって検知する抵抗体332の温度が均熱部材339によって平均化され、サーミスタTMの取付位置のバラツキによる検知誤差を低減して、抵抗体332の温度を所望の温度(例えば170℃)に維持・制御することができる。
仮に、均熱部材339がない構成において、図3Bの下側の抵抗体332で過昇温が発生する、サーモスタットTH(又はサーミスタTM)の検知温度が上がらないか、温度上昇速度が遅くなる。このような状態で温度制御を実施すると、実際のヒーター温度は高いにも関わらず、サーミスタTMの検知温度が低いままなので電力を投入し続けることになる。そうなると実際のヒーター温度が想定以上に高くなり、部材損傷や発火が生じる可能性がある。
図3Cはやや小径のサーモスタットTHを2列の抵抗体332のちょうど中間に配設した例である。サーモスタットTH(又はサーミスタTM)は2列の抵抗体332のいずれとも完全には重ならず、双方の抵抗体332に部分的に重なっている。
図3Cのヒーター部材330においても、2列の抵抗体332の温度は均熱部材339を介してサーモスタットTH(又はサーミスタTM)に伝熱する。したがって、いずれかの抵抗体332で過昇温が発生した場合でも、サーミスタTMによって抵抗体332に対する給電を安全・確実に遮断し、またサーミスタTMによって抵抗体332の温度を所望の温度(例えば170℃)に維持・制御することができる。
(ヒーター部材の応用実施形態)
図4Aはヒーター部材330の応用実施形態を示すもので、このヒーター部材330では、基材331の長手方向に3つの抵抗パターン332a、332b、332cが形成されている。すなわち、長手方向中央部に形成された第1の抵抗パターン332aと、長手方向両端部に形成された第2の抵抗パターン332b、332cである。
3つの抵抗パターン332a、332b、332cは、例えば、銀パラジウム(AgPd)やガラス粉末などを調合した同じ比抵抗の抵抗材料ペーストをスクリーン印刷等により基材331に塗工し、その後、当該基材331を焼成することによって形成することができる。抵抗材料としては、これら以外に、銀合金(AgPt)や酸化ルテニウム(RuO2)の抵抗材料を用いてもよい。なお、抵抗材料として正の抵抗温度係数を有するものを使用する場合は、その温度抵抗係数が例えば300ppmのものを使用することができる。
これら3つの抵抗パターン332a、332b、332cを選択的に通電・加熱することで、各用紙サイズ(A3~A6)を効率的に加熱する。すなわち、A3用紙とB4用紙のような大サイズ用紙を通紙・加熱するときは、全ての抵抗パターン332a、332b、332cを通電・加熱する。これに対して、A4、B5、A5、B6、A6のような小サイズ用紙を通紙・加熱するときは、中央の抵抗パターン332aのみを通電・加熱する。
長手方向中央の第1の抵抗パターン332aは、基材331の長手方向に直線状に延びた第1の抵抗体としての4列の抵抗体332a1~332a4を有する。これら4列の抵抗体332a1~332a4を平面視で完全に包含するように矩形板状の均熱部材339が配設されている。この均熱部材339は図5(b)のように、ヒーター部材330のニップ形成面とは反対側の面に配設される。
4列の抵抗体332a1~332a4は同じ長さ、幅、厚さで互いに等間隔・平行に配設されている。4列にすることで1列当たりの発熱量を抑えることができる(抵抗値が小さくなり過ぎないようにする)。
中央の第1の抵抗パターン332aは両端の第2の抵抗パターン332b、332cに比べて発熱領域が大きい。したがって中央の第1の抵抗パターン332aは大きな電力を必要とし、逆に抵抗値は小さくする必要がある。
4列の抵抗体332a1~332a4を直線状(最短長さ)にすることで、抵抗値を小さくすることができる。これにより、後述するように、中央の第1の抵抗パターン332aと両端の第2の抵抗パターン332b、332cを同じ比抵抗の材料ペーストで形成することができる。
すなわち、第1の抵抗パターン332a全体の必要発熱量を900Wとすると、1列当たりの発熱量は四等分で225Wとなる。第1の抵抗パターン332aの長手方向長さを216mmとすると、発熱密度[W/mm]は1.04[W/mm]となる。
一方、後述する長手方向両端の第2の抵抗パターン332b、332cは、基材331の短手方向でつづら折りで連続することで、その総長さを長くしている(抵抗値を稼いでいる)。ここで第2の抵抗パターン332b、332cの長手方向長さを43mmとした場合、当該抵抗パターン332b、332cによって、中央の第1の抵抗パターン332aと長手方向で同じ発熱密度[W/mm]を出すためには、以下の計算により第2の抵抗パターン332b、332cで179Wずつの発熱量が必要となる。
中央の第1の抵抗パターン332a :900W/216mm=4.17W/mm
両端の第2の抵抗パターン332b、c:179W/43mm=4.16W/mm
第2の抵抗パターン332b、332cの長手方向長さが43mmでつづら折りを3回(4段)で形成した場合、当該抵抗パターン332b、332cの総長さは172mmとなる。発熱密度[W/mm]は1.04[W/mm]となり、3つの抵抗パターン332a~332cを同じ比抵抗の抵抗材料で形成可能であることがわかる。これにより、3つの抵抗パターン332a~332cを同時にスクリーン印刷することができ、低コスト化に寄与する。
4列の抵抗体332a1~332a4の長手方向両端部が、導体338c、338f2、338f3を介して電極337c、337fに並列接続されている。右側の電極337fが100V交流電源PWの一極に接続され、他の電極337c、337d、337eがスイッチSW1、SW2を介して100V交流電源PWの他極に接続される。
したがって、前記スイッチSW1、SW2を操作することで、中央の抵抗パターン332aと両端の抵抗パターン332b、332cを独立して通電/遮断することができる。これにより、様々な紙サイズに定着装置300を対応させるとともに、不要な部分の電力をOFFにすることで定着装置300の省エネ性を向上できる。また、スイッチSW2の操作で両端の第2の抵抗パターン332b、332cのみを断続的に通電・加熱することで、定着ベルト310の通紙部両端部における温度だれ傾向を抑制することができる。
前述した4列の抵抗体332a1~332a4は、図4Aのように必ずしも直線状である必要はない。直線状に代えて波形が連続する形状にしてもよい。これにより抵抗体332a1~332a4の長さをかせぐことができ、抵抗材料ペーストの比抵抗を下げることができる。
4列の抵抗体332a1~332a4の短手方向の中央2列の抵抗体332a2、332a3に跨る形で電流遮断部材としてのサーモスタットTH1が配設されている。そして4列の抵抗体332のいずれの温度が高温閾値(例えば180℃超200℃未満)に達したときでも、均熱部材339を介したサーモスタットTH1への熱伝達により、抵抗体332に対する給電を安全のため遮断するように構成されている。すなわち、短手方向に形成された複数の抵抗体332a1~332a4の内どれが断線したとしても、異常による過昇温が均熱部材339を介してサーモスタットTH1に伝熱されて抵抗体332に対する給電が遮断されて安全性が確保される。
均熱部材339は図5(a)(b)のように、ヒーター部材330のニップ形成面(図5で下面)とは反対側の面(図5で上面)に配設される。この均熱部材339の外側面に、図5(a)では温度検知部材としてのサーミスタTM1、TM2が取り付けられ、図5(b)ではサーミスタTM1が取り付けられる。なお、均熱部材339の矩形の輪郭は、前述したニップNの加熱領域と重なるように形成される。
図4Aのように、サーモスタットTH1の近傍にサーミスタTM1が配設されている。このサーミスタTM1は、その取付位置のバラツキを考慮して、短手方向の中央2列の抵抗体332a2、332a3に跨る形で配設されている。サーモスタットTH1とサーミスタTM1は、基材331の長手方向で、通紙時の非通紙部の温度上昇の影響を受けにくいほぼ中央に配置され、最小紙幅(例えばA6用紙幅)の範囲内に配設されている。
長手方向両端の第2の抵抗パターン332b、332cは、基材331の短手方向でつづら折りで連続した第2の抵抗体で構成されている。両端の第2の抵抗パターン332b、332cの短手方向幅は、中央の第1の抵抗パターン332aの短手方向幅と同じである。また、第2の抵抗パターン332b、332cの長手方向幅は、中央の第1の抵抗パターン332aの長手方向幅の数分の1である。
第2の抵抗パターン332b、332cのつづら折りは、基材331の短手方向で4段で構成されている。当該抵抗パターン332b、332cの線幅と厚さは、基材331長手方向で抵抗値(発熱分布)が抵抗パターン332aを含めて均一化するように設定されている。
つづら折りで332b、332c332b、332cの長さをかせぐことで、抵抗材料ペーストの比抵抗を下げられるとともに、短手方向における温度分布のムラを抑制することができる。抵抗パターン332b、332cをつづら折りにせず短手方向の1本パターンにすると、局所的な高温部ができてしまうので好ましくない。
一方(左側)の抵抗パターン332bの2段目と3段目に跨るようにして、サーミスタTM2が配設されている。当該サーミスタTM2の長手方向位置は、抵抗パターン332bの長手方向のほぼ中央である。このように、サーミスタTM2を抵抗パターン332bの中央位置に配置することで、抵抗パターン332bの正確な温度を検出することができる。
他方(右側)の抵抗パターン332cの2段目と3段目に跨るようにして、サーモスタットTH2が配設されている。当該サーモスタットTH2の長手方向位置は、必ずしも抵抗パターン332cの長手方向中央である必要はない。
前述したサーミスタTM1、TM2で検知した検知温度に応じて、加熱制御手段によってヒーター部材330に供給する電力を制御することで、定着ベルト310の温度を所望の温度に制御する。加熱制御手段は、CPU,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を包含するマイクロコンピュータを意味する。但し、通紙時などでは前記検知温度とは別に、通紙による抜熱分を考慮して、追加電力を適切に投入することで定着ベルト310の温度を所望の温度に制御する。
(断線時の均熱部材の働き)
次に、ヒーター部材330の中央の第1の抵抗パターン332aで断線が発生したときの影響を、図4Bと図4Cで説明する。図4Bと図4Cでは、サーモスタットTH1とサーミスタTM1が上側2列の抵抗体332a1、332a2に跨って配設されている。図4AではサーモスタットTH1とサーミスタTM1が短手方向の中央2列の抵抗体332a2、332a3に跨る形で配設しているが、取付位置のバラツキ等でサーモスタットTH1とサーミスタTM1が上側2列の抵抗体332a1、332a2に跨って配設される可能性もある。
ここで、図4Bで白抜きで示す1列目の抵抗体332a1が断線したとする。断線した抵抗体332a1に重ねてサーモスタットTH1やサーミスタTM1が配設されていると、断線前の過昇温をサーミスタTM1が検知し、また抵抗体332a1の温度が高温閾値を超えるとサーモスタットTH1によってヒーター部材330に対する給電が安全のため遮断される。
しかし、図4Cで白抜きで示す4列目の抵抗体332a4が断線した場合、仮に均熱部材339がないとすると、断線前の過昇温をサーミスタTM1で検知することができない。また抵抗体332a4の温度が高温閾値を超えても、当該高温がサーモスタットTH1まで伝わらない。したがって、故障による異常発熱時にヒーター部材330に対する給電を遮断することができない。
本実施形態では、並列接続の4列抵抗体332aのすべてに重ねるようにして均熱部材339を配設しているので、サーモスタットTH1やサーミスタTM1が4列の抵抗体332aのどの位置に配設されていても、またいずれの抵抗体332a1~332a4で過昇温が発生しても、当該過昇温を確実に検知し、ヒーター部材330に対する給電を安全に遮断することができる。
これに対して、両端の第2の抵抗パターン332b、332cはつづら折りで連続する1本の抵抗線で構成されているので、当該抵抗パターン332b、332cのどこかで断線が発生すると、その断線によって抵抗パターン332b、332cの通電が途絶える。したがって、両端の第2の抵抗パターン332b、332cを含む領域に均熱部材339を延長形成しないでも、サーモスタットTH2、サーミスタTM2を第2の抵抗パターン332b、332cの少なくとも一部に重ねて配置している限りまったく問題はない。
(ヒーター部材の変形例)
図6Aと図6Bは、図4Aのヒーター部材330の変形例を示すものである。図6Aと図6Bは、図4Aのヒーター部材330と比べて以下の点で異なる。
・サーモスタットTH1、TH2の大きさ(直径)を大きくしたこと。
・左右の第2の抵抗パターン332b、332cのつづら折り段数を4段から5段に増やしたこと。
サーモスタットTH1、TH2の大きさ(直径)を大きくすることで、中央のサーモスタットTH1が4列の抵抗体332a1~332a4の全列に重なり、端部のサーモスタットTH2も抵抗体332cに重なる段数が増える。したがって、抵抗体332aの断線故障時の安全性向上や、抵抗体332cの温度制御の安定性向上を図れる。また、つづら折り段数を4段から5段に増やすことで、短手方向の発熱領域を増やすことができ、これにより通紙幅端部の温度だれ傾向を抑制することができる。
図6Bと図4Aのヒーター部材330は、さらにスイッチの構成が異なる。すなわち、図6Bでは図4Aの並列のスイッチSW1、SW2を直列にし、スイッチSW1と電極337cとの間でスイッチSW2に分岐している。スイッチSW1の位置を変更することで、中央の抵抗パターン332aのON-OFF制御と、全幅の抵抗パターン332a~332cのON-OFF制御を切り替えることができる。
(抵抗パターンと均熱部材の配置例)
図7(a)~(d)は、ヒーター部材330の長手方向断面から見た、サーモスタットTH1、TH2とサーミスタTM1、TM2に対する、抵抗パターン332a~332cと均熱部材339の配置例を示すものである。図7(a)と(b)は、基材331の定着ベルト310側に抵抗パターン332a~332cを形成している。抵抗パターン332a~332cの熱は、基材331の反対側(反定着ベルト310側)に配設されたサーモスタットTH1とサーミスタTM1に伝達される。
サーモスタットTHと基材331の間には、絶縁ガラス334を2層で重ねている。また、抵抗体332の上下にも絶縁ガラス335を重ねている。
図7(a)では、中央の抵抗パターン332aに重なるように配設されたサーモスタットTH1とサーミスタTM1が均熱部材339の上に配設されている。両端のサーモスタットTH2とサーミスタTM2は、均熱部材339を介することなく、両端の第2の抵抗パターン332b、332cに重なるように絶縁ガラス334を介して基材331に取り付けられている。
両端の第2の抵抗パターン332b、332cは短手方向4段のつづら折りで連続した抵抗パターンであるから、短手方向のいずれの段で断線しても、断線前の過昇温をサーミスタTM2が検知し、また抵抗体332cの温度が高温閾値を超えるとサーモスタットTH2によってヒーター部材330に対する給電が安全のため遮断される。
したがって、両端のサーモスタットTH2とサーミスタTM2にとっては、均熱部材339は必要不可欠ではない。しかしながら、さらなる安全性向上のため、図7(b)のように均熱部材339の端部を両端のサーモスタットTH2、サーミスタTM2まで延長してもよい。こうすることで、サーモスタットTH1とTH2、或いはサーミスタTM1とTM2の相補的な安全を担保する効果も得られる。
図7(c)と(d)では、ヒーター部材330の基材331の定着ベルト310とは反対側に、抵抗パターン332a~332cを形成している。抵抗パターン332a~332cの熱は、絶縁ガラス334を介してサーモスタットTH1、TH2とサーミスタTM1、TM2に伝達される。
図7(c)が図7(b)と異なるのは、抵抗パターン332a~332cの位置だけである。図7(c)の抵抗パターン332a~332cは、絶縁ガラス334の厚み方向でサーモスタットTH1、TH2とサーミスタTM1、TM2に接近しているので、図7(b)に比べてより正確な温度を検出することができる。
図7(d)は図7(a)と同様に、均熱部材339の長手方向長さを短くしたものである。両端のサーモスタットTH2とサーミスタTM2が均熱部材339を介することなく第2の抵抗パターン332b、332cの温度を検出する。
(導体抵抗値の大きさを考慮した発熱量のばらつき抑制)
次に、各抵抗パターンに接続する導体の抵抗値の大きさを考慮した発熱量のばらつき抑制について説明する。図8Aは、従来のヒーター部材330'に対するサーミスタTM1、TM2、サーモスタットTH1~TH5の配置状態を示したものである。
また、図8Aの構成を電気回路図にしたものが図8Bである。この図8Bにおいて、抵抗値R1~R7は各抵抗パターン332a-1~332a-5、332b、332cの抵抗を示し、抵抗値r1~r14は導体338c2(r14)、338c1(r10―r13)、338d(r1)、338f1(r2-r8)、338e(r9)の抵抗値を示している。
ここで、抵抗パターン332a-1~332a-5、332b、332cを簡便のために発熱体1~7と表記して、電極337c~337fからスタートして各発熱体1~7を経由する電気抵抗値を表すと以下のようになる。
発熱体1:r1+R1+r2+r3+r4+r5+r6+r7+r8
発熱体2:r14+R2+r3+r4+r5+r6+r7+r8
発熱体3:r14+r13+R3+r4+r5+r6+r7+r8
発熱体4:r14+r13+r12+R4+r5+r6+r7+r8
発熱体5:r14+r13+r12+r11+R5+r6+r7+r8
発熱体6:r14+r13+r12+r11+r10+R6+r7+r8
発熱体7:r8+R7+r9
ここで導体338c2、338c1、338d、338eおよび共通導体338fの抵抗率が同じとすると、左端の抵抗パターン332bの導体は、右端の抵抗パターン332cの導体より長いため、抵抗値が(r2+r3+r4+r5+r6+r7)だけ大きくなってしまう。このため、スイッチSW2をONした状態で左端の抵抗パターン332bの方が右端の抵抗パターン332cより相対的に発熱量が小さくなり、両端の発熱量のばらつきが発生する。
また、同様に、中央の5つの抵抗パターン332a-1~332a-5は、右端の抵抗パターン332cに比べると導体が長いため、抵抗値が大きくなってしまう。このため、スイッチSW1、SW2をONした状態では各抵抗パターン332a-1~332a-5は右端の抵抗パターン332cに比べて発熱量が小さくなり、長手方向で発熱量のばらつきが発生する。
そこで、図8Aに示すように、共通の導体338cと導体338fにおいて、抵抗パターン332a-1~332a-5、332b、332cに接続する導体338c1、338f1は、他の導体より抵抗を小さくする。具体的には、図8Aに示すように、導体338c1、338f1の幅を広くする。
導体338c1、338f1を幅広化する代わりに、或いは幅広化と併せて、導体の高さ(厚さ)を高く(厚く)したり、導体338c1、338f1に抵抗率の小さい材料を用いたりすることができる。これにより、抵抗パターン332a-1~332a-5、332b、332cの発熱ばらつきを防ぐことができる。
この考え方を、前述の図4A-4C、図6A-図6Bにも適用して、共通の導体338fの本体部338f1を右端部338f2よりも幅広に形成することで、長手方向の発熱量のばらつきを抑制することができる。なお、分岐部338f3は短いため、その抵抗値を無視しても発熱ばらつきに対する影響は少ない。
前述したように、従来のヒーター部材330'では、合計7個の抵抗パターン332a-1~332a-5、332b、332cのうち、サーミスタTM1、TM2を配置した抵抗パターン以外のすべての抵抗パターンに、それぞれサーモスタットTH1~TH5を配置するのが基本である。すなわち、ヒーター部材330'は、中央の抵抗パターン332aに対応する領域に、並列接続の5つの抵抗パターン332a-1~332a-5を長手方向に配置している。したかって、基本的に合計7個の抵抗パターン数に対応して温度検知部材や安全素子を配設しなければならない。
このため、温度検知部材や安全素子の数が多い分だけヒーター部材330'がコストアップするのは勿論のこと、複数の温度検知部材の検出温度に基づいた温度制御が複雑化する。これに対して図4A-4C、図6A-図6Bの本実施形態では、第1、第2の抵抗パターン332a~332cでヒーター部材330の発熱部を構成しているので、安全素子の数は最低2つでよく、図8Aと比べて安全素子を3個削減することができる。
すなわち、第1の抵抗パターン332aの領域内の例えば中央に1個のサーモスタットTH1を設け、左右いずれか一方の抵抗パターン(抵抗パターン332c)の領域内の任意箇所に1個のサーモスタットTH2を設けるだけでよい。したがって、ヒーター部材330を省スペース、軽量、低コストにすることができる。
(他型式の定着装置)
本発明は、上述の定着装置300のほか、図9、図10に示すような定着装置300にも適用可能である。図9に示す定着装置300は、定着ベルト310に対して加圧ローラ320側とは反対側に、押圧ローラ370が配置されており、この押圧ローラ370とヒーター部材330とによって定着ベルト310を挟んで加熱するように構成されている。
一方、加圧ローラ320側では、定着ベルト310の内周にニップ形成部材380が配置されている。ニップ形成部材380は、ステー350によって支持されており、ニップ形成部材380と加圧ローラ320とによって定着ベルト310を挟んでニップNを形成している。
図10に示す定着装置300では、定着ベルト310のほかに加圧ベルト390が設けられ、加熱ニップ(第1ニップ)N1と定着ニップ(第2ニップ)N2とを分けて構成している。すなわち、加圧ローラ320に対して定着ベルト310側とは反対側に、ニップ形成部材380とステー381とを配置し、これらニップ形成部材380とステー381を内包するように加圧ベルト390を回転可能に配置している。
そして、加圧ベルト390と加圧ローラ320との間の定着ニップN2に用紙Pを通紙して加熱及び加圧して画像を定着する。その他は、図2Bに示す定着装置300と同じ構成である。
以上、種々のヒーター部材330と定着装置300について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば前記実施形態では4列の抵抗体332a1~332a4に重ねるようにして均熱部材339を配設したが、少なくとも2列の抵抗体に重ねるようにして均熱部材339を配設し、残りの抵抗体には個別に電流遮断部材や温度検知部材を配設してもよい。
或いは、並列接続する抵抗体の列数が多い場合は、所定列数の抵抗体ごとに均熱部材339を配設することも可能である。この場合でも、従来に比べると電流遮断部材や温度検知部材の使用数を低減することができる。
また、電流遮断部材はサーモスタットに限定されず、サーモスタットの代わりに温度ヒューズ等を使用することも可能である。また、温度検知部材はサーミスタ等の温度変化によって抵抗値が変わる半導体を用いたもの以外に、ダイオード、トランジスタ等の温度特性による特性値変化を用いたものを使用してもよい。
また本発明に係るヒーター部材は、薄肉定着ベルトを直接加熱する型式の定着装置の他、ヒーター部材を内周に配設したヒートローラ型式の定着装置にも適用可能である。また本発明に係るヒーター部材は、定着装置にのみ適用されるものではない。例えば、本発明に係るヒーター部材は、用紙に塗布されたインクを乾燥させるために、インクジェット方式の画像形成装置に搭載される乾燥装置や、インクジェットプリントヘッドのヒーターにも適用可能である。
さらに、本発明に係るヒーター部材は、ベルト部材によって用紙などのシート材を搬送しながら、そのシート材の表面に被覆部材としてのフィルムを熱圧着する被覆装置(ラミネータ)にも適用可能である。また、本発明に係るヒーター部材は、ベルト部材を加熱するベルト加熱装置に限らず、ベルト部材を備えていない加熱装置にも適用可能である。
また第1の抵抗パターン332aの第1の抵抗体332a1~332a4の本数は必要に応じて増減変更可能である。さらに第1の抵抗パターン332aは、基材331の長手方向中央部に1つだけ配置するほか、長手方向に複数パターンでも配設可能であって、例えば従来の抵抗パターン数以下で配設することができる。
1Y,1M,1C,1Bk:作像ユニット 2:感光体(像担持体)
3:帯電装置 4:現像装置
4a:現像剤担持体 5:ドラムクリーニング装置
5a:クリーニングブレード 6:露光装置
6a:ミラー 7:給紙装置
8:転写装置 10:排紙装置
11:中間転写ベルト 12:一次転写ローラ
13:二次転写ローラ 14:用紙搬送路
15:タイミングローラ 50:用紙給送装置
60:給紙ローラ 100:画像形成装置
103:画像形成装置本体 250:レジストローラ対
300:定着装置 310:定着ベルト
320:加圧ローラ 321:鉄製芯金
321:芯金 322:弾性層
323:離型層 330、330':ヒーター部材
331:基材 332:抵抗パターン
332a:第1の抵抗パターン 332a1~332a4:第1の抵抗体
332b、332c:第2の抵抗パターン 336:断熱材
344:ヒーターホルダ 350:ステー
360:ヒーター基材 370:押圧ローラ
380:ニップ形成部材 381:ステー
390:加圧ベルト 332:抵抗パターン
332a:第1の抵抗パターン 332a1~332a4:第1の抵抗体
332b、332c:第2の抵抗パターン 333:絶縁層
334、335:絶縁ガラス 335:絶縁ガラス
336:断熱材 337a~337f:電極
338a~338f:導体 339:均熱部材
Lb:レーザ光 N:ニップ
P:用紙 PW:電源
SW1、SW2:スイッチ TH1、TH2:サーミスタ
TH1~TH5:サーモスタット(電流遮断部材) T:転写手段
特許第6336026号公報 特開2016-6499号公報 特許第6228458号公報

Claims (10)

  1. 通電によって発熱する抵抗体を有する抵抗パターンが基材の長手方向に3つ以上形成されたヒーター部材であって、
    前記基材の長手方向中央に形成された第1の抵抗パターンが、前記基材の長手方向に形成された複数列の第1の抵抗体を有し、当該複数列の第1の抵抗体が前記基材の長手方向と直交する短手方向で相互に離間した状態で並列接続され、
    前記短手方向において前記第1の抵抗体の少なくとも2列以上に跨って、前記抵抗体の列間の温度差を小さくする均熱部材が配設され、
    前記均熱部材に重ねて、前記少なくとも2列以上の抵抗体のいずれかの温度が高温閾値に達したときに前記抵抗パターンに対する給電を遮断する電流遮断部材及び/又は前記少なくとも2列以上の抵抗体のいずれかの温度を検知する温度検知部材が配設されていることを特徴とするヒーター部材。
  2. 前記第1の抵抗体が前記基材の長手方向に直線状に連続形成されていることを特徴とする請求項のヒーター部材。
  3. 前記均熱部材が、前記第1の抵抗体の全列に跨って配設されていることを特徴とする請求項又はのヒーター部材。
  4. 前記基材の長手方向両端に形成された第2の抵抗パターンが、前記基材の短手方向でつづら折りで連続した第2の抵抗体を有し、互いに並列接続されていることを特徴とする請求項からのいずれか1項のヒーター部材。
  5. 前記第1と第2の抵抗パターンに、それぞれの抵抗パターンの温度を検知する第1と第2の温度検知部材が配設され、前記第1と第2の抵抗パターンを、前記第1と第2の温度検知部材の検知結果に基づいて、独立して通電・遮断するようにしたことを特徴とする請求項のヒーター部材。
  6. 前記第1と第2の抵抗パターンに、それぞれの抵抗パターンの温度を検知する第1と第2の温度検知部材が配設され、前記第1と第2の抵抗パターンを、独立して通電・遮断する第1の制御と、同時に通電・遮断する第2の制御を、切り替え可能にしたことを特徴とする請求項のヒーター部材。
  7. 一方の前記第2の抵抗パターンに前記第2の温度検知部材が配設され、他方の前記第2の抵抗パターンに、当該第2の抵抗パターンの温度が高温閾値に達したときに、両方の前記第2の抵抗パターンに対する給電を遮断する第2の電流遮断部材が配設されていることを特徴とする請求項又はのヒーター部材。
  8. 可撓性を有するスリーブ状の回転部材と、
    前記回転部材の内周に摺接する請求項からのいずれか1項記載のヒーター部材と、
    前記回転部材を挟んで前記ヒーター部材と圧接して前記回転部材との間にニップを形成する加圧部材とを有し、
    前記ニップで、前記第1の抵抗パターンの長手方向幅に対応したシート幅を有する小サイズシート材を挟持搬送する際は、前記第1の抵抗パターンの熱を前記回転部材を介して前記小サイズシート材に熱伝達し、前記第1の抵抗パターンの長手方向幅と両方の前記第2の抵抗パターンの長手方向幅の合計に対応したシート幅を有する大サイズシート材を挟持搬送する際は、前記第1と第2の抵抗パターンの熱を前記回転部材を介して前記大サイズシート材に熱伝達することを特徴とする加熱装置。
  9. 請求項の加熱装置を備え、前記小サイズシート材又は前記大サイズシート材に担持したトナー画像を、前記ニップに通して加熱定着することを特徴とする定着装置。
  10. 給紙装置、画像形成部、転写装置および請求項の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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